【アズールレーン】青葉「人気投票!」サンディエゴ「Dグループだよ!!」 (27)

【アズールレーン SS】です


――――寮舎前

サンディエゴ「んっふふふ~♪ 青葉ちゃん! こうして私を呼んだということは、ついに新しい記事を書いてくれる気になったのね!」

青葉「えーと、何度も言ってるけどそれはないからね?」

サンディエゴ「あれー!?」

青葉「今回呼んだのは過去二回、乱入してきた貴女をどうするかって考えたことがあってさ。前回の赤城さんの件もあるし」

サンディエゴ「あの人怖かった……」

青葉「取材には危険がつきもの。けど、何度もあんな目にあってたら流石に私も体が持たないし……だから、協力をお願いしたくて」

サンディエゴ「協力?」

青葉「これから行く取材先では、魔物に囚われた人達から話を聞く必要があるの。その時、荒っぽいことが起きる可能性もあるんだ」

サンディエゴ「ま、魔物!? そんなのがここにいるの!?」

青葉「いるっていうか、ここに『ある』かな。だから何かあった時、サンディエゴさんのお力を借りられたらなーっと」

サンディエゴ「うーん、魔物ってのが気になるけど頼られるのは悪い気分じゃないから、いいよっ!!」ニコニコ


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※青葉
http://i.imgur.com/RR9RbDg.jpg

※サンディエゴ
http://i.imgur.com/8AwI7IY.jpg


青葉「ありがとうございます。よしっ、これならなんとか……」

サンディエゴ「それで、力を貸す代わりに青葉ちゃんはなにをくれるの?」

青葉「解説役として、出会った子に対する印象などで良いっすから、一言私の記事にコメントを載せていただこうかと」

サンディエゴ「お、おおー! もしかして、ついに私も記者デビュー!? きゃー! 楽しみー!」

青葉「微妙に違うけど、サンディエゴさんが喜んでくれているならいいや。さぁ、話もまとまったとこでいざ寮舎へ――」

タタタタッ!

Z23「……ふぅ……ふぅ……や、やっと見つけましたよサンディエゴさん!」

サンディエゴ「ほへ?」

青葉「貴女は……ニーミさんじゃないっすか」

Z23「どうも青葉さん。これから取材ですか?」

青葉「ええまぁそうすけど……サンディエゴさんになにか?」

Z23「サンディエゴさんが補習を忘れて出歩いていたのを連れ戻しにきたんですよ!」

サンディエゴ「あ、そういえばそんなことも言われてたかなー?」

※Z23
http://i.imgur.com/p3S7anW.jpg


青葉「えぇ……あの、ニーミさん? その補習って先延ばしにすることは」

Z23「出来ませんよ!? サンディエゴさんの成績は言うなれば沈没寸前の船! 今すぐ補修しなければ危険なレベルなんですから!」

青葉「そ、そんなレベル……」

サンディエゴ「大丈夫大丈夫、勉強なんてしなくてもノープロブレ――」

Z23「大問題なんです!!」

サンディエゴ「はひゅ!?」ビクッ

Z23「と、いうわけでサンディエゴさんは連れて行かせてもらいます。いいですね、青葉さん!」

青葉「え、や、でもこれから取材を手伝ってもらおうと……」

サンディエゴ「そうそう! 私これから記者デビューするんだから!」

Z23「記者ですか……サンディエゴさんが……? 青葉さん、こう言ってはなんですが、いくらなんでも人選ミスかと」

青葉「あー……まぁ」

Z23「それに、私も貴女の記事は読ませて頂きました。あんなに良い文章を書ける方に、サンディエゴさんが必要なのですか?」

青葉「はっきり言っちゃうと、この後なんかあった時の盾役としては必要っすね」

サンディエゴ「え?」

Z23「なにをそんなに警戒されているかは分かりませんが、今日取材する相手はラフィーや綾波でしたよね?」

青葉「ええ、その二人ももちろん入ってますよ。というか貴女も後で――」

Z23「ならば大丈夫です。あの二人は私の友達ですから、きっと快く取材を受けてくれますよ!」

青葉「まあ普通ならそうなんだろうけど……というか、ニーミさんにも取材――」

Z23「ともかく、これ以上他の先生方を待たすわけにはいきません。強引にでもサンディエゴさんを引き取らせて頂きます!」

サンディエゴ「あ、ちょ、ちょっとま」

Z23「いきますよ!!」グイグイッ

サンディエゴ「あぁぁぁ私の記者デビュゥゥゥ!!」ズルズル

青葉「……話聞いてくれないしサンディエゴさんも連れて行かれちゃったじゃん……参ったなぁ……どうしよう」

青葉(…………しょうがない、諦めて私だけで取材に行くか。ま、これまでも一人でやってきてたし、なんとするしかないっしょ)

青葉「よし、そうと決まれば突撃! 魔物がなんだ! この青葉の目から逃れるのは一万年早いってとこ、見せてやるっての!!」グッ


――――寮舎内

青葉「――というわけで、改めてDグループの方に人気投票にかける意気込みなどをお伺いしたいのですが……あー」

ラフィー「ラフィーはここでウトウトしたいから、そういうのに関わりたくない」

綾波「今綾波はぬくぬくとしながら新着動画の視聴で忙しいです。後にしてほしいです」カチカチ

クイーン・エリザベス「女王に対して直接取材など無礼にもほどがあるわよ! そんなことよりウォースパイト!」

ウォースパイト「はい陛下。皮を剥いたオレンジです」スッ

クイーン・エリザベス「うむっ! この『コタツ』とやらに入って食べるオレンジの、なんと甘美な……これぞ高貴な身分の嗜みね!」

青葉(コタツに集まってたのがちっちゃい子達ばっかのってのもあってか、絵面がとっても庶民的だと思うんだけどなぁ……)

ウォースパイト「……その顔、言いたいことは分かるが黙っていてくれないかしら。お願いよ」

クイーン・エリザベス「♪」モグモグ ニコニコ

青葉「それはもちろんっすが……うーん、ウォースパイトさん、どうやらこの中で話が通じそうなのは貴女だけみたいですね」

ウォースパイト「陛下のために色々しなければならなくて……それでコタツに入らなかったのが幸いしたようね」

※ラフィー
http://i.imgur.com/CeSJ2M9.jpg

※綾波
http://i.imgur.com/HjyciSN.jpg

※クイーン・エリザベス
http://i.imgur.com/5HdKDoR.jpg

※ウォースパイト
http://i.imgur.com/MdSyOIO.jpg


青葉「そういうお仕事はベルファストさんの領分だと思ってたんだけど、彼女は今どこに……?」

ウォースパイト「ここの掃除をしようとして、陛下を含めコタツの魔力に囚われた者たちに苦戦したために一時撤退をしたみたいよ」

青葉「……やはり『コタツ』は魔物……戦場では華々しく戦う彼女達をここまで怠けさせた上、ベルファストさんを退けるとは」

ウォースパイト「私も驚いたわ。最初はあれほど『このような粗末な道具で暖を取れなど、女王をなんだと思っているのかしら!』」

ウォースパイト「そう仰っていた陛下が、一度あれに潜り込んだ瞬間からあんな……」

クイーン・エリザベス「甘くて……暖かいわ……あぁ……王家の栄光のように……んふふ~♪」モグモグ

クイーン・エリザベス「あったかい~……えへ~♪」コロコロ

ウォースパイト「あんな、まるでただの可愛らしい小さな子供のような言動をされるなんて……!」

青葉「これはこれで需要がありそうな姿っすけど、下手に写真を残したら後が怖そうだなー……いや、まてよ? これは……」ゴソゴソ カシャ

ウォースパイト「青葉、どうすればいい。このままでは陛下がただのわがままなお子様になってしまうわ!」

青葉「へっ!? あー……そりゃ私もこのままだとここにいるDグループの人に取材が出来ないし、なんとかしたくはあるけど……うーん」

ウォースパイト「この『コタツ』は、ずっと出している道具ではないのでしょう? ならば、なにか方法が」


青葉「よく使われる手段としては、コタツを無理やり持ち上げて片付ける、とかっすけど」

ピクッ

ラフィー「ラフィー達からコタツを……」ガシュ

綾波「取り上げるですか……? それは、本当です……?」ガシュ

青葉「ヤッバ……この殺気マジもんじゃん……え、ええと、仮定の話だからさ! こっちは気にせずゆっくり休んでて!」

クイーン・エリザベス「当然よ。女王の居城を取り上げようなど、許されることではないわ。分かっているわよね……!」

青葉「え、ええそれはもう、もちろんですよ! ……うーんやっぱりこれは保険として……」ゴソゴソ カシャ

ウォースパイト「陛下……とうとうコタツを居城だなどと……」シクシク

青葉「あとは、一時撤退されたベルファストさんに賭けるしかないか……? 記者としては情けない話だけどさ」

ベルファスト「そのようなことはありません」

ウォースパイト「うわぁ!? ベルファスト、いつの間に戻ってきていたの?」

※ベルファスト
http://i.imgur.com/YMulfPl.jpg


ベルファスト「つい先程になります。青葉様、陛下や他の皆様を囚えられたコタツの魔力は強大です。青葉様が悪いわけではありません」

青葉「そう言ってくれるとちょっとは気が楽ですね……」

ベルファスト「そして、その強大な存在を相手にするには、こちらも少々強引な手が必要になる時があります」ガシャガシャ

青葉「……うん?」

ウォースパイト「ベ、ベルファスト……? 武器を構えて、どうするつもりなのかしら?」

ベルファスト「ご心配なく。明石様にはすでに家財の修理をして頂くお話を通してあります」

青葉「え、えーと、ベルファストさん? 結局なにを」

ベルファスト「ご主人様の矯正もメイドの務め……陛下や、他の皆様には大変申し訳ありませんが……」キランッ


ベルファスト「あの怠惰な状態から解放し、そしてここを掃除させていただくために! 私の全火力を持ってコタツを排除します!!」

ラフィー「ふぇ?」

綾波「え?」

ウォースパイト「なぁ!? しょ、正気なのかベルファスト!? ちょ、ちょとま――」

青葉「い、いやベルファストさんの火力だとコタツどころか皆さんが――」

ベルファスト「皆様……少々痛く、なりますよ!!」カッ

クイーン・エリザベス「ま、まて、それはま――」

KA-BOOOOOMM!!


――1分後、寮舎

パラッ……パラ……

青葉「……『ベルファストさんのメイド魂は、まさしく炎のように激しいものであった』……あーあ、コタツが、というか部屋が……」

ラフィー「危うくラフィー達が消し炭になるところだったの……けふっ」

綾波「……綾波の、道具が……これではしばらく動画が見れないです……実況参加も出来ないです……」シクシク

クイーン・エリザベス「っ……はっ!? わ、私は一体……!? ……そ、そうか、そういうことね――ベルファスト!!」

ベルファスト「はい陛下。覚悟はできております。ですが、不敬を承知で、罰を受けるのはここの掃除を終えてから――」

クイーン・エリザベス「……いいえ、貴女はよくやった。あのコタツ、あのままでは私にどれだけ恥をかかせたか分からなかったわ!」

ベルファスト「……まさか、お許しくださるのですか……? 陛下に砲撃をした私を……」

クイーン・エリザベス「あのまま女王としての尊厳を失う姿を見せ続けるよりは、余程マシよ!」

ベルファスト「……陛下の御慈悲に感謝します。そして早速ですが、掃除を始めてもよろしいでしょうか?」

クイーン・エリザベス「ええ、構わないわ! ウォースパイトもベルファストを手伝いなさい! いいわね!」

ウォースパイト「はい陛下! ……ベルファスト、方法はあれだったけど、陛下を元に戻してくれて感謝するわ」

ベルファスト「これもメイドの務めですから」ニコッ


青葉「メイドってすごいなー」

クイーン・エリザベス「さてもう一つ……青葉とやら?」ニコリ

青葉「は、はい!?」

クイーン・エリザベス「貴女、私に取材をしたいと言っていたわね?」

青葉「……ええはい。ただ、許可して頂けないというのであれば、ネタがありませんし、先程までの陛下のお姿を指揮官に届けるしか」

クイーン・エリザベス「……くっ、やはりコタツの魔力に囚われていた時でも感じた気配……貴女、そのつもりで写真を撮ったわね!?」

青葉「しがない文屋にはなんのことやら……ですが」ヒソヒソ

青葉「もしも、取材を許して頂けるなら、陛下の仰っている写真が世に出回ることを絶対に阻止しますが、どうでしょう?」ヒソヒソ

クイーン・エリザベス「っ~~~! わ、分かったわよ! その代わり、覚えておきなさい!! いつか貴女を私に跪かせるから!!」

青葉「そりゃ怖い、では今後の立ち回りは気を付けないとっすね。――さて、女王様のお許しも得たし……」ゴソゴソ

青葉「ラフィーさん達も元に戻った以上、現在Dグループ1位のベルファストさんのお掃除が終わったら、取材再開といきますか!」


――――38時間後。

青葉「いやー、そんなわけで今回ほんと大変だったんすからね?」

取材に協力的な相手と、逆にとても話を聞きづらい相手が揃ったDグループ。そのメンバー全員に取材を終え、
非協力的だった面々を怒らせないために何度も内容を書き直し、納得いく文面が出来上がったのは日が変わってから。
長丁場に耐えて記事を書き上げた青葉は明らかに疲れた様子であったが、それでも記事を渡す時、
指揮官の前では記者らしい不敵な表情を崩さなかったのは流石というべきか。

青葉「ともかく、これで人気投票に参加した艦隊の子達の情報はお伝え出来たと思うので……」

けれど記事を渡した瞬間から緊張の糸が切れてしまったのか、喋りながらも青葉の瞼は段々と下がり始め、それに
伴って声も小さくなっていく。

青葉「あとは……本戦、は……指揮官の好きなように……」

青葉(……あぁ、ちゃんと、しゃべらないと……でも、眠気が……)


段々と立つこともままならなくなってきた青葉に対して指揮官は心配そうに声をかけるが、意識が薄れていく
彼女の耳は、指揮官の声はとても心地よくて。

青葉(指揮官の声……いい声だなぁ……艦隊のみんな、が……好きなのも、わか……る……――)

ついにはその声が睡眠導入剤のように作用してしまったのか、青葉は自分でも信じられないほど
急速に眠りに落ちていき、支えることが出来なくなった体はその場に崩れ落ちてしまう。

指揮官は慌てて駆け寄り、驚いた様子で青葉を抱きか抱えながら彼女の名前を何度も呼ぶも、
しばらくして青葉から静かな寝息が聞こえ始めてくると、安心した表情を浮かべてなにかを呟いた。

「――――」

その呟きは、決して青葉に意味のある言葉として届くことはなかったが、それでも、音に込められた想いは
感じたのか、青葉は指揮官の腕の中で、とても幸せそうな表情で眠り続けるのであった。

〈終〉

Dグループ、ベルファストさんがとんでもないというか、アズールレーンはほんと白髪の子が強い気がする
そして人気投票中でも次々新キャラ実装されたりしてますが、改めて青葉をよろしく!
あとアズールレーンのSS増えると嬉しいな!
読んでくださった方ありがとうございました

・前に書いた物

【アズールレーン】青葉「人気投票C 」赤城「どうして」
【アズールレーン】青葉「人気投票C 」赤城「どうして」 - SSまとめ速報
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