【艦これ】愛宕「私とあの人と高雄」 (310) 【現行スレ】


< しかいない >






提督「ふぅ…………寝たい」

愛宕「眠い? 」

提督「いいや……単に、寝たい。色々と忘れたい」

高雄「一人の女の心を踏み躙るおつもりで? 」

提督「そういうわけじゃあ…………無い、ぜ? ね

高雄「どうだか」

愛宕「ま、あれで海風も吹っ切れたでしょう? 捨てるなら、早めにね」

提督「しないよ。…………捨てられたって、取り戻す。クズの倫理なんて、笑える話だろうけど」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1511959941


前の前の前の前の前の前の前の前の前の前

【艦これ】高雄「私と」愛宕「私と」提督「俺」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1

前の前の前の前の前の前の前の前の前

【艦これ】 愛宕「私と」 高雄「私と」 提督「俺」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1

前の前の前の前の前の前の前の前

【艦これ】提督「俺と」高雄「私と」愛宕「私」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1

前の前の前の前の前の前の前

【艦これ】提督「俺と」愛宕「私と」高雄「私」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1

前の前の前の前の前の前

【艦これ】高雄「私と」提督「俺と」愛宕「私」 (HTML化済み)
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1


前の前の前の前の前

【艦これ】愛宕「私と」提督「俺と」高雄「私」
【艦これ】愛宕「私と」提督「俺と」高雄「私」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1452172556/)

前の前の前の前

【艦これ】提督「高雄と愛宕と、俺」
【艦これ】提督「高雄と愛宕と、俺」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1459867644/)

前の前の前

【艦これ】提督「愛宕と高雄と、俺」
【艦これ】提督「愛宕と高雄と、俺」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1469859102/)

前の前

【艦これ】提督「俺と、高雄と愛宕」
【艦これ】提督「俺と、高雄と愛宕」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1479046877/)

前の

【艦これ】高雄「私とあの人と愛宕」
【艦これ】高雄「私とあの人と愛宕」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1491400093/)


< ある要港部 >






提督……北海道出身。ウイスキー教スコッチ会ニッカ派。好きな色は赤、白、黒、水色

高雄……指輪持ち。あなたの好きなお酒が好きなお酒

愛宕……指輪持ち。おっさん舌

明石……カルヴァドス大好き、カクテルはニコラシカ

加賀……指輪持ち。料理が理不尽に美味しい

雲龍……被虐主義者。芸術への造詣が深い

天城……ビール以外何でも飲む。ビールも割と飲む

Littorio……汚部屋。ルックスと反比例

瑞穂……最近周りに毒されてきたっぽい

叢雲……所謂“ 初期艦 ”ウイスキーと日本酒が好き

漣……所謂“ 初期艦 ”。好きなものは自由とゲーム。洋酒派

海風……カシスよりピーチ派。

江風……スポーツ全般が好き。ビール派


< 横須賀鎮守府 >







金剛……紅茶党。酒より紅茶。涙より笑顔。

霧島……割と珈琲が好き。霧島なら赤派

龍田……酒は楽しむ為に飲む物。

時雨……自称運頼み女

春雨……お酒はあまり飲まない。少食気味。

浜風……食べます食べます食べます

鈴谷……誑し。

扶桑……妹が好き。本当に好き

山城……姉が好き。不幸は酒の肴

鹿島……毒されてスレてきている

若葉……甘いものが好き。屋上同盟

Graf Zeppelin……酒と煙草と珈琲と甘いものが好き。屋上同盟

Warspite……淑女の鏡。ウイスキー教徒であり反煙草。

Aquila……面白いことの味方

赤城……酒より肴。周囲の好意に鈍感






あきつ丸……酒は酔う為に飲む物。喫煙者


こちらでもよろしくお願いします


< 女に訊いてはいけないもの三つ >







漣「年齢、体重、あと一つは? 」

雲龍「セックスでイけているかどうか? 」

愛宕「そうねぇ」

加賀「まぁ、それがいいから好きなのもあるし」

高雄「そうですね」

Littorio「それもまたあの人の魅力、ですか」

叢雲「実際は知らないけど、あいつの良いところ、と言えないこともないか」

雲龍「あ、あぁ、そう…………まさかこんなに深く同意されるなんて、思わなかった」


< 戯れに >







提督「黒のYシャツに赤いネクタイとかダサいから嫌なんだけど」

愛宕「何がどれだけダサいかの見極めも大事よ? 」

提督「こんなの着なくても分かるだろうが」

高雄「薹のたったホスト崩れか何かに見えます」

提督「本当な。大体着る前から似合わないと思っ……なぁ」

愛宕「うん? 」

提督「当然、今俺が言えば、似合わないと思うのでも着てくれるんだよな? お前も」

愛宕「え、えーっと……」


< 男としては、同義ともいえる >







愛宕「ん、んんっ、で、でもね? 」

提督「おう」

愛宕「私に似合わないコーデなんて沢山あるわよ? 」

提督「例えば? 」

愛宕「スモッグとか? 」

提督「それコーデじゃ……したい? 」

愛宕「軽蔑する」

提督「っすよね。…………お前が一番エロいと思う衣装で今夜来な、一人で」

愛宕「ん」

提督「じゃ」

愛宕「ええ。…………一番恥ずかしい、の間違いじゃなくて? 」


< さも笑い話のように語る姿こそ最も >







明石「ゲームといえばですね? 横須賀にいたとき一人でやってたんですよ、BEYONETTA」

漣「ええ」

明石「そしたら大淀が来まして、泥酔して」

漣「ん、んん? 」

明石「何だかあれ私に似てるぅ、とかほざき始めたんです」

漣「まぁ、分からなくも

明石「下着姿で踊り始めましてね? こう……最終的にしなだれかかってきて」

漣「……はい? 」

明石「あれってストレスとかだったんですかねぇ……いやぁ、頭トンだ女って怖……どうしました? 」


< 思考停止状態って稀にあるよね >







雲龍「姉の膜破られた気分はどう? 」

江風「」

天城「天城は別にどうとも」

雲龍「私だものね」

天城「ええ。……それは今だからこそ言える話ですけれど」

海風「海風は嬉しかっ……江風? 」

江風「」

海風「うん? 」


< 衣装? >






Littorio「それで? 」

高雄「ん? 」

Littorio「愛宕、何を着ていったと思う? 」

高雄「戦闘衣だとか普段着だとか……取り敢えず奇を衒ったものではないと思うわ」

Littorio「ふぅん? 分かる気もする」

高雄「本当に恥ずかしいってなると、女体盛りとかかもしれないけれど」

Littorio「無様よね。……高雄? 」

高雄「? 」

Littorio「それが、あなたの最も恥ずかしいと思う“ 衣装 ”なのね? 」

高雄「」


ありがとうございました


< 嫌いな言葉 >







加賀「働かざるもの食うべからず」

江風「ははは……らしいっすねパイセン」

明石「科学万能の時代」

江風「それもまぁ、らしい」

雲龍「桜花爛漫」

江風「ふぅン? 真面目な話? 」

提督「無い」

江風「それこそらしいっちゃらし……もしかして“ 無い ”ってことが嫌いなのか?
胸のことか? そうなンだな? 胸のことだな? なぁ、おい! おいってば! 」


< 大体冗談 >







加賀「何? あなた気にしているの? 」

江風「そりゃ……するだろうさ。江風だって女だ、テートクに抱かれたいかは別にして」

加賀「……そ」

雲龍「揉んであげましょうか? 揉む程あるのかは知らないけれど」

江風「! てっめ喧嘩売り

海風「ありますよ。感度もいいです、寝てても」

雲龍「そ。……で、どうするの? 」

江風「どうする? ってのは断固拒否として……姉貴? ちょっと、江風の目ェ見て? 見て?
寝ててもって、何だ? なぁ……おーいー……」


< 終局 >







龍田「ねぇ、大尉殿」

山城「何よ不出来な中尉」

龍田「それ、それよ。どうして階級違うわけ? 」

山城「そりゃあ……あなたが私よりも反抗的だからじゃなくて? 」

龍田「まさかぁ、私なんて猫ちゃんよ? 撫でられれば誰にでも心どころか股座すら開くわぁ」

山城「……そ」

あきつ丸「そもそも撫でられることを許容することが……いや、確かに女とはそういうものであるが」

時雨「それを女だと認められないのことこそも女だからね……龍田がこうだと、思うしかないのさ」


< 建前と本音とキャラと自分と >








漣「江風はあれなの? 海風のパパなの? 」

瑞穂「『親父の一番長い日? 』」

叢雲「うん? 」

江風「はい? 」

瑞穂「叢雲さんでも分からないなら……江風さんでは仕方無いですね」

叢雲「? 」

江風「はぁン? 喧嘩売ってンですかぁ? 」

瑞穂「……はて」

漣「ま、取り敢えず江風は海風のパパ兼妹兼江風ってことでー」

叢雲「そうね」

江風「パパは兎も角そりゃそ…………“ 江風 ”? 」


< ブランデーでも揺らしつつ >







海風「提督」

提督「うん? 」

海風「海風たちが大湊に行くのは、いつになるんでしょうか」

提督「あぁ……今年中じゃねぇの」

海風「不確か? 」

提督「何もかもね。所詮俺は多少使える駒の身分だし。
俺の部下に甘んじている以上、お前も同じだよ」

海風「甘んじてなんて、いません。私は、望んであなたの女になりました」

提督「そ。…………今年中、だろうよ。駒の駒になったんだ、死ぬなよ? 」

海風「あなたの盾になること以外では、死にませんよ、絶対」

提督「それも遠慮してほしいところだが……ま、そこは俺の能力次第、なんだろうなぁ」


< 逡巡と欲望の果てに、或いは無自覚 >







海風「……ではまた明

提督「ん。…………海風」

海風「はい? 」

提督「…………」

海風「? 提督? 」

提督「…………」

海風「…………__、さん? 」

提督「…………夜の街にでも、行こうか? 」


< 駆動音を背に >







明石「あーあ……また、業を背負っちゃって」

叢雲「あれがあれの幸せなんだから、いいのよ」

明石「降り続ける不幸をどれだけ幸せで塗り潰そうとしても、慣性には勝てません」

叢雲「あなたの幸せはその程度なの? 」

明石「ええ……ある種私はあの人の影ですから。あの人の幸せの分だけ背負うんです、背負わされています」

叢雲「…………」

明石「その代わり、私の不幸は全て、受けてくれますけど」

叢雲「…………」

明石「…………」

叢雲「…………幸せ? 」

明石「愚問。……それが、依存ってものですから」


ありがとうございました


< さぁ? でもどこに問題が? >







海風「ぁふ…………おはよう? 」

提督「ん、おはよ」

海風「……………………よく、ホテルに入れましたよね、私の見た目で」

提督「他人からは親子に見えてんじゃねぇの、たぶん」

海風「気に入らないです」

提督「許しておけよ。……それとも場末のラヴホの方がよかった? 」

海風「答えなんて、分かっているでしょう? 」

提督「ん…………ダブルの部屋入った時点で、俺の身分見られてる気もするけど」


< 呟き、拾って >







海風「それこそ今更。海風は、あなたの、女です」

提督「どんな意味にも取れる」

海風「色んな意味がありますから。
他人にはいいようにされる哀れなメス扱いされても構いません。
……シャワー、いいですか? 」

提督「いいよ、一人で入れる? 」

海風「介護まで付くの? あなたの女になると」

提督「或いはいつかの俺に対してのね。…………海でも見に行くか」

海風「いつでも見ていますけど? 」

提督「男と見る海なんてまた違うものだと思うよ。
…………俺は、好きな女の子と見る海、違うからさ」


< 深淵を覗いたとき? >







愛宕「私や高雄がどう思うかよりもね? 」

高雄「本来そっちの方が……何? 」

愛宕「時雨や春雨がどう思うかなって」

高雄「あぁ。…………どうなの? 」

漣「やー、それ訊くの漣より叢雲ちゃんの方が適任だと思いますけど」

愛宕「あの子だと主観強過ぎて」

高雄「あなたの方が他人のこと、見えているもの」

漣「さよーで。…………なーんでご主人様と同じこと言うかなぁ、
ある意味一番見られてるんじゃないの? 漣って」


< 一体どこが分岐点だったのだろう >







鹿島「あなたは、提督さんのいるところへ行きたい? 」

山城「行けと言われれば行くし、言われなければ行かないだけよ」

鹿島「あなたに選択が委ねられれば? 」

山城「姉さまがいるのなら、構わないわ」

鹿島「扶桑さんが沈んでそれでもなお生きなければならない、
それが彼女の望みだとすれば? 」

山城「是非も無し。男に縋ろうと卑賤な娼婦に堕ちようと、遂げるわ」

鹿島「でしょうね。…………こういうの、美しいと思い始めた自分がいるんですよねぇ」


< 美に不足し、正には届かず >







愛宕「そんな生き方な気がする……はふ」

高雄「愛が足りないのね」

愛宕「ふぅん? 」

高雄「私の自意識は、あの人が呉れる現実だから」

愛宕「与えられた愛と同じだけの美を? 」

高雄「持っている、というか持ち得るの」

愛宕「そ。……絶世の? 」

高雄「あるいは傾城の。…………こういうときは」

愛宕「ん? 」

高雄「“ 私って、綺麗? ”、なんて訊くのだったかしら」

愛宕「はいはい綺麗綺麗。……違うでしょ? どう考えても」

瑞穂「口裂け女ってお風呂に入るものなんでしょ……もしかして、口酒女? 」


< 聞いていた人たちと聞きたくない人たち >






天城「姉様の口噛み酒なら、是非」

雲龍「えぇ……」

天城「変態と罵られようと、底辺と誹られようと、それが姉様のなら」

雲龍「……」

天城「古来、葡萄酒は人が踏み潰して醸していたとも言われます。
それが何です、好きなものを好きでいて何が、悪いのです」

雲龍「…………」

加賀「…………私でも、正直、遠慮したいのだけれど」


< 一月くらい前だった気もするけど気にしない >







漣「テストの採点ってさ、問題の難しさによるよね」

叢雲「そりゃあそうでしょうよ、出して終わりなんて簡単なのを問題、なんて言わないわ」

漣「うん。……漣ってテストの問題つくる才能あるかも」

叢雲「そ、よかったわね」

漣「いいのかなぁ。…………採点、終わりそうも無いんだけど」


< 好み >







高雄「ん……豆変えてみたんだけど」

愛宕「当たりよねぇ……まず香りからして違うもの」

高雄「酸味が少し強い気もするけれど……うん」

愛宕「また買うもの増えたわね」

高雄「あの人が気に入れば」

愛宕「気にいるわよ。私たちの好きなもの、絶対好きになるんだから」

高雄「一方的な信頼ね。…………でも、ま、値する価値観、よね、きっと」


< 愛で美しくなる女と、嫉妬で艶やかになるメスと >







叢雲「“ 指輪 ”が指向性の力を補助する概念的な武装なのなら」

明石「ええ」

叢雲「切欠が愛みたいな想いだとしても」

明石「はい」

叢雲「嫉妬や憎悪も力の増幅に役立つんじゃないの? 」

明石「えっ……」

叢雲「ん? 」

明石「…………なるほど、考えてもみませんでしたが、確かに」

叢雲「あぁ……よく分からないけど何か、嫌なもの引き当てたみたいね、これ」


< 斯く語りき >







明石「や、そんなわけでも……私個人の見解としては認められます」

叢雲「個人? 」

明石「ええ、ただの人間の女として私たちを見るのならば、それもまた有意です」

叢雲「……」

明石「思考野の励起、演算力の向上、多面性の解釈と許容、
どれ一つをとっても自我と成長の表裏」

叢雲「それでも、認められないわけ? 科学者としての明石には」

明石「いいえ? その私だって認めています、寧ろ研究の推奨すら」

叢雲「ふぅん? 」

明石「でもね、うん…………私の最もコアな部分、あの人にだけ許す心だけが、それを許さないの」

叢雲「そ。…………まったく、とんだ乙女だこと」


< 寂寥感に囚われた夜に >







明石「乙女ねぇ……そもそも、主観っていうのは世界で自分唯一人だけが持つ物差しなわけです」

叢雲「そうね」

明石「それをあやふやな感情ととるか純粋で得難い尺度ととるか、どうです」

叢雲「そんなのは時と場合によるわ。仮に感情をX軸だとした場合に、
時間はきっとY軸として交叉するもの」

明石「ええ。…………あの人が目の前で見つめてくれれば、等価になってしまうのに」

叢雲「それならあなたいつでも答えなんて…………いや、本当あなたどうしたの?
乙女どころの話じゃ済まなくなってるわよ? ねぇ? 」


< 或いは思わされたか >







江風「やー、でもあれだよな、少子化少子化騒ぐンなら多妻多夫でも認めればいいンじゃねぇの? 」

高雄「それを認める女がいるかどうかですよ、私たちのような化け物を除いて」

江風「認める認めないじゃないさ、女にだって可能性がある。
男を何人も傅かせたっていい」

高雄「そう……でもね、江風さん」

江風「ン? 」

高雄「女は、たった一人の男を決めたいの。
周りに何人の魅力的な男がいたって、それは変わらない」

江風「…………」

高雄「自分が決めたい、自分に決められたい。きっと男女の違いってそこなんです、私は、そう思っています」


< いやいやさすがにそこまで >







提督「そーいやさ、全裸健康法っていうのが一時期流行ったんだよ」

加賀「流行った? 」

提督「少なくともテレビとか雑誌で取り上げられる程度には」

加賀「そう……」

提督「でもあれさ、完全に寒冷地のこと考えてないよな」

加賀「ロシア圏では冬の寒中水泳なんてものが今もあるみたいよ」

提督「それはもう一周回って? 適度にクソ寒いときに全裸とかストレスヤバいだろう」

加賀「分からなくもないけれど……それで? 」

提督「開放感とかが影響するんだと思うけどさ、ここには一人だけ大した効果が無さそうなやつ、いるよな」

加賀「あぁ…………あの子、それを聞いたら嬉々として脱ぎだしそうだものね」


< 誕生日 >







GZ「気付けばもうこの国で二度目、か」

Aquila「生きていて二度目、の間違いじゃないのぉ~? 」

GZ「同じことだ。……な? 」

WS「ええ。この国に来て、というのはつまり私が伯爵と出会った時間と同義だもの」

Aquila「なるほど~? 」

GZ「ま、そんなことはいいさ。この先もあるのだと信じている限り、過去など想い出に過ぎん」

Aquila「それ、重要だと思いますけど? 」

GZ「誰が想い出を無価値なんだと言ったんだ」

WS「まったくです」

Aquila「しっつれーしましたぁ。
…………伯爵もついに気にしないどころか普段通りみたいな顔するようになりましたねぇ」






若葉「……伯爵」

鈴谷「やー……女の子が女の子腕に巻きつけててあれだけ堂に入るものなんだねぇ……はは」


< 溢れ、零し、消えていく >







「……あきつ丸」

あきつ丸「はっ」

「私はね、今でも英断だったと自賛できる」

あきつ丸「何を、でありましょうか。殿下には英断が多くあります」

「そうか。……あの男に、明石をつけてやったことだ」

あきつ丸「はぁ」

「彼ならば彼女の技術を悪用などしない。それに彼女の意志も固くなる」

あきつ丸「あるいは絆されているだけやもしれませんが……そうですな」

「あぁ。……だがだからこそ、彼にとってはきっと失策だった」

あきつ丸「は? 」

「責任を感じて、愛を得て、手放せなくなって……それが、間接的な足枷として忠誠になってしまっている」

あきつ丸「はぁ。…………露悪趣味があるとは、思っておりませんでしたが? 」


ありがとうございました


< 綺麗なものを汚させたいという気持ちに? >







雲龍「随分と前の話だけれど」

提督「うん? 」

雲龍「潔癖症がセックスできるのに納得いかない、みたいなこと言ってたじゃない」

提督「言った気もするな。で? 」

雲龍「それを越えて繋がりたい、ってことじゃない? 」

提督「おおう、確かに」

雲龍「ね? 」

提督「あぁ」

雲龍「…………」

提督「…………」

雲龍「…………あ、そうだ私潔癖症なの」

提督「お前は俺に何を求めてるんだよ……」


< どっちも、では駄目です? >







高雄「今日はキス天です。旬からは外れていますけれど」

提督「いいじゃん? キス好きだし、高雄のだし」

高雄「そ

雲龍「うねぇ……私も好きよ? 」

加賀「薄くて軽い味も、濃いツユで見違えるわ」

叢雲「私はその薄いのが好きだけ……あんたは魚の方言ったわよね? 勿論」


< 偏見だとは思うが >






雲龍「あなたがまともに絵を描ければよかったのに」

提督「あぁん? 」

雲龍「多少下手でもモデルがいいわよ? 」

提督「多少じゃねーんすよ、残念ながら」

雲龍「はぁ」

天城「せめて姉様の百分の一くらいは絵心があればよかったのですけれど」

提督「そこまで俺だって下……雲龍が、上手いのか? そこまで? 」

瑞穂「まぁ、自分勝手なあたり芸術家っぽい気も……いやいや」


< 超絶技巧極まれり >







加賀「そもそもあなたの得意分野、水彩画よね、しかも風景」

雲龍「そうですけれど」

天城「ちなみに直近であなたが相手をしてくれなくて手慰みに描いたのが、これです」

雲龍「それ、捨てたのに……どこから拾ってきたのよ」

提督「」

瑞穂「」

天城「勿体無くて。皺になってしまっていますけれど」

加賀「…………これは」

明石「絶句もしますよねぇ……いや、本当マジで」


< ある国民的アニメ新映画のCMを見つつ >








雲龍「何あの甲標的と航空機足して駄目なところだけ残したようなの」

江風「」

漣「秘密道具でしょうしねー、性能は超絶ですよー」

雲龍「へぇ? ……まぁ、そもそも見た目が私、受け入れられないけれど」

明石「ははは…………あれに対してそんなこと言うかなぁ、普通。喧嘩売り過ぎだし」


< 女の喜び >







雲龍「そりゃあ、セッ

漣「悦び、はいいっすよー」

天城「愛する殿方の笑顔を見れたとき? 」

加賀「夫の帰りを確認したとき」

Littorio「愛を、感じたとき、ええ、いつでも」

愛宕「常に。私が、あの人を愛したときには、いつでも」

雲龍「そうよね、絶対それは外せな

漣「おっも」

雲龍「…………あなた、私に恨みでもあるの? ねぇ? 」


< 好きな人と飲む好きな酒 >







提督「あのね、確かに女の子口説くのに酒で潰すのは無ぇけどさぁ……」

高雄「はぁ」

提督「お酒飲んでる女の子って可愛いんだよねぇ……」

高雄「そう」

提督「こう、自分も酔い回ってるからかもしれないけど、
嚥下する喉の動きとか最高だね」

高雄「分かりません」

提督「分からないの? 」

高雄「私の一番の魅力はあなたのことを好きなこと、違う? 」

提督「違わない。…………まぁ、だからこそ高雄と飲むと楽しいんだけど、さ」


ありがとうございました


< 逆しまに >








天城「姉様がスキモノの変態であるという風潮」

雲龍「否定できると思うの? 」

天城「いえ、全く。そんなもので収まっているなんて凄いな、と」

雲龍「そう……でも私はそれでいいもの。別に嫌でも無いわ」

天城「はぁ。…………できれば天城が、否定できる努力を積んでほしいのですけれど? 姉様? 」


< 権化の反転とは >







明石「や、今更雲龍さんレベルが背負った業消滅させても印象なんて変わらないでしょう」

叢雲「そもそも仙人にでもならないと滅却できないわよ」

加賀「或いは欲望を解放して悪魔にでもなる方が早いわ」

雲龍「確かに」

漣「もう既に悪魔みたいな生命体……って範囲に収まらないですよねぇ、きっと。アスモデウス・雲龍は」


< 投げた匙の行方 >







愛宕「アスモデウスが雲龍だとしたら」

高雄「私がレヴィアタンね」

愛宕「いいの? 」

高雄「妬みも嫉みもそれでいいってことになるもの」

愛宕「なるほど」

Littorio「いや……ならないと思うけれど」


< 怒りがすぐに溶かされる場にて >







漣「じゃ、まぁ取り敢えず傲慢のルシフェルは加賀さんで」

加賀「まぁ、別にいいわ」

漣「暴飲枠のベルゼブブは天城さん」

天城「これも加賀さんでいいじゃないですか」

漣「怠惰のベルフェゴールは漣にしておきましょうか」

叢雲「強欲……金銭的な欲求は誰かいる? 」

漣「あー、明石さんで。一応一番お金使う仕事してるし」

明石「いいですけど殆ど公人の私ですよね、それ」

漣「あとは憤怒かぁ……憤怒? 」


< 気のせいですよ? >







海風「私から見て__さんはただのできる男からヤれる男になったわけですが」

提督「言い方言い方」

海風「事実は事実でしょう? 」

提督「身も蓋も無い。俺は好きな子にくらい幻想抱いていたいけどな」

海風「あなたはユメなんかじゃなくて現実ですから。
現実の不満はありますけど、現実でしか手に入らない幸せだってくれます」

提督「そ、大人だね」

海風「なりました」

提督「うん。……………………誤魔化してない? ねぇ? 」


< 発端は誰だ >







龍田「鹿肉ねぇ……誰? 」

山城「私に呉れたのは姉さまよ」

龍田「私、に? 」

山城「姉さまは日向に分けてもらったみたいだけれど」

龍田「じゃあ、日向にありがとうすればいいの? 」

山城「でも日向以外にも陽炎や那智が配っているみたいね」

龍田「ふぅん? …………ふぅん? 」


< 提出箇所の話だけとも言い切れない >







雲龍「ご当地の婚姻届を提出すれば特典のある市町村があるのだけれど」

漣「はい? 」

雲龍「北海道は苫小牧だけなのよ……テンション下がるわ」

叢雲「あぁん? 」

漣「…………それ以前の問題では? いやマジで」


< いつに無く投げ遣りな顔で >







山城「……………………」

扶桑「……………………」






鈴谷「物憂げに雨雫滴る窓辺に座るあの姉妹、なんて絵になるけどさ」

時雨「うん」

鈴谷「それを見る他人の気持ち考えてほしいよね。
すっごいテンション沈むし気分暗くなるから」

時雨「分からなくはないけど……さすがに酷過ぎない? 」


< 終わり無き探求の果てには >







漣「超能力者を裁くことはできるでしょうか」

叢雲「はぁ? 」

漣「異能者を裁くことはできるでしょうか」

叢雲「……何? 」

漣「化け物を裁くことはできるでしょうか」

叢雲「できるでしょ。超能力者だとか異能者がいるのかは知らないけど化け物はいるもの。
実体験で分かってるわ」

漣「そっか。…………言わせといて何だけど、何とも言えないなぁ、これ」


ありがとうございました


<どこぞの芸人じゃねぇんだからさ >







愛宕「~~~~……ん~~~~♪ 」

高雄「ん……」

愛宕「♪ …………流しまーす」

高雄「はいはい」

愛宕「♪ …………ん~♪ 」

高雄「…………」

愛宕「…………」

高雄「…………」

愛宕「…………痒いところはぁ? お聞きしまぁす」

高雄「旋毛の左くらい」

愛宕「なるほどぉ? はぁい、流しますねぇ」

高雄「あつっ…………聞くだけなの? ねぇ? 愛宕ぉ? ……あっつ」


< 何のゲーム、してるんだろうね >








漣「はっはー! 控えい控えいっ、我は正義の代行者であるぞー」

明石「そんなゲームじゃないと思いますけどこれ」

瑞穂「また食堂のテレビで……確かに大画面ですが」

叢雲「こんなのでも一応正義面できるのにこれときたら」

提督「あぁん? 」

Littorio「美人には優しいでしょう? 」

叢雲「それは正義? 」

Littorio「ええ。でも、或いは最低の悪徳」

叢雲「そうね」

提督「何も言えねぇけど……いや、本当に何も、言うまいよ」


< 可愛ければ、誰であろうと >







提督「や、そもそもだぜ? ちょっとはクズかもしれないが」

明石「ちょっと、の丼にはどれだけどんぶり勘定されているんですかね」

提督「俺は東に窮地あらば助け、西に孤独あらば癒す男だぜ? 」

雲龍「それで南に佳い女がいれば口説き、北に発情した女がいればヤるのね? 」

明石「……あぁ」

提督「あぁ、じゃねぇんすけど……そりゃ、困ってる女の子いれば、助けるけど? 」


< 咲けばよい、咲けば >








龍田「自分が正義か悪徳か、という問いに対して」

山城「そんな問い普通は日常生活で出ないけれど、何?」

龍田「言い切れる人間、なんて終わってるわよね」

山城「まったくね。怖気振るうわ」

扶桑「じゃあ、山城は? 」

山城「正義です。姉さまと自分の幸せは、至上の正義ですから」

扶桑「……龍田は? 」

龍田「そりゃあ正義ですよぉ。可愛い女の子が正義、でしょう? 」

扶桑「…………」

鈴谷「実演だと思えばまぁ……いやいやいや、露悪だって見ることもできるけどさ、うーん……」


< 望むべくも無き >







扶桑「まぁ、いいけれど……では悪とは? 」

山城「姉さまと私の邪魔になるもの全て」

龍田「んー……私の認めたもの以外、全て? 」

時雨「ガチだね」

春雨「ガチだよね」

浜風「ガチ、ガチ」

GZ「それが正義たる悪徳だろうよ」

WS「あなたの幸せさえあるのなら、私は構わないけれど」

若葉「仲間の痛みも、喜んで受け入れよう」

赤城「似た者が集まったといえばまぁ…………加賀さんの答えくらい、
いや……お互いに相克した幸せとはいやはや、それそのものが幸せとも言えますが」


婚姻届に関しては二、三年前の情報なんで変わってるかもしれませんけれど……

ありがとうございました


< そもそも夏に行けよ、とか >








提督「あぁぁぁぁぁぁ……海で、水着の女の子と、遊びたい! 」

高雄「何を言ってるんです。これから真冬がやってきますよ」

提督「冬は海へバカンス、夏は山へウィンタースポーツ。
これが金持ちの休暇だと思うんだがね、高雄くん」

高雄「海外が前提ですか。……パスポートは? 」

提督「軍人の権力を舐めてもらっちゃ困る」

高雄「はぁ。……いや、行きたくないわけではないけれど……でも」


< 列車なら手回り品? >







漣「本気を出せば普通の航空機でも荷物扱いのコンテナで移動できるのでは? 」

愛宕「却下。可愛くない」

加賀「空が見えなければ何の意味も無いわ」

Littorio「腰が痛みそうですしね」

雲龍「寝てればすぐに着……え? 」


< 理解してはいけない >







漣「ご主人様っていかにもリア充の優男みたいなクソ野郎のクセに」

提督「何て言い草……クセに? 」

漣「割と二次元に興味ありますよね、ゲームとか」

提督「俺の世代でゲームに興味無ぇとか逆に怖ぇよ? 」

漣「でもブラゲとか絶対やんないでしょ? 」

提督「ブラゲ……ブラ被んの? 」

漣「んなわけ。…………ご主人様今何か物凄いものに喧嘩売った気しません? 」

提督「ん、時々あるんだよなこの感覚……うぅん? 」


< 面白がる顔、興味の無い顔、そして満足気な顔>








龍田「正義に殉じた彼の取り巻きも、動き始めたわね」

山城「陽炎や浦風を筆頭にして」

時雨「浜風がまた自棄食いしてるよ。勘弁してほしいね」

龍田「ま、確かに? 前日まで笑顔で理想に燃えていた恋の相手が?
明らかに銃殺されて目の前の湾に浮かんでいたら、ねぇ? 」

山城「最低な顔。……同じ顔してる? 」

時雨「してるね。……違う顔、してるだろう? 」

龍田「あなたそんな顔する子だったかしら……ってのも愚問かしらねぇ」


< 冷ややかな笑みをさらに濃くしながら >







扶桑「後味の悪い結末っていうのは先味の良いことが多いのね」

時雨「は? 」

扶桑「最初に幸せを得たからこその後味、というか」

時雨「何のこと? 」

扶桑「さっき話してた……龍田なんかに懸想して国家に喧嘩を売ろうとした男の話」

時雨「あぁ。……誰にとって後味が悪かったんだい? 」

扶桑「私たち他人、と言いたいところだったけれど……。
あなた、本当に嫌っていたのね、そんな顔する程」


ありがとうございました


< まぁ……堕、で >








加賀「今年の漢字が決まったわけだけれど」

瑞穂「情報と話題が遅いですね」

加賀「私、年寄りだから仕方無いわ、ね? 」

江風「そンな明らさまに肯定させようみたいな顔やめたら? 」

叢雲「そうね。嵌るのなんて馬鹿な江風か遊び半分のあいつだけよ」

加賀「そう……ごめんなさいね? 」

江風「だから…………その面白がる顔、やめたら? 」


< 悪いとは言わないけれど >








加賀「ま、この子で遊ぶのは置いておいて、決まったじゃない」

江風「もう何も言わねぇ」

瑞穂「ええ」

加賀「でも中々難しいと思わない? 変化の少ない生活が続くと」

瑞穂「はぁ、瑞穂としては

加賀「女、男、酒、食、愛、殺、欲、海、沈、あたりは駄目よ? ありきたりだから」

叢雲「ありきたり……? 」

瑞穂「それなら飲、何てのも引っかかるでしょうし……む」

加賀「難しいでしょう? 」

瑞穂「まぁ、確かに」

叢雲「確、かに……? 」

Littorio「……男女や飲食、戦闘の連続がありきたり、なんてことは絶対に無いと思うけれど」


< 割と安い >








漣「ねーねー、腐る程は無いけど唸る程は金のあるご主人様」

提督「何だよ俺からすれば貧乏人」

漣「うっざ、成金クソ野郎うっざ。
……これ買ってくださいこれー。漣は貯金崩したくないんで☆ 」

提督「てめぇで買えるものくらい自分で買……えぇ……

高雄「一体何……うーん……

加賀「…………ホットスナックの保温機なんて、個人に売ってくれるものなのね」


< ふぉいやー! >







愛宕「そもそもこれの正式名称なんて初めて知ったわよ私」

江風「ホットショーケースねぇ……そンまンまか」

海風「フライヤー、じゃ駄目なの? 」

明石「そもそも……どうせ買ったら整備は私でしょう? いっそ私がつくりましょうか? 」

漣「あながち冗談じゃねーところが……いやいやいや」


< 開き直ったと言えるだろうか >







提督「まぁ、欲しいなら考えないことも無いが……何で? 」

漣「やーねー? ご主人様はどうせクリスマスなんて女侍らせて遊んでるんでしょう? 」

提督「言い方は兎も角、そうだな」

漣「加賀さんとか天城さんは深酒泥酔コース、
Littorioさんは顔だけいつも通りでだだ絡み、
雲龍さんとか海風は陰鬱にカラオケ。
かったるいんでいっそ漣は部屋に引き籠って夕張さんとゲームでもしてようかと」

提督「夕張が一人とは限らないだろう? 」

漣「一人って言ってましたよ? ゲームのチャットで」

提督「あ、そう……それで? 」

漣「漣は彼氏なんていないんでベッドの隣に保温器置いてぬくぬく楽しむんですよ、寂しくないように」

叢雲「それ私にとってすっごい邪魔だし……寧ろ絵面的に寂しいでしょう? 馬鹿なの? 」


< 更けていく >







龍田「クーリースマスが今年もやぁってくる♪ 」

山城「やって来て去っていく。ただの平日みたいなものね」

龍田「夢が無いわねぇ」

山城「夢が尊いから。現実がこうだから」

龍田「まぁ……」

山城「…………」

龍田「…………」

山城「…………」

龍田「…………火」

あきつ丸「ん……眠りたいと言ったはずであります……灰皿」

山城「ん…………姉さま? 」

扶桑「飲み過ぎは…………私も」

鈴谷「はいグラス。……………………ミスったなぁ……今日は駄目な日だったかぁ」

浜風「駄目な、“ 日 ” ? 」


ありがとうございました


< 闇? >







漣「そーいえばさ、叢雲ちゃんって養子になったんでしょ? 」

叢雲「そうね」

漣「養子縁組って片親じゃなれなくない? 」

叢雲「あら、普通養子縁組なら大丈夫なのよ。年齢が未成年じゃなければ。
特別養子縁組はまぁ、察しの通り」

漣「叢雲ちゃんの設定は? 」

叢雲「十五歳」

漣「十五歳って成人? 」

叢雲「未成年」

漣「…………」

叢雲「? 」

漣「あ、疑問にも思わないんだ…………信頼されてるのか、諦めてるのか、どっち? 」


< 『仄暗い水の底から』? >








提督「んー、何? 何か文句でも? 」

漣「文句なんて無ぇですけどね、権力濫用ってのは一応法に則っていてこそでしょう? 」

提督「まぁな。……お前の戸籍って二十超えてるだろう? 」

漣「こんななりの二十三歳がいたら笑っちゃいますけどね。
一応未成年を戦場に立たせるわけにはいかないってやつでしょ? 」

提督「あぁ。叢雲も同じもの持ってるんだ、
氏名の欄に“ 叢雲 ”しか無い一番お前らに近いやつと、
意味不明な程似合わない名前のやつ」

漣「漣たちって常に書類上は二人いて本人は全くかけ離れた存在ですもんね」

提督「そ。それに一つ増やすくらい政府と関わっていれば余裕なんだ、それだけ。
今は書類上二十三歳だけど兵士ではなくなった瞬間十五歳になるの」

叢雲「正確には二人死んで休んでいた人格が覚醒するつてことよね」

提督「うん」

漣「」

叢雲「それこそ笑える程の若返りね、生きていればだけど」

提督「俺の叢雲は生きてるさ。無根拠だけど」

叢雲「ばーか」

漣「……………………聞かなきゃよかった、本気で」


< 誰がどっちでどっちが誰かな? >








愛宕「んー? 若返り? 」

明石「や、愛宕さん別に若返る必要無いでしょう」

愛宕「女はね? いつだって若く見られたいの」

加賀「少女の内は大人に見られたいわけだから、
つまりあなたは少なくとも少女ではな……その目、やめなさい」

海風「寧ろ他の人にもやり過ぎなくらい若返ってほしいですね。
できれば海風より最低でも三つは下くらいまで」

高雄「なるほど……では願えるのなら私は少し老けましょうか。
あの人と同じ目線で立てる年齢まで」

雲龍「年増として罵倒されるのも、幼気な雌として嬲られるのも、どちらでもいいわ」

瑞穂「容姿ならそもそも多少殿方より若い方が……でも皆さんどちらかに別れるんですね、
同じくらいがいいのか、歳上に焦がれるのか」


< そんなまさか滅相も >








天城「……姉様」

叢雲「あら、でも正解じゃないの?
ベクトルは兎も角として愛されたい形を求めるなんて健気じゃない」

愛宕「ベクトルは兎も角……確かにそうね、負けたわ」

高雄「やりますね」

加賀「認めましょう」

海風「さすが雲龍さんです」

雲龍「そう…………馬鹿にし過ぎじゃないかしら、あなたたち」


< プライドか尊厳か、あるいは単なる恋心 >








海風「や、でも本当に尊敬しているんですよ? 」

雲龍「……」

海風「海風が雲龍さんに近付くには千歩は足りません、少なくとも」

雲龍「千回攻められれば並ばれるのね、私」

海風「…………」

雲龍「…………? 」

海風「…………千回で、並べます? 」

雲龍「さぁ? 」


< 三人寄れば >








雲龍「文殊の知恵? 姦しい? 」

加賀「修羅場、の間違いではなくて? 」

Littorio「内容と意味が大分……間違いではないかもですけれど」


< それもまた >









天城「しかしここでは間違いでは? 修羅場に発展する火種すらありませんよ」

瑞穂「火薬と着火点だけが増え続けて火元が存在しないというか、
常に湿っていて火が点かないというか」

雲龍「導火線も淫水焼けしてるのね」

天城「…………」

瑞穂「…………」

江風「…………取り敢えず雲龍さンって無駄に言語センスあるよな、駄目な方向だけど」


< 明日を望めるのならば、仮令 >








叢雲「でもあんた」

提督「うん? 」

叢雲「そんな面倒なことしてたわけ?
どうせ道踏み外してるなら全部横須賀の殿下なり、
恩売ってる官僚なりに任せればよかったじゃない」

提督「まぁ……そう思う? 」

叢雲「あんたのメンタルを思えば」

提督「思ってくれてる? 」

叢雲「それなりには」

提督「そうかい。…………狗にはね、選べないんだよ、仮令そばにお前がいても」

叢雲「…………」

提督「…………」

叢雲「…………ばかね」

提督「まさか。…………果報者だよ、最高に」


ありがとうございました


< ヘェ……マダ……タベルンダァ…… >







浜風「んん……何やらどこかでよくないことを言われたような」

春雨「やめてね? 浜風まで時雨ちゃんみたいに無駄に鋭敏になるの、疲れるんだから」

浜風「それは大丈夫。まだまだそんな境地には、いけない」

春雨「そう? 時雨ちゃんはどう思う? 」

時雨「知らないよ……でも取り敢えず春雨は僕に対してこれ以上辛辣にならないでくれるかい? 何かした? ねぇ? 」


< 食堂にてこれ見よがしに、まるで誰かに聞かせるように >







龍田「仲間と思っている子は確かに少ないけどぉ、
集団行動だとか連携戦術得意なのよぉ? 」

山城「そうね」

扶桑「まぁ」

赤城「異論はありませんよ」






鈴谷「……単に指示が的確で捨て駒とか切り捨ての判断が早いだけじゃないの? ねぇ? ねぇっ! 」


< 或いは天然記念物 >







若葉「言わずもがなだろう、それは」

春雨「クズに絆された女なんてそんなものです」

時雨「精神がガキのままならとうに沈んでいるはずさ」

浜風「まったくですよ」

鈴谷「あ、そう……いや、若葉たちの達観と諦念の具合も割と酷くない? ねぇ」


< ずれ方のベクトルが違うからかもしれない >







龍田「あぁら、でも私それでかなーり人類に貢献してると思うけど? 」

あきつ丸「かなーり、を超えるレベルで同胞を切り捨てているがな」

龍田「同胞? 笑わせないでよ。そんなものは人類の皆様と同じくらいの価値よ」

山城、「まったくね。扶桑姉さまさえ健在ならそれでいいもの」

扶桑「私は山城も龍田もあきつも他にも仲間が…………
何故私この子たちといて不快じゃないのかしら、不思議だわ」


< 逆なら完全犯罪が目論めそうではある >








雲龍「TSモノってあるじゃない、TSF」

漣「え? ええ、まぁ…………どこでそんな情報探してくるのこの人」

雲龍「? 」

漣「……それで? 」

雲龍「ええ、あれで女体化したときに妊娠してもし時間制限があったらそれはどうなるのかしら」

漣「さ、さぁ……孕んでる間は元に戻らないんじゃないです? 」

雲龍「なるほど……そうね、それが正解な気がする。あなた凄いわ」

漣「は、はぁ」

叢雲「…………どこに深く頷く理由が有ったのよ。漣ですら困惑してるじゃない」


< 宴は宴ですし? >








提督「宴、宴だぁぁぁぁ! 」

加賀「ほう……気分が高揚します」

高雄「それはいつもじゃ……クリスマスも年末も年始もあるのに」

愛宕「お金はあるものねぇ」

瑞穂「そういうことではないと思いますけれど」

叢雲「それもいつものことじゃない。で? 今日の理由付けは何? 」

明石「ははっ、理由なんて要らないじゃないですか、ねぇ? 」

江風「やー、構いませンけども……時々サバトになってンじゃン? いいンです? また誰か潰されるンでしょ? 」


< 堕ちたのか思い出したのか刻まれたのか >






海風「それでその後はあの人と誰かが別の儀式始めるんでしょ? 」

江風「いや、それ……まぁ、そうか」

海風「それに潰されるのは大体江風か明石さんだし、いいの」

明石「何もよくないんですけど……
あの人に抱かれてから加速度的に似てきてません?
誰とは言いませんが」

雲龍「うん? 何か言った? 」


< 今はまだ、答えなんて出せない闇の静寂で >








山城「……寄越しなさい」

龍田「煙草、嫌いでしょう? 」

山城「嫌いなもの、嗜んじゃいけない決まりでも? 」

龍田「無いわねぇ……はい」

山城「フ-……火点けるの、上手いじゃない」

龍田「あきつちゃんとかあの人がいるから」

山城「妬けるわね…………本音よ? 」

龍田「じゃなきゃ火なんてあげない。…………はぁ」

山城「…………」

龍田「…………」

山城「…………月、綺麗に見える? 」

龍田「見えない。……煙が、あるから……フ-」


ありがとうございました


< クイズ! 身近な人の100のこと! >








漣「ってーことでぇ、皆さんにはご主人様の回答内容を予想していただきまぁす」

提督「くっそやる気無さそうな声だな、っていうか俺仕事中、ここ執務室」

漣「第一問じゃじゃん! ご主人様の好きな体位は? 」

提督「は? 」

愛宕「バック? 寝バック? 」

Littorio「騎乗位が多いと思います」

加賀「側位ね。いつもいつもそれでキスをさせて、まったく」

漣「はい、答え」

提督「そりゃ勿論対面座……何なのその意外って顔」


< 終わりがそもそもどんなときなのか分かりたくないという矜持 >








Littorio「まぁ、ときにはね、駆け引きなんて無い純粋な恋愛もしてみたいと思うこともありますよ」

天城「疲れる恋愛、なんて遠い世界の話だと思っていましたよ」

加賀「その疲れが心地良く感じてきてはお仕舞いね」

江風「じゃあ加賀さンはもうお仕舞いなンじゃ……」

加賀「始まってもいないもの、いいの……………………いいのよ、これで」


< 南瓜と言いたいところですが >








提督「冬至といえば柚子湯なわけだよ」

高雄「また片付けが面倒なものを……ぅん」

提督「これ、柚子かな」

高雄「はぅ……そう、思う? 」

提督「思わない、思わないけど……好きだよ、高雄のこと」

高雄「脈絡……いえ、そんなものはいいけれど…………そう、私も、好き、あなたのこと」

提督「ん」






叢雲「柚子とアレなんて間違えるわけ無いじゃない。馬ッ鹿じゃないの? 」

海風「そうだね。…………最大の問題は海風と叢雲がいる大浴場であんなことしてることだけど。
そう、特に海風の、目の、前で、ねぇ? 」

明石「知りませんよもう……知りませんったら」


< ? 当然あなたも食べるでしょう? >








加賀「結婚式のケーキ、あるでしょう。あの大きい」

天城「はぁ。共同作業のよる入刀、なんていうやつですね」

加賀「あれ、全部は食べられないのよ。台座があるの」

天城「当然では? あのサイズが全てスポンジだとまともに立ちもしないでしょう」

加賀「はぁ……夢が無いわね、あなた」

天城「そんな夢は結構で……仮に全部可食部だとして食べられます? あれ」


< いつもの >








雲龍「そもそも初めての共同作業って婚姻届では? 」

天城「知りませんよ。機会なんて永遠に来ないでしょうし」

雲龍「……」

瑞穂「み、瑞穂はどうせなら誓いのキスを初めての、にすればいいと思いますけれど」

明石「神前ならできないんじゃ」

海風「ケーキも無さそうですしね」

叢雲「あら、最近は和洋折衷でできるところもあるみたいだし、
三々九度が共同作業みたいなものじゃないの? 」

提督「そういうこと俺の目の前で……いや、そんな甘んじて受け容れろみたいな顔されても」


< 前提と逆転と生き甲斐と自己とそれから >








加賀「目的意識、何てものが皆無だからこそ強いのよ、私は」

瑞穂「そうは思いませんけれど」

加賀「ふぅん? 私に何か目的や目標何てものがあると? 」

瑞穂「強い自分でいる、強くある為に己を律する、それだけでも目的でしょう? 」

加賀「それは手段よ。目的から逆転すらしていない最初からの、手段」

瑞穂「はぁ」

加賀「赤城さんやあの人に見ていてほしい自分っていうものがあるのよ」

瑞穂「それがもう既に目的でしょう? 」

加賀「いえ、だからそれは私が私たる所以であって…………うぅん、伝わらないわね、きっと」


例によって暫くいなくなるかもしれません。
普通に出てくるかもしれません

ありがとうございました


< need? exist? >








高雄『聖夜というか静夜というか星夜というか……性夜というか』

愛宕「ん、んん? たぶんどれも間違いじゃないわねぇ。
一番遠いとしたら確実にHolly Nightだけど』

高雄『罰当たりな』

愛宕『そうね』

高雄『ええ』

愛宕『……」

高雄『……』

愛宕『…………神様、要る? 』

高雄『誰かにはいるでしょう? 存在を根本的には否定しませんよ、私でも』


< 一夜か二夜明けて >







叢雲「ん……」

提督「お嬢様、痛くはありませんか」

叢雲「大丈夫。……髪、触り慣れてるから」

提督「ま、そうですね。…………バレッタでいい? 」

叢雲「いい」

提督「ん」







漣「クリスマスとかより過ぎ去った後の方がゲロ甘な件についてー……いや、
単に漣の髪に弄り甲斐が無いからかもしれませんけどー? 」

江風「誰に言ってン……そンな顔で見ないでくれない? 」


< 一応起きてはきた >








江風「」

叢雲「何? この草臥れた残骸。土気色通り越してるように見えるけど」

漣「そりゃご主人様にセットしてもらった上機嫌の叢雲ちゃんに比べたら江風なん……ほんまや」

海風「飲んだら飲んだ分だけ死に体になる馬鹿な妹」

叢雲「ふぅん、昨日はそんなに醜態晒してなかったと思うけど」

海風「見てないだけじゃない? 海風もあの人の隣にずっといたから知らないし」

叢雲「私は加賀と天城と飲んでたし……誰? 」

雲龍「私は早々に床に着いたわ」

瑞穂「瑞穂と明石さんも知りませんよ」

叢雲「…………はぁ」

江風「」

Littorio「あなた…………結局一人で飲んでも潰れるのね」


< 遅れてカクテルでも嗜みながら >








提督「女の子サンタってさ」

加賀「ええ」

提督「もう完全にその子自身がプレゼントだよなぁ」

加賀「そうね」

提督「うん」

加賀「……」

提督「……」

加賀「……」

提督「……何でさ、今、ミニスカサンタなの? 」


< それが逃げだと分かっていても >








加賀「肝心なときにあなたが私以外の女と遊んでいるからでしょう、莫迦」

提督「おう……おう? 正論だけど言いたいことはそれじゃない」

加賀「心に留めておきなさいね。……ところであなた、蛇婿の話はご存知? 」

提督「ん? そりゃまぁ、この国どころかアジア圏でもメジャーな民話の類だろう」

加賀「そう……あなた、それでいう人間の嫁よね」

提督「その場合お前らは退治される場合もあるが」

加賀「構わないわ。あなたに拒まれるなら結果は変わらないもの」

提督「…………」

加賀「…………あ、そのボトル」

提督「はいよ。…………しまらなすぎない? ねぇ? 真面目な顔続けられないぜ? 俺」


< 或いは願い >








龍田「死んでしまったらね、もうあなたのことを思い出すことも、
あなたの為に祈ることもできないのよ」

あきつ丸「知らんな。思い出されたいとも祈られたいとも思わん」

山城「あなたは愛されたいだけだものね。それ以外なんて要らない死にたがり」

GZ「愛されていた、という実感を持って死にたいということか」

山城「分かるじゃない、あなた」

あきつ丸「ハンッ、つまらんことを。
…………ま、つまらんことこそ必要な自分にうんざりするのは、確かだが」


ありがとうございました


< まぁ、大掃除とかするだけ >







提督「負けだと思うんすよ、私は」

高雄「それは普段から倉庫を整理している者の台詞ですね」

提督「うん。…………何でこんなものがあるんだろう」

高雄「それは? 」

提督「何年も前の馬券。しかも勝ってる」

高雄「はぁ、幾ら? 」

提督「三万と少し」

高雄「それならマイナス二万円ですね。今年の有馬では一万と少しでしょう? 」

提督「友達がな。…………要る? 」

高雄「要りませんよ。さっさと片付けてくださいね。
まさかこれを全部大湊まで持っていくつもり? 」

提督「んなわけにはいかねぇけど……いかねぇけど、うーん? 」


< 這い寄った蠱毒 >








雲龍「まったく、大掃除なんてものが必要なんて不便ね」

天城「それは雲龍姉様の持ち物が少な過ぎるからです」

雲龍「男と愛と身嗜みと最低限さえあれば女は生きていけるのよ」

天城「間違ってはいないですけれど」

瑞穂「いやいやいや……九割がたが服と小物と雑誌の持ち物で女、というのは間違いですよ、天城さん? 」


<主張する >







天城「しかしその中に鎮座するこの

瑞穂「一輪車」

雲龍「? 」

天城「まぁ、お料理と水彩画以外で目に見える数少ない趣味ではありますけれどね」

瑞穂「違和感甚だしいです」

雲龍「そんなこと言われても」

瑞穂「明石さんにも少し見習ってほしいですよ。
私物が少ないなんて宣いながら図面だとかメモを入れた段ボール、
瑞穂の服より多いですからね?
瑞穂だって人並以上にお洒落には気を使っている自負があってーーーー






天城「……だそうですよ」

雲龍「あれ、あなたの掃除から逃げてきただけね」

明石「ははは……」


< 少なくとも中身を知られないところで >








江風「大掃除ってもこの前荷造りしてるみたいなもンだし大したこと無いよな」

海風「その割に散らかってるけど」

江風「いーンだよ。菓子の袋とかそンなのすぐ捨てられるし」

海風「それ荷物が多いより始末に負えないよね」

江風「ンー……」

海風「まったく、これだから江風は。私がいないとそのうちモテなくなるよ? 」

江風「別にモテなくてもい……待て待て待て、誰にどこでモテてるンだ? なぁ、姉貴ー? 」


< 私が死んだ日。壊れた日たも言う >








雲龍『あなた完全にメスの顔じゃない。今更何言ってるのよ』







天城「あれを言われたときに思いましたね。
あぁ、あの天然気味で優しい姉様は殺されたんだなって」

提督「ノ、ノーコメントで、うん」


< 最後には蜜柑でも載せて >







漣「やー、Littorioさんタッパあっていいですねー。
漣じゃあ全然届きませんもん」

Littorio「はぁ。注連飾りなんてものをする意味があるとは到底思えませんけど」

明石「確かにこの面子でねぇ……」

叢雲「まぁ、一応軍事施設だし。見せなきゃいけないポーズってものがあるのよ」

瑞穂「Littorioさんの容姿でそんなことを言う方がよっぽどおかしいですから」

加賀「叢雲? 準備、できたわ」

叢雲「はいはい」

Littorio「? 」

漣「来年も突きますけどぉ、鏡餅したいんですって、そりゃあもうでっかいの」

瑞穂「えぇ……」

Littorio「なるほど。余程此処らしいイベントね。
…………それにそっちの方が、きっと楽しいし」


ありがとうございました


< まさか、言わせるの? >








提督「ふぁ……やる気出ねぇ」

高雄「一体いつになったら出るんです」

提督「やる気ってのは唐突に湧き上がるものなんだよ、俺の場合」

高雄「だから、それはいつです」

提督「恋はいつも突然に、ときめきはいつも刹那の内に」

高雄「……いつです。溜まってるんですよ」

提督「高雄の肉欲? 」

高雄「あなたの仕事」

提督「…………」

高雄「…………」

提督「…………ちょっとも? 」

高雄「はぁ…………私は、溜まっているから早く終わらせて、と言ったの。分からない? 」


< 胸に聞こう >








提督「ってもなぁ……高雄が目の前でベリーダンスでもしてくれる頃には、出るよ? 」

高雄「つまり凄まじくやる気が出ない程煮詰まっている、と」

提督「そうとも言う。……しないの? 」

高雄「できませんよ、雲龍さんじゃないんですから」

提督「そうか。……やるわ」

高雄「ええ」

雲龍「抗議してもいいわよね? 酷過ぎない? ……ねぇっ! 」


< いや、実際そんなことも無いんですがね >







提督「そうか? 」

高雄「さぁ? 」

雲龍「まったく……ベリーダンスといえば」

提督「うん? 」

雲龍「高雄、できる? アイソレーションみたいな動き」

高雄「残念ながら……基本とはいえシュミもアンジュレーションも一通りは」

雲龍「だと思った」

提督「馬鹿にしてる? 」

雲龍「まさか。尊敬してるのよ、本能の強さに対して」

提督「はぁん?」







江風「全く単語の意味は分からないけど取り敢えずエロい動きなンだなってーのは分かるよ、うン」


< 違う >








漣「そーいや訊いてみたかったんですけどね」

愛宕「なぁに? 」

漣「ご主人様が女だったらどうです。友達? 腐れ縁的な悪友? 他人? それとも嫌いな相手? 」

愛宕「ん? んんっ……どういう関係だとして? 」

漣「まぁ……ご主人様がいて、同じ男に依存しているとしましょうか」

愛宕「なるほど。…………私みたいな女? 」

漣「つまり? 」

愛宕「存在が、そもそも許せない」

漣「ははぁ…………自分はオンリーワン、みたいな?」


< 誰だこの完璧超人 >






叢雲「愛宕みたい、ってのは置いといて、どんなやつよ」

雲龍「アレの大きさからして胸が大きくて」

加賀「高身長ですらっとしていて」

天城「綺麗な黒髪と真黒の瞳で」

高雄「顔立ちが無駄に整っていて」

Littorio「積極的で朗らかでいながら心が弱くて」

明石「それでいて芯があって」

海風「自分の弱さを許せない完璧主義の、女? 」

瑞穂「そんな女がいたら、提督、抱きたいでしょう? 」

提督「そりゃお前当たりま……何か微妙な話だな、自分だと思うと」


< マジ >







提督「や、でもそんな俺の理想みたいな女の子いたとしてさ、認める? 」

愛宕「私はそもそも存在が許せないって言ったけど? 」

高雄「殺します、刺し違えてでも」

加賀「仰ぎましょう」

雲龍「ええ」

Littorio「ふふ、引き篭もってしまうかもしれませんね」

明石「……普通に自己嫌悪」

海風「誰であろうと、挑みます」

天城「…………反応はどうあれ戯れの仮定………はぁ」


ありがとうございました


< 何でもない >







Littorio「んっ……いやらしい、手つき」

提督「あぁ……」

Littorio「あぁ……そんな、ヤり方、ある、っんだ」

提督「……」

Littorio「ぃぃ……いいっ、です」

提督「……」

Littorio「あはっ、それ、そっ、れが……っ」

提督「ふぅ。…………蕎麦打ってるだけなんだけど、何なの? 」


< 寧ろ強く今年を思い出す一連の流れ >








Littorio「いえ、蕎麦打ちなんてもの見たことが無かったので」

提督「それにしては……うん、久々の割に上手くできたかな」

Littorio「これから切断? 」

提督「すぐ切らないと乾燥しちゃうからね」

加賀「準備、できてるわよ」

提督「ん。……俺も研ぎたかったんだけど」

高雄「お鍋も茹だっていますから。いつでもどうぞ」

瑞穂「お店じゃないのですからこんな本格的に……いえいえいえ」

愛宕「天麩羅も各種用意できてるわよー」

叢雲「年忘れ……年忘れ? 」


< 今年も少ないしもう何か勝手なこと宣っちゃう >








雲龍「もしあなたが男で、ここの面子に求められて結婚したら、どう? 」

瑞穂「高雄さんは、取り敢えず愛が重そう」

雲龍「ええ」

瑞穂「愛宕さんは毎日求められて、死にそう」

雲龍「ええ」

瑞穂「雲龍さんは、自明」

雲龍「ええ」

瑞穂「天城さんは……普段と他のときで面倒さが段違い」

雲龍「ええ」

瑞穂「加賀さんは……んぅ? 」

雲龍「どう? この玩具」

天城「知らないですよ……でも瑞穂さん? 何故に天城だけ推測ではないんです? 瑞穂さん? 」


< まぁ、大体来年もきっとこんな感じ >







瑞穂「えへへー」

江風「えへへー」

海風「はぁ」

明石「何か瑞穂さん幼くなると可愛いですね」

瑞穂「んぇ? ありがとっ」

漣「あざとい! 八十点! そしてあったかい! ぬくもり! 」

海風「江風もこっち。漣みたいに抱っこしてあげる」

江風「あン? 」

加賀「鶏天また揚がっ……何、してるの? 」


来年もよろしくお願いします

今年もありがとうございました


あけましておめでとうございます。
今年もお願いします。

2016年……吉
2017年……末吉
2018年……?


< 園か畑か巣窟か >







龍田「改めてあけおめことよろ~ 」

山城「はいはいよろしく。できれば今年は少し静かにしなさいね」

龍田「善処はするわぁ」

あきつ丸「山城こそ程々にな。……フ-」

扶桑「頭痛い……あなたたちよくあれだけ飲んで騒いで平然としてるわね」

龍田「年季? 」

山城「違うわよ。…………これは? 」

鈴谷「」

龍田「死体? あきつちゃんお持ち帰りしていいわよ」

あきつ丸「自分は理性が弱い。遠慮する」

龍田「あらそう残念ね」

扶桑「何が残ね……理性? 」


< そーいう場所 >








時雨「今年はやらないのかな、羽子板」

春雨「やってもいいけど墨は無いね」

時雨「あれが好きな人なんていな……うーん」

春雨「誰のこと考えたの? 」

時雨「誰ってそりゃ……大体のヒトだよ。違う? 」


< 大体2kg×5回っすねハハッ >







提督「何で新年早々餅搗きなんだよ。かったるいにも程があるんだが」

加賀「餅搗きは新年と相場が決まっています」

提督「どこの相場だ。……似合うな」

加賀「はい? 」

提督「餅搗きのスタイルなんて知らねぇけどさ……やたら似合う」

加賀「そう? 」

提督「戦闘衣からして割とそれっぽいんだけどな」

加賀「そうかもしれないわね。でもありがとう」

提督「…………」

加賀「…………」

提督「…………何キロ? 」

加賀「十キロ程」

提督「」


ピョン吉……?

今年もお願いします。
ありがとうございました


< 自分が言うことでもないが >








漣「そーいや初詣なんて行ってませんね」

提督「お前もコミケ行ってねぇだろう」

漣「や、さすがに規模っていうか近さが違いますし? 」

提督「まぁ……どうせ新年の挨拶は帝都だし、そのときでいいかなって」

漣「今年は? 」

提督「高雄と愛宕でも連れていくさ。階級と実績があるやつじゃないと駄目そうだし」

漣「それで前回はおまけの加賀さんが本命だったんですよね? 」

提督「違わないけど違う。……つーかそれ誰に聞いた? 」

漣「加賀さんですけど? 初めて映画デートしたって自慢してましたよ」

提督「あっそう。あいつも可愛いとこあ…………何でそれでもこいつら仲悪くないんだろう。割と謎だな」


< betterとかbestとかそういうことじゃなくて >







Aquila「現実は甘くありませんでしたね~ 」

GZ「あん? 」

Aquila「可愛い女の子ばかりのちょっと肉体的に辛いだけのお仕事だって聞いてたのに」

GZ「それはお前……間違ってはいないだろう」

Aquila「肉体的どころか精神的にも重労働で肝心の女の子は変にやさぐれていたりしますけどねぇ」

GZ「そもそもおまえだって何も求人広告を見て志願したわけではあるまい」

Aquila「ですけどー、ねぇ? 」

WS「あら、私は祖国の為に生きていられれば満足よ。
今のこの状況がベストだ、とは言わないけれど」

Aquila「さっすがお利口さぁん♪ 」

WS「あなたが適当過ぎるの、能天気」

Aquila「えー? 」

GZ「まったく……」

WS「……………………それに、ま、伯爵とも出会えたわけですしね。ついでにあなたとも」


< いや、是非聞いてみたい気もする >








WS「しかし……新年とはいっても私たちの闘志をさらに固くする素晴らしい訓示を聞いた後は普段通りなのね」

赤城「まぁ、特にすることもありませんし。弓でも引きます? 」

WS「遠慮しておきます。……あなたはあぁいう訓示、得意そうね」

赤城「そうですか? 私の場合あそこまで眠たくならせる程素晴らしいものは無理ですけど」

GZ「乾杯の音頭の方が得意だものな」

赤城「ええ、それが私の誇りですから」

WS「人望のあるあなたらしい。…………でも確かに好ましくは思うけれど、誇りなのはどうかと思うわ」


< STGトークでもしていたところ >







提督「艦船擬人化ゲームってのが流行ってるらしいじゃん? 」

漣「艦船……擬人化……うっ、頭が」

提督「あん? 」

漣「や、何でもねぇですよ。様式美っていうか何ていうか。もうやりませんよ」

提督「そうか。……流行ってるらしいじゃん。な? 」

明石「どこかで聞いたような覚え……うっ、頭が」

提督「……は? 」


< 本当に不思議がるような瞳で >







高雄「私は特に何もありませんけど」

提督「あ、そう」

漣「ちなみに高雄さんは、これです」

高雄「はぁ、こちらでも黒髪なんですね。…………赤目じゃない」

提督「俺は高雄が好きだよ」

高雄「私もですよ。…………でもそうじゃなくて」

提督「うん? 」

高雄「…………いえ、それでいいです。あなたが赤い目でも好きでいてくれてよかった」

提督「あぁ」

漣「あぁ……とか勝手に黄昏気味に完結すんなってーの。
あまつさえ流れで肩抱いて見つめたりすんな! 」


< 真剣そうな顔が読めない >







提督「あぁん? 文句ある? 」

高雄「…………」

漣「別にどこで盛ろうと構いませんけどね。
新年早々のティータイムではやめてください」

提督「へーい。……デカい」

高雄「…………」

提督「さすが二次元」

漣「高雄さんも大概ですけどねぇ……うん? 」

高雄「…………この衣装、売ってるんでしょうか」

提督「!!!??!!?!!!? 」


< 中身を知っていれば尚更 >







加賀「えーっと、私は……浜風みたいね」

漣「ケ、ケモミミもありますよー」

雲龍「ここに」

加賀「何故あるのよ……はい」

明石「無表情って……ちょっとは笑ってください」

加賀「にゃーにゃー」

天城「悍ましい……いえ、ギャップ萌え? が無いとは言いませんけれどね」


< 使用済み >







明石「私は、ははっ、にゃーにゃー言ってる幼女ですねぇ」

海風「はい」

明石「はい、じゃないんですよ。ケモミミなんて海風さんの方が似合うでしょう? 」

海風「あの人を部屋に呼んだとき付けてみたらさすがに勃たない、勃ったらまずいって言われたので」

明石「」

漣「わーお……」

愛宕「……それはもう本当に可愛かったんでしょうねぇ。危機感が再燃する程度には」


ありがとうございました


< 知っているだけかもしれないけれど >








時雨「優しさ? 勿論意味は知ってるよ」

鹿島「本当? 容赦が無さ過ぎると思うの」

時雨「生憎と接待プレイなんてできる程は上手くないんだ。
ちゃんと僕の辞書には載ってる」

春雨「……ふぅん? 」

時雨「たださ、それ他人が他人の為にするものなんだ。僕は関係無い」

鹿島「……」

春雨「まぁ、それでいいと思うよ。時雨ちゃんはそのままで」

浜風「つくった優しさよりは余程」

若葉「あぁ。……やらない善の方が救いになることだって、世には溢れているんだからな」


< しんみりしたかったのに >







明石「暇ですねぇ」

雲龍「あの人と高雄姉妹がいないもの」

Littorio「帝都ですものね。……でも、あなたは明石と江風がいれば遊べるでしょう? 」

明石「私で遊ぶとかいう世迷言は兎も角天城さんと加賀さんがいれば肉欲も満たせますしね」

雲龍「あの、割と全員揃わないとつまらないわねって……その顔やめて、襲うわよ? 」


< あながち…… >







春雨「でもさ、仮に時雨ちゃんと結婚したら優しくないよね」

時雨「……え? 」

春雨「機嫌がいいときと夜の相手中しか優しくなさそう」

時雨「えぇ……」

浜風「いえ、分かりますけど」

若葉「そうだな。その割に優しく常に構わないと拗ねる」

春雨「そうそう」

時雨「あのさ……いや、本当、何で? おかしくない? 」


< 悪ノリ >








春雨「それでさ、恋人のときのだだ甘で可愛い時雨を返して、とか言われるの」

時雨「もう何も言わないよ」

浜風「愛は変わらないのに態度が変わる女」

若葉「自分を棚に上げたくは無いがそんな女と結婚なんてしたくないものだな」

時雨「君たちね……」

春雨「さすが山城さんの進化前ってだけあるよね」

若葉「あぁ」

浜風「そうね」

時雨「ちょっとさすがにそれは失れ……山城に対してだよ? 」

山城「へぇ……? 」


< ええ! そうですとも! >








時雨「だ、大体それを言うならだよ? 」

春雨「何? 」

時雨「春雨なんて男友達すら刺しそうだし」

春雨「時雨ちゃんだね」

時雨「浜風は一度きり、ってのからいつの間にか何度でも、永遠に、になりそうだし」

浜風「時雨ですね」

時雨「若葉も痛みを与え合うのが幸せとか言って噛み付いたり嚙み付かせたりしそうだし」

若葉「時雨だな」

山城「まったくね」

時雨「…………」

龍田「まぁ、割とここの面子って救いようないし……私は普通よ? ねぇ? 」


< 話が歪みに歪んでさらに悪ノリ >








龍田「愛されるより愛したい系愛され女子でぇす☆ 」

山城「恋した殿方に全霊を捧げるわ」

鈴谷「取り敢えず仲良くなったらヤっちゃう系ってカンジぃ? 」

扶桑「あの、その……えーっと」

時雨「…………誰? この背筋凍るようなことさせる展開にしちゃったの。怖気走るんだけど」


< 反 >








龍田「まぁ、山城と鈴谷はそれっぽいけど」

鈴谷「は? 」

あきつ丸「あ? 」

鈴谷「龍田にやれって言われたんだけど? 」

あきつ丸「余程龍田の方がそれらしいな」

鈴谷「うんう……うん? 」

あきつ丸「何か? 」

鈴谷「はい? 」

扶桑「…………鈴谷、あなた熊野以外にも気を付けた方がいいわよ。主に、自分の行動」


< まるでそう、毒花咲き誇るように笑み深く >








提督「殿……閣下。大湊に行くこと、謹んで拝命致します」

「左様か。よくぞここまで悩んだものよ」

提督「それは私の不徳故、御容赦を」

「はは。……責とは、まことつまらぬものよな」

提督「…………」

「それが何であれ、自由には生きさせてくれぬ」

提督「…………」

「尊き血筋などと言われてはいるが、
しかしてただ偉大な先祖の栄光に守られた目端の利く小者」

提督「…………否定、するのですか。人類の発達と、この国の犠牲を」

「まさか。それ程余が大きいなどと囈語は申さぬ」

提督「…………」

「だがだからこそ……卑小な人間の一人であるからこそ、余は駒がほしい。
余の理想に共鳴するでもなく、裏切るでもない。
ただ己の欲望の為に必死になれる者が」

提督「…………」

「…………」

提督「…………今ならあなたに不遜な言葉を投げ掛けてみたいですよ、殿下」

「だろうな。……殿下、と呼ばれるだけで十分に余は、いや俺は、不快に思うが」


< 割と悪くない別室 >







愛宕「まっさか迎え兼接待役があなたなんてねぇ」

大淀「私も辞退したいところではありましたよ、本気で」

愛宕「それはそれで傷付くわぁ」

大淀「つまらない嘘を。……明石は元気? 」

高雄「それこそ知っているくせに」

大淀「……これでも友人のことは大切にする方ですから。
勝手にプライベートを覗くなんてこと、しません」

愛宕「嘘? 」

大淀「本音」

高雄「それが嘘? 」

大淀「それも本音」

愛宕「、という嘘? 」

大淀「だから

あきつ丸「やめておけ鬱陶しい。…………それだけ楽しめていれば十分でありましょうよ、まったく」


< いや、本当お遊びですから、ええ >








鹿島「他人を自殺の理由にする程落ちてなんていません」

龍田「本当? 教え子が沈んでから死にたがりに見えるけど」

鹿島「彼女たちは私の為に死んだわけではありませんから」

龍田「あなたの所為で死んだんだものねぇ~ 」

鹿島「ッ…………そ、うです」

龍田「それで自分の理想に目覚めたですって? 笑わせるわね。コメディアンでも目指してるの? 」

鹿島「理想が成った暁には、道化にでもなりましょう」

龍田「馬鹿ね。あなたの理想なんていう彼岸が現実になったら、そんなこと許されないじゃない」

鹿島「だから! それはーーーー






時雨「……あれ、何に見える? 」

山城「甘ちゃんのいい子が世渡りだけは上手いクズ女に挑んでいるところ」

赤城「勝てないと分かっていて我を認めさせたい矮小な存在」

春雨「えぇ…………どっちがマシ? 」

浜風「さぁ? …………どっちも最低ですけど、赤城さんが珍しく直裁なことを言う分、赤城さんでは? 」


< 他方からの逆説の逆説の正対の >









Aquila「まぁ、ようは遊んでるだけですよねぇ~ 」

GZ「片方だけがな」

WS「つまり私と伯爵みたいなものね」

Aquila「どっちがどっち? 」

WS「私があちら」

GZ「それでは私がこちらというわけか」

WS「ええ」

Aquila「それですねー」

GZ「…………」

WS「…………」

Aquila「……ふふ」

GZ「私たちは双方理解しているだろうが……Aquilaはどっちに賛同していると思う? 」

WS「難問ね。…………どちらの方が私に不利かしら」


< (中略) >







「ここで新たな問題が噴出する。人類は、我々は果たして母なる海の魔物に敗北したのか」

提督「…………」

「勝利し続けている、などというのはさすがに無知な戯言だが。……さて、どうだ」

提督「…………さぁ。私も無知故、お答えできる程のものは持ち合わせておりません」

「それこそ戯言を。……__少将」

提督「はっ」

「君は矛盾している。この国の犠牲が積み上げた情報を知りたがりながら、
それでもなお自らは安全圏で心を許した者のみと生きたがる」

提督「……それに関しては、返す言葉もございません」

「あぁ。……ぶくぶくと肥えた無能どもとてそこまでは欲深くはないであろうよ」

提督「…………」

「…………選べ。選ぶということを、選ぶのだ。選び続けよ。
それしか、汝が望むものを手に入れることなど、できまいよ」


< ある種尊敬混じりの呆れ >








提督「よう、終わったぞ。……久し振り」

愛宕「おかえりー」

高雄「帰りましょう」

大淀「お久し振りです。……あなたと話すのが一番楽なんて世も末ですね」

提督「そりゃあ末だろうしな。いや、年始か」

あきつ丸「くだらないことを。……それで? 」

提督「うん? 特に言うことは無ぇよ。
俺は殿下に年始の挨拶を述べただけだぜ?
なんならお年玉でもくれればよかったが」

高雄「……はぁ」

愛宕「……うーん」

あきつ丸「……ハンッ」

大淀「……ここまできて戯言を宣うなんて、あなたくらいですよ、本当」


< ここぞとばかりに >








提督「まぁ、真面目な話するとさ、疲れて甘いもの欲しくなるし。そんな感じで? 」

大淀「この三人は兎も角私はあなたにそんな感情持ち合わせていませんよ。嫌ってもいませんが」

提督「知ってる」

あきつ丸「いや、待て待て、何故自分も勘定に入れる」

高雄「それは

愛宕「ねー? 」

大淀「ええ」

あきつ丸「提督殿のことを嫌ってはいないが自分はそもそも鈴……忘れろ」

愛宕「へぇ? 」

高雄「なるほど」

大淀「まぁ、これは兎も角として明石さえ無事なら干渉はしませんよ」

提督「だそうだ。……で? 好きなの? 愛してるの? もうヤったの? うん? 」


ありがとうございました


< ヒトの暖かさの裏にはいつだって氷河 >







龍田「そういえば実際どうだったの? 死体」

あきつ丸「どの死体のこ……忘れろ」

龍田「ん。……あれ、私に恋してた、あれ」

あきつ丸「あぁ、刺殺体だ。自分たちも死体に傷を付けたかったわけではない」

龍田「ふぅん? 私は銃って聞いてたんだけど」

あきつ丸「参列は叶わずとも一応面会の時間は設けられたはずだが。それに説明も」

龍田「興味無いもの。今だって単にふと思っただけ」

あきつ丸「冷たい女」

龍田「ええ。…………それとも、泣いて縋る方が、好み? 」


< 錯覚だって現実なのだと >







あきつ丸「フ-……一般的には、そうだろうよ」

龍田「そうかしらねぇ……フ-」

あきつ丸「ま、それこそ今更な話だ。自分たちは提督殿のように陽の下を謳歌できない」

龍田「あの人の隣を歩くこと以外では」

あきつ丸「……あぁ。或いはそれも錯覚かもしれんが」

龍田「……」

あきつ丸「…………ここにも、寄っていくみたいでありますよ」

龍田「フ-…………そ、ちゃんと、話せるかしら」


< 果実の邪魔なとき >







加賀「死ぬ程寂しくて愛してほしいときにあの人の身体と隙間ができ

雲龍「自販機下に転がった小銭を拾うとき」

加賀「……」

天城「……姉様」


< 説明はしにくい >







提督「あ」

愛宕「うん? 」

提督「そういや俺ツイスターゲームなんてやったこと無いな」

愛宕「無いの? 」

提督「無いな。つーかガタイの分でたぶん即行で負ける」

愛宕「あなたとやると押し潰されそうだから私も嫌ね」

提督「うん。…………でもあれだな、お前とか高雄がやってるのを見るのは楽しい気がする」

愛宕「気がするだけにしておきなさい。……でも男の人って不思議ね」

提督「? 」

愛宕「もっと凄いことしてるのに、あんなソフトなお遊びも見たいだなんて」

提督「や、それはお前、なんつーか……うーん」


< 誰にとっての禍福か >






愛宕「そういえば山城って大尉じゃない、扶桑も」

高雄「そうね」

愛宕「大湊に来る可能性割と高いじゃない」

高雄「ええ」

愛宕「あの人のこと、憎からず思っているじゃない」

高雄「どんな反応かは別にしてね。…………あなたの言いたいこと、分かってる」

愛宕「ええ。次にもし指輪がくるとしたら…………きっと山城よねぇ」


< 取り敢えずは、今年のことだけでも >







提督「よう」

龍田「あら、おはよう」

提督「ん」

龍田「…………」

提督「…………」

龍田「…………何て言えばいいの? 」

提督「遅れたけどあけおめー、とか? ……まさか抱いて、なんて言わないだろう? 」


< 自嘲と諦念を喜劇で包み >







龍田「そうね。……ふふ、でももう本当に言えなくなっちゃった。
そんなこと言われたら今更言えないわ」

提督「卑怯で悪いね」

龍田「んーん。……あれ、最高の結果」

提督「俺はその代わり北国への赴任が早まった」

龍田「やっぱりヤる? 」

提督「お前の身体と赴任じゃあ釣り合わない」

龍田「傷付くわぁ」

提督「ばーか逆だよ。…………来たい? 」

龍田「さぁ? 天龍ちゃんもいるしあきつちゃんとは早々会えなくなるだろうし。
それなりにここで築いたパイプだとかコネもあるのよね」

提督「分かった」

龍田「何が? 」

提督「お前が臆病で流されたがりってこと」

龍田「ッ……あはっ…………とうにもう、知ってるくせに」


< 自作で欲情するのが一流と言われるものだが >








江風「そーいや雲龍さンって無駄に言語センスあるじゃン」

雲龍「そう? 」

江風「あとゲージュツ的センスもやたらある」

雲龍「ん……それで? 」

江風「いっそ表紙とか扉絵とか挿絵も自分で描いて官能小説でも書けば? 割と売れる気がする」

雲龍「……」

江風「……? 」

雲龍「ん…………官能小説……ほう」

天城「また余計なことを……」


< ユメ >







江風「や、でもさ」

天城「はぁ」

江風「エロい意味だけじゃなくて単純に雲龍さンの書く本って興味無い? 」

天城「まぁ、無いとは言いませんが」

江風「ストーリーテラーの才能があるかは知らないけどさ、
素地が現代なのかミステリなのか日常系なのかいっそファンタジーなのか」

天城「む……」

江風「で、書くとしたら、どんなの? 」

雲龍「あくまで書いてみたいもの、よね? 」

江風「うン。軍なのか会社なのか学園なのかでもいいよ」

雲龍「そんなの一択」

江風「へぇ? 」

雲龍「普通に生まれて普通に学生になって普通に恋をして普通に結婚して普通に年経て普通に、死ぬ」

天城「あぁ……」

江風「なるほど。…………官能小説? 」


< 実際自分を基にすると社会派小説になり得る気が >







雲龍「ま、そんなもの知らないからきっと書けないでしょうけれど」

天城「あぁ……」

江風「ストップストップ。そンなマジトーンは勘弁」

雲龍「そう……まぁ、戯れに官能を主に書いてみるとしたら」

江風「うン」

雲龍「今の気分だと普通のOLが取引先の男に辱められるのなんていいわね」

天城「……今の気分? 」

江風「……普通のOL? 」

雲龍「あぁ、この反応がやっぱりしっくりく……我ながら変に順応してるわよね、きっと」


ありがとうございました


ちょっとRで書かれる事を期待した


< 格付けしあう何たら何たら >







漣「今回のテーマは“ 女に嫌われる女 ”! 発表者は江風! 」

加賀「へぇ」

雲龍「ふぅん」

Littorio「ふふ」

叢雲「楽しみね」

瑞穂「ええ」

江風「は? いや、あの、えっと…………いじめ? 」


< 違うよ? >







漣「いーえー? これは単に江風と皆さんの溝を埋める親睦的お遊びだよ? 」

江風「うっそつけ。何でこンなこと毎度思い付くんだよ。
寧ろこれで溝掘り下がりまくるわ」

漣「高雄さんと愛宕さんがいないときこそって感じで? ……そうなんです? 」

加賀「いいえ。面白そうね」

雲龍「興味あるわ」

Littorio「上位に置いた人とは掘り下がりませんよ」

叢雲「別に下に置かれてもこの面子なら堂々と罵るし」

瑞穂「よもやこんな方たちに負けるわけ」

漣「ね? 」

江風「いや、あのさ…………これ、本当いじめじゃない? うン? 」


< 阿吽 >







江風「つ、つーか何? そもそも江風って皆と溝あるの? 」

加賀「……」

雲龍「……」

Littorio「……」

叢雲「……」

瑞穂「……」

江風「」

天城「……そんなにいじめないであげてくださいな」

海風「これでも繊細なんですよ? 」

明石「お二人の方が酷いような……いや、本当仲いいですね、マジで」


< いつもの私たちに >







提督「やあやあ諸君お久し振りです」

愛宕「ただいまー」

高雄「お変わりなく? 」

江風「きゅ、救世主! 」

愛宕「うん? 」

高雄「分かりませんけれど分かります。……でもですね」

提督「今日の玩具これ? 混ぜて? 」

愛宕「即ベッドでもいいわよ? 」

江風「」

高雄「はぁ。…………取り敢えず、ただいま? 」


< せめて複雑な顔と言ってもらいたい >







あきつ丸「それで? 提督殿の真意は掴めたか? 」

龍田「んー……微妙」

あきつ丸「そうか」

龍田「好きな男の心が分かるなんて、どんな女だって望んでるわよ」

あきつ丸「違いない。…………お前はバイか? 」

龍田「いいえ」

あきつ丸「山城は」

龍田「扶そ……レズ寄りのバイ」

あきつ丸「自分は」

龍田「レズ寄りの、バイ」

あきつ丸「鈴谷は」

龍田「ノーマル」

あきつ丸「…………」

龍田「…………こんな妙な悪巫山戯でやたら落ち込んだ顔されても困るんだけどぉ? 」


< 好きな相手が偶々…… >






時雨「そもそもあれだよね、バイとかノーマルとかじゃなくてさ」

あきつ丸「? 」

時雨「龍田の提督と天龍に対する好き、が別物なだけだし」

龍田「そうね」

時雨「山城は提督と扶桑が好きなだけだし」

龍田「ええ」

時雨「あきつさんは提督に対して負い目を感じて鈴谷に逃げたいだけだし」

あきつ丸「」

龍田「あはー……」

山城「何ピンポイントに抉ってるのよ……あと、私が、何ですって? 時雨? 」


< それでも割と気になるものです >







提督「ところでさ、ノンアルって運転しながら飲んでもいいんだよな」

高雄「まぁ、アルコールは有りませんし」

提督「良俗的にどうなのってのは別としてそうだよな」

高雄「ええ」

提督「でもあれって匂いどうなの? 勤務中に飲んでも怒られないレベルなの? 」

高雄「知らないですよ。あなた飲まないもの」

提督「嫌いだし。あれ飲むならそもそも酒を飲まない」

高雄「……」

提督「……」

高雄「……何故、訊いたの? 」


< 人間的クズと塵クズの違いくらい >








愛宕「というかあなた執務中でも余裕でお酒飲んでるわよね」

提督「使ってこそ権力、濫用してこそ権威」

高雄「……人として最低過ぎる」

提督「飲んでるクズより無能なやつが悪い」

叢雲「そういう問題じゃ……そもそも比較対象がお互いにおかしいでしょうが! 」


< 夜も更けつつ心も軽く >







大淀「あの男とまた飲みましたけど」

あきつ丸「そうだな。貴様がいるのは珍しかったが」

大淀「接待役ですし。……何故明石があそこまで入れ込むのかは、分かりませんね」

あきつ丸「貴様も嫌っているわけではないだろう? 」

大淀「まぁ、ルックスもトークも並以上ではあります。女を不快にさせない雰囲気も」

あきつ丸「それで十分だろう。ただでさえ自分たちを素で見てくれる人間など希少どころではない」

大淀「…………惚れやすい明石ならなお、か」

あきつ丸「惚れやすいといえば惚れやすいかもしれないが」

大淀「あんなに下半身で物を考える男なのに」

あきつ丸「下半身脳といえば下半身脳だが…………大淀」

大淀「何? 」

あきつ丸「山城に訊けば分かるでありますよ。
きっと本音とは逆の、周囲からは正しく思える評価を言う」

大淀「…………なるほど」


< グラスを包んだ嫋やかをさらに包み込んで寄り添って >







提督「ポニーもいいな。普段うなじあんまり見せてくれないから」

天城「いつもの自分が好きなんですよ」

提督「俺は今の天城も好きだけど。……どっちかっていうとポニーよりサラブレッド? 」

天城「さぁ? でも、姉様がポニーと仰ったのです」

提督「あいつが結ったのか」

天城「ええ。…………自信が全くないような手つきで、それはもう優しく」

提督「……そっか」

天城「……はい」

提督「……」

天城「……」

提督「……可愛いよ。綺麗なお前も、お前の弱い姉も」


< それも可愛らしいという袋小路 >







天城「ふふ、褒めてもお酒しか出せませんよ」

提督「褒めたか? っていうのは別にしても酒飲んでるんだし十分だろう」

天城「そう? 」

提督「あぁ」

天城「……」

提督「……」

天城「……」

提督「……うん? 」

天城「? ……だからぁ、褒めないと出せませんよ? 」

提督「可愛いっちゃ可愛いけど……めんどくせぇ」


>>209
書きたいと思ったことはあるんですけどね……色んなものを

ありがとうございました


< 生命の水ですからねぇ…… >








天城「ぅん……………………頭、痛い」

提督「あれだけ飲んだのにあれだけ盛ればな」

天城「目も、回りそう…………あなたは相変わらず平気そうですね」

提督「年季が違うし、そもそもそんなに飲んでない」

天城「あぁ、申し訳も……今日はお注ぎします」

提督「ありがとう。…………そういう問題かな? 」


< やろうと思ってできるあたりが >








天城「三割くらいは冗談。…………おはようございます」

提督「ん、おはよ。勝手に緑茶、淹れてるから」

天城「ありがとう。…………__さん」

提督「何? 」

天城「何故、隣のベッドで姉様が、平然と寝ているのでしょう」

雲龍「…………Zzz」

提督「いや、お前の意識落ちた後普通に入ってきて寝てたけど? 」

天城「…………はぁ? 」


< ドン引きを誘い嘲笑に導きその後を >








雲龍「んん…………うるさい」

提督「おはよう。うるさいのはお前の妹だけだ」

天城「心外な。天城とて大声を出せば頭が痛むのですよ? 」

雲龍「知らないわよ……何時? 」

提督「起きる時間」

雲龍「…………」

天城「今日は天城駄目ですのでこの人にしてもらってくださいね」

提督「まぁ、ヘアセットなんて俺から頼

雲龍「シャワーからね」

提督「……」

天城「はふ……もう少し、寝ないと」


< 絡繰が分かるだけに >








大淀「気を付けてほしいものですね、私って憲兵とか軍上層部の知り合い多いんですよ? 」

あきつ丸「おおそれは怖い」

大淀「殿下直属のあなたは別として」

山城「怖いわねぇ……ねぇ? 」

時雨「そうだね。後ろ暗いことなんて山ほどある」

龍田「ふぅん……」

大淀「あなたも」

龍田「つまんない戯言を。あなたが裏で使える人は、私が動かせる人間より、下」

あきつ丸「是非も無し。大淀が表で使える者こそ強い。
強いが、それだけだ。裏から手を回すのなら龍田の方がよほど、早い」

龍田「ね」

大淀「」

赤城「それこそつまんないですねぇ……立場と立ち回りからくる権威と、欺瞞と色香とブラフで騙した男なんて」


< 心から >








加賀「あの人とあの子にも困ったものね」

天城「結局絡み付いて脱ぎ散らかしていったものは天城が洗濯機に」

瑞穂「眠かったのでは? 」

加賀「醒ましてもらいにいったんでしょう。……でも本当に困るのは」

天城「……ええ」

加賀「それが羨ましく感じることよね、本当に」


< 何を? >







提督「…………腰痛い。あと背中」

雲龍「んん……ごめんなさいね。いつの間にか爪が」

提督「いいけど。……実はお互いに傷つけ合いたいんじゃねぇの? 」

雲龍「分からないわね、心の底から」

提督「…………」

雲龍「…………」

提督「…………って言いつつ握るの、やめない? 」


ありがとうございました


< 乞うご期待 >







漣「さて、ご主人様」

提督「何だよ間抜け」

漣「さして歌が上手いでも無く絵は壊滅的な野蛮人には言われたくないですねー」

提督「うっせぇな。俺より料理が上手くなってから言え」

漣「それこそうっさいですね。……アコーディオンです」

提督「あ? 」

漣「プレゼント☆ ちゃんと、弾けるようになってね☆ 」

提督「……は? 」

漣「自分の誕生日に弾き語りが目標ですよ☆ 」

提督「…………は? 」


< 煽られたのならば実力で煽り返す >








愛宕「そこはせめて嗜好的にギターじゃないの、とか」

高雄「音楽的センスはまだまともじゃあ、とか」

加賀「言いたいことは割とあるけれど」

明石「マジに受け取って練習始めるあの人もあの人ですよねぇ……」

雲龍「琴とピアノと……ん、いっそボーカルかしら」

叢雲「アコーディオンにボーカルって何よって思ったけど……割にあるし、雲龍なら無駄に絵になるわよね、きっと」


< 衒い無く >







瑞穂「そもそもちょっと待ってください、待って」

愛宕「? 」

瑞穂「雲龍さんってお琴どころかピアノまで弾けるんですか? 」

雲龍「? 音さえ掴めば同じ楽器でしょう? プロになるわけでもないし」

海風「……」

江風「……」

瑞穂「あ、素なんだ……瑕疵に対して、というか才能と容姿への穴、というか」


< ある種のギャップといえる >







雲龍「実際適当に掻き鳴らすだけなら猿でもできるわよ。
ヴァイオリンで綺麗な音を出すのは難しいかもしれないけれど」

明石「やー……えぇ? 」

Littorio「嫌味に聞こえないあたり人徳……いえ、他で馬鹿にされているだけかもしれませんけれど」


< 或いは憧れか壁か目標か >







明石「雲龍さんって無駄に才能に溢れてますよね」

天城「あれで凝れば凝っただけ集中するタイプですし」

漣「しかも見た目だけなら高身長で出るとこ出ててエロそ……眠たげなとこも様になってて」

瑞穂「加えてお料理を始めとして大概はこなすんですよね」

明石「……」

天城「……」

漣「……」

瑞穂「……」

Littorio「ふふ、女の敵、ですね? 」


< どういう経路を辿ってそこに行き着いたのか >








提督「ってもある意味男の敵でもあるわけだが」

叢雲「真っ当な既婚者か遊ばれる程度の馬鹿にはね」

提督「俺はどっちでもねぇって? 」

叢雲「なれないでしょ。このままいけば」

提督「抉ってきますね。……あれが義理でも母親になったらどうする? 」

叢雲「あんたが死ぬ」

提督「……はい? 」


ありがとうございました


< 怖がるどころか嬉々として >







鈴谷「ーーーー……ってことがあったらしーよ? 」

時雨「へぇ……それは確かに恐ろし

あきつ丸「ハンッ、そんなものより余程先日の

春雨「実体験はいいですから……本当に」


< escalation? >







愛宕「そういえばあなた、鼾も歯軋りも無いわね」

提督「無い方がいいだろうよ。ヤって寝た後それとか拷問並じゃねぇか」

愛宕「そうだけど……疲労が見た感じより大したこと無いってこと? 」

提督「知らないけど。そうかもね」

愛宕「ふぅん? …………そっか、つまりまだまだヤっても死にはしないのね」

提督「うん? …………うん? 」


< 帰結 >






高雄「まぁ、死にはしないでしょうけどね」

天城「そういう問題じゃありませんよ」

愛宕「どういう問題? 」

雲龍「一人の回数が、減るわ。集中する分」

高雄「……なるほど」

天城「……盲点でしたね」

愛宕「雲龍ちゃん頭いいー」

雲龍「それほどでも」

瑞穂「絶対的におかしいでしょう……基底がおかしければ正しく聞こえるのかもしれませんけれど」


ありがとうございました


< ploomなんとか >







提督「んー……合わないなこれ。甘い蓬みたいな味する。クスリかよ」

高雄「どうせまた普通の煙草に戻るんなら買わなければいいのに」

提督「っても、さ。……どうすっかなこれ、カプセルまだ三箱くらいあるんだけど」

高雄「ここでは誰も欲しがりませんね」

提督「うん。……結局iQOSも週一くらいでしか吸ってないなぁ」

高雄「はぁ。……そもそも、あー……ヤった後にしか吸わないでしょう、殆ど」

提督「あぁ。ハイなときに一手間有るのが嫌でこれも買ってみたんだが」

高雄「正直普通の煙草の臭いの方がマシです。好きにはなれませんけれど」

提督「あ、そう。……………………女って不思議だよな、性臭には興奮するのに」


< いつだったかな本当 >








漣「やーっと皆さんに出したテストの採点終わりましたよー」

海風「やっとかぁ。江風には勝っててほしいかな」

漣「つっかれたつっかれた。皆さん捻くれ過ぎィ」

提督「知るか。そもそも存在を忘れてたぞ、俺は」

愛宕「一位以外は漣様に献上品。この人より低かったら一週間禁欲、で間違い無い? 」

漣「え、ええ……一応それですけど。やめません? 」

提督「駄目。俺に喧嘩売ったり煽ったりしたんだから、なぁ? 」

加賀「……」

雲龍「……」

高雄「私なんてどう考えてもとばっちりなんですけど」

叢雲「で、一位があいつに何でも命令できる権利か……しょっぱい」

漣「本当ね」

提督「しょっぱいとか言うんじゃねぇよ馬鹿、ってーかお前発端だろうが」


< ある種の理解者 >








漣「えーっと、ではではお待ちかねの結果発表ですが」

雲龍「それであなたの生命も問われるわね」

漣「…………殺さないで? 」

雲龍「」

愛宕「雲龍ちゃん逝きましたー。よかったわね、取り敢えず最下位じゃなくて」

提督「ばーか。誰捕まえて最下位とか宣うんだよ」

加賀「プライドと能力を純粋に問われてるのは瑞穂と江風だけね」

明石「? 叢雲さんは? 」

加賀「どうせ無駄に張り合って変な賭けでもしているんでしょう? 」

叢雲「そうだけど……何かしたり顔で言われると腹立つわね」


< 献上品はお流れになりましたとさ >








漣「まぁ、取り敢えず叢雲ちゃんは首位ではないよ」

叢雲「チッ」

漣「ちなみに江風の上か下は誰もいない」

江風「何でそれだけは確実に言うンだよぉぉぉぉぉぉぉぉ! 分かっちゃうじゃンかよぉ! 」

漣「今回高雄さんは愛宕さんより上」

高雄「へぇ」

愛宕「ざーんねん」

漣「雲龍さんはご主人様よりは下だけど天城さんと瑞穂さんより上」

雲龍「もうどうでもいいわ」

漣「で、あとはまぁ……これでいい? 」

提督「落とし所じゃねぇの。……当然俺が首位だよな? 」

漣「黙秘でーす」

提督「そ。……雲龍ー、漣が一緒に訓練したいって言っ

漣「やめ、やめなさいお兄さん、やめっ、ちょっ、雲龍さんもそんな獲物を見る顔しない! するな! 」


< 分かるけど分からない >







龍田「お互いが言いたいこと全部曝け出せるって理想よね~ 」

山城「今日は一体何をほざくつもり? 」

龍田「別に? 理想よねって」

山城「あなたそれできるの? 」

龍田「できるわけないじゃない」

山城「…………はぁ? 」


< ドビーは悪い子! >








扶桑「そもそも何でも話せる相手、なんて好ましくは思えても添い遂げる殿方としては見れない気がするの」

山城「」

赤城「浮気性の若妻みたいなこと言いますね。……金平糖美味しい」

鈴谷「やー、扶桑だとそれ似合いそうだよねぇ」

山城「」

扶桑「山城? 」

あきつ丸「一理有りそうだ、などと考えた顔だな。
…………だがこんなことで吐血寸前の顔になるな阿呆」


< 珍しく褒めているようでそうでもない >









龍田「その代わり山城は一途で健気でたった一人の男の娼婦にでもなりそうね」

赤城「せめて妻、と言って差し上げましょうよ」

山城「……だ、大体他は兎も角あの扶桑姉さまが何人もの男を許すわけないしょうが」

あきつ丸「おお、生還したか」

鈴谷「同意してもいいけどさー……鈴谷の方見ながら言うのやめてくれない? 怒るよ? 」


< 自分からやめるのと誰かに破られるのと >







雲龍「…………」

叢雲「分っかりやすいテンションの下がり方ねぇ」

雲龍「…………死ぬ」

叢雲「いっそ一週間溜め込みなさいな。死にはしないわ」

雲龍「それができれば……天城でも駄目なの? 」

叢雲「駄目でしょ。ルールに則れば」

雲龍「はぁ……」








明石「……何で雲龍さんは真面目にもう半分破られたような約束守ろうとしてるんでしょう」

愛宕「プレイの一環でしょ? 放置プレイ? 」

江風「えぇ……」


< 魔窟>







鈴谷「明確なレズでさ」

龍田「うん? 」

鈴谷「パートナーが決まっててもうヤってるのって誰? 」

龍田「んー…………あら」

鈴谷「いないよね? 明確に執着する相手がいたりもうヤっちゃってるのはそれなりにいるけど」

龍田「バイみたいなのばっかね」

鈴谷「うん。…………閉鎖空間ってこんなものなの? ねぇ? 」


< 世界の約束♪ >







雲龍「いまは一人でも二人の昨日から~♪ 」

高雄「……」

雲龍「今日は生まれきらめく~♪ 」

加賀「……」

雲龍「初めて会った日のように~♪ 」

天城「……居た堪れない」

瑞穂「なまじ歌が上手いばかりに」

明石「やたら情感籠もってますもんねぇ」

Littorio「酷い自虐か、良い意味での露悪か」

提督「や、本当なんなの……さっきまで楽しく食堂でカラオケしてましたでしょう? ねぇ、皆さん? 」

雲龍「あなたが教えてくれた~ 夜にひそむやさしさ~♪ 」


< 三年目の浮気♪ >








提督「馬鹿いってんじゃないよ~♪ 」

江風「もうただのクズじゃねぇか」

海風「よくいうわ いつもだましてばかりで~♪ 」

明石「海風さんは何故デュエットでこの選曲を」

雲龍「ヤってから三週間も経ってないんじゃないの? 」

提督「三年目の浮気ぐらい大目に見ろよ~♪ 」

愛宕「ふぅん……」

高雄「……へぇ」

海風「両手をついてあやまったって 許してあげない~♪ 」

加賀「そうよね」

Littorio「ふふ……Littorioたちはどちらかというと逆ですけれど」

瑞穂「……もうヤダこの基地」

提督「男はそれなりに浮気もするけど本気になれない 可愛いもんだぜ~♪ 」


ありがとうございました


< 今日も朝からコ結構コー >







漣「そーいや結局一位以外が漣にプレゼントを贈るって話無くなっちゃったじゃん? 」

叢雲「あなたね、あの雰囲気でそれ言えたわけ? 」

海風「あの人より下だって確定したら一週間が灰色だもんね」

漣「やー、言えねーですけどねー? でもねー? 」

雲龍「そんなに欲しいなら快楽でも与えてあげましょうか? 私無しじゃ息もできないくらい」

叢雲「……瘴気」

海風「……こわ」

漣「けっこーでー……近付くな触るな壁に追い遣るなぁぁぁぁっ! 」


< ヤンデレとは何ぞや >







雲龍「何? 」

明石「うーん……正直精神的にも愛情的にも雲龍さんで十分病んでると思うんですよ」

雲龍「ふぅん? 」

明石「でもですね、何というか愛が重過ぎてあの人のことちゃんと考えていい子ちゃんしてるでしょう? 忠犬わんこみたいに」

雲龍「わんこは兎も角……まぁ、あの人の嫌がることをしようとは思わないわね」

明石「あと高雄さんなんて完全に病んでると思うんですよ。
二人っきりのときなんてヤバそうですし」

雲龍「ええ」

明石「でもですね、うん。普通のヤンデレとは違う気がするんです、何故か」

雲龍「そう。…………普通のヤンデレ? 」


< 洒落で終わらせないとやってけない程度には >







愛宕「創作方向だから駄目なんじゃない? 」

明石「? 」

愛宕「現実的、っていうとそれも違うけどぉ。
リアルっていうの? この世界で起こっていることから見てみるとか? 」

雲龍「つまりメンヘラサイコストーカーがヤンデレ? 」

明石「や、それはヤンデレじゃなくて文字通りメンヘラサイコストーカーじゃないです? 」

愛宕「難しいものね、っていうかヤンデレになりたいわけ? 」

雲龍「いいえ、全く」

明石「でしょうよ。……ヤンデレっていうよりは深くヤバく末期的に病んでる、ですし? ははっ」


< 定義的には >







瑞穂「意中の相手に精神的・物理的二律背反を抱えた上に、
独占欲が顕れて葛藤によって本来の自分が潰される、ということのようですね。適当に纏めると」

雲龍「ん……私、ヤンデレ? 病んでる? 」

愛宕「病んでるんじゃない? 」

雲龍「そうよね」

明石「まぁ、それでも……それで? 」

雲龍「うん? 」

明石「何で今更ヤンデレ? 」

雲龍「そんな中途半端がいたら嫌いになりそうだと思ったの。大湊で」

叢雲「本当そうね、掛け値無しに」

海風「それ、意味と意志が全く違うと思うんだけど……」


< 主よ、汝の御意志を今 >







龍田「折ると祈るって似てると思わない? 」

扶桑「そうね。……何故賛美歌を聴きながらそれを言うのかは理解できないけれど」

龍田「扶桑ってこういう趣味あるんだ、って思ったの」

扶桑「信教なんてことは宣わないわ。単に好きなの、静謐な部屋で聴いていたいわ」

龍田「そこに私が来た、と」

扶桑「遠回しに言って邪魔だからせめて静かにしていてくれるかしら。
折角山城もいないし暫く振りに一人なのに」

龍田「残念。上官があなたを呼んでるの」

扶桑「そう。…………祈りって、理不尽よね」

龍田「誰にとっても……ええ」


< それが楽しい >







山城「まったくこの女は……姉さまのお時間を取り上げるようなことを」

龍田「あぁら、私は上官の命令に従っただけよ? 」

山城「あなたの口なら幾らでも遅らせられるじゃない」

龍田「咥えるってこと? 」

あきつ丸「メリットが無いという意味か? 」

鈴谷「相変わらず……言語が違うって言われた方がまだ幸せだよ、本当」


< 割といると思うけどね >







あきつ丸「しかし……悪人面が性格面に追い縋っているのか逆なのか迷うところだな」

龍田「こんな美人捕まえて悪人面なんて失礼しゃうわねぇ~ 」

山城「そういう顔が悪女の最たるって……いえ、これはこれで好きな男もいるようだけれど? 」


< 瀆神者の凱歌 >







扶桑「……………………山城」

山城「はい、扶桑姉さま」

扶桑「大湊って、寒いわよね」

山城「此処よりは、少なくとも」

扶桑「…………」

山城「…………」

扶桑「…………女って、いえ……私って、醜いわね」

山城「ええ。……でも、それが姉さまの、美しさですから」


< 遠目から眺めつつ >







鈴谷「言葉では伝わってる気がしないのに何故か伝わってる現象っぽい」

赤城「あれで共依存極めてますからねぇ」

鈴谷「知ってるけどさ。……熊野ももう少し物理な接触控えてくれたらあぁなれるのに」

赤城「なりたい? 」

鈴谷「そりゃね。これでも熊野のことは特別好きだし……最上と三隈には悪いかもだけど」

赤城「そう。…………熊野さん? 」

鈴谷「ひぃぃぃぃっ! ……いないし。赤城さんまでそういうことやるのやめ

赤城「いえ、後ろではなく其方

鈴谷「ヤぁぁぁぁっ! …………いないし! いないしっ! なんなのもうっ! 」


< ヒトという多面性の極致 >








愛宕「優しくて頼りになるカッコいい人」

加賀「まぁ、間違ってないわね」

愛宕「繊細で臆病だけれど芯のある人」

加賀「それも間違ってはいない」

愛宕「身内だと認識したらどこまでも想って行動してくれる」

加賀「誤ってはいないわ」

愛宕「他人の自己犠牲は嫌うけれど自分のそれは許してほしい」

加賀「ちょっとクズっぽくなった代わり逆に一番正解に近いわね」

愛宕「ええ」

加賀「…………」

愛宕「…………」

瑞穂「瑞穂も間違っているとは言えませんけれどね……好意的過ぎるんじゃあ」


< 天職なんて本当に幸せだと思う >








愛宕「だって好きだし? 」

加賀「右に同じ」

Littorio「大切な存在が傷付くのを見たくなくて、
狡賢くしても気付かれない世渡りの上手さがあって、
豆腐メンタルで踏み出すのが怖くて、
流されることに逆らわないのが流儀で、
無償の奉仕なんてものを信じることができない。
そんな優男のお話ですね。臆病なところだけは限り無く正しい」

愛宕「……」

加賀「……」

瑞穂「……」

江風「ここだけ聞くと本当にヒモとか女衒とかになった方がよかったンじゃねぇの? いや、マジでさ」


< 禁欲中です >








雲龍「人間は危機的状況に陥ると胤を遺そうとして性欲が高まるらしいわ」

提督「聞いたことあるな」

雲龍「つまり逆説的には禁欲中に性欲が高まるのは、
種の保存が危機的状況に陥っているわけでこれはまっとうな女の

明石「んなわけねーでしょーが! この淫乱女! 」


< 普段平生いつものあなたが >








雲龍「悪いわね、乙女の前で」

明石「はぁ」

天城「姉様は乙女じゃないんですか? 」

雲龍「あの人の前でだけ、なれるの」

明石「……はぁ」

天城「……なるほど」

雲龍「乙女は娼婦になれるけれど娼婦は決して乙女には戻れない。それだけは大切な矜持」

瑞穂「これは最高に乙女ちっくで清廉に思います、けれど……うーん」


< 都合のいい女から見た都合のいい女 >








雲龍「まぁ、そもそも複数の女囲ってる男の前で乙女になってもいいとこ都合のいい女だけれど」

明石「……はぁ」

天城「……そうですね」

瑞穂「台無し。…………仮に照れていて露悪的になっていたとしても、無いですよ? 雲龍さん」


ありがとうございました


< 本当やめて >







雲龍「そもそもあなた、しなつくって誘惑してみても割に平然としてるじゃない」

提督「や、そんなこと無ぇと思うが」

雲龍「例えば上目遣いとか」

提督「背高いから、女の子に見上げられるのって慣れてるんだよ」

雲龍「本当にそれだけ? 」

提督「あん? 」

雲龍「仁王立ちフェ

提督「やめろ」


< 欲望渇望熱望尽きなく >








雲龍「もっと髪掴んで腰振ってもいいのに。できれば唇が腫れるくらい強く」

提督「あのさ……上目遣いの話どこいった」

雲龍「三つ編みなんて手綱の為にあるようなものでしょう? 」

提督「そんなわけ。……お前普段からその為に編ませてることになるが」

雲龍「天城なら許してくれるわ」

提督「そりゃそうだろうが」

天城「その方面の姉様に関しては零す涙も枯れましたしね」

雲龍「でしょ? 」

天城「はい。……でしょ、ではないと思いますけれどね」


< 狭間といえる >








愛宕「海風ってどこまで仕込まれてるのかしら」

高雄「品の無さ極まれり、ね」

加賀「どこまで、というのがどこまで、か分からないのだけれど」

愛宕「んー……ん? 」

高雄「……さぁ? 私も分かりませんよ」

加賀「ナカで排にょ

雲龍「嫌ですね」

愛宕「えっ」

高雄「そんな」

加賀「つまり海風はまだ、と」

明石「やー……雲龍さんをそういうボーダーラインにするの楽でいいですねぇ、はははっ」


< 止まるところを知らず知らず >







雲龍「私が欲しいのは痛みであって傷であってあの人の証であってつまり白くて濁った粘性の精えーーーー

天城「何でこんなのが姉でしかも嫌いになれないんでしょう……」


< 自分が高くて僅差だとは考えないのか >








漣「江風って大きいよね、漣より」

江風「ン? 度量のこと? 」

漣「ばーかばーか! 漣の方が百倍デカいわばーか」

江風「ガキかよ……タッパ? 」

漣「それもだけど、そうじゃなくて、胸」

江風「あぁ……微々たる差じゃねーの? 」

漣「あと一点で最下位逃れられなかった子もいるんですよ! 」

江風「そりゃすま……江風のことだろ?
自分で言うのもなンだけど江風並って、誰だ? 」


ありがとうございました


< どうか世界中が幸ある朝を >







瑞穂「あぁ……………………汚された」

明石「人聞きの悪い。初めてにしてはよかったですよ? 」

瑞穂「クズ……あの人に似てきてません? 」

明石「あの人はこんなこと言いませんよ。
…………似てきてるというか似たようなことしたのは、確かですけど」


< それなりに晴れた陽の下で >







瑞穂「はぁ。…………初めてが女というのも酷い倒錯」

明石「あの人の方がよかった? 」

瑞穂「ノーコメント。…………これは失策? 」

明石「ええ。“ あなたがよかったの ”くらいは言ってほしいところです」

瑞穂「自分では言えそうもないのに? 」

明石「だから、ですよ。…………シャワー、浴びないと。
このままじゃあ私たち、朝食も食べられません」


< 普通の女の子って普通に強いんだよ? >







龍田「…………これからもよろしく? 」

山城「仕方無いわね。私と姉さまの邪魔をしないならそれでいいわ」

扶桑「拝命に対する拒否権を認められていたのが、逆にあれよね」

あきつ丸「圧というか、何というか」

鈴谷「龍田たちは皆大湊かぁ、寂しくなるね」

龍田「ん……まぁ、思い出したらお手紙でも送

鈴谷「お土産、期待してるよ? 青森といえばーーーー

龍田「えっ」

山城「はぁ」

扶桑「…………ま、ある種強いといえば、確かにあなたらしい、かしらね」


< 明日は明日の風が吹く。或いはそれが、嵐でも >







山城「ま、まぁ、それより問題なのは」

扶桑「龍田改二? 」

龍田「あの人はいい土産だ、なんて笑ってたわねぇ」

山城「知ってたの? 」

龍田「あれで高級将校なのよぉ? 無駄に中枢にも首突っ込んでるし」

山城「そうだけれど」

扶桑「私たち以外の面子のことは? 」

龍田「知らない。本来ならあなたや山城のことだって知らないはずの類でしょう、こんな情報。ねぇ? 」

あきつ丸「お互いがお互いを縛るような存在だというように?
逃げ出せない足枷と力を解放する感情を同時に持たせられると? 」

龍田「ええ」

山城「…………ええ」

扶桑「……………………そう、ね。ええ、そこまで見透かされているとは、確かに考えたくない」


< だってまだ、さよならを言うときではないから >







山城「あぁ、そうだ。天龍は? 」

龍田「天龍ちゃん? 天龍ちゃんは……大丈夫。あの子には何だってあるもの」

山城「何だってあったとしてその一つが遠ざかるわけだけれど? 」

龍田「遠くてもいいの。私たちは相手がどこかで生きていて幸せになろうと藻掻いてる、って信じることさえできれば」

山城「…………そ」

扶桑「強いのね」

龍田「それに? ほら、あなたたちもいるし? 」

山城「…………」

龍田「…………」

扶桑「…………まだ、言えてないのね」

山城「…………それでも、決断したことくらいは認めてあげる。
後悔と懺悔に苦しんだ顔で笑っていても」


< 振り切って信じ込もうとして >







提督「メンバー見る限り……うん」

高雄「誰に何が期待されているのか分かりやすいですね」

愛宕「遂に私たち決戦兵器扱いされ始めたの? 」

提督「火力と経験値的な意味でな。…………しっかし」

高雄「何人か知らない方がいますね。会ったことも無い」

愛宕「軍じゃ当然のことじゃない。それに」

高雄「? 」

愛宕「私はこの人と高雄さえいれば、構わないわ。他にこれ以上を望むなんて、他の人に悪いもの、ね? 」

高雄「そ、うね。……………………ええ、本当に、そうだわ」


< あまりにも直裁に >







雲龍「そうそう、ちゃんと膜は残してあげた? 」

瑞穂「」

明石「だいじょぶですよ。ハードなことなんてしてませんし。というかできない」

雲龍「そ、よかったわね。喪わなくて」

瑞穂「」

雲龍「と、いってもこれそのうち手滑って

明石「いやいやいや……いやいや、ねぇ? 」


< お姉様が一人だけとは限りませんからね >







加賀「まぁ、踏み外したのは確かよね」

瑞穂「…………それくらいは、自覚しています」

加賀「明石ってどう? 私、殆ど寝台では絡んだこと無いのだけれど、優しい? 」

瑞穂「優しい、のではないですか。基準がよく分かりません」

加賀「そ、分からないままゆっくり堕ちていけるといいわね。気持ちよく

瑞穂「堕ちるのは確定なんで……はい? 」


< お互いに知らない姿を >






加賀「まぁ、別にあの人も雲龍も優しくないわけではないけれど」

天城「寧ろ姉様は甘いくらい蕩けさせてくれますよ。
天城はあの人といるときの受けの姉様なんて知りません」

加賀「えっ」

天城「はい? 」

加賀「…………え? 」


< 誰が為の、何の為の努力 >







あと一年、続けてみよう。

あと半年、やってみよう。

あと一ヶ月、続けてみよう。

あと半月、やってみよう。

あと一週間、続けてみよう。

あと半日、やってみよう。

その連続で、私はできている。






雲龍「はい」

漣「はいじゃないが」

瑞穂「そもそも何を続けてやってみて、を聞きたくない時点で出落ちですね」


< これ以上は付き合いきれませんよ? >







雲龍「でもね、褒めてほしいの」

瑞穂「はぁ……? 一体何を」

漣「瑞穂さんに手出さなかったこと? 」

瑞穂「」

雲龍「そうじゃないけれど……そうね、何だかそう言われるとそれも凄い気がしてきた」

天城「姉様……? 」


< 褒められたことではない(偽) >







瑞穂「……で、何です」

雲龍「復帰早いわね。……買うの、見送ったの」

瑞穂「はぁ」

天城「……覚悟は決めました、どうぞ」

雲龍「スパンキングベンチ」

天城「」

漣「うへぇ……」

Littorio「ディープ…………いえ、思い止まったのですから、ええ。
もうこんな話はしたくないので終わりましょう? 」


< 同居するのかなんて知らないが >







高雄「酔いました」

叢雲「知らないわよ」

高雄「酔ったんです……あの人ももう少し地に足をつけて穏当にいってくれないものでしょうか」

叢雲「臆病な割に無茶をしたがるものね」

高雄「ええ。……どうにかならないものでしょうか」

叢雲「一人の女の至上命題について話せなんて難し過ぎて無…………まぁ、そうね」

高雄「? 」

叢雲「実際あなたがそれなりに意識変えてあいつの情に訴えれば何とでもなると思う」

高雄「はぁ」

叢雲「縋れって言っているんでもなくて、
突き放せって言っているんでもなくて。
もっとあなた自身のことを見てもらえるよう努力なさいな」

高雄「なるほど。…………やけに親身ですね」

叢雲「気紛れよ。……………………娘も他人事ではいられないし」


ありがとうございました


< 取り敢えず現状を >







加賀「戦力バランスはかなり改善されるわね」

提督「そりゃあ曲がりなりにも警備府だしな」

加賀「現状は

天城「戦艦が一、正規空母が二、変態が一、水上機母艦が一、重巡洋艦が二、工作艦が一、駆逐艦が四、ですね」

加賀「ありがとう。…………あら、でも思ったより悪くはない気も」

天城「そうですね」

提督「しかも練度はかなり高いし」

江風「いやいやいや、何で皆平然としてるンすかもう……」


< 邪推や穿った見方もし過ぎるとですね…… >







提督「? 潜水艦タイプがいないのは苦しいが、
Littorioを守る配置と思えばそれなりだよな」

愛宕「軽巡がいないのは少し痛いけれど、寧ろ空母三に水母一は過剰? 」

高雄「だからこその龍田さんですか」

提督「…………」

加賀「…………」

愛宕「…………」

高雄「…………何だか自分で言っていて嘘臭く思えてきました。おかしいですね」


< 部屋の掃除のことかな? >







愛宕「ま、まぁ、いいでしょ、そんなことは」

高雄「そ、そうね。……いつ? 」

提督「そのうち? 」

愛宕「は? 」

提督「怖い怖い。……今月か来月には行くんじゃねぇの」

愛宕「適当な」

提督「掃除が済んでないんだろう」

愛宕「……ふぅん」

高雄「大事ですものね」

加賀「まったく……手早く済ませてほしいわ」


< 割とストレートに気分が悪い >







雲龍「そういえば、これ。少しだけだけれど書いてみたの」

天城「? 」

雲龍「官能小説。前に書いてみろって言っていたでしょう? 」

天城「あぁ……書けと言ったつもりはありませんが」

雲龍「でも駄目ね。希望を書くととても他人には見せられないものになるし」

天城「姉様にもそれくらいの分別はあったんですね」

雲龍「ノーマルに書こうとするとどうしても思い出して濡れるわ」

天城「はぁ。…………あれ、つまり天城にこれから姉様が興奮したシチュを、読めと……? 」


< 昏い寝室。月明かりも今は莫く >







舌、というものは本来は味覚を感知する為の感覚器官である。
他にも上手く言葉を発音する為の口腔機能なんてものも備えているのだったか。

少なくとも、そう。
其処に誰かが在ることを確認する様に、
其の誰かに自分をぶつける様に動かす機関ではなかった筈だ。

彼の舌が蛇の様に私の舌を絡め取り、
追い立てられた鼠の様に私の舌ははしたない性器に成り果てる。

吸われ擦られ甘く、噛まれて。
性器に成り果てた私の舌は全身の感覚を鈍らせる代わりに、
其処の感度を研磨させ葉脈の如く脳髄に痺れを流し込んだ。

深く抱き締められ、仰け反らされた背が更に軋んだ。
流し込まれた唾液に燃やされた下腹が自分勝手に身体を跳ねさせる。

跳ねた身体はまるでそうあるのが当然の様に、
彼の身体に更に密着し、芯から火照らせていく。
穿たれ、抉られ、嬲られ、様々な甚振り方をされるのを期待して、熱い蜜液が、流れる。

「欲し、い……早く」

執拗に責め苛んで昂ぶらされても、欲しいところには触れてくれない。
この男はそういうタイプの、クズだ。

全身から汗と牝の臭いを撒き散らかされても、なお。
こちらからはしたなく、下品に、心の底から願わないと、与えてくれない。

彼自身だってその凶器染みた肉槍が破裂しそうな程に猛っているのに、まだ。
まだ、与えてくれないのだ。狩人は獲物の隙にのみ、矢を放つ。

「……何? 」

「だから、あぁっ……ッ」

一瞬だけ、そう一瞬だけ、まるで感覚を確かめる様にふわりと尻たぶの下方を過ぎる掌。
時に腰を鷲掴みにしたり胸を覆って揉み潰すこともできる大きさだけれど。

今回はただ単に軽い羽根の様に撫で摩って行ってしまった。
相変わらず腰に巻き付けているのが定位置であるかの様に、それは私を離さない。

「うん……? 」

「だ、からぁぁぁぁ……! 」

昂ぶらせて、ねだらせて、貶めて、心が膝を着くまで、きっとこれは終わらない。
望んだのは私だけれど、でも。
それでも、でも。

きっとこれは罰なのだ。
そう。既に妻のいる男を惑わせて自分の愛欲を満たし、情を分けてもらいたい。
そんな浅ましい牝に対するーーーー


< 説明調とか突然の解説とかその辺 >






天城「…………」

雲龍「短いけれど、どう? 」

天城「まぁ、色々と言いたいことは有りますが……何というかですね」

雲龍「ええ」

天城「…………司馬遼太郎でも目指しているんですか? 」

雲龍「…………はい? 」


< 無駄に真面目 >







天城「取り敢えず無駄な表現が多過ぎでは?
馬鹿にするわけではありませんけれど、
官能小説なんてものは要は読者を興奮させる為の読み物でしょう」

雲龍「でも私は微に入り細を穿つ方が妄想も捗ると思うの」

天城「無駄に気を回し過ぎです。読者にだって好みの情景や仕草があるのですからね」

雲龍「それを自分のものに寄せさせるのがある種筆者の喜びでしょう? 」

天城「そういった見方もできますか。いえ、しかしですねーーーー






加賀「…………あの子たちは一体何がしたいのかしら」


< 見透かすような顔をされると…… >








加賀「……A4にびっしり十枚」

天城「無駄な表現を削れば半分以下だと思いますけれどね」

雲龍「別にプロになりたいわけでもないし」

天城「存じてますが」

加賀「…………あなたとあの人? 」

雲龍「、の様な、誰かです」

加賀「…………ふぅん」

天城「…………なるほど」

雲龍「? ……あぁ、これって自分の感情というか感想を読まれているみたいな…………もうやめますね、本当に」


ありがとうございました

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom