オハナ牧場

ポケモン預かり屋


リーリエ「……………」ｶﾞﾁｬｯ

ロトム図鑑「ロー」ﾋｭｰｲ

預かり屋「！」

預かり屋「あ！キミ！なんとポケモンがタマゴを……

リーリエ「はい」


手持ちがいっぱいのよう……


リーリエ「ボックスへお願いします」

リーリエ「さて、今日もお願いしますね。ロトム図鑑、ケンタロス」

ロトム図鑑「……………」

ケンタロス「モー！」

リーリエ「ふふっ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

ロトム図鑑「リーリエ、もう３日ロト…家族やスクールのみんなも心配……」

リーリエ「………いきますよ。ロトム図鑑、ケンタロス」ﾖｯｼｮ

ロトム図鑑「……………」

ケンタロス「モー！」

リーリエ「今日こそは"ゆきふらし色アロコン"ゲットです！」ﾊｲﾖｰ

ケンタロス「モー！！」


ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ


ロトム図鑑「………リーリエ……」

リーリエ(私がここ、オハナ牧場で"ゆきふらし色アロコン"の孵化厳選を始めてから３日たった……)

ケンタロス「モー」

ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

リーリエ(ポケモン預かり屋には"あかいいと"を持たせた、お兄様秘蔵の"違う言語の6Vメタモン")

ケンタロス「モー」

ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

リーリエ(そして、スイレンのアシマリと無理矢理交配させムーンフォースを覚えさせ)

リーリエ(その後も孵化に孵化を重ねようやく産まれたゆきふらし6Vアロコン(ラブボ入り)…)

リーリエ(かわらずのいしを持たせ性格も"おくびょう"固定です！)

ケンタロス「モー！！」


ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

リーリエ(孵化用にはカキから借りたホシちゃん)

ホシ(ファイアロー)「アロー！」

リーリエ(サトシから借りたタマゴふかポン)ﾁﾗｯ

ロトム図鑑「リーリエー！」ﾋｭｰｲ

リーリエ(ひかるおまもりを持っていないのは残念ですが、論理的結論から言えば色アロコンを充分狙えるハズです！)

ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

ケンタロス「モー！」

リーリエ「………………」

ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

リーリエ(………のハズなのに……)

リーリエ(あれから３日……一向に色アロコンが産まれる気配がありません……)

ケンタロス「モー！」

リーリエ(………３日……家にも帰らない、スクールにも行かないでずっとタマゴの孵化………)

ケンタロス「モー！」

ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

リーリエ(………皆さん…きっと心配していますよね………)

リーリエ(でも………)

ケンタロス「モー！」

ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

リーリエ「今は１分１秒も惜しい…それに……」

リーリエ「……今日はなんだか……出る気がします！」ｷﾘｯ

ケンタロス「モー！」


ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

タマゴ「」ﾋﾟｸﾋﾟｸ

ロトム図鑑「！ リーリエ！見るロト！」

リーリエ「！」

タマゴ「」ﾋﾟｸﾋﾟｸ

ロトム図鑑「タマゴが孵化するロトー！」

リーリエ「…………」ｺﾞｸﾘ

タマゴ「」ﾊﾟﾘﾝ

ﾋﾟｶｰ

アロコン1「コーン！」

アロコン2「コーン！」

アロコン3「コーン！」

アロコン4「コーン！」

アロコン5「コーン！」

ロトム図鑑「リーリエ！おめでとロトー！」

ロトム図鑑「タマゴがかえってロコン(アローラのすがた)が産まれたロトー！」

リーリエ「…………………また…」ﾎﾞｿｯ

ロトム図鑑「？」

リーリエ(通常の色……ですか…)ｶﾞｸｯ

ロトム図鑑「リーリエー！タマゴからポケモンが産まれた記念にポケモンと一緒に記念撮影はどうロトー？」

預かり屋

リーリエ「…………」ﾋﾟｯ ﾋﾟｯ

リーリエ(えーと…"ゆきふらし"は交換用にとっておいて、他は……)ﾋﾟｯ ﾋﾟｯ

▼にがす

ﾋﾟｯ

リーリエ「……………」

ロトム図鑑「ロー！リーリエ！折角産まれたのに、逃がしちゃうロトかー？」

リーリエ「少し黙っててくださいタマゴ孵化ポン」

ロトム図鑑「ロ！？」ﾋﾞｸｯ

リーリエ「さ、次のターンいきますよ」ｸﾙｯ

ロトム図鑑「リーリエ…」

その後もリーリエの戦いは続いた

預かり屋「アローラ！リーリエ！預けていたメタモンとロコンは……」

リーリエ「その挨拶は聞き飽きましたよ」


ﾓｰ ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

預かり屋

預かり屋「なんとポケモンがタマゴを…」

リーリエ「はい」

手持ちがいっぱいです、手持ちと入れ換えるか……

リーリエ「Bボタン」


ﾓｰ ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

ﾊﾟﾘｰﾝ

アロコン「コーン！」

ロトム図鑑「やったロト！タマゴがかえ……」

リーリエ(また通常色ですか……)ｶﾞｸｯ


……そして…６時間が過ぎた

ﾊﾟﾘｰﾝ

アロコン1～4「コーンコーンコーンコーン」

リーリエ(通常色……)

リーリエ「…もう嫌です……一体いつになったら色アロコンは産まれるんですか？」

リーリエ「一体いつになったらこの戦いは終わるのですか！」

リーリエ「でも…でもここで諦めてしまったら今までの苦労が……」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

タマゴ「」ﾋﾟｷﾋﾟｷ

ロトム図鑑「ロ？」

ロトム図鑑「リーリエー！まだ一つタマゴが残ってるロトよー！」

リーリエ「うるさいですよタマゴ孵化ポン！今私は考え事をしてるんです！少し黙っててください！」

ロトム図鑑「ご、ごめんロト……」

ﾋﾟｷﾋﾟｷ

ﾊﾟﾘｰﾝ

ロトム図鑑「！」

ロトム図鑑「り、リーリエー！」ﾋｭｰｲ

リーリエ「やはりここは一度ひかるおまもりを……」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

ロトム図鑑「リーリエ！リーリエ！」ｸﾞｲｸﾞｲ

リーリエ「あー！もういい加減にしてくださいよロトム図鑑！」

ロトム図鑑「う、産まれたロトー！」

リーリエ「…………え？」

ｻﾞｯ

色アロコン「コーン！」

リーリエ「あ………ぁ………」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

色アロコン「コーン？」

ロトム図鑑「リーリエ！色違いのロコン(アローラのすがた)ロト！」

ロトム図鑑「登録ロトー！」ﾊﾟｼｬｯ

リーリエ「………ロトム図鑑…私のほっぺたをつねってください……」

ロトム図鑑「リーリエはMロトか？」ｸﾞｲｰ

リーリエ「いたっ！」

リーリエ「…………夢じゃない…」ｳﾙｳﾙ

ロトム図鑑「ロー……」

色アロコン「コーン！」ﾋﾟｮﾝｯ

リーリエ「キャッ」ﾄﾞｻｯ

色アロコン「コーン！」ｽﾘｽﾘ

リーリエ「…………ふふっ」ｸｽｯ

リーリエ「……あったかい…」ｷﾞｭｯ

色アロコン「コーン！」ﾌﾘﾌﾘ

ロトム図鑑「ボクもリーリエの笑顔が見れて良かったロト！」ﾆｺｯ

色アロコン「コーン！」ｽﾘｽﾘ

リーリエ「ふふっ、くすぐったいよ！」ｸｽｯ

ロトム図鑑「よかったよかったロト」

ロトム図鑑「さて、このロコンのデータは……」ﾋﾟｯﾋﾟｯ

リーリエ「ふふっ、あなたの名前はシロ……」

ロトム図鑑「ロコン(アローラのすがた)」

ロトム図鑑「きつねポケモン。"こおり"タイプのポケモンで……とくせいは"ゆきがくれ"…」

リーリエ「……………え？」ﾋﾟﾀｯ

色アロコン「コン？」

ロトム図鑑「ロ？」

リーリエ「……あの、ロトム図鑑。私の聞き間違えならばいいのですが……今、なんと言いましたか？」

ロトム図鑑「ロ？」

ロトム図鑑「えーと、ロコンはきつねポケモンでタイプはこおり……」

リーリエ「違います。とくせいの所です」

ロトム図鑑「…………？このロコンのとくせいは"ゆきがくれ"ロト」

リーリエ「………ゆきがくれ……」

ロトム図鑑「ロ？」

色アロコン「コン？」

リーリエ「ぁ………あ…………」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

ロトム図鑑「……リーリエ？」

リーリエ「あぁあああァァァァあー！！！」ﾎﾞﾘﾎﾞﾘﾎﾞﾘ

リーリエ「ウぁぁぁアぁぁー！！」ﾎﾞﾘﾎﾞﾘﾎﾞﾘ

ロトム図鑑「り、リーリエ！どうしたロト！」

色アロコン「コーン！」

ｱｱｱｱｱｰ

リーリエ(とくせい"ゆきがくれ"…"ゆきふらし"じゃない………)

リーリエ(ここまで来るのに……３日もかかったのに………)

ロトム図鑑「リーリエ………？」

リーリエ(孵化させたタマゴは1000から先、数えるのはやめた…あの辛い作業をもう一周なんて……)ｶﾞｸｶﾞｸ

リーリエ(……でも色ロコン……通常ロコンよりも更に気品のある色合い…ここは"ゆきがくれ"でも妥協して……)ﾁﾗｯ

色アロコン「コン？」

リーリエ「で、でも………ここで妥協してしまっては今までの苦労が……」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

ロトム図鑑「リーリエ！どうしたロト？」

リーリエ「またあの作業をもう一度……で、てもひょっとしたら、次はすぐ色アロコンが産まれるかも……」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

ロトム図鑑「リーリエー！しっかりするロトー！」

リーリエ「……でも、また同じだけ時間がかかったら……？次も"ゆきがくれ"だったら？」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

リーリエ「ここはやはり"ひかるおまもり"を手に入れ…でも、たくさん孵化させた方が早い……」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

色アロコン「コーン…………」

リーリエ「ﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ」ﾌﾗｯ

ロトム図鑑「り、リーリエ、とにかく落ち着くロト！ここは一度家に帰って…」

リーリエ「………さ、もう一周いきますよ」ﾆｺｯ

ロトム図鑑「リーリエ……」

リーリエ「次こそは目指せ"ゆきふらし"色アロコンです！がんばリーリエ！」ｸﾞｯ

ロトム図鑑「リーリエ！もうやめるロト！」

ロトム図鑑「リーリエの気持ちもわかるロト！でも一旦息抜きも必要……」

リーリエ「うるさいですよ！！」

色アロコン「コ……」ﾋﾞｸｯ

ロトム図鑑「ロ！？」ﾋﾞｸｯ

リーリエ「私の気持ちがわかる？軽々しくそんな事を口に出さないでください！」ｷｯ

リーリエ「今は１分１秒だって惜しいんですよ！」

ロトム図鑑「リーリエ…ぼ、ボクはリーリエの事を思って……」

リーリエ「私の事を思ってるのなら、さっさとタマゴふかポンを出してくださいよ！！」ﾕｻﾕｻ

ロトム図鑑「や、やめるロトリーリエ！それにロトポンはさっきやったばかり…」ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ

リーリエ「なにが"みっけポン"ですか！あんなの詐欺です！無効です！」ﾕｻﾕｻ

ロトム図鑑「ろ、ロー…！！」ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ

色アロコン「コーン！」ｱﾀﾌﾀ

ロトム図鑑「ロロ………」ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ

ﾋﾞｰ

リーリエ「！」

ロトム図鑑「…………ロ？リーリエ？」ｹﾎｯ

リーリエ「…………そういえば…」

リーリエ「………こんな噂を聞いた事がありますね？」ﾆﾔｯ

ロトム図鑑「…………？」

ポケモンスクール

マオ「………ねぇ、やっぱりリーリエの様子見に行かない？」

スイレン「マオちゃん……」

サトシ「……………」

カキ「………グラジオの事か……？」

マオ「！」ﾋﾞｸｯ

スイレン「……リーリエのお兄さん…"ウルボ色シルヴァディ事件"……か…嫌な事件だったね……」

サトシ「……………」

マオ「い、いや……リーリエはその…大丈夫だと思うけどさ………ほらっ…その…」ｱｾｱｾ

カキ「マオ……」

サトシ「…………わかってるよマオ」ｽｸｯ

マオ「サトシ……」

サトシ「…………リーリエは大切な友達だ、３日もスクールを無断欠席なんて心配だし、少し様子を見に行こうぜ」ﾆｯ

スイレン「うん！」

カキ「そうだな、俺達にも何か力になれる事があるかもしれないしな！」ﾆｯ

マオ「リーリエ、ちゃんとご飯食べてるかな？一応お店の余り物持っていこっ」

サトシ「へへっ、決まりだな！」ﾆｯ

サトシ「よし！そうと決まったら、みんなでリーリエの所にいこうぜ！」

スイレン「待っててね！リーリエ！」

ﾜｲﾜｲ

マオ「あっ！」

カキ「どうしたマオ？」

マオ「そういえばマーマネは？」

カキ「ポニ島に用があるとか言って、さっきケーシィと一緒に出てったぞ？」

マオ「？」

オハナ牧場 預かり屋

ﾓｰ ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

ロトム図鑑「……………」

ｵｰｲ

ロトム図鑑「！」

サトシ「おーい！ロトムー！」ﾀｯﾀｯﾀ

マオ「リーリエは！？」ﾀｯﾀｯﾀ

ロトム図鑑「サトシ……みんな……」

色アロコン「コーン！」

カキ「ん？これは……色ロコン…」

スイレン「可愛い…」

色アロコン「コーン♪」

サトシ「へぇ？やったんだな、リーリエ！」

ロトム図鑑「………それが……」

マオ「？」

…………………

………

……

…

マオ「え！？この色ロコンのとくせいが"ゆきふらし"じゃなかった！？」

ロトム図鑑「そうロト………」

サトシ「……それでリーリエは……」

ロトム図鑑「…………」ｸｲｯ


リーリエ「ﾀﾏｺﾞｶﾞ1192……」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

ケンタロス「ﾓｰ」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ


サトシ「リーリエ……」

カキ「………確かに、リーリエはゆきふらしからのオーロラベールがどうのとか言ってたが……」

スイレン「私のアシマリと無理矢理交配させてムンフォ覚えさせてたしね…」

マオ「だからってあの辛い作業をもう一度だなんて……」

サトシ「……………」

ロトム図鑑「ごめんロト…ボクじゃリーリエを止められなかったロト……」

サトシ「……いや、ロトムはよくやってくれたさ」ﾆｯ

ロトム図鑑「サトシ……」

サトシ「……………」ｽｸｯ

スイレン「サトシ？」

マオ「ど、どうしたの？」

サトシ「………………」ｽｩｰ

サトシ「リーリエーーー！！！」

全員「」ﾋﾞｸｯ

リーリエ「………なんですかサトシ、いきなり大声で……」

ケンタロス「モー！」

サトシ「へへっ、悪い悪い」

リーリエ「……私は今忙しいんです、論理的結論から言いますと、１分１秒だって時間を孵化にあてなければいけない状況なんです！」

サトシ「………なぁ、リーリエ……」

サトシ「ポケモンバトルは楽しいか？」

リーリエ「……………？」

サトシ「俺はさ、大好きだよ！ポケモンバトルも……ポケモンもさ」

リーリエ「………いったい何を言ってるんですか？私は今そのバトルを楽しむ為に厳選を……」

サトシ「へへへ」ﾆｯ

リーリエ「？」

サトシ「少し前までポケモンに触れなかったリーリエが戦略かぁ…」

リーリエ「………馬鹿にしにきたんですか？」ｷﾞﾛｯ

サトシ「い、いや……そんなつもりは……」ｱｾｱｾ

リーリエ「………時間の無駄でしたね。いきますよケンタ……」

サトシ「ポケモンバトルってさ……」

リーリエ「？」

サトシ「バトルしてる時はもちろん楽しいけど……あの場合はこうして……とか色々考えてる時も楽しいよな！」

サトシ「自分の大好きなポケモンとさ？」

リーリエ「…………自分の大好きな…ポケモン……？」

サトシ「………そうだよ！自分の大好きなポケモン！当然戦略やステータス、とくせいとかも大事だけどさ」

サトシ「……やっぱり…自分の大好きなポケモンと一緒に戦って……ああしようこうしようってやってるのが一番楽しいじゃん！」

リーリエ「………………」

サトシ「自分の大好きなパートナーと…勝った時一緒に喜んで、負けた時は一緒に悔しがる！」

サトシ「俺は……それが一番楽しいかな？な！ミミッキュ！」ﾆｯ

ミミッキュ「ﾐﾐｯｷｭ」ﾋｮｺｯ

リーリエ「………サトシ…ミミッキュ…」

スイレン「私も……」ｽｯ

リーリエ「！ スイレン…」

スイレン「このコと一緒にいる時が一番楽しい！」

色ヘンゲッコウガ「ｺｳｶﾞ」

マオ「リーリエ！強くなりたいって気持ちもわかるけどさ？その前に自分の身体も心配しなよ！」ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ

リーリエ「……ごめんなさいマオ…私…」

マオ「ほらっ、お弁当！どうせちゃんと食事しないで厳選してたんでしょ？」

色キノガッサ「ｶﾞｯｻ！」ﾋｮｲ

マオ「これ食べてちゃんと力つけなよ？」

リーリエ「……ありがとうございます…マオ……」ｸﾞｽｯ

カキ「リーリエ。時代はメガシンカだぞ？」

色リザードン「ｻﾞｧﾄﾞﾝ」

リーリエ「………皆さん…私……」

色アロコン「コーン」ﾋｮｺｯ

リーリエ「！」

色アロコン「コーン」ｽﾘｽﾘ

リーリエ「………シロン………」ｽｯ

色アロコン「コ？」

リーリエ「………………」ｷﾞｭｯ




…………あったかい………


リーリエ「……………」ｷﾞｭｯ

色アロコン「コーン♪」ﾌﾘﾌﾘ

サトシ「へへっ」ﾆｯ

ミミッキュ「ﾐﾐｯｷｭ」

サトシ「へへっ、なんかバトルの話したら燃えてきたぜ！」

サトシ「よーし！特訓だミミッキュ！」

ミミッキュ「ｷｭｰ」ﾖﾛｯ

カキ「サトシのミミッキュ…なんだか弱ってないか？」

サトシ「やべっ、アレ持たせたままだった」

ミミッキュ「ｷｭｰ」ﾖﾛｯ

スイレン「あ、あの！サトシ！」

サトシ「ん？」

スイレン「そ、その……サトシ、カロスでゲッコウガ使ってたってきいたから…」

スイレン「わ、私も一緒に特訓していいかな……？ゲッコウガの事も色々聞きたいし…」ﾓｼﾞﾓｼﾞ

色ヘンゲッコウガ「ｺｳｶﾞ」

サトシ「ああ、いいぜ！」ﾆｯ

スイレン「サトシ…ありがとう！」

サトシ「あれ？スイレンもムンボ使ってんの？」

スイレン「う、うん！お、お揃いだね///」ﾓｼﾞﾓｼﾞ

ミミッキュ「ｷｭｰ」ﾖﾛｯ