フォス「先生!フォースに目覚めちゃいました~」金剛「え?」 (15)

宝石の国×スターウォーズ(設定だけ)のクロス

(宝石の国は原作7巻まで読んで、スターウォーズは、うろ覚えだけどエピソード7まではみた)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1509229227

(第1話より、250年前)

フォス(50歳)「ハッピーバースディ!可愛い僕も誕生してかれこれ50年!」

水面に映る自分に向かって、満面の笑みで言葉を投げかける

フォス「だがしかし!いままで色んな事やってきたけど、まるで駄目だ…」

フォス「硬度3半のレベルでは、闘いには向かないと先生にも周りにも、何度も言われ続けてるし」

フォス「あーもーどーしよーもねー」

ファス「なあダイヤさんよ!」ガシッ

ダイヤ「キャッ!びっくりしたじゃないフォス」

フォス「もう絶望だよ、僕の一生は絶望しかないおー」

ダイヤ「あ、今日はフォスの誕生日ね」ナデナデ

フォス「あ、覚えててくれたの!?うれしー!ダイヤ好きー!」

ダイヤ「フフフ」

ゴーシェ「今日もフォスはいつもとおりだね」

モルガ「あぁ、バカだ」

フォス「ふぅ、ダイヤに甘えてたらすっきりした。全部どうでもよくなった~」

フォス「…………」

フォス「んな訳無いけどねー」

再び水面を見つめる、さっきとは打って変わって不満げの表情を浮かべる

フォス「あーあ、マジどうしよう」

フォス「これからも寝て起きてグータラして、たまに月人から助けてもらって、ベリルのファッションショーに付き合わされる日々を」

フォス「ずっと、繰り返していくのかな」

フォス「……」

金剛「寝ないのか」

フォス「あ、先生」

先生「もう外は暗い、宝石は日光がないと栄養もとれないし、動くのも苦痛な筈だ」

先生「休めるうちに休みなさい」

フォス「いつも休んでるんですがそれは」

先生「お前はあらゆる分野で上手くいかず、その事で毎日に不満を抱いてしまうのは分かる」

フォス「もう不満たらったらですよ」

先生「だが誰もが、初めから完璧だった訳ではない」

フォス「先生も?昔はどんなんだったんすか?」

先生「……」ピクッ

先生「……とにかく、私も君にしか出来ないことを常々、考えている」

フォス「なんか誤魔化してるー」

先生「お前も何か考えてみるといい」

フォス「ずーっと考えてきてるんですがそれは」

先生「忍耐と継続が大事だ。焦っても仕方ない」

フォス「……」

先生「では、私も本堂で瞑想をはじめる」

フォス「おやすみなさーい」

(本堂)

先生「zzz」

フォス「おー寝てる寝てる」

フォス「……」

フォス「僕も真似してみようかな」

フォスは金剛と一緒の座り方をして目を瞑る

フォス「……」

フォス「……」

フォス「zzz」

~~~

ジェード「さて、先生を起こさねば…」

ジェード「ん?」

フォス「……」

フォス「ん、もうこんなに明るく…」

ジェード「なにをしている」

フォス「先生の真似」

ジェード「はぁぁ…」

ベリル「ねえ、ここ最近、フォスをみかけないんだけどー」

ダイヤ「ああ、フォスは最近ね、先生の真似をしてるのよ。瞑想の真似を」

ベリル「え?なんでそんな事」

ダイヤ「フォスが言うには、先生の真似したら先生みたいになれるんじゃって言ってるわよ」

ベリル「無駄な努力ね…で、あなたは会ってるの?」

ダイヤ「たまに日光浴で外には出てるからね。でもしばらくしたら、また本堂に戻っちゃうの」

モルガ「なんだよ、からかう相手がいなくてつまらないなぁ」

モルガ「次に月人が来襲したら、ジェードといっしょに先生を起こしにいってやる。んでついでにフォスも起こす」

フォス「……」

フォス「むむむむむむ…」

フォス(こうやって目をつぶっていると、色んな妄想が膨らんでくるな)

フォス「……」

フォス「……」

フォス(例えば大きな地震でも起きて、びっくりして先生が起きるとか)

フォス(なーんてね)

ゴンッ!パリーン

フォス「おいモルガ!なにしやがる!」

モルガ「わりぃ、つい…先生を起こすにはこれ位、やらないと駄目だって言うから」

フォス「僕は先生じゃないだろ!バラバラにしやがって!」

ジェード「加減を考えろ、あんまり損傷が酷いとルチルに怒られるぞ」

瞑想を始めて50年の月日がたった

フォス(100歳)「最近、妙な夢を見るんです」

金剛「夢?」

フォス「はい、なんか…小さな緑の物体が発光した刀振り回してて…イケメンが発光した刀を振り回してて…鉄カブトがシュコーシュコー言ってたり」

フォス「動き回る筒みたいなのがゴニョゴニョ言ってたり、黄金の奴が挙動不審だったり、毛深いのがやたら可愛かったり」

金剛「摩訶不思議な夢だな」

フォス「はい、でも…なんか、この夢をみるの、最近楽しみなんです」

フォス「zzz」

金剛「奇妙な夢…」

金剛「……」

金剛「zzz…」

瞑想を始めて100年後

フォス(150歳)「んー…んー…」

フォス「おぼろげにしか、覚えてないけど、僕もあんな力を手に入れたいなぁ」

フォス「たしか、信じる力が大事だって言ってたなぁ」

フォス「でもポジティブに考えたからって、それだけで何でもできるって、都合よくない?」

フォス「でも金剛先生も、継続は大事って言ってたし…」

フォス「……」

フォス(僕は強い僕は強い僕は強い僕は強い僕は強い僕は強い僕は強い僕は強い)

金剛「zzz」

フォス「うがーーー!そんなんで強くなれるか!」

金剛「zzz」

フォス「ぜぇぜぇ…あ、そうだ。まずは…」

瞑想を始めて200年後

フォス(250歳)「んんん!!んんんんんんんんんーーー!!!!」

ジェード「うるさい!」

フォス「あ、ジェード議長さん。また月人きたの?」

ジェード「ああ、先生を起こしにきた」

金剛「zzz」

ジェード「っていうか、毎日毎日、何をうねっているんだ」

フォス「いや、先生を浮かせてみようかな~って」

ジェード「はぁぁ?」

フォス「こう念力で…いや、フォースで」

ジェード「お前は何を言っているんだ」

フォス「できるできる!絶対できる!ふんんぬぅぅぅぅぅーーー!!!」

ジェード「はぁぁ…」

ルチル「これは重症そうですね。主に頭が。私の手に負えないです」

瞑想を始めて250年後(第1話、現在)

フォス「zzz」

金剛「んっ…」パチッ

金剛(瞑想しながら、考えに考えてきたが)

金剛(やはり彼には博物誌を編んでもらうのが一番のようだな)

金剛「フォスフォフィライト、起きなさい、君に…」

金剛「……」

金剛「ん?」

金剛はふと下を見ると、なぜか地上から離れ、宙に浮いていた

金剛「なんだ…これは…」

フォス「宙に浮いて~先生~zzz…」

金剛「!?」

フォス「zzz…んん~むにゃむにゃ~」

金剛(気のせいか…?だがいま確かに…)

フォス「zzz…おごるなぁ…先生にチクるぞ~」

金剛「……やはりただの寝言か」

フォス「ふぁぁ…あ、おはようございまーす」

金剛「おっ…と」ドスンッ

フォスが起きたと同時に、金剛は地上へ下りる

フォス「ふぁぁ…体操でもしてるんすか?」

金剛「いや…そんな事より、フォスフォフィライト、君の仕事が決まったよ」

フォス「え、マジッすか!」

金剛「ああ」

フォス「ほえぇぇ…ついに…」

フォス「あ、そうそう。今回はやけにリアルな夢を見ました」

金剛「む?」

フォス「モルガとゴーシェが二人だけで月人討伐に向かってましたよ」

金剛「…………………」

金剛「仕事の話は歩きながら、ついてきなさい」ザッ

フォス「あ、先生!これはただの夢であって」

金剛「もし、それが正夢だったら?」

フォス「まっさかー!まだ僕はフォースを会得してませんよ」

金剛「お前の言うフォースと言うのは知らんが、万が一、これが正夢ならば」

金剛「一大事だ」

モルガとゴーシェを追って、月人を討伐した宝石たち
金剛は怒り震えていた

金剛「敬老の精神か…?」ゴゴゴ

ジェード「まずい…皆、下がれ!」

金剛「まだ早いわ!馬鹿者!」

ゴォォォォォ!!

フォス「かはっ」パリィィン

金剛「はっ、しまった…お前は一際もろかったな…」

フォス「……」

フォス(本当にモルガとゴーシェが勝手な行動をとってた)

ジェード「拾うぞ、慎重にな」

ベニト「うん」

フォス「ついに、覚醒したんだ」

ジェード・ベニト「は?」

フォス「フォースに目覚めたんだ!フォスだけに!」

ジェード「何を言っているんだお前は」

フォス「よーし見てろ。粉々になった破片を、僕のフォースでかき集め、自己修復してやる!」

フォス「これであのヤブの苦労も減るってもんだ!はっはっは!」

フォス「さあ、粉々になった僕のカケラ!あつまれー!」

高らかに宣言する
しかし何もおこらない

ジェード「……さっさと拾うぞ、ベニト」

ベニト「うん」

フォス「ちっくしょー!なぜだ!」

今日はここまで
アニメのネタバレに成らないように、時間をかけ少しづつ、投下しようと思います

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom