モバP「お菓子忘れたらイタズラされた」 (90)

・誤字脱字がありましたらすみません
・書き溜めをどんどん投下していきます

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~事務所~

『今日はハロウィンです! 街はハロウィンムード一色。まだお昼前なのに仮装した人々が――――』

モバP(以下、P)「今年もハロウィンの季節がやって来たか」

P「」チラッ

「わー、気合入ってるね!」 「その衣装可愛い~♪」 「その飾りつけはソッチに置こうか」

キャッキャ! キャッキャ!

P(ウチの事務所もハロウィン一色だな)

P(俺にとって特に変わらない一日ではあるけど、今年もみんなのお菓子だけは用意しとかなくちゃな)

P「・・・お菓子」

P「お菓子!?」ガバッ!・・・ガサガサッ!・・・ガサッ

P「・・・」

P「持ってくるの忘れた」

P(今朝は寝坊してバタバタしてたからなぁ)ウーン・・・

P(まぁ、明日配ればいいか)

「Pさん!」

P「?」

仁奈・千枝・薫「トリックオアトリート♪」

P「おー、ハロウィンしてるな~。その衣装は手作りか?」

千枝「はい! みんなで作ったんですよ!」

仁奈「P、トリックオアトリート! でごぜーます!」

薫「お菓子くれないとイタズラしちゃうぞ~!」

P「あ~・・・そのことなんだが、今日持ってくるの忘れちゃったんだ」

薫「え~!」

仁奈「お菓子無しでごぜーますか!?」

P「明日持ってくるからさ」

千枝「それじゃあ仕方ないですよね」

P「ごめんな」

薫「・・・あ! じゃあせんせぇにイタズラしなくちゃ!」

P「え?」

薫「ハロウィンはお菓子がないならイタズラするんだよー!」

仁奈「わー! 仁奈もしてーです!」

P「おいおい・・・」

千枝「ちょっと二人とも・・・」

仁奈「イタズラってどんなことするですか?」

薫「ん~・・・・・・・何が良いと思う?」

千枝「え、千枝!?」

千枝「えーっと、えーっと・・・・こちょこちょ、とか?」

薫「あ! それいいねーっ!」

仁奈「さんせーです!」

千枝「いや、これは例えで・・・」

薫「よーしっ、せんせぇ行くよ~」ジリジリ

P「本当にやるのか!?」

薫「こちょこちょー!」

仁奈「こちょこちょこちょ!」

P「お、おい! やめっ・・・あひゃひゃ! やめ、ひゃひゃひゃひゃ!!」

千枝「ちょっと・・・」

アヒャヒャヒャ! キャッキャ! キャッキャ!

千枝「あの・・・」

<ヤメロッテー!
<カンネンスルデスヨー!

千枝「・・・」

千枝「ち、千枝も混ぜてください!」


キャッキャ! キャッキャ!

―――――――――――――――――――
――――――――――――――
―――――――――
P「まさかハロウィンで本当にイタズラされるとはな」

「Pさん」

P「ん?」

まゆ「トリックオアトリート・・・です♪」

P「おぉ、まゆは魔女の仮装か」

まゆ「似合ってますか?」

P「すごく似合ってるよ」

まゆ「うふっ♪ ありがとうございます」

P「ハロウィンだし本当はお菓子をあげたい所なんだが今日は持ってくるの忘れちゃったんだ。ごめんな」

まゆ「」ピクッ

まゆ「それは残念ですねぇ・・・」

P「明日持っt・・・まゆ「でしたらイタズラしないといけませんよねぇ?」ズイッ

P「い、いや・・・明日持ってくるからさ」チ、チカイッテ・・・

まゆ「ハロウィンは今日ですよぉ? 今日貰わないと意味がありません」ウフフ

P「じゃあ今からコンビニで・・・」

まゆ「ダメです♪」

P「」

P「じゃあ俺はイタズラされるのか?」

まゆ「コレ、Pさんのために作ったお弁当です♪」

P「え?・・・あ、あぁ・・・いつもありがとな」

まゆ「で、コレがまゆのお弁当です♪ これをPさんに」ススッ

P「え? これはまゆの弁当なんだろ?」

まゆ「これで良いんですよ♪」

P「?」

まゆ「今日もPさんの好きな物いっぱい作ってきました」カパッ

P「おぉ、美味そうだな~!」

まゆ「はい、あーん♪」

P「え!?」

まゆ「どうぞ♪」

P「いや、それはちょっと・・・」

まゆ「ダメですよ? これはお菓子を忘れたPさんへのイタズラなんですから」ウフフ

P「イタズラだからって・・・」

まゆ「食べてくれないと終わりませんよ? あーん♪」スススーッ

P「~~~っ! あー、もう! 分かったよ!」パクッ

まゆ「どうですか?」

P「ん・・・おいしいです///」モグモグ

まゆ「うふふっ、良かったです♪」

P「もういいだろ?///」

まゆ「じゃあ次はPさんの番ですね」

P「俺もやるのか!?」

まゆ「まゆは串に刺さったシューマイが食べたいです♪」

まゆ「あ~♪」

P(だから俺に自分の弁当箱を渡したのか・・・)

まゆ「Pさん、早く下さい♪」アー

P「はぁ・・・分かったよ。はい、あーん」

まゆ「あ~」

P「・・・」

P(そんなおおっぴろげに口の中見せられると何だか変な気分になってくるな///)

まゆ「あむっ!」

P「危なっ!?」

P(指ごと食いそうな勢いで・・・というか、指にまゆの唇が当たってる!)ドキドキ

まゆ「うふふっ、Pさんに食べさせてもらうとより美味しくなりますねぇ♪」モグモグ

P「そ、そうか。それは良かった・・・///」アハハ・・・

―――――――――――――――――――
―――――――――――――
―――――――
P「」カタカタ…ッターン!

P「ふぅ・・・」トントン

バーン!

P「うぉ!?」ビクッ

唯・未央「ハッピーハロウィーン♪」

P「コラ! 扉を乱暴に開けるんじゃない!」

唯「あ、Pちゃんだー!」

未央「ごめんなさ~い」エヘヘ

P「二人も仮装してるんだな」

唯「双子デビルだよ! セクシーっしょ~☆」

P「確かにセクシーでよく似合ってるけど、その格好で外には出ないでくれよ?」

未央「プロデューサー反応薄すぎ!」

唯「もっとドキドキしちゃったりしないの~?」

P「こういうのは衣装とかで見慣れてるしなぁ・・・あ、でも未央は意外と」マジマジ

未央「うえぇ!? ちょっと! そんなじっくりと見なくてもいいって!///」

P「自分で見せに来たんじゃないか」ジーッ

未央「そ、そうだけどさ! そんなまじまじと見られるのは・・・///」

P「こういう路線もアリだな」フム・・・

唯「あららー、プロデュースモードに入っちゃったね~」

未央「プロデューサー! 今日はハロウィンだよ! トリックオアトリート!」

唯「あ、そうだよPちゃん! お菓子ちょーだい♪」

P「ん? あぁ、今日は忘れてきたから持ってきてないんだよ」

未央「なんと! ハロウィンなのにお菓子を持ってきてない!?」

唯「えー! ちょーショック~!」

P「そんなにお菓子好きだったっけ?」

唯「好きだよ~! 飴とかいつも舐めてるし!」

P「ごめんごめん。明日持ってくるから」

唯「そっかー、持ってきてないんだー」チラッ

未央「じゃあさ」チラッ

未央・唯「イタズラするしかないよね?」ニヤニヤ

P「・・・お前達もか」ハァ

P「お菓子持ってないからってイタズラしないといけないわけじゃないんだぞ?」

未央「でもお菓子持ってないならイタズラは受けてもらわなきゃ!」

唯「ゆい達『トリックオアトリート』って言ったもんね☆」

P「だからって・・・」

唯「はい、Pちゃんこれ引いて!」

P「なんだこの箱?」

唯「この中にイタズラの内容が書かれた紙が入ってるから引いてみて☆」

P「・・・」

P「なんか用意が良くないか?」

未央「え!?・・・そ、そうかな? もしものことがあるかもしれないと思って、とりあえず用意しただけだよ?」アハ、アハハ・・・

唯「Pちゃん勘ぐりすぎー・・・☆」アハハ・・・

P「ふーん」

P(もう何言っても逃げられないだろうし、パパッと終わらせよう)

P「一回だけだからな?」ガサガサ

未央・唯「何が出るかな~♪」

P「・・・」ペラッ

【大当たり!  『30分間二人にイタズラされ放題!』 】

P「うわぁ・・・」

唯「スッゴーイ! 大当たり~! おめでとうPちゃん!」

P「全然めでたくない」

未央「アイドルからのイタズラなんて、逆にご褒美になっちゃうかもよ?」

P「それはない」

唯「今から30分間ね!」

P「もう始まるのか!?」

唯・未央「スタート♪」

唯「まずは何しようか?」

未央「うーん・・・とりあえず顔に落書きとかしとく?」

唯「オッケー☆」ガサガサ

P「え、落書き?」

唯「水性だから大丈夫!」キュポッ

未央「よーし、何書こうかな~」キュポッ

P「変なの書くなよ・・・」

未央「大丈夫だって」カキカキ

唯「ゆい達を信じて☆」カキカキ

P「信じられないから言ってるんだが」

唯「Pちゃんひどーい!」

未央「こんな感じで~」キュッキュ

唯「あはは! なにそれー☆」

P「・・・」

P(しかし近くで見るとやっぱ二人とも可愛いよなぁ)

P(肌も綺麗だし、いい匂いするし、それにむn・・プロポーションも申し分ない)

P(唯と未央でセクシーを売りにしたユニットとかいけるかもな・・・今度二人に打診してm・・・唯「フ~」

P「うゃぁ!?///」

P「な、な、なにするんだよ!?///」

唯「だって無視するんだもん!」

P「え? あ、ごめん・・・考え事してて」

未央「完全に上の空だったもんねー」

未央「でもプロデューサー・・・耳に息吹きかけただけで『うゃぁ!』って」プププ

唯「反応チョー面白かった☆ 耳も真っ赤だよ~?」

P「み、耳は弱いんだよ!///」

唯「面白かったからもっかいやってみよっか!」

P「やらなくていい!」

――――――――――――――――――
―――――――――――――
――――――――

ピピピピ・・・

唯「あれ、もう時間?」

P「!」

未央「ちょ、危ないから動かないで」ポリポリ・・・

P「ご、ごめん・・・でも、もう終わりでいいぞ?」

唯「未央ちゃんの耳掃除気持ちいい?」

P「まぁ・・・///」

未央「じゃあ仕上げだけするね」ポリポリ・・・

P「あぁ、悪いな」

P(やっとこの恥ずかしさから解放される)ホッ

未央「ふーっ」

P「りゃー!!??///」

唯「なに今の声~!」アハハ

P「だ、だから止めろって!///」

未央「仕上げ仕上げ♪」





未央「じゃあねプロデューサ~!」

唯「バイバーイ☆」

P「あんまハメ外すんじゃないぞー?」

ガチャン

P「・・・」

P(疲れた~)ハァー

P「あ、落書き・・・」

P「アイツら何書いたんだ?」テクテク

『未央は才能の塊!(笑)』  『ゆい ♥ Pちゃん』 『肉』

P「何書いてるんだか・・・」ゴシゴシ

P「ふぅ・・・・・・・」

P「あれ?」

P「」ゴシゴシ

P「・・・・・え!?」

P「!!!!!」ゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシ・・・

P「!?」

P「落ちない!」





未央「あれ、これ油性ペンじゃん!」

唯「あちゃ~、やっちゃったね」

――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――
―――――――――

P「色々試してやっと落ちた・・・」

P(こんなのが今日一日続くのか!?)

P「もう限界だ! 今からコンビニでお菓子を買ってこよう!」

~廊下~

P(できるだけ誰にも会わないように)コソコソ

「Pーッ!!!」

P「!?」ビクッ

P「こ、この声は・・・」ササッ!



麗奈「どこに行ったのよッ!」キョロ、キョロ




P(その手に持ってるバズーカ砲は何!?)

かな子「あ、麗奈ちゃん」

麗奈「P見かけなかった!? 事務所にいるって聞いてたのにいないのよッ!」グヌヌ・・・

かな子「見てないけど・・・あ、もしかしてグループメッセージで回ってきたやつ?」

麗奈「えぇ!」

P「?」

麗奈「今日はハロウィンなのにPったらお菓子を持ってきてないそうじゃない。つまり今日はPにイタズラし放題ってことよね!?」アーッハッハッハ!!!!・・・ゴホッ

かな子「そういうワケじゃないと思うけど」アハハ・・・

P(そんなことが拡散されてるのか!?)

麗奈「だから今日は麗奈サマお手製のわさびパイバズーカをPにプレゼントしてあげるのよッ!」

P「!?」

麗奈「もしかしたら仮眠室かしら?」タッタッタッタ

P(こっちに来る!? ど、どこか隠れる場所は・・・!)キョロキョロ

【トイレ  ―――】

P(ここだ!)

バタン!





【トイレ  (女子)】

P「ふぅ・・・」

「あら?」

P「え?」

奏「Pさん?」

P「奏!?」

P「なんで奏がこんなところにいるんだ!?」

奏「こんなところって、それはこっちのセリフなんだけど」

P「は?」

P「・・・・・・あれ?」キョロキョロ

P「・・・」

P「い、いや・・・これは違うんだよ?」アハハ・・・

奏「Pさんったらそんな趣味があったのね」

P「ち、違う! これにはワケがあるんだって!」

奏「犯人はみんなそう言うものなのよ?」

P「違う! 信じてくれっ!」

『―――絶対変だよ』
『――――可愛いにゃ!』

P・奏「!」

ガチャ

李衣菜「ゾンビに猫耳は似合わないって・・・ほら、やっぱ合わないじゃん」

みく「そんなことないにゃ! 鏡で見るから変に見えてるだけにゃ!」

李衣菜「えー、そういうものなのかな?」ウーン・・・



~個室~

P・奏『・・・』

P(何で奏まで隠れてるんだよ)

奏(流れで一緒に隠れちゃった)

P(なんだそれ)

奏(・・・じゃあ出るわね)

P(いやいや、今はダメだよ!?)ガシッ、グイッ

奏(きゃっ・・・Pさんって意外と強引なのね)ウフフ

P(お願いします! ここにいてください!)

バタン!

麗奈『ねぇ、P見かけなかった?』


P「!」
奏「?」


みく『Pチャン? 見なかったにゃ』

李衣菜『そう言えば事務所にいなかったね』

麗奈『どこ行ったのよ~!』ムキー!

バタン!

李衣菜『バズーカ砲持ってたね』

みく『Pチャンお菓子忘れてきたらしいから・・・』




P(まだ探してるのかよ!)

奏(なるほど、そういうことね)

P(わざとじゃないんだ! 俺も隠れようと焦ってて・・・だから今回の件はどうか見逃してくれ!)

奏(・・・仕方ないわね)ハァ

P(ありがとうございます!)

奏(でも私が許したところでこの状況が最悪なのには変わりないわよ?)

P(そうだな・・・あの二人がいる限りは個室からも出られないし)

奏(取りあえずここにいれば安全だろうけど)

P(奏には申し訳ないがしばらくここに一緒にいてもらう事になると思う)

奏(まぁ、乗りかかった船よね)

――――――――――――――――――
――――――――――――――
―――――――――

P「・・・」
奏「・・・」


ピポーン!


みく『あ、メッセージにゃ・・・・あー』

李衣菜『どしたの?』

みく『Pチャンの捜索が始まってるみたいにゃ』


P(え!?)

奏「」スッ・・・ポチポチ

奏(これ) スッ

=============================
幸子『プロデューサーさんどこにもいません!』  15:04

凛『一階にはいないみたい』 15:05

加蓮『医務室にもいなかった・・・(-_-;)』 15:10

未央『30分前には事務所にいたんだけどね~』 15:12
=============================

P「」

奏(大人気ね)

P「も、もう終わりだ。逃げられっこない・・・」

奏(そんなに悲観しないでよ)


みく『みく達も探してみる?』

李衣菜『Pさんを?』


P「!?」

みく『だってPチャンにイタズラできるんだよ! そんな機会中々ないにゃ!』

李衣菜『そうかな? 結構からかわれているような気もするけど・・・』

みく『で、でも! どんなイタズラもできちゃうんだよ!?』

李衣菜『・・・みくちゃんそんなにPさんにイタズラしたいの~?』ニヤニヤ

みく『ち、ちがうにゃ!/// Pチャンは日頃みくにイタズラしてくるから今日はその仕返しをするにゃ!』

李衣菜『へ~』

みく『なにその含み笑い!?///』

みく『でもこれだけ探してもいないってことは、もう外にいるのかにゃ?』

李衣菜『分かんないよ~? 案外この騒ぎを知ってどこかに隠れてるかも』

P「!」ギクッ

李衣菜『例えばトイレとか』


P「!?」

すみません! 30分ほど失礼します!

お待たせしました! 再開します

みく『トイレ?』

李衣菜『だって男子トイレなら私達入れないじゃん?』

みく『あー、確かに』


P「」バックン、バックン

奏(まさか女子トイレの方だなんて誰も思わないわよね。 あ、逆に良かったのかしら?)ウフフ

P(そんなこと言ってる場合か!)

李衣菜『それか誰かに匿ってもらってたりして』

P・奏「!?」

みく『誰に?』

李衣菜『他の社員さんとか? あ、それかもう既に誰かに捕まって独り占めされてるとか!』

みく『独り占めなんてずるいにゃ!』

李衣菜『ずるいって何さ・・・』アハハ・・・



奏「・・・」

奏(ねぇPさん?)

P(どうした?)

奏(今の私の格好分かる?)

P(え?・・・なんだよ急に)

奏(これヴァンパイアなの)

P(ヴァンパイア? あー、そう言われてみればマント羽織ってたんだな)

奏(どうかしら?)

P(いや~・・・マントだけじゃ分かりづらいと思うぞ? 牙も付けてないみたいだし)

奏(牙なら持ってるわ)ガサガサ

P(なんだ持ってるのか。だったら付けないと)

奏(牙を付けようと思ってた時にPさんが入って来たから)カチャカチャ

P(すみません)

奏(どう? 本物の吸血鬼みたいになれたかしら?)キラーン!

P(あぁ、やっぱ牙がなくちゃな)

奏(良かった、これで私もハロウィンができるわね)ウフフ

P(ごめんな、せっかくのハロウィンなのにこんなところに閉じ込めて)

奏(別に構わないわ。今から楽しむもの)

P(は?)

奏(Pさん)ズイッ

P(ちょ、近いって・・・)

奏(トリックオアトリート♪)ボソッ

P「」

P(・・・え?)

P(違うよな?)

奏(何が?)

P(いや、まさか奏もイタズラとか言うんじゃ・・・)

奏(あら、今日はハロウィンなんだからおかしくないでしょ?)

P(今この状況で言うことじゃないだろ!?)

奏(だって暇なんだもの)ズイズイ

P(ちょ、近い近い!)ガタッ

奏(動いちゃダメ。大きな音立てたらバレちゃうわよ?)シーッ

P「っ!」

P(イタズラならここから出た後に受けるから。だから今は―――)

奏(・・・あ)ピーン!

P(え?)

グイッ! ドンッ・・・ 

P(うおっ!?)

P(か、奏・・・?)

奏(私はヴァンパイア。人の血を飲まないと生き続けることができない)

P(は?)

奏(そして獲物を捕まえた私は今から食事をするの♪)キラーン!

P(な、何言ってんだ!? 取りあえず離れよう! な!?)

奏(こんなに美味しそうな獲物を逃すワケないでしょ? 後ろは壁、もう逃げられないわ)

P(自分で何しようとしてるのか分かってるのか!?)

奏(大げさね。ただのイタズラよ)

P(イタズラの域を超えてるから!)

奏(Pさんがじっとしていれば直ぐに終わるわ)

P(ダメだって!)

奏(首筋がいいかしら?)

P(ホントに待って!)

奏(今付けたばかりだし、牙だけが当たるようにするから安心して?)グイッ!

P(そういう問題じゃない!)

奏(いただきます♪)

カプッ!

P「~ッ!!///」

奏「んっ・・・んふっ・・・///」

P(首筋にかかる生暖かい鼻息と吐息がくすぐったい・・・!!!///)プルプル


P「うぐぅっ・・・」


李衣菜『え?』

みく『今声が・・・?』


P・奏「!」

P(やばっ、声が!)

奏「・・・」


李衣菜『あ、個室に人いたんだ・・・』ヒソヒソ

みく『みく達がいたから出づらかったのかにゃ?』ヒソヒソ

P(やばいやばいやばい!)

P「」ビクビク・・・

奏「・・・」

奏(もう一回♪)カプッ

P(かぁっ!?///)


みく『ちょっとお話しすぎちゃったね。Pチャン探しに行こっか』ヒソヒソ

李衣菜『そうだね』ヒソヒソ


奏「~♪」カプカプ

P(かなでェェェェ!!!///)

李衣菜『失礼しました~』ササーッ
みく『ごめんにゃさ~い』ササーッ

ガチャン



奏「ごちそうさまでした」ウフフ

P「」ガクッ

――――――――――――――――――――――
――――――――――――――
――――――――


~廊下~

奏「Pさん大丈夫?」

P「誰のせいだと思ってるんだ・・・」グダー

奏「場の雰囲気にあてられて調子に乗りすぎちゃったわ。ごめんなさい」

P「本当に精気を吸い取られたような気分だよ」

奏「私が言うのもなんだけど座ってないで早く行った方がいいと思うわ」

P「・・・あぁ」

奏「ほら手を貸して。起きるの手伝ってあげるから・・・・・・あ」

P「どうした?」

奏「残念、遅かったみたい」


「見つけたわ」

P「!」ビクッ

麗奈「探したわよ、P~」ジリジリ

P「れ、麗奈!」

麗奈「トリートオアトリ~ト?」カチャ

P「イタズラしかないじゃないか!」

麗奈「お菓子持ってるの? 持ってないわよね? なら仕方ないわ。これをプレゼントしてあげる」フッフッフ・・・

P「待ってくれ! 今から買ってくるから! 買ってくるから!」

麗奈「ハッピーハロウィーン!」カチッ


ボンッ!!!


終り

<<84
すみません、間違えました!

麗奈「探したわよ、P~」ジリジリ

P「れ、麗奈!」

麗奈「トリックオアトリ~ック?」カチャ

P「イタズラしかないじゃないか!」

麗奈「お菓子持ってるの? 持ってないわよね? なら仕方ないわ。これをプレゼントしてあげる」フッフッフ・・・

P「か、買ってくるから! 今から買ってくるから!」

麗奈「ハッピーハロウィーン!」カチッ


ボンッ!!!


終り

以上になります!
最後までご視聴ありがとうございました!

こちら前作になります。暇な時にでも読んで頂けたら嬉しいです

中学生、城ヶ崎莉嘉の一週間
中学生、城ヶ崎莉嘉の一週間 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1500796079/)

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