チト「昔、二人の男が格闘して、パンツを取ったら勝ちっていうゲームをやったらしい」

チト「それを映像に残したものが、数十年語録として語り継がれたらしいな」

ユーリ「なんでそんな汚いもの撮ってたの？」

チト「さぁ……？」

チト「ここに映像が残ってる」

ユーリ「おー」

――――――――

昔の人『アップリケ！』

昔の人『いい目してんねサボテンね～』

昔の人『キャノン砲ーーーー！(新兵器)』

昔の人『(人類は)もう解散なんです！』

昔の人『生きろ…！……強く生きろ……！』

ユーリ「なんでこの人達パンツ取られても続行してるの？」

チト「うーん、本当のルールは違ったのかな……」

ユーリ「楽しいのかな」

チト「どうかな」

ユーリ「私たちもやってみる？」

チト「やらない」

ユーリ「えーー」

ユーリ「あ、ちーちゃん取っ組み合いすると負けちゃうからね〜」

チト「…そういうのじゃない」

ユーリ「じゃあいいや〜」

チト「……」

ユーリ「………」

チト「……やろうか、レスリング」

ユーリ「むふふ」

ユーリ「パンツ以外全部脱ぐの？でも寒いよねぇ」

チト「パンツ取れないと勝負にならないし、脱いだ方がいいだろ」

チト「身体動かせばあったかくなるんじゃないか？」

ユーリ「そっかぁ」

チト「この包帯をサラシにしよう」

ユーリ「準備いいねぇ」

チト「ほら、さっさと結べ」ｷﾞｭｯｷﾞｭｯ

ユーリ「ふぬぬ…ちーちゃん手伝ってぇ～…」ﾇﾇﾇ

チト「…仕方ないな」

チト「うーん…お前のはでっかいから結ぶの大変だな」ｷﾞｭｯｷﾞｭｯ

ユーリ「えへへ」

チト「……」

ユーリ「……」

チト「……」ｶﾞｽｯ

ユーリ「あだぁ！」

ユーリ「もーーちーちゃん、れすりんぐは殴っちゃダメなんだよ～？」ｻｽｻｽ

チト「わかってる、本番はこれからだ」

ユーリ「じゃあいくよ～～ぉ！」

チト「よしこい！」

ユーリ「ふぁいっ！」ﾀﾞｯ

ユーリ「あっ」ﾑﾆｯ

チト「あっ！？//」ｶｧｯ

ユーリ「……ごめん」

チト「………ッ///」

ユーリ「じゃあ気を取り直してもう1回」

チト「うぅ…今度は手は上に構えろ！」

ユーリ「それじゃ戦えないよ〜？」

チト「じゃあ下だ！ファイッ！」ﾀﾞｯ

ユーリ「あ〜〜ちーちゃん！ふぬぬ……！」ｸﾞｸﾞｸﾞ

チト「……仕返しだ！」ﾑﾆｯ

ユーリ「ちょ！？っとちーちゃん！//」

ユーリ「パンツ取る勝負でしょ〜！？」ｸﾞｲｯ

チト「あゎ！？//」

チト「ちょ……お前！尻掴むなよ！」ｸﾞｸﾞｸﾞ

ユーリ「しょーがないじゃんかぁパンツ取れないじゃん！」ｸﾞｲｸﾞｲ

ユーリ「んんっ……えいっ！」

ｽﾞﾙｯ

チト「あぁ！？//」

ユーリ「……結構すぐ脱げちゃうんだね」

チト「うぅ〜〜〜//」

ユーリ「…………」

ユーリ「前から思ってたけどさ」

チト「…ん？」

ユーリ「ちーちゃんってさ……毛が生えてないよね」

チト「〜〜〜〜ッ！？////」

チト「まじまじと眺めるなよ！！//」ｹﾞｼｯ

ユーリ「あいだぁ！？」

ユーリ「だからちーちゃん蹴るのもダメだってばぁ！」

チト「もう勝負はついただろ！」

ユーリ「じゃあもっかいやる？」

チト「……やる！！」

ユーリ「さあこい！」

チト「……そりゃっ！」

ｽﾞﾙｯ

ユーリ「あっ！」

ユーリ「も～うちーちゃん、脱がせたかっただけでしょー！」

チト「ちがう」

ユーリ「すけべ」

チト「ちがう」

ユーリ「ちーちゃんへんたーい」

チト「……」

チト「……」ﾎﾟｺﾝｯ

ユーリ「あで！」

チト「……寒いな」

ユーリ「……服着よっか」

チト「……そうだな」

チト「もうやらないからな」

ユーリ「ちーちゃんが言い出したんじゃーん」

チト「……」

ユーリ「運動したらお腹すいた」

チト「お前はいっつもハラペコだろ」

ﾓｸﾞﾓｸﾞ

ユーリ「さっき勝ったからひとつちょうだい？」ﾑｸﾞﾑｸﾞ

チト「そんな賭けしてない」ｶﾘｶﾘ

ﾌﾞﾛﾛﾛﾛﾛ…

ユーリ「結局れずぱれすってなんだったの？」

チト「さぁ…？」

ユーリ「昔の人ってよくわかんないね」

チト「そうだな」

―――――――――


生存者「……」

生存者「……歪みねぇな」