【モバマス】モバP「もっと! キレ宮由愛」由愛「誕生日、なんですけど……」 (28)

23:10


モバP(以下P)「……」

由愛「……」

P「……あ、あの、成宮さん」

由愛「成宮なんて人知りません」

P「……由愛さん」

由愛「ぷいっ」

P「もう、夜も遅いし、ね?」

由愛「知りません……」

P「……あの、腕、僕の腕は」

由愛「離しません……!」ぎう

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※モバマスSSです。

※ゆめです。ゆあじゃない。

※11月3日は成宮由愛ちゃんの誕生日です。

※こんな感じで進めていきます。

23:12


由愛「今日は何月何日ですか?」

P「11月3日です」

由愛「今日はなんの日ですか?」

P「文化の」

由愛「」べそ

P「由愛の誕生日です」

由愛「……はい」

由愛「それに……祝日です」

由愛「文化の日ですね」

由愛「お仕事してる場合ですか……?」

P「色々な意味で辛い」

23:15


由愛「……事務所で誕生日会が開かれました……知って、ますよね?」

P「参加はしてないけど、まぁうん……企画したし」

由愛「ありがとうございます……えへ、楽しかった、です」

P「よかった……」

由愛「あの、プレゼントも……ありがとうございます……大切にします」

P「ほんと月並みな物でごめんね、由愛と言えば絵だ! ってだけで、うん」

由愛「嬉しいです、本当……プロデューサーさんからの、プレゼントなら……なんでも」

P「あの時はどうなるかと思ったけど……」

さかのぼるは一週間前――



P「由愛、なんか欲しいものある?」

由愛「……ん、と……プロデューサーさんの」

P「絵! 絵関係で!」

由愛「……プロデューサーさんの、写生、見てみたいです」

P「…………………写生。写生だよな。したことないな……」

由愛「……!?」

P「…………」

由愛「……」ぽっ

P「よし! 画材に絞ろう! 画材!」

由愛「ああ、それなら――」

23:17


P「サプライズは苦手だからなぁ……ど直球に聞いちゃったけど」

由愛「わ、忘れちゃってて、すっごく、びっくりして」

由愛「以心伝心だな、って……思ったくらい……」

P「……うん」

由愛「……」

P「えっと、じゃあなんで俺怒られてるの?」

由愛「むっ」ぷく

P「……?」

由愛「……最低」ぷい

P「えっ」

23:18


由愛「………………」むす

P「話してくれませんかお姫様」

由愛「……今の私は……眠れるお姫様ですから」

P「……おやすみ?」

由愛「は?」

P「ごめん」

23:20

由愛「……問題です」

P「はい」

由愛「目を覚まさないお姫様を起こすには……どうすれば、いいでしょうか?」

P「……レイナ様バズーカを使う」

由愛「むっ」ぐぐぐ

P「腕しまってる腕しまってる」

由愛「……小春ちゃんを起こさないバズーカで起きると思うんですか?」

P「起きません」

由愛「ということは……?」

P「……ヒョウくんを乗せる!」

由愛「……」ぐぐぐぐぐ

P「しまってる。しまってるから」

由愛「……の、乗せたら」

P「乗せたら?」

由愛「…………書類にお絵描きします」

由愛「日菜子さんの絵みたいな絵を……一面に」

P「乗せないことにします」

由愛「はい」

23:25

P「……」

由愛「……」

P「……」

由愛「……お姫様を起こすのは王子様と決まってますよね?」

P「うん」

由愛「……してくれたら許してあげますよ」

P「……」

由愛「……」

P「目閉じないで」

由愛「開けたままは、恥ずかしい、ですけど……」

P「これなんの話だっけ?」

由愛「……」

P「……」

23:27


由愛「プロデューサーさんが……」

P「俺が?」

由愛「私の誕生日に……お仕事してた話です」

P「……なるほど?」

由愛「……分かってもらえましたか?」

P「………………えっと、つまり」

由愛「……」

P「由愛の誕生日に一日中働いていていたことが問題ってこと……なんだよな?」

由愛「!」

P「誕生日会企画とプレゼントじゃ足りなかった……?」

由愛「……」こく

P「……いやでも誕生日ってほかに何かあるか……?」

由愛「……」むす

23:30


P「……日付け変わる前から通話してたよな?」

由愛「日が変わる瞬間も……話していたくて……」

P「一番初めにおめでとうも言ったよな……?」

由愛「ママよりも早くて……えへへ」

P「……足りない?」

由愛「……」こくっ

P「そっか……」

23:32


由愛「……その」

由愛「迷惑なのはわかってるんです、でも……」

由愛「……誕生日は、一日一緒に居たかったな、って……」

P「……仕事は仕事だからなぁ」

由愛「祝日だから大丈夫だと思ってたのに……」

P「俺も大丈夫だと思ってたわ……先方め……」

P「でも、仕事は仕事だから、さ」

由愛「だから、でも、その……困らせちゃおうかなって」

P「……そっか」

由愛「……ごめんなさい」

P「いや、いいんだ。うん、迷惑は掛かってないし……」

P「でも夜遅いのはよくないか。じゃ、帰ろっか――」

由愛「まだ帰りません」

P「なんで!?」

23:35


由愛「……要求が、あります」

P「……はい」

由愛「明日、空いてますか?」

P「お仕事です」

由愛「この事務所なんなんですか?」

P「アイドル数がね……やっぱりね……」

由愛「……日曜日は?」

P「一緒に仕事だよね」

由愛「……他に予定は?」

P「……終わった後は……無い、かな。確か」

由愛「……なら、その……一緒に、のんびり、しませんか」

P「ん、いいよ」

由愛「やった……プロデューサーさんと二人……」ほわ

P(よかった……機嫌治った……)

由愛「写生の気持ちよさを教えてあげます」

P「……スケッチだよね?」

由愛「すけ……べ、で、えっち……」

P「デッサン!! デッサンだね!!!」

23:40


由愛「……その、もう一つ、お願いなんですけど」

P「どうした?」

由愛「こんな時間、なので……その、送って、もらえると……」

P「……送らないわけないだろ、こんな時間に」

由愛「えへへ……」

P「うん。この腕離してくれたらね?」

由愛「……このままがいいなぁ」

P「成宮さん、人体構造って知ってる?」

由愛「だ、だめ、ですか?」

P「ダメとかじゃなくて……いやダメなんだけど」

由愛「……誕生日なのに?」

P「うーん人体の限界の問題なんだよなぁ」

由愛「アド街を見た」

P「そういう問題じゃないの!!」

23:43


由愛「……ふぁ」

P「……眠い、よねぇそりゃ」

由愛「……えへ、プロデューサーさんの腕、暖かくて……」

P「……よしわかった。おんぶするよ、誕生日だし」

由愛「……」にこ

由愛「アド街を見ました」

P「……そうなると、肩車?」

由愛「……」

由愛「わ、私、スカート、で」

P「ごめん」

由愛「は、恥ずかしい、です」

P「ごめんて」

由愛「でも……積極的で、嬉しい、です」

P「ごめんて!」

23:47


由愛「……」

由愛「……お姫様抱っこ、出来ますか?」

P「……アド街見られてるからなぁ。いいよ」

由愛「……えへ」

P「えっと、確か、腰に乗せる感じ……?」

由愛「わ、わ、わ……」

P「思ったより密着するなこれ」

由愛「……」ぎう

P「……真っ赤だけど平気?」

由愛「……」こくっ

23:57


P「アイドルのための筋肉、アイドルのための体力、みたいなところはあるけど……」

由愛「……」

P「鍵かけるときまでずっと運んでるのは、うん、腰にくるな……」

由愛「あ、ありがとう、ございます……」

P「あ、寝ててもいいよ? あとはこのまま車だし……」

由愛「……そろそろ、日が変わりますね」

P「そうだね」

由愛「魔法が溶けたら、普通の女の子です……ね」

P「誕生日だから特別ってわけでもないけど」

P「あ、アイドルとしてなら……まだ、魔法にかかってもらってたいけどね」

由愛「勿論、です……一年間、また、お願いしますね……」

P「……おう」

由愛「……」

23:59

由愛「でも、プロデューサーさん」

P「んー?」

由愛「日の変わる、この時だけは――」

23:59

――――――

由愛「――一人の女の子でもいい、ですよね――」ちゅっ

――――――

24:00

P「――」

由愛「ぷ、プロデューサーさん……?」

P「……っお前ほんといきなりお前なぁお前」ずるっ

由愛「あっ」

P「……あっ」

由愛「――」どさっ

00:03

由愛「な、な、な……」べそ

P「ごめん……でも」

由愛「なんで離すんですか……!」ぷんすこ

P「……外では! 外ではやめよう! な!」

由愛「……中ならいいんですね?」

P「……誕生日じゃないからダメ」

由愛「アド街」

P「ダメ」

由愛「むむ……」ぷんすこ

P「でもほんと、ごめんな。怪我してない?」

由愛「……手を」

P「うん」

由愛「……えいっ」ぐいっ

P「まっおまっ――」

00:05


由愛「えへ……私を、落とした分、です」

P「」

由愛「……ぷ、プロデューサーさん?」

P「っ、外! ここもう外!」

由愛「……お、怒っちゃい、ました…?」

P「……はぁー……」

P「帰るまでが誕生日、ってことで、不問」

由愛「ほっ……」

由愛「……」

由愛「……!」

P「? んじゃ、行くぞー?」

由愛「は、はいっ」

―――
――



『帰るまでが誕生日ってさっき……』

『車の中は外扱い! な!』

『え、えーっ……家、寄っていきませんか?』

『もう深夜!!!』



――
―――

二度目の登校です。

時系列を対応させてみました。遅刻ではないんです。



初登校はこちらです。

【モバマス】モバP「キレ宮由愛」由愛「胸ばっかり……見てるからです」

【モバマス】モバP「キレ宮由愛」由愛「胸ばっかり……見てるからです」 - SSまとめ速報
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