モバP「スマホ買ったアァ!!」ワーイ (19)

P「遂に念願のスマホを手に入れてしまった。これが最先端技術か…感慨深い」ジーン

ちひろ「あれ、プロデューサーさん今までガラケーでしたっけ?」

P「ポケベルですけど」

ちひろ「いつの時代を生きてるんですかあなた」

P「冗談ですよ、今まではこれです」

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ちひろ「…?」

P「家電の子機です」

ちひろ「」

P「なんか家に居る時しか使えないんですよねこれ。不便で不便でもう」

ちひろ「ポンコツじゃないですか」

P「やっぱりそうですか」

ちひろ「プロデューサーさんが」

P「!?」

ちひろ「プロデューサーさんが電話に出ないワケがこんなしょうもない理由だったなんて…」ハァ

P「しょうもないとは」

ちひろ「まぁその、よかったですね。人間になれて」

P「生まれ落ちてからずっと人間ですが!」

ちひろ「というか、これからはちゃんと電話出てくださいね!繋がらないと不便でしょうがないんですから」

P「ウッス」

ガタタッ

P「ん?」

乃々「おはようございますけど…」ヒョコッ

P「早いな。もう居たのか」

乃々「ず、ずっと居ましたけど…」

P「ところで見てくれこれ。スマホ買ったんだ」

乃々「あ、はい…」

P「いいだろ!かっこいいだろ!」

乃々「…よくわからないですけど…」フイッ

P「まぁこれ凄い便利らしいんだけど正直使い方がいまいちよく分からないんだよな…これなんだっけ…ギャラクティカ?だっけ?」

ちひろ「なんで自分でもわけのわかってないの買ったんですか」

P「お店のお兄さんがおススメよって」

ちひろ「……」

prrrrrrr!!!

P「えっおっあっえっ」アタフタ

ちひろ「鳴ってますよ」

P「え、えっと、ヘイしり!」

乃々「」

ちひろ「それアンドロイドですよ」

prrrrrrr

P「えっえっ」

ブツッ

P「あっ」

ちひろ「…」ハァ

P「………」ズーン

乃々「…使い方くらいなら、分かりますけど」

P「え?」

乃々「その、一緒のスマートフォン、ですし…」スッ

乃々(誰からもかかってきませんけど…)

P「教えて!!」ヒシッ

乃々「近い…近いですけど…!」ビクッ


P「アイドル達の前ではデキるPでありたいんだ!!このままスマホの一台や二台も使えないようなら……!」ワナワナ




凛『うわ…プロデューサーってスマホの使い方も分かんないの?大丈夫?結婚する?』クンクン

まゆ『まゆがいつも側にいますからスマホなんて要らないですよねぇ…』ユラ

幸子『スマホが使えないなんて可愛いプロデューサーさんですねぇ。まあボクには及びませんけどね!』フフーン

李衣菜『スマホのロックしてますか?なんちゃって!』テヘッ



P「──────なんて事に!!!」

ちひろ「恥ずかしくないんですか?こう、色んな意味で」

P「俺がPとしての…男としてのプライドを保つ為に協力してくれ森久保オォ!!」ユッサユッサ

乃々「わ、分かりました、分かりましたから揺さぶらないで欲しいですけどどどど」

P「やったぜ!早速ラインの買い方教えてくれ!!何処で幾ら払えば貰えるんだ!!」

乃々「…アプリはストアでダウンロードするんですけど…」フラフラ

P「ストアってどこのサイト?」

乃々「ホームのプレイストア開いてください…あと膝に乗せないで欲しいんですけど…!子供じゃないですし…!!」ジタバタ

P「ホーム?家?」ガッチリ

乃々「………ホーム画面ですけど」

P「どれ?」

乃々「今まさにその画面ですけど」チョイチョイ

P「これホーム画面っていうのか。ぷれいすとあ…ぷれいすとあ……これかな多分」

乃々「……」

P「アカウント登録?なにこの画面。俺なんかした?」

乃々「アンドロイド端末はぐぐる登録しないとアプリのダウンロードできませんけど…」

P「はぇーそうなんだな。じゃあ名前入れて…アドレス?アドレス増えるのか。ふむふむ…」

乃々「………」






P「ひとまずラインは入れられた!」

乃々(初めて親以外にラインの友達増えました…)ジーッ

P「あとは…おっと、営業の時間だ」

乃々「!」

P「森久保って今日はなんかあったっけ」

乃々「何もありませんけど…」

ちひろ「乃々ちゃん?ダンスレッスンが入ってますよね?」ニッコリ

乃々「うぅ…」サッ

P「そうか!じゃあまた夕方戻ってくるからまた教えてな!」

乃々「え、あ、はい…居たら、ですけど…」

P「俺の机の下使っていいからさ。快適だぞ?床に穴開けて物をいっぱい入れられるように広くしたんだ。電気も点くぞ」

ちひろ「はい!?」ガタッ

P「やべっ」

ちひろ「……あーーーっ!ほんとに机の下が!!」

P「はっはっは!日曜にわざわざ出勤してセルフ工事したのさ!行ってきます!!」

ちひろ「プロデューサーさん?!プロデューサーさん!!待ちやがってくださいこんちくしょー!!」

乃々「……」ゴソゴソ

ちひろ「乃々ちゃんも潜らないでください!あぁ…この床どうしたら…」

乃々「……確かに快適ですけど」フンス




P「森久保!これ教えて!」

乃々「あ、はい…」


P「森久保!これは?」

乃々「こっちにパスワード入れるんですけど…」


P「森久保!この…」

乃々「はいー…」


P「森久保!」

乃々「はいはい…ですけど」





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