凛「暇だから絵里ちゃんの台詞を脳内変換して遊ぶにゃ」 (33)

ザーッ

穂乃果「雨…止まないね。練習出来ないね」

ことり「そうだね…そろそろ体がなまっちゃいそうだね」

花陽「もう三日も降ってるもんね」

真姫「………」ペラッ

にこ「あんた、さっきから何読んでるの?」

真姫「本」

にこ「それは見れば分かるわよ」

真姫「そう」

にこ「……」

海未「それでですね。頂上に到着すると山小屋があるのですが…」

凛「へえ~」

希「そうなんやぁ」

海未「はい。そうなんですよ。それで…」

凛(あ~暇にゃ~。海未ちゃんの登山の話退屈にゃ~。でも、海未ちゃん楽しそうだしなぁ)


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絵里「ふふっ。海未は登山が好きなのね」

海未「はい。あの頂上に登りきった時の達成感がなんとも言えないのです」

絵里「そうなの?どのくらいの頻度で行くの?」

海未「そうですねぇ」

凛(絵里ちゃん…あんまり登山の話を広げないで欲しいにゃ…)

真姫「ちょっと、にこちゃん!」

にこ「ご、ごめんにこ」

真姫「そんな謝り方しても許さないわよ」

凛(にこちゃんのあの語尾はどうなのかにゃ~?でも、自分の名前を語尾につけるって斬新かもしれないにゃ)

絵里「ふふっ。今度私も連れて行ってもらおうかしら」

海未「はい。是非」

希「いやぁ、えりち?それはよした方が…」

絵里「え?どうして?」

凛(もし、海未ちゃんがにこちゃんと同じ事をしたら面白いかもしれないにゃ。海未ちゃんがにこちゃんみたいに喋ったら…)

海未「何を言ってるのですか、希?絵里、私はいつでも歓迎うみ!」

凛(ん~……なんか違うにゃ。面白くないにゃ。むしろ、にこちゃんより可愛い感じになっちゃってるにゃ)

絵里「あっ!?でも、あれよ?いきなり難易度の高い山じゃなくて最初は簡単な山から」

海未「勿論ですよ」

凛(絵里ちゃんなら面白いかもしれないにゃ。絵里ちゃんは普段クールだし……あれ?絵里ちゃんってクールだっけ?まあ、いいや。絵里ちゃんがにこちゃんみたいに喋ったら面白いかもしれないにゃ)

絵里「登山って何か道具とか必要えり?」

海未「そうですねぇ…」

凛(なんかこれも違うにゃ。語尾にえりじゃしっくりこないにゃ。そもそもにこちゃんの場合はにこって名前がしっくり来るからいいんだよね。何か絵里ちゃんの語尾にしっくり来るのないかな?)

絵里「なるほど。道具も一式揃えなきゃいけないのね。舐めてかかると登山は危険と言うものね」

海未「そうですね」

希「分かってるやん、えりち。流石はかしこい可愛いエリーチカやな」

絵里「ちょっと…やめてよ、その言い方」

凛(エリーチカ…。エリーチカって絵里ちゃんの昔のあだ名のんだよね?エリーは絵里ちゃんの絵里だよね?チカって?チカって何なのかにゃ?ん?絵里ちゃんの語尾をチカにしたらどうかな?)

絵里「もう、その言い方恥ずかしいチカ。やめて欲しいチカ」

希「あ~ごめんて~」

凛(お~、チカってしっくり来るにゃ)

穂乃果「ねえねえ?さっきから何の話してるの?」

海未「登山の話です」

穂乃果「え?」

絵里「どうしたチカ?楽しいチカ~」

穂乃果「いやぁ…………」

凛(うん。やっぱりしっくり来るにゃ。もう、絵里ちゃんの語尾はチカに決定にゃ)

絵里「穂乃果?どうしたチカ?」

希「ん?凛ちゃん?」

凛(面白いにゃ~)

希「凛ちゃん?」

凛「にゃ?」

希「どうしたん?一人でニヤニヤして」

凛「えっと…えっとね。希ちゃん、耳貸して?」

希「ん?」

凛「実はね…」ひそひそ

希「……うん。なるほど。つまり、絵里の台詞を脳内でチカ語に変換して遊んでると?」ひそひそ

凛「チカ語?」

希「今、ウチが名付けた」

凛「なるほど」

希「凛ちゃんは海未ちゃんが登山の話を真面目にしてる時になんて事をしてるんや…」

凛「楽しいよ?」

希「ウチもやる!」

凛「そうこなくっちゃ!」

絵里「ん?二人とも?何してるチカ?こそこそ何を話してるチカ?」

凛「え?ふふっ、何でもないよ?」

希「うん……ぷっ…何でもないやん?」

絵里「あっ!今、私の事見て笑ったチカ。何がおかしいチカ?」

凛「ね?面白いでしょ?」ひそひそ

希「うん。これはそそるなぁ。えりちが一気に幼い子供に見えてきたわ」ひそひそ

絵里「また、ひそひそと話してるチカ。怪しいチカ…。正直に答えるチカ~」

凛「な、なんでもないよ?」

希「うん。本当に何にもしないって。な?穂乃果ちゃん?」

穂乃果「へ?何?なんで急に穂乃果に話を振るの?」

希「いや~ウチ等は三位一体やんか。イタズラするならこの三人でやし」

穂乃果「いや、穂乃果を巻き込まないでよ」

絵里「なら、いいけど…。イタズラはよして欲しいチカ。ね?海未?」

海未「そうですよ?普段の行いが悪いから疑われるのです」

希「あ~うん。気をつけるよ」

凛「今日は大人しくしてます」

絵里「なら、いいチカ」

凛「………」プルプル

希「………」プルプル

にこ「あっ!そう言えば」

真姫「何よ?」

にこ「別にあんたに用がある訳じゃないわよ」

真姫「そう。でも、いきなり大きな声出さないでくれない?」

にこ「いぃーーーだ。私は絵里に用があるのよ」

絵里「え?私?」

にこ「ほら?こないだあんたと話してたお菓子!売ってたから買って来たのよ」

絵里「え?チョコレートチカ?買って来たチカ?」

にこ「そうよ。感謝しなさい」

絵里「ありがとうチカ。嬉しいチカ。」

にこ「ふふん。食べる?」

絵里「勿論チカァァ」

希「ふふっ。なんか脳内変換が簡単過ぎて笑いを堪えるのが大変やなぁ」

穂乃果「脳内再生?何の話?」

凛「でしょ?凛、ナイスでしょ?」

穂乃果「ねえ?何の話してるの?穂乃果にも教えてよ?」

絵里「チカァァァァァ。美味しいチカァァァ」

にこ「でしょ?しかもこれ、期間限定版なんだから」

希「もう、ウチの中でえりちがピカチュウみたいになってるわ」

凛「チカァァァって感じでしょ?」

希「そうそう」

穂乃果「ねえ?何の話?」

にこ「そして、もう一種類あるわよ。イチゴ味」

絵里「チカァァ。流石にこチカ」

にこ「ふふん………何よ?」

真姫「べ、別に…」

にこ「あんたも食べたいの?」

真姫「そんな事ないわよ」

にこ「あっそ。じゃあ、いいわ」

真姫「……」

絵里「にこ!真姫にも分けてあげるチカ」

にこ「だって、別に欲しくないって言うし」

絵里「意地悪はよくないチカ」

にこ「分かったわよ…ほら」

真姫「あ、ありがとう…」

絵里「ふふっ。皆んな仲良くチカ」

希「うん。えりちはお利口さんやなぁ。ちゃんと自分より小ちゃい子に分けてあげて。お姉ちゃんやなぁ。にこっちのお菓子やけど…」

凛「ね?いい子いい子してあげたくなって来るよね?」

穂乃果「ねえ?なんかの遊びしてるの?絵里ちゃんに関係あるの?」

絵里「真姫?美味しいチカ?」

真姫「うん。美味しい」

にこ「当たり前でしょ。にこが買って来たんだから」

真姫「ぷっ。何よそれ」

にこ「あっ、今笑ったわね」

真姫「別に~」

絵里「うん。仲良しが一番チカ」

ピシャーン ゴロゴロ

穂乃果「うわぁぁぁ」

ことり「雷?」

海未「音からして近いですね」

にこ「分かるの?」

海未「はい」

ピシャーン ゴロゴロ

花陽「キャァァァ」

真姫「花陽、大丈夫?」

花陽「う、うん」

絵里「皆んな落ち着くチカ。大丈夫チカ」

パチン

希「ん?」

凛「真っ暗にゃ…」

海未「停電ですね」

穂乃果「え?本当に?」

にこ「どうしたのよ?」

穂乃果「いやぁ、少しワクワクするよね?」

にこ「しないわよね」

絵里「キャァァァ」

ことり「え?」

絵里「怖いチカ。怖いチカァァ。お願い、離さないで欲しいチカ」

ことり「え、絵里ちゃ~ん。痛いよぉ~」

凛「…雷ナイスだにゃ」

希「もう、チカ語がしっくりきすぎて本当にそうやって聴こえてるわ」

パチッ

にこ「あっ!復旧した。良かった~」

穂乃果「え~もう~?」

にこ「楽しそうね。穂乃果は…」

ことり「絵里ちゃん、大丈夫?」

絵里「だ、大丈夫チカ」

真姫「そう言えば絵里は暗いのが苦手だったわね」

にこ「そもそも夜じゃないから真っ暗って訳でもないけどね。ビビり過ぎなのよ」

絵里「そんな事ないチカ。全然大丈夫チカ」

にこ「いや、ビビってたじゃない」

絵里「にこの気のせいチカ」

にこ「ビビってたわよね?ね?」

海未「にこ?人の嫌がる事を言うものではありません」

絵里「そうチカ」

海未「誰でも苦手な物はあるんですから」

絵里「違うチカ。そうじゃないチカ。私は怖がりじゃないチカ」

希「なんかあれやな?」

凛「どれ?」

希「えりちの事が愛おしく思えて来たわ」

凛「愛おしい?」

希「うん。母性?母性なんかな?」

凛「希ちゃん、絵里ちゃんのお母さんになりたいの?」

希「いや、そう言う訳やないけどな」

穂乃果「ねえ?本当に何の話なの?穂乃果凄く気になるんだけどさ」

絵里「真姫?真姫は何の本を読んでるチカ?」

真姫「え?海未から借りた本だけど…」

絵里「へえ?何てタイトルチカ?」

真姫「されどわれらが日々って本だけど…知ってる?」

絵里「知らないチカ。初めて聞いたチカ。面白いチカ?」

海未「面白いですし…色々考えさせられますよ」

絵里「そうチカ?私も読んでみたいチカ!」

希「お~えりちは本に興味津々なんやなぁ。ほんとお利口さんや」

凛「ね?でも、真姫ちゃんと海未ちゃんが読んでる本なんて難しそうだにゃ」

希「そうやなぁ。えりちみたいな小ちゃい子にはまだ早いんやないかな?」

凛「そうだね。凛の家にある絵本でも持って来てあげようか?」

希「それはええかもしれんなぁ」

穂乃果「ねえ?絵里ちゃんは小さい子じゃないよ?二人とも何言ってるの?何の遊びなの?」

海未「それでは、真姫が読み終わったら絵里に貸しますね」

絵里「ありがとうチカ。あっ!そしたら、海未にこないだ私が読み終わった本を貸してあげるチカ!」

海未「いいんですか?」

絵里「勿論チカ。当たり前チカ。ちょっと、待つチカ。カバンの中に入ってるチカ」

希「なんかえりちが凄く可愛いわぁ。ウチ鼻血が出そうやわ」

凛「大丈夫だよ。現実で鼻血を出す人なんていないにゃ」

穂乃果「ねえ?絵里ちゃんの話なの?もしかして、昨日絵里ちゃんに仕掛けたイタズラの話?」

希「え?ちゃうよ~。えっとな…」

穂乃果「うん」

凛「あれ?昨日絵里ちゃんに仕掛けたイタズラって何だったっけ?」

穂乃果「え?あれでしょ?絵里ちゃんのカバンの中にオモチャのカエルを忍ばせて驚かそうって奴だよ。それよりも、今何してるのか早く教えてよ」

凛「あれ?まだそのイタズラって継続中だっけ?」

希「あ~まだえりちのカバンの中に入れっぱなしかも」




絵里「チカァァァァァァ」

希「ん?」

凛「何?」

海未「絵里?どうしたのですか?」

絵里「カエルが…カバンの中にカエルがいるチカ…」

海未「カエルが?」

絵里「取って…誰か取ってチカァァァァ」

真姫「いや…これ本物のカエルじゃないわよ?」

ことり「これって…オモチャ?」

花陽「なんか本物っぽいね」

海未「どうしてこんな物が絵里のカバンの中に?」

真姫「はあ…こんなくだらない事するのなんて…」

にこ「わ、私じゃないわよ?」

真姫「にこちゃんの事なんて疑ってないわよ」

絵里「希、凛、穂乃果。三人がやったチカ?」

穂乃果「え?」

絵里「そうチカね?三人の仕業チカ?」

穂乃果「あ、あの…」

希「いやぁ、えりち?ごめんな?ちょっと驚かそうと思っただけなんよ」

凛「うん。そうだにゃ。ドッキリ大成功にゃ」

絵里「なんて事するチカ。酷いチカ。凄いびっくりしたチカ」

希「あ~そうなん?怖かったん?よしよ~し。ほら?これでもう怖くないやん?」

穂乃果「ちょっ、希ちゃん?」

絵里「なっ、何するチカ。ば、バカにするなチカ!」

凛「あはは、絵里ちゃん可愛いにゃ~。凛もよしよ~し。これで機嫌直すにゃ~」

穂乃果「ええ?凛ちゃんまで?何してるの?」

絵里「うぅ…。怒ったチカァァ。もう、許さないチカァァ」

希「あはは、ごめん、ごめんて。えりち怒っちゃったん?でも、えりちは怒ってても可愛いなぁ」

凛「ね?なんか微笑ましいにゃ」

穂乃果「ねえ?二人とも…何を言ってるの?絵里ちゃん凄い怒ってるよ?」

のぞりん「へ?」



絵里「あなた達…」

希「あれ?」

凛「あれれ?」

穂乃果「ちょっと?二人とも?」

絵里「毎度毎度イタズラをして反省もせず…その上人の事をおちょくって………流石の私も堪忍袋の尾が切れたわよ?」

凛「ち、違っ」

希「え、えりち?」

絵里「あなた達?」

希「ちょっ…顔が怖いけど…あの…怒ってるん?」

絵里「ええ。物凄く」

凛「謝っても…ダメ?」

絵里「もう、遅いわ」

穂乃果「ちょっと待ってよ。海未ちゃん…ことりちゃん…」

海未「自業自得ですよ」

ことり「ご、ごめんね?」

穂乃果「ええ?どうして?穂乃果はイタズラしただけなのに」

真姫「それが問題なんでしょ?」

絵里「人をここまでおちょくって…覚悟は出来てるのよね?」

のぞりん「だ、誰か助けてぇぇぇ」

穂乃果「なんで穂乃果までぇぇぇ」

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