ラフィエル「天使的悪戯♪」 (141)

ガヴリール宅――


ガヴリール「いきなり来て何?」

ラフィエル「サターニャさんやヴィーネさんの色々な表情を見たいとおもいませんか?」

ガヴリール「藪から棒に……本当にどうしたんだ?」

ラフィエル「私のサターニャコレクションを集める口実……オホン、いえ、ふと突然思いまして」

ガヴリール「言い直さなくても、筒抜けだぞ」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1511712902

ガヴリール「まあ……確かに見てみたいね」

ラフィエル「ですよね♪」

ガヴリール「で、どうするんだ?」

ラフィエル「ドッキリを仕掛けちゃいましょう♪」ニコニコ

ガヴリール「ドッキリ? どんな事をするんだ?」

ラフィエル「そこは今からガヴちゃんと一緒に考えようと思いまして」

ガヴリール「ふーん……」

ガヴリール「……」

ガヴリール「そうだ、最初にヴィーネにドッキリを仕掛けてみないか?」

ラフィエル「(私も最初はヴィーネさん、主食のサターニャさんは最後にしたかったから)いいですよ♪」

ラフィエル「で、何か思いついたのですか?」

ガヴリール「ふっふっふ……」


――――――

――――――


ラフィエル「なるほどなるほど、それは良いですね」

ガヴリール「でしょ? まあ、ちょっとラフィの心情が悪くなると思うけどね」

ラフィエル「いえ、サターニャさんの為であればこれぐらいの犠牲は覚悟です!」

ガヴリール「サターニャの為ってもう認めちゃうんだね」

ラフィエル「ではそれで行きましょう!」


――――
――――――

――――――
――――

翌日学校 放課後――


ヴィーネ「ガヴ、先に急いで帰っちゃって、またネットゲームをしているのかしら」


……フィエル……モウ……クダサイ……


ヴィーネ「あれ? この声……」


……ガヴ……ナニ……デスカ……


ヴィーネ「ガヴの声と……ラフィの声……だわ」

テクテクテク

ヴィーネ(確かここの教室……空き教室からね……)

ヴィーネ(……)

ヴィーネ(少し覗いちゃっても大丈夫よね)

ヴィーネ「……」ソー

ガヴリール「もう……もう許してください」

ラフィエル「うふふ~、何を言っているのでしょうかね?」

ヴィーネ(許す? 何をかしら……)

ヴィーネ(だけどこのガヴは……下界に来て間もない頃の感じだわ)

ガヴリール「もういいじゃないですか……」

ラフィエル「どの口が言っているのでしょうかね♪」ニコニコ

ラフィエル「貴女は白羽家の尊厳を大きく傷つけた張本人のくせに♪」ニコニコ

ヴィーネ(え?)

ガヴリール「でもそれは……」

ラフィエル「卒業までに首席の座を私に譲って下さればこんなことにならなかったのに……」

ラフィエル「あっ、もう手遅れですね♪」ニコニコ

ガヴリール「そこまでして」

ツクエダンッ!

ガヴリール「っ!」ビクッ

ラフィエル「……」

ラフィエル「口、うるさいですね」

ヴィーネ(え? これどういう状況?)

ヴィーネ(白羽家の尊厳を大きく傷つけた? え? 何? ガヴの主席を譲ったら?)

ヴィーネ(どういう事……)

ラフィエル「貴方が首席で卒業なんてしちゃうせいで家族から『お前は白羽家に傷をつけた、恥を知れ』と一日中言われました」

ラフィエル「腹立っちゃいますね♪」ニコニコ

ラフィエル「私、悪くないですよね?」

ガヴリール「それは勿論ですが……」

ラフィエル「ですよね! ガヴちゃんが悪いのですよね♪」ニコニコ

ガヴリール「で、ですから私は」

ツクエダンッ!

ガヴリール「ヒッ!」ビクッ

ラフィエル「ガヴちゃんが悪いのですよ? 当たり前じゃないですか♪」ニコニコ

ヴィーネ(ちょっと、ガヴが悪いって何?)

ヴィーネ(ガヴが首席だったから白羽家に傷をつけた? ラフィも次席だったじゃない)

ヴィーネ(え? ちょっと……何よ……)

ラフィエル「ガヴちゃんの評判もいい感じで自然に落ちていますね♪」

ラフィエル「このままいくとあと3ヶ月で首席が……駄目になっちゃいますね♪」

ラフィエル「このまま演じてくださいね♪」ニコニコ

ガヴリール「これ以上は本当に……」

ラフィエル「この写真……ばら撒きますよ?」

ガヴリール「! それだけはやめてください!」

ラフィエル「ではそのまま演じ続けてくださいね♪」

ラフィエル「可愛い可愛いダメでクズなガヴちゃん♪」ニコニコ

ガヴリール「うっ……えぐっ……」ポロポロ

ラフィエル「あぁ、いいですねその泣き顔♪」ニコニコ

ラフィエル「最高です♪」ニコニコ

ヴィーネ「……」

ヴィーネ(ラフィ……)

ヴィーネ(自分の家の名誉のため……いえ、自分の名誉のためガヴをこうしたのね……)

ヴィーネ(……ガヴがあの性格になったのもこれが原因だったのね)

ヴィーネ(ここまで頭に来たのは初めてかしら……)

バァン


ラフィエル「!」(ヴィーネさん、来ました!)

ガヴリール「!」(よし! 思った通り来た!)

ラフィエル「あら? ヴィーネさん、どうしました?」

ヴィーネ「どうしましたじゃないわよラフィ……貴方には心底ガッカリ来たわ」ツノダシ

ラフィエル「……」

ラフィエル「何の事でしょうか?」(ガヴちゃん、ちょっと……これは思った以上に効果あり過ぎではないのでしょうか?)

ガヴリール「ヴィーネには……」(頑張れ! あとはラフィの腕次第だ!)

ヴィーネ「何の事ですって……」

ヴィーネ「とぼけるんじゃないわよ!」ギロッ

ラフィエル「……」

ラフィエル「はて、とぼけるとは?」(ガヴちゃん……何かあったら助けてくださいね)

ヴィーネ「……全部聞かしてもらったわ」

ラフィエル「……何をでしょうかね♪」ニコニコ

ヴィーネ「ラフィ自身の名誉が傷ついたからガヴにさせた事……全部」

ラフィエル「何を言っているのでしょうか? そのような事話していませんよ、ね? ガヴちゃん♪」ニコニコ

ガヴリール「……」

ラフィエル「ガーヴちゃん♪」カタポン

ラフィエル「まだ……反抗するつもりですか?」

ガヴリール「ぅっ……は、はい、そのような話は……」

ラフィエル「ほら♪ ガヴちゃんだってこう言っていますし、ヴィーネさんの勘違いでしょう」

ヴィーネ「そのガヴの言葉は貴女がそう言わしたのでしょ?」

ヴィーネ「貴女がトップで卒業出来なかったからガヴの弱みを探り、それに付け込み付け込み……それを利用してガヴが自ら落ちていくように指示した事」

ヴィーネ「全部……全部聞かしてもらったわ」

ラフィエル「全部ですか……ばれちゃいましたか……」

ヴィーネ「そうよ……」

ラフィエル「……」

ラフィエル「だからどうしましたか♪」ニコニコ

ヴィーネ「は?」

ラフィエル「悪いのはぜ~んぶガヴちゃんですよ♪」ニコニコ

ヴィーネ「ガヴは悪くないわ!」

ラフィエル「はぁ……ほんと、何っているのでしょうかね、この悪魔は♪」ニコニコ

ラフィエル「ガヴちゃんがぜんぶ、ぜ~んぶ悪いのですよ♪」ニコニコ

ガヴリール「ヴィーネには……関係ないです……」

ラフィエル「そうですよ、ヴィーネさんには関係ない事ですよ♪」ニコニコ

ヴィーネ「こんな事聞いちゃったからには関係ない事無いわよね」

ラフィエル「盗み聞きとは趣味が悪いですよ♪」ニコニコ

ヴィーネ「悪かったわね……だけど私、悪魔だから」ヤリダシ

ラフィエル「……」

ラフィエル「その槍で、私をどうします?」(ガヴちゃん、本当に何かある前に助けてくださいよ!?)

ガヴリール「ヴィーネさん……」(ラフィ、あと一押しだよ!)

ヴィーネ「大丈夫、ガヴは私が助けるから……」

ガヴリール「ヴィーネ……」ポロポロ(泣いたらより効果あるかな?)

ラフィエル「ガヴちゃんを助けるって……まるで私が悪者みたいじゃないですか」

ヴィーネ「ええそうね、貴女は性根が腐った本物の駄目天使ね」

ラフィエル「酷い言われようですね……イラっと来ちゃいましたよ♪」ニコニコ

ヴィーネ(ラフィの手に持っている写真、あれにガヴの弱みが映っているのね……)

ヴィーネ(これ以上絶対にあいつなんかに持たせないわ)

ヴィーネ「ガヴを開放しなさい」

ラフィエル「ふふっ、私のオモチャを? 意味が分かりませんね♪」ニコニコ

ヴィーネ「ガヴはオモチャなんかではない!」

ラフィエル「ガヴちゃんはオモチャですよ~♪ 私のストレスをいるだけで解消出来る素晴らしいオモチャですよ~♪」ニコニコ

ラフィエル「おまぬけなオモチャです♪」ニコニコ

ヴィーネ「」ブチィ

ヴィーネ「ラフィ!! おまえなあぁぁぁぁぁぁ!!」ヤリブンブン

ラフィエル「うふふ~♪」ヒョイヒョイ(ちょ、ちょっとヴィーネさん!? 危ないです危ないです!! これ、もうネタバレしてもいいですよね!?)

ガヴリール「ヴィーネッ!」ダッ(フォロー入れないとマジで危ないよこれ!)

ガヴリール「ッ!」ダキッ

ガヴリール「ヴィーネさん、落ち着いてください!」

ヴィーネ「ガヴ、邪魔! ラフィを……ラフィを!!」

ラフィエル(よし、このタイミングで!)

ラフィエル「アレー、あのしゃしんどこかおとしたみたいですねー」ボウヨミ キョロキョロ

ヴィーネ(写真?)

ユカニオチタシャシン


ヴィーネ「これねっ!」シャシントリアゲ

ヴィーネ「ラフィ、貴女には絶対ガヴに近づけさせないわ!」ギュッ

ガヴリール「……あの、ヴィーネさん」

ヴィーネ「何、ガヴ? もう安心していいからね」

ガヴリール「ヴィーネにはその写真を見てほしいです」

ヴィーネ(……確かに何が映っているのか気になるわ)

ヴィーネ(ガヴが見てもいいと言っているし……)シャシンチラッ



――――――

ドッキリ大成功☆

――――――

ヴィーネ(……)

ヴィーネ(……はい?)

ガヴリール「ドッキリ」

ガヴラフィ「だいせいこー☆」

ヴィーネ「……」

ヴィーネ「なるほどね……」

ガヴリール「いやー、ヴィーネのマジ切れを見れてよかったわ」

ラフィエル「ヴィーネさんが槍を振り回した時は本当に冷や汗をかきましたよ」

ヴィーネ「ねえ、2人共」

ガヴリール「何? あっ、ねえねえヴィーネ、ドッキリどうだった?」

ラフィエル「何でしょうか?」

ヴィーネ「正座」ニコッ

ガヴラフィ「はい?」

ヴィーネ「せ・い・ざ、分かるよね?」ニコッ

ガヴラフィ「」


1時間後――


ヴィーネ「全く、本当に心配したのだから、分かった?」

ガヴリール「分かりました」シュン

ラフィエル「はい、分かりました」シュン

ヴィーネ「……」

ヴィーネ「じゃあ、帰りましょう?」


――――
――――――

――――――
――――

ガヴリール宅――


ガヴリール「ねえラフィ、サターニャにもするの?」

ラフィエル「勿論です!」

ガヴリール「そう来なくっちゃね! でどう仕掛けるの?」

ラフィエル「それはですねー」


――――――

――――――


ガヴリール「なるほど」

ラフィエル「いいと思いませんか?」

ガヴリール「良いね!」

ラフィエル「さーて、メインディスプレイはすぐそこです♪」ワクワク

ガヴリール「お前本当にサターニャ好きだな」

ラフィエル「勿論です! ですからあらゆる表情を見てみたいのです♪」


――――
――――――

>>37訂正
ラフィエル「さーて、メインディスプレイはすぐそこです♪」ワクワク

ラフィエル「さーて、メインディッシュはすぐそこです♪」ワクワク

――――――
――――

翌日 放課後――


サターニャ「~♪」

サターニャ「今日はあの先生に怒られずにすんだわ! いい一日だったわね!」

ラフィエル「……」コソコソ

サターニャ(あれは、ラフィエルじゃない? どうしたのよ、コソコソと)

ガララ

サターニャ「あれは……使われていない教室じゃないの……」

サターニャ「何をしているのかしら……気になるわね」

サターニャ「そーっと、そーーっと……」


ヴォン……


サターニャ「!」

サターニャ「これは……結界ね……しかし私は既に張られた結界の中、詰めが甘かったわね」

サターニャ「そして結界を張らないといけないほどの話……聞きたいわね」

サターニャ(ラフィエル、今まで常に見ていたみたいだけど、今度は私がやり返してやるわ!)

サターニャ(……盗み聞きになっちゃうけど、とても悪魔的じゃないの)

サターニャ(ばれない様にそーっと……)

ガヴリール「どうだった?」

ラフィエル「誰にもついてこられてないですよ♪」

サターニャ(私がいることに気づいていないわね)

サターニャ(さあ、思う存分話なさい!)

ガヴリール「で、早速だが、そっちどうだ?」

ラフィエル「もうサターニャさんを手籠めにしたと同然ですよ」

ガヴリール「だよな、雰囲気見ているとひしひし伝わるよ」

サターニャ(ふっふっふ、甘いわね! 私はラフィエルの手籠めにされた覚えは無いわ!)

ラフィエル「ガヴちゃんはどうでしたか?」

ガヴリール「私? もう見たとおりだよ、ヴィーネなんか余裕余裕」

サターニャ(何が余裕なのかしらね??)

ガヴリール「初めて見た時こいつはちょろい悪魔だと思ったけど、思った以上のちょろさだよ」ハッハッハ!

ガヴリール「優しくしたらすぐくっ付いてきた! もう単純すぎて笑えるよ! 私がこんな状態でもついてきやがるとか笑えるよ」

ラフィエル「そうですね、凄く単純ですよね♪」ウフフー

サターニャ(……)

サターニャ(話がさっぱり分からないわ!)

ガヴリール「これからどうする? 魔界について吐かせる?」

ラフィエル「そうですね、そろそろ『魔界について知りたいのですよ♪』と聞いたら全部ポロポロ吐く頃合いですね♪」ニコニコ

ガヴリール「ほんと、悪魔は馬鹿ばっかりだよな」

ラフィエル「見ているこっちが目を瞑りたくなるぐらいですね♪」

サターニャ(馬鹿って何よ! ……じゃなくて落ち着けー)

サターニャ(……それにしても魔界について吐かせるって、吐かせてどうする気なの?)

ガヴリール「私たち天使が魔界を攻め入る準備をしているってのに悪魔の皆様は暢気に平和ボケ」

ラフィエル「まあ、そんな魔界もあと数日♪」ニコニコ

ガヴリール「ヴィーネやサターニャがどんな顔でアタフタすると思うと」

ラフィエル「ゾクゾクしますね♪」

サターニャ(魔界を攻め入るって……どういう事よ……)

ガヴリール「直接行き来できれば一番なんだがね」

ラフィエル「出来ないからこそ、私たちのような修行という名目で魔界について悪魔から聞きだすという使命があるのですよ、ガヴちゃん」

ガヴリール「でも、これであの悪魔と付き合いが終わると考えたらせいせいするよな」

ラフィエル「そうですね、ようやく使命から解放されて思う存分やりあえますからね♪」ニコニコ

サターニャ(そんな……せいせいするって……私たちは友達じゃなかったの?)

ガヴリール「天使がおっぱじめたら私たちどうする?」

ラフィエル「私は使えない悪魔を処理しますね♪」ニコニコ

ガヴリール「ねえ、ヴィーネは最後はどんな声で鳴くと思う?」

ラフィエル「それはご想像にお任せします♪」ニコニコ

ガヴリール「サターニャもいい声で最後泣きそうだよな」

ラフィエル「サターニャさんは私の獲物ですよ♪」ニコニコ

ガヴリール「流石に奪わないよ」

サターニャ(……)

サターニャ(相当深刻な話聞いちゃった……)

サターニャ(私たち悪魔と友達との関係まで持ち込み魔界について聞きだし……)

サターニャ(その情報をもって天使が私たちの魔界に攻め入る)ガクガク

サターニャ(私も……ヴィーネも……殺される……)ガクガク

サターニャ(ええと、ええと……どうすればいいの……)ガクガク

サターニャ(父様、母様と連絡すると言っても携帯は無いし)ガクガク

サターニャ(そうだ、まだヴィーネは学校に居るかも……今すぐ話さなきゃ……ここから離れないと……)ソロー

パチッ


サターニャ「いっ!」

サターニャ(そういえば結界張られている事を忘れていたわ)ガクガク

ガヴリール「? 廊下に誰かいるのか? ラフィ、本当に確認したのか?」

ラフィエル「確かに居ませんでしたが……」

ガヴリール「しかも結界内じゃん、話聞かれたらどうするんだよ」

サターニャ(ヤバイヤバイヤバイヤバイ!! 今見つかれば絶対何かされるっ! どこか、隠れる所は、隠れる所!!)ガクガクブルブル

サターニャ(……廊下にあるわけないじゃん)

ガララ


サターニャ(あっ……あぁ……)

ガヴリール「……」(本当にサターニャが居たよ、すごいなラフィ)

ラフィエル「……あら、あらら」(思った通り来てくれましたね♪)

見直すとおかしいところがあったため修正します

>>45修正

サターニャ「そーっと、そーーっと……」


ヴォン……


サターニャ「!」

サターニャ「これは……結界ね……しかし私は既に張られた結界の中、詰めが甘かったわね」

サターニャ「そして結界を張らないといけないほどの事……やっぱり気になるわ」

サターニャ(ラフィエル、今まで常に見ていたみたいだけど、今度は私がやり返してやるわ!)



>>46修正

ガヴリール「どうだった?」

ラフィエル「誰にもついてこられてないですよ♪」

サターニャ(ガヴリールも居るのね? 天使同士が結界を張ってまでする会話……)

サターニャ(私が結界内に居ることがばれていないようだから……悪いけど盗み聞きしちゃうわよ)

サターニャ(盗み聞き……悪魔的ね!)

サターニャ(さあ、思う存分話なさい!)

>>54修正

サターニャ(……)

サターニャ(相当深刻な話聞いちゃった……)

サターニャ(私たち悪魔と友達との関係まで持ち込み魔界について聞きだし……)

サターニャ(その情報をもって天使が私たちの魔界に攻め入る)ガクガク

サターニャ(私も……ヴィネットも……殺される……)ガクガク

サターニャ(ええと、ええと……どうすればいいの……)ガクガク

サターニャ(父様、母様と連絡すると言っても携帯は無いし)ガクガク

サターニャ(そうだ、まだヴィネットは学校に居るかも……今すぐ話さなきゃ……ここから離れないと……)ソロー

ガヴリール「……はぁ……」

ガヴリール「ねえ、サターニャ、一つ質問するよ」

サターニャ「……」ガクガク

ガヴリール「私たちの話、聞いた?」(にしてもすごいビビりようだな)

サターニャ「……聞いてないわ……よ……」ガクガク

ラフィエル「サターニャさん♪」ニコニコ

サターニャ「……なに」ガタガタ

ラフィエル「余りふざけるのも……ほどほどにしてくださいよね」

サターニャ「っ……」ガタガタガタ

ガヴリール(おぉ、ラフィのそのトーンの声初めて聞いたな)

ガヴリール「サターニャ、私は本当の事を聞きたいんだよ?」

ガヴリール「ねえ、正直に言わなきゃ……消すよ?」

サターニャ「っ……ハー……ハー……」ガクガク

ガヴリール(このビビり方異常だな……)

ラフィエル(あぁ、もうこの表情、まさに一級の芸術品♪ 写真に撮って飾ってずっと眺めていたいです♪)ウットリ

ラフィエル(ですが……もっと行けますよね♪ もっと、もっとです♪)

サターニャ「ハーッ……き、き、き聞いた……ハー……ハー……」ガクガク

ラフィエル「何をですか?」

サターニャ「……わわ私たたちからま魔界についえてき聞きだし……ハー……」ガクガクガクガク

サターニャ「そおおおの情報をて天界に……ハー……持おおち帰り魔界をす襲撃す……」ガクガクガクガク

ガヴリール(な、なあ、何かサターニャの様子も尋常じゃないしそろそろやめた方がいいんじゃ)ヒソヒソ

ラフィエル「襲撃? 何を言っているのですか? 魔界を解放するのですよ♪」(もっとです♪)

ガヴリール(……ラフィ?)

サターニャ「ハー……ハー……、ッフー…………フー…………」ガタガタ

ガヴリール(お? 震えがおさまって来たな)

サターニャ「フー……ね、ねえ、ガヴリール、ラフィエル」ガタガタ

ラフィエル「気安く私の名前をその口で呼ばないでください、名前が汚れてしまいます♪」ニコニコ

ガヴリール「……」(おーい、ラフィー)

サターニャ「っ……フー……私たち、友達じゃないの?」ガタガタ

サターニャ「今まで見たいに仲良く……フー……できないの?」ガタガタ

ガヴリール「サターニャ、実は……」

ラフィエル「……ぷっ、ふふふ、あははは、ははははは!」

サターニャ「ラフィ……エル」ポロポロ

ガヴリール「ラフィ?」

ラフィエル「悪魔の友達なんて要らないに決まっていますよね」

ガヴリール(止めさしたぞその言葉……)

サターニャ「……ぁっ……」

サターニャ「いやだ……嫌だ嫌だ嫌だ嫌だっ!ハー……ハー……」ガクガクガクガク

ラフィエル(最高にいい表情♪)ゾクゾク

ラフィエル「では不要な悪魔は処分ですね♪」ユミダシ(もっともっと追い詰めたらよりいい表情になりますね♪)

ガヴリール(ラフィ、それ死体蹴りだぞ……)

サターニャ「処分……」ガクガクガクガク

サターニャ(殺される……)ガクガクガクガク

サターニャ(殺される殺される殺される殺される殺される逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ!!)ガクガクガクガクガクガク

サターニャ「っ!」ダッ

ガヴリール「あっ、結界外向いて走った」

サターニャ(こんな結界程度なんか壊してでも逃げなきゃ! 逃げる! 逃げる! 逃げる!)タイアタリ

パチパチッ


サターニャ「ふべぇ」ズサー

サターニャ(結界……通り抜けた?)

サターニャ(逃げなきゃ逃げなきゃ殺される殺される殺される殺される)ガクガクガクガク


タッタッタッタッ

ガヴリール「あー……やばいな……」

ラフィエル「悪魔は一人残らず殺処分ですよね♪」

ガヴリール「ラフィ?」

ラフィエル「逃がさないわ」ユラリ

ガヴリール「いい加減に目を覚ませ!」ハラパン

ラフィエル「ぐふっ……」ドコォ

ラフィエル「はっ!」

ガヴリール「ラフィ……いくら何でもやり過ぎ、ドッキリだよ?」

ラフィエル「……反省します」シュン

ガヴリール「取りあえず、結界外に逃げたから追おう」

ラフィエル「そもそもなんで結界から逃げれたのでしょうか?」

ガヴリール「この結界自体非常に弱くしてあるからね、結界の外に強引に出ても静電気が走る位の痛さ程度さ」

ガヴリール「『結界』というワードと結界から出ようとした時に『少しの痛み』さえあれば強引に結界外に出ようとした時に相当な痛みがあると勝手に思いこむから、これぐらいでもいいと思っただけだよ」

ラフィエル「なるほど……」

ガヴリール「って悠長に説明している暇は無いよ、早くサターニャに追いつかないと!」


――――――

――――――


サターニャ(逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ!)タッタッタッタッ

サターニャ(そういえばヴィネットも連れて行かなないと、このことを話さないといけないわ!)タッタッタッタッ

サターニャ(どこにいるのよヴィネット!)タッタッタッタッ

サターニャ(取りあえず私たちの教室!!)

ガララ


サターニャ「ヴィネット!」ハアハア

ヴィーネ「あら、サターニャじゃない……どうしたの? 息を切らして?」

サターニャ「いいから、ヴィネットも早く逃げないと! ここでは危ないわ!」テツカミ

ヴィーネ「ちょっと、サターニャどうしたの!?」

ヴィーネ「私ガヴと変える約束なんだけど!?」タッタッタッタ

サターニャ「……そんな危険な天使と一緒になってはダメよ!」タッタッタッタ

ヴィーネ「危険ってどういう事よ!? ていうかどこまで行くのよ?」タッタッタッタ

サターニャ「ここは危険だわ……ここは危険、危険、危険」ブツブツ

ヴィーネ「……サターニャ?」

学校 屋上――


バン!


ヴィーネ「屋上に行ってどうするのよ?」

サターニャ「ヴィネット、飛ぶわよ!」ハネダシ

ヴィーネ「飛ぶって、ここでは目立わ!」

サターニャ「そんな事どうでもいいのよ! 出来るだけ遠くに逃げるのよ!!」シュタ

ヴィーネ「ちょっと!? サターニャ!」ハネダシ


――――
――――――

――――――
――――

上空――


ヴィーネ「ねえ、何処まで行くの?」

サターニャ「……」クル

ヴィーネ「?」

サターニャ「……」ギュー

ヴィーネ「サ、サターニャ!?」アセアセ

サターニャ「ヴィネットぉ……」グスグス

ヴィーネ「……ねえ、泣いてるの?」

サターニャ「ガヴリールとラフィエルがね……」ポロポロ

ヴィーネ「どうしたの? 言ってごらん?」

サターニャ「私たち悪魔は友達じゃないってぇ……えぐっ……」ポロポロ

ヴィーネ「何ですって……」

サターニャ「私たちの魔界について聞きだして……魔界に攻め入るって……」ポロポロ

ヴィーネ「……はい?」

サターニャ「私たちを……殺しに来るって……うっ」ポロポロ

ヴィーネ「……そうなのね」

サターニャ「ラフィエルが私を殺しに……私、どうすればいいの?」ポロポロ

ヴィーネ「……」

サターニャ「怖いよ……助けてよ……」ポロポロ

ヴィーネ「……」

ヴィーネ「どうやら……お灸が全く効いていなかったみたいね」ゴゴゴゴゴ

サターニャ「ヴィネット?」ポロポロ

ヴィーネ「いいサターニャ、ガヴとラフィが話していたことはね……」


――――
――――――

――――――
――――


ガヴリール「ヤバイよヤバイよ……どこにもいない……」アワアワ

ラフィエル「千里眼で学校中くまなく見て見たのですが、何処にも……」

ガヴリール「第三者にばらされたら本当にやばい事になるって……」アワアワ

ガヴリール「2人まとめて強制送還どころの話じゃないって」

ラフィエル「これを周りに広められる前にサターニャを見つけてドッキリだと言わないと、ですね」

ガヴリール「本当にお前やり過ぎだぞ」

ラフィエル「うっ……サターニャさんの素敵な純粋な怯え顔をもっと見たくってついつい熱が入ってしまいまして……」

ガヴリール「我を失うほどにか?」

ラフィエル「うぅ……」シュン

ガヴリール「まあ、こんなところで話してもしょうがない、とにかくサターニャだ!」

ラフィエル「そうですね!」

ヴィーネ「サターニャが……どうしたの?」ニコニコ

ガヴリール「いい所に丁度良かった、ヴィーネ、サターニャを見かけなかったか?」

ヴィーネ「サターニャはね……」

サターニャ「……」ヒョコ

ガヴリール「居たんだ、ちょっとサターニャを借りていいかな?」

ヴィーネ「ねえ、ガヴ、ラフィ……」

ガヴリール「ヴィーネ、ごめん後でいいかな? サターニャ……来れるかな?」

ダンッ

ガヴラフィ「!」ビクッ

ヴィーネ「……サターニャから話は聞かしてもらったわ」ツノダシ

ガヴラフィ「……」ガタガタ

ヴィーネ「……サターニャより、まず私と話しましょう……ね?」ツノダシヤリダシ

ガヴラフィ「」ガタガタガタガタ



ヴィーネ「あななたち……」


ヴィーネ「いい加減にしなさいよ!!!!」


――――
――――――

――――――
――――

1時間後――


ヴィーネ「冗談でも言っていい事と悪い事があるでしょ!! 昨日も言ったわよね!! 理解しているの!!」

ガヴラフィ「はい……」シュン

ヴィーネ「声小さい!!!!」

ガヴラフィ「は、はい!」ガタガタ

ヴィーネ「こんな事続けていたら友達が居なくなるわよ!」

ガヴラフィ「は、はい……」シュン

ヴィーネ「声小さいって何度言わせるの!!!!」

ガヴラフィ「は、はい!」ガタガタ

ヴィーネ「全く……サターニャからも、何かあるでしょ?」

サターニャ「……」

ガヴラフィ「……」ビクビク

サターニャ「この……馬鹿!!」

ガヴラフィ「……」ビクビク

サターニャ「友達じゃないって冗談でも言わないでよ……」

ガヴリール「……すみません」

ラフィエル「……すみません」

サターニャ「ラフィエル……」

ラフィエル「……はい、何でしょう」シュン

サターニャ「本当にあの時に言っていたことは嘘よね」

ラフィエル「それはもちろんです……」

サターニャ「……今日はもういいわ……帰る」

ガヴラフィ「……」シュン

ヴィーネ「ドッキリとしては本当にやり過ぎよ、これ以上は本当にやめなさいよ」

ガヴラフィ「……はい」シュン

ヴィーネ「……じゃあ、帰えるわよ」


――――
――――――

――――――
――――

翌日 夜 ガヴリール宅――

ガヴリール「昨日はあんなことがあったけど……」

ラフィエル「ここでしょげていては白羽=ラフィエル=エインズワースの名が廃れます!」

ガヴリール「やっぱりラフィはそうでなくちゃね!」

ラフィエル「今回は強い助っ人も来ています!」

ヴィーネ「貴女ねぇ……まさかドッキリをしようとするつもるなの」ギロッ

ラフィエル「ッ! ……いえ、わ、私はくじけません!!」

ヴィーネ「そこは挫けなさいよ!」

サターニャ「ねえ……本当にするの?」ビクビク

ガヴリール「勿論、しかも今回は『仕掛ける側』に回ってもらう! ドッキリと言えば悪魔的行為の定番だからね!」

サターニャ「……」

サターニャ「面白そうね♪」

ヴィーネ「心変わりも立ち直りも早いな!」

ラフィエル「それがサターニャさんの素晴らしい所です♪」

ガヴリール「サターニャもこう言っている事だからさ、ヴィーネも、しよ?」

ヴィーネ「嫌よ、寧ろ先回りしてタチの悪いドッキリをするから気を付けてって言うわ」

ラフィエル「ヴィーネさんヴィーネさん♪」ニコニコ

ヴィーネ「何よ!」

ラフィエル「この写真、欲しくないですか?」ヒソヒソ

ヴィーネ「写真?」

ラフィエル「どうぞ♪」サシダシ


――――――

ガヴリールが一人でガヴガヴしてい所のる写真

――――――

ヴィーネ「ちょっ!? こ、これって!?」カアア

ラフィエル「もっとありますからよろしければ……全て差し上げます♪」ニコニコ

ヴィーネ「……全く、仕方が無いわね……そこまで言うのであれば協力するわよ……」

ガヴリール「本当か? ありがとうヴィーネ! ラフィ何って言ったんだ?」

ラフィエル「ひみつで~す♪」ニコニコ

サターニャ「で、相手は誰にするの?」

ラフィエル「今回はタプちゃんに仕掛けます♪」

ヴィーネ「タプリスはドッキリ仕掛けなくてもいいのでは……」

ラフィエル「極限状態の表情ってこうゾクゾクしますよね♪」

ヴィーネ「極限状態にしたかったから私たちのドッキリはタチが悪かったのね」

ラフィエル「今回もタプちゃんも例外なく極限状態になってもらいます♪」ニコニコ

サターニャ「ヴィネットはどんなドッキリ仕掛けられたの?」

ヴィーネ「ラフィがガヴの弱みに付け込み自ら落ちるような行動をするように命令していた」

ヴィーネ「さらにそのガヴをストレス解消のオモチャとして見ていた事ね」

ヴィーネ「あの時は本当にこの腹黒クソ天使を弄り殺してやろうと思ったわ」イライラ

ラフィエル「あ、あの、ヴィーネさん?」ビクビク

サターニャ「ヴィネットならではのドッキリね……」

サターニャ「どんなドッキリにするの?」

ラフィエル「う~ん……」

ガヴリール「ねえ、こんなのはどう?」


――――――

――――――


ラフィエル「面白そうですね♪」ニコニコ

ヴィーネ「ねえ、あなた達本当に天使なの?」

ガヴリール「むぅ、失敬な、天使だよ」

サターニャ「中々のえげつなさじゃないの、さすが我がライバルね!」

ヴィーネ「ねえ、これやっぱりやり過ぎじゃないかしら」

ガヴリール「そうか? これぐらいでちょうどいいと思うよ」

ラフィエル「では仕掛けも決まりましたし、これで行きましょう♪」ニコニコ


――――
――――――


ガヴリール「ねえ、サターニャ」


サターニャ「!」ビクッ


サターニャ「な、何よ……」ビクビク


ガヴリール「魔界通販とかで、こういうの売ってないかな?」


サターニャ「あるけど……どうするの?」ビクビク


ガヴリール「ふっふっふ……」


サターニャ「っ!」ガタガタ


ガヴリール「さ、サターニャ?」


サターニャ「ハー……ハー……」ガタガタガタガタ


ガヴリール「サターニャ、おい、落ち着け!」


サターニャ「ハー……フッフー……フー……フー……」ガタガタ


サターニャ「……スー……ハー……」ビクビク


サターニャ「だ、大丈夫よ、大悪魔胡桃沢=サタニキア=マクドウェルだからね……でその魔界通販の物でどうするの?」ビクビク


ガヴリール「お、おう、こういう物でね……」


ガヴリール(本当に……ゴメン……)

――――――
――――

翌日 学校 放課後――


タプリス「さてと……帰って何しましょうか……」テクテク

黒奈「千咲の観察……」

タプリス「私の観察って、何ですかそれ……」

ヴィーネ「いたいた、タプちゃんちょっといいかしら?」

タプリス「月乃瀬先輩! いいですよ!」

黒奈「……」

ヴィーネ「ええっと……確か黒奈ちゃんだったよね?」

黒奈「私も……ついて行っていい?」

ヴィーネ「う~ん……」(連れて行って大丈夫かしら……支障はなさそうだし……いいよね)

ヴィーネ「いいわよ」

タプリス「では行きましょう♪」

黒奈「……」コクリ

タプリス「そういえば、月乃瀬先輩、何をするのですか?」

ヴィーネ「タプちゃんにね、一生に一度しか見れない素晴らしい事を見せようかと思うの」ニコッ

タプリス「私にですか! 何ですか」ワクワク

ヴィーネ「それはついてからのお楽しみね」

タプリス「あ~、楽しみですね!」ワクワク

黒奈「千咲……すごく楽しそう」

テクテク……

タプリス「ここ、他の生徒を見かけませんね」

ヴィーネ「この時間帯だしね」(これからする事を考えたらすごい罪悪感が)

黒奈「でも……こういう静かな所、好き……」

タプリス「むむ、悪魔と同意見とはちょっとなんですが……確かにこういう静かなところもいいですよね」

タプリス「あれほど騒がしかった学校がここまで静かになるのですからね」


――――――

――――――


ヴィーネ「えーっと……確かここの教室よね……」

タプリス「この教室の中ですか?」

ヴィーネ「ええ、そうよ」

ヴィーネ「……ねえ、タプちゃん」

タプリス「何でしょうか?」

ヴィーネ「天使って羽根を切り取られると堕天しちゃうって聞いたことあるかしら」

タプリス「いえ、無いですけど……黒奈さんは聞いたことあります?」

黒奈「無い……」

ヴィーネ「そう……では試してみましょうかしら」

ガララ

ヴィーネ「ガヴとラフィでね♪」

サターニャ「ヴィネット! 遅いわよ!」

イスに縛られ寝ている天使状態ガヴ「すぅ……すぅ……」

イスに縛られ寝ている天使状態ラフィ「すやすや」

ヴィーネ「今からたった1回しかないタプちゃんの大好きな人の貴重な堕天の瞬間を見られるのよ!」

ヴィーネ「後からタプちゃんもちゃんと堕天させてあげるから心配しなくてもいいわ」

タプリス「……」

サターニャ「ねえ、早くやりたいわ!」

ヴィーネ「その前に起こさないとね、悲鳴が聞けなくなっちゃうじゃない♪」

タプリス「……」

タプリス「先輩、何しているんですか?」

ガヴラフィヴィネサタ「!!?」

タプリス「もう、ふざけていないで帰りましょう」

ガヴ「すぅ……すぅ……」

ラフィエル「すやすや」(タプちゃんなら心が折れる直前のいい顔がすんなり見れると想定したやり方でしたが……これは想定外です)

ヴィーネ「ちょっ、ちょっと!?」(ドッキリとしては残念な結果だけど……安心したわ)

サターニャ「はぁ……しょうがないわね……」

ヴィーネ「サターニャ?」

サターニャ「ほら、ガヴリール起きなさいよ!」ホッペタヒッパタキ

ガヴリール「っ! 痛ったいな……サターニャ!」

サターニャ「うるさいわね」ハラパン

ガヴリール「あお゛ぇ」

ヴィーネ「ちょ、ちょっとサターニャ、やり過ぎよ!」

タプリス「ちょっと! 天真先輩に何をしているんですか!!」

サターニャ「何って、ガヴリールの翼を切るんでしょ?」ナイフダシ

ヴィーネ「ちょっと、これドッキリなのよ! 本当にやってどうするのよ!」

タプリス「ドッキリなんですか! いえ、今はそのことではなくて……」

サターニャ「はあ? 何言っているのよ、実際にやらなきゃ意味ないじゃないの」

ガヴリール「こいつマジか!? ぐぬぬぬぬ……ほどけない、せめて翼だけでも……あれ? 戻せない」

ラフィエル「っ……」ハネモドシ

ラフィエル「ガヴちゃん、落ち着いてください、戻せますよ」

サターニャ「残念だけどガヴリールだけその状態から暫くもとに戻れない魔界通販の薬をさっき飲ましたからね」

ガヴリール「クソ、さっきのお茶に混ぜていたのか!」

サターニャ「けど大丈夫、すぐ私が翼を切ってあげるわ」ニコッ

ラフィエル(神足通)シュン

ラフィエル「サターニャさん、いくら何でも度が過ぎますよ……」

ザシュ

サターニャ「何の事かしら?」

ブシャ

ガヴリール「あああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!」ワッカマックロ

サターニャ「切り口がまるで血の噴水みたいわね♪」

ヴィーネ「サターニャァ!!! お前!!!」

サターニャ「何よ? ヴィーネもよかったじゃない」

ポイ

ドチャ

ヴィーネ「こ、これは……」ゾワッ

サターニャ「よくガヴリールの羽を触りたいって言ってたじゃない、根元から切り取ったからこれでずっと触れるわよ」ニヤニヤ

タプリス「あああ……天真先輩! しっかりしてください!!」

ラフィエル「ガヴちゃん! タプちゃん天界に連絡を!」

サターニャ「無駄よ、魔界通販の『超簡易結界くんⅣ』で今さっき結界を張ったわ」

サターニャ「名前とは裏腹に結構強力な結界なのよ、外との連絡なんかも取れないわよ、もちろん天使的な術もその中では封じるわ」

ガヴリール「あぅああああ……」ワッカマックロ

タプリス「天真先輩! 天真先輩! しっかりしてください!!」ポロポロ

ラフィエル「サターニャさん、自分が何をしたか分かっているのですか」キッ

サターニャ「何って……私たち悪魔のポイント稼ぎに決まっているじゃない」

ヴィーネ「こんなことしていいと思っているの!!」

サターニャ「いいってそれはっくっ……ハー……ハー……」ガタガタ

ラフィエル「! この震え方は……」

サターニャ「ハー……ハー……ハー……」ガタガタ

サターニャ「フー……フヒヒヒ……ハー……フヒハハハハ……ハー」ガタガタ

ラフィエル「……貴方は……誰ですか」

サターニャ「ハー……ハー……フハハハハハ……フー……フー……」ガタガタ

ヴィーネ「ラフィ、誰ってどういう事よ」

ラフィエル「多分ですが……サターニャさんは何者かに憑りつかれているか、内側の何らかの精神体に操られ乗っ取られています」

サターニャ「フー……フー……わ、私は大悪魔、胡桃沢=サタニキア=マクドウェルよ」ガタガタ

ラフィエル「嘘、サターニャさんの身体から出て行ってください」

ヴィーネ「誰だか知らないけど大切な友達を傷つけた事絶対に許さないわ!」ヤリダシ

サターニャ「? ヴィネットにラフィエル、何言っているのよ、憑りつかれてもないし操られてもないわよ!」

ラフィエル「ヴィーネさん、槍を戻してください! 今攻撃してもサターニャさんの身体に傷をつけるだけです……」

ヴィーネ「っ……この!」ヤリモドシ

ガヴリール「ぅ……ぁ……」ワッカマックロ

タプリス「天真先輩! しっかりしてください!!」ポロポロ

タプリス「血が……血が止まらない……」ポロポロ

サターニャ「軟弱なのねぇ……先に逝くか堕天するか……どっちでしょうね」

ラフィエル「手出しできないことをいいことに言いたい放題……」ギロッ

サターニャ「えーっと……」

サターニャ「そうだ! そこに隠れているの、出てきなさい」

黒奈「!」

サターニャ「……ええっと……だれ?」

タプリス「黒奈さん! 逃げてください!」

サターニャ「知っていたわよ! 黒奈ね!」

ポイ カランカラン

サターニャ「貴女も悪魔みたいね……タプリスの翼をそのナイフで切ったら見逃してあげる」

サターニャ「そのナイフは……ええと、通称『堕天のナイフ』って言ってそれで翼を切られたら文字通り堕天するわよ」

ラフィエル「これ以上サターニャさんの身体で好き勝手にしないでください」

サターニャ「じゃあラフィエル、貴女の翼切ってもいいかしら?」

ラフィエル「そ……それは……」

サターニャ「ふん! 薄情ね!」

黒奈「……」ガタガタ

サターニャ「どうしたのよ、スパッと切っちゃいなさいよ」

黒奈「いや……です……」ガタガタ

サターニャ「どうしてもいや?」

黒奈「……」ガタガタコクコク

サターニャ「……全く……もういいわ」ツバサホウリナゲ

バチャ

サターニャ「その翼のどこかに書かれている文字を読みなさい」

サターニャ「ここにいる皆が同じような感じにきっとなるわよ♪」

ラフィエル「ここにいる天使皆まとめて堕天させるつもりですか……」

タプリス「天真先輩の……切り取った翼……オェ、オロロロロロ」ビチャビチャ

サターニャ「は、吐いた!? 処理は私がするからいいから読み上げなさい!」

順序間違えました、>>123>>124の間です

サターニャ「……じゃあ私が切ってあげるわ、あんたよかったじゃない、憧れの天真先輩と一緒になれるのよ?」ニヤニヤ

タプリス「いやぁ、来ないでください」ポロポロ

サターニャ「いいから、出しなさいよ」

タプリス「だ、誰か、たすけてぇ」ポロポロ

サターニャ「じゃあ、死ぬ?」

ヴィーネ「お前っ!!」

タプリス「いやですぅ……いやぁ……」ポロポロジョワー

サターニャ「うわ! お漏らし!?」

タプリス「天真先輩……」ポロポロ

ガヴリール「ぁ……」ピクピク

ラフィエル「ガヴちゃん! しっかりしてください! まだ、まだ助かりますから!」ポロポロ

ラフィエル「お願いします! 神様! 今だけ私の我儘を聞いてください! ガヴちゃんをっ!」ポロポロ

ヴィーネ「絶対……許さない」ギロッ

サターニャ「いいから早く読みなさい!」

タプリス「……ハァ……ウプ……」ポロポロ

ツバサヒロイ

タプリス「えぐっ……天真先輩……」ポロポロ

サターニャ「切り口に書いているわ、大声で読みなさい」

タプリス「……切りく、オェエェエエ!」ビチャビチャ

タプリス「……はぁ……」ポロポロ

タプリス「……」ポロポロ






タプリス「魔界通販ジョークパーティーシリーズ、天使の捥がれた翼、出血大サービス!!」



タプリス「……」

タプリス「……え?」

ラフィヴィーネ「は?」

黒奈「……」

サターニャ「ぬっふっふっふっふ……なーっはっはっはっは!!」

サターニャ「ドッキリ!」

ガヴサタ「だいせいこう!!」

ガヴリール「いやー、ここまでなるとは思わなかったよ! 文字通りの大成功だ!」

サターニャ「中々面白いじゃないの、ドッキリ! やられる側はごめんだけどね」

ラフィエル「……ドッキリ?」

ガヴリール「しかしあの『震え』を逆に利用するなんてすごいな、震えが始まった時はどうなるかとおもったよ、凄い狂気だったよ」

サターニャ「逆境こそ笑いなさいと言う教えの賜物よ!」

ヴィーネ「……またまたねぇ」ツノダシ

ガヴリール「おっとヴィーネ、今回ヴィーネも元々は仕掛ける側だったよね? 怒るのはちょっとおかしくないかな?」

ヴィーネ「う……ラフィ、わたしのやり場のない怒りはどうすればいいかしら……」ワナワナ

ラフィエル「よかった……えぐっ、本当に良かった」ポロポロ

ヴィーネ「……」

ヴィーネ「はぁ、今回の事はしょうがないわね」

ヴィーネ「……」

ヴィーネ(しょうがないのかしら?)

ヴィーネ「そういえば、ガヴ、あなた翼は切られたんじゃ……」

ガヴリール「ほら、大丈夫だよ」ツバサバサァ

ガヴリール「タプリスが読み上げただろ魔界通販のパーティーグッズって」

サターニャ「ちなみに『超簡易結界くんⅣ』とか『堕天のナイフ』とかも無いわ!」

サターニャ「そのナイフはただのオモチャの切れないナイフよ!」

サターニャ「その場の雰囲気を利用させてもらったわ!」

タプリス「天真先輩!」ガバッ

ガヴリール「!? タプリス?」

タプリス「よかった……よかったです……」ポロポロ

ガヴリール「うん、まあ……」

ヴィーネ「でもね……」

キョウシツグチャグチャ

ヴィーネ「傍から見たら殺人現場のようね……」

黒奈「胡桃沢先輩……やり過ぎ……」

サターニャ「しょ、しょうがないじゃない! やるなら本格的にしないとね! 片付けるわよ!」

ラフィエル「はい♪」ポロポロ

――――――
――――

ドッキリから暫くして


サターニャ「今回の仕送りは大幅に上がったわ!」

ヴィーネ「そうなの? 私は少しだけ上がったわよ」

ラフィエル「大幅に下げられてしまいました……やっぱりあのドッキリが原因でしょうか……」

ガヴリール「……ほぼゼロ」

ヴィーネ「ガヴとラフィは自業自得ね」

ガヴリール「あぁ、ゴミ拾わなきゃ、公園の草引きしなきゃ」ボソボソ

サターニャ「な゛っ! あのガヴリールが進んで天使的行為をですって!?」

ラフィエル「そうしないといけない位減らされたのでしょうね」

ヴィーネ「天使なんだから日ごろからしなさいよ……」

タプリス「天真先輩!」ダキッ

ガヴリール「あぁ、タプリスか」

タプリス「~♪」ギュー

ヴィーネ「あれ以降タプリスは授業中以外ガヴに抱きついているわよね」

ラフィエル「傍から見れば微笑ましい光景ですね♪」

ヴィーネ「……ええ、そうね……『傍から見れば』ね」

タプリス「天真先輩の心臓が今日も動いている、天真先輩が今日も息をしっかりしている、天真先輩が今日も動いている、ウフフフフフフフフ♪」

サターニャ「何処か狂気を感じるわね……っハー……ハー……」

ヴィーネ「サターニャ、またなの? 大丈夫?」

サターニャ「フー……フー……だ、大丈夫よ、頻度も大分改善されてきたわ」

ラフィエル「あの……サターニャさん、すみません」

サターニャ「発症するたびに謝ってくるわね……いいのよ、治ってきているし!」

ラフィエル「本当に、すみません」

ラフィエル「もう、ドッキリはこりごりです……」



おわり

推敲不足やはり間違い等があり反省点が多いですが、ここまで読んで下さりありがとうございます

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom