野崎「HOT LIMIT?」 (17)

若松「はい! 俺の数少ないローレライさん以外で好きな人の歌なんです!!」

野崎「誰の歌なんだ?」

若松「T.M.Revolutionです!!」

野崎「聞いた事はあるな……それでその歌がどうしたんだ?」

若松「明日の昼休みにMVが流れるんです!!」

野崎「お前がリクエストしたのか?」

若松「はい!!」

うちの学校では偶に昼休みに放送委員が生徒のリクエストした曲のMVを流す。

どうやら今回は若松がリクエストしたHOT LIMITという曲に決まったみたいだ。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1511177712

当日

『これからお昼の放送を始めます』

野崎(どんな曲なんだろうか)

西川「~♪」

野崎「……!!」

野崎(HOT LIMIT……なんて爽快感のある曲なんだ)

野崎(だが一番気になったのは……)

野崎(MVだな)

野崎「……!!」

野崎(そうだ)

瀬尾「若ーーーーー!! 待てよーー!!」

若松「来ないでください!!!」

野崎「ん? どうしたんだ若松」

若松「!! 野崎先輩!! さっきHOT LIMITのMVを見た瀬尾先輩が……」

瀬尾「いいからテープ貼らせろって!! ビリってやりたいから!! ビリって!!」

若松「絶対に嫌ですって!!」

瀬尾「じゃあ身体全身にテープ巻いて一気にビリって……」

若松「もっと嫌ですって!!」

野崎「……お前も大変だな」

野崎「……と、それどころじゃない。 俺は今急がないといけないんだ」

鹿島「先輩です!!」

堀「お前だ!!」

野崎「ん? 今度はなんだ」

鹿島「あ! 野崎!! ねぇねぇ聞いて!!」

鹿島「野崎はさっき昼の時に流れたMV見た!?」

野崎「見たが……それがどうしたんだ?」

堀「あのT.M.revolutionの格好……」

堀「鹿島なら似合うと思うよな?」

鹿島「堀先輩の方が似合うよね!?」

野崎「」

鹿島「だって堀先輩と西川さん、身長似てるんだもん!! 絶対似合うと思わない!?」

堀「鹿島にはこういう刺激がある衣装も偶には着させねぇとな」

野崎「……」










鹿島『してみないかい? 本物の恋……』












野崎(あまり想像したくないな)

野崎「すいません、俺急いでるので」

堀「そうか、引き止めて悪かったな」

鹿島「!! そっか、先輩は本当はテープ衣装じゃなくてドレスが……」

ドゴォン!!








野崎(あのMVを見たからには……絶対に試さなきゃいけない!!)

野崎「御子柴!!」

御子柴「!! なんだよ」

野崎「HOT LIMITの衣装着てみないか!?」

御子柴「!!?」

御子柴「はぁ!!? 何急に変な事言ってんだよお前!!」

野崎「さっき流れたMVを見て思ったんだ……お前にもやらせたいとな」

野崎(今の恋しよっに足りない物は刺激……)

野崎(マミコにああいう衣装を着せれば剣さんもきっと……)

野崎「黒いガムテープならもう用意してある。 さぁ今すぐ……」

御子柴「だからやらねぇっつってんだろ!!」

佐倉「やってみこりん!!」

御子柴「!!?」

野崎「佐倉!!?」

野崎「そうか、やはり佐倉も連載の為に……」

佐倉「え、え~と……それとは別の理由なんだけど……」

野崎「別の理由?」

佐倉「うん、さっきのMVを見てHOT LIMITの衣装を着た人を描きたいって部長が……」

野崎「あの部長か……」

佐倉「そこでみこりんが一番似合うかもって話になって……」

御子柴「誰がなんと言おうと俺はやらねぇからな!!」

佐倉「……そっか」しゅん

野崎「!」

野崎「佐倉……俺でよければやろうか?」

佐倉「えっ!!?」

御子柴「野崎……?」

野崎「別に俺は抵抗はないが……」

佐倉「いいの!!? 本当にいいの!!?」

野崎「ああ」

佐倉(野崎くんがあのセクシーな衣装……)

佐倉(見たい!!!)

佐倉「ありがとう!! 本当にありがとう!! 早速美術部に来て!!」

野崎「ああ」

御子柴「ふう……なんとか助かったな」

御子柴「……」











部長「それじゃあスケッチ始めまーす。 準備してー」

野崎「はい」

御子柴「……」

佐倉「なんでみこりんもいるの!?」

御子柴「う、うるせえな!! なんか仲間外れにされた感じで嫌だったんだよ!!」

部長「じゃあ脱いで」

野崎「はい」

佐倉「!!!」

佐倉(野崎くんが……脱ぐ?)

佐倉(野崎くんが……上半身……裸!!)

佐倉「わ、わーーーーーー!!!///」

野崎「どうした佐倉?」

佐倉「(心の)じゅ、準備が!!」

野崎「? ちゃんとできてるように見えるが」

佐倉「あ!! えーっと……なんでもない!!」

野崎「そうか、それじゃあ」ヌギッ

佐倉「ふおおおおおおおお!!!///」

御子柴「うるせえ」

『夏を刺激するようなポーズ』

野崎「……」サッ

『自分で不祥事を解決するポーズ』

野崎「……」サッ

『マーメイドのポーズ』

野崎「……」サッ

『佐倉的にも全然大丈夫なポーズ』

御子柴「ちょっと待て」

御子柴「お前らの指定してるポーズ意味不明すぎねぇか!!?」

佐倉「だ、だって!! HOT LIMITだから……」

御子柴「最後のなんか全然分かんねえよ!!」

御子柴「それに野崎……」

野崎「なんだ」

御子柴「なんでオールオッケーのポーズで原稿描いてるポーズなんだよ!!!」

野崎「……自分でもよく分からない。 なんでこんなポーズをしたんだ?」

佐倉(オールオッケーだよ野崎くん!! かっこいい!!///)

デッサン終了

部長「はーいお疲れ様ー。 もう着ていいよ」

野崎「はい」

野崎「それじゃあテープ取るか」

部長「……」

部長「佐倉ー、剥がしてやったら?」ニヤニヤ

佐倉「ええっ!?」

部長「お友達なんだからそれぐらいやってあげなよー」

野崎「いや、別に俺は……」

佐倉「そ、そうですよ!!」

美術部員一同「やってあげなよ~」ニヤニヤ

御子柴(なんだこの部活)

佐倉「え、えっと……じゃあいいかな野崎くん」

野崎「ああ」

佐倉「……」

佐倉(の、野崎くんの身体を……こんな近くで見られるなんて!!)

佐倉「……」ベリベリ

佐倉「……!!」

佐倉(至近距離の脇!!!)

佐倉「ふおおおおおお!!!///」ベリベリベリベリ

野崎「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!!」

佐倉「本当にごめん!! 本当にごめんね野崎くん!!!」

野崎「あ、ああ……大丈夫だ」

野崎(まさかこんな形で刺激を受けるとは……)

野崎「……」

野崎(それにしてもどうして俺は無意識に原稿を描いてるポーズを……?)











佐倉『漫画を描いてる野崎くん、凄くかっこいいよ!!』












野崎(前に言われたあの言葉が引っかかるが……まぁいいか)

当たり前ですが、原稿はボツになりました。

終わり

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