うちなーぐち(沖縄弁)少女をオトしたい僕 (106)


(──えーと、小麦粉と醤油……味醂も入れた)

「くそ、重たいもんばっか頼みやがって……」ブツブツ


「お、卵安いじゃん」ヒョイヒョイ

(『ついでに卵も2パック買っといたから、お釣りほとんど無いわ』……これで残金はポケットインだな)クックックッ

(レシートはうっかり貰い忘れた事にしよう、そうしよう)


(はぁ……青春まっ只中の筈な中学二年……なぜ僕は母のお遣いくらいしかやる事がないのか)ホゥ…

(……とっとと帰って、スプラトゥーンやろ)


「……ん?」


店員「だからね、申し訳ないんですけど未成年者にビールは売れないんですよ」

???「……違う」シュン


(あれって……先週ウチのクラスに来た──)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1509422503


………



先生『──今日からこのクラスの一員になります、那覇さんです』

那覇『よ、よろしく……お願い……します』ペコッ

先生『那覇さんは沖縄の中学校から転校してきました。不慣れな事も多いと思うので、皆さん助けてあげて下さいね』

那覇『………』モジモジ

先生『じゃあ那覇さんの席は──』



………


(──たしか、那覇……って言ったか)

(なんか困ってるっぽいな……)ウーン


那覇「お酒……じゃない……」

店員「困ったな……でもビアはお酒、ビールでしょう」

那覇「………」オドオド

店員「悪いけど、親御さんに来てもらってね?」


那覇「あ、あのっ……」

店員「はい、いらっしゃいませー! 奥さん、今日はこちらのメーカーさんのビール・発泡酒がお買い得ですよー!」テクテク…


那覇「……はぁ」ショボン


「いよっ、お前もお遣い頼まれたか?」

那覇「!!」ビクッ

「そんなに驚くなよ、同じクラスだぞ? まだ覚えてないか」

那覇「………」コクコク


「僕は『玉木 真介』……みんなはチン介って呼ぶけど。そっちは『那覇』って言ったっけ?」

那覇「はい……『那覇 恩納』です」

チン介「じゃあ、那覇ちゃんでいい?」

那覇「う、うん」コクン


チン介「なんか探してたでしょ、困ってる風だったけど」

那覇「えっと、あの……」モジモジ

チン介「?」

那覇「………」ギュッ


チン介「なんか言い難い事だった? それなら余計な口出したかな」ポリポリ

那覇「ち、ちが……っ」アセッ

チン介「うーん……まあ、困った事あったら言ってくれな? じゃあ、明日学校で──」


那覇「──わんねーとやーにんじゅルートビアのみたくて、さがしとーるばーよ!」

チン介「へっ!?」ビクゥッ

那覇「やしがルートビアんかいさけとぅおもっておしえんぱーされてるわけさ……」シュン…


チン介「……あの、えっと」ポカーン

那覇「………」ドキドキ

チン介「何語だ、それ?」

那覇「うちなーぐち……沖縄の、方言……」ボソッ


チン介「もしかして、方言じゃないと喋れない?」

那覇「……慣れて、ない」

チン介「ごめん、今のじゃ解らないや……」ウーン


那覇「……!」ハッ…ゴソゴソ

チン介「?」

那覇「これ!」バッ

チン介「スマホ? うん、持ってるけど……LINE、ふるふるすんの?」ゴソゴソ


フルフルフル…ピコッ


那覇「………」スッ…ススッ、トントンッ…スッ

チン介(何気に部活以外の女子とLINE交換すんの初めてだ……ラッキー)ホクホク


…ピコンッ


《那覇:ごめんなさい、文字でなら普通に標準語で話せます》

《チン介:そかそか、じゃあこれでいこう。ごめんな、ちょっと入力遅いけど》モタモタ


那覇「あの……」スススッ…トントンッ

チン介「ん?」

《那覇:聞きとる方は標準語でも平気です》ピコンッ

チン介「あ、そうなん」ガクッ


チン介「さっきは何を探してたんだ?」

《那覇:ルートビアです》

チン介「ルートビア……なんか聞いたことあるような」


《那覇:やっぱり馴染みが無いですか?》

チン介「無いなぁ、どんなパッケージかの想像もつかない」

《那覇:売ってないのかな。ビアってつくけどお酒じゃないんです》

チン介「わからない……お酒じゃないってとこも含めて、店員さんにもう一回訊いてみよっか──」


店員「──さあ、いらっしゃいませどーぞー!」

チン介「すみません、店員さん」

店員「はいはい? あら、さっきの……」


チン介「彼女が探してるルートビアって、お酒じゃないらしいんです。置いてませんかね?」

店員「お酒じゃない……飲み物なんですか?」

チン介「那覇ちゃん?」

《那覇:炭酸飲料です》ピコッ

チン介「炭酸飲料らしいです」


店員「それならこちらのソフトドリンクの棚に無かったら無いですね。でも棚卸しで見た事も無いなぁ……」

チン介「ここには無い?」

那覇「………」コクン


店員「ごめんなさいね、ウチでは取り扱いが無いみたい」

チン介「いえ、ありがとうございました」


《那覇:ありがとう。面倒かけてごめんね》ピコッ

チン介「いいよ、こんな事くらい」

店員「あの……すみません」

チン介「はい?」


店員「そちらの方は、まだ『日本語』に慣れていなかったんですね」

那覇「!!」


店員「気づけなくて、大変失礼しました──」

チン介「──違います!」キッ

店員「えっ」

チン介「那覇ちゃんは訛りの強い地方の出で『標準語』に慣れてないだけです!」


チン介「確かに僕らには意味が通じ難いけど、でも──」


……ザワザワ
ナンダ? ケンカ カ?
クレーム カ? マダコドモ ミタイ ダゾ……


チン介「──げっ、見世物になってる」

那覇「………」オロオロ

チン介「大きい声出してすみません。行こう、那覇ちゃん」アセアセ

那覇「う、うん」


チン介「すぐレジ済ませてくるから! 出口のとこにいて!」タタタッ…

那覇「………」コクン


………



チン介「はぁ……ごめん、他にも買い物あった?」

那覇「ううん」フルフル

チン介「恥ずかしい事しちゃったなぁ……ほんと悪かった、勘弁な」

那覇「………」クスッ


……スッ…サササッ、トントン
スーッ、トンッ


《那覇:真剣になってくれて嬉しかった。私、本当に方言がきついのがコンプレックスだったの》ピコン

チン介「コンプレックスに感じる必要は無いと思うけど……」

《那覇:ぜんぜん通じないんだって、本土に来てから気づいたの。それで一気に人前で話すのが苦手になっちゃった》


チン介「沖縄の人ってみんなそうなの?」

《那覇:私は沖縄の中でも田舎育ちのお婆ちゃん子だったから。周りもみんな方言で喋るし、本当に標準語を使う機会が無くて》

チン介「そうだったんか……そりゃ仕方ないよな」


《那覇:でも、なんであんなに怒ってくれたの?》

チン介「うーん……なんとなく、なんだけど……」

那覇「?」


チン介「別に外国の人を差別するつもりもないんだけどね」

チン介「でも沖縄弁は、僕らには通じなくても日本語のひとつでしょ?」

チン介「どんな地方であれ、生まれた土地の言葉って大切なものだと思うんだ」

チン介「それを『この国の言葉じゃない』みたいに思われるのは、違うかな……って」


ススッ、スーッ……トン…


那覇「………」ポチッ

チン介(書きかけて消した?)


那覇「ちゃんと、言う」

チン介「ん?」

那覇「にふぇーでーびる……嬉しい、ありがとう」ニコッ

チン介「うっ、ど……どういたしまして……」ドキッ


那覇「?」

チン介(くそ、可愛いぞ……こいつ)ドキドキ……


チン介「よ、よし! じゃあ、これからは学校でも僕が通訳してやるよ!」フンス

《那覇:学校ではスマホは禁止だよ?》ピコン

チン介「それこそ筆談でもなんでもいいし! そのうち那覇ちゃんも、みんなも慣れるだろうし!」

《那覇:そっか、そうだね》ニコニコ


チン介(くっ……護りたい、その笑顔! ていうか、他の男子よりもう少しでもアドバンテージが欲しい!)チキショー!

那覇「?」


チン介「あ、明日! 日曜! 僕、暇!」

《那覇:なんで片言なの?》クスッ

チン介「那覇ちゃんは? ……暇だったりする?」

那覇「………」コクン

チン介「だったら一緒に、ルートビア探しに行かない……かな?」


那覇「………」モジモジ

チン介「無理?」ドキドキ

那覇「……行く」コクッ

チン介(Yes!)グッ!


スッ、サササッ…

トントンッ、スーッ……


《那覇:こっちで初めての友達ができて嬉しい。いろいろ面倒かけると思うけど、よろしくお願いします》ペコリ

チン介「任しとけって! とりあえず何でも僕に相談しろよな!」フンスフンス

那覇「うん」ニコッ


チン介「はぁ……来たなぁ……」ホゥ…

那覇「?」

チン介(僕の青春は、南の島から来たよ──)

第1話おわり

うちなーぐちの女の子って明らかにあのキャラ意識してる気がするんだが

>>18を見て調べたら某有名作品に我那覇さんというキャラがいる事を知りました

沖縄弁な事はともかく名前まで似ていてはちょっと不味い気がするので、ヒロインの名前を変えて次レスより>>1からリスタートさせてもらおうと思います

那覇 恩納 → 恩納 乃子

気づかせてくれた>>18には感謝です


(──えーと、小麦粉と醤油……味醂も入れた)

「くそ、重たいもんばっか頼みやがって……」ブツブツ


「お、卵安いじゃん」ヒョイヒョイ

(『ついでに卵も2パック買っといたから、お釣りほとんど無いわ』……これで残金はポケットインだな)クックックッ

(レシートはうっかり貰い忘れた事にしよう、そうしよう)


(はぁ……青春まっ只中の筈な中学二年……なぜ僕は母のお遣いくらいしかやる事がないのか)ホゥ…

(……とっとと帰って、スプラトゥーンやろ)


「……ん?」


店員「だからね、申し訳ないんですけど未成年者にビールは売れないんですよ」

???「……違う」シュン


(あれって……先週ウチのクラスに来た──)


担任『──今日からこのクラスの一員になります、恩納さんです』

恩納『よ、よろしく……お願い……します』ペコッ

担任『恩納さんは沖縄の中学校から転校してきました。不慣れな事も多いと思うので、皆さん助けてあげて下さいね』

恩納『………』モジモジ

担任『じゃあ恩納さんの席は──』


(──たしか、恩納……って言ったか)

(なんか困ってるっぽいな……)ウーン


恩納「お酒……じゃない……」

店員「困ったな……でもビアはお酒、ビールでしょう」

恩納「………」オドオド

店員「悪いけど、親御さんに来てもらってね?」


恩納「あ、あのっ……」

店員「はい、いらっしゃいませー! 奥さん、今日はこちらのメーカーさんのビール・発泡酒がお買い得ですよー!」テクテク…


恩納「……はぁ」ショボン


「いよっ、お前もお遣い頼まれたか?」

恩納「!!」ビクッ

「そんなに驚くなよ、同じクラスだぞ? まだ覚えてないか」

恩納「………」コクコク


「僕は『玉木 真介』……みんなはチン介って呼ぶけど。そっちは『恩納』って言ったっけ?」

恩納「はい……『恩納 乃子』です」

チン介「じゃあ、恩納ちゃんでいい?」

恩納「う、うん」コクン


チン介「なんか探してたでしょ、困ってる風だったけど」

恩納「えっと、あの……」モジモジ

チン介「?」

恩納「………」ギュッ


チン介「なんか言い難い事だった? それなら余計な口出したかな」ポリポリ

恩納「ち、ちが……っ」アセッ

チン介「うーん……まあ、困った事あったら言ってくれな? じゃあ、明日学校で──」


恩納「──わんねーとやーにんじゅルートビアのみたくて、さがしとーるばーよ!」

チン介「へっ!?」ビクゥッ

恩納「やしがルートビアんかいさけとぅおもっておしえんぱーされてるわけさ……」シュン…


チン介「……あの、えっと」ポカーン

恩納「………」ドキドキ

チン介「何語だ、それ?」

恩納「うちなーぐち……沖縄の、方言……」ボソッ


チン介「もしかして、方言じゃないと喋れない?」

恩納「……慣れて、ない」

チン介「ごめん、今のじゃ解らないや……」ウーン


恩納「……!」ハッ…ゴソゴソ

チン介「?」

恩納「これ!」バッ

チン介「スマホ? うん、持ってるけど……LINE、ふるふるすんの?」ゴソゴソ


フルフルフル…ピコッ


恩納「………」スッ…ススッ、トントンッ…スッ

チン介(何気に部活以外の女子とLINE交換すんの初めてだ……ラッキー)ホクホク


…ピコンッ


《恩納:ごめんなさい、文字でなら普通に標準語で話せます》

《チン介:そかそか、じゃあこれでいこう。ごめんな、ちょっと入力遅いけど》モタモタ


恩納「あの……」スススッ…トントンッ

チン介「ん?」

《恩納:聞きとる方は標準語でも平気です》ピコンッ

チン介「あ、そうなん」ガクッ


チン介「さっきは何を探してたんだ?」

《恩納:ルートビアです》

チン介「ルートビア……なんか聞いたことあるような」


《恩納:やっぱり馴染みが無いですか?》

チン介「無いなぁ、どんなパッケージかの想像もつかない」

《恩納:売ってないのかな。ビアってつくけどお酒じゃないんです》

チン介「わからない……お酒じゃないってとこも含めて、店員さんにもう一回訊いてみよっか──」


店員「──さあ、いらっしゃいませどーぞー!」

チン介「すみません、店員さん」

店員「はいはい? あら、さっきの……」


チン介「彼女が探してるルートビアって、お酒じゃないらしいんです。置いてませんかね?」

店員「お酒じゃない……飲み物なんですか?」

チン介「恩納ちゃん?」

《恩納:炭酸飲料です》ピコッ

チン介「炭酸飲料らしいです」


店員「それならこちらのソフトドリンクの棚に無かったら無いですね。でも棚卸しで見た事も無いなぁ……」

チン介「ここには列んで無い?」

恩納「………」コクン


店員「ごめんなさいね、ウチでは取り扱いが無いみたい」

チン介「いえ、ありがとうございました」


《恩納:ありがとう。面倒かけてごめんね》ピコッ

チン介「いいよ、こんな事くらい」

店員「あの……すみません」

チン介「はい?」


店員「そちらの方は、まだ『日本語』に慣れていなかったんですね」

恩納「!!」


店員「気づけなくて、大変失礼しました──」

チン介「──違います!」キッ

店員「えっ」

チン介「恩納ちゃんは訛りの強い地方の出で『標準語』に慣れてないだけです!」


チン介「確かに僕らには通じ難いけど、でも日本語──」


……ザワザワ
ナンダ? ケンカ カ?
クレーム カ? マダコドモ ミタイ ダゾ……


チン介「──げっ、見世物になってる」

恩納「………」オロオロ

チン介「大きい声出してすみません。行こう、恩納ちゃん」アセアセ

恩納「う、うん」


チン介「すぐレジ済ませてくるから! 出口のとこにいて!」タタタッ…

恩納「………」コクン


………



チン介「はぁ……ごめん、他にも買い物あった?」

恩納「ううん」フルフル

チン介「恥ずかしい事しちゃったなぁ……ほんと悪かった、勘弁な」

恩納「………」クスッ


……スッ…サササッ、トントン
スーッ、トンッ


《恩納:真剣になってくれて嬉しかった。私、本当に方言がきついのがコンプレックスだったの》ピコン

チン介「コンプレックスに感じる必要は無いと思うけど……」

《恩納:ぜんぜん通じないんだって、本土に来てから気づいたの。それで人前で話すのが急に苦手になっちゃった》


チン介「沖縄の人ってみんなそうなの?」

《恩納:私は沖縄の中でもかなりの田舎育ちだから。周りもみんな方言で喋るし、標準語を使う機会がぜんぜん無くて》

チン介「そうだったんか……そりゃ仕方ないよな」


《恩納:でも、なんであんなに怒ってくれたの?》

チン介「うーん……なんとなく、なんだけど……」

恩納「?」


チン介「別に外国の人を差別するつもりもないんだけどね」

チン介「でも沖縄弁は、僕らには通じなくても日本語のひとつでしょ?」

チン介「どんな地方であれ、生まれた土地の言葉って大切なものだと思うんだ」

チン介「それを『この国の言葉じゃない』みたいに思われるのは、違うかな……って」


ススッ、スーッ……トン…


恩納「………」ポチッ

チン介(書きかけて消した?)


恩納「ちゃんと、言う」

チン介「ん?」

恩納「にふぇーでーびる……嬉しい、ありがとう」ニコッ

チン介「うっ、ど……どういたしまして……」ドキッ


恩納「?」

チン介(くそ、可愛いぞ……こいつ)ドキドキ…


チン介「よ、よし! じゃあ、これからは学校でも僕が通訳してやるよ!」フンス

《恩納:学校ではスマホは禁止だよ?》ピコン

チン介「それこそ筆談でもなんでもいいし! そのうち恩納ちゃんも、みんなも慣れるだろうし!」

《恩納:そっか、そうだね》ニコニコ


チン介(くっ……護りたい、その笑顔! ていうか、他の男子よりもう少しでもアドバンテージが欲しい!)チキショー!

恩納「?」


チン介「あ、明日! 日曜! 僕、暇!」

《恩納:なんで片言なの?》クスッ

チン介「恩納ちゃんは? ……暇だったりする?」

恩納「………」コクン

チン介「だったら一緒に、ルートビア探しに行かない……かな?」


恩納「………」モジモジ

チン介「無理?」ドキドキ

恩納「……行く」コクッ

チン介(Yes!)グッ!


スッ、サササッ…
トントンッ、スーッ……


《恩納:こっちで初めての友達ができて嬉しい。いろいろ面倒かけると思うけど、よろしくお願いします》ペコリ

チン介「任しとけって! とりあえず何でも僕に相談しろよな!」フンスフンス

恩納「うん」ニコッ


チン介「はぁ……来たなぁ……」ホゥ…

恩納「?」

チン介(僕の青春は、南の島から来たよ──)


……………
………


…翌日、日曜日
AM8:30 恩納家


恩納「──おかー、じゅんにからじぐゎーへんなーなってない?」クルリ

母親「ちけーねーらん、それよりぬーがらかまんでからいかんで大丈夫ねー?」

恩納「どぅしがどんなーするかわかいみー」


母親「どぅしんちゃーが出来たのはじょーとーだけど、あんなにきーつかうわけ?」

恩納「そ、そんなやなっちゅあらんどー」

母親「わかとーんどー、あねーあらんくとぅどぅ言ちゃしがやー?」クスクス

恩納「えーおかー、やなかんげーさんでくれる!?」ムキー


母親「ちゃーやきっさあげたばかりだし、ひーじーさーね。けーてぃちゃ何時ぐるうかやー?」

恩納「どんなーかなー……やしが、あんすかにっかーならんでぃうむいしが」

母親「うまーやひがおちるんかいはーえーやくとぅ、きーちきりよう」

恩納「うん、んじくーひー──!」ガチャッ


………


…AM8:45 玉木家


チン介「──兄貴! ワックス貸して!」ドタバタ

兄「おう、親父のが車庫にあるぞ」

チン介「解ってて意地悪言うなよ!」

兄「ぷははは、洗面台の棚にあるの勝手に使えよ」ケラケラ


チン介「ああもう、時間無いしーー!」ガタンッ、バババッ…

兄「珍しいなぁ、友達との待ち合わせに遅れるとか常習犯だろうに」

チン介「ほっとけ……くっ、上手く立たねぇ……」アセアセ


兄「……ふーん」

チン介「こんな……もんか、いいやもう! あ、それと──」

兄「──中学生なら三千円でいいだろ、小遣い出たらポテチつけて返せよな」パサッ

チン介「うっ……読まれてる」グヌヌ…


兄「バイトの給料後だった事が幸いしたけど、俺も無い時には無いぞ?」

チン介「解ってる、恩に着る。いってきます──!」


………


…AM9:05 コンビニ駐車場


チン介「──ごめんっ! お待たせ!」ハァ…ハァ…

恩納「おはよ……大丈夫、です」クスクス


スッ……サササッ、トンッ


《恩納:私もギリギリだったよ。家を出て少ししたら寒くなって、慌てて重ね着に戻ったの》ピコンッ

チン介「ふぅ……息が落ち着いた。そっか、こっちの気温にも慣れないよな」

恩納「うん」コクン


チン介「とりあえず今日はルートビア探し。酒屋とか昨日とは違うスーパーとか、あちこち行ってみようと思うよ」

恩納「うん、うん」

チン介「なんとなく僕も飲んでみたいしね、たぶん初体験」

《恩納:慣れてない人にはちょっとクセがあるらしいけど、美味しいよ》ピコッ


チン介「沖縄ではポピュラーな飲み物なんだ?」

《恩納:うん、すごく。こっちに来てから飲んでないから、家族もみんな恋しがってたの》

チン介「それで昨日、探してたんだ」

恩納「………」コクコク

チン介「ますます楽しみ、売ってる店が見つかるといいな!」

恩納「うんっ」ニコッ


チン介「スーパーなら9時から開いてるし、まずは学校の近くの方から回ろっか」クルッ…

恩納「………」

チン介「……あれ? 行かないの?」ピタッ


恩納「あの……」モジモジ

チン介「ん? このコンビニ? ……セブンだけど、ルートビア置いてるかな」

《恩納:セブンイレブンは沖縄に無いから、たぶん置いてないと思う》ピコン


チン介「それでも寄ってくの?」

《恩納:セブンイレブンは沖縄に無いから……》


チン介「もしかして……セブンに寄りたい?」

恩納「……うん」コクン

チン介(可愛い過ぎかよ──)クッ…


つづく


かしこまりー


>>38翻訳】


恩納「──おかー、じゅんにからじぐゎーへんなーなってない?(お母さん、ほんとに髪型変じゃない?)」クルリ

母親「ちけーねーらん、それよりぬーがらかまんでからいかんで大丈夫ねー?(大丈夫だってば、それよりなにか食べないの?)」

恩納「どぅしがどんなーするかわかいみー(友達がどうするか判らないもの)」


母親「どぅしんちゃーが出来たのはじょーとーだけど、あんなにきーつかうわけ?(お友達ができたのはいいけど、そんなに気を遣う訳?)」

恩納「そ、そんなやなっちゅあらんどー(そ、そんな悪い人じゃないよ)」

母親「わかとーんどー、あねーあらんくとぅどぅ言ちゃしがやー?(解ってるわよ、違う意味で言ったつもりだけど?)」クスクス

恩納「えーおかー、やなかんげーさんでくれる!?(ちょっとお母さん、変に勘繰らないでくれる!?)」ムキー


母親「ちゃーやきっさあげたばかりだし、ひーじーさーね。けーてぃちゃ何時ぐるうかやー?(お小遣いはあげたばかりだし、大丈夫よね。帰りは何時くらいになるの?)」

恩納「どんなーかなー……やしが、あんすかにっかーならんでぃうむいしが(どうかな……けど、そんなに遅くはならないと思う)」

母親「うまーやひがおちるんかいはーえーやくとぅ、きーちきりよう(こっちは日が暮れるのが早いんだから、気をつけるのよ)」

恩納「うん、んじくーひー──!(うん、行ってきます──!)」ガチャッ


【翻訳おわり】


………


…コンビニ駐車場


チン介「──普通のコンビニだったろ?」モグモグ

恩納「うん」パクッ


チン介「揚げ鶏が美味しいんだけど、朝食べるには重いからなー」

恩納「ふーん……」モグモグ

チン介「やっぱ秋以降の朝は、肉まんだよね」パクッ


恩納「………」ゴソゴソ

チン介「スマホ落としたらいけないから、食べ終わってからでいいよ?」

恩納「……ん」コクン


ゴソゴソ……ポチッ
サササッ、トンッ


《恩納:食べ終わった》ピコン

チン介「うん」


《恩納:意外かもだけど、中華まんは沖縄でも普通に売ってるんだよ》

チン介「そうなんだ、何月くらいから店に出るの? 真冬の間だけ?」

《恩納:9月頃、まだ本土でいう真夏みたいな暑い時季から店頭に並ぶの》


チン介「でも真夏の気温じゃ、誰も買わないでしょ」

《恩納:それが割と汗かきながらでも食べるんだよ》

チン介「マジか……」

《恩納:マジです》クスクス


チン介「じゃあ、学校の方へ行ってみようか」

恩納「うん」


テクテク…


チン介「寒くない?」

恩納「……大丈夫」コクン

チン介「さっきスマホで見たら、沖縄はこの時季でも最低気温20度は下回らないんだねー」

恩納「………」ゴソゴソ

チン介「あ、ごめん……いいよ。歩きスマホはやめとこ」

恩納「ん」コクッ


チン介「………」テクテク

恩納「………」テクテク


恩納「……あの」ピタッ

チン介「ん? どした?」


…ゴソゴソ、ポチッ…スススッ


《恩納:たどたどしくても、いいですか?》ピコン

チン介「うん?」

恩納「……話……したい、です」モジモジ

チン介「標準語でってこと?」

恩納「うちなーぐち、混ざる……かも」


チン介「もちろん、いいよ! いいんだけど……ちょ、ちょっと待って」アセアセ

恩納「?」

チン介(危ねえ、顔に締まりが無くなるとこだった)フゥ…


………


…AM9:50
学校付近スーパー店内


恩納「……ここも、無い」ショボン

チン介「無いなぁ……スマホでラベルの画像も調べたけど、見た事なかった」


《恩納:A&Wのルートビアが一番代表的な筈なんです》ピコッ

チン介「ロゴにそう書いてあったね。えーあんどだぶりゅ?」

恩納「えんだー」

チン介「へ?」


恩納「そう読むさ……です」

チン介「えんだー? A&Wと書いてそう読むの、無理がない?」

恩納「たぶん、うち……沖縄の人、勝手に呼んでる……と思う」


チン介「……ほんとだ、正しい読み方は『エー・アンド・ダブリュ』だけど、沖縄ではなぜか『エンダー』で通ってるって書いてる」ポチポチ

恩納「うん」フンス

チン介(沖縄弁自体が難解なのに、商品名まで読み方アレンジするのか……手強えぇな……)ウーン…


………


…AM10:30 運動公園


チン介「──酒屋が開くまで、ちょっと時間潰しだなー」

恩納「うん」

チン介「店は公園の目の前で11時開店だから、この辺で休んでようか」

恩納「………」コクコク


チン介「そこのベンチ、日当りいいね」

恩納「座る……?」

チン介「うん」


チン介「今日は何時くらいに帰らなきゃなの?」

恩納「晩ご飯、家で、食べる……です」

チン介「日中は丸一日大丈夫なんだ」

恩納「うん」


チン介「僕……に限らず、たぶんこの辺りの人の多くはそうだけど、この公園にはよく来るんだよ」

恩納「ふーん」

チン介「この遊歩道なんかがある緑地もそうだし、あと向こうに見えてる体育館も」


恩納「なにか、スポーツ、するの?」

チン介「バドミントン部なんだ、僕」

恩納「ここで、試合する?」

チン介「試合はこことは限らないんだけど、休みに体育館空いてたら兄貴と練習したりね」


恩納「お兄さん、いる」

チン介「ん? 恩納ちゃんもお兄さんいるの?」

恩納「ううん、違う」フルフル


ゴソゴソ…
ポチッ、サササッ…スッ、トンッ


《恩納:ごめん、やっぱり上手く伝えられないね》ピコン

チン介「ああ、僕に『お兄さんがいるんだね』って言おうとしたのか」

恩納「うん」


チン介「兄貴は高校生だよ、一緒に練習はするけどいつもぼろっぼろに負ける……」ハァ…

《恩納:でもスポーツするのはかっこいいよ》クスッ

チン介「ウチの学校のバド部は、割とまったり活動だけどね。だから昨日も今日も休みだし」

《恩納:じゃあ、だいたい放課後に?》

チン介「第一と第三の土曜は午前中だけ部活あるよ、あとは平日の放課後かな。試合前はもうちょっと増えるけど」


《恩納:また今度、試合見に行っていい?》ピコッ

チン介「え、マジ? 来てくれるの?」パァッ

恩納「うん」ニコッ


チュンチュン、チチチ…


恩納「……うふぃぐわーなーぬくばーてぃちょーんやー」

チン介「ん?」


恩納「あ……ごめん。暖かい、なったね……って」アセアセ

チン介「ああ、うん。もう10分ほどで11時、酒屋も開く時間だしな」

恩納「ごめん……」シュン

チン介「謝んなくていいのに」


ポチ、スササッ…スーッ
サササッ、トンッ


《恩納:喋ったらわけ解らないし、そうじゃなかったらいちいち文字入力の時間かかるし、それでも平気?》ピコンッ

チン介「うん? 僕が?」

《恩納:そう、イライラさせてないかなって》


チン介「イライラして見える?」

恩納「ううん」フルフル

チン介「でしょ? 平気だからね」

恩納「……そっか」


チン介「ていうか、むしろ面白いよ」

恩納「?」


チン介「沖縄弁……うちなーぐち? 本当に呪文みたいでさ」

恩納「うん」

チン介「たしかに外国語に近いくらい解らないんだ。でもこっちの言葉は通じる……ちょっと不思議な感じ」クスクス


恩納「できる、だけ……標準語、喋る」フンス

チン介「もちろんそれも慣れなきゃだけど、うちなーぐちも色々使って欲しいな」

恩納「そうなの……?」

チン介「うん、もしかしたらだんだん恩納ちゃんと同じように『聞く方は大丈夫』になれるかもしれないし」


恩納「でも、本土……で、使う人、いない……よ?」

チン介「恩納ちゃんが使うじゃん」

恩納「うん……うん?」キョトン


チン介(言ってる事を僕だけが理解できるとか、最強のアドバンテージだもんな)フフリ

つづく


………


…AM11:00 公園前の酒屋


チン介「こんちはー」

おばさん「いらっしゃい……って、チン介君か。ちょっと久しぶりじゃない」


恩納「はいた……こんにちは」ペコリ

おばさん「おや? おやおや?」

チン介「おばさん、詮索ストップ」アセッ

おばさん「はいはい……」クスクス


《恩納:お酒屋さんなのに、よく来るの?》ピコンッ

チン介「まあ、時々ね。店の奥にいくつか席があって、ホットドッグとかポテトとか簡単な食事もできるから」

《恩納:じゃあバドミントンの後とかに寄ってるんだね、納得》

チン介「友達ともプラプラしたついでに寄るよ、クラスの奴もよく利用してる」


おばさん「でも今日は何か食べるには半端な時間に来たわねぇ」

チン介「うん、探し物。この店でルートビアって売ってない?」

おばさん「ルートビアって、あれかい? 沖縄ではよく飲むっていう……」


恩納「それやいびーん!」パァッ

チン介「へっ?」


恩納「あ……そ、そうです」アセアセ

チン介(それやいびーん……あかん、なんか響きがツボに入った)プクク…

恩納「………」ジロッ


おばさん「……ははぁ、お嬢ちゃん沖縄の子なんだね?」

恩納「は、はい」コクコク

チン介「こないだ引っ越してきたんだ、恩納ちゃんだよ」


恩納「ゆたし……よ、よろしく」ペコッ

おばさん「はいはい、ゆたしくね」ニコニコ


チン介「おばさん沖縄弁解るの!?」

おばさん「あははは、いくつかだけよ。でも残念ながらルートビアは置いてないねぇ」

恩納「そう、ですか」ショボン

おばさん「よかったらオリオンビールなら仕入れるツテはあるわよ。そっちはお酒だから親御さんに来てもらわないとだけどね」

恩納「はい、お願い……する、かも」


おばさん「ルートビアは……そうだねぇ、この辺りだと駅前のショッピングモールでも行けばあるかもねぇ」ウーン

チン介「駅前かぁ、遠いけど今ならまだ余裕で行ける時間だな」


恩納「遠い……? 歩くの、無理?」

チン介「うん、ショッピングモールがある駅前ってのは最寄りの駅じゃなくて、電車で4駅行った先の街中の事だからね」


恩納「……電車!」キラーン

おばさん「ああ、沖縄には電車が無いんだっけねぇ」

チン介「電車無いの!?」

恩納「ゆいレール、あるよ」

おばさん「ゆいレールって、沖縄のモノレールの事だったっけ?」

恩納「はい」コクン


チン介「じゃあ、どうしよう? 駅前行ってみる?」

恩納「電車、乗る」フンスフンス

チン介(わかりやすいなー)ププッ


………


…AM11:40 最寄り駅構内


チン介「──切符の買い方とか大丈夫?」

恩納「大丈夫……じゃない」モジモジ


チン介「路線図見てみて、真ん中がこの駅でしょ? んで目指すのは路線がいくつか集まってるあの駅。下に240って書いてるのが料金だよ」

恩納「240円、買えばいいの?」

チン介「うん、そこの券売機でね」


チャリンチャリン……ポチッ
ヴーーーン、カタンッ


恩納「買えた」ドヤッ

チン介「よくできました」ウンウン


チン介「切符をこの自動改札に通すんだよ」シュピッ、シュパッ

恩納「自動改札は、ゆいレールにも、ある」シュピッ

チン介「5分と待たずに来るみたいだね」テクテク

恩納「楽しみ」テクテク


チン介「ゆいレールって、どのくらいの間隔で来るの?」

恩納「長くて、10分……くらい」

チン介「けっこう来るんだ、田舎の電車みたいな事は無いんだね」

恩納「………」ゴソゴソ


ポチッ…スッ、ススッ
サササッ、スーッ…トンッ


《恩納:今、沖縄バカにしたでしょ》ピコン

チン介「め……滅相も無い」アセッ

《恩納:ゆいレールが走ってる範囲って那覇の辺りだけだからね、どうせ田舎ですよーだ》ベーーッ

チン介「ごめんて」

恩納「あはは、わじってないよ」ニコッ

チン介「え?」

恩納「怒って、ないよ……って」クスクス


カタンカタン、カタンカタン…
……シューーッ


チン介「来た来た、この時間だから座れそうだね」

恩納「ん……ここで、いい」ギュッ


チン介「え、立っとくの? 10分以上はかかるよ?」

恩納「うん、いい」フンス

チン介(……外が見たいのか、なるほど)クスッ


ゴトンッ……ヴーーーン…
カタン、カタンカタン、カタタン…カタタンッ…


恩納「低い、不思議」ボソッ

チン介「……低い?」

恩納「地面、車と同じ……高さ、だから」

チン介「ああ、そっか。沖縄のはモノレールだからずっと高架橋の上なのか」

恩納「うん、うん」


チン介「だったら、あれも珍しいんじゃない?」

恩納「?」


カン、カン、カン、カン、カン…


恩納「あ、踏切!!」

チン介(うわわ、声が大きい!)ヒィ

乗客「ゴホン」チラッ

恩納「ごめん、なさい……」アセアセ


カタン、カタン、カタン…
…シューーッ


チン介「ドア開くよ、こっち寄って。まだみっつ先の駅だからね」

恩納「うん」ギュッ


チン介(うおぉ、これ腕におっぱい当たってね!? 柔らか……いほど大きくないな、うん)チラッ

恩納「?」ペターン

チン介「大丈夫」フッ…

恩納「……なにが?」キョトン

チン介「なんでもない──」


………


…PM0:15
ショッピングモール内


チン介「──さて、まずはやっぱり食料品売り場かな」

恩納「うん」

チン介「一般的なのは缶なんだよね?」

恩納「そう……目立つ、から、あれば分かる……と、思う」


チン介「缶飲料は……あったあった、この島だ」

恩納「無い……琉球コーラも、無い……」ショボン

チン介「それは名の通り、沖縄限定なんじゃないかなー」


恩納「あとで、紙パックの方も、見たい」

チン介「紙パックで炭酸飲料は無いでしょ?」

恩納「ヨーゴとか、メイグルトも、探す」

チン介(聞いたこと無え)ウーン…


チン介「というわけで、パック飲料の棚に来たけど……」

恩納「どっちも、無い……」


チン介「ヨーゴとかメイグルトって名前から察して、たぶん乳酸菌飲料でしょ」

恩納「うん、うん」

チン介「だったらピルクルが似た感じなんじゃないかなー」

恩納「おぉ……」キラキラ

チン介「微妙には違うかもだけどね」

恩納「飲んでみる」


チン介「まあこれはわざわざここで買わなくても、コンビニにも…………へ、へっくしょっ!!」

恩納「くすけー!」……ハッ

チン介「へ?」


恩納「なんでも、ない」アセアセ

チン介「ごめん、冷蔵棚の前だから冷えちゃって……ていうか今、何か言ったよね?」

恩納「何も、言ってない。寒い、なら行こう?」アセアセ

チン介「え? う、うん……?」


チン介「食料品売り場がダメとなると……どこを探せばいいんだろ」

恩納「店内の、地図……あそこ」

チン介「僕も全体は把握してないし、見てみよっか」


恩納「今が、1階」

チン介「2~3階はファッション関係のフロア。4階が文具とか本、雑貨とか……あっ」

恩納「……どしたの?」

チン介「うん、ルートビア探しの後でいいんだけど……4階のスポーツ用品店、見てもいいかな」

恩納「うん、うん」


チン介「5階がフードコート含む、レストラン街だな」

恩納「………」チラッ

チン介「今、お腹空いた顔したでしょ」

恩納「し……しぇーうらんむんぬ(してないし)」

チン介「ふっふーん、僕も『とりあえずお昼にする?』って訊こうと思ってたんだ──」


………


PM0:50 フードコート


チン介「──あれこれ見て回ったけど、結局フツーのハンバーガーというね」モグモグ

恩納「うん」パクッ

チン介「色んな店はあるけど割と高いんだよなー、こういうとこ」


…ポチッ、スササッ…スーッ


《恩納:食べながらスマホ触ってごめんね。沖縄はハンバーガー屋さんがすごく多いんだよ。A&Wもそのひとつかな》ピコッ

チン介「エンダーって飲食店なの?」

《恩納:うん、ハンバーガーだけじゃないけどファストフード店だよ。なんとルートビアがおかわり自由だったり!》

チン介「そうなんだ……でもこっちではなかなか無いもんだなぁ」

恩納「ほんと、だね」フゥ…


チン介「えっと……まだ食品売場しか見てないし、店内ぐるっと探せばいいんだけどさ」

恩納「うん」

チン介「もしそれでも見つからなかったら……その……来週とか、その次とか……どうかな?」

恩納「違うところ、探す?」

チン介「兄貴にも心当たり訊いてみるし、良かったら……なんだけどね」

恩納「………」ポチッ

チン介(気が早過ぎたかな……これじゃ見つからない事を願ってるみたいだ──)ドキドキ


──ピコンッ

《恩納:ありがとう、嬉しいです。是非お願いします》

チン介(しゃああああああああぁあぁぁ!!)グッ


恩納「ゆたしく……です」ペコッ

チン介「お、おう! 絶対見つかるまで付き合うからね!」パァッ

恩納「見つかる、まで……?」

チン介「そう、見つかるまで何度でも!」

恩納「……うん」


チン介(……こうなると、いっそルートビアが見つからない方が僕にとっては都合がいいわけだ)

恩納「………」パクッ、モグモグ

チン介(でも……わざと探さないとかはダメだよな。恩納ちゃんは欲しがってるんだから)フルフル

恩納「?」


チン介「この後は4階に行ってみようと思うよ」

恩納「スポーツ用品の、お店?」

チン介「いや、それは後回しでいいんだ。確か輸入雑貨の店とかあったと思うから、そこならもしかしてルートビアも置いてるかも」

恩納「……う、うん」

チン介「飲食店の中に沖縄料理の店とかは無さそうだしね。あとはこのフロアにはゲーセンくらいしか──」


恩納「──ゲームセンター、行く」

チン介「え?」


恩納「だめ……?」モジモジ

チン介「い、いや……駄目じゃないよ。ゲームとか好きなの?」

恩納「あんまり、しない……けど」

チン介「僕は普段遊ぶ友達とはちょくちょく地元のゲーセン行くよ。マリオカートで対戦したり、下手くそだけど太鼓の達人したりね」

恩納「見てみたい」


チン介「そうだな……それもいいか。せっかく来たんだから、遊んだり関係ないものも見たければ見ればいい」

恩納「うん!」パァッ

チン介(こっちとしても願ったりだしね──!)ホクホク


………


…PM1:20 ゲームコーナー


チン介「──恩納ちゃん、どれやる?」

恩納「マリオカート、する」フンス

チン介「やった事あるの?」

恩納「友達の、家でなら。Wii……だと、思う」


チン介「よかった、ちょうど空いてる。そっち座って、シート調整して……それで大丈夫?」

恩納「うん、100円……入れる、よ?」チャリン

チン介「オッケー、じゃあハンドルでキャラクターとマシン選んで。僕、ヨッシーにしよ」クルクル…ポチッ、デッテュー!


恩納「えっと、え? あれ? まーんかいまーらすが(どっちに回すの)?」モタモタ

チン介「あ、時間ない。勝手に決まっちゃうよ」

恩納「えっ、あっ?」ピコーン!ヒャッホーーーゥ!


チン介「あははは、マリオだし。これは顔撮影で面白い事になるぞー」プククク…

恩納「撮影、するの? ……あげっ!? ヒゲある、いーぃー! ならんどー!」ガーーーン

チン介「ぶっ……はははっ! 似合う似合う!」ケラケラ

恩納「はーやーー!!」パシャー


チン介「コースはどうする?」

恩納「ううぅ……簡単、なの」グスン

チン介「じゃ、ここね。始まるよー、マリ恩納ちゃん」クックックッ…

恩納「いらんけーーっ(言わないで)!!」ムキー

失礼、いつも更新最後のレスでageようと思いつつ忘れてしまう……


………



チン介「──へへーん、勝っちった」

恩納「はっさよー! もう! しむちわるー!(まったくもう! 意地悪!)」プイッ

チン介「赤甲羅ぶつけたからって拗ねるなよー」クックックッ


恩納「だって、ゴールの、直前だったよ」ムスー

チン介「ごめんて、もっかいやる?」

恩納「……ううん、別の、やる」


チン介「ここはメダルゲームは18歳まで保護者同伴じゃないとダメだし……何か景品取るやつやろっか」

恩納「うん」


チン介「お菓子とかのヤツは、つぎ込むと『買った方が安かった感』が激しいんだよな……」

恩納「あい! ミニオンズのあん!(あ、ミニオンズのがある)」

チン介「マスコットのキーリングかぁ、好きなの?」

恩納「ちょっと、好き」テヘヘ


チン介「うん……割と取りやすそう、かも?」

恩納「ゆたしくうにげーさびら(よろしくお願いします)」

チン介「え、ゆたしくって、僕がやるの? そっか、そうなるのか……やべぇ、取りやすそうとか言わなきゃ良かった」アセアセ

恩納「期待、してます」クスッ


チン介「ええい、ままよ!」チャリーン

恩納「そこ、リング、重なってる」

チン介「2個同時とか、無茶おっしゃる!」ポチッ…デッデッデーーーデレーデデーー♪

恩納「ちばりよー!」ワクワク

チン介「リングに……よっし、通った! 後はバネが保つか……」ハラハラ…


恩納「あい、うてぃーぎさー!(落ちそう)」

チン介「うおおおお、リング同士がつっかえてギリぶら下がってる! そのまま、そのまま……!」デレレレッデッデーー♪


……パカッ、ポトポトッ
テッテレーーー♪


チン介「しゃあああああぁあぁぁっ! 一発で取ったどーーーっ!!」ムハーーーッ

恩納「したい! ちゃめー! ふんとーにたーちとったんどー!(やった! すごい! ほんとに2つ取れた!)」フンスフンス

チン介「どんなもんだ! 偶然だけど! ……でも、2つも取れてどうしよう?」


恩納「はい、てぃーち……ひとつ、ずつ」

チン介「え?」


恩納「私、スチュアート、欲しい」

チン介「スチュアートってどっち? もうひとつは僕が貰っていいの?」

恩納「玉木くん、取った。貰うの、私だよ?」

チン介「う、うん」


恩納「帰ったら、学校の鞄、着ける」

チン介「……僕も着けていい?」

恩納「着けよう、着けよう。玉木くんの、ボブだよ」ニコニコ

チン介(これってもしやお揃いというヤツでは……! いいぞ、僕……今日は神様が味方してる──!)グッ


………


…PM2:30 ゲームコーナー前


チン介「──いかん、思ったより時間経ってた」

恩納「太鼓の達人、楽しかった」


チン介「後から来たヤツがマジで達人だったから、しばらく見ちゃってたね」

恩納「あそこまで、上手いと、ちょっと……」ウーン

チン介「ああいうガチな人はギャラリーがいると余計なパフォーマンスまでするからね……まあ、うん、すごいけど」


恩納「玉木くんは、あんまり、上手くなかった」クスクス

チン介「やかましいわ……って、そんな事言ってる時間じゃないよ! ルートビア探さなきゃ!」

恩納「……うん、あの……でも」モジモジ

チン介「ん? 何か他に見たいとこある?」


恩納「服、見たい。冬の服……あんまり、持ってない……から」

チン介「ああ、そっか。沖縄だと厚手の上着とか要らないんだ?」

恩納「うん、うん。どんな服、要るか……教えて、欲しい」

チン介「まあ……同級生がどんなの着てるか位は教えられると思うけど」


恩納「今日、買えるほど、お金無い……それでも、よかったら」

チン介「いいよいいよ、せっかくこんな場所に来たんだもんね」

恩納「……うん!」ニコッ

チン介「じゃあ、2・3階だね。あとで4階行くし、下の2階から回ってみよっか」

恩納「エスカレーター、あっち」


チン介(単純思考かもだけど、一緒に服見るとかめっちゃデートっぽくね──?)ホクホク


………


…PM2:40
2F カジュアル専門店街


チン介「──今持ってる一番冬向けな上着ってどんな感じ?」

恩納「えーと……これ、くらい」

チン介「今の時季に着てもいい位のパーカーじゃん。死ぬ、それ死ぬよ」

恩納「マジ、ですか」ガーン


チン介「沖縄の真冬って気温どんな感じなの?」

恩納「最低気温で、10度くらい……?」

チン介「それ秋だよね、こっちで言う」


恩納「でも、海風強い。もっと寒い、感じるよ」

チン介「あー、そうなのか……風速1mで体感気温が1度下がるとか言うもんね」

恩納「うん、うん。だからコート、持ってない。でも、ウインドブレーカーは、ある」


チン介「なるほど……でもこっちの冬は本当に気温が下がって、空気が冷たくなるからね」

恩納「うとぅるさよー……(怖いなー)」

チン介「だから厚手の服が要るんだよ。上着もそうだけど、インナーも大事だね」


恩納「い、インナーは、いい! 自分で、見るからっ!」アセアセ

チン介「そうなの? 大丈夫?」

恩納「だって、そんなの、恥ずかしいし……」モジモジ


チン介「……もしかして下着だと思ってない? こっちでは冬は重ね着するから、アウターに対してのインナーって意味だよ?」

恩納「えっ……!?」

チン介(ヤバイ、一緒に下着選ぶとこ想像した)モヤモヤ

恩納「は、はじかさぬ……(恥ずかしい)」プシュー


チン介(これが僕の性の目覚めか……いや、とっくに目覚めてメッキメキだったな、うん)


チン介「とりあえず本当の真冬には、ダウンの上着はあっていいと思うんだ。こんなのとか」

恩納「ファー着いてて、可愛い」


チン介「今日はキュロットだけど、恩納ちゃん普段はパンツ派? スカート派?」

恩納「どっちも、着るよ。冬は、ズボンが、多い……かな」

チン介「ズボンが多いなら、ロング丈の方が合わせやすいかもね」


恩納「こんなの?」

チン介「うんうん、似合いそう。羽織ってみたら?」

恩納「ん」モゾモゾ、シュルッ

チン介「……おぉ、これは」

恩納「どう、かな?」クルッ、クルン


チン介(前を合わせ気味にすると裾から黒タイツの脚だけ出てて、ちょっとエロいです)ホクホク


恩納「わかった。こういうの、買ってもらう」フンス

チン介「いいと思うよー。一応言っとくけど、重ね着になる事を考えてサイズ選んでね」

恩納「インナーも、見ていい?」

チン介「もちろん」


恩納「玉木くんも、見たいとこ、あったら行く」

チン介「僕は……ああ、あとで靴見たいな」

恩納「うん、うん」


恩納「………」

チン介「……どした?」


恩納「デート、っぽい」ボソッ

チン介「僕も思ってた。……でも正しくは時間を待ち合わせて出掛ける事を、全部デートって言うらしいよ」

恩納「その、情報、要らない」プイッ

チン介「照れ隠しというものがあってね──」


………


…PM4:10
3F シューズショップ前


チン介「──あかん、気づけば16時回ってるじゃん!」ギャー

恩納「………」


チン介「4階行こう、雑貨屋でルートビア探してみようよ」

恩納「スポーツ用品の、お店は?」

チン介「安ければグリップテープ買おうと思ってるだけだからすぐ済むし、最後でいいよ。とりあえずルートビア見つけるのが最優先!」

恩納「……うん」


チン介「おーい、エスカレーター行くよー?」

恩納「でも……見つかったら、もう……」ボソッ


………


…4F 雑貨店


恩納「これ、カードホルダー、可愛い」

チン介「なんだこれ、人形が白刃どりのポーズしてるけど、カード差したら結局頭にも刺さるじゃん」ケラケラ

恩納「ちょっと、欲しい」

チン介「いくらするんだ……高っか!? 2千円近くするぞ!」

恩納「雑貨屋さん、だいたい、高いよね」


チン介「これはなんだろ? レトロな冷蔵庫のミニチュアだけど……」

恩納「貯金箱、書いてるよ」

チン介「なになに、冷凍庫にコインを入れて蓋を閉めると消えて冷蔵室に入る……なんのために」

恩納「わかんない」クスクス


https://i.imgur.com/nMBJx3K.jpg


チン介「えーと……あっ、少しだけど外国の缶飲料置いてるよ! ほらあそこ!」

恩納「う、うん」

チン介「すげー、見たことない……コカコーラの缶も色あいが違うぞ。でもA&Wの缶は無いねー」


恩納「……あっ」

チン介「ん、どしたの?」


恩納「なんでも、ない。あの……無いみたいだから、スポーツ店行こう?」アセアセ

チン介「スポーツ店の用事はすぐに済むってば」

恩納「……どんなラケット、使ってるか、とか……教えて欲しい」

チン介「そうなの? そりゃいいけど……じゃあ、行く?」

恩納「うん、うん──!」


……………
………


…PM6:20 朝のコンビニ前


チン介「──すっかり暗くなっちゃったな、家まで送らなくて大丈夫?」

恩納「うん、ひーじ……平気」


チン介「でも、ルートビアは見つからなくて残念だったね……」

恩納「そ、それは……ううん、大丈夫……です」モジモジ

チン介「たくさん連れ回したのに、ごめんな」


恩納「………」ズキン


チン介「だけど楽しかったよ、また探しに行こう」


チン介「それじゃ、ここからはすぐ近くなんだろうけど気をつけて」

恩納「うん……」


チン介「……なんか元気ない? 疲れた?」

恩納「大丈夫……今日は、ありがとう」

チン介「いえいえ、じゃあまた明日学校でね!」

恩納「うん」フリフリ


テク、テク、テク……


恩納「………」ハァ…

恩納「ごめんやー、玉木くん……」ボソッ

恩納「バリーねー、ぬらーりーがすらわからんさー(バレたら、怒られるかな)──」


……………
………


…PM6:40 玉木家


チン介「──たっだいまー」ガチャッ

兄「お疲れー、ご機嫌みたいだな」

チン介「まぁね……」フッ…


兄「中学生が、色気付きやがってからに」

チン介「うっせ……いや、金借りてるからやめとこ」

兄「おー、否定しないって事は本当に女の子とデートだったか。どこ行ったんだ?」

チン介「駅前のショッピングモールまで行ったよ。その子が沖縄出身で、ルートビア探しに行ったんだ」


兄「ルートビアって、あの『飲むサロンパス』だろ? 沖縄の人にとってはソウルドリンクらしいけど……」

チン介「飲むサロンパス……? やっぱ兄貴は知ってんだな。どこに置いてるか教えてくれない?」

兄「は? お前さっき、駅前のモール行ったって言ってたじゃん。だったら──」


………


…恩納家


恩納「──なまけーたんどー……(今 帰ったよ)」カチャッ

母親「あいやまるやんなー、6時ねーけーるぐとぅしよーやー(今 帰ったのね、6時には帰るようにしなさいよ)」

恩納「……ごめん」


母親「ぬーがいんしぇとぅるばとーん。うむこーねーんがやてぃ?(元気ないじゃない。楽しくなかった?)」

恩納「うーうぅー、いっぺーいーりきさたんやー(ううん、すごく……楽しかった)」

母親「あんしぇーしむしが、まーんかいいじちゃーが(ならいいけど、どこへ行ってきたの)」

恩納「いるいるばすんかいんじちゃんどー、ルートビアとぅめーたしが…(いろいろな場所へ行ったよ、ルートビアを探したんだけど)」

母親「あいんちゃ、んまんかいちからぬでーうらんどーやー。うれーあてぃー?(ああ、そういえばこっちに来てから飲んでないわね。見つかった?)」

恩納「うん……あたんどー(うん……あったよ)──」


『──あっ、少しだけど外国の缶飲料置いてるよ! ほらあそこ!』

『う、うん』

『すげー、見たことない……コカコーラの缶も色あいが違うぞ。でもA&Wの缶は無いねー』

『……あっ』

『ん、どしたの?』

『なんでも、ない。あの……無いみたいだから、スポーツ店行こう──』


……………
………


…翌朝、通学路


恩納「………」ハァ

恩納(なんじゅにんだらんたっさー(あんまり眠れなかった))フワワ…

恩納(たまきくんかいいちゃたらー、ちゃんねーるちらがすら(玉木くんに会ったら、どんな顔すればいいんだろう)──)


タタタタッ……


チン介「──おっはよーう!」ザザーッ

恩納「わっ……!? かんげーがちーあっちょーたれ、いちゃたん!(考えてたら、いた!)」ビクゥッ

チン介「昨日はお疲れ様ー、よく歩いたけど今朝は平気だった?」

恩納「う、うん」


チン介「帰ってから兄貴に訊いたんだ、ルートビア売ってるとこ知らないかって」

恩納「!!」ドキッ

チン介「そしたら、メーカーとか覚えてないけど昨日寄った雑貨屋さんで買った事あるって言うんだよ」

恩納「………」

チン介「昨日は無かったのにな──」


恩納「──ご、ごめんなさいっ!」

チン介「へっ?」キョトン


恩納「昨日、雑貨屋さん、ルートビア置いてた……」モジモジ

チン介「でも僕も見たけどA&Wの缶は無かったよ」

恩納「エンダーの、無かった。でも、DAD'Sの……違うメーカーのは、あったの」

チン介「そうなの? そっちは嫌いだった?」

恩納「嫌い……じゃない。エンダーより、甘くないけど……」

チン介「そっか……それなら、そっちでも買っとけば良かったんじゃ?」


恩納「ルートビア、見つかったら……もう探しに、行けない」

チン介「ん?」

恩納「玉木くん、ルートビア『見つかるまで』付き合う、言ってくれた……から」

チン介「……待てまて。それ、深読み出来ちゃうぞ」


恩納「来週も、次も……遊びたかった」

チン介(うおおおおぉおぉぉ! 深読みどころか、そのままだった!!)グッ


恩納「ごめんなさい……見つけたの、黙ってて」グスッ


チン介「ば……」

恩納「?」


チン介「馬っ鹿だなー! そんなの何遍だって付き合うし! ルートビアとか関係なく遊びに行くし!」

恩納「……ほんと?」

チン介「恩納ちゃんだって試合見に来てくれるって言ったじゃん! やだなーもー!」アハハハハハ

恩納「そっか……そう、だね!」ニコッ

チン介「おうよ!」


恩納「よかった……ホッと、した」ホゥ…

チン介「じゃあ、行こ。遅刻しちゃ不味いよ」

恩納「うん、うん」


チン介「……昨日の途中からそうだったけど、LINE使って話すのしなくなったよね」テクテク

恩納「うん、そうだね」コクン

チン介「ちょっとくらい辿々しくても、何とも思わない。クラスのみんなもきっと平気だよ」

恩納「そうだと、いいな……」


チン介「大丈夫、僕も仲介するし」

恩納「うん、ゆたしく。頼りに、してるよ」

チン介「でへへ、任せとけって──!」


【おわり】


……………
………



チン介「──はぁ……まさか、なぁ」ハァ

恩納「玉木くん、嫌……?」

チン介「嫌じゃない……けど、クラスで2人揃ってのあだ名がミニオンズって」

恩納「仕方ない、仕方ないよ──」クスクス


途中でリスタートしたり見苦しくてすみません

もしどこかにまとめてもらえるなら>>23からを本編としてもらえたらと思います

あとできれば>>38の本文を、以下に差し替えてやって下さい


……………
………


…翌日、日曜日
AM8:30 恩納家


恩納「──おかー、じゅんにからじぐゎーへんなーなってない?(お母さん、ほんとに髪型変じゃない?)」クルリ

母親「ちけーねーらん、それよりぬーがらかまんでからいかんで大丈夫ねー?(大丈夫だってば、それよりなにか食べないの?)」

恩納「どぅしがどんなーするかわかいみー(友達がどうするか判らないもの)」


母親「どぅしんちゃーが出来たのはじょーとーだけど、あんなにきーつかうわけ?(お友達ができたのはいいけど、そんなに気を遣う訳?)」

恩納「そ、そんなやなっちゅあらんどー(そ、そんな悪い人じゃないよ)」

母親「わかとーんどー、あねーあらんくとぅどぅ言ちゃしがやー?(解ってるわよ、違う意味で言ったつもりだけど?)」クスクス

恩納「えーおかー、やなかんげーさんでくれる!?(ちょっとお母さん、変に勘繰らないでくれる!?)」ムキー


母親「ちゃーやきっさあげたばかりだし、ひーじーさーね。けーてぃちゃ何時ぐるうかやー?(お小遣いはあげたばかりだし、大丈夫よね。帰りは何時くらいになるの?)」

恩納「どんなーかなー……やしが、あんすかにっかーならんでぃうむいしが(どうかな……けど、そんなに遅くはならないと思う)」

母親「うまーやひがおちるんかいはーえーやくとぅ、きーちきりよう(こっちは日が暮れるのが早いんだから、気をつけるのよ)」

恩納「うん、んじくーひー──!(うん、行ってきます──!)」ガチャッ

恩納ちゃん可愛い!

沖縄の人と話したことないんだけど、マジでこのレベルで方言まみれの話し方するの?

>>103
実際はここまでベタベタにうちなーぐちな家庭はあんまり無いと思います(ぜったい無いとは言い切れない)

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