ラフィエル「うぅ、風邪引きました……」 (17)

ラフィエル「軽い風邪ならいいものの、こんな……っけほ、けほっ……」

ラフィエル(はぁ……)

ラフィエル(そういえば今何時なのでしょうか…確か一度寝てしまって……)

ラフィエル(考えるより確認した方が早いですね…)チラ

ラフィエル(ええと……んん? よ、四時……?)

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ラフィエル(四時って……深夜? カーテンを開ける気力はありませんし…)

ラフィエル(そもそも知る必要があるのかと聞かれたら別にないんですけど…)

ラフィエル(そうだ、テレビ……番組で分かるはずです、ちょうど近くにリモコンもありますし…)ポチ

『続いてはお天気です。木原さーん!ポツリーン!』

ラフィエル(夕方ですね……)

ラフィエル(薬を飲んで寝たにもかかわらずまだ体がだるいですし…………あっ)

ラフィエル(もしかして人間界の薬は天使には効かない……?)

ラフィエル(いや、でも……)

ラフィエル(……はぁ、今はどうでもいいですね、そんなこと…)

ラフィエル「んぅ……」ゴロン

ラフィエル(……寒いです…)

『週間天気はですね、日曜月曜と雨になってまして…』

ラフィエル(また台風来るんですか…)

ラフィエル(……テレビ見るのもちょっと辛い…)

ラフィエル(…………)

ラフィエル(……でもまあ、体はだるいですけど、動く必要もありませんし…)

ピーンポーン…

ラフィエル(……出なきゃダメですよねー……)

ラフィエル(これが噂のフラグ回収というやつでしょうか…)フラフラ

ラフィエル(何かネットで頼みましたっけ……?NHK……?宗教の勧誘……?)

ラフィエル(誰であろうと今日は帰ってもらって…)ガチャ

ラフィエル「って……」


サターニャ「…………」


ラフィエル「サターニャ……さん?」

サターニャ「見りゃ分かるでしょ」

ラフィエル「あの、すみません、今日は具合が悪いのでちょっと……」

サターニャ「知ってるわよ、だから来たんじゃない」

ラフィエル「えっ」

サターニャ「……」

ラフィエル「……あの」

サターニャ「だーかーらー!あんたが風邪引いてるって聞いたから来たの!」

ラフィエル「そ、それって……」

ラフィエル(弱っているところを復讐に……!?)

ラフィエル「あ、あの、今はちょっと……謝りますから」

サターニャ「……何言ってんの?熱で頭やられた?」

ラフィエル「え…」

サターニャ「いいから早く上がらせなさいよ、立ってるの辛いんでしょ」

ラフィエル(どういうことでしょう……熱のせいか頭が回りません…)

ラフィエル「……はい」

サターニャ「とりあえず横になんなさい」

ラフィエル「は、はい…」パサッ

サターニャ「……ククク……」

ラフィエル「……?」

サターニャ「ふふ、感謝しなさいラフィエル!私が来たからにはもう安心よ!」

ラフィエル「あの…」

サターニャ「安静にしてなさいよ、まあ動きたくても動けなさそうだけど…大丈夫?」

ラフィエル(よほど体調が悪いんでしょう……サターニャさんが私に優しい言葉をかけている幻が見えます……)

ラフィエル「あ、あの、サターニャさん……は一体何をしに来たんですか…?」

サターニャ「はぁ? 考えなくても分かるでしょ……それとも何?こんな調子でも私をいじろうとしてるわけ?」

ラフィエル「……いえ、ただその」

ラフィエル「ちょっと、嬉しかっただけです」

サターニャ「…………」

サターニャ「……調子狂うわね」

ラフィエル「ふふ、それは私の台詞ですよ…」

サターニャ「なんでよ」

ラフィエル「だって今日のサターニャさん、優しいじゃないですか」

サターニャ「私はいつでも寛大な大悪魔だけど?」

ラフィエル「……」

サターニャ「……その、こんな余裕なさそうなあんた初めて見たから」

サターニャ「そんな話はいいのよ!とにかく何かしてほしいことあったら言いなさい!」

サターニャ「あ、静かにしてほしいとかはなしよ?」

ラフィエル「なしなんですか?」

サターニャ「え!?いや……うるさい?」

ラフィエル「大丈夫です、安心します」

サターニャ「……ほんと調子狂うんだけど」

ラフィエル「あの、なんでもしてくれるんですよね?」

サターニャ「なんでもするとは言ってないわよ!?何かしてほしいことがあったら…」

ラフィエル「じゃあ、あの…」

ラフィエル「……私が眠るまで、近くにいてくれませんか」

サターニャ「……はぁ?他にないの?」

ラフィエル(わ、私何言って……こんなのキャラじゃありませんし、サターニャさんだって引いて…)

ラフィエル「……お茶取ってください」

サターニャ「はい」コトン

ラフィエル「…………」

サターニャ「え、それだけ?」

ラフィエル「で、ですからその……できれば隣にいてほしいんですけど、サターニャさんが…」

サターニャ「そんなのは元からするつもりだったから、他にないのか聞いてるんだけど」

ラフィエル「えっ……」

サターニャ「……」

ラフィエル「いえ、それで十分です」

サターニャ「……そう」

ラフィエル「…………」

スタスタ…

ガラッ… ストン

スタスタ…

サターニャ「ねえラフィエル、ここ――」

ラフィエル「……すぅ……ん、んん…」

ラフィエル「サターニャさん……ん…」ムニャムニャ

サターニャ「…………」

サターニャ「おやすみ、ラフィエル」


~~~~~~~~~~

ヴィーネ「治ってよかったわねー!」

ラフィエル「はいっ!」

ガヴリール「……ラフィ、大丈夫だった?おととい」

ラフィエル「かなり大丈夫じゃなかったです……インフルエンザではないと言われたんですが…」

ガヴリール「そうじゃなくて、サターニャだよサターニャ」

ラフィエル「サターニャさんですか?」

ガヴリール「来ただろ?あいつ自分一人で行くってうるさくて」

ラフィエル「……それってどういう――」


ガラッ

ラフィエル「あ、サターニャさん」

サターニャ「おはよーヴィネット、あとラフィエルとガヴリール」

ガヴリール(ついでみたいに言うな)

ヴィーネ「サターニャ、ラフィの家で何か変なことしてないでしょうね?」

サターニャ「ん?んー……そうね、カエル置いてきた以外は何も」

ラフィエル「」ビクゥッ

サターニャ「ってのは冗談だけど――って固まってる!?」

ヴィーネ「サターニャ!」

ガヴリール「放置してても動かなさそうだな……でも電源から切るのはなぁ…」

ヴィーネ「何の話よ」

ラフィエル「っ」ビクッ

サターニャ「あ、動いた」

ラフィエル「っは……さ、サターニャさん!変な冗談はやめてください……!」

サターニャ「あはは、悪かったわね~」

ラフィエル「……実は過去最大級の悪魔的行為をされたんですよね…」

ヴィーネ「えっ!?サターニャ何したの!?」

サターニャ「何もしてないわよ!何!?さっきの仕返し!?」

ラフィエル「いえいえ、嘘じゃないですよ?」

サターニャ「してないでしょ!いい加減に――」

ガヴリール「サターニャひっどーい」

サターニャ「あんた絶対分かってるでしょ!」

ラフィエル「うふふ」ニコニコ

サターニャ「ほら見なさいよ!明らかに嘘ついてる時の顔じゃないの!」

ガヴリール「ラフィはいつもこの顔じゃん」

ラフィエル「うふふ……♪」

ラフィエル(……実際、心臓に悪かったですしね)

ラフィエル(優しいサターニャさん、とかいう悪魔的行為は)

おわり(ってつけ忘れた)

見てくれた方いたらありがとうございました
なんか同じ流れのSSどっかで見たぞ?って方いたら書いた人同じなので大丈夫です

乙!ラフィサタ読めて幸せ~


サタラフィいいね!

自分も夕方は日テレ(隙自語

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