【モバマス】幸子「誕生日と南極とカワイイボク」 (24)

モバP(以下P)「幸子や幸子さんや」

幸子「何ですかプロデューサー?ボクのカワイさで名前を呼びたくなりました?」

P「一理ある」

P「じゃなくて、収録帰りで悪いがここにある3枚のうち一枚引いてくれ」

幸子「なんですか?とりあえずボクはいつでもセンターなので一番真ん中を...」

幸子「...南?」

P「ほう、じゃあそれで準備するわ」

幸子「あ、ちょっと!...なんなんですか一体 ...」

幸子「はっ!ふふーん、わかりましたよ!明日はボクの誕生日!」

幸子「つまり誕生日プレゼントを三つまで絞れたけど決められなかったからボクにカードで決めさせたんですね!」

幸子「折角なら三つくださっても良かったんですけどね!」

幸子「...でも南ってなんでしょう?」

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11月25日

幸子「プロデューサーさん」

P「何でしょう」

幸子「ここ、どこですか?」

P「どこって...」

P「南極だろ」

幸子「なんでですか!?」

P「とある企画でどこいくか決まってなくてな、折角だったら幸子に決めてもらおうとな」

幸子「なんでですか!」

幸子「まず昨日決めてなぜ今日来るんですか!」

幸子「というか企画はいいですけど当人に話通ってません!」

幸子「何より飛行機に乗った時点で何も違和感を覚えてなかったボク自身にツッコミをするべきでした!」

P「海外ロケ多いもんな、幸子」

幸子「というか、南極へ何しにきたんですか...」

P「南極動物と戯れる」

幸子「南極舐めてますよね!?」

P「ほら、あそこにワンコいるよワンコ」

幸子「南極とワンコと言われるとあんまりいい話が出てこないのですが...」

幸子「ソリ犬ですか...わぁ...カワイイですね...」

幸子「ボクの方がカワイイんですけどね!」

犬「ワフッ」

P「ちょっと現地の人と話して犬ぞり出来ないか聞いてみるわ」

幸子「現地ガイドの人とかいないんですか...?まぁお願いします」

幸子「すごく大人しくて良い子ですね...まるでボクのようです」

幸子「...わん」

犬「ワフ」

幸子「ワンワン」

犬「ワフゥー!」

幸子「わんわんワフ」

P「幸子、現地の人に話つけて...ってなにやってるんだ?」

幸子「プロデューサーさんには関係ないことです!」

犬「ワフ?」

P「話をしてみたら意気投合してな!」

男『おぅ!この子が言ってた子か!』

P『そうです、カワイイでしょう?』

男『確かに!...しかしどこかで見たことあるような...』

幸子「よく話せますね...何国語喋れるんですか?」

P「実際ノリと勢いと観察力で何とかなるもんよ」

幸子「それは色々な方に怒られますよ?」

P「幸子だっていくつか聞き取れる程度は出来るだろ?」

幸子「それは...まぁ...」

男『思い出した!日本のコメディアンガールだ!』

幸子「この人が失礼な事言ってる程度は聞き取れます」

幸子「おわ、おわとと!」

P「幸子ーバランス崩れてるぞー!」

幸子「わかってまー、ふぎゃ!?」

P「またコケたか...しゃーないな」

男『彼女凄いねぇ!三十分でここまで出来るとは思わなかったよ!』

P『ありがとうございます!そうだ、出来ればなんですが今度またテレビ番組で来た際に...』

幸子「むー、プロデューサーさん営業モードですねぇ!ボクから目を離すなんて言語道断ですよ!」

犬「ワッフ」

幸子「ワンコさんだってちゃんと見てくれるのに」

犬2「...」

幸子「こっちのワンコさんはなんというかクールですね」

幸子「ちょっと触ってもいいんですかね...」

犬2「...」

幸子「こっちに背を向けてくれてる、ということは触っていいんでしょうか?」

幸子「わ、この子は凄いサラサラ...」

犬2「ワフ」

幸子(凄い気持ちよさそう...、凛さんみたいにクールだけどカワイイですね)

犬「ワフワフ!」

幸子「あ、ちょっと!」

幸子(この子は友紀さんみたいな人懐っこさがありますね)

幸子「それでは貴方達は今日だけユキさん、リンさんです!それではもう一度行きますよ!ユキさん、リンさん!」

ユキ・リン「ワフゥン!」

P「で、ほぼ夕方になったわけですが」

幸子「うぅ...あちこち痛い...」

P「その代わり最後には乗りこなしてたじゃないか、現地の人にスカウトきてたぞ」

幸子「それはそれは、カワイイボクがやるんですからさぞかし人気になるでしょうね!」

幸子「南極でカワイイと有名な犬ぞりマスター、輿水幸子!」

P「じゃあ、転職する?」

幸子「言わなくても分かってるくせに、意地悪なプロデューサーさん」

P「こりゃ失礼」

P「とりあえず動物と戯れようと思ったのだが」

幸子「目的地、遠いですね」

P「...船、頼むか」

幸子「そういえばボク達2人ですけど大丈夫なんですか?」

P「今更な質問だな、それについては問題ない」

P「スポンサーが結構特殊でな」

幸子「よくわかりませんが、とりあえずプロデューサーさんを信じましょう」

P「熱い信頼、嬉しいよ」

幸子「まぁ、ドッキリだろうがなんだろうがボクはボクなりに頑張るだけですよ」

P「...強くなったな、色々」

男『へーい、そろそろ動物達が見える頃だぜ』

P「ペンギン、見えるところに来たって」

幸子「おおー!ペンギンはどこですか!?」

P「んー...見えないなぁ」

幸子「んー、んー!」

P「カワイイ」

P「お、見えてきた」

P「コウテイペンギンか?」

幸子「おおー!凛々しいですね」

P「あっちにはアザラシだな」

幸子「ボクには敵いませんがカワイイですねぇ!」

P「あれは...クジラか?」

幸子「ザトウクジラですよ!すごい大きいですね!」

P「...ホッキョクグマだ」

幸子「強そうですねホッ...ホッキョクグマ!?」

P「結局はしゃいで終わったな」

P『すいません、急なお願いを』

男『いいさ、お金も割増だし何より面白い女の子を見れて満足だ』

男『リアクションが大きいのはガイドとして嬉しい限りだ』

P『そこがこいつのいいところですから』

幸子「...?プロデューサーさん?」

P「ま、とりあえず今日泊まるところに行こうぜ。寒いだろ」

幸子「いえ、...ですが」

P「...?」

幸子「...ん!」

P「...、...なるほど、お手をどうぞお嬢様」

幸子「フフーン!」

P「宿は先にとってあるからそこに行くぞ」

幸子「わかりました、...でも少し寂しいですね」

P「何がだ?」

幸子「今日はボクの誕生日なのは知ってますよね?」

P「...まぁ」

幸子「折角だったら皆さんとお祝いしたかったですね」

P「仕方ない、元々その日は大体のやつが収録だったしな」

幸子「帰ったら、日にちは違えど祝ってもらいましょう!成長したことを祝うのも誕生日だと思うので!」

P「まぁ、それもそうかもな」

幸子「それに」

幸子「その、」

幸子「プロデューサーさんが一緒にいてくれましたから…」

P「...色々ずるくないかい、幸子さんや」

幸子「惚れ直しましたか?もちろん惚れてますよね?」

P「何度惚れ直すか心配になるよ」

幸子「フフーン!ボクのカワイさはいつでも限界を超えますから!」

P『ありがとうございます、急なお願いなのに』

亭主『なぁに、今日は珍しく騒がしい夜になりそうだ』

P「それじゃあ行くぞ」

幸子「あれ、部屋は2階ではないんですか?」

P「先にご飯の方がいいだろ?」

幸子「そうですね ...お腹も減ってますし、ホールに行ってますね!」

P「おう」

幸子「南極の料理はなんでしょう♪」

幸子「ここですね!フフーン!どんな料理がボクを喜ばせてくれるか楽しみですねぇ!」

幸子「失礼しまーーーー」

???「「「幸子(さん、ちゃん)誕生日おめでとう!!」」」

幸子「...へっ?」

輝子「ふひ...びっくりした...?」

まゆ「サプライズ、成功ですね」

凛「ん、ギリギリまでバレるか心配だったけど大丈夫みたいだね」

幸子「え、なんで、あれ、ここ事務所...!?」

友紀「間違いなく南極だよサッチー!すごく寒いし!」

比奈「何人か来れてないッスけど、今日集まれるメンバーは全員来たッス!」

幸子「み、皆さん...!」

幸子「あ、ありがとうごじゃ...ふぇぇ...」

まゆ「あの、あの幸子ちゃん!?」

P「ごめんな、急な上に無理言っちゃって」

桃華 【いえ、こちらこそ行けなくて申し訳ありませんわ】

桃華 【やはりそちらには行けなかったので、これぐらいのサポートは問題ありませんの】

桃華 【ただ...プロデューサーちゃまのお財布は大丈夫ですの?】

P「ははっ、伊達に多くの担当持ってる訳じゃないよ。まぁ痛いけどさ」

P「手回しとかはそっちに頼っちゃったわけだし」

桃華 【これぐらいのサポートは当たり前ですわ、資金面も支援したかったのですが...】

P「それは親の金だからね、それ言っちゃうと色々ダメだけどまぁこれぐらいの見栄は許されるだろ」

桃華【もし足りなくなったら、私の家に使用人として雇ってあげますわ】

P「後ろ向きに検討しておくよ、プロデューサーはやめられなくてね」

P「おっす、どうだ?」

幸子「プロデューサーさん、最初から騙していたんですね?」

P「なんの事だ?」

幸子「そういうひねくれた所、ボクは嫌いですよ」

P「ひねくれてないとプロデューサーはやっていけないので」

幸子「......、納得しかけてしまいましたがそれはそれ、これはこれですよ」

幸子「ここまでこなくても良かったのに」

P「まぁ色々あってね」

P「ちょっと飲みすぎたんだ、外歩かないか?」

幸子「お仕事中に飲酒なんて悪いプロデューサーさんですね、まぁ付き合ってあげますよ」



友紀「なになに!どこい」

凛「友紀さんはこっち」

友紀「あ、こら、離し...」

P「足元、気をつけろよ」

幸子「お、思ったより暗いですね...」

P「そりゃ日本とは違って街灯とかそこらじゅうにはないからな」

幸子「うう...雪も冷たいですねぇ...」

P「まだ少し早いがクリスマス気分を味わえたじゃないか」

幸子「雪はクリスマス名物じゃないですよ、むしろその後の方じゃないですか」

P「そうか、そうだな...」

P「...幸子とあったのも雪の日だったな」

幸子「そういえば、そうでしたね」

幸子「最初は不審者かと思いましたよ」

P「失礼な、あの時はクマに襲われて大変だったんだぞ」

幸子「そんな時にスカウトされていたんですか!?」

P「まぁ、あのクマも倒したけど」

幸子「倒したんですか!?」

幸子「本当にプロデューサーさんが何者なのか分からなくなりますね...」

P「ただのプロデューサーだよ」

P「ま、そのおかげで幸子もスカウトできたし万々歳さ」

幸子「それでいいんですか...?」

P「いいんだよ」

P「そう考えると色々あったなぁ」

幸子「カワイイ路線だけで押すと思ったらバラエティ路線を押されるとは当時は思ってませんでしたよ」

P「まぁ、原因は幸子だけどな」

幸子「それは...、少しは言い出したボクも悪いですが...真に受けるとは思わなかったんですよ!」

P「空を飛んでいるボクは天使のようにカワイイ、まさに天使だったな」

幸子「天使の姿でスカイダイビングさせられるとは思いませんでしたよ!バカですよね!」

P「思い切ってやることが大切だから」

幸子「何自信満々に言ってるんですか!死ぬと思ったんですよ!?」

P「やれると思ったからやった、それに幸子は答えた」

P「そうだろ?」

幸子「それは...まぁ...」

P「でもそこから日本どころか海外までいくとは思ってなかったけどな」

幸子「サバンナに行くとは思いませんでしたよ ...、毎回海外行く度に命かけてる気がします」

P「安全性は俺も確認してるし大丈夫だ」

幸子「そういう問題ではないんですよ!」

P「っと、ついたついた。」

幸子「?」

P「幸子、上」

幸子「う...え...って...」

P「ん、間に合ってよかったよ」

幸子「おー、ろらですか...!」

P「いやー、天候次第でどうなるか分からなかったけど雲一つなくてよかったよ」

幸子「それに、空もキレイですね...」

P「東京じゃ、見えれない景色だな」

幸子「まさか、このために?」

P「折角だしな、海外ロケでも見たことないだろ?」

幸子「...はい、はい!」

P「じゃ、改めて」

P「輿水幸子、誕生日おめでとう」

幸子「フフーン!ありがとうございます!!」

読んでいただきありがとうございます。
色々設定にツッコミ所は多々ございますが目を瞑って頂けると幸いです。

遅くなりましたが、
幸子Happy Birthday!

また次回作で会いましょう
ボクカワイイ!

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