【コンマ】崩壊する世界を旅する10【安価】 (1000)

コンマによる判定と安価による選択で、崩壊する世界を旅するSSです。
結末はあなたの選択、そしてコンマによる運で決められます。

最終目標はストーリーの展開で変わります。デッドエンドも当然あり得ます。
前作「崩壊する世界を旅する」に準拠した世界観になりますが、初めての方でも入れるようなストーリーにします。

なお、スレ主はスマホから打つため、進行が遅くなりがち&まとまった投下がしにくい点ご容赦ください。

今作wikiと前作wikiは下になります。
ルールや人物説明はこちらを参考にしてください。

今作wiki
http://ss.vip2ch.com/ss/%E3%80%90%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%80%91%E5%B4%A9%E5%A3%8A%E3%81%99%E3%82%8B%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%82%92%E6%97%85%E3%81%99%E3%82%8B%E3%80%90%E5%AE%89%E4%BE%A1%E3%80%91

前作wiki
http://ss.vip2ch.com/jmp/1485168424

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1513085492

少し進めます。

##########

翌朝。朝食には無理なく起きれた。それなりの回数をしたはずだが、疲れがさほどないのはノワールのいう房中術のせいか。

「おはよう。……お楽しみだったみたいね」

ナージャが意地悪く笑う。俺とノワールは苦笑した。

「あ、いや……気を悪くしたか」

「や、いーのよ。あたしだってガキじゃないんだし。それなりに分かるって。てか人生相談でこっちはそれどころじゃなかったしねえ」

「よして下さいよ、恥ずかしい」

カレンが困ったように笑った。

「人生相談?」

「こっちに戻ってきて、色々考えるとこあるみたいね。あんたたちも、一度話を聞いてあげた方がいいよ」

カレンが頷いた。

「……今後のことか」

「ええ。……勇人さんが死んだことを、家族の人は知らないはずです。このままアメリカに行っていいものか、気持ちの整理がつかないんです」

……そういえば、婚約者を亡くしていたのだったな。彼女を連れていくかいかないか、あるいは彼女に付き合うのか。考えた方がよさそうだった。

「なるほどな……マエザキからの連絡は?」

「いえ、まだです。昼過ぎまでは多分来ないかと」

女将が朝食を運んできた。米に焼き魚、それと昨日も出た黄土色のスープだ。「ミソシル」というらしい。素朴だが、滋味があって旨い。

※65以上で追加イベント

※追加イベントあり

食事をしていると、また扉の隙間から視線を感じた。昨日の男の子か。

さて、どう対応しよう。

1 覗き見するんじゃない!
2 こらこら、行儀がよくないな
3 何か用か?
4 こっちに来ていいぞ
5 その他自由安価

安価下5多数決

考察必要とします。

5 腹がたつので殴りかかる

>>8
考察なしなので無効です。

上げます。

もう一度上げます。0000までに決まらない場合は再投票です。

少し進めます。

扉の隙間から覗く瞳に、俺は呼び掛けた。

「おう、こっちに来ていいぞ」

55-魅力(14)×2=27以上で成功

27…成功

男の子はゆっくりと扉を開けた。10歳ぐらいだろうか。金髪に青い目をしている。

「えっ、いいの?」

戸惑ったように言う彼に、俺は笑顔で答えた。

「ああ。俺たちに興味があるんだろ?飯の最中だが、少し話さないか」

「本当?ありがと、おじさん!ねぇねぇ、その子って何て名前なの?」

男の子は目を輝かせてやって来た。おじさん、か……まあ30前半はおじさんかもしれないが、少々凹むな。

ノワールは優しく微笑んだ。

「ノワールよ。君の名は?」

「僕はベネディクト!良かった、退屈で死にそうだったんだよ。近い歳の子がいてよかったー」

へへへっとベネディクトと名乗った少年が笑う。ノワールは苦笑しつつ、「どうしよ」と小声で言う。

1 実年齢を伝えるよう言う
2 伝えない

※多数決なし、考察も不要

俺は「黙っておこう」と言った。世の中には知らない方がいいこともあるのだ。
ノワールは少し頬を膨らませたが、「どうしたの?」とのベネディクトの声に「ううん、何でもないよ」と笑った。

「君も家族連れで来たの?」

ノワールは笑顔で彼に訊いた。家族連れという設定にしたらしい。

……

01~70 うーん、家族連れ、じゃないかなあ
71~90 ううん、ママのお友だちと!
91~97 ママと来てるよ!
98、99 うん、そうだよ!

休憩します。ヘルラさん登場。

少し進めます。

「うん、ママと来てるよ!それとお姉ちゃんと……」

※80以上でもう二人子供がいる。

※絆効果でファンブル無効

「ママのお友だち二人だよ!しばらく旅行って聞いて楽しみにしてたけど、何にもない山の中なんだもん。遊園地も何もないし、つまんないや。早くおうちに帰りたいなー」

ベネディクトはぶーぶー言っている。まあ、子供には辛かろうな。

「でも、ご飯美味しいよ?もう朝ごはんは食べたの?」

「うん。ママたちは今お部屋だと思う。お風呂行くって嘘ついて、出てきちゃったんだ」

俺はノワールと顔を見合わせた。

……

1 しばらく一緒に遊んであげる
2 ベネディクトを帰す

※多数決ではありません。考察も不要です。
※それぞれメリット、デメリット両方あります。

「しばらく遊んであげるか」

「だね。……じゃあお外出る?鬼ごっこでもしようか」

「いいよ!おじさんたち、いい人だねー」

ベネディクトが無邪気に笑う。世界は違っても、子供は変わらないようだ。

#########

「わー、また捕まえた!お姉ちゃん、足遅いねー」

「待ってよ、私肉体労働は苦手なんだって」

ベネディクトがノワールの背中をタッチした。ノワールはハァハァ言いながら、付き合ってあげている。

「よし、じゃあ今度は俺とカレンが鬼だな。逃げられるなら、逃げ切ってみな」

「よーし!僕をなめるなよー」

俺はわざとスピードを落としてベネディクトを追った。こういうのも、たまには悪くないな。

俺たちは宿の裏庭にいた。裏庭は存外広く、奥には森が広がっている。あっちに行くと小川があるらしい。

……

※10以下、ないしは50以上で追加イベント

※追加判定します。

30以下 降格
31以上 何もなし

#########

30分ほど鬼ごっこをして、ベネディクトは少し疲れたようだった。……一番疲れているのはノワールだったが。

「あー、楽しかった。そろそろ部屋に戻るね。ママたち、心配してるだろうし」

「そうだな。俺たちも、そろそろ出ないと」

ベネディクトの顔が曇った。

「えっ……お姉ちゃんたち、もう帰っちゃうの?」

55-賢さ(16)=39以上でイベント続行

94…イベント続行

「いや、まだ帰らないさ。ママたちに、挨拶しないとな」

俺はベネディクトの頭を撫でて言った。このまま帰ったのでは、彼が叱られるだけだろう。

「えっ、ママたちに?……大丈夫かなぁ」

「なあに、俺が代わりに叱られておくさ。じゃ、行こうか」

ベネディクトに案内され、部屋の前に着く。

「ママ、今帰ったよ」

「随分長いお風呂だったわね。……何か悪さしたんじゃ……ってあなたたちは?」

扉を開けたのは、俺とほぼ同じぐらいの妙齢の女性だった。長い黒髪に白い肌が映えている。

……

70以上で追加イベント

※追加イベントあり

……どこかで見た顔な気がする。誰だっただろうか……。

55-知力(19)=36以上で成功

※92…成功

「……ヘルラ?」

俺は思わず声に出した。

……そうだ。顔自体は違っているが、雰囲気が以前実体化した時のヘルラによく似ている。
だが、ここにいるわけがない。何を俺は言っているんだ……

しかし、女性の目は驚愕で見開かれていた。

「……どうして。どうして私の名を??」

「ヘルラさん、どうしました?」

奥から声が聞こえてきた。

……

※85以上で????登場、ファンブルなし

※????は登場せず

奥から出てきたのは、壮年の男性だ。眼光が明らかに一般人のそれではない。軍人か?

「まさか追っ手がこんな所に……」

※10以上で追加イベント

※追加イベントあり

「待ってよ!」

俺に襲いかかろうとした男の前に、ベネディクトが立ち塞がった。

「おじさんとお姉ちゃんたちは、僕と遊んでくれてただけだよ!変な人じゃないよ」

「ですが……」

男は戸惑っている様子だ。ヘルラが険しい表情で言う。

「あなたたち、何者なの?」

75-ノワール賢さ(25)=50以上で成功

80…成功

その時、ノワールが一歩前に出た。

「ご無礼を失礼します。私、ネーロ・オルランドゥの娘、ノワール・オルランドゥです。父はあなたの夫、オルドと異国の地で共同研究をしていると聞いています。父のことは、ご存知ですよね?」

※20以上で知っている

※知っている

「え、ええ。日本から派遣されたと聞いているけど……あなたが娘さんなの?」

ノワールは頷き、一礼した。

「あなたのことも、父から聞いていました。警戒させてしまって、申し訳ありません」

なるほど、真実と嘘を巧みに交ぜ込んでいる。これならば、俺が知っていても不自然ではないということになる。

ヘルラはほっと一息を付いた。どうやた信用してもらえたようだ。

「そういうことだったの。……しかし、すごい偶然ね。この宿は、初めて?」

カレンが口を開く。

「ええ。マエザキ教授からの紹介ですが……あなたも?」

ヘルラが頷き、微笑んだ。

「そういうこと、ね。……先生も人が悪いわ。ちょっと上がって。少し話を聞かせてくれないかしら」

※85以上で重要追加イベント、ファンブルなし

※重要追加イベント発生

今日はここまで。彼が目覚めます。

再開します。

部屋に上がると、目が細い女と昨日の少女がいた。

「ごめんなさいね、これだけ人がいると、狭かったかしら」

ヘルラの部屋は俺たちのより一回り大きく、寝室も複数あった。セミスイート、といった感じか。

「いえ、問題なさそうです。……少し、人払いをお願いできますか」

「そうね。カークスとスケイラ、申し訳ないのだけどルエラとベネディクトを連れてしばらく散歩でもしてくれないかしら?」

「畏まりました」と軍人風の男がいい、「えーっ、何でぇ」とふくれるベネディクトを連れ出した。女の子は心配そうにヘルラを見ている。

「ルエラ、大丈夫よ。追っ手じゃないみたいだから」

女の子は女の手に引かれて出ていった。

「彼らは、ボディーガードか何かですか」

「ええ。マエザキ教授のつてで守ってもらってるの。もう、国にいるのが難しくなったから」

「国?」

ヘルラが頷いた。

「私たちは元々、イギリスで研究生活を送っていたわ。でも、新鉱石を発見してしばらくして、妙な連中が周囲に現れるようになった。
学会発表しようとした直前に、夫が狙撃されたこともあったわ。その時は無事だったけど……。
怯えながら暮らす毎日の中、半年前に現れたのがあなたのお父さん、ネーロ氏だった」

「お父様が?……そう言えば、隠密に動いているとは言っていたけど……」

「そう。彼も新鉱石……オルディニウムの研究をしていると言っていたわ。日本政府の命で、私たちを保護しに来たとも。
彼は一度アメリカに私たち一家を移したわ。でも、最近また危なくなったと言って転移装置を使って日本に移したの。
……向こうに残したジェラードとエリックは心配だけど、転移に耐えられない歳だから仕方ないわ」

ヘルラは心配げな表情を見せた。……その時。

「……母さん??」

ナージャが持つ宝石が、いきなり話し始めた。魔素不足で、ジュリアンは活動不能と聞いていたが……。

「……誰!?」

「しまった……そもそもここは」

ジュリアンが気まずそうに言う。

「ジュリアンさん?……えっと、これは……」

※70以上でヘルラは異世界を知っている

※異世界は知らない

「……どういうことなの、これ」

ヘルラが不審そうにナージャを見た。ジュリアンはひとまず黙っている。

この時代には、ジュリアンはいないはずだ。以前聞いた限りでは、「世界崩壊」前に生まれたのはジェラードとエリックと聞いている。
そこに「母さん」と言われたら、誰だって不審に思うことだろう。

……これは、全てを話すしかなさそうだ。納得してもらえるかは、別として。

「落ち着いて聞いてください。……少しばかり長くなりますが。
俺たちは――そちらのカレンは別ですけど――この世界の人間じゃないんです。ある事情があって、この世界に来ました」

俺はここに至るまでの経緯を話し始めた。

…………

……

55-魅力(13)×3=16以上で成功

89…成功

※理解の程度

01~20 ほとんど信じてないが、なんとか飲み込んだ
21~60 半信半疑ながら、ノワールが魔法を見せることで理解した
61~80 大体は信じたが、ジュリアンの存在について疑心暗鬼
81~99 完全に理解した

#########

「……そういうことなのね。ネーロさんが普通の人ではないのは分かってたけど」

1時間以上説明し、ヘルラは彼女にとっての異世界の存在を理解したようだった。……全てではなかったようだが。

「でも、いきなり私の知らない息子がいたって言われても信じられないわ。それに、宝石の中に精神体だけいるなんて……それに、『一族』の存在もよく分からない。
オルディニウムが人体に大ききな影響を与えるとはいっても、不老不死だとか魔法とか、頭パンクしそうよ。
何より、あの人はそういう人じゃない。……」

※50以下で異変の兆し

最近2回あったファンブル回避、ファンブル無効の上でコンマに応じて通常成功/失敗になってるけどルールでは再判定ってことになってなかったか

夜まで中断です。

>>64
運用に勘違いがあったようですね。次回以降気を付けます。

再開します。

※異変の兆しあり

「……確かに、最近少し情緒不安定になってた気もするけど。オルディニウムによる精神汚染への対応はできているはずだし、これからあの人が世界を破滅させるなんて全く考えられないわ」

ヘルラは首を振った。

「ただ、俺たちが恐らくはこの世界から遥か離れた未来から来たのも事実です。
そこには、あなた自身も絡んでいます。今、トウキョウという街にいるはずです」

「……私が?どういうことなの??」

「俺が説明するより、会ってもらった方が早いでしょう。ただ、迂闊にここを離れるのは危ないかもしれない。
彼女……というより宿主というべきでしょうか。来れるか聞いてみます」

確かリナはそろそろ回復しているはずだ。カレンがレンタロウに連絡する。

……

01~10 電話が繋がらない
11~30 動ける状況にない
31~50 まだ動けない
51~99 移動可能

※クリティカル、再判定

奇数 既にレンタロウと一緒にいて合流準備中
偶数 移動中

「えっ、これから来るんですか?はい……そういうことですか。なるほど……分かりました」

カレンは驚きの声をあげ、電話を切った。

「兄さんとリナさん、これからこちらに来るそうです。回復が早かったみたいで、そこにマエザキ教授がローマンの話をしたらすぐ行くことになったと。15時ぐらいには着くそうです」

「対応が早いな。ヘルラさんの話は?」

「一応。リナさん、相当驚いてたみたいですけど……。教授、ここまで読んでたんでしょうか」

「どうだろうな……。ネーロさんは、俺たちがここに来ることを知っていた。そして、この世界のヘルラさんたちをここに逃がしてもいる。存外、全て彼の描いた絵なのかもしれない」

そうだとすれば、ネーロ氏という人は相当な人だ。……未来視……アミールの力に似ている。少し引っ掛かるものを感じた。

「そうなると、すぐに出発は無理そうだね。しばらくここで待つ感じかな」

「そうだな。……あるいは、明日まで出発を延ばした方がいいかもしれない」

すると、カレンの電話に着信があった。

「教授からですね。……もしもし」

※50以上で当日出発可能

※ローマンは回復

「……ローマンは回復したそうです。一応、行こうと思えば今日の夜にでも出発できると」

カレンはマエザキの言葉を伝えた。予定通りことを運ぶことは可能だ。だが、そこまで急がねばならない理由も、今のところない。この後の状況次第、ということか。
そう言えば、ローマンはジェラード側の事情を知っている。ヘルラと会わせれば、何かあるかもしれない。

「カレン、ローマンにここに来てもらうことができるか、訊いてみてくれないか?」

※25以上で可能

※そこまで体力は戻ってない

「……ちょっと難しいみたいですね。回復カプセルに入って、夜にようやくという感じらしいので」

「そうか。じゃあ、しばらく待つか」

時間は11時を過ぎた辺りだ。まだ随分と時間はある。
さて、何をするか。

1 ベネディクトたちと遊んで話をする
2 ヘルラと話をする
3 石川と話をする
4 部屋に戻り火蓮の相談を聞く
5 その他自由安価

安価下5多数決、考察不要

上げます。

「ヘルラさん、続きは後でいいですか?今、先程話した彼女がこちらに向かっているそうです。しばらくかかるそうなので」

「そう、分かったわ。では、また後で」

俺たちは部屋を出た。

「それにしても、何故急にジュリアンさんが目覚めたんだ?」

「……僕にもよく分からない。母さまがいたことと、何か関係があるのかもしれないが……。ここが異世界か」

ジュリアンが言う。ともあれ、リナたちが来たら色々話してみる必要がありそうだった。

「で、これからどうするの?結構時間あるけど」

ノワールの言葉に、俺はカレンを見た。

「今朝、ナージャが言っていた人生相談。俺たちにもしてくれないか。亡くなった、婚約者の件だろう」

カレンが頷いた。部屋に入ると、軽食が用意されている。サンドイッチのようだ。
席につくと、カレンが話し始めた。

「……話というのは、勇人さん――私の婚約者のことです。彼の死を、義父さんや義母さんは知らない。誰かが伝えないといけないんです。
できれば、それは私がやりたい。でも、私には任務がある。その重要性は、十分理解しているつもりです」

「じゃあ、任務に専念すればいいんじゃないか?全て終わってから、言いに行けばいい」

カレンの表情は晴れない。

「サイファーさんの言うことは正しいです。昨晩、ナージャさんにも同じことを言われました。
ただ、行き先はアメリカです。転移装置があるといっても、日本からは相当離れている。
それに、一回任務に入ったら、多分しばらく余裕なんてなくなります。ひょっとしたら、時間なんてなくなるかもしれない。
それまで、勇人さんの家族は不安定な気持ちでいつづける。誰かが伝えないといけないんです」

「タキさんじゃダメなの?その役目」

「……兄さんに、そこまでの余裕があるかどうか。身勝手ですけど、出発を遅らせるか、私を一旦置いていってはくれませんか?そんなに、時間は取らせません」

俺たちは顔を見合わせた。確かに、今なら比較的余裕はある。カレンの願いを聞き入れることは、不可能ではない。

「戦力面は気にしなくていいよ」

宝石の中のジュリアンが言った。

「僕が『目覚めた』から、ナージャにはある程度力を貸してあげられるはずだ。試してはないけど、ここの薄い魔素でもプレーンウォークができるかもしれない」

そうは言っても、難しい判断だ。……さて。

1 このままアメリカに行く(好感度減少あり)
2 カレンを残してアメリカに行く
3 全員でカレンに付き合う
4 2-2で別行動を取る
5 その他自由安価

安価下5多数決、考察必要

1 ハリウッド

>>83
考察なしなので無効です。

上げておきます。

一人でおいていって厄介事に巻き込まれたらカレンロストの可能性あるよね
確認しておくけどこの世界来た時に一部基本魔法可能って言ってたけどノワールの高速治癒は基本魔法に含むよね?

(死んだ報告だけなら電話でもできそうだけど流石にそれは不味いよね。番号知らない可能性とか遺品渡しにいくとか色々理由ありそうだし)

戦力分けても各個撃破されたらあれだしな
なんでアメリカ行きたいんだっけ()

整理します。

>>86
概ねご指摘通りです。一人だと低確率ですが危険な目に遭う可能性があります。刺客が普通ならまだいいですが、石上一派の中には「本来やりあうはずだった越後級」が少なくとも一人います。
連絡は携帯で取り合えますし、ジュリアン覚醒で中確率でプレーンウォークができます。ただ、彼女のいる場所にダイレクトでは(まず)行けません。

魔法は治癒魔法はできます。ただ、重傷治療には時間がかかります(つまり高速治癒はできません)。
安定して使えるのは感知魔法、基礎治癒魔法、火球など基礎攻撃魔法までです。
暗黒の嵐は発動率50%、蘇生術など難度の高いものはクリティカル以外は不可です。

>>87
ネーロとオルドとの接触です。武器強化にも絡みますが、これは物さえ手に入れば石川でもできます。

とりあえず
・1人で行かせるとキャラロストの危険あり、運が普通なら一番楽です
・2人で行かせるとキャラロストの危険性はやや薄れる、米国でのイベント次第です(戦闘があり得ます)
組み合わせは実は一択ではありません。米国に絶対行かねば行けないのはノワールだけです
・全員で行くとネーロ関連イベントが最低2日、恐らくは3日遅れます。その間どうなるかはコンマ次第です
・火蓮の意向を無視した場合、好感度はそれなりに下がります。火蓮との絆効果の成立は多分絶望的になるでしょう

以上を踏まえた上で0000より多数決です。0830ぐらいまでで最初に3票取った選択肢を使います。

寝る前に上げておきます。

上げます。

4で決定します。

カレンとナージャの道中を詳細にやりますか?
視点はナージャ視点です。

安価下5多数決、考察不要

上げます。

再開します。ここからしばらく、ナージャ視点です。

訂正します。リナ合流まではサイファー視点とします。

「それなら、二手に一度別れよう。俺とノワールがネーロ氏の所に行き、カレンとナージャが日本に残る。これなら、万一のことがあっても多少はしのげる」

ナージャが少し考え、訊いた。

「ちょっといい?何であたしなの?」

「いざとなればプレーンウォークでここに戻れる可能性を考えてだ。武具の強化については、こちらの方でも探ってみる」

「なるほど、そういうことね。ノワールちゃんと一緒にいたいって話ならぶん殴ってたけど、ちゃんと考えてるなら受けるわ」

俺は苦笑した。若干そういう下心がないとも言い切れなかったからさ。

「で、どこなの?その、亡くなった勇人さんの実家って」

……
01~10 沖縄です
11~20 北海道です
21~40 九州です
41~60 関西です
61~80 名古屋です
81~90 横浜です
91~99 松本です

「松本という街よ。車なら、2時間もあれば着くんじゃないかしら」

ノワールにカレンが答えた。その程度なら、出発を1日延ばせば全員で行けなくもない、か。カレンが言葉を続ける。

「……ただ、着いてからどうなるかは分からない。きっと、義父さんたちもショックだろうし。だから、ノワールちゃんとサイファーさんたちは先に行ってて。
大丈夫、近場だし田舎だから、そんなに危なくもないと思う」

「……それならそうするか。多分、リナたちは車だろうし、それに乗せていってもらったらどうだ?」

カレンは頷き、「考えておきます」と言った。

##########

※20以下で追加イベント

約束の3時を過ぎた。……しかし、まだリナから連絡はない。何かトラブルに巻き込まれた?

「……一度連絡します」

カレンが電話を手に取る。

……

※50以下で出ない

「……出ない」

カレンの表情が青ざめている。何かあった可能性は高そうだ。

「まずいな……ただ、ここに俺たちがいることは悟られていないはず。リナたちが尾行されて、トラブルに遭ったとすれば……打てる手は少ないな。
マエザキ教授に一度連絡してくれ。何かできるかもしれない」

カレンは頷き、もう一度電話をかけようとした。

……

01~50 マズイことになった
51~90 その時、電話が鳴った
91~99 ちょうどこちらから掛けようと思っていた所だ

カレンは電話をかけると、深刻そうな表情で何か話している。しばらくして、彼女が俺に電話を渡した。

「マエザキ教授が、サイファーさんと話したいそうです」

俺は電話を受け取った。

「もしもし、どうしました?」

『……マズイことになった。蓮太郎君たちの足取りが掴めない。
彼の車には、発信器が付いている。彼も要人の一人だからな。だが、その反応が埼玉から動いておらん。連絡もつかん状況だ。
そう簡単に死ぬような男じゃないが、恐らくは何らかのトラブルに巻き込まれている。一度、そっちに向かう必要があるな』

かなり事態は深刻そうだった。これは、俺たちが動くしかないか。

※75以上で???

※何もなし

『すぐに車を宿に向かわせる。さすがに防護服やらは着ていけないが、武器はカモフラージュのための入れ物を用意しよう。
とりあえずの目的地は上里SAだ。そこで動きが止まっている。ここからだと1時間半から2時間は見ておくべきだな。
今日、ネーロ氏の所に行くのは諦めた方が良さそうだ』

マエザキが緊迫した様子で言った。

「着いたらどうしたら?」

『一度花園辺りで下りて、逆方向に乗り換える。消息を絶った上里SA
で聞き込みをしてくれ。こちらも全力は尽くす』

##########

30分ほど待って、大型の車が着いた。ヘルラには、彼女の到着が遅れる旨は伝えている。

「あなたたちも、誰かに追われているの?」

「厳密には、ここに来るはずの人物ですが。……この国もキナ臭いことになっているんです」

ヘルラの顔が曇った。

「何故人は、力を求めて狂ってしまうのかしら……。とにかく、気を付けて」

俺は頷き、車に乗る。

……

※30以下、あるいは75以上で追加イベント

※追加イベントあり

高速道路に乗ってしばらくしてからだった。後ろから、黒い車がピッタリとついてきている。……たまたまか?

「怪しいわ……尾行されてるかもしれない」

カレンが険しい表情で言う。確かに不自然極まりない。
車はヨコガワという、行きに休憩した場所に差し掛かっていた。……ここで一度様子を見るか?

1 降りる
2 ドライバーに引き離すよう言う

※多数決ではありません。考察不要

「一度ここで降りてくれ。出方を見る」

ドライバーの職員に言うと、車はヨコガワという休憩所に泊まった。

※95以上で黒い車はスルーする

黒い車も後ろについてきた。尾行はもはや明白だ。車が止まると……

01~60 男二人組が降りてきた。こちらに向かってくる
61~85 向こうの動きはない
86~99 男女二人組が降りてきた。こちらに向かってくる

男二人組が、車から降りてきた。こちらに向かってくる。
見たところ、体格ががっしりとして一般人とは思えない。
車を発進させようにも、かなり距離は近い。……俺は諦め、一度車を降りた。

「さっきから何の用だ」

男二人は顔を見合わせた。少し戸惑っている様子だ。
男のうち、少し背の低い中年が言う。

「……そこに、日本人の女がいるはずだ。彼女を引き渡してほしい」

「何のために?」

男は懐から何かを取り出した。

……

01~70 警視庁だ、重要参考人として身柄を確保する
71~95 言い訳は無用だ
96~99 長野県警だ、保護目的だ

「言い訳は無用だ、つべこべ言わず引き渡して貰おうか」

男たちは俺を押し退け、無理矢理に車に向かう。
そこに、ノワールが降りてきた。

「……一体何なのよ……って!?」

※75-ノワール賢さ(25)×2=25以上で行動

※ノワール行動

「こいつらっ……!」

ノワールは懐からロッドを取り出すと、念を込め始めた。

※50以上がコンマ下1、2のいずれかにあれば逃亡可能

※逃亡可能

ノワールは男たちに黒い雷を浴びせた!

「があああああっっ!!」

「手加減はしたよ、今のうちに!」

俺は……

1 逃げる
2 男たちを捕まえる(中確率で戦闘入り)

安価下3多数決、考察不要

「よし、逃げるぞ!」

俺は急いで車に乗り込み、ドライバーを急かせた。

「できるだけ飛ばしてくれ、いつまで時間を稼げているか分からん!」

ドライバーは頷き、車を急発進させた。男たちは踞っている。

「……何なんだ、あいつらは。カレンを狙っていたようだが」

「多分、兄さんやリナさんを追っている連中と同じです。警察とは言わなかったんですよね」

「ああ。言い訳は無用だ、とは言っていたが」

「じゃあ多分、裏の連中ですね。警察じゃないなら、まだ救いがあるかも……。石上副総理は、警察も動かせますから」

俺はもう一度後ろを見た。

※40以下で追ってきている

※追ってきていない

車は見えない。振り切ったようだ。

「……よし、これでひとまずは安心だな。目的地まではあとどのぐらいだ?」

「このペースなら、一時間はかからないと思います」

ドライバーの青年は、緊張した様子で言った。それまで何もないといいが……

※20以下で別の追っ手
70以上で……?

※別の追っ手

また後ろに別の車の気配がした。……随分と大きな車だ。

「トレーラー??これは……事故に見せかけて消すつもりかも!ドライバーさん、急いでっ!!」

カレンが血相を変える。かなりマズイ事態になっているようだ。

車の速度が上がる。……振り切れるのか??

※50以上で振り切れる

※クリティカル、追加イベントあり

速度を上げると、後ろの大型車はついてこれなくなった。少しずつ差が広がる。

その時、カレンの電話が鳴った。

「……公衆電話?……もしもし?」

※出たのは……

01~35 矢向
36~75 リナ
76~99 蓮太郎

「矢向??……」

カレンが彼と何事か話し始めた。言葉が分からないので内容は不明だが、深刻な状況なのは確かそうだった。
しばらく話した後、カレンが言う。

01~10 ???????
11~30 兄さんが、拉致されたって……
31~60 襲撃されて、各自逃げてるみたい
61~99 二人で逃げてるみたい

※重要イベントのため下3を使います

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>>154が対象です。一旦切ります。

再開します。

「襲撃されて、各自で逃げてるみたい。サイファーさん、代わってもらえます?」

俺は電話を受け取った。矢向は……

01~30 息も絶え絶えだ
31~70 かなり疲れている様子だ
71~99 表面上は、通常の声だ

矢向は、息も絶え絶えだ。……相当の深手を負っているように聞こえた。

『はぁっ、はぁっ……サイファー、さん、ですか……。お二人は、今のところ、無事のはずです……ゴフッ……!』

「矢向さん、大丈夫ですか?」

『さあ……老いぼれも、ここまでかもしれませんな……ゴフゴフッ!
多分……鉄道か何かで、追っ手を撒こうとしているはず……電話は傍受されて……いるかもしれませんから、な……。
お二人に会いたい……なら、どこかの……駅で張っていた方が……賢明です……はぁっ、はぁっ……」

矢向の命は、もはや風前の灯火のように聞こえた。二人を逃がすため、盾になったのかもしれない。

「あなたは今、どこに!!すぐに向かいます!!」

……

※75以上で答える

『上里SAから……少し離れた所にいます……ただ、来てくれなくても構わない……私は、ここまでです』

カレンが看板を見た。

「上里SA!ドライバーさん、降りて!!逆方向だけど、まだ何とかなるかも!」

ドライバーは急ハンドルを切り、駐車場に入った。俺たちは急いで降り、裏口から逆方向の休憩所を目指す。

※35以下で追加イベント

※待ち伏せはなし

俺たちは走った。ノワールが遅れそうだったので、途中からは抱えて走る。しばらく行くと、叢に誰かが倒れているのが見えた。……矢向だ。

……

01~25 既に息はない
26~45 息を引き取る手前だ
46~70 重症だ。……助けられるか?
71~99 重傷だが、ノワールなら何とかできるかもしれない

※クリティカル、救命確定+α

矢向は、腹部から出血していた。他にも肩と脚にかなりの怪我を負っている。

「……来てくれたのですか……お人好しですね……はぁっ、はぁっ……。
今から医者を呼んでも、この出血では……」

「喋らないで」

ノワールが俺から降りて言った。

「私が助ける。……大丈夫、まだ何とかなる」

そう言うと、ノワールは腹部の傷口に手をかざした。掌が黄色く光り、薄暗くなりはじめた辺りを照らす。
しばらくすると、出血は止まり始めた。傷口も塞がっていく。ノワールがふうと息をついた。

「よし、これでひとまずは大丈夫。肩と脚は、後で車内でやっとくわ。カレンちゃん、傷口の辺りを縛って止血しといて」

矢向が信じられないといった表情を浮かべた。

「出血が……止まった!?こんなことが!?あなた……何者なんです?」

ノワールがニッと笑う。

「異世界の大魔法使い……の卵かしら。まだ父様には及ばないけど、ね」

#########

俺たちは矢向を抱えながら、車内に戻った。

「大丈夫なんですか?」

ドライバーの青年が心配そうに訊く。

「とりあえずは、な。……矢向さん、二人はどこに?」

「……お二人は逆方向に逃げました。追っ手もいましたが、多分大丈夫のはずです」

そう言って、矢向は電話――スマートフォンというらしい――を見せた。赤と青の点が、地図の上を動いている。

「後を追うつもりで、蓮太郎様とリナ様に発信器を持たせました。これは、私の指紋認証でしか発動しません。……まさか役立つことがあるとは。
赤が蓮太郎様、青がリナ様です。蓮太郎様は、これを見る限りタクシーか何かで動いているようです。リナ様は、本庄早稲田から新幹線に乗ろうとしているようですな。
多分、合流地点は……ここです」

矢向がある地点を指差した。カレンが反応する。

「軽井沢ね。確かに、ここからならそれなりに近い。でも、問題は追っ手よ。あなたをここまでやるほどなら、かなり使うはず」

矢向が頷いた。

「その点は誤算でした。想像以上に人数がいた。私が囮になって、何人かは倒しました。ですが、まだそれなりの人数がいます」

サイレンの音が聞こえた。そう言えば、矢向の倒れていた叢からは血の臭いがした。あれは、矢向だけのものではなかったということか。

「……警察が来ましたね。急ぎましょう。花園で降りて、途中まで下道で向かいます。検問が始まってからでは遅い」

ノワールの治療を受けながら、矢向が言う。車はすぐに動き始めた。

「兄さんたちを追っているのは、何者なの?石上の手の者かと思っていたけど」

「石上の息がかかっているかは不明ですが……山下組の者かと。石上なら、警察を使ってもっとスマートにやります。別の誰かの意向かもしれない」

「別の誰か?まだいるんですか、敵対勢力が」

……

※50以上で心当たりあり

※心当たりあり

矢向が頷いた。

「あれから蓮太郎様と少し調べました。異世界から来た男……アミールといいましたかな。奴は石上副総理と組んでいますが、同時に裏社会とも繋がっていたらしい。
どうも、石上を心底では信用してないようで……山下組を、牽制のために利用しているようです」

「アミールかっ!?とすれば、奴は……」

「彼の存在までは確認できていません。ですが、彼の意向があるのは確かです。
彼か、それに近い誰かが、ここに来ていると考えるのが自然でしょうな」

俺は寒気がした。……停戦協定は、ここでは通じないということなのか。
あるいは……ある想像が俺の中に浮かんだ。彼なら、停戦協定を無視してでも、俺を討とうとしてもおかしくはない。

「追っ手の中に、それらしき人物はいましたか?」

※95以上で心当たりあり

※心当たりなし

矢向は首を振った。

「いえ、そこまでは。……下道に降ります。最短ルートは私が指示しますので、あなたはそれに従って下さい」

ドライバーは頷いた。

※30以下で追っ手発見

※追っ手発見

下道に降り、俺はギクッとした。……さっきの大型の車が、俺たちを待ち構えていたのだ。

明らかに邪魔になる位置で止まっている。これは、このままでは先に進めない。

1 一度車を降りる
2 車に乗ったまま火蓮とナージャの銃で攻撃
3 Uターンして高速に戻る

安価下5多数決、考察不要

ここで一旦切ります。

……「彼」の登場確率は、それなりに高いと思います。

少し進めます。

「Uターンしてさっきの道に戻ってくれ!ここを突破するのは無理だ!」

車はキキッという音とともに車体をけ、強引にさっき通った門の方に向かった。すれ違いざまに別の車とぶつかりそうになったが、すんでの所で回避した。

「あなた、やるわね!どこでそれを?」

カレンがドライバーに訊く。

「僕も元はマエザキ先生の部隊にいましたからね!しかしこんなカーチェイスやらされるとは、思ってませんでした」

青年は後方を確認すると、顔色が変わった。

「来てますっ!!」

元々あそこに待機させていたのか、2台の黒い車が猛烈な勢いで追ってきていた。

「引き離せないのか?」

「無理です!これ以上飛ばすと、警察にやられかねない!」

1台はすぐ後ろに、もう1台は右にピッタリとくっついてくる。事故を誘発させるつもりか!?

75-ノワール賢さ(25)×2=25以上で対処法思い付く

※対処法思い付く

「ここは私に任せて」

ノワールが窓を開けて、後ろを向く。そして手を向けた……と思った次の瞬間。車の後方に黒い雲が作り出された!

01~20 効果なし
21~50 大きく後退
51~99 路肩に突っ込む

車は怯んだのか、急激に速度を落とした。その間に大きく引き離す。

「もう1台!」

横の車に、ノワールは狙いを定める。異変に気付いたのか、車の窓が開いた。……銃口??

01~10 ???????
11~20 銃弾が車に当たる
21~30 効果なし、銃弾は外れる
31~60 大きく後退
61~99 中央分離帯に突っ込む

※クリティカル、しばらく追っ手なし

ノワールが作り出した雲は車の前面に張り付く。突然視界が遮られたのに混乱したのか、車は急に速度を落とし中央の生け垣に突っ込んだ。
車は横転し、完全に動きを止めている。

「よっし!上手くいったよ。……これからどうするの?」

「軽井沢駅に行くなら、碓氷軽井沢インターまで行けばすぐよ。多分、先回りできると思う。問題は追っ手と検問だけど……」

※30以下で検問あり

※検問なし

夜から再開します。

再開します。

カレンが心配した検問は、特になかった。追っ手もあれからは来ない。
車は高速を走り続け、カレンが言った「ウスイカルイザワ」の所で降りた。

「思ったよりも順調だな。……矢向さん、二人の動向は?」

01~20 ???????
21~40 蓮太郎様の動きが妙ですな……
41~99 今の所、真っすぐ駅に向かっておりますな

※絆効果で無効、再判定

「今の所2人とも予定通りに向かっておりますな。後は、着いてからですが……」

俺たちはアサマヤマに行くまで尾行はされていなかった。恐らく、場所までは特定されていないはずだ。
だが、リナたちを探しに行く際、かなり早いうちから追っ手があった。つまり、大まかにこの辺りという目星はつけられている。
とすれば、待ち伏せされている可能性はそれなりに高いと言えた。

「ですね。もし誰かがいるのなら……」

矢向が頷いた。

「奴らを何とかする必要があるでしょうな。……とはいえ、一般人もいる場です。
無暗な行動は、いかに奴らと言えど取らんでしょう。ある程度尾行した上で、仕掛けてくるでしょうな」

選択肢は2つ。尾行を撒くか、敢えて仕掛けに乗った上で人目のつかない場所で潰すか。
矢向とカレンの説明によると、山下組はこちらの世界で言う闇ギルドのようなものであるらしい。
銃火器は当然持っていると考えるべきだという。一発で俺たち全員を殲滅できる「RPG」という武器を持っている可能性もあるらしい。

とにもかくにも、覚悟を決めておいた方が良さそうだった。

##############

やがて、「カルイザワ」という駅についた。鉄道は俺たちの世界ではまだ限定的にしか使われていない。
鉄道網がこれほどまでに整備されているのには、正直舌を巻く。学ぶことは相当多いだろう。
だが、それも全てが終わってからの話だ。俺は車内から駅周辺を見回した。

……

01~05 車を誰かがノックした。……??????????
06~20 怪しい連中が相当……10人程度いる。着いたら即拉致するつもりか
21~40 怪しい車が3台ほど。うち1台は大型の車だ。怪しい黒服が3人ほど見える
41~60 怪しい大型の車が見える。黒服の男が一人、たたずんでいた
61~80 怪しい黒い車が1台見える
81~00 異常は特に見当たらない




怪しい車が3台ほど見えた。うち1台は大型の車だ。駅の構内には、怪しい黒服が3人ほどいる。

「マズイわね……到着した所を拉致しようとしている。恐らく、総勢はもっといるはず。
矢向さん、兄さんとリナさんはもうそろそろ?」

「ですな……先に蓮太郎様、次にリナ様です。
蓮太郎様は武術の心得がおありですが、蓮次郎様ほどではない。3人がかりで来られたら、逃げ切れるかどうか」

これは男たちに接触するか、それとも車が来たところをすかさず保護するか、だ。

……

1 接触する
2 保護する

※多数決ではありません、考察も不要

俺たちは迂闊に動かないことに決めた。変に刺激して、荒事になるのもまずい。
相手が来てから対処すべきだろう。

「……来ましたな」

上にランプを乗せた車が、ゆっくりと駅に近付いてくる。

「カレン、行くぞ。ノワールとナージャは、万一のために備えてここに」

俺とカレンは、刀の入った長いバッグと、銃が入った中型のバッグを持って車外に出た。
黒服たちが、何やら連絡を取り合ってレンタロウがいるであろう車に近付く。

……

01~30 黒服たちの方が一歩早い
31~65 同時、小競り合いに
66~99 こちらの方が早い

黒服の歩みより、こちらの方が少し早い。
車外に出てきたレンタロウの腕を、俺はすかさず掴んだ。

「レンタロウさん、よく無事で」

「サイファー君!?来てくれていたのか。……火蓮も。
その分だと、君たちも追われているのか」

俺は頷く。黒服は足を止めて様子を見ている。3対3か、これならば接触しても力量からして恐らくこちらが優位だ。

「何人か待ち伏せしています。あちらの車内に行きたいところですが、そっちを狙われる危険性がある。
もう少し待てば、リナが来るはずです。黒服を牽制した上で、一緒に行動しましょう」

「そうか。……矢向は」

「無事です。あちらの車内にいます」

それを聞くと、レンタロウは安堵の息をついた。

「そうか……彼が盾になって逃がしてくれたが……よく無事でいてくれたな。
しかし、銃撃も受けていたはずだが」

「私の連れが治療しました。彼女は車内にいます。
とにかく、一度奴らに接触します。決して、俺たちから離れないように」

レンタロウは頷いた。俺は、黒服に向けて歩き出す。

……

01~20 遠間から銃口が見える!?
21~40 車内から応援が出てきた
41~80 黒服は戸惑ったように立っている
81~99 黒服は逃げ出した



それを見たのか、黒服が3人ほど別の車内から出てきた。……かなり面倒なことになったな。
リナはまだ来ないのか。もし何か異常があれば、ノワールとナージャ、あるいは矢向も出てくるはずだ。その場合、一騒動は避けられないだろう。

俺は祈るような気持ちで、彼女が来るであろう方向を見た。

……

70以上でリナ登場

※ファンブル、再判定

60以下で黒服が銃で攻撃
61以上で黒服の一人が????

黒服の一人が銃を抜いたのが見えた。マズいっ、実力行使か!!

「危ないっ!!」

俺はレンタロウを突き飛ばす。

……

55-器用さ(18)=37以上で回避成功、戦闘へ

※クリティカル

俺はレンタロウを突き飛ばした。銃弾は空へと消える。周囲が一気にざわついた。

「きゃぁぁぁっ!!!」

近くの一般人女性が叫ぶ。マズいと感じたのか、黒服は銃をしまって一旦車内に引き返した。
他の黒服も、散り散りになって引き返す。

「大丈夫ですか!?」

「ああ、何とかな……しかし、強硬手段に出るとは」

レンタロウが冷や汗をかいている。さすがに想定外だったようだ。

「でもこれで、連中は動きにくくなりました。……警察を頼れないのが、また辛いところですけど」

カレンが厳しい表情で言う。警察は、石上の影響下にあるという。彼らが来る前に、俺たちも引いた方が良さそうではあった。
そこに、帽子を目深にかぶったワンピースの女性が現われた。倒れているレンタロウを見て、血相を変えて駆けてくる。

「蓮太郎さん!!」

「……リナか!ちょうどいい所だった……山下組の奴らに襲われた。サイファー君が助けてくれたが。
彼らが車を用意している。そこに一度行こう。矢向もいるらしい」

リナは心配そうにレンタロウを見て、俺に一礼した。

「ありがとう、本当に。……車は?」

俺はノワールたちがいる方向を指さした。

「急ぎましょう、じき警察も来る」

俺とカレンは、レンタロウとリナを挟んで駆け足で走った。車のうち2台は、既にその場から姿を消している。1台は、まだ残っていた。
警察が来るのと同時に動き、俺たちを追尾するつもりなのだろう。
俺は車に二人を押し込み、「行ってくれ!」と叫んだ。
車はキキっという音とともに急発進する。警察は、まだ来ない。

……

※80以下で追尾あり、25以下だとパトカー

しばらく車を走らせると、さっきの車が一台追尾してきた。やはりそういうことか。

「……他の2台はどうしたんだろう?」

「1台は多分、レンタロウさんたちを拉致・監禁するためのものね。そのぐらい、あたしにだって分かる。
もう1台は……どうだろ。別の所に潜んでいる可能性は無きにしも非ずかな」

ノワールの問いに、ナージャが険しい表情で後ろの車を見た。

「ノワール、さっきのもう一回できるか?」

俺は追っ手の車二台を撃退したノワールの魔法のことを思い出した。しかし、ノワールは微妙な表情だ。

「うーん、分からない。もう夜だし、多少視界塞げても対応できちゃうかも。スピードも全然違うし……。
一気に引き離せたらいいんだけどね。敢えて別の所に呼び込んで、そこで決着つけちゃうとか……」

さて、どうする?

1 ノワールに頼る(失敗時、反撃可能性あり)
2 一気に引き離す(低~中確率、成功時リターンは大きめ)
3 別の所に呼び込んで対応(戦闘濃厚、相手次第だが警察介入時が極めて厄介)
4 その他自由安価

安価下5多数決、考察必要

※自由安価歓迎です。

プレーンウォークで瞬時にワープして意表をつくとかは?

>>226
プレーンウォークしようにも、車内なので異空間を作るスペースがありません。仮にできるにしてもドライバー君も見殺しにする形ですし。
別の所に行ってやる手はありますが、そもそもできる保証は現状ありません。一種の賭けになります。
(あと、移動時に銃で撃たれる危険もあります)

選択肢はどれも一長一短ありますが、

・現時点の相手は政府機関ではなさそうなこと
・通信手段はあること

以上2点を考えると、ベストの行動が見えてくるでしょう。相当高い確率で撃退できる方法が、実はあります。

また、選択肢に入れませんでしたが火蓮による攻撃はあり得ます。
ただ、タイヤを正確に射抜くのは現実には極めて困難です。ドライバーを攻撃としても、防弾ガラスなら無意味です。

車の中にいる人物次第では、かなり面倒なことになります。
米国行きの前に覚醒ローマン戦よりタフな戦闘があるかもしれません(1回出かけています)。

って警察も敵なんだった。ないなすまん

>>231
警察通報は高確率で悪手ですね。

多分0000まで票が集まらないので、0000~0830までの多数決に切り替えます。3票先取です。

政府の味方側の勢力に連絡するとかはありかしら

警察が違うなら自衛隊系か、もしくは滝家や矢向家の縁を頼るか、もしくは国営のオルディニウム研究所か
でもどの場合も荒事になるからのちの警察介入時厄介なんだよな

>>235
荒事になる前に逃げ切るしかないですね。つまり、長時間やり合えません。

>>234
できます。その場合どこに連絡するかですね。

いまいちわからんからもうちょいヒント欲しいです

>>238
既にある程度出しているつもりですが、理想は「短時間に無力化、ないしは逃走」です。
目的地までは割と近いので、早めに対処するか、完全に消し去ってしまうかしないと宿がバレます。
幸い、厄介な警察の手はこちらまで来ていません。(100%動いてはいますが、蓮太郎絡みの案件とまでは把握されていないはずです)

上げます。

もう一度上げます。

1200まで延長します。

選択肢の行動でも十分切り抜けることは可能です。
ただ「誰かに支援を頼む」のは有力です。誰に頼むといいか、何を頼むかですね。

今この車に誰が同乗してるの?

>>246
サイファー、ノワール、火蓮、ナージャ、蓮太郎、リナ、そしてドライバーです。
車はエルグランドとかヴォクシー的な何かとお考えください。助手席に火蓮、前方座席にサイファー、ノワール、ナージャ、後方に蓮太郎とリナです。

追っ手は今のところ1台だけです。ただ、RPGをぶっぱなされると全滅濃厚です。
(なおヤクザがRPG持っていた事例は実在します)

2000まで延長します。有効得票がない場合はコンマで強制決定となりますのでご了承下さい。

とりあえず、現時点で言及していない情報を。(全て間接的に記述はありますが)

・目的地までは20分かかります。一本道ではありませんが、分岐は2、3本しかありません。

・マエザキは元米軍海兵隊という特異な出自の物理学者です。防衛目的でマエザキの研究所には多少銃火器があります。

・ヘルラの警備をしているカークス、スケイラはそれなりの強さです。ただし、銃火器は豊富ではありません。

・追跡者の力量は不明ですが、RPG(小型ロケットランチャー)を持っている可能性がそこそこあります。

・????が乗っている場合、撃退時のリターンは大きめです(クリティカル成功時)。

・道中には廃ドライブインがいくつかあります。増援可能性はそこそこあります。3を選ぶとここに入ることになります。

なお、翌日までに日本を離れないと面倒なことになります。

上げます。

今のところ
・マエザキに連絡
・1(ただし閃光魔法使用)
が2票ずつです。

もう一度上げます。

2030から再開します。

再開します。有効得票に達しなかったため、偶奇判定で決定します(どちらがいいかはここでは明かしません)。

奇数 マエザキに支援
偶数 1(閃光魔法)

組み合わせられる気もしたけどこれは閃光打つのが外れってことか?

俺は少し考えて、カレンに訊いた。

「ここから研究所までどのぐらいだ?」

「宿までは20分ぐらいだろうけど……研究所からもそのぐらいですね。
……マエザキ教授に、支援を頼むと!?」

俺は頷いた。

「彼は、確か以前軍属だったというようなことを言ってたな。とすれば、支援としてあてにできるんじゃないか?
そもそも、麻酔銃を彼は持っていた。とすれば、他の銃火器はあっても不思議じゃない」

「そうか!でも、一度研究所の方に向かうとなると、研究所の場所が割れてしまうかも……」

「それはあまり心配してない。あの外見に、あのセキュリティだ。
それに、宿からは少し離れるからその意味でも問題はないはず」

俺はカレンから電話を受け取り、マエザキに連絡を取る。

……

01~15 いや、無理だ
16~50 拳銃ぐらいしかないが、それでもいいか?
51~80 ショットガンぐらいなら用意してあるぞ
81~99 空からやろう

>>263
失敗時、即反撃を食らう可能性があります。
反撃を食らわなければ支援要請も可能ですが、タイミングが遅くなる分不利も出ます。

『もしもし、山田三尉か。蓮太郎君たちとは、会えたか?』

切迫した様子で、マエザキが言った。俺はできるだけ平静を装って答える。

「ええ。カルイザワというところで、二人と合流しました。ただ、銃撃を受けています。
無事でしたが、まだ追われている状況です。……ご支援、願えますか?」

むう、とマエザキが唸った。

『合流できたのは何よりだったが……。それは厄介だな。
こちらは軍事拠点ではない。『MC』発動時の万一の事態に備え、麻酔銃や拳銃程度なら常備してあるが。
だが、やるだけはやってみよう。こちらにひとまず、向かってきてくれ。対向車線から狙撃を試みる。相手は、警察かね?』

「いえ、ヤマシタグミという裏社会の連中だそうです」

『なら、まだ何とでもなるな。今から私自ら出よう』

カレンが慌てた様子で横から入った。

「それは、危険ではないですか?研究所の場所が割れてしまうかも……」

『なあに、研究所は外観からじゃ分からんよ。セキュリティもジャパニーズヤクザじゃ突破できまい。
元シールズの腕がどこまで残っているか、だな』

マエザキはふっと笑った。ここは、彼に託すしかない。

……

※25以下で追加イベント


※追加イベントなし

黒い車はピッタリとこちらにくっついている。増援の気配も、攻撃の気配もない。

「こちらが根負けするのを待っている感じですね」

レンタロウが後ろをちらっと見やった。

「そうですね。ですが、それが仇になる。電話の内容は、聞いてますね」

「ええ。マエザキ先生に頼んだのは英断ですね。彼なら車を止められないまでも、気をそらせることは十分可能でしょう。
もうそろそろ、彼の車が来るはず」

対向車線から強い光が見えた。白い車が、下り坂を凄まじい勢いで走っている。そして、すれ違いざまにパァンという音が響いた。

……

01~15 効果なし
15~35 追尾車、少しスピードが落ちるが追跡を続行
36~50 追尾車大きくスピードを落とす
51~70 追尾車は止まる
71~99 追尾車スピンし横転 



※ファンブル

銃弾は、こちらの車体に当たった!?あれは、マエザキの車ではなかったのか??

01~25 ドライバー死亡、車はコントロールを失う
26~40 フロントガラス大破、車はコントロールを失う
41~60 タイヤに被弾、車はコントロールを失う
61~80 ボディに被弾、車はコントロールをやや失う
81~99 影響なし、白い車は急停車、Uターンし追尾

「ルディさん!?」

助手席にいたカレンが叫んだ。血の臭いが急激に広がる。
前の様子を見ると、眉間を撃ち抜かれ即死していたドライバーがいた。

「まずい!車が制御不能になる!!」

カレンがとっさにハンドルを握った。

……

01~20 崖下に転落(DEAD END)
21~35 側面の着に激突(重大事故)
36~70 大きくスピードを落とす、なお制御困難
71~99 何とか立て直す


※クリティカル、そのまま走行

カレンは瞬時にドライバーの死体を押しのけ、自分が運転席に座った。
車体は一回大きくかしいだが、制御を取り戻し急カーブをギリギリで曲がり切る。

「クソっ!!待ち伏せがあったか!」

「フロントガラスが割れてます、視認性がかなり悪くなってる!!
そんなにもたないです、マエザキ教授が来ないと……!!」

その時、大きめの車が対向車線に現れた。こちらが、マエザキの車か!

01~15 効果なし
15~30 追尾車、少しスピードが落ちるが追跡を続行
30~45 追尾車大きくスピードを落とす
46~60 追尾車は止まる
61~99 追尾車スピンし横転

※ファンブルなし、二台目の車については直後に判定 

パンパンと、二つ大きな音が響いた。追尾車に当たったのか、少しスピードが落ちる。
……しかし、それでも追跡の手は緩まない!?

「しつこいなっ!でも、少し差は開いた……けど」

カレンの叫びに、俺は後ろを見た。黒い車は、差こそ開いたがまだ追ってきている。その後ろには……

01~30 さっきの白い車らしき車がある
31~60 さっきの白い車らしき車がある。その横から、急激に追い上げる車がある?
61~99 後ろから、急激に追い上げている車がある?

後ろから急激に追い上げている車があった。さっき襲撃してきた車か!?
しかし、それにしては大きさが違う。この車は……

「マエザキ教授!?あそこから、一気に切り返して来たっていうの??」

車は対向車線を逆走しながら追い上げてくる。そして……

※50以上で追尾車撃破、未満で両者停止

そして、大型の車は追尾してきた黒い車を追い抜いた。そして、その車はスピンし、横転する。
大型の車は俺たちにピッタリとくっついた。そして、カレンの電話に連絡が来る。

俺は運転中のカレンに代わって電話に出た。

「もしもし!?」

『私だ。とりあえず、これで一応は何とかなったはずだ。このまま一度、研究所の所まで行くぞ。
少し様子見した上で宿に向かおう』

カレンはスピードを少し落とした。木々の隙間から月光が俺たちを照らす。
俺は助手席に押しやられたドライバーの死体の目を、そっと閉じてやった。

#########

「そうか、ルディ君が……。悪いことをした」

研究所の駐車場で降りた俺たちは、マエザキたちと合流した。
マエザキは、ルディと呼ばれたドライバーの死骸を前に跪き、目を閉じて十字を切った。

「しかし、あの白い車。どこから現れたんでしょう?」

「通りすがりに廃ドライブインがあったな。恐らくは、そこからだ。……こちらにさらなる追っ手が来ているかもな。
その時は、ここで覚悟を決めて迎え討つより他ない。
廃ドライブインの手前の分岐を行けば、宿に着くが……まだ気を抜くには早かろうな」

俺は気になって、午前中に教えてもらったヘルラの電話番号に繋いだ。

※15以下で繋がらない




※繋がる

『サイファーさん??今どちらに??』

心配そうなヘルラの声が聞こえてきた。俺は安堵する。少なくとも、まだ追っ手は宿には来ていない。

「そちらに向かおうとしている所です。ただ、武装した連中に襲われている。
後2、30分もあれば着くでしょうが、警戒は怠らないでください。宿の主人にもそう伝えてもらえれば」

『分かりました』と言って電話は切れた。最悪の事態だけは、今の所避けられている。

「後5分待って何もなければ、出発します。マエザキ教授、あなたは」

「私も一度地下に戻るつもりだ。戒厳令を出しておく。
車は私たちが乗ったものを使ってくれ。丁度、人数も乗れるはずだ」

俺たちは満月の下待った。

……

※30以下で追っ手登場

※再判定

※現れたのは……

01~30 車3台
31~50 車2台
51~90 白い車のみ
91~99 ????????

やがて、車が二台こちらに向かってくるのが見えた。やはり来たか。

「レンタロウさんは下がって。リナも、今武器は持っていないな」

「ええ。ここは任せたわ」

2人は後方に隠れる。俺たち4人と矢向、マエザキ、そしてもう一人車の運転手は警戒態勢を取った。
やがて、車が止まる。中から黒服の男たちが7人ほど現れた。

……

※40以下で??????登場

※????登場なし

男たちは全員拳銃を持っている。先頭に立っているのは、眼鏡の壮年の男だ。
彼は訛りのある「英語」で、俺たちに話しかける。

「やあやああんさんたち。雁首揃えてようやりますな。
まさかこちらの襲撃を切り抜けるなんて、思いもしまへんでしたわ。まして、うちの部下を何人かやってくれたようや。
で、滝議員とその嫁はんはどこや?彼らを引き渡すなら、見逃してあげましょか」

「その気はないだろ?少なくとも、その言葉で話しているということは俺たちの存在は知っているはずだ。
俺たちも消すように指示されているのは知っている」

男は鼻で笑った。

「あんたが、サイファーさん、やな?噂は聞いとりますで?
目的のために手段を選ばん、悪党やと」

「……誰から俺の話を聞いた。アミールか?」

「ハハハ!!」と男は笑った。

「アミールはんですか。よう贔屓にさせてもらってますで。
でも、残念ながらちゃいます。あんたも知っとる人や」

55-賢さ(16)×3=07以上で成功

※25…成功

俺のよく知る人物……そしてアミールと繋がりがある人物。……まさか!?

「フレールか!!」

「ピンポーン、ご名答。何をしでかしたかは知らんけど、えらい恨み買っておられますなあ?
本当はここに来たかったそうやけど、それはできんようでっせ」

「奴はどこに??」

70以上で判明

※判明

「あん方は東京にいますな。まだ『酔い』がさめんとか何とか。アミールさんも、そうなりますなあ。
まあええわ。フレールはんの依頼、ここで果たしましょ」

男は銃口を俺に向ける。……

※60以上で追加イベントA、80以上で追加イベントB

※追加イベントA発生

その時だ。マエザキが何かを懐から取り出した。

「皆!!後ろを向いて一斉に逃げろ!!」

その言葉を聞いた俺たちは、背を向けて走り出した。次の瞬間、強烈な光が周囲を覆う!!

「ああああああああっっ!!!目、目がぁぁぁ!!!」

俺たちは森の中に逃げ込んだ。レンタロウとリナも、そこに既にいた。

「マエザキ教授、あれは??」

「スタングレネード弾だ。万一の切り札だが、持っていてよかった。
これで、当面は足止めになる」

はぁはぁと荒い息をついて、マエザキが言う。

「しかし教授!ここからどうするんです??この森で迎え討つと!?」

「さっきよりははるかに戦局はよかろう。各個撃破も可能だ。
それに、この森では銃は機能しにくい」

マエザキの言う通りだ。俺たちはここで、奴らが来るのを待つことになりそうだった。

※60以上でさらに追加イベント、10以下で別の追加イベント

どうでもいいけど宝石組の日本でのステータスとか気になる。相当程度供給魔翌力落ちてそうだし

※追加イベントあり

ここで一度切ります。やっと一段落です。

>>308
リナはかなり落ちますね。宝石内のヘルラの回復は遅めなので、こちらの世界のヘルラに会えても直接会話はまずできないかと。オルディニウムの近くに行けば別ですが。
ナージャは逆に少し上乗せする方針です。ジュリアンがあそこで覚醒したため、多少は彼の力を使えるようになっています。
(最後の追加イベントがそれです)

分かってはいるけどこれかなり運悪い状況よな…

>>310
結構スレスレでしたね。ファンブルによる狙撃でドライバーが死んだ後にクリティカルが出なかったら、危なかったと思います。
フレールがいるのも確定しましたし。彼がイーリス王家をどれだけ引っ掻き回したかは、後で決まります(ただ、滝がいる以上恐らくはシュトロム惨殺で終わっているでしょうが)。

一応、よっぽどのことがない限り一連の襲撃イベントは終わるはずです。
最後の追加イベント判定は、かなり大きなものでした。

なお、松本行きを継続するかは後で決めます。(行かない場合は好感度やや減少)
ただし、ある事情により追っ手を相当撒きやすくなっています。

ドライバーェ…生きてたらそこそこ出番あったんかな

>>313
名ありキャラではありましたからね、ルディ君。彼も一般人ではないですし。
そこまでガッツリ絡むかというと疑問ですが。

サイファーが日本にいないと知ったら、フレールは発狂しそうですねえ……

再開します

その時。

「皆!こっちに!」

ナージャが叫んだ。彼女が指差した隣には、空間の歪みがある!?

「プレーンウォーク!?できるの、ここで??」

「僕が開いた」

ノワールの言葉に、ナージャの宝石が反応した。

「さっき母さんに会ってから、理由は分からないが多少力が戻ってる。試しにやってみたが、上手くいったよ。
行き先は、さっきの『天狗の宿』だ。これで逃げ切れるだろう」

マエザキと矢向は呆気に取られている。

「……どういうことだ?」

「あなたの研究所にある転移装置と似たようなものですよ。……私もここで目にするとは思いませんでしたが。
行きますよ、これで奴らは俺たちを見失う」

俺は戸惑うマエザキを歪みの中に押し込んだ。

###########

「えっ、いつのまに??」

宿の受付の前にいきなり現れた俺たちに、女将は仰天したようだ。

「細かい説明は後です。とりあえず、ヘルラ・テイタニアさんの部屋に案内してください」

……

※85以上でリナの「ヘルラ」覚醒

########

「……あなたたちも、追われる身なのね」

ヘルラが大きくため息をついた。もう夜も遅いからか、子供たちは既に寝ている。ボディガードの二人も部屋の外だ。

「可能性は元からあったのですが……想定外の相手でした。私たちのいる世界から、追ってきた奴がいたらしい。
ただ、恐らくは完全に振り切ったはず。ここに来ている手掛かりはありませんから」

「ならいいのだけど……その人が、『私』?」

ヘルラがリナを見た。

「……厳密には、この宝石の中にいる女性です。今は、力を使った反動から『眠って』いますが……。
この彼女が持つ宝石と、同じようなものです。あちらは既に『覚醒』しているみたいですが」

ナージャが頷く。

「ここに来れたのも、彼の力よ。『プレーンウォーク』といって、行った場所に瞬時に移動できるの。これがなければ、危なかったわ。
それにしてもリナさん、何か感じること、ある?」

※90以上で追加イベント、ファンブルなし

※追加イベントなし

「うーん、特には。声や、前に一瞬見た姿とは違うけど、何か雰囲気はとても似てる。でも、それ以上じゃないかな」

ヘルラはリナを見つめた。

「……私は、あなたたちの言っていること全てを信じた訳じゃないわ。でも、異世界の話とか、信じざるを得ない部分もある。リナさんと言ったわね。あなたの知っていること、話してくれないかしら」

リナはオルランドゥの話を中心に説明し始めた。説明は日付が変わるまで及んだ。
魔法やプレーンウォークで体力を使ったのか、ノワールとナージャは眠りについている。

……

「言っていることは分かったわ。信じがたいけど……。でも、これからオルドが世界を破滅させるような戦争を起こすだなんて、やっぱり信じられない。
あの人は純粋で優しい人よ。そして、政治にも動かされない。ネーロさんが共同研究者に入って、オルディニウムの研究は飛躍的に進んでいるわ。あれが平和利用されることを、私は信じている」

説明が一通り終わり、ヘルラが静かに言った。

「私もそう望んでいます。だからこそ、オルディニウムのサンプルをこの世界に持ち込んだんです。
ただ、日本政府の一部はあれを悪用しようとした。それを狙う国家との戦争も起きた……。公式には、核開発を巡る戦争と言われてますが、その実は違う」

「ええ。アメリカ政府やEUもそれを狙った。自前で探鉱を始めているのが現状よ。狙われ始めた時は何か分からなかったけど、ネーロさんが来て全て教えてくれたわ。
だからモハーベの研究所は、政府にも明かせない。研究者による、純粋な研究ができるのは、数少ないから」

……

※50以上でジュリアンが発言

※ジュリアンが発言

「ちょっと待ってくれ。子供たちが狙われたことはないですか?」

ナージャの宝石の中から、ジュリアンがヘルラに訊いた。

「……なくはないわ。ルエラが拉致されかかったことはある。だから、日本に逃げてきたの。
ジェラードとエリックは、モハーベで保護してもらっているわ。本当は連れてきたかったのだけど」

「そうですか……いえ、ルエラ姉さんが殺されたのが、全ての始まりだったと聞いていたので。絶対に目を離さないようにしないといけませんね」

「承知してるわ。……で、私たちはどうすれば?」

ヘルラが俺に訊いてきた。

「基本、ここにいて問題ないはずです。奴らの狙いは多分俺たちです。あなたたちじゃない。
明日朝まで何もなければ、大丈夫だと思います。俺たちのことを黙っていれば、ですが」

「ならいいのだけど……逆に言えば、今晩は警戒しなければいけない、そういうことね」

「可能性は極めて薄いですが……。俺たちも交替で番をします」

研究所からここまではそれなりの距離がある。まず気付かれないはずだが……

※10以下で追加イベント

########

結局、その晩は何もなく過ぎた。さすがにここを突き止めるのは不可能だったということだろう。

翌朝。ヘルラの部屋の前で眠気と戦っている俺の所に、イシカワがやって来た。

01~25 何があった?
26~50 何やら、大変なことになってるな
51~99 昨日は大変だったようだな

「昨日は大変だったようだな。一睡もしてないんだろう、これでも食え」

そう言うと、イシカワは朝食の膳を俺の前に差し出した。

「消化がいいように、今日は茶漬けにした。ニンニク味噌を添えている、精も付くだろう」

口にすると、ニンニクの香りとミソという調味料の香りが一杯に広がった。癖になる味だ。

「旨いな……ありがとう。そう言えば、何か異変はあったか?」

「いや、何も。発砲事件が軽井沢駅であったぐらいだ。あれは、お前たちを狙ったものか?」

俺は頷いた。

「ヤマシタグミに狙われている。背後にいるのは、俺の昔馴染みだ。恨まれても仕方ないことはしたが……。それにしても手段を選んでいないな」

「ヤクザを動かすとは、随分な友人だな。……一応訊くが、お前もそっちの人間じゃないよな」

「いや、ある国の公務員のようなもんだ。連れは少し違うが」

イシカワは「だろうな」と言って笑った。

「仕事柄、たまにそういう依頼も来る。基本、片っ端から断っているがな。俺の刀は、裏の人間のための物じゃない。
それに、さっき少し姿が見えた男。滝議員だろう?厄介事に巻き込まれたというのは、理解しているよ」

「すまない。今日の早いうちに出ていくよ。迷惑はかけられないし、別に目的地がある」

「そうか、それなら止めない。だが、お前さんたちのことは黙っておこう。金もうちの常連客から、たんと貰ったしな」

イシカワがにやっと笑った。

「まあ、冗談はともかく、だ。また機会があれば来てくれ。その『村正』、気になって仕方がない。
然るべき何かがあれば、俺の一世一代の傑作が作れるはずだ」

「そうか……ありがとう。またここに来るよ」

この世界にも、好漢はいるらしい。俺はそのことに感謝した。

########

食事を取り終え、俺はノワールたちがいる部屋に向かった。さて、これからどうすべきか。
マエザキはもちろん、リナとレンタロウは一度研究所に行くべきだろう。ナージャのプレーンウォークで、危険を冒さず研究所には行ける。
俺とノワールが、アメリカという国の研究所に行くのもほぼ確定だ。問題は、カレンだ。
予定していた通り、彼女の婚約者の実家に行かせるべきか。イシカワの口ぶりだと、あれだけの騒動だったにもかかわらず、駅での銃撃だけが報じられているようだった。
警察が動いていないのか、あるいは情報を統制しているのか。

いざとなれば、プレーンウォークでの逃走は可能だ。さて、どうすべきか。

1 そのまま行かせる
2 行かせない(火蓮好感度ダウン)


安価下5多数決、考察必要

1 主人公らは手分けして内外の
  研究所へ、カレンはそのまま
  婚約者の実家へレッツゴー!

>>329は無効です。考察がありません。

再開します。

俺はカレンを一緒に連れていくことに決めた。いかにここから遠くないとはいえ、いやだからこそ、ここで二手に別れるのは危険だ。
そのことは、カレンもよく理解していることだろう。この宿には、いずれまた来る。ほとぼりが冷めてから、行かせてやればいい。

扉を開けると、3人は既に起きていた、「ああ、これから食事?」とノワールが訊く。

「ああ、俺はもう取った。少し仮眠を取らせてくれ。……一晩起きていたんでな。
一応、こちらは異常なしだ。警察もそう動いていないらしい。後でマエザキにも話を聞くが、予定通り出発できそうだ」

「うん、私たちはいいけど……カレンちゃんたちも予定通り行かせるの?」

俺は首を振り、カレンを見た。

「いや、あまりに危ない。ここから車で行くのは、まだ危険だ。
一度プレーンウォークを使うにしても、トウキョウに戻るか、カルイザワに行くかしかない。
どちらもあまり安全とは言えないと思う。……少なくとも今日は」

カレンは……

55-魅力(14)×3=13以上で成功

※91…成功

カレンは寂しそうに笑った。

「まあ、そう言うと思ってました。心残りですけど、次の機会にしておきます」

俺は安堵した。以前の彼女なら、それでもなお我を通そうとしたかもしれない。
時間と経験が、彼女に冷静な判断ができるようにさせたのだろう。

※好感度 コンマ下一桁減少

火蓮好感度 161

##############

「じゃあ、今日行くんだな」

「ええ。この国から離れた方が、しばらくはいい気がします。
少なくとも、俺を追う男は、俺がこの国にいると知っている限り諦めないでしょう」

俺はマエザキに告げた。彼は頷く。

「そうだろうな。山下組を動かせるほどだ、かなり厄介な相手だろう。
蓮太郎君とリナ君も、米国に行くかね?あっちの方が安全だろうが」

蓮太郎は首を振った。

「いえ、私には公務がある。幸い、矢向もいます。2、3日間はお邪魔しますが、ほとぼりが冷めた頃に東京に戻ります。
……リナはどうする?」

※70以下で残ることを選択

※リナは日本に残る

「私も蓮太郎さんと一緒にいるわ。彼に何かあった時、守れるのは私と矢向さんだけだから。
それに、アメリカに行くことが安全とも限らない」

「どういうことだ?」

リナの表情が少し曇った。

「オルランドゥの生き残りは、アメリカ政府に徹底マークされてるのよ。隙あらば拉致しようとしている。
私も昔狙われたし、依然捕まっている子もいる。ジェニィのように、研究所にいるのを選択している子が多いのはそういうことよ。
この国が安全とは思わないけど、私にとってはこっちの方がまだいい。……気を付けてね」

彼女の視線はノワールとナージャに向けられていた。彼女たちは、確かに格好の研究材料になりかねなかった。

「リナ君の言う通りだ。向こうに行ってネーロ君たちと会うのはいいが、注意は必要だ。
それに、ちらりと話を聞いたがオルド君……少し精神汚染されているかもしれんぞ。
措置を取ると、多少なりとも身体に負担はかかる。研究を優先するあまり、措置を後回しにしているのかもだが……。
できれば、然るべき対応をさせてやってくれ。何なら、ここに呼んでも構わない」

そう言うと、マエザキは電話をしはじめた。

……

※05以下で????????、15以下で?????、それ以外なら通常進行

※通常進行

「問題はないそうだ。ルディ君の遺体も、今朝回収できたらしい。
連中、森の辺りを片っ端から荒らしまわったようだが、まあ見つかるわけもないわな」

カカカとマエザキが笑った。

「じゃあ、『ゲート』を開くわね。……ジュリアンさん、よろしくお願い」

「分かった」

ナージャが念を込めると、空間に歪みができた。いつの間にか、イシカワとヘルラが部屋の前に来ている。

「行くのか。また会おう」

「夫に会ったら、私たちは元気よと伝えておいて。あと、ジェラードとエリックも寂しがっているでしょうから、これを」

カレンの電話に、ヘルラが何かしたようだ。「私たちの動画を送ったわ」という。
よく分からなかったが、どうも動く絵のようなものであるらしい。
子供は3歳の双子というが、あのジェラードやエイリークの子供時代など想像もつかない。

「分かりました。では、また会いましょう。……イシカワ、次会うときは刀を頼む」

2人は頷いた。俺たちは空間の歪みの中に入っていった。

###########

研究所に戻ると、既に準備はできていた。ローマンも装置の傍に立っている。

「……話は聞いた。フレール王子が来ているのか?」

「ああ。……俺は奴の女の記憶改竄に手を貸している。やむを得ないことだったが……恨まれるのは仕方ないな」

ローマンが怪訝そうな顔をした。

「何のためにそんなことを?アミール絡みか」

「奴は女と共に、クーデタを起こそうとした。それで女だけ捕まえたのだが、国が拷問を加えた。
拷問の記憶を消し、正気に戻したはいいが、奴の記憶ごと消さざるを得なかったってわけだ。
彼女のことを考えた処置だったが、奴にとって俺は万死に値するだろうな」

「……拷問を加えた奴の判断ミスだな。まあいい、ここから移動するのは急いだ方が良かろう。
私も正気に戻ったとはいえ、向こうに戻れば対立せざるを得ない。……ジェラード様を止める方法が、見つかればいいが」

ジェラードを止める方法、か。……何かある気がするが。
彼はこの世界の記憶が、多少なりとも残っているという。完全に自我を乗っ取られているらしいコーウィンとは違うというが……。

※55以上で何かしら思いつく



※思いつかない

……どうにも思いつかない。向こうに行ってから、分かることもあるだろう。

「では、一人ずつ順番に行くぞ。このカプセルの中に入ってくれ」

マエザキが俺たちを呼んだ。とりあえず、俺から行くことになるらしい。

「ここに入って、どうするんです?」

「君は何もしなくていい。少し身体が引き延ばされる感覚がするだろうが、動かなければ問題なく目的のモハーベ特別研究所に着く。
向こうは夜に入った頃だろう。一応、担当者に連絡はしているから、彼が案内してくれるだろう」

俺はカプセルの中に入った。レンタロウとリナが、俺に話しかける。

「昨日はありがとう、命を救われたよ。また、こちらに来てくれ」

「ええ。そちらも、身辺には気を付けて」

カプセルの扉が閉じられる。ヒュウン……という音がカプセル内に響いた。

「とにかく、動くなよ。じゃあ、作動する」

音はさらにうるさくなった。耳を塞ぎたくなる衝動をこらえる。それが限界に近付いた時、俺の目の前が真っ白になった。

###############

…………

……

※10以下で追加イベント

今日はここまでです。あるキャラクターが再登場します。

少し進めます。

…………

……

気が付くと、俺はカプセルの中にいた。本当に転移したのだろうか?
すると、顎髭の長い老人……いや、顔に皺が少ないからそこまで歳ではないのかもしれない……がカプセルの扉を開けた。

「ほっほっほ。成功したみたいだな」

男はニコニコと笑って言う。

「ここが、モハーベという所ですか」

「左様。わしはヴォルガじゃ。まだ何人か来るという話じゃったの」

随分と老人じみた話し方をする男だ。よく見れば、俺より少し上程度の年齢のようだったが。

「……ネーロ氏はどこに?」

01~50 オルディニウムの地下鉱脈におるよ
51~85 ここから少し離れた、別館おるよ
86~99 ここの地下じゃな

「オルディニウムの地下鉱脈じゃよ。ここから5kmほど行ったところにある。オルド所長もそこじゃ。
じゃが、簡単には行けんからの。一度ここの地下の本部に行くといい。既に話は通っとる。おっと、次が来たの」

ヴォルガと名乗った男は、またカプセルの側に行った。

##########

「どうですかな、皆さん。身体に異常はありませんかな。お嬢ちゃん、お菓子好きかい?」

全員とその荷物が転送され、ヴォルガはニコニコとして語りかけた。

「あー、私はいいです。それより、父様にはすぐには会いに行けないんですか?」

「父様……おお、君がネーロさんのお嬢ちゃんかね。ちっちゃいのに、よく来たのお」

ノワールが冷たい視線で彼を見ている。ヴォルガはそれを無視して話を続けた。

「残念じゃが、それは難しいの。あそこの機密レベルは最大もいいとこじゃ。ごく限られた人間しか、立ち入ることはできんのじゃ。わしも無理じゃな。
後、防護服なしでは十分に動けん。放射線量が過大に過ぎるんじゃ。一度に行けるのは二人までじゃしな」

「……いつ頃戻られますか?」

01~15 1ヶ月先じ
16~40 良く分からんの
41~60 早ければ一週間じゃ
61~99 今からでも行けるが……

「早ければ一週間じゃ。それまで待つか、あるいはこちらから行くかじゃが……防護服があっても精神汚染の危険があるし、あまりお勧めはせんな」

「そんなところに行って、大丈夫なんですか??」

俺の問いに、ヴォルガが黙った。

「精神汚染の浄化には、かなり心身に負担がかかるのじゃ。聞いたかもしれんがな。
オルド所長は、それを知っていてMCを避け気味じゃ。ネーロさんは……」

01~60 かなり身体にガタが来とる
60~70 オルド所長ほどじゃないが、情緒が不安定じゃ
71~90 身体が最近おかしいらしい
91~99 なぜか異常がないらしいがな

少し進めます。

「ネーロさんは、かなり身体にガタが来とる。……医者に診せたが、あまり長くないかもしれん」

「そんなっ!!」

ノワールがヴォルガの胸を掴んだ。

「嘘でしょ?父様が、そんなことに……」

「元々、オルディニウムの放射能――ネーロさんは『魔素』と言っとるが――は、彼の体質には特に害らしい。
そこにもってきて、MCの精神浄化。身体をおかしくせん方が不思議じゃ。
それでも、オルディニウムの無害化には自分の力が不可欠と、身を粉にして研究に打ち込んだ……その代償じゃ」

ノワールがその場にへたりこんだ。目からは涙が溢れている。

「そんな……せっかくここまで来たのに……う、うう……うわぁぁぁぁ!!」

俺は彼女の側に駆け寄り、胸に抱いた。胸元がたちまち彼女の涙で濡れる。俺も唇を噛んだ。

#########

ノワールが落ち着くまで、俺は黙って彼女を抱き続けた。嗚咽が、少しずつ収まる。

「大丈夫か?」

「……うん、ちょっと落ち着いた。……ヴォルガさん、って言ったよね。……父様は、どのぐらいもちそうなの?」

ヴォルガは視線を落とした。

「わしは医者じゃないからの……ただ、本格的に悪くなったのはここ最近じゃ。
今、彼は鉱脈におるが……早めに戻せば、まだ手はあるかもしれん。
ただ、あそこの警備は厳重じゃ。連絡を取ってセキュリティを緩めても、手続きに相当かかる。まだ待った方が早いくらいじゃ。
それでもなお行きたいなら、坑道を自力で行かねばならん。だが、危険じゃぞ。『魔素』の影響で変異した動物もおるし、防護服を来ていてもなお『魔素』は害毒じゃ。坑道自体も長い」

「研究所に連絡を取って、来てもらうのは?」

ヴォルガが唸った。

「一度作業に入ると、なかなか手が離せんと聞いたの。とりあえず、地下の本部で所長代理と掛け合ってみよう」

…………

※安価下が3の倍数で???

※所長代理はアリス父

本格更新は2130以降。

3の倍数は何かしらの意味があるのだろうか

再開します。

>>367
所長が別の人間になる予定でした(バッドイベント)。

#########

エレベーターは深く、深く降りていく。やがてチンという音と共に、扉が開いた。
その先には、20人ほどの研究員がデスクに向かっていた。アサマヤマの研究所より、一回りほど大きいようだ。

「所長代理を呼んできますでな。……っと」

ヴォルガは足元に誰かがいるのに気付いたようだった。12歳ほどの少女??

「ヴォルガさん、注意してよね。パパのとこに行くの?」

「おやおや、アリスさんですか。お菓子はいるかい?」

「要らないわよ。パパなら今休憩中よ。私が部屋掃除してきたから、早速休んでる」

少女は不機嫌そうに言うと、自分のデスクの所にトテトテと走っていった。

「アリスって……あのアリスさんかな?」

ナージャが驚いた様子で言う。俺たちの知るアリスは初老の女性だが、言われてみれば面影があった。

「ささ、こちらに」

ヴォルガに案内された先は、少々雑然とした書斎だった。これでも掃除をしたというのだから、元は相当酷かったのだろう。
その中央のデスクに、男が突っ伏していた。栗色の短い髪に、無精髭が目立つ。

「シェフィールド所長代理、お連れしましたぞ」

「なんだいヴォルガ、そんな……ああそうか、ネーロさんが言ってた、娘さんたちだね。初めまして、ルイス・シェフィールドといいます。ルイスでいいですよ」

男はにこっと笑って右手を差し出した。俺も右手を出す。

「こちらこそ、サイファー・コットです。あなた方の言う、『異世界』から来ました」

「ええ、存じてますよ。……その子が、ノワールさんですね」

ルイスの言葉に、表情固くノワールが頷いた。

「はい。……父様と連絡は、取れないんですか」

01~40 ルイスは静かに頷いた
41~70 どうだろうか……
71~99 大丈夫だと思うよ

ルイスは静かに頷いた。

「無害化工程は手が離せないのだそうだ。今回のはかなり大がかりでね。
リナ嬢のやり方では小さな鉱石しかできない上、彼女でないとできない。今回のができれば、かなり大きな成果になる、と聞いた。しかも誰でも再現可能だという」

「でもっ!!そのせいで父様の寿命は!!」

「……彼も分かっているんだろう。戻ってきて、君に会ったら多分もう永くないだろう、って言っていたよ。
彼にも何か、思うところがあるようだ。汲んでやってくれないか」

沈んだ表情で、ルイスが言う。そこに、ノワールが叫んだ。

「そんなのできるわけないじゃない!私の、たった一人の肉親よ!このまま死んでいくのを見過ごすわけにいかないじゃない!!」

俺は……

1 ノワールを説得する
2 ネーロを迎えに行く

安価下5多数決、考察必要

※2の場合、行けるのは2人だけです。人選が極めて重要になります。
(過去の記述から、行動が極めて限定的になる人物がいます。また、行って何とかできるのはただ一人です)

アリスのがヴォルガより年上って言ってたしもう成長止められてるのか

>>374
あれ、そうでしたか。すみません、平行世界ということでここは一つ。
(どちらにせよ、ある時点で成長は極度に緩やかにさせられています)

ちなみに、行って研究を進められる可能性があるのは二人います。ただ、うち一人は恐らくそこまで辿り着けないでしょう。
(防護服が必要な関係も大きいですが)

アメリカついたらなんか父様死にそうな展開でいまいちよく分からんし、とりあえずネーロがここに来てから何をしてきたのか聞けませんかね。どちらの選択選ぶにしても訳わからんままどっちか選ぶのは何かやだし

>>378
了解しました。多分明日になります。

再開します。

あと、ヴォルガとアリスの年齢差ですが、良く考えたらヴォルガは名字でしたね。前作に出てくるヴォルガは、本作の息子(多分7、8歳)とでも思ってください。大したことではないですが。

「一つ、いいですか。ネーロ氏は、ここで何を。俺はそれをまず知りたい」

俺は混乱するノワールの頭を撫でて宥めながら、シェフィールドに訊いた。

「少々長くなります。一度、そちらの方へ」

シェフィールドはテーブルへと俺たちを促した。一角に書類が高く積まれている。
彼はコーヒーを人数分淹れると、静かに話し始めた。

「先に自己紹介からした方がいいでしょうね。僕はルイス・シェフィールド。オルド・テイタニアオックスフォード大教授の下で、准教授をやっています。あ、もう辞めたから『した』が正しいのかな。
聞いたかもしれませんが、オルドさんと僕、そしてヘルラさん……とあと一人の4人が中心となって、アイスランド沖で発見された新鉱石『オルディニウム』の研究をしていました。
ウランやプルトニウムと違う鉱石なのは分かってましたが、その性質など不明な点が多くて。学会からは異端扱いでしたよ」

「ですが、ある時期からあなたたちは狙われるようになった。そうですね」

シェフィールドは頷いた。

「半年……いえ、もうちょっと前ですか。N国の戦争が起きた頃、やっと学会発表手前に漕ぎ着けたオルドさんが襲撃されました。奇跡的に無事でしたが……。それから、身辺に怪しい影が一気に増えた。
そんな時です。『あなた方と、安全な場所で研究をしたい』と、ネーロさんがやってきたのは」

「彼はどういう立場で来たんだ」

ローマンが尋ねた。

「日本政府の特別使節、と聞いています。日本の武藤総理と、アメリカのブラント前大統領も一緒だったのには腰を抜かしましたね」

シェフィールドは苦笑し、コーヒーを一口飲んだ。

「何でも、ロシアや中国、アメリカの軍部を中心にオルディニウムの争奪戦が起きかねない、と。N国との戦争の真相も、『異世界』から持ち込まれたオルディニウムのサンプルが盗まれたことにある、と言われました。
そこで、オルディニウムを明確な平和利用のためだけに使いたいとネーロさんは申し出た。日米両政府も全面支援する、と。そうしてできたのが、ここというわけです」

「……当時は私も知らなかったけど、N国との戦争で既にオルディニウムは実戦投入され、目覚ましい結果を出していたわ。
越後とクリムゾン。あれには、オルディニウムが使われていた。そりゃ、皆手にしたがるわよね」

カレンが厳しい表情でシェフィールドを見た。彼が頷く。

「ネーロさんは、不思議な力を持っていました。ある程度先のことが分かるのだと。そして、このままだと大戦が起きるとも言いました。
それを防ぐには、オルディニウム無害化の技術公開と、軍事転用を禁じる国際条約の締結、そしてオルディニウムの国際管理が必要です。
彼が全精力を注いでいるのは、それに向けての研究なんです」

「ネーロという人は、世界崩壊の理由を知っている……?そして、その発端となったオルドの暴走を未然に防ごうとしているのかもしれない」

ナージャの宝石の中にいるジュリアンが言った。シェフィールドは「何ですかそれは」とぎょっとした様子だ。

「ああ、彼も私の世界の人物です。オルド氏に縁があるもの、だけ言っておきます。
……とりあえず、ネーロ氏が研究に没頭せざるを得ない理由は分かりました。だが、彼が死ねばそれは頓挫しかねないのでは?」

01~10 実は……
11~60 その通りです
61~90 実は……
91~99 仕上げの段階です

「その通りです。まだ、彼に死なれては困る。ただ、彼は『あと2回』と言っていました。僕たちは、その言葉を信じることしかできない。
何より、今まで大体のことをピタリと当ててきた彼です。彼を止められるのは、多分……君しかいない」

シェフィールドはノワールを見た。彼女は頷く。

「ええ。父様を救い出すのね」

55-賢さ(16)×2=23以上で成功

※18…失敗

「そうなるな。……しかし、行けるのは二人だけらしい。坑道が狭いんでしたね」

「正規のルートが使えないとなると、そうなりますね。それと、坑道入口までに政府の連中に見付かると厄介です。
ブラント前大統領と違い、クエルボ大統領は国防総省の言いなりです。かなり道程は厳しいですが、それでも行きますか?」

1 待つ
2 行く

※2の場合は人物を二人指定してください。
※絶対に連れていくべき人物は、実は一人です。
※ある人物を連れていくのは、極めて困難を伴います。過去の記述、装備内容から察してください。

安価下5多数決、考察必要

候補は

サイファー、ノワール、ナージャ、火蓮、ローマン

の5人です。道中で戦闘はあると思ってください。
また、帰りをどうするかも重要です。

もう一つ言うと、ノワールの説得は鉱山の研究所である必要はありません。
ネーロの回復があるかどうかは、コンマにかかっていますが、その際ある人物が万全である必要があります。

なお、待つを選択した場合ネーロの生還確率は下がります。ただ、パーティは相当安全です。
さらに、待っている間????関連のイベントが進展する可能性が高いと言っておきます。
(コンマが良ければ元の世界に帰還後相当有利になります)

サイファーノワール 義父に挨拶しにいこう

>>392
多分いつもの人でしょうが、考察になっていないので無効です。

待ってる間に進展するイベントって元の世界とかから察するにヘカテルか
ローマンなら兄弟だしなんかイベントあるだろうからローマン
サイファーとノワールを待たせといて、あとはプレーンウォークのナージャ
ヘカテルイベント有利にするためにサイファーとノワールをここで待機させる

ローマンですが、基本は魔術型です。ただ、ある程度体術も使えます。武器は仕込み杖です。

>>398
あと、ローマンとヘカテルに血縁関係はありませんので悪しからず。

(ネーロとローマンの間には血縁関係はありますが、寿命の関係上結構変な関係です。ローマンにとってネーロは大叔父のようなものです。
ネーロの母がオーディナル家出身であり、そこから数代下った辺りにローマンとその妹のフェリシアがいる感じですね)

なお、体術のみだとサイファー>ローマンだと思います。「一族化」の影響が残っているのでローマンはとてもタフですが、防護服を着ると戦闘力の半分も出せないでしょう。

サイファーとローマンの比較では

攻撃力 サイファー>ローマン
守備力 ローマン>サイファー
感知力 ローマン>サイファー
コンマ修正 サイファー>ローマン

こんな感じですね。

上げます。

ナージャのステってそういえばどうなるの

>>410
現状からALL+3ぐらいですかね。

それともう一つ、ローマンってまだプレーンウォーク使えるの?一族化はどれくらい残ってるんだろうか

>>412
プレーンウォークが使えるかは微妙です。鉱山内なら可能かもしれませんが。
また、防護服を着たままでは無理です。ナージャは宝石内のジュリアンが発動するため、支障はありません。

「一族化」のネタバレを含むので詳しく言えませんが、精神汚染を除去した時点で能力は半減しています。
それでも滝よりやや下ぐらい(素の能力値平均15~16)は確実にありますが。

もう一度上げます。

>>405すみません
そうじゃなくて待ってる時に発生するイベントってのがヘカテル関連イベと予想したので、サイファーとノワールを待つ側に入れておけばそのイベントが進展すると考えてました。
ローマンがネーロと会ってもろくなイベントが起こらない上に防護服着ると無能化するならこの安価取り下げます。

再開します。

>>417
発生するのは違うイベントですね。ヘカテル関連がどうなっているかは不明です。戻ってからでないと分かりません。
ただ、イーリスがどこまで荒らされたかによりますね。滝≧フレールのはずなので壊滅はしてないと思いますが。
ローマンがネーロと会うとイベントは進展したはずです。ただ、防護服を着ると結構弱体化するため、妥当なとこに落ち着いたのは確かです。

「ええ。……ただ、ノワール。お前は残ってくれ」

ノワールの顔色がさっと変わった。

「何で!!?父様に会いに行くのは……」

「話はちゃんと最後まで聞け。お前を選ばなかった理由はいくつかある。まず、体力面に不安があること。防護服を着る関係上、魔法は使えないこと。
そして、これが最大の理由だが……恐らく、鉱山内の探索に、お前は耐えられないということだ。
覚えてるだろ?ズマでの鉱脈のことは。数分いただけで、お前の具合は悪くなった。
鉱山内の魔素は濃いらしい。……お前の身体を考えたら、連れてはいけないんだ。分かってくれ」

ノワールは唇を噛んで黙った。

……

55-魅力(14)×2=27以上で成功

※03…失敗

「いやっ!!」

ノワールは涙を流し、部屋を駆け出して行ってしまった。

俺は……

55-賢さ(16)×2=23以上で追いかける

※追いかける

「待ってくれ!!」

俺は彼女の後を追う。足の速くないノワールだが……

55-器用さ(18)=37以上で捕獲に成功

※クリティカル、その後の交渉にボーナス

ノワールはあっさりと見付かった。彼女は階段の下でしゃがみこんでいた。

「ううっ……えぐっ……」

「ノワール……」

ノワールは反応しない。

1 呼び掛ける
2 しばらくそっとしておく

※多数決ではありません。コンマ下、考察不要

「気持ちは分かる。……本当は、親父さんの所に連れていってやりたかった。
だが、お前の身体を考えたら、それはできなかった。……愛する人を、危険に晒したくはない」

ノワールはなおもすすり泣いている。

……

55-魅力(14)×3=13以上で成功

※30…成功

しばらくして、ノワールが口を開いた。

「……分かってる。サイファーは正しいよ。……私だって、多分サイファーの立場なら、同じことを言うと思う。
……ただ、悔しくてさ。父様の所に行く力がない、無力さが……感情的になっちゃった、ごめんね」

「いいさ。その代わり、必ず連れて戻る。約束する。……部屋に戻ろう」

ノワールが鼻をすすり、小さく頷いた。

※60以上で好感度減少なし

※好感度減少

コンマ下一桁×2減少

※好感度 293

※絆効果が以前のものに戻ります。

##########

「……で、鉱山には君とナージャ君?だったかな。その二人で行くのかな」

「ええ。彼女は……というより、その宝石の中にいる人物は、オルディニウムに知見があります。力になってくれるのではないかと」

部屋に戻りノワールが謝罪した後、俺はナージャを連れていくことをシェフィールドに説明した。
ナージャは少し驚いた様子だったが、「プレーンウォークが多分必要になりそうだ」と伝えると、「そういうことね」と笑った。

「そうですか。ただ、今日は夜も遅い。明日朝、出発しましょう。サイファーさんは日本製の防護服を持っているようですから、もう一つはこちらで準備します。
……くれぐれも、お気をつけて」

#########

※65以上で追加イベント

※追加イベントの中身を決めます。

01~45 双子登場(ここでは絡みほぼなし)
46~90 部屋に来訪者
91~99 両方

ファンブルなし

※双子登場

寝室にはヴォルガが案内してくれることになった。
何でも彼には7歳の子供がいるらしい。「わしの口調を真似て困っておるのです」という。
やたら年寄りぶった話し方は、彼の趣味だそうだ。変わった男もいるものだ。

「そう言えば、さっきの子……アリスですか。まさかここで働いているんですか?」

「左様。天才、という奴なのでしょうな。12歳でMITに籍を置いとるらしいですぞ。
ヘルラ副所長のとこのルエラ嬢がライバルなのだとか」

そこに……

※85以上だと別の双子が登場

ファンブルなしです。

そこに、小さな男の子が二人、枕を抱いて部屋から現れた。酷く不機嫌そうだ。

「ママ、まだかえってこないの?」

「ジェラード君、ママたちは日本という所に行っておるよ。元気でいるから、心配しないで……」

「やだあ!パパもママも、おねえちゃんもおにいちゃんもいないもん!う、うう……」

別の子が今にも泣き出しそうになっている。
そこにカレンが電話を差し出した。

「ママたちはここよ。……ほら」

宿で録った動画を、カレンは二人に見せた。「あ、ママだ!」と二人に笑顔が戻る。

「ね、元気でしょ?お姉さんがご本を読んであげるから、部屋に行こうね」

「うん!」と声を揃えて、双子が笑顔になった。……あれが、この世界のジェラードとエイリークか。
ジェラードには面影があるが、エイリークは想像もつかない。そもそも性別からして違う。

「すまんのお。本当は、ヘルラ副所長の従妹二人が面倒を見とるのだが、今日は不在でな」

「いえいえ。……じゃあ、いこか」

カレンが双子を連れて部屋に入っていった。案外、小さな子を世話するのが好きなのだな。意外な彼女の一面を見た気がする。

########

翌朝。簡単な食事をとり、俺たちはシェフィールドの部屋に入った。

「来ましたね。……簡単に説明します。
ここから5キロ離れた鉱山入口までは、車で行きます。極力飛ばして、捕捉されないようにしますが、車から出たらすぐに入口に入ってください。
後はひたすら、坑道を下に行くだけです。大体、徒歩で6時間はかかりますがね」

「6時間!?結構かかりますね」

「ええ。しかも、これは最短でです。坑道は常に変化しています。……どういう理由かはいまだ不明ですが、オルディニウムが空間をねじ曲げているからという説が有力ですね。
現存しない生物、例えば『ドラゴン』に襲われたとの情報もあります。案外、あなた方の世界とも繋がっているかもしれませんね。そんなことは、今まで一回もないですけど」

シェフィールドがニコッと笑った。しかし、冗談にはあまり聞こえない。

「とにかく、危険な所であるのは間違いない。くれぐれも注意してください。
後、ナージャさんにはこれを」

……

01~50 量産型防護服
51~75 DEMOプロトタイプ
71~95 DEMO
96~99 DEMOver2

シェフィールドが手渡したのは、簡略化されたDEMOのようなものだった。

「軍事施設ではないので、この程度しかないんですが……魔素は遮断できると思いますよ」

「ふぅん……ちょっと着ていっていい?ロッカーはどこかな」

そう言うと、ナージャは向こうへと消えていった。

……

※85以上で???、ファンブルなし

※改造なし

しばらくすると、ナージャが戻ってきた。……結構ピッチリとした服で、元々大きめの胸が随分強調されている。

「こほん」

ノワールが咳払いをした。俺とシェフィールドは苦笑いする。

「うーん、ちょっと動きにくいわね。でも、確かに丈夫そうね」

・量産型防護服
HP+20、ダメージ軽減20、器用さ-1、腕力、知力、賢さ、耐久力+1
魔法ダメージ半減

ナージャ(持ち越し0p)

HP 250+90(330)
筋力 3+7(10)
知力 16+10(26)
器用さ 16+8(24)
賢さ 15+7(22)
耐久力 4+6(11)
魅力 7+6(13)

コンマ修正 30
ダメージ修正 70
ダメージ軽減 50

(技能)
・鑑定…
通常の鑑定に準ずる
・弱点看破…
戦闘開始時に知力判定、成功でクリティカルダメージ+2倍、70以上の成功で全員にクリティカルダメージ+2倍を共有
・急所狙い…
クリティカル倍率×3、かつ77以上のゾロ目で特殊効果
・洞察力…
戦闘時クリティカルが95以上で発生

(装備)
・匠の神ジュリアンのハンドガン
HP+30、ダメージ修正40、知力、器用さ+3
相手のダメージ軽減効果無効

・量産型防護服
HP+20、ダメージ軽減20、器用さ-1、腕力、知力、賢さ、耐久力+1
魔法ダメージ半減

・ジュリアンの宝石
HP+40、コンマ修正30、ダメージ修正30、ダメージ軽減30
全ステータス+6
ゲート発動可能、HP残り1割以下で……??

ナージャ好感度
コンマ下+50

ナージャ(持ち越し0p)

HP 250+90(330)
筋力 3+7(10)
知力 16+10(26)
器用さ 16+8(24)
賢さ 15+7(22)
耐久力 4+6(11)
魅力 7+6(13)
好感度 53

コンマ修正 30
ダメージ修正 70
ダメージ軽減 50

(技能)
・鑑定…
通常の鑑定に準ずる
・弱点看破…
戦闘開始時に知力判定、成功でクリティカルダメージ+2倍、70以上の成功で全員にクリティカルダメージ+2倍を共有
・急所狙い…
クリティカル倍率×3、かつ77以上のゾロ目で特殊効果
・洞察力…
戦闘時クリティカルが95以上で発生

(装備)
・匠の神ジュリアンのハンドガン
HP+30、ダメージ修正40、知力、器用さ+3
相手のダメージ軽減効果無効

・量産型防護服
HP+20、ダメージ軽減20、器用さ-1、腕力、知力、賢さ、耐久力+1
魔法ダメージ半減

・ジュリアンの宝石
HP+40、コンマ修正30、ダメージ修正30、ダメージ軽減30
全ステータス+6
ゲート発動可能、HP残り1割以下で……??

既に恋人が出来てるから好感度低いとみた。

今日はここまで。

>>455
結果的にそうなってますね。

この後のイベントを考えると、好感度が低い(と言っても50だと別にどうだっていいぐらいの感じですが)方がしっくりする内容なので、案外良くできてるのかもですね。

なお、「ネーロの命を救え」はミッションになります。
ただ、失敗もコンマ次第であり得ると思いますが。

少しだけ進めます。

#########

長い長いエレベーターで地上に出ると、そこは一面の荒野だった。起伏が激しい丘の一角にボロボロの小屋がある。俺たちが出てきたのと同じような小屋だ。
俺は指定された番号に電話をかける。するとそれに出ることなく、小屋に横付けされている車が俺たちの方に向かってきた。
しばらくして、一人の男が出てくる。禿げ頭の、黒い肌の男だ。

「よう、そこのお二人さんか。カップルか?」

「残念ながら。お前が、案内人か」

「そうだ。普段はあそこの地下にある別室で、防衛活動をやってる。マエザキ先生は元気か」

俺は頷いた。どうやら、彼の教え子らしい。

「そうかそうか、そりゃ何よりだ。まあ、ご託はここまでにしよう。急ぐぞ」

男は俺たちを後部座席に押し込むと、猛スピードで発進した。

※20以下で追加イベント

※追加イベントなし

「ヒーハーァ!!いいねぇ、熱いねえ!!」

男が叫びながらハンドルを切ると、ギャルギャルという摩擦音と共に赤い砂が飛び散った
車はそれを繰り返しながら丘と丘の間を抜けていく。時折丘の頂上から飛び降りた時には肝を冷やした。

「お、おいっ!ここまでする必要は……」

「あるんだな、それがぁ!砂煙で、少しでもGPSに捕捉されないようにしてんのさ。いいから捕まってな、もうそろそろだぜ」

赤い砂と丘の向こうに、少し大きめの丘と小屋が見えた。あそこが目的地か。

※坑道は1時間おきに濃度判定を行います。コンマにマイナス修正が付く可能性があります。

再開します。

小屋の前を通り過ぎたかと思った次の瞬間、車はスピンしながら急停止した。身体が振られて気持ちが少し悪い。

「よぉっとぉ!!じゃあ、俺はここまでだ!無事に帰れよ!」

そう言って俺たちを放り出すと、車は物凄い勢いで走り去っていった。俺たちはシェフィールドに言われた通り、小屋に駆け込む。

「荒っぽい奴ねえ。頭まで筋肉でできてんのかしら。……っと、まあいいわ。これね」

俺たちの前に、銀色の扉があった。シェフィールドから教えてもらった番号を入れると、ウィーンという音と共にそれは開いた。
エレベーターで下に降りると、またエレベーターの扉がある。これは開かないらしい。
その横から細い道が伸びている。これが坑道のようだ。

「既に結構魔素が濃いな」

DEMOに付けられた計測器の針は、全体の3分の1を指していた。ここから6時間か。食事はDEMO付属の流動食で済まさねばならないらしい。……なかなかにしんどそうだ。
そしてナージャは戦闘員ではない。彼女のペースに合わせる必要がありそうだった。

「そうだね。……ジュリアンさんはどう?」

「悪くない。500年前の魔素濃度に近いな」

俺たちは坑道を進み始めた。

※雰囲気判定 コンマ下(1回目)

※コンマ判定に-20の修正

しばらく歩くと、計測器の針が一気に振れた。……相当な魔素の濃さだ。

「ちょっとこれ……かなり身体がダルい……」

ナージャの歩みが明確に遅くなった。俺も、身体が重たく感じる。……長居する場所ではないな。

※65以下で追加イベント

※追加イベントあり

その時、前方に何かが見えた。

……

01~10 ???????
11~40 大型竜
41~70 キマイラ
71~85 光る軟体生命体
86~97 かなり小型の竜
98、99 ????????(再判定)

ズシン、ズシン……と音が聞こえる。少し離れた所に比較的大きめの空間があるようだが……。
その時、大きな目が俺たちの姿を捉えた。グルルルル……と唸り声が聞こえる。……まさか??

「エルダードラゴン??」

ここがオルディニウムの影響で生態系が異常になっているとは聞いていた。しかし、まさかドラゴン――それもエルダードラゴンまでいるとは!?

※85以上でジュリアンが……

※動きなし

エルダードラゴンはこちらに向け、牙を剥いてきた。奴はここまで来れないが、奴を何とかしないと先にも進めない。

どうするか?

1 戦う
2 思い切り駆けて通り抜ける

安価下3多数決、考察不要

「一気に駆け抜けるぞ!」

俺は走り出した。あの図体では、小回りは効かないはず!ナージャも後ろをついてきた。

エルダードラゴンは……

※60以下で火炎攻撃

エルダードラゴンはプイと横を向いた。……俺たちに対する関心は薄いらしい。
だが、空洞の出口まではもうしばらくある。いけるのか?

※55以下で尻尾による攻撃

エルダードラゴンは俺たちに背を向けている。これならば、無事に逃げ切れそうだ。坑道の先が見える。

……

※35以下で後ろ足による攻撃

エルダードラゴンは、そのまま空洞の先へと進んでいった。どうも、存外に広い空間がここには存在するようだった。

「……肝を冷やしたな。何とかなったが……」

「そうね。これもオルディニウムってやつの影響?」

「間違いないね。あいつは、巨体化したままこの限られた空間で生きていくんだろう。
大方、鉱石を食べた結果身体が変異した、といった辺りだな」

ジュリアンの声色は、やれやれと言いたげだ。ともあれ、先に進める状況にはなった。

……

※60以下で追加イベント

※追加イベントなし

それからしばらくは、何もなく進んだ。石の壁は鉱石の影響からか薄紫色に輝いている。
照明なしで進める程度には明るいが、しかし身体のダルさは増すばかりだ。

「ねえ……ちょっといい?」

ナージャが俺に呼び掛けた。

「何だ、急に。休憩か?」

※50以下で休憩を要求

※別の話

「ううん、まだ大丈夫。……あんた、何でこんなことしてんの」

「何で、か?」

突然の言葉に、俺は言葉に窮した。成り行き?それは間違いない。いつの間にか、こんな大事に巻き込まれていた。
だが、それだけで異世界まで来ただろうか。

世界を救うため?……それも間違いじゃない。アミールやジェラードに対抗できる何かがなければ、少なくとも世界の混乱は続く。
……だが、そんな大志が俺にあったか。

75-賢さ(16)×3=27以上で成功

※56…成功

「……何だろうな。成り行き、世界の救済……どっちも正しいんだろうが、一番大きいのは、ノワールだな。
あいつを守りたいと思っていたら、いつの間にかこうなっていた」

そうだ。やはり、俺にとって旅をしているのはあいつのためなのだ。
彼女は、オルランドゥ家の人間だ。俺がいなくとも、恐らくは騒動の渦中にいただろう。
そして……彼女は強くて脆い。精神的にも肉体的にも。誰かがいなければ、彼女は間違いなくもたないのだ。
逆に、支える誰かがいれば、救世主にだってなり得る。俺はそんな彼女に惹かれ、そして支えたいと願った。
俺がここにいるのは、間違いなくその帰結だ。

俺の言葉を聞いたナージャはしばらく黙っていたが、やがて愉快そうに笑い始めた。

「ハハハ!正直でいいね!ごめん、試すような物言いになってさ。
あたし、あんたという人間がいまいち分からなかったんだよ。どうも周りに振り回されてる感じがしてね。
勿論、指揮官として優秀だってのはよく分かるよ。王様に信頼されてる理由も分かる。
でも、何であんたが文句一つ言わずにやってるか、どうも理解できなかった。でもそういうことなら、納得だね」

ヘルメットの向こうで、ナージャが満足そうに頷いた。

「俺も聞きたかった。なぜ、俺たちについてきた?断られるかと、少しは思ってたが」

「あたし?あたしは、ただの好奇心。あそこの世界にはない素材が、ここにあるんじゃないかってね。
あと、ジュリアンさんのことが分かるかなと思ったのもあるかな。ダリウスと離れるのは、そりゃちょっと寂しいけど」

そういえば、二人は交際を始めたばかりと聞いていた。

「俺はノワールと離れられそうもないが、よく決断できたもんだな」

「あー、ダリウスも古物商やってるわけで、大概にアイテム馬鹿だからね。土産を持ってくるって言ったら、『そっか、待ってる』と子供のように笑うんだもん。あれには負けるね」

なるほどな。男女の繋がりも、色々ということか。

「それじゃあ、土産を取りにいかなきゃ、な」

ナージャが頷く。俺たちは先を急いだ。

※コンマ下一桁×2、好感度上昇
※コンマ下2、次の雰囲気判定

※ナージャ好感度 71
※次の区間はペナルティ消失、イベント発生確率小

少し休憩。

ノワールが居なかったら、サイファーはどこかで潰れてたか、自分の空虚さを埋めれないまま一生を終えるかのどちらかになりそう。
後者の場合、出世出来ても女性関係やらハニートラップやらで晩節汚すか失脚するかしそうだし、これが運命の出会いだったんだろうな。

ノワール、アズールレーンのエレバスで勝手に脳内補完してる。性格は全然違うけど

今更だけどエルダードラゴン完璧スルーすごい

再開します。

>>496
生きる目的が明白ではなかったですからね。

>>497
アズールレーンはやってないですが、確かにイメージに近いかもしれないです。性格は全く違いますけど。

>>498
計算したら10%強ぐらいですね。結果としてペナルティなしで無事に通過できましたが、そこそこ危ない橋を渡っていたかもしれません。

########

しばらく行くと、壁の光は少し収まった。計器の針も真ん中ぐらいまで戻っている。

「それにしても、長いね。今、どのぐらいまで来たか分かる?」

ナージャがうんざりしたように言う。

……

01~40 まだ3分の1だな(区間判定後3回必要)
41~90 半分までは来たな(区間判定後2回必要)
91~99 ん??(区間判定1回のみ)

「まだ3分の1だな。……先は長そうだ」

俺はDEMOに表示された位置情報を見ながら言う。単調な上に起伏の激しい坑道は、想像以上に俺たちの体力を奪っていた。
先の長さを考えたら、一度体力を戻しておいた方がよさそうだ。

「ここらで一回休むか。飯は、そこのボタンを押すと管が出るから、そこから吸えってことらしい」

俺は座り込んで、ヘルメットから伸びた管をくわえた。吸うと濃いめの林檎味のゼリーが口に広がる。決して不味くはないが、こればかりだと飽きそうだ。
ナージャも「うーん、どうだろこれ」と微妙な顔をしている。

※25以下で追加イベント

※追加イベントなし

俺たちはしばらく無言で座っていた。さっきのエルダードラゴンとの遭遇で、精神的にも少し参っていたのだろう。20分ほどぼーっとした後、俺は立ち上がった。

「じゃあ、行くか。そっちは問題ないか」

「あー、大丈夫。急がなきゃね」

少し歩くペースを早めた。しばらく行くと、目の前に地底湖が見えた。どこまでも透き通っている。
オルディニウムの鈍い光もあって、実に幻想的な光景だ。

……

01~05 ?????????
06~20 何かの気配を感じる……
21~30 計器の針が振れた
31~85 異常なし
86~99 ?????(再判定)

その時、計器の針が急に振れた。

※20以下でしばらくコンマ判定に-20、60以下で-10、それ以外で-5
バッドイベント確率上昇

計器の針はさっきと同じぐらいまで上昇している。また、急激に身体がダルくなった。
この湖の下に、高純度のオルディニウムがあるということか?湖に落ちたら……俺は考えるのをやめた。

「ここはどうも危険なようだな……細心の注意を払おう」

「みたいね。……出口はあっちか」

湖は川となって流れているようだった。あっちを降りなければいけない、ということらしい。

……

※50以下で追加イベント

※追加イベント

その時、湖から何かの気配がした。……これは!?

1 急げ!
2 慎重に行こう

※多数決ではありません、考察不要

「急げっ!」

俺たちは走り出した。足下が不安だが、一刻も早くここを出るべきだと、直感が示していた。

……

01~20 ああっ!!
21~65 気配の主が現れた!
66~99 脱出成功

全力で駆け抜けると、空間が再び細くなる地点に出た。横には小川が流れている。……何とかなったか。
振り向くと、巨大なイカの怪物が何かを探していた。あれとやりあうなんて、真っ平ゴメンだ。

「助かった……それにしても、ほんと何なのここ?オルディニウムって、生物を怪物にさせたりするの??」

「そう僕は聞いている。ローマンと君たちはやりあったが、明らかに人間を超越していただろ?
あれこそが、オルディニウムの力さ。ジェラード兄さんかコーウィン兄さんが、彼を僕らに近い存在に引き上げていたらしい」

ジュリアンが忌々しそうに言った。

「じゃあ、あなたもオルディニウムの影響を?『一族』って、特殊な存在なんでしょ」

「多分、ね。僕が知るオルドは、怪物以外の何者でもなかった。オルディニウムに完全に侵食された人間の、なれの果てなわけだけど……。
その遺伝子が、僕を『一族』たらしめているんだろうね。少なくとも、ブランド兄さんより下は、先天的にそうなっているはずだ」

俺たちは、川に落ちないよう歩き続ける。

……

※35以下で追加イベント(何もなければ次の区間へ)

※追加イベントなし
※次の区間の雰囲気判定 コンマ下

※コンマ修正-20継続

壁の光が再び強まってきた。計器の針も極めて高い数値を示したままだ。
シェフィールドが危険だと言っていた意味が、よく分かった気がする。俺は多少の後悔を感じ始めていた。

90-ナージャ賢さ(22)×2=46以上で成功

※64…成功

「少しペースを早めよう?休みたいけど、ここじゃ危ない気がする」

ナージャが言った。川は徐々に広がり始めている。仮に落ちたら、流されるかもしれない程度には流れが急になっていた。
俺は頷き、歩みを早めた。安全な場所を確保したい所だが……

01~35 ???????
36~70 さっきよりさらに大きな地底湖が見えた
71~95 川が二又に分かれた
96~99 ?????????

※クリティカル、再判定

01~50 川は二又に分かれている。……片方から明かりが見える??
51~75 川は二又に分かれている。……何かが落ちている?
76~99 昇格

※ファンブルなし

しばらく行くと、壁の光はさらに強くなった。……身体のダルさが、さらに強まる。防護服越しでこれでは、到底先には進めないかもしれない……そう思い始めていた時だ。

「……何っ!?」

ナージャが叫んだ。首から下げる宝石の輝きが、一段と強まっている??

「ジュリアンさん!??」

宝石の中にいるはずのジュリアンに呼び掛けるが、何も答えない。そして、宝石はさらに光を増す。何が起こっている??

…………………!!!

光は俺たちを飲み込んだ。それは、徐々に収まる。俺は、ゆっくりと目を開けた。
そこにいたのは……緑の鎧を着た、茶色い髪をした痩せぎみの男だった。

「……誰だっ!?」

俺は思わず刀の柄に手をかける。男は苦笑いして、俺を見た。

「……攻撃してくれるなよ。僕だ、ジュリアンだ」

ジュリアン??彼がか?

俺は唖然としたまま動けない。ナージャも「嘘……」と言ったきり絶句する。

「僕も驚いているんだ。……まさか、再び実体化できるなんて、ね。
濃密な魔素のお陰だろう。ジェラード兄さんにやられた傷を回復させるために、精神体としてここに逃げ込んだわけだけど……。魔素が急激に回復させてくれたようだね」

ふう、と彼は溜め息をついた。

「ジュリアンさん、ここの魔素はあなたにとっては薬でも、俺たちにとっては毒だ。何とかなりませんか」

ジュリアンは「そうだね」と頷くと、黄色い光で俺たちを包んだ。

「これで、魔素の影響はかなり薄れると思う。さて……」

ジュリアンは目を閉じた。

※65以上で追加イベント
※コンマペナルティが-5に縮小

あれ、一族でも大断層レベルの魔素には耐えられないんじゃなかったっけ?そこらへんいまいちわからへんのやけど

※追加イベントあり

「……これなら行けそうだな」

ジュリアンが目を開けた。壁に手を当てると、そこが急激に歪んだ。

「何をしたんです?」

「『ゲート』を開いたのさ。僕らは一度行ったところに行ける。それは知っているだろう?
ただ、明確に行き先の座標軸が分かっているなら、そこにも飛べるのさ。つまり、魔素がここと同等以上に濃い場所だね。ここが鉱山である以上は、そこはここより深部のはずだ」

ジュリアンが歪みの中に入った。

「待ってください!」

俺は彼の後を追う。

…………

……

01~15 ??????
16~30 次の区間までワープ
31~80 最終区間までワープ
81~99 研究所中枢に到達

>>542
ここの魔素はそこまでは行きません。ネタバレになりますが、大断層地下にあるオルディニウムはオルドにより手が加えられたものです。

#######

「……少し進んだだけか」

ジュリアンが少し落胆したように言った。坑道の横の川はなくなり、再び単調な一本道になっている。

「それでも大分、体力的には楽になりました。ありがとうございます。
……このままの状態で、行けるのですか?」

※50以上で可能(現状鉱山内のみ)

※しばらく実体化

「ああ。この鉱山にいる限りは、大丈夫なようだね。
ここを出ても実体を保てるかは心許ないが……とにかく、先に進もうか」

※雰囲気判定 コンマ下

※雰囲気は危険、コンマ修正-10はジュリアンにより無効
※バッドイベント発生確率やや上昇

ここで一旦切ります。

なお、ジュリアンは当然強いですが、過信は禁物です。
シデ最終形態よりは確実に弱い=滝より若干強いぐらいのイメージです。

ジュリアンってそんなに強かったのか

>>553
一族では弱い方ですが、一応人外ですからね。ただ、発狂フレールと単騎でやらせて勝てるかは疑問です。

ブランドは一族最強格です。アミールとオルド、ドワーキン以外なら勝てるでしょう。(ただ、ジェラードとコーウィン二人がかりなら負けます)

ダメージ半減+クリティカルでしか朦朧しなかった相手に朦朧打撃で1ターンで2万削る人と比べちゃあかん

シデもやばかったけど死の復讐者&ヴォーパルブレードの二刀流とかやったダナもダナでやばい

シデはよくぞろ目に愛されたなんて言われるけど死の復讐者もヴォーパルブレードも低確率に次ぐ低確率をくぐり抜けてるからねぇ、ダナも大概すぎるくらいにはコンマ神に愛されてると思うわ
あの過剰なくらいの戦力と終盤怒濤のクリティカルラッシュがちょっと恋しくなるね、今作はじわじわ痛めつけるように事態が悪化するコンマがよく出る感あるし

再開します。

>>556
今作では最終盤以外はそこまでぶっ壊れにならないと思います。

>>557
現在中断中の元ネタでアルコン剣術家やってますが、「例のアレ」装備の上死の復讐者+ソウルクラッシュ二刀流やってると大体の敵がお豆腐です。
強くなりすぎて*勝利*手前で飽きて放置しています……。

>>558
今作は既に2回デッドエンドになっていますし、その他割とすれすれの展開が多いですね。
今のイベントでも結構危ないシーンがありました(湖転落だと中確率でデッドエンド)。

魔素はまだなお濃い。身体のだるさこそ、ジュリアンのお蔭で相当楽になったが、周囲の雰囲気は不穏だ。
あちらこちらに空間の歪みのようなものが見えている。

「あれには触らない方がいい。変なところに飛ばされる危険性がある。
オルディニウムが、空間を歪めているんだ」

「……オルディニウムって、結局何なんですか?」

ジュリアンは首を振った。

「結局、僕にもよく分かっていない。超高エネルギーを持つ、ある種の放射性物質としか、ね。
だが、あれには『意思』があるような気がする。生命体……とは違う気がするが。
君も『穴』には行っているだろう?あそこが物理法則を無視した場所であるのは、遥か地下にあるオルディニウムのせいだと思っている。
『穴』は生きているという話は君も聞いたことがあるかもしれないが、あれは例え話というわけでもないんだ」

俺たちは狭い坑道を注意して歩いていく。

※50以下で追加イベント

※追加イベントあり

少し先に行くと、前方に何かがいる気配がした。……あれは?

01~30 ??????????
31~90 魔物?(再判定)
91~99 ?????????????

「……人間か?」

俺は目を疑った。わずかに後姿が見えたが、あれは魔物などではありえない。
もう少し距離を詰めると……

01~20 ?????????(向こうが気付く)
21~40 ?????????(向こうはまだ気づかない)
41~90 防護服を着た3人組だ
91~99 ……生身のままの何者かだ!?



そこにいたのは、防護服を着た3人組だ。銃を肩にかけており、明らかに武装をしている。
しかし、どうやってここに?入り口にはセキュリティがあったはずだが……。

俺たちは慎重に距離を詰めた。

※40以下で気付かれる

ずっと見てるけどこれ流石に露骨ではないか。一桁台大量に出てるぞ。全部とは言わんけど単発も多いし愉快犯が紛れてる可能性あると思うけど

※気付かれる
※次のコンマの内容次第で、一度対応を考えます

「何者だ??」

3人組の一人が、俺たちに銃口を向けた。

「……お前たちこそ、何者だ」

俺はオウム返しで答えた。防護服は、どちらかと言えばナージャの着ているものに似ている。
ただ、それよりは上等なもののようにも見えた。身のこなしからして、彼らは一般人ではありえないだろう。

……

01~25 奴らは無言で銃を撃ってきた!
26~60 ……日本政府のものだな
61~90 アメリカ政府の者だ。それ以上は言えない
91~99 ……シェフィールドの部下か

>>574
正直それは疑っています。(上の記述はそのためです)
ただの低コンマならともかく、一桁が集中している上に単発IDに偏っているのは不自然です。
今後場合によっては救済判定などで対応する方針です。

「シェフィールドの部下か」

そう言うと男は銃を下した。他の二人にも下ろすよう指示する。

「部下じゃない。どちらかと言えば、客人だな。二ホンという国から来た」

男がヘルメットの奥から、怪訝そうな表情を見せた。

「日本から?どう見ても日本人の顔つきじゃないがな。……それにその男。防護服なしで、何故無事なんだ」

「説明すると長くなる。……あんたたちは?」

「俺たちはNASAの人間だ。ああ、安心してくれ。シェフィールドの同僚みたいなものだ。
上から頼まれてね。研究施設の様子を見に行ってほしいということだった」

NASA?何かよく分からないが、政府の人間なのだろうか。
しかし、シェフィールドの言うことからすると、オルドたちと政府とは対立関係にあると聞いている。
信用していいものなのかどうか……。

「上、とは誰のことだ?」

※55-魅力(14)=41以上で成功

※18…失敗

「……それは明かせないな。何より、お前たちも相当に怪しい。
その女の防護服のタグから、モハーベの研究所関係の人間ということは分かるが……。
何かしら、身分を証明するものを見せろ」

俺は言葉に窮した。……そんなもの、この世界の人間ではない俺たちにはあるわけがない。

……

※90以上で追加イベント、ファンブルなし



※追加イベントあり

「仕方ないな」

ジュリアンがすっと手をかざすと、彼らの前に空間の歪みができた。
急なことに戸惑ったか、彼らの動きが泊る。
そこに、いつの間にか彼らの背後に回ったジュリアンがその背中をポンと押した。

「何っ!!?」

3人はゆっくりと空間のはざまへと消えていく。ジュリアンはふうと息をついた。

「あんまり乱暴なことはしたくなかったんだけどね。……さっきの地底湖の出口辺りに飛ばしておいたよ。
彼らは、少なく見積もっても味方じゃないな」

「どうしてそう言えるんです?」

「武装だよ。確かにここは危険だけど、重武装に過ぎると思わなかったか?
彼らの任務は、研究所の様子を見ることじゃないな。……恐らく、何かしらの異変があったらそこにいる人間を消すのが真の狙いだ」

確かに、彼の言う通りだった。彼らは明らかに、身のこなしが軍人のそれに近かった。
もし本当に様子を見るのなら、そして友好的な関係であるなら、正面から許可をもらえばいいだけのことだ。

「……とすれば、上って」

「僕はこの世界のことはよく分からないから、ただの推測だ。
ただ、多分オルドやネーロとは知り合いなんだろう。だから入口のコードまでは知っていた。
そして、今ではあまり有効的な関係ではない」

55-知力(19)=36以上で成功




※38…成功

俺は、シェフィールドの言葉を思い返していた。……あの研究所は、オルドとネーロ、シェフィールドともう一人で作ったと言っていた。
もう一人……名前を出さなかったその人物が、ひょっとしたらそうなのかもしれない。後で問いただす必要がありそうだった。

「ま、とにかく先に進もう。相変わらず気味悪いけど」

ナージャが苦笑しながら言った。今、全体の3分の2を過ぎた辺りだ。……急がねば。

※40以下で追加イベント

※追加イベントなし

壁の光は、再び強さを増していった。いよいよ、深部が近いと予感させる。
その時、俺はジュリアンが汗をかいているのに気付いた。この人でも、さすがに辛いのだろうか?

「大丈夫ですか?」

「……さすがに、魔素がかなり濃くなってきたね。僕でも、行動に支障が出るかもしれない。
少なくとも君たちを魔素から庇いながらでは、先に進むのは難しそうだ。ここらで一度、解除させてもらうよ」

そう彼が言い終わるや否や、身体が再び重くなった。……これは相当に辛い。

※最後の雰囲気判定 コンマ下
※無条件でコンマ修正-10です(つまり、最大-35の修正が出ます)

※追加ペナルティなし、バッドイベント確率低~中程度

空間が少し広くなる。壁の色は、紫というより徐々に青に近いものになっていた。計器の針は、それでも全体の3分の2程度でとどまっている。

「空間が広くなった結果だろうね。ただ、壁に近付くと僕でも危ないかもしれないな」

ジュリアンの声に、緊張が混じる。……何事もなく進めればいいのだが。

※35以下で追加イベント

※クリティカル

空間は徐々に開けていった。壁の光もあって、不思議な荘厳さを感じさせる。

「……さっきみたいなドラゴンとか、出ないよね?」

「これぐらいのオルディニウムの純度だと、まず口にした瞬間あの世行きだと思う。それは杞憂だよ」

ナージャにジュリアンが笑いかける。

……

※50以上で重要アイテム入手

※重要アイテム入手なし

途中、疲れた体力を回復させるために軽い休息を取った。これだけ広いと、不意討ちを食うことはないだろうという安心感が逆にある。
そこで取り戻した僅かな体力を使い、俺たちは再び歩を進める。

……

※25以下で追加イベント

※コンマ下3とします。

※追加イベントなし

一旦切ります。

なお、コンマ下3にした理由ですが、ここでのバッドイベントは結構な高確率で破滅的になりうるイベントを予定していたためです。もちろん、再判定を挟みますが。

少し進めます。

30分ほど歩くと、下り坂の下に2階建ての建物が見えた。上部は天井と直結しているようだ。
石造りのそれは、壁の青い明かりに照らされ何とも言えない神秘的な美しさをかもしだしていた。……しかし、どうやってこれを作ったのだろうか。

着いたら指示された番号に電話を鳴らすよう、俺はシェフィールドに言われていた。

……

15以下で電話にでない

※電話に出る

電話を手に取りしばらくすると……

※85以上で女性が出る

ファンブルなしです。

再開します。

「……誰だ」

低い男の声が、受話器から響いた。

「サイファーという者です。シェフィールド所長代理から連絡があったかと思いますが」

「……今開ける」

建物の一角の扉が、キィと開いた。扉を開けたのは、茶色のレンズの眼鏡を付けた男だ。
見るからに堅牢そうな防護服を着込んでいる。ヘルメットの向こうから見える表情は、かなり神経質そうだ。

「……入れ。……ネーロから話は聞いている」

建物は思いの外質素な造りだった。ここが研究所??
そう思っていると、男は地下へと続く階段に向かって行った。

「……ここは、元からあった建物だ。私たちは、それを使わせてもらっただけに過ぎない」

カンカンカンと、金属の階段を下りていくとやがて広い空間に出た。分厚いガラスの壁の向こうには、青白い光を放つ鉱石が見える。
その前には、いくつもの機器や容器が並んでいた。その一角のデスクに、防護服を着た人物がいる。

「……あんたが、オルドか」

ジュリアンが、厳しい表情で口を開いた。

「……お前は何者だ」

男はその問いに答えず、ジュリアンに短く返した。

「……あんたの息子だ。……ネーロ氏から、事情は聞いているだろう。
俺たちは、この世界の『あり得る未来』の一つから来た。そこであんたがどういう存在かも、聞いているんじゃないか」

※75以上で返答する、ファンブルなし

※返答なし

「……さあな」

オルドと思わしき男は振り返ることなく、そのまま歩き続ける。
やがて階段を降り切ると、向こう側にいた男が弱々しく手を挙げた。

「やぁ、来てくれたようだね。……坑道、大変だったろう」

ヘルメットの向こうには、浅黒い肌に白い髪の男がいた。……この人がネーロ氏か??

「ネーロ、さんですか」

「ああ。来るのは知っていたよ、サイファー君。そこにいるのは……ナージャ君か?
もう一人はよく分からないな」

ジュリアンが一歩前に出た。

「僕はジュリアンだ。『一族』の存在は、知っていると思うけど」

「ああ。だが、具現化した状態で会えるとは思わなかったよ。光栄だ」

ネーロはジュリアンに右手を差し出した。その行為はゆっくりで、見るからに辛そうだ。
俺はネーロを見る。

「……お身体が、相当悪いと聞いています。ノワールも相当心配してます。
今からでも遅くない、一度戻って治療を受けられては」

01~30 まだ無理だ
31~65 後2時間だけ、待ってくれ
66~99 ……本当は、まだ残りたいのだがな

ネーロはふうと息をつき、彼の後ろにある容器を見上げた。その後ろには、青白く輝く大きな石がある。

「……本当は、まだ残りたいのだがな」

「オルディニウムの無効化作業、ですか。まだ終わっていないのですか」

「9割方はね。ただ、ここから先はシェフィールド君でもできる過程だ。
僕とオルド君でしかできない作業は、ほぼ終えた。後は、彼に託そう」

オルディニウムの鉱石は、液体の中に浮かんでいた。大きさは3メドほどもある。

「では、治療を受けていただけると?」

※65-魅力(14)×2=37以上で成功

※46…成功

「……どれだけの意味があるかは分からないけどね。自分の身体は、自分がよく分かっている。
正気を保つために随分と負担をかけた。……まあ、永くはなかろう」

「……ノワールが悲しみます。できるだけ、長く生きていただきたい。
それは、俺の願いでもあります」

ネーロがふっと笑った。

「……男女の仲なのだろう?」

「何故それを」

「……こいつのせいさ。長くオルディニウムに触れていたせいか、僕の身体も多少なりとも浸食されているらしい。
精神汚染を止めていたから肉体変容は限定的だが、それでも未来予知ができるようになってしまった。
ある程度だが、その人物の背景も分かる。……さすがに、ジュリアンが実体化しているなんてことまでは、読めなかったけどね」

※65-知力(19)×2=27以上で成功


※19…失敗

俺は横にいるオルドを見た。よく言えば寡黙、悪く言えば不気味な男だ。

「あなたも一緒に戻りますか。……ネーロさんとは違った意味で、シェフィールドさんが心配しています。
精神浄化措置、取られていないとか」

※65-魅力(14)=51以上で成功

※クリティカル

ヘルメットの奥の表情が、かすかに歪んだ。

「……頼む。やせ我慢も、そろそろ限界に来たようだ。
……時々、私の中の獣が暴れ出しそうになる。何度かネーロには止めてもらったが、臨界点近い。
……ヘルラには会ったらしいな。元気していたか」

俺は頷いた。ジュリアンは意外そうな表情でオルドを見ている。

「あなたの異変は感じつつ、『暴走するような人じゃない』と信じてもいました。
その分だと、ネーロ氏から一通りの話は聞いていますね」

オルドが頷く。

「向こうの世界では、私は魔王か何かのような存在になっているらしいな。
……何かのきっかけでこの鉱石の『意思』に流されたならば、そうなるのも納得だ。
……こいつは、人類の手に余る。本来は封印したいが、使いこなせるならば有用だ。私は、その可能性に賭けた」

彼はオルディニウムが浮かぶ容器を見つめた。

「こいつは、ようやくできた『無害化された』オルディニウムだ。
純度も80%まで引き上げた。100%が望ましいが、そこまでは難しかろう。後は、シェフィールドに任せよう」

※25以上で重要アイテム入手

※重要アイテム入手

ネーロはオルドの言葉に頷くと、テーブルの上にあった箱状の容器を持った。

「そうだ、これを君に」

「これは?」

「僕らの研究成果の一つだ。開けてみればわかる」

そこには……

01~60 青白い鉱石が一つ
61~95 青白い鉱石が二つ
96~99 青白い鉱石が二つと、指輪が一つ

※ファンブルなしを入れるのを忘れていました。申し訳ありません

(ここでファンブル出されても困るオーラがひしひしと伝わってくる)

そこには、青白い鉱石が一つあった。オルディニウム??

「無害化されているから、心配しなくていい。純度は80%だ。
クリムゾンに搭載されている無害化前のオルディニウムと、ほぼ同等のものだね。
あれはごく限られた『適合者』しか無事に使えないし、精神も侵食する。だが、これにはその恐れはない。
……本物のクリムゾンに対抗する武器を探しているんだろう?これなら、使えるはずだ」

これをイシカワの所に持っていけば、あるいは目的の物ができるかもしれない。
俺は深くネーロに一礼した。

「……ありがとうございます。こちらの事情は、そこまでご存知なのですね」

「ああ。というより、本来知るはずだった情報を先回りしているだけだけどね。
……じゃあ、行こうか。ノワールが待っている」

……

※05以下、あるいは90以上で追加イベント

>>639
クリティカル後のグッドイベントだったので、ファンブルイベントが考えにくかったのが本当の所ですね。
単純に失念していましたが、結果的に後付けになったのをお詫びします。

※追加イベント特になし

オルドが少し不安そうな表情をした。

「エレベーターで地上に行く、か。しかし、車を呼ぶにしても、若干のリスクが……」

「それは心配ないはずです。ジュリアンが、研究所とここを結ぶ『ゲート』を作ってくれるはずです」

ジュリアンが頷いた。

「一種の瞬間移動のようなものだ。これが一番、安全かつ確実だと思う」

65-賢さ(16)×3=17以上で成功

※92…成功

「しかし、さっき飛ばした連中がここに来たら?そのための備えは必要では」

「……ここの一階の出口は、内側からしか開けられない造りだ。まずここまではたどり着けないだろうが……。誰と会った?」

「ナサ、という機関から派遣されたと。心当たりは」

※20以上で反応あり

「……確かに政府機関とは対立している。しかし、軍ではなくNASA?どういうことだ」

オルドは訝し気な表情だ。

※これから1問だけ、二人に質問できます。
二人への質問は研究所に戻ってもできますので、ご了承を。

※自由安価とさせていただきます。0000までに出たものから、もっとも妥当なものを使います。

ネーロが何でオルディニウムの研究に踏み切ったのか。未来予知能力の発現はオルディニウム研究し出した後っぽいし、何で命かけてまで研究しようとしてたのか謎

基本650ですが、651も混ぜます。

今日はここまで。

>>654
これはそのうち語られるでしょうが、現時点でも推測はできるかと。
要は「オルドの暴走を止める」ことが色々重要だったのです。

少し進めます。

「一つ、訊いていいですか。研究所を作ったのは、あなたとネーロさん、そしてシェフィールドさんともう一人と聞いています。……それは、誰なのですか?」

そう、ずっと引っ掛かっていた。なぜシェフィールドは名前を明かさなかったのだろう。

……二人は無言のままだ。俺は続ける。

「ここに来る途中に会った連中の上の人間が、そうなんじゃないかと俺は思ってます。その人物は、あなたたちを裏切ったのでは」

オルドが険しい表情で口を開いた。

「……そうだ。そして、死んだ。いや、死んだはずだ」

「死んだ!?」

ネーロが頷いた。

「ああ。彼の名は、ベロン。ベロン・テイタニアだ。オルドの従兄弟に当たる。
オルドとベロン、シェフィールドとヘルラは、同じ研究室にいた。彼は、オルドと同じく中心的な役割を担っていた。
控えめな男でね。常に補佐役を買って出るような男だった。
だが、4ヶ月ほど前、高純度のオルディニウム鉱石を持って消えようとした。僕とオルドは彼を止めようし……そして、空間の歪みに彼を押し込んだ。
空間の行き先は分からない。だが、彼は致命傷を負っていた。余程でなければ生還はできなかったはずだ」

「……だが、生きていたならNASAに入って可能性はなくはない。鉱石は奪還したが、奴の知識は相当なものだ。政府としては、喉から手が出るほど欲しいものだろう」

オルドが忌々しそうに言う。

「そもそも、なぜ彼は裏切ろうと?」

※80以上で追加情報、ファンブルなし

※追加情報なし

「……いや。オルディニウムの毒にでも当たったとしか思えん。自分が冒されて分かるが、十分考えられることだ」

「彼が生きている可能性は小さいとお考えなのですか」

静かにオルドは頷いた。

「腹部に銃弾を数発受けている。そうそうもつ怪我では……」

「甘いな」

ジュリアンが口を挟んだ。

「あんたの身体にも、異変が出始めているはずだ。体力が異常についたと思ったことはないか?
僕たちは、生半可な傷なら一瞬で修復する。程度の差こそあれ、ね。そのベロンってのにも、そういう力が備わっている可能性はある。……むしろ、高いんじゃないか?」

「……かもな」

オルドが苦虫を噛み潰したようになった。

……

65-賢さ(16)=49以上で追加情報

再開します。

※38…失敗

「さて、お喋りは終わりにしようか。……ノワールが待っている」

よいしょ、とネーロは何とか席から立ち上がった。口調と裏腹に、身体は動かすのも辛そうだった。

ジュリアンがゲートを開ける。俺たちはその中へと入っていった。

……

※30以下で追加イベント

偶奇判定です。

奇数 ???????
偶数 ??????????

コンマ下3です。

着いた瞬間、強烈な血の臭いがした。……これは!?

扉を開けると、そこには……多くの人々が、折り重なるように倒れていた。
あまりの惨状を前に俺は一瞬身が固まった。……しかし、ここには、俺の愛する女もいる!!

「……ノワール!!!」

※70以上で何かしらの反応あり

※反応なし

俺の叫びに、反応する者はいない。……俺は思わず駆け出した。
硝煙の臭いがする、まだ惨劇からそう時間はないはずだ!

俺は……

1 シェフィールドの部屋に向かった
2 居住区に向かった
3 転移装置のある部屋に向かった

※多数決ではありません。考察不要
※当該コンマが35以下で敵と遭遇

俺は居住区に向かった。……そこには、戦闘服を着た男が3人。

01~25 振り返り俺に銃口を向ける
26~60 こちらに背を向けている
61~90 こちらに背を向けて交戦中だ!
91~99 ????????

男たちはこちらに背を向けている。……今なら、不意討ちができるかもしれない。

※30以上で不意討ち、85以上なら戦闘省略

※不意討ち、一人は確実に死亡

俺は村正を鞘から抜く。こいつらが、この殺戮を!

「うぉぉぉぉ!!」

俺は怒りに任せ、一人を唐竹割りに両断した。鮮血が天井まで噴き出す。

「何ぃ??」

二人は驚きのあまり声も出ない。……

※40以上で不意討ち続行、10以下だと……

※不意討ち続行、二人目死亡

俺は返す刀で、男の首を撥ね飛ばす。残り一人は、あまりの惨状にガタガタと歯を鳴らすばかりだ。

1 そのまま殺す
2 問い質す

※多数決ではありません。考察不要
※80以上で……

※生存者あり

「……貴様らだな、ここを襲ったのは。……何者だ、そして何のために襲った」

俺は生き残りの男に訊いた。……声が、自分のものとは思えないほど冷たい。

その時。

01~50 子供の泣き声がした
51~75 サイファーさん??
76~99 サイファー???

その時、子供の泣き声がした。……後ろから、ナージャたちが追い掛けて来る。

「ナージャ!生存者の確認を!!」

俺は再び男に向き直った。

「話の続きだ。……何故襲った」

55-魅力(14)×3=07以上で成功

※02…失敗

男に訊いたが、男はガクガク身体を震わせたまま喋らない。……そして、そのまま倒れてしまった。

「クソッ!!……ナージャ、そっちの様子は??」

01~25 7歳ぐらいの男の子がいる、重傷よ
26~50 双子の男の子がいる。……カレンが……
51~80 双子の男の子がいるわ
81~99 ……あれ?

※救済判定を発動します。
※再判定、コンマ下を採用します。

お客様の中にスナイパーはおられますか?

>>692は無効です。

なお、救済判定につきファンブルはありません。11や22は強制昇格とします。

「双子の男の子がいるわ。……でも、カレンが……」

部屋の中に入ると……

01~10 そこには、物言わなくなったカレンがいた
11~50 相当の深手を負ったカレンがいた
51~90 サイファー、さん?
91~99 ?????????

「う、ううっ…………」

そこには、相当の深手を負ったカレンがいた。……このままでは、命が危ない!

「カレン、しっかりしろっ!!」

※50以上でジュリアン実体化続行

ジュリアンはいつの間にか、宝石の中に戻っている。魔素が濃い場所でないと、実体は維持できないようだ。

「……かなり危険だな。……僕は治癒術は得意じゃないが……」

そこに、ネーロとオルドもやって来た。ネーロはオルドの肩を借りている。

「酷いね。……」

01~30 僕がやるしか、ないか
31~70 やるだけやってみよう
71~90 私がやろう
91~99 ちょっと待って

※クリティカル、再判定

奇数 昇格
偶数 ??????

※コンマ下3でした。失礼しました。

「……僕がやるしか、ないか……」

ネーロが苦笑いしてカレンに近付こうとした時。

「待って!」

部屋の入口に、小柄な人影が見えた。銀髪で色白の少女だ。

「ノワール!!」

「ごめん、連中がまだうろついてたから動けなかったの。……私一人じゃ、奴らは倒せなかった」

ノワールが出てきた部屋には、男二人が倒れていた。恐らく、ノワールとカレンが二人がかりで倒したのだろう。
ノワールはチラッとネーロを見た。

「……父様。少し待って。先に彼女を」

「……勿論だ」

ノワールはカレンの傷口に手を当てる。

…………

……

75-知力(30)×2=15以上で成功、失敗の場合、火蓮は当面パーティ離脱

※59…成功

しばらく手をかざすと、カレンの傷口は塞がった。荒かった息も、徐々に整ってくる。

「……一応、これで大丈夫。でも、しばらく安静ね」

「そうか……良かった。ノワールもよく無事で」

「カレンちゃんのお蔭よ。……急襲された時、彼女が身を呈して私たちを庇ったの。私は一瞬の隙を突いて向こうの部屋に誘導し、騙し討っただけ。
……シェフィールドさんたちは??」

ジェラードとエリックが泣きじゃくっている。余程ショックだったのだろう。
俺はオルドを見る。

……

01~15 ……ここから離れろ
16~35 静かに首を振った
36~60 さっき見た限りでは、いなかった
61~99 抵抗した跡がある、多分……上だ

「……数人の兵士の死体があった。多分……上に逃げたな」

「上?」

オルドは頷いた。

「……転移装置のある階だ。逃げるなら、あそこしかない」

※上の階に向かいますが、ジェラードとエリック、倒れたままの火蓮を守る人員が必要です。
誰か一人を残してください。安価下3多数決、考察必要
※上の階では高確率で戦闘になります。

上げます。

残る奴の危険ってどのくらい?

戦力の要であるサイファーは上の階に行かせたくもあるが、ローマンを残すのはどうか?

ノワールの気配察知って使えたっけ。使えるなら使おう

>>723
上の方が多分危険です。

>>724
ローマンはまだ行方不明ですね。シェフィールド生存が濃厚になっている以上、防衛の要にはなっていそうです。

>>725
気配察知は使えますね。相手の危険度や状況は判断できますので、採用します。

「ノワール、『気配察知』は使えるか?」

ノワールは頷いた。

「やってみる。……ただ、一人だけ、普通のじゃないのがいたわ。奴ら、誰かを探してたみたいだけど……」

彼女は目を閉じ、集中する。

……

01~10 もう上に気配はないわ……こっちに誰か来る!!
11~20 ……もう、誰もいない??
21~40 強い魔力を持った存在が一人!あと、弱々しい生命反応が2つ……
41~70 強い魔力を持った存在が一人!それより少し弱い反応が1つ。何人か、どこかに隠れてるみたい
71~85 強い魔力を持った存在が二人!戦ってる??
86~95 上に何人かいるみたい……誰かこっちに来るわ!
96~99 何人かこっちに来るわ、敵意はないみたい

ここで一旦切ります。

故意に狙われてたくさいとはいえここまでの局面割とどこでファンブってもやばいことになってたろうな。判定タイミング自体の多さも考えるとこの展開は妥当っちゃ妥当なのかなと。

>>736
襲撃までは想定してシナリオを構想していたんですが、00奇数はさすがに……でしたね。
ノワールが早い段階で(しかも無傷で)出てきてくれたのは不幸中の幸いであったかと思います。

とはいえ、まだ山は越えきってません。

少し進めます。

「上に何人かいるみたい。……誰かが凄い勢いでこっちに降りてきてる!!」

「助けを求めているのか??」

ノワールは首を振った。

「多分、違う。敵意があるもの。……逆に上から、多分エレベーターで降りてきてるわ。私たちも行った方がいいわ」

※残す人間を決めてください。危険度は低いはずです。
※安価下3多数決、考察必要

サイファーオルドノワールだけ残して後はナージャのプレーンウォークでヴォルガとかアリスがいる研究所に帰って貰う

>>740
今その研究所にいる所です。上部が転移装置のある区画で、そこから敵対者が逃げている(?)状況です。

シェフィールドは一度転移装置のある区画に何人かで逃げた後、そこで戦闘があったと思われます。上の人間が健在(?)であり、かつ追撃を仕掛けようとしている状況と認識してください。
敵対者の狙いや正体は不明です。逃げてきているのは一人とは限りません。

>>740に共鳴します

サイファーに不意討ちで殺された(うち一人はショック死ですが)3人は一般兵です。ある目的をもって、本体から離れてうろついていました。
襲撃者の狙いはいくつかあります。……多分成功した狙いは「モハーベ特別研究所の殲滅」が半分ぐらい(多分主要メンバー存命)で、後は割とメタメタです。
(この展開になったから言うわけではありませんが、重大な誤算が向こうにあったようです)

>>742
上にある通り、740さんの意見は事実誤認があるため採用しません。

じゃあ日本の研究所にプレーンウォーク

>>745
考察をお願いします。

なお、718同様で火蓮たちの守りのために一人は必要です。
サイファーたちがいるフロアに敵対者はいないはずですが、「万一」はあり得ます。

上げます。

ん、日本も襲われてる可能性はあるのか?そもそも転移装置がどこに繋がってるのかとかも色々とわからないことだらけだけど

>>750
ここの軍勢が日本に行くのは阻止できているはずです。ただ、逆は不明です。低確率でしょうけど。

日本の研究所に飛んで匿ってもらう場合でも守りに一人つけないといけないのは何でなんだろ。どのみちナージャは一緒に向かうだろうけども

>>752
シェフィールドたちを見捨てるならいいですが……
上の彼らと合流しないのなら、それなりの理由がほしいところですね。

シェフィールドたちと合流するのはサイファーノワールオルドの3人で、ナージャはカレンらを日本に送ってもらうみたいな感じで考えてたんだけど状況よく分かってないかもごめん

>>754
そういうのならばありですね。

ただ、ジュリアン不在によるイベント進行がどうなるか、という別の問題はあります。

それならばゲートだけ開いてナージャ自身は飛ばないでこっちに残る?

>>756
できなくはないです。ただ、向こう側がどうなっているか次第ですね。

じゃあ電話で連絡してから安全そうならゲート開く?妨害電波とか言い出すなら流石にもう折れるわ

コンマが潰しに来ると思うと考察するのも馬鹿馬鹿しくなるんだよなぁ。どうせ日本も襲撃受けるんだろ?「偶然」低コンマが連続して

>>758
それはOKです。賢明な判断かと思いますので採用します。

>>760
初見でその人が愉快犯であるか否かは見破れませんからね……事後的には分かりますが。
ちゃんと参加している人が偶然低コンマを引いてしまって、それを理由に排除するのも違うかと。

ただ、不自然な流れであれば救済は入れます(今回の00奇数からの流れも、やや救済を入れ気味にしてます)。

厳密には「ここ最近の不自然な流れを考慮して救済を入れ気味にしていました」が正しいですね。
警戒しすぎだったかもしれませんが。

他の安価スレを見て思ったんだが参照コンマをニケタから一ケタにしてみては?ゾロ目とか00はそのままにしておいて
さすがに一ケタ目押しは難しいと思うし

>>766
細かい調整ができなくなるのが難点ですが、検討します。
10の位+1の位は目押しも難しいので採用を考えていますが、もう少し様子見ですかね。

再開します。

俺はナージャを見た。

「ナージャ、避難してくれ」

「避難……ってどこにさ!?」

「ニホン、だよ。……」

※55-賢さ(16)=39以上でより安全度が高い場所

上げます。

「……ひとまず、マエザキの研究所に向かってくれ。一度、彼に連絡をしてからの方がいいだろうな」

ナージャが頷いた。

「分かった。……あんたたちは」

「転移装置で後を追うよ。……じゃあ、後で会おう」

ネーロとオルドも、ナージャと一緒に避難することになった。非戦闘員の彼らを、巻き込むわけにはいかない。

「父様、またね」

ネーロは頷く。俺たちは、下り階段に向かった。あそこから、敵対者がやって来るはずだ。

……

01~20 銃撃!?
21~50 降りてきたのは3人……青い銃を持つ青年がいる
51~70 降りてきたのは一人だけだ。青い銃を持った青年だ
71~99 サイファーっ!?

「……サイファーっ!?」

階段の下に着くと、後ろから声をかけられた。振り向くと、薄汚れた服のローマンがいる。……いや、あれは返り血か。
右手には老木の杖を持っている。そう言えば、荷物の中にあったものだった。

「ローマンか。……何が起きた?」

「何者かがセキュリティを一気に突破して襲ってきた。……シェフィールドは『初めから合鍵を持っていた』と言っていたがな。
最初の不意討ちで半分死んだ。シェフィールドやその娘が襲われかけた所に、俺が割って入ったわけだ。
……この身体で良かったと、心底思ったよ」

「シェフィールドは上に?」

……

01~10 ローマンは首を振った
11~30 重傷を負ってる
31~90 ああ
91~99 いや、もう逃げたよ

「ああ。娘とヴォルガ、その息子も一緒だ。連中、非戦闘員ばかりだと思って侮っていたらしいな。私だけでも、かなり処理できた。魔素が少し濃いから、魔法も使えたしな」

ローマンはそう言うと、階段を見上げた。

「……来るぞ。一人だけ、マシな奴だ」

カンカンカンと、階段を駆け降りる音がする。背丈の半分ほどもある、青色の銃を持った優男が何かに追い詰められたかのような表情でやって来ていた。

……

01~20 優男が銃口を向ける!
21~70 優男は俺たちに気付いたようだった
71~85 優男は俺たちに気付いていない様子だ
86~99 優男は、俺たちに気付くとゆっくりと足を止めた

優男は俺たちに気付いたようだった。そしてその巨大な銃口を俺たちに向ける!

※10以下で不意討ち、60以下で相手の先制

※相手の先制

「……あれは貰うな」

ローマンがぼそりと言った。次の瞬間、巨大な閃光が銃から放たれる!

※55-器用さ(18)×2=29以上(コンマ下)
※55-賢さ(16)×3=07(コンマ下2)

両方満たすと……

※庇う発動不可、サイファーは直撃を受けます

※75-ノワール器用さ(4)×3=63以上で回避(コンマ下)
※25以下で回避(ローマン、コンマ下2)

※救済判定を入れます。再判定の上、???を発動します。
※また、状況を見て処置をします。

内容は>>785と同一です。

※ノワールに命中、絆効果発動判定

55-賢さ(16)×3=07以上で発動

※庇う発動せず

ダメージ
(コンマ下×30-サイファー知力(19)×5-25)×2(サイファー、ただし50以上なら無効化)
(コンマ下2×30-ノワール知力(30)×8)×2(ノワール)

※なお、追加判定があります

※ダメージ
ノワール 2
※サイファーはDEMOの効果で無効化(純粋な魔力攻撃)

※スリップダメージ判定
75-ノワール耐久力(3)×3=64以上でスリップダメージ発動

間違いました。64以下です。

再判定?

>>805
再判定です。混乱を避けるためにこの下のコンマを使います。

※スリップダメージなし

俺は咄嗟に身を固めた。……魔力攻撃??
DEMOの効果からか、何も感じない。

「きゃあああっ!!」

ノワールが横っ飛びで光条を避けるのが見えた。僅かにかすったようだが、大したことはないようだ。ローマンも避けている。

「……クソぉぉぉ!!!」

優男がその様子を見て叫んだ。再び足を止め、銃を撃とうとする。

「往生際の悪いことだな」

ローマンが杖を優男に向ける。すると、黒い球がその先端に生じた。……暗黒魔法??

※30以上で命中

※命中

ローマンは、黒い「閃光」を男に放った。ノワールがよく使う「暗黒の嵐」とも違うようだが、威力は推して知れた。

「…………!!!!」

ダメージ
コンマ下一桁×100+300

(>>797の記述ミスがあったのをお詫びします。一桁が抜けていました)

ダメージ 1000
優男残りHP 2000

ノワールはその隙を見逃さない。

「魔素が濃いこの場所なら……!!」

※75-知力(30)×2=15以上で光の剣発動

※発動失敗

「……くっ、これでもまだ魔素が足りないっ!サイファー、階段を上がって!!直接叩いた方がいい!」

俺は頷くと、階段を駆け上がり始めた。……優男は……

※60以下で盲目から回復

※盲目継続

優男はまだ目を覆って苦しんでいる。そこにローマンは、再び黒い球を放とうとする!

「……ネーロの娘も、まだ未熟だな。私がけりをつけよう」

そして「黒い閃光」が優男に直撃する!

※ダメージ
コンマ下一桁×100+300

ダメージ 1000
優男残りHP 1000

「…………!!!!!!!」

閃光の直撃を受けた優男は悶え苦しんだ。俺もやっと射程圏に入る。

「ここまでだ!」

ダメージ
(コンマ下一桁×6+筋力(23)×6+知力(19)×5+55)×1.5

ダメージ 441
優男残りHP 559

俺は刀を降り下ろす。……しかし、優男は身体を捩って直撃を避けた。……浅かったか?

奴は立ち上がる。

「くっそぉ~。せっかくだから、奥の手だぁ!!」

そう言うと、優男は青い銃を持つ手に力を込める。……銃が男の腕を飲み込もうとしている??

「させないっ!」

ノワールが叫んだ。男の頭の上に黒い空間が見える。……これは!?

※75-知力(30)×2=15以上で発動(コンマ下、下2)

※2回発動

75-知力(30)×2=15以上で命中
(コンマ下、下2)

※発動判定と命中判定は別です

※2発命中

ダメージ
コンマ下1、2一桁×8+知力(30)×8+10

ダメージ 548
優男残りHP 11

※優男覚醒判定
50以下で第2形態へ移行

※50以上なら戦闘終了です。

51以上の間違いですね。

※コンマ下3とします。書き忘れました。

※戦闘終了、ドロップあり

細かい描写などは明日に。

なお、第2形態化すると相当な苦戦が予想されたため下3とした次第です。(HP
1万ぐらい)

また、ID:d0RuSITDOさんを無効にするかは悩みましたが、一応そのまま行かせてもらいました。
(極度に10~20台が多かったですが、一応たまに高コンマもあったため)

一応、明日以降状況を見て改善策を考えます。
(どの形式がいいか多数決を取りますが)

ここまで低コンマ嫌うならもう重要局面でのコンマ要素完全撤廃してもいいんじゃないのか

>>843
低コンマがNGというより、「特定の同一人物が」あるいは「参加意志がないように見える単発参加者が」低コンマを取り続ける状況が最近続いているのが厳しいですね。
別に特定人物でもある程度参加意志が見えれば「ただ運が悪い」でいいんですが……。たまにこういうことがあるので、警戒してしまっているのが現状です。

ただ、「どうせ誰かが狙って低コンマ取るんだろ」という読者が出ているのはかなり問題視してます。
反転コンマは分かりにくくなるので極力使いたくないですが、ここぞで切り替えるのはありかもしれません。

多数決でも荒れるけどそもそも選ばせる気ない選択肢なんて設けなきゃ良いのに。選択としてある以上選ぶやつを責めるのはおかしい

再開は昼です。ご意見、ご批判、参考にさせて頂きます。少々ナーバスになっていたようです。
今日のところは従来通り、できるだけ厳格に進行するつもりです。

>>849
基本、どの選択肢でも何らかのリターンはあるようにしています。
地雷に見えてもコンマ次第では有利になる可能性はあります(前作のジェラード登場時のような感じですね)。

銃が優男の右半身を覆っていく。奴は間違いなく、人ではない何かに変わろうとしていた。
ノワールの「暗黒の嵐」で、奴の視界は塞がれている。俺は躊躇なく、男を斬った。

大量の血とともに、ゴロン、と狂気と狂喜に染まった優男の首が転がる。
それとともに、青い銃は急速に縮み、小銃ほどの大きさになった。

「サイファー!!大丈夫?」

下からノワールが呼び掛けた。俺は返り血を拭い頷く。

「ああ。……しかし、こいつは」

俺は青い銃を見た。……色こそ違うが、クリムゾンに似ている。それに類するものなのだろうか。
そして、その横に何かが落ちている。優男の持ち物なのだろうか。

01~35 写真入りのペンダントだ
36~70 何かのお守りだろうか(追加判定)
71~99 青白い鉱石の欠片だ

※効果を再判定します。なお、サイファーは内容は知るよしもありません。

01~60 幸運のボタンの効果
61~90 不幸の宝珠の効果
91~97 奇跡の首飾りの効果
98、99 再判定

俺は小さな袋が落ちているのに気付いた。何だろうか、これは。
俺は疑問に思いながらも、それを懐にしまった。

……問題は、この銃だ。このまま放置するか、それとも刀で壊すか。はたまた持ち帰って誰かに見てもらうか……

1 放置
2 壊す
3 持っていく

※安価下3多数決、考察不要

上げます。

中断します。

再開します。

俺は青い銃を手に取った。こいつが何であるか、ネーロやオルドなら分かるだろう。クリムゾンの謎に迫ることにもなるかもしれない。

……

3の倍数であるパラメータが設定
9の倍数で上に加え何かが発生

※再判定します。

奇数 ??????
偶数 何もなし

※3の倍数の効果が発動します。

※これ以降、特定イベント時にパラメータ???が上昇するようになります。
100到達で特殊イベントが発生します。

※下げる方法はありますが、顕在化するまで処置はありません。
???が上がるごとに(25の倍数メド)何かが起きます。

※バッドイベントばかりとは限りません。ただ、オルディニウムに触れたりすると???は上がります。

コンマ下一桁、???上昇

サイファー ??? 10

銃を手に取ると、妙な気配がした。背筋を悪寒が走り抜けるような、そんな感覚だ。
そう言えば、エチゴが残したクリムゾンは持ち主の精神を乗っ取るとか聞いたことがある。こいつも、その類いなのかもしれない。

「サイファー、どうしたの?」

「い、いや。何でもない。今そっちに行く」

##########

俺たちは一度、ナージャの様子を見に行った。予定通りなら、マエザキの所にいるはずだが。

※30以上で姿がない

先程の部屋に行くと、彼女たちの姿は既になかった。どうやら、ちゃんと向かったらしい。

「……これで一安心、か。俺たちも向かわないとな。その前に、シェフィールドに会って事情を訊こう。彼は上だったな」

「ああ。とりあえず、早めにここを離れた方が良かろう。増援もあるやもしれん」

俺たちはエレベーターで上に向かった。扉が開くと……

※40以下で転移装置は使用不能

扉が開くと、部屋は相当程度破壊されていた。転移装置は……粉々に砕けている。
ここであの男と戦闘をしたためだろうが、随分派手にやってくれたものだ。床には3人ほど倒れている。既に息はなさそうだ。

その時、シェフィールドが奥から出てきた。向こうにも部屋があったらしい。

「ローマンさん!!……それに、サイファーさんも??無事でしたか」

「ああ。最後の男は殺害した。下にいる雑兵もだ。これで、一先ずは問題ない」

「……ええ。ただ、転移装置が……」

シェフィールドの顔が曇った。

「電話は使えますか?ニホンのアサマヤマに連絡を入れたいのですが」

「いいですが……何のために?」

「瞬間移動できる人物がいます。既にネーロ氏とオルド氏は、彼女の手によって避難済みです。
彼女にここに戻ってもらい、それで全員移動しましょう」

俺はシェフィールドから電話を受け取った。

……

01~10 …………動けないの
11~40 ごめん、ちょっと疲労が……1日待って
41~75 3時間ぐらい待って。……疲れたわ
76~99 了解、向かうわ

『もしもし、私だ。シェフィールド君かね?いやー、長生きはするも……』

「すみません、私です。サイファーです」

『お、おお!サイファー君かね。いやあ、すまんかったなあ。早とちりしてしまったよ』

ハハハと受話器の向こうのマエザキは笑った。

「あれからは何も?」

『おお、そうだそうだ。昨日はまた変なのが地上に来たがな。ここに入れないと分かるとそそくさと撤退しおったよ。
今日はとりたて何もなし、だ。平穏そのものじゃな。
それにしても、いきなりネーロ君とオルド君が現れたから驚いたよ。ナージャ君がやったようだな』

「ええ。彼女に替わってもらえますか」

しばらくの後、ナージャが電話に出た。

『サイファー?予定は完了よ。カレンは少し寝てもらってる。明日には動けるみたいよ。オルドさんはエムシー?だっけ。その中に入ってる。
ネーロさんも治療カプセルの中だけど、治すのはこれでは無理みたいね。もっと別の何かが要るっぽい』

「そうか。済まないが、一度戻ってきてくれないか?場所はモハーベの転移装置があった部屋だ。戦闘で壊れてしまったらしい。ナージャの力が要る」

『了解、向かうわ』

1分後、空間の歪みからナージャが現れた。

「あんたも人使い荒いねえ。まあいいわ、マエザキさんの所ね」

※15以下で追加イベント

※追加イベントあり

「サイファー!?ちょっと待って!」

その時、ノワールが声をあげた。……エレベーターが、下に降りている??

「増援かっ??しかし、早すぎるっ」

俺は向こうの部屋にいたヴォルガ親子とアリスを連れ出した。

「ナージャっ!!早く『ゲート』を!!」

「分かってるわよ!!でも、限界があるのよ!!」

苛立った表情でナージャが叫ぶ。

※40以上で間に合う

※間に合う

「開いた!!」

俺はその声を聞くと、まずアリスとヴォルガの息子を、続いてシェフィールドとヴォルガを歪みの中に押し込んだ。
後ろでチン、と音が鳴る。それと同時にノワールとローマンが駆け込み、最後に俺とナージャが入った。

「撃てぇっ!!!」

そんな声が聞こえた。俺は歪みに入りながら、僅かに振り返る。
そこには、銃を構えた何人かの軍人とともに……オルドによく似た男の姿があった。

##########

「……間一髪だったね」

ふう、とシェフィールドが額の汗を拭った。ローマンを除き、皆へたりこんでいる。俺も例外じゃなかった。

「全くですね。……襲ってきたのは、ベロンですか」

俺はさっきの男の顔を思い浮かべて言った。確か、オルドの従兄弟がベロンであったはずだ。

「姿を見たのか。……大体、予想通りだったようだね。しかし、何故急襲を」

「僕のせいだな」

少し声のトーンを落として、ナージャの宝石が喋った。

「連中を飛ばしたけど、通信機能を殺しておくべきだった。あれで、本隊に連絡がいってしまったらしい。
連中が研究所の中枢部にたどり着けるかは怪しいけど、少なくとも完全に敵対関係にはなった。……仕方ないとはいえ、悪いことをした」

「いえ、ベロン相手なら、遅かれ早かれこうなっていたでしょう。ただ、もうモハーベは捨てるしかない。オルディニウムの鉱山をどうするかですが……」

そこにマエザキがやって来た。

……

※70以上で追加イベント

(寝落ちしていました、すみません)

※追加イベントあり

「鉱山の話だな。……確かに厄介だが、対処法はあるぞ。
ネーロ君から話は聞いた。万一の際のバックアップ研究機関としてここが置かれたわけだが、その巨大鉱石を保管する設備も上にある」

「……本当ですか」

マエザキは頷いた。

「だが、どうやって持ってくるか、だ。ナージャ君のプレーンウォークとやらでは、それだけのものは持ち運べまい。……どうしたものかね」

「僕がやろう。向こうなら、実体化は可能だ。僕ならば、指定の場所までの転移はできるはずだが」

ジュリアンが言う。実体化すると、相当程度能力が上がるらしい。
ブランドもそうだが、本領を発揮した「一族」の力は底知れないものがある。

「そうなのか!それではオルド君のMC処置が終わり次第、向かってくれないか?保管設備は上だ、案内しよう」

マエザキはナージャを連れて別の部屋に向かった。

「……しかし、ベロンという男。死んだ可能性が高いと聞いていました」

「僕もそう聞いていた。だが、オルド所長も疑念は薄々抱いていた。襲ってきたのがNASAの人間であると知り、僕も彼が生きているんじゃないかと思った次第だ。
……どうやって生き延びたのか、いまいちよく分かってないんだけどね」

俺は優男が持っていた銃をシェフィールドの前に置いた。

「そういえば……これを」

シェフィールドの表情が固くなった。

「……」

01~25 持ってきてしまったのか
26~50 これは……?
51~80 恐れていた事態が起きているかもね
81~99 ……なるほど

「……なるほど」

シェフィールドの額に汗が滲んだ。

「何か分かったことが?」

「ああ。日本では『クリムゾン』というオルディニウム内蔵銃が開発されていると聞いている。あれはネーロさんの世界から持ち込まれた高純度鉱石の欠片が使われてるという話だけど、これも似たようなものだ。
ただ、純度は大分低い。ベロンが持ち出そうとした鉱石は取り戻したはずだけど、どこかに隠し持っていたようだ。
多分、クリムゾンの噂を聞いてその模造品を作ったってとこだろう。……厄介なことになったね」

俺は優男の最期を思い出していた。銃が男の右半身を侵食し、一体化しようとしていた。……もしあれが最後まで行っていたら、どういうことになっていたのだろう?

シェフィールドは話を続ける。

「……多分、同じようなのが複数あるだろう。高純度鉱石を使ったクリムゾンよりも性能は大分落ちるだろうが、適合者は選ばない。政府にとっては、軍拡の切り札になり得るだろうね」

そこにマエザキとナージャが戻ってきた。

「……それは?」

シェフィールドが青い銃の説明をする。ナージャは「そういう使い方が……」と感心しきりだ。
そこに、ジュリアンが発言した。

「これは、以前僕が作った『クリムゾン・レプリカ』に近いね。あれはエネルギー源にアンバライトを使っていたけど。
この低純度鉱石からアンバライトを精製することは、多分可能だ。無害化された高純度鉱石ほどではないにせよ、かなりの出力が出せると思う。心身への影響も少ない。
鉱石をこちらの移したら、開発に着手しよう。実体化できるだろうし、助手にナージャを使えば改良版ができるはずだ」

「あたしが?」

「ああ。君の腕はかなりいい線まで行っている。確か、君もジュリアの血を引いているんだったね。
オリジナルのクリムゾンに対抗する切り札、とまでは行かないかもしれないが、向こうにあるレプリカより良い物ができると期待しているよ」

ナージャが軽く身震いした。シェフィールドは呆然としている。

「……ネーロさんから文明レベルはこっちの方が大分上と聞いていたが、とんでもないな……。僕も是非、見学させてくれ」

「構わないが、防護服とやらは身に付けた方がいいと思う。着ていても、影響は出る可能性があるしね」

※90以上で追加イベント

※追加イベントなし

ナージャは「オルドさんの様子を見てくるわ」と部屋を出た。そういえば、ネーロの容態が心配だ。

「ノワール、一度ネーロさんの様子を見に行こう」

「そうだね。確か、治療カプセルに入ってるとか言ってたけど……」

治療室に入ると、マエザキがいた。

「どうですか、様子は」

……

01~25 よく動いていたものだよ……
26~70 正直、良くない
71~90 難しいな……
91~99 若干だが、治療カプセルの効果がある

「正直、良くない。このままだと、もって数日だな。この身体で研究を続けようというのは、無茶もいいとこだ」

「助かる手段はあるんですか??」

「……現代医学ではどうにもな。内臓が相当癌で犯されとる。私にはどうにもできん……が」

マエザキがノワールを見る。

「君なら何とかなるかもしれんな。火蓮君の怪我、相当の深手を治したと聞いた。今の君なら……あるいは」

75-ノワール賢さ(25)=50以上で……

※96…成功

ノワールは少し考えた後、「分かりました」と答えた。

「……ただ、多分今のままでは無理です。あそこで私が治癒術に成功したのは、魔素がかなり濃かったからです。
ジュリアンさんが、鉱石を持ってきてくれるのを待ちます。オルディニウムの力を使えば……何とかなるかもしれない」

「なるほどな。……では、ジュリアン君とやらの帰りを待とう。まだ、出発はしていなかったな」

マエザキはオルドがいる「精神浄化装置」のある部屋に向かう。オルドは既に処置を終えていた。

「どうだ、気分は」

「……あまり良くはないですね。ネーロが身体を壊したのも頷けます。
ただ、頭のどこかに響いていた囁き声は消えました。……身体さえ落ち着けば、久々に熟睡できそうです」

「そうか。……それで、少し頼みがある。この子……厳密にはその子の宝石の中にいる人物だが……。彼がモハーベの鉱山から、処置済みの鉱石をここに転移させると言っている。
だが、いくつか注意点があるだろう?良ければ、同行してやってくれ」

オルドは苦笑した。

「……仕方ない、行きましょう」

「ならナージャ君。手数だがもう一度防護服を。体力は大丈夫かね」

「へとへとだけど、まあ何とか。……でも、向こうに例の連中が来ていることはないかな。サイファー、来てくれる?」

……

1 同行する
2 同行しない

安価下3多数決、考察不要

「分かった、俺も行こう」

「じゃあ、少し行ってくる。……よっと」

「ゲート」が開かれた。俺たちは、その中へと入っていく。

…………

※15以下で追加イベント

中断します。

再開します。

##########

鉱石は依然、液体に満たされた巨大な容器の中で浮かんでいた。
しばらくすると、ジュリアンが実体化する。

「さて、こいつをどうするか、だな。オルド、方法は分かるか」

「……まず、液体を抜く必要がある。これはまだ、魔素を放っている状態だ。それを和らげるためにこの液体は必要だが、一時的に抜かないとどうしようもない。
……マエザキは既に準備していると聞いていたが?」

「これをニホンの研究所の容器に移せ、と聞いてる。移したら即、液体で満たすのだそうだ。一時的に結構な魔素が出るが、一瞬であれば人体に影響は少ないらしい」

「……そうだ。だが、抜く時は少々時間がかかる。危険を和らげるために、一旦上に行った方がいい。……時間が来たら、即転移だ」

ジュリアンは容器を見上げ、肩をすくめた。

「……なかなか面倒だね。まあ、仕方ないな。どのぐらい上にいればいい?」

「……10分、だな。それまでは上の居住区で待とう」

オルドが何か操作すると、シューッという音と共に液体が抜け始めた。彼は早足で上に向かう。

…………

※25以下で追加イベント(コンマ下)
※奇数で???上昇(コンマ下2)

※???上昇 コンマ下一桁

サイファー??? 18

上の居住区は質素な造りだ。……俺たちの世界と、そう大きな違いがないようにも見える。

「この建物は?」

「……私たちが来る前からあったものだ。太古の昔にも、ここにたどり着いた人物がいたらしいな。
ここは魔素を多少遮断するが、その仕組み含め謎のままだ」

俺は辺りを見渡す。気付くようなことは、何もない。

※90以上でジュリアンが何かに気付く

※3の倍数で昇格(昇格しなくても違和感は覚えます)

※昇格

「ん?何だこれは」

ジュリアンが壁の方を見て呟いた。

「どうしたの?」

「古代文字だ。『一族』なら誰もが知っていた。……ただ、それはこの世界のものとも違う。……どうしてここに」

ジュリアンは、壁の模様のようなものを読み始めた。

「『何人たるとも、この地に足を踏み入れること能わず。ただ、星の狂気に飲まれるのみ』。……何を意味している?」

オルドが険しい表情になる。

「……『星の狂気』、か。私の中に響いていた声が、それというのか」

「どんな声だったんです?」

「……分からん。ただ、私の獣の部分を絶えず刺激するような声だった。……『星』、か」

※100-???=82以上でサイファーも何かに気付く

※サイファーも気付く
※以下、???=狂気度と明示します

その時、俺の耳の奥底……いや脳内に何かの音がするのを感じた。

ジジ……ジジジ……ジージジジ……

酷い不快さに、俺は頭を振った。まさか、俺にも??

「どうしたの、サイファー」

65-賢さ(16)×2=33以上で成功

※45…成功

「いや、俺にもその声とやらが聞こえているらしい。……まずいな、これは」

ナージャの言葉に、俺は顔を歪めた。……あの銃が原因か。あれに触れたことで、俺にも精神汚染が始まってしまったようだった。

「……MC処置を受けるべきだな。私のように、狂気の手前まで行く前にやった方がいい」

「そう、しておきます。……そろそろ10分ですね」

下に向かうと、液体はほぼなくなっていた。それと同時に、強烈なダルさが俺たちを襲う!

「後は僕の仕事だ。……皆、下がって」

ジュリアンは走りながら何事か喋っている。……

……05以上で成功

※89…成功

次の瞬間。穴が容器に空いたかのように、鉱石は下に吸い込まれ、消えた。

「……何とかなったね。後はマエザキに任せよう。君らは大丈夫?」

……

狂気度 コンマ下一桁上昇

※狂気度 26
※25を突破したため、サイファーに異変が起きます

01~15 オルドに攻撃
16~30 ナージャに攻撃
31~60 刀に手をかけ踞る
61~80 しゃがみこむ(ペナルティなし)
81~90 特殊能力取得
91~99 特殊能力取得+限界突破

ジージジジ……ジジ……ジジジジ……

ジジジジジジ

「あ、あ"あ"あ"あ"あ"あ"ああああああ!!!!!」

うるさい。うるさいうるさいうるさいっ!!!!

刀だ。刀で斬らねば。誰を??全員をだ!!!

「……サイファーっ!!!!」

※50以上で回避、正気に

※重要判定のためコンマ下3を使います。

※回避、正気に

次の瞬間。俺は凄まじい勢いで壁に叩きつけられた。

「……がっ……」

衝撃で、頭が少しハッキリする。視線の先には、ジュリアンが息を切らせていた。

「……乱心したか、サイファー。……オルディニウムの狂気にやられたようだね」

身体は相当痛め付けられている。俺はゆっくりと立ち上がった。

「俺は、何を」

抜かれた「村正」を見て、俺はぎょっとした。……俺は何をしようとした??

「オルドに斬りかかったんだよ。……大事になる所だった。
すぐにでも治療を受けるべきだな。行くぞ」

※サイファーのHP-100(向こうでバッドイベントがあった場合に影響します)
※ナージャ好感度 コンマ下一桁×3減少

ナージャ好感度 44

##########

一時中断。

##########

俺たちは、すぐにマエザキの研究所に戻った。身体の節々が痛む。

「サイファー!!どうしたの、その傷は」

ノワールが俺を見るなり駆け寄って来た。俺はそれを遮る。

「……待て。……ある意味、自業自得だ。マエザキさんを呼んでくれ、すぐにMC処置を受けたい」

ナージャがそれを冷たい表情で見る。不可抗力であったとは分かっていても、大事故を引き起こしかけたのだ。俺に対する信頼が揺るぐのは、やむを得ないと言えた。

やがて、マエザキがやって来る。既にジュリアンとオルドは、上の鉱石がある部屋に向かっていた。
鉱石の魔素の影響からか、ジュリアンは実体を保てているようだった。

「MC処置を受ける??どういうことだ」

ナージャが事の経緯を説明すると、マエザキは険しい表情になった。

「そうか……それならばやむを得ないな。だが、MC処置は身体に負担がかかる。後遺症も残るかもしれないが、それでもいいか?」

「……構いません、是非」

俺はもしあのようなことが再び起きたらと思うとゾッとした。もし、刀の切っ先がノワールに向いていたとしたら。……そんなことは、あってはならないことだった。

俺はMC処置を受けるために何本か注射を打った。……酷く身体が重くなる。呼吸も苦しい。そして、頭と手足に何かが付けられた。

次の瞬間。

「ああああああああ!!!!!」

強烈な電流が全身を通り抜ける!!全身が引き裂かれるような痛みが広がる。こんなものは、到底、耐えきれない!!

55-賢さ(16)×3=07以上で成功

※24…成功
※コンマ下一桁×4、狂気度減少

※狂気度 0
※他キャラでも狂気度が発生する可能性はあります

俺は意思の力でそれを押さえつけた。ここを耐えねば、正気には戻れない!

やがて、脳の中枢を焼け切るような熱い何かが俺の中を通り抜けた。その衝撃に、俺は意識を手放した。

……………

……

###########

「気が付いた!!……大丈夫?サイファー」

最初に見たのは、瞳を涙で濡らしたノワールの顔だった。……もう、あの不快な声はしない。

「……ああ。多分、大丈夫だ……」

※50以下でパラメーターが低下します

※パラメーター低下なし

身体は痛むが、それはさっきのジュリアンの攻撃によるものだ。ダルさこそあるが、特に問題のあるものではなさそうだった。

「本当に?……ローマンの時もそうだったけど、あれは拷問に近いよ。……でも、本当に良かった……うう」

ノワールが涙を流す。俺はベッドの脇にいたナージャに話し掛ける。

「済まなかった。もう、大丈夫だ」

「とりあえず、あんたはオルディニウムに触らない方がいいね。まあでも、正気になったのは良かったわ。何やかんやで、あんたがしゃんとしてないと先に進まないもの」

ナージャが苦笑した。

「で、ネーロの治療は?」

「明日に回すって。今日は、とりあえず休めってことらしいよ」

俺はふうと息を付いた。……そう言えば、そろそろ滝たちが来る頃か。向こうはどうなっているのだろう?
フレールがいるということは、彼はイーリスを襲ったのだろうか?気にはなったが、疲労と治療のダルさに引っ張られ、俺は眠りに落ちた。

……………

……

※15以下で追加イベント

※襲撃イベントなし

今日はここまで。

少し進めます。

#########

翌朝。俺は治療室のベッドで目が覚めた。ベッドの側で、ノワールが突っ伏したまますうすうと寝息を立てている。
身体はほぼ完調と言える状態にまで戻っていた。……どうやら、ノワールが看病してくれたらしい。
俺は絹のようなノワールの長い髪を、そっと撫でた。彼女は「んん……」と少し身をよじる。
「ありがとうな」と小声で言い、俺は大きく伸びをした。時刻はまだ7時のようだ。「時差」というがあるからかもしれないが、どうにも慣れない。

俺は普段服に着替える。……さて。

1 マエザキの部屋に行く
2 オルドの部屋に行く
3 ネーロの治療室に行く
4 火蓮の治療室に行く
5 ノワールを起こす
6 その他自由安価

※多数決ではありません。考察不要です

俺はマエザキの部屋に向かった。今後の流れを確認しておく必要がある。

ノックをして名乗ると、「入っていいぞ」と声がした。マエザキはシャツ一枚で寝転がり、何やら錘の付いた棒を両手で持ち上げている。鍛練中だったか。

「丁度日課のウェートトレーニング終わった所だ。気分はどうかね」

マエザキはタオルで汗を拭きながら言った。60過ぎと聞いているが、とてもそうは思えない筋肉だ。元は特殊部隊にいたというが、それも納得ではあった。

「ええ、特に何も。頭の中から聞こえる『声』も消えました」

「そうかそうか。それは何よりだな。ローマン君といい君といい、効きがいいらしい。何回か治療が必要なこともあるからな」

ハハハと笑い、マエザキは白衣を取った。

「それで、何の用だ?ネーロの治療のことかね」

「ええ。どういう手順になるのかと。鍵はノワールが握っているということで、いいのですよね」

「そうだ。まず、オルディニウムの鉱石から魔素を抽出し、別のボトルに移す。既にある程度無害化が進んでいるが、それをさらにフィルターに通したものを石に吸着させる。
何でも、ジュリアン君に言わせると『アンバライトの作り方に酷似している』らしいがな。あっちはオルディニウムではなく、大気中の魔素を凝縮して吸着させるというが、ここでは我々の方法でやる。
その石から魔力をノワール君が取り出し、ネーロ君の治療をするという塩梅だ。
今はオルド君とジュリアン君が、その下準備をやっているところだ。あと一時間もすれば、治療に移れるだろう」

「じゃあ、ノワールを起こしに行かないと」

マエザキは首を振った。

「昨日君の看病をやっていたからな。とりあえず、好きなように寝かせてあげなさい。彼女の体力もまた、重要な鍵だ」

俺は頷いた。俺の暴走のせいで、随分色々迷惑をかけてしまったようだ。

「そう言えば、あの青い銃は?」

「厳重に保管しておるよ。あれは防護服越しでも汚染が発生する代物だ。明日には加藤君たちが戻ってくるらしいから、彼らの力も必要になるだろうな」

明日、か。向こうの状況は、一度しっかり聞いておきたいところだ。

「『みらい』はどこに着くのですか?」

01~30 沖縄
31~50 四国沖
51~70 新潟沖
71~90 東京湾
91~99 浅間山

「東京湾だ。君たちが着いた場所の近くの海、と言えば分かりやすいだろう。
『みらい』はそこから東京湾底の基地に収容され、蓮太郎君たちと合流する。武藤総理との面談・会議も後日予定されているな。
多分、君たちにも出てもらうことになるだろう」

「彼らに敵対する勢力も、この国にはいるのですよね。危険はないのですか」

「表向きはな。公権力を使って逮捕するなどはあるだろうが、いきなり襲撃はしてこない。山下組は別だが」

俺はフレールのことを考えていた。奴自らが行動を起こす可能性は高いと言える。どうやって合流すべきかは、考えた方が良さそうだった。
スケジュール次第では、カレンの墓参も諦めてもらうしかないかもしれない。

「そう言えば、あれから連中は?」

01~05 ??????
06~35 しぶとくうろついているな
36~80 表立った動きはないな
81~99 逮捕者が出たそうだ

※クリティカル、昇格

「軽井沢駅前の発砲事件で、山下組の人間が何人か逮捕されたそうだ。事件は暴力団同士の抗争として処理されているが、大方石上副総理が大事にしないよう収めたのだろう。
君らと蓮太郎君の話を総合すると、石上と向こうの世界で君らと対立しているアミールという奴は組んでいる。
だが、アミール一派で君を狙っていたフレールという人物は、石上には話を通していない可能性が高い。話を通していたら、山下組はまだ動いているはずだからな。
つまり、石上は山下組の襲撃をフレールの暴走と捉え、押さえ付ける方向と、私は見ている」

「……意外ですね。手段を選ばない相手かと思っていました」

俺はタケシタを思い出していた。彼は外道のようだったが、イシガミはそうではないのか。

「野心家だが、体裁は気にする男だ。動く時は、形だけでも法令に基づいて来るだろう。
逆に言えば、逮捕した後はやりたい放題なんだがね」

忌々しそうに、マエザキが吐き捨てた。

「となると、フレールは……?」

「さあね。石上が手駒に使うのか、反発して逃げているのか……それは分からんよ」

###########

俺は部屋に戻った。そろそろノワールが目覚めていてもいい頃だ。

……

70以下で起床、ファンブルなし

再開します。

部屋に戻ると、ノワールは既に起きていた。ベッドの片付けをしている。

「サイファー!起きてたなら、言ってくれればよかったのに」

「悪い、あまりに気持ち良さそうに寝てたんで、邪魔するのもどうかと思った」

頬を膨らませるノワールの頭を軽く撫で、俺は苦笑した。

「むう……どこに行ってたのさ」

「マエザキの所だ。今日の予定を聞いてきた。もう、大体準備はできてるそうだ」

上を指差すと、何のことか悟ったのかノワールの表情が引き締まる。

「……父様のことね」

「ああ。準備はいいか?」

彼女はコクンと頷く。

「うん、いこ」

##########

上の階では、ジュリアンとオルドがを中心に何人もの研究員が得体の知れない機械と機具を操作していた。シェフィールドとアリス、そしてナージャもその輪の中にいる。
ネーロはベッドに寝ている。ジュリアンが、最初に俺たちに気付いた。

「……主役の登場だね。どうだい、調子は」

「とりあえず、問題はないです。……どうすればいいんですか」

「普通に治癒術をかけてくれればいい。ただ、左手はこの石の上に置いてくれ」

石は紫色に輝いている。

「あれは、アンバライト?」

「の改良版だ。あれは大気中の魔素を増幅した上で吸着するが、これはオルディニウムから吸着している。見た目は近いが、出力は段違いだ。治癒術の効果も跳ね上がるだろう」

ノワールがごくりと唾を飲み込んだ音が聞こえた。

ネーロも俺たちに気付いたようだ。

「……ノワールか……すまないな。無理をさせてしまって」

「何を言ってるの父様!無理なんかしてない!父様を救えるなら、何だってする!!」

泣きながらノワールが叫んだ。ネーロは頷いて微笑んだ。

「……そうか。ありがとう。それと……サイファー君。君にも礼を言わないとな。僕とノワールのために、随分無茶をしてくれた」

「礼を言うのは、治療が終わってからです。……未来を知っているのでは」

ネーロは首を振った。

「いや、自分の未来は読めないんだ。よくありがちだけどね。……だから、ここからはノワールに託そう」

ノワールが左手をアンバライトに、右手をネーロにかざした。

「じゃあ、行くわ」

……………

……

75-知力(30)=45以上で成功

※失敗でもチャンスはあります(代わりにペナルティも加算されます)
※成功時、生存期間の判定を行います

※07…失敗

手をかざし始めて5分ほどした頃、ノワールの額が汗で濡れた。表情も険しい。

「……ダメ、全然身体の治癒力が高まってこない……!!」

「簡単ではないと思っていたが、想像以上だな……アンバライトに注入する魔素の量を引き上げてくれ。
ノワールにかかる負担も大きくなるが、やむを得ない」

ジュリアンが険しい表情で言う。次の瞬間、ノワールの身体が痙攣した。

「……あああっ!!……こ、この程度……!!!」

彼女はすぐに意識を取り戻して、ネーロに手をかざす。

※50以下で何らかのペナルティ(コンマ下)
※75-知力(30)=45以上で成功(コンマ下2)

※ペナルティはなし
※治療は失敗

それから15分ほどしても状況に変化はない。……ノワールは見るからにきつそうだ。

「……くっ……もう、限界……」

「まずいな……。これが最後だ、魔素量を最大に!
ノワールの身体が耐えられるか微妙だが、やるしかない!!」

ノワールの身体が電流で撃たれたように震える。しかし、彼女は歯を食いしばって治療を続ける。

…………

……

※80以下で何らかのペナルティ(コンマ下1)
※75-知力(30)×2=15以上で成功(コンマ下2)

※コンマ下2失敗時、追加判定

※ペナルティ発生、後で追加判定
※成功だが小ファンブル、直下で追加判定

奇数 (絆効果発動)
偶数 通常成功

※絆効果発動、再判定

75-知力(30)×2=15以上で成功

※85…成功

※ノワールへのペナルティを決定します。

01~10 ???????????
11~40 狂気度上昇、かつパラメーター低下
41~70 狂気度上昇
71~90 狂気度上昇(小)
91~99 ????????????????

※??????????

※今後のストーリーに与える影響度が大きいため、コンマ下で再判定の有無を決めます。
25以上なら再判定(ただし、一回だけです)

※???????????

率直に困りました。次スレに移行しますが、ほぼキャラロストのためデッドエンドに準ずる扱いにするかもしれません。

実際難易度ってどれくらいにしてるの?実は~だったみたいなの聞いてると割とあっさり逝きそうな感じするけど

>>995
選択さえ間違わなければ、余程酷い運でない限り抜けられるようにしています。ただ、ノワール死亡の時のように完全に運だけで一桁連打されたらお手上げです。
(見たところ故意で踏んでた人がほぼ見当たらなかったので、素直にデッドエンドにしました)

とはいえ、昨日はノワール死亡→復活のため八方手を尽くすという展開もありだったかなあとは少し思いましたが。(それでも、サイファーが立ち直る流れは思い付かなかった)

ペナルティの好感度下落、今はまだ下がり幅小さいからいいけどこれから先一気に5~60下がったりしたら描写的にどうなるの?特に思い当たることもないのにいきなり素っ気なくなるとか怖い

>>997
そこは直近の分岐(話題A)でやる予定でした。その辺りは一応考えています。

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