【このすば】カズマ「おかしい、色々とおかしい!」 (49)



ここにこのすばss書いたら著作権法違法とか言って裁判かけられないか心配なんだけど、書いていいのかな?

大丈夫なら載せていきます

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大丈夫ですかね?

じゃあ投下します

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ある晴れた日のこと。

俺とめぐみんが爆裂散歩から帰ってくると、屋敷の中からなにやら騒がしい声が聞こえてきた。

「ただまー。おいどうした、屋敷の外にまで声が聞こえてたぞ、一体なにをしでかしたんだお前ら」

俺がダクネスに向かってそう問うと、ダクネスはものすごく焦った表情で、

「あぁっ、カズマどうしよう!アクアが、アクアがやらかした!頼む、私のことはどうしてもいいからアクアを殺さないでくれ!」

「ちょっ、ダクネス!流石に折檻の上にスティールかけられるくらいは覚悟してるけど、流石にそれは......し、しないわよねカズマさん......」

俺が殺意を抱くとしたら、それはサキュバスのお姉さん達を浄化された時だと思う。

「いや、何があった。ていうかまたお前か!毎度毎度俺が目を離した隙にどうやったらそんなに厄介ごとを持ってこれるんだ、貧乏神かお前は!キングボンビーなのか!?」

「わあああああーっ、カズマが貧乏神って言った!私女神様なのに!清く美しく、慈愛溢れる水の女神様なのに!」

「アクアがおかしいのはいつものことですが、一体どうしたというのですか。ダクネスの顔色がとても悪いようですが...」

めぐみんが呆れたようにそう言うと、ダクネスは俺たちが帰って来ていたことにようやく気づいたようで、

「......カズマ、大変なことになった。いや、今回に関してはアクアが原因でも、ウィズが少し関わっているというか...」

ウィズ。

あの優しいおねーさんがアクアに唆されてやらかしたと。

まぁウィズには色々借りもあるし、ちょっとやそっとのことで怒り狂ったりはしないが...。

「その、だな。どうやらお前名義で投資をやってしまい......『1円でも増えた時点で売りさばけば、その分まるまる私のものって寸法よ!』とかなんとか言って、お前の貯蓄全てを投資したらしくて......」

おい。



「違うの!あのねカズマさん、投資のプロって言ってたおじさんに言われたの!『このカモネギ養殖場に投資すれば、必ず2倍になって帰って来ますよ!』って!そしたら20億エリスも持ってるカズマさんのお金を倍にして、その後私たち全員で豪遊できると思って......」

「このバカ!投資で20億エリスが倍になるわけないだろうが!お前、前も言ったよな、うまい話には必ず裏があるって言ったよな!?」

このバカ......またダンジョンの奥深くにに置いて来てやろうか。

「しょ、しょうがないじゃない!私だって2倍はなくてもちょっとでも価値が高騰すれば一億くらいならちょちょいと増えると思ったんだもの!まさかあそこまで暴落するとは思わなかったの!」

「そんなうまい話あるわけねーだろ......おい待て、今なんて言った?」

あっ、とアクアが声を漏らす。

「おい駄女神、俺は言ったよな、『精々俺を楽させてくれよ』って言ったよな。なぁ、お前楽って意味わかってるか?俺の金に勝手に手をつけた挙句、のこのこと帰ってくるのは楽とは言わないんだぞ?」



「だ、だってだって!おじさんが儲かるって言ったんだもの!私だって、まぁ3人のまとめ役がうまくやれてないのはわかってるの!だからたまには役に立つところを......」

まとめ役。

「お前ふっざけんな、なーにがまとめ役だ!迷惑かけられてる順番でいうとお前、ダクネス、めぐみんの順番だぞ最近は!」

「待ってくれカズマ!私はそこまで迷惑はかけていないと思うのだが......!」

「うるせーララティーナ!お前だって色々やらかしてんじゃねーか、貴族のめんどくせー案件を一般市民の俺に持ってくやがって!この胸だけが自慢の固~い腹筋をお持ちの脳筋クルセイダーめ!」

「脳筋クルセイダー!」

ダクネスが憤慨しているが、事実を言ったまでなので怒られる筋合いはない。



「まぁまぁ、落ち着いてください。最近はカズマに迷惑などかけていない私がこの場を纏めてあげますよ!」

そんなことを言って、めぐみんは大人の表情で──。

「お前、迷惑かけてないと思ってたの?」

「あれっ!?わ、私は何もしていないはずですよね、そんな、迷惑だなんてそんな......」

「真夜中に俺の部屋に来て悶々とさせるだけさせといて帰ったり、クエストを受けたら受けたで意味のわからんところで爆裂魔法を撃ったり、たまにアクアと一緒にバカなことをやらかそうとしたり、アイリスまで巻き込んで変な盗賊団みたいなのを作った上に貴族となんかかんかいざこざ起こしてるだろ」

「ああっ、否定できない!......というか夜に行くのは迷惑でしたか......?すいません......」

「いえ一向に構いませんよ?......まぁそれはそれとして、だ」

俺は話の流れに乗って逃げようとしていたアクアの襟を引っ掴むと、

「ところで、いくらくらい暴落したんだ?まさか全額とか言わないよな?」

「......えっと」

アクアが言い淀んで......。......なんだこの感じ。何か取り返しのつかない事を聞いてしまった気がする。



俺の直感は正しかったようで、ダクネスが言いにくそうな顔で、

「その、だな......。......アクアが投資した金額は20億と言ったが、色々なところに投資してしまってな...」

「や、やめろぉー!それ以上は聞きたくない!俺はもう寝る!絶対にもう屋敷から出ないぞ、俺は銀行からの金利だけで生きて行くんだ!」

「話を聞けカズマ!もう金利なんて微々たるものになってしまったんだ、もうどうしようも......!」

......えっ。

「......今なんて?」

「うっ、そ、その......アクアが投資したところが狙ったかのように暴落してだな......。投資したのは100を優に超える投資先で、その全てがほぼ壊滅的な打撃を受けて、約九割の価格暴落、私が気付いた時にはもう遅く、今のお前の貯金残高はおよそ200万エリスだ...」

は?

20億が、200万になったってのか?

えっとつまりそれ損害的にいうと......?

「およそ19億9800万エリスの損失......だ......な......」

「ア、アクア......流石の私もこれは庇いきれませんよ......というか本当に20億近くも溶かしたのですか......?」

めぐみんが俺をチラチラと見ながら、真っ青な顔でアクアに問いかける。



「ううっ、事実よ、事実を言われると何も言えないわ......か、カズマさん、このお金は私が芸人になってでも必ず返済するから!だからお願い、許してください!さっきまで調子に乗っててすいませんでした!許して!カズマさん、カズマさぁぁん!!」

「か、カズマ!私からもお願いします!私の賞金も足して返済しますので、アクアを許してあげてください!その、どうしてもダメなら私をどうしてもいいです!」

「私からも頼む、カズマ!アクアはやればできる子なんだ!ただその方向性と後先考えない間抜けさと底抜けの悪運が邪魔をしているだけなんだ!......そうだ、ダスティネス家の権力を悪用しない程度に使ってくれてもいい!」

何だかんだ仲のいい3人が、俺に許しを乞うてくる。

俺は、そんなこいつらを見やりながら。

転生特典ってなんだよ、こんなのただのデメリットしかない不要物だろふざけんな、とやり直しを要求したいと考えながら。

そういえばアクアを特典としてもらったのは俺でしたと思い出して。

これからどうやって生きていこうかと未来に思いを馳せ、どうあがいてもこいつらが呼び込む騒動に巻き込まれてひどい目にあう未来しか見えなかったので。

俺は意識を手放した。




とりあえず今日書きためた分放出完了です。


できるだけ毎日ちょこちょこ書いていきます

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