【ポケモン】リーリエ「アローラ一武道会…?」 (81)

リーリエ「? なんですか、そういうポケモンバトルの大会があるのですか?」

グラジオ「いや、人間同士が闘う本来の意味での武道大会だ。明日、アーカラ島のロイヤルアベニューロイヤルドームを貸切って開催される」

リーリエ「はぁ、そうですか。   …でもそれがどうかしたんですか?」

グラジオ「この大会の優勝者にはミヅキが贈呈されるんだ」

リーリエ「・・・は、い?」

グラジオ「ミヅキはタチの悪いヤミ金業者から法外な利息からなる多額の融資を受けていたらしい」

グラジオ「その返済の方法として、今回こういう形で身売りされることになったそうだ…」

リーリエ「そ、そんな…!ひどいです!ひどすぎます!ミヅキさんは物じゃありません。嘆かわしい…!」



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グラジオ「……借金の理由についてだが、どうやらミヅキは、」

グラジオ「GXバトルブーストのSRリーリエを入手しようと、カードをBOX買いしたまでは良かったものの、」

グラジオ「天文学的な確率で、封入されているBOXを外し続け、」

グラジオ「ムキになってカード買い続けた結果、気づけば借金まみれになっていたそうだ…」

リーリエ「可哀想なミヅキさん!○フオクか何かでカードをオトすという考えはなかったのでしょうか!」

リーリエ「…しかし!!  それならばその大会、わたしも参戦致します!」

リーリエ「ミヅキさんが変な人のものになってしまったら大変です!わたしが必ずお助けして見せます!」

―アローラ一武道会・大会当日 ロイヤルドーム―

―――ワイワイガヤガヤ

グズマ「優勝するのはこのグズマ様だぜぇ!!」

ハウ「おれねー、勝つー」

ビッケ「フフフ、決勝でお会いしましょう…!」

カキ「望むところだ…」


リーリエ「……。…予想以上に凄い参加者数ですね。みんな、ミヅキさんが欲しいんでしょうか?」

グラジオ「なんでもアローラの人口90%が大会参加を表明しているそうだ。そして恐らく、こいつらはミヅキが欲しいわけではない…」

リーリエ「どういう意味ですか?」

グラジオ「大会優勝の副賞に、ミヅキがポケモンバンクから引き出したジラーチなる幻のポケモンの力で、願いを一つ叶えてもらえることになっているんだ」

リーリエ「・・・・・・願いが一つ・・・、叶う・・・!?」

グラジオ「…俺達兄妹はミヅキに返しきれない大恩がある故、奴を助けてやりたいのも気持ちも嘘ではないが…」

グラジオ「はっきり言わせてもらえば、俺が出場を決めたのも願いを叶えてもらうためだ」

リーリエ「…に、にいさま…!純粋にミヅキさんのために出場しているのかと思えば…!見損ないました!」

グラジオ「ちなみに俺の願いはUBの毒に侵されたうちの代表の回復などではなく、○○ブキヤから『グラジオwithタイプ・ヌル』のフィギュアを出してもらうつもりだ。これは売れるに違いない。」

リーリエ「…需要はともかくサイズ的ににいさまがヌルさんのオマケですね…」

リーリエ「それにしても可哀想なミヅキさん!そのジラーチさんの力でそもそもの借金を消してもらえば良かったのにと思わずにはいられません!」

グラジオ「……そろそろ、試合開始時刻が近づいてきたぞ…。お前の出番はいつからだ?」

リーリエ「…Aブロック第一試合…。  あ、いきなり試合です…。わたし…!」

グラジオ「まぁ、お前が勝ち残るのは難しいだろうが、せいぜい頑張れ。俺が優勝すればいいだけのことだからな…」

―ロイヤルドーム リング―

イリマ「アローラ!ご視聴の皆さま!『イリマなんかいりません』のキャッチコピーでお馴染み、アニメの出演の目途が完全に死んだ僕、イリマが本大会試合の模様を皆様にお伝え致します!」

イリマ「ご存じ本大会はポケモンバトルの大会ではなく、人間同士の格闘大会です!」

イリマ「それにちなみまして本日は特別に、人間の代わりにポケモン達をドームの客席に迎えるという趣向をとらせていただいております!」

客席満員のポケモン達「「「グオオーーーッ!!」」」

イリマ「皆さんにも伝わるでしょうか!ポケモン達の熱気に溢れる興奮の様子が!!」

イリマ「まるで人間とポケモンの立場が入れ替わったかのような、薄気味の悪いSFホラー映画でも観ている気分です!正直、僕は怖くなってきました!!」

イリマ「尚、実況席にはゲストとして、イッシュ地方の科学者であるアクロマ氏と、カントー最強トレーナーであるレッド氏をお迎えしております」

アクロマ「よろしくお願いします」
レッド「・・・・・・。」

リングアナのライチさん「アァーキャ、コォナァアア!! エーテルパラダイス所属ゥウ!リィィィイイイリエェアアア!!!」

客席満員のポケモン達「「「ギャア!ギャアッ!!」」」


リーリエ(……き、緊張します…)テクテク


リングアナのライチさん「アァーオウ、コォナァアア!! アーカラ島所属ゥウッッ!マァアアアアオオオオウウウーーーッ!!!」

リーリエ「!」

マオ「よろしくっす!」


イリマ「Aブロック第一試合はリーリエ選手対マオ選手。いやあ、アクロマさん。初戦から華やかなカードとなりましたね」

アクロマ「はい。ポロリとか無いかなと期待しますね」
レッド「……。」

マオ「久しぶりっす!リーリエさん! ミヅキさんとハウさんがアーカラに島巡りに来た時に港で逢った以来かな?」

リーリエ「いえ。確かミヅキさんがチャンピオンになった時のお祭りでも、顔を合わせていたかと思います」

マオ「そっかそっか。ごめんごめん! しかし、何故かな?こうして相対していると、あなたとは毎日ように顔を合わせているような気分になるよ」

リーリエ「ひょっとして異世界でわたし達はスクールのクラスメイトか何かだったのかもしれませんね」

マオ「あははは!いいねそれ!  …試合は、どっちが勝っても恨みっこなしだよ!」

リーリエ「あ、はい!お手柔らかに!」

イリマ「両選手、和やかな雰囲気を醸しながらリングイン」

アクロマ「これから、この二人が傷つけあうとなると、試合とはいえ少々心が痛みますね」
レッド「……。」

イリマ「……まったくです…」

―――カァーン(ゴングの音)

イリマ「今、試合開始のゴングが鳴りました。 …お、マオ選手。拳を突き出してリーリエ選手に近づきます」

アクロマ「拳を突き合わせて、挨拶がしたいんでしょう。マオ選手のスポーツマンシップです」
レッド「……。」

イリマ「リーリエ選手もそれに倣い、マオ選手に近づきま   …!!?」

マオ「」ニヤリ

リーリエ「?」

―――ビュオッ!!

リーリエ「!」

―――バキィ!!


イリマ「な、なんということだー!!油断して近づいたリーリエ選手にマオ選手、非情の上段回し蹴りーーー!!完全な“だましうち”ですっ!!」

アクロマ「卑怯な!! 完全にリーリエ選手の首を捉えた!!あの蹴りはまるでラランテスの鎌ですっ!!」
レッド「……。」

イリマ「勝ち残るのは一人のみ!情け無用のデスマッチ!これがアローラ一武道大会ですッ!!」

マオ「くーくっく!ニコニシティからシェードジャングルを往復する食材集めによって鍛えられた健脚から繰り出される蹴りの味はどうかなぁ…!」

マオ「あたしが優勝した暁には、うちのレストランを世界一に…、じゃなくて○○ブキヤに『マオwithアマージョ』のフィギュアを造ってもらうんでっす!」

マオ「スイレンがポケカでSRカード化してしまった事であたしの優位性は失われてしまい、もう後が無いんでっす!この大会に優勝して他の女子キャラに差をつけてやるっす!」

マオ「だからリーリエちゃん、悪く思わないでね!  …だって始めに言ったよね!『恨みっこなし』ってさ!」


―――「ええ…。別に構いませんよ。勝つのはわたしですから…」


マオ「!!?」ギク!

リーリエ「ふふふふ。随分と軽いキックです」ニヤリ

マオ「ば…、馬鹿なっ!!」」


イリマ「あ、ああっと!?リーリエ選手!腕組みした直立姿勢まま、マオ選手の蹴りを受け切っております!あの蹴りを受けてまったく微動だにしていません!!」

アクロマ「あの“だましうち”は躱せなかったのではなく、あえて躱さなかったのかとでもいうのか!?」


リーリエ「えへ。遠慮せずに次は本気で攻撃しに来てもらって構いませんよ?」

マオ「……!」

リーリエ「ふふふ。それとも、さっきの一撃が目一杯だったのでしょうか?」

マオ「…あ、ありえない…。こんな線の細い、いかにもお嬢様な女の子が…、こんなデタラメに強いわけが…!?」

リーリエ「そんなことはありませんよ。それは偏見というものです」

リーリエ「例えばですが、わたしは999.9kgのほしぐもちゃんを背負いながらポニの大峡谷を踏破したことがあります」

マオ「な…何ィ!?」

リーリエ「その上、プロ格闘家ロイヤルマスクであり、ポケモンのわざ受けて研究を行うとかいう頭良いんだろうけどアタマおかしいククイ博士の助手を約3か月、勤めていました」

リーリエ「そのわたしが弱いわけがないじゃありませんか?」

マオ(そ、そうか!)

リーリエ「でこぴん!」ペシ

マオ「ぐほぉっ!!」


イリマ「おおっと!マオ選手、ブッ飛ばされたー。その距離およそ25メートルゥ。」


リーリエ「試合もつっかえていることです。てっとり早く終わらせてもらいます。」

リーリエ「きー、あー、いー、だー、まーー!!」

――――ズァオ!!

マオ「ぎゃああああ!」

マオ「」バタ


レフェリーの国際警察ハンサム「マオ選手、戦闘不能!リーリエ選手の勝利!」


リーリエ「弱いです!弱すぎます!」

観客席のポケモン達「「「ワァアアアァ…!!」」」


イリマ「拳を突き上げ、ポケモン達の歓声に答えるリーリエ選手。見事一回戦突破!」

イリマ「大会オープニングからまったくとんでもない選手が現れましたッ!!」

――選手控室――

グラジオ「えー?お前、なんであんな強いの?にいさま、驚いちゃったよ?正直、軽く引いた」

リーリエ「ミヅキさんが手に入るチャンスなんですよ!?負けてたまるものですか!!」

グラジオ「……目的…、変わってないか…?」

リーリエ「そんなことより、にいさまの方の試合はどうだったのです?」

グラジオ「フッ、幼稚園児(♀)に執拗にすねを蹴られてしまい、…惜しくもな…。もう少しの所だったんだが…」

リーリエ「……………。」

グラジオ「惜しかったんだ。接戦だったんだ本当に…。もう一度やれば俺が勝つだろう」

リーリエ「ああそうですか」

グラジオ「お前も幼稚園児(♀)と当たった時は気を付けろ」

リーリエ「ええそうですね」

グラジオ「ところで、お前の二回戦の相手はどうなんだ?」

リーリエ「間違いなく、勝ちあがってくるのはメレメレ島のしまキングでいらっしゃるハラさんだと思います。」

リーリエ「アローラ相撲の名手で、今大会優勝候補の一人とも目されている強豪です」


カヒリ「み、みんな大変よ!会場モニターをご覧なさい!!」

控え選手一同「「「!!?」」」


―解説席―

イリマ「し、信じられないことが起こりました…!優勝を期待されていた実力者メレメレ島しまキングのハラ選手…。」

イリマ「一回戦で…まさかの敗退……!!」

アクロマ「オーマイガッ…」
レッド「……。」


ハラ「…で…ですな…」バタリ


イリマ「ハラ選手を48秒という驚異的タイムでマットに沈めたのは…、」

イリマ「アーカラ代表スイレン選手です!」


スイレン「うふふふ…」


イリマ「スイレン選手は次の試合、こちらもまた鮮烈なデビューを飾ったリーリエ選手と激突致します!」

イリマ「本大会二回戦も目が離せません!!」


――選手控室――

控え選手一同「「「……!」」」

リーリエ「ば、馬鹿な…。あのハラさんを秒殺…!」

グラジオ「…リーリエよ…。どうやら次の試合も吹き荒れそうだぜ…。鮮血のサイクロンが、な…!」

―ロイヤルドーム リング・第二回戦―


イリマ「さぁ、やってまいりました!二回戦大注目のカード、リーリエ選手VSスイレン選手!」

イリマ「両選手すでにリング入りを終え、今まさにゴングを待つばかり!観客席のポケモン達も今か今かと試合開始を待っています!」


スイレン「初めましてリーリエさん。アーカラ島キャプテンの一人、スイレンでございます」

リーリエ「ご丁寧に。リーリエです。」

リーリエ「しかし、こうして直接お話しするのは初めてかも知れませんが、ミヅキさんがチャンピオンになった時のお祭りにはお互い参加していましたよね?」

リーリエ「確かスイレンさんはミヅキさんのお母様と楽しげに談笑されていた記憶があります」

スイレン「あらまぁ、そうでしたか。これは大変失礼を」

リーリエ「何だかわたし達は口調が少々似ているような気がしますね。  …ところであなたの願いは何なのです?」

スイレン「私の願いはカイオーガ&ルギアと釣りで対決するチャンスが欲しい…、じゃなくて○○ブキヤに『スイレンwith オニシズクモ』のフィギュアを造ってもらいます!」

リーリエ「…需要はともかくサイズ的にスイレンさんがオニシズクモさんのオマケですね…」

―――カァーン(ゴングの音)


イリマ「ただ今、ゴングが鳴りました!先手を取るのは、果たしてリーリエ選手か、スイレン選手か…!   …!!?」


リーリエ「…!」ピヒョン!
スイレン「…!」ピヒョン!


イリマ「両選手、試合開始と同時に、き、消えたーーっ!!」

アクロマ「違う!!お互い、人間の目では捉えられないほどの超スピードで動いているのです!私の目を持ってしても追うのがやっとです!!」
レッド「……。」


――――ガガガガガガ…!


イリマ「り、両者の闘う音だけが、不気味に鳴り渡ります!」


―――ズゴン!!

リーリエ「くっ!」ズザー


イリマ「ど、どうやらオープニングヒットを決めたのはスイレン選手のようです!打撃を受けてよろめいたと思われるリーリエ選手の姿だけがリングに出現しました!」

イリマ「それにしても、“りゅうのまい”を積んだメガリザードンXのように獰猛なリーリエ選手を打撃戦で圧倒するとは…。スイレン選手…、何故こんなに強いんでしょうか!?」

アクロマ「確か…、スイレン選手にはサンムーンのエンディング内でヨワシ(むれたすがた)を空高くまで一本釣りした写真がありましたね…。」
レッド「……。」

アクロマ「ヨワシ(むれたすがた)の重さはたかだか78.6㎏ですが…、恐るべきは、彼女はそれを細い釣り竿でやってのけたこと…!」
レッド「……。」

アクロマ「つまりスイレン選手は、超スゴいパワーコントロールと超スゴいハンドスピードの持ち主であると超スゴく推理できる…!気を超スゴく全開にすれば、これだけ超スゴいスピードで動けるのもまったく不思議ではない…!」
レッド「……。」

アクロマ「要するに……、スイレン選手、超スゴい…!」
レッド「……。」

イリマ「そ、そうか!」

アクロマ「とはいえ、“はらだいこ”を積んだマリルリのように腕力のあるリーリエ選手に、こうも競り勝てるのは不可解…。これには何か他の仕掛けがあるはずです…!」
レッド「……。」


リーリエ「くっ…!」

スイレン「ふふふ。わからないという顔をなさってますね?何故、攻撃を喰らってしまったのか?」

リーリエ「……何をしたのです…?」

スイレン「うふふふ……」チョイチョイ

リーリエ「…!」ダッ!


イリマ「ああ!リーリエ選手のキテルグマ並みに凶悪な“メガトンパンチ”がスイレン選手を襲う~!!」

アクロマ「並みの人間ならば、かすっただけでも余裕で死ぬ威力です!!」
レッド「……。」


スイレン「……リーリエさん? …『この大会、パンチで攻撃するのは反則』ですよ…。」

リーリエ「…ッ!!?」ピタ…!

スイレン「嘘です!」シュッ!

―――バキ!

リーリエ「づは…っ!」


イリマ「な、何が起こったんだー!リーリエ選手!突然パンチを止め、スイレン選手の反撃をモロに受けてしまったー!」

アクロマ「こ、これは一体…!?」
レッド「……。」


リーリエ「ちっ…!(一度、距離を取らないと…!)」

スイレン「リーリエさん!『足を動かすと失格』になりますよ!」

リーリエ「…えっ!!?」ピタ…!

スイレン「嘘です!!」ビュッ!

―――バキィーン!!

リーリエ「…が、は…!」


イリマ「スイレン選手の“とびひざげり”がヒットォ!リーリエ選手、ドームの壁までぶっ飛んでいきます!」

アクロマ「先程からリーリエ選手の動きがおかしい…。…これは、まさか…!」
レッド「……。」


リーリエ「……はぁ、はぁ…!」

スイレン「どうです、リーリエさん?これが、私の特性【つりびとのうそ】の力です…」

リーリエ「特性…、【つりびとのうそ】……?」

スイレン「【つりびとのうそ】の効果…。それは、『私の吐く嘘は必ず信じなければならない効果』…。」

スイレン「私の試練を受ける島めぐり挑戦者さん達は、どんなに怪しくても何故か私の言葉の言う通りにしてしまう…」

スイレン「この特性はそんな運命の不文律から発現された能力です」

リーリエ「…なるほど…。これがハラさんを秒殺できた理由…なのですね…。」ペッ!

スイレン「そういうことです。うふふふ」

リーリエ「流石にさっきの緑色のとは一味違うますね…。面白いです」

リーリエ「…ならば、わたしも少し本気を出すとしましょう…!」スッ

スイレン「…?」


イリマ「おっ…と、リーリエ選手…。かぶっていた白いつば広帽子を取りました…」

アクロマ「…帽子をかぶっていては、視界が狭まりますからね。相手の攻撃を見切るために当然の判断と言えるでしょう」
レッド「……。」

アクロマ「しかし、【つりびとのうそ】の力の前に、そんな小細工が今更、意味があるのかは疑問ですが……」
レッド「……。」


リーリエ「…。」ポイ

――――ズシン!!!!!

スイレン「なッ!!?」


イリマ「な、なんとォ!!り、リーリエ選手の帽子がスタジアムのコンクリート床にめり込んだぁ!!」

アクロマ「な、何百キロあるんだ、あの帽子!! …いや、驚くべきところはそこじゃない!!」
レッド「……。」

アクロマ「今まであんなものをかぶりながら、リ-リエ選手は闘っていたというのか…!?」
レッド「……。」

イリマ「か、観客席のポケモン達からもザワザワと大きなどよめきが起こります!!」


リーリエ「えへ。これで楽になりました。あれをかぶっていると肩がこるのです。」ゴキゴキ

スイレン「ば、バケモノめ…! しかし、私の特性【つりびとのうそ】がある限り、あなたに勝ち目なんてありませんよ!!」

リーリエ「ふふふ。なるほど、特性…ですか。確かにあれは厄介です」

リーリエ「ならばその素敵な切り札を魅せていただいたお礼に今度は、わたしの特性を御覧に入れますよ」

スイレン「…!? あ、あなたにも特性が?」

リーリエ「……わたしの特性はポケモンでいう所のフォルムチェンジ系…」スッ

スイレン「!?」

リーリエ「はああああ!」


―選手控室―

控え選手達「「「一体、何が起こるんだ…!」」」

ククイ(フフフ…!飛ばしているなぁ、リーリエ…!)

ハプウ(まさかアレを二試合目で観ることになるとはのう…。余程の相手と見える…)

―リング―

リーリエ「はっ!」

――――ボッ!!

スイレン「か…、」

スイレン「変わった…。」

リーリエ「これがわたしのゼンリョクの姿。」シュインシュインシュイン…


リーリエ「・・・がんばリーリエです!」


イリマ「うおおおおおお!!リーリエ選手、へ、変身?しましたぁ!!!」

アクロマ「なんて戦闘力なんだ…! ま、まだ上昇していく…!…素晴らしい…!!」
レッド「……。」


がんばリーリエ(以下Gリーリエ)「今のわたしのパワーはノーマル状態のざっと1000倍です。」

スイレン「な、なんですって…!」

Gリーリエ「残念ですが、嘘ではありません。」

スイレン「な、なんというゴリラ!  くっ!」ドシュウ


イリマ「スイレン選手!たまらずリーリエ選手から間合いを取ります!!」


スイレン「くそったれ!パワーがあなたならスピードは私です!一生かかっても追いつけませんよ!」

スイレン「!!」

―――ギッ

スイレン「まっ まさか!」

Gリーリエ「これはこれはおひさしぶり」


イリマ「り、リーリエ選手!容易くスイレン選手を先回りだー!」


スイレン「わ、『わたしを攻撃するのはルール違反』です!!」

Gリーリエ「ひゃあ!」ビッ

―――ズドン!

スイレン「おあっ!!  な、何故、わたしに攻撃ができるんです…!?」

Gリーリエ「特性【つりびとのうそ】はもう効きませんよ」

Gリーリエ「そういった特殊能力は自分より下か、ある程度近しいレベルの相手にしか通用しないのです。」

Gリーリエ「今のわたしの立ってる場所はあなたの特性の遥か先です。」

スイレン「あ、あああ…!!」

Gリーリエ「釣れない態度でごめんなさいね。」


Gリーリエ「がんばリーリエきあいだまーー!!」

――――ドウッ!!

スイレン「ぎゃあああ!」

スイレン「」バタ

レフェリーの国際警察ハンサム「スイレン選手、戦闘不能!リーリエ選手の勝利!」


イリマ「決着ゥゥーーーーッ!!リ、リーリエ選手の逆転勝利だーー!!!」


Gリーリエ「弱いです!弱すぎます!」

観客席のポケモン達「「「ワァアアアァ…!!」」」


アクロマ「それにしてもリーリエ選手、それなりに苦戦していたくせに何という言い草でしょう!」
レッド「……。」


―――このようにしてアローラ一武道大会はその後も進行していった。


マーマネ「僕の特性は【ひらいしん】!電気攻撃を吸い寄せ、吸収する効果!」

マーマネ「僕の試練で選択肢を間違えると、僕だけ電気でおしおきされてしまうことに由来する特性さ!」

リーリエ「わたしは電気攻撃なんてしません!」バキィ

マーマネ「し、しまったああ!」

アクロマ「リーリエ選手の勝利です!」


―――多くの戦士達がこの日この場所で、血と汗と鼻水と涙を流し、そして…、散っていった…。


ハウ「おれねー、ハウゥゥウゥッッッ…!!!!」

イリマ「あーっと!リーリエ選手、会心の“けたぐり”がハウ選手の急所に当たった~っ!!」

レフェリーの国際警察ハンサム「ハウ選手、戦闘不能!リーリエ選手の勝利!


―――リーリエにも様々な特性使い達が、その眼前に立ちふさがったが、


アセロラ「アセロラちゃんの特性は【ふろうふし】!その名の通り、年を老いず不死身になる特性!」

アセロラ「『アセロラちゃん、実は凄い年寄りなんじゃないか』というファン考察から起因しているんだよ!」

Gリーリエ「ならば降参するまでコテンパンにし続けるだけです!!」

アセロラ「ふぇえええぇん…!おくちあんぐりぃい……!!」

レッド「…………。」


―――リーリエはその圧倒的なヒロイン力で、強敵(とも)たちを次々と血祭りィに上げていった。


Gリーリエ「10倍ぇカイオーガ拳きあいだまー!」ポヒー

ザマス「やなかんじぃーー!」

Gリーリエ「弱いです!弱すぎます!」

観客席のポケモン達「「「ワァアアアァ…!!」」」


―――そしてついにリーリエはアローラ一武道会決勝まで見事、勝ち進んだのである・・・!!

――選手控室――

グラジオ「決勝進出、やったなリーリエ…!フッ、兄として鼻が高いぞ…!」

リーリエ「ふっふっふ…。わたしともあろう者がドキドキしてきました。……あと一回勝てば、ミヅキさんを……!」ブツブツ

グラジオ「ミヅキの事は置いといて、お前、願いの方はどうするつもりなんだ?」

リーリエ「ああ…そんなのありましたね…。どうしましょう?わたし、特に叶えたい願い事なんて無いですよ?」

マオ「あ、じゃあ○○ブキヤのフィギュア化を願ったら?」

リーリエ「もうされてます、わたし。」

スイレン「…え?」

リーリエ「ついでに言えばポケカのSR化も、初期リーリエとがんばリーリエのイラスト違いで2回収録されています。シングル価格がポケカ基準ではかなりの高値が付いて、ちょっと話題になりました」

リーリエ「それから、ねんどろいど化もされていますね」

アセロラ「そ、そうなんだ…」

リーリエ「なんだったら、『がんばリーリエwithコスモウム』のフィギュア化でも願いましょうか?…まぁ、そんなもの特別願わなくても勝手に商品化するような気もしますけど」

リーリエ以外の選手達「「「・・・・・・・・・・。」」」

リーリエ「なんにせよ、願い事なんて優勝してから、ゆっくり考えれば良いことです…」

リーリエ「Bブロックを勝ち抜き、決勝戦に踊り出て来るのは恐らく…、クク…、ロイヤルマスク選手…!」

リーリエ「流石のわたしでも正直、勝てる自信はない最強の相手です…!」


マーレイン「み、みんな大変だ!会場モニターを観てみたまえ!!」

控え選手一同「「「!!?」」」

―解説席―

イリマ「し、信じられないことが起こりました…!優勝候補筆頭クク…、ロイヤルマスク選手…」

イリマ「準決勝戦で…敗退……!!」

アクロマ「アンビリーバボー…」
レッド「……。」


ククイ「…だ…だぜ…」バタリ


イリマ「ククイマスク選手を37秒という驚異的タイムでマットに沈めたのは…、」

イリマ「国籍不明!謎の覆面戦士!イニシャルY選手です!!」


イニシャルY「フフフフ…!」


イリマ「ロイヤルククイ選手を破ったY選手は、Aブロックを勝ち抜いたもう一人の決勝進出者リーリエ選手との対決を迎えます!」

イリマ「いよいよ、アローラ一武道大会もクライマックスですッ!!!」


――選手控室――

控え選手一同「「「……!」」」

リーリエ「ば、馬鹿な…。あのククイ博士を秒殺…!」

グラジオ「…リーリエよ…。どうやら隠れ潜んでいたようだぜ。とんでもないジョーカーが、な…!」

―ロイヤルドーム リング・決勝戦―

―――カァーン(ゴングの音)

イリマ「そして、いよいよ始まりました。アローラ一武道会決勝戦…。  …おおっと!試合開始同時にイニシャルY選手がリーリエ選手に構えも取らずに近づいていきます」

アクロマ「なんでしょうね? 今更、姑息な手段に訴えることはないとは思いますが…」
レッド「……。」


イニシャルY「フフフフ…。よくここまで勝ち上がってきたな、リーリエ。嬉しいぞ…」

リーリエ「…? Y選手さん…。初対面かと思いましたが、何処かでお会いしましたか?」

イニシャルY「ああ…。オレは君に恨みがあるのだ…!」グッ

―――バッ!

リーリエ「!?」


イリマ「イニシャルY選手、ふ、覆面を取りました!」


リーリエ「あ、あなたは…!!?」


ヨウ「・・・・・・・。」


リーリエ「……え…? ど、どなたですか…!?」

ヨウ「・・・・・・・。」

リーリエ「……し、しかし…、何故か初めて会った気がしない…!いや、こ、これは!?」

ヨウ「気づいたようだな…?」

リーリエ「ミ、ミヅキさんとまったく同じ気を感じる…!?あなたは一体!?」

ヨウ「オレは奴の兄弟…のような者だ…。いや、もっと近しい存在と言えるかな?」

リーリエ「…!?」

ヨウ「それだけなら、オレは君にとっての一番の味方だったろうが、生憎ここに居るオレは、ヨウはヨウでも少々、性質が異なる…」

リーリエ「い、一体、あなたは、何の話をしているのです…!?」

ヨウ「リーリエ…。君はゲーム中でも大活躍して凄いなぁ?公式グッズの数も他キャラの比較にならない…」

ヨウ「いや流石、本家ポケモンシリーズにおける初の明確なヒロインキャラと呼ばれることだけはあるよ…」

リーリエ「……!?」

ヨウ「オレは…、」

ヨウ「オレは、そんなリーリエに対する優遇加減が気にならない一部のユーザー達の憎しみと妬みが集結し、ヨウの形を象って具現化した存在……!」

ヨウ「…リーリエアンチなヨウさん…!」

ヨウ「そうとも…!オレは君に倒すためだけにこの大会にやって来たのだ…!!」

リーリエ「……なん…だと……!?」

ヨウ「オレの優勝時の願いは『リーリエの存在を消すこと』…!」

リーリエ「も、もうウルトラサンムーンはマスターアップされてますよ!手遅れです!!」

ヨウ「ゲームシナリオ上の正ヒロインなど、カップリング二次創作を妨げる存在でしかない。邪魔なんだ貴様は」

リーリエ「ひぇ!そ、そんなの逆恨みじゃないですか…!?」


ヨウ「そう思うならば、闘ってオレを退ける以外、他あるまい…。試合のゴングはもう鳴らされているぞリーリエ…!」

リーリエ「…!!  はあぁっ!!」

―――ボシュウッ!!

Gリーリエ「そういうことなら手加減はしません…!はなっからゼンリョクで行かせてもらいますヨウさん!」 シュインシュインシュイン…

ヨウ「ほぉ…。…開幕がんばリーリエか…。面白いじゃあないか…」


イリマ「気づいたら、なんだか壮大な話マッスグマ!アローラ一武道大会!!」

アクロマ「いよいよ、本格的に試合が動きますよ…!」
レッド「……。」


Gリーリエ「はっ!」シュッ

ヨウ「…」ヒョイ

Gリーリエ「…っ! …だりゃ!」ビュオ

ヨウ「…フッ」ヒョイ

Gリーリエ「…く!(攻撃が当たらない!)」

ヨウ「オレの身体能力はミヅキと同一。つまり、そこら辺のちょっと高い段差ですら、足かけて登れないくらいの虚弱だよ」

ヨウ「しかし…、どれだけランニングをしても疲れない無限のスタミナと、どんなにケンタロスに乗ってグルグル回っても全然酔わない無敵の三半規管を持っている…」

ヨウ「君の攻撃を躱すことなど、トゲピーの手を捻るよりも容易い…」

Gリーリエ(そ、そうか!)

Gリーリエ「…で、でも、逃げ回ってばかりではわたしには勝てませんよ…!ちょっとは攻撃してきたらどうなんですか…!わたしのこと、アタマにきてるんでしょう!」

ヨウ「フフ…じゃあ、少しだけ…」

ヨウ「リーリエ、『オレの攻撃を躱すのはルール違反』だ…」

Gリーリエ「!?」

―――ドッ!

Gリーリエ「ぐあっ!」


―選手控室―

控え選手達「「「…!!?」」」

プルメリ「なってこったよ…あれは……」

スイレン「…私の特性…【つりびとのうそ】…?」

―リング―

Gリーリエ「…く! こ…、この!!」シュッ

ヨウ「…!」

Gリーリエ(この反撃のタイミングなら当たる!」

ヨウ「…」ニヤ

―――ビッ!

Gリーリエ「!? き、消えた…!?」

ヨウ「こっちだ。」

Gリーリエ「!!」

ヨウ「ウスノロ…」

Gリーリエ「…………!!!」

―選手控室―

クチナシ「…あれはおじさんの特性…。いきなりポニ島大峡谷の祭壇や国際警察対策本部に現れたりする事に由来する瞬間移動能力【しんしゅつきぼつ】だな。まいっちゃうねえ…」

リュウキ「オイオイオイ!これは一体、どうなってんだよ…!?」

―リング―

イリマ「だ、誰がこんな展開を予想したでしょう…!!リーリエ選手、ヨウ選手にま、まったく歯が立ちません…!」

アクロマ「そ、それにしても、妙です…!特性は一人につき、一つのはず!しかし、ヨウ選手は様々な特性をまるで使い分けているかのようです…!」
レッド「……。」


Gリーリエ「……く…!」

ヨウ「オレとて特性は一つしか持ってないよリーリエ…」

Gリーリエ「!?」

ヨウ「…紹介しよう…。オレの特性名は【ベッドソムリエ】…。」

ヨウ「その能力は、『横になったベッドの所有者の特性をそのまま自分のものとしてラーニングできる』特性。」

Gリーリエ「…そん…な!?」 


―リーリエ側のセコンド―

グラジオ「なんだ…その反則くさい特性は…!」

グズマ「要するに特性を複数、持っていることと何も変わらねぇじゃねえかよ…!」

ハウ「や、やばいよー!」


―リング―

Gリーリエ(は、はっきりいうぞ…!なんてことだ…!まいったな…。かてねぇ…です!)

ヨウ「フッフッフッフ!良い顔だぞリーリエ!ならば、更なる絶望を贈ろうか…!」

Gリーリエ「!!?」

ヨウ「オレは……お前のベッドソファでも眠ったことが…ある…!  …この意味がわかるか?」

Gリーリエ「・・・!」

ヨウ「…かあああああああぁ!」

Gリーリエ「…あ、…!」

―――カッ!!


ウルトラヨウ(以下Uヨウ)「……これが…、ウルトラヨウだ…!」バチバチッバチバチバチッ!


Gリーリエ「…あ…あああああ…!!!!!!!」

イリマ「ヨ、ヨウ選手がウルトラサンムーン時の姿に変身んーーー!!やばいぞこれはーーー!!」

アクロマ「フォルムチェンジのバーゲンセールだ…!アローラ全体が震えるようなもの凄い気です…!!」
レッド「……。」


Uヨウ「時間がかかって済まなかったな…。まだこの変身に慣れてないんだ…」バチバチッバチバチン!

Gリーリエ「く、くそったれめ……!」

Gリーリエ「……き、あ、い、だ…」

Uヨウ「!」

Gリーリエ「まーーーーっ!!!」

―――ズゴォ!!


グラジオ「や、やったか!?」

グズマ「へへへ!まともに喰らいやがった!」

ハウ「あれを受けて無事なはずが無いよー!」


Gリーリエ「 無 傷 フ ラ グ を 立 て な い で 下 さ い !!! 」

―――ドサ!

Gリーリエ「!」

やまおとこのダイチ「」グッタリ
Uヨウ「今、何かしたのか?くくく…」


イリマ「ヨ、ヨウ選手…無傷です!どこからともなく現れたやまおとこを盾にしてリーリエ選手の起死回生を賭けた必殺の“きあいだま”を無傷で凌ぎました…!ミヅキ選手、無傷!」

アクロマ「無傷でしたね~」
レッド「……。」


カキ「あ、あれは、やまおとこを召喚する俺の特性【おいでませ】だ…!ダイチさんを“みがわり”として使うとはな…!ちくしょう…。考えやがったぜ……」

マツリカ「リ、リーリエちゃんの気が大分減っている…!」


Uヨウ「どうしたのだ。さっきまでの勢いは? 笑えよリーリエ」

Gリーリエ「…ハァ…ハァ…!!」

Uヨウ「さてと、そろそろ殺してしまうか…」

Gリーリエ「・・・ッ!!」

Uヨウ「くらえーっ!!」

Gリーリエ「や、やめろぉおおおおおおお!!」


イリマ「ヨウ選手ー!複数のアカウントを駆使してリーリエ選手のSNSにあることないこと書き込んで、ゼンリョクで荒らしています!!!」

アクロマ「なんて恐ろしいことを…!どこもかしこも大炎上です!!」
レッド「……。」


Gリーリエ「……よ…、よくも…!ゆ、許さんぞ…、ヨウさん……!」

Uヨウ「フハハハハハハハハハ!!これで心置きなく死ねるだろう?オレは優しいんだ…」

Gリーリエ「とりあえずわたしはあなたと闘う事で、自分の願いを見出しました!…わたしのアンチファンさん全員の死です!」


イリマ「悔しさのあまり、何やら凄く物騒なことを言い始めましたリーリエ選手!」


Uヨウ「それは叶わぬ願いだ。お前にオレは殺せない」

Gリーリエ「…なにを……っ!、……がはッ!!」ガク


イリマ「リーリエ選手、吐血ー!!」

アクロマ「もう限界でしょう…。ここまでに受けた精神的ダメージが大きすぎます…」
レッド「……。」


Gリーリエ「…ハァ…ハァ……お、おのれ…です……!」

Uヨウ「遊びは終わりだ…。この“きあいだま”で…アローラごと消えてなくなれ…!!」

―――ゴゴゴゴゴ・・・


イリマ「かつて感じたことのないバカでかい気がヨウ選手から!」

アクロマ「アローラどころか太陽系すべてが吹き飛ぶほどの気力が溜まっています!」
レッド「避難する準備だぁ!!」


Gリーリエ(こ、…ここまでですか…!)

ルザミーネの生霊(おいこら!諦めるなんてねぇだろリーリエ!)

Gリーリエ「な!か…、かあさま!かあさまの生霊!!」

Gリーリエ「ウツロイドの毒療養の副作用で、何故か○沢雅子みたいな声になったかあさまの生霊が!!」

ルザミーネの生霊(リーリエ!おめぇがやんなきゃ誰がこのアローラを守るんだ!)

Gリーリエ「そ、それはカプ・コケコさん達とか、あるいは警察さんとか…」

ルザミーネの生霊(おめぇはアローラ地方へのダメージを心のどこかで考えてるんだ!気にすんな!尻拭いはミヅキさんが全部何とかしてくれる!)

Gリーリエ「流石、かあさま!身勝手の極意!!」

ルザミーネの生霊(おめぇの力はまだこんなもんじゃねぇ。最後に見せてくれよ…オラたち二人でつくった力を!)

Gリーリエ「はい!(やけくそ)」

Gリーリエ「き…」スッ…

Gリーリエ「あ…」

Gリーリエ「い…」

Gリーリエ「だ…」

Uヨウ「ふん…」

Gリーリエ「……。」


グラジオ「だ…だめだ…!!やはり勝てない…!! リーリエの気の方がよ…弱い…」


Uヨウ「くたばれーーーーっ!!!!!」

―――ドゥッ

Gリーリエ「だああーーーっ!!!!!」
後ろで一緒にポーズ取ってるルザミーネさんの生霊(…!)

―――ズッ


グラジオ「や やばいぞ!!!! はなれろっ!!!!」

―――カッ

―――ドグアッ

セコンド達「「「うわっ!!!!」」」」
解説席「「「ひええっ!!!!」」」


観客席のポケモン達「わーーっ」
観客席のポケモン達「きゃーっ」
観客席のポケモン達「ひえーーっ」


――――ググググ・・・


Gリーリエ「ぎぎぎぎぎぎ・・・・・・!!!!」


グラジオ「や やはりだめだ…!!! かんぜんにおされている…!!!」


Uヨウ「くっくっく さあ 終わりだ 終わりにしてやる!!!!」

Gリーリエ(……死ぬ寸前には…走馬灯のように人生が思い返されるといいますが…それはどうやら本当のようですね…)

Gリーリエ(何だか今日の試合で血祭りィに上げてきたみなさんの顔が思い返されてきました…)


――――マオ『そっかそっか。ごめんごめん! しかし、何故かな?こうして相対していると、あなたとは毎日ように顔を合わせているような気分になるよ』

――――リーリエ『ひょっとして異世界でわたし達はスクールのクラスメイトか何かだったのかもしれませんね』


Gリ-リエ「…ハッ!!」

Gリーリエ「…………。」

Gリーリエ「………ヨウさん…。あなたはミスを犯しました…」

Uヨウ「…!?」

Gリーリエ「…どうやらわたしは、あなたに追い詰められすぎたことにより、この土壇場でレベルが上がり、進化したようです…。」

Gリーリエ「それに伴って呼び覚まされました…!わたしの、いえ、『わたくし』の新たな力が…!!」

Uヨウ「何!?」

Uヨウ(…!?)

Uヨウ(馬鹿な…、力が…)

Uヨウ(力が…抜けていく…)

?リーリエ「これが、わたくしの特性『ろんりてきけつろん』…!」

Uヨウ「…わたくし…? お、お前は誰だ…!? リーリエじゃ、ないのか?」

アニメリーリエ(以下、Aリーリエ)「これはあなたの知らない別世界のリーリエの力!言うなれば、これはわたしにとっての隠れ特性です!」

Uヨウ「か、隠れ…特性…だとぉ…!?」

Aリーリエ「論理的結論として、人間に特性なんてあるわけないじゃないですか。このわたくしの特性は『相手の特性そのものを無効化する』特性なのです!」

Uヨウ「な、何ィ…!!?」

Aリーリエ「お互いの特性が無い純粋な力比べなら、わたくしに分があります!残念でした…!」

Aリーリエ「うあーーーーーっ!!!!!」

―――ドウッ


Uヨウ「ぎええええ……!!!!!そ…そんな…バ…バカな……この…わた…し…が……」


ヨウ「」バタ


Aリーリエ「はあっ はあっ はあっ」

―――フッ

リーリエ「はあ はあ」

イリマ「き、“きあいだま”の打ち合いを制し、勝利したのはり、リーリエ選手だ―――!!!」

アクロマ「…正直、予想外の結果でしたよ…。見事です…。リーリエ選手…。」
レッド「……。」


ルザミーネの生霊「ついにやったな悟飯!!」

グラジオ「や…やりやがった…あいつ…」

ハウ「やった…!!!やったーーーーっ!!!!」


イリマ「勝者はリーリエ選手!おめでとうございます!」


イリマ「では続けまして、これよりチャンピオン戦です。リーリエ選手、一度コーナーに戻ってご準備をお願いします!」


解説席以外の全員「「「………。」」」

解説席以外の全員「「「………。」」」


リ-リエ「………は…い…?」


スイレン「今、な、なんて言いました?」

カキ「チャンピオン…戦…?」

マオ「…じょ、冗談だよね?そ、そんなの、まるでリーリエちゃんがもう一回闘わなければならないみたいじゃない…?」


イリマ「あれ?言いませんでしたっけ?これまでのトーナメントはチャンピオンへの挑戦権を争う闘いでした。」

イリマ「これより行われる最終試合で挑戦者がチャンピオンに勝利してから初めて優勝決定となります!」


グラジオ「だ、だからって、こんな無茶な連戦があってたまるか!挑戦者側が不利にもほどがあるだろう…!」

リーリエ「……チャンピオンとは」

リーリエ「チャンピオンとは、一体…何者なのです…?」


―――キュピ、キュピ、キユピ…(足音)


全員「「「!!」」」


―――「チャンピオン…。それは…」


ミヅキ「私だ!!」

リーリエ「何ィー!!ミヅキさん!!」

ミヅキ「コングラッチュレイション…。リーリエェ…。」

ハウ「な、なんでー!君は借金のカタにこの大会で囚われの身になっていたんじゃなかったのー…!?」

ミヅキ「その質問に答えよう、ハウ…。それは君達を攪乱するためのカヴァーストーリィだよ」

ミヅキ「このアローラ一武道大会の主催者は他でもないこの私なのだから…」

全員「「「なんだって!!?」」」

ミヅキ「冷静に考えてみろ。おかしいと思わんか?人間一人から借金取り立てるために格闘大会など何故、開かねばならん?」

ミヅキ「そんな豪気なヤミ金融会社があるわけないでしょう?大体、自分にそんな首が回らんほどの借金が出来たら自己破産申請するわ」

アセロラ「…言われてみればた、確かに…!!」

プルメリ「くそ…迂闊だった…!」

ハプウ「ならば、お前の目的はなんじゃ…!」

ミヅキ「知れた事です。全てはGXバトルブーストBOX買い用の潤沢な資金を得るため…」

ミヅキ「アローラの人口90%が参加したこのアローラ一武道大会は、君たちのおかげで大成功だ…。大会を運営するためのカネは相当なものだったが、この利潤に比べれば些細なもの…」

ミヅキ「願いが叶うという餌の前にまんまと引っかかった君達は、欲望のままに大会に募った…。願いが叶うなどと、その気になっていた君らの姿はお笑いだったぜ」

スイレン「釣られていたのは私達だったというわけですか…」

ビッケ「全て計画のうちだったのですね…」

クチナシ「しかしわかんねえな…。そんな詐欺まがいのことして、後で逮捕されるのは、あんちゃんじゃねぇか?」

ミヅキ「フフフフ!そこは抜かりはありませんよクチナシさん。元々、ジラーチを持っているのは私なのだから」

ククイ「そ、そうか!ジラーチに願いを叶えてもらい、訴訟から逃れるつもりか!」

マーレイン「なるほど。考えたな…!」

グズマ「なってこった…!」


イリマ「チャンピオンから語られるおぞましい計画の内容!!それにしても何故、最初にそのジラーチの力でカードを手に入れなったのか首を傾げたい気分です!!」

アクロマ「ええ…。私もこの状況に本気で恐怖を感じざるを得ません…。色々な意味で…!」
レッド「……。」

ミヅキ「種明かしはおしまい…。さて、リーリエ。そろそろ始めようか…。」

リーリエ「…!」

ミヅキ「私の強さは先程、君が倒したヨウと同程度…。特性も同じ【ベッドソムリエ】…」

ミヅキ「ただし先程の闘いでアニメリーリエの力は学習できた…。あれはもう私には効かないという違いはあるかな…」

リーリエ「…なんですってっ!!?」

ミヅキ「ん!!!」

―――ボウッ!!!

ミヅキ以外「「「…!!」」」


ウルトラミヅキ(以下Uミヅキ)「そして、ご存じの通り私もなれるんだよ…。伝説のスーパーマサラ人ゴッドスーパーマサラ人にね…」バチバチッバチバチバチッ!


リーリエ「……い、いや、その単語自体は、たった今、初めて知りましたけど…」


ヨウ「…同程度の強さだと…!?とぼけやがって…!メインロムである奴の戦闘力はこのオレをはるかに上回る…!まったくアタマにくるヤローだぜ…!」

グラジオ「ヨウ…!?生きていたのか!!?」

ヨウ「ふふふ…、辛い急所を外していたようだ…」グッ

ルザミーネの生霊「おめぇ、まだ動かねぇほうがいいぞ!休んでろ!」


ヨウ「待て、ミヅキ…!」ヨロヨロ

Uミヅキ「…! ふん、ヨウか…。くたばりぞこないが…、何の用だ…?」

ヨウ「見ての通り、リーリエはもう戦えん…。代理でオレがお前と闘う…。お前とてリーリエを傷つけるのは本意ではあるまい…!」

リーリエ「…! ヨウ…さん…?」

Uミヅキ「こちらはそれでも構わんぞ。私が負ける可能性はゼロであることに変わりないからなぁ…」

リーリエ「ヨウさん……」

ヨウ「勘違いするなよリーリエ!お前を倒すのはこのオレなんだからな…!」

リーリエ「……。」

リーリエ「…最後にその言葉が聞けて良かったです。…生まれ変わったら、今度はちゃんとお友達になりましょうね…。」スッ

ヨウ「ま、待て、リーリエ。貴様……、死ぬ気か…?」

リーリエ「あ、いえ。わたしが優勝して願いを叶えることでヨウさんが死ぬという意味ですけど…?」

ヨウ「ゲェー!さっきの恨みをまだ根に持ってるぅー!」


―――カァーン(ゴングの音)


イリマ「つ、ついに、ついに真の最終決戦が始まりました…。」

アクロマ「ええ。始まってしまいました…。悲壮感すらある絶望的状況のあまり、レッドさんなんて言葉を失っております…」
レッド「…あ。やっとツッコんでくれたね…!」


リーリエ「はぁー…はぁー…」クラクラ

Uミヅキ「…ヨウの言うことにも一理ある…。大人しく降参したらどうだ…」

リーリエ「ふ…ふふふふ……」

Uミヅキ「…? 何が…おかしい…?」

リーリエ「…確かに…私の体力は、限界の…ようです…。はっ…きり言って、今なら幼稚園児(♀)相手…でも、一撃でKO…されてしまうことでしょう…」

リーリエ「それくらい力を使い果たしてしまいました…。正直こうして喋るだけで意識が…飛びそうですよ…。ハァ…ハァ…」

Uミヅキ「……それならば、「しかし…!」

リーリエ「しかしです…。ふふふ…!ミヅキさんが相手…です…!それならば、私にはまだ…勝ち目があります…!」

リーリエ「逆境に強いのが私の取り柄です…!例え、ミヅキさんがヨウさんの100倍強かろうとも…、ミヅキさんが相手ならば私にはまだ可能性が残されています…!」


リーリエ「まだわたしにはがんばリーリエでもアニメリーリエでも無い。…最後のフォルムチェンジがあるのです・・・!」


全員「「「「な、なに?」」」」

グラジオ「お、お前の引き出しは無限大か…?」

Uミヅキ「……!」

Uミヅキ「…ハッタリだ…。そんなとっておきがあるなら、なぜ今まで使わなかった?」

リーリエ「使わなかったのではありません。使えなかったのです。このリーリエは対ミヅキさんだけに完全特化したリーリエ…。」

リーリエ「他の方相手では何の力も持たない…。ミヅキさんと限りなく近しい存在であるはずのヨウさんでもダメです。必ずミヅキさんでなければいけません…。」

Uミヅキ「……。」

リーリエ「わたしとしてもできれば使いたくないフォルムではありました。わたしがわたしでは無くなる一種の暴走モードだからです…。」

Uミヅキ「…………。」

リーリエ「……だから、先に謝っておきます…。そして最後に…どうか、ご武運を。……ミヅキさん…」

Uミヅキ「……………!」

リーリエ「…はああああああああ…!!!」

――――フッ


???リーリエ「・・・・・・・。」

イリマ「へ、変身したのでしょうか…?リーリエ選手…」

アクロマ「一見、何も変わっていないように見えますが……!?」
レッド「……。」


Uミヅキ「…それが、どうしたーーーっ!!」バシュウ!

―――ガシイィ!

Uミヅキ「…!!」
???リーリエ「……。」グググ…


イリマ「リーリエ選手、ミヅキ選手のパンチを手首を掴んで受け止めました…!」


Uミヅキ「なるほど。かなりの戦闘力の飛躍だ…。しかし、その程度では私には到底及ばな「ペロリ…」

Uミヅキ「・・・・・・・。」
???リーリエ「ぺろぺろぺろぺろ…」


リーリエ以外「・・・・・・・・・・。」


イリマ「リーリエ…選手…。止めたミヅキ選手の拳の指先を…どこかの殺人鬼みたいに…ペロペロと…、したでなめています……。」
アクロマ「……。」
レッド「……。」

Uミヅキ「…な、なにしてるの…?リーリエ…?」

???リーリエ「ミヅキさんのかわいいおてて。ミヅキさんのかわいいおてて。ミヅキさんのかわいいおてて。ミヅキさんのかわいいおてて。ミヅキさんのかわいいおてて。ミヅキさんのかわいいおてて。ミヅキさんのかわいいおてて。ミヅキさんのかわいいおてて。ミヅキさんのかわいいおてて。ミヅキさんのかわいいおてて…。」ペロペロ

Uミヅキ「ヒィッ…!! あ、あなたは何リーリエなの……!!?」

???リーリエ「とっくにごぞんじなんだろ!?」

???リーリエ「私はミヅキさんとイチャつくためにやってきたサンムーンのヒロイン。」

???リーリエ「穏やかな心を持ちながら激しいミヅキさんへの劣情によって何かに目覚めちゃった伝説のリーリエ…」


???リーリエ「変態百合ーリエです!!」


Uミヅキ「・・・・・・・・!!」

変態百合ーリエ(以下、Hリーリエ)「ぺろぺろ。」
Uミヅキ「いやぁあああああああああ…!!!」

Hリーリエ「いまだーーーーっ!!!!」

――――ズガキンッ!!!

Hリーリエ「・・・ッ!!」
Uミヅキ「…ぐっうう・・・!!!」


イリマ「ミヅキ選手にリーリエ選手ぅ、“ずつき”を一閃~!」


Uミヅキ「……!」ズザ…ッ

Hリーリエ「…!」


イリマ「リーリエ選手の希望を賭けた一撃でしたが…、ミヅキ選手をダウンまで持ち込むことは叶いませんでした……!」

アクロマ「こ、ここまで…、ですね…。」
レッド「……。」

Uミヅキ「……リーリエ…!よくも…!よくもぉ…!!//////」

Hリーリエ「……。」ニヤ…

Hリーリエ「ふふ…」スッ

Hリーリエ「天を見よ!ミヅキさん!」

Uミヅキ「!?」

―――グオオオ…!

Uミヅキ「なんだ…あのエネルギーのかたまりは…!でかい…!いつの間にあんなものを!?」

Hリーリエ「私が何も考え無しにミヅキさんのかわいいおててをペロってたとお思いですか!」

Hリーリエ「あの間、ミヅキさんを愛でることで得た元気を全て使い、上空にアレを作り上げていたのです!」

Hリーリエ「私の最後の切り札!元k…“Zわざ わだつみのシンフォニア”を!」

Uミヅキ「げ、元k…“わだつみのシンフォニア”…!」

Hリーリエ「くたばっちまえーっ!!!!」グァオッ

Uミヅキ「く…、くたばっちまえ…!?」

Uミヅキ「こんなもの……!!!!!」

―――ドン

Uミヅキ「こ…ここ…こんな……もの……!!!」

Hリーリエ「ミヅキさんはすげえよ。よく頑張りました…。ウルトラサンムーンでも楽しい冒険をしましょうね…。わたし、待ってますから…!」

Uミヅキ「え?あ、あの、ひょっとして私をこっ…殺す気なのかな…?」


Hリーリエ「アローラ!   …はあっ!!!!!」

―――ズオッ

Uミヅキ「うあああーーーっ!!!!!」

ミヅキ「」バタ


Hリーリエ「……。」b(サムズアップ)


イリマ「……ミヅキ選手…、立てません…。つ、つまり…」

アクロマ「勝者は……、」
レッド「……。」

イリマ「最終戦の勝者はリーリエ選手!いえ、アローラ一武道大会優勝はリーリエ選手!!繰り返します!優勝はリーリエ選手です~~!!」


ミヅリリ以外「「「ワァアアアアアアアアァ……!!!!」」」


アクロマ「しかし…一体何故、元k…“わだつみのシンフォニア”を決めきることができたのでしょう……?」

アクロマ「直前のリーリエ選手の体力はとうに限界を超えていました…。いくらフォルムチェンジしたからといって体力までは回復しないはず…?」


Hリ-リエ「それは“わだつみのシンフォニア”を撃つ前に決めたわざは“ずつき”などではなかったからです…。」

Hリーリエ「…あの時、わたしのミヅキさんに使ったのは攻撃と同時に相手の体力を吸収するわざ…」

全員「「「そ、そうか!」」」


Hリーリエ「“ドレインキッス”です!!舌を深々とねじ込ませていただきました…!」


ミヅキ「…ふぇえええぇ…。…私…、もうお嫁さんに…行けないよう……//////」シクシク

Hリーリエ「わたしが貰ってあげますから、何も心配いりませんよミヅキさん…!うふふふふ…//////」


イリマ「お聞きください下さい、アローラ全土から沸き立つような割れんばかりの大歓声!観客席のポケモンも選手一同もスタンディングオベーションで、二人を祝福する拍手の雨アラレ…!」パチパチ

アクロマ「感動的ですね…」パチパチ

レッド「ああ!せやろかと思うけど、ああ!」パチパチ

イリマ「実況はイリマ!アニメの出演の目途が完全に死んでいる僕、イリマがお伝えいたしましたァアア!!!」


・・・・・・こうしてアローラ一武闘大会はリーリエ選手の優勝という形で閉幕した。

大会規定通りミヅキはリーリエのものとなり、その後の二人はなんやかんやで一生、伝説のスーパーイチャラブしながら暮らした。

ジラーチの願い事に関してリーリエは、結局ウルトラミヅキの○○ブキヤフィギュアを願った。(リアルに作者がアンケート投書して願った。叶ったらいいですね。)

大会が主催者の出来レースだったことに関しては参加選手一丸となって集団訴訟を起こされた。
裁判には無事に大敗を喫し、ミヅキは多額の賠償金の支払いを命じられた。
ナメック星編における戦闘力のインフレ具合が可愛いくらいに借金が増えた。


‐完‐

読んで下さった方、ありがとうございました。

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