【モバマス】まゆ『もしもし? 私まゆ』 (20)


まゆ『今自宅にいるの』

P「? そうか。それで何の用…」


プツッ ツー ツー


P「……切られた」

P「何なんだ一体。まあいいや、もう少し休もう……ふあぁ……」


プルルル プルルル


P「また電話? まゆからだ」ピッ

P「はいもしもし」

まゆ『私まゆ。今○○駅にいるの』

P「え? さっき自宅にいるって…」


プツッ ツー ツー


P「また切られた」

P「意味が分からない。何がしたいんだ」


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P「!」

P「待てよ? 電話をかけて自分のいる場所を伝え、そして切る」

P「この一連の流れ、まるで……」


プルルル プルルル

ピッ


P「もしもし」

まゆ『私まゆ。今△△駅にいるの』

P「!!」

P(まゆの自宅がある○○駅から、俺の住んでる△△駅まで一気に!?)

P(確か5つくらい離れて……いや、これは……)

P「分かったぞ。まゆの奴、メリーさんのイタズラを仕掛けてるんだな?」

P「本当はまだ自宅にいて、俺の反応を楽しんでるんだ」


プルルル プルルル


P「きた」ピッ


まゆ『もしもし? 私まゆ』

P「察しがついたぞまゆ。イタズラはやめて…」

まゆ『今、あなたの家の近くの□□公園にいるの』


プツッ ツー ツー


P「話を聞かないな。ったく」

P「……あれ? っていうか俺」

P(アイドルたちに家の場所教えたっけ)

P(いや、教えてない。その話すらしてないぞ)

P(じゃあ何で俺の家の近くにある公園の名前を……)


プルルル プルルル


P「……」ピッ

まゆ『もしもし? 私まゆ。今あなたのマンションの下まで来ました』

P「お、おいまゆ! 冗談はやめ…」


プツッ ツー ツー


P「冗談だよな……?」

P「そうだ、怖がることない。仮に住所を知られていたとしても顔見知りだし、そもそもイタズラだろうし」

P「いや……やっぱり少し怖くなってきた。何たってあのまゆだ……」


プルルル プルルル


P「……ゴクリ」

ピッ

P「は、はい……」ドキドキ

???『……』


凛『もしもし? 私凛』

P「!?」


凛『今まゆと一緒にエレベーターに乗ってるの』

凛『プロデューサーが住んでるのって7階だよね』

P「凛? 凛なのか!? 何でお前まで……!」


プツッ ツー ツー

P(は? ど、どういうことだ。まゆのスマホから凛が?)

P(一緒にいるのか? 一緒に俺へのイタズラを?)


プルルル プルルル


P「!!」ビクッ


プルルル プルルル


P「……」ドキドキ

ピッ

P「……はい……」

まゆ『もしもし? 私まゆ』

凛『そして凛』

まゆ・凛『今あなたの部屋の前にいるの』


プツッ ツー ツー

P「……ッ!」

P「こ、これは……本当のことなのか」


ピンポーン


P「!!」ビクッ

P(う、嘘だろ?)

P(……確かめないと)

スタスタ

P(覗き穴から除いて、確認しよう)

P(もし居ても冷静になるんだ。居留守を使えば……)ソー

P(……?)

P(いない)ガチャ


キョロキョロ

P「うん、やっぱりいない」

P「やっぱりイタズラだったんだな……全く……」

P「しかしそうなると誰が鳴らしたんだって話になるけど」


プルルル プルルル


P「!!」

P(だ、大丈夫だ。結局イタズラだったんだから)ピッ

P「はい」


まゆ『もしもし? 私まゆ』

凛『&凛』


P「はは、&って……やっとふざけてくれたな。ずっと真面目なトーンだったから安心したよ」

P「インターホンの偶然が重なって信じかけた。もうこんなイタズラはやめろよ?」


まゆ『……うふふ』

凛『ふふふ』

P「な、何がおかしいんだ」

凛『果たして本当にイタズラかな』

まゆ『プロデューサーさんの郵便ポストに、まゆたちがいた証拠を入れておきましたよぉ』

凛『それじゃあね』


プツッ ツー ツー


P「……う、嘘だろ……?」

スタタタッ

――――

ガチャ

P「あれ……? 何もない」

P「ふ……はははっ。やっぱりあいつら、出まかせを言ったんだな」

P「明日会ったら説教だな」


プルルル プルルル

P「! まゆだ」

ピッ

P「いい加減にしろよ二人とも。もうこんなことは絶対に…」

まゆ『引っかかりましたねプロデューサーさん』

P「は?」

まゆ『ダメじゃないですか、鍵を締めないと♪』

P「……!! ま、まさか!?」

凛『もしもし、私凛。今プロデューサーの下着を漁ってるところだよ』

P「!?!?」


プツッ ツー ツー


P「……そうか」

P「なるほどな。あいつらこれが目的で……!」ワナワナ


――――

まゆ「凛ちゃん、もう行きましょう」

凛「待って。このパンツ欲しい」クンクン

まゆ「パンツはバレます! もっと分かりにくいものを!」


ドドドドド


まゆ「この音は!?」

P「おぉぉぉまぁぁぁえぇぇぇらぁぁぁぁ……!!」

まゆ「プロデューサーさんの雄叫び! 予想よりもずっと早い……!」

まゆ「凛ちゃん、早く逃げないと」

凛「穿いていこう」ヌギヌギ

まゆ「あ、いいなぁ」


P「何 し て る ん だ ?」


まゆ・凛「!!」


――――

P「そこに正座」

まゆ・凛「……」スッ

P「何でこんなことをした」

まゆ「ごめんなさい」

凛「つい出来心で」

まゆ「プロデューサーさんの住所は前から知ってたので、確認も兼ねて物品を盗……お部屋を観賞しようかと」

P「何で俺の住所を知ってるんだよ……」

凛「アイドル間の常識だよ」グッ

P「マジかよ」

まゆ「本当にごめんなさい。もうこんなことしません」ペコリ

P「当然だ。罰として、明日から1週間レッスンルームの掃除の手伝いだからな」

まゆ「うぅ……仕方ないですね」

凛「それくらいのことしたんだし……」


まゆ・凛「……」シュン

P「本当に反省したのか」

まゆ「もちろんですよ」

凛「もう絶対にこんなことしないから」

P「よし、じゃあ今日はひとまず帰ってよし」

まゆ・凛「はい……」スッ

スタスタ

P「待て」

まゆ・凛「!」

P「盗んだものは置いていけ」

凛「バレてたんだ」

まゆ「プロデューサーさんの匂いが染みついたペンが……」

凛「靴下が」

P「早く置くんだ!」


スッ

まゆ「それじゃあ、これで」

凛「また明日」

P「なあ凛、俺のパンツを穿いてなかったか?」

凛「……穿いてる」

P「脱げ」

凛「えっ。そんな……ここで?」モジモジ

P「早く」

凛「うん、分かった。プロデューサーのためなら」ヌギ

P「服のことじゃない! 俺のパンツをだ!」

――――

P「はぁ、やれやれ」

P「明日また説教した方がいいような気がする。再発しないように」

P「さて、そろそろ出かけようかな」

プルルル プルルル

P「!」


P「響子か」ピッ

P「はいもしもし」


響子「もしもし? 私響子」

未央「未央だよ」

智絵里「智絵里」

美波「美波ですっ」

美嘉「美嘉だよー」

かな子「お菓子! お菓子!」

唯「唯♪」

アーニャ「これは、何の集まりデスか?」

奈緒「な、奈緒だけど……」

桃華「桃華ですわ!」

蘭子「我が友よ!」

雫「雫ですー♪」



「「「今あなたのマンションの下にいるの!」」」



P「……これは対処しきれない」



おわり

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