ライトノベル「僕は友達が多い」 (8)

長谷川小僧「ハァ、リア充は疲れる^^;」
長谷川小僧、十六歳。黒人の母と日本人の父のハーフである。
その外見から幼い頃から不良と勘違いされ、ロクに喧嘩したことないにもかかわらず、町内最強と祭り上げられていた。
その伝説は風化することなく、学校では番長としての地位を築き上げていた。

「長谷川の兄ィ、オッス!」
「オウ、ピースケご苦労」

今日も舎弟の原付で爆音コール切りながら派手な登校だ。
「黒光りしてる肌気持ち悪いな」

「誰じゃこら」
小僧ががんを飛ばし振り向いた先には、黒髪ロングのお嬢様的な雰囲気の女子がこちらをにらみつけるようたっていた。

「今時人種差別ははやらんで嬢ちゃん?」
睨みを利かせ凄みをかける小僧。
「なんだそれは?笑わせようとしているのか?」
「兄ィ、ちょっくらこのクソアマシメといたほうがいいんやないですかい?」
「まあ待てタツロウ。こういう生意気な女が今は流行なんやで。つんでれっちゅうやつや」

「私はツンデレでは断じてないが」
「ああほうかい^^まあとりあえず教室いこや^^」
こうしてなぜか二日月夜空と俺、長谷川小僧はたびたび一緒に行動することが増えていったのである。

ある日、俺が屋上を占拠し柄の悪いメンツとともに昼食をとっていたところ、金髪の女がいきなり乱入してきたのだった。
「ちょっ・・・な、なによアンタたち!ここは先に私がお昼食べようとしてたんだからどきなさいよねっ!」

俺はその日、玉子かけご飯の玉子の比率を朝っぱらから間違えたせいで一日中イライラしっぱなしだった。
「一人でメシはさびしくねえか?^^」
思わず俺は煽ってしまった。それに釣られ俺の舎弟たちも続く。
「とりまこっちこいよ。俺らの本当のオカズにしてやるからさw」

「キモッ!!これだからヤンキーってキライなのよ!!」


終わるのかよw

少ない方よりはまし

少ないとか言ってる奴はわたモテでも見てろ

早速ファンができたみたいだからあと2回分続きかくわ

その後、金髪女と暫く出くわす機会はなかったのだが。
球技大会の日、再び俺たちはめぐり合う事になる。

「夜空、パンツみせぇ」
「は?馬鹿か?」
「冗談じゃァ。今日の放課後ゲーセンよってかねえか?」
「ゲーセンは小うるさくてキライだ。客層も悪そうだから断る」
「ワイがおるやんけぇ」
「お前なんかじゃ頼りない。」
ガーン

俺はショックで寝込んでしまった。
ちなみにその日、バイクで下校中に金髪の女が犬に優しくしているところを見たきがした。

球技大会の日。
中盤まで何事もなく競技は進んでいたのだが、
途中からなぜか麻雀大会の様相を呈していた。

「みなさん!きちんと競技をこなしましょう!」
先生のマイクコールがグラウンドに響くが、みなそんなものは上の空で麻雀に夢中だ。

そして、決勝に残ったのは俺と、いつぞやの金髪の女だった。
「便所メシはオシィデスかァ~??」
「ざけないで!私にもちゃんと友達くらい・・・いない・・けど・・・」
「ギャッハッハッハwww」
「なによっ!」
「いや別に プ」

悪く思うなよ、金髪。麻雀は読み合い・・・
相手を怒らせて判断力を鈍らせるのは常套手段なのだよ・・・


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