喜多見柚「12月にトーセ゛ンのことを言うよっ」 (25)


モバマスの喜多見柚ちゃんのSSです。


https://i.imgur.com/AJeoSOT.jpg
https://i.imgur.com/ALdOJ37.jpg

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1512191675



P「たとえば?」


柚「寒い冬には、マフラーをっ!」


P「たしかに」


柚「ふふーん♪ パーカーにコートにマフラーで今の柚は最強だよ」

P「とりゃっ」

柚「うにゅっ! つーめーたーいーよっ!!」

P「調子に乗った柚が悪い」

柚「だからって首に手を入れるのは反則だよー」

P「手持ち無沙汰だったからつい」

柚「ついじゃ許されないよっ、しんしなしゃざいをよーきゅーするかも」

P「コンビニのおでんで」

柚「ゆるした!」

P(ちょろいな)


柚「話を戻そう!」

P「はい」

柚「なんで柚たちは事務所から追い出されちゃったのカナ?」

P「なんででしょう」

柚「裕美ちゃん、目が笑ってなかったよ」

P「忍とあずきもすごい顔してた」

柚「も、もしかしてアタシたち、いらない子になっちゃったカモ!?」

P「そんなわけないでしょうが」ペチ

柚「ふにっ」


柚「さ、さすがのアタシでも分かってるよー」

P「ほんとか?」

柚「なにをかくそう今日はアタシの誕生日だ―っ♪ 柚、おたおめ!」

P「自分で言うのか」

柚「自分からシンコクしてった方が、いっぱい祝ってもらえるかなーって!」

P「ん。確かにみんなに祝ってもらえてたな」

柚「それからPサンの誕生日でもあるよっ」

P「それはまぁ、うん」

柚「ね。ということでふたり分のサプライズパーティが待ってるね」

P「もう全然サプライズしてないな」

柚「たしかにっ」

柚「でも、面白いバースデーになるならなんでもおっけーだよ」

P「柚らしいな。じゃあ、何してくれるか期待して待ってようか」

柚「へへっ、というわけでコンビニでも行って時間を潰そー」

柚「ちゃんとおごってもらうからね!」ビシッ

P「へいへい」



――――――
―――


柚「ふーっ。やっぱりおでんにはからしだね」

P「味噌でしょ」

柚「えっ。おでんとからしはトーゼンの組み合わせだよっ」

P「味噌です」

柚「あれっ。Pサンがおかしくなっちゃったっ」

P「失敬なー」グリグリ

柚「むうー。グリグリしちゃダメ―っ!」


P「ふう、満足した」

柚「はぁ、はぁ。ぴ、Pサンには譲れない食文化があることが分かったよー」

P「大根、もらうぞ」

柚「あぁーっ、それは柚のとっておきーっ」

P「もとは俺の金だからな」

柚「むう。はんぶんこならゆるす!」

P「許された」

柚「あっ。Pサン、そこの公園で座っていこうよ♪」

P「ん。しばらくかかりそうだしな」

柚「わーいっ、のんびりおしゃべりしたいなー」

P「あんま食いすぎるなよ」

柚「わかってるよーっ! 柚たちにはケーキが待ってるからね」


柚「誕生日といえばケーキがトーゼンだね」

P「だなぁ」

柚「アタシ、ロウソクの火を吹き消すのを楽しみにしてるんだーっ」

柚「毎年、誕生日が来るのってたのしい!」

P「……」

P「柚、その気持ちはちゃんと噛み締めておくんだぞ……」

柚「ぴ、Pサン、どうしちゃったの?」

P「だんだんロウソクが一度で消せなくなってなぁ」

P「あーこんなに年取っちまったって思うと、誕生日が素直に喜べなくなるんだよ……」

柚「うーん……それは悲しいかも……」

P「だろ?」

柚「あっ、ぴこーん!」

柚「そしたら柚が一緒にふーって吹いてあげるよー!」

柚「ふたりで消せば一緒に全部消せてはっぴーになれるかも♪」

P「それは……うん。なんだか楽しそうだな」

柚「ね。ふたり一緒の誕生日なんて奇蹟みたいだよ。だから、Pサンにも楽しんでほしいな」

P「……ありがとう」

柚「へへ。どういたしましてっ。ふたりのきょーどーさぎょーだっ♪」


P「そういえば、柚は奇蹟ってよく使うな」

柚「ふふ。12月は柚にとって奇蹟の月だからねー♪」

柚「誕生日があるし、Pサンに出会えたし、ステキな友達にも会えたし、今度は柚のCDもでるよっ」

P「イベント盛りだくさんだなぁ」

柚「アタシは、どらまちっくでできてるからっ」

P「そうか?」

柚「そうだよっ。あっ、でもちゃんとレッスンもしてるよー、みんなと!」

柚「恋という心?♪ 確かめたくて?♪♪」

P「楽しそうで良かった」

柚「へへっ、最高に楽しいよー! Pサンのおかげ!!」


P「ずっと先の未来の人が口ずさんでくれるような、そんな曲になればいいな」

柚「そこまで高望みはしないよーっ、でも、」

P「でも?」

柚「Pサンだけでもずっと覚えていてくれたらいいなって」

P「そりゃ、もちろん」

柚「はっ。アイドル柚のテーマソングも必要なんじゃないかなっ」

柚「ゆーず、ゆーず、ゆずゆずゆずっ♪……みたいな?」テヘペロ

P「却下」

柚「ひどいっ」


柚「……」エヘヘ

柚「探していた物語を12月に見つけたんだーって」

P「?? なんだっけ、それ?」

柚「なんだったかな?」

P「覚えてないんかい」

柚「あれー、Pサンが良くかけてる曲だったかなー」

P「柚はあほの子だったか……」

柚「あれれっ」

柚「うわーん! 柚にやさしく!!」

P「冗談、冗談」


柚「ね、Pサン」

P「うん」

柚「せっかくふたりきりになったから柚に言うこと、ないカナ?」

P「いつもおつかれさま?」

柚「Pサンもおっつかれサン♪……じゃなくて!」

柚「今日は、柚の、誕生日だよ!!」

P「えー」

柚「えー、じゃなくてっ。ね。ね。Pサン、誕生日おめでとうって言ってみて!」

柚「ほら、テレるけど言ってもらえたら嬉しいし♪」

P「戻ってからじゃダメ?」

柚「みんないたら言わないってば、ふたりだけだからお願いするの!」

P「分かった、分かった」


P「……」

柚「……」

P「なんか逆に恥ずかしいな、これ」

柚「柚も照れくさくなってきたよっ」

P「ごほん」

柚「……」ゴクリ

P「誕生日おめでとう、柚」

柚「わあっ。へへ、へへへ。うん、ありがとーっ」

柚「それから、Pサンも誕生日おめでとう! プレゼントはあとであげるね♪」

P「ありがとう」


柚「Pサン、アタシへのプレゼントは準備できてるかな? へへっ、楽しみだなーっ」

P「え」

柚「えっ」

P「……」

柚「忘れてたとか……ないよねっ? ねっ?」

P「柚はクリスマスが近いから……そっちと一緒で……」

柚「それはダメなやつだよ! 柚が12月生まれのみんなに代わって怒るやつだよ!!」

P「冗談です」

柚「うあうあー!」


柚「こほん。それで何かな、何かな」

P「えっと……」

柚「ごくり」

P「自分で言うんかい」

柚「効果音が足りないかと」テヘペロ

P「まったく……ライブのチケットとかどうでしょう」

柚「Pサンが一緒に行ってくれるの!?」

P「いや、まぁ一緒といえば一緒だけど」

柚「? どういうことカナ?」

P「ソロライブ、柚の」

P「柚はモノより、楽しめることの方がいいかなって思って」

P「なにをあげられるか悩んでたら、いつの間にか箱抑えてた」


柚「……」

P「……」

柚「……わーお」

柚「Pサン、ダイタンだね」

P「言うな、いいのが思いつかなかったんだよ」

柚「でも、でも、嬉しいよっ。へへー、柚のライブかー、へへっ」

P「何か欲しいものがあればそれでもいいんだぞ」

柚「アタシはこれがいいな! Pサンからしかもらえないトクベツだよっ」

P「それは……良かった」

柚「ふふ。Pサン、ほっとしてる♪」

P「プレゼントに仕事を持ってくるなんてやったことないからな」

柚「アタシ、サプライズ負けしちゃったっ」


柚「よーしっ、またレッスンもてきとーにたのしむぞー!」

P「ほどほどにな」

柚「がんばらないがモットーだからね! へへ、ソロライブ……」

P「……」

柚「……」

柚「この1年間いろんなことがあったけど……」

柚「がんばらないで楽しんできたかいが、あったのかなー」

P「そうだな、あったと思うよ。 こんなに楽しそうに歌うやつ、なかなかいないよ」

柚「じゃあ、よかった」ニヘー

柚「これからもこんな楽しいが続くように、だねー」

P「だな」

柚「ねっ。みんなにもっとはっぴーとたのしいを届けてあげたいな」


柚「あっ。穂乃香ちゃんがそろそろ戻ってきてだって」ピコン

P「じゃあ、事務所に戻ろうか」

柚「はーい。甘えん坊の柚もおしまいだね」

P「いつも通りだったような」

柚「そ、そんなことないよっ。ふたりだけの時にしか見れないトクベツな柚だよっ」

P「……」

柚「?」

P「その……いつも通り楽しそうだったから、俺もうれしいなって」

柚「……」

柚「ん。へへっ。楽しかった! マジメに話すのって照れくさいけど、今日は特別っ!」

P「誕生日だからな」

柚「それに12月だからね、楽しいことでいっぱいだよ」

P「じゃあ、残りの12月も、もっと柚に楽しんでもらえるように頑張るよ」

柚「頼んだーっ! へへっ……アタシちょっと喜びすぎかもね」

柚「でも、もうちょっとだけ甘えたら、いつもの柚になるからサ♪」


柚「そだっ、もう1個思いついたよ!」

P「なにをだ」

柚「トーゼンのこと!」

P「まだあったのか」

柚「えっとね、えっとね……当然、柚にはPサンをっ」

P「……」

柚「あれっ……ち、違ったかな?」

P「……大丈夫、間違ってないよ。 当然、柚には俺だな」

柚「へへっ、良かったー」


P「まぁ、その……これからもよろしく、かな」

柚「……ん」

柚「よろしくだねー、ずっといっしょに楽しくがんばろーね、Pサン♪」

P「……」

柚「Pサン、もしかしてテレてる?」

P「照れてません」

柚「テレてる!」

P「そんなことないです」

柚「当然、俺には柚だろくらい言ってもいいんだよっ」

P「いや」

柚「ケチ!」

P「ケチじゃない」

柚「言ってくれると柚が照れるよ!」

P「はい」

柚「もう照れた!」

P「なんでやねん」

柚「あてっ」



――――――
―――


P「やっと事務所まで戻ってきたな」

柚「じゃあ、一緒にこのドア開けようよっ」

P「なんでまた」

柚「きょーどーさぎょーの練習!」

P「はいはい」

柚「へへ。ね、ね。Pサンの手、あったかいね」

P「柚の手が冷たいんだろ」

柚「そうかな? じゃあ、あっためてもらおー、にぎにぎ」

P「ん」

柚「……つないだこの手は、離さないでほしいなーって」

P「? 何か言ったか?」

柚「なんでもないよーだっ、ナイショ♪」

P「ん? まぁ、いいか」

柚「それじゃあ開けるよー」

P「おう」

柚「せーのっ」


ガチャッ


「「「「誕生日おめでとう!!」」」」


おしまい。

柚、誕生日おめでとう! ゆず、ほんとすき。
デレステのイベントに出てる柚もよろしく!!


9レス目、文字化けしてますね。
正しくは 柚「恋という心~♪ 確かめたくて~♪♪」 です。

ゆずすき

おつ
素晴らしかった

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom