【けものフレンズ】有能探偵ボス (10)

有能探偵ボス。それは数多く居るボスの中の1人。

フレンズ間で起こる様々な事件を解決する役目を持った特殊な存在だ。

今日も助手のアミメキリンと次々と事件を迷宮入りさせている。

さて、今日はその手口をご覧いただこう。

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事件現場

一面穴だらけ。

プレーリー「むぐ、むぐぐぐぐぐ、むぐぅー」バタバタ

アミメキリン「こ、コレは一体誰の仕業!?まさか!上半身が埋まって……」

探偵ボス「……」

アミメキリン「そして下半身をバタバタさせている!」そのままー

アミメキリン「ふーん?素人目には自分で埋まった様に見えるでしょうね。」

プレーリー「んぐぐぐ~!むぐぐんぐぐぐんんんん~!」バタバタ

アミメキリン「けど私の目は欺けない……こんな事は許せないわ!」キッ

アミメキリン「皆んな動かないで!犯人は……」

プレーリー「んんんん~!むぐぐぐ~!」バタバタ

アミメキリン「プレーリードッグも動かないで!」

プレーリー「……」ぐったり

アミメキリン「犯人は、犯人はこの中にいる!?」バーン(ちょっと疑問形)

ヘラジカ「なぁにぃ?」

スナネコ「本当なのですかぁ?」

オーロックス「ややや、やべぇぇぇよ。プレーリードッグやべぇぇぇよぉぉぉ。」

アミメキリン「本当よ。恐らく犯人は……やg

探偵ボス「ピカァァァァァァ!!」

一同「!!」

アミメキリン「ボスの目が光った!」

アミメキリン「ふっふっふ、観念しなさい。 ボスの目が光る時、それは犯人が分かった証。」

アミメキリン「さあ、教えてください!ボス!犯人を!」

探偵 ボス「……」

探偵 ボス「…………」

プレーリー「……」ぐったり


そうボスはフレンズの前では喋れない。探偵ボスとて例外ではない。

彼は事件の真相を明確に分かっている。しかし喋れないのだ。

喋れないので謎を解き明かせない。描けない。

有能探偵ボスは物語の融通性が有能なのだ。

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探偵ボス「……」

アミメキリン「しまったあぁぁぁ!ボスは喋れないんだったぁぁぁ!」

アミメキリン「くっ、こうなったら!」

アミメキリン「スナネコ!かばんを呼んできて!早く!」

スナネコ「ええ~?でも動いちゃダメですよねぇ~?」

アミメキリン「いいの!早く!」

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プレーリー「……」ぐったり

スナネコ「連れてきましたよ~?」

かばん「僕に用って何でしょうか?って、うわぁぁっ!その尻尾とスカートはプレーリーさん!?」

プレーリー「!!んんん?むぐぐ!?」
※かばん?かばん!?

かばん「た、助けなきゃ!」

アミメキリン「待って!被害者に触らないで、かばん。」

かばん「ええ!?」

アミメキリン「証拠が無くなると犯人の思う壺よ。」

かばん「で、でも。」

アミメキリン「大丈夫。 ボスがいるわ。スグに犯人を突き止めてくれる。」

探偵ボス「……」

アミメキリン「……かばん、ちょっと失礼するね」

かばん「何でしょうか?」

アミメキリン「グイッ」かばんを抱き上げる

かばん「うわわっ、アミメキリンさん何を?」

アミメキリン「よいしょ!っと」

かばん→穴「ズボッ!」

かばん「むぐぐぐ、むぐぐぐぐぐ、むぐぅー」バタバタ

アミメキリン「かばん、少しの間我慢してね。」

アミメキリン「さあ!ボス!」

探偵ボス「人ノ危害ニヨリ会話ガ可能。推理ヲ開始スル。」

探偵ボス「僕ニ任セテ!!」



喋れないのは一部嘘だった。

ご存知の通り、人に危害が及んだ時ボスは話すことが出来る。

しかし、危害よりも推理を優先する。有能な探偵としての意識が高いのだ。


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探偵ボス「原因ハ、ヘラジカ」

ヘラジカ「なぁにぃぃ?私はやってないぞ!?」ドス声

探偵ボス「デ、デ、デモ」

ヘラジカ「一体どう言う事だぁ?証拠はあるんだろうなぁ?」ズィ

探偵ボス「モ、モモモチモチロロロンンン」

ヘラジカ「本当に私は犯人じゃないぞ!?おい!?」ズィズィ

探偵ボス「ア、アワワ、アワワワワワワワワワワワ」カタカタ

アミメキリン「ボス!ヘラジカが犯人なの!?そうなの!?屈しないで!ボス!」

かばん「んーんんんーん!むーぐぐぐーん!」バタバタ
※サーバルさーん!サーバルさーん!

オーロックス「ややや、やべぇぇぇよ。このままじゃ、かばんもやべぇぇぇよぉぉぉ。」

オーロックス「か、かばんだけでも、た、助けないと……」そーっと



ヘラジカ「私じゃないぞ?本当だからな!?」

探偵ボス「ワワワワワワワワワ」カタカタ

アミメキリン「ボス!任せてって言ったじゃない!?あの言葉は嘘だったの!?ボス!!」

スナネコ「……」←既に飽きてる


オーロックス「かばん、今引き抜くからな!セイッ!」ズボッ

かばん「はぁはぁ……た、助かったぁ。」

探偵ボス「ワワワワ……!?ヤベッ!!」

探偵ボス「……」シーン

アミメキリン「そ、そんな……ボス……ボスゥゥゥ!」

かばん「オーロックスさん!今のうちに」

オーロックス「ああ」

かばん&オーロックス「せーの!」ズボッ

プレーリー「ぷっはぁぁ!はぁはぁ……助かったのであります。」

アミメキリン「!!」

アミメキリン「そ、そんな……もう少しで解決できたのに……」膝をつく

探偵ボス「……」

かばん「大丈夫ですか?プレーリーさん」

プレーリー「ありがとうであります。かばん殿、オーロックス殿!」

アミメキリン「……」

アミメキリン「あなたがっ!」

アミメキリン「あなたさえ……もう少し埋まっていれば!……かばん!」

アミメキリン「うぅ……あなたさえ……」orz

かばん「話は…図書館で聞きますよ。アミメキリンさん。」

アミメキリン「うわああああぁぁぁぁ」orz

探偵ボス「……」

………


こうして一つの事件は有能探偵ボスと、その優秀な助手のお陰で無事迷宮入りを果たした。


後日

かばん「探偵ラッキーさん」

探偵ボス「何ダイ?カバン」

かばん「事件の真相を知ってるんですよね?」

探偵ボス「モチロン知ッテイルヨ」

かばん「なら教えてください。今なら僕しか居ません。」

探偵ボス「ソレハネ……」

探偵ボス「……」

探偵ボス「秘密ダヨ」

かばん「えー?何でですかー?」




…………
………
……


有能探偵ボス。そう彼は本当に有能なのだ。

能ある鷹は詰めを隠す。

お終い。

短いですが以上です。読んでいただき、ありがとうございました。

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