劉備「やあwwぼくちん劉備なんだけどww」ミッキーマウス「またキミかい? ハハッ☆」 (16)

劉備「ところでここどこww」

ミッキーマウス「さあね! 鉄格子を見るに、ここは牢獄じゃあないかな! ハハッ!」

劉備「なんか両手首が縛られてるんだけどwwwぼくちん悪いことした覚えないんだがwww孔明く~んwww助けちくり~www」

ミッキーマウス「流石の僕もこれは手の施しようがないね! シートベルトをつけずにタワーオブテラーを楽しんだような気分だよ! ハハッ☆」

劉備「えwww? あんだってwww?」

ミッキーマウス「あぁ?」

劉備「いやだからタワーオブなんちゃらって何よwww」

ミッキーマウス「君のような四川省に引きこもってるウンカス下痢ニートファンタジスタに教える義理も人情もないよ! さっさと壁に頭ぶつけて死ぬことだね! ハハッ!」

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劉備「喧嘩は後にしようwwwガチで死ぬんだがwww何か良い方法ないのかよミッキーマウスさんよwww」

ミッキーマウス「だからさっきも言っただろ! お手上げなんだよ! ハハッ! ちょっと殴らせてくれないかな?」

劉備「ハイ連環馬~ズドドドド~ンwwww」

ミッキーマウス「くっそつまらん洒落で場を和ませようとした劉備先生(リウベイ・シェンシェン)見事に失敗したみたいだね! あーあ、こりゃ大変だあ!」

???「うるさいわね……せっかく人が寝ていたのに」

ミッキーマウス「あぁ?」

少女「特にそこのキショいネズミ!」

ミッキーマウス「えぇッ、僕のこと?」

少女「あんたの声、聞いてると頭ン中がキンキンすんのよ。お願いだから黙ってくれない?」

劉備「まあまあ待ち給えよwww少女先生、お前の名を聞かせちくりwwwぼくちんは劉備www蜀の皇帝だよwww」

ミッキーマウス「僕はミッキーマウス! 夢の国の素敵な住人さ! ハハッ!」

少女「あたし? 別に名乗るほどの者じゃないわ。それに、そろそろ迎えが来る頃だし……」

劉備「迎え?www孔明くんが駆けつけてくれたんかなwwwマジ天使wwwフォーwwww」

ガチャ

兵士「魔女ジャンヌ。立て」

ジャンヌ「ようやく来たの? 遅かったじゃない」

兵士「これから燃やされるというのに、大した余裕だな」

ジャンヌ「ええ、火刑など屁でもないわ。あたしが死んでも、第二・第三のジャンヌが現れる。勝利王の天下も短いわね」

兵士「小娘め、王を愚弄するか!」

ゴスッ! ゲシッ! バスッ!

ジャンヌ「ぎいッ! ぐうッ!」

劉備「殴られてますな~www」

ミッキーマウス「僕らの関係ないところで、色々とややこしいことが起こってるみたいだね!」

劉備「だなww」


劉備「ところでさwwwキミは何の罪で捕まったのよwww」

ミッキーマウス「うーん、分からない! パレードをやってたら後ろから殴られて、この有様さ!」

劉備「ぼくちんは歩いてたら魔女扱いされて捕まったwwwぼくちん男だぜwwwなんで魔女やねんwww」

ミッキーマウス「おそらく精神がイかれているんじゃあないかな!? 男でも魔女扱いして消せるなら、みたいなね! これはもう、アニミズムを信奉する土人の思考回路とあんまり変わんないね! ハハッ☆」

劉備「鼠が人を語るかwww」

ミッキーマウス「キミも人のこと言えないだろ!」

劉備「まぁええわwwwそれより獄舎を抜け出す方法は考えついたんか?wwwぐずぐずしてると、兵士に連れてかれてまうでwww」

ミッキーマウス「なんで僕が知恵者みたいな感じになっているんだい!? 君も一国の主なら少しは頭を働かせるはずだよ! ハッピーパラダーイス!!」

劉備「そうだ! 鉄格子を歯で齧れよwww」

ミッキーマウス「キミは大変な誤解をしているね! ネズミにも様々な種類がいるんだ。歯が異様に長いヤツや逆に歯が短いヤツ、僕は後者だから無理だね!」

劉備「じゃあションベンで錆び付かせるとかwww」

ミッキーマウス「それは名案だ! よーし、名案を思いついた劉備先生に敬意を表して、チンパンジー閣下と呼ばせてもらっても構わないかな!? ハハッ!」

劉備「なんだよ、ダメなのかよwwwがっかりwww」

ミッキーマウス「あぁん? そんなの当たり前だろ? 何ヶ月かかると思ってるんだ!」

劉備「じゃあどうすりゃええのwww」

ミッキーマウス「だからそれが分からないんだよ! ハハ!」

???「やれやれ……さっきから聞いていれば馬鹿な策を延々と弄びやがって。本気で脱獄する気があんのか? 劉備、そしてミッキーマウス」

ミッキーマウス「誰だい?」

カイドゥ「俺はカイドゥ……。なんてことはない、通りすがりの皇族さ。モンゴルの一味なんで、魔女扱いされて捕まっちまった。モンゴロイドはみな魔女、そんな暴論まである」

劉備「ガチで誰だよwww知らねーよwww」

カイドゥ「この獄を破るのに策はいらねぇ。テメェら、少し耳を塞いでろ」

ガアアン! パラパラ……

ミッキーマウス「壁が崩れた! なんでなんだぁ!?」

カイドゥ「親しくなった獄守から、炸薬と鉄の玉を手に入れておいた。馬鹿だよな。罪人に脱出する手段を提供するなんてヨォ」

壁が崩れたので、三人は獄舎の外に出た

劉備「カア~ッ! ペッ!www娑婆の空気は最高だぜ~wwwぼくちん楽しくて仕方ないやwww」

ミッキーマウス「脱獄パレードを始めるよ! ホッホーイホッホーイホッホーイホッホーイホッホーイホッホーイホッホーイホッホーイホッホーイホッホーイホッホーイ!」

カイドゥ「テメェら、まだ気を抜くんじゃあねぇぞ……。獄舎を出ても、ホラあそこを見ろ。槍を持った兵隊がウロチョロしているだろうが。あの兵士……」

ミッキーマウス「グーフィーみたいだね☆」

カイドゥ「そう、グーフィー……って誰だ。あんまりふざけてんじゃねぇぞ」

劉備「自分でノリ突っ込みして恥ずかしくないの?www」

カイドゥ「黙れ劉備、こっちに隠れろ。誰かくる!」

劉備たちはクソの入った壺へ身を隠した

兵士A「火刑の準備は済んだか?」

兵士B「ああ、あまり手間はかからなかった」

兵士A「あとはジャンヌとかいう小娘をしょっぴいてくるだけだな。ったく、乳くっせえガキ一人になんで俺達が労働せにゃならんのだ。アー、酒でも飲みたいよ」

兵士B「ジャンヌの死を望んでいるのはイギリスだけじゃない」

兵士A「つまり?」

兵士B「フランスもジャンヌを殺して聖人に仕立て上げようとしておるのだ」

兵士A「なるほど、よくできた仕組みだ」

劉備「その仕組みを掻き乱すのが、ぼくちんら蜀軍なんだよなぁ……www」

カイドゥ「しっ! 黙ってろ」

兵が去った後

劉備「臭かった臭かったwwwでも妙な安堵感があったwwwなんつーか、母の胎内で眠ってるっつーかwww」

ミッキーマウス「それ思った~! ぬくぬくほかほか、まるでノーチラス号の中にいるみたいだったね! ハハッ☆」

カイドゥ「テメェらの喩えにゃロクなもんがねぇな。んで、どうするよ。俺はジャンヌを助けに行こうと思うんだが」

劉備「ジャンヌを助けて何かメリットはあんの?www」

カイドゥ「メリットだ?」

劉備「そそwwwぶっちゃけさwwwタダ飯喰らいはいらないんだよねwwwジャンヌに何ができんの?www」

ミッキーマウス「んー☆ アレの処理とか適任じゃあないかな!?」

劉備「ケケケwwwネズミのくせに言うことは一丁前だなwwwいいぜ、孫夫人ちゃんには飽きてた頃だwww」

カイドゥ「こいつら……」

カイドゥ「テメェらには任せておけないな。よし、ここで二手に分かれんぞ。俺は正面から突撃する。テメェらは奇襲なりなんなりで俺を援護しろ」

劉備「ぷくくーww」

カイドゥ「ああ? 何だ文句あんのか」

劉備「正面から突撃だってwww蛮族は短絡的だねーwww」

ミッキーマウス「魔法を使わない時点で……ね!」

カイドゥ「ほう、言うじゃねーか。テメェらがどれほど役に立つか、見せてもらうぜ」

劉備「もしぼくちんが勝ったらカイドゥ、お前うんこ食えよw」

ミッキーマウス「桶に入ってるうんこ、全部飲み干してね!」

カイドゥ「なんで俺がそんなことをしなきゃならねーんだ……」

こうしてジャンヌ・ダルクの救出作戦が立てられた


巨大な木の棒が一本立っていた。縛り付けられている少女はジャンヌ・ダルク。足元には薪が積み上げられてあった。

カイドゥ「まだ処刑は始まってないみたいだな」

カイドゥ「しかし……なかなかの壮観だぜ。人間バーベキューって奴はヨォ~」

カイドゥは少し離れた喫茶店で饅頭を食いながら、処刑場の様子をじっくり眺めた。
始まったら、即座に弓で処刑人の頭を射抜く。
次に火矢で煙を起こす。
ジャンヌを助け、逃げ惑う民に紛れて脱出する。

カイドゥ「我ながら完璧過ぎるプランだ。ククク、ジャンヌも俺に惚れてwin-win

になるだろうよ」

カイドゥは弓を握りしめ、その時を待った。

兵士A「それでは、処刑を始めたいと思います!」

兵士が松明の炎を、天へ向けて高く突き出す。

カイドゥ「おっぱじめるか」

強く引き絞り放たれた、カイドゥの矢。ひゅんと風を切り、兵士の眉間に戛と突き立てば、これぞ遊牧騎馬民族の誉れなり。
もんどりうった兵士、左右にザッと退く観衆。

カイドゥ「まるでモーセの紅海渡りのようではないか」

第二の矢。これは火矢である。これは油の入った樽に刺さり、煙と炎を巻き上げる。炎は近くの家屋に引火し、次々と燃え広がっていく。

カイドゥ「ジャンヌ、今助けるぞ!」

ジャンヌ「あたしの名前を呼ぶのは誰……?」

カイドゥ「俺はカイドゥだ!」

ジャンヌ「カイドゥ……? ほんとに誰よそれ……」

カイドゥ「細かいことはいい。お前を助ける!」

ジャンヌの紐を切ったその時。
周囲に殺気を感じ、カイドゥは動きを止めた。
数人の兵士に囲まれている!

兵士B「お遊びはここまでだ、暴漢よ」

兵士C「我らは腐っても国を守る兵。非常事態での訓練など、嫌と言うほど受けておるわ」

兵士D「ジャンヌを生かせば、英仏両国の顔に泥を塗る行為。その責任は我らに押し付けられる」

兵士E「そーゆーことなんでwww大人しく捕まっちくりww」

兵士F「死にたくなかったら、言葉に従ってね! ハハッ☆」

カイドゥ「……?」

違和感を感じる。
何かとてつもない違和感を、感じる。

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