【安価】八幡「もう少し、人との関係というのを意識してみるか」【コンマ】 (15)

・安価でのイベントとコンマの数値で登場人物のの好感度を上げていき、エンディングを目指すスレです。
・安価先の本文で対象とイベントが、コンマ以下で好感度の変動が決定します。
  →コンマ下1桁の数字分好感度が上昇(下降)します。 ゾロ目の場合は下一桁の二倍分変動します。
   


 
00:00:00:09、さがみんとデート →デートイベントで好感度が9上昇
00:00:00:99、相模をぶん殴る→ぶん殴って18好感度が下降

・あるキャラの好感度が50を上回るとエンディングに突入します。
 キャラごとの関係性により、態度の違いはあるかもしれませんが好感度の初期値は一律0からのスタートです。
・無効安価は、全て安価下とします。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1513206283


・1日目 朝 自室にて

――俺は少し人の好意と言うものに無頓着すぎたかもしれない。

何気ない考え事の中で、ふとそう思う。
人から好かれたいから、あの人のことは好きだから。
そんな思いからくる行動は全て偽物だと思うが故に、自分と他人との関係性にから目を逸らしていた。
だが、人間関係というものは最初からすべてが本物であるというものではなく、
偽物やまがい物を経て本当の交友を築ける場合だってあるのではないだろか。
何より。彷徨える孤高の魂を自称しながら恥ずかしい話ではあるが、やはり孤独は虚しい。


だから比企谷八幡、これから人との関係というものを意識してみようと思います。
とはいえ、一体どうしたもんかな……。

>>3

川崎と登校が同じに

1日目 朝 川崎家前。

「……な、なんであんたがここにいるの」

意識の変化とともに行動派への転身を果たした俺は、早速川崎と共に登校するために川崎家へとやってきていた。
何か大きな行動を起こすより、何気ないことを一緒にするっていうのも人との関係を築く上で重要だと思いついたからだ。
何故だかは分からないが、今の俺は思いついたことをすべて行動に移したい気分なのさ。

「や、偶然だよ。 少し用があってこのあたりを通ったらお前がいた。 そんだけだ」

軽く嘘を吐く。 お前に会うために来たんだぜ、なんて言おうもんなら初手からゲームーオーバー必須だからな。
物事には順序ってものがあるだろ。

「……まあ、なんでもいいけど。 私行くから」
「そうか。 じゃあ一緒に行くか」
「はあ?! なんでそうなんの、アンタ何か用事があるんでしょ?」
「もう終わってる。 やることが終わってちょうど今から学校に行くところだったんだよ」
「……そ。 それならそれで、早くいかないと遅刻するんじゃない」
「だな。行くか」

そう言って、俺たちはペダルを漕ぐ。 さすがに無言で登校するだけってわけにもいかないので、少し世間話をしながら学校へ向かう。
ふむ、まあ最初はこんなもんか。 いきなり仲良く、ってのも気持ち悪い話だからな。



川崎の好感度が3上がりました。

1日目 昼安価 >>5

いろはをおちょくる

1日目 昼 生徒会室前

一色のクラスメイトに聞いてみたところ、ここ最近彼女は仕事の都合で昼休みに生徒会室にいることが多いそうだ。
わざわざ教室まで行ってやったのに二度手間だとも思ったが、あいつの教室でことに及ぶよりは幾分マシだという結論に至ったので許してやることにする。
生徒会の面々なら一応面識もあるので、もし一色以外の誰かがその場にいてもさしたる影響はないだろう。 腹を決めて、ノックをする。

「はーい、どうぞ」

一色の声を確認してから、ゆっくりとドアを開けた。

「え、比企谷先輩じゃないですか。 何か用ですか?」
「ああ、まあ用と言えば用があるんだが。 ……今はお前だけか」
「はい、そうですけど……なんですか、私に会いに来たんですか? え~ちょっとときめきそうですけどやっぱり無理ですごめんなさい」
「だったらどうする?」
「は?」

俺の問いかけの意味が分からないのか、それとも分かっていて引いているのか、一色の顔からわざとらしい表情が消える。
後者だったら結構首尾悪いよねえ、これ。

「えと……なに言ってるんですか?」
「だから、俺がお前に会うためだけにここに来たって言ったら、どうするんだと」
「え、え~っと……。 ちょっと待ってください」
「ああ」
「……もしかして、本当に……私に会いに来たんですか?」
「いや、違うけど。 生徒会室に大学の受験要項が置いてあるって聞いたからそれをとりにきただけだ」
「な、なんですかそれ。 それだったらさっきの質問丸々いらないじゃないですか!」

ごもっともで。 だがな、おちょくりやジョークなんてもんは本来ならいらないのが本質なのさ。

「その受験要項なんだがどこに置いてあるか知らないか?」
「無視しないでください! 私の動揺返して下さいよ!」
「知らねーよ、お前が勝手に動揺しただけだろ」
「あ、先輩! 実は私に会いに来たっていうのが本当で、受験要項を取りに来たってのが嘘なんですよね!?
 私が一瞬素の表情を見せたから取り繕ったんでしょ!」

一色はプリプリとわめきながらこちらへ詰め寄ってくる。
というか、自分が素の表情になったことに気付いてるんですね、いろはす怖い……。

「先輩が変なことを言うから驚いただけで別に引いてなんかないですよ、だから本当のことを言っても大丈夫です!!」
「だから受験要項を貰いに来たんだけど」
「はい、それは分かりました! でも、実のところは?!」
「だから……」

一色と俺との譲れない戦いは熾烈を極め、気づいた頃には貴重な昼休みが終わっていた。
多分、一番おちょくったら面倒くさいタイプの人間をおちょくってしまったんだろうなあ……反省と後悔。


一色の好感度が5上がりました。


1日目 放課後~夜安価 >>7

連取りいいの?
もし人がいなくて可能なら困ってる相模を助けてやる

小町とスキンシップ(意味深)をはかる

一日目 放課後 駐輪場

さて、何かと因縁のある相模を助けてやろうと思ったのだが、困ったことに相模が困っていないと助けてやれない困った困った。
何か困っていないか聞くという手もあるのだが、今の俺たちの関係上そんなことを聞いても素直に対応してくれるとも思えない。
なので教室から相模の後ろをつけることにした。 やだ八幡変態みたい。

とはいえ都合よくトラブルが起こるはずもなく、気づけば俺は駐輪場まで来てしまっていた。
どうしたものかと考えていたその時、幸運なことに相模を助けられるシチュエーションに遭遇する。
相模の自転車が取り出しにくい場所にあるようで、面倒くさそうに手前に止められた自転車を動かしているじゃないか。
今こそ手伝ってやろうと近づくと、彼女が誤って他の自転車を倒しそうになったので、無言で手を差し伸べる。
こういうのって多分、押し付けがましく無いのがポイントだと思うの。

「あっ、ごめ……」

とっさに振り返って詫びようとしたのであろう相模が、俺の顔を見て言葉を止める。
まあ当然の反応だとは思う。

「これ、抑えとくからそっちの自転車起こしてくれ」
「……ん」

てっきり舌打ちの一つでも飛んでくるのかと思っていたが、相模は不機嫌そうに返事をして倒れ掛かった自転車を起こした。
少し意外だったが、特に言及することでもないので口には出さなかった。

「この自転車どかすから、ちょっと下がってろ」
「はあ? 別にいらないんだけど」
「俺の自転車も奥なんだよ。 よっこいせ」
「ほら、先にお前の自転車取れよ」
「……ありがと」

こちらを見ずに言ったその一言が、さっきよりも意外で驚いてしまった。
こいつ、俺にでも礼とか言うんだな。 俺の抱いていた相模のイメージが、少し悪すぎたのかもしれない。
ひとの印象なんてものは、ある意味自分の想像でしかないのだから、やはり人とは関わってみるもんだな。
それ以上は何も会話を交わさず去っていく相模を見ながら、そんなことを考えていた。

一日が終了しました

【一日目 結果】

川崎 +3
一色 +5
相模 +3

【通算】

川崎 +3
一色 +5
相模 +3



人が少なくて連取りOKで進めた。>>8ごめんなさい。
もしこれから人が増えてくれるようならそのあたりは考える。

補足なんだけど、コンマ下1ケタが0なら1~10の任意の数字をさらに安価で設定してもらうことにするよ。
00のゾロ目なら1~20。 上昇下降までは安価で決めずイベント次第ってことにするね。



2日目 朝安価 >>12

ゆきのんの家にピンポンしに行って一緒に登校

朝 雪ノ下マンション前

さて、言うが早いか雪ノ下のマンションまでやってきた。 ここへ至るまでの俺の思考等はもはや省略しよう。
2日連続で誰かと共に登校することは、なるべくギリギリまでゆっくりしていたい俺からすれば楽なことではないのだが、
これも人との関係を築くために必要なのであれば甘んじて受け入れよう。

何度か訪れたことがあるので、雪ノ下の部屋番号は把握している。 少し落ち着いてから、テンキーボックスで雪ノ下を呼び出す。
数秒待ってから、スピーカー越しに少しノイズがかった返事が返ってくる。

『はい』
「えーっと、俺だ、比企谷だが」
『……どちらさまでしょうか』
「いや、今名乗っただろ。 比企谷だ」
『お引き取り願えますか』
「気持ちは分かる、だがお前もそろそろ学校行くだろう? とりあえずでてきてくんねーか」
『……本物?』
「どこの誰が好き好んで俺に成りすますんだよ。 本物だ」
『……少し、待っててもらえるかしら』

そして数分後。

「……本当に、本物だったのね」
「さっきからそう言ってただろ。 逆にどうしてそこまで偽物だと疑うんだ」
「本物のあなたがこの時間に訪ねてくる理由がないからよ」
「あー……」

至極真っ当な意見に、思わず反論できなくなってしまう。
確かに俺が特別な理由もなく人を訪ねるなんてことは、今までなら決してなかった。

「その、たまたま近くを通りかかったから」

我ながら嘘の引き出しが少ないと思うが、今はそれ以上の言い訳は思いつかなかった。

「そう。 ところで、ストーカー規制法って知ってるかしら」
「やめろ、そういうわけじゃない。 さて、時間も時間だからそろそろ学校行くか」
「さらっと色々すっ飛ばしたわね。 今日のあなた、いつもにましておかしいわよ」
「るせ、どうする。 行かねーのか」
「……今日は歩いて登校すると伝えてくるから、少し待ってて」

行くんかい。 俺ほどでは無いがよーわからんやっちゃな。

***********************************

総武高の最寄駅から道にでた直後、ひとつ強い風が吹いて思わず体に力が入ってしまう。
雪ノ下に視線をやると、マフラーで口元を隠すように体を丸めている雪ノ下と目が合ってしまった。
ごまかすように、何気なく会話を振る。

「寒いな」
「そうね」

終了。 コミュ症同士のバトルにありがちな、1往復決着の会話。
しかし今の俺は、そんなことではめげない。 そこから先も、取り留めもない短いやりとりを交わしながら学校へ向かう。
星バーーーローーもビックリな短編の会話の数は、途中から数えていない。
俺と雪ノ下との距離は、まだまだ縮められる余地がありそうだ。



雪乃の好感度が4上昇しました

2日目 昼安価 >>15


(原作では雪ノ下は実家に戻ってたり色々あったりするはずだけど、そのあたりはあえて触れないので突っ込まないでね!)

ゆいとお昼

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