【ミリマス】P「静香と紗代子がメインヒロインの恋愛ゲームが」 静香「はい?」 (32)


ーー事務所ーー


P「おーい静香ー」


静香「なんですかプロデューサー」


P「おーい紗代子ー」


静香「紗代子さんはまだレッスンから戻ってきてないですよ」


P「そうか。まあもうすぐ帰ってくるだろ」


P「ちょっとこれを見てくれ」


静香「なんですかこれ」


P「俺の知り合いにさ、同人ゲーム作ってる奴がいるんだけどさ」


静香「はい」


P「そいつ静香と紗代子の大ファンなんだよ」


静香「それは嬉しいですね」


P「それで作ったらしい」


静香「何をですか」


P「ゲーム」


静香「はい?」


P「静香と紗代子がメインヒロインの恋愛ゲーム」


静香「はぁ。……はぁ!?」




ミリマスSSです。こちらには初投稿となりますがよろしくお願いします。
ミリマスアイドル達がヒロインとして出てくるギャルゲーやりたい。早く

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1512385322

P「主人公は大学生、静香達はアイドルではなく普通の高校生。青春ラブストーリーです」


静香「そうですか」


P「個人的に楽しむのが目的で販売するつもりは無いとのことだ」


静香「はあ」


P「そんでちょっとやらせてもらったんだけどさ」


静香「やったんですか」


P「正直びっくりした」


静香「どんなふうにですか」


P「あれ静香だわ」


静香「どんなふうに私なんですか」


P「まず見た目がすごい静香。態度も」


静香「へぇ」


P「主人公のこと最初から好きって設定だから性格は若干柔らかいけどな」


静香「まるで私がキツいみたいに聞こえるんですが」


P「それとサブヒロインに未来と翼と琴葉とエレナもいたよ」


静香「そうですか」

P「で、これがそのゲームの体験版というわけです」


静香「なんて名前のゲームなんですか」


P「『久々に帰郷したら後輩3人組と遭遇した』」


静香「ラノベ臭がするんですけど」


P「主人公は中学卒業と同時に親の都合で引っ越しをするんだが」


静香「よくありそうな設定ですね」


P「高校卒業と同時に帰ってくる。その時に再会するのが静香未来翼の3人だな」


静香「中学の先輩後輩の間柄ですか」


P「幼なじみでもあるらしい」


静香「中学の先輩後輩の間柄で幼なじみですか」


静香「まあ普通ですね」


P「まあ普通だな」


P「説明書もあるぞ。ほら。登場人物」


静香「はぁ。失礼します。…ええと」


静香「最上静香。うどんが好き。高校2年」


P「さすがに中学生を攻略するわけにはいかなかったみたいでな」


静香「P先輩に告白するも振られた過去がある」


静香「はあ!?」


P「落ち着きたまえ」

静香「なんで私がプロデューサーに告白してしかも振られてるんですか」


P「はっはっは」


静香「というかなんでプロデューサーが主人公なんですか」


P「作った奴が言うには『主人公はお前しかいないだろ』だとさ」


P「だからデフォルトだとP先輩で始まる」


静香「そうですか」


静香「まだ続きが。P先輩と一緒にお風呂に入ったことがある」


静香「はぁ!?」


P「静香、クールダウン」

静香「なんで私がプロデューサーに告白して振られた上に一緒にお風呂に入ったことがあるんですか」


P「設定。設定だから」


静香「異議申し立ての準備をしてきます」


P「まあ待ちたまえ」


紗代子「ただいま戻りました」


P「おお、紗代子お帰り」


静香「お帰りなさい」


紗代子「何してるんですか?」


P「かくかくしかじか」


紗代子「私と静香ちゃんがメインヒロインの恋愛ゲームですか」


静香「遺憾の極みです」


紗代子「でも私達のファンだっていうのは嬉しいね」


静香「それはそうですけど」


紗代子「それで私はプロデューサーとどんな関係なんですか?」


P「紗代子は元カノです」


紗代子「元カノ!」


静香「待ってください」

静香「なんで私は振られてるのに紗代子さんは元カノなんですか」


静香「1度は付き合ってたってことじゃないですか」


P「まあそういうことになるな」


紗代子「静香ちゃん静香ちゃん」


静香「なんですか」


紗代子「(満面の微笑み)」


静香「イラッ」


静香「まあ元カノってことは今は別れてるってことですよね」


紗代子「付き合っていた事実は消えないけどね」


静香「ふふふ」


紗代子「ふふふふ」


P「お前らストップ」

P「まあ補足をするとだな」


P「紗代子は主人公が引っ越した先の高校時代の彼女なんだが、再び主人公が引っ越しで地元に帰ることになりそれだと遠距離恋愛になるし未成年の主人公達では絶対付き合い続けるのが辛くなるから、という理由で別れている」


静香「愛が足りないんじゃないですか?」


紗代子「子供の遠距離恋愛はちょっと辛いと思うよ」


静香「本当にそう思ってます?」


紗代子「根性で会いに行くし来て欲しい」


P「それでは本題に入ります」


P「メインヒロインのお前達2人に声をあてて欲しい」

静香「声ですか」


紗代子「最近のゲームは声付きが当たり前ですもんね」


P「でもまあ本人達が嫌がるようならこの話は断ると伝えてある」


P「それで体験版を借りてきたわけだ。レッツプレイ」


静香「これ私達がメインヒロインって事は当然エンディングではプロデューサーと結ばれるんですよね?」


P「まあハッピーエンドならそうなると思う」


静香「プロデューサーとキスしたり色々するシーンもあるって事ですよね?」


P「R-15程度だしソフトな内容だけどな」


静香「………」ニヤニヤ


紗代子「静香ちゃん顔がニヤけてるよ」


静香「ニヤけてません」


静香「やります」


P「おお」


静香「何事も経験ですし良い勉強になるかと」


P「そうだな」


静香「か、勘違いしないで下さいね!別にプロデューサーとあんなことやこんなことがしたくてOKするわけじゃないんですから!」


P「なぜそこで」


P「紗代子はどうする?」


紗代子「やります」


P「おお」


紗代子「プロデューサーの元カノとして全力で頑張ります!」


P「それゲームの中での話だからね」

P「なんかお試しプレイするまでもないみたいだな」


静香「バッドエンドの方は声あてたくないですね」


P「そういうわけにもいかないが」


P「さて全くゲーム画面を見ないってのもアレだしせめてPVだけでも見てくれ」


静香「わかりました」


紗代子「わかりました」



~♪



ゲーム内の静香『先輩…?もしかしてP先輩じゃないですか?』



静香「見た目はめちゃくちゃ私ですね」


P「な?」



ゲーム内の静香『ま、まあ久しぶりに会えた事ですし、勉強くらいは見てもらってもいいです』



紗代子「静香ちゃんですね」


P「な?」



ゲーム内の静香『先輩…。先輩が帰ってきてくれて、私嬉しいです』



紗代子「デレてますね」


P「序盤のイベントシーンだな」


静香「恥ずかしい!」



ゲーム内の静香『あの時は振られちゃいましたけど…。私…P先輩の事、まだ好きですから』


静香「ああああああああ!」バンバンバン


紗代子「この台詞も収録するんですね」


P「もちろん」


紗代子「静香ちゃん耐えられるんですか?」


静香「ああああああああ!」バンバンバン

P「ちなみに静香はぐいぐい攻めてくる」


静香「ぐいぐいですか」


P「うんぐいぐい」


紗代子「あんまり静香ちゃんのイメージでは無い気がしますが」


P「いや、好きな男ができたらこんな感じになるかもな」


静香「勝手に色々言うのやめてもらえませんか」

ゲーム内の紗代子『Pくん?Pくんだよね?』



P「1年ぶりに遠出先で偶然紗代子と再会するシーンだな」


紗代子「わあ。ほんとに見た目はそっくりですね」


P「だろ?かわいい」


紗代子「ありがとうございます///」


静香「私の時それ無かったですよね」



ゲーム内の紗代子『ちゃんと1人暮らしできてる?食事は?洗濯物溜め込んでない?規則正しい生活しなきゃダメだよ?』



紗代子「プロデューサー1人暮らしなんですね」


P「うむ」


紗代子「私めちゃくちゃ彼女って感じですね」


P「嫌いになって別れたわけじゃないからな」


静香「……」ムッスー

ゲーム内の紗代子『ねえ…。もう一度、あの頃に戻ってみる?』



紗代子「プロデューサー!腕組んでますよ腕!」


静香「ちょっと紗代子さん優遇されてませんか」


P「ちなみに主人公も紗代子の事が忘れられずに過ごしている設定らしい」


静香「私勝ち目無いんじゃないですか?」


紗代子「よいしょっと」ウデクミ


静香「なんでプロデューサーと腕を組んでるんですか」


紗代子「ほら、役に入り込もうかと思って」


P「こらこら、離れなさい」

ゲーム内の紗代子『嬉しい…。もう2度と、私の事離さないでね…』



紗代子「プロデューサー!キスしてますよ!キス!」


P「紗代子ルート突入が確定する重要なシーンだな」


静香「私また振られてるじゃないですか!」


P「静香ルートでハッピーエンドを迎える為には紗代子を出現させないことが重要らしい」


静香「戦ったら負けると」


P「とにかく紗代子登場のフラグをへし折るんだ」


静香「わかりました」


紗代子「へし折らなくていいのに」


P「このPVはたまたま紗代子優遇だけどゲーム本編では静香も相当だぞ」


静香「そうなんですか?」


P「声を録るならイヤでも台本見るしネタバレするけど」


静香「はい」


P「静香ルートは周りが目を覆うくらいのイチャラブ路線だし今の紗代子のシーンの比じゃない場面が何回も」


紗代子「そんな!」


静香「私頑張ります」


P「完成を楽しみにしていてくれ」

P「それに紗代子ルートには色々分岐がありまして」


静香「はい」


P「琴葉とエレナもそれぞれエンディングが用意されているんだが」


紗代子「はい」


P「琴葉ルートには紗代子ルートからしか行けない」


静香「どういうことですか?」


P「つまりだ。もう2度と離さないでねと言ってキスをした紗代子をですね」


P「断腸の思いで裏切らなくてはいけないわけで」


静香「それは酷い」


紗代子「プロデューサー最低ですね」


P「製作者に言って欲しい」

静香「1つ質問なんですけど」


P「なんだい」


静香「プロデューサーがこのゲームをやるとしたら私と紗代子さんのどっちを選ぶんですか」


P「むむむ」


紗代子「私も気になります」


P「はわわ」


P「その質問にはちょっと答えられないなあ」


静香「大人はこれだから!」


紗代子「はっきりしてください!」

静香「それじゃあプロデューサーは私と付き合えたら嬉しいですか?」


P「なんちゅー質問を」


P「そうだなあ」


P「…………」


P「現実ではアイドルとプロデューサーの恋愛は御法度だけど」


P「ゲームの中とはいえ学生に戻り、静香のような魅力的な女の子と恋人になれるのなら」


P「俺は嬉しいよ」


静香「///」ジタバタ


パーフェクトコミュニケーション!

P「それじゃあ2人ともOKだと連絡しておくから」


静香「はい」


紗代子「わかりました」


ーー後日ーー


静香「完全版が送られて来ましたねP先輩」


P「なんでその呼び方」


静香「役に入り込み過ぎまして」


紗代子「幸せになろうねPくん」


P「俺はまだ誰とも結婚する予定は無いが」


紗代子「すいませんつい出ちゃいました」


静香「さて、せっかく完全版が手に入ったことですしプレイしてみてください」


P「うんそうだな」


紗代子「私達頑張って声を入れてきたんですから今すぐプレイしてください」


P「OKOK」


静香「ところでプロデューサー」


紗代子「あの時ははぐらかされましたけど




さよしず「「どっちを選ぶんですか?」」


P「ふええ」




~おわり~


これどうやったらバッド回避できるのかなあ……
乙です

>>1
最上静香(14)Vo/Pr
http://i.imgur.com/8sWo3P2.jpg
http://i.imgur.com/EPjbg6m.jpg

>>5
高山紗代子(17)Vo/Pr
http://i.imgur.com/RfKvorE.jpg
http://i.imgur.com/z4kfU7U.jpg

以上となります。ありがとうございました!依頼出してきます

乙です
琴葉ルートはバッドエンド散りばめられてそうで気になる

おつおつ静香と至高のうどん作りをするエンドが見たい

おつおつ


じゃあ俺はエミリーと究極の蕎麦打ち極めてくる

美奈子と究極の中華を...

乙、面白かったよ

杏奈ルートは出来ませんか…?
おつおつ

おつ
近所の中華料理店の看板娘とのルートもお願いします

765学園物語ともまた違う傑作
今年は最高の年だ

このみさんと育の究極の選択ですな

可憐と至高のアロマを作りたいだけの人生だった

乙!面白かった!
ヒロイン沢志保さんルートもお待ちしてます!

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom