志希「ご主人様っ! 『メイドニナール(メイドになる)』だよ♪」 (131)

志希博士の薬シリーズ第19弾。今作は飲んだ人が「メイド」になる薬です。いつも通りPがアイドルたちとキャッキャウフフフフしていくだけの話ですが、またしばらくの間お付き合いいただけると嬉しいです。

ちなみにメイドを題材にした作品は過去に書いています。よろしければこちらもどうぞ。
拓海「罰ゲームは……『Pの専属メイドになる』だぁ!?!?」
拓海「罰ゲームは……『Pの専属メイドになる』だぁ!?!?」 - SSまとめ速報
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では始めます。

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(事務所・志希ラボ)

ズドドドドド...!!
ガガガガ...!!
コポコポ...ドッカ-ン!! ジュンジュワ-!!

ボンッ!!

志希「かんせーい♪ 例の薬だよ♪」

杏「『銅山の発掘作業』みたいな音がしてたけど大丈夫なの?」

志希「問題なし♪ ドーゾ♪」

スッ

杏「ま、いっか。サンキュー志希。これで杏の理想のニート生活が実現できそうだね」

志希「♪」

杏「とりあえず…最初に会った人に飲ませてみるかー。選ぶの面倒くさいしね」

志希「飲ませたら結果の報告よろしくね♪ 薬の効果の検証をしたいから」

杏「OK。作ってもらったんだからそれくらいはいいよ」

志希「じゃあ、行ってらっしゃーい♪」

杏「よし! あんず王国の建設だー!」

ケース1. 速水奏

カチャ

杏「おはよー」

奏「あら、杏。おはよう」カキカキ

杏「べ、勉強をしているだと…!」

奏「それはどういう意味で驚いているのかしら」

杏「アイドル活動だけじゃなくて、勉学にもいそしんでいるその姿勢にだよ」

奏「普通よ。アイドル活動じゃなくても、学生は部活なりサークルなりをしながら勉強するものだもの」

杏「杏には無理だなー」

奏「ふふふ。自分に合ったライフスタイルを送るのが1番よ。うちの子たち(LiPPSの問題児たち)なんかいま私の言った『普通枠』から全然外れてるしね」

杏「あー」

奏「『ボクらのパーソナリティを歪めてまで、誰かの決めたライフスタイルを送ろうとするなんて愚かなことだと思うよ。フッ』」(裏声)

杏「いまの飛鳥の真似?」

奏「正解。似てたかしら?」

杏「完成度8割ってトコかな」

奏「あら。思ったより高いわね」

杏「かなり似てたよ。だからご褒美にジュースをあげよう」

ガサゴソ...ポ-イ

奏「ありがとう。これは…何の飲み物? 薄桃色をしているけれど」

杏「桃の天然水的なやつ。きらりにもらったんだけど結構美味しいよ」

奏「ふーん…ならせっかくだし、いただくわね」

スッ...クピクピクピ...ボンッ!!

奏「…」ボ-ッ

杏「…」ニマリ

杏「(ふっふっふ。罠にかかったな!)」

杏「(そいつは飲んだ人を『ご主人様に仕えるメイド』に変える薬なのだ!)」

杏「(あんまり長くはもたないけど杏のために働いてもらうぞ!)」

杏「(その勤勉さを私を養うことだけに活用するがいい! ふはははは!)」

奏「ご主人様のところへ行かなくちゃ...」

フラフラ...

杏「ん?」

奏「ご主人様に会う前に着替えなくちゃ…嫌だわ。学校の制服なんか着てるなんて…」ヌギヌギ

杏「あ、あれ? ちょっと!?」

奏「ごめんなさい。杏。ご主人様を放ったらかしにしてきてしまったの。また後でね」

杏「いや、私がご主人様じゃないの!?」

奏「失礼するわ」

パタン

杏「どーなってんだ! ちくしょーう!」

(隣の部屋)

P「…」

カタカタカタカタ...カチッ!

P「…ひと段落ついたな」

P「あー、肩凝った」ポキポキ

奏「お揉みするわ。ご主人様」ニュッ

P「ありがとう。奏」

奏「いいえ。私はご主人様に仕える身だもの」

P「そっかー」

奏「じゃ失礼するわね」

スッ

奏「ずいぶん凝ってるのね」モミモミ

P「座りっぱなしだからな」

奏「ふふっ。いつもご苦労様」モミモミ

P「いいえ。あー、それ気持ちいい」

奏「♪」モミモミ

P「…」

P「ん?」

奏「どうかしたの? ご主人様?」

P「…」チラッ

P「素敵な格好をしているな。奏」

奏「ありがとう。衣装部屋にあったミニスカメイド服よ♪」フリフリ

P「いや、似合ってるし可愛いしすごく好みで最高なんだけれども。なぜに着ているんだ」

奏「これが正装だもの」

P「正装ってどういう意味での正装?」

奏「ご主人様のメイドとしての正装に決まってるじゃない」

P「」

P「ええと、奏さん?」

奏「なに? ご主人様」ニコリ

P「ご主人様というのは俺のこと?」

奏「他にいるはずもないでしょう。私のご主人様は世界に1人。あなただけよ」

P「…い、いつからメイドになったのカナー」

奏「ふふふ。とぼけるつもりかしら。あんなことまでしておいて…///」

P「俺、手を出した覚えがないんだけど!?」

P「(明らかに奏の様子がおかしい…ということは…)」

P「…また志希の薬か」

奏「ご主人様。どうかしたのかしら?」

P「何でもないよ」

奏「そう。なら、肩だけじゃなくて腰も凝ってるみたいだから仮眠室でうつ伏せになってもらえるかしら。マッサージの続きをしましょう」

P「腰もいいの?」

奏「もちろん。ご主人様の喜びこそ私の喜びだもの」

P「わーい」

(仮眠室)

奏「どうかしら」モミモミ

P「気持ちいいなー」

奏「もう少し強くしてもいい?」

P「うん。頼む」

奏「じゃあ失礼して…」ヌギヌギ

P「ん?」

奏「足で軽く踏みながら…マッサージするわね♪」

P「ちょ。それは」

奏「大丈夫よ。体重はかけないから♪」フミフミ

P「ぐぅ。ぐぇっ。あぅ。ちょ」

奏「ゆっくり踏んであげるわ♪」フミフミ

P「ぐぅ。えっ。はっ」

P「な、慣れると、き、気持ち、いい、なっ」

奏「踏まれてる時に喋ると舌を噛むわよ♪」フミフミ

P「あぅっ。あぅっ」

奏「ご主人様」フミフミ

P「な、なに、かなっ」

奏「その体勢で上を見たら…駄目よ♪」

P「…」

奏「ふふふ…見上げたら見えちゃうわね♪」

P「」

(しばらくして)

P「身体の調子がよくなったよ。ありがとう奏」コキッ

奏「光栄ですわ。ご主人様」シャナリ

P「生足で踏まれて多少思うところはあったけれどね」

奏「あら、ご主人様の好みだったんじゃないのかしら♪」ニヤリ

P「そ、ソンナコトナイヨ」

奏「ふふふ♪」ジッ

P「ぐぅ。上目遣いが可愛い」

奏「この後はお仕事が残ってるのかしら?」

P「うん。書類がまだ残ってるな」

奏「じゃあ、終わるまで待ってるわね」

P「帰っててもいいぞ?」

奏「ご主人様を置いて帰るメイドなんているわけないでしょう?」

P「ごもっともで」

奏「お茶淹れるわ」

P「ありがとう」

P「(今回の薬はいいことづくめだなぁ…)」

(しばらくして)

ズズズ

P「美味しい」

奏「そう言ってもらえると嬉しいわ」

P「悪いけどお茶菓子を適当に持ってきてくれる?」

奏「わかったわ。少し待っていてね」

P「うん」

スタスタスタ

P「専属メイドって最高だなー」

杏「…おい!」ニュッ!

P「わお。杏じゃないか」

杏「さっきからずるいぞ! プロデューサー! そのナイスなポジションは本来私のものになるはずだったんだ!」

P「何の話だ」

杏「奏に薬飲ませたのは私なんだ! だから奏にお世話をしてもらう予定だったのに…」

杏「どうしてこんな状況になっているんだ!」カ-ッ!

P「そんなこと言われてもなぁ。と、いうか犯人はキミだったのか」

ビョンビヨンビョ-ン!!

杏「ひゃめろぉ! ほっへをひょんひょんふるにゃー!」ジタバタ

P「ふはは。反省するがいい」

杏「ふにー!」

P「はいおしまい」パッ

杏「ふー…まったくもう! プロデューサーは杏がどれだけ傷付いているのかわかっているのか!」

P「知らないよ」

杏「他人の幸福ほど見ていて妬ましいものはないんだ! 杏だってお茶もお菓子持ってきてもらいたいぞ!」

P「いや自分でやりなさいよ」

杏「プロデューサーが言うな! 自分で動け!」

P「だってさー、お菓子を用意してくれる可愛いメイドさんがいるんだもんなー」ニヤニヤ

杏「こ、こいつ…自分を棚に上げる最低の大人だ!」

P「ふはは。日頃の行いがよいからだな」

杏「何を言うか、このー!」

キャッキャ♪

スタスタ...ピクリ

奏「…」

P「おや。戻ってきた」

杏「奏! 私にもお菓子をーーー」

奏「ご主人様…どうして他の子と戯れているのかしら?」

P「え?」

杏「ん?」

奏「まだ仕事をすると言ったわよね…もしかして私に嘘をついたのかしら?」ゴゴゴゴ

P「」

杏「…」

杏「あー…私はちょっと用事を思い出したので…帰ろうかな…」

P「あ、ちょ」

杏「ばいばーい」

スタコラサッサ-

P「杏。待ーーー」

奏「ご主人様」

P「あ、はい」

奏「お仕事しましょうね?」

P「…はい」

(しばらくして)

P「…」

カキカキ...ペラッ...
カキカキカキ...

奏「…」ジッ

P「(真後ろから監視されている…)」

奏「…」ジト-

P「(怖くて奏の方を見れないけど、ものっそい監視されてる)」

奏「…」

奏「…」ムス-

ツンツンツン

P「あぅあぅ」

奏「変な声をあげてないでお仕事を進めましょうね。ご主人様」

P「あの、奏さん」

奏「何よ」

P「脇腹をつつくのはやめていただけないでしょうか?」

奏「…」

奏「他のことに気を取られないでお仕事を進めましょう?」

ツンツン

P「うん。だから脇腹をつつくのを」

奏「ご主人様。お仕事に集中しましょうね」

P「あ、はい」

奏「…」ジッ

P「…」

カキカキカキ...
カキカキカキ...

奏「…」

奏「…」ム-

ツ-ンツンツン

P「…」ビクッ

P「奏さん。くすぐったいのですが…」

奏「ご主人様。集中しましょう」

P「えぇ…エンドレスかよ」

(しばらくして)

P「…」

カキカキカキ...ペラッ

奏「…」ジッ

P「…」

モクモク...

奏「…」ジ-

P「…」

モクモク...

奏「…」シュ-ン

P「…」ピタッ

P「奏。どうかした?」

奏「お仕事に集中よ。まったくもう」キリッ

P「あ、うん」

カキカキ...カ...

奏「…」シュ-ン

P「いやそんな悲しそうな表情をされたら集中できないだろ!」

奏「まったく...ご主人様はどうして私のことばかり見るのかしら♪」ウキウキ

P「面倒くさ可愛いなちくしょう」

(しばらくして)

パタ-ン

P「終わった~」

奏「お疲れ様。思ったより時間がかかったわね」

P「誰のせいだと思ってるんだ」

奏「ご主人様が遊んでいなければ…」

P「うわー。己の犯した数々の罪をガンスルーだよこの子」

奏「ふふっ…冗談よ♪」

P「どうしてイタズラなんてしたんだい?」

奏「…だって構ってほしかったんだもの」

P「」キュ-ン

奏「ほら。呆けた顔をしてないで帰りましょう。私も少し疲れているんだから」

P「はいよ。荷物取ってくーーー」

奏「ここに全部まとめておいたわ」

P「手際がいいね」

奏「メイドだもの」

P「流石だなぁ」

(事務所前)

サァァァァァ...

P「…」

奏「…雨ね」

P「傘持ってきてない」

奏「大丈夫よ。私が持ってるから」

P「2つあるの?」

奏「1つよ」

P「駄目じゃん」

奏「いえ、私がこうして…」

パサッ

奏「外からご主人様に傘を差すわ」

P「いやいやNoです。その位置だと奏が濡れるじゃないか。雨もしたたるいい女になるじゃないか」

奏「メイドだもの」

P「いや俺の気が重くなるんだって。ずぶ濡れにさせてまで傘を差したくないよ」

奏「じゃあ、どうするのよ」

P「1本に2人で入る方法を提案させていただきます」

奏「俗に言う相合傘かしら」

P「いかにも」

奏「…でも、この傘小さいから。2人とも濡れるわよ?」

P「そうかな? 1回入ってみよう」

スッ

P「…」

奏「…」

ギュウギュウ

P「お、思った以上に狭いな」

奏「狭いわね…折りたたみ傘だから当然だけれど」

P「…やっぱりタクシー呼ぶかな」

奏「…」

奏「ダメよ。無駄にお金がかかっちゃうじゃないの」

P「でも、2人で傘はキツイし」

奏「いけるわ」

P「いや無理じゃーーー」

奏「ほら、もう一度入って」

スッ

P「…」

奏「ほら」

P「もう一度やっても同じだと思うんだけどなぁ」

ヒョイ...ギュウギュウ

P「やっぱり狭いなー」

奏「ご主人様。そのまま私の肩に手を置いてくれる?」

P「ん? はい」ポフッ

奏「そ、そのまま…軽く抱き寄せてもらえるかしら…」

P「…」

ムギュ-

奏「…」

P「…」

奏「…///」テレテレ

P「確かにこれなら濡れないな。狭いけど」

奏「え、ええ。でも、きちんと密着してないと濡れちゃうわね…///」

P「だな」ギュ-

奏「わ…///」

P「このまま帰ろうか」

奏「…ええ♪」ニコリ

ケース1. 速水奏 end

おまけ

(次の日・学校)

友人「奏。昨日、あんた際どいメイド服姿で男と街中を歩いてたって本当なの? 噂になってるよ?」

奏「」

おまけ

裕子「サイキックメイド・堀裕子に任せてもらえばどんなことでも叶えてみせますよっ! ご主人様!」

P「ご飯が食べたいな」

裕子「お任せください! テレポーテーションで取り寄せてみせます!」

裕子「むん…むむむ…ムムムーン!」カッ!

P「…」

裕子「…別の方法で用意します」

P「はい」

(20分後)

裕子「ほっともっとのお弁当を買ってきました!」

P「手料理じゃないのか…」

裕子「失敗するよりはいいでしょう?」

P「キミは意外と安定志向だね。ユッコ」

裕子「私。まずは基本から覚えるタイプなんです」

P「なぜサイキックに行き着いたんだ」

休憩します

ケース2. 本田未央

TV《明日のハロウィンはメイドで決まり! ご主人様にいたずらとご奉仕を♪》

TV《以上、特集のコーナーでした》

~♪(CM)

未央「メイドかー…」

未央「(確かに可愛いし王道だけど…実は着るのって勇気いるよね…)」ムム-

未央「(明日のハロウィンパーティで着て行ったら…みんなはどんな反応するかな?)」

未央「(しまむーなら『可愛いですよ♪』って言ってくれそう…)」

未央「(しぶりんもニヤニヤしながら『似合ってるよ』って褒めてくれるんだろうなー…)」

未央「…」

未央「(プロデューサーも…褒めてくれる、よね?)」

未央「(『まるで天使のようだぞ! 未央!』)」

未央「(なーんて♪ そこまで大袈裟には言わない…かな)」

未央「…」

未央「(反応は気になる…)」

未央「(でも、やっぱ仕事でもないのに着る勇気はないや///)」テレテレ

未央「(予定通りネタ枠の『てんどんまん』コスプレで会場を沸かせますかね♪)」

(次の日)

志希「お茶だよん♪」

未央「ありがとう。志希にゃん」

グビグビ...ボンッ!!

未央「…着替えなくちゃ」ボ-ッ ヌギヌギ

志希「にゃはははは♪」

(別室)

P「さて、未央」

未央「何でしょうか。ご主人様」

P「うかつに志希の薬飲んだらダメだと前に言ったじゃないか」

未央「ごめんなさい…油断していました…」シュ-ン

P「あ、いや。責めてるわけじゃないから」

未央「…」ショボ-ン

P「(…メイドになって落ち込みやすくなってない?)」

P「(未央がしょんぼりしてると何やら心苦しいぞ)」

P「(何とかして笑顔にせねば…)」

P「…」

未央「…」ショボ-ン

P「未央。メイド服似合ってるよ。すごく可愛い」

未央「…」

未央「ご主人様。よく聞こえなかったのでもう一度言ってもらえますか?」

P「メイド服が似合ってる。すごく可愛い」

未央「…」パァァァァ

未央「に、似合ってますか…えへへ…♪」ニマニマ

P「(…反応がたまらなく可愛い)」キュ-ン

(しばらくして)

P「というわけで、しばらくの間は未央がメイドになりました。今日1日くらいはこのままだけどよろしくな」

未央「ご迷惑をおかけします」

卯月「わー♪」キラキラ

凛「…ふーん」ジト-

卯月「未央ちゃん! 可愛いです!」キャッキャ♪

未央「あ、ありがとうございます。島村さん」テレテレ

卯月「島村さん?」

P「薬を飲んだら丁寧な口調に変わっちゃったんだ。多分、その影響だよ」

卯月「なるほど…ちょっと新鮮ですね」

凛「未央。そのメイド服って前に卯月が撮影で着てたやつだよね?」

未央「ええ。事務所にあったのでお借りしました♪」

未央「私にはもったいないかと思ったのですが…ご、ご主人様にも似合っていると言われまして///」テレテレ

凛「…ふぅん」ジト-

卯月「似合ってますよ。未央ちゃん♪」

P「似合ってるぞ未央」

凛「…うん、似合ってるね」

未央「…えへへ♪」ニマニマ

凛「…」ム-

(レッスン中)

卯月「うわっ…とっ…とっ…!」キュッ...ヨタヨタ...

ベテトレ「島村! ターンの後よろけるな! そこで踏ん張らなければ意味がないぞ!」

卯月「は、はいっ!」

凛「ふっ…ふっ…!」キュッ...キュッ...!

ベテトレ「渋谷は動きが小さい! すべてをスマートにこなそうとするな!」

凛「…はい!」

未央「ふっ…ふっ…ここでターン!」キュッキュッ!

ベテトレ「よし。本田は形が出来てるな。その調子だ!」

未央「ありがとうございます!」

ベテトレ「ところでそのフリフリの格好はなんだ?」

未央「私の正装です!」

ベテトレ「そ、そうか…ふざけているわけでないならいいが…」

P「可愛いでしょう?」

ベテトレ「プロデューサー殿。レッスンの邪魔です」

P「…はい」シュ-ン

(レッスン後)

凛「…はぁ…はぁ…暑いね」

卯月「ハードでしたね…」

未央「でも、今日はこれで終わりです。2人ともお疲れ様でした。この後はハロウィンパーティですよ♪」シャナリ

凛「…」ゼイゼイ

卯月「…あの、未央ちゃん?」ゼイゼイ

未央「なんですか?」

凛「…すごい汗かいてるけど脱がなくていいの? それ?」

未央「…」ダラダラダラ

未央「せ、正装なので…」

凛「見てるだけで暑苦しいよ」

卯月「そうですね。ちょっぴり暑そうです」

未央「…」

未央「正直なところ。とても暑いです…」ダラダラ

凛「シャワー浴びて着替えなよ」

卯月「ですね」

未央「他に着替えがないのですが…」

卯月「元々着ていた服がありますよね?」

未央「私が着るのはメイド服だけです」キリッ

凛「…着るものに制限がかかるんだね」

卯月「他にメイド服ってありましたっけ」

凛「…」

凛「…実はあるんだよね」

卯月「?」

(しばらくして)

未央「ありがとうございます。渋谷さん」フリフリ

凛「せっかくのハロウィンだから着てみようかと思って用意してたんだ。このメイド服」

卯月「うわぁ…こっちのもいいですね♪」キラキラ

凛「王道のヴィクトリアタイプ(ロングスカートの型)だよ。衣装スタッフさんのオススメなんだってさ」

卯月「あ~、可愛いですっ♪」カシャカシャカシャ!!

凛「激写だね」

未央「あ、あまり撮られてしまうと恥ずかしいです///」

凛「まあ卯月の気持ちもわかるよ。似合ってるしね」

未央「…えへへ♪」テレテレ

未央「…あの、ところで渋谷さん。これを本当に私が着てもよろしかったのでしょうか?」

凛「気にしないで。先に未央がお披露目しちゃったからタイミング逃した感あってさ。着るの悩んでたしね」

凛「私は乃々が用意してくれた『赤ずきん』の衣装を着るよ」

未央「渋谷さん…」ホロリ

卯月「凛ちゃん…」ホロリ

凛「や、やめてよ。もう。それよりさ、私の体型で仕立ててもらったやつなんだけど着心地はどうかな?」

未央「実は、若干胸の部分が窮屈で…」

凛「それは知らない。耐えて」

(事務所・夜)

唯「イェーイ♪ ハピハロだよ! プロデューサーちゃーん☆」

P「ハッピーハロウィン。唯」

唯「ほらほら、お菓子をくれなきゃイタズラしちゃうぞー☆」ニヒヒ

P「はい。どうぞ」

唯「サンキュー☆ 次はちひろさんだー☆」

タッタッタッ

P「ふぅ。まだまだ配らないとな」

ニュッ

卯月「ハッピーハロウィンです。プロデューサーさん♪」

凛「ハッピーハロウィン。プロデューサー」

未央「ハッピーハロウィンです。ご主人様♪」

P「ハッピーハロウィン。3人とも可愛い格好だなー」

P「卯月はドラキュラで…凛は赤ずきん?」

凛「似合ってる…かな?」

P「意外なチョイスだけどすごく可愛い。普段大人っぽいイメージだからギャップがいいね」

凛「…ありがと」

卯月「よかったですね。凛ちゃん♪」

凛「…うん♪」ニマニマ

卯月「褒められて嬉しそうですね~♪」

凛「そ、そんなことないから」

未央「渋谷さん。顔がにんまりしてますね♪」

凛「未央まで…もう。茶化さないでって///」

P「そういや。未央の服も変わってるな?」

未央「はい。凛さんにお借りしたんです♪」

P「そうなの?」

凛「うん。着ようかなって悩んでたんだけど色々あってね。未央に着てもらうことにしたんだ」

P「へー、これも似合ってるな」

未央「♪」フリフリ

卯月「…私としては凛ちゃんのメイド姿も見たかったですけど♪」

P「わかる」

凛「そ、そうなの?」

P「見たかったな」

凛「…ふーん、なら後で着てあげるよ。特別だからね?」

P「やったね」

未央「みなさん。おしゃべりもいいですが、せっかくのハロウィンパーティです。お菓子持ってきましたから食べましょう♪」

凛「あ、それかな子が真剣に考えて作ってたやつだよね」

卯月「美味しそうですね~♪」

キャッキャ♪

(しばらくして)

P「あー、お菓子配り疲れた」

未央「お疲れ様です。ご主人様♪」

P「おや、未央。卯月と凛は?」

未央「2人は着替え中です。ご覧になりますか?」

P「いや覗き魔になっちゃうじゃないか」

未央「冗談ですよ♪ こちらコーヒーでございます」

スッ…カチャリ

P「おー、甘いものに囲まれてたから嬉しいよ」

未央「そう思って用意したんです」

P「ありがとう。美味しいなぁ…」ズズズ

未央「えへへ…ご主人様に喜んでもらえて私も嬉しいです♪」ニコ-

P「…」キュ-ン

P「(たまらなくハグをしたいが駄目だ我慢だ)」

未央「ところでご主人様。パーティは終わりましたがまだ今宵はハロウィンですよね?」

P「ん? まあそうだけど」

未央「では…トリックオアトリート、です♪」

P「今かー」

未央「お菓子をくれなければイタズラしてしまいますよ。ご主人様♪」ニコニコ

未央「お菓子をくれなければイタズラしてしまいますよ。ご主人様♪」ニコニコ

P「お菓子…あったかなー?」

ガサゴソ...

P「…ないな」

未央「ならば…イタズラですね♪」

P「イタズラされちゃうかー。何をされるのかーーー」

ダキッ...ムギュ-

未央「…♪」スリスリ

P「」

未央「…いつもお世話になってるお礼だからね『プロデューサー』♪」ニッコリ

ケース2. 本田未央 end

おまけ

P「ユッコは何の仮装をしてるの?」

裕子「ミスターマリックです!」シャキ-ン!

P「…センスがご機嫌だな」

P「そしてナナ」

菜々「はい!」

P「その衣装は?」

菜々「セーラームーンです!」

菜々「月に代わって…お仕置きしちゃいますよー☆」シャキ-ン

P「似合ってるなー」

菜々「ありがとうございます♪」ニコニコ

P「ただ」

菜々「ただ?」

裕子「?」ニコニコ

P「ああいう風に『何のキャラクターかピンとこない子』も出てくるから気を付けような」

菜々「き、着たかったんですもーん!」ヒィ-ン

終わり

おまけ

柚「ごっしゅじんサマ~っ♪ トリックオアトリートだよ♪」

P「ごめん。お菓子切らしてる」

柚「ふっふっふ! ならばイタズラだ!」キシャ-!

P「何をするつもりだー」

柚「えいっ♪」

ムギュ-

P「ぐえー」

柚「おんぶしてー」

P「いや、もうしてるし」

柚「このまま夜の街に繰り出すぞー♪」

P「はいはい」

終わり

おまけ

美波「ハッピーハロウィンです。プロデューサーさん♪」

P「み、美波。そのコスプレは?」

美波「弟に学生服を借りて着てみたんです♪ 『宝塚風の衣装』を着たアーニャちゃんと並んでカッコいいコンビですよ♪」

アーニャ「ダー。ミナミの格好は可愛いです。袖が足りなくて『モエソデ』になってますね」

美波「そ、そうなのかな?」

P「うん、可愛い。そしてエロい」

美波「え?」

P「意識してないあたりが罪作りだよなぁ…」

終わり

休憩します

そしてシャワむーが出ました!!
ありがとうちひろさん!!
ありがとうフェス!!
http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira148140.png

ケース3. 前川みく

(朝)

みく「今日は学校もお仕事もお休み…久しぶりに暇だなー」ボ-ッ

テクテクテク...

志希「おや。みくちゃんおっはよーう♪」

みく「あ、志希チャン。おはよー」

志希「どしたの? ずいぶん退屈そうだねぇ♪」スンスン

みく「うん。そうなんだけどさ…どうして自然な流れでみくの匂いを嗅ぐの? おかしくない?」

志希「にゃははは♪ おかしくナーイ♪」ハスハス

みく「ハグまでしてくるし…大型のワンチャンに絡まれたような気分だにゃ」

ムギュ-ハスハス

志希「おや…変わった香りがするねぇ♪」

みく「変わってるって? みく。そんなに変な匂いするの?」

志希「大丈夫。『羊が砂糖水に飛び込んで乾いた後みたいな匂い』がちょっとするだけだよ♪」

みく「大丈夫なの!? それ!?」

志希「まぁまぁ、気にしなーい♪」

みく「いや、不安になるし」

志希「ならコレをぐっとのんで不安なんて忘れちゃおうよ♪」

スッ

みく「なんか強引な切り出し方だね。というかナニコレ? すっごく嫌な気がするよ」

志希「そんな警戒心丸出しの声出さないでよー♪」

みく「いや出すよ。そりゃ出すよ。青紫色の液体を差し出されて『わーい。ありがとー。ぐびぐびぐび』なんて飲む子がいると思うの?」

志希「ユッコちゃん」

みく「ユッコチャンはもう少し警戒心を持つべきだね」
志希「だね♪」スッ…グイグイ

みく「志希チャン。さりげなくみくの口元にドリンクを押し付けないでもらえるかな?」

志希「飲まないの?」

みく「飲まないよ」

志希「え~」

みく「たまの休みだもん。退屈だとしても平和に過ごしたいよ」

志希「ぶぅー!」

スタスタ...

アナスタシア「ドーブラエ ウートラ。みく。シキ。おはようございます♪」

みく「あ、おはよー。あーにゃん」

志希「おや、おはよう。アーニャちゃん♪」キラ-ン

みく「ん?」

アナスタシア「シキ。それは何ですか? ドリンク? ターイナ…不思議です。だけど星のない夜空みたいな色で綺麗ですね」キラキラ

みく「同じものを見ても表現が変わるんだね。みくには『ドラクエの毒の沼』にしか見えないよ」

志希「アーニャちゃん。これねー、実は飲めるんだよ? 飲んでみるかーい♪」

アナスタシア「ダー♪」

みく「に゛ゃー!?」

アナスタシア「アーニャ。興味あります。飲んだらきっと美味しいですね♪」

みく「美味しくない、美味しくない! バラエティ的な美味しさはあるかもしれないけど美味しくないよ! 絶対」

志希「Пожалуйста Анастасия(アーニャちゃん。どうぞー♪)」

スッ

アナスタシア「スパスィーバ♪ シキもロシア語ですね♪」

志希「カタコトだけどねー♪」

みく「ちょ!? あーにゃん!? 騙されちゃ駄目だよ! 外国人の人が『シャチョーサン。オイデヤスー』って呼びかけるのと同じだよ!? 同じ言語を使って親しみを感じさせようというビジネステクニックだよ!?」

キュポン...

アナスタシア「とても楽しみです♪」

みく「駄目ー! それ駄目ー!」

パシッ!!

アナスタシア「あ…」

みく「こ、こんなものあーにゃん飲ませるわけにはいかないよ!」

みく「みくが代わりに飲む!!」

グビグビグビ!!

志希「♪」

ボンッ...!!

みく「…」ボ-ッ

アナスタシア「み、みく? 大丈夫ですか!?」

みく「…大丈夫にゃ」ハイライトオフ

(しばらくして)

バタ-ン!!

アナスタシア「プロデューサー! イズヴィニーチェ! み、みくが…!」

P「ん? どうしたの?」

みく「ご主人サマー♪ おはようございますにゃー♪」フリフリ

P「…」

アナスタシア「し、シキのドリンクを飲んだら急にメイドを始めました…!」

みく「だってみくはご主人サマのメイドだもん! 当然でしょー♪」

みく「ほらほら、もっとみくを見て欲しいにゃ~♪ にゃんにゃんしちゃうにゃ~♪」ゴロニャ-ン

P「みくはコッテコテの猫耳メイドかー」

アナスタシア「プラスチーチェ…本当に、ごめんなさい…プロデューサー。私がシキから飲み物をもらわなければ…」シュ-ン

P「いや、悪いのは志希だから。アーニャは悪くないよ」

みく「もー! ご主人サマもあーにゃんもみくをほったらかしにしないでほしいにゃー!」ドスドス

P「痛い痛い。仮にも主人なのに背中にヘディングをするんじゃないよ」

みく「構ってにゃ!」

アナスタシア「みく。ごめんなさい。私がお世話しますからね」

みく「わーい♪」ゴロゴロ

P「メイドなのか猫なのか」

(しばらくして)

みく「ご主人様。あーにゃん。紅茶とお菓子持ってきたよー♪」

カチャリ

P「ありがとう」

アナスタシア「ありがとうございます。みく」

みく「みく的にはお礼を言われるより、撫でてもらうほうが嬉しいにゃ♪」スッ

P「はいはい」ナデナデ

アナスタシア「ダー。メイドのみくは甘えん坊ですね」ナデナデ

みく「ん~♪」ゴロゴロ

アナスタシア「なんだか仔犬を思い出します♪」ナデナデ

みく「みくはネコチャンだからね!?」

アナスタシア「イズヴィニーチェ。ごめんなさい。みくはカテョーナクでしたね♪」ナデナデ

みく「かてょーなく?」

アナスタシア「子猫ね。みくは小さくてカワイイ猫です♪」ナデナデ

みく「にゃぁー…♪ あーにゃんはよく分かってるにゃ~♪」

P「hey、キティ。砂糖プリーズ」

みく「ご主人サマはみくのことをもっと労わったほうがいいにゃ」

P「ミルクもないぜ、ベイビー」

みく「あーにゃんに対抗して『アメリカンな雰囲気』を出して話さなくていいから」

(しばらくして)

アナスタシア「プロデューサー。みくはずっとこのままですか?」

P「大丈夫。そのうち治るから放っておいていいんだよ。風邪みたいなものなんだ」

アナスタシア「ニェート…でも私、少しだけ心配よ」

P「あれを見ても?」

アナスタシア「んー?」

タッタッタ...

みく「ご主人サマ♪ お待たせにゃ♪ みくと萌え萌えじゃんけんの時間だよ♪」ニャキ-ン!

アナスタシア「ダー…♪ みく。お祭りですか♪」

みく「うん。そんな感じだよ♪ あーにゃんも参加してねー♪」

P「アーニャ。まだ心配?」

アナスタシア「いえ、平気そうです♪」

P「だろ」

みく「さあ始めるよー♪ にゃんにゃかじゃんけんじゃんけんぽーい♪」

P「(ノリが菜々の系譜だな)」

(別の場所)

菜々「これがセーラームーンです♪」シャキ-ン

裕子「ムムっ。どことなくサイキックの気配がしますね!」

菜々「違います~! セーラームーンというのはですね。普通の女子高生が…へくちっ!」

裕子「どうかしましたか?」

菜々「誰かに噂されてます」

裕子「おぉ…噂になっていることもわかるとはやはりーーー」

菜々「これはサイキックとは違いますからね?」

(しばらくして)

アナスタシア「ではプロデューサー。みくのことよろしくお願いします」

P「レッスン頑張ってきなよ」

みく「あーにゃん。頑張ってきてねー♪」

アナスタシア「ダー。では、失礼しますね」

ステステステ...

みく「さて…」

P「ん?」

みく「ご主人サマーっ♪」

ダキッ...ムギュ-

P「ぐぇ」

みく「たくさんお世話したみくのこと褒めて欲しいにゃー♪」ゴロゴロ

P「急に甘えてきたな」

みく「あーにゃんの前だったし我慢してたんだにゃ♪」

ギュ-...ムニムニ

P「ぐぅ。何やら柔らかくて弾力のあるものを押し付けられている」

みく「んふふ~♪ 何か気になるのかにゃー、ご主人サマは~♪」ムニ-

P「確信犯かよ」

みく「ん~♪」

スリスリ...ムギュ-

P「普段、みくはこんなに甘えてこないから新鮮だなー」ナデナデ

みく「まーねー。こういう機会じゃないと甘えられないもん♪」ゴロゴロ

P「ほー」

みく「もっと甘やかしてよね~♪」

P「おー」

P「…」

P「あれ?」

みく「なに?」

P「…さっき『こういう機会』って言った?」

みく「…」

みく「あー、その、うん。薬の影響でメイドになっちゃったからね」

P「自分がメイドに変わったって自覚があるんだ?」

みく「え、えっと…その…」

P「…」

ガシッ!!

みく「ちょ」

P「いつから薬は切れてたのかな?」

みく「…あ、あーにゃんが帰る少し前…です」

P「なるほど。よーくわかったよ」

みく「わ、わかってくれた?」

P「うん。お仕置きだ」

ワシャワシャワシャワシャワシャ...!!

みく「う゛に゛やぁぁぁぁぁぁっっ!!」

P「よーしよしよしよし」

みく「髪の毛をわしゃわしゃするのはやめてほしいにゃぁぁぁ!!」

ケース3. 前川みく end

(後日)

P「そういえばさ薬を飲んだ3人でちょいちょい反応が違ったんだよね」

杏「藪から棒に何の話?」

P「例の薬の話」

杏「あー」

P「例えば、未央はすごい丁寧口調なメイドになったのにさ、奏とみくはいつも通りフランクな口調だったんだ。この辺については何か知らない?」

杏「あー、志希曰くね『飲んだ本人の理想のメイド像』がキャラクターとして現れるんだってさ。だから人によってフランクだったり、主人との距離を置いたりと態度は変わるみたいなんだ」

P「なるほど。じゃあ菜々あたりが飲んでも『メイドカフェのキャラクター』が出てきたりするわけか」

杏「ナナの場合は何も変わらないんじゃない? もはやあれが素になってるし」

P「かもなー」

(別の場所)

菜々「へくちっ!」

菜々「あー…また噂されてます」ズズッ

裕子「…」

裕子「!」ピ-ン

裕子「これが噂に聞く千里眼というやつですか!」

菜々「いいえ。違います」

休憩します

もう起きてるんですけど…
夕方まで待ってくださいおなしゃす

おまけ

桃華「Pちゃま。何か用事があればなんでもこのメイドに言ってくださいまし♪」

P「は、はい」

黒服「…何かあれば貴様を山に埋める」ボソリ

P「」

おまけ

巴「おう、ご主人様。何か用があったらうちになんでも言ってくれや」

P「は、はい」

黒服「…手ェ出さんでも後で貴様は海に沈めたるわ」ボソリ

P「」

休憩します
休憩代行とかいうパワーワードが浸透してるの怖い

ケース4. 相葉夕美

志希「ジャジャーン! 香水当てゲームを始めるよ~♪ パチパチパチパチ~♪」

夕美「?」

志希「このゲームはあたし特製のフレグランスを夕美ちゃんに嗅いでもらい、花の種類を当ててもらうものです♪」

夕美「いきなりだね。志希ちゃん」

志希「んふふ~♪ 怖じ気付いちゃったかな?」

夕美「そ、そんなことないよ。お花に関しての問題なら受けて立つしかないよねっ! 任せてっ!」ババ-ン

志希「はいはーい、じゃあ第1問です♪ きちんと嗅いでみてください♪」

夕美「うん」

プシュッ...!!
モワ-ン...

夕美「これは…」スンスン

志希「第1問の正解はメイドニナールでした♪」

夕美「…」ボ-ッ

夕美「…着替えなきゃ」ヌギヌギ

志希「にゃはは♪」

(しばらくして)

志希「というわけで、次のメイドさんは夕美ちゃんです♪」

夕美「よろしくお願いしますっ。ご主人様♪」シャナリ

P「よろしく。花をあしらったメイド服が可愛いね」

夕美「えへへ…♪」テレテレ

P「ところで志希。よくもまあ、ぬけぬけと俺の前に顔を出せたものだね」

志希「今回はさほど怒ってないと判断してやってきました♪」

P「ほほう」

志希「怒ってるの?」

P「キミの言う通り怒ってません」

志希「だよね~♪ 何回も怒られてるから怒りのラインがわかってきたんだよね~♪」

P「それはあまりいいことじゃない気がするけど」

志希「いいことだよ。いいこと♪ このままお互いのことを知り尽くしちゃお~♪」

P「嫌だなぁ」

夕美「…」ム-

P「どうしたの夕美?」

夕美「ご主人様と志希ちゃんはずいぶん仲が良さそうですねっ」ムッ

志希「うん。仲良しだよん♪」

P「問題児に説教をしているだけだっての」

夕美「…問題児になればお説教をしてもらえるんですかっ!」ム-ッ

P「うん?」

夕美「だったら私も問題児になりますっ!」カッ

P「何故そうなるんだ。というか、できるのかい?」

夕美「で、できますよ!」

夕美「…」エ-ト

夕美「く、くぉらぁ…ご主人様~。花壇の肥料のグレードをひとつ上げて財布にダメージを与えちまうぜ~?」クワ-

P「可愛い」キュ-ン

夕美「な、なんで!? 怖くないの!?」

志希「夕美ちゃんは可愛いな~♪」

P「可愛い。持ち帰りたい」

夕美「な、何ですかっ! もうっ!」

(しばらくして)

夕美「はい。温かい紅茶でございます♪」

カチャリ

志希「ん~♪ いい香り~♪」スンスン

夕美「雪乃さんに美味しい淹れ方教えてもらったの♪ 無難にダージリンをチョイスしたんだけどどうかな?」

ズズズ

P「うん。美味しい」

志希「美味しいね~♪」

夕美「ふふふ。よかった♪」

志希「よーし♪ 美味しい紅茶を淹れてくれた夕美ちゃんにご褒美をあげよーう♪」

夕美「ご褒美?」

志希「ご褒美はなんと。プロデューサーのハグでーす♪」

夕美「!?」

P「いや。どうして俺なんだ?」

志希「いいじゃん、いいじゃん♪ さ、夕美ちゃん。思う存分プロデューサーにハグされるといいよ♪」グイッ

夕美「ちょ、ちょっと待って!?」

P「そうだそうだ。勝手に決めるな」

夕美「ほ、ほら! ご主人様もそう言ってるからね!?」

志希「プロデューサーは夕美ちゃんをハグするのは嫌?」

P「むしろ積極的にしたい」

夕美「!?」

志希「じゃあOK。決まりだね~♪」

P「じゃあ行くぞー」ズイッ

夕美「ちょ! ま、待って!」アワアワアワ

P「夕美は嫌?」

夕美「…」

志希「どうするの夕美ちゃん♪」

夕美「…」

夕美「い…嫌ではないです…」ボソリ

P「よし決まり」

ハグッ...ムギュ-...

夕美「あ、あぅ…///」プシュ-

P「...花の香りがする」ムギュ-

夕美「バラチュ-リップアジサイライラックアサガオスミレスズランカキツバタアザレアツツジヒヤシンスルピナスイチゴバラカスミソウクチナシアダンツクシ...///」ブツブツブツ

P「志希博士。この反応は何?」

志希「恥ずかしさがキャリーオーバーしそうになってるから『花の名前を羅列して気を紛らわせてる』んだね♪」

P「可愛い」

夕美「バラハイビスカスニチニチソウオリ-ブバンジ-チュッチュチュッチュチュチュ-リップフクジュソウハグサレテウレシイポインセチアカ-ネ-ションカ-ネ-ションコチョウランダイスキアイシテルアイビ-アイラブユ-フォ-エバ-...///」

ブツブツブツ

夕美「」キュ-

(しばらくして)

夕美「もぉっ! これからは私を恥ずかしがらせるのは禁止です! ご主人様! 志希ちゃん!」カッ!!

P「怒られちゃったな」

志希「悲しいね~♪」

夕美「ちっとも悲しそうな反応じゃないじゃないですか!」プリプリ

P「夕美がほっぺを膨らませて怒ってる姿。可愛いなー」

夕美「ちょっ! 言ってるそばから!」

志希「可愛いね~♪ プロデューサー。もうお嫁さんにもらっちゃったら?」

P「いいかも」

夕美「お、お嫁さん!?」

P「というわけで」ズイッ

夕美「え、ま、待って!? こ、こここ、心の準備がまだ…///」

P「よし」ガシッ

夕美「ま、待って! 肩を掴んでそんな見つめられたら…っ」シドロモドロ

P「…」ジッ

夕美「アワアワアワ...///」プシュ-

志希「キスをすると見せかけてからの~♪」

P「ハグだー」ムギュ-

夕美「」キュ-

志希「また顔を真っ赤にしてショートしちゃったね~♪」

P「そろそろやめるか」

志希「んふふ♪」

(しばらくして)

夕美「…」プイ-

P「夕美ごめんて」

夕美「ふんっ」プンスカ

志希「夕美ちゃんごめんなさーい」

夕美「志希ちゃんは許してあげる。もうしないでね?」

志希「わーい。夕美ちゃん優しくて好きー♪」ギュ-

夕美「ちょ…もう♪」

志希「♪」フンフン...ハスハス

志希「お花のいい匂い~♪」

P「いいなー。俺も許してほしいなー」

夕美「ご主人様はダメですっ。許しません」プク-

P「差別じゃないか」

夕美「知りません」プク-

P「何でもするから許して」

夕美「ふんっ」プ-イ

志希「いいの? 夕美ちゃん? キスでも結婚でもOKだよ♪」

夕美「え!?」

夕美「ま、ままま、まさかそ、そんなつもりでご主人様は言ったわけ…っ」

P「何でもOKだよ。何を言っても断りません」

夕美「!?」

志希「ほらほら…『け』で始まって『ん』で終わる言葉を言えばゴールインだよ…♪」ニャフフ-ン

夕美「な、ななななな、そ、そんなの…!?」

夕美「…」エ-トエ-ト

P「何でもいいよ」

夕美「アワアワ...///」

夕美「で、では…け、けけけ…け…っこ…///」ドキドキドキ

P「…」

志希「♪」

夕美「け…結構長めに…は、ハグを…」

夕美「…や、やっぱり今のは無しーーー」

P「もう遅い」ムギュ-

夕美「キュ-...///」カァァァァァ

(しばらくして)

夕美「もう意地悪なご主人様なんて嫌いだよ…」スンスン

P「ごめんて」

夕美「恥ずかしいって言ってるのに…」スンスン

志希「でも、夕美ちゃん。すごく嬉しそうな顔だったよ♪」

P「そうなの?」

夕美「…」

夕美「だ…だって…ちょっと嬉しかったし…」

P「…」キュ-ン

志希「…」キュ-ン

志希「ねぇねぇ。プロデューサー」

P「うん?」

志希「今度さ。夕美ちゃんにこういう薬を飲ませたいんだけど♪」

P「ほほう。なるほど。こっちはどうだ?」

志希「いいかも♪ それに加えてこれも…」

夕美「ふ、2人で何を怪しげな相談をしてるんですかっ!」

P「つい」

志希「可愛いから反応が気になって♪」

夕美「もぉぉぉぉっ!!」プンスカ

【この後は薬が切れるまで和やかに過ごしました】

ケース4. 相葉夕美 end

おまけ

歌鈴「ご主人様。お茶です…って、あわわわわわ! ぶへっ!」

バシャ-!!

P「おぶっ!」

歌鈴「ご、ご主人様。ごめんなひゃいー…! いましゅぐっ…か、かたじゅけますから…!」アワアワ

P「ゆ、ゆっくりでいいから」

歌鈴「わっ!」ツル-ン!

バタ-ン

P「えぐっ!」

歌鈴「うぇぇぇん!! 私はダメなメイドですぅー!」

ムニムニ

P「ちょ…いいから上から降りて…柔らかなボールが顔に…」

歌鈴「ひ、ひゃい! ごめんなさいっ!」

P「(ドジっ子メイドもいいな…)」

終わり

おまけ

千枝「千枝…ご主人様のためなら何でもしちゃいます…///」

ギュッ

P「げふ」トケツ

終わり

休憩します
次がラストで杏です

ケース5. 双葉杏

(事務所)

杏「で、結構楽しんじゃってるわけね。プロデューサーは」

P「メイドはいいぞ」

杏「わかるよ。あらゆる雑務をこなしてくれるもんね」

P「いや、杏は『有能な使用人』としてメイドを見てるんだろうけど違うんだ。それだけじゃないんだ。あの衣装。ご主人様という呼び方。そして一歩下がって尽くしてくれるような可愛らしい態度。色々な要素が混ざり合っていて、そのすべてが尊いんだ」

杏「どうでもいいよ。知らないよ」

杏「ていうかさー、杏のオーダーで作ってもらった薬なのに。なんでプロデューサーが楽しんでるのさ」

P「知らんな」

杏「私に楽をさせろ! 私の道具を使うなら使用料をよこせー!」

P「飴でいい?」

杏「飴はもらうけど足りないよ」

ボ-イ
パクッ

杏「あ、これ美味しい」コロコロ

P「コンビニで買った新商品だよ」

杏「へー、気がきくね。プロデューサー。私のメイドにならない?」

P「男の場合は執事だろ」

杏「『おかえりなさいませ。お嬢様!』ってやつね」

P「それそれ」

杏「執事になってくれー」

P「ならないけど仮になったら何をすればいいの?」

杏「部屋の掃除。お菓子の買い出し。飴の補給。杏のためのベッドクッションイス探し。ゲームの対戦相手。それから掃除洗濯炊事全般にその他諸々の雑務こなしてもらうよ」

P「奴隷だな」

杏「報酬は杏の笑顔である」

P「割りに合わないなー」

杏「なんだとー」

杏「ところでプロデューサー」コロコロ

P「どうした?」

杏「飴の真ん中にラムネっぽいのがあるんだけど。これは何味なの?」

P「ラムネ? いや、そんなのは入ってないはずだけど…」

杏「?」

コロコロ...ボンッ!!

杏「…」ボ-ッ

P「今の反応…まさか」

杏「ご主人様ー。メイド服着なきゃいけないので着替えさせてくださーい」グデ-

P「…メイド?」

(しばらくして)

P「まったく。志希はどこにでも薬を仕掛けるんだなという話はさておき」

杏「ご主人様ー。ご奉仕いたしますから、杏のことを養ってくださーい」グデ-

P「このポンコツメイドをどうしようか」

杏「メイド服を着てもう限界だよ。眠いし疲れたね」

P「おらー。メイドなら俺のために尽くせー。茶を入れて、オムライスを作り、あーんしろー」ユサユサユサ

杏「やーめーろーよー」カクンカクン

P「メイドしてくれたら飴をあげよう」

杏「いくつ?」

P「1時間働いたら10個あげるよ」

杏「桁が違う」

P「100個か」

杏「1000個に決まってんじゃん」

P「待って。25粒入り200円で計算すると時給8000円になるぞ」

杏「それに見合う働きはするからさー」グデ-

P「こんなにも信用できない言葉は初めてだ」

(しばらくして)

P「250粒という折衷案で決着は付いたけど、本当に働いてくれるのかい?」

杏「失礼な。仕事なら杏は働くんだよ」

カチャ

杏「はい。コーヒー」

P「ありがとう」

杏「ついでにチーズケーキも用意したよ」

P「気がきくな」

杏「コーヒーにミルクは先に入れておいたけど砂糖は自分で好きなように入れてね。チーズケーキ自体が甘いからそんなにいらないと思うけど」

P「お、おう」

杏「さて、ご主人様が食べてる間に私は掃除でもしてるよ。机の上が汚すぎだからね。あんなんじゃお仕事の効率が悪くなるだけじゃん。まったく」

P「…」

テキパキテキパキ

杏「ふぅ。机の掃除終わり」フィ-

杏「あ、ケーキ食べ終わったみたいだね。片付けるからそのままでいいよ」

P「すんごいよく働くな」

(しばらくして)

杏「はぁ…なんでマッサージまで杏がしなきゃならないんだろ」モミモミ

P「気持ちいいなー」

杏「あのさー、ご主人様。肩が凝りすぎて杏の力じゃほぐしきれないんだけど」

P「頑張って」

杏「あ、そうだ。マッサージ機があるじゃん」

P「へー、誰が持ってきたやつ?」

杏「わからないけど使い勝手は良さそうだよ」

ヴヴヴヴ

P「言いにくいんだけどさ。それ『自家発電用』のアレじゃない?」

杏「ほぐせれば何でもいいんだよ」

ヴヴヴヴ

P「あー、意外と気持ちいいな」

杏「というか、本来こういう使い方だからね」

(しばらくして)

杏「働いた。働いた。じゃあ、飴おくれー」

P「どうぞ」

スッ

杏「あー、これでしばらくは動かなくていいかなー」グデ-

P「オンとオフの切り替えがはっきりしてるなぁ」

杏「メリハリって大事だと思うんだ」

P「まあね」

杏「というわけで、いつも働きすぎなご主人様も杏と一緒に昼寝しよーよ」

P「この後は仕事がまだあるんだよなー」

杏「えー」

P「色々ありがとな。今日は構ってやれなさそうだし、先に帰っててもいいぞ」

杏「…」

P「ん、始めるか」

カタカタカタ...カチカチッ
カタカタ...

杏「…」ジッ

P「…あ。これコピー取らなきゃな」

杏「杏がやるよ」スッ

P「もう飴ないけど」

杏「いいんだって。ほら杏の気が変わらないうちにさっさと渡す」

P「サンキュ」

杏「ん」

P「…」

カキカキ...パチッ
カキカキカキ...ペラッ

杏「…」

テクテクテク...ガコン...

杏「…はい。缶コーヒー置いとくから。喉乾いたら飲んでよね」

P「ありがと」

杏「うん」

P「ところで杏」

杏「うん?」

P「帰らないの?」

杏「ご主人様のお世話するのに飽きたら帰るよ」

P「そっか」

杏「途中で帰っても怒んないでよ。杏は気まぐれだからね」

P「うん」

杏「…」ジッ

P「…」モクモク

杏「…頑張るんだなぁ」

【最後まで居てくれました】

ケース5. 双葉杏 end

おまけ

あずき「ご主人様ー! 今日はご奉仕大作戦を決行するよ♪」フリフリ

P「和装メイドかー。可愛いなー」

あずき「えへへ♪ でしょーっ♪」

P「そして可愛いだけじゃなくてセクシー」

あずき「はっ! もしかしてあずき。エッチな目で見られちゃってる!? いやー♪」

P「あずき」

あずき「うん?」

P「お茶が飲みたいな」

あずき「反応が淡白だねー」

P「セクシーに慣れちゃったからなぁ」

あずき「枯れてるね。ご主人様」

P「ふぉっふぉっふぉ」

あずき「はいはい。じゃあ美味しいお茶を淹れちゃうから待っててね♪」

P「うん」

終わり

おまけ

ありす「ご主人様。あーんしてください」

P「」

ありす「いちごパスタですよ? ほら、あーんです」

ア-ン...パクッ

P「」

ありす「ふふふ。ご主人様は世界一幸せですね」

終わり

おまけ

ちひろ「ご主人様。今月分の給料を全てジュエルに変えておきました。これぞ財テクでございます」

P「」

以上です。お読みいただきありがとうございました。
メイド服はジャスティスだと思います。

気が向いたらまた作品を投稿していきますので、その時はお付き合いいただけると嬉しいです。

では

よく知らない子やリクエストが多すぎる場合は書かないこともありますが、「この子が薬を飲んだ時どうなるの?」的なレスをいただいたらおまけで出来る限り出そうと思います

今回はこれで終わりですが次回からもよろしくお願いします

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年11月06日 (月) 08:28:17   ID: _30T_TtY

この作者も段々と百合に逃げ始まってきた

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