【NEW GAME!】コウ「エイプリルフールの大騒動!」 (11)

※注意 時期が明らかに違いますが、ご了承ください!

コウ「4月1日…今日はエイプリルフールか。よぉし、青葉でも担いでみるか!」

コウ「青葉ー!」

青葉「あっ、八神さん。おはようございます!」

コウ「おはよう。あのなぁ、青葉、ちょっといいか?」

青葉「なんでしょうか?」

コウ「急で悪いが、お前には辞めてもらうよ(本当は嘘だけどね♪)」

青葉「えぇっーー!?」

コウ「本当に悪い! だけど、上から急に伝えられた事でさ…(ふふふっ、騙されてる騙される♪)」

青葉「そぅ……なんですか……」

コウ(ニシシッ、完全に騙されてるなぁ~♪ さてと、そろそろネタばらしといきますか!)

コウ「なんちゃってぇーー♪♪ 嘘だよ、あおば……って…あれっ?!」

シーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン

コウ「いないっ!!?? 青葉のヤツ、どこにいったんだっ?!」

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りん「コウちゃんっ!?」

コウ「あれっ、りん、どうしたんだ? そんなに慌ててさ?」

りん「どうしたもこうしたも。青葉ちゃんに何があったの?」

コウ「えっ?」

りん「さっき青葉ちゃんから「遠山さん、今までありがとうございました」って泣きながら言われたのよっ!?」

コウ「なっ、マズイ!? さっきの、完全に信じてやがるのかっ!!」

りん「さっきの……?」

葉月「おーーい、八神ーーー!!」

りん「あれっ、葉月さん?」

葉月「八神お前、涼風くんに一体なにを言ったんだ?!」

コウ「まさか……」

葉月「さっき涼風くんが私の所に来て「葉月さん、一年間お世話になりました!」って泣きながら言われたよっ!」

コウ「あぁ、やっぱりぃぃ~~!!??」

りん「やはり葉月さんもですか!?」

葉月「も、という事は遠山くんも?」

りん「はい。さっき青葉ちゃんからそれに関する同じ事を…」

コウ「あぁ……マズイマズイっ!!??」ガタガタ

葉月「八神ー…?」ジィィィ

りん「コウちゃん……?」ジィィィ

葉月・りん「「訳を聞かせてもらおうか?(もらえないかしら?)」」ズオッ

コウ「はいぃぃぃーーっ!?」ビクッ

葉月「成る程な……。つまり、四月馬鹿で涼風くんを担ごうと彼女に辞めてもらうって嘘をついたが……」

りん「青葉ちゃんが本気で信じちゃって、しかもネタばらしをする前にいなくなっちゃった訳ね……」

コウ「ごめん!!! 私がつい、調子に乗って嘘をついたから、青葉が……」

はじめ「おはようございまーす!」

ゆん「おはようさん!」

葉月「篠田くんに飯島くん、おはよう」

はじめ「えっ、なんで葉月さんがここにっ?!」

ゆん「それになんだか様子が……?」

コウ「…………」

りん「私から説明するわ……」

はじめ「あちゃー、やっちゃいましたか、八神さん…」

ゆん「青葉ちゃん、冗談言う事は言いますが、それ以外だと純粋やからな」

コウ「それを言われるとマジで言い返せない……」

ひふみ「コウちゃん…………!!!」

コウ「わぁっ、ひふみんっ!?」ビクッ

りん「あれっ、ひふみちゃん?」

ひふみ「青葉ちゃん……クビって…本当っ……!?」

はじめ「クビ……」

ゆん「もしやっ、ひふみ先輩……」

ひふみ「さっき駅で…青葉ちゃん…見かけて、会社とは別の方向に……行こうとしてた…から声掛けたら……泣いて…て」

葉月「ふむ、やはりか…。」

ひふみ「事情聞いたら……コウちゃん…から「会社を辞めてもらう」って…言い渡されたって…聞いて……。それに「ひふみ先輩、一年間ありがとうございました」って……言われて」

コウ「あ、あぁぁ………」ガタガタ

ひふみ「私、何が……どうなってるの…かなって……気になって…。まさか、青葉ちゃんに限って……クビになる…なんてありえないって……思ったから…急いで……」

りん「ひとまず、私から説明するわ……」

ひふみ「えっ、エイプリルフールっ!?」

コウ「うん…。私がつい、調子にのってさ……」

ひふみ「コウちゃんの……バカ…」

コウ「何も言い返せない……」

葉月「八神、落ち込んでも仕方ない。説教はとりあえず後にするから、すぐに涼風くんを探し出して連れ戻すように!」

コウ「はい……」

りん「それと、自分の口からちゃんと「嘘だ」って伝えてね!」

コウ「分かってる。」

コウ「じゃあ、青葉に探しに行ってくる。」

ひふみ「ちょっと待って……コウちゃん」

コウ「なに、ひふみん?」

ひふみ「青葉ちゃんから以前……お気に入りの場所だって……言われて…街を一望できる場所…を紹介されたん…だけど。青葉ちゃん、嫌な事や悲しい時…にもそこに行くって……」

コウ「そうか。もしかしたら、青葉は今そこにいるかもしれないって事か…そう言いたいんだね、ひふみん?」

ひふみ「うん……」

コウ「分かった。その場所を見てくるから、教えてくれる?」

ひふみ「うん…」

~とある場所~

コウ「青葉ーー!! どこにいるんだ、青葉ーーー!!!」

青葉「八神さん……」

コウ「あっ、いた!? 青葉ーーーーーー!!!!」ダキッ

青葉「わぁっ、やっ、八神さんっ?!」

コウ「うぅ~、良かったー、見つかって!」ホロリ

青葉「八神さぁーん、泣いてるんですかっ?」

コウ「うぅ~。青葉ー、私がわるかった! 私が「会社を辞めてもらう」なんて、嘘をついたばかりに~!!」

青葉「ふふっ♪」

コウ「青葉?」

青葉「いえ。八神さん、というか八神さんたち、私の嘘に騙されてくれたんだって思ったら、少し可笑しくて…」

コウ「えっ?」

~イーグルジャンプ~

りん「えぇっー、青葉ちゃんのあの行動、全部嘘なのっ!?」

青葉「はい。八神さんに「会社を辞めてもらう」って言われた時点ですぐにエイプリルフールだなって分かったもので、それで騙されるのなら逆に敢えて私が八神さんを騙そうかなと思い、咄嗟に騙されたフリをしたんです♪」

ひふみ「じゃあ、私が…声を掛けた時の……青葉ちゃんの涙も……挨拶も全部……」

青葉「はい。ついでに八神さんがネタばらしをするまで、遠山さんたちも少し担いでみようかなと思い、咄嗟に八神さんの嘘に乗って、皆さんにあのような演技をしまして…。」

はじめ「はははっ。私とゆんは青葉ちゃんと直接会わなかったから、どんな感じは分からないけど、遠山さんに葉月さん、ひふみ先輩が騙された所を見ると青葉ちゃんの嘘は大したものになりますね!」

ゆん「せやけど、青葉ちゃんも最後まで人の話を聞かんとあかんよ? すぐに八神さん、ネタばらししようとしたのにそれを聞かずに飛び出すやさいか…こないな事にもなったんやからな?」

青葉「すみません!! それと私の方もやり過ぎてしまいまして…!」

葉月「いやいや、涼風くん…別に構わないさ。それにしてもまさか、八神の嘘に便乗して涼風くんに騙されるとは…これは一本取られたものだ、はははっ♪」

コウ「私も騙したつもりが騙されていたとは……まったく青葉にしてやられたよ、はははっ」

りん「コウちゃん……。もとはと言えば、コウちゃんが悪いんじゃないかしらー?」ジィィィ

コウ「へっ?」

葉月「そうだな。最初に八神が涼風くんを担ごうとしなければ、さっきのような慌てふためく事もなかったのにねぇ~?」ジィィィ

コウ「その……ごめんなさい!!」

葉月「とりあえず、八神は私と一緒に来るように!」

コウ「はい……」

葉月「まったく、今回は涼風くんが嘘だって気付いていたから良かったものの、本当に真に受けていたらどうなっていた事か…。もちろん、冗談を言うのは悪い事ではないが、もう少し考えてから言った方がいいと思うよ。」

コウ「はい」

葉月「いきなり「辞めてもらうよ」なんて言われれば、そりゃあ誰だってクビにされたって思うしね…。それと……」

コウ「…………」

~部屋の外~

はじめ「八神さん、珍しく絞られてるね…」

ゆん「それにあないな葉月さん、ウチ初めてみたわ」

青葉「あわわっ、私の嘘でまさか八神さんがっ!?」

ひふみ「青葉ちゃん、しっかり……」

はじめ「それで、青葉ちゃんは青葉ちゃんで、責任感じてるしっ!?」

ゆん「八神さんにしても青葉ちゃんにしてもお互いに嘘で騙し合いや……。これは喧嘩両成敗やな」

りん「ある意味仕事以上に、大変だったわね…今日は」

おしまい

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