【スーパーマリオくん】マリオ「ここがゴーゴーマリオカートの世界か」 (111)

ルイージ「大変だーー!! 大変大変大変大変……」

マリオ「どうしたルイージ」

ヨッシー「何かあったんですか?」

ルイージ「変態だーー!!」

マリオ「誰が変態だーー!!」←素っ裸

ルイージ「いや、変態だろ!!」

ヨッシー「それよりどうしたんですか、そんなに慌てて」

ルイージ「異世界へ行けるワープ土管を発見したんだ!!」

マリオ「異世界?」

ルイージ「見ればすぐに分かる!! 来てくれ!!」

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ルイージ「これだ!!」

ヨッシー「このワープ土管はどこに繋がってるんですか?」

ルイージ「それが見てくれよ!!」

マリオ「どれどれ……『ゴーゴーマリオカートの世界』……?」

ヨッシー「なんですかそれ?」

ルイージ「ゴーゴーマリオカートってのは、昔ファミ通DSで連載されていた漫画なんだ!!」

マリオ「よく知ってるな」

ルイージ「……ってネットに書いてあった」

マリオ「ネット見たのかよ!!」

ルイージ「そこで俺は思いついたんだけど……」

ヨッシー「なんですか?」

ルイージ「今、俺達はピーチ姫を助けに行く途中だろ?」

ルイージ「だからこの世界に行ってカートをもらって行けば……」

マリオ「そっか!! あっという間にクッパ城まで行けるな!!」

ヨッシー「ちくしょうですね!!」

マリオ「らくしょうだろ!!」

マリオ「よし!! 行こうぜルイージ!!」

ルイージ「おう!!」

シュウウウウウン……












マリオ「ここがゴーゴーマリオカートの世界か」

マリオ「……なんか身体が重いな」

ルイージ「無事着いたみたいだな」

ヨッシー「そうですね」

マリオ「お前ら俺の上に乗るなーーーー!!!」

ルイージ「あ、すまん」

マリオ「それじゃあさっさとカートだけ持って帰って……」

ルイージ「……」

マリオ「ん? どうしたルイージ」

ルイージ「ど、土管が……」

ルイージ「土管がなくなってる!!」

マリオ・ヨッシー「ええええええええ!!!?」

ヨッシー「じゃ、じゃあどうやって帰るんですか!!?」

マリオ「ルイージお前!! ハメやがったな!!」

ルイージ「そ、そんなつもりはなかったんだ!!!」

マリオ「くっそ~……カートをもらっても帰れなかったら意味ねーよ……」

ヒラヒラ……

マリオ「ん? なんだ、紙が……」

『この世界にいるマリオをレースで一位にさせれば元の世界に戻れるよ』

マリオ「!!!」

ヨッシー「マリオさん、なんて書いてあったんですか?」

マリオ「この世界にいるマリオをレースに優勝させれば元の世界に戻れるって……」

ルイージ「しかしよく紙がここにあったな」

マリオ「都合のいい漫画だな」←スマン

ガン!!

マリオ「いって!! ……おい、誰か知らねーけどちゃんと前を見て……」









クッパ「ん? なんだって?」

マリオ「!!!」

マリオ「へ……? クッパ?」

ヨッシー「もしかして……ゴーゴーマリオカートの世界のクッパですか?」

ルイージ「お、俺達の知ってるクッパと全然違う……」

クッパ「なんだぁ? 何わけ分からん事を言ってるんだお前達は?」

クッパ「まぁいい、それよりも……」

ポン!!

マリオ「うおっ!!?」

クッパ「レース、楽しみにしてるぞマリオ!! ガッハッハッ!!!」

スタスタスタスタ……

マリオ「な、なんだあのクッパ……魔王としての貫禄がある」

ヨッシー「私達の知ってるクッパはもっとアホ面で……」

ルイージ「人望がなくて……」

マリオ「おまけに屁が臭いというのに……」













沢田クッパ「ぶえっくしょ~~い!!!」

沢田クッパ「あー……マリオ達、まだ来ないのか」

マリオ「こうしちゃいられない!! 俺達もレースに参加するぞ!!」

ヨッシー「はい!!」

キノじい「おお!! マリオにルイージ!! ここにいたか!!」

マリオ「この声は……」

ルイージ「キノじい!!」

ヨッシー「この世界のキノじいはマリオさん達の事を呼び捨てにするんですね」

キノじい「マシンのメンテナンスができたぞ。 バッチリじゃ」

キノじい「……くれぐれも油断するなよ。 何せあのクッパだ。 何をしでかすか分からん」


















ルイージ(ゴーゴーマリオカート)(以下、おぎのルイージ)「おーいキノじい~」

キノじい「!!!?」

ヨッシー「あれってもしかして……この世界のルイージさんですか?」

ルイージ「いやーこの世界でもあんまり変わらないな」

マリオ「どこがじゃ!! お前よりも何倍も賢そうでイケメンで存在感バリバリあるぞ!!」

キノじい「ど、どういう事じゃ!!? どうしてルイージが二人も……??」

おぎのルイージ「き、君達は一体……」

ヨッシー「……言ったら信じてもらえますかね?」

マリオ「大丈夫だ、作者がなんとかしてくれる」

ルイージ「作者頼みかよ!!」

マリオ「……というわけなんだ」

キノじい「……」

おぎのルイージ「……」

ルイージ「……」

ヨッシー「……」

キノじい「つまり違う世界線のマリオ達……という事か」

ヨッシー「信じてもらえましたよ!!」

マリオ「サンキュー作者!!」←どういたしまして

ルイージ「……というわけで、俺達もこの世界にいるマリオに協力したいんだけど……」

マリオ「そうだ!! この世界の俺は!?」

キノじい「! そうじゃな、マリオにも説明してやらんとな」













控え室

マリオ(ゴーゴーマリオカート)(以下、おぎのマリオ)「……」

おぎのマリオ(もうすぐレースが始まる……絶対に優勝してみせる!!)

キノじい「マリオ!!」

おぎのマリオ「! キノじい。 メンテナンスは?」

キノじい「バッチリじゃ」

おぎのマリオ「そっか。 ありがとう」

キノじい「それと……お前の新しい仲間の紹介じゃ」

おぎのマリオ「仲間……?」

キノじい「入ってきていいぞ!!」

ガチャっ

マリオ「ごめんくさい!! あこりゃまたくさい!!」

ヨッシー「つまらないシャレはやめなシャレ!!」

パーンパーン!!!

マリオ・ヨッシー「いてっ!!」

ルイージ「普通に挨拶せんかい!!」

おぎのマリオ「……???」

キノじい「信じられんかもしれんが……違う世界線のマリオ、ルイージ、ヨッシーじゃ」

ヨッシー「やっぱりこの世界のマリオさんも私の知ってるマリオさんよりもしっかりしてそうですね!!」

マリオ「うるせー!! 俺の方がしっかりしてるわい!!」

ルイージ「なぁ、この世界のマリオってアホでドジでマヌケで有名なのか?」

おぎのルイージ「い、いや……そんな事はないけど……」

おぎのマリオ「……」ポカーン

キノじい「……というわけで彼らはお前が勝たないと元の世界に戻れないんじゃ」

マリオ「俺達がお前を勝たせてやるぜ!!」

おぎのマリオ「……分かった。 君達の為にも勝ってみせるよ」

ルイージ「キノじい、俺達も出たいんだけど……カートは?」

キノじい「……生憎お前達のカートはない」

マリオ「ええっ!? そんな!?」

ヨッシー「私が車の変身(モーフィング)アイテムを持っていれば……」

ルイージ「ヨッシーアイランドのやつか」

ヨッシー「……はっ!!」

マリオ「どうした!? いいアイデアが思いついたのか!!?」

ヨッシー「3時のおやつの時間でした!!」

マリオ「紛らわしいんだよ!!」

ヨッシー「あ、でも……この世界にいる私なら持っているかも」

ルイージ「それだ!!」

マリオ「なぁお前ら!! この世界のヨッシーはどこにいるんだ!?」

おぎのマリオ「さっき、キノピオとピーチの三人でいたけど……」

マリオ「……!! ピーチ姫……」

ルイージ「マリオ……?」

マリオ「そうだ!! ピーチ姫だ!! まだピーチ姫に会ってない!!」

マリオ「ピーチ姫えええええええ!!!」タッタッタッ

ルイージ「お、おい!! 待てよマリオ!!!」

おぎのマリオ「ど、どこにピーチがいるのか分かるのか?」

ヨッシー「あ、多分分かりますよ」

ヨッシー「ピーチ姫を探す時、いつも匂いで探してますから」

キノじい「犬か!!!」

マリオ「ピーチ姫えええええ!!!」クンカクンカクンカ

マリオ「……!!」

マリオ「ここだ……ここら辺にいるはず」

ピーチ「……マリオ?」

マリオ「!!!!」

キノピオ「凄い顔だけど……何かあったの?」

ヨッシー(ゴーゴーマリオカート)(以下、おぎのヨッシー)「ヨッシー!!」

マリオ「か……」

マリオ「可愛い!!!」

ルイージ「はぁ……どこまでいったんだ」

ヨッシー「私には会えたんですかね……」

マリオ「おええええええええええええ!!!」

ルイージ・ヨッシー「!!!」











マリオ「よ、ヨッシーとキスしてしまった……」

おぎのヨッシー「オエッ……」

ピーチ「い、いきなりキスしようと襲ってくるんだもの!!」

キノピオ「そりゃヨッシーで防ぎたくもなるよね……」

ヨッシー「すいません、異世界のマリオさんがご迷惑をかけてしまって……」

ピーチ「へ……? 異世界?」

キノじい「事情はワシから説明しよう」

キノピオ「! キノじい」












キノじい「……というわけじゃ」

ピーチ「そう、そんな事が……」

ヨッシー「みんな、あっさり受け入れてくれますね」

マリオ「作者のお陰だな」

キノじい「そしてこっちにいるのがお前達の知ってる本当のマリオとルイージじゃ」

おぎのマリオ「や、やぁ」

ピーチ「!! う、瓜二つだわ」

キノピオ「確かに」

ルイージ「どこがですか!?」

マリオ「流石姫、よく分かってらっしゃる」

ヨッシー「ギャグ漫画の人達じゃないから同じに見えるんですかね」

マリオ「!! そうだヨッシー」

ヨッシー「なんですか?」

マリオ「お前じゃない!! こっちのヨッシー!!」

おぎのヨッシー「ヨッシー?」

マリオ「お前の車に変身できるアイテム……持ってないか?」

おぎのヨッシー「ヨッシー!!!」

マリオ「そうそうこれこれ、ケータイを使って……」

マリオ「って返信じゃねー!! 変身だよ変身!! この世界のお前までボケるんじゃねー!!」

おぎのヨッシー「ヨ、ヨッシー……」

マリオ「おお!! あるじゃないか!! サンキュー!!」

ヨッシー「これでレースに参加できるのは問題ないですね!!」

キノじい「……すまん、大事な事を言い忘れた」

マリオ「? なんだよ?」

おぎのマリオ「レースの出場枠なんだけど……8つまでなんだ」

おぎのルイージ「それがもう埋まってて……」

三人「えええええええええええ!!!?」

『ここでお知らせです!!』

おぎのマリオ「!」

『出場予定でしたドンキーコング選手ですが……』












『バナナの食べすぎで腹を壊してしまった為、棄権するとの事です!!』

三人「」ドドーッ!!!

いよいよレース開幕!! マリオ達は無事元の世界に戻れるのか!!?

今日はここまで

実況『さぁ!! いよいよウルトラカップが始まります!!』

実況『実況は勿論この私!!』

実況『そしてこのウルトラカップ、始まる前からとんでもないない展開が起こりました!!』

実況『なんと、ドンキーコングが腹痛の為、棄権!!』

実況『そしてその代わりに今回出場するのが……』









実況『異世界のマリオ、ルイージ、ヨッシーだあああああ!!!』

マリオ「いえーーい!! どーもどーも!!」

ワーワー……

マリオ「いやー、歓声を浴びるとこんなにも嬉しいとはね」

ルイージ「いや、よく耳をすましてみろマリオ」

マリオ「?」









「アホそーー!!」

「存在感なさそーー!!」

マリオ・ルイージ「誰がじゃ!!」

「大食い日本一!!」

ヨッシー「誰がですか!!」

マリオ「なんで怒ってんだよ!!!」

クッパ「なにぃ!!? なんだあいつらは!!」

クッパ「おい!! 三人一組なんていいのか!!?」

実況『い、異世界から来たという事で特別待遇を……』

クッパ「……フン!! まぁいい」

クッパ「マリオが何人いようが、勝つのはオレ様だ!!」

実況『さぁ、これで役者は揃いました!!』

実況『マリオ、ルイージ、ピーチ、キノピオ、ヨッシー、ワリオ、クッパ、異世界マヌケトリオ、勝つのは誰だーーー!!!』

マリオ「誰がマヌケだー!!」













キノじい「……不安じゃ」

キノじい「同じマリオでも……どうしてこうも違うのか」

マリオ「ヨッシー!! かっこいい所見せてやろうぜ!!」

ルイージ「絶対にロケットスタート決めろよ!!」

ヨッシー「はい!!」

3……






2……









1……











ヨッシー「フンッ!!」プーー!!

マリオ・ルイージ「くっさああああ!!!」

マリオ「オナラをすなーー!!」

ヨッシー「す、すいません。 力んじゃって……」

ルイージ「早くしろー!!」












おぎのマリオ「だ、大丈夫かな……」

ピピッ

おぎのマリオ「! 通信……」

キノじい『聞こえるかマリオ』

おぎのマリオ「うん、聞こえるよ」

キノじい『正直異世界のお前さんは使い物にならん。 あまり期待しない方がいい』

おぎのマリオ「う、うん……」

キノじい「……」

キノじい(ルイージ、もしもの時にはお前のマシンに搭載したアレを使って……)

実況『さぁ!! トップはやはりマリオ!! その後にルイージ、ピーチ、クッパが追うーー!!!』

おぎのマリオ「……」ブロロロロロ

おぎのマリオ(アレを使って……もっと距離を離すか)

おぎのマリオ「……」

実況『ああーーっと!! マリオがドリフト体勢に入った!!!』

実況『早くもトリプルドリフト炸裂かーーー!!?』














マリオ「な、なんだ……? 何をする気だ?」

ピピッ

キノじい『そうか、お前達は知らなかったな』

キノじい『凄いぞ? うちのマリオは』ニヤッ

実況『さぁ皆さん!! ご一緒に!!!』

おぎのマリオ「……」ドシュウ!!!

実況『ワーーーーン!!』

おぎのマリオ「……」ドシュウ!!!

実況『ツーーーー!!!』

おぎのマリオ「はああああ!!!」ドシュウ!!!!

実況『スリイイイイイイ!!!』











ルイージ「すげえ!! あれがトリプルドリフト……!!」

ヨッシー「うちのマリオさんだったら絶対にできませんよね……」

マリオ「じゃあ俺は清宮選手を指名……」

ヨッシー「それはドラフト!! ドリフトですよ!!!」

おぎのマリオ「これで距離は離したぞ……あとはこのまま……」










クッパ「甘いな……」

おぎのルイージ「……何をする気だ?」

クッパ「……」サッ

実況『おおっと!! クッパが持ってるのはトリプルこうら!!』

実況『まさかマリオに当てるのかーー!!?』

クッパ「本当はマリオに当てたいが……」

クッパ「まずは邪魔なお前から片付けてやる!! ルイージ!!」

おぎのルイージ「!!!」

ドカァンドカァンドカァン!!

おぎのルイージ「ぐわぁ!!」

おぎのマリオ「ルイージ!!」

実況『ああーーっと!!! トリプルこうらが全部ルイージに命中ーーー!!!』

おぎのルイージ「くっ……!!」ガンガンガン!!!

実況『おや……? おかしいですね、トリプルこうらがぶつかっても消えません』

クッパ「……」ニヤッ















キノじい「!! まさか……」

キノじい「……おのれクッパ!!!」

ピーチ「大丈夫!!?」

おぎのルイージ「くっ……僕は大丈夫だから……速くクッパを!!!」

ピーチ「でも……」














ヨッシー「ルイージさんがやられてます!!」

ルイージ「どうしてこうらが消えないんだ……?」

キノじい『改造アイテムじゃ!!』

マリオ「胃とか心臓とか……」

キノじい『それは内臓!!』

ヨッシー「違いますよ、物を盗むやつの事です」

キノじい『怪盗でもない!! 改造じゃ!!!』

キノじい『マリオ!!』

マリオ「なんだ?」

キノじい『違う!! うちのマリオじゃ!! お前さんのようなアホはマリオじゃない!!!』

マリオ「な、なにいいいいい!!!」

キノじい『……マリオ、クッパが使ったのは改造トリプルこうらじゃ』

おぎのマリオ「ルイージは……ずっとあのままなのか?」

キノじい『いや、助かる方法があるかもしれん……』

おぎのマリオ「それは……?」

キノじい『次の周までにトリプルこうらを手に入れて……そのこうらを全部ぶつける事じゃ!!』

おぎのマリオ「!!」

キノじい『あのトリプルこうらは一番最後に当たった物を狙う機能と見た』

おぎのマリオ「そうか! じゃあこうらを当てればルイージは……」

キノじい『……』

キノじい『……どうせお前達は飲み物のコーラとでも言うんじゃろ?』

マリオ「え? なんで分かったの?」グビグビ

ヨッシー「エスパーですか?」

キノじい『バレバレじゃ!!』

クッパ「マリオーーーーーー!!!」

実況『さぁ!! クッパがマリオに追いついてきたぞーーー!!!』

おぎのマリオ「くっ……!!」

クッパ「……」ニヤッ

おぎのマリオ「……!!」

実況『ああーーーーーーーっと!!! なんという事だああああああ!!!』

実況『クッパが持っているアイテムは……またしても改造トリプルこうらだあああああああ!!!』

おぎのマリオ「そんな……一つだけじゃなかったのか!!?」

クッパ「ガッハッハッ!! 誰がそんな事言った!!!」

クッパ「さぁてマリオ、これで一位は……」

クッパ「俺様の物だ!!!」ブン!!!

おぎのマリオ(防御できるアイテムは何も持っていない……)

おぎのマリオ(ここまでなのか……?)

キノじい『マリオ!!!』
















カキイン!!!

おぎのマリオ「……!?」

クッパ「!! だ、誰だ!! 俺様の改造こうらにこうらを当てたのは!!?」

ピーチ「マリオ!! 大丈夫!!?」

おぎのマリオ「……ピーチ!!」

実況『ピーチだああああああああ!!! ピーチがマリオを助けたああああああ!!!』

実況『いつもは助けられている側のピーチが今度は助ける側になったああああああ!!!』

クッパ「おんのれえ……」

ピーチ「マリオ!! 速く!!」

おぎのマリオ「……ありがとうピーチ!!」ドシュウ!!!

クッパ「まだこうらが二つあるのを忘れるなぁ!!」ブン!!

カキイン!!

クッパ「何!!? 今度は誰だ!!?」

キノピオ「やった!! 命中!!!」

クッパ「グヌヌヌヌヌヌ……ならもう一発……」

ガキイン!!

おぎのヨッシー「ヨッシー!!」

クッパ「クソがああああああ!!!」

実況『ピーチだけじゃない!! キノピオとヨッシーも加勢に入ったーーーーーー!!!』

ドカンドカン!!!

クッパ「ぐわああああ!!」

実況『更にヨッシーが持っていたのはトリプルこうら!! 残り二発をクッパに当てたーーーー!!!』

キノピオ「お前の好きにはさせないぞクッパ!!!」

クッパ「……」スッ

ピーチ「まだこうらを持っていたのね!!」

キノピオ「どうしよう、もうアイテムが……」

クッパ「誰がこうらだと言った?」

ピーチ・キノピオ「……!!」

おぎのマリオ「ピーチ達のお陰でだいぶリードできた……」

おぎのマリオ「みんなの頑張りを……無駄にはしない!!!」

ゴオオオオオオオ……!!!

おぎのマリオ「!! 後ろから……」

おぎのマリオ「……!!」












クッパ「……」ゴオオオオオオオ!!!

実況『クッパがキラーを使ってマリオに迫っていくううううううううう!!!』

キノじい『いかんマリオ!! 避けろ!!』

おぎのマリオ「ダメだ!! 間に合わない!!!」

ドカァン!!!

おぎのマリオ「うわあああああ!!!」

おぎのルイージ「マリオ!!」

キノじい『マリオーーーーーー!!!』

実況『キラーがマリオにヒーーーット!!!』

クッパ「……」ゴオオオオオオオ

実況『な、なんという事だ!! これはおかしい!!』

実況『クッパ、一位になってもキラーが解除されなーーーーーい!!!』

キノじい『ま、まさかクッパのやつ……』

キノじい『改造アイテムを二種類も持ち込んでいたのか!!?』

おぎのマリオ「じゃああれは……改造キラー……?」

クッパ「……」ゴオオオオオオオ……

クッパ(今頃気づいても遅い!!!)

クッパ(このまま一位を突っ走って……優勝はいただきだ!!)

改造キラーに為すすべなし!!? どうなるマリオ!!!














マリオ「ちょっと待って!! 後半俺らの出番少なくない!!?」

ルイージ「いいんだいいんだ、どうせ俺は脇役だから……」

ヨッシー「いじけないでくださいルイージさん!!」

今日はここまで

おぎのルイージ「くっ……」ガンガンガン!!

実況『さぁ! ルイージは未だにこうらから抜け出せていないーーー!!』

おぎのマリオ「ルイージ……今助けるぞ!!」

キノじい『いや……ダメだマリオ!!』

おぎのマリオ「キノじい……?」

キノじい『クッパに一位を取られている以上、お前は一位を取る事に専念した方がいい……』

キノじい『手に入れたアイテムは……クッパに使え!!』

おぎのマリオ「そんな!! じゃあルイージは……見捨てろっていうのか!?」

キノじい『……』

マリオ「ちょっと待った!!!」

キノじい『!!』

ヨッシー「そういう時こそ私達の出番ですよ!!」

マリオ「キノじいの言う通りだ、お前は大人しく一位になるのに集中しろ!」

ルイージ「俺達でなんとかしてやるぜ!!」

キノじい『お前達……何か作戦があるのか?』

キノじい『正直、全く期待できんのだが……』

マリオ「何をー!!」

ヨッシー「キノじい、私達を見くびってますね」

マリオ「こうなったら……見せてやろうぜ!! 俺達の力を!!!」

実況『さぁ!! ここで異世界トリオがルイージに追いついたーー!!』

ルイージ「大丈夫か俺ーー!!」

おぎのルイージ「!! 三人とも……」

ルイージ「いいか!! 俺は元の世界だと全然目立たないんだよ!!」

ルイージ「だったらこの世界でぐらい……」

ルイージ「主役並みに目立つ活躍をしやがれえええええ!!!」ブオオオオ!!!

おぎのルイージ「!!!」

マリオ「ヨッシー、全速力だ!!」

ヨッシー「はい!!」

実況『ああーーっと!! なんと異世界トリオ、そのままルイージに体当たりかーーーー!!?』

キノじい『まさか……自分達が犠牲になる気か!!?』

ドカーーーーン!!!

おぎのマリオ「……!!!」

実況『ああーーっと!! 激突したーーー!!』

実況『一体どうなったのか!!? ぶつかって生じた煙でよく見せません!!』

おぎのルイージ「……」ブォン!!

実況『!!! ルイージだ!! ルイージが煙から出てきたぞーーー!!』

おぎのルイージ「ありがとう……僕!!」

おぎのマリオ「ルイージ……助かったんだな!!」

キノじい『まさか自分達を犠牲にするとは……』

キノじい『……さっきはマリオじゃないなんて言ってしまって悪かった……』

実況『さて、異世界トリオはどうなったーーーー!!?』

ブォン!!

マリオ「さぁ!! 追いつくぜ!!」

ルイージ「おぅ!!」

ヨッシー「はい!!」

キノじい『!!!!?』

実況『なんと!! 彼らも無事だーーーー!!?』

実況『じゃあ一体……誰がこうらでやられてるというのかーーー!!?』

キノじい『まさか……密かにトリプルこうらを持っていたのか?』

「いてええええええええ!!!」

キノじい『!!!』



















ワリオ「いてててててててててて!!!」ガンガンガンガン!!!

実況『なんと!! ワリオだーー!! ワリオがトリプルこうらにやられてるーーーーー!!!』

回想

レース中

ワリオ『あー……なんで俺、こんなレースに出てんだろうな。 優勝賞金が出るわけでもないのに』

ワリオ『こんなレース、さっさと棄権してお宝探しにでも行こうかなー……』

ブロロロ……

マリオ『あ、ワリオ』

ワリオ『あん? お前達は……』

ヨッシー『こっちのワリオもあんまり変わらないですね』

マリオ『そうだな、下品そうだし顔でかいし』

ワリオ『なんだお前ら!! 悪口を言いにきただけか!!!』

ルイージ『まぁまぁ、落ち着いて』

ルイージ『……なぁワリオ。 今、レースがどうでもいいみたいな事言ってなかったか?』

ワリオ『それがどうしたんだよ』

ルイージ『……ちょいと俺達の力になってくれないか?』

ワリオ『は? 何が好きでお前達の……』

シュルルルル……ガシッ!!

ワリオ『は!!?』

マリオ『ヨッシー!! そのまま口の中に入れとけ!!』

ヨッシー『はい!!』

ワリオ『うわあああ!!! 俺を食おうとするなーーーー!!!』

マリオ『安心しろ、口の中に入れとくだけだ。 食おうとしないよ』

ヨッシー『……ていうか食べたくないです』













キノじい『つまりぶつかる直前にワリオを吐き出したのか……』

キノじい『……わしの感動を返してくれ』

マリオ「クッパめ……よくもワリオを……」

キノじい『やったのはお前達だろ!!』

クッパ「……」ゴオオオオオオオ……

キノじい『!! お前達、クッパが後ろから来るぞ!!』

マリオ「えっ!!? クッパは一位じゃあ……」

ルイージ「俺達、周回遅れなんだよ」

ヨッシー「……ウッ!!!」

マリオ「ど、どうしたヨッシー!!?」

ヨッシー「な、なんでもないです……大丈夫です……」

マリオ「その顔色、なんでもなくないだろ!!」

ヨッシー「じゃ、じゃあ……遠慮なく言っていいですか?」

マリオ「ああ、遠慮しないで言え!!」
















ヨッシー「ウンコ漏れそうですうううううう!!!」

マリオ「遠慮しろおおおおおおおお!!!」

ヨッシー「もうダメです!! 漏れそうですううううううう!!!!」

マリオ「いいか!! サーキット場で漏らすなよ!! 取り敢えずコースから離れて……」

ヨッシー「……あ///」

ルイージ「!!」

マリオ「お前……まさか……」











ヨッシー「……ああああああああああ~///」ブリブリブリブリブリブリ

マリオ「あああああああああああああ!!!」

実況『ああーーーっと!! ヨッシーがコースに大便をまき散らしたあああああ!!!』

実況『これが我々の知っているヨッシーなのかあああああああ!!!?』

マリオ「なんで異世界でも恥をかかなきゃいけないんだよ!!」

ヨッシー「すいません~……」

ゴゴゴゴゴゴ!!!

マリオ「な、なんの音だ!!」

実況『な、なんと!! ヨッシーの大便の上を通り過ぎた改造キラーが……』

実況『クサさのあまり、減速したあああああ!!!』

クッパ(くっさあああああああああああああああ!!!!)

クッパ(な、なんだこのクサさは!!? 今までに嗅いだ事がない!!!)

マリオ「いいぞヨッシー!!」

ヨッシー「こ、これも計算の内ですよ」

ルイージ「嘘つけ!!」

キノじい『何やっとるんだお前ら!!』

マリオ「え?」

キノじい『コース上に大便をまき散らしたらマリオが通れないじゃろうが!!』

マリオ「どうするんだよヨッシー!!!」

ヨッシー「褒めたり怒ったりどっちなんですか!!」

ドカーーーーン!!

マリオ「!!」

おぎのマリオ「心配いらないよキノじい!!」

実況『おーっと!! マリオ、ボム兵を使って大便を爆散したー!! これでみんな通れるようになるぞー!!』

マリオ「へっ……流石俺だな」

おぎのマリオ「ありがとう!! これでクッパの距離が近づいた!!」

おぎのマリオ(ただ、減速したと言っても速いのに変わりはない……)

おぎのマリオ(普通のこうらじゃダメだ、上手くトゲゾーこうらでも出てくれれば……)











キノじい『ルイージ!! アレを使え!!』

おぎのルイージ「アレ……? 本当に使っていいの?」

キノじい『ああ、クッパが不正行為を使ってるのが分かった今、こっちも対抗しないとな!!』

おぎのルイージ「……分かった!!」

おぎのルイージ「……アイテムセンサー、オン!!!」

マリオ「ルイージ、一体何をする気だ……?」









おぎのルイージ「……」ブオオオオ……

おぎのルイージ(トゲゾーこうらは……これだ!!!)

ピロリン♪

実況『ルイージ、トゲゾーこうらを引き当てたあああああ!!!』

マリオ「アイテムボックスの中身が分かる機能!!?」

ヨッシー「チートじゃないですか!!」

キノじい『言っとくがクッパが何も不正をしなかったら使わせる気はなかったからな、悪魔で正当防衛だ』

キノじい『……兎に角マリオ!! こっちもサポートする、一位を目指せ!!』

おぎのマリオ「……分かった!!」










ヨッシー「所でマリオさんのカートには特別な機能はつけなかったんですか?」

キノじい『あいつは改造嫌いだからな』

マリオ「kキノじい『解剖は禁止な』

マリオ「まだ何も言ってねーだろ!!!」

おぎのルイージ「そぉれ!!」

実況『なんと!! ルイージ、三回連続でトゲゾーこうらだあああああ!!!』

ドカァァァァァァァァン!!!











クッパ「……チィッ!!」

実況『解けたーーー!! クッパのキラーの暴走が遂に止まったああああああ!!!』

おぎのマリオ「ルイージ……」

おぎのルイージ「へへ……ちょっとは主役っぽく目立てたかな」

ルイージ「流石だぜ俺!!」

マリオ「……よし、俺達も負けてられねぇな!!!」

ヨッシー「マリオさん……?」

マリオ「そろそろ……アレを使うか」

キノじい『……何をする気だ?』

マリオ「アレを使えるのは……あいつだけじゃないんだぜ」

ルイージ「ア、アレってなんだよ?」

マリオ「見せてやるよ、連載25年以上の大ベテランの……」

マリオ「……トリプルドリフトをな!!」

ルイージ・ヨッシー「えええっ!!?」

二人のマリオのトリプルドリフト、実現なるか!!? 遂にレース決着!!!

続き(最終回)は来週

実況『さぁ!! トップ陣はファイナルラップに突入だーーー!!』

ヨッシー「マリオさん、トリプルドリフトが使えるって本当なんですか!!?」

マリオ「ああ……ルイージ!!」

ルイージ「な、なんだよ?」

マリオ「運転は任せたぜ!!」

ルイージ「は!? お前が運転するんじゃないのか!!?」

マリオ「いいから黙って運転しろ!」

ルイージ「……あーもう! 分かった!! やるって!! 何か考えがあるんだろ!!?」

ルイージ「……よーし、俺の華麗な運転捌きで目立ってやるぜ!!」

おぎのマリオ「……」ブオオオオ

実況『さぁ! マリオは距離を縮められるのかーー!?』

おぎのマリオ(トリプルドリフトだけじゃダメだ、何かほかには……)

おぎのヨッシー「ヨッシー!!」

おぎのマリオ「!! ヨッシー……?」

おぎのヨッシー「ヨッシーヨッシー!!」

おぎのマリオ「後ろに……? もしかして……スリップストリームか!!?」

おぎのヨッシー「ヨッシー!!」

おぎのマリオ「……ありがとう!!」ドシュウ!!

実況『マリオ、周回遅れのヨッシーを利用してスリップストリームだーーー!!!』

おぎのマリオ「頑張って追いついてみせる……」

おぎのマリオ「……!!!」

キノピオ「マリオ!! 僕の後ろに!!」

おぎのマリオ「キノピオ……いいのか?」

キノピオ「うん!!」

おぎのマリオ「……ありがとう!!」ドシュウ!!

実況『今度はキノピオだーーー!!!』










ピーチ「マリオ……」

おぎのマリオ「ピーチ……!! もしかして君も……?」

ピーチ「ええ……このレース、必ず勝ってね!!」

おぎのマリオ「……ああ、約束する!!」ドシュウ

実況『三回連続スリップストリームだーーーーー!!!』

おぎのマリオ「……!!」

おぎのマリオ「な、なんだ……この異臭は……?」

実況『な、なんでしょう……実況席、物凄く匂います』

実況『……!!』

実況『な、ななな、なんという事だーーーーー!!!』













ヨッシー「ワーーーーン!!」

マリオ「フンッ!!」プーーー

ルイージ「ツーーー!!」

マリオ「フンッ!!!」プーーー

ルイージ・ヨッシー「スリーーーーーーーーーーーーー!!!」

マリオ「どおおおおおおりゃあああああ!!!」ブーーーーー!!!

実況『おならだーーー!! 異臭の正体はおならだーーー!!』

実況『異世界トリオ、おならの噴射を利用して加速しているーーーー!!!』

キノじい『……見てられんわい』

おぎのルイージ「キノじい!! アイテムボックスが目の前に!!」

キノじい『! そうか、じゃあもう一度トゲゾーこうらを……』

おぎのルイージ「そ、それが……信じられない事が起こってて……」

キノじい『な、なんじゃ?』

おぎのルイージ「アイテムセンサーで見たら……アイテムボックスの中身全部……」

おぎのルイージ「……うんこなんだ」

キノじい『なにいっ!!?』

クッパ「うおおっ!!? なんだこのアイテムは!!?」











ピーチ「きゃあっ!! な、何よこれ!!」

キノピオ「うわあっ!!?」

おぎのヨッシー「ヨ、ヨッシー!!?」











おぎのマリオ「こ、これは……うんこ?」

実況『何故だーーーーー!!? アイテムが全部大便になってしまったーーー!!!』

実況『これもクッパの仕業なのかーーーーー!!?』

水ピン『いや……恐らく異世界のマリオの仕業でしょう』

実況『えっ!!?』

水ピン『彼らから発する大ボケオーラ……それがアイテムボックスにも影響したんでしょう……』

水ピン『現に見てください、太陽も雲も……アホになってますよ』

太陽「ほげ~……」

雲「ほげ~……」

実況『……ところであなた、誰ですか?』

水ピン『てれびげーむマガジン発売中!! 水ピーーーース!!!』

実況『いやだから誰なんですかあなた!!!』

ルイージ「マリオ!! オナラは!!?」

マリオ「ダメだ……ガス切れだー……」

ヨッシー「も、もうダメですー……」

ルイージ「どうしたヨッシー!!?」

ヨッシー「マリオさんのオナラを嗅ぎすぎて……もう走れませ~ん」

ルイージ「そんな……」

ルイージ「これじゃあこの世界のマリオが……」チラッ

ルイージ「……!!」














クッパ「フン、アイテムがウンコになったところで……俺様が一位なのは変わりないわ!!」

ブオオオオ……

クッパ「……!!!」

おぎのマリオ「……」

実況『マリオ、スリップストリームを使ってクッパに迫ってきたーーーー!!』

クッパ「なにいっ!!?」

おぎのマリオ「クッパ……僕は必ず、お前に勝つ!!」

おぎのマリオ「このコーナリングで勝負をつける!!」

実況『さぁ!! ここを曲がったらゴールは目の前だーーーー!!!』

実況『そして出るかーー!!? このレース最後のマリオのトリプルドリフトーーーーー!!!』

実況『さぁ皆さん、カウントダウンの準備はよろしいでしょうかーーーーー!!?』












マリオ「お前ら……俺達もカウントダウンやるぞ!!」

ルイージ「ああ!」

ヨッシー「はい!!」

ピーチ・キノピオ「ワーーーーーーーーーーーン!!!!」








おぎのマリオ「……」ドシュウ!!










おぎのルイージ・キノじい「ツーーーーーーーーーーーーーーー!!!」










おぎのマリオ「……」ドシュウ!!!
















ルイージ・ヨッシー「スリイイイイイイイイイイイイ!!!」











おぎのマリオ「……」ドシュウ!!!

おぎのルイージ「やった! これで……」

おぎのルイージ「……!!」

実況『届かなーーーーーーい!! マリオ、クッパにわずかに届かなーーーーーーい!!!』

クッパ「ガーーーハッハッハッ!!!」

キノじい『馬鹿な……』













マリオ「抜かせええええええええええええええええ!!!」

キノじい『!!!』

おぎのマリオ「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

ドシュウウウウ!!!

クッパ「何いいいいいい!!!?」

実況『な、な、な、……』

実況『並んだーーーーーー!!! 4回連続のドリフトで並んだーーーーーーー!!!』

実況『ゴールは目の前だーーーーー!!!』

おぎのルイージ「マリオーーーーーーー!!!」

ルイージ「マリオーーーーーーー!!!」

ヨッシー「マリオさーーーーーーーーーーん!!!」

クッパ「抜かせん!!」

実況『ああ!! クッパが真横のマリオにパンチを……』

おぎのマリオ「……そう来ると思った!!」

クッパ「!」














おぎのマリオ「んばぁ」

クッパ「ぶふぉ!!?」

実況『変顔だーーーー!! マリオ、変顔でクッパの体勢を崩したあああああ!!!』

ドガシャアン!!!

実況『そしてマリオ、そのままゴーーーーーーーール!!!!』

ヨッシー「マ、マリオさん!! 今の……」

マリオ「あいつ……まさか俺の……」
















おぎのマリオ「……」

おぎのマリオ「君なら……こうしただろ?」

キノじい「マリオーーー!!」

おぎのルイージ「兄さん!!!」

おぎのマリオ「ルイージ……キノじい……」

キノじい「全く……お前さんはどこまでわしを驚かせる気じゃ!!」グリグリ

おぎのマリオ「いてててて!!」

ピーチ「一位おめでとうマリオ!!」

キノピオ「おめでとう!!」

おぎのヨッシー「ヨッシー!!」

おぎのマリオ「みんな……ありがとう!」

マリオ「やっぱ俺はどこに行ってもスーパースターだな」

おぎのマリオ「!! ……君のお陰で勝てたよ……ありがとう……」

マリオ「それにしても最後に俺の十八番を使うとは思わなかったぜ」

おぎのマリオ「君がこの世界に来なかったらこんなアイデア、浮かばなかったよ」

ヨッシー「マリオさん、これでこの世界から抜け出せますね」

マリオ「! そうだ、すっかり忘れてた」

キノじい「この調子で……第2レースも行くぞ!」

おぎのマリオ「うん!」

マリオ「……はい?」

マリオ「ちょ……キノじい、今なんて?」

マリオ「このレースだけじゃないの?」

キノじい「? 何言っとるんだ、ウルトラカップは5レースあるぞ」

マリオ「いやきいてねーよ!!」

ルイージ「こ、こんなデッドヒートを……後4回もやるのか……」

ヨッシー「私、お腹すきました~……」

マリオ「ルイージ!! 元はお前があんな土管を見つけなければ……」

ルイージ「ええっ!? 俺のせい!!? 最終的にゴーサイン出したのはマリオだろ!!」

マリオ「じゃあ間をとってヨッシーが悪い!!!」

ヨッシー「全然間取ってませんよ!!」

パァァ……

マリオ「!!」

おぎのマリオ「光……?」

『元の世界に返してあげますよ』

ヨッシー「!!!?」

『『レースで一位』にはなりましたからね』

マリオ「だ、誰だ!!?」

ルイージ「か、身体が……浮いている!!」

『さあ、お別れの時間ですよ』

ヨッシー「! 上にブラックホールみたいなのが……どんどん吸い込まれていきますうう!!」

おぎのマリオ「もう……行っちゃうんだね」

マリオ「……ああ」

マリオ「……マリオ!! これだけは忘れんな!!」

おぎのマリオ「?」

マリオ「俺達は住んでる世界は違えど……マリオなのに変わりはねぇ!!」

マリオ「どんな時でも諦めないで……前を進んで……これからもみんなの憧れでいろよ!!」

マリオ「それが……スーパーマリオなんだからな!!!」

おぎのマリオ「……分かった!! 約束する!!」

マリオ「じゃあな!! 元気でやれよ!! 絶対勝てよ!!」

ルイージ「もっと目立つんだぞ!!」

おぎのルイージ「うん!!」

ヨッシー「いっぱいいっぱい食べてくださいねーー!!」

おぎのヨッシー「ヨッシー!!!」

シュウウウウン……

キノじい「……行ってしまったな」

おぎのマリオ「……うん」

おぎのマリオ「……!!」

クッパ「……」

おぎのマリオ「クッパ……」

クッパ「なんだ、俺様を笑いにきたのか?」

おぎのマリオ「次は小細工なしで勝負だ!!」

クッパ「!」

おぎのマリオ「……」

クッパ「……フン!」

スタスタ……

キノじい「あいつの事だ、次のレースでもスタッフを買収したりと色んな手を使ってくるかもしれんぞ」

おぎのマリオ「そうだとしても……僕は勝ってみせるよ」

おぎのマリオ「それが……スーパーマリオなんだからね」

キノじい「……そうだな」

おぎのマリオ「次のレースから……今度は僕一人の力でやってみようと思う」

キノじい「何……?」

おぎのマリオ「今のレースは……みんながいたからこそ勝てた」

おぎのマリオ「でもそれは……アイツを元の世界に戻すって目的があったからこそ一致団結して一位にさせてもらったんだ」

おぎのマリオ「だったらここから先は……僕の為に……レースをしたいんだ」

おぎのマリオ「それにほかの参加者が協力的なレースなんてただの八百長だろ?」

キノじい「ああ……好きにするといい」

おぎのルイージ「そうこなくっちゃ!!」

おぎのルイージ「僕も僕に言われちゃったからね、目立てって」

おぎのルイージ「残りのレース、全部僕が一位だ!!」

おぎのマリオ「ルイージ……」

おぎのマリオ「それじゃあ……明日の第2レースに備えて、テストランだ!!」

おぎのルイージ「僕もやる!!」

キノじい「よし、存分に走れ!!」

















ワリオ「うおおおおおおおおおい!! 誰か忘れてねえかあああああああああああ!!!?」ガンガンガン!!




















マリオ「……あれ、なんか重いな」

ヨッシー「元の世界に戻れたみたいですよ!!」

ルイージ「いやーよかったよかった」

マリオ「ちっともよくないわい!! お前ら降りろーーーーーー!!!」

ヨッシー「あ、すいません」

マリオ「……ったく、さっさとピーチひ……」

マリオ「……」

ヨッシー「マリオさん……どうしたんですか?」

マリオ「ああああああ!! カート忘れたあああああああ!!!」

ヨッシー「えええええええええ!!?」

マリオ「ヨ、ヨッシー。 変身アイテムは?」

ヨッシー「もうないですよ……」

ヨッシー「そもそも私達の目的はカートを持って帰って早くピーチ姫の所まで行く事じゃないですか!!?」

ルイージ「肝心なカートを忘れてきてどうするんだよ!!」

ヨッシー「これじゃあ何の為にあの世界に行ったか分かりませんよ!!!」

ルイージ「アホーーーー!!」

ヨッシー「マリオさんのアホーーーーーー!!!」

マリオ「すまん!! 俺がアホやったあああああああ!!!」

マリオ「……ってなんで俺だけ怒られなきゃいけねーんだよ!! お前らも忘れてたろ!!」

ポン!!

マリオ「ん?」

ヨッシー「目の前に何か出てきましたよ」

ルイージ「こ、これは……」

マリオ「カートだ!! 三人乗りのカートだ!!」

ヨッシー「美味しそうですねー」ドロドロ

マリオ「食いもんじゃねーよ!!」

ルイージ「でもどうしてこんな所にカートが……?」

マリオ「そんなんどうだっていいじゃねーか!! 乗ろうぜ!!」

ブオオオオオ!!!

マリオ「ピーチ姫ーーーー!! 待っててくださいねーーーー!!!」










担当「ちょ、ちょっと!! 何カート忘れてるのに出現させてるんですか!!」

沢田「いいじゃんいいじゃん。 ちょっとしたサービスだよ」

担当「全く……あれ、そういえば沢田先生」

沢田「何?」

担当「これ、今マリオが冒険してるのって……何編ですか?」

沢田「え?」

担当「ルイージがマリオの事呼び捨てにしてるって事はペーパーマリオRPG編より前ですよね?」

担当「でも>>69でマリオが『連載25年以上』って言ってますし……結局何編なんですか?」

沢田「……」

沢田「何編だっけ?」

担当「ええーーーーーーーーーーー!?」

マリオの冒険はまだまだ続く。 でも無茶はしないでね。

終わり

これで終わりです。
読んでくださった方、レスして下さった方、ありがとうございました。

ゴーゴーマリオカートが単行本化されますように、マリオくん傑作選第2弾が出ますように。

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