【ガルパン】典子「下剋上?」 (49)

今日はアヒルさんチームを書いてみようと思うんだ。

※キャラ崩壊注意

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【体育館】



典子「遅いぞ佐々木! コース読んだらすぐ入る! そのあとは根性だ!」

あけび「はいっ!」


妙子「次、行きますっ! そぉーれっ!」バシーン!!

典子「近藤! サーブはもっとラインギリギリ狙っていけ! まずは根性だ!」

妙子「はいっ!」


典子「河西ぃ! 今の取れたぞっ! 根性出せっ!!」

忍「すみません! もう一回お願いしますっ!!」




みほ「こんにちはー」

沙織「おー、今日もアツいねぇ!」

典子「あれ? あんこうチームの皆さん、どうされたんですか?」

みほ「息抜きがてら構内をお散歩してました」

典子「なるほど! 厳しい練習でも休息は必要ですもんね!」

華「ええ。どんな優秀な選手でもぶん回し続たらしたらグロッキーになります」

麻子「その通りだ。休憩は多い方がいい…」zzz

沙織「麻子は低血圧なんだから少しは運動した方がいいよ」




「「「キャプテーン!」」」




典子「お、どうしたお前たち?」

妙子「おトイレ行きたいですキャプテン!」

あけび「疲れました! おんぶして下さいキャプテン!」

忍「お腹が空きました! 餃子が食べたいですキャプテン!」

典子「…」

華「あらあら」

みほ「あははは…」


典子「」ブチッ


沙織「え」



典子「お前らの練習態度はなんじゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

典子「本当に強くなろうって気があんのかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


後輩's「ひぃっ!?!?」


典子「私が根性を叩き直してやるッ!! 今すぐ練習場に集合ォォォォ!!!」


ダーッ!!



沙織「…なんか、一昔前のスポ根ドラマみたいだね」アハハ

華「まさに飛び出せ青春ですね」

麻子「体育館から飛び出しただけだがな」

優花里「まるでレンジャー部隊です」

みほ「あはは…」



典子「まずはランニング!」


典子「次はダッシュ100本!」


典子「次は腕立て伏せ500回!」


典子「次! 腹筋100回!!」


典子「次ィ! スパイク500本!!」


典子「次は全員着ているものを脱げーっ!!」

典子「向こうに見える岬まで泳げっ! そして戻ってこい!!」


妙子「ええええ!? 脱ぐんですか!!?」

あけび「岬まで遠いですよぉ!」

忍「餃子食べたい…」グゥゥ...



典子「ゴチャゴチャ文句言うなぁぁぁぁぁ!!」




みほ「あはは…黒森峰の練習よりすごいや…」

沙織「息抜きって何だろう…」

優花里「レンジャー通り越して日本軍の訓練ですね…」

華「日本軍といえば知波単学園ですが、こんな練習をされているのでしょうか?」

麻子「いくら知波単でもここまでやらんだろ…」




 :||― ・ ・ ・ ・ ・



あけび「」ボロッ...

妙子「」ヘナッ...

忍「」グゥゥゥ


典子「よくこのシゴキに耐えた! 次はもっとキツい練習にした方が良さそうだな!」ガッハッハッハ


3人「えええええー!?」



優花里「普通にクリアしましたね…」

麻子「恐るべき体力と忍耐力だ」

華「アヒルさんチームが頼れる所以はこのような日々の猛練習にあるんですね」


沙織「…」

優花里「どうされました武部殿?」

沙織「思ったんだけどさ」

みほ「ん?」

沙織「アヒルさんチームの一年生って、みんな背が高いじゃない?」

みほ「うん」

優花里「確かに。近藤殿や佐々木殿はもちろん、河西殿に至っては大洗女子の戦車道メンバーの中で一番背が高いかと」

麻子「ちっちゃい戦車にあんなデカブツが3人もいるとさぞ窮屈だろうな…」

沙織「一方でキャプテンの磯辺さんは…」



典子「いいかお前たち! 毎日の積み重ねがあるから練習の価値があるだ!」

典子「辛いかもしれないけど、気合と根性で誘惑を断ち切るんだぞ!」

典子「耐えて耐えて耐え抜いたその先には必ずバレー部の復活が待っている!!」

3人「はいっ!!!」


バレーブ ファイト!!!!



みほ「…ちんまりしてるね」

華「一年生の皆さんが大きいこともあって、より一層小さく見えますね」

麻子「磯辺さんは私よりも背が低いからな」

優花里「ウサギさんチームに紛れたらすぐに気付かないレベルですね」

沙織「しかも、一年生はみんなユニフォーム着用なのに、磯辺さんは体操服」


麻子「…沙織、一体何が言いたいんだ?」

みほ「さすがに身体のことを悪く言うのは…」

沙織「ち、違うよ! 磯辺さんの悪口が言いたいんじゃなくて! …ただね?」

華「ただ?」







沙織「最初、磯辺さんが1年生で、1年生の3人が先輩だって勘違いしちゃった☆」テヘッ






みほ「…」

優花里「…」

麻子「…」

華「…」

沙織「な、なによ…」

みほ「…実を言うと私も最初そう思った」

沙織「でしょー?」

みほ「うん…」

麻子「言いたいことはわからんこともない」

華「見た目だけで判断するとそうなりますよね」

優花里「自分だけじゃなくて少し安心しました」

沙織「でしょでしょ!?」



麻子「…それだけか?」

沙織「へ?」

麻子「お前のことだ。どうせまたしょーもない事でも考えてるんじゃないのか?」

沙織「そ、そんなわけないじゃない!」

麻子「じゃぁ何を考えてた?」

沙織「へ?」

麻子「言ってみろ」

沙織「…えへへ」





沙織「磯辺さんと後輩ちゃん達の立場を入れ替えたらどうなるのかな~って!」


みほ「…」

優花里「…」

華「…」

麻子「…」

沙織「な、何よもう!!」

麻子「今日の沙織はいつにも増しておかしい。幼馴染の私が言うのだから間違いない」

沙織「ちょっとそれどういう意味よっ!」

華「お言葉ですが、健康にも気を使ったほうがよろしいかと…」

沙織「ちゃんと食事も睡眠も取ってるってば!!」

みほ「…結婚情報誌の読みすぎかも」

沙織「いやどう考えたってソレ関係ないからっ!」


ワイワイガヤガヤ




あけび「あれー? 先輩達まだいらっしゃったんですかー?」

妙子「早くしないと体育館施錠しちゃいますよ?」

忍「お腹空いたから早く帰りたい…」ギュルル...

みほ「あ、ごめんなさい。私達もそろそろ…」

沙織「ねーねーあなたたちー!」

妙子「はーい?」



沙織「も・し・も磯辺さんが後輩だったらどう思う?」



忍「…はい?」

妙子「キャプテンが」

あけび「後輩…?」

沙織「みんなが2年生で、磯辺さんが新しく入った新入部員ってイメージで!」

忍「…」

あけび「…」

妙子「…」



ホワホワホワ.....




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



妙子「いい球来てないよ典子! ほらもう一回!」

典子「お願いします! センパイ!!」


あけび「いい、ノリちゃん? レシーブは"コシ"が大事なの! しっかり"コシ"を鍛えるんだよ!」

典子「はい! 頑張りますセンパイ!」


忍「こらぁおチビっ! そんなんじゃバレー部復活は夢のまた夢だぞ! 根性出せっ!!」

典子「は、はいっ!! 私、まだまだやれますっ!!!」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~





ホワホワホワ......



妙子「」ポケー

あけび「」ホヘー

忍「」ニヘラ


優花里「な、なんか…三者三様ものすごく幸せそうな顔してますね…」

華「後輩は愛情をもって育てたいものですからね」フフッ

麻子「…違う気がするのは私だけか?」



典子「おーいお前たち! そろそろ帰るぞ!」


3人「はーい♪」




みほ(ものすごく嫌な予感がする…)




【翌日 体育館】



妙子「キャプテン!」ズイッ

あけび「わたしたち!」グイッ

忍「提案がありますっ!!」クワッ

典子「おう、言ってみろ(近い近い!!!)」


妙子「コホン! 今日1日、私達3人が主体となって練習を指示します!」

典子「おっ、そうか」

あけび「キャプテンはそれに反論することなく、従っていただきます!」

典子「ほうほう」

忍「ちなみにキャプテンは私達のことを"先輩"と呼び、私達はキャプテンのことを好きなように呼びます!!」

典子「うんうん」








典子「ん?」



典子「ちょっと待てぃ! なんで私がお前たちを"先輩"と呼ばにゃならんのだっ!?」

妙子「実はですね…」



後輩、事情説明中



忍「…と、言うわけです!」

典子「」

妙子「私達は後輩の指導をマスターできます!」

典子「」

あけび「キャプテンは初心に戻って練習ができます!」

典子「」

忍「素敵なアイディアだと思いますよね!!」

典子「」


忍「…あれ? キャプテン?」










典子「ンなわけねーだろぉぉぉぉぉ!!!!!」


典子「いいかお前たち! バレーは団体競技だからチームワークはとっても大事だ!」

典子「だが! それは何でもかんでもオッケーな和気藹々といったモノとは違うっ!!」

典子「互いに認め合いながらも、上下関係を大切にして、ちょうどいい具合の距離感を保つことが大事なんだ!!」


忍「…」

妙子「…」

あけび「…」

典子「わかったか? お前たち」


忍「…」

妙子「…」

あけび「…」

典子「………お前たち?」



妙子「」ジワッ

あけび「」ウルッ

忍「」ブワッ


典子「え」



妙子「やだやだ! い゛~や゛~だ~~!! キャプテンのこと"典子"って呼んでみたい~~~!!」ジタバタ

あけび「私だって…私だってぇ…キャプテンに練習指示したり……アドバイスしたいのにぃ……」シクシク

忍「…グスッ……キャプテンがダメって言うなら…ジュル……わたしバレー部やめて…レスリング部入るもん……ズビッ……」メソメソ

典子「お、落ち着けお前たち! なにも泣くこと無いだろ!?」アセアセ


妙子「びぇぇん!! キャプテンのいぢわるぅぅぅ!!!」

典子「いいいやいや! 意地悪とかそういう話じゃないだろ?!」

あけび「グスッ…キャプテンだったら…ヒッグ…理解してくれるって信じてたのにぃ………」

典子「り、理解は出来んこともないぞ?! ただ極端すぎるというか…」

忍「いいもん…帰ったら藁人形つくってキャプテンの身長伸びなくする呪いかけるもん………」

典子「お前だけ悪質すぎるだろ!!」ウガー!



~~~~~




典子「………わかったよ、しょうがないなぁ…」ゲッソリ



3人「ホントですかっ!?」パッ!

典子「うわっ、立ち直んの早っ!!」

妙子「じゃあじゃあ、私今からキャプテンのこと"典子"って呼びますね♪」

典子「う、うん…」

あけび「あっ、私もこれからずーっと"ノリちゃん"って呼んでも良いですか?!」

典子「ずっとはダメ! 今日だけ!」

忍「じゃぁ私は"おチビ"って呼びます!」

典子「オメーのは単なる悪口だろがっ!!」



妙子「こらっ典子! 先輩に向かってそんな口の利き方しちゃダメでしょ! めっ!」

典子「ふぁっ!?」

あけび「そうだよノリちゃん! 互いに認め合いながらも、上下関係を重んじるのは大事!」

典子「それさっき私が言

忍「口ごたえする根性無しは今すぐ学園艦20周だァァァ!!!」

典子「なんでお前だけそんなスパルタなんだよ!!?」



忍「………"お前"?」ギロッ

典子「うっ……か、河西…センパイ………」シブシブ

妙子「そうだよ典子! 先輩にはちゃんと"先輩"ってつけないとダメ!」

あけび「あとタメ口もダメだよノリちゃん? ちゃんと敬語使お?」

忍「それに先輩の言うことはゼッタイだからねっ!」

典子「…わかりましたセンパイ………」シブシブ


3人「声が小さい!!」


典子「わかりましたセンパイーッ!!」ウワーン


妙子「それじゃぁまずは手始めにランニングするよ典子!」

典子「は、はいっ!」

あけび「ちゃんと自分のペースで走るんだよ?」

典子「が、頑張りますっ!!」

忍「おチビ! 体調が悪くなったら無理せず絶対に言うんだぞ!」

典子「あの…河西先輩…"おチビ"はご勘弁を……」

忍「ん?」

典子「あの…なんでもありません……」シュン..


ファイトッ! ファイトッ! ファイトッ!



~~~



典子「」ヘナヘナ...


忍「おチビ」

典子「ひゃぃっ!?」

忍「しっかり水分補給しないとブッ倒れるよ。ほらっ!」ヒョイ

パスッ

典子「あ、ありがとうございますっ!」

あけび「はい、タオル。ちゃんと汗拭かないとカゼ引いちゃうからね」

典子「はいっ!」

妙子「カゼもだけど、汗かくとニオイがヤバいよねー」

典子「ええ…」

忍「最近また暑くなってきたから特にねぇ…」

あけび「うんうん。ワキとかムンムンになっちゃって」

忍「昔はそんなの全然なかったけど、最近はちょっと気になるかな…」

妙子「おかげで今は制汗剤が必需品だよねぇ」

3人「あー」




あけび「あとは最近肩こりが酷くなってきてねー」

妙子「わかるわかる。昔はすぐ治ったのにねー!」

忍「肩こりかぁ…私はそんなにないかな?」

あけび「えー?! いいなー忍ちゃん羨ましい」

典子「わ、私も肩こりはそんなにしない…と思います」

忍「…」

妙子「…」

あけび「…」


典子「え」ペッタン


忍「あははっ! おチビはまだまだ若いからねっ」

妙子「まだまだこれからだよ!」

あけび「私達くらいのトシになればすぐわかるよ~」

3人「ねー♪」


典子(なんか会話がすんごいババ臭いぞ?! お前たち、本当に1年生なんだよな…? )



妙子「よし、休憩おしまいっ!」

典子「つぎは何をやるんですか?」

忍「うーん。3対1で試合とかどうかな?」

典子「え」

妙子「あっ、それ面白そう!」

あけび「さんせーい!」

典子「ち、ちょっと待って下さい! いくら何でも先輩たち3人を相手にするのは…!」

あけび「順番にローテーションするから大丈夫だよ」

典子「え?」



      →

      | ( ゚д゚忍)
      |
 (典゚д゚ ) | ( ゚д゚妙)
      |
      | ( ゚д゚あ)

      ←



あけび「こういう感じに、ポイント入ったら時計回りに交代にね?」

典「な、なるほど…」

妙子「さすがに後輩一人に先輩3人で相手なんかしないよ」

典子「で、ですよねっ!」

忍「あはは。おチビは心配性だなぁ。私達はそこまで鬼じゃないよ」

典子(おめーは十分鬼だろが!)

忍「何か言った?」

典子「何でもありませんっ!」



~~~


妙子「…あ! もうこんな時間だ」



あけび「そろそろ戦車道の練習だよね」

忍「ほら、おチビ。そんなところでひっくり返ってないで片付けるよ」

典子「ぁぃ…(こいつらタフだな…)」ヘロヘロ


妙子「あ、みんな。今日アレやるの知ってる?」

典子「"アレ"?」

あけび「アレはアレだよ。バレー部ウィッチーズ!」

妙子「そうそう。空飛びながらバレーするやつ。私もやってみたいなぁー」

忍「あーわかる。空でやれば誰にも邪魔されないしね」

典子「でもボール落としたら地上まで取りに行くの大変じゃないですか?」

妙子「大丈夫だよ。地上に設置したメーベルワーゲンが空まで打ち上げてくれるから」

典子「そ、そうなんですか…!」


ワイワイ ガヤガヤ



【戦車倉庫前】


あや「あれ? アヒルさんチームの車長変わっちゃったの?」

妙子「うん。今日は忍ちゃんが車長やるよ」

梓「えっ? 磯辺先輩は?」

あけび「ノリちゃんは今日は操縦手」

梓「そうなんだ(…ノリちゃん?)」



典子「先輩! こっちは準備おっけーです!」

忍「了解! それじゃ、後でね。いくよおチビ!」

典子「はいっ!」

ブロロロロロロロ.....ヨロヨロ....



梓(…"先輩"…?)



梓「………」

優季「梓ぁ? ウチらも早く行こーよ?」

梓「えっ? …あ、それじゃ桂利奈ちゃん、アヒルさんチームについて行って!」

桂利奈「あーい!」ガシャコン

梓「…」


ギュラギュラギュラ


梓(バレー部はチームワークを築くためにお互いの距離を縮めてるんだ…!)

梓(先輩と後輩といった関係をこえて、より親密な仲になって…)

梓(だとすれば、私も連携を強化するために西住隊長と………!)



梓「………みほ」ボソッ



あゆみ「なにか言ったー?」

梓「え゛っ!? い、いや、何でもないよ?!」

あゆみ「?」

紗希「………」ボー



【練習 あんこうチーム】


みほ「こちらあんこうチーム。ウサギさん、アヒルさん、状況報告をお願いします」

梓『こちらウサギチーム、異常ありません』

忍『同じくアヒルチーム、問題ありません!』

みほ「え」

忍『?』

杏『なーんかいつものアヒルチームとは違った声だねー』モグモグ

沙織「アヒルさん、今日は磯辺さんいないんですか?」

忍『あっ、おチビでしたら今日は操縦手やってます!』



全員『おチビ?』


忍『あ…いや、その…』

杏『確かに、磯辺ちゃんはおチビだけど、先輩におチビはちょっとどうかなぁー?』

典子『それどういうことですか会長! 1センチしか違わないじゃないですかっ!』←143cm

杏『あ゛ぁん!?』←142cm


沙織「もしかして………」


~~~~~~~~~~~

沙織さん、説明中です!

~~~~~~~~~~~



杏『へぇ~。なかなか面白そうなことしてんだねぇ?』モグモグ

沙織「あの話が実現するとは思わなかったよ…」アハハ

左衛門佐『さしずめ下剋上といったところか。まるで天文の乱の伊達晴宗と伊達稙宗だな』

おりょう『本能寺の変における明智光秀と織田信長ぜよ』

カエサル『いいや、ここは私のソウルネームに因んでカエサルとブルータスだろう!』

忍『それ知ってます! ワイヤレスのイヤホンとかのことですよね!?』

カエサル『』ガタン!!!

エルヴィン『Bluetooth、お前もか…』




ズガァァァァァァァン!!!




梓『南南西から戦車が接近してるよ気をつけて みほ!!』



みほ「え゛っ」

杏『おぉー、今度は澤ちゃんもかぁ。大胆だねぇー!』

華「目が覚めるほどの爽やかな声でしたね」

優花里「ぅぅぅ…澤殿に先を越されちゃいましたぁ………」シクシク

みほ「こ、越してないから! 大丈夫だよ! みんな練習に集中しよ?!」



梓『III号突撃砲接近中! みほ! 指示をっ!!』

みほ「ふぇっ!? ええっと、とつげk」


ガシャーン!

シュパッ!


杏『お? あんこうチームやられちゃったぞー?』

カエサル『我々が西住隊長を討つ日が来るとは…まさに下剋上なり…』





梓『あんこうチーム!? みほ!? 大丈夫っ!? みほーっ!!』


みほ「わ、私は大丈夫だよ澤さん…!」

麻子「…おい沙織」

沙織「わ、私悪くないもん!!」

麻子「明らかに間違った方向に突き進んでるんだが? 澤さんが」

沙織「うう…こんな事になるなんて思わなかったよ…」

華「澤さんの言葉、まるで真夏の空に伸びる向日葵のように真っ直ぐでしたね…」

優花里「…私も…私も西住殿のこと、"みほ"って呼んでみたいですぅ…」エグエグ

みほ「…う、うん呼んで良いよ。だから泣かないで…」ハハ...


麻子「ところでいつまでひっくり返った車内にいるんだ…?」

優花里「頭に血が上ります…」

華「ひっくり返った状態で会話というのも何だかシュールですよね。頭がジンジンします」

沙織「いいから脱出するよ華」



~~~



【練習後】


みほ「」チーン


沙織「あはは…今日は散々だったね」

華「そんな時もありますね」

麻子「澤さんからの呼びかけに終始惑わされていたからな。どこかの誰かさんのせいで」

沙織「だからゴメンってばぁ~」

優花里「澤殿が羨ましいですぅ…」

みほ「私が先輩と後輩って上下関係を意識しすぎてたから梓ちゃんがいう"枠"を超えた連携についていけなかったのかも…」

麻子「沙織の妙ちきりんな発想が原因だと思うが」

沙織「…スマンガナ」

華「ふふ。後輩に振り回されるのも先輩の特権ですね」



梓「おーーーーい! みほーー!」タッタッタッタッタ



みほ「」ビクッ

優花里「噂をすればドアノッカーがやって来ましたね」

沙織「ドアどころか装甲までぶち破りそうな勢いだよね」アハハ

華「丁度いいですから、事情を説明しましょう」

麻子「澤さん、ちょっと良いだろうか?」

梓「どうしたの麻子?」

麻子「ぐぅ…」

梓「?」キョトン

華「実を言うとですね」



~~~~~~~~~

五十鈴さんが説明しています!

~~~~~~~~~



華「…ということです」

梓「」

沙織「その、ゴメンね。面白そうだったからつい…」

梓「」

優花里「アヒル殿たちバレー部だけの話になると思っていたのですが、澤殿にまで波及したのは予想外でした」

梓「」

優花里「…澤殿?」








梓「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!」



優花里「わっ!? お、落ち着いてください澤殿っ!」

梓「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいうわぁぁぁぁぁぁん!!」

沙織「だ、大丈夫だよ! みぽりんも許してくれるから! ね? みぽりん!」


みほ「やーってやるやーってやるやーーーってやるぞいーやなあいつをぼーこぼーこにー」


沙織「みぽりん! お願いだから戻ってきてぇ!!」パシパシ!

みほ「ふぇっ!?」ヒリヒリ


梓「西住隊長ぉ!!」

みほ「ふぁっ!?」

梓「本っ当にすみませんでしたぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ドゲザッ

みほ「わっ! だ、大丈夫だよ?!」

梓「さすがに無礼が過ぎました! に、二度とこのようなことはっ!」

みほ「う、うん。梓ちゃんの熱意いっぱい伝わったから大丈夫だよ! だから頭上げて、あ、あと土下座もしなくて良いよっ!」オロオロ


麻子「…なんか知波単学園の隊長を見ている気分だ」

優花里「奇遇ですね。私も一瞬西殿が脳裏を過りました」

沙織「あはは…」



~~~~


【試合後】


オツカレサマデシター!


あけび「ん~! 今日も疲れたぁ!」ノビー

妙子「お腹すいたしゴハン食べに行こーよ!」

忍「おっ、じゃぁ餃子食べよう餃子!」

妙子「あははっ、忍ちゃん餃子好きだねー」

忍「だって今は餃子な気分だもん!」

あけび「えー意味分かんないよー」アハハハ





典子「あ、あの…」

妙子「ん? どうしたの典子?」

典子「い、いや…コレいつまで続くのかなーと、思いまして」ヨソヨソ


あけび「ずっとこのままだよ?」


典子「え゛っ?!」

あけび「…なーんてね。明日からは元通り!」

典子「」ホッ...


妙子「おーい! 早くしないと置いてっちゃうよー!」

典子「ま、待ってくださーい!」

忍「ビリの人が奢りだぞー!!」

典子「わっ! ズルいですよー!」

あけび「ズルくない! 根性根性!」

典子「こ、根性の使い道間違ってますってばーー!」タタタタタッ




こうやって後輩に振り回されるのもたまには悪くないなーって思ったのと、


先輩を知らない自分が後輩になれたことがちょっとだけ嬉しかったキャプテンなのでした。






おしまい


ちっちゃいキャプテンが後輩たちに振り回される光景が見てみたかったので書いてみました。

初見のときにキャプテンが1年生だと勘違いしたのは内緒。


ということでHTML依頼だしてきます。



↓過去作

【ガルパン】みほ「猛特訓です!」
【ガルパン】みほ「猛特訓です!」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1474376201/)

【ガルパン】西住みほ「IV号対空戦車?」
【ガルパン】西住みほ「IV号対空戦車?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1475267396/)

【ガルパン】西「四号対空戦車?」
【ガルパン】西「四号対空戦車?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1491635145/)

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