【コンマ】提督「私と艦娘が険悪な関係だと?」 (1000)

コンマスレ。
何番煎じか分かりませんが、艦娘と提督の相性をコンマで決めていくスレです。
50を平均として01に近いほど相性が悪く、100に近いほど相性がよくなります。(00は100扱いとします)
また提督or艦娘の相性度が10以下or90以上の場合は好感度コンマを行い、それによって小話を書けたらと思います。


阿武隈 ↓コンマ以下8 相性度8
提督  ↓↓コンマ以下72 相性度72

↓阿武隈の相性度が10以下なので再度、好感度コンマ

阿武隈 ↓コンマ以下92 好感度92
提督   ↓↓コンマ以下00 好感度100

どうやって提督への第一印象最悪の阿武隈を提督が攻略したかのエピソード。

こんな感じに進めていきます。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1509205803


とある鎮守府の執務室

大淀「提督、こちらを御覧下さい」

提督「これはカメラかね?」

大淀「はい。しかし、ただのカメラではないんです」

提督「というと、明石謹製か。見た目はただの三脚とカメラだが。どんな機能があるのだ?」

大淀「なんとですね! これで写真を二人で撮るとお互いの相性が分かるんです!」

提督「なるほどな、それで艦娘同士の相性を測り、艦隊運営の役に立てようかと言うのか。素晴らしい発明ではないか」

大淀「え?」

提督「なんだ、その反応は」

大淀「あのぉ、提督と艦娘との相性はお気になられないのですか?」

提督「なに? どういうことだね。私が艦娘との関係が険悪だとでもいうのかね?」

大淀「あ、いえ、そういうわけではないのですが……」

提督「では、どういうことかね?」

大淀「おそれながら申し上げますと一部……そう、ほんの一部なんですが提督のことを怖がっている艦娘もいるとおもうんです」

督「何ッ!? どういうことだ!」

大淀「ヒッ!」

提督「……すまない。取り乱した」

大淀「あ、あのですね、提督は生真面目で寡黙な方ですので一部の艦娘からはやはり畏敬といいますか……」

提督「気を使わなくて良い。確かに私も仕官学校時代はさんざん、仏頂面だ、感情がないとからかわれたからな。そこらへんに自覚はある」

大淀「当鎮守府も開設してはや4年ですので多くの艦娘は提督のことをわかっているとは思うんですが、やはり提督を怖がってしまって転属願いを出した子もいまして――」

提督「ちょっと待て!? 話をさえぎるがな、冗談はやめてくれ!」

大淀「いやいや、冗談じゃないですよ!」

提督「馬鹿をいうんじゃない! おかしいだろ? なんだね、私が気に食わないのは別にいいさ。しかしだね、軍人がそんなに簡単に転属願いなどだしていいのか? わたしはそんなに嫌われているのか!?」

大淀「そういう娘を説得している私にいわれましても ……」

提督「あ、いや、そういうつもりではなかったんだ。すまん」

大淀「と、とにかくですね、親密になりやすい相性がよい子達からでも良いので交流していっていただければと思いまして私と明石の独断でこの『相性測定写真機』を開発したんです」

提督「なるほどな。私も鎮守府の運営には腐心してきたつもりだが、そのせいで艦娘との関係がおろそかになっているとは思わなかった。今まで苦労をかけてすまなかったな、私も努力してみよう」

大淀「提督……微力ながら、この大淀もご協力いたします!」

提督「うむ。まぁ、大淀のことだから安心だと思うが、念のために私達の相性も計っておこうじゃないか」

大淀「えっ?」

提督「……そんなに嫌そうな顔をするなよ。傷つくじゃないか」

大淀「す、すいません」

提督「タイマー機能を使って、と。よし、大淀、こちらに来い」

大淀「は、はい!」

提督から大淀への相性↓ コンマ以下

大淀から提督への相性↓↓↓ コンマ以下

提督から大淀への相性:03

大淀から提督への相性:97

相性が10以下、90以上なので好感度コンマです。


提督から大淀への好感度↓ コンマ以下

大淀から提督への交換↓↓ コンマ以下

あ、2重でミスった。
なれない1で本当に申し訳ない。

下3で行きます。


提督から大淀への相性:03

大淀から提督への相性:20

相性が10以下、90以上なので好感度コンマです


提督から大淀への好感度↓ コンマ以下

大淀から提督への好感度↓↓ コンマ以下

提督から大淀への好感度:19

大淀から提督への好感度:09


提督「ん。すぐに写真が出てきたな。よし大淀説明をしてくれ」

大淀「は、はい」

提督「まずは二人の頭の上に青い数字が出ているな。その下に桃色の数字があるな」

大淀「えっ、まさか、そんなはずは……ブッー!」

提督「ちょっ!? な、どうした、いきなり吐き出して!? 大和撫子にあるまじき表情だぞ!?」

大淀「あ、あのですね、青色の数字が相性度になります。なので、提督は私という艦娘とかなり相性が悪いということになります」

提督「……は? では、何かね、私は君と一緒にいると疲れると思っているし、君も同様だと」

大淀「相性度の具体的な説明してませんよね? なんで私といると疲れると思ったんですか? ねぇ?」

提督「い、いや、そんなことはおもって――」

大淀「思ってますよね?」

提督「は、はい……」

大淀「まさか、提督がこのタウイタウイ泊地に鎮守府を解説して以来、4年も支え続けた私をずっとそんなふうに思っているなんて思いもよりませんでした」

提督「ぐっ。ちなみに最も相性がよい場合はいくつで表示される?」

大淀「100ですよ。それをたったの3ですよ、3」

提督「だとしたらお前も大概じゃないか! 20ってどうなんだ!?」

大淀「だー! もうこなったら、いいますけどね?! 私はあなたのその偉そうな態度が元から好きじゃないんです! 新任の一言めが、挨拶もなしに『大本営からの指令を伝えろ』って私のことなんかまるで眼中にない感じで最悪の気分でしたよ!」

提督「そ、それはすまなかった。あのころはお前たちのことを兵器の一部としか――」

大淀「今もそうなんじゃないですか?」

提督「馬鹿を言うな! 今は大切な仲間だと思っている! だからこうしてこういうことにも参加しているのではないか!」

大淀「……言葉が過ぎました。申し訳ありません」

提督「いや、こちらも売り言葉に買い言葉だったすまない」

提督を蔑ます大淀が見れると思ったのに

提督「まぁ、落ち着いたところですまないがこの下の桃色の数字は何だ?」

大淀「……すみません。気分が悪いので工廠にいる明石に聞いてもらってもいいですか」

提督「お、おい、大淀! どこに行くんだ!?」

大淀「部屋に戻ります」

提督「ま、待てく――」 ガシャン!

提督「出て行ってしまった……。緊急の執務はないが、大丈夫なのかこれは……?」



大淀の部屋

大淀(正直、今の提督に最初からいい印象なんてなかった。ほかの艦娘は喜んで向かえた参謀上がりという経歴も、いかにも抜け目のなさそう見た目のせいでいやみな人ぐらいにしか私にはうつっていなかったのだからそれも当然だったとおもいます)

大淀「だけど、いつからかな、本当にあの人のことを嫌いになったの?」



 XX13年 9月 鎮守府執務室

大淀「アイアンボトムサウンドより、緊急通信! 第一艦隊二番艦比叡、中破です!」

提督「ぐっ、これで何度目だ!? もう資源も残りが少ないというのに!」

大淀「そんなことを言ってる場合ではありません! 指示を!」

提督「……進撃だ」

大淀「は?」

提督「説明は後だ! 進撃命令を出せ!」

大淀「て、提督、お待ちください! 比叡さんは先週に新たな改装を行ったばかりで――」

提督「議論している余地はない! 比叡!

>督「何ッ!? どういうことだ!」
取り乱しすぎて督になってまった

途中で送ってもうた……


提督「議論している余地はない! 通信機を貸せ! 比叡、聞こえるか? 進撃だ!」

比叡『そ、それは沈んでも敵の飛行場を破壊しろということですか?』

提督「馬鹿をいうな、私を信じろ! お前は沈まない、俺を信じろ!」

比叡『……わかりました。進撃します』

金剛『Why?! テートク! 第一艦隊の旗艦として即時撤退を具申します!」

提督「却下だ、異論は認めない。戦艦金剛、敵リコリス島基地を破壊せよ」

金剛『……OK。今はテートクを信じましょう。でもね、比叡がもしですよ、沈んだら――」

提督「それ以上は言わなくて結構。私も貴重な戦艦を沈めたとなればタダではすまんさ。覚悟はできている」

大淀「ちょっと何を勝手なことを! 私は特務艦で、提督への監察官もかねているのです! こんな無茶な作戦は――」

提督「うるさい!」

金剛『OHー! 提督、声がSo Bigデース! 喧嘩は通信を切った後にしてくだサーイ」

提督「す、すまない。では、リコリス島に近づいたら、再度、通信を頼む」

金剛『OK!』

提督「……よし、通信は切れたな。では、大淀、通信士も務まらない役立たずは執務室から出て行け。作戦行動の邪魔だ」

大淀「い、言うに事欠いて、自分の無能を棚に上げないでください!」

提督「3度目はないぞ。退室しろ」

大淀「……くっ。ありえません! 艦娘は中破以上の傷を負った後に中、長距離の航行をすれば轟沈してしまうなんて提督であれば常識のはずです!」

提督「中破からの航行によっての轟沈は確認されていない。資料に目は通してある。いいか、今を逃せばリコリス島基地はまた復元してしまうのだ、つまりは取り残された友軍の救援は失敗し、壊滅する。そんな迷信じみたことを信じていてはこの海域は突破できない」

大淀「迷信!? はっ! それではご勝手にどうぞ!」

提督「結構」


>>18 本当に申し訳ない……

【誤】
>督「何ッ!? どういうことだ!」

【正】
提督「何ッ!? どういうことだ!」

 
 現在 大淀の部屋

大淀(あの時はまだ新人として気を張りすぎていたんでしょうね、私は自分の意見を曲げて提督の意見を精査できなかった。結果は提督の言うとおり、比叡さんは夜戦からの昼戦で飛行場姫を見事に撃破して凱旋。あの時、第一艦隊が帰還したときの提督の顔を見ればあの人がただ冷血な打算だけの人ではないことはわかったんです)

大淀(でも、私に見せた、あの態度は絶対に忘れません)

大淀(執務室に羞恥で顔を真っ赤にしてやってきた私への『どうだ、私の言うことも信じてみるものだろ?』という言葉といつものすまし顔。上手く上辺をごまかせていたというのにィ! あの写真機がここまで正確だなんて予想外でした!)

大淀(絶対に、絶対にいつか見返してみせる! その時、言ってやるんだ! 『どうです、私の言ったとおりでしょ』と! そのとき、提督、あなたはどんな顔を見せてくれますかね? 今から楽しみで仕方ないです!)

大淀「あはは……アハハハ!!」




 大淀編 艦



提督「日本男児として情けないがもう止めたい。大規模作戦のたびに大淀と喧々諤々としていたせいか、最近ではいつか溝が出来てしまうのではないかとおびえていたがまさかすでに現実になっているとはな……落ち込んでいても、仕方ないか。工廠へ行こう……」


 鎮守府 工廠

提督「明石! 明石はいるかー!」

明石「は、はい! 提督、そんなに大きな声を出されてどうしたんですか?」

提督「いやな、この写真を見て欲しい」

明石「ファッ!?」

明石(な、なんなんですか、これ。まさか、一見、提督と仲よさそうにしてた大淀の相性度と好感度が悲惨の一言なんですが……)

提督「その様子を見るにやはり、その桃色の数字も低いほど悪いものなのだな」

明石「あ、いや、これはですね――」

提督「ごまかさなくて結構。素直に教えてくれ」

明石「ピンクの数字は現在の好感度です……」

提督「好感度? ん。つまりは相手へのプラスの気持ちということか」

明石「あ、そうです。相性が極端に低かったり、高かった場合はもうそれなりの関係がお互いにあるだろうと思いまして、それを自覚してもらうためにつけた機能なんです」

提督「……つまりなんだ、大淀と俺は相性は最悪で、お互いに無関心と」

明石「そういうことだと思います」

提督「なるほど。先ほどまでは落ち込んでいたが、少し元気が出てきたぞ」

明石「は?」

提督「大淀と溝が出来てしまったと思ったが、好感度が低いということは私に対してビジネスライクな姿勢を崩していなかったということだ。うむ、やっと特務艦として板についてきたということだな」

明石「いや、それは……」

提督「では、私が大淀に負の感情を持たれていると?」

明石「あ、あはは、どうなんでしょうねー」

提督「そんなことはないと思うぞ。大淀と私の意見は大規模作戦のたびにぶつかるが、あれはお互いに仲間の勝利をより強固にするためにやっていることだからな、それを恨みになど思うまい」

明石(石田三成とかこんな性格だったのかも知れないなぁ)

提督「よし、大淀がいないのは残念だが、このまま相性度の測定は続行しよう。早速だが、明石、一緒に計ってみようじゃないか」

明石「ちょ!? 心の準備を――」 カシャ

提督から明石への相性 ↓コンマ以下
明石から提督への相性 ↓↓コンマ以下

提督から明石の相性:61
明石から提督の相性:85

提督「ふむ、写真が出てきたな。お、今度は桃色の数字がないぞ」

明石「普通はないんですよ……どれどれ、あ、いい感じですね」

提督「ふむ、具体的にはどの具来の相性なんだ?」

明石「そうですねぇ、提督からしたら私はいい友人になりたいと思うぐらいの相性ですね」

提督「で、明石からはどうなんだ」

明石「……そ、それはですね、憧れているぐらいの感じだと思います」

提督「本当か! それは嬉しい!」

明石「こ、声が大きいです!」【コンマ】提督「私と艦娘が険悪な関係だと?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1509205803/#footer)

提督「ははは、すまないな。うん、これからも仲良くやっていこうじゃないか。よろしく頼むぞ」

明石「はい! どんどん明石の改修工廠に来てくださいね!」

提督「うん! 明石とは元から上手くやれていると思っていたが、なるほど、相性が良かったのだな。明石とは話題も合うしな、装備改修の話も面白いからな。よし! この調子でどんどんいこうじゃないか!」

?「hey! テートク! ゴキゲンですネー」

提督「おぉ、金剛か。ああ、ゴキゲンだとも、中飛車だ」

金剛「what? ナカビシャ?」

提督「いやいや、なんでもない。それよりどうだ? どうだ一緒に写真をとらないか?」

金剛「okですヨー!」

提督「よしよし、いくぞ、ポーズ取れよ」 カシャ!

提督から金剛への相性 ↓
金剛から提督への相性 ↓↓

ファッ!? 偽装love勢やん!

提督から金剛への相性:04
金剛から提督への相性:03


両者の相性コンマが10以下なので好感度コンマをとります

提督から金剛への好感度 ↓コンマ以下
金剛から提督への好感度 ↓↓コンマ以下

ちょっとだけ進歩したな

提督から金剛への好感度:32
金剛から提督への好感度:21

これは言い訳の仕様がないですわぁ……さすがの三枚舌外交デスネ

さすがに明日、お休みでもきついので寝ます。
明日は竜王戦の中継終わってから金剛の小話(なんで偽装love勢なのか)を投稿してから残りの金剛姉妹やっていきます。

乙です

なんか鼻に付く提督だから金剛のこれも妥当かもww

話の中で急激にキャラや関係が豹変する可能性があるからこういう系はコンマ取ってから話に出した方がいいと思う

提督のキャラが濃すぎてめっちゃ楽しみ
たまにはいいよねこういう提督も

相性最悪級に悪いところからさっきの比叡の事で一悶着あったならまぁ妥当だな、意外にも上手く繋がってると言えるぞ。

こういう系のSSは提督のキャラがブレて滅茶苦茶になった結果エタるって軌跡を辿りやすいから頑張れ

棋譜検討終わって、やっと帰ってきました……チカレタ。

>>34
ありがとやでー。慢心せずに頑張ります

>>36
実際、いたら相当嫌なタイプだと思います。明石はMなんやね

>>37
それもそうですね。ちょっと試しながらやっていきます。

>>38
ありがとやでー。今後とも見ていただければ、幸いです。

>>39
上手く捌けた微妙やけど結構、ニヨニヨして書けたデース

>>40
エタらないようにガンバリマス

続き投下していきます

提督(申し訳ないが、私からすると金剛は苦手だ。しかしだ、第一艦隊の種戦力として大いに信頼している。そして、金剛は私への好意をかなりあけっぴろげにしてくれているからな。70ぐらい、いや、80台の数字が出てきてもおかしくないはず! なに、私が少し我慢して歩み寄れば良いだけだ。どれどれ数字は――)

提督「……え?」

金剛「提督? どうしましたカー? 鳩が豆鉄砲食ったような顔してるネー」

提督「いや、そんなはずはない! こ、金剛、少し時間をもらってもいいか?」

金剛「yes! この後、My SisterたちとTea partyがありますから、それまでなら良いヨー」

提督(今、気がついたが思い返してみれば、そうだ。金剛は私と姉妹との約束では先約であっても、私との約束は断っていたな……。ひょっとして私は金剛に嫌われているのか? いやしかしだ、21の金剛に嫌われているとしたら09の大淀にも当然、嫌われているというわけで……いやいや、うじうじ考えては機を逸する! 日本男児としては迷ったときは吶喊あるのみ!)

提督「よし、なら作戦会議室が近いな。そこで話そう」

金剛「エー、ここじゃダメなんですカー?」

提督「い、いや、出来ればほかの人間に聞かれたくないんだ。頼む」

金剛「ンー。仕方ないネー、でも変なことはNGなんだからネー?」

提督「あ、ああ、大丈夫だ」

 鎮守府 作戦会議室

提督「ゴホッ! 少し埃っぽいな、大規模作戦も近いからここも掃除しなくてはならないな」

金剛「Ohー! spider webがいっぱいネー」

提督「すまない、少しの間我慢してくれ。こんな場所だし、時間もないので単刀直入に聞くぞ。金剛、俺のことをどう思ってる?」

金剛「テートクのことですか? ンー、信頼してるヨー」

提督「そ、そうか、うん、そうだよな」

金剛「hey、hey。 今更、どうしたノー?」

提督「いやな、この写真を見て欲しいんだ」

金剛「oh! さっきの写真デース! あれ? でも、この頭の上の数字は何ですカー?」

提督「いやな、それは青いのが俺とお前の相性でな、桃色のが好感度だというのだ」

金剛「コーカンドですカ?」
提督「ああ、正の感情……たとえば、尊敬や愛情などを数値化したものだそうだ。お前がそういうのであれば、やはり、これは欠陥品か」

金剛「そんなことないと思いマース」 ボソッ

提督「ん? どういう――」

金剛「……何のことですカー?」

提督「いや、そんなことないといったではないか? どういう意味だ」

金剛「そんなことってないデース」

提督「聞こえたといっている!はっきりと、な! くだらんごまかしをしてる間があるならば、はっきり具申しろ!」

金剛「shit! テートクはいつも大淀の舌打ちも聞こえないぐらいの難聴ななのになんでそんなとこだけ聞こえるんデース!!」

提督「……は? 大淀が舌打ち?」

金剛「いいデースか、提督、一度しか言わないからよく聞くデース。これからこの鎮守府で提督だけが知らない3つの秘密を教えてあげます」

提督「う、うむ」

金剛「1つめデース。提督は見た目も性格も嫌な将校を思い出させるから嫌ったり、怖がってる艦娘はいっぱいいマース」

提督「そ、そんなはずはな――」

金剛「普段はGentleman 見たいな顔しているのにちょっと都合が悪くなれば声を荒げますよネー?」

提督「ぐっ! そ、それはだな――」

金剛「はい! それ! それもそうデース。すぐに屁理屈こねてうやむやにしようとしマース」

提督「……そんなつもりはなかったのだが、不快にさせたのならすまない。これからは気をつける」

金剛「次に行きマース。2つ目は私たちとまったく顔をあわせようとしないからいまだに艦娘を兵器としか見てないってもっぱらの噂デース。まぁ、この件につきましては私は信じてないですヨー」

提督「そ、そんな馬鹿な! 私などと話しても面白くないとわかっているから、彼女たちの好きにさせているのではないか!」

金剛「じゃあ、提督と話したい子はどーするんデース?」

提督「そんな艦娘がいるとは――」

金剛「いたはずデース。それをあなたはうっとうしいと思ったんじゃないんですカー?」

提督「そ、そんなことはない」

金剛「へー、ソーデスカ。so sorry」

提督(い、いや、よくおもいだせ。確かに執務中にやって来た金剛のように活発な艦娘や駆逐艦は邪険に扱ったことがある。騒いだり、邪魔したわけでもなくそうしそうにおもったから、だ。ダメだな、やはり私に非があるか……)

金剛「最後の3つ目デース。これは前のよりも良く聞いておいて欲しいデース」

提督「おい、さっきまでと随分、雰囲気が違うじゃないか」

金剛「まぁ、最後のはいいことですからネー! 最大にいっとくネ」

提督「は、はぁ……」

金剛「まぁ、なんだかんだいって、提督の指揮並びに艦隊運営能力はみんな信頼していマース」

提督「つまり?」

金剛「ヒトとしては全然信頼してないけど、能力については文句ないってことデース。嬉しいでしょ? あなたみたいなのは人間性なんてほめられても嬉しいと思わないんじゃないですカー?」

提督「……随分、痛い指摘だったが妥当な意見具申だろうな。今後は気をつける」

金剛「随分、詰まんない返事ですネー。まるで私たちにまるっきり興味ない見たいデース」

提督「……そこまでいうのならば、私も言わせてもらうがな。私はお前を第一艦隊の戦力としては評価している。好感度の32というのはほとんどそのことだろう。 しかし、お前が私を毛嫌いしているように私も普段のお前は騒がしくてたまったものではないと思っていたのだ! 私の執務を妨害したいならば大成功だ! 『お前がどうやったら黙ってくれるのか?』そういう点では興味しんしんだったな!」

金剛「oh! sorry!機嫌を損ねたら、リコリス島攻略戦の時の比叡みたいに滅茶苦茶な命令が来るんじゃないかと思って、ゴマすってましたけど、それも終わりで良いみたいですネー!」

提督「なんだと!? その言葉は即時、撤回しろ! あれは無茶な命令ではなかった!」

金剛「ok,ok、撤回しマース。だけどね、あなたはあの瞬間、比叡よりも見たこともない友軍の救援を優先したのは事実デース。それに私のことよりもそっちを訂正させようとするなんて本当につめたい人デースね!」

提督「お前のことはこの際、どうでもいい!! 中破状態での航行は問題がないというレポートは当時から出てはいた! 事実、大破状態で航行しない限りは轟沈はありえないと今では証明されているではないか、私は正解を採用しただけ――」

金剛「綺麗ごとはやめてくだサーイ! 事実はそうだとしても、当時はそんなことは解明されてなかったデース! 沈む可能性と戦果をあなたは天秤にかけたのは事実じゃないんですカー?」

提督「そんなことはない! 私は詳しい情報を得ていたからこそ沈むことなど考慮していなかった!」

金剛「……まぁ、過ぎたことデース。もういいません」

提督「なら、いい」

金剛「……もうべたべたしまセーン」

提督「そうか。そうしてくれると私も助かる」

金剛「本当に詰まらない男デース! みんな、テートクのことなんか大嫌いなはずデース! そのカメラでよーく見てみることデース! good bye!」



金剛編 艦

というわけで、金剛編終わりデース。
書いてて楽しかった(小並感)

次、比叡やって終わったら、榛名と霧島は同時に好感度コンマとって見ます。

提督から比叡への相性 ↓コンマ以下
比叡から提督への相性 ↓↓コンマ以下

提督から比叡への相性:20
比叡から提督への相性:83

さすがの御召艦!

風呂はいってきてから書くんでいったんあきます、本当に申し訳ない

復活です。



バタン!

比叡「し、司令!」

提督「……比叡か。どうした」

提督(金剛と同じだ。私からすると見ていて嫌になるほどの明るさ、いや、下手をすれば金剛以上に私の苦手なタイプだ。どうせ、こいつも私のことなど苦手に思っているさ)

比叡「司令! ちょっと聞いてますか?!」

提督「聞いている。そう大きな声を出さないでくれ」

比叡「す、すみません。って、違いますよ! 五月雨ちゃんから作戦会議室から司令とお姉さまの怒鳴り声が聞こえるって言われ飛んできたんです!」

提督「そうか。大した事じゃない、五月雨には気にしないように言っておいてくれ」

比叡「司令といつも優しいお姉さまが怒鳴りあうなんて大した事じゃないです! 教えてください!」

提督「意見の相違というやつだ。大規模作戦のたびに大淀と怒鳴りあっているじゃないか、今回はたまたまそれが金剛とだった、ということだけだ」

比叡「……納得できません」

提督「そうか……。しかし、私は今、以上の説明をするつもりはないぞ」

比叡「なら! お姉さまに聞きます!」

提督「そうしてくれ。私は疲れた、すこしここで休んでいく。頭に血が上りすぎたのか、ふらついて仕方ない」

比叡「? そういえば、随分とお顔の色が悪いみたいですけどどうしたんですか?」

提督「なに、自覚があった病気が思ったよりも重かっただけだ」

比叡「ヒエー! 提督、病気なんですか!?」

提督「冗談だ、冗談。性格以外に悪い点はない」

比叡「そうですか? 私は提督はいかにも軍人って感じで好きですよ?」

提督「おべんちゃらはいい」

比叡「そんなことないです! いつも遅くまで執務に励んでくれているじゃないですか、それに警邏も憲兵隊に混じってやってるのも知ってるんです! だから私は頑張り屋で優秀な司令のこと尊敬してます」

提督「そ、そうか。なら、悪いんだが、そのカメラで一緒に写真を撮ってくれないか?」

比叡「いいですよ? えっとタイマーってどうやって使えばいいんですか?」

提督「ちょっと持ってきてくれセットする……よし、後はこのボタンを押せば10秒後に写真がとれる」

比叡「このボタンですね!」 ポチッ

提督「ば、馬鹿! あっちの三脚に置いてからだ!」

比叡「ヒエー!! ど、どうしましょう!? あー、もう! 司令! 失礼します!」

提督「な、何をする!? グェ」

 カシャ

提督「ゴホッ、ゴホッ……急に抱き寄せるな。完全に決まっていたぞ!?」

比叡「ひえぇぇ……す、すみません」

提督「わかった、分かったからそんな目で私を見るな。どれ、写真は――ん?」

比叡「どうしました?」

提督「なんでもない。それよりもだ、お前とはいろんなことがあったな」

比叡「突然なんですか?」

提督「まぁ、いいじゃないか。よくよく思い出せばお前とは作戦行動以外ではまともに話し合ったことがなかったと思ってな」

比叡「そうですねー。私が着任して4年、大規模作戦の露払いには大体、私を使ってもらっていますよね」

提督「ああ、敵主力艦隊までの道のりでは必ずといって良いほどお前の力を借りている。その点については感謝している」

比叡「や、やめてください。私は当然のことをしているだけです」

提督「そうか」

比叡「そうです!」

提督「……」

比叡「……」

提督「はぁ、お前のその破顔一笑を見ていると悩んでいるのが馬鹿らしくなってきた」

比叡「?」

提督「さっきの件だが、実はな、金剛と言い争いをしてしまったのだ」

比叡「あのぉ、それは分かっているんですけど……」

提督「そ、そうか」

比叡「はい」

提督「ではな、なんだ、あれだ、うん。金剛ともう一度話し合ってみたいのだ、私も少し言い過ぎたところがあると思っていたのだ。なにか良案はないか?」

比叡「それなら料理をしましょう! この間、お姉さまがイギリス料理を久しぶりに食べたいといっていたんです!」

提督「料理か……まぁ、仕官学校時代に少しだが経験があるな。しかし、イギリス料理というとどんなものがあるのだ?」

比叡「うなぎのゼリー寄席です! 漣ちゃんに聞いたら『キタコレ!』って教えてくれました」

提督「ほう! ウナギか! それはいいな、今度、間宮か鳳翔のところで作り方を聞きながらやってみるか」

比叡「私もお手伝いします!」

提督「よし、今度の非番にでも一緒にやってみるか」

比叡「はい!」


提督、何か相性と好感度をごっちゃにしてないか?
相性がいい=好かれてるじゃなくない?まぁ何の相性か分からないからどうとも言えないけど

いろんな意味で大丈夫か…?

>>60
基本的にその人と仲良くなりと思うかどうかの数値と思っていただければ幸いです。90以上で好感度コンマとらない場合は高いほど友好的に接してくれます。説明不足ですまぬ、すまぬ……

>>61
ウナギのゼリー寄せとハギスは悩みましたが、個人的にまずかったほうを採用しました。
イギリスで上手いもん食った記憶ないけどな!


提督から榛名への相性 ↓コンマ以下
榛名から提督への相性 ↓↓コンマ以下

提督から霧島への相性 ↓↓↓コンマ以下
霧島から榛名への相性 ↓↓↓↓コンマ以下

>>63
なら相性度じゃなくて関心度とか興味度みたいな名前の方がいいかも
余計なお節介だけど

なんで、毎回やらかすんですかねぇ……
本当に申し訳ないです。

>>63
【誤】
霧島から榛名への相性

【正】
霧島から提督への相性



霧島から提督への相性が10以下なので好感度コンマ取ります

提督から霧島への好感度 ↓コンマ以下
霧島から提督への好感度 ↓↓コンマ以下

>>69-70
相性が最悪だけど、なんやらかんやらあって今では仲良くやってますとか、相性は良いけどなんとも思ってないから二人でなんかやって好感度上げるとかやりたかったんや。確かに相性度は分かりにくくてすみませぬ。
名前については再考してみます。

とりあえず、ラストコンマ

榛名から霧島への相性度 ↓コンマ以下
霧島から榛名への相性度 ↓↓コンマ以下

榛名から霧島への相性度が90を超えましたので好感度安価とります。

榛名から霧島への好感度 ↓コンマ以下
霧島から榛名への好感度 ↓↓コンマ以下


提督から榛名への相性:46
榛名から提督への相性:24

提督から霧島への相性:62  提督から霧島への好感度:72
霧島から提督への相性:01  霧島から提督への好感度:88

榛名から霧島への相性度:92  榛名から霧島への好感度:21
霧島から榛名への相性度:45  霧島から榛名への好感度:98

こんなにコンマって乱高下するんやね(白目)
ご協力ありがとうございます。
書いていくので金剛姉妹の後の艦娘で希望あったりしたら書いてくれたらありがたいです。書けそうな子から高度の柔軟性を維持しつつ臨機応変に対応していきます。

希望言う前に一応聞いておきたいんだけど17夏までの娘達全員対象かな?それとも書けそうにない娘とか居る?

なんか凄い長くなってる上に最後、投げっぱなしジャーマン気味で大草原
投下していきます

>>87
Zara、浦波以外は揃ってるのでそれ以外なら多分、大丈夫ます。ただ難しそうな子は後回しにしていろいろと調べてから書くと思います。

 鎮守府 中庭

提督「比叡とあれほどいい関係を築けているとはな。私からすると騒がしくて、苦手な艦娘であったが人の心というのは複雑奇怪と言うわけか」

?「司令!」

提督「ん? ああ、霧島か。どうした?」

霧島「これから資料室にいこうと思うのですが、ご一緒していただけないですか?」

提督「資料室? なにか調べものか?」

霧島「ええ、最近は我が鎮守府近海にも軽空母のような強力な深海棲艦が報告されるようになりましたので、それらの進軍ルートを特定しようと思っているんです。そうすれば待ち伏せからの方位殲滅も容易いかと」

提督「確かにそうだ。私も常日頃から鎮守府近海に侵入してくる敵潜水艦には頭を悩ませていたのだ。近くに敵泊地があるのだとすればそれらを炙り出して、一網打尽にすることも可能か」

霧島「はい」

提督「よし! 私も協力しよう。まずは敵が発見されているエリアをピックアップして行き、どちらの方面に向かっていたかを調べよう」

霧島「そうですね。ほかには敵の戦略行動の目的も推察しなければなりませんね」

提督「うむ。大仕事になるかもしれないが、それだけの成果を得られるやもしれん」

霧島「腕が鳴ります!」


 鎮守府 資料室前

榛名「霧島、遅か――って、ああ、て、提督、お疲れ様です!」

提督「ご苦労」

榛名「は、はい……」

霧島「司令、榛名にも私から無理を言って協力してもらったんです」

提督「そうか。霧島の提案だが、成功を収めれば鎮守府近海での安全性を大きく向上させられる。榛名、私がいるからといって緊張する必要はない」

榛名「は、はい……」

提督「まぁ。榛名の性格であれば手を抜くような心配はないが、心してかかるように」

榛名「了解しました……榛名は大丈夫です」

提督「よし、それでは潜水艦出没の始めての報告があったXX14年3月からXX15年のものを確認する。榛名と霧島はお互いに手分けしてXX16年から現在までの物を確認するように」

榛名・霧島「「はい」」


 二時間後

榛名(霧島に無理やり頼まれごとをされたのはこれで何回めでしょうか……流石の榛名も疲れてきました。大体、いつも何かあれば私に相談してくるけどそういうのは普通、長姉の金剛お姉さまか優しい比叡お姉さまにしてほしいです。それにおっかない提督までつれてこられると榛名、全然、大丈夫じゃないです……)

霧島「榛名、さっきから手が止まっているけどどうかしたの?」

榛名「あ、いえ、ちょっと考え事をしてました」

霧島「そう。さっき提督も言っていたけれどこの作業は鎮守府近海の安全性を大きく向上させることが出来るかもしれない作業なの。だから姉妹の中で一番、信頼している榛名に作業の手伝いをお願いしているんだから一緒に頑張りましょう?」

榛名「は、はひ……」

榛名(霧島が悪い子じゃないのはすっごく分かっているんですけど、この量の資料を精査するなんて専門職でもない榛名には荷が重いです! 帰って金剛お姉さまたちとお茶会したいです!)

提督「どうした? なにか分かったか?」

霧島「あ、す、すみません、お邪魔してしまいましたか?」

提督「いや、作業が終わったらお前たちの声が聞こえてきたから様子を見に来ただけだ」

霧島「もう終わったんですか?」

提督「ああ。得意分野だからな。ん? 榛名、何を縮こまっている?」

榛名「あ、いえ、なんでもないです」

提督「そうか? まぁ、いい。俺の分の資料だが、むこうの机にまとめてあるからお前たち分の資料がまとまり次第、目を通してくれ」

霧島「はい、分かりました。明日までには所見も含めてすべてまとめた資料を提出します」

提督「……まぁ、なんだ。お前たちの本分は海の平和を守ることだ。感謝しているが、無理はしないようにな」

霧島「ありがとうございます」

提督「ん。榛名もご苦労。私はこれで退出するが、お前も無理をしないように」

榛名「りょ、了解しました……榛名は大丈夫です」

提督「はぁ……お前はさっきからそればかりだな」

榛名「はひぃ。す、すみません」

提督「別にいい。ああ。そうだ。最後に写真を一緒にとらせてもらってもいいか?」

霧島「? はい、大丈夫ですが、突然、どうしたのですか?」

提督「なに、執務の一環だ」

霧島「さっぱり意味が分からないのですが……」

提督「まぁ、いい。追って説明する。榛名もも問題ないか?」

榛名「は、はい」

 カシャ

提督「よし、三人でも使用可能だな。なるほど交互に数字がうつるようになるのか。これだけでも何かに転用できそうなものだが」

霧島「?」

提督「ああ、すまない。それではな」

ギィー、バタン

榛名「……はぁ、やっと提督がいなくなってくれましたぁ」

霧島「あら? 榛名は提督が嫌いなの?」

榛名「嫌いというか怖いじゃないですか……もう見た目が曲者とか鼻につくって感じですから。おまけにあの低い声ですよ? 絶対に駆逐艦の皆さんからはお化けより怖がられてますよ」

霧島「ブフフ……! だ、ダメよ、そんなふうに言っちゃ」

榛名「良いじゃないですか、それぐらい。はぁ、緊張しっぱなしだったから体中、強張っちゃってますよ」

霧島「後でお礼にマッサージでもしてあげましょうか?」

榛名「遠慮しておきます。霧島のマッサージ強すぎて、この前は骨おれちゃうかと思ったんですからね!」

霧島「そ、そうかしら? 司令はちょうどいいって言ってくれたんだけど……」

榛名「絶対、強がりです。って、それよりも霧島って提督のこと、私が着任したときは悪く言ってたとおもうのに最近は随分と仲よさそうですね」

霧島「そ、そんなことは――!」

榛名「いえいえ、それは通しませんよ! 仲が悪くてマッサージなんか男女でするわけないんです! 勝手は榛名が許しません! さぁ、面白い話をしてください!」

霧島「あ、あのねぇ、それよりも資料を――」

榛名「OK、OKデース。手と目は資料に、口と耳は霧島のお話。OK?」

霧島「お、OK」

  XX13年 鎮守府

提督「ふむ、霧島、お前がここに召喚された理由は分かるか?」

霧島「……分かりません」

提督「分からないのだとしたらお前の頭にはふくさでもはいっているのだろうな。私が指示した編成と今回報告にあがっている編成が違う。こんな馬鹿げたことができるのは旗艦であるお前だけだ。お前が編成をほかの艦娘に偽って伝えた、間違いないか?」

霧島「失礼ですが、あなたの指揮に問題があったから現場で判断したまでです。提督は実際に戦闘を行わないので現場のことがまるで分かっていないようですので修正いたしました」

提督「それは自白ととってかまわないな?」

霧島「沖ノ島海域は攻略するには圧倒的な火力が必要です! ですから、戦艦6隻の大艦隊で敵を叩きつぶすべきです」

提督「制空権の無い、低速高速交じりの戦艦部隊による攻撃が有効だと? それに私の作戦行動の意味を完全にお前は理解しているのか?」

霧島「前者にお答えするなら、私はそう判断しました。後者は海域の突破でしょ? 当たり前のことを聞かないでください」

提督「話にならないな。もう少し頭が回ると思ったが見込み違いだったな。まるで白痴のようだ! お前のような歓待の頭脳を持てた私は本当に幸せ者だよ、涙が出そうだ! 当分、顔も見たくない! 本来であれば、憲兵に引き渡して軍法会議にかけてやりたいが、難所を前に戦力を減らしたくはない。独房入り7日だ!」

霧島「……」

提督「返事はどうした!? お前のその口はたわ言しか吐けないのか?」

霧島「……了解しました」 ギリッ!ギリッ!

提督「返事が遅い! 腹から声を出せ!」

霧島「了解!!」



 鎮守府 独房

赤城「ごめんなさいね。提督からの命令ですから」

霧島「いえ、赤城さんが謝ることじゃないです」

赤城「……本来ならばこの独房入りの最長期間は3日だというのに提督にも困ったものだわ」

霧島「下士官の気持ちなんかわから無そうですからね、エリート育ちの提督は楽で良いですよ。私たちが海面で命を欠けている間にしていることは椅子を磨くだけ、なんであんなやつの命令に従わなければならないんですかね。最初ッから気に入らないかったんです! あいつの変わりに私が指揮すれば沖ノ島なんて一週間で超えて見せます! そうだ、ここから出た後、いっそ、後ろから――」

赤城「ちょ、ちょっと落ち着いて! それ以上は流石に……」

霧島「……失礼しました」

赤城「いえ、聞かなかったことにします。とにかく、食事は一日麦飯六合と塩と水で寝具はありません。つらいと思いますが、どうぞ耐えて下さい」

霧島「はい」

赤城「……それでは失礼します」


 鎮守府 独房

霧島(あれ、遠くで虫の声が聞こえる。ということは夜になったのね)

霧島「いけない、まだ一日もたっていないのに時間の感覚が狂ってきてる」

?「ここはいつでも薄暗いからな。そうもなる」

霧島「誰ですか?」

提督「私だ」

霧島「……何のようです」

提督「別に特別なようは無い。ただ視察に来ただけだ」

霧島「それはご立派なことで」

提督「で、少しは頭が冷えたか?」

霧島「私は間違っていたとは思いません。現在、開発されている艦航・艦爆機では敵の分厚い走行を抜けないのは自明の理です」

提督「言いたいことはわかる。しかし、だ。それをなぜ私に最初から具申しなかった?」

霧島「どうせ、私たちの言うことなんて取り上げる気もないんでしょ? よくいえたものです」

提督「そんなことは無い。有効と判断すればお前の意見にも耳を貸した」

霧島「信用できません」

提督「はぁ……なら、勝手にしろ」

霧島「うっ! ちょっと何を投げつけて、ってこれは?」

提督「冬用の毛布だが勝手に使え。くれぐれも赤城にばれるなよ? 端に紐を縫い付けておいた。昼はその鉄格子に紐をかけて外に出しておけ。こんな鎮守府のはずれを通るやつがいるとも思えん」

霧島「何のつもりです」

提督「お前が犯したのは重大な命令違反であるからな、厳しい罰が見せしめの意味でも必要だったが体を壊されたら元も子もないんだよ。お前を出したら再度、沖ノ島海域の攻略作戦を発動する」

霧島「……」

 xx17年 資料室

榛名「それで? それで? どうしたんです? 早く続きを教えてください」

霧島「はぁ……手が止まってますよ」

榛名「あ、ごめんなさい。でも、榛名は鎮守府に着任したの金剛型の中で一番、遅かったからその話は知りませんでした」 

霧島「私が独房から出た日に入れ替わるように着任しましたからね。榛名が提督を怖いと思うのも、そのせいでしょうね。あれ以来、提督のことを極度に怖がる子も出てきてしまいましたし」

榛名「へぇー、そうなんですか。だから、私が着任してきたとき提督の怖い噂話で鎮守府がいっぱいだったわけですね」

霧島「そういうこと。それにしてもまさか自分から独房入りを命じたのに毎日、生活必需品を持って訪れるなんて間抜けを見ているうちに毒気が徐々に抜かれてしまいましたよ」

榛名「それでも私が着任してきたときは霧島まだ提督のこと随分と嫌っていましたよね?」

霧島「当たり前です! それだけで今みたいに信頼するようになるなんてとんだマッチポンプにひかかってるだけじゃない」

榛名「あー、それもそうですね」

霧島「そうね、私が司令を初めて尊敬するようになったのは実はそのすこし、後のことで――」


  XX13年 鎮守府


提督「ふむ、赤城から報告書が上がったか」

大淀「はい、一度、目を通しておかれるようにお願いします」

提督「分かった」

提督(やはり、私の予想よりもだいぶ低い結果になったな)

提督「大淀、執務が終わったら霧島に出頭するように伝えておいてくれ」

大淀「霧島さんですか? 座学の成績も優秀だったとおもうのですが――」

提督「こんなことで意見具申は求めていない」

大淀「チッ。了解しました!」

提督「頼んだぞ」




霧島「霧島、出頭いたしました」

提督「今回は罰則与えるために呼んだのではない。楽にしていい」

霧島「はぁ」

提督「まずはお前の座学の成績を見せてもらった。比叡以上、金剛以下。よくこれで艦隊の頭脳云々いえたものだな」

霧島「……嫌味を言うためによんだのですか?」

提督「違う。これは話の枕というものだ」

霧島「はぁ?」

提督「なんだ」

霧島(あれで話の枕だと思っているなら頭おかしいです。この人)

提督「……いや、なんだ、あれだ。沖ノ鳥島海域の攻略であるがお前の案を採用してみようと思う」

霧島「提督、本気で仰っているのですか?」

提督「敵、空母の艦載機についても赤城が何度も出撃してくれたおかげでデーターが集まった。結論だけで言えば、私の想定以下の能力であった。お前たちの装甲をそうそう抜けるとは思えない」

霧島「それで」

提督「……都合が良いとは思っているが、お前を再度、旗艦に任命する。敵の状態は収集しているのだろう?」

霧島「は、はい!」

提督「ならばいい。艦隊旗艦は霧島、2番艦以降の策定は任せる。最後に私の元へ報告するように」

霧島「了解しました! 艦隊旗艦、霧島、見事に沖ノ鳥島を奪回して見せます!」

提督「期待している」



 鎮守府 資料室

榛名「え? それだけですか?」

霧島「それだけってことはないでしょ。私は自分が一番、やりたかったことを提督はやらせてくれたのよ? それに自分の案をとれたデーターから即座に部下の――それも険悪な関係にある部下の案に転換させた。なかなか出来ることじゃないと思うの」

榛名「ま、まぁ、それはそうですね……」

霧島「それにね、そうやってそれまでの色眼鏡をはずしてみるとね、努力の方向間違えてたり、ちょっと感性がずれていたりしてて見てて可愛いなんて思うときもあるのよ」

榛名「それはちっと分かんないです……」

霧島「そうかしら?」

榛名(霧島って男性の趣味悪いんですね……)



榛名・霧島編 艦

今日はここまで

次回以降は

二航戦→霞→満潮→曙

こんな感じを予定しています。コンマ取れてないときとかに比叡と提督のドクドククッキングとか、霧島と提督のお話とかも書いていって出来次第、あげる予定なのです。


最後にコンマだけ投げとくぜよ

提督から飛龍への相性度 ↓ コンマ以下
飛龍から提督への相性度 ↓×2 コンマ以下

提督から蒼龍への相性度 ↓×3 コンマ以下
蒼龍から提督への相性度 ↓×4 コンマ以下

飛龍から蒼龍への相性度 ↓×5 コンマ以下
蒼龍から飛龍への相性度 ↓×6 コンマ以下

人間的には嫌いだけど能力は優秀で信頼できるから従うなんて軍隊らしくていいじゃないか、ってか害与えてるわけじゃないから反逆なんかされないでしょ

正直嫌われてるのは深刻なコミュ不足が原因だから少し頑張ればすぐとはいかなくても改善は難しくなさそう
何人かやるごとに仲直りというか感激改善話をやってほしいわ

微妙な時間やけど、再開します。

提督から飛龍への相性度:77 
飛龍から提督への相性度:46

提督から蒼龍への相性度:73
蒼龍から提督への相性度:08

飛龍から蒼龍への相性度:72
蒼龍から飛龍への相性度:65

平均値約57……普通だな!(目そらし)

蒼龍から提督への相性度が10を下回ったので好感度コンマとります

提督から蒼龍への好感度 ↓コンマ以下
蒼龍から提督への好感度 ↓↓コンマ以下

提督から蒼龍への好感度:83
蒼龍から提督への好感度:89

ご協力感謝します!
書いてくけど、仕事中なんで遅くなるかもしらぬい。

前回、長いとぐだるから短くしよ! って決意したんですけど、長くなりました……短編ss完走した気分だぜ!
完成したので投下していきます

鎮守府 執務室

コン、コン

提督「……入れ」

蒼龍・飛龍「失礼します!」

飛龍「第一艦隊帰投いたしましたので、旗艦・飛龍、ご報告にあがりました」

提督「ご苦労。報告を」

飛龍「はっ! 我が艦隊は南方方面サーモン海域を進撃、敵中枢艦隊と交戦の後にこれを撃破いたしました」

提督「損傷はどうだ?」

飛龍「山雲が中破しましたが、ほかの僚艦はほぼ無傷です」

提督「そうか……山雲は入渠させたのち、朝雲を伴って8時間後に再出撃せよ」

飛龍「任務受諾しました。ただ一つお尋ねしてもよろしいでしょうか?」

提督「なんだ」

飛龍「私たちは連日、サーモン海域に出撃していますが、作戦行動の目的がいまいちはっきりしません。作戦完遂の要項を示してください」

提督「成る程な。サーモン海域の中枢部隊とされる敵の編成は覚えているか?」

飛龍「はい、補給艦1隻・戦艦2隻・軽巡洋艦1隻・駆逐艦2隻による輪形陣もしくは駆逐艦を軽空母に、軽巡洋艦を空母に変えた編成が確認されています」

提督「そうだ。サーモン海域は前哨戦において姫級まで現れる海域だ。しかし、中枢部隊は補給艦を守るように布陣している。これはおそらくサーモン海域奥地にから敵の大部隊が現れる前の橋頭堡を築こうとしているのだろう。よって、これを妨害し、敵本隊の進軍の遅滞を図ることが本作戦の目的である」

飛龍「えっ、それじゃあ敵との物量作戦に勝利するまで終わりはないということですか?」

提督「そんなことは言っていない。もうしばらくすれば偵察にだした第2艦隊によって、敵大部隊の補足が成功するだろう。その後、精鋭艦隊による強襲を仕掛け、これを撃滅する。それまでの辛抱だ、疲労もたまると思うがしばらくは耐えてくれ」

飛龍「はっ! 了解しました」

提督「苦労をかけるな。お前たちの奮戦を祈る」

飛龍「ありがとうございます。それでは失礼します!」

提督「……少し待て。一枚、写真を取らせてもらってもいいか」

蒼龍「? ええ、大丈夫ですけど突然、どうしたんですか?」

飛龍「出撃前に写真なんてちょっと不吉ですね」

提督「執務の一環でな。大淀より艦隊と私の不和があると上申された。それを改善するためにこの写真機を使って私とお前たちの相性を調べている」

蒼龍「調べているってそれでどうするつもりなんですか?」

提督「最初は相性が良い艦娘と積極的に交流を図っていき、その艦娘たちを橋頭堡に私と鎮守府全体のコミュニケーション不全を改善していく計画なのだ」

蒼龍「やっとそういうことをしてくれるんですね! 提督にとっての草鹿さんは大淀さんだっただ!」

提督「は?」

蒼龍「いえいえ、こっちのお話ですから気にしないでください」

提督「まぁ、いい。そういうわけで協力してもらえないだろうか?」

蒼龍「私たちは大丈夫ですよ! ね、飛龍?」

飛龍「え? まぁ、いいけど」

提督「よし、それならばこっちに来てくれ」

 カシャッ

提督「よし、出てきたな」

蒼龍「どれどれ、見せてくださいよ。あれ? なんか数字が出たり消えたりしてますし、
なんかピンクの数字が私と提督にだけありますよ」

提督「おそらく一人が表示がない際にほかの二人から表示されているのが、その人間に対しての相性度なのだろう」

飛龍「なるほどね。それだと今は私に表示がないから、これが提督と蒼龍が私に対しての相性度なのね」

提督「そういうことだろうな」

蒼龍「ピンクの数字は何なんですか?」

提督「これは極端な相性が出た場合にお互いの気持ちを知るために表示される好感度だ。尊敬、愛情などのプラスの感情を表示したものらしい」

飛龍「えっ? じゃあ、なんですか蒼龍は提督に対して嫌な人って思ってたけど、今では憎からず思っているって感じですか? っていうか、提督、私たちのこと結構、気に入ってくれてたんですね」

提督「蒼龍の件は本人に確認しろ。まぁ、私からお前たちに大してはあったときから大いに期待していた。なんせ、燃費が安かったからな。赤城や加賀の出撃させると資材の備蓄が難しいと思っていたところだったからな、お前たちはうまく機能してくれた」

飛龍「はぁ……本当に提督は朴念仁というか。で、蒼龍はどうなのよ、そこんとこ」

蒼龍「あ、あ、あわわ……! わ、私は急用を思い出したので失礼します!」

バタン!

飛龍「青春だねぇ、あんな子に好かれちゃって提督がうらやましいなぁ。あっ! 提督、その写真、もらってもいいですか?」

提督「写真の譲渡については問題ない。ただ馬鹿なことをいっている暇があるなら、さっさと休養をとれ」

飛龍「またまたぁ、てれなくていいんですよ?」

提督「? 何の話だ」

飛龍「えっ……」

提督「用件がないならさっさと退室しろ。私も午前の間、執務をおろそかにしてしまって忙しいのだ」

飛龍「えぇ……失礼しました」

 鎮守府 食堂

飛龍「お、いた、いた。おーい、蒼龍!」

蒼龍「……なによ」

飛龍「そんなに怒らなくていいじゃん。ほら写真、もらってきたからあげる」

蒼龍「……まぁ、写真はもらっておくよ。でも、さっきのはないじゃん! 滅茶苦茶、恥ずかしかったんだから!」

飛龍「ああ、大丈夫、大丈夫。提督、全然、気にしてなかったよ」

蒼龍「それはそれで嫌だなぁ」

飛龍「まぁまぁ、でも確かに提督のこと避けてた蒼龍がいつのまにかそんなことになってるとは思わなかったよ」

蒼龍「むぅ」

飛龍「で、何があったのよ? お姉さんに教えてみなさいな」

蒼龍「笑わない?」

飛龍「笑わない、笑わない」

蒼龍「なら、いうけど、飛龍は私の艦長だった柳本大佐のこと覚えてる?」

飛龍「そりゃあ、もちろん覚えてるよ! 柳本柳作大佐でしょ? 多聞丸ほどじゃないけどい立派な人だったと思うよ」

蒼龍「多聞丸云々は飛龍だからおいておくけど、あのね、赴任してきたとき、どうしても提督を見てると柳本大佐を思い出しちゃったね、辛かったんだ」

飛龍「? 見た目も違うし、性格も提督はあんなに優しいとは思えないんだけど……」

蒼龍「柳本大佐も私に着任してきた当初はあんな感じだったの。融通が聞かないし、部下にはかなり厳しかったし……」

飛龍「へぇ。それは初耳だなぁ」

蒼龍「友人の草鹿航空参謀長に助言を受けるまではそりゃあもう凄かったんだから」

飛龍「あはは……それじゃあ提督を見てると思い出すのも分かるわ」

蒼龍「うん。だからね、私、提督を見ると胸が張り裂けそうだったの。悲しくて、辛くて声も聞きたくなかった」

飛龍「そういうものかなぁ? 私は提督が多聞丸そっくりなすっごく嬉しいけど」

蒼龍「それでも私はだめだったの! 艦娘として誕生したときから心にこびりついていたの! 炎の中に響く大好きだった艦長の『蒼龍、万歳!』の声が」

飛龍「……ちょっと軽はずみだったね。ごめん」

蒼龍「……そんなことないよ」

飛龍「まぁ、それでどうしてそんなところから提督のこと気にいったのよ?」

蒼龍「それはね――」

XX14年 8月 鎮守府執務室

提督「この度、大本営よりアリューシャン列島の攻略を目的とするAL/MI作戦の発動が通達された。各員、奮戦努力せよ」

加賀「それで私たち一航戦・二航戦を呼び出したのなら、随分、いい趣味をしてますね」

提督「無駄口をたたくな! お前たちを召喚したのにはしっかりとわけがある。最近では艦娘が各々発する微弱な電磁波によって深海棲艦の発する妨害電波を弱めることが可能であるという報告があがっているのだ。その多くは各艦娘が戦没した地域や活躍した海域と重なるという」

赤城「と、いいますと、今回の作戦では私たちを活用するおつもりでしょうか?」

提督「そういうことだ。現在は他の鎮守府が先行して海域の調査を行っている。それが済み次第、われらも出撃する。今回は多方面に同時展開する作戦指揮をとらなければならない。よって、執務室に定番するのでそのことも覚えておくように」

飛龍「作戦の詳細はどんな感じですか?」

提督「今はまだ情報が少ないので明言は避ける。追って、大淀から編成ならびに出撃ポイントなどは伝達させる」

提督「……他になければ解散だ。各位、しっかりと艤装の整備をしておくように」

赤城・加賀・飛龍・蒼龍「「「「了解しました!」」」」


  XX14年 8月 鎮守府 間宮

赤城「しかし、AL/MI作戦とはさすがに気分が高揚します!」

加賀「赤城さん、それは私のセリフです。前回と同じ轍は踏みません」

飛龍「あ、あはは……一航戦のお二人は随分とやる気ですね」

赤城「ムシャムシャ……ゴクン。当たり前です、飛龍は敵に一矢報いていますが、私たちはそれも適わずに沈んだのです。報復戦の覚悟は十分です」

加賀「右に同じよ」

飛龍「まぁ、それもそうですね。私だって今度こそはしっかりと止めまでさすつもりです!」

蒼龍「……」

赤城「あれ? 蒼龍、元気が無いですけど、どうかしました?」

蒼龍「え、え? そ、そんなこと無いですよ! 美味しいですよね、間宮さんのお菓子!」

加賀「……一番最初に沈んだのに随分と浮ついているようね。そんなことじゃ、今回も同じ結果になるわよ」

蒼龍「そ、そんなつもりは――」

赤城「まぁまぁ、落ち着いてください。加賀さん、今は戦場にいるわけではないんですから」

加賀「……蒼龍、言い過ぎたわ。ごめんなさい」

蒼龍「い、いえ、私もちょっとAL/MI作戦と聞いて浮ついていました」

飛龍「蒼龍、大丈夫? なんだか、随分と顔色悪いけど」

蒼龍「だ、大丈夫! さ、残りも食べてちゃいましょう!」

赤城「あ、ちょっとそれは私の安倍川ですよ!」

飛龍「……」

  XX14年 8月 鎮守府 波止場


蒼龍(真っ赤……まるで海も空も燃えてるみたい)

――『蒼龍、万歳!』――

蒼龍「うっ!」

蒼龍(やだ、やだ……! 折角、飛龍や赤城さん、加賀さんにまた会えたのにまた誰かが沈んでしまうかもしれないなんて……またあんな冷たくて暗い水底に戻るなんて絶対に嫌! そうよ、指揮する提督がいなくなっちゃえばこんな作戦――)

提督「何をしている」

蒼龍「ひぃ! て、提督!」

提督「なにを驚いている? まぁいい」

蒼龍「? あれ、おタバコ、吸われるんですか?」

提督「たまにな。恩賜のタバコを腐らせるわけにもいかんだろ」

蒼龍「へぇ」

提督「ふぅー、駄目だ、やはりうまく感じない」

蒼龍「え? それなのにすってるんですか?」

提督「恩賜だからといっているだろう! 陛下からの頂き物を粗末にできんだろう!」

蒼龍「は、はぁ……」

提督「……何をあきれたような顔をしている! 菊の御紋を粗末に扱ったらお前たちも独房にぶち込むからな!」

蒼龍「そんなことしませんよ……」

提督「なら、いい。そういえば、いつも金魚のフンみたいに一緒にいる飛龍はどうした?」

蒼龍「その言い方止めてください」

提督「ん?」

蒼龍「もういいです……」

提督「とにかくだ、AL/MI作戦においてお前たち一、二航戦が勝敗の鍵を握ることになるだろう。奮起せよ」

蒼龍「……ね。ねぇ、提督、やっぱり私たちを使うのは考え直してもらえませんか?」

提督「何を言ってる?」

蒼龍「やっぱり変ですよ!? 史実で敗れた私たちが行ったところで同じことを繰り返すだけなのかもしれないんですよ!? いいえ、きっとそうなります!」

提督「泣き言は聞かんぞ。必要な艦娘を必要な戦場に送り指揮するのが私の仕事だ。必要とあれば海底での戦場にでもいってもらう」

蒼龍「私は潜水艦じゃありません!」

提督「冗談だ、馬鹿者」

蒼龍「!? なんなんですか! 普段は冗談の一つも言えないくせに、こんなときばっかり!

提督「ふむ、同期には場を和ませるなら冗句の一つも言えといわれたのだがな」

蒼龍「タイミングを考えてください!」

提督「成る程な。今後は控えるようにするが、私の意見は変わらないぞ」

蒼龍「ッ!! なら、もういいです!」

提督「ふん。何を心配しているのか知らないが、お前たちが沈むことは無いさ」

蒼龍「どうして言い切れるんですか!?」

提督「艦娘を沈めたとなれば、私の首にも響くのだ。そんな馬鹿な作戦は立案しない。お前たちはせいぜい、大破しないことと奮戦することだけを考えておけ」

蒼龍「不測の事態だってあるでしょ! 気軽に言わないで!」

提督「……あ」

蒼龍「?」

提督「ば、馬鹿者! 話が長かったせいで菊の御紋まで燃えるところだったでは無いか! ここ一年で一番の失態だ!」

蒼龍「えぇ……」

提督「とにかくだ、 お前たちが沈むようなことは絶対にさせんからそこだけは了解しておけ! いいな! くそ! なんと無様なことだ、自分の頭を勝ち割ってやりたい!」ブツブツ……

蒼龍「行っちゃった……さすがにあんな人と一緒にしたら柳本艦長怒るかな……」

 XX14年 8月  MI島 近海

赤城「……提督、敵艦隊の消失を確認しました」

提督『油断するなよ。彩雲を全機発艦させて、周囲の偵察を怠るな』

赤城「はい!」

加賀「どうやら全員無事ですね」

飛龍「あ、あはは、大破しちゃいましたけどなんとか」

加賀「……まったく。あれだけのことを言ったのに、蒼龍にMVPをとられてしまったわね。この間のことはもう一度、謝るわ。ごめんなさい」

蒼龍「そ、それよりもみんな、無事で本当に良かったです!」ポロポロ

加賀「はぁ……何を泣いているの。そういうのは祝勝会までとっておきなさい」

蒼龍「は、はい!」

提督『ん? どうした、大淀、何をあわてている?』

大淀『はぁ、はぁ……きゅ、急報! 敵別働隊が本土近海に来襲!」

提督『何だと!? 敵艦隊の規模は!?』

大淀『せ、戦艦棲姫2隻とMI島で確認された空母棲姫1隻を確認したということです』

提督『馬鹿な! そんな余剰戦力があったというのか!? ……赤城、聞こえていたと思うが、すぐに反転せよ!」

赤城「はい! 皆さん、聞いていましたね! すぐに鎮守府に戻ります!」

加賀「やられましたね……! 飛龍、捕まりなさい! すぐに反転します!」 ギリッ!

飛龍「は、はい!」

 XX14年 鎮守府 近海

提督『き――えるか!? お――うせよ、赤城!』

赤城「はい!」

提督『我が鎮守府に残された戦力――って敵艦隊の邀げ――は成功した。しかし、空母棲姫をとり逃――た。そのせいか、鎮守府に重度のジャミングを受けている、一度、鎮守府――偵察をおこなえ』

赤城「了解」

飛龍「はぁ、良かった。本土は一安心みたいですね」

加賀「ええ、それに空母棲姫がいかに強力とはいえたかが一隻。私たちが戻れば鎧袖一触よ」

蒼龍(なにか嫌な予感がする。本当に大丈夫なの? なにか見落としがあるんじゃないの?)

赤城「ん? ノイズ? 提督、どうしました?」

大淀『て、提――! 退避し――!』

提督『何が――!?』

大淀『空母棲姫が発見――』

提督『――! ――たぞ!』

 ドーン!

無線機『ザー……』

赤城「いけません! 全速力で鎮守府に向かいます!」

加賀「……赤城さん、私は飛龍を曳航しています。二人で後から向かうので先にいってください」

赤城「了解! 蒼龍、急ぎますよ!」

蒼龍「は、はい!」


 XX14年 8月  鎮守府 港湾内

赤城「……予感的中ですね」

蒼龍「嘘……」

赤城「燃えているのは執務室がある本棟です、ドッグや寮に残っていた駆逐艦や軽巡洋艦が消火に当たっているはずです。私たちもすぐに向かいますよ!」

蒼龍「はい……」



 XX14年 8月  鎮守府 本棟入り口前

大淀「はやく消火器を持ってきなさい! 少しでも火の勢いを弱めるんです!」

赤城「くれぐれも中に入らないで!! 届く範囲からでいいわ!」

蒼龍(なにこれ……? なんなの? どうして? 私たちは勝ったのよ? なんで、またこんなのを見ないといけないの?)

――『蒼龍、万歳!』――

蒼龍(やめて!やめてよ! 助けて! 助けて、柳本艦長……!)

赤城「大淀! 提督はどうしました!?」

大淀「そ、それが逃げ遅れた艦娘がいると言って鎮守府の中に――」

赤城「チッ! それよりも消化指揮があの人の仕事だというのに! 独善的な広瀬中佐にかまっている間はありません!蒼龍! 蒼龍、何を呆け――ちょ、ちょっと! 待ちなさい! 鎮守府の中に行ってはいけません!」

大淀「ど、どうします?」

赤城「あー、もう! どうするもくそも無いでしょう! さっさと消火活動を継続しなさい!」

  XX14年 鎮守府 談話室

提督「しっかりしろ! 大丈夫か!? いっていることが分かるなら返事をしろ!」

?「う、あ……」

提督「チッ! 意識がないか……」

提督「クッソ! どうしてこいつらは見た目より重いんだ! ぐ、ぐぬぬ……日本男児の底力を見せてくれる!」

バタン!

蒼龍「提督!」

提督「おお! 蒼龍か! いいところに来た! こいつを運んでくれ! 私は他の部屋にも残っている者がいないか確認に行く!」

蒼龍「馬鹿言わないでください!」

提督「馬鹿を言っているのはお前だ! 私は鎮守府の責任者だ、避難するのは一番後と決まっている! さぁ、早く行け!」

蒼龍「……大淀さんが全員、そろっているのを確認しています!」

提督「嘘をつくな! ゲホ、ゴホ……あいつに短時間でそこまでできるはずが無い! 精々、指示しておいた消化処理に追われているはずだ! いいから行け!」

蒼龍「嫌です!」

提督「命令だ! 行け!」

蒼龍「……あー、もう! どうしてそうなんですか!? さっさと逃げればいいんですよ! どうして、どうして、そんなふうに命を粗末に出来るんですか!?」

提督「 陸でお前たちを守るのは私の職務だ! 邪魔だ!」

蒼龍「このぉ! 分からずや!」 ドゴォ!

提督「ぐ、ぐ……き、貴様、上官に向かって何をす――ドゴォ!――ギャッ!」

蒼龍「はぁはぁ……無我夢中で思いっきり二発も殴っちゃたけど、だ、大丈夫だよね?」

 ドクン、ドクン……!

蒼龍「し、心臓はちゃんと動いてる。よかったぁ……」



 XX14年 8月 鎮守府本棟正面

赤城「チィ! 火勢が強くなってきましたか! ……もう駄目ですね、総員退避!」

舞風「ちょ、ちょっと赤城さん、て、提督がまだいないよ! それに蒼龍さんだって!」

赤城「かといってあなたたちを危険な目に合わせるわけにはいかないの。聞き分けてください」

舞風「そ、そんな……!」

大淀「だ、駄目です! 何度、点呼してもやっぱり一人足りません!」

赤城「くっ! 総員退避! この命令は変わりません! さぁ、あなたたちも――」

舞風「あ、赤城さん! あれ見て!」

赤城「こんなときに何を――そ、蒼龍!!」

 XX14年 8月 鎮守府 正面エントランス

蒼龍(はぁ、はぁ……熱い、重い、意識がふらふらしてくる。やっぱり陸上じゃ艤装つけててもこれぐらいしか出力が出ない。おまけに提督殴ったときに無理しちゃった艦かな、手首もずきずきする)

蒼龍(あとちょっとなのにもう少しで外なのに……!)

――『蒼龍、万歳!』――

蒼龍(ねぇ、艦長、私がんばったよね?)

――『蒼龍、万歳!』――

蒼龍(だって、あの作戦を今度は成功させたもん。誰も沈まずに、それもあの時は一番最初に沈んじゃった私がMVPなんだよ……?)

――『蒼龍、万歳!』――

蒼龍(だから、もう……)

?「――!」

ドンッ! 蒼龍(えっ。突き飛ばされた……?)

ガタン!
蒼龍(あ、ああ……危なかった。も、もう少しで瓦礫の下敷きになってた)

赤城「蒼龍! 提督をこちらに!」

蒼龍「あ、赤城さん!」

赤城「早く!」

蒼龍「は、はい!」

?「――、万歳」

 XX14年 8月 鎮守府本棟 正面

提督「ぐっ……か、艦娘はしっかりと全員、そろっているか?」

大淀「はい! 全員の避難を確認しました!」ニコニコ

提督「蒼龍め、加減もせずに殴りおって……! 下手をすればあれで死んでいたぞ!」

大淀「そうですね」ニコニコ



赤城「はぁ……相変わらずにぎやかな人ですね。しかし、蒼龍、今回はお手柄でしたが、旗艦の命令はちゃんときいてくださいね?」

蒼龍「は、はい……すみませんでした」

赤城「はぁ、そこまでに萎縮しないでください。あなたのおかげで鎮守府の戦力を減らさなくかったのだから誇ってしかるべきです」

蒼龍「そんなこと無いです」

赤城「? なにか、ふっきれたような顔ですが何かあったんですか?」

蒼龍「はい!」

赤城「そうですか。なんだか、分かりませんが、あなたがいいならよしとしましょう」

 鎮守府 食堂

蒼龍「――って感じかな」

飛龍「へぇ、でもよくわかんないなぁ。その中に提督を気に入るようになる要素あった? あたしとしては心動かされないんだけど」

蒼龍「うん、あれ以来ね、提督を見ても何か暖かい気持ちになるようになったの。きっとこの人も柳本艦長みたいになれるって」

飛龍「ふぅーん、そんなものかなぁ……」

蒼龍「そんなもんだよ」

蒼龍(大丈夫。今度は絶対に沈まない。そうなんでしょ? 提督。大丈夫、私がいればまた殴ってでも助けてあげます。そう、ずっと守ってあげますから……)


 蒼龍・飛龍編 艦

というわけで、長くなった割に微妙な気がしますが飛龍・蒼龍編は終わりです。

>>105
区切りよさそうなところで関係改善はやっていく予定です。
その際はコンマ判定何回かする予定なのDETH!

申し訳ないのですが第三郡から転げ落ちそうなので、全力で東急ぶん回します。
なので、今日中に投下、出来るかわからないけど霞のコンマだけとらせてください……。

あと、『相性度』→『印象度』の方が分かりやすいかなと思ったのですが、どうでしょう?
意見もらえれば幸いです。


提督から霞への相性度 ↓コンマ以下
霞から提督への相性度 ↓↓コンマ以下

提督から霞への相性:56
霞から提督への相性:88

これはお母さんですわ。

>>133
数値が高いか低いと好感度判定も行うってことだし「感情度」とかどうだろ?
高い感情度の時に高い好感度なら愛情で好感度が低ければ激情、みたいな感じにできるし

人の心が全然分からないだけでこの提督は善人だね
結構好き(見てる分には)

少なくともケッコンはしてないだろうなぁ

確かに遠くから見てる分にはいいんだが傍にいたら嫌だわあ…
改善というか一度凹んで欲しいww

乙です

この提督はサイコパス気味の自己愛性パーソナリティ障害持ちなのかも
対岸の火事で見てる分には笑えるけど、
自分の上司や担任の教師とかは絶対に嫌なタイプ

ただのツンデレなだけの気もするがな
ほらベジータとか比叡じゃないほうの飛影とか
あんな感じのキャラ
嫌いじゃない

霞編出来たデー
投下していきます


 鎮守府 執務室

?「入るわよ!」

バタン!

提督「……ノックをしてから入室しろ」

霞「はっ! やましいことがないならいつ誰が入ってきてもいいじゃない」

提督「礼節の問題だ。来客があった場合はどうするつもりだ」

霞「あっ、そう。礼節云々いうならこっちの目を見て話しなさいよ! 説得力がないのよ! このクズ!」

提督「……はぁ。再三、言っているがその呼び方はどうにかならんのか」

霞「クズ司令官なんだからクズで十分じゃない。それといい加減、こっちを見なさい!」

提督「はぁ……その点については、すまなかったな。最後の一枚だったものでな」

霞「なんの書類よ、それ」

提督「お前が知る必要はない」

霞「へー、そーですか。一人で隠し事なんて随分と悪巧みがすきなのね!」

提督「……今後の作戦についてだ。それ以上は言わん」

霞「なによ、それなら早く言えばいいじゃない。で、どんな作戦なのよ。ちょっと見せなさい」

提督「馬鹿を言うな! 作戦というものは微に入り細を穿ったものではないといけないのだ。不完全なものが部下の耳に入れば、作戦行動事態に疑問を抱くことになる。その不信がかさなり、命令違反という形で噴出する。それを防ぐためには隠密性は非常に重要だ」

霞「少しはあんたも頭は使ってるのね。その心がけは立派だけど、艦隊の空気を先に何とかしなさいよ。いつかその大事な頭も吹っ飛ぶわよ」

提督「最近になってやっと私もその件に気がつけた。現在は改善に向けて鋭意努力している。それよりもだ、私が頭以外使ってないような言い方をするな」

霞「事実でしょ?」

提督「……まぁ、最近ではそうだな」

霞「はぁー、やだやだ。そんなんじゃ、すぐに体壊すわよ」

提督「む。それもそうだな、善処しよう」

霞「まぁ、いいけど。とにかく作戦が完了したわ。報告を聞きなさい」

提督「結構」

霞「第二艦隊は第一艦隊の攻勢で敵がひるんだ隙をついて、南方方面サーモン海域北方に突入。その後に敵前哨部隊と思われる敵艦隊と交戦、その際に新型と思われる敵艦を確認したわ」

提督「む? 新型の特徴はどうだった?」

霞「まだ報告の途中でしょ、黙って最後まで聞きなさいよ!」

提督「……はぁ」

霞「なによ、なんか文句あるの?」

提督「いや、もういい。報告を続けてくれ」

霞「もういいのか、報告を続けるのかはっきりしなさいよ!」

提督「言いがかりは止めろ」

霞「あら、逆切れしないの? そういえば今日は随分と堪忍袋の尾が長いわね」

提督「……金剛に少したしなめられてな。意識している」

霞「あっそう。殊勝な心がけじゃない。それじゃあ、報告の続きよ。敵の編成は新型深海棲艦1隻、軽空母ヌ級1隻、重巡洋艦リ級1隻、軽巡洋艦チ級1隻、駆逐イ級2隻よ。まず航空戦において制空権は確保したけれど、敵艦載機の攻撃によって、千代田さんが中破。砲撃戦に移行するも敵新型の砲撃によって長門さんが大破。続く雷撃戦において神通さんが放った魚雷が敵新型に命中。轟沈を確認したけれど、新型の魚雷が赤城さんにあたって中破。これ以上の調査は断念して撤退したわ。以上よ」

提督「軽空母一隻の艦載機が千代田と赤城、瑞鶴の艦載機群を抜けて、千代田を中破せしめるほどの攻撃を行ったということか?」

霞「ああ、さっきの質問に先に答えておくけどね、新型深海棲艦は航空戦、砲撃戦、雷撃戦のすべてに参加してきたわ。長門さんの装甲を一撃で抜いたのだから、ラッキーヒットでもなければ相当の火力ね」

提督「……水上機母艦か?」

霞「さぁ? 発艦してたのは水上機には見えなかったけどどうかしらね」

提督「厄介だな。まぁ、いい。次回の第一艦隊突入時に威力偵察を行って、さらに調査を続行する」

霞「あっそ。じゃあ、あたしもお役ごめんかしらね」

提督「ああ、ご苦労だったな。期間は扶桑に引き継ぐように」

霞「はい、はい」

提督「さて、編成はどうしたものか――」

ポッポー、ポッポー

提督「――む。もうこんな時間か」

霞「はぁ、私はお腹すいたから戻るわね」

提督「まぁ、待て。第二艦隊旗艦を勤めた労をねぎらいたい。夕食でもどうだ?」

霞「あら、本当に珍しいわね。明日は槍が降るわね」

提督「槍が降っては困る。出撃、演習ができないではないか」

霞「……冗談に決まってるじゃない。頭おかしいんじゃない!?」

提督「私のほうも冗談で返しただけではないか? なんでそこまで言われないといけないのだ」

霞「冗談に聞こえないのよね、その真顔で言われると」

提督「……そういえば蒼龍に冗談を言うのは止めろといわれていたな」

霞「それ、蒼龍さんが入ったことが正しいわよ。あんたが言うと面白くない上に正気を疑う感じに聞こえるもの」

提督「ふむ、そうする」

霞「で、何を食べに連れて行ってくれるの?」

提督「ウナギだ」

霞「へぇ、いいじゃない。ちょっと待ってなさい、着替えてくるわ」

提督「ああ、ちょっと待てくれ。執務の一環なんだが一緒に写真を撮ってもらえないか」

霞「はぁ? 嫌よ。何に使われるか分からない写真なんて絶対に嫌」

 バタン!

提督「執務だといっているではないか……」

 鎮守府 駆逐艦寮 第八駆の部屋

朝潮「あっ、お帰りなさい。任務はどうでした?」

霞「まぁまぁよ。それよりもちょっと出かけてくるわ」

朝潮「む! こんな時間から外出なんて駄目です!」

霞「いいのよ、クズのお供だから」

朝潮「クズ?」

荒潮「司令官のことよねぇ。それよりも随分、おめかししてるけど何しにいくのかしら~」

朝潮「むむ! 司令官のことをクズだなんていってはいけません! 独房入りになったらどうするつもりなんですか!」

霞「いいのよ、あいつもそこらへんはもう諦めてるみたいだし。それと別にご飯食べに行くだけ!」

荒潮「あらぁ~」

霞「なによ、その目は! 喧嘩売ってるなら買うわよ」

荒潮「そんなつもりはないわよ。まぁ、楽しんできてねぇ」

霞「もういい! さっさと行ってくるわ!」

大潮「大潮、お土産は食べられるものがいいです!」

霞「買ってくるわけないでしょ!?」



 鎮守府 正門前

提督「随分と冷え込んできたな。この分では今年は暖房器具は早めに出してやったほうがいいかも知れんな」

霞「待たせたわね」

提督「いや、別に5分ほどだ。気にするな」

霞「……本当に一言多いわね」

提督「何だ?」

霞「はいはい、いいから、行くわよ」

提督「? ああ、こっちだ、私が普段、使っている店がある」

霞「せいぜい、美味しい鰻を期待しているわ」

 鎮守府近くの町 鰻屋

大将「らっしゃい」

提督「ご無沙汰している。座敷をつかわせてもらってもいいか?」

大将「あ? 娘さんかい? 提督さんがひと連れてくるなんて珍しいじゃねぇか」

提督「まぁ、そんなもんだ」

霞「ち・が・うでしょ! あんたの娘なんか絶対、嫌よ!」

提督「……そうか」

大将「まぁ、いいよ。提督さんのことだ、誘拐ってわけでもねぇだろ? で、今日も鰻重の特上を三つでいいのかい?」

提督「む。私はそれでいい。霞はどうする?」

霞「じゃあ、あたしも特上でいいわ」

提督「では、特上4つだな。あと大将にひとつ頼みがあるんだがいいか?」

大将「海軍さんにはお世話になってるし、無理なことじゃなければ聞いてやるよ」

提督「それはありがたい。鰻のゼリー寄せという料理を作れるか? 出来れば作り方を教えて欲しいのだ」

大将「ゼリー寄せだぁ? にこごりとかじゃなくて?」

提督「ああ」

大将「……悪いけど、ちょっと分からねぇわ。力になれなくてわりぃな」

提督「いや、問題ない。こちらこそ無理を言って申し訳なかった」

霞「ゼリー寄せってなによ? 美味しいの?」

提督「む。私も今日、知ったのだがロンドンの郷土料理の一つらしい」

霞「それじゃあ、鰻屋にあるわけないじゃない。ちょっとは考えてから口、動かしなさいよ」

提督「餅は餅屋というではないか。もしやと思って聞いただけだ」

霞「それよりお客、あたしたちしかいないけど本当に美味しいの? まずかったらぶっ飛ばすわよ」

提督「大将は無愛想だからな。しかし、味は保障する。ファミレスの鰻なんか目じゃないほどにうまいぞ」

霞「あんたはいけしゃあしゃあとよくいえるわね……。あんた随分と食べるみたいだけど大丈夫なの?」

提督「ああ、飯は食えるときに食っておく性質でな。何時、配給制に切り替わるかも分からんからな。まぁ、前線で戦うお前たちの食事に関しては最優先で手配するから気にすることはない」

霞「あっそ。そういうことは赤城さんにでも言えば喜ぶんじゃない?」

提督「そうか」

霞「……一応、言っておくけどやめなさいよ。きっと怒るわよ」

提督「? ならば、止めておこう」

霞「ほんっとうにあんたの頭、一度勝ち割ってみてみたいわ」

提督「お前は本当に口が悪いな……将来が心配になる」

霞「大きなお世話よ」

大将「賑やかなところ悪いけど、出来たぜ。へい、お待ち。熱いうちに食ってくれよ」

提督「む。それでは食うか」

霞「はいはい」

 鎮守府近くの町 商店街

提督「どうだ、美味かっただろ?」

霞「まぁまぁね」

提督「満足したようで良かった。そういえばお前の部屋は八駆でひとまとめだったな」

霞「? そうだけど、それがどうしたのよ」

提督「どれ、折角だ。土産を待たしてやる。こっちだ」

霞「ちょ、ちょっと! いいわよ、そんなの」

提督「遠慮するな。労をねぎらってやるといったのだから最後まで馳走されておけ。お前も一人で上手いものを食ったと会っては居心地が悪いだろう?」

霞「……ふん! ならありがたく貰っておいてやるわ」

提督「そうしろ。近くに遅くまでやってるケーキ屋があったな。それで良いか?」

霞「な、なんでもいいわよ」

提督「ならさっさと行くぞ」

霞「ちょ、ちょっと!」

提督「なんだ」

霞「ぁ、ありがとう」

提督「……ふむ。礼には及ばんさ」

霞「あぁ! もう! もうちょっと反応しなさいよ!」

提督「十分、驚いているではないか! 心臓がとまるかと思ったぞ!」

霞「そこまでいう必要ないでしょ?!」

ワーワー、ギャーギャー……

というわけで霞編・艦です。
霞は80代でもちょっとデレるぐらいにしました。正直、ツンデレ四天王で一番きつい性格してると思う。
ねねねね、そこが可愛いいよね?

というわけで、今日はここまでにします。

>>138
感情度ですね、採用してみます。ご協力感謝します!

>>139
多分、善人ではあると思います。

>>140
(ケッコンして)ないです。その件でも登場させた艦娘が増えたら小話書きたいです

>>141
あれやね、修羅場と一緒。大日本帝国軍人はうろたえないんやで?(フラグ)

>>142
なんのこっちゃと思って調べたら1もその気があって大草原緑一色

>>143
そういってもらえるとありがたいです。楽しんでもらえれば幸いです

あと提督に関してですが、見た目は1の中でも場面、場面でレンネンカンプだったり明智警視だったりマ・クベだったりするので皆さんの面白いと思う感じで想像していただければ幸いです。
……フォーク提督でいいんやで?

コンマだけ投げるで
提督から満潮への感情度 ↓コンマ以下
満潮から提督への感情度 ↓↓コンマ以下


提督から満潮への感情度:100
満潮から提督への感情度:62

提督から満潮への感情度が90超えたので、好感度コンマとります

提督から満潮への好感度 ↓コンマ以下
満潮から提督への好感度 ↓↓コンマ以下

おはようございます
今日は21~22時ぐらいから更新できそうですが、予想通りギリギリ三群落ちてましたので周回効率次第になります。
ついでに明日からちょっと忙しくなるので満潮編投稿して曙コンマとって投下自体は明日投稿予定やね……

提督から満潮への好感度:18
満潮から提督への好感度:02

携帯からなので酉違うかも知れないですが
携帯からなので酉違うかも知れないですが
1です
いまだに仕事終わらないので投稿深夜になります

本当に申し訳ないです

帰って来ました……
なんどか仕事ぶん投げて帰るか悩みました。

予定通り霞編書いてから投稿して、曙コンマ投げるまでやります。
投下は5時ぐらいかも(白目)

寝落ちしてました……これだから無能は困る

ただほとんど出来ていたのでちょろっと加筆して完了しました。ただ満潮編というか提督編に近くなったしまいました……

前回までもあれではあるんですが、提督が更生していくためにも必要な部分かとおもっていたのでさっさと提督に関して書いてしまうことにした今話ですが、皆さんのご期待を裏切って今まで以上に不快に思われるかもしれない要素があります。
いやな思いさせたら申し訳ない。

あと1は満潮とケッコン済みやで。嫌いなわけちゃうんや! なんもかんもコンマがわるい

職場からですので投下だけします

――――

?「こっちだ! 早く!」

?「ちょ、ちょっと待って……もう足が痛くて――!」

?「ッ! 気づかずにすまなかった! さぁ、はやく捕ま――」

 ドーン!

――――


鎮守府 提督私室

提督「!?」 ガバッ!

提督「はぁはぁ……ゆ、夢か」

提督「……まだだ。まだ鮮明に覚えている」

提督「私は忘れない。忘れんぞ……」

 鎮守府 執務室

飛龍「第一艦隊旗艦・飛龍、出頭いたしました!」

提督「ご苦労」

飛龍「……あれ? 提督、クマがすごいんですけど大丈夫ですか?」

提督「問題ない」

飛龍「そうみえませんよ? 少しお休みになったほうがいいんじゃないですか?」

提督「無駄口をたたくな。作戦の不備を直していたら朝になっていただけだ。先の大戦では栗田艦長は三日間、ほとんど寝ずに指揮を執ったという。それに比べたら微細なことだ」

飛龍「はぁ、そうですか」

提督「本題に入るぞ。先日下した命令であるが、一部、撤回する。サーモン海域北部に展開する敵艦隊であるが、第二艦隊の偵察によってこちらの予想を超えた戦力であることが判明した。よって突入部隊に大和、武蔵を採用する。これらを気取られずに展開するにはさらなる大規模な陽動作戦が必要であるが、そうなってくると朝雲・山雲・秋雲では練度が不足していると考える。よって大潮・荒潮・島風の編入を検討したい」

飛龍「意見具申します」

提督「続けろ」

飛龍「私も提督と同じく朝雲たちでは今回の作戦においては練度が不足していると思います。ただ今作戦旗艦としましては、先日、更なる改装を実装された満潮の登用を推薦します」

提督「……」

飛龍「? 改装によってさらに汎用的な能力を獲得し、火力も駆逐艦としては申し分ありません。今回の作戦でその力を確認してみるのはいかがでしょうか?」

提督「本作戦は二個艦隊を同時展開する。わが鎮守府の全力を以ってことに挑むからには失敗は許されない。そのような試験的な提案は却下する」

飛龍「あの、提督……失礼ですが、提督は満潮を過小評価していませんか?」

提督「なんだと?」

飛龍「改二改装された偽装を扱えるだけで相当な練度です。夕立にも練度だけであれば引けをとらないと愚考します」

提督「いいたいことはそれだけか」

飛龍「提督は最近、第八駆の改二改装を施された子達を集中運用していますが、満潮だけが戦果を挙げていません。せっかく改装されたというのに、これでは腐ってしまいます」

提督「……飛龍、お前は私の艦隊運用にケチをつけるつもりか? なんだ、この鎮守府の提督はいつからお前になった? そうであればすぐに辞令をもってこい」

飛龍「そんなつもりは……」

提督「なら余計なことまでは言わないでいい! 私は常に適材適所に努めてきたつもりだ! 対潜戦闘であれば朝潮を、対地攻撃であれば揚陸艇としても運用可能な上で火力の高い大潮、荒潮を使い、索敵の要を認めれば大型電探を積める霞を使う。そこになにか間違いはあるか? 満潮の艤装は改装したばかりで改修途中だが、それを押して使うほどの理由はあるのか? 以上、二点に答申せよ!」

飛龍「……いえ、おっしゃるとおりかと思います。失礼しました」

提督「……すまない、私も少し興奮してしまった。編成についてはこれを最終決定とする。決戦時期については赤城、長門、叢雲、大淀、霧島とつめたのちに追って通達する。退室しろ」

飛龍「……了解しました」


 鎮守府 中庭

飛龍「あ、朝潮!」

朝潮「これは飛龍さん、朝潮に何か御用ですか!」 ビシッ!

飛龍「うん、ご苦労様。それでね、満潮、どこにいるか知らないかな? ちょっと頼まれごとしてたんだけど」

朝潮「満潮ならば、この時間は演習場にいるはずですよ。ほかに御用がないようなら私は対潜哨戒任務に向かわなければいけないので失礼させていただきますが」

飛龍「時間をとらせちゃってごめんね」

朝潮「いえ! それでは失礼します」



 鎮守府 演習場


満潮「はぁはぁ……やっとこの偽装にも慣れてきたわね。もう少し馴染んでくれば射撃精度はまだあげられそうね」

飛龍「あ、いたいた。おーい! 満潮、ちょっとこっち来て!」

満潮「……ちょっと飛龍さん、さけば無くても聞こえるわよ」。恥ずかしいじゃない」

飛龍「あ、ゴメン、ゴメン。頼まれてたけんなんだけど、ちょっと報告したいことがあるの。間宮でアイスでも食べながら話しましょう」

満潮「……わかったわ」

 鎮守府 甘味処・間宮

満潮「で、なんで途中で蒼龍さんを拾ったのよ」

飛龍「うーん、私の知ってる範囲では一番、提督が信任してそうだからかな。まぁ、蒼龍は私の分身みたいなものだからそんなに気にしないでよ」

満潮「気にするわよ!」

蒼龍「あはは……飛龍が強引でゴメンね」

満潮「むむむぅ……別にいいけど」

飛龍「蒼龍、この間、提督に編成を変えさせたいって話したじゃない?」

蒼龍「ああ、そういえばあったわね。ちゃんと理屈つけておけばそれなりに納得したでしょ?」

飛龍「これは満潮に頼まれたことに対する返事にもなるんだけど、けんもほろろよ。すっごい剣幕で嫌味言われたわ」

蒼龍「ええ? 飛龍のことだから、気に障るようなことでもいったんじゃないの?」

飛龍「ない、ない。第一、それどころじゃないわよ。一瞬だったけど目を剥いてすごい剣幕だったんだから。あんなふうにいわれるのは大淀だけで結構よ」

蒼龍「ふーん」

飛龍「ふーんって随分、無責任じゃないのよぉ。蒼龍の作戦で私は心に大きな傷を負ったのよ! ここは蒼龍のおごりね!」

蒼龍「えぇ……そんなこといわれても困るよ。でも、私たちの艦隊に編入したいって言ってたのが満潮なの私としては意外だったな」

満潮「どういうことよ」

蒼龍「いや、だって、満潮って相当古参じゃない。叢雲が初期艦で、初霜、時雨、朝潮、衣笠、響、夕立の次に着任したのが満潮でしょ? もう十分に練度だって高いし、功名争いがしたいような子にも見えないし」

満潮「……そんなのどうだっていいでしょ? とにかく、私は前線にいたいのよ」

蒼龍「いや、まぁ、それはそうだし、その気持ちもわかるんだけどさぁ」

飛龍「うーん、あたしたち以外の艦隊で駆逐艦が必要なところってあったっけ?」

蒼龍「五十鈴と朝潮の対潜哨戒部隊、利根の航空偵察隊は防衛戦力みたいなもんだしなぁ。第一、今のところ前線部隊があたしたちのところぐらいなんだよね」

満潮「そんなことはわかってるわよ。だから、飛龍さんに頼んだんじゃない」

飛龍「うーん、でも、意見具申も拒絶されちゃったし、私にできることってもうないのよね。ゴメンね? これ以上はちょっと力に慣れそうにないよ」

満潮「別にいいわ。そんな簡単にいくと思ってなかったから」

蒼龍「まさか直談判する気? やめておいたほうがいいよ、飛龍の意見を退けたからにはかなり難しいと思うよ」

満潮「……私にもこうなったら別の考えがあるわ。司令官とは話したくもなかったけど、こうなったからには贅沢も言ってられないもの」

蒼龍「ならいいけど……」


 鎮守府 執務室

コンコン、コン

満潮「満潮、入ります」

提督「……呼び出した覚えが無い。退室しろ」

満潮「司令官に用がなかったとしても、私からは用があるのよ」

提督「執務の邪魔だ」

満潮「……さっきから黙って聞いてれば随分と好き勝手言ってくれるじゃない。まずはこっちの目を見て話しなさいよ! 霞に何度もいわれてるんでしょ!」

提督「私にその意思が無い。お前は壁に向かって話しかけてるのと変わらんぞ」

満潮「随分といやみな壁があったものね。それなら真実の口にみたいに口を開いてもらえるかしら、手を突っ込んでから舌を引っこ抜くわ」

提督「帰れ」

満潮「司令官にはなんの期待もしてなかったけど、本当にあんたって嫌味でクズな奴ね! 良いからこっちこっちをみなさい!」 グイッ!

提督「うっ……! 何をする! 離せ、無礼者が!」

満潮「無礼者はあんたでしょ!? やってることがいちいち陰湿なのよ!」 パシーン!

提督「っ! 上官に手を上げたな……!」

満潮「ええ。通報する何なり御自由にどうぞ。ただその前にこの拳銃が誤作動を起こして暴発するかもしれないわよ」 スっ

提督「ふん、私の九四式か。生憎だがそんな脅しには乗ら――」

パァン!

満潮「ただの脅しだと思ってるの? ここまでしてるのよ、それで済むわけ無いじゃない」

提督「……わかった。話を聞こう」

満潮「ここまでしないと顔も合わさないんだからすごいわよね。恐れ入るわ」

提督「無駄話をするつもりはない、要件だけ手身近に話せ。それとまずは射線を外せ、そいつは年代物の骨董品だ。暴発の危険性もある」

満潮「あっそ」

提督「……」

満潮「私が聞きたいことは一つだけよ。どうして私を前線に出さないの」

提督「能力の不足だ」

満潮「そんなの通るわけないでしょ?! 司令官は随分とうちの荒潮や大潮のことは評価してるみたいだけど、改装した私の性能だってほとんど同じよ! 練度だって、私は二人より上よ!」

提督「……近代化改修の途中である。それが終わってから本格的に運用していく予定で――」

満潮「嘘はやめなさいよ! いっつもそうあんた、私が気がついてないとでも思ってるの?」

提督「は?」

満潮「特別扱いするのはやめてっていってるのよ! なに? そんなに私のことが信用できないの? 艤装の改修だってほとんど終わっているじゃない! 現状、対空能力の余地がわずかにあるだけよね!?」

提督「……改修についてはそうだな。しかし、それは万全を期すためのものであり、お前の信用云々とは関係が無い」

満潮「嘘! 入渠の順番、新鋭装備への転換、撤退の優先順位。同じ条件であるなら、誰よりも先に私を選ぶわよね」

提督「たまたまだろう。馬鹿馬鹿しい」

満潮「このっ! 着任してからずっとそうだったのよ、そんな馬鹿な話があるわけないじゃない!」

提督「……例え、例えばだがな、それが事実であったとしても何か問題があるのか。それの何が不満だ? 新鋭装備に身を包み、最も安全に敵海域から離脱し、傷を治す。おかしなことか?」

満潮「……もういい。あんたに私の気持ちなんかわかるわけないんだから」

提督「……」

満潮「私はもう絶対にあの子達と離れ離れにはなりたくないの! もう絶対に先にいかせない! 前だって私がいればどうにか出来たかもしれない!」

提督「……現在では艦娘の轟沈条件は既に判明している。」

満潮「はっ! どうだか、私は金剛さんや飛龍さんと違ってあんたの話なんか信用してないのよ! 万が一、憶が一ってこともあるのよ!」

提督「そうか……」

満潮「とにかく、あんたになんかに絶対、あの子たちのことは任せない。いい、必ず私を出撃させなさい。この改装はそのためのものなんだから」

提督「……分かった。しかし、既に最終決定をした案件なので飛龍や第二艦隊旗艦の予定である金剛に確認した上で通達を行う。それでいいか?」

満潮「ええ、結構よ。絶対に余計なこと言うんじゃないわよ」

提督「分かっている」

満潮「なら良いわ」

 鎮守府 執務室

提督「……そんなつもりは無かったんだ」

提督「満潮を特別扱いしたつもりも無かったし、艦娘とはうまくやっていけてるつもりだった」

提督「分からんなぁ。人の心も全てが可視化されていればもう少しはうまくやっていけるのにな。私はどうすればいいんだ? 教えてくれ」

コン、コン、コン

?「提督、失礼します。霧島です」

提督「少し待て……入れ」

霧島「失礼します。資料をお待ちいたしました」

提督「ああ、すまなかったな」

霧島「ありがとうございます。 ? 写真ですか? 拝見しても」

提督「かまわんよ」

霧島「あら、随分とお若いですが提督と……満潮ですか」

提督「違う。妹だ」

霧島「あ、失礼しました」

提督「いや、いい。それよりも可愛いだろう? 自慢の妹だった」

霧島「え、ええ、そうですね。妹さんは現在はどちらにいらっしゃるのですか? 疎開中でしょうか」

提督「いや、既に鬼籍だ」

霧島「し、失礼しました!」

提督「気にすることは無い。深海棲艦が現れ、まだ艦娘という存在が確認されていない頃だったからな、既に二十年近く前の話だ」

霧島「そうですか……では、妹さんは深海棲艦に?」

提督「ああ、本土を空襲されたさいに死んだよ」

霧島「……」

提督「そう暗い顔をするな。おかげで今の私があるともいえるのだ。目的があったからこそほかの事にかまけずに勉学や訓練だけに専念できた。私以上の才能を持ちながら遊びで身を持ち崩した奴を士官学校ではごまんと見てきたからな。だからな、もし妹が生きていたら未だに下士官――いや、軍人にもならなかったかもしれないな」

霧島「……そうですか」

提督「無駄話が過ぎたな。さぁ、退室しろ。私も執務で忙しい」

霧島「了解いたしました。失礼します」

提督「ああ」


 満潮編 艦

満潮にかなりの思い入れを持っていたが、それは別人と重ねてるだけで満潮本人を見れてなかった感じか
悲しいなあ、一旦乙です

一旦乙です

うん、物悲しいなあ
この提督、思ったより深刻だ
満潮に近いタイプだと思ったらそういう方向のツンデレだと理解できたわ
そして満潮が暴れる前から他にも色々と火種がありそう
好感度の機械の件が無くても問題起きて表面化してたろうなあ
誰か彼を抱擁できそうな子が出来たらいいが

お昼休みだー! ラーメン食いながら昨日から皆さんがくれたレス見てニヨニヨするで
今日も月末作業の残務で残業確定したけど、明日はお休みもらえたので今日も深夜に書け次第、更新していきます。

初期艦について結構、レスもらえてたんですが、着任順と初期艦は1と同じように設定しました。
コンマで決めようかとも思いましたが、思い入れもあるので初期艦は固定しました。

また曙編やったあとですが、1のほうではあの子も書きたい、その子も書きたいなんて思ってるので候補挙げてもらえればフォーク准将のように対応していくで。

>>183
そんな感じです。無関心な予定もありましたが、提督の過去さっさと書いとかないと1の中でキャラがぶれそうなのでコンマに乗っかりました。

>>184
さすがにここまで好感度悪いとお互いにカメラ使うのも不自然かと思って省きました。提督と艦娘を皆さんのコンマで救ってあげて下さい(ゲス顔)
色々と低コンマの場合については始める前にネタ作ったから安心だね!


とりあえずコンマ投げます。
提督から曙への感情度 ↓コンマ以下
曙から提督への感情度 ↓↓コンマ以下

提督から曙への感情度:65
曙から提督への感情度:10

曙から提督への感情度が10以下なので好感度コンマです

提督から曙への好感度 ↓コンマ以下
曙から提督への好感度 ↓↓コンマ以下

提督から曙への感情度:65
曙から提督への感情度:10

提督から曙への好感度:97
曙から提督への好感度:83

満潮と逆になりましたね。提督から声かけていった感じやね

昼休み終わるので落ちます。また2時ぐらい帰宅やから3~5時に投下できるようならしていきます。

1です。
接待ゴルフから帰ってきました。ワイの休日は上司のためにあるんやないで?
池狙ったり、後ろの組にいやな顔されるのはもう嫌なんや……

たくさんのレスありがとうございます。
元カノとかその発想はなかったわ……

今後ですが、一航戦→潮→羽黒の順番でいきます。
既出キャラのイベントについては人数が出揃ってきたらやっていこうと思います。

やっと昼休みがきたんやなって……曙編できたので投稿していきます。
省きまくりましたが過去最長です。流れは決めてあったけど、そうとうの難産やったわ……



鎮守府 執務室

コン、コン

提督「入れ」

霧島「霧島、出頭いたしました」

蒼龍「あ、こんにちわ」

霧島「? どうも」

提督「ご苦労。、まずはかけてほしい。実は由々しき事態が本日の昼に起こったので、その対策のために二人を呼び出した」

蒼龍「由々しき事態といいますと?」

提督「……詳しくはその艦のためにも言わないが、軍法会議ものの事件であったとだけ言わせてもらう。今回のようなことが頻発してしまうと艦隊運営に支障をきたすので解決に協力してもらいたい」

蒼龍「ちょ、ちょっと待ってください! その子の処分はどうするつもりなんですか?」

提督「……不問にふす」

霧島「? それはいかがなものでしょうか? 軽度でも罰則を与えなければ、再犯の可能性がありますよ」

提督「今回の問題を公表すれば艦娘に対する世論にも影響を与える可能性がある。加えて私に責任の一端があったと自覚しているので今回だけは見逃す」

霧島「ですが――」

提督「お前を独房にぶち込んだ私がこういっては贔屓に聞こえるかもしれないが、今回については私の過失が招いたことだ。頼む、聞き入れてくれ」

霧島「いえ、そんなつもりでは……はぁ、もう結構ですから頭を上げてください」

提督「む。すまんな」

霧島「いえ。それよりも解決策ですが、どのようなものをお考えで?」

提督「まずは私と艦娘の間で円滑な関係を築いていくことから始めてようと思う。そのためのアドバイザーとしてお前達を呼んだのだ」

蒼龍「なるほど。そういうことは提督、お一人だとちょっと難しそうですもんね」

提督「……反論はしない」

霧島「初めてのことをする場合、まずは簡単なことで慣れていく必要があります。やはり金剛お姉さまのような明るく、物怖じしない方から話し合いをしていく必要があるのではないですか?」

提督「……蒼龍は知っていると思うがお互いの感情度を計るカメラというものを大淀が昨日、持ってきた。すでに金剛との間で使用を試みたが、言い合いに発展してしまった」

霧島「ああ、昨日、突然に写真を取りだされたのはそのためでしたか」

蒼龍「というか、金剛さんとどんな数字が出たらそんなことになるんですか……」

提督「む。写真はここにある」

霧島「提督もお姉さまも一見、仲がよさそうに見えますが?」

蒼龍「えぇ……この写真からこの数字はいくらなんでもひどくないですか?」

提督「私もそう思うが、事実だ」

霧島「しかし、私たち二人を協力者として選ばれたことについてはこれで納得しました。金剛お姉さまで低い結果が出てくるとすると、確かにこの鎮守府で提督のことをお慕いしている艦娘は少数かと思います」

蒼龍「ちょっ!?」


提督「結構だ。正しい認識は、正しい情報の元でしか成り立たない。特にこのような不得手なことを一人でやってみたところでなんの戦果もあげられないどころか、惨劇を生むことになるのだ」

霧島「その言い方ですと昨日から随分とひどい目に合われたようですね……」

提督「そんなことはない。私の現状認識が間違っていたことがわかっただけでも大戦果である」

蒼龍「は、ははは……」

提督「まずは当面の目標を設定したい。私としてはこの写真機を使って既に良好な関係を持てている艦娘をあぶりだし、それらを使って険悪な艦娘から私の欠点を聞きだしていく形を考えている。意見具申を」

霧島「具申します。それですとカメラの使用段階はローラー作戦になりますので、提督に対しての被害が多いかと」

提督「……先ほども述べたが、私も今回の件でやっと事態の深刻さに気がついた。そういった場合は今後の教訓にしていくほかあるまい」

蒼龍「まぁ、選んでいく時に気をつけていけば大丈夫じゃないですか? 霧島さんと私で多少なりとも意見は出せると思いますし」

霧島「まぁ、そういうことでしたら、私にも否やはありません。しかし、これでこの作戦の秘匿性は大きく上がりましたね」

提督「む。確かにな」

蒼龍「どういうことですか?」

霧島「提督のことを嫌っていても隠したい場合は写真の撮影を断ればよくなるということです。金剛お姉さまもカメラの機能を知っていれば、撮影自体に理由をつけて断っていたと思います」

蒼龍「ああ、なるほど。じゃあ、提督、このカメラの機能を説明したり知っている人はどれぐらいいるんです?」

提督「大淀、明石は当然として、私から説明したのは金剛、飛龍とお前だけだな」

霧島「……どれぐらいの方に使用なされたのですか?」

提督「大淀、明石、金剛型、二航戦の計8名だ。写真は私のほうで保管してあるものは5枚だな」

霧島「見せていただいても?」

提督「うむ」

蒼龍「うわぁ……これ、よく大淀さんと今日も執務できましたね。秘書艦変えたほうがいいじゃないですか?」

提督「確かに私といては大淀も苦痛だろうな……検討しておく」

霧島「その際は是非、この霧島をお使いください! 必ずや艦隊の頭脳として活躍してみせます!」

提督「……ああ、候補に入れておこう」

霧島「では、今回の作戦を進めていきましょう! まず感想ですが私が思っている以上に提督が私たちのことを気にかけているのに驚ました」

蒼龍「ええ!? 提督の数字すっごく低いのが多いよ!? これが相性なら山に引きこもってたほうがよさそうな数字がゴロゴロしてるよ!?」

霧島「あ、いえ、てっきり、もっと低いものばっかりかと思ってましたので……」

提督「……まぁ、そう思われていても仕方ないのだろうな、昨日、今日でよく身にしみた。とにかく飛龍と金剛にはお前たちからカメラのことを内密にしておくように伝えておいてくれ」

霧島・蒼龍「「はい!」」

提督「よし。今夜は既に遅くなってきた、翌日に使用する艦娘を決めていったんは解散としよう」

霧島「提督に腹案はありますか?」

提督「曙から始めて行こうと思うが、どうだ」

蒼龍「えぇ……絶対にやめたほうがいいですよ。ル級の射線に明石さん立たせるみたいなものですって。クソ提督がああだこうだってあんまり関係の無い私にも話してきますし」

提督「……いや、大丈夫。思ったことを素直に表現しているだけで悪意はないはずだ。あいつは素直な艦娘なはずだ、私には分かる!」

霧島「曙が素直というのは異論がありますが、悪意がないという点では提督に賛成します」

蒼龍「霧島さんがそういうなら私も別に構いませんけど……どうなっても知りませんよ」

提督「結構。では、明日は曙の撮影を行い、今後の作戦をつめていくので視昼食をとり次第、執務室に集まるように」

霧島・蒼龍「「はい!」」



 鎮守府 執務室前廊下

?「青菜。いいこと聞いちゃいました」

青葉「いやぁ、たまにはまじめに報告書持って来るもんですね。これはいい意味でも悪い意味でも皆が読んでくれる提督のことを記事にする絶好の機会ですよ」

青葉「もう少し提督も面白い子としてくれると青葉も助かるんですけどねぇ……まぁ、いっか。さぁて、見出しはどうしましょうかね? 『提督、ついに艦娘のこことまで暴き出す!』。うん、こんな感じにしましょう。さぁて、今日は徹夜ですねぇ!」

青葉「さぁて、どうせ作ったのは明石さんでしょうから、取材は明石さんだけで十分ですね。うん、あの記事とこの記事をほかに移せば……よし! 起床ラッパの1時間前にはいつもどおりに投函できそうです。うふふ……楽しみだなぁ」

1って本当に馬鹿……青菜って誰だよ……
確認してるはずなんだけどね……

>>217
【誤】?「青菜。良い事聞いちゃいました」→【正】?「青葉、良い事聞いちゃいました」


――翌朝 05:15――

 鎮守府 執務室

霧島「て、提督! 大変です!」

提督「どうした。出撃作戦に不備があったか?」

霧島「いえ、そちらではなく。昨夜の作戦が漏れています!」

提督「何!? かん口令は敷いたはずだ! どこから漏れた! 後回しにした大淀か、明石か!?」

霧島「まずはこちらをご覧ください」

提督「ん? 鎮守府新聞だと? たしか青葉が発行している機関紙だったな」

霧島「はい。それよりもとにかくご一読を」

提督「 『提督、ついに艦娘のこことまで暴き出す!』か……まずいな。カメラの機能のことまで明石から聞きだしたか」

霧島「青葉への処分はどうしますか? 作戦情報の漏えいは重罪のはずです」

提督「……まず、これは大本営の正式な認可を受けた作戦ではない。加えて言えば青葉に対してのかん口令も出していなかったからな、それを咎めることは出来ん。艦娘と私の数値だが撮影を断られた際は推定有罪の方向で行く」

霧島「くっ! 仕方ありませんね。では、曙の撮影には私も同行します」

提督「なぜだ?」

霧島「提督に数値を見られるのがいやでも第3者の私にであれば、問題ないということもあるかと思います」

提督「そんなものか」

霧島「そんなものです」

提督「了解した。それでは、霧島に私との同行を命じる。では、すぐに第七駆の部屋に向かうぞ! まだ知らない可能性にかけて強襲する!」

霧島「知っていた場合はどうします?」

提督「曙をほかの艦と強引にでも分断し、孤立させたところで撮影の説得を行う!」

霧島「了解!」

 駆逐艦寮 第7駆部屋前

ドン!ドン!

提督「私だ! 曙はいるか!」

霧島「隠れてもだめですよ! 早く出てきなさい! これは作戦行動の一環です!」

ギィー

漣「あ、あのー、ご主人様に霧島さん、そんなに大声上げなくても聞こえてます……」

提督「む? そうか、とにかく曙を出せ、これは艦隊指揮官としての命令である」

霧島「隠しても無駄ですよ」

漣「あ、あはは……私たちまだ寝巻きなので着替えたら出頭するように伝えますね」

提督「いや、1分、1秒が惜しい。なに写真を撮るだけだ、手間はとらせん」

霧島「ええ、カシャッてやって終わりよ」

漣「あ、いやぁ、それはちょっと――」

曙「あー! もうまどろっこしいわね!! 漣、ちょっとどきなさい! いい?! 朝早くからうっさいのよ、あんた達! そんなもん後でいくらでも撮らせてやるからさっさとどっかいけー!」

提督「む。どうする?」

霧島「言質はとったからには作戦目的は達したかと。一旦、退却するべきです。これ以上、食い下がってこじれては元も子もありません」

提督「了解。それでは着替え次第、執務室に出頭するように! 霧島、いくぞ!」

霧島「はい!」

曙「だ・か・ら、うるさいって言ってんのよ!! 」

 鎮守府 駆逐艦寮 第七駆部屋

潮「て、提督と霧島さん、すごい勢いだったね……」

漣「あれはなにか作戦やってるときの顔だね、この中で2番目にご主人様と付き合いの長い私が言うんだから間違いない」

朧「んー、でも漣の言うことは適当だからなぁ。それに4人中2番目ってすっごい微妙」

漣「ちょっ!? ひどくない!?」

曙「ぐー、あのクソ提督、何考えてるのよ!? まだ起床ラッパのまえよ!」 ドン! ドン!

潮「さ、漣ちゃん、落ち着いて! ほ、ほら、ヒッ、ヒッ、フーって」

曙「ヒッ、ヒッ、フー、ヒッ、ヒッ、フー……」

漣「なに? ぼのたん、なんか生むの?」

朧「生むわけないでしょ……ていうか、やるんだ」

コンコン

曙「あー! もう次は何よ!?」

青葉「ども。青葉です、いやぁ、司令官の声聞いてきたんですけど面白いことになってますねぇ」

朧「あ、鎮守府新聞配りにきたんですか?」

青葉「ええ。ですけど丁度、いいタイミングですからねぇ……うん、今日の記事は皆さんだけ特別に青葉がじきじきに教えてあげますよ」ニッコリ

青葉にはおしおきが必要ですねぇ…
わざと「青菜」と間違えて呼び続けるとか


 鎮守府 執務室

提督「遅い」

霧島「はい、もうすぐ起床ラッパがなってしまいます」

提督「考えたくはないが反故にされたか?」

霧島「確かにその可能性もあります」

提督「……五省は口をすっぱくして教えてきた。そんなことはないと思いたい」

 バーン!

曙「き、来てやったわよ! クソ提督!」

提督「遅い。起床ラッパ15分前ではないか」

霧島「ええ。本来であれば5分で用意してくるべきよ」

曙「あ、あんたたちねぇ……」

提督「まぁ、いい。それよりも写真撮影を行う。霧島、準備はいいか?」

霧島「はい、すべて完了しています」

提督「よし。では、曙、こちらへ」

曙「……ちょっと待ちなさいよ。写真、クソ提督もみるの?」

提督「私に見せたくないなら霧島だけに見せるという方法もある。どうする?」

曙「だったら、あんたには見せたくない」

提督「む。分かった」

曙「……い、言っとくけどクソ提督のこと別に嫌いじゃないわよ」

提督「ああ。分かっているとも」

霧島「あ、もうちょっとよってください。写しにくいです」

曙「あー!! もう空気読みなさいよ!」

 カシャッ


 鎮守府 執務室

提督「朝の号令時の様子だがざわついていたな。おそらくは既に鎮守府中に知れ渡っていると見て間違いない」

霧島「ええ、これは厄介な事態になりましたね」

蒼龍「……いや、あれはお二人が朝から駆逐艦寮で騒いでいたのも原因ですからね?! みんな、ちょっと眠そうでしたよ! かわいそうじゃないですか!」

提督「む。私はマルヨンマルマルには起きて執務の準備をしている。少しばかり起床が早まったからと言って、たいしたものではあるまい」

蒼龍「そんなの提督だけです!」

提督「そうか……まぁ、いい。霧島、それよりも写真の数値はどうだった?」

蒼龍(こういうのの積み重ねが絶対にいけないんだよねぇ……)

霧島「驚きました。提督と私の予想がまさか当たるとは」

蒼龍「えぇ……昨日は自信満々だったじゃないですか」

霧島「……榛名の好感度思い返してみたら、ひょっとしたら私も提督と同じ部類なのかもしれないと 自信がなくなったんです」

蒼龍「はぁ……」

提督「そんなことはどうでもいい! それよりもだ、やはり曙は私のことを信頼していただろう! なんといっても私のカリュキュラムを終えた初めての生徒だからな!」

霧島「ああ、あの戦術教室の……」

蒼龍「え? そんなのやってたんですか?」

霧島「鎮守府開設時に新兵訓練の一環で提督も講座を受け持っていたんです。ただ不評ですぐに生徒がいなくなったはず」

提督「不評? そんなことはない、訓練自体はやさしいものだったはずだ」

霧島「……比叡姉さまが血反吐はいたって真顔で言ってましたよ」

提督「馬鹿な。血反吐も吐かないで何が訓練だ、死人が出てないだけ優しいものだ」

蒼龍「うっわぁ」

霧島「一理ありますね」

蒼龍「全然、無いよ!? そんなの多聞丸じゃないんですからやめて下さいよ! 今は昔と違って誤射があるんですよ!」

提督「む。確かに乱戦中に指揮官座乗の高速艇を撃っても陸軍と同じように誤射で通るのか。ハッ!しかし、 陸のやつらの浅知恵に我ら帝国海軍の高潔な士が染まるとは思えんがね」

蒼龍「もう! そんなこと言ってると本当に拳銃向けられますよ」

提督「……ぐっ!? ぜ、善処する」

蒼龍「? なら、いいですけど」

提督「ええい! そのことよりもだ! やはり生徒に好かれていたというのは嬉しいものだ。狂喜乱舞、ゴキゲン中飛車とはこういうことをいうのだな!」

蒼龍「はぁ、本当に分かってるのかなぁ……? それよりよくそんなことして曙と仲良くなれましたね」

提督「あいつは厳しい指導も自分たちのためだと分かっていたのだろう! 素晴らしい話ではないか! そういう真面目な艦娘だけなら私の心も分かってくれるはずだ!」

霧島「……いやぁ、それはどうですかね。私はキス島撤退戦のときのことがあったからの数値だと思いますよ?」

蒼龍「というと?」

霧島「比叡姉さまから聞いた話ですが――」

 XX13年9月 鎮守府 執務室

曙「綾波型八番艦曙、着任したわ」 ビシッ!

提督「ご苦労。私は当鎮守府を統括する――だ」 ビシッ!」

曙「……私のことはあの提督から聞いてるわよね」

提督「ああ、厄介な上にどうしようもない駆逐艦がいるので引き取るように――中将からは言われたし、資料にも目を通してある」

曙「う、ぐぐぐ……!」

提督「私は口だけの人間が大嫌いだ! いいか、お前がここに着たからにはその大口に見合った戦果を要求するからな! 心しておくように」

叢雲「はぁ……あんたはどうしてそう一言多いのよ。見なさいよ、新任殿の顔が真っ赤よ」

提督「? まぁいい。さっさと荷物をまとめて来い。私が直々に貴様のゆがんだ性根を叩きなおしてやる。まったく上官に暴行など前代未聞だ」

曙「ガー!! さっきから黙って聞いてれば好き勝手言ってんじゃないわよ! このクソ提督! あの無能が作戦失敗を私のせいにするから蹴っ飛ばしただけじゃない!?」

提督「蹴っ飛ばしただけ、か。はっ! 聞いたか、叢雲! こんな問題児は初めてだ! 当鎮守府にはそんな間抜けは一人もいなかったな!」

叢雲「はいはい」

提督「曙、今の発言の中に私と中将への暴言があった。罰として鎮守府周り4周を全力で走れ!」

叢雲「はぁ……」

提督「なんだ、そのため息は。ああ、叢雲としては少ないということか。しかし、相手は着任したばかりだぞ? うむむ……よし! それでは2周追加する! 早く荷物をまとめてこい!」

曙「ぐが、ぐぎぎぎ……!」

叢雲「……まぁ、ここに来ちゃった、己の運の無さを呪うのね。血管が切れないことを祈るわ」



 鎮守府 グラウンド

曙「ゼー、ゼー、死ぬ、本当に死んじゃう……」

提督「なんだ、お前は地面と接吻するのが好きなのか。変わった奴だ」

曙「コロス! あんたは自転車に乗ってるからいいけど、それと併走しろとか私は死ぬかと思ったわよ!」

提督「元気があって結構、体を動かして目が覚めただろう。それでは続いて座学に移る」

曙「グギギギ……!!」

提督「いいか、私の課題が出来なければ、そのたびに地面と感動の再開を味わうことになるからな! 心してかかれよ!」

 XX13年 10月 鎮守府 食堂

漣「あんのぉ、ぼのたん、すんごい顔してるけど大丈夫?」

曙「……うるさい」

潮「気分悪くてもご飯食べないと体に悪いよ」

曙「魚と蟻のえさを何で食べなきゃいけないのよ」

漣「うっわぁ……これはドンビキですわ」

曙「もう嫌! 来る日も来る日もあの鉄面皮に殺されそうになるなんて冗談じゃないわよ! なんなの? これ、どんな罰ゲームなの!?」

潮「あ、あわわ……」

曙「最近なんか夢の中でも勉強して、訓練してるのよ? 頭おかしくなるわ!!」

漣「手遅れですわ……これ」

潮「あ、あのね、訓練部隊の転属願いだしてみたらどうかな?」

曙「そんなの絶対に嫌! そんなことしたらあいつのしごきに負けたことになるじゃない!」

漣「いやいや、そんなの命あってのものだねだって。漣なんか、ご主人様の訓練部隊1日でやめたよ! さくせんはいのちだいじに!」

潮「私は別の鎮守府から艦娘きてくれた阿武隈さんにずっとお世話になってるよ」

漣「あー、阿武隈さんの部隊は評判いいよね」

潮「うん!」

曙「それでも絶対に私は負けない! いつかほえ面かかせてやるわ!!」

提督「ええい! 曙はどこだ! 既に開講10分前だ! すぐに講義の準備を始めろ!」

曙「……クソ悪魔が呼んでるわ。ちょっとしか口つけてないからよければ食べて」

漣「あ、うん、ご愁傷様……」

 XX13年11月 鎮守府 執務室

提督「……ふむ、だいぶものになってきたな」

曙「ホッ……」

提督「よし、これで私の訓練は終わりだ。よくこの2ヶ月を耐え切った。正直、途中で転属願いを出してきても何も言うまいと思っていたが、驚きだ。艦娘とは軟弱ものの集まりではなかったことが証明されたな」

曙「……ふん。たいしたこと無いわよ」

提督「その態度はどうかと思うが、まぁいい。いままではクソ提督といえば、罰を与えていたが今後は好きにしろ」

曙「どういうことよ」

提督「私は正直者は好きだ。クソ提督と言いたければ、好きに言え。この訓練を終えたお前だ、実力が伴ったのだから生意気なことも大言壮語も大目に見てやる」

曙「クックック……ざまぁ見なさい、一生、クソ提督って言ってやるわ」

提督「結構。しかし、お前は本当にぶれないな。見習いたいものだ」

曙「そりゃどうも」

提督「なにか欲しい物はあるか。特別褒章だ、私に出来ることなら何でも聞いてやろう」

曙「あんたが一番、大事にしてるものって何よ」

提督「む。恩賜の銀時計だな。私のすべてといってもいい」

曙「なら、それを寄越しなさいよ」

提督「馬鹿を言うな! 陛下から下賜されたものを他人に渡すことなど出来るわけがないだろう!?」

曙「なんでもっていったじゃない」

提督「ぐっ! 私に出来ることといっただろ! これは出来ないことだ!」

曙「はぁ……まさか誇りある海軍軍人がうそつきだったとは思わなかったわ」

提督「なにィ!? 撤回しろ! 私はそのような軽薄な男ではない!」

曙「あっそ、もういいわよ」

提督「ぐ、が、グギギギ!! そこまで言うなら、分か――いや、無理だ! 陛下からの恩賜の品を他人に譲るなど! 陛下に対して申し訳が立たない! 腕の一本や二本であれば……うぐぐぐ!!」

曙「ならその指寄越しなさい」

提督「なに?」

曙「左手の薬指。いらないでしょ? あんたみたいのには永遠に縁が無いでしょうし」

提督「む。本当にそんなものでいいのか? よし、少し待て。 ホルマリンと包丁を持ってくる」

曙「冗談よ、冗談! 本当に切ろうとするんじゃないわよ!?」

提督「む。私も冗談のつもりだったのだが、何をそんなに慌てている?」

曙「はぁ……もういいわ。貸しにしておくから、何かあったら遠慮なく言わせてもらうわ」

提督「? そういうことであれば希望が決まり次第、報告しろ。最後になったが、これをもっていくように」

曙「なによ、これ」

提督「ケーキだ。ワンホール丸々あるからな、七駆の全員で食べろ。祝いだ」

曙「ふん、もらっとくわ」

提督「今後も修練は欠かさないようにしろよ。せっかく、作ったからだと得た知識。さび付かせてはもったいないぞ」

曙「言われなくてもそうするわよ。もう2度と最初のころみたいに死にそうな思いなんかしたくないわ」

提督「なら、結構。本隊合流の辞令は追って下すので、以後は所属艦隊旗艦の指示に従うように」

曙「了解よ」


 XX13年 12月 キス島近海

提督「ちっ。なかなか時化ないな。旗艦・叢雲応答せよ。そちらの状況を報告しろ」

叢雲『こちら叢雲。目視の範囲では異常なし。ったく、何をイライラしてるのよ、みっともないわね』

提督「時化に乗じて救出作戦を行うのだ。作戦の前提条件がクリアされなければイライラするのも道理だろう。ああ、くそ! 作戦指揮官と輸送船の艦長まで兼任して陸軍の救出作戦を行うとは夢にも思わなかった! まったく、なんだなんだあいつらは! 陸は無能しかいないなら出しゃばって来なければいいものを!」

叢雲『はいはい。分かったわよ。で、本当に時化になるの?』

提督「私の予想では今夜にも大時化になるはずだ。間違いない」

曙『随分な自信ね。お天気キャスターにでも転職したら』

提督「馬鹿なこと言うな! 恩給を受けている身だ、すでに国に一生を尽くすことは決めている」

叢雲『それだけこいつの被害にあう艦娘が増えると思うと涙が出てくるわね』

曙『ああ、確かに』

――3時間後――

ザー、ザー……!!

提督「くっくっく……どうだ! 私の予想は的中したぞ!さぁ、出撃するぞ! 全艦、碇、あげ!」

叢雲『……呆れた。まさか、本当に一発で当てるとは思わなかったわ』

曙『本当にね』

提督「さぁ、キス島に向けて舵を取れ!」

 XX13年 12月 キス島

曙『ちょっと何やってるのよ! まだ収容作業終わらないの!? とっくに敵は気づかれてるわよ!』

提督「点呼が終わっていないのだ、もう少し待て! ああ、クソ! これだから陸の奴らは――!」

将校「失礼する! 提督殿、全員の退避を確認した!」

提督「――了解! 全艦に告ぐ! キス島より陸軍の総員退避を確認! 全速力で当海域より離脱する!」

叢雲・曙・朝潮・霞・夕立『『『『『『了解!』』』』』』

時雨『……緊急! 時雨、4時方向に敵の部隊を確認したよ!』

提督「編成はどうなっている!」

時雨『軽巡洋艦へ級2隻、軽巡洋艦ト級、駆逐艦ニ級2隻を確認!』

提督「こちらは護衛対象の輸送船を抱えている、まともな戦闘行動は取れない! 各自、回避行動に専念しろ! この時化だ、よほどの悪運でない限りあたることなどないぞ!」

曙『随分と簡単に言ってくれるじゃない! このクソ提督!』

提督「お前たちの練度を信じている! 最後の手段ではあるが私に秘策もある。安心しろ!」

夕立『緊急! 夕立、11時方向に敵を見つけたっぽい! 編成、軽巡洋艦ホ級2隻、駆逐イ級2隻!」

叢雲『チッ!東西から一気に来たわね!』

提督「愚痴を言ってる暇は無いぞ、おそらく奴らは哨戒部隊だ! グズグズしていては包囲部隊の主力まで動き出すかもしれない! 副艦長、すぐに輸送船を出航させろ! 」

曙『あ……!』

提督「どうした!?」

曙『遠目ではあるけど7時の方向に敵水上打撃舞台を確認! 戦艦ル級2隻、重巡洋艦リ級2隻、駆逐艦ハ級2隻!』

提督「ぐっ、包囲されただと!? 敵の連携を甘く見たか! 仕方が無い! 当輸送船を中心に輪形陣を組め! 敵が薄い11時方向から包囲を突破し、迂回しながら主力艦隊との合流を目指す!」

叢雲『そうなると殿は曙ね。醜態さらすんじゃないわよ!』

曙『そっちこそ横っ面を吹っ飛ばされないようにしなさいよ!』

夕立『そんなこより夕立、一番槍っぽい! さぁ、素敵なパーティしましょう!」

――2時間後――

叢雲『ちょっと! 味形艦隊とはまだ合流できないの!? 『ドーン!』 くっ!』

提督「もう少しで赤城たちが待機しているポイントに到着する! 耐えてくれ!」

時雨『やれやれだね、提督の作戦が読まれていたかな? それにしても追撃がしつこい!』 ドーン!

提督「……」

曙『なに急に黙ってんのよ! 時雨の軽口ぐらい一喝しなさいよ! 気持ち悪い!』

時雨『そうだね。作戦はまだ失敗したわけじゃない、提督、君がそんな調子だと気味が悪いよ』

夕立『すっごい楽しいっぽい! 適当に撃てば敵に当たるなんて最高のパーティっぽい! もっとこっちに来て!』

叢雲『ちょっとあんたの撃ち漏らしはこっちで処理してんだから変なこと言ってんじゃないわよ!』

夕立『魚雷をポーイって感じっぽい! アッハハ……!!』 ドーン!ドーン!

叢雲『……聞いちゃいないわね。馬鹿が楽しそうで何よりよ』

曙『くっ、この――きゃー!?』 ドカーン!!

提督「! 曙、被害を報告せよ!」

曙『たかが主砲と魚雷管と機関部がやられただけよ! 問題ないわ!』

時雨『すごい損害報告が聞こえたけど聞き間違えかな?』」

叢雲『あたしもそう思ったわ』

提督「馬鹿を言っているな! 機関部の出力はどうだ!」

曙『40%まで低下……チッ! ここまでね。意見具申! 駆逐艦・曙、敵追撃部隊の足止めをするわ! 無線はきるから私にかまわずさっさと行きなさい!』

叢雲『……なら殿軍の役目ぐらいは最後まで務めてもらわないと損ね。意見具申よ。朝潮の配置を東に10度修正!』

時雨『うん、仕方ないね。骨は拾えないけど、お経の一つくらいは手向けるよ』

提督「……何を言っている、勝手に話を進めるな! 意見具申は却下する! 副艦長!」

副艦長「は、はい!」

提督「現時点を以って貴様に指揮権を委譲する! 夕立の先導に従って、当海域より離脱せよ!」

副艦長「拝命します! て、提督はどちらへ!?」

提督「曙の救出に向かう! 救命艇の用意をさせろ!」

時雨『意見具申。提督、死ににいくようなものだよ? やめるべきだ』

叢雲『時雨の意見に同意するわ。この時化で小型艇がまともに動かせるわけ無いでしょ!?』

朝潮『……僭越ながら朝潮は司令官の意見を支持します。曙さんを助けられる可能性があるのなら、それにかけるべきです』

叢雲『ちょっと! 無責任なこと言ってんじゃないわよ! いい? 曙一人助けに行って輸送船を撃沈されてみなさいよ! 少しは考えれば分かるでしょ!? 指揮官が現場を離れるとか無能もいいところよ!』

提督「現段階で艦隊指揮官は既に私ではない! 副艦長、頼んだぞ!」

時雨『はぁ……本当に救えないね』

曙「ぐっ! まだよ! まだ行けるわ!」 ドーン!

イ級「--!?」 ドーン!

曙「ほらほらさっさとかかって来なさい! 前みたいに私のせいで味方が沈んだなんて絶対に言わせないわ! 一隻でも海底に引きずり込んであげる!」

曙(そうはいっても弾薬の残りも少ないし、いつ雷撃されてもおかしくない距離までもう接敵されてるわね……最後の足掻きで特攻するぐらいしかないか……まぁ、私の魚雷管が全部誘発すれば戦艦の1隻ぐらい道ずれに出来るはず)

曙「よし……今度は誰も沈めなかったし、作戦も失敗させなかった。私としては上々だったわね。あとはこいつらを片付けて終わりなら立派な一生だわ――駆逐艦・曙、いざまい――」

?「――! あ――の!」

曙「る!って、えっ?」

提督「曙! 救助に来た! こっちにこい!」

曙「はぁ……最後に見るのがあんたの顔になるなんて最悪ね」

提督「馬鹿を言うな! 早くこちらへ来い! グッ!?」ドーン!

曙「ふん! この時化と砲撃の中でそんなのに二人も乗って逃げ切れるわけ無いじゃない! ちょっとは頭使いなさいよ、このクソ提督!」

提督「やって見なければ分からないだろ!! 最善を尽くさない結果など見る必要も無い! 早く
、こっちへ来い!」

曙「嫌! たとえ大っ嫌いなあんたでも私のせいで死んだら寝覚めが――クッ! このぉ!」

イ級「――!!」 ドーン!

提督「頼む! 早くしろ! この手をつかんでくれ!」

曙「だから、嫌だって言ってんじゃない! あのときの特別褒章を使うわ! あんたは逃げなさ――きゃ!!」 ドカーン!

提督「……クソ! そこまで言うなら最初の願いを聞いてやるから早く来い!」

曙「どういう――って、それ恩師の銀時計!」

提督「お前の命には代えられん! 特別褒章だ、受け取れ!」 ブンッ!

曙「ちょっ!? あぶな!?」 パシッ!

提督「よし! 受け取ったな! 早くしろ!」 ドーン、ドーン

曙「……ああ、もう! 分かったわよ! だけど、あんたが死んでもあたしのせいじゃないわよ!」

提督「安心しろ陸軍ではなく、部下を守って死ねば、それも本望だ! おまけに特進で中将になれるかもしれないぞ! いいこと尽くめだ!」 ドーン、ドーン

これは惚れちゃいますわ
当の提督は優秀で大事な教え子ぐらいに思ってるだろうが

 XX13年 12月 鎮守府 執務室

提督「死ぬかと思った……もう2度とあんな無茶はやらんぞ。クソ! 私たちの提案を蹴って、陸軍が戦線を広げたからこうなったのだ! あいつらはロクなもんじゃない!」

叢雲「はいはい。っていうか、あんたも相当のもんよ。よくあの砲撃の中、生きて帰ってこれたわね」

提督「秘策があるといっただろ。霞を先行させて、本隊をこちらに誘導させていたのだ。まぁ、私の予想よりも遅くなってしまったが、それは今後に活かしていくさ。それに私は仕官学校時代、操船技術も1番だったからな! 艦娘が出現してから、無用の長物であったが芸は身を助けるとはまさにこのことだ! いいか、お前達も余計だと思ったことも積極的に学べ。それが己の身を助けることになるかもしれん」

時雨「それよりもさ、提督が銀時計組だったことに僕は驚いたよ」

提督「む。どういう意味だ?」

時雨「あ、いやぁ、別に他意はないよ」

提督「……ならいい。それよりも、曙、そいつは大事にしてくれよ。私の魂と言っても過言ではない!」

曙「そういわれると壊したくなるわね……」

叢雲「ああ、確かに」

提督「何故だ!?」

霞「クズ司令官だからじゃない」

提督「納得がいかん!」 バタ! バタ!

曙「ああ、もう冗談よ! さすがに菊の御紋が入ったものを壊そうとか思わないわよ! いい大人が顔真っ赤にして地団駄ふむんじゃ無いわよ! 気持ち悪い!」

提督「……はぁ、もういい。疲れた。各自、充分な休養をとるように」

叢雲「了解よ」

霞「あー、もう本当に疲れたわ。東に西って私は小間使いじゃないんだから勘弁して欲しいわ」

朝潮「失礼します!」ビシッ!

夕立「夕立、もうくたくたっぽい……時雨、おぶってぇ」

時雨「駄目だよ、僕も疲れてるんだから。ほら、肩を貸してあげるから」

提督「……む。どうした、曙、お前も退室して良いぞ?」

曙「……別に残ってたっていいじゃない」

提督「それは別にかまわんが」

曙「……今日はその、ありがとう」

提督「ああ。ただな、今後はああいう場面になったらすぐに命令に従うように。少し遅れただけでも命に関わる」

曙「はぁ……普段は動かさないくせに何で動き出すと余計なことまでいうのかしらね、その口は」

提督「?」

曙「まぁ、いいわ。それじゃあ、お休みなさい」

提督「ああ、それではな」



 曙編 艦

理路整然とふるまうが土壇場では私情や激情に走りまくるタイプか
そこを「人間らしい」と好意的に見るか「肝心なところで甘い」と見るか
いくら優秀でもこれは出世できんだろなぁ…

というわけで曙編艦です。
仕事中に投下始めるもんじゃないですね、急に忙しくなったりして投稿時間あきまくってしまいました。
すまぬ、すまぬ……

とりあえず、一航戦の感情度コンマ投げておきます。
赤城さん、たびたび出してるけどさてどうなりますかね(ゲス顔)


提督から赤城への感情度 ↓コンマ以下
赤城から提督への感情度 ↓↓コンマ以下

提督から加賀への感情度 ↓×3 コンマ以下
加賀から提督への感情度 ↓×4 コンマ以下

赤城から加賀への感情度 ↓×5 コンマ以下
加賀から赤城への感情度 ↓×6 コンマ以下

測り直しのあるヒトケタはまだいい
加賀さんの13みたいなのが救いようがない

これは一航戦のやべぇ方ですわ……さわるもの全て傷つけそう
ちなみに好感度コンマとらない際の好感度は感情度に8掛けして少数一位の繰上げぐらいを1は想定して書いています。

提督から赤城への好感度 ↓ コンマ以下
赤城から提督への好感度 ↓×2 コンマ以下

赤城から加賀への好感度 ↓×3 コンマ以下
加賀から赤城への好感度 ↓×4 コンマ以下

やべぇよやべぇよ

赤城→提督大好き
加賀→赤城好き
提督→どっちも割と嫌い

一航戦の絆とは

加賀さん、割とガチで赤城さんに嫌われてるんやね…

一航戦の闇ってすっごい……
赤城さんはドMでなんかね、すごい数字で戸惑いましたわ

提督から赤城への感情度:3
赤城から提督への感情度:60

提督から加賀への感情度:32
加賀から提督への感情度:13

赤城から加賀への感情度:38
加賀から赤城への感情度:4


提督から赤城への好感度:39
赤城から提督への好感度:94

赤城から加賀への好感度:13
加賀から赤城への好感度:76

帰ったら一回、各艦娘のコンマまとめてみます。
提督のコンマすごそう(小並)

マゾじゃなくて純愛だよ

帰ってきました。
書いていきますが、今日中に更新できるか微妙です……遅筆ですまぬ

たくさんのレスありがとうございます。
無能な1やけどこれからも読んでくれると本当にありがたいです。

>>261
銀時計組は主席と次席のことですね。銀時計は主席と次席限定で、軍刀については成績優秀者からの選抜だったそうです。

>>264
加賀さんは赤城さん好きだからね、大丈夫(ニッコリ)

>>270
この提督にこの数字って本当に赤城さんは女神

艦これ未経験者だけど読みやすくて面白い。
仏頂面だけどいざという時に感情で動くってのを読んで相良軍曹を思い出したわ。

乙!


一航戦編、出来ました。
いつも以上にキャラ崩壊注意。
あとアイアンボトムサウンドのイベントについて1のほうで思い違いをしていました。9月じゃなくて11月だったね……あんだけ、苦労したのに忘れるとか本当に鳥頭。
なので大淀編、金剛編で言及していたリコリス島の基地攻略作戦はXX13年9月ではなく、XX13年11月です。


蒼龍「まぁ、霧島さんの話で提督と曙が仲の良い理由は分かりました。それで、提督って以外に体張ってますよね。MI島攻略戦のあとで鎮守府を襲われたときも自分で火の中飛び込んでますし、普段は肉体派ってイメージ全然無いから以外です」

提督「おい、私は軍人だぞ。本来は前線で戦ってしかるべきなのだ。資料整理など本来はしたく無い」

霧島「? 資料整理など事務作業はお得意ではなかったのですか?」

提督「馬鹿をいうな、物事の才能と好悪は必ずしも一致しない。剣林弾雨の中に身をおいてこその軍属であろう? 蒼龍、お前もそう思わないか?」

蒼龍「えぇ……私はそうは思いませんけど」

提督「……まぁ、お前らはそれぐらいでも良い。いざとなれば、この身を盾にしてやる」

霧島「その発言は艦隊司令官としてどうかと」

提督「ふん。だからこそだ、私のような将校を作るのにも莫大な金がかかる。この血肉全て血税で出来ているといっても過言ではない。ならば、国のため……まぁ、貴重な戦力であるお前たちのためになるであろう場面で戦死した方が畳の上で死ぬよりも意義がある」

霧島「しかし、兵隊に代えはいても指揮官に代わりがいないというのが古今の常識かと」

提督「別にこの件ではお前の意見を求めていない。私の個人的な信条だ」

蒼龍「はぁ……提督の決意は固いようですし、そうならないように私たちががんばりますよ。ね、霧島さん?」

霧島「納得はいきませんが仕方ありませんね」

提督「では、今後の作戦を決定する。蒼龍、次の対象であるがなにか提案はあるか?」

蒼龍「私、曙の件で外してますし、霧島さんの意見からのほうがいいんじゃないですか?」

提督「む。では、霧島、お前はどうだ」

霧島「そうですね……加賀さんはどうでしょう? 失礼ですが、加賀さんは提督と似たところがあるように思います」

蒼龍「うーん……それなら私は赤城さんのほうが提督に好印象を抱いていると思いますよ? 加賀さんって口下手なだけで五航戦に熱心に指導したり、人付き合い自体を嫌がるタイプじゃないですし提督とはちょっと違うというか……」

提督「一航戦か……」

蒼龍「あれ? 曙のときと違って乗り気じゃないんですね? 正規空母の中では赤城さんは最古参だし、大規模作戦のたびに加賀さんを運用してるじゃないですか」

提督「実力は信頼している。しかし、加賀とは話が持たないのだ。生意気といってもそれに見合う実力を持ってるので怒鳴りつけるわけにもいかないし、仕事はそれなりにこなすので注意することもない」

蒼龍「……それ話をもたせる手段じゃないって分かってますよね? 欠点探しじゃなくて、長所を褒めるとかにしましょうよ!?」

提督「それは作戦行動のたびに行ってる」

蒼龍「えっ? 記憶に無いんですけど」

提督「なに? 蒼龍、お前の頭はどうなっている? 私はつねづね『素晴らしい搭載数だな』と言っているではないか」

蒼龍「あぁ、なるほど……もう結構です」

提督「?」

霧島「まぁ、加賀さんについてはそんな風に思っているとして、赤城さんはどうなんですか? 純粋に強いだけでなく、凛とした姿に憧れている艦娘も多いとききますよ?」

提督「赤城か……正直なところ、赤城ともあいつが着任して以来、作戦行動以外で話をした覚えはほとんど無いな。ニ抗戦とのほうがよく話す」

蒼龍「ちょっ!?」

提督「仕方ないだろ。あいつは口を開けば飯か、戦闘の話だ。それが悪いとは言わんが、正直、大和撫子としてどうかとは思う。加えていえば、あいつと話すとなにか違和感を覚える」

霧島「それはなんというか……」

提督「いや、別におまえたちも軍属だ。食事や戦闘のウェイトが日常のほとんどを占めているのだから、それが間違っているとは言わない。しかし、時折、お前たちの将来を考えると不安になるのも事実だ」

蒼龍「提督がそれ言うんですか?」

提督「どういうことだ」

蒼龍「いやいや、深海棲艦との戦争が終わったら提督みたいなタイプって絶対に閑職に回されますよ」

提督「さっきから聞いていればお前たちは私をなんだと思っているのだ! これでもイスを用意されたことがあるくらいには上層部とはうまくやっている! 私は軍属として一生、安泰だ! まるで人が派閥政治が出来ないように言うな!」

蒼龍「その能力を少しは艦娘との交流に役立ててください……」

提督「ぐっ!?」

霧島「まぁまぁ、それはともかくとして次の目標は一航戦のお二人ということで宜しいでしょうか?」

提督「……あまり気乗りしないが、な」

蒼龍「まぁまぁ、大丈夫ですよ。なんだかんだであの二人も提督のことはわかってるはずです」

霧島「それでは今回は蒼龍さんが提督に同行してください。私よりも一航戦のお二人のことは詳しいでしょうし、サーモン海域攻略の作戦について金剛お姉さまたちと詰めておきたいと思います」

提督「む。確かにそうだな。今朝、連絡したように第一艦隊に満潮を登用することについても話しておけ」

霧島「了解しました」

 鎮守府 空母寮 談話室

赤城「なるほど。青葉の新聞は読みましたが、そのような目的での作戦だったのですね。てっきり、提督のいつもの奇行かと思いました」

提督「いつもの奇行とはなんだ! 私はいつも品行方正であろう!」

赤城「冗談ですよ、冗談。そんなに怒らないで下さい」

提督「うぐぐ……!」

加賀「私としてはそれを使うのは出来れば遠慮したいわね」

提督「ふん! 別にかまわんぞ。断るという選択肢が無いわけではない」

赤城「かといって、断れば提督たちの中ではそれなりの数値としてしか判断しないということですよね」

提督「何事も最悪の事態を想定しなければならないからな」

加賀「はぁ……そこまでいわれると断るという選択肢はなさそうですね。赤城さん、どうしますか?」

赤城「ええ、私はかまいませんよ。ただ条件があります」

提督「ん」

赤城「まず写真ですが確認するのは私と蒼龍だけにしてください。次に写真は私に譲渡することを望みます」

加賀「私は確認できないのですか?」

赤城「加賀さんは提督にどう思われていようとあまり関係ないでしょう?」

加賀「……それはそうですが」

提督「……」

赤城「大丈夫ですよ。一航戦の絆を信じてください」

加賀「……赤城さんがそこまでいうのならば私に否やはありません」

赤城「と、私達の意見はまとまりましたがいかがですか?」

提督「別にそれぐらいはかまわない。私としては大まかな状態のみでも判明すれば結構だからな」

赤城「それじゃあ、蒼龍、よろしくお願いしますね。さぁ、提督、こちらへどうぞ」

蒼龍「は、はい! それじゃあ、とりますね」

赤城「あ、ちょっと待って! 提督、駄目ですよ! ちゃんと笑ってください」

提督「何故だ? これはあくまで執務の一環だ。第一、日本男児ともあろうものがヘラヘラと写真など取れるか」

赤城「そういうこと言ってるからとっつきにくく感じちゃうんです。さぁ、これも艦娘と円滑な関係を築く一環だと思って、ね? 蒼龍もそう思うでしょ?」 ニコ

蒼龍「え? そ、そうですよ! 提督、せっかく形に残るんですから、いいものにしましょう!」

提督「むむむ……蒼龍まで言うならば、仕方ない。こ、こうか」ニッゴリ

加賀「……酷い顔ですね」

赤城「ええ、そんな感じです!」

蒼龍・加賀「「!?」」

赤城「さぁ、提督の表情筋がつってしまってもいけませんからね! 蒼龍、早く!」

蒼龍「は、はい!」

 カシャ!

蒼龍「あ、出てきましたね……わ、私は見てもいいんですよね?」

赤城「ええ、ただ見たらすぐに私に下さいね」

蒼龍「どれどれ……って、えっ!? こ、これって――」 シュッ!

赤城「はい、もう良いですよね。どうでした、一航戦の強固な絆は」

蒼龍「……はい、勉強になりました」

赤城「さぁ、提督、そろそろ良いでしょう。私達はこれから間宮に用があるので、結果は蒼龍から聞いてください」

提督「? 分かった、蒼龍、行くぞ」

蒼龍「……は、はい」

 バタン!

加賀「疲れました……。どうしても提督と話していると緊張します」

赤城「そうですね」

加賀「……ところで赤城さん、間宮にいくなんて私は知りませんが」

赤城「ええ、そうでしょうね」

加賀「随分、嬉しそうですがなにかこのあとに良い事でも」

赤城「いえ、そんなことはありませんよ? 私は部屋に一旦、戻りますが加賀さんはどうしますか?」

加賀「はぁ、そうですか。私は間宮に行ってから五航戦の練習でも見ようかと思います」

赤城「それは結構なことですね。私も御一緒しますから、間宮で少し待っていてください」

加賀「了解しました」



 鎮守府 空母寮 赤城の部屋

赤城「うふふ……こっそりと提督の写真は撮っていましたが、私も一緒に写真に入れるなんて明石と大淀には感謝ですねぇ」 チョキチョキ

赤城「ああ、でも、これ以上、写真機を使われるのは考え物ではありますね。提督がトラウマになられても困りますし。なにかの拍子に壊れたりしてくれると嬉しいんですけどねぇ」チョキチョキ

赤城「うん、良い感じにできたわ! 大丈夫ですよ、そんな固い笑顔でも私にはあなたの気持ちはちゃんと伝わっていますよ!」

赤城「うふふ……これで私と提督だけ」

赤城「大丈夫、大丈夫ですよ。あなたが本当は私達を大切に思っているのも、それなりに優しいことも私は分かっていますから。ねぇ、私のような艦娘だけなら提督もこんな御心労をしなくて済むと言うのに、まったくわがままな子達だらけで困ってしまいますね」

赤城「さて、間宮に行ってどうしますかね、提督は甘い物は好きだけど滅多に食べないですし、あんまりお話のネタにならないかしら? ああ、確か別の提督が出した艦載機運用論のレポートがありましたね、あれを読んでおきましょう。提督も興味をもってくれるかもしれません」

赤城「……私も将棋でも始めてみようかしら。そうすればもう少し提督とお話できるかもしれないし」


 鎮守府 執務室

提督「む。なにか寒気を感じる」

蒼龍「……」

霧島「お二人とも大丈夫ですか? 特に蒼龍さん」

蒼龍「……な、なんでもないです」

提督「で、結果はどうだったのだ」

蒼龍「……赤城さんから提督に対しての数値は高くて、加賀さんは低かったです。おまけで提督は二人に対して低かったです」

霧島「? そうなると蒼龍さんの予想があたりましたね」

提督「うむ。しかし、赤城の結果が良かったのは意外だな。これからはもう少し目を向けてみるとしよう」

蒼龍「あの、提督……もう私、この作戦から降りたいです」

提督「それは許可できん」

蒼龍「はぁ……ですよねぇ。ねぇ、霧島さん、金剛さんが比叡さんのこと本当は嫌ってたらどうします?」

霧島「? 質問の意図がわかりかねますが、それも仕方ないのではないですか。人物の好悪など作戦に響かない限りは個人の自由ですし」

提督「……それだ!」

霧島「……提督は管理職なんですから、そんな言い訳通用しませんよ? それに艦隊運用に支障をきたしているといったのはあなたじゃないですか」

提督「ぐっ!? 」

蒼龍「明日から本当にどんな顔して赤城さんと会えばいいんだろう……」

 XX13年 12月 鎮守府談話室

青葉「あ、あのぉ……青葉に何か御用でしょうか?」

赤城「ええ、それよりもまずはそのお菓子を食べてみて? 美味しいわよ、提督もお気に入りのお店のものなの」

加賀「ええ、さっき私も頂いたけど美味しかったわよ」 ポリポリ

青葉「きょ、恐縮です」

赤城「大丈夫、毒なんか入ってませんから」ニコニコ

青葉「は、はい!」

青葉(赤城さんと加賀さんに食べ物もらうなんて、なんかありそうです……)

赤城「まぁ、本題に行きましょうか。明日の鎮守府新聞の見出しどうするつもりですか?」

青葉「へ? 明日は司令官が曙ちゃんをキス島で救ったことについて書こうと――」

赤城「そうですよねぇ……ねぇ、その記事、やめませんか?」

青葉「えぇ!? だ、駄目ですよ! 意外性もありますし、司令官のことは結構、読まれてる感じなんですから!」

赤城「意外性?」

青葉「はい」

赤城「……まぁ、いいです。あなたの言うように提督の記事が読まれるというのも事実でしょう」

青葉「ええ、ええ。良かれ悪しかれ司令官はとがった方ですからねぇ、遠くで見ている分には皆、興味があるわけですよ」

赤城「だからこそ、今回の失態については書かないで欲しいんです」

青葉「失態ですか? 曙ちゃんの件については美談じゃないですか? これを機に司令官の艦隊内での評価も改善されたりするんじゃないですか?」

赤城「いいえ、今回の作戦は珍しく提督の見通しが甘かったから窮地に陥ったのです。それに指揮官が一兵卒を助けに行くなど本来はあってはならないことです。私としてはこの話が美談だとはとても思えません」

加賀「右に同じです。今でも艦隊内の空気が悪いんですから、それを悪化させるようなことは慎むべきです」

青葉「……勝ち戦なんですからそれほど気にすることも無いんじゃないですか?」

加賀「勝ち戦だからこそよ。折角の勝利に提督の失態で水を差す必要も無いでしょ」

赤城「ええ、ええ、加賀さんの言うとおりです。『我々の艦隊はキス島を包囲する敵深海棲艦の艦隊を戦い、駆逐艦・夕立の奮戦により、これを撃滅。陸軍を誰一人かけることなく救出した』。ね、これでいいじゃないですか」

青葉「……それは事実と異なります!」

加賀「事実かどうかは重要ではないわ。艦娘の戦意高揚に繋がるかどうかが大事。違うかしら?」

青葉「そ、そんなことをしてまで艦娘の指揮を鼓舞するほどに戦況は逼迫していません!」


赤城「戦況のことはあなたが判断することじゃないでしょ? 私は執務のお手伝いをすることが多いから、あなた以上にこの鎮守府の状態は分かっているつもりよ。資源の備蓄状況、艦娘の配置、今後の作戦行動。あなたはその中のどれか一つでも私以上に詳しいかしら?」

青葉「それとこれとは話が別です!」

赤城「はぁ……私の言うことを今回は聞き入れなさい。何かあった際にはあなたの力になりますから。それとも私達、一航戦が信用できないと?」 ニッコリ

青葉(今、赤城さんの袖から見えたのって九四式……!!)

赤城「ああ、そういえば、艤装を外せば艦娘の耐久は人間と同じという論文が出ていましたね。加賀さんは読みましたか?」

加賀「? いえ、寡聞にして知りませんね。 それより、青葉、どうしました? 随分と顔色が優れませんが」

青葉「は、ハヒッ!? わ、分かりました! 今回の件は書きません!」

赤城「本当ですか? ちゃんと手形を切ってもらわないと信用できませんねぇ」 ニコニコ

青葉「ひ、ひぃぃ…・・・」

加賀「あ、赤城さん、さすがにそこまでしなくても……」

赤城「……加賀さんが言うなら、まぁ、いいでしょう。青葉さん、私達はあなたを信頼していますからね?」

青葉「は、はい……だ、だいじょうぶです! そ、それでは、し、失礼します!!」

 バタン!!

加賀「? 何をあんなに慌ててたのかしら? お菓子もまだあるのに」 ポリポリ

赤城「ええ、そうですねぇ。急用でもあったんじゃないですか?」 ニコニコ

加賀「……しかし、赤城さんの手前、ああは言いましたが、今回の件、青葉にかん口令を敷くほどでしたか?」

赤城「ええ、これ以上、鎮守府の中で不満をためる必要は無いでしょう? 唯一、評価されているであろう提督の作戦指揮の手腕にまで疑問をもたれるのは得策ではありません」

加賀「……まぁ、それはそうですが」

赤城「大丈夫。加賀さん、先任の私の言うことを信じてください。今まで私の行ったことが間違っていたことはなかったでしょ?」

加賀「……分かりました。後のことはお任せします」ポリポリ

赤城「ええ、ええ、そうしてください。大丈夫ですよ、大丈夫」

 一航戦編 艦

加賀さん餌付けされてね?

というわけで一航戦編 艦です。
うまく純愛になったね!(白目)

昨日も沢山のレスありがとうございます。
皆さんの予想に添えない形で申し訳ないやで。

>>274
ありがとうございます。是非、本家の艦これもやってみてください。
1は文章力無いから書き表せてないだけで、本家はもっと皆かわいいんやで?

>>290
提督が加賀さんを延々と餌付けする話とか書きたいです

次、潮編、いきます!

提督から潮への感情度 ↓コンマ以下
潮から提督への感情度 ↓↓コンマ以下

この赤城さんは別世界の赤城の可能性が……

これは曙との関係を知ってるっぽいコンマだけど、潮は魔性の女やからね……提督の明日はどっちだ!

提督から潮への感情度:27
潮から提督への感情度:87

仕事終わり次第、書いていきますので更新は明日を予定やで

この赤城さんは狐耳や尻尾生えてたりしないよな?

そういや某所の赤城はヤンデレだったな

誤解されがちな提督のフォローに影ながら尽くす、そんな大和撫子風の純愛を期待してたのに…
赤城さんの純愛はいずれ死人が出ますね

提督がめんどくさい野郎だからめんどくさい子が集まってるのかもしれませんな
さながらスタンド使いのように

僕も赤城さんに餌付けされたいです(真顔)

┏━━━━━━━━━━━┯
┃        / ̄ ̄\    く
┃      /  ヽ_  .\  ゝ

┃      ( ●)( ●)  | 〈
┃      (__人__)      |   7
┃      l` ⌒´    |  ノ
┃     . {         |,イ
┃       {       / | \
┃  ,-、   ヽ     ノ、\ `ヘ、

┃ / ノ/ ̄/ ` ー ─ '/><  `∟_

┃/  L_         ̄  /         ト、,_
┃   _,,二)     /              〔―ヽ、人,,r、__
┃   >_,フ      /                }二 コ \.  Li\_,
┃__,,,i‐ノ     l              └―イ   ヽ |   ┃
┃            l                   i   ヽl   ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

切り取られた加賀さん…

実は提督の悪評の一端は一部の艦娘の暗躍がある可能性が微レ存?

それはそれとして提督は単純に口が悪すぎるし自分基準で物事を考え過ぎだな

潮編出来ましたので投下していきます。今回は短めほのぼの回やで。
次は羽黒→弥生という順番で行こうと思います。武勲艦が2連やね。
また次に書く艦娘の提案あればお願いします。皆、書きたいんだけど誰を決められない無能の1。
やっと夜戦艦載機できたけど、ボーキなくなりすぎだし、バケツはないしでお腹痛いです……

 鎮守府 中庭

提督「むむむ……やはりバケツが足りないな。大本営より大規模作戦に備えるように言われていたが、サーモン海域の不穏な情勢に気をとられ過ぎた」

提督「蒼龍たちを本日もサーモン海域に出撃させたが、早期に決着をつけねばなるまい。かくなるうえは一日でも早く、大攻勢をかけねば」

曙「ちょっとクソ提督、なに難しい顔してるのよ」

提督「ん? 曙か。何のようだ。私は忙しい、用事が無いなら呼び止めるな」

曙「あー、はいはい、分かりましたよ。べー!だ」

提督「……ふむ。まぁ、お前にも一応、聞いておくか」

曙「なにをよ?」

提督「曙、お前の知っている範囲で私を慕っている艦娘はいるか?」

曙「はぁ? ああ、例の写真の件?」

提督「ああ、一航戦で試してみたがそこのそこの結果を出した。今後は赤城ともう少し交流を深めていこうと思う」

曙「ああ、それはいいんじゃない? 赤城さんなら私も前はトンボ釣りで一緒だったりしたから協力できるとおもうわよ」

提督「む。そうか、やはり食べ物を持って行ったりすればいいのか? 加賀の事はわからんが、赤城はそんなことで喜びそうだ」

曙「? 赤城さんってそんなに食べないでしょ? 確かに資材は消費するけどそれだけじゃない。大食いなクソ提督基準で物事考えるんじゃないわよ」

提督「ハッハッハ……馬鹿をいうな。赤城といえば、戦闘と食事ではないか」

曙「えぇ……ちょっと同意しかねるわ。むしろ食べ物っていえば、加賀さんじゃないの? あの人、いっつも何か食べてるイメージがあるわ。この前も会議中に黙って飴食べてたわよ」

提督「何だと!? 会議中に飲食などもってのほかだ! それはいつの会議だ!」

曙「あ、やば……い、いや、忘れちゃったわ。それに加賀さんじゃなかったかもしれない!」

提督「む。ならばいい。ただし報告は正確にするようにな。お前の報告一つで戦況が大きく変わる場合もあるのだ」

曙「はいはい」

赤城「あら? 提督と曙じゃないですか? そんなところでなにかありましたか?」

提督「む。赤城か。曙に会議中、加賀が飴を食べていたと聞いたのだが、どうやら間違いだったらしい。赤城、お前も報告は正確を期して行うように」

赤城「ええ、気をつけます」

赤城「曙、ありがとうね。加賀さんには後で注意しておくから」ヒソヒソ

曙「あ、いえ、そんな」ヒソヒソ

提督「? 何を二人で話している?」

赤城「いえ、なんでもないですよ? 女の子の秘密話です」

提督「む? ならば、結構」

赤城「ああ、そういえば提督、――提督が出された艦載機の運用論ですがお読みになりましたか?」

提督「読んだが、少し時代遅れだと感じた。あいつは私よりも新任のくせに情けないことだ」

赤城「やはり提督もそう思いましたか、私としてもそのように感じていました。提督があの意見を取り上げられるのであれば、注進をと思いましたけど取り越し苦労でしたね」

提督「はっはっは……!! 甘く見るなよ。これでも歴戦と言ってもいいぐらいには場数をふんできているからな!」

赤城「ええ、ええ、知っていますとも。私も随分とあなたとは一緒にいたんですから。さて、私はこれから五航戦の訓練をみに行きますが、提督はどうしますか?」

提督「む。私はもう少し曙と話があるし、執務もある。遠慮しよう」

赤城「残念ですねぇ。では、私はこれで失礼しますね。曙もさようなら」

曙「あ、どうも……」

提督「ふむ、やはり奴は戦闘に関することばかりだな。もう少しなにか興味のあることはないのか?」

曙「まぁ、それも赤城さんらしいわよね。でもやっぱりあの人は格好いいわね! 出来る女って感じだし、お淑やかだし、本当に憧れるわぁ」

提督「本人に言ってやれ。お前がそういっているんだ、あいつも喜ぶだろう」

曙「そ、そうかしら?」

提督「ああ」

曙「そ、そうしてみるわね!」

提督「ああ――それで私の件であるが」

曙「ああ、ごめんなさい。話がそれたわね、それで潮とかはどうなのよ?」

提督「潮か……そうだな。お前は友人が少ないのだから、私の人選ミスだった。すまない」

曙「ちょっ!? 何を失礼なこと言ってるのよ! あんただけには絶対に言われたくないわ!」

提督「……しかしだな、私は慕っているものといったのだ。いくらなんでも潮はないだろう? 疲れているなら明日の任務はほかの艦を手配してやる。休んでおけ」

曙「こ、この!! 人がまじめに話してやってるのに!!」

提督「私も真面目だ。冗談は不評だったから、封印している」

曙「もう知らない! 勝手にしなさい!」

提督「む……そうはいっても潮はないだろ。あのての輩が私と相性が悪いことなど最初から分かりきっているではないか。まったく適当なことばかり言いおってからに!」

?「あ、あれ? 提督、曙ちゃん知りませんか? こっちに来たと思うんですけど」

提督「む。潮か」

潮「は、はい、それで曙ちゃんなんですけど……」

提督「あちらに行ったぞ。まったく、お前からもあいつに生きてるうちに頭を使うようによくよく言っておけ。最近は私の口を無駄に動かすのが趣味なのではないかと思うことがある!」

潮「あ、あはは……」

提督「笑い事ではない! 潮、お前も困ったことがあったらとりつくろうのをやめろ! 不愉快だ」

潮「す、すみません……」

提督「まったく……いいか? 私に言いたいことがあったら意見具申をする旨を伝え、了承の返事を受けてから話せ。そうすれば無理難題で無い限りは話ぐらいは聞いてやる」

潮「! 分かりました。では、意見具申をさせてください」

提督「結構だ」

潮「? えっと話をしてもいいでしょうか?」

提督「はぁ……『結構』というのは『それでよい』という意味と『さっさと話せ』という意味で言っている」

潮「あ、す、すみませんでした。今朝の鎮守府新聞って本当なんですか?」

提督「お前は第七駆の部屋にいただろう。少しは頭を使え。もし誤報であれば、朝から曙を呼び出したりしないだろう?」

潮「ああ、そうですね。曙ちゃん、提督のこと大好きですもんね。提督も曙ちゃんのこと好きですよね?」

提督「ああ、好きだな。少なくとも嫌いではない」

潮「ひゃぁぁぁっ!」キラキラ

提督「……どうした?」

潮「い、いえ、なんでもないです」

提督「む! お前には前から注意をしておこうと思っていたが、話をしているときに目をそらすな。馬鹿者め、私がスターリンだったらシベリア行きだぞ! まったく!」

潮「す、すみません」

提督「いいか? お前の戦果は素晴らしいものだ。私もお前の性能や真面目に任務に取り組んでいる姿勢などは最大限に評価しているつもりだ。だというのに増長しない点も素晴らしい。それに控えめな性格も大和撫子としては良い事だろう。赤城や曙にもそういった点は是非、見習ってもらいたいものだ」

潮「え、えへへ……」

提督「しかしだ! 卑屈であることと恭謙であることは大違いだ! まぁ、水呑み鳥になりたいのならばそれも結構だがな、そうではないだろ? いいか、その撃墜マークが飾りで無いというのであれば誇りを持ちたまえ」

潮「はい! がんばります」

提督「結構……まぁ、駄目もとであるしな。一応、聞いておくか」

潮「?」

提督「潮、お前は私のことをどう評価している?」

潮「て、提督のことですか……」

提督「素直に言ってくれて構わんぞ。私もお前にすかれていると思うほどに耄碌しているつもりは無い」

潮「うーん……もし私たちが学校に行っていたら先生って提督みたいなんだろうなぁって思うことはあります」

提督「私が教職者に見えるだと? むむむ……思い当たる節が無いがどうしてだ?」

潮「あ、いえ、なんとなくなので」

提督「まぁいい。お前であれば適当なことは言うまい。で、曙を探していたということはなにか用事があるのか?」

潮「さっき落ち葉はきをしたので、焼き芋をしようって漣ちゃんと話してたんです。だから曙ちゃんもどうかなって」

提督「焼き芋か……ふむ。そういえばこの間、甘藷を大量に仕入れさせたな」

潮「?」

提督「よし! 私から間宮に甘薯を出すように言っておくので手があいている駆逐艦を動員して焼き芋大会を開いてみろ」

潮「えっ?」

提督「いいか? これは作戦行動の一環だと思え。お前のその性格を直すためには荒療治も必要だろう。焼き芋大会であろうが、クリスマス会だろうが何でもいいが何か催し事の主催してみろ。多くの艦娘に声をかけ、統率しなければ成功は望めないからな。良い経験になるだろう」

漣「キタコレ! ねぇ、ご主人様、本当にみんなで焼き芋やっていいんですか!?」

提督「……どこから沸いて出た」

漣「つれないなぁ。潮たんが戻ってこないから様子を見に来たんですー」ブーブー

提督「はぁ……潮、どうだ出来そうか?」

漣「ちょ!? 無視ですか? 放置プレイ?」

提督「今は潮と話している。お前は口をひらかんでよろしい」

潮「……はい! 必ず焼き芋大会成功させます!」

提督「結構だ。それでは上手く出来たら私のところにもいくつか持って来るように」

潮「はい!」


 鎮守府 執務室

 コン、コン……

提督「……開いているぞ」

潮「し、失礼します」

提督「良い匂いだ。その様子では上手くいったようで何よりだ」

潮「はい。皆が手伝ってくれたので」

提督「……だからそこを治せといっているのだ。そこまで他の人間に気を使うことはない。かといって、私や加賀のようになってもらっても困るがな」

潮「え、えっと、はい、気をつけます……」

提督「どれどれ……む? 2本か……」

潮「あ、あの、その、ごめんなさい……2本も大きいの食べちゃうと夕ご飯食べれないと思ったんですけど……」

提督「違う、少ないのだ。どうせ曙の奴が2本といったのだろ? 何の嫌がらせだ、まったく! いいか? 今後、食事を作る際は私のところには最低でも3人前は持ってくるように」

潮「えぇ!? そんなに食べるんですか?」

提督「何を驚いている。食事はとれる時にとるのが私の信条だ」

潮「そ、そうなんですか……」

 コンコンコン……

赤城「失礼します。って、あら潮、どうしたの?」

潮「あ、赤城さん! え、えっと、その、て、提督にお芋を……」

赤城「ああ、さっき私達のところにも曙が持ってきてくれましたね。美味しかったですよ」ニコニコ

潮「あ、ありがとうございます!」

提督「赤城、ノックをしたら返事を待ってから入室しろと毎回言っているだろう。お前も正規空母なんだ、少しは駆逐艦の見本となるように行動するように」

赤城「ええ、分かりました。以後、気をつけますね」

提督「……まったくこれで何回目だと思っているのだ」

赤城「ふふ……大丈夫ですよ。今後は気をつけますから」

提督「む。それで?」

赤城「五航戦の子達についてご報告に上がりました。けれど、書類にして後で来たほうがよさそうですね。折角のお芋ですから熱いうちに召し上がって下さい」

提督「おお! それはすまんな。よしよし、なかなかどうして気が利くじゃないか」

赤城「いえいえ、そんなことはありませんよ。んー、そうですねぇ……潮、もう少し提督のほうに寄ってもらえるかしら?」

潮「? こうですか?」

赤城「ええ、そんな感じ。はい、それじゃあ、写真とりますよ」

潮「え? ええ?!」

 カシャッ!

赤城「……あら、可愛い。提督も御覧になりますか?」

提督「モグモグ……ゴクン。お前は急に何をするんだ……」

赤城「つれませんねぇ。仲睦まじい指揮官と兵卒の写真を撮っただけじゃないですか」

提督「お前がそんなに写真好きだったとはしらなかったな」

赤城「まぁ、あんまり写真自体に興味はありませんね。そういえば潮は写真好きでしたよね」

潮「あ、はい、昔、私の艦長だった神田中佐がお好きだったので、お休みの日とかは写真とりに出かけてます」

赤城「うんうん、良い事ですね。今度、私にも見せてください」

潮「え、えへへ……はい、頑張って良い写真を撮っておきます」

赤城「じゃあ、私も良い写真をとってみようかしら。もう一枚いきますよ。さぁ、二人とも笑ってください」ニコ

潮「は、はい!」

提督「む」

 カシャッ!

赤城「今度のほうがいいですねぇ。ほら提督も凛々しく写ってますよ?」

提督「世辞は結構」ムシャムシャ

赤城「本当なのになぁ。あっ、それより潮の数値、結構、高めですよ。意外でした」

潮「え、ええ!?」

赤城「良かったですね、提督。こんな可愛い子に良い印象をもたれてるなんて」

提督「モグモグ……そうか」

赤城「? あんまり嬉しそうじゃないですね」

提督「これでも喜んでいる」

赤城「本当ですか? んー、今後のサンプルの為にも提督の喜色満面も撮っておきましょう」

 カシャッ!

提督「お、おい! いきなりカメラに目覚めるな! もういいだろ――」

赤城「提督、ほっぺにお弁当ついてますよ?」

提督「な、何?」

 カシャ!

赤城「隙ありですねぇ」

提督「こ、この……!」

潮「はは……あはは!!」

提督「む」

潮「あ、ご、ごめんなさい。でも、やっぱりこういうのって良いなって思ったんです。今日の焼き芋大会のときも思ったんです、鎮守府の皆が何時もこんな風に仲良くできたら嬉しいなって……」

提督「……そうか」

赤城「ええ、ええ、そうですね。まぁ、それは提督の手腕に掛かっているわけですから頑張ってくださいね」

提督「……ああ、そうだな。安心しろ、私もできる限りの事をする」

潮「はい!」

 潮編 艦

と言うわけで潮編 艦です
前回、一航戦のやべぇ方になった赤城さんが再登場です。これからも一航戦は餌付けされる方も含めてぼちぼち出てくると思います。
あと提督の評判が悪いのは自業自得なんやで、普段の行いが悪すぎるから赤城さんも苦労してるわけで……

>>295 >>298 >>299
別世界ってアズレンなんやね、>>299読んで分かりました。1は殿とPは兼業してるけど、どれも突発的に本気出したりするのでタスク的にもう新しいゲームやれなさそう……

>>300-302
赤城さんなりに鎮守府を回そうとしているだけなので、へーき、へーき(白目)

>>304
スタンド使いは草

>>305
同志(ガシッ!)

>>306
会社行く途中に更新してたら大爆笑しました。おかげで変な目でみられた、訴訟

>>307
寛容さが振り切れてないと付き合っていくの難しいというか、嫌な人やね

とりあえず、羽黒のコンマ投げておきます。
更新は竜王戦三戦目の結果次第やね、先手中飛車勝ったら大フィーバーするわ

提督から羽黒への感情度 ↓コンマ以下
羽黒から提督への感情度 ↓↓コンマ以下

あっ……(察し)

羽黒から提督への感情度が10以下ですので好感度コンマです

提督から羽黒への好感度 ↓コンマ以下
羽黒から提督への好感度 ↓↓コンマ以下

上司と部下ならば良い距離感にまとまりましたね。

提督から羽黒への感情度:85 提督から羽黒への好感度:47
羽黒から提督への感情度:09 羽黒から提督への好感度:57

最近この提督感情度で低コンマとっても好感度で挽回すること多いよな

やはり第一印象は悪くとも付き合っていけばうまくやれるタイプ

心なしか感情度や好感度の片想い多くありませんかね……?一方通行鎮守府だな
日曜も仕事とか保守サービス系?

もうしばらく続けて提督を嫌う方が多い、中間、提督がすいてる人が実は多いの
3パターンの内のどれかになったらイベント起きて展開が大きく進むのかな

弥生の次は未定だけど俺嫁をリクエストするの怖いから躊躇するなあww
怖い物見たさはあるが

日本人自体が誤解されかねんな

仕事終わったデー。部下の提出書類の決裁だけやから出してくれればすぐ終わると思ったけど、上司にうちっぱなしへの送迎、頼まれたので今日中の更新は難しいカモ……
本当にこれから就職する人ややらない人はゴルフ覚えてくだしあ

たくさんのリクエストありがとうやで
いただいたものから1の書きやすい感じで抜粋していって

弥生→58→不知火→グラーフ→長門→神通→ビスマルク

って感じを想定して書いていきます。

>>322
みんなペルソナ主人公並みの寛容さをもってそう。わいはこんな上司、嫌や……

>>323
壊れるほど愛しても3分の1も伝わらないからね。職種については当たらずとも遠からずって感じやで。
というか、普通に日曜なの忘れてて平日の昼にレスすごいなって思ってたわ……

>>326
1のケッコン艦もコンマ乱高下してるから大丈夫、大丈夫

>>328
勤勉で真面目だから、へーき、へーき(白目)

帰ってきました……チカレタ
羽黒編、投下していきます。短めな上に描写不足をひしひしと感じるので羽黒については今後の投下で追加を出していって補完したいと思います。羽黒スキーの皆さんには申し訳ないやで……

沢山のリクエストありがとうございます。
目を通して1がパッと展開思いつきそうな子から採用させていただきますので全部には応えられないのだけはご了承ください。まぁ、最終的には全艦娘やれればと思います。
何年かかるか不明やけど……(白目)


――04:00――

 鎮守府 執務室

 コン!

提督「……入れ」

利根「まったく人使いが荒い奴じゃのぅ。おかげで我輩の玉の肌がボロボロじゃ」

提督「無駄口は結構。首尾はどうだ」

利根「はぁ……最初は乗り気ではなかったようじゃが、おぬしの手紙を見せてやったらすぐに二つ返事で了承したぞ。いったいどんな魔法を使った? あれじゃな、ハブマジックならぬアドミラルマジックというかんじか」

提督「……それはお前が知る必要の無いことだ」

利根「つれないのぉ。まぁ、よい。返事はこれじゃ」

提督「む……予想通りだな。ご苦労だったな、退室してもいいぞ」

利根「で、我輩はあと何度、あちらまでいけばよいのじゃ?」

提督「今回で全ての問題が解消された。今回の任務はここまでだ」

利根「ほぅ……では、後は実働部隊の仕事と言うわけか。では、我輩はゆっくり休ませてもらうとするぞ」

提督「? 何を勘違いしている、お前も作戦当日は大いに働いてもらうからな」

利根「はあぁ? 本当に人使いが荒い奴じゃのぉ! もういい! 寝る!」

提督「そうしてくれ」

――07:00――

 鎮守府 執務室

 コン…コン…

提督「入れ」

羽黒「し、失礼します! 重巡洋艦・羽黒、出頭しました!」

長門「む……これで全員、揃ったか?」

金剛「Hey、テートク、これはなんの集まりですカー? レイテ方面の大規模作戦か怪しいサーモン海域での作戦通達デース?」

龍驤「まぁ、この面子集めたからにはそういうことやろね。まさか皆で焼き芋大会やろうってわけでもないやろ」ケラケラ

赤城「いえいえ、焼き芋も悪いものでもないですよ」

加賀「そうです! 大変、美味しかったです!」

飛龍「そ、そうですね……」

龍驤「なんや、一航戦は焼き芋やってたんか。うちにも持ってきてくれればよかったのに。うちもお芋さんすきやで」

朝潮「? いえ、昨日、駆逐艦たちで――」

長門「――あ。焼き芋の話はやめようじゃないか! 提督の御前だぞ!」

利根「はぁ……寝不足じゃ。眠くてしょうがない」

筑摩「姉さん、もう少しの辛抱ですから」

提督「相変わらず騒がしい奴らだ。いいか、作戦の通達を行う! 静聴!」

 シーン

提督「よし。それではサーモン海域における敵主力殲滅作戦を説明する」

提督「作戦概要は飛龍率いる第一艦隊による大規模な陽動作戦を行い、敵主力をつり出し金剛率いる第二艦隊がこれを叩くという当初の方針に変更は無い」

金剛「で、面子はどうするんデース?」

提督「まだ説明の途中だ! 黙って聞いていろ」

金剛「ハイハイ」

提督「しかし、ニューギニアやニューカレドニア方面より敵増援が向かってくる可能性を考慮し、新たに第3艦隊、第4艦隊を結成し、これに備える。また今作戦は我らだけでなく、他の鎮守府との共同作戦となるので同士討ちには注意するように」

提督「それでは各艦隊の編成を発表する第一艦隊旗艦を飛龍とし、僚艦は蒼龍、雲龍、比叡、満潮、荒潮とする。大いに暴れて敵を混乱させろ! お前達の行動が作戦を左右するのを忘れるなよ」

飛龍「はい! お任せください!」

提督「第二艦隊旗艦は金剛とする。大和・武蔵・長門・赤城・加賀を率いてサーモン海域に展開する敵精鋭部隊を強襲し、これを討て!」

金剛「了解デース」

提督「第三艦隊旗艦は利根とする。第一艦隊のうちもらしと敵増援に挟まれる可能性もある補佐に筑摩・霧島をつけるのでなにごとも相談するように。以下、僚艦は大潮、霞、隼鷹とする」

利根「よし、旗艦の任は任された。筑摩、よろしく頼むぞ」

筑摩「ええ、がんばりましょうね」

提督「第4艦隊であるが、これは他鎮守府の艦隊の補助として設置する。旗艦は羽黒とし、以下、朝潮、潮、曙、龍驤、飛鷹で編成する」

羽黒「はい! 頑張りま――」

龍驤「ちょ、ちょい待ち! そんなん納得いかんわ! うちのが羽黒よりも練度も高いし、艦隊旗艦をつとめた経験もある! 昔ならいざ知らず、艦娘になってからのことを考えれば旗艦はうちのほうがふさわしいはずや! それに羽黒の性格自体が旗艦に向いてるとは思えへん! 再考を意見具申するで!」

羽黒「あ、あぅ……」

提督「変更は無い。これより今月中旬に予定されているレイテ方面における大規模作戦に備える為に戦艦・空母の運用を一時的にではあるが凍結し、重巡洋艦・軽巡洋艦を集中的に運用する。よって艦隊旗艦の経験を積ませる上で、戦果抜群で歴戦の士であるお前と組ませることにした。この件もあって特別に呼び出したのだが、先に述べておくべきだったな」

龍驤「……ほぉう! まぁ、そういうことならうちに否やは無いわ。よっしゃ! 羽黒もなんかあったらうちに相談するんやで? 知恵かしたるからな」

羽黒「は、はい……」

龍驤「よっしゃ! よっしゃ! 久しぶりの戦場や! 赤城や加賀に負けへんように頑張るで!」

赤城「龍驤にそんなに張り切られるとまけるわけにはいきませんねぇ。提督、よく私の活躍を御覧になって下さいね?」

提督「張り切るのは結構だが慢心だけはするなよ。他に異議のあるものはいるか?」

朝潮「はい! よろしいでしょうか、司令官」

提督「結構」

朝潮「はい! それでは失礼します。私と利根さんたちが鎮守府をあけると近海における制海権に問題が発生した場合の対処をいかがするおつもりでしょうか」

提督「敵潜水艦には五十鈴・由良を中心に艦隊を再編する。偵察は二式大艇を秋津島に運用させる予定だ。さらに言えば本作戦は短期決戦を目的とするものだ。予備戦力で充分な防衛・哨戒を行えると考えている」

朝潮「了解しました!」

提督「他はどうだ? ――よし、それでは作戦発動は一週間後とする。各自、準備を怠るなよ!」

一同「了解!」

金剛「さぁて、もういいですカー? Sisterたちとtea party の約束があるんで早く帰りたいデース」

提督「……構わん。羽黒と利根以外は退室しろ」

金剛「Ok。さぁて、陰気くさい顔ともオサラバできてせいせいしマース」 べー!

赤城「……それでは失礼しますね。そんなこといっては駄目ですよ、金剛さん?」

金剛「Ok、Ok。さぁて楽しいTea Party の時間デース。赤城と加賀もどうですカー? スコーンもいっぱい焼いてありますヨー」

赤城「いえ、私達は結構です。ね、加賀さん?」

加賀「え? ……そ、そうですね、遠慮しておきます」

 ワイワイガヤガヤ

提督「はぁ……やっと出て行ったか」

利根「どうした? 金剛と喧嘩でもしたか?」

提督「そんなところだ」

利根「はっはっは……! 艦娘を酷使し過ぎるからそういう目にあうのじゃ! ざまぁないのう」

提督「……ぐっ。で、用件はそれだけか」

利根「うむ! さぁて、それでは我輩も失礼するぞ。どうせ、羽黒に要件があるんじゃろ?」

提督「……よく気がついたな」

羽黒「え、ええ?!」

利根「わからいでか。一人残せば龍驤が不審に思うかもしれんからの、新編艦隊の旗艦を残したんじゃろ?」

提督「話が早くて助かる」

利根「さて、それではもう一眠りしてくるか。どこかの誰かさんが酷使してくれたおかげで疲れたぞ」

提督「結構。無駄口をたたいている暇があるのなら寝ることだな」

利根「はぁ……それはではの。作戦の前じゃ、羽黒も気合を入れておけよ」 ポン

羽黒「は、はい!」

利根「失礼する」

 バタン!

提督「残した理由は分かるか?」

羽黒「わ、わたしが旗艦の経験が浅いからでしょうか?」

提督「違う。はぁ……龍驤の手前、ああいったがお前には期待している。旗艦経験自体は確かに浅いだろうが、戦歴であれば龍驤に劣らないはずだ。……まぁ、あれはあれで悪気はないのだ、大目に見てやってくれ」

羽黒「はい!」

提督「とにかくそれなりに期待はしている。龍驤も頭の回る艦娘だ、協力してことに当たればたいていのことはこなせるはずだ。奮戦を期待する」

羽黒「司令官さんのご期待に沿えるように私も粉骨砕身がんばります!」



 コン、コン

明石「失礼します。ご依頼のあった装備の改修案をまとめてきました」

提督「ああ、ご苦労だったな。毎回、無理をさせて申し訳ないな」

明石「いえいえ、好きでやっていることですから。それよりも随分とお疲れみたいですけど……」

提督「はぁ……ああ、あの写真機のおかげで随分とくたびれた。装備は喋らないというのに艦娘は喋る、私には難儀なものだ」

明石「それを艦娘の私に言うんですか?」

提督「? ああ、いや、そういう意味ではない。艦娘に意思があるのは素晴らしいことだと思うがね、色々と考えさせられることがここ最近は多かったからな」

明石「はぁ」

提督「なんだその生返事は? ふん……色々あったんだ。察しろ」

明石「提督がそこまで仰るんだから、何かがあったということはわかりますけど……まぁ、私も工廠こもってますからねぇ。あんまり人付き合いは得意じゃないので心中お察ししますぐらいしかいえないです」

提督「どれで結構」

明石「そこで羽黒さんとすれ違いましたけど、まさか、あの件ですか? 駄目ですよ、あんまりプレッシャーかけちゃ。彼女には逆効果にならないと思います」

提督「違う! あれは私も未熟だったのだ! さっさと忘れろ」

明石「えぇ! いいじゃないですか、そんなに大きな問題にならなかったんですし」

提督「五月蝿い!!」


 XX13年 9月 鎮守府

叢雲「で、随分と嬉しそうだけど?」

提督「む。そうか分かるか」

叢雲「ええ、嫌だけどこの1週間であんたの顔色もだいぶ分かってきたわ」

提督「それは結構」

叢雲「はぁ……それでどうしたのよ」

提督「新しい重巡洋艦が配属される。国防の要である当鎮守府が評価されている証拠だ」

叢雲「へぇ」

提督「おまけにだ、その重巡洋艦が羽黒だという! 歴戦の武勲艦だ。おそらく武人然とした凛々しい艦娘だろう、期待に胸が高鳴るな!」

叢雲「あんた、それ神通のときも言ってじゃない……」

提督「あれはあれで立派な奴だ。不満は無い」

叢雲「どうだか」

コン…コン…・

提督「む。入れ」

?「し、失礼します」

提督「噂をしていれば影だな」

叢雲「はぁ、不安だわ」

?「? あ、あの……」

提督「……まずは着任の挨拶をしろ!私はお前を知らんぞ」

羽黒「ひゃ!? す、すみません……羽黒です。妙高型重巡洋艦姉妹の末っ子です。あ、あの……ごめんなさい」

提督「結構だ。私が当鎮守府を運営する――だ。お前には期待している、以後、励めよ」

羽黒「は、はい……」

提督「おい、叢雲、本物なのか……? いくらなんでも慎ましやかにすぎんか」ヒソヒソ

叢雲「本人が言うんだからそうなんでしょ」ヒソヒソ

羽黒「あ、あのぉ」

提督「ああ、すまんな。着任して早速だが叢雲の指揮に入って欲しい。当鎮守府は現在、近海の製油所地帯沿岸の海上輸送路の奪還ならびに海上護衛である。詳しいことは先任に衣笠がいるので鎮守府内のことなども、なにか疑問があったらそちらへ聞くように」

羽黒「了解しました」

提督「重ねて言うがお前には期待している。私の期待を裏切らないようにしてくれよ」

羽黒「は、はい……」

提督「気の抜けた返事だな。はぁ……結構だ。叢雲、あとは頼んだ」

叢雲「はい、はい。任せておきなさい」

 XX13年 9月 鎮守府 廊下

叢雲「――ってわけよ。どう鎮守府の中のことについてはわかった?」

羽黒「は、はい! なんとか覚えられました」

叢雲「そう。それなら良いけどうちの司令官はめんどくさいから気をつけなさい。できれば話すときは目を離さないようにして、大声で話しなさい。そうすれば多少は向こうからの印象が良くなるはずよ」

羽黒「はい」

叢雲「だからそれが駄目だって言ってんのよ! はぁ……もういいわ。せいぜい、自分の運の無さを悔やむのね」

羽黒「え?」

叢雲「なんでもないわよ。わたしは執務室に戻らせてもらうから、あとは勝手になさい」

羽黒「え、ちょっと待ってください!」

叢雲「なによ」

羽黒「そのぉ私の部屋は……」

叢雲「ああ、言い忘れてたわね。そこらへんに空いてる部屋があるから勝手に使いなさい」

羽黒「えぇ!? そんなぁ」

叢雲「うるさいわね。私達の部屋は増築中だから少し我慢しなさい。新設された鎮守府だからまだ徴用した建物をそのまま使ってるのよ。 なによ? 文句があるの?」

羽黒「そ、そんなことないです……」

叢雲「いい? 私はあなたの旗艦であってお姉さんでもお母さんでもないの。文句は司令官に直接言いなさい!」

羽黒「あう……」

叢雲「はぁ……こんなのが歴戦の武勲艦なんて眉唾もいいところだわ。じゃあね」

羽黒「ど、どうしよう部屋探さないと……」



――深夜――

 鎮守府 執務室

 クルッポー、クルッポー

提督「む。もうこんな時間か……あと一息とはいえ、連日の作業に疲れてきたな」

提督「いかんな。愚痴が出るなど日本男児として情け無い。珈琲でものんで一息入れるか」

 ガチャ

提督「うっ……だいぶ、冷え込んできたな。まだ暖房を入れるほどではないが、冬に備えて新築の建物には暖房器具はそろえさせなければならん――」

?「へ、へっくしょん!」

提督「む。一体、だれだ。こんな時間までうろついているなど」

  鎮守府 廊下


提督「おい! 消灯時間はとっくに過ぎているぞ! そこで何をしている!」

羽黒「さ、寒い……あ、し、司令官さん」

提督「羽黒か……こんな時間に何をしている早く部屋に戻れ」

羽黒「それが部屋が決められなくて……」

提督「? 空き部屋ならばそこら中にあるだろ。好きに使え」

羽黒「で、でも、誰かが使ってたりすると迷惑かなって思うと……」

提督「下らん。そんなことを気にしていたら歩くのも難儀しそうだな」

羽黒「?」

提督「はぁ……察しの悪い奴だ。歩くたびに花だ、蟻だなどと気にしていそうだと言う意味だ」

羽黒「それは普通なんじゃ……」

提督「底抜けのお人よしだな。もういい。部屋は私のほうで手配してやる。使っていて問題が発生したら私の指示だといっておけ。いいな?」

羽黒「は、はい」

提督「よし。それではこの部屋だ」

羽黒「えぇ!?」

提督「騒々しい奴だ。何か問題があるのか?」

羽黒「そ、そんなことは無いですけど……そんな適当でいいのかなって」

提督「いいに決まってるだろ。どうせ空き部屋だ。ベッドは各部屋に備え付けてある。もういいな、私は行くぞ?」

羽黒「ご、ご迷惑をお掛けしてしまいました」

提督「全くだ。ふん!」

 スタスタ……

羽黒「妙高姉さん、私、ここでやって行けるか不安です……」


 XX13年 10月 鎮守府執務室

提督「叢雲、応答せよ」

叢雲『なによ。作戦は成功したのよ? ちょっとは落ち着きなさい』

提督「今回のMVPだが」

叢雲『羽黒じゃないの。悔しいけど火力が違いすぎるわ。私達じゃ抜けない空母の装甲もきれいに打ち抜いてたわよ』

提督「ふむ。なるほどな。やはり衣笠では少し旧式に過ぎたか……衣笠の近代化改修は今後の課題だな」ブツブツ

叢雲『はぁ……もういいかしら?』

提督「少し待て。製油所から緊急入電が入った……む!? いかん! 全速力を持って海域を離脱しろ!」

叢雲『はぁ? 急にどうしたのよ』

提督「私たちが敵部隊を迎撃した直後に近隣の製油所が襲われた! 私達は囮部隊と交戦していたようだ!」

叢雲『ちょっと待ちなさい! 敵には重巡洋艦もいたのよ!?』

提督「製油所を砲撃した部隊には戦艦も認められた! 敵は製油所を砲撃したのちに追撃に移ったようだ! 残念であるが準備もなしに連戦できる戦力差でない。一旦、退いた上で新たな策を練る」

叢雲『了か――ドーン!――チッ!』 ドーン

叢雲『緊急! 3時の方向に敵影を確認! すでに敵の射程内!』

提督「馬鹿な! ……早すぎる! 製油所を襲ってまだ1時間だぞ!」

叢雲『ぼやいている場合じゃないでしょ! 指示を早くだしなさい!』

提督「チッ! 損害状況ならびに敵編成を報告しろ!」

叢雲『叢雲、小破よ! 他は損害なし! 目視の範囲で戦艦1隻、重雷装巡洋艦1隻、軽巡洋艦1隻、駆逐艦2隻!』

提督「……波が荒いな。速度を活かして撤退するのは小型船が多い状況では愚策か……よし、叢雲を中心に単縦陣を組め、一気に接敵して雷撃戦に持ち込む! 一度目の接触で勝とうと思うな! 敵陣形を突破したのちに反転、一気に敵の背後を突け!」

叢雲『了解! 全艦、私に続きなさい! 一気に敵をぶちやるわよ!』

朝潮・響・夕立・衣笠・羽黒『了解!』


 XX13年 同日 鎮守府 港湾

提督「……」

大淀「なにも提督が外に出て待つ必要がありますか? 皆さんの無事は無線で分かっているんですし……」

提督「羽黒が大破したのは私の責任だ。水上偵察機を積んでいれば、敵の奇襲は防げた」

大淀「はぁ……しかし、それですと火力が不足していた可能性も有るんですよ? 結果論です。さぁ、執務室にお戻りを」

提督「うるさい! そんなことは私の勝手だろ!?」

大淀「チッ」

提督「……クソ。私としたことが本隊と陽動部隊を誤認するとはッ! 確かに敵の戦力を把握できていなかった。解決策はどうする? 水上偵察機の運用? いや、大型電探を重巡洋艦に……」ブツブツ

大淀「はぁ……。あっ! 提督! 皆さん、お帰りです!」

提督「空母の必要性が――む」

叢雲「はぁはぁ……叢雲ほか5隻。敵水上打撃部隊を撃滅。帰還したわ」

提督「ご、ご苦労だった……」

叢雲「……報告は後でもいいかしら? 先に入居させて頂戴」

提督「勿論だ。今回の作戦であるが――」

叢雲「立派な戦闘指揮だったわ。格上の艦隊と連戦して、勝利したことを誇りなさい」

提督「――む。すまないな。羽黒、叢雲、朝潮、まずはお前たちから入渠するように」

羽黒「あ、あの! 私より夕立ちゃんを先に――」

夕立「ちょ、ちょっと待ってほしいっぽい! 私たちを庇って羽黒さんのほうがぼろぼろっぽい……」

羽黒「いいのよ。私はみんなが無事なら。司令官さん、お願いします!」

提督「――クックック。ハッハッハ……!」

大淀「て、提督?」

叢雲「ぶっ壊れたかしらね」

提督「いや、すまなかったな。やはりお前は羽黒だったよ。私の目は随分と節穴だったようだ」

羽黒「え?」

提督「構わない。こちらも予備戦力が無いからな。長時間のドッグ使用は鎮守府にとって問題になる。よし、駆逐隊を優先修理しよう。いいか、お前たち羽黒に感謝しておけよ」

 羽黒編 艦

というわけで羽黒編 艦です。
眠い……明日は早くから会議なので今日はここまでにして寝ます。

とりあえず、弥生のコンマだけ投げておきます。
希望としては明日の明日の昼休みに書いて23時ぐらいに投下したいです……

提督から弥生への感情度 ↓コンマ以下
弥生から提督への感情度 ↓↓コンマ以下

意外と好印象やね

提督から弥生への感情度が90を超えたため好感度コンマ取ります

提督から弥生への好感度 ↓コンマ以下
弥生から提督への好感度 ↓↓コンマ以下

連取りになってしもうた。重ね重ねすまんな

>>365
ええやで
コンマ見るまで寝るつもり無かったから連取もありがとやで
感想までくれてほんまに感謝感激や


提督から弥生への感情度:91 提督から弥生への好感度:83
弥生から提督への感情度:43 弥生から提督への好感度:67

結構、仲良し!

金剛さんがもはや敵意を隠してないwww

しかし、実はこの提督って3つくらい超がつくだけのクソ真面目な有能なんじゃ無いだろうか(赤城視点)

おつ
これは顔に感情が出ない同盟ですね



このコミュ症提督的には弥生は無駄口せず真面目でソツなく仕事こなすので気に入ってる感じか
それと感情の好悪を表さないのも沈着冷静な武人って評価してそう
まぁコンマ次第で流れが変わるので何とも言えんけど、
このSSがコンマ無しだったらうーちゃんはお互いダメっぽいな

ロリ駆逐艦に好感度高いとロリ疑惑が沸くんだがここの提督だとなあ
外から見たら無駄口叩かない使える道具は優遇されるんだなあに見られるな

これ1人ごとに話考えるの大変だな・・

結局好感度と感情度の違いって何?

>>374
感情低好感高→会話とか噛み合わなくてギクシャクするけど好き
感情高好感低→嫌いだけど仕事するときの息はピッタリ

って感じじゃね

第一印象と接してみた後じゃ

一気に読んだ
金剛姉妹の集合写真を取ったらどんな結果が出るのか見てみたくなった

赤城さんはどうしてこんなヤンデレになってしまったのかのぉ……
提督が何の気なしにおごったアイスに運命を感じちゃったとか?

帰ってきました。奇跡が起きたね、出張の用意って言ったら上司がかわりに残業してくれました。
投下ですが、11時半に始めていきます。

沢山のレス、ありがとうございます!
コンマで皆さんに協力していただいている拙作ですが、読んでもらえてると思うと本当にヤル気につながります。
今後ともよろしくお願いします。

>>368
赤城さんの視点では超絶完璧人間になってそう

>>369
女の子はかわいいけど野郎のそれはちょっと……NO THAKS

>>370
すべては(コンマ)神のみぞ知るってやつやね

>>371
この性格でロリコンはすぐに憲兵事案起こしそう……

>>373
設定考えるのは楽しいけど、タイプがね……肩上がらなくなってきた身にはつらたん

>>374
>>375>>376の方が言ってくれてるのと生理的な相性みたいなものと思ってもらえれば幸いやで

>>377
ありがとうございます。いろいろとやりたいことが増えていく……うごご

>>379
設定はあるので補完していければと思います

短めコメディ回


 鎮守府 中庭

ワイワイ、ガヤガヤ……ヒソヒソ……

提督(いかんな鎮守府が浮き足立っている。先ほどからすれ違う艦娘の誰もが張りつめたような顔をしている。このままでは作戦行動前にばてることすら予測される。何とかせねばな……はぁ、しかし、ここ最近の騒動で私も疲れてき――) クイ、クイ……

弥生「あの、司令官……」

提督「む。弥生か。何か用か?」

弥生「あ、はい。あの、怒ってます……?」

提督「別に怒っていない」

弥生「そう……ですか」

提督「で、用件は?」

弥生「もっち、あ、いえ、望月から作戦にむけて遠征のスケジュール変わるなら早く教えて欲しいって……」

提督「ああ、遠征も見直さねばならないな。早めに策定するので連絡を待つように伝えてくれ。ふむ、睦月型は連日、遠征に行かせているが何か不満など出ていないか?」

弥生「うっ、うーん……望月が休みたいって言うぐらいで……えっと、他はあんまり」

提督「そうか」

弥生「はい」

提督「……」

弥生「……怒ってます?」

提督「だから怒っていないといっている!」

弥生「やっぱり、おこってるじゃない……ですか」

提督「これは素だ!」

弥生「でも、声がおっきいです」

提督「ぐぬぬぬ……癖なのだ! 私がまだ下士官であったときは失敗したときほど声を大きくしなければ、上官にひどく扱かれた。お前も昔の記憶でそういう思い出があるのではないか?」

弥生「私はあんまり昔のことおぼえてない……です」

提督「む……逆に言えばどんなことは覚えているのだ? 艦娘の記憶という点では非常に気になる」

弥生「えっと、炎とすごい光……爆撃機……沈んでいく睦月と如月……そんな感じです」

提督「……すまなかったな」

弥生「いえ、気にしないで……ください」

提督「まぁ、なんだ、あれだ。今回はまだ轟沈した艦娘はいない」

弥生「……はい」

提督「……」

弥生「あ、あの今度の作戦ですけど……」

提督「そのことについてはお前の心配することではない」

弥生「あ、あの、ありがとう……ございます」

提督「私の言いたいことが過不足無く分かるのはお前ぐらいのものだ。はぁ……ほかの艦娘もお前のように話が早ければ随分と楽ができるのだがな」

弥生「私、あんまり話すの得意じゃないから……最近は司令官の言いたいこと、なんとなく……わかります」

提督「そうか」

弥生「はい」


提督「……よし、間宮に行くか」

弥生「え?」

提督「艦娘たちがどうも浮き足立ってしまっている。私ぐらいは普段以上に余裕を見せねばなるまい? 奢ってやるぞ、喜べ」

弥生「えっと、そういうときは普通に誘えばいいんだと思います……それに疲れたなら甘いものはみんなほしくなる……はず」

提督「ぐ!? 何を勘違いしている! これは示威行動と似たようなもので――」

弥生「……かわいいね」

提督「皐月の真似はやめろ! それは日本男児に対して褒める言葉になっていない!」

弥生「えっと、じゃあ……かわいいにゃしい」

提督「言い方の問題ではない! かわいいという言葉が問題だといっているのだ!」

弥生「知って……ます。冗談だから……」

提督「こ、この! 上官をからかうものではない! 私は心が広いから許してやるが、下手をすれば独房入りだぞ!」

弥生「……大丈夫です、大丈夫」

提督「む? そういえばその言い方ははやっているのか?」

弥生「?」

提督「大丈夫というやつだ。最近、駆逐艦がよく言っているのを聞く」

弥生「赤城さんの口癖です……みんな、赤城さん、好きだから」

提督「むむむ……どうしてあいつに関しては私とお前たちの間でそんなに認識の齟齬があるのだ。とてもじゃないが、いたいけな少女が憧れるようなやつには思えん。蒼龍や飛龍を見習うようにしろ」

弥生「? 赤城さん、かっこいいですよ……?」

提督「はぁ……わからんなぁ。まぁ、いい。とにかく、間宮に行くぞ!」

弥生「……はい」


 鎮守府 間宮

加賀「美味しいですねぇ……赤城さんには悪いけれど、金剛たちのぱーてぃにいけなかったんです。これぐらいの役得は許してもらいましょう」

瑞鶴「か、加賀さん、も、もう私たちのお給金が……」

加賀「はぁ……これだから五航戦は駄目なのよ。教えを請うて来たのはあなたたちでしょう? 私の貴重な時間を割いてまで練習を見てあげているのよ? 謝礼を提供することなんて当たり前のことでしょ?」

翔鶴「そ、それはそうですが……もう私たちの分を買うお金すら……」

加賀「いい? 何かを人に求めるのであれば、それなりの対価を用意する。当たり前のことよ。第一、まだ未熟者の五航戦に間宮なんて百年早いんです」

瑞鶴「こ、この……! 下手に出てれば調子に乗って……!」

翔鶴「お、抑え――」

提督「邪魔をするぞ! 間宮はいるか!」

加賀「うっ!? ゲッホ!……ゴッホ!?」

翔鶴「か、加賀さん!? 大丈夫ですか!?」

加賀「ぐっ……の、のどに最中の皮が……」

瑞鶴「ぷっ!」

加賀「コ、コロス……!!」

間宮「て、提督、いかがなさいましたか!? あ、あの大規模作戦の際に艦隊へ提供するお菓子の発注でしょうか?」

提督「いや、今回はこいつがぱふぇが食べたいといったのでつれてきたのだ」

弥生「……え?」

提督「そうだな?」

弥生「……はい」

 ザワ……ザワ……!!

間宮「あ、あの、それではそちらのお席にどうぞ」

提督「うむ。随分、久しぶりに来たな。何かおすすめはあるか?」

間宮「え、えっと、それでしたら伊良湖ちゃんの最中が――」

提督「最中は駄目だ」

間宮「え?」

提督「最中は、なんだ、あれだ……うむ」

弥生「司令官は間宮さんのお菓子がいいって……言ってます」

提督「いってない! あれだ、私は抹茶を使ったものをだな……」

間宮「は、はぁ……で、では、弥生ちゃんのご希望通り、パフェはどうでしょう? 抹茶パフェでしたらすぐにご用意できますよ」

提督「む……弥生、お前はどう思う」

弥生「弥生はなんでも……いいです」

提督「だ、そうだ」

間宮「え?」

提督「察しの悪いやつだ……その抹茶ぱふぇとやらを二つ! 早急に用意するように!」

間宮「は、はい!」

提督「はぁ……疲れた」

弥生「甘いものが好きなら……どうどうと頼めばいいじゃないですか」

提督「はっはっは……なにを言っている! 別に私は甘いものなど好きではない! 栄えある帝国軍人がそんなご婦人方のようにだな――」ブツブツ

弥生「ふ、ふふ……やっぱりかわいい」

提督「なんだ?」

弥生「いえ……別に」

 弥生編 艦

というわけで弥生編 艦です
皆さんのご希望に添える形だったか、不安ですが短くまとまって良かったです(小並感)
SS書き始めてから面白い掌編や短編かける人のことを改めて尊敬するようになりました。

というわけで、次はでっちやね。
どんなコンマでも美味しそう。

提督から伊58への感情度 ↓コンマ以下
伊58から提督への感情度 ↓↓コンマ以下

提督から伊58への感情度:51
伊58から提督への感情度:44

数字は不吉だけど、ブラックか悩む数字やね……

とりあえず、短いけど今日はここまでの予定です。
あと明後日から1週間出張なので更新速度がガクッと落ちます。17日以降は1日1隻のペースで出来ればと思います。

明日は15時ぐらいに一旦、仕事空きそうなのでそこで58編投下して、深夜に不知火できればやりたいと思います。

今後の艦娘
58→不知火→グラーフ→長門→神通→ビスマルク→朝潮→由良→あきつ丸→木曽→大井&北上→球磨

一旦、時間空いたので更新していきます
短め定期


 鎮守府 執務室

蒼龍「あれ? 提督、ごきげんですね」

提督「そんなことはないぞ」

蒼龍「またまたぁ。顔に出てますよ」

提督「しつこい! そんなはずは無い!」

蒼龍「うふふ……」

提督「なんだその笑い方は」

蒼龍「なんでもないですヨー。それよりも提督、この間の写真機の件で思ったんですけど、もう少し提督も艦娘に対してフレンドリーな感じで接したらどうですか?」

提督「いきなりなんだ」

蒼龍「赤城さんなんか感情度もそこそこ良かったし、好感度なんかもう凄かったんですよ! それなのに提督は事務的なことばっかり言ってるじゃないですか! それがいけないんです!」

提督「知らんな」

蒼龍「はぁ……折角、やる気出したんですからもうちょっと考え方を変えてみましょ?」

提督「う、うぐぐ……しかしだな、こういう考え方もあるでは――」

 コンコン、コンコン……

提督「ちっ……入れ」

58「失礼するでち。今日のオリョール海域の調査報告にきたでち」

提督「今回の報告は伊号第五十八潜水艦か。よし報告を聞こう」

58「といっても特に変わったことは無かったでち。いつもみたいに補給基地へ預かった燃料・弾薬を運び込んで、敵の輸送部隊にちょっかいをかけただけでち。てーとく、これ本当に意味あるんでちか? 毎日、毎日、ゴーヤはオリョールの海に出かけてやんなっちゃうでち」

提督「馬鹿を言うな。そういった地道な戦果の積み重ねが中長期的にはモノをいうのだ。加えてレイテ方面で大規模作戦が予定されている。前線であるオリョールに資材を運び込んでおくのは戦略的に大きな意義がある」

58「はぁ……まぁ、お仕事でち。仕方ないと思って我慢するでち」

提督「当たり前だ。軍属が仕事をえり好みできると思うなよ」

58「はいはい」

蒼龍「あはは……それでもやっぱり潜水艦の子達はすごいですね! 私達の出撃先の基地にも資材を運んでくれてたなんて縁の下の力持ちです!」

提督「? ああ、そういえばお前は潜水艦が好きだったな」

蒼龍「はい! 今度、生まれ変わるなら潜水艦がいいです!」

58「ほえー、蒼龍さんは変わってるでちね。普通は花形の空母からゴーヤ達みたいな潜水艦になりたいなんて思わないでち」

提督「確かにな。私も艦娘になれるのならば潜水艦よりも空母がいい。なにか理由でもあるのか?」

58「それを潜水艦のごーやの前でいうんでちか!?」

提督「何を驚いている。当たり前であろう」

蒼龍「あ、あはは……理由ですか? うーん、海の中を自由に泳ぎまわりたいっていうのもあるんですけど、やっぱりミッドウェーの時に一矢むくいてくれたからっていうのが大きいんじゃないですか?」

58「ああ、なるほど。あの時はイムヤが頑張ったからね! 潜水艦のすごさが分かるのも無理も無いでち!」

提督「自分のことのように言うな、まったくたわけたやつだ。大体、その口癖はどうにかならんのか? でちでちいいおってからにでち公とでも呼んでやろうか?」

58「ちょっ!? ひどいでち! 潜水艦のいいところを知ってもらえてるから喜んでただけなのに、なんでそこまで言うんでち?!」

提督「? なんだ不満か? この雰囲気ならと私なりに親しく振舞ったつもりだったのだが、作戦失敗ではないか蒼龍!」

58「当たり前でち! いきなり意味不明なことをするのはやめてくだち……」

蒼龍「あ、あはは……提督に期待した私が馬鹿でした」

提督「おい! どういう意味だ! はぁ……まぁ、いい」

58「なにがいいのかさっぱりでち……でもでも、蒼龍さんにはもっと潜水艦のいいところを知って欲しいでち! 海のなかはとっても綺麗なところもあるんだよ!」

提督「ああ、確かにな。私も昔は訓練でよく泳がされたものだが、心を奪われるような一瞬と言うのは確かに存在した」

蒼龍「へぇー。いいなぁ、私も今度、もぐってみようかな。泳ぎ方はゴーヤちゃんが教えてくれる?」

58「もちろんでち!」

提督「それは訓練の一環にもなるし、結構なことだ。ただあまり熱中するなよ? 海女にでもなられたら我が鎮守府には大損害だからな! はっはっは……!!」

蒼龍「……」

58「提督、頭大丈夫?」

提督「なぜだ!? 軽口の一つでも言ってフレンドリーにしているだけではないか! もういい! 今後は絶対にこんな間抜けは演じないからな!」

蒼龍「ほんとうになんというか、不器用な人ですよね……」

提督「そんなことはない! 指先には自信が――」

58「やめるんじゃなかったんでちか?}

提督「――うぐ!?」

58「壊滅的にセンスが無いことをするからそういうことになるんでち」

蒼龍「まぁまぁ、提督も頑張ってくれたわけだし、そこまでにしておいてあげて」

提督「……もういい。写真を撮ってくれ」

蒼龍「突然どうしたんですか?」

提督「普段の私でどの程度の数値が出るのかだけでも確認しておきたい。伊号第五十八潜水艦、お前も構わないか?」

58「別にいいけど。提督のこといい上司ぐらいにしか思ってないからいい結果は期待しないで欲しいでち」

提督「それで結構! 上司として認めていれば私は1だろうが2だろうが構わん!」

58「えぇ……ハードル低すぎない?」

提督「黙れ! 蒼龍、さっさとやってくれ」

蒼龍「はぁ……全く仕方が無いんですから。それじゃあいきますよー。1、2、3、ハイ!」

 カシャッ!

提督「ふむ……結果はどうだ?」

58「ちょっとのぞかせてもらうでち。うわぁ、案外、普通の数字でちょっとびっくりでち」

提督「どういう意味だ?」

58「いや、提督のことだから潜水艦なんか通商破壊のコマぐらいにしか思ってないと思ったんだけど案外、ゴーヤにも興味があってビックリでち」

提督「ああ、お前のことは艦艇時代のインディアナポリス撃沈も含めて大いに評価しているからな」

58「ほえー、提督、ゴーヤのこと案外、知ってるんでちね」

提督「頭が痛くなる……私は軍人だぞ! 知っているに決まっているだろ!?」

58「でも、艦娘になってからの性格とかは全然知らないでしょ?」

提督「それはそうだが……」

58「それって軍人と言うか管理職としてダメダメってことでち」

提督「お、お、お前という奴は――! ぐぐぐ……」

蒼龍「まぁまぁ、二人の数値もそんなに悪くないんだし、これからお互いのことを知っていけばいいじゃないですか?」

58「まぁ、それもそうでちね。始めの一歩はゴーヤのことはゴーヤって呼ぶことからでち」

提督「却下だ。伊号第五十八潜水艦でいいではないか」

58「それだと可愛くないでち」

提督「艦名を可愛いとか可愛くないなどふざけているのか?」

58「そんなつもりないでち。だけど、長いし分かりにくいから呼ばれるならゴーヤのがいいでち! 正式な名前もゴーヤにして欲しいぐらいでち」

提督「そんなもの通るわけが無い! 無理だ!無理だ! 伊号第五十八潜水艦! 素晴らしい艦名ではないか! 私は死ぬまで変えないからな!」

58「あー、もう! このわからずや! いいから、ゴーヤって呼ぶでち!」

提督「断る!」

 ギャー、ギャー……!!

蒼龍「あ、あはは……本当に大丈夫なのかなぁ?」

 伊号第五十八潜水艦編 艦

呼ばれて少しあけてました。
ゴーヤ編 艦です。レイテ突入前にして、オリョールは大事。

加賀さんに関しては赤城さんが背負うはずだったコメディ成分を一身に受けてもらったから、しょうがないね。
餌付けのレスとAAみて電流が走ったんや……

というわけで不知火のコンマ投げます。

提督から不知火への感情度 ↓コンマ以下
不知火から提督への感情度 ↓↓コンマ以下

提督から不知火への感情度:74
不知火から提督への感情度:75

すっごい良い距離感で草
ぬいぬいの更新は今夜、24~01時ぐらいを目標にしていきたいです。
仕事終わって帰れたらね……

帰ってきました……眠くて死にそうだけど出張の準備しないと……
不知火編ですが、長くなってしまったこともあって前後編に分割して投稿します。
今日は前編落として、明日の正午に後編落としていきます。
本当に申し訳ない……今回はコメディじゃないので胸糞注意




 鎮守府 執務室

提督「疲れた……蒼龍、お前も一緒になって私をからかうんじゃない。どうして、婦女子はああも姦しいのだ」

蒼龍「いや、そういうつもりでは――」

提督「結果はそうなっている。まだ昼だというのにそうそうに疲れてしまったぞ」

蒼龍「はぁ……申し訳ありません」

提督「まぁ、いい。お前には少し話していたが秘書官の件だ。2日ほど考えた結果、大淀は更迭する」

蒼龍「ええ!? 本気ですか!?」

提督「当たり前だ。お互いに苦労して作業をしても効率を落とす。関係の改善にはそれなりの時間を要するだろう。大規模な連戦を控えている当鎮守府にそんな余裕は無い」

蒼龍「……作戦が終わった後に話し合いの機会をとるおつもりはあるんですよね?」

提督「それはもちろんだ。ただ時が今ではないというだけのことだ」

蒼龍「け、けど、大淀さんは特務艦ですし、大本営との連絡も――」

提督「はっ! MI作戦時に本土奇襲を行われた際に裏切り者の可能性を指摘されている! そんな状況下で艦娘個人に大本営との連絡を一手に任せるなど無能の極みだ! 私はすでにあいつを通さずとも大本営と連動して作戦行動を起こせる。最悪、いなくなったとしても鎮守府運営に支障はきたさない」

蒼龍「……」

提督「なにをだまっている? 私は全てに備える義務がある。たとえ部下になんと言われようともだ」

蒼龍「はぁ……この件に関しては私のほうが折れます。だけど、気軽にいなくなるなんて言うものじゃないですよ?」

提督「……む。確かにな、軽率だった」

蒼龍「気をつけてくださいよ? で、次の秘書官の候補ですけど提督の中では案はあるんですか?」

提督「ああ。まずはニ航戦を考えたがこれから資材の備蓄に入る我らにとって、お前たちは雲龍型とともに航空戦の要とするので外したが問題はあるか?」

蒼龍「いえ、私たちもこの時期は赤城さんたちのお鉢が回ってきますし、異議は無いです」

提督「よし。次に霧島であるが、これは既に作戦参謀のような役割を持っている。これ以上に職責を与えることはあいつの性格を考えると不安がある」

蒼龍「ああ、霧島さん、ちょっとそそっかしいところありますからね。仕方ないと思いますよ?」

提督「ほかに思いついた艦娘だが弥生や朝潮はまだ幼く見えて外部の人間が見た際に不信感を与える恐れがあるので却下したい。そうして消去法で選んでいくと残念ながら赤城という結果が出た」

蒼龍「あ、赤城さんですか……い、いいんじゃないですか?」

提督「む。お前がそういうのであれば明日にでも辞令を下すことにしよ――」

 バン!

弥生「た、大変……!」

提督「む!? なにがあった!」

弥生「け、喧嘩です……はぁはぁ……陽炎型と朝潮型で……」

提督「な、なに!? 場所はどこだ!」

弥生「しょ、食堂……です」

提督「大規模作戦前になんと無様な!! 蒼龍、食堂に急行するぞ! 弥生は一旦、休んでいていい!」

蒼龍「は、はい!!」

 鎮守府 食堂

不知火「もう一度言ってみなさい」

満潮「はっ! なんどだって言ってやるわよ! あんなのただの欲ボケじゃない! イスを磨くのにご執心で艦娘なんかこれっぽちも信用してないのよ」

不知火「いいでしょう。売られた喧嘩は買います」

陽炎「ちょ、ちょっと! 何言ってんのよ! 私闘は厳罰の対象よ!?」

黒潮「せ、せや! 不知火、抑えてや!」

朝潮「……これはどうすればいいのでしょうか?」

霞「ちょっと! 固まってないであんたも満潮止めるの手伝いなさいよ!」

――

 鎮守府 食堂二階

金剛「Hey! なんの騒ぎデース?」

赤城「ああ、金剛さん、こんにちわ。吹き抜けから下を見ればすぐに分かりますけど駆逐艦の喧嘩ですよ。仕方ない子達ですねぇ、本当に」

榛名「あ、あの赤城さん、止めないんですか?」

赤城「私が? ……ああ、今行くのは得策ではないですからね。最後に残った子をのして提督に報告すれば済むことですよ」

金剛「Oh! 流石は赤城ね、Coolデース。でも大丈夫ですカー?」

加賀「そ、そうです! け、けが人が出る恐れも――」オロオロ

赤城「私たちは軍属ですよ? それも罰のひとつです。ふふ……第一、それぐらいで大怪我するのでは戦場に出てしまえば木っ端微塵ですよ。まぁ、大丈夫ですよ、大丈夫」

瑞鶴「ちょ、ちょっと赤城さん、それは流石に――」

赤城「なにか間違いでも?」ニコ

瑞鶴「!? あ、いえ。なんでもないです……」

赤城「少しは痛い目にあってもらいましょうね、うふふ……」

――

不知火「それ以上の司令への暴言は許しません。即刻撤回しなさい」

満潮「はっきりしないわねぇ! 言えっていったり撤回しろっていったり、あの間抜けにそっくりだわ!」

不知火「――排除します」

黒潮「わぁー! 止めや! ちょ、ちょっとそこの綾波型もみとらんで助けてや!」

曙「なんで私がそんなことに加わらなきゃいけないのよ。いやよ」

潮「あ、あわわわ……」

陽炎「ああ! 使えない! 落ち着きなさい! どうどう!」

不知火「陽炎も喧嘩を売ってるのなら言い値で買いましょう」

陽炎「えぇ!? なんで!?」

黒潮「……今のは陽炎が悪いわぁ。ちょ!? ちょい待ち――」

 バーン!!

提督「なにを騒いでいる馬鹿者ども!! 総員傾注!!」

 シーン――

――

提督『なにを騒いでいる馬鹿者ども!! 総員傾注!!』

赤城「……あら、到着が予想より早かったですね。誰か駆け込んだ子がいましたか、これは失敗しましたね」

翔鶴「あ、赤城さん、どちらへ……?」

赤城「作戦失敗です。さぁ、さっさと出て行かないと巻き込まれますよ?」

瑞鶴・榛名「「……え?」」

金剛「Why? 説明してくだサーイ!」

赤城「はぁ……さっさと出て行かないと今まで止めなかった私たちまで雷が落ちそうだということですよ。事後であればなんとでもいえますが、現場を見られてはそううまくはいかないでしょうし」

加賀「あ、あのまだ昼食が――」

赤城「では、加賀さんはお一人でどうぞ。私はさっさと避難させてもらいますよ。瑞鶴、翔鶴はついてきなさい」

瑞鶴「は、はい……」

加賀「ちょ、ちょっと待ってくださ―― ゴックン! うっ! うぐぐぐ……い、息が……!」

翔鶴「か、加賀さん!? お、お茶をすぐにお持ちします!」

赤城「はぁ……残念ですねぇ。どうせ今回も大したお咎めなしでしょうし……さて、どうしましょうか? まぁ、大丈夫でしょう……うん、大丈夫、大丈夫」

――


提督「で? これはなんの騒ぎだ!! 朝潮、説明しろ!」

朝潮「あ、あの、これはなんといいますか……申し訳ありません」

提督「鎮守府でも一、二を争う古参兵がこれとは情けない!! もういい! 説明も出来ない口ならいっそ縫い付けておけ! そうすればお前に話すことなど期待しない!!」

朝潮「も、申し訳ありません」

提督「陽炎!!」

陽炎「は、はひ……」

提督「お前はまともに口の動く無能か!?」

陽炎「は、はいぃ!! 説明させていただきます!」

提督「結構」

陽炎「満潮が司令への暴言を吐きましたので――あ、あわわ……」

提督「早くしろ!! お前の口は普段はよく動くくせに有事の際はまったく動かんのか!!」

陽炎「す、すみません……そ、それを不知火が聞きとがめて私闘に及ぼうとしましたので私たちで止めようとしていました!!」

提督「……不知火、満潮、間違いは無いか?」

不知火「……間違いありません」

満潮「ええ、そのとおりよ」

蒼龍「ちょ!? 満潮、それは本と――」

提督「うるさい!! 朝潮、陽炎の両名には、こういったことが起こらないようにしっかりと姉妹艦を統率するよう命じておいたはずだ!! なにかいいぶんはあるか?」

陽炎「い、いえ……」

朝潮「……」

提督「では連座して鎮守府外周10周と外出不許可3ヶ月だ」

陽炎・朝潮「「は、はい……」」

提督「なにをぼさっと突っ立ている! さっさと行け!!」

陽炎「は、はい!!」

朝潮「……」ビシッ!!


提督「黒潮、霞、お前たち両名も制止はしようとしたのだな?」

霞「……そうね」

黒潮「あわわ……」

提督「結構。それでは外周の連座は除いてやる。陽炎型ならびに朝潮型は全て3ヶ月外出を禁じる!」

黒潮「……あ、え、それはちょ――」

提督「黒潮、お前も外周を5周だ」

黒潮「え? いやいや、ちょっと待って――」

提督「10周だ!」

黒潮「……不知火、うらむで」

提督「早く行け!」

黒潮「は、はいぃぃ!」

提督「はぁ……満潮、お前には今度の作戦参加も認められて期待していたが残念だ」

満潮「はぁ!? ちょ、ちょっと今更編成いじるつもり!?」

提督「……他鎮守府や大本営へすでに報告済みであるので残念ではあるが編成は変えない。しかし、独房で少しは頭を冷やせ!! 馬鹿者が!!」

満潮「……」

提督「不知火、お前もだ。一日独房へ入れ」

不知火「……了解しました」

提督「結構。蒼龍、あとは任せたぞ」

蒼龍「は、はい……」

 ざわ、ざわ……

提督「む! 何を見ている! 本来は止めなかったお前らも同罪であることを忘れるなよ!!」

 シーン……

提督「……ふん! 気分が悪い!」

 バターン!!


 鎮守府 執務室前廊下

赤城「あら提督? 随分とお顔の色が優れませんが、どうかしましたか?」

提督「……赤城か。お前こそ、こんなところでどうした」

赤城「いえ、先ほどまで資料に目を通していましたので、これから食事に行こうかと思っていたところです」

提督「そうか……ひょっとすればお前がいてくれればあんなことにもならなかったのかもしれないな。不思議なことにお前は駆逐艦に人気がある」

赤城「まぁ、護衛対象ですからね。悪いところは見せないようにがんばっているつもりですよ? それよりも『あんなこと』とは何かあったんですか?」

提督「……未遂ではあるが駆逐艦の間で私闘があった。この大事な時期に大きな処分は避けたいがやむをえない」

赤城「重い処分ですか?」

提督「主犯は1日独房入りに3ヶ月の謹慎だ。謹慎については姉妹間にも連座させる」

赤城「はぁ……重い処分とは解体の後に軍法会議へ送ることをいうんですよ? その程度であれば悩むことはありません。大丈夫ですよ、大丈夫」

提督「……そうか。私も未遂であるのに、すこし今回は厳しくしすぎたかと思ったが」

赤城「駆逐艦といっても艦娘ですから下手な気の使い方をしては矜持を傷つけるだけですよ?」

提督「確かに……な。すまなかった、お前の言うとおりだ」

赤城「いえ、おきなさらず。それとこういうことはしっかりと本人たちの主張を聞いて、再発防止に努めなければいけませんよ?」

提督「ああ、肝に銘じておこう。明日、出牢した二人に改めて聴取を行う」

赤城「ええ、ええ、そうしてください」

提督「ふむ……赤城、正式な書類はあとになってしまうが本日付けをもって秘書官の辞令を下す」

赤城「……ええ、ええ、大丈夫ですよ。喜んで拝命しましょう」ニッコリ

 不知火編 前編 艦


イッチがたまに軍属って言葉使ってるけど誤用だからな?
軍施設内に勤務してるだけの職員などを指すんやで

軍隊に直属するなら軍人、兵士、兵卒、軍籍、軍役、兵役など

こういう赤城さんすき
秘書任命されて今夜は部屋で盛り上がってそう
https://i.imgur.com/spthPGp.jpg

昼休みやー!!
更新していくで不知火編やたらとながくなったので大幅にけずったら説明不足になって草

体に気をつけてというレスは全俺が泣いた。
そんな言葉、最近は誰からもかけられんかったわ……

>>444
ファッ!? 覚前に少し勉強したんやけど、駄目やね……以後、気をつけます。すまんな

>>445
始めてみたわ。近いかもしれんね

 XX14年 7月 鎮守府 執務室

提督「任務、ご苦労だった。なにか報告はあるか?」

不知火「いえ、特には」

提督「そうか」

不知火「……」

提督「……」

不知火「……」

提督「……用がないのであれば退室して結構」

不知火「はっ! それでは失礼します」

提督「ああ」

叢雲「はぁ……あいかわららず聞いてて頭が痛くなるわ。あんたも不知火ももうすこし話をしようって気持ちは起きないものかしらね」

提督「おきんな。第一、口数が少ないのは結構なことではないか。帝国軍人たるものベラベラと喋らずとも不言実行の精進があれば問題ない」

叢雲「あっそ。でも、そんなこといってるといつか後悔するわよ」

提督「……む。どういうことだ」

叢雲「本人達にその認識が無かったとしてもコミュニケーションの不足はいつか連携の失敗となって表面化するものよ」

提督「馬鹿な。不知火に限ってそんなことは無いだろう」

叢雲「そうかしら? 案外、顔に出ないだけであんたに対しての不満は募ってるかもしれないわよ」

提督「馬鹿馬鹿しい……そんなことを考えている暇があるのなら他の駆逐艦に練習の一つでもつけてやれ」

叢雲「はぁ……まぁ、いいわ。でもね、私の言ったことは心の隅にでも止めておきなさい。いいわね?」

提督「……分かった」


 XX14年 7月 同日 駆逐艦寮 談話室

黒潮「はぁー、ホンマに疲れたわ……」

陽炎「右に同じよ……司令官、ほんとに駆逐艦を数が多い駒としか思ってないんじゃないかしら」

不知火「そんなことを言ってはいけないわ。司令は厳格な方ですが、しっかりと部下の体調などは考慮しているはずよ」

黒潮「……せやな。風邪で八駆の連中が寝込みおったから回ってきたお鉢や、司令はんにああだこうだいってもしゃあないわな」

陽炎「それにしても体中、痛くてしょうがないわよ。あんなに対潜哨戒が気をはるなんて思っても見なかったわ」

黒潮「まぁ、うちらは砲雷撃戦専門でやってたんやからそれもそうやろ。慣れんことはするもんや無いで……」

不知火「そういうことを言っていては大成しないわ。あたえられた軍務には忠実でなくては」

黒潮「そういうのホンマにうらやましいわ。ウチも不知火みたいな性格やったら司令はんによくしてもらえたかも知れんなぁ」

陽炎「ああ、それもそうよね。私なんか話しかけても露骨にうるさそうな顔されるもの。見た目も冷静沈着って感じだし絶対に気に入られてるわよね」

不知火「……そんなことはありません。司令はえこひいきをするような方ではないです」

黒潮「またまたぁ、そんな謙遜しなくてええんやで?」

不知火「……うるさい」 ボソッ

陽炎「? なんかいった?」

不知火「いえ、なにも」

黒潮「あ! そういえばウチ、龍驤さんと約束あったんや! アカン、遅れたらえらいどやされてまう!」

陽炎「はいはい、気をつけて言ってきなさいよ」

黒潮「ウチは陽炎の子供か!? ああ、そんなこと言ってる場合や無いわ! ほな、また!」

不知火「……」

陽炎「不知火?」

不知火「なにか?」

陽炎「あ、いや、なんでもないわ」



 鎮守府 独房1号室

不知火「……司令は立派な方です。えこひいきなどするはずがありません」

不知火「軍人精神の塊。お休みをとっている姿を見たこともない方がそのような迂闊なまねをするはずが無い。私の勘違いのはずなのです」

不知火「……だから、このたびは私の落ち度でご迷惑を置かしてしまいました。出牢した際はしっかりと謝罪をしなければ」

満潮『さっきからぶつぶつとうっさい!』

不知火「ぎゃーぎゃーとうるさい方に言われたくありませんね」

満潮『! なによ、あんたまた私に喧嘩売る気?』

不知火「いえ、そんなつもりはありません。昼間の件については謝罪しておきます、私から突っかかるようなまねをして申し訳ありませんでした」

満潮『……別に。私も売り言葉に買い言葉でつい言葉が荒くなったわ』

不知火「はい。それに関しては反省してください。そうでなければ今日も暖かいご飯が食べられたはずです」

満潮『あんたねぇ……はぁ、もういいわよ。そういうところはあいつにそっくりで腹立つわ』

不知火「私はあの方を見てこの時代に軍人はどうあるべきかを学びましたからね。案外、昔と変わらないようで安心しました」

満潮『絶対に勉強の仕方間違えてるわよ……』

不知火「不知火に何か落ち度でも?」

満潮『はぁ……あんた話してると本当に疲れるわ。本来は私語は禁止なんだから私はもう寝るわ』

不知火「臥床や睡眠も禁止なはずです」

満潮『ばれなきゃ大丈夫よ。蒼龍さんが管理してるんだからバレてもお咎め無しよ』

?「私の場合はどうなるんでしょうね」

不知火・満潮「「!?」」

赤城「大丈夫ですよ、大丈夫。そんなに驚かないで下さい、傷ついちゃいます」

不知火「あ、赤城さん、これは……」

赤城「大丈夫ですよ? 別に私はあなた達のことを讒訴しようなどとは思っていませんから」

満潮『じゃ、じゃあ何で来たんですか?』

赤城「少し冷えますからね、毛布とお味噌汁を持ってきました。遠慮しないで下さい。独房管理は蒼龍と交代しましたし、秘書官も本日付で私になりましたからね。露見する心配は無用ですよ」

不知火「……」

満潮『あ、ありがとうございます』

赤城「ふふ……寒かったでしょう? 大丈夫ですよ、大丈夫」

 翌日 

鎮守府 執務室


提督「よし二人とも出頭したな。改めてわけを聞こう。不知火」

不知火「はっ! 事件の発端は私が満潮に詰め寄ったことです」

提督「陽炎の話と違うようだが?」

不知火「……陽炎たちは途中からやってきたので事実の誤認があったものと思われます」

提督「あの時、間抜けな声を出したのも憶測で報告したことにきがついたから……あの馬鹿者め。姉によくよく報告は正確に行うように伝えておけ。しかし、しかしだ、不知火、お前も間違いないといったではないか。どういうことだ」

不知火「申し訳ありません。私も頭に血が上っていたようで細かい違いについては……」

提督「まぁ、感情があるとはそういうことだろうな。陽炎の件もある。以後、気をつけろよ」

不知火「はっ!」

提督「……で、満潮はなぜ私闘に及ばんとするほどに激昂したのだ」

満潮「不知火がいきなり私に『さすがに贔屓されてる艦は違いますね』って詰め寄ってきたのよ。不知火にもいっとくけど今回の出撃については自分でもぎ取ったものよ」

提督「は、ははは……確かにな。もぎ取っていったものだ」

赤城「?」

満潮「第一、私はあんたにそういう扱いをされること事態、腹が立っていたのよ。そのことで責められるなんてお門違いもいいところだわ」

提督「……再度、言うが私にそのようなつもりは無かった。が、結果的にそうなっていてお前達に不愉快な思いをさせたのであれば謝罪しよう」

満潮「べつに。どうだっていいわよ」

不知火「いいえ、謝罪の必要はありません。あれは私の勘違いでした」

提督「勘違い?」

不知火「私はずっと考えていたのです。司令は厳格でなによりも規律を重んじられる方です。そのような方が人物の好悪によって指揮を執るとは思えません。よって、満潮の件は不知火の思い過ごしだったと思います」

提督「……私はそんなに立派な人間ではない。軍人としても未熟者――」

不知火「いえ! 司令は立派な軍人です! 個人の人格については不知火には判断できませんが、指揮能力や規律を重んじる性格は軍人の鑑と言っても過言ではないと愚考します!」

提督「っ!? そんなことはない! なにかお前は勘違いをしていないか!?」

不知火「いえ、間違いありません。私はそう判断しています」

提督「馬鹿な。あり得ん、赤城、お前はどう思う」

赤城「えっ? 私ですか?」

提督「すまん、取り乱した……不知火、お前はそれでいいのか?」

不知火「? はい、私は構いません」

満潮「馬鹿ばっかり……」ボソッ



提督「不知火の認識についてはまた後日、席を設ける。しかし、私の行動でお前達に不信感を与えていたのは事実だ。減刑を――」

赤城「駄目ですよ。私闘に及ぼうとしたのは事実です。それをいちいち、誰の責任だからと言って減刑していては鎮守府が成り立ちません」

提督「む。しかし、だな――」

赤城「……」ニコニコ

提督「分かった。意見具申を容れる」

提督「はぁ……とにかく事件のことはよくよく理解した。今回の件については減刑も刑の加重も行わない。体質手していいぞ」

不知火「寛大なご処置に感謝します!」

満潮「……失礼するわ」

 パタン

提督「分からん…さっぱりだ」

赤城「何がですか?」

提督「お前達の心も私の心もだ」

赤城「そんなものですよ。ただ、一ついえるのはあなたは指揮官なのですから飴と鞭を与える。それが仕事です」

提督「はぁ……」



――前日

 鎮守府 食堂

不知火(今日は鯖の味噌にですか……好物です。さて、陽炎たちは――)

満潮「今回は一緒に出撃できるわ! ちゃんと私の活躍見ておきなさいよ!」

霞「はいはい、あんたの努力は私達が一番良く知ってるわよ」

朝潮「はい! 満潮は口は悪いですが努力家です。そういったところは私も司令官も大いに評価しています!」

満潮「はぁ、あいつの名前はださ無いで」

朝潮「?」

不知火(今回の出撃……? すでに通達が出ていたはず。なんで名前が無かった満潮が……)

満潮「なによ、なんか用?」

不知火「…… さすがに贔屓されてる艦は違いますね。意見具申一つで編成も思い通りですか」

満潮「!? 取り消しなさい! あんな無能に私は贔屓なんかされていない! そんなこと望んでなんかいないのよ!」

不知火「……司令は無能ではありません」

朝潮「え? え? ちょ、ちょっと待ってくだ――」

満潮「はっ ! あんたからそういう言葉が出てくる時点で充分に無能じゃない!」

不知火「……黙れ」

陽炎「あ、不知火、あっちに――って、なにやってんのよ?」

満潮「ああ、陽炎、早く連れて行きなさいよ。いきなり喧嘩売ってくるなんて陽炎型はどうなってんのよ」

不知火「五月蝿い! 叩き潰す!」

陽炎「ちょ、ちょっと待ちなさい! もー! どうなってんのよ!?」



 不知火編 後編 艦

最後、尻切れトンボ。
不知火みたいな完璧主義者っぽい人は現実と自分の想定した理想の乖離に苦しんでいそうと言う想像からかいてみました。
ちょいちょい不知火は今後も出す予定です。コメディ回はどこ、ここ?

次、グラーフですね。
赤城を参考にした彼女のコンマはどうなんやろね

提督からグラーフへの感情度 ↓コンマ以下
グラーフから提督への感情度 ↓↓コンマ以下

んん……? なんかちょっと嫌な予感してるで!

途中で送信してしまいました、申し訳ありません……

提督からグラーフへの感情度が90を越えましたので好感度コンマです

提督からグラーフへの好感度 ↓コンマ以下
グラーフから提督への好感度 ↓↓コンマ以下

提督からグラーフへの感情度:92 提督からグラーフへの好感度:95
グラーフから提督への感情度:53 グラーフから提督への好感度:20

赤城とグラーフどこで差がついたのか…慢心、環境の違い
これは国際ケッコン狙ってますわ……

1です、やっと成田に帰って来ました
さすがに出張中は無理やったね、すまぬ…

話題の大淀さんですがこの後、大活躍予定やで
あと雑談ですがそれ見て内容考えるときもあるので他のひとが読みにくくならない程度でしたら大歓迎やで
無能でスマンな

グラーフ編ですが明日の夕方~12時ぐらいまでには上げる予定です
出張の
報告書次第なんや、すまぬ…

上げていきます、あんまりグラーフでてないね……申し訳ないやで
ただ色々と伏線は張ったんで、今後に期待してくだち


 鎮守府 執務室


提督「そういえば本日は――少将との演習が入っていたがスケジュールはおぼえているか?」

赤城「はい、13時に入港。その後、作戦会議を行ったのちに実戦訓練となります」

提督「結構」

赤城「お出迎えはいかがなさいますか? 大淀は香取と鹿島を手配していますが」

提督「それで良いだろう。さて、こちらの編成であるが、サーモン海域攻略艦隊から急造の第四艦隊をつかってみようとおもう」

赤城「羽黒の艦隊ですか……よろしいのではないですか? 龍驤との関係もありますし、一度は連携なども確認しておくべきかと」

提督「うむ、それでは到着前に仕事をある程度片付けてしまいたいな。あれとは久しぶりに会うからな、夜は酒でも飲みにも行きたい」

赤城「はい。ああ、そういえば――少将は提督と同期でしたね」

提督「ああ、あいつとは不思議とウマがあってな。今でこそ当鎮守府の下部の基地司令におさまっているが、あいつはかならず大将に元帥にもなれる男だと思っている」

赤城「随分と少将をかわれているのですね」

提督「かうも何も同期の桜だ。あいつの実力については私が一番知っている」

赤城「へぇ。少将は所属のむこうの艦娘を完璧に収攬していると聞きますし、作戦指揮能力もかなりのものをお持ちと聞いています。なるほど、提督のお話にも納得できますね」

提督「そうだろう、そうだろう。あれは私と違って気持ちが良い男だし、勇猛果敢にして深謀遠慮の名将だ。今のように基地指令程度では役不足だな! はっはっは……!!」

赤城「……なるほど」

提督「よしよし久しぶりにうまい酒が飲めると思うと仕事にも興がのってきた! 赤城、お前はすぐにでも第4艦隊を召集しろ。全員、待機を命令していたはずだ。館内放送でこと足りるだろ」

赤城「かしこまりました」

――13時――
 鎮守府 桟橋

香取「――提督の命でお迎えに上がりました練習巡洋艦の香取と申します」

鹿島「同じく鹿島と申します」

少将「――少将です。以後、お見知りおきをお願いします。えっと、提督はどちらに?」

香取「提督は執務室でお待ちになっています。火急のご用件があったでしょうか?」

少将「……そうですか。彼とは仕官学校時代の同期でしてね、早く顔を見たかったんですがやはりお忙しいようですね」

香取「サーモン海域のこともあって最近はずいぶんとせわしなくしておりましたが、提督も少将の到着を首を長くしてお待ちです。秘書艦の赤城もあまりに普段とご様子が違うので驚いていました」

少将「ふむ? 私の記憶が正しければ秘書艦は大淀さんが務めていませんでしたか? 大本営のほうにお戻りに?」

香取「私には詳しいことはわかりませんが、先日、交代になりました」

少将「? 不思議なこともあるものですね」

香取「ええ、大淀さんの仕事ぶりに問題はなかったので不思議に思ってる艦娘も多いんですが、どうにも肝心の大淀さんもお部屋にこもりっきりで……」

少将「いや、そういうことではなく――」

香取「?」

少将「――いえ、結構。こちらの話ですのでお気になさらないでください。さぁ、それよりも案内をよろしくお願いします」

香取「畏まりました。それでは少将はこちらへどうぞ」

鹿島「艦娘の皆さんは私が御案内します。待機所となる第2作戦会議室に御案内しますね」


 鎮守府 執務室

 コン、コン

香取「失礼します、香取です。――少将をお連れしました」

提督「! ご苦労、入れ」

香取「失礼しま――」

提督「いや、よく来てくれた! そんなところにたってないでこっちに座ってくれ。次回の作戦について詳しく貴様とは話し合っておきたかったのだ!」

少将「はぁ……提督はまことにお変わりありませんね」

提督「そんな他人行儀は辞めてくれ。むずがゆくて仕方ない。俺と貴様の仲ではないか、上官もいないのだ、昔のように話そう」

少将「――なら、言葉に甘えさせてもらうぞ。元気にしていたか、豊太郎」

提督「おうとも。お前も元気なようで安心したぞ、最近はめっきりと顔を合わせていなかったからな」

赤木「? 提督のお名前ですが私の記憶と違いますが」

少将「ああ、これはあだ名ですよ」

提督「余計なことは聞かなくてよろしい。すまんな、どうも軍人だというのに艦娘というのは無駄口が多い」

少将「そんなことを言うもんじゃないぞ。おれたちなんて鎮守府の門をひとつぬけて女性に話しかけようもんならすぐに逃げられるぞ」

提督「はっはっは……! 確かに言うとおりだ。赤城、香取、ご苦労だったな。しばらくは二人で話すので談話室で待機しておいてくれ。話が済み次第、演習の作戦立案に向かう」

赤城「……かしこまりました。香取、いきますよ」

香取「はい。それでは失礼します」

 バタン

提督「こうして顔を合わせるのは一年ぶりか」

少将「ああ、たまにはこっちに来て顔を見せてくれ。それよりもだ、次のサーモン海域での作戦であるが」

提督「ああ、そのことだが、手紙にも書いたが現場の指揮は頼んだぞ。今回は俺も安心して鎮守府で待機していられるな」

少将「うむ。お前の描いた作戦を俺が指揮するのだ、万が一、いや、憶が一にも失敗は無いだろうさ」

提督「しかし、慢心はしてくれるなよ? これが無事に済めば貴様も昇進、栄転になるだろうからな、気合を入れてくれ」

少将「うむ、任せろ」

提督「期待している」

少将「ああ、そういえば、お前、歌劇が好きだったよな?」

提督「? ああ、駐在武官で独逸に居たときに大いにはまったな。それがどうした?」

少将「この前の打通作戦で一応の航路の安全が確保されただろ? あれで日本に留めおかれていた劇団が帰国することになってな。その礼と言うことで帰国前の最終公演の招待状が海軍にも来ていたのだ。この前の祝勝会で俺も何枚か頂いた」

提督「ほう! それはいいな。しかし、それならば俺も忙しいなどと突っぱねず、祝勝会には参加すればよかった。で、演目は?」

少将「ワーグナーの神々の黄昏と聞いているな」

提督「よしよし、それは良いな。どうだ一枚譲ってくれんか?」

少将「別にかまわんさ。俺もうちの所の艦娘も歌劇はさっぱりでな、一枚といわずに全部くれてやるさ」

提督「良いのか!? いや、持つべき者はよい友だな。礼と言ってはなんだが今夜の酒は俺が奢ろう」

少将「……ははは。そうだな、積もる話は又その際と言うことで」

提督「よし、それではいくか」

少将「おう」


 鎮守府 中廊下

少将「相変わらずお前のところの鎮守府は広くて良いな。俺のところの十倍近いんじゃないか?」

提督「まぁ、前線基地と鎮守府だからな。率いる数が違うのだから、仕方ないだろ。しかし、お前も今回の作戦が終われば晴れて――司令長官の退役が決まった――鎮守府の鎮守府司令長官になるさ」

少将「うむ、そのためにも目前の作戦を成功させねば」

提督「ああ、久しぶりに気合が入る」

ビスマルク「あら? Admiralじゃない今日は演習じゃないの?」

グラーフ「なんだ男連れでサボタージュか?」

少将「――!?」

提督「BismarckとGraf Zeppelinか。お前らこそこんなところでどうした」

ビスマルク「プリンツがシュトロイゼルクーヘンを焼いたのよ。Admiralもどうかしら?」

グラーフ「え? いや、Admiralは忙しいだろ。無理を言うものじゃない」

提督「……む。残念だが、Graf Zeppelinのいうとおり忙しくてな。またの機会があれば是非、誘ってくれ」

ビスマルク「あら、残念ね」

グラーフ「ああ、Bismarck、早く行こう。Prinz Eugenにすねられても困る」

ビスマルク「それもそうね」

提督「――あ! す、少し待ってくれ」

グラーフ「……なにか?」

ビスマルク「?」

提督「いや、あれだ、なんだ……」

グラーフ「歯切れが悪いな。用が無いならさっさっと開放してもらいたいのだが」

提督「……いや、なんでもない。呼び止めてすまなかったな」

グラーフ「ふん! 意気地が無いな」

ビスマルク「ちょ、ちょっと待ちなさいよ! そ、それじゃあ、Admiral、失礼するわね!」

提督「……ああ」

少将「――いやぁ、驚いた。まさかお前のところに配属になっていたのか」

提督「忘れろ」

少将「忘れろといってもな。辛いだろ? よければサーモン海域の作戦終了後、俺のところに転属させて――」

提督「そんなことは考えていない! いくら貴様といえどそれ以上は許さんぞ!」

少将「……すまなかったな。しかし、一つだけは言わせてもらうぞ」

提督「なんだ」

少将「あのときの決断は間違っていなかった。当時の情勢では彼女がお前の部下になる可能性など微塵も無かったんだ」

提督「わかっている。だから、もういうな」

少将「……」


 XX10年 深夜 ドイツ ベルリン 駐在武官宿舎


提督「なんだ、――か。こんな夜更けにどうした。まぁ、座れよ。良い葡萄酒が入ったのだ」

少将「お前の悪い噂を聞いたんだ。この時間であれば人目もあるまい」

提督「――海軍大臣のお供で昨日、独逸に入ったというのに耳が早いことだ」

少将「冗談ではない! お前が独逸の艦娘に誑しこまれて機密を漏らしたと閣下のお耳にまで入りそうだったのだ! 艦娘は今や国家の機密中の機密。それの尻を追い掛け回すなど頭がおかしくなったか!?」

提督「そんなつもりは――」

少将「その葡萄酒にしてもそうだ。日本に居たときのお前であればそんな豪奢なものを喜ぶような男ではなかった! 性根まで誑しこまれたか!」

提督「なにが言いたい? あいつのことを悪く言うつもりであれば私も怒るぞ」

少将「怒る? 勝手にしろ! 艦娘は確かに見目麗しいし、感情もある。傍目から見れば美しい花のようだが、突き詰めれば他国の兵器なのだ! それにうつつを抜かすなど間抜けなことだ!」

提督「なんだと!!」

少将「貴様は誰の金でそこまでなった? 日本国民の金ではないか。命まで国にささげるという言葉は嘘だったのか?」

提督「……その言葉に偽りは無い」

少将「で、あればすぐにその艦娘とは縁を切れ。独逸のお偉方もいくら同盟国の士官とはいえ、自国の艦娘とあまり馴れ馴れしくされては良い気はしないだろう。それにお前自身の為にもこの縁はならんぞ」

提督「彼女とはただの友人だ。貴様のそれは邪推と言うものだ」

少将「邪推をされるという関係が問題なのだ! お前には3ヶ月後に帰国命令が出る予定になっている」

提督「待ってくれ! そんな話は聞いていない!?」

少将「当たり前だ。軍令部の中でもまだ本決まりになってはいないからな」

提督「なぜ、それをお前が知っている?」

少将「軍令部総長より参謀に適任者が居ないかとご下問いただいたのでな、お前を推薦しておいた」

提督「――」

少将「秘蔵っ子の俺が推したのだおそらくはお前の転属は決まったようなものだ。その前にはっきりと手切れしておけ」

提督「わからん……別に――」

少将「良くは無い。これからお前は今以上に軍の機密を扱うことになるのだ。怪しい関係はたっておけ。向こうにもそのほうが良いだろう」

提督「……」

少将「聞き分けろ。その艦娘は参謀から機密を聞き出すことを期待されるかもしれんのだぞ? お前もその艦娘もそんな関係を耐えられるのか? 私の想像だが、それはお前も相手も傷を広げるだけだ」

提督「……」

少将「いいか? 私は今回の会議が終わるまでは――ホテルに居る。必ず結果を報告しに来るのだぞ?」

提督「……分かった」

少将「うむ! 同期の桜にこんなことで脱落されても困るからな」

提督「……ああ」

少将「それではな。夜分に失礼した」

 パタン

提督「私は、私はどうすればいい……」





――翌日――

 XX10年 ドイツ ベルリン 大ティーアガルテン

グラーフ「すっかり秋になってきたな」

提督「……ああ」

グラーフ「で、話とはなんだ」

提督「……本国に戻ることになった。友人の推挙で参謀として軍令部に出仕する」

グラーフ「……そうか、オメデトウ」

提督「う、うむ」

グラーフ「……あなたにしては珍しく歯切れが悪いな。なにかあったのか?」

提督「別にそんなことは無い。あ、あれだ、ベルリン・ドイツ・オペラでジークフリードの公演が――」

グラーフ「誤魔化しはやめてくれ。随分と無様に見えるぞ」

提督「……君と会うのをやめたい」

グラーフ「……熱心に口説いてきたのはあなただったと思うが何かあったのか」

提督「いや、そんなことはない。君と会っていては私の出世に関わると忠告をもらったのだ」

グラーフ「わ、わたしは別に――」

提督「これからの海戦は艦娘が主体になる。その勉強の為に君に近づいたが、邪推するやからが出てきた。これは君にも私にも利益にならんだろう」

グラーフ「利益とはなんだ! 私はあなたとそういったつもりで一緒に居たわけではない!」

提督「君はそうでも私はそうだったのだ」

グラーフ「!? そ、それではなんだ、あの毎夜、オペラハウスに連れて行ってくれたことも贈り物も私から何かしらの利益を受けようとしたからか?」

提督「そうだ……君からドイツの艦娘に対する認識や機密などが聞ければいいと思ってやったことだ」

グラーフ「それを何故、今、言う!? 黙って本国に戻ればよかったではないか!」

提督「ぐっ……」

グラーフ「本心を話してくれ!」

提督「わ、私の本心に偽りなど無い! その気になっていた君が哀れだから、こうして種明かしをしただけだ!」

グラーフ「……もういい。あなたがそんなになさけない人とは思わなかった。2度とあなたには会わないだろうな。それに会いたいとも思わない!」

提督「それで結構だ」



――3時間後――

少将「よくやった」

提督「……なにがだ」

少将「さきほど目を真っ赤にした艦娘とすれ違った」

提督「そうか」

少将「これでお前の前途はひらけたんだ。俺に感謝しろよ」

提督「……ああ」

少将「……女々しいやつだな。あれのことは忘れろ」

提督「我ながら自分がこんなに女々しいとは思わなかった。邪推されない為にも必要以上に突き放してしまったとおもうが、私は間違っていたのか? ……教えてくれ」

少将「そんなことはない。男女の仲はそれぐらいにしておいたほうが良いさ」

提督「……そんなものか」

少将「ああ。それよりもひどい顔だ、一度、顔を洗って来い」

提督「大丈夫だ、大丈夫……」

少将「……そうか」


 グラーフ編 艦

というわけで絶対に使わないだろうなってプロットが爆発したグラーフ編でした。
当時は若く、愛が必要でした……
ちょっとリハビリなので色んなとこは目をつぶって欲しいやで。後、鴎外先生に感謝や。

というわけで一応、次のコンマ投げておきます。

提督から長門への感情度 ↓コンマ以下
長門から提督への感情度 ↓↓コンマ以下

ご飯食べてきました。

提督から長門への感情度:55
長門から提督への感情度:51

これは偏屈な人間の下でも仕事のできる大日本帝国の人気者・長門
次回の投下は明日の23時を予定やけど、いつもながら仕事次第

次回『本当の気持ちと向き合えますか?』

504:名無しNIPPER[sage]
2017/11/12(日) 02:05:38.55 ID:70D4PAuDo
感想書くのはいいけど、雑談前提やめろや
40レス雑談はやり過ぎ
ていうか、作者じゃない奴が長文書くなや、荒らすぞ

505:名無しNIPPER[sage ]
2017/11/12(日) 06:26:05.47 ID:LHa92o3sO
概ね同意だが荒らすぞはきもい

たびたび申し訳ない1です。
第1部に位置づけていたサーモン海域編もついにクライマックスにむかいそうなので仕事放り投げて長門編書いてました。
長門編ですがかなり短めになりましたので明日とか言ったけど、本日の午前1時に投下はじめます。
なので明日は神通からになります。

またビスマルク→朝潮の後はサーモン海域の戦いをやってから由良さんやっていきます。
その後は当分、ほのぼの(?)予定です

既出の艦娘のお話もプロット固まってきているので気の早い話ですが2スレ目にいったら安価で既出の艦娘とのお話(こちらでいくつか指定だします)か新規に感情度・好感度コンマ取るか決めてやっていく予定ですが、御意見あればお願いします。

更新していくでー



――翌日――

 鎮守府 執務室

赤城「提督、少しお酒臭いですよ?」

提督「……そんなはずは無い。あの程度、一晩寝れば抜ける」

赤城「はぁ……仕方の無い人ですねぇ」

提督「うるさい。それで長門、お前を呼んだのは昨日の演習についてだ」

長門「ああ、私の目から見ても羽黒はよくやっていたぞ。龍驤との連携も悪くは無かったが少し功を逸ったな」

提督「おそらく龍驤が勝機と見て、強引に航空隊を押し込んだのだろう。羽黒としてはもう少し様子を見たかったようだ」

長門「今回はそれがうまくいったものの次回もそうだとは限らんぞ」

提督「分かっている。敵の練度が高い場合はあのまま誘引されて包囲された恐れもある。龍驤にはそれとなくいっておいた」

長門「うむ。それならば私から言うべきことは特に無いな」

赤城「あ、そういえば昨日はあれやりませんでしたね」

提督「突然、何だ」

赤城「カメラですよ、カメラ。鎮守府運営のことなんですから、やっぱり主力艦隊は全員、やっておいたほうがいいんじゃないですか?」

提督「む……主力な、主力……」

赤城「金剛のことは仕方ないとしても長門なら大丈夫そうじゃないですか?」

長門「お、おい、私にそんな期待をされても困る! 提督のことは良い上司だとは思っているがそれだけだぞ」

赤城「それなら充分ですよね?」

提督「まったくもって赤城の言うとおりだ。転属願いを出そうとしたり、私に向けて発砲しなければ全く問題ない」

長門「そんな奴はいないだろ!?」

提督「それが居るから困っているのだ」

長門「……提督も苦労しているのだな」

提督「……そんなことはない」

赤城「ほら、そんなアンニュイな顔してないで! こっちを見てください!」

提督「……ああ」

 カシャッ!

赤城「どれどれっと。あれ、あんまり面白くないですねぇ」

提督「馬鹿を言うな! いいから写真を見せろ!」

長門「ふむ……これはどうなのだ」

提督「不通だな。悪くも泣ければよくも無い。部下と上司としては最高なのではないか?」

赤城「まぁ、上下関係としてみればそんなものだとおもいますね」

長門「そうであればよかった。提督のことは指揮官としては評価しているからな、それにこれといって不満があるわけでもない」

提督「不満がないのは結構なことだ。やはりお前のように主力艦と亀裂があった場合は今後の編成も考え直さなければいけないからな。重畳だ」

赤城「でも、ですねぇ……やっぱり極端に低かったりとか、高いと見てる分には面白いんですよね」

提督「余計なことは言わなくて結構! お前は仕事はできるが、本当に一言多いやつだ! そういった点では大淀を見習え!」

赤城「申し訳ありません。うふふ……」

提督「まったく……!」

長門「提督もそこで怒るから金剛たちに嫌われるのだ。自重しろ」

提督「ぐぅ! 怒ってなどいない!」

長門「貴方がそうはいっても、他人にはそう見えるということだ」

赤城「まぁ、正論ですね」

提督「ギギギ……! はぁ……もういい。今後は善処する」

長門「善処しても結果を出さねばかわらんぞ」

提督「分かっている。そんなことはお前にいわれるまでも無い」

長門「どうだかな」

提督「しつこい奴だな! とにかく、お前が転属願いなど出そうとして内容で安心した。お前に抜けられると戦力的に厳しいものがあったからな」

長門「さっきからそういっているが、転属願いを出そうとしている者を提督は把握していないのか? 提督、悪いがすぐにでも説得するなり転属させなければ、鎮守府全体として大きな爆弾を抱えているようなものだぞ?」

提督「……それはなんというか、あれだ」

赤城「まぁまぁ、そこまでいう子のことですからあんまり触れないほうがいいんじゃないですか? 秘書官も代わったことですし、なんとかなりますよ」

長門「何とかなるという問題ではないだろ! 赤城、お前は戦場ではどこまでも用心を重ねるが鎮守府の問題についておざなりにすぎるぞ! 第一、提督もどういうつもりか分からんがやり方が迂遠過ぎる。一度、話し合いの機会を持つべきではないか?」


赤城「待ってください! そう思われるのは心外です! 私なりに考えた結果を言ったまでです!」

長門「……わかった、すまなかったな。しかし、私としては不和を抱えて戦場に出るのはやはり看過できん。その転属願いを出そうとしている艦娘については誰が把握しているのだ」

提督「……大淀だな」

長門「うむ、ならば私が大淀に聴いた上で説得を行う」

赤城「駄目です。長門では無骨に過ぎます。ここは私がいったほうが問題が起こらないはずです」

提督「この鎮守府の責任者は私だ。長門の言うとおり、やり方が迂遠だったのは認める。大規模作戦を直前に控えている今だからこそ、膿は吐き出してしまうべきか、現状を維持するべきか……赤城、秘書官の立場としてはどうだ」

赤城「現状を維持するべきです。事実、西方再打通作戦の際に当鎮守府は北大西洋海域において大戦果を上げているではないですか? 下手にこじれて主力の離脱を招いては目も当てられません。当初の計画通り、不満を持つ艦娘をあぶり出して、ゆっくりと不満を解消していくべきです」

提督「ふむ……赤城の意見を聞いたうえで長門の意見は変わらないか?」

長門「……まぁ、私も少し気が逸っていたかもしれない」

赤城「じゃあ――」

長門「しかしだ、先ほどの演習結果でも述べたが今までが良かったから次回もいいというわけではない。やはり私はさっさと片付けてしまうべき問題だと思っている。まぁ、赤木の言うことにも一理あるからな最終的には提督の判断に任せよう」

赤城「――ッ! 提督! 再度、意見具申します!」

提督「……なんだ」

赤城「長門の提案は藪をつつきまわすようなものです。そんなことはせずにゆっくりと藪を囲み、草を刈り、追い詰めていかなければ思わぬ大怪我を負う、当たり前のことです。私、個人の意見としても秘書官としてもこれは譲れません」

提督「確かにな……分かった、今回は赤城の言を容れる。長門、余計なことまで気を回させたな。下がれ」

長門「……分かった。あとは提督たちに任せる。くれぐれも下手な事件が起きないようにな?」

提督「ああ」

長門「それでは失礼します」

 バタン

赤城「……提督、なにも心配することはありません。艦娘も提督のお気持ちを多少なりともお察ししているはずです。なんでしたら私が――」

提督「余計なことは言うなといっている」

赤城「……失礼しました」



 鎮守府本館 特務艦寮 大淀の部屋前


長門(ああはいったが、やはり気になる……そんな浮ついた者に背中を預けられるぬ。すまない、提督)

 コン!コン!

長門「大淀、長門だ。話がある」

 ギィー

大淀「……なにか御用でしょうか?」

長門「……随分、顔色が悪いがどうした?」

大淀「ここのところお休みを頂いたので戦術論の勉強をしなおしていただけです。体調に問題はありません」

長門「そ、そうか。それであればよいのだが……すこし込み入った話なのだ。悪いが部屋に入れてもらえないか?」

大淀「……散らかっていますが宜しければどうぞ」

長門「あ、ああ、すまないな」

大淀「お茶をお出ししますね。ちょっとお待ちください」

長門「ああ」

長門(随分と乱雑に書類やら本やら散乱しているが、なるほどかなり気合を入れているようだな。この調子では体調を崩す可能性もある、ひとこと釘を刺さねばなるまい)

大淀「――お待たせしました。粗茶ですが、どうぞ」

長門「ああ、すまないな」

大淀「いえ、それで御用件は?」

長門「その前に大淀、あまり根を詰めすぎるなよ? サーモン海域の決戦が近いのだからお前が離脱してはまともに司令部が機能するとは思えない」

大淀「……ええ、わかっています」

長門「はぁ……目が泳いでいるぞ。お前といい提督といい、どうしてこの鎮守府の人間は返事だけはいいのだ」

大淀「提督のお話は結構です!」

長門「!? す、すまなかった。不躾だったな」

大淀「あ、いえ、こちらこそすみませんでした。ちょっと気が動転して……」

長門「いや、いい」

長門(おい、どういうことだ? 考えろ、大淀は提督の優秀な幕僚だったはずだ。この数日の間で私の知らない内に何が起こったのだ。まったく余計なことをしてくれる……)

大淀「長門さん?」

長門「――あ、いや、すまない。本題にうつろう」

大淀「ええ」

長門「転属を願い出ている艦娘が居ると聞くがそれは事実か? 本当であれば私からも一言、言っておかねばなるまい」

大淀「だ、誰からそれを――!!」

長門「提督と赤城だ」

大淀「!? あ、ありえませんよ!」

長門「どういうことだ」

大淀「だ、だって、移動願いを出していたのは――」


 長門編 艦



先が気になる引きで次回も楽しみ
ただ今後どうなるんだろうなあ
コンマの結果で話が変わるのかなあ
それとももう話の先とか固まってるからどんなコンマが出ても変わらないのかなあ

というわけで長門編 艦やね。
かっこいい長門が書きたかった……

ご意見ありがとうございました。
既出の艦娘のお話を、というご意見多くて結構、びっくりしたやで。
1スレ目は安価をスレタイにいれなかったので2スレ目はちゃんと安価いれて既出の子メインでやっていきますので、1スレ目を完走するまではもう少しお付き合いくだせぇ
現状は『赤城の日記』、『比叡と料理』、『二航戦の憂鬱』、『ドイツ組と観劇』、『提督~追想の刻~』ってラインナップを考えてるやで

>>545
コンマで物語の細部は変わるけど配役の交代とかかね
とりあえず、今までのコンマでサーモン海域戦の役者は揃ったかなって感じです。
なので第2部とか既出のお話とかにはダイレクトで関わってきます


とりあえず神通のコンマ投げます

提督から神通への感情度 ↓コンマ以下
神通から提督への感情度 ↓↓コンマ以下

最近、提督がひどいコンマ出さなくなって反動が怖いわ
1は朝潮が大好きなんや、頼むで……

提督から神通への感情度:55
神通から提督への感情度:87

信頼されてますなぁ……
明日の更新は14~15時の間を予定やで

次回『憂いの少女たち』

おやすみやで~

仕事終わったデー
帰れそうだったから昼休みなしで仕事してたら投下できなかったんや。すまぬ……すまぬ……
変わりというかなんと言うか深夜にビスマルクまでやる予定です。



鎮守府 執務室

 トン、トン……

提督「入れ」

神通「失礼します。神通、入ります」ビシッ

提督「ご苦労」ビシッ

神通「陽炎達の練兵成果をまとめてまいりましたのでご確認ください」

提督「ああ、確認しておく。練兵についてはこれで一旦、終わりだ。サーモン海域での作戦終了後はお前にも働いてもらうことになる。充分に休んでおけ」

神通「了解いたしました」

提督「よし、下がれ」

赤城「あ、ちょっと待ってください」

提督「……なんだ」

赤城「私用なのですが、すこし神通と話をしてきてもいいでしょうか?」

提督「はぁ……構わんがすぐに戻ってくるように」

赤城「申し訳ありません。それでは神通、ちょっと……」

神通「? はい」



 鎮守府 廊下

神通「それで私にお話とは?」

赤城「いやぁ、どうも例の件なんですがあまり芳しい結果を得られそうに無いんです」

神通「……それで私にどうしろと? 第一、貴方から話を聞いた時点で私は反対しました」

赤城「そう言われると弱いですねぇ。そこを曲げて少しお力添えしていただければと思うんです」

神通「はぁ……提督の御心労を増やすのは私の本意ではありません。協力しましょう」

赤城「ええ、ええ、あなたならそう言ってくれると思ってました」ニコニコ

神通「それでどうします?」

赤城「長門を出来るだけ提督から遠ざけるように行動して欲しいんです。サーモン海域での戦いさえ終わってしまえば、どうとでも言い訳できますから」

神通「……それは難しくないでしょうか? あの人の性格ならすぐに提督へ報告へ行くはずです」

赤城「まぁ、そうでしょうね」

神通「分かっているなら無理なことはおっしゃらないで下さい」

赤城「無理と言ってません。長門はあれで迂闊なところがありますからね、目の前があわただしくなれば報告を後回しにしていくはずです。駆逐艦の砲雷撃戦の教官を担当している貴方からの頼みであれば、疑うことなく砲戦の指導に熱を入れるはずです」

神通「それでは私が砲戦の指導を放棄したように提督から思われるのでは? それに練兵を一旦止めるように先ほど命令があったばかりではないですか」

赤城「いえいえ、そこを曲げていくのが秘書官の私です。それに長門がどうしても報告を優先するようであれば、連絡を下さい。提督を別の場所に連れ出して会わないようにさせます」

神通「軽慮浅謀に過ぎます。いっそ提督に本当のことを話して――」

赤城「駄目です。折角、ここまで誘きだした魚を逃がすだけの結果は受け入れられません」ニコニコ

神通「――分かりました。協力するといったのだから、やれることはやりましょう」

赤城「ええ、ええ、大丈夫ですよ、大丈夫。長門に狂わされるなんてあっけない幕引きはさせません。あと4日ほどです、長門の性格を考えればどうとでもなります」

神通「……その過信が命取りにならないことを祈っています」

赤城「うふふ……慢心はしていません。未だ状況は朝不謀夕とまではなっていません。いくらでも挽回はききます」

神通「それであれば結構です。お話はこれで?」

赤城「ええ。つまらないお話でしたがよろしくお願いしますね?」

神通「……はい。それでは失礼します」

赤城「ああ、あと皆さんによろしくお伝えください」

神通「……」

スタスタ

赤城「真面目ですねぇ……」




 XX13年 9月 鎮守府 執務室

叢雲「で? なにか言い訳はあるの?」

提督「言い訳も何も私が悪いわけではない。あいつの出してきた計画案が甘かったので突っぱねただけだ」

叢雲「あのねぇ、そんなの通じるわけ無いでしょ? さっきすれ違ったら神通の目が真っ赤だったのよ」

提督「それで?」

叢雲「ちょっと頭おかしいんじゃない」

提督「初期艦だかなんだか知らんがお前は上官に対しての口のきき方を覚えろ! あの程度で軍人がピーピーいうなど世も末だ! 第一、神通は大本営より当教官に、と送られてきた4隻の軽巡洋艦の代表ではないか! だというのになんだあのざまは!」

叢雲「はぁ……本当に私もついてないわ」

提督「なんだと!? ついていないのは私だ! 昇進とはいえ、軍令部からこんな小さな鎮守府の司令長官など本来は辞退したかったのだ! 第一、私は艦娘というものにいい思い出が無い!」

叢雲「……また始まった。いい? それ絶対に私以外の前ではいわないようにしなさい?」

提督「ふん」

叢雲「子供じゃないんだから」

提督「誰が子供だ! もういい、お前の顔など見たくない! さっさと出て行け!!」

叢雲「はい、はい。落ち着いたら呼びなさい、どうせ人間、一人じゃ健造も開発もできないんだから」

提督「っ! いいから退出しろ! 書類の決裁など私一人でも出来る仕事はいくらでもある!!」

叢雲「勝手になさいな。はぁ……本当についてない」



 XX13年 9月 夕刻 鎮守府 波止場

神通(確かに提督の言うことは間違っていなんです……でも、やっぱり無理をさせればあの子達への負担が……けれど練度不足で出撃させるわけには……それより、なんで私が砲雷撃戦の教官になんて任命されてしまったのかしら……それに今回派遣された4人の中で主任だなんて……)

神通「――はぁ……どうすればいいんでしょうか?」

提督「何のことだ」

神通「!? て、提督! し、失礼しました!」

提督「別にそれぐらいは構わん。ふん! 叢雲にお前の爪の垢をせんじて飲ませてやりたいぐらいだ」

神通「あ、あのぉ……」

提督「いや、こちらの話だ。で、どうしてこのような場所に居る?」

神通「す、少し考え事をしていました」

提督「考え事か……結構なことだ。思考する兵器は艦娘だけだからな、よくよく己の特異性をかみ締めるのだな」

神通「……」

提督「あ、いや、なんだ、嫌味で言ったわけではない。感情、思考とは重要なものだ。それを持つというのは幸福なことなのかもしれんな」

神通「そ、そうでしょうか……私はあまりこの姿になってから良かったと思うことがありません。考えれば、考えるほど深みにはまるというんでしょうか……とにかく、提督のように果断になれればと思う毎日です」

提督「お前は論語を読んだことがあるか」

神通「え?」

提督「読んだことはあるのかと聞いている。さっさと答えろ」

神通「お、お恥ずかしい話ですが読んだことは……」

提督「なら一つ教えてやるから忘れるなよ。三思後行という言葉がある」

神通「は、はぁ」

提督「気のない返事をするな! まったく! 意味としては軽はずみな行いをしてはならないという程度の言葉だ。今のお前のように熟考に熟考を重ねた上で物事は実行すべきということだな。まぁ、その点、お前は合格だろうな。衣笠や夕立のように口を動かしてから考えているようでは論外だ」

神通「……」

提督「しかし、元の意味はそうではない。慎重に物事なりすぎれば決断ができず、次から次へと迷いが生まれるのを戒めた言葉だったのだ。これも部分的に今のお前にあてはまるな」

神通「あ、あの、それでは正解が無いのではないですか?」

提督「違うな。お前は慎重だから決断をためらっているのではない、単純に自分の決断と自分に自信がないから逃げているだけだ。違うか?」

神通「で、でも……」

提督「デモもストも無い! 弾圧するぞ!」

神通「え、えっとどういう意味でしょう?」

提督「……なんでもない。あいつが言うと笑いが起きるのだが、なぜ私だとこうなるのだ」ブツブツ

神通「……」

提督「――いや、なんでもない! つまるところ今のお前に必要なのは自信なんだよ」

神通「て、提督みたいにみんながみんな自信満々というわけにはいかないんです! わ、私の話も聞いて――」

提督「なにを勘違いしている。私はあらゆる事態を想定しているからこそ即座に命令を下せるだけだ。本来は私もお前と似たようなものだぞ」

神通「そ、それでもうらやましいです。私もそんな風に――」

提督「羨む! はっ! 少しは生きているうちに頭を使え!」

神通「えっ、えっ……」

提督「お前も実践すればいいだけだろう。羨んでる暇があるなら頭を動かせ。自信をもって言える答えが見つからないのならば見つかるまで考えろ。その時になって場当たり的に考え始めるから思考の泥沼にはまるのだ。三思後行といえど、事前の用意があれば即断となる」

神通「い、いえ、それは私には出来な――」

提督「やりもしないでできないだ、なんだと理屈を並べるな! お前はそれでも栄えある皇軍の一員か! つべこべ言わずにやってみろ!!」

神通「……はい」

提督「結構。それでは練兵計画の修正案だが明日の起床ラッパ前に提出しろ。出来ないのであれば大本営にたたきかえすからな、覚悟しておけよ」

神通「……かならずご期待に添えるものを提出します」

提督「よし、それでは待ってるぞ。なんだ、あれだ、うん……」

神通「?」

提督「……期待している。出来るまでは必ず待っているじっくりと考えるのだな」

神通「はい!」

提督「結構」

――午前4時――

 鎮守府 執務室前

神通(さ、さすがにこの時間になってしまうなんて自分が嫌になります……ああは言っていたけれど提督もあきれてお休みになってしまっているはず。ああ、なんで、どうして、私は……)

?「はぁ……用があるならさっさとノックして入室許可を求めろ。邪魔だ」

神通「ひゃぁ!! て、提督、ど、どうしてこちらに!?」

提督「声が大きい。寝ているものたちのことを考えろ。珈琲を入れに言っていただけだというのに悲鳴なんぞ上げおってからに」

神通「す、すみません」

提督「ふん、結構」

神通「しゅ、修正案、遅くなってしまいましたが……お、お持ちしました」

提督「うむ、ご苦労だったな」

神通「あ、あの……怒らないんですか?」

提督「何をだ」

神通「こんな時間になってしまいました……提督もお疲れなのに申し訳ありません」

提督「別に疲れてなどいない。それに時間の指定には間に合っているのだ時間についてとやかく言うつもりもない」

神通「……」

提督「はぁ……内容はすぐに確認する。珈琲でも飲んで待っていろ」

神通「え? でも、それ提督の――」

提督「口はつけてない。砂糖なら来客用の机にあるから好きにしろ」


――1時間後――


神通「……」

提督「ふむ……なるほどな……まぁ、こんなものか」

神通「い、いかがでしたでしょうか?」

提督「結構だ。ただ一つだけ疑問点がある」

神通「な、なんでしょう」

提督「いや、随分と細かく相手にあわせて練兵を行うつもりのようだが、そんなことをしていてはお前にかかる負担が大きいように感じる。出来るのか?」

神通「はい。練度不足にも厳しすぎるしごきにも欠点がありますので、練習量は効率でカバーします」

提督「なるほどな。しかし、これでは理想論にしか見えんぞ」

神通「……鎮守府すべての子の今までの演習や練兵のデーターを再度、確認しました。それをまとめて大まかではありますが、すでに細かい計画を立てています」

提督「ふむ……まぁ、大筋は今回、提出されたもので問題ない。細部については艦娘同士で決めたほうがいいこともあろうな」

神通「……」

提督「良くやってくれた。五十鈴・由良・阿武隈と諮ったうえで頼むぞ」

神通「――! はい!」

提督「まぁ……今回は事前に時間をとってやれていなかった私にも非があった。お前のことをもう少し早くわかっていればこんなこともなかったかも知れんな」

神通「……」

提督「しかしだ! この鎮守府への辞令が出た瞬間から計画案を練っていれば今日のような無様はなかったのも事実だ。それは今後に活かすように」

神通「はい」

提督「ふん……以後、命令は最優先で通達してやるから少しずつでも折り合いをつけていけ。大丈夫だ、大丈夫。お前に自信がつくまでは付き合ってやる」

神通「はい!」

提督「……結構」

 神通編 艦

というわけで神通編 艦です。
この後のこととかまた書いていきたい感じやね。提督がいつも以上にあれなのは現段階だと一番、古い話に当たるという点が大きいです。(グラーフ除く)
順番としてはXX13年ですが神通→羽黒→曙→霧島→アイアンボトム→キス島撤退の時系列やね。ここらへんもまとめていきたいですね

ビスマルクコンマ投げるで

提督からビスマルクへの感情度 ↓コンマ以下
ビスマルクから提督への感情度 ↓↓コンマ以下

提督からビスマルクへの感情度:21
ビスマルクから提督への感情度:79

比叡に近いコンマやね
一回、今までのコンマまとめたのくそ見にくいのでsageで投下してから書き始めます。
次回は深夜を予定やで。

提督から大淀への感情度:03 提督から大淀への好感度:19
大淀から提督への感情度:20 大淀から提督への好感度:09

提督から明石の感情度:61
明石から提督の感情度:85

提督から金剛への感情度:04 提督から金剛への好感度:32
金剛から提督への感情度:03 金剛から提督への好感度:21

提督から比叡への感情度:20
比叡から提督への感情度:83

提督から榛名への感情度:46
榛名から提督への感情度:24

提督から霧島への感情度:62  提督から霧島への好感度:72
霧島から提督への感情度:01  霧島から提督への好感度:88

(榛名から霧島への感情度:92  榛名から霧島への好感度:21)
(霧島から榛名への感情度:45  霧島から榛名への好感度:98)

提督から飛龍への感情度:77
飛龍から提督への感情度:46

提督から蒼龍への感情度:73 提督から蒼龍への好感度:83
蒼龍から提督への感情度:08 蒼龍から提督への好感度:89

(飛龍から蒼龍への感情度:72)
(蒼龍から飛龍への感情度:65)

提督から霞への感情度:56
霞から提督への感情度:88

提督から満潮への感情度:100 提督から満潮への好感度:18
満潮から提督への感情度:62 満潮から提督への好感度:02

提督から曙への感情度:6 提督から曙への好感度:97
曙から提督への感情度:10 曙から提督への好感度:83

提督から赤城への感情度:3 提督から赤城への好感度:39
赤城から提督への感情度:60 赤城から提督への好感度:94

提督から加賀への感情度:32
加賀から提督への感情度:13

(赤城から加賀への感情度:38 赤城から加賀への好感度:13)
(加賀から赤城への感情度:4  加賀から赤城への好感度:76)

提督から潮への感情度:27
潮から提督への感情度:87

提督から羽黒への感情度:85 提督から羽黒への好感度:47
羽黒から提督への感情度:09 羽黒から提督への好感度:57

提督から弥生への感情度:91 提督から弥生への好感度:83
弥生から提督への感情度:43 弥生から提督への好感度:67

提督から伊58への感情度:51
伊58から提督への感情度:44

提督から不知火への感情度:74
不知火から提督への感情度:75

提督からグラーフへの感情度:92 提督からグラーフへの好感度:95
グラーフから提督への感情度:53 グラーフから提督への好感度:20

提督から長門への感情度:55
長門から提督への感情度:51

提督から神通への感情度:55
神通から提督への感情度:87

提督からビスマルクへの感情度:21
ビスマルクから提督への感情度:79

以上23隻

ビスマルク編出来ました。
久々のコメディ回になりました。プリンツとかもコンマとっておけばよかったよ……
更新は2時半からになります


 鎮守府 食堂

加賀「ご馳走様でした。昨日、貴方たちが美味しそうなものを食べていたと聞いたので来てみたのですが、正解でした」

グラーフ「……言葉が出ないな」

Z1「あ、あはは……本当に加賀は良く食べるね」

呂500「ろーちゃん、もうちょっとだけ食べたかったです……」

加賀「失礼ですが、このお菓子の名前をもう一度教えていただいてもよろしいですか?」

プリンツ「あ、え、えっとシュトロイゼルクヘーンです……みんなから好評だったので今日も作ってみたんだけど……」

加賀「しゅとろいぜるくへえんですね。覚えました。ああ、珈琲をもう一杯ください。砂糖は大匙3杯で牛乳をいっぱい入れてください」

プリンツ「は、はい……」

ビスマルク「Admiralもそうだけど日本人は随分と食べるのね……」

加賀「いえ、そんなことはありません。私が良く食べるのです」

ビスマルク「そう……」

加賀「そういえば同じ艦隊になるのは珍しくもないのですがビスマルクたち独逸艦とこうしてゆっくりと話し合うのは初めてでしたね。どうですか日本には馴染めましたか?」

グラーフ「一番、着任して期間の浅い私でさえ3年目になるところだぞ……」

加賀「? もうそんなにですか? レーベの着任が1年ぐらい前だったかと」

Z1「ちょ、ちょっとまってよ! 僕はもうすぐ4年目だよ!」

加賀「はて、そうでしたか?」

プリンツ「あ、あのお待たせしました」

加賀「ああ、これはどうも。ズズズ――うん、美味しいですね。そうそう、ローマから教えてもらったんですが珈琲は底についた砂糖を食べるのが美味しいんです。食べますか?」

プリンツ「い、いえ、結構です……」

加賀「そうですか。それでは私がいただきましょう」

瑞鶴「か、加賀さん! こんなところにいた探しましたよ!」ゼーゼー

翔鶴「はぁはぁ……どうして普段は部屋から出ようとしないのにこういうときだけ出かけてるんですか……」

加賀「騒がしいわね。紹介するわ、五航戦の瑞鶴と翔鶴よ」

Z1「知ってるよ!?」

加賀「……そう」

瑞鶴「ちょっと! ふざけてる場合じゃないんです!」

加賀「うるさいわね。私は優雅なぶれいくたいむを楽しんでいるんです。ひよこのさえずりは求めていません。せめて七面鳥でも持ってきなさい、そうすれば食べている間ぐらいは話を聞いてあげましょう」

瑞鶴「!? こ、この――!!」

翔鶴「ず、瑞鶴! お、落ち着いて!」

加賀「珈琲を飲んだいたらお菓子が欲しくなりましたね。なにかありますか?……えっと、ぷ、ぷりん・いんげーん?」

プリンツ「Prinz Eugenです!」

加賀「ああ、それは失礼しました。それよりもお菓子はあるんですか?」

プリンツ「シュトロイゼルクーヘンもクッキーもあれだけ食べたじゃないですか……」

加賀「そう……さて、それでは私はイタリアのところにでも行ってパスタとピザでもいただいてきますか」

ビスマルク「ま、まだ食べるの?」

加賀「? あなたも戦艦であればこれぐらい普通でしょう?」

ビスマルク「いや、さすがにそれは……」


瑞鶴「ぐぐぐ……!! 加賀さん!」

加賀「はぁ……」

瑞鶴「こ、このぉ……もういい! 赤城さんから伝言です!」

加賀「はぁ!? 早くそれを言いなさい! 私が怒られたらどうするんですか!?」

翔鶴「……」

瑞鶴「……」

加賀「あ……。い、いいから! 伝言を早く!」

翔鶴「あ、あの、今夜、龍驤さんと長門さんをつれ出してお酒を飲んできて欲しいとのことです……」

加賀「龍驤 と長門ですね! すぐに向かうので赤城さんにはよろしく言っておきなさい。いいわね?」

翔鶴「は、はい」

加賀「はぁ……長門は提督と同じで喋ってるっとおなかが痛くなるから嫌いだというのになんで私が……」ブツブツ

 バタン……

瑞鶴「失礼します……はぁ」

翔鶴「ご、ご迷惑をおかけしました。それでは……」

 バタン

Z1「あ、あはは……日本の艦娘は面白いよね」

Z3「あれは特別でしょ。私、Admiralにあったときに加賀に似てるって言われたけど今思うと馬鹿にされてたのね」

ビスマルク「ああ、それはご愁傷さまね……」

グラーフ「やはりあの男は人を馬鹿にすることにかけてはぴか一だな」

ビスマルク「はぁ……グラーフ、あなたもAdmiralのことを必要以上に敵視するのはやめなさい。私はあの人をそれなりに信用しているわよ。いかにも厳格な軍人って感じで好感が持てるわ」

グラーフ「この件に関してはいくら君に言われても意見をかえる気は起きない。私はあの男が大嫌いだ」

プリンツ「でも、ベルリンではすっごい仲良しだったじゃないですか? そういえばAdmiralさん、昔と今だと随分と雰囲気が変わりましたよね」

グラーフ「……」

プリンツ「あ、あうあう……」

ビスマルク「まぁまぁ、グラーフもそんなににらまないの。で、どう雰囲気が変わったの?」


プリンツ「え、えっと昔は手品を良くパーティーでやってましたよね? あとはドイツ海軍の――中将とよくチェスしたり、結構、社交的な人でしたよね?」

Z1「ああ、手品なら僕も一度だけ見たことあるかな。Admiralの持っていたはずのトランプが僕の帽子から出てきてすっごいびっくりしたの覚えてる」

Z3「あの仏頂面でそんなことされたら不気味ね……」

Z1「うーん、昔はもう少し愛想がよかったと思うんだよねぇ……いや、まぁ、僕も何度かあったことがあるだけだから詳しいことはわからないけど……」

呂500「ろーちゃんがまだゆーちゅんだったときはいっぱいお菓子もらいましたって!」

ビスマルク「本当? あのAdmiralからはちょっと想像出来ないわね……まぁ、私としてはそのときよりも今の感じのほうがよさそうね」

プリンツ「えぇ……いまのAdmiralさん、少し怖いですよ……」

呂500「でも、この前はでっちと仲よさそうにしてましたって! がるるーって感じですっごい楽しそうでした!」

ビスマルク「がるるーってどういう感じなのよ……」

呂500「がるるーはがるるーですって!」

Z1「あ、あはは……」

Z3「はぁ……提督といえば私たちって全員、サーモン海域の編成から外されたわね。私やレーベはともかくビスマルクもプリンツもはずされたのは意外だったわね」

グラーフ「おい、私はどうした」

Z3「あなた大規模作戦ですら1度しか投入されたことないじゃない」

グラーフ「ぐ……まぁ、それはおいておこう。確かにビスマルクとプリンツが外れるのは珍しいな」

ビスマルク「ふん……大和に武蔵、長門まで出すんだから旗艦は金剛になるわよ」

Z1「どういうことだい?」

ビスマルク「いい? 大和型や長門型みたいに気難しくてプライドが高い艦を統率しなければならない場合、のらりくらりとふざけた態度でやるすごせる金剛が適任なのよ」

Z1「うーん、言いたいことは分かるけど……ビスマルクって提督に少し距離を置かれていると思うんだ。そのせいかな、なんて――」

ビスマルク「ちょ、ちょっとまちなさい!! このビスマルクが距離を置かれてるってどういうことよ!」

Z3「貴方、MVP取ると『あたりまえじゃない。良いのよ? もっと褒めても』って結構、言ってるじゃない。あの時、Admiral、嫌そうな顔してるわよ」

ビスマルク「!?」

グラーフ「随分、Z3の声真似は似ているな。驚いた」

Z1「あ、あはは……それよりもビスマルク、すごい顔してるけど大丈夫?」

ビスマルク「大丈夫じゃないわよ! いいわ、本当に避けられているか試してみましょう」

呂500「試すって言ってもどうやってやるんですって?」」

ビスマルク「カメラよ! 新聞に載ってたじゃない、あれで写真を撮ってみればいいのよ」

グラーフ「くだらない。私は遠慮するぞ」

ビスマルク「当たり前でしょ! 私一人で行くわよ!」

Z3「……ああ、さすがに無様な数字は見せられないわよね」

ビスマルク「こ、この!! いいわ! ビスマルクの力を見せ付けてあげる」

Z1「あ、あはは……」


 鎮守府 執務室

?「たのもー!」

 バターン!!

提督「……おい、あの馬鹿をつまみ出せ」

赤城「はい、分かりました」

ビスマルク「ちょ、ちょっとこれぐらい良いじゃない! あ、赤城、羽交い絞めにするのはやめて!! Admiralに用があって来たのよ!」

提督「はぁ……なんだ。少し忙しいのだ、手短にしろよ」

ビスマルク「そのカメラよ! 写真を撮りましょう!」

提督「む……どうしたものか。赤城、意見具申を」

赤城「本人から言ってきたのですからそれほど悪い結果にはならないのでは?」

提督「気が乗らんな……」

赤城「まぁまぁ、先ほども申し上げましたが主力艦隊との数値は把握しておくべきです」

提督「……分かった。さっさとやってくれ」

赤城「はい、それでは取りますね。käse!」

 カシャッ

赤城「――あら、ちょっと意外ですね」

ビスマルク「私にも見せなさいよ……ちょっと」

提督「なんだ」

ビスマルク「どうしてAdmiralの数字がこんなに低いのよ! 納得いかないわ」

提督「納得がいかないといわれてもな。どうしようもないだろう。私はお前のように自信過剰で快活な人間は苦手なのだ」

ビスマルク「うー、うー……」

赤城「まぁまぁ、そんなに悪い結果でもないですよ。金剛や大淀よりもいい数字ですよ?」

ビスマルク「え、大淀や金剛よりいいの?」

赤城「ええ、ええ。提督のご信認厚いお二人よりもいい数字なんです。落ち込むことはないですよ」

ビスマルク「……そうね! 分かったわ、今回はこれで納得しておくわ」

提督「はぁ……結構だ。用が済んだのならばさっさと退室しろ」

ビスマルク「さぁてとじゃあプリンツたちに自慢しに行くわ!」

提督「……おい! やめろ!」

 ビスマルク編 艦

加賀さん、申し訳ない……
さらっとカメラについては流しましたがビスマルクはそういうのさばさばしてそうっていうのと龍驤と一緒でちょろかわいいって想像からやね。
ドイツ艦一気にまとめてしまうべきだったかもと後悔はしております……とりあえず、ドイツ駐在武官時代はプリンツ・Z1とはあったことはある程度の設定です。

朝潮のコンマ投げます

提督から朝潮への感情度 ↓コンマ以下
朝潮から提督への感情度 ↓↓コンマ以下

提督から朝潮への感情度:25
朝潮から提督への感情度;42

うん、あの締めから早速、ビスマルクより高くて草
コンマ神に踊らされている1の滑稽さよ。

明日の更新は16時予定です。昼休みがそこらへんになると思うんだけど、微妙。

今日はここまでにします。おやすみやで~

この提督は忠犬朝潮のどこが気に食わんのやろか
優しくしようとしたところに探照灯ブザーでも鳴らされたか?

おつおつ
加賀さん……ww
赤いのと1:2位で混ぜて2で割ると丁度良い感じになるのでは

この鎮守府一航戦解体して新しいのドロップさせた方が円滑に運営できそう

この提督は
上官の命令>超えられない壁>自分の考え で自分の主張を飲み込み従う朝潮、潮タイプよりも
上官の命令≧自分の考え         ではっきりと意見してその上で従う霞、曙タイプの方が好みなのかもしれない

なかなか好感度判定が出ないなぁ・・・
個人的にはこの堅物提督と川内や那珂ちゃんとの相性が気になる

乙!
今更だけど次の艦娘ってどうやって決めてるの?

提督は朝潮を好きでない、いや嫌いに入るレベルで
朝潮は忠犬なんだがこの提督へは少し冷めてるというか距離置いてるのかな

朝潮は好みじゃないのかあ
判らなくもないけど好みの違いが贅沢というか好き嫌いの差が大きいなあ

>>601
>>395

妹(によく似た人)をとられたような気がしてなんとなく気に入らないという無意識な八つ当たりだったりして
ところで投稿予定の時刻が16時なのはともかく昼休みがそこってどういうことなの……

三交代の24時間勤務なんじゃ……

>>601
>>395

帰ってきました。更新どころか昼休みもなかったね……すまぬ、すまぬ……
さすがに空腹なので飯作って23:00から更新していきます

たくさんのレスありがとうございます。

>>594
朝潮にならブザー鳴らされてもガッツポーズで連行されるやろ? ね?

>>596
混ぜたらダークマターになりそう……

>>597
それをかいたいするなんてとんでもない!

>>599
近い形になったかなって

>>600
1もいろんな子のコンマが気になります!

>>601
次の艦娘については>>604>>607の方があげてくれている順番ですね
決め方は消化していってストックがなくなっていくとリクエストとって、その中で1が書きやすいと思った子を抽出していっている形です。
ただこんな中途半端な形になったのは1がスレ立て初めてだったので安価はやめておいたからです。2スレ目からは安価で既出の艦娘の話か新規開拓(艦娘も安価)をきめてやっていく予定です。

>>602
朝潮に子の数字とか提督は臓物撒き散らして死ぬべき(真顔)

>>605
鬼才現る。その線でもよかったかも知れんね

昨日、ぼちぼちとスレ眺めながら今後の艦娘決めておきました。
大井&北上、終わったらまたリクエスト書いてもらうかも知れないです。
【今後の予定】
由良→あきつ丸→木曽→大井&北上→球磨 →五抗戦→五十鈴→鳳翔


――サーモン海域の戦い前日――

鎮守府 出撃ドック

 カチャカチャ……カチャカチャ……

朝潮「むむむ……」

五十鈴「なに唸ってるのよ」

朝潮「あ、五十鈴さん、こんばんわ。最近、ソナーの調子が悪いので整備していたんです」

五十鈴「ふぅん、装備のチェックは大切よね。ただほどほどにしておきなさいよ? 貴方はサーモン海域の出撃メンバーにも選ばれてるんだから休むことも大事な任務なのよ」

朝潮「はい。御忠告ありがとうございます」

五十鈴「それじゃあ、私は行くけど分からないところがあったら呼ぶのよ? まぁ、五十鈴よりも明石か夕張に聞いたほうがいいかもしれないけど」

朝潮「いえ、何かあったら必ず頼りにさせて頂きます!」

五十鈴「ふふっ。それじゃあね」

朝潮「はい!」ビシッ


 カチャカチャ……カチャカチャ……


満潮「ちょっと朝潮!」

朝潮「……霞ですか、なにかありましたか?」

霞「『なにかありましたか?』じゃないわよ! いつまで艤装いじってるのよ、もう食堂閉まるわよ!」

朝潮「もうそんな時間でしたか」

霞「はぁ……大潮たちも待ってるから早くいらっしゃい」

朝潮「はい。もう少ししたら行きます」

霞「あんたがそういって少しで済んだためしがないのよ! ほら今すぐ片付けなさい!」

朝潮「……ええ、分かりました」



 鎮守府 食堂

大潮「おいふぃいです!」モグモグ

荒潮「うふふ……決戦前だからお料理がいつもよりちょっと豪華ねぇ」

大潮「はい! いっぱい食べて悔いの内容にしないと!」

朝潮「……」

満潮「ちょっとなに辛気臭い顔してるのよ」

朝潮「え? 私のことですか?」

満潮「あんた以外いないでしょ」

霰「元気……ないです……」

霞「確かにね、長女のあんたにそんな顔をされてたんじゃどうにも気分が暗くなるわ。しっかりなさい」

朝潮「……うん、そうですね。ちょっと考え事をしていました、すみません」

霞「なに考えてたのか知らないけど明日は決戦よ。あんたのところは旗艦がアレだし、朝潮型は一人だけなんだから戦場でボーっとしてたら一発よ」

朝潮「む。羽黒さんは歴戦の重巡洋艦です。悪く言ってはいけません」

霞「はぁ……やっと本調子になってきたわね。だけど、旗艦の経験が浅いのは事実じゃない。目立ちたがりの龍驤に引っ張られて無理をする可能性だって有るんだから対潜部隊で旗艦経験が多いあんたがしっかりしないと駄目よ」

朝潮「むむむ……確かにその通りです。龍驤さんには気をつけないていただいたほうがいいかもしれません。司令官にも後でそのことを確認に――」

荒潮「ほらほら、そんなに考え込まないの。現場の指揮は――少将が執るんでしょぉ? どういう人だったかしら? うちの司令官があれだから他の司令官ってあんまり記憶に残らないのよねぇ」

大潮「いい人です! あの基地の艦娘も大潮たちの司令官も褒めてました!」

霞「……そう? 私は好きじゃないわね」

満潮「右に同じよ。へらへらしてて役にたたなそうじゃない」

霰「私は……別に……」


 バーン!!

龍驤「うぃー……ヒック……うっさいわ、ボケ! 乳もぐぞ!」

長門「な、なんびゃと……まな板みたいな……ウィー……くせに」フラフラ

加賀「まな板! まな板!」ケラケラ

龍驤「殺すぞ! おどれら!」


霞「はぁ……今日でもう4日目よね。あの三人って何かつながりあったかしら?」ヒソヒソ

荒潮「私の記憶には無いのよねぇ。それにしては随分、意気投合してるみたいだけど」ヒソヒソ



加賀「うーん……漣! 漣! すぐに来なさい!」

漣「!?」

曙「呼んでるわよ、早く行ってきなさいよ。絶対に私達巻き込むんじゃないわよ」

漣「えぇ……ぼのたん、それ酷くない? 第一、なんで漣よ!? 昨日までは五航戦の二人が――」

加賀「漣! あと3秒で来ないなら焼き鳥にしますよ!」

長門「焼き鳥……飲み直したくなってきふぁ……よじ! 酒をもってこい!」

漣「……はい、加賀さん、何の御用でしょうか」

加賀「やっときたわね。ヒック……いい、漣、大事な話よ」

漣「……はい」

加賀「今日から一航戦は貴方と赤城さんよ! ヒック……私は普通の艦娘に戻ります」

漣「? ……ファッ!?ちょ、ちょっとなにいってるんだか分からないです!?」

加賀「はっ!ですって……ウーン……良い返事です……感動しました」

龍驤「ええ話や。ほんまに涙出るわ……」

長門「いいふぁら酒だ!」

 ギャーギャー

満潮「……あれ大丈夫かしら」

霰「大丈夫じゃ……ないと思う」

大潮「アゲアゲで楽しそうです! 大潮も混ざって――」

荒潮「やめましょうねぇ」

大潮「……はい」

霞「大惨事ね。――って、朝潮、どこ行くのよ!?」


加賀「漣、艦載機はパッとやってビューンって感じでやれば良いろよ?」

龍驤「せやせや、びゅーんってやってばーんって感じでやるんやで」

長門「水戦に近いものがあるな」ゴクゴク

漣「あ、あんのぉ……駆逐艦の漣は艦載機積めないんですけど……」

加賀「気合れす! 元気があれば何でも出来るんです!」

龍驤「ええこといった!」

長門「よし褒美に酒をやる!」

加賀「やりまし――」

朝潮「いい加減にしなさい!!」

加賀「tッあ!! 痛い! 死ぬ!」バタバタ

龍驤「か、加賀、大丈夫かいな!? えらい勢いで舌、噛みよったで!?」

長門「な、なんだ!? 敵襲か! 殴り合いなら任せろ!」

朝潮「あなたたちはなんなんですか! 出撃を前にして泥酔など恥を知りなさい!」

加賀「あ、いや、これはですね……って、なんで私が駆逐艦に怒鳴られなければならないんです。頭にきました。自棄酒です。うへへ……」ゴクゴク

長門「うっぷ……いや、すまない。あ、あれだ、加賀が羽目を外そうというから……」

朝潮「言い訳は駄目で――」

提督「おい、何を騒いでいる。折角の夕食ぐらい静かにとれんのか!」

加賀「ブッーー!!」

提督「……おい、加賀、何のつもりだ」グシャァ

赤城「て、提督、すぐにふくものをお持ちします!」

龍驤「あ、あわわ……うちはよう知らんで。ほ、ほなまたな」

加賀「だ、駄目に決まってるでしょ!? こ、こまで来たら一蓮托生です!」

長門「わ、わらしもか!?」

加賀「当たり前です!」

提督「酒臭いな。なんだお前ら三人で飲んでいたのか?」

龍驤「せ、せやで。3人でちょーっと楽しく飲んでただけや!」

朝潮「ちょっとどころの騒ぎではありません! 食堂に居た全員が迷惑するぐらいに酔っていました!」

加賀「そ、そんなことは無いです。ねぇ、漣!」ミシミシ

漣「か、加賀さん、お、折れる……ギブ、ギブ!」

提督「はぁ……別に酒のことぐらいでは怒鳴り散らさん」

加賀「!? ほ、本当ですか!?」

提督「ああ、私も酒癖がいいほうではないからな。お前らのことはとやかく言えん」

赤城「駄目ですよ。さすがにここまでやったんです、何かしらの罰を与えたほうが宜しいのではないですか? ――はい、ふかせていただきますから動かないで下さいね」

提督「む。漣、お前はどう思う」」

漣「ちょっ!?無茶振りはやめてくださいよ!」

提督「……朝潮、お前はどうだ」

朝潮「決戦を前に主力のお三方が浮かれているようでは鎮守府の士気にかかわります! 何かしらの罰則は必要だとおもいます」

提督「ふむ……まぁ、酒で起きたことだ1ヶ月の禁酒ぐらいで妥当か」

赤城「それはちょっと軽いような」

提督「といっても私は現場を見ていないからな、判断がつかん。それに作戦は明日だ。多少、羽目を外しても多めに見てやるのも慣例だ」

赤城「まぁ、提督がそういわれるのであれば……」

提督「よし。それではお前達は今から一ヶ月禁酒するように。破れば独房入りだ」

加賀「……はい」

提督「なんだ不満か? 寝ないで出撃したいようだな!」

加賀「い、いえ、そんなことはまったく。ご厚意に感謝します」

龍驤「うちもちょっとやり過ぎたわ。すんませんでした」

長門「ひっく……あれだ、申し訳なかった……」

提督「はぁ……もう結構だ。さぁ、さっさと部屋にもどって、さっさと休め。二日酔いなどと抜かしたら解体するからな」

長門・加賀・龍驤「はい……」トボトボ

提督「まったく……他の者も今日は羽目を外すのは多少は多めに見てやる! しかし、明日には響かせるなよ!」

朝潮「……」

――02:00――

鎮守府 出撃ドック

 カチャカチャ……カチャカチャ……

朝潮「……」

朝潮(駄目だ、なにか納得できない。明石さんならもっと上手くできるはずなんですが……)

?「そこにいるのは誰だ! 消灯時間は過ぎているぞ!」

?「わ、わ! て、提督、ここ軽巡洋艦寮に近いんだから声を落としてください!」

提督「そういうお前も随分と大音上だぞ」

明石「あ、す、すみません」

提督「とにかく、こんな時間までドッグに居るなど論外だ。早く出て来い」

朝潮「……申し訳ありませんでした」

提督「朝潮か……お前は明日、出撃のはずだ。こんな時間まで起きているなど何を考えている」

明石「あ! ひょっとして艤装の様子見に来たの?」

朝潮「はい……どうしても納得が出来なかったので抜け出してきてしまいました。申し訳ありません」

提督「それであれば明石にいえばすむことではないか。お前はいつから工作艦になった?」

朝潮「す、すみません。明石さんにお願いするのは気が引けてしまいまし――」

提督「話にならんな。昔から思っていたがお前は傲慢に過ぎる」

朝潮「そ、そんなことはありません!」

提督「それでは人間不信か何かか?」

明石「て、提督、それぐらいで――」

提督「いや、この際、はっきりといわせてもらう。一人の奮戦など限られた状況下でない限りは悲劇しか生まないのだ。それは分かっているか?」

明石「一人で炎の中飛び込んだり、高速艇で艦娘を助けに行った提督がそれを言うんですか……」

提督「うるさい。お前たちの建造には私のような将官を一人作る以上に金がかかっているからな。妥当な判断というものだ」

朝潮「……」

提督「とにかく、なぜお前は周囲に協力を求められないのだ。軍隊とは一人で戦うものではない」

朝潮「わ、私が出来ることであれば、ほかの人にやってもらうのは怠慢です……」

提督「で、その偽装の整備とやらは出来たのか?」

朝潮「……もう少しで出来ます」

提督「ではあと何分で出来る? お前に十分に休息が取れるだけの時間は残っているのか?」

朝潮「そ、それは――」

提督「この前にいったとおり口を縫い付けておくべきだったな。下手なごまかしなど、はくようでは動かないほうがよいくらいだ」

明石「提督、いいすぎです!」

提督「古参兵の癖にこんなことで注意を受けるものに何を言っても無駄ということか? よし、答えてみろ」

明石「……」

提督「何をだんまりをきめこんでいる。さっさと答えろ」

明石「いえ、すみませんでした……」

提督「ふん。艤装についてはこれから明石に最終確認をさせる。朝潮、今回の件は目をつぶってやるからさっさと部屋にもどって休め」

朝潮「……嫌です」

提督「……なんだと?」


朝潮「嫌です! これは私がしなければならないことです! ほかの誰かに任せるようなことではないと愚考します!」

提督「艤装の整備がお前のやらなければならないことか……たいした頭だ。死んだら帝大で保管してもらえ」

朝潮「む! 司令官の普段の態度などはご立派だと思っています。しかし、朝潮は自分のすべきことをしていただけです! 消灯時間を過ぎていたのは違反ですので叱られるのも納得できますが、それ以外のことをとやかく言われるのは納得いきません!」

提督「はぁ……本当に融通の効かないやつだ。面倒だ、部屋にもどれ」

朝潮「!! なんでお酒を飲んで騒いでいたあの三人以上に私が怒られるのですか? なんで私が妹たちのことで全責任を負わなければならないのです! ずっと我慢してても誰にも褒められないし、認められないのはなぜなぜなのですか!」

提督「……お前の実力は認めている。事実、対潜哨戒とはいえ恒常的に旗艦をつとめている駆逐艦はお前だけではないか。当鎮守府にとって便利な駆逐艦だ」

朝潮「そういうことをいっているのではありません! ……し、失礼なこととは思いますが、司令官はほかの艦娘は艦娘として評価しているのに私は兵器としてしか評価していないようにかんじるのです。教えてください、私はどうすれば認められるのですか……」

提督「なるほどな。私にもそのことについては心当たりがある。不満に思っていたのであれば、一応の謝罪はしておこう。しかしだ、それはお前が兵器としてしかあろうとしないからそうなるということも肝に銘じておけ」

明石「? あ、あのどういうことでしょうか?」

提督「だまっていろ、ばか者。朝潮、お前は常に私のいうことにたいしてそれなりの結果を残してはいるが、曙や大潮のように期待以上の大戦果を挙げるということはない。それは結局、言われたことしかできんからだ。それでは艦娘ではなく、兵器としての評価以外のものは与えられない」

朝潮「し、しかし、命令は絶対です! 余計なことにまで気を回す必要はないと思います!」

提督「命令は絶対か……それはいい心がけだ。しかし、状況は変化するものだ。時には作戦目的さえ変化することがあるのは事実だろう?」

朝潮「……」

提督「バシー島よりボーキサイトを輸送する任務があったのはおぼえているか? あの時、お前は輸送していたボーキサイトを抱いて敵の通商破壊部隊を眺めていただけだったな。もっと言えば大潮たち僚艦が必死に戦う中、お前は背中を丸めていただけだった」

朝潮「……あのときのことは覚えています。しかし、私の判断は間違っていませんでした。あのボーキサイトがあったからこそ赤城さんの航空隊が強化されて次の作戦で大きな戦果につながったと思います」

提督「確かにその行動が後の作戦につながったというのも事実だろうな。しかし、大潮も同じように後生大事にボーキサイトを抱えていたらどうしたのだ? お前のことだ、二人で必死にボーキサイトを守ろうとして姉妹仲良く海の底に沈んだろうな。あれはお前が輸送任務に噛り付いているのを見て、とっさに任務を放棄、反撃したのだ。私は大潮の判断が正しかったと私は思う」

朝潮「……申し訳ありませんでした」

提督「別にあんな大昔のことを責めているわけではないのだ、謝る必要はない。今後はもう少し頭をやわらかく、視野を広く持ってみることだな。そうすればお前が望んでいる評価も周りからついてくる」

朝潮「……」

提督「はぁ……今日はもう遅い。休め」

朝潮「はい……失礼します」

 トボトボ

明石「提督、言いすぎですよ、やっぱり」

提督「あれぐらいでいいのだ。しかし、あいつが不満をぶつけてきたのは思わぬ収穫だった」

明石「?」

提督「艦娘は思考し感情に支配されなければならない。それを御し、より大きな戦果につなげるのが私の仕事だ」

明石「はぁ」

提督「「なんだその返事は――まぁ、いい。まぁ、見ていろあれならば今まで以上の戦果をすぐにでもあげるさ」

明石「本当ですか? 提督が言うといまいち信用できないというか……」

提督「うるさい! さぁ、起床ラッパ前に出撃する全員の艤装をチェックしていくぞ! 今夜は寝れると思うなよ」

明石「はぁ……了解です」

提督「口ではなく手を動かせ!」

 朝潮編 艦

というわけで朝潮編 艦です。
今回の加賀は陽動任務を完遂した超有能でしたね(白目)

>>606
そういってもらえるとスレあき冥利に尽きるやで
ただ既出の子の展開はスレ立てるときに構想してなかったの多いので時間がかかるからちょっと待ってほしいんや、すまんな
長期的に、それこそ艦これのサービス終了とかまでやっていきたいのでいろんな子といろんな話で絡ませ行きたいく予定やで。

次回はサーモン海域での決戦になります。
今までのオールキャストでお送りする予定ですが、長編になるのでひょっとすると明日は更新できないかもしれないです。すまぬ……すまぬ……
更新する場合は60~30分前に一度、レスします。

赤城さん自分で加賀さんに指示しといて罰与えろとかw
それはそうと>>1はイベント参加しないのか?

はぁ、次の由良さんのコンマがどうなるか緊張してきたわ。コンマでこんな緊張するなんてあたしはじめて……はぁ、こわいなー


こんな方向の有能さは要らないんですよ加賀さんェ……
それにしても朝潮はいい子過ぎたってことか
学校ならほめられたのだろうけど

>>618は608へです
寝る前に確認したらこれだよ……1って本当に馬鹿……

想像以上の長編になる予感。
どの子も個性がしっかりしてて可愛いよー。

>>1も乙、無理せんでな。

>>1
俺の嫁が一航戦に大出世してた

明石→提督の感情度が高いのは基本裏方でこういった提督の本音部分を聞く機会が多いからなのかな?

1です。
たくさんのレスありがとうございます。
本日の更新ですが、ちょっと難しいので冒頭だけ落として本編は明日になります。
許してください!何でもしますから!
全部、E-3の輸送ゲージがいけないんや!ほんと警戒陣ひで。単横ぐらいには雷装修正してほしいわ……

最後になりますが明日の更新時間ですが23:00を予定しています。

――基地 基地指令長官執務室

少将「あれは罠だったということで間違いないのか」

?『はい、水深の間違いを訂正していないことが分かりました。深海棲艦の基地建設の影響で水深が変化したことが潜水艦隊によって先日、確認されました』

少将「では、従来の海図は当てにならんわけだな……そのことをやつは知っているのか?」

?『勿論です。それよりも新しい海図によれば現予定位置よりも西方に布陣しなければ敵の雷撃範囲になってしまいます。提督の性格を考えればサーモン諸島周囲の指揮権、全てとられるのを嫌ってひそかに予備戦力を後方に配置していることも考えられます。それと連動する意味でも布陣位置の再考を意見具申します』

少将「意見具申を容れよう。しかし、小細工をしてくれる……まぁ、いい。その話を聞いたからにはあいつの目論見どおりにことが運ぶこともあるまい」

?『それで例の件についてはうまくいっていますか?』

少将「ああ、任せろ。崖っぷちのあの方からすれば前線の有能な司令官を一人味方につけられるのであれば娘の一人ぐらい惜しくもないそうだ。ふたり揃って失脚するのも時間の問題だろうな」

?『そうすれば私の転属もかなうというわけですね』

少将「ああ、任せておけ。あれの後釜は私ということで決まったようなものだ。あいつの整えた戦力はそっくりそのまま私に委譲されることだろう」

?『なるほど、さすがの深謀遠慮ですね。感服しました』」

少将「はっはっは!! 私の就任を楽しみにしているんだな」

?『ええ、大丈夫ですよ、大丈夫。待つことにはなれています』

 コン、コン

――「指令、失礼してもよろしいでしょうか? 報告書をお持ちしました」

少将「ああ、少し待ってください! いまちょっと電話中でして 」

――「はい!」

少将「聞いてのとおりだ――それでは明日の活躍も期待しているぞ」

?『ええ、お任せください。かならず守りますよ、うふふ……』


――翌日 正午――


 鎮守府 執務室

大淀「全艦、所定の位置に布陣完了しました。いつでも作戦行動可能です」

提督「了解した。あれだ……大淀、休みはどうだったね」

大淀「じゅ、十分な休養が取れました、お心遣いありがとうございます……!!」ギリギリ

提督「そうか。それはよかった」

大淀「ぐっ……秘書官は罷免されましたが司令部通信士は留任させていただいき、ありがとうございます。しかし、私もただ休んでいたわけではありません、より一層の活躍を御期待ください」

提督「結構だ。それでは全館に回線を開け」

大淀「フゥー……了解しました――回線、繋がりました。全艦、提督より訓示があります。静聴するように」

提督「当作戦は敵の艦隊を撃滅することを目的する。当該海域に存在する敵を全てを打ち払え、一隻のうちこぼしもゆるさん。それが銃後の臣民を危機より未然に守ることになる。前の大戦において苦汁を嘗めたサーモン海域におい大勝利を刻み込むことを期待している。以上だ」

大淀「――これより作戦行動に移ります。当鎮守府の第3、第4艦隊の指揮権を――少将に委譲いたします」

少将『承った。これよりわが艦隊は作戦海域の包囲並びに主力方面への援護に当たる』

提督「よし。それでは作戦を開始する。第1艦隊旗艦飛龍、応答せよ」

飛龍『はい、第1艦隊旗艦・飛龍です』

提督「艦隊は 輪形陣を維持しつつ両舷前進第二戦速!敵の補給艦隊を強襲せよ!」

飛龍『第1艦隊旗艦・飛龍、了解しました! 全艦、私に続きなさい! 敵を徹底的に叩くわよ!』

比叡『気合入れていきます! 駆逐艦は絶対に空母から離れてはいけませんよ! 命がけで守りきりなさい!』

満潮『ふん! 誰に向かって行ってるのかしらね、みんな守りきるに決まってるじゃない!』

荒潮『うふふ……満潮ちゃん、あんまり気を張りすぎないでねぇ』

提督「第2艦隊旗艦・金剛、微速にてP地点へと進撃! P地点到達後は彩雲による偵察を実施したのちに待機せよ」

金剛『OKデース。さぁ、皆さん、行きますヨー!』

加賀『……一航戦加賀、参ります』キリッ!

長門『本当にお前は戦場だと別人だな……頭が痛くなる』

赤城『はいはい、無駄口は駄目ですよ。さぁさぁ、ゆっくりと行きましょうね』


 サーモン海域の戦い 開幕

本日、ここまでです。短くてすまんな。

>>621
乙→乙→甲でE-3まで終わりました。資材尽きたので当分、備蓄して丙でE-4終わらせます。

>>622
ワイのケッコン艦はポンコツになったり、純愛になったりで本当にコンマは楽しいで(暗黒微笑)

>>623
いい子の朝潮はひざに乗せて一日中、頭なでてたい

>>626
ありがとうございます。オリジナルとかだとキャラが立ってないってよく言われるので艦これの偉大さがよく分かります。

>>627
漣は史実でも一航戦の旗艦つとめたと思ったけどうろ覚えだったのでぼかしました

>>628
そういう部分が大きいかもしれませんね、今後、掘り下げていければと思います。

最後になりましたが沢山の乙ありがとうございます。
今後も気合! いれていきます!

帰ってきました。
時間通りに投稿していきますが、今回、群像劇的にパッパッと最初に書いてある場面と時間が動きますので非常に分かりにくくなってしまいましたのでご注意ください。
1の構想力不足です、すまんな……もう懲りたよ。
飛龍が中心部で敵を攻撃、羽黒が西方、利根が東方で哨戒、金剛が待機して敵中枢と決戦ということだけ頭に入れておいてもらえれば幸いです。

2部に備えてせっせと爆薬撒き散らしました。
コンマに2部だけは簡単な特殊ルール入れます、すまんな。

あと明日は24時ぐらいに投稿予定です。

――12:20――

 サーモン海域西方 ニューギニア方面 少将座乗高速艇

少将「よし、ここでとまれ。我らはこの位置から指揮を取る」

幕僚「よろしいのですか? 当初の作戦ではさらに三時方向に進撃したのちに待機となっています。ここではニューギニア方面より敵が押し出してきた場合、危険と考えますが」

少将「安心しろ、提督は私に指揮権を全て委ねることをきらって予備戦力を展開している。信用を得られなかったのは悔しいが、今回はそれを利用させてもらおうではないか。ニューギニア方面から敵が押し出してきた場合、横腹をつける位置に島がある。私の予想ではここに艦隊を隠して待機させているのだろう」

幕僚「しかし、ここでは敵の魚雷攻撃を受ける可能性があります。せめて東の浅瀬に布陣したほうがよろしいのでは?」

少将「この海域は見た目以上に水深が浅い。我らの哨戒網を抜けられた場合は別として長距離の魚雷攻撃によって不意をうたれる事はあるまい」

幕僚「……一応、音響測探機による測定を試みるべきかと思われます。ご許可を」

少将「ふん、こんなにも深海棲艦の影響を強く受けた海域でそんなものがまともに働くわけがあるまい。安心しろ、いままで私の指揮に誤りは無かっただろ?」

幕僚「はっ……出すぎたことを申し上げました」

少将「よし、それでは指揮下の部隊への通信を開け。哨戒行動などについて具体的な指示を出していくぞ」



――13:00――

 サーモン海域中心 ツラギ基地北方

雲龍「! 雲龍隊彩雲より入電! 前方2時方向20海里先に敵機動部隊を認む。敵編成は装甲空母鬼2隻、空母ヲ級1隻、軽巡洋艦ホ級1隻、駆逐艦ロ級2席を確認!」

飛龍「了解した! 戦闘機発艦の後に攻撃機を発艦させる! 比叡並びに荒潮は航空隊に続いて第三戦速にて敵に接近、航空戦の援護の後、砲雷撃戦にうつれ!」

比叡「……荒潮、続きなさい! 砲弾の雨を降らしてやりますよ!」

荒潮「はぁい」

飛龍「満潮は空母の護衛と並行して対潜哨戒を行いなさい!」

満潮「了解よ! 荒潮、気をつけなさいよ!」

荒潮「うふふ……おまかせあれってねぇ」

飛龍「提督!応答願います!」

提督『こちら鎮守府作戦本部。状況を説明せよ』

飛龍「20海里先に装甲空母鬼を中心とする敵機動部隊を発見。空母部隊は航空機を全機発艦、航空戦の後に比叡・荒潮による砲雷撃を敢行します」

提督『了解した。健闘を祈る』

飛龍「はい。さぁ、蒼龍、 二航戦の真の力を見せ付けるわよ! 雲龍も私たちに続きなさい!」

蒼龍「そうね、敵を一掃しないとね……よっし! 全機発艦! 神業と呼ばれた爆撃を見せ付けるわよ!」



――同時刻――

 サーモン海域南東部 ニューカレドニア方面

利根「む? 捕まえたな。全艦、戦闘準備じゃ。司令部、応答願う」

少将『こちら司令部、どうかしましたか?』

利根「4時方向10海里先に敵じゃ。第二艦隊の方向に向かう前に潰すがよいか?」

少将『――編成はどうなっています?』

利根「軽巡1、重巡2、駆逐3じゃな」

少将『まだ第二艦隊による強襲が行われたという報告はありません。援護に向かうのではなく、ただの哨戒部隊でしょう。一応、一当てして敵の練度を確認するように。厳しいようなら当基地の部隊を援護に向かわせ、挟撃します』

利根「む……了解した」

霧島「利根さん、それでは艦載機と駆逐艦で敵に威力偵察を――」

利根「はっはっは!! そんなことは無用じゃ。我輩たちのところとは違って少将殿は心配性じゃな!」

霧島「はぁ……慢心してはいけないと提督からも言われているではないですか」

利根「ふん、思ってもいないことを言うでない。霧島、お前もすぐにでも切り込みたいのじゃろう? 第一、挟撃などちまちまとしていては他の敵を第一艦隊の元に通してしまうわ。一撃で片付けるぞ! 全艦、我輩に続け! 一気に距離を縮めて敵のどてっ腹に大穴あけてくれるわ!」

隼鷹「ちょッ!? アタシもついていかせる気かい!? 下手に一撃もらえば発着艦が困難になっちまうよ!?」

筑摩「……霞は隼鷹さんと一緒にここで待機。周辺の偵察を続行してください。姉さん、それで良いですね?」

利根「よし! かまわん! あげあげじゃ! 最大戦速で行くぞ!」

大潮「利根さん、アゲアゲです!」

利根「うむ!」

大潮「あ、いや……発音がですね」

利根「細かいことを言うでない! ハッハッハ!!」



――14:30――

 サーモン海域中心部 ツラギ基地北方

ヒューン……ドーン!!

比叡「ちっ! 至近弾ですか! こんのぉ! 沈めぇ!!」

重巡リ級「aa――!?」ドーン

比叡「よしっ!荒潮! そちらはどうなっています!」

荒潮『ばっちりよぉ。敵駆逐艦二隻を撃破しましたぁ』

比叡「それではすぐに戻ってきなさい。飛龍たちと合流して一刻も早く敵の輸送隊を発見しなければなりません」

飛龍「ああ、居た居た。比叡、その輸送隊だけど蒼龍が発見したわ。荒潮と合流次第、最大戦速で一気に強襲するわよ」

比叡「……随分とこちらに向かうのが早かったですね。私たち二人であの程度の残存勢力は十分でしたよ?」

蒼龍「あ、いや、そうじゃなくて、戦艦と装甲空母は空襲で沈めたから前線に出ても反撃はないと飛龍が判断したの」

比叡「そうですか……まぁ、旗艦の判断であれば文句はありません。乱戦にでもならない限りは従いますよ。満潮、そちらでなにか問題はありましたか?」

満潮「いえ、これといって問題はなかったわ。潜水艦の陰も形も見てないもの」

比叡「分かりました。ただ今後はどうなるかは別です。慢心はしてはいけませんよ?」

満潮「分かってるわよ。そんな子供相手みたいにいわないで!」

比叡「ははは……ええ、貴方のことは頼りにしてますよ」



――15:00――

 サーモン海域南東部 ニューカレドニア方面

利根「はっはっは!! 我輩、大勝利!! 」

大潮「はい! 大勝利です!」

筑摩「司令部、応答願います。先ほど発見した敵艦隊を撃滅しました」

少将『――ご苦労でした。そちらの方面ではまだ新たな敵は発見されていません。一度、隼鷹さんと合流して哨戒に当たってください』

利根「もう終わってしまってつまらんのぉ。もっとどんどんと敵がきてほしいものじゃ」

霧島「無茶苦茶言うのはやめてください……ニューカレドニアには深海棲艦の基地があることが予測されているのですから、本当にそうなったらどうするつもりなんですか……」

利根「まったくいい子ちゃん振りおって。昔は提督の言うこともきかずに一人で敵に突っ込んでいくようなやつじゃったのにのぅ。さびしい限りじゃ」

霧島「む、昔の話はやめてください!」

筑摩「――はい、はい。了解しました。姉さん、司令部への報告ですが終わりました。隼鷹さんたちとの合流を最優先にするようにとのことです」

利根「ムムム……それでは第一戦速で隼鷹たちの待つ地点まで向かうぞ。大潮、遅れるなよ!」

大潮「はい!」

利根「ウハハ!! 良い返事じゃ!」



――16:00――

 サーモン海域中心部 ツラギ基地東方 

比叡「チッ! 邪魔です! 私の射線に入ってくるな!」

満潮「ちょ!? 嘘でしょ!? あ、危ない! 雲龍、避けて!!」

雲龍「――うっ!? はぁはぁ……本当に危ないわね……」

比叡「ふん、囮、ご苦労様です。壁が避ければ、これで必中です!!」

ル級「Gaaaaaa!!」

比叡「命中です! 第二射、一斉にいきます!」

ル級「a……auxil……iu……」ドーン!!

比叡「よっし! 一隻撃破です! 既に砲戦の間合い! ここまでくれば空母なんてお荷物です! この砲と魚雷による乱戦こそが艦隊戦の華であることを知らしめます! 荒潮、続きなさい!」

荒潮「うふふ……はぁい。今度は雷撃をお見舞いしてあげましょうねぇ」

飛龍「……旧式の戦艦が言ってくれるわね! 敵艦隊、残存兵力を確認! 第2次攻撃の要を認む! 攻撃機、再度、発艦! 満潮は引き続き私たちを護衛しなさい!」ビューン

蒼龍「はぁ……大丈夫かなぁ」ヒューン

飛龍「なに弱気なこと言ってんの! 結局は戦況を決めるのは私たち空母だって証明するわよ!」

蒼龍「そんなに対抗意識燃やさなくてもいいと思うけどなぁ。……まぁ、やることはやるけどさぁ」

雲龍「あ、あの、私、いま砲撃に巻き込まれそうになりましたが……」

飛龍「あんなとこに逃げて行ったあんたも悪いの! この失点を取り返したければさっさと攻撃機を出しなさい!」

雲龍「……了解しました」

比叡「艦載機ですか、空母も動き出しましたね――しかし、今更、そんなものを出し始めても遅いんですよ! 既に敵の輸送船団は私たちの間合い! 全砲門、斉射!!」

ワ級「p、praesidio――!」

イ級「――!!」ドーン

比叡「チィ!! しかし、まだです! 荒潮、雷撃!」

荒潮「ええ、準備万端よぉ。さぁ、地獄にいってらっしゃい」

ワ級「――!! ドーン――aa……」

比叡「敵旗艦、とったぁ!!」

荒潮「私がねぇ」

比叡「細かいことは言いっこなしです!」

飛龍「ぐっ!! 旗艦を先にやられた! ええい、これより敵の掃討に移る! あんな旧式にMVP掻っ攫われんじゃないわよ!」

蒼龍「はぁ……あっ、もうこんな時間か。まぁ、そろそろかな」

飛龍「ぼやぼやしない!」

蒼龍「はい、はい」




――16:30――

鎮守府 執務室

金剛『Hey! テートク、まだですカー? いい加減に待機も飽きてきましター! 暇デース!!』

提督「落ち着け。現在、第一艦隊が敵輸送船団と交戦中だ。命令どおりに相当派手にやってくれている。そこで待っていれば自ずと敵が飛び込んでくるはずだ。赤城。加賀に偵察だけは厳として命じているだろうな?」

金剛『当たり前デース。第一艦隊といえば比叡の活躍はどうですカー?』

提督「ここまで戦艦2.重巡洋艦3.駆逐3と大活躍だ。このままいけば蒼龍か比叡がMVPだろうな」

金剛『OK、OK。さすがMy sisterネー』

赤城『……見つけましたよ。敵です』ニヤァ

金剛『Oh! Really!? どっちデース?』

赤城『5時方向23海里先です。あぁ、あれが新型ですね……敵編成、ヲ級改一隻、ヲ級二隻、イ級二隻に新型が一隻です』

提督「よし、それでは第2艦隊は私が直接、指揮を執る。空母は戦闘機を発艦しつつ微速前進! 戦艦は金剛を残して大和を中心に第二戦速で前進! 航空戦で打ちもらした敵艦載機に三式弾をお見舞いしてやれ!」

大和『了解しました。さぁ、長門さん、武蔵、いきましょう!』

武蔵『おうとも! 今度は制空権はわれらのものにしてやる! シブヤン海のようにはいかんぞ!』

長門『了解だ!」



――17:00――

 サーモン海域西方 ニューギニア方面 少将座乗高速艇

幕僚「閣下、鎮守府司令部より第二艦隊が目標の敵精鋭部隊と交戦を開始したという報告が入りました。また第三艦隊が敵の増援らしき艦隊を撃破したとのことです」

少将「ふむ、作戦は順調だな――しかし、また第三艦隊か。やはり私のところとは練度が違うな……よし、第四艦隊を南東の応援に回そう。おそらく敵はニューカレドニア方面に集結している」

幕僚「それでは我らの護衛が居なくなってしまいますが」

少将「安心しろ、私のところの部隊を戻す。悔しいが鎮守府部隊のほうが練度が高いとみとめざるをえん、こちらで遊ばしておくのはもったいない」

幕僚「それではそのように命令を――」

見張員「!! 10時方向に雷跡を確認!! 着弾までおよそ6分!」

少将「安心しろここは浅瀬だらけだ、すぐにでも乗り上げるだろう……まぁ、一応の回避行動を取っておけ。しかし、第四艦隊を動かす前に出てきてくれたのは幸運だったな。魚雷攻撃の失敗を確認後、浅瀬をつたいながら北東に回って第四艦隊と合流するので備えておけ」

艦長「はい! 右舷第二戦速!」

少将「さて、次はどうす――」

見張員「だ、駄目です! 魚雷、至近距離まで接近!!」

少将「なんだと!? ば、馬鹿なありえ――」

 ドーン!!

少将「あがっ!? ひ、被害状況を報告しろ!」

艦長「うぐ……な! 機関部損傷! 出力30パーセント低下!」

少将「ど、どういうことだ? ありえないはずだ! 敵の新兵器か!? とにかく第四艦隊に救援要請! まだ視認距離まで敵は近づいていない! この距離では攻撃などそうそう当たらないはずだ、まだまだ振り切れるぞ! 一時方向、前進一杯! 幕僚、お前は提督に状況を報告しろ!」

幕僚「りょ、了解しました!」

少将「つっ……吹き飛ばされたときに足をやったか……」




――同時刻――

鎮守府 執務室

大淀「制空権、当方に優勢!加賀所属艦載機ものすごい勢いで敵機を撃墜しています!」

提督「よし! 赤城、加賀、つづいて攻撃機を発艦させろ! 敵空母の飛行甲板を大火事にしてしまえ!」

加賀『随分、簡単にいってくれるものですね。まぁ、私たち一航戦にかかれば造作もないことです。ねぇ、赤城さん』

赤城『うふふ……あっはっは!! さぁ、私の時間です! 百発百中の急降下爆撃の冴えお見せしましょう!』ビュン、ビュン

加賀『はぁ……』ヒュン、ヒュン

金剛『一航戦は相変わらずCrazyネー』

大淀「――!! 提督、少将より緊急入電!」

提督「ちっ! この戦機に何のようだ!! 」

大淀「少将座乗艦が敵の魚雷を受けて、第四艦隊と合流を目指しているとのことです!」

提督「なんだと? 羽黒と龍驤の偵察網を抜けられたのか!?」

大淀「そ、それがどうも少将の布陣位置が当初の計画と違っていたようで、第4艦隊よりも前線に布陣していたようです」

提督「そんな馬鹿な……あいつに限って――」

金剛『どうもそっちの雲行きが怪しいみたいだけど、こっちも放っておかれるとこまるネー。それで私はどうするんデース、このまま一航戦のお守りですカー?』

提督「ぐっ……金剛は最大戦速で大和たちに合流して敵に接近、砲撃戦に持ち込め。一航戦は再度、偵察機をあげろ、新手を確認した場合は戦艦部隊に合流し既存の敵艦隊、殲滅に傾注せよ」

金剛『了解ネー。加賀たちも聞こえてましたカー?』

加賀『ええ、安心なさい。まぁ多少の新手ぐらいなら近づく前に沈めます』

提督「……大淀、一時的に第2艦隊の指揮権を委譲する。金剛も良いな?」

大淀「か、かしこまりました!」

金剛『……まぁ、OKネー』



――17:10――

 サーモン海域西方 ニューギニア方面 少将座乗高速艇

少将「まだか!? まだ第四艦隊は見えないのか!?」

艦長「合流までおそらくあと20分程度かと――」

少将「ぐぅ!! 幕僚、通信を代われ!」

幕僚「は、はい!」

少将「こちら少将! おい! 提督、近くの余剰戦力を出せ! 敵近くの島影に隠した部隊があるはずだ!!」

提督『馬鹿をいうな! そんなものは無い!! いいから3時方向の浅瀬に向かえ! 座礁の恐れがあるが、そちらのほうが安全だ!』

少将「貴様、この期に及んでまだそんなくだらないことをいうのか! 恥を知れ!!」

提督『貴様が何を言っているかさっぱり解らん!! いいから指示に従え!』

少将「現場の指揮官は俺だ! 貴様に指図されてたまるか!」

提督『頼む! こんな無様な逃走の果てに貴様を失うことなどあってはならないんだ! 東に舵を切れ!』

少将「無様だと!? 俺のどこが無様だというのだ! 艦娘に離反される貴様にそんなことを言われたくない!」

見張員「! 7時方向より魚雷確認!」

少将「全力で回避行動だ! 機関部が壊れてもかまわん! 避けろぉ!!」

艦長「了解しました!!」

少将「提督、おれは貴様の思い通りにはならんぞ!せいぜい、皮算用をしておくのだな!」

提督『……どうしたというんだ。普段のお前であればこんなことは――』

少将「うるさい! うるさい! 佐官までは俺のほうが出世が早かったんだ! 俺は貴様より――」

艦長「閣下、駄目です! 避け切れません!」

少将「ぐぅ、回避行動を続けろ!」

艦長「……総員、衝撃に備えろ!!」

 ドーン! ドーン!

少将「ぎゃ!! ぐっ、ひ、被害報告を行え……」

幕僚「うぅ……くそ! 救助艇を下ろしに向かうぞ! 続け!」

艦長「はぁはぁ……残念ですが当艦は既に各部被害甚大。航行は不可能です」

少将「ど、どうすればいい? 提督、どうすればいい!?」

提督『……この期に及んで是非もなし。総員、退艦の後に第四艦隊の救援を待つしかない』

少将「そ、それでは私の功がなくなる! 却下だ!!」

提督『馬鹿をいうな! 再起のときは再び巡ってくる! 今は命ある限りご奉公するんだ!』

少将「だ、駄目だ。私は戦功を上げてあいつらを守るのだ! 私が、私がぁ――!!」

見張員「だ、第二射、確認! 接触までおよそ5分!」

艦長「……総員、退艦せよ」

少将「馬鹿な! どういうつもりだ!? 指揮官は私だ!! 艦長、いいから船を動かせ!」

艦長「しかし、この艦の責任者は私です。最後まで御一緒するのは私一人で充分でしょう。その足では既に退艦は間に合いますまい。さぁ、御決心を」

少将「嫌だ……て、提督、貴様ならなんとかできるはずだ!! 指示を、指示をくれ!!」

提督『……頼む……貴様も艦長もなんとか退艦してくれ!! 必ず、必ず、雪辱のときは来る! お前を慕っている艦娘だってそこで戦死することなど誰も望んでいないはずだ! 今は逃げろ!!』

少将「そんな……馬鹿な……こんな馬鹿な話があるか! 赤城さん、助け――」



――17:20――

鎮守府 執務室

大淀「……少将座乗艦、消失しました」

提督「は、羽黒! 応答しろ!」

羽黒『は、ハイ!!』

提督「5時方向に前進一杯! まだまに合う可能性がある……頼む、頼むから奴らを助けてやってくれ……」

羽黒『……了解しました。かならず少将をお助けします』

提督「ああ……頼んだ。大淀、指揮権を返してくれ……お前にも迷惑をかけたな、すまない」

大淀「……提督、すこしお休みなられたほうがよろしいのでは」

提督「気遣い無用だ。全艦に少将に変わって全ての指揮を私がとると通達せよ」

大淀「はい……」



――17:30――

 サーモン海域西方 ニューギニア方面 

龍驤「……あかんな。高速艇はもう火達磨や。退艦してなければ救出は絶望的や」

羽黒「それでも行かなければなりません。提督に初めて頼まれたことです、最後まで全力を尽くします!」

龍驤「うん、せやな……それならウチと飛鷹はここから艦載機を運用するわ。鈍足のうちらがついていくよりもええやろ」

羽黒「……潮ちゃん、龍驤さんたちの護衛をお願い」

潮「はい! 任せてください! 必ず皆さんをお守りします!」

羽黒「ありがとう。曙ちゃん、朝潮ちゃんは私についてきて! 一人でも多く助けます!」

曙「了解よ!」

朝潮「……はい」

羽黒「朝潮ちゃん?」

朝潮「あ、いえ、そ、その私は対潜にまわったほうが宜しいのではないですか? 救助中に攻撃を受ければ被害が計り知れません」

羽黒「……わかりました。それでは私と曙ちゃんが救助を行いますので朝潮ちゃんは周囲の対潜哨戒をお願い」

朝潮「は、はい!」




――19:00――

鎮守府 執務室

金剛『……最後の一隻を撃破。敵、精鋭艦隊は一隻残らず海の下デース』

提督「ご苦労だった。第二艦隊は第一、第三艦隊と合流後、退却しろ。第四艦隊は負傷者をのせた輸送船を守って当該海域よりすでに撤退している。作戦は成功だ……我々は勝利した」

金剛『Ok。それでは皆サーン、出発デース』

長門『……まさか加賀にMVPを掻っ攫われるとは、な……無念だ』

加賀『や・り・ま・し・た。七面鳥たちに私を崇めさせます。供物はローストチキンで良いです』ブイ

赤城『……』

加賀『赤城さん、やりました。私がMVPです』ブイ!ブイ!

赤城『……そ、そうですか、おめでとうございます』ギリギリ

加賀『? 震えていますがそんなに寒いですか?』

大和『か、加賀さん、それぐらいで……』

加賀『なにがです?』

武蔵『はぁ……頭が痛くなるな』

提督「……無駄口は慎め、鎮守府に帰るまでは戦場にいることを忘れるなよ。それでは回線を切るぞ」

金剛『OKデース。加賀にはちゃんと言っておくネー』

提督「……少将指揮下の艦隊に連絡。少将は勇猛果敢に指揮をとったが戦死なされた。後任が決まるまでは基地を等鎮守府直轄の拠点とする。鎮守府に帰還されたし」

大淀「かしこまりました」

提督「第四艦隊に回線を開け……羽黒、ご苦労だったな。お前のおかげで若い仕官の命をあたら散らさずにすんだ。そのまま輸送船の護衛を続行してくれ」

羽黒『……はい。司令官さん、本当にごめんなさい……うっうっう……』

曙『ちょっとクソ提督! 羽黒さんは悪くないのよ! 私達が到着したときには高速艇はもう――』

提督「うるさい!! そんなことは分かっている!!」

曙『っ!? ご、ごめんなさい……』

提督「――いや、こちらこそすまなかった。曙、お前もご苦労だった。龍驤、飛鷹、潮もよくやってくれたお前達の活躍で助かった命もあるんだ、本当に感謝している」

潮『……』

提督「慢心だけはしないように、な? それでは無事の帰還を祈る」

羽黒『了解しました……』

提督「……大淀、作戦はほぼ終わりだ。少し一人にしてくれ、疲れた」

大淀「……はい。一旦、休憩をとらせて頂きます……15分後に戻りますがよろしいでしょうか?」

提督「ああ……」

 バタン……

提督「ばかやろう……大馬鹿野郎!! お前と俺で日本を守るんじゃなかったのか!! うっうっう……うわぁぁぁ!!」ドン!



――02:00――

鎮守府 空母寮 談話室

加賀「……」ポリポリ

赤城「おいしそうな焼き菓子でしょ? 提督がこっそりと注文されているのと一緒のものなんです」

蒼龍「へぇ、ひとつ戴きますね。うん、美味しい」

神通「……」

赤城「神通もどうです?」

神通「結構です」

赤城「あら、残念。で、今回の件ですがうまく行きましたね。長門がしゃしゃり出てきたときには驚きましたがなんとでもなるものですね。今後もお願いしますね、砲雷撃戦教官殿?」

神通「はぁ……暴虎馮河とはああいうことをいうんです。毎日、提督に申し訳なくて胃に穴があきそうでした」

赤城「胃の強さであれば加賀さんを見習ったほうがいいんじゃないですか? ねぇ、加賀さん」

加賀「? え、そ、そうですね」

赤城「はぁ……何か揉み消しておいたほうが良い事はありますか? これ以上、提督が悲しまれるのは私としても許容できません。艦娘まであの人をだましていたなどと知られては大変、悲しまれるはずです」

神通「私は特には思いつきませんが……一つだけお聞きしてもいいですか?」

赤城「どうぞ」

神通「なぜ、転属という話を大淀さんにしたのですか? 後始末が面倒になっただけのような気がしますが……」

赤城「ああ、それは転んでもらうためですよ」

神通「?」

赤城「私はただでこの計画にのったわけではありませんよ。欲しかったんです、大淀の秘書艦という場所が」

神通「……まさかあなたはこの計画で私欲を満たそうとしただけなのですか?」

赤城「いえいえ、秘書艦が大淀ではやりにくいでしょ? 事実、私が秘書官だからうまくことが回ったんじゃないですか。私の利益と計画がたまたま合致しただけですよ。ねぇ、蒼龍」

蒼龍「……まぁ、そういうことになるんですかね」

神通「信じ難いですね」

赤城「まぁ、貴方に信じてもらおうとは思っていませんよ。 しかし、大淀の行動は傑作でしたね。蒼龍の言うとおり、転属願いを受けたときに真っ先に私に相談してきたんですもの。『空母のまとめ役である赤城さんにも一緒に説得をお願いします』ってねぇ」

神通「……」

赤城「所詮は出向組みですよ、ただ焦燥感をあおってあげるだけで、自分の失点をカバーしようと感情度カメラなんて大失敗で退場してくれるんですからね。あれの行動を読みきった蒼龍はたいした謀略家ですよ、うふふ……」

蒼龍「いやぁ、そこまでじゃないですよ。あはは……」

神通「……」

赤城「それに少将も多少は鎮守府に動きがあったほうが真実味を感じるはずです。任務には忠実な大淀の更迭と、転属したいと打ち明けてきた蒼龍と親しい私の秘書官の就任。これで彼は蒼龍からのあやふやな情報を精査することもなく完全に信じて、死期を早めたんですから」

神通「表裏比興のものとはまさに貴方たちのことです。改めて不快感を覚えざるをえません、帝国軍人として恥ずかしいとは思わなかったんですか?」

赤城「そんなつれないことを言うのはなしにしましょうよ、ね? そうだ、蒼龍、黒幕の貴方からもなにか意見はありますか? うふふ……」

蒼龍「んー? 向こうに送った偽造書類とかは全部、勝手に処分してくれてるはずですし……ああ、大淀と長門の件がありましたね、どう誤魔化します?」ポリポリ

加賀「……なんのお話ですか? あと蒼龍、あんまり食べないで私の分がなくなるわ」ポリポリ

赤城「加賀さん、大丈夫ですからお菓子食べててください。ね?」

加賀「了解しました」ボリボリボリボリ……

赤城「……ああ、それなら大淀を言いくるめましょうか。柱を追ってしまえば長門の言葉も空に浮いて、戯言になります」

蒼龍「具体的には?」

赤城「蒼龍、あなたは勇敢で国を思う立派な艦娘になるんです。航空戦力を必要としていた少将の説得を受けて、国を思い、仲間を思い、転属というつらい決断をした勇士です。大切なみんなとの思いを断ち切るために思ってもいないことをいってしまった。すべては国防のため。どうです? 大淀も長門もこういうお話すきそうでしょう?」

神通「……それはいささか無理があるのではないですか? あの二人はともかく提督にまで知られてしまっては疑われると思いますが?」

赤城「うふふ……大丈夫ですよ、大丈夫。蒼龍には本当に転属したいなんて思っていなかったことを証明する証拠があるんです」

神通「……あの写真ですか」

赤城「ええ、ええ、そのとおりです。陰謀があったなどと信じたくない提督はうわべどおりに蒼龍を賞賛して終わりですよ。うふふ……しかし、大淀は臆病な自尊心と尊大な羞恥心を隠そうともしないんですからうまく踊ってもらうにはうってつけですねぇ」

蒼龍「あ、それなんでしたっけ?」

神通「……山月記です」

赤城「よくご存知で。それでどうですか、この案は?」

蒼龍「ええ、私はそれで十分だと思いますよ? 大淀に聞きましたけど、少将、最後は無茶苦茶言ってただけみたいですからその面ではなにも弁解する必要ないと思いますし」

赤城「惨めですねぇ。武人なんですから最後ぐらいは桜みたいに散ってもらわないと」

神通「……死人を愚弄するなどあってはなりません! 朽木糞牆、もう私から言うことはなにもありません。失礼させていただきます!!」

赤城「ああ、ちょっと待ってください。もうすこしぐらいはお話しましょう? ねぇ、神通、あなたはどうしてこの計画に協力してくれたんですか? そんなことをいっても所詮は同じ穴のむじなでしょう? いまさらいい子ぶってもしょうがないですよ?」

神通「……郢書燕説はやめて下さい。私は尊敬する上官を守るために無理やり参加させられただけで貴方たちのように謀に淫しているわけではありません。」

赤城「勘違いは困りますねぇ……私もあの人を守るために一枚かんだに過ぎませんよ。悪役まで買って出て随分と献身的だったと思いますよ? 大和撫子の鏡といっても過言ではないはずです」

神通「貴方の口からそんなことが出てくるとは絶句してしまいます」

赤城「まぁまぁ、そういわないでください。いくら私でも傷つきますよ……それじゃあ、次のお話しに行きましょうか。ねぇ、蒼龍、今回のことは貴方のお手柄です。ただ貴方の目的が見えないんですよね……教えて欲しいんです貴方は私まで巻き込んで何がしたかったんですか? 提督の心が欲しかったんですか? それとも私を秘書官にすることで恩を売りたかった?」

蒼龍「んー、どうですかねぇ。私は提督を守りたかっただけですからねぇ。神通みたいに尊敬する上官を失いたくないとか、赤城さんみたいに提督を大好きだからってわけでもないんですよね。つまりは手段が目的だったのかなぁって……あ、いや、勿論、提督のことは尊敬はしてるし好きですよ? でも、うーん、なんていえばいいのかなぁ、難しいなぁ」

赤城「は?」

蒼龍「うーん……ただ降りかかる火の粉があったら危ないからねじ伏せただけ。それだけですよ」

赤城「……へぇ。うふふ……そうですか、そうですか。それでは愉しいお茶会も今日はお開きにしましょう。さぁ、加賀さん、歯磨きしてきてくださいね」

加賀「ふぁい」ボリボリ

神通「はぁ……頭が痛くなる。失礼します」

赤城「ええ、ええ、おやすみなさい」

蒼龍「それじゃあ私も部屋に戻りますね。おやすみなさい」

赤城「……ああ、そうでした蒼龍、最後に一つ。どうしてこんな不安定な計画を練ったんですか? 運よく戦死しましたが、こうもうまくいく公算は低かったはずですよ?」

蒼龍「別にうまくいかなくて良いんですよ。 失敗したら失敗したで少将は提督への敵愾心によって暴発したはずです。それぐらいなら提督でもなんとか出来そうじゃないですか」

赤城「へぇ……」

蒼龍「自分の基地の艦娘のために出世したいって綺麗な願いが、いつの間にか自分を追い抜いていった友人への嫉妬にまみれて灰色になっちゃったんでしょうね。ん、灰色なら提督も信じたいほうを信じるけど、いっそ黒にしてしまえば違うと思うんです。ね、赤城さん?」

赤城「……」

蒼龍「それじゃあ、おやすみなさい」

赤城「うふ……いい味方を得ましたねぇ。あとは内部も綺麗にまとめていくだけですか、大丈夫、大丈夫ですよ。この赤城が、貴方の思ったとおりに素晴らしい歌劇をお見せしますよ」ニコニコ


 エピローグ

――ある基地指令の日記――

XX10年 9月 ―日
独逸、伯林にて不穏な噂を聞く。提督を問い詰めた所、艦娘に情がうつった由。共に皇国を守らんと誓いし同期の友を守るべく動くことをきめる。あれは不器用であるから俺が多少は世話を焼かねばなるまい。
追記・独逸との独自の交渉経路を失ったと――大臣より叱責を受ける。あいつの手柄を一つ潰してしまったというのに罪悪感がまったく沸かない。どういうことであろうか?


XX13年 9月 ―日
提督の昇進の報を仏蘭西は巴里にて受ける。参謀としての功績抜群にして、艦娘を使った戦術論が評価されたとの由。加えて鎮守府司令長官に任命されたという。まずもって大慶。我も時を置かず少将へ昇進し、皇国を輔翼せんと願う。

XX14年 7月 ―日
帰国の途上、深海棲艦の襲撃を受けるも提督の鎮守府所属の航空母艦・赤城によって救われる。提督には大きな借りが出来てしまった。また艦娘なるものが無垢で美しいものということを再確認した。

XX14年 9月 ―日
少将昇進の打診を受けた。仏蘭西駐在武官としての功が評価されたとの由。提督に大いに喜ばれ、やつのおごりで一晩、飲み明かした。人生でもっとも愉しい日であったとおもう。

XX14年 10月 ―日
サーモン諸島海域アイアンボトム・サウンド、AL/MI作戦での活躍を評価され提督が中将に昇進した。非常に喜ばしいことだ。先月の借りを返すつもりで私が全てを出したが、正体不明になるほどに泥酔。路地で二人して警官に起こされた。提督に酔いが残っており警官を怒鳴ったので、すわゴーストップ事件の再来かと取り押さえた。まったく手のかかる男である。

XX15年 1月 ―日
基地司令長官に任命された。3隻の駆逐艦を支給された。彼女たちは私たちの指揮に従い、前線で奮斗するのだ、敬意を忘れぬためにも常に言葉遣いには気をつけなければなるまい。

XX16年 8月 ―日
カレー沖における迎撃作戦に召集を受け、当基地のもてる全力をもって当該海域に出撃。マレー沖にて提督の部隊と協力し、敵主力Z部隊を撃破。演習のたびに練度の違いを思い知らされたが、実戦ではそれがより浮き彫りになった。今後も奮励努力せねばなるまい。

XX16年 8月 ―日
あれだけの奮戦した当基地の艦娘に恩賞がほとんど下されなかった。ありえない。だというのに提督の奴は若き英雄などとして持ち上げられている。おかしい、なぜあの子達の動きが評価されない? 怒りと悔しさで頭が一杯になる。あの手のかかる男に私が劣るというのか? あいつの育てた艦娘に彼女たちが――以下、判別不能――

XX16年 8月 ―日
激務の疲れからか体を壊してしまった。静養の中でも今回の大勝利を祝っている声が聞こえる。提督が見舞いに来たが非常にわずらわしい。

XX16年 9月 ―日
秘書艦の勧めで休みをとった。空しいだけであった。未だに報道は提督を英雄として祭り上げている。不愉快だった。

XX17年 5月 ―日
上層部の動きが怪しい。――大将が北海道、瀬戸内海にまで敵を侵入させた席をおって詰め腹を切らされるようだ。大将は随分と提督をかっていたはずである……奴らを結びつければ共に沈んでくれるのだろうか? 最近は幻聴がひどいので軍医に内密で薬を譲り受けた。

XX17年 6月 ―日
提督の鎮守府所属の航空母艦・蒼龍より、転属したいとの提案を受けた。やつの性格を勘違いしているのだろうと思い、説得を試みたが決意は固いようだ。内心で喜んでいる私自身がひどく惨めに思えた。

XX17年 7月 ―日
蒼龍より提督を追い出して司令官になれないかと言われた……私もどこかで功をあげれば中将に昇進するということを上から仄めかされている。あいつがいなくなれば私があの鎮守府を、艦娘を指揮できる……手っ取り早い功績が欲しい。

XX17年 9月 ―日
蒼龍より様々な奴の悪行を聞いた。許せない、見損なった。私の手で友としても提督に引導を渡してやるべきなのだろう。そうだ、それしかない。今までの友誼の記憶が一瞬で褪めていく。奴の功績の始まりとなったサーモン海域での戦功を足がかりに今度は私が更に高みへ上るのだ。そして艦娘を、国を深海棲艦から守るのだ。



 サーモン海の戦い 艦

はい、一部 艦です。
蒼龍の最後に張った伏線が活きたね……さすがに大分、弱ったですね。次回以降はもう少し伏線を張っていきます。

コンマの特殊ルールですが『艦娘から提督への感情度』コンマで空母系・戦艦系以外の艦娘は以下のように派閥が決まります。

01~10→空母派
11~20→戦艦派
21~30→空母派
31~40→戦艦派
41~100→中立

ですので例を挙げると空母派→満潮、曙、戦艦派→大淀、中立派→朝潮など
これで艦娘が所属する派閥の数が一定数を超えた場合に第2部のお話が始動します。それまではほのぼのやっていくので、飾り程度に思ってください。

とりあえず由良さんのコンマいくやでー

提督から由良への感情度 ↓コンマ以下
由良から提督への感情度 ↓↓コンマ以下

提督から由良への感情度:44
由良から提督への感情度:60(中立派)

ええ子やん……1がいうのもなんやけどうちは高コンマとるのも考えものになってきましたね。
普通の感じの子とかださんとね、鎮守府、こわれるぅ~

転属願いを出してたのは蒼龍だったか

長門と大淀のやり取り&少将と赤城?のTEL会話から、てっきり赤城さんかと思っていたが……
そもそも少将のTEL相手は赤城じゃなくて蒼龍だったのかな?

読解力が無くてすまんが、そんなワイでも十分楽しめた展開だったわ
乙乙、これからも期待

実際に空母派と戦艦派を数えてみると戦艦派は大淀、空母派は曙と羽黒だけなんだな
空母派が多いように錯覚するのは空母主流派が親提督だから中立親提督派が積極的に敵対しなさそうなイメージの産物か

逆に戦艦派のまとめ役が金剛だとすると派閥内に中立~親提督派が多い、というか派閥内で提督嫌ってるの金剛榛名大淀の三人だけだから
思ったより金剛の好きなようには出来ていないという感じで面白い

ところで>>666で満潮が空母派ってなってるけど満潮→提督のコンマって感情度/好感度が62/02だから感情度で判定すると中立なんだけど好感度でも判定するの?

沢山の感想ありがとうございます。
蒼龍に関しては今後もほのぼのお姉さんとして出てくるよていなので、提督に対する感情は掘り下げていく予定です、


ミスってたので訂正します……

冒頭の最後で

凄い変なところで送ってしまった……

戦艦派のまとめ役ですが、1の中で配役は決まってます。
まぁ、コンマで変化する可能性がたかいんやけどね……

>>678
電話の件ですが、さすがに『大丈夫』でミスリードしすぎましたね……最後の『守る』って電話相手の少将でなく、その場にいない提督への言葉としていっている蒼龍になります。

>>686
ミスっていたので訂正します……満潮は中立ですね
正しくは>>682の方が言っているように羽黒と曙が空母派です

夜ですが急に飲み会が入ったので、更新できなくなりました……すまぬ、すまぬ……
出来てはいるので代わりに今から投稿していきます。
本当に予告するのやめたほうがいいかも知れんね……時間通りに出来たこと少なすぎて草

ほのぼの回

――サーモン海域の戦いから2日後 夜――

鎮守府 執務室

由良「提督さん、朝潮さんが入渠したので代わりに対潜哨戒の報告書もって来ましたよ」

提督「ご苦労だったな。下がれ」

霧島「……提督、さすがにそろそろお休みになってください。これ以上は見ていられません」

提督「ふん、あいつの分まで事務処理が回ってきている上に戦闘詳報の作成、――基地並びに所属艦娘の処遇、やることは山積している。休んでなどいられるか。いいから黙って手を動かせ、ばか者」

霧島「はぁ……まさか赤城さんと大淀さんだけで事足りないからって私や蒼龍さんにまで仕事がまわってくるとは思いませんでした……」

由良「……」


 鎮守府 食堂

鳳翔「お料理ですか?」

由良「ええ、執務室でつめてる皆さんが忙しそうだったので、なにか由良もお手伝いできないかなって思ったんです……それで考えてみたらお食事をお持ちすれば喜んでもらえるかなぁって。提督と赤木さんがいますから鳳翔さんにもお手伝いしてほしいんです」

鳳翔「まぁ、あの二人は食べますからねぇ……あのですね、その提案に否やはありませんけど……ゆ、由良さん、お料理できるんですか?」

由良「うーん、夕立ちゃんには美味しいって何度か言われたことあるぐらいなんですけど……うーん」

鳳翔「まぁ、それなら大丈夫そうですね。よく料理を手伝ってくれって比叡さんと磯風ちゃんが厨房に来るんですけど……うっぷ!!」

由良「あ、あはは……災難ですね」

夕立「さっき夕立のことよんだっぽい? 由良さん、こんにちわ」

由良「あ、こんにちわ。夕立ちゃん、今日も元気?」

夕立「元気一杯っぽい! ねぇねぇ、由良さん、遊んで! 遊んで!」

由良「うーん、ごめんなさいね。これから鳳翔さんと一緒にお料理するの」

夕立「えー、つまんないっぽい。待ってるのヤ!」

由良「うふふ、じゃあ夕立ちゃんもお手伝いしてくれたら早く出来るかもしれないですね。ね?」

夕立「お手伝いするっぽい!! ねぇねぇ、終わったら遊んでくれる?」

由良「ええ、そうしたら一緒に遊びましょうね。ね! 夕立ちゃんはなにがしたいの?」

夕立「時雨が扶桑さんにつれて行かれちゃったから二人で出来るのがいいっぽい!」

由良「うーん、二人で出来る遊びってぱっと出てこないから春雨ちゃんとか村雨さんとか呼んでみんなであそびましょう」

夕立「名案っぽい! それなら缶蹴りが良い! 缶をポーイって蹴ってぽいぽいってみんなを捕まえるっぽい!」

鳳翔「ふふ……それなら一生懸命お手伝いしないといけませんね」

夕立「がんばるっぽい!」

 ギィー

蒼龍「あー、つかれたぁ……あ! 鳳翔さん、なにか食べるものないですか? ずっと執務のお手伝いしてたから、おなかはぺこぺこだし、肩もこるしで最悪ですよ……」

鳳翔「ああ、今から由良さんたちと皆さんへのお夕食をつくろうって話をしていたんです」

蒼龍「ほんと! 助かったぁ……いやぁ、由良、本当にありがとうね。はぁ……提督、ここ2日一睡もしてないみたいだから睡眠薬入れちゃっていいよ、そうしないと私たちも開放されないし」

由良「ふふ……」

鳳翔「冗談でもそういうことをいってはいけませんよ?」

蒼龍「いやぁ、でもこんなこと続けてたら提督、体壊しちゃいますよ。なにか妙案ないですか?」

夕立「それならいっぱい遊べばいいっぽい! そうしたらぐっすりっぽい!」

蒼龍「ふふ……夕立はかわいいなぁ。よしよし」ナデナデ

夕立「ほめられたっぽい!」


 ぎぃー……

山城「……いないわね。はぁ……」

由良「あ、山城さん……隈、凄いですけどどうしたんですか?」

山城「ここ最近、ちょっとねぇ……はぁ……レイテ沖での大規模戦闘も控えてるのに疲れるわぁ……ところで金剛見なかったかしら? いつもは騒がしいからどこにいるかすぐに分かるのにこういう時だけみつからないんだから……はぁ、不幸だわぁ……」ブツブツ

由良「金剛さんですか? 執務室に霧島さんが居たからきいて見れば分かるんじゃないですか?」

山城「執務室? いやよ、赤城がいるじゃない」

鳳翔「……」

山城「はぁ、でもそうも言ってられないわよねぇ……行って見るわ、お邪魔したわね。武蔵にも早く探して来いって言われるし、どうして私ばっかりこういう貧乏くじを引かされるのかしらねぇ……西村艦隊の旗艦は私なのに……」ブツブツ

 ぎぃー……

鳳翔「戦艦の皆さんも大変ですねぇ……」

由良「戦艦の人たち、なんかあるんですか?」

蒼龍「ああ、いや、別にたいしたことじゃないのよ? 由良は対潜哨戒が主だからあんまり関係ないし」

由良「?」

蒼龍「ああ、こっちの話。はぁ、本当に面倒だなぁ……みんな仲良くすればいいのに……」

夕立「それよりもはやくお料理するっぽい! なに作るの?」

由良「ふふ、そうねぇ……食べやすくて書類汚さなそうなものっていえば、べただけどおにぎりかなぁ……」

夕立「いっぱい変わりだね作ればあきないっぽい!」

鳳翔「……へ、変なのは入れちゃ駄目よ? ちよこれいととか粕とか。あ、あとお米は重曹で洗わなくても大丈夫ですからね? あとは、あとは……」

夕立「さすがにそこまでお料理できないわけじゃないっぽい……」

由良「苦労されてるんですね、本当に……」

鳳翔「……はい」

蒼龍「あ、あはは……」


鎮守府 執務室

提督「……遅い、いつまで蒼龍は休んでいるんだ! 奴にまとめるように言った書類はどうなってる!」

赤城「逃げられましたか……くそ。しかし、その気持ちも分かります……さすがにもう書類見たくないです……」

提督「弱音を吐くな! ここが踏ん張りどころだ! 総員、奮励努力せよ!」

霧島「お腹が……減った……」

大淀「――」チーン

赤城「て、提督、さすがにいったん休憩しましょう……私たちも補給しなければもう動けません……」

提督「勝手にしろ、軟弱者め。しかし、この程度が出来ないというのであれば秘書官も考え直さねばなるまい。なんといっても人間の私がまだ休まんのに休みたいなど艦娘として怠慢に過ぎる。艦娘といえば、これが終わったらカメラを使って鎮守府内の現状を少しでも把握しなければ。あいつがああいうことになったのだ、私はより一層、励まねばならん」ブツブツ

赤城「うぐ……」

提督「いいか、国防とは戦場だけで行われるのではない。赤煉瓦で、鎮守府で、国会で行われるのだ。その多くが事務仕事だ! 銃後で戦っている文民に負けるな! 立てよ、艦娘!」

赤城「て、提督、お休みになっていないから調子がおかしくなってます。さ、さぁ、お休みになりましょう。私の膝でよければお貸ししますから……うふ」

提督「いらんわ、そんなもの。私は自分の枕でないと落ち着かん」

赤城「……」

霧島「くっくっく……」

赤城「……」ギロッ

霧島「あ……い、いや、提督、赤城さんのいうとおりです! お休みしましょう、適度な休みを取らなければ作業効率が落ちますし」

提督「うるさい、うるさい!! 寝られれば苦労せんわ! お前らを呼んだ私が馬鹿だった! ちきしょうめ! 見ろ大淀など文句も言わずに仕事してるではないか! 普段は気に食わん奴だがお前たちもこういった点では見習え」

大淀「――」チーン

霧島「……手が動いてないですし、寝てますね」

赤城「はぁ……器用な子です」

 コン、コン

提督「む、入れ」

由良「失礼します」ガラガラ

夕立「失礼しますっぽい」

提督「む、なんだそのカートは」

由良「由良にもお手伝いできないかなって思って、皆さんにおにぎり作ってきたんです。よろしければ食べてください。さ、提督も食べてくださいね。ね?」

提督「……ありがたいことだが、私は結構だ。赤城たちはもらっておけ」

由良「駄目ですよ! メッ!お腹がすいてたら動く頭も動かなくなりますし、夕立ちゃんもがんばってくれたんですから」

夕立「ぽい!」

提督「……ふん、それでは一つもらう」

由良「はい、どうぞたべてくださいね。ねっ」

提督「おい、多すぎる。一つで良いといったぞ」

由良「いつもはもっと食べるんですから、5個ぐらい大丈夫ですよね? ね? それにこれだけ作ってきたんだからそれぐらい食べてもらわないとあまっちゃいます」

提督「ちっ」

由良「ふふ……」

夕立「あ! 提督さんも喜んでるっぽい! 良かったね、由良さん!」

由良「うん、大成功ですね」ニコ

提督「夕立、うるさいぞ!!」

 由良編 艦

はい、由良編 艦です。
もうゲリラ的にやったほうがいいかも知れんね……

次、あきつ丸いきます

提督からあきつ丸への感情度 ↓コンマ以下
あきつ丸から提督への感情度 ↓↓コンマ以下

金剛以来の衝撃が今、鎮守府に走る
……まぁ、残当

両者の感情度が10以下ですので再コンマです

提督からあきつ丸への好感度 ↓コンマ以下
あきつ丸から提督への好感度 ↓↓コンマ以下

提督からあきつ丸への感情度:01 提督からあきつ丸への好感度 ↓コンマ以下
あきつ丸から提督への感情度:10 あきつ丸から提督への好感度 ↓↓コンマ以下

最近、誤爆多くてすみません……

提督からあきつ丸への感情度:01 提督からあきつ丸への好感度:58
あきつ丸から提督への感情度:10 あきつ丸から提督への好感度:37

あきつ丸→空母派

空母がどんどん強化されてゆく……これ大丈夫なんですかね?

とりあえず今日はここまでの予定なのです

すまんな、再判定でなくて単純にミスってるんや
一回目の判定でいきます。
本当に申し訳ない

でもよく考えてみると第一印象の最悪からは地味に二人とも印象改善してるんだな

乙です 
お互い陸軍、海軍というだけで毛嫌いしていた可能性大
感情度から考えればあきつ丸の好感度37も低い数値ではないし、少しずつ歩み寄っている最中なのだろうか

おつおつ
由良さん癒し回やったぜ。
あきつ丸はこの位でいいんじゃないか
あんまり提督と仲いいと身内すら嵌める一航戦の赤と蒼に目付けられるから

加賀さん秘書艦にした方が精神衛生上いいと思うわ(´・ω・`)

土下座して叢雲に戻ってきてもらうという選択肢……はやっぱり酷なので艦隊の頭脳霧島に秘書艦をやらせるべきかと
空母派より戦艦派の方に火種が多いのだから積極的な取り込み工作を行うべきだと意見具申します!

https://i.imgur.com/vEVJUue.jpg

親友の死で提督ますます余裕が無くなってるなぁ……気持ちは分からんでもないが子供の癇癪のソレがちょっと入ってる感

>>これで艦娘が所属する派閥の数が一定数を超えた場合に第2部のお話が始動します。
>>空母がどんどん強化されてゆく……これ大丈夫なんですかね?

これって「どっちかの派閥が一定数を超える」「両派閥が一定数を超える」のどっち?

本人はそんなつもりは無いんだけど他人から見るとミッチーが言うように依怙贔屓が激しいし、
図星突かれて言葉で反論できない時はすぐ声荒げてヒスるし
そもそもの物言いがエリート臭丸出しで高圧的だし現代社会だと間違いなく嫌われる上司・先輩・教師だよなあ

ただ、艦娘側がそこまで嫌ってる層が多くないのは(安価とコンマ故の気まぐれなのは置いといて)
戦時中の艦としての記憶が残ってるならあの当時はこの提督の何倍も性格難だったり畜生やヘタレ屑野郎な上に、
無能極まりない奴を何人も見てきたから艦隊運営や戦略戦術で有能な分、評価が高いんだろうな
それと明石と艤装のチェックの話にもあったように鎮守府で誰よりも休まず仕事してるのを見てるからってのもあると思う

今日、更新終わりとかいったけどもう一回、更新できそうです。
01:40ぐらいから更新していきます。

>>713
頭ふっ飛ばされない限りへーき、へーき(適当)

>>714
そんな感じだけど仲良くなり始める話は今後やね、今回は現在と出会ったときのお話だけです。2スレ目の既出の子の話を書いていくときにやっていく予定やでー。

>>716
赤いほうはともかく、蒼い方は提督になんかしない限りは可愛い女子大生だから大丈夫(震え声)

>>717
提督、過労死してまう……

>>718
曙のところに朝駆けかけたり霧島さんもたいがいやからね……もう比叡でいいんじゃない?(鼻ホジー)

>>720
何回見ても頭おかしい(ジョボボボ)

>>721
分かりにくくてすみません、空母・戦艦系以外で『どっちかの派閥が一定数を超える』こえると2部の最終編に突入します。
結構、余裕を持って数を見てるので3レス目とかになるんじゃないかなと思ってます。

>>722
ワイもこんな上司いたら謀殺したくなりますわ……艦娘からはそういう支持が多そうだけどコンマ神様の機嫌次第ですね。


――深夜――

 鎮守府 本棟廊下

曙「うぅ……寒くなってきたわねぇ」

潮「うん……私が忘れ物しちゃったから一緒に来てもらちゃってごめんね……」

曙「別にいいわよ。それよりもさっさと忘れ物見つけて部屋に戻りましょう」

?「――貴方たち何してるの……」ヌッ

曙「え? あ、あ、ギャー!!」

潮「? あわわ……ゆ、幽霊!!」

扶桑「失礼な……私です。扶桑よ」

曙「あ、あ、ご、ごめんなさい……」

潮「あうあう……」

扶桑「はぁ……まったく」

曙「あ、あの、扶桑、こんな時間になにやってるの……?」

扶桑「何ってみれば分かるでしょ……」

潮「?」

曙「肝試しの幽霊役にしか見えないわよ……」

扶桑「はぁ……夜警です。提督が執務室にこもりっきりだから私も少しお手伝いをしようと思ったの」

曙「ああ、なるほど」

扶桑「貴方たちこそこんな時間にどうしたの? 私じゃなくて提督に見つかっていたら大目玉だったわよ」

曙「潮が食堂に忘れ物をしたから取りに来たのよ」

潮「あう、ごめんなさい……」

扶桑「忘れ物って明日じゃ駄目なの?」

曙「それが手帳なんですって」

潮「他の人に見られちゃうと思うと恥ずかしくって……」

扶桑「ああ、手帳……私も誰かに見られたら困るもの、よく分かるわ。しょうがないわね、一緒に行ってあげるからついてきなさい」

潮「え、いいんですか?」

扶桑「ええ、私の手伝いってことに今回はしてあげます」

潮「あ、ありがとうございます!」

扶桑「ふふ……どういたしまして」


 鎮守府 食堂

?「――でありますから――」

扶桑「? 声が聞こえるわ、人がいるわね」

曙「え? こんな時間に?」

扶桑「……今度こそ本物の幽霊かもしれないわよ」

曙「馬鹿ね、そんなのいるはずないじゃない」

扶桑「……」

潮「……」

曙「な、なによ」

扶桑「いえ、なんでもないわ。それより注意しないといけなないわよね……はぁ」

潮「どうしたんですか?」

扶桑「え?」

曙「ため息なんかついてたら、ただでさえ陰気くさいのに余計に陰気くさくなるって言ってんのよ」

扶桑「ああ……なんでこの子はこんなに私を苛めてくるのかしら……不幸だわ」

曙「あんたは扶桑でしょ」

扶桑「……」ギリギリ

潮「あ、曙ちゃん、だ、駄目だよ……」

扶桑「……もういいです。さっさと注意しましょう」

 バーン!!


扶桑「消灯時間は過ぎてるわよ。良い子にしないと提督に言いつけますよ」

曙「言いつけるってもう少しなんとかならないの?」

扶桑「これが一番きくんです……卯月ちゃんとか加賀さんはすぐにお部屋に戻ってくれたわ」

潮「あ、あはは……」

あきつ丸「む……扶桑でありましたか。夜警ご苦労様です」

扶桑「……陸さんでしたか、食堂でこんなに時間に何をしてたんですか?」

あきつ丸「提督殿に頼まれて珈琲を入れに来たのであります。今日も遅くまで本当に頭が下がる思いであります」

扶桑「変ねぇ……なにか妙な臭いがするわぁ」

曙「? 潮、わかる?」

潮「うーん、ちょっと私にも……」

あきつ丸「……妙な勘ぐりはやめて戴きたい。不審に思われるのならば提督殿にご確認することをお勧めします」

扶桑「いえ、そうじゃなくて……うん、これは空母の匂いですねぇ」ニヤァ

曙「は?」

扶桑「私は航空戦艦ですからね。うふ……艦載機のちょっとしたにおいが分かるんですよ」

あきつ丸「……で?」

扶桑「いえ、別に。潮ちゃん、手帳、早くもって来なさい」

あきつ丸「手錠? なにか勘違いをしておりますな」

扶桑「? え、あの手錠じゃなくて――」

あきつ丸「まぁ、仕方ありませんな。どうぞ」

扶桑「え? え? ど、どうしましょう」

曙「あたしにふらないでよ……」

あきつ丸「提督殿のところに連行するのではないのですか? さぁ、早く手錠をかけるであります」

扶桑「はぁ……もういいです、興がそがれました。潮ちゃん、早く持ってきてね。持病の頭痛がひどくなりそうだわ」

潮「は、はい」

あきつ丸「?」

潮「あ、ありました! 扶桑さん、ありがとうございます」

あきつ丸「それは手帳でありますか……あ!あぁぁぁ……!!」

扶桑「そういうことです。はぁ……それじゃあ、お部屋まで送るから一緒に行きましょうね?」

あきつ丸「うぅ……」

扶桑「勘違いは誰にでもありますからね、陸さんも気にしないように。私も耳が最近、遠くなった機がするの。あなたもそうなんでしょう? ね?」

曙「それ慰めになってないわよ」

扶桑「そうかしら? ――ああ、それと最後に一つ」

あきつ丸「な、なんでありますか?」

扶桑「赤城さんに宜しく言っておいてください。面白かったって」

あきつ丸「――」

曙「どうして赤城さんの名前が出るのよ?」

扶桑「うふふ……秘密ですよ。さぁ、いきましょう?」

潮「は、はい」

曙「ちょ、ちょっとおいていかないでよ!」

 バタン!


?「ばれてましたねぇ……流石は皇国の名を背負う戦艦と言うところですか」

あきつ丸「……自分には艦載機の匂いなど分からないのですが、そんなのものが本当にあるのでありますか?」

赤城「うふふ……真面目ですねぇ。あんなの嘘に決まってるじゃないですか。カマをかけてきただけですよ」

あきつ丸「……なるほど」

赤城「それじゃあ打ち合わせどおりにお願いしますね。これ以上はさすがに私も困るんですよ。はぁ……トラウマになりそうです」

あきつ丸「了解であります……提督殿には特にこれといった思いもありませんが、流石に騙すのは気が引けますな」

赤城「最初にあれだけいやみを言われたのに随分と好印象ですね」

あきつ丸「まぁ、その後は和解いたしましたからな。最近ではやっと言いたいことが少し分かるようになってきて随分と進歩したつもりであります。まぁ、そうはいってもあの人のことは苦手ではありますが……」

赤城「へぇ」

あきつ丸「それよりも赤城殿、ひとつお聞かせ願いたい」

赤城「どうぞ」

あきつ丸「自分はこの鎮守府の所属に今でこそなっていますが、提督殿や一部の艦娘が嫌らっている陸軍出身の艦娘であります。なぜ自分に味方せよなどと申されたのでありますか?」

赤城「ふふ……そんなに構えないでください。今では鎮守府の仲間として仲良くやっているんですから、そういうのはやめましょうよ」

あきつ丸「……」

赤城「加えてあなたは艦載機を扱える、半ば空母のようなものではないですか。扶桑や大和のような戦艦と一緒にいるより心安いと思ったから声をかけたんですよ。それに私としてはもう陸海がいがみ合う時代でもないとおもうんです。そちらの将校さんもそう言われたのでは?」

あきつ丸「……了解であります。失礼なことをお聞きしたのはご容赦願いたい」

赤城「いえいえ、軍人はなによりも用心深くなくては。でないと戦場でノイズに振り回されてしまいますからね」

あきつ丸「それでは失礼するであります」

赤城「ええ、おやすみなさい」ニッコリ



 XX13年 11月

 陸軍省 

あきつ丸「……海に転属でありますか?」

将校「その通りである」

あきつ丸「これは諜報任務としての転属でありますか? また敗戦を知らされないなど我らの足を引っ張られてはたまらないということでありましょうか?」

将校「そういうことではない、もはや陸と海がいがみ合ってもどうにもならんのだ。悔しいが現在の主戦場は海になってしまっている。予算も取られ放題でたまったものではない」

あきつ丸「心中御察しするであります……」

将校「うむ、情けない話であるが、お前の転属を機に融和路線へと我らは舵を切る。閣下もそのようにお考えのようだ」

あきつ丸「それでは自分のすべきことは揚陸艇として活躍し、海軍に陸軍への印象を改めることでありますか?」

将校「ああ、それが大きい、転属先であるが、私の権限でなんとか――鎮守府にねじ込んだ。あそこの司令長官は気持ちの良い男だからな、お前にも悪くはしないであろう」

あきつ丸「――鎮守府といえば鎮守府司令長官は――提督という方でありましたか……失礼ですが軍令部長の快刀として切れる方とはきいておりますが、能力面以外ではあまり良い噂は……」

将校「はっはっは……噂など信じてはならない。己の目で見たものだけを信じるべきだな!」

あきつ丸「はっ! 失礼いたしました!」

将校「うむ。自分がキス島で孤立したときの海軍側の指揮官が提督だったのだがな、なんと部下を助けるために自らの危険を省みず高速艇で前線に向かったのだ。海軍もああいう男ばかりであれば話も早いのだがな……まったくおべんちゃらと華美をめでるだけのつまらん奴らの集まりにはもったいない男だ」

あきつ丸「ほう、それは大した御人でありますな」

将校「うむ、お前もあの男からであれば学ぶことも多いであろう。励めよ」

あきつ丸「はっ! 努力いたします!」




 XX13年 12月

 鎮守府 執務室

あきつ丸「転属いたしました揚陸艇・あきつ丸であります。以後、よろしくお願いいたします」

提督「うむ、ご苦労だったな」

あきつ丸「将校殿から――」

提督「挨拶が終わったのであれば下がれ。話すことはない」

あきつ丸「は? あ、いや、失礼いたしました」

提督「ふん……陸さんと馴れ合う気はないと言っている。さっさと私の前から失せろ」

叢雲「あんたねぇ……今日からは海軍所属になるんだからもう少し言い方ってものがあるんじゃないの?」

提督「……それでは防諜の観点からもあまりこの執務室に近づかないようにしろ」

叢雲「悪化させろって誰が言ったのよ!? 喧嘩売ってんの!?」

提督「そんなつもりはない。陸さんは泥臭いのがお好きだときいているからな、言葉を飾って分かりませんでしたでは困るであろう?」

叢雲「はぁ……あんたに期待したあたしが馬鹿だったわ。着任、お疲れ様だったわね。これはいつもこんな感じだから顔をあわせないようにしなさい」

提督「私も陸の顔など見たくない。雁首そろえて無能があれほど集まっているなど奇跡の集団だ、同じ空気を吸いたくもない」

叢雲「……」

あきつ丸「……あ、あが……こ、この……黙っていれば――」パクパク

提督「見ろ、叢雲、陸に金魚がいるぞ! それとも鯉かもしれないな! 陸なのに魚とは奇怪であるな、はっはっは……!」」

叢雲「ちょっと! なんで煽るのよ!? 頭、わいてるんじゃない!?」

提督「む、冗談の分からん奴だな。まぁ、いい。とにかくだ、ここに近づかないようにしたまえ。お前も密偵と思われたくないであろう?」

あきつ丸「……し、失礼するであります」

提督「陸の言葉は不愉快だな。叢雲、よく覚えておけ、あれらが未だに強く長州閥を引きずっている証拠だ」

叢雲「……本当にひどいわ」

提督「おい、何を突っ立っている! つまみ出すぞ!」

あきつ丸「……」

 バターン!!

提督「はぁ、陸助はウェットに飛んでいないから困る。陸が独逸の影響を受けているというのは悪い冗談に聞こえるな」

叢雲「私はもう知らないわよ。勝手になさい」

提督「まぁ、落ち着け」

叢雲「なによ」

提督「偵察を頼む。あいつらのことだ、馬だ、犬だと連れ込んでいるかもしれん」

叢雲「それはさすがにないでしょ? あんた、あの子も艦娘だって忘れてない?」

提督「いいや! 陸助は海軍の伝統を知らんのだ。下手をすれば鎮守府を馬糞まみれにするかもしれん」

叢雲「本気で言ってるの……?」

提督「……いや、そこまでは。お前の機嫌が悪そうなのでな、帝國海軍軍人としてウェットに富むところを見せようと思ったのだ」

叢雲「ちょっとでも思ってたのなら流石はあんたってもんよね」

提督「む。どういう意味だ」

叢雲「あんたがよく言ってるけど生きてるうちに頭使いなさいな……」

提督「むむむ……」

叢雲「なにがむむむよ……」

 あきつ丸編 艦

はい、あきつ丸編 艦です。
月9並に波乱起きないとこれ30どころか10までもあがらなそう……2スレ目の安価で来たときの自分に全てを投げる。

次、木曽いきます。ここから球磨型祭り

提督から木曽への感情度 ↓コンマ以下
木曽から提督への感情度 ↓↓コンマ以下

提督からの感情度が90を超えたので好感度コンマです。
なんか動悸が凄いわ……


提督から木曽への好感度 ↓コンマ以下
木曽から提督への好感度 ↓↓コンマ以下


提督から木曽への感情度:99 提督から木曽への好感度:100
木曽から提督への感情度:60 木曽から提督への好感度:34

これ提督、ストカーしてんじゃね……

とりあえず明日も仕事なので寝ます。
投稿はお昼休み予定

お昼休みですね……僕は今からお昼休みなんです(半ギレ)
お腹すいたのでお弁当買ってきてから更新します。
16:20から更新です。

コメディ回。あかぎのけいりゃくはしっぱいした!


――07:00――

 鎮守府 執務室

赤城「おはようございます」

提督「ああ、おはよう」ニコッ

赤城「……はい。あ、あのぉ、提督、またお休みになられなかったのですか?」

提督「いや、昨日はさすがに仮眠をとった。目に見えて作業効率が落ちていたからな、お前達や由良にも心配をかけてしまったな。すまなかった」

赤城「……そ、それは良かったです。た、ただなんか変ですよ? 朝礼の際もふらついていましたが――」

大淀「……おはようございます。はぁ……」

提督「大淀、おはよう。どうした元気が無いじゃないか、なにかあれば相談に乗るぞ?」

大淀「は? え、え、なんか提督、変じゃないですか……」

提督「はっはっは……なにをいっているんだ。私はいつもどおりじゃないか」

蒼龍「おはよございま――って、お酒のにおいがする! て、提督、お酒飲んでないですよね!?」

提督「ああ、蒼龍、おはよう。あ、いや、昨晩、陸の友人からの贈り物だといってあきつ丸から響をもらってな。少しだけ、少しだけ寝る前に飲んだんだ。そ、そんなことよりも仕事をしよう、な?」

蒼龍「あー、これは完全に残ってるなぁ……。提督、いい子だからもう少しお休みしましょう?」

赤城「え? これ酔ってらしゃっるんですか? すこしにおうぐらいですけど……」

蒼龍「提督は顔に出ないから分かり難いけど、これ完全に泥酔状態ですよ! なんとかしないと大変なことになります! うーん、そんなに弱いはずじゃないんだけど、これだけになるって相当飲んでますね……」

赤城「えぇ……失敗しましたか?」ボソッ

提督「はっはっは……酔ってなどいるわけが無いだろ。今日も皆で協力して仕事を終わらせようではないか、皆には迷惑をかけて申し訳ないがこれもお国のためだ、頑張ろう!」

蒼龍「酔ってる人は皆、そういうんです! そんなこといっても駄目ですよ、さぁ、お部屋行きましょう!」

大淀「……普段からこうしてれば良いんじゃないですか? 随分、人当たりがよくなってそうです」

赤城「!? だ、駄目ですよ、提督は素直じゃないのが良いんじゃないですか! 本当は褒めたいと思っていても嫌味を言ったりして密かに自己嫌悪してるとことかが良いんです! 大淀、あなたは何を言ってるんですか!」

大淀「えぇ……」

蒼龍「提督、聞き分けてくれないと私、泣いちゃいますよ? いいんですか? それに年次休暇もたまってるんですから、今日ぐらいは私達で何とかします! だから、いい子にしてください!」

提督「うっ……わ、分かった。部屋で休む」フラフラ

大淀「ば、馬鹿な……私達のいうことをあの提督が素直に聞いてる……明日は雪ですよ! 雪!」

赤城「あぁ……私の提督がぁ……」

蒼龍「もう! 馬鹿なこと言ってないでお仕事してください!」

提督「ああ、仕事をしよう!」

蒼龍「提督は良いんです! ほら肩貸してあげますから――って、そこに落ちてる空き瓶は……え!? 響、一瓶まるまる空けたんですか?!」

赤城(!? お酒飲めば寝るから少しお酌しろっていったのに一瓶まるまる飲ませるとかなに考えてるんですか!?)

提督「あ……うん。あきつ丸が意外に弱くてな、随分、飲ませられた」

蒼龍「全然、少しじゃないじゃないですか!!」

提督「……すまん」

蒼龍「ほらつかまりなさい! もう!」

提督「はい……」

蒼龍「それじゃあ、赤城さんと大淀さん、よろしくお願いしますね。私はこの人、寝かしてきますから」

大淀「は、はい」

赤城「うっうっ……凛々しい提督があんなふうになるなんて不覚でした……」

蒼龍「はぁ……ほら、行きますよ? 大丈夫ですか」

提督「む……」



 鎮守府 中庭

潮「扶桑さんってやさしいんだね。私、あこがれちゃうなぁ……」

曙「やめときなさいよ……赤城さんのほうが絶対にいいじゃない」

潮「うん、赤城さんもかっこいいよねぇ……いいなぁ、私もいつかあんな綺麗でかっこいい人たちみたいになれるかなぁ」

青葉「潮ちゃんなら大丈夫じゃないですか? 間違っても加賀さんみたいにならなそうですし……」

曙「か、加賀さんだって、飴くれたりやさしいところもあるわよ! それに黙ってればかっこいいじゃない!」

青葉「ああ、黙ってれば、ね……あれ? あそこにいるの蒼龍さんと司令官じゃないですか?」

曙「……っ!」

青葉「あ、ちょっと曙ちゃん、い、いきなり走り出してどうしたんですか!?」

曙「そ、蒼龍さんの肩、掴んでる! 怪我したのかも知れないわ!!」

青葉「……スクープのにおいがします!」

曙「なに馬鹿いってんのよ!」



提督「? 曙と青葉かどうした?」

曙「ちょ、ちょっとクソ提督、怪我したの!?」

蒼龍「あ、いや、これは――」

提督「……こんな私を心配して飛んできてくれたのか?」

曙「べ、別にそういうわけじゃないわよ! ちょ、ちょっと心配だから――って、キャー!! な、な、なにいきなり抱きついてきてるのよ! ぶっ殺すわよ! !」

提督「うー、曙、私はうれしいぞ! 猛烈、感動している! 普段からつらく当たっているというのにこんな私を心配してくれるなんて自慢の娘だ!」

曙「あたしはあんたの娘じゃ――ってお酒、臭っ! 蒼龍さん、これ酔っ払ってるの!?」

蒼龍「あ、うん……ごめんね、少しすれば落ち着くから」

青葉「こ、これはスクープですよ、スクープ!」 カシャカシャ!!

曙「とるんじゃない!」

青葉「いいじゃないですか! これ明日の一面は『提督、ロリコンだった!』で決まりですよ!」

蒼龍「……ねぇ、青葉、やめよ?」

青葉「駄目ですよ! こんな面白いネタを逃したら――」

蒼龍「ね? やめよ?」

青葉「だ、駄目です……」

蒼龍「じゃあ、後で赤城さんと一緒にお話しに行くね?」

青葉「あ、赤城さんは卑怯です!」ガクガク

蒼龍「大丈夫、大丈夫」

青葉「あわわ……わ、分かりました……」

蒼龍「それなら、ネガ」

青葉「え?」

蒼龍「早く渡しなさい。もう言わないわよ」

青葉「……は、はい」

蒼龍「うん、良かった。赤城さんにこんなことで面倒かけたくないもんね、それに今日はずいぶんと機嫌悪そうだったし」

青葉「あ、あはは……」

提督「うっうっ……結婚するときは必ず呼ぶんだぞ、父親役としてちゃんとスピーチをして送り出してやるからな!」

潮「はぁはぁ……いきなり走り出したからびっくりしたよ、って……ひゃー!! あ、曙ちゃん、どうしたの!?」

曙「ああ、もうどうするのよ、これ!!」

蒼龍「あ、うん、ごめんね?」



 鎮守府 本棟 廊下

提督「うっ……気持ち悪い……」

蒼龍「そりゃあ、酔っ払ってあんだけ動けばそうなりますよ……ちょっと! 吐かないでくださいよ!」

提督「こ、これぐらいで帝国軍人たるもの……うっぷ!」

蒼龍「きゃー!! 絶対に、絶対、我慢してください!」

?「おい! いまの叫び声はなんだ!」

蒼龍「あ、いや、今のはなんでもないの……大きいこえ出してごめんね、木曾」

木曾「蒼龍と……提督か。どうした、セクハラでもされたのか?」

提督「うっぷ……木曾、おはよう。今日も頑張って……うっぷ……」

木曾「……おい、こんな朝っぱらから酒を飲んでるのか?」

蒼龍「寝れないからって飲みすぎちゃったみたいなの、ここの所の色々で提督もまいちゃってるみたいだから大目に見てあげて。ね?」

木曾「まぁ、蒼龍がそういうなら……」

蒼龍「ごめんね?」

提督「うっく……あれだ、木曾、ケッコンしよう」

蒼龍「!?」

木曾「!?」

提督「普段から考えていたんだ、よそではケッコンカッコカリという艦娘の強化システムが行われているというのに当鎮守府ではまったくそういう話が出てきていない! これは由々しきことだ、と!」

木曾「あ、いや、さすがに――」

提督「まぁ、聞け。上層部のやつらも『お前が艦娘と強い絆など何の冗談だ』と言って私に限定解除の装置すら渡そうとしてこない! こんな悔しいことがあるか! 木曾、君とならばやつらを見返せる! 私とケッコンカッコカリしてくれ! 」

木曾「え、あ、うーん、はっきりいうぞ? いいか?」

提督「ああ」

木曾「嫌だ」

提督「……うん、まぁ、そういわれるのはうすうす感じてた。お前、私のこと苦手だもんな」

木曾「まぁ、そうだな」

蒼龍「どうせ記憶残らない人だから不満があったらいっちゃって大丈夫だよ?」

木曾「そうか……それなら言わせてもらうぞ」

提督「うむ」

木曾「まず軍人としてのお前のことは素直に尊敬してる。編成や指揮についてはほとんどの艦娘はそう思ってるだろうな」

提督「そ、そうか、お前の口からそれを聞けて安心し――」

木曾「けどな、個人としてはもう少し何とかならないのか? 都合が悪くなれば誤魔化そうとするし、なにかあればなんでも自分だけですまそうとするのは納得行かないな」

提督「うぐっ……すまない」

木曾「ああ、お前なら治せると信じてるよ。最後に、これだけは言わせてもらうが、俺のMVP褒賞にヒラヒラした服を持ってくるのはやめろ! みんなの前で『よくやった』とかいってあれを渡される俺の気持ちを考えたことあるか!? 俺がどれだけからかわれてると思ってやがるんだ!」

提督「く、球磨にきいたらそれが喜ぶって……」

木曾「!?」

提督「『木曾は一人でいる時はかわいい服着て鏡の前でポーズとってるクマー』っていっていたんだが……すまなかった、今後はそのようなことはやめる」

蒼龍「以外に声マネ似てて気持ち悪いです……」

提督「手品と声真似は得意なんだ。ん? どうした木曾――」

木曾「あ、あ、あ、ああああ!! わ、忘れろ!! いや、忘れるまで殴る!」

蒼龍「や、やめて! そんなことしたら提督が死んじゃう!」

木曾「と、止めるな! こいつと球磨姉を殺して、俺も死ぬ!!」

蒼龍「だ、駄目ですって提督も木曾の事を思ってやってくれてたんですから! ね?」

提督「……ああ。私は木曾に喜んでもらおうとばかり思ってたんだ、すまなかった」

木曾「うぐ――し、しかし、お前がそこまで俺に気を遣ってるとは思わなかったな、さっきのケッコンも含めてなんのつもりだ……」

提督「私はお前という艦娘に非常に大きな好意を抱いている」

蒼龍「と、いいますと?」

提督「まず長距離から先制して魚雷攻撃をできるという強みを重雷装巡洋艦という艦種は持っているが、その攻撃力の反面、装甲がもろい」

木曾「まぁ、そうだな。北上姉なんかそれでよくぼやいてるもんな……」

提督「加えて言えば長距離からの魚雷攻撃は命中精度に乏しい、かといって接近すれば艦種の強みを失い敵に利するだけだ。北上ではないが、難しい艦種だと私も思っていた。しかし、お前は弛まぬ努力によって魚雷の命中精度を向上させ、接近しても敵の攻撃を受けないように体術を磨いた、これは非常に有用だ。影からずっとお前のことは応援していたぞ」

蒼龍「ああ、一時期、提督がしきりに木曾を見習えっていってたのそういうことなんですね。あれですか、己を知ればなんとやらって」

提督「うむ、彼を知り己を知れば百戦殆うからずだな。この言葉の通り、木曾は資料室でよく深海棲艦の情報を確認していた。自分の力と敵の力を正確に把握していたからこそ出来たのであろうな。言うは安し、行うは難しといったところか」

木曾「そ、そんなに褒められるとさすがに照れちまうな……いやぁ、お前にそこまで認められてるとは思わなかった。てっきり俺に嫌がらせして来てるもんだと思ってよ、悪かったな」

提督「私は努力する人間が好きなんだ。曙しかり、お前しかり弛まぬ努力に結果がなかなかついてこなくてもいつか報われると信じて頑張っている姿は非常に好感が持てる」

木曾「……いや、すまなかったな。提督、俺もお前のことを見直したよ、案外と艦娘のことを見てるんだな」

提督「おこがましい言い方かもしれんが、最近ではお前達のことを本当の家族だと、仲間だと思っているんだ。一緒にこれからも頑張っていこう」

蒼龍「……でも、それなら曙でもケッコンは良かったんじゃないですか?」

提督「考えてみろ曙とケッコンなんかしたら上に何をいわれるか分かったものではないだろ……。ん、それに、あれだ……」

蒼龍「?」

提督「か、かわいいではないか、普段はりりしいのにこっそりと少女趣味の服を集めているなど、素直になれないあたりに親近感を感じるというか……」

木曾「!! それは忘れろって行ってるだろ!!」

 ドカッ!!

提督「ぐぇ!!」

蒼龍「ああぁぁ!! 提督、大丈夫ですか!? ちょ、ちょっと木曾、やりすぎよ! 綺麗に顔面に入ってたわよ!?」

木曾「あ、す、すまない。ちょっとやりすぎちまった……どうせ忘れるんだし、大丈夫だろ?」

提督「」ピクピク

蒼龍「提督! 提督、しっかりしてください!! 提督ぅぅぅ!!」

 木曾編 艦

はい、というわけで木曾編 艦です。
酒癖については皆も気をつけよう! 1も泥酔して代々木公園で土くい始めたことあるで!

次、球磨いきます。ここから球磨型祭り

提督から球磨への感情度 ↓コンマ以下
球磨から提督への感情度 ↓↓コンマ以下

結構、あれな数字で草

提督から球磨への感情度:64
球磨から提督への感情度:25

球磨→空母派

戦艦の人たち、息してなさそう……

更新は今日の夜の予定です。
大井・北上のコンマまでは行きたいです……

多摩に関してはちょっと考えてるネタがあるので、球磨型が全部終わってからになるよていです。

部内の仕事、全然終わる気配無いのに総務から注意でて皆帰り支度始めたの大草原
1もこれで帰るので球磨編は24:00からを予定やで

あと大井・北上のコンマ取ったら実験で3人分ぐらい安価で次の艦娘とってみようと思います。ご協力いただければ幸いです。
安価入れてなかったのでスレタイ詐欺になってしまって申し訳ないやで……2スレ目からは安価ってちゃんといれるようにします。
既出の子のお話は、固まってきたけど宣言どおり次スレからで。

あと盛大にミスったんやけど木曾の次、大井&北上って言ってたね……
本当に申し訳ない(無能)

というわけで今、決まってる艦娘はこんな感じ

大井&北上→五抗戦→五十鈴→鳳翔

短めコメディ(?)回

――11:00――

 鎮守府 本棟 提督私室

提督「……うっうっ」

木曾「お、やっと起きたか?」

提督「木曾か……なぜお前がここにいる。くそ、頭が痛い……二日酔いだな」

木曾「蒼龍に様子を見ているように頼まれてな。大変だったんだぞ、お前が急に倒れて」

提督「そうか……迷惑をかけたな。なにか顔が痛むのだが、倒れた際にぶつけてしまったか……」

木曾「あ、ああ! ものすごい勢いで倒れたからな! そのせいだろ! うん!」

提督「……情けないところを見られてしまったな。よし、下がれ」

木曾「そうさせてもう。ああ、それと蒼龍から今日は休むようにって言付けだ」

提督「なんだと!? 馬鹿を言な! この急がしい時に休んでなどいられるか! すぐに執務室に向かう!」

木曾「やめておけ、お前もサーモン海域の件以来、まともに寝てなかったんだろ? そんな無理はいつまでも続かないさ、そのツケってことで休んでおけ」

提督「しかしだな、軍令部に提出する戦闘詳報の作成は遅らせるわけには行かないのだ」

木曾「はぁ……普段は生真面目なお前が翌日に残るほど酒を飲んだんだ。その時点でまともな判断ができてない。そんな状態で作成した戦闘詳報になんの価値がある? 蒼龍も随分、気を揉んでいたようだぞ」

提督「うっ……いや、しかしだな、情けないところを見られたついでに言ってしまうが、どうも休めんのだ。酒に頼ってみたがひどい酔い方をしたぐらいしか記憶に残っていない。はぁ……我ながら随分とめめしいことをいったな、忘れろ」

木曾「……仕方ないさ、少将は大切な友人だったんだろ?」

提督「ああ、俺が一番、つらい時期だった参謀づとめの時も奴はずっと励ましてくれたんだ。そう思えば最後に礼の一つでも言っておくべきだったかもしれんな……」

木曾「そうか……」

提督「まぁ、いい……しかし、お前らにここまで心配されるなど私もやきが回ったようだ。分かった、今日は執務を休もう」

木曾「ああ、そうしろ。あと心配してたのは蒼龍たちだけだ」

提督「……余計なことは言わないで結構。そのかわりといってはなんだが艦娘との交流をはかろうと思う。少将で思い出したのだが、やつは休日でも必ず艦娘と交流を持つべきだと言っていたからな。私もそれに倣おう」

木曾「……あ、うん、頑張ってくれ」

提督「ああ! それであれば執務室に行ってカメラをとってこなくてはな! よし! 1年ぶりの休みだ、奴らが喜ぶようなことをしたい……木曾、何か案はないか?」

木曾「え? お、俺にふるなよ。艦娘て言ったってそれぞれ個性があるんだから、その艦娘にあったことをしてやらないと意味がないだろ?」

提督「それもそうだな。では、手始めにお前の姉の球磨はどうなのだ?」

木曾「球磨姉か……うーん、ああみえて意外と何でもそつなくこなすからなぁ。意外と言うか、隙を見せなくて普通に優秀なんだよなぁ。悪いが協力できそうにないな……」

提督「むむむ……よし私がいくつか案をまとめておく。木曾、お前は執務室からカメラを取ってきてくれ」

木曾「まぁ、それぐらいであればしてやるさ。大人しくまってろよ」

提督「ああ、すまんな」

 パタン

提督「さて、どうしたものか……球磨というぐらいだから鮭でも送るか、いや、それはやめたほうがいい。鮭、さけ、酒……ああ、どうして昨日はあんなにも深酒してしまったんだ……第一、もっと味を楽しんで飲むべきだった。あれをくれた陸さんにも申し訳が立たない。はぁ……」ブツブツ

バーン!!

提督「!? だ、誰だ!」


球磨「……木曾を出すクマ」

提督「き、木曾なら執務室にカメラを取りに行かせたぞ――それよりも球磨、お前、ノックぐらいしてから――グェ!?」

球磨「そんなことはどうでもいい球磨……前から木曾を見る目が変だと思ってたけど、MVP褒章ぐらいなら可愛いもんだと大目に見てたけどこれは駄目クマ」

提督「は、はなせ……なにかお前は勘違いをしている! 話し合おうじゃないか?」

球磨「問答無用クマ」

提督「ゲホ……やめ……絞まって……」

球磨「まさかあんななりの妹が手篭めにされるなんて思わなかったクマ」

提督「うぇ……だ、誰が……」

球磨「この後に及んで言い訳は見苦しいクマ。大人しく憲兵さんのところに行くクマ」

 パッ!

提督「はぁはぁ……やっと逃れられたか。ゲホ……ば、馬鹿をいうな!! 虚偽の報告でもそんなことをされたら俺のキャリアに傷がつくだろ!」

球磨「ちっ。本気で捕まえてたのに案外、やるクマ」

提督「おえ……ごっほ……て、帝國軍人をなめるなよ」

球磨「はぁ……そんなにむせながら言われても説得力がないクマ。今度は一気に絞め落とす」

提督「わ、分かった。お前は勘違いをしている……私はなにもやってない! だ、第一、人間がお前たちをどうこう出来るわけないだろ!?」

球磨「それでも最近の提督は怪しいクマ」

提督「はぁ?」

球磨「昔から艦娘よりも書類が好きだったくせに今になってあんなカメラ持って歩きまわるなんて、なにかやましいことがある証拠クマ。球磨型は残念ながら提督の好意はノーサンキューだクマ」

提督「やましい気持ちなどない! 第一、私が好きで書類仕事をしているなど誰から聞いたんだ!」

球磨「誰からというか球磨が着任したとき、こっちに一目もよこさない時点で察したクマ」

提督「うぐぅ……あ、あの時は忙しかったんだ。本意ではない」

球磨「へぇ」

提督「な、なんだその顔は」

球磨「あの時、忙しかったのは事実だと思うクマ。大規模作戦も近くて鎮守府もばたばたしてたクマ」

提督「そ、そうであろう? 事実、お前の着任の挨拶も覚えている。『クマー。よろしくだクマ 』だろ?」

球磨「うわぁ……似てて気持ち悪いクマ……」

提督「……」

球磨「まぁ、それは置いといてあんた、なんていったクマ?」

提督「……覚えていないな。どうせ大したことはいっていない筈だ。初対面の艦娘に挨拶以上のことを言うとは思えんしな!」

球磨「『はっ! 挨拶もまともに出来んのか! もう少し頭のネジを締めて来い!』クマ。正直、鎮守府ってもっと和気藹々としてるってきいてたから衝撃が半端なかったクマ。なんで提督だけ旧軍のノリが強いんだクマ……叢雲じゃないけど運がないにもほどがあるクマ! いきなり罵られてトラウマクマ!」

提督「お前、絶望的に物まねへたくそだな……やるならもう少し練習して来い。努力なくしては何事もうまくいくものではないのだ。それにトラウマクマとはこれいかに、はっはっは……」

球磨「提督も誤魔化し方、絶望的に下手クマね……」

提督「……誤魔化すなど人聞きの悪いことを言うんじゃない」


球磨「まぁ、いいクマ。それよりもお縄をもらう覚悟はできたクマか?」

提督「なんで、身に覚えないことで憲兵の世話にならねばならんのだ! 私は断固として拒否する!」

球磨「はぁ……多摩を長期遠征に出したときになんか怪しいと思ってたけど、本当にやらかすとは思わなかったクマ」

提督「「だからやらかしていない!」

 バタン!

木曾「お、おい、一応は静養って名目での休暇なんだ廊下まで怒声響いてるぞ! 落ち着け!」

球磨「あれ? 木曾だクマ、なんで来たクマ?」

木曾「球磨姉、こそどうしたんだよ? 俺は提督の頼みでカメラを取りにいってたんだ。おい、提督、蒼龍からあんまり無理するなって伝言だ」

提督「手間をかけたな……おい、球磨、これで分かったか」

球磨「……まぁ、提督の普段の行いが悪いって事で許して欲しいクマ」

提督「お、お前、上官に手をあげてそのいいぐさはないだろ! 独房にぶち込むぞ!」

球磨「やれるもんならやってみるクマ! 提督が木曾を部屋に連れ込んでたのは事実クマ、憲兵さんがそれを知ったらどうなると思うクマ?」

木曾「……球磨姉、それぐらいにしてくれ。事情は分からないが、間違って手まで出したのならば謝るべきだ。それが提督でもだ」

球磨「うっ……」

提督「……おい、今、一言多かったぞ」

球磨「木曾の言うことももっともだクマ……提督、申し訳なかったクマ。早合点してしまって迷惑をかけたクマ」

提督「ちっ。気にしていないから勝手にしろ馬鹿者め。クッソ! 首元がヒリヒリしてきた。前から言おうと思っていたがな、お前たちは馬鹿力なんだからもう少し加減を覚えろ。蒼龍に殴られたときも医務室にいったらあばらにひびが入っていたんだぞ!」

木曾「そ、それは蒼龍にいってくれ……って、おい、首に確り手形残ってるぞ。球磨姉、流石にこれはやりすぎだ」

球磨「く、くまぁ……で、でもお姉ちゃんとしては心配だったんだクマ。最近、木曾から提督の愚痴をよく聞いたし、提督は木曾のことをなんとなく目で追ってたような気がしたクマ……あれはストカーとかの目線だと思うクマ」

提督「うぐぅ……ま、まぁ、不幸な勘違いだったのだ。もういいからすぐに口を閉じて木曾ともども出て行け」

球磨「……それに提督って軽巡洋艦は川内型か長良型ばっかり使ってて不満もあったクマ。多摩もきっと同じ気持ちクマ」

提督「別に好き嫌いでそうしているわけでない! 単純に尖ったものが海域にピタリとあてはまるからそうしているだけだ!」

球磨「それに恩賜品を見て食堂に悦に浸るのは本当にやめて欲しいクマ。たまに霧島とか蒼龍に見せびらかしてるけど吸殻まで後生大事に保管してるなんて狂気の沙汰クマ……正直、見てて精神衛生上良くないクマ……長門とかも引いてたクマ……。あのにやけ面の提督、見て喜んでるのは赤城くらいだクマ」

提督「お前、私に不満をぶつけているだけならば即刻やめろ! 精神衛生上悪いのは今、お前の口から飛び出している砲弾だ! 私の心を轟沈させてなにが面白い!」

球磨「まぁまぁ、これが最後だから聞くクマ。朝礼終わった後に真っ先に曙のところに行ってるけど、あれなにやってるクマ? 傍から見たら幼女の胸元に顔をうずめてる変質者もいいところクマ」

提督「恩賜の銀時計を見ているだけだ! 陛下からの下賜品を雑に扱っていないか確認しなければならんのは分かるだろうに、それを言うにことかいて変質者とはなんだ!」

木曾「うーん……わかるか微妙なところだな」

球磨「まぁ、以上のことを総合すると提督を球磨が疑っても仕方ないってことになるクマ」

提督「なるわけがないだろ! お前が私を嫌いなことはよく分かったが、非常にショックだ!」

球磨「またまたぁそんなうそ言ってもしょうがないクマよ?」

提督「……おい、木曾、こいつと私の写真をとれ」

木曾「えぇ……やめておけよ、子供じゃないんだから」

提督「いいから、撮るんだ」

木曾「はぁ……了解だ」

 カシャ!


提督「25……おまえ本当に私のことが気に食わなかったんだな……」

球磨「逆に提督から球磨への数字が高くて引くクマ……あの態度でこれって一回、病院にいったほうがいいクマ。雄弁は銀、沈黙は金というけど提督にはぴったりクマねぇ……」

提督「お前、本当に容赦がないな……もういい、私も折角の休みを部下の機嫌を悪くさせることで終わらせたくない。さぁ、私は出かけるからお前たちもさっさっと出て行け」

木曾「……いや、流石に申し訳なかったな」

球磨「おとといきやがれクマ! 妹たちは絶対にあげないクマ」

木曾「おい、中指を立てるんじゃない! 本当に悪かったな、提督……」

提督「……かまわん。大好きな妹が男に取られるかもしれないのが嫌なんだろう。私も非番だし、姉妹のことで熱くなるのも分からんでもない。大目に見てやるからすぐに連れていってくれ、これ以上は私の血管が切れかねん」

木曾「あ、ああ! ほ、ほら球磨姉、いくぞ!」

球磨「クマァー!!」

 バターン!!

提督「はぁ……あそこまでやられてどこか憎めないとは『クマ』という口癖は便利なものだな。私ももう少し言葉遣いを考えたほうがいいのかも知れん。『仕事をしろクマ』。駄目だな、私では間抜けすぎる……。はぁ……しかし、ここまで艦娘に疑われているとはどうしたものか……こういうときに少将であれば名案を授けてくれたんだろうがな……」

 球磨編 艦

五抗戦といい、ウェットといい俺は何をやっているんや……誤字だらけのSSやけどこれはひどい……。
正しくは勿論、五航戦とウィットやで。頭が回ってない……

コンマ、行きます。

提督から大井への感情度 ↓コンマ以下
大井から提督への感情度 ↓↓コンマ以下

提督から北上への感情度 ↓×3コンマ以下
北上から提督への感情度 ↓×4コンマ以下

大井から北上への感情度 ↓×5コンマ以下
北上から大井への感情度 ↓×6コンマ以下

あ……これは……
提督の大井さんへ以外は低めやね草をこらえきれない、ぷっくぷー!

提督から大井への感情度:77
大井から提督への感情度:30

提督から北上への感情度:38
北上から提督への感情度:41

大井から北上への感情度:12
北上から大井への感情度:49

大井→空母派 北上→中立

これ3スレ目とかいったけど2スレ目中盤で発動するかもしれんね……

続いて安価です。
このレスから↓×1~↓×3までの艦娘を採用します。
無記名・複数は下にずれます。

一瞬やん……安価の速さってすっごい……

五抗戦→五十鈴→鳳翔→荻風→雲龍→隼鷹

スレの残りと相談しながら次も艦娘安価とるのでその際もご協力いただければ幸いです。
次スレも近づいてきて本当に皆さんには感謝しかないです。優しいお言葉も毎回、戴いてありがとうございます。ついたレスは必ずニヨニヨしながら読んでいるので感想でも何でもどうぞ。

今日はこれで終わりです。おやすみなさい

最後になりましたが、最近、1の中の認識がぶれたりしてるときあるので防止のために数値の目安表張っておきますね(暗黒微笑)


感情度目安

01~10→顔も見たくない
11~20→できればもうあいたくない
21~30→この人にはついていけそうにないorこの人、大丈夫か?
31~40→苦手なタイプ
41~60→普通
61~70→いい人そう
71~80→また会いたい
81~90→尊敬できそうな人
91~100→これからもずっと一緒にいたい


好感度目安

01~10→大嫌い
11~21→嫌い
21~40→苦手
41~60→普通
61~75→仲良し
75~85→好き
86~100→大好き

またやらかしてる……

>>801
五抗戦→五航戦

帰ってきたでー。
しおんでない、しおんでない……でないから、もうボーキとバケツ買っちゃったよ……

なんで1発で変換できるのに間違ってるんや、とユーザー辞書見たら登録が『五抗戦』になってたわ……。すまぬ、すまぬ……

派閥に関してはもう神様にお任せしてるのでみんなで祈りをささげましょう。どんな展開でも劇的なら1は書くの愉しくなるから大歓迎やで(ニッコリ)
ぶっちゃけ1としては比叡につかした荒潮で配役ミスった感が半端無い……なんでこいつらこんなに人望ないんや。荒潮が戦艦派になるのをひたすら祈ってます。

大井&北上編ですが19:30から更新します。


 ――12:00――

 鎮守府 中庭

提督「……」ボケー

北上「提督じゃん、こんなとこでなにしてんの」

大井「こんにちわ。へー、強面がだらけるとそんな情けない顔になるんですね」

提督「……北上と大井か。休みを取ったのでな、何か艦娘としようと思ったのだが、何も思いつかんのだ。だからこうしてベンチで善後策を考えている」

大井「似合わないこと考えてますねぇ。いいですか? 私と北上さんにはかかわらないでくださいね」

北上「あはは……大井っち、言いすぎ」

大井「そんなことないです! 気をつけないと可愛い北上さん相手にいつ野獣になるかも分かりません!」

提督「はぁ……そんなつもりは毛頭無い。しかし、お前たちは本当に仲がいいな」

北上「そうでしょ? なんたって球磨型の中でも一番の仲良しだもん。ねー? 大井っち」

大井「うふふ……もう、北上さんったら。恥ずかしいじゃないですか」

提督「仲良しといえば、大井、お前は球磨とも仲がよかったな」

北上「別に大井っちだけじゃなくて球磨姉は球磨型のアイドルだからね。皆、大好きだよ」

提督「そうか……アイドルというよりマスコットのように感じるが別に深くは言うまい。それよりお前たちが最近、飛龍と一緒にいるところを見たが何をしているんだ? 随分と親しげであったが、なにかあったのか?」

大井「え? あ、いや、それは……」

北上「……提督、女の子には秘密があるんだよ。あんまり根掘り葉掘り聞いちゃ駄目だよ」

提督「む。そうか」

大井「あ、あのこれだけでよろしいのですか……?」

提督「ああ、別に個人的な交友まで踏み込もうとは思わない。お前たちもそんなことまで指図は受けたくないだろ? 勝手にしろ」


北上「それより提督、休みなんて珍しいじゃん。それに忙しいんじゃなかったの?」

提督「……色々、そう色々とあったのだ。察しろ」

北上「はぁ」

大井「ねぇ、北上さん、それよりも早く食堂にいきましょう? 提督なんか構ってっても仕方ないじゃないですか」

北上「うーん、まぁ、提督を構っても仕方ないのはそのとおりだよねぇ」

提督「……おい、非番とはいえ上官に向かってなんだその口の利き方は」

北上「まぁまぁ、本当のことじゃん? 重雷装巡洋艦は私たちと木曾しかいないんだから無茶言っても編成いじれないんだろうし、いいたいこといわないと損だよ」

提督「……馬鹿め、俺には懲戒権あるのだぞ。あんまり嘗めたこといってると独房にぶち込むぞ」

大井「呆れた。懲戒権で艦娘脅す提督なんて聞いたことないです。ほら北上さん、やっぱりこの人は球磨姉さんのいうように危ない人なんです。ね? はやくいきましょう?」

北上「大丈夫、大丈夫。大本営発案の輸送任務、失敗して霞が減給になった時もこっそりお小遣いあげてたのしってるし。あれだよねぇ、提督の処分て口だけなの多いよね」

提督「そ、そんなことはない! 霞のときのあれは小遣いではなく……そう! 必要だというから貸していただけだ! 勘違いをするな」

大井「うわぁ……駆逐艦にお金貸すとか頭おかしいんじゃないですか?」

北上「まぁまぁ、それなら提督、あたしにもお金貸してよー、寒くなってきたから冬服買わないといけないんだ」

提督「むむむ……お前には貸す理由がない! 十分、給金は出てるだろ! それでなんとかしろ」

北上「けちー!」

提督「はいはい、私は吝嗇家だからな。帰ってこなさそうな金は貸さん」

北上「ちぇー、つまんないの。まぁ、いいや、それじゃあ私たちはこれでご飯食べてくるね」

提督「勝手にしろ」

大井「はぁ……本当にめんどくさい人ですね。北上さん、おへそ曲げちゃいましたよ」

北上「いいよ、いいよ。駆逐艦じゃないんだし、そんなにいつまでも怒ってないでしょ。ほっとこう」

提督「お前という奴は……もう少し相方の大井見習え。余計なことも言うが、普段はまだお淑やかにしているぞ。最初はそこらへんを目標にして、もうすこしおとなしくなってくれ。大井、お前もこいつと一緒にいて疲れたりせんのか?」

大井「そ、そんなことは……」

北上「……そ、そうだよ! そんなわけないじゃん! 失礼しちゃうなぁ」

提督「そうか。随分、私への対応と違って、心が広いようで安心した。はぁ……」

大井「あ、あたりまえじゃないですか。提督と北上さんじゃ、月とすっぽんですよ!」

北上「あはは……」

提督「まぁ、いい。それなら記念にこれで写真でも撮るか?」

北上「え?」

大井「っ!?」

提督「青葉の新聞は見ただろ? 感情度というものが表示されるカメラだ。仲の良いお前たちだ、記念にお互いの数値を見ておけ。これを機にもっと友情を深められるかも知れんぞ?」

北上「い、いや、それは――」

大井「嫌です!」

提督「な、なんだいきなり」

大井「そんなもので私たちの絆を計れると思ったら大間違いです! さぁ、北上さん、いきますよ!」

北上「あ、ちょっと! 大井っち、待ってよ! ご、ごめんね、提督! それじゃあね!」

提督「な、なんなのだ……また私はなにか気に障ることをいったのか……」



 XX13年 11月
 鎮守府 軽巡洋艦寮 球磨型の部屋

球磨「おお、大井よく着たクマ。お姉ちゃんの球磨だクマ。今日は歓迎会を開くので感謝するクマ!」

大井「あ、ありがとうございます。大井です、これからよろしくお願いしますね」

多摩「ふぁ~……多摩だにゃ」

北上「北上だよ。よろしくね、大井」

木曾「木曾だ。大井姉、よろしくな」

大井「ええ……よろしくね」

球磨「これで球磨型姉妹全員集結クマ! 提督はいけ好かないけど、おかげでこうして姉妹が一堂に会する事ができたことには感謝してるクマ!」

多摩「……別に姉妹が集まったからってどうもしないニャ。集めれば願い事がかなうわけでもなし、あんまり興味ないニャ」

球磨「そ、そんなさめたことは言わないでほしいクマ……本来ならもう2度と皆で会えなかったはずクマ。それが、こうして姿が変わっても再会できたんだから今度は姉妹全員で協力して最後まで一緒にいたいクマ……」

木曾「球磨姉……ああ! 俺もそう思う! 北上姉だってそう思うだろ?」

北上「え、いや、うーん……ま、まぁ、そうねぇ。姉妹みんなで一緒にいるの大事だよ……うん」

球磨「勿論、大井もそう思うクマ? 初めて会うからお姉ちゃん、心配クマ……」

大井「……え、ええ、私もそう思います」

球磨「それなら良かったクマぁ。大井、みてほしいクマ。皆、大井の事を歓迎してるクマ。これから困ったことがあったらすぐに姉妹に相談するクマ。特に提督には気をつけるクマ。最近、木曾を見る目が怪しい気がして、お姉ちゃん気が気じゃないクマ……」

木曾「お、おい、上官にそんなこというなよ……誰に聞かれてるかも分からないんだぞ?神通にでも聞かれたら、すぐにでもご注進だ。球磨姉が提督をよく思ってないのは知ってるけど気をつけてくれよ……」

大井「そ、そんなに提督って怖い方なんですか? 私が挨拶したときは随分とあっさりした方だなぁってぐらいでしたけど……」

木曾「あ、いや、大井姉、提督はあれでも軍人としては優秀なんだ。それに噂ほどはひどい奴じゃないから、あんまり球磨姉のいうことを真に受けないでくれ」

北上「それに球磨姉は大げさだよね。あんまり口数が多くないけど、とっつき難いだけで普通だって」

球磨「それは北上が話したことあんまりないからクマ。あんなに気難しいのは今のご時勢では珍しいクマ……」

多摩「その件に関しては球磨に同意するニャ……」

北上「あ、うん……」

大井「……」

木曾「ま、まぁ、あれだ折角、こうして全員が揃ったんだから何か遊びでもしようじゃないか? トランプとかどうだ?」

多摩「はぁ……You're firedって感じニャ」

球磨「え? な、なんていったクマ? 英語はさっぱりクマ」

木曾「……」

多摩「別にぃ……多摩はこれから金剛の所に行ってお茶飲んでくるニャ。姉妹艦だから仲良しこよしなんてやってられんニャ。大井も別に無理する必要はないニャ。どうせ軽巡洋艦5隻で出撃することなんてないニャ、それよか空母なり戦艦なりと仲良くしておくほうが戦場でも得ニャ」

球磨「……そんな寂しいことは言わないでほしいクマ。球磨型の次女は多摩しかいないクマ」

多摩「……球磨も気負いすぎニャ。周りが見えないんじゃ、何を言っても周囲は着いてこないニャ。はぁ……それじゃあ、失礼するニャ」

球磨「ま、待ってほしいクマ。あ、あの夕ご飯はどうするクマ? 折角の大井の歓迎会クマ……」

多摩「勿論、それまでには帰ってくるニャ……それとあんまり多摩にかまわないでほしいニャ、猫じゃないけど多摩は気まぐれなのにゃ」


木曾「す、すまないな、大井姉。さっきまでは普通だったんだが、どうも虫の居所が悪かったみたいだ」

球磨「そ、そうクマ! あれで多摩も普段は癒し系の可愛い奴クマ!」

大井「そ、そうなんですか……」

北上「……まぁ、そうねぇ。それじゃあ、あたしも扶桑さんに呼ばれてるからちょっと出かけてくるよ。ああ、夕ご飯までには帰ってくるから」

球磨「ま、待ってほしいクマ……! き、北上は多摩みたいにお姉ちゃんを困らせないクマ? 皆で仲良くしてくれるクマ?」

北上「……も、勿論だよ! この北上様が球磨姉を困らせるわけないじゃん! ね、ねぇ、大井っち!」

大井「え?」

球磨「大井は嫌クマ?」

大井「そ、そんなことはないですよ、北上さんとは艦だった昔から仲良しですから……」

球磨「それはよかったクマ! 木曾、今日はお夕飯は豪勢にするクマ!」

木曾「……そうだな。食堂にいけばなにか材料もらえるかな」

球磨「大丈夫クマ。間宮さんと鳳翔さんにはもう話を通してあるクマ。寒くなってきたから今日は石狩なべにするクマ。皆でお鍋を突っつけば多摩も気が変わるはずクマ。仲良く、今度こそはずっと一緒に居たいから、ね?」

木曾「ああ……俺もそう思うよ」


 大井&北上編 艦

なんか折角のコンマだったけどこれぐらいのほうが不穏そうだと短くしました。
大井はいつか胃がんになる……間違いない!

資源課金とか1も初めてしました夏イベがいけないんや……
イベ始まる前、バケツ200とボーキ二2万の時点で覚悟はしてた。Pとしては10万までならへーき、へーき

五航戦行きます。
加賀さんも登場するのでコンマ多くなるから2回に分割します。


提督から瑞鶴への感情度 ↓コンマ以下
瑞鶴から提督への感情度 ↓↓コンマ以下

提督から翔鶴への感情度 ↓×3コンマ以下
翔鶴から提督への感情度 ↓×4コンマ以下

瑞鶴から翔鶴への感情度 ↓×5コンマ以下
翔鶴から瑞鶴への感情度 ↓×6コンマ以下

ん?
瑞鶴から翔鶴への感情度が10以下です! 好感度コンマとるであります!
その前に加賀とるぜよ

加賀から瑞鶴への感情度 ↓コンマ以下
瑞鶴から加賀への感情度 ↓↓コンマ以下

加賀から翔鶴への感情度 ↓×3コンマ以下
翔鶴から加賀への感情度 ↓×4コンマ以下

狂犬加賀再び……

瑞鶴から翔鶴への好感度 ↓コンマ以下
翔鶴から瑞鶴への好感度 ↓↓コンマ以下


提督から瑞鶴への感情度:28
瑞鶴から提督への感情度:78

提督から翔鶴への感情度:75
翔鶴から提督への感情度:84

瑞鶴から翔鶴への感情度:09 瑞鶴から翔鶴への好感度:42
翔鶴から瑞鶴への感情度:31 翔鶴から瑞鶴への好感度:59

加賀から瑞鶴への感情度:26
瑞鶴から加賀への感情度:68

加賀から翔鶴への感情度:15
翔鶴から加賀への感情度:84

たぶん、ミスってないはず……
加賀さん、あれだけ世話やかれてこれは……ひどE
ちなみに加賀さん以外の日本空母って提督に対して評価高いんやね……まとめ役の影響でかそう。正規空母はあとは雲龍型ぐらいかな?

とりあえず、明日、会議あるのと伊400を掘るので今日は終わりだと思います。
短くてすまんな。

おやすみなさい。

なんか熱が入って徹夜で艦これしてたけど、しおんでてE―4も終わらせました。
対馬も掘ったのでこれで1の秋イベは終わりです。現状、持ってない艦は浦波・Zaradとイベ前と変わらずですが、新艦の安価が来ても大丈夫になりました。
チカレタ……私事で恐縮なのですが、こんな調子なので本日の更新はお休みになると思います。
申し訳ありません。

本日は早めに帰れそうなので22時から更新します。
感情度コンマご協力いただければ幸いやで



――12:30――

 鎮守府 中庭

瑞鶴「あれ、提督さんじゃん。難しい顔してどうしたの? なになに、サボり?」

翔鶴「瑞鶴、失礼なことを言っちゃだめよ? 提督、お顔の色が優れませんが、どこかお加減が優れないのですか?」

提督「翔鶴と瑞鶴か……いやな大井たちと話していたんだが、いきなり怒りだしてしまってな。途方にくれていたところだ」

瑞鶴「提督さんのことだからまた何かよけいなこと言ったんじゃないの?」

提督「はぁ……翔鶴、お前たちはこれから昼食か?」

瑞鶴「ちょ、ちょっと無視しないでよ!」

翔鶴「ふふ……ええ、これから食堂に行こうかと思っていったんですが、よろしければ提督もご一緒にいかかですか? ちょっと御相談したいこともありまして……」

瑞鶴「あ、翔鶴姉、いいこといった! 提督さん、最近忙しそうでお話してなかったしちょうどいいと思うのよ!」

翔鶴「? そう? この間も執務の合間に弓道場に来て――」

瑞鶴「え?」

翔鶴「……あ、いや、そういえば瑞鶴、あの時は出撃してたわね。ごめんなさい」

瑞鶴「……」

提督「なんだいきなり黙っって? それより食事ならば付き合える、翔鶴ではないが、私もお前たちに聞きたいことがあったのだ」

瑞鶴「ほんと! ……勿論、デザートの間宮は奢ってくれるんでしょ?」

翔鶴「瑞鶴、わがままいっちゃ駄目よ?」

瑞鶴「いいじゃん別に。 提督もこんなに可愛い女の子とご飯食べられるんだから、それぐらいいいでしょ?」

提督「可愛いかどうかは置いておくが、それぐらいは構わん。翔鶴、お前もそこまで気にするな」

瑞鶴「えへへ……やりぃ!」

加賀「やりました」

瑞鶴「は? はぁぁぁ!? どっから沸いて出たんですか!?」

加賀「うるわいわね」ポカ

瑞鶴「あいたッ!?」

加賀「本来ならば栄光ある一航戦の私があなたたち五航戦と一緒に食事なんて考えられないのですが、間宮のためです。涙をのんで同席しましょう」

提督「別にこんでいいぞ。お前にまで奢ってやるとはいっていない」

加賀「……は? この子達は五航戦で私は一航戦ですよ?」

提督「それがどうした……」

加賀「五航戦のものは一航戦のもの、二航戦のものは一航戦のもの。世の摂理です」

提督「そんな摂理は知らん。飯がくいたければくいたいと言えばよいではないか。それを五航戦だ一航戦だと何を考えているんだ、馬鹿者め」

加賀「い、いえ、これは大事な事です。上下関係は軍隊の基本です。上官にたかろうとしているぐらいなのですから、しっかりと教育しなければこのひよこたちのためになりません」

提督「……確かにお前が言うように軍人として上下関係は大事なことであるな。しかし、お前はやりすぎな上に自分のことを棚に上げて好き勝手言っているようにしか聞こえんぞ。まさに牽強附会である。すこし意味は違うが郷原は徳の賊ともいうではないか、お前もそんな理屈にならんことを先任面して言っていてはかえって人に侮られるぞ。」

加賀「?」

提督「はぁ……お前は作戦行動のときは的確な反論ができるのに、何故、普段はそうやって人の話の意味が分からないと言わんばかりの顔をするのだ。せっかくの非番であるが少し言い聞かせる必要があるようだな」

加賀「え? ちょ、ちょっと――五航戦! なんとかしなさい!」

提督「都合が悪くなればいつもは馬鹿にしてる後輩を頼るとはなんだ! お前がそんな性根の腐った奴だとは思わなかった!」

加賀「ヒェ……」

瑞鶴「なんとかっていってもねぇ……ぷっ、くっくっく」

翔鶴「瑞鶴!」

瑞鶴「はぁーい。はぁ……翔鶴姉はまじめなんだから……」

翔鶴「提督、加賀さんも悪気があったわけではないんです。どうかそんなに怒らないでください」

提督「む。しかしだな、加賀のように古参の空母がこんなことでは他に示しがつかん」


加賀「す、好きで古参な訳では――」


提督「はぁ!? 子供でもないのだから下らんことを言うな! お前のように情けない奴を鎮守府の柱と頼っていたかと思うと涙が出て来そうになる! こんな部下を持てて私は本当に果報者――」

加賀「泣きたいのは私です……」ボソッ

提督「おい、なにか言ったか?」

加賀「い、いえ、何も言っていません」

提督「嘘を言うな! 聞き取れんかったがしっかりと口は動いていたぞ!」

加賀「あ、いえ、これはその、うー、うー……」

提督「そのうー、うー、言うのをやめろ! 言葉に詰まってそんなふうになるなどお前はそれでも軍人か! 不満があるのならばAL/MI作戦のときのようにはっきりと言えばいいだろう! お前は私をばかにしているのか? それとも血管を破裂させて謀殺したいのか? はっきりせんか!」

加賀「……はい、申し訳ありませんでした」

瑞鶴「ぷっ……くっくっく……あはは!」

提督「瑞鶴! お前も先任が叱責されているのを見て笑うなど何を考えているのだ!」

瑞鶴「うぇ!?」

提督「普段から思っていたがお前はもう少し落ち着きを持て! 浅瀬に仇波とは言わないが、些細なことをむやみやたらに騒ぎ立てても周囲はお前のことを愚かなやつとしか思わんぞ! 」

瑞鶴「……ごめんなさい」

加賀「ざまぁみなさい」

提督「加賀!」

加賀「……はい。うぅ、お腹が痛くなってきました……」

翔鶴「提督、加賀さんも瑞鶴も反省したようですし、食堂に行きましょう? お食事の時間がなくなってしまいます。ね?」

提督「はぁ……今回は翔鶴の顔を立ててやるが、以後、気をつけろよ。特に瑞鶴、お前には期待しているのだから、加賀までとは言わんが赤城程度には落ち着きをもってくれ」

瑞鶴「え? あ、赤城さんですか……?」

提督「そうだ。あれは口を開けば余計なことしか言わんが、それでも普段は余裕のある態度を崩さないだろ? 最初は低い目標を設定して、クリアしていくのだ」

瑞鶴「あ、あはは……」

提督「なんだ、その乾いた笑いは。食事前に鎮守府の外周を走り回りたいのならば存分に走らせてやるぞ」

瑞鶴「い、いえ! 了解しました!」

提督「む。その返事ができるのならば最初からそうしろ、馬鹿者め」

瑞鶴「……はい」

翔鶴「そ、そうだ! 提督、今日はカレーですよ? 早く行かないと」

提督「お前はすぐそうやって瑞鶴を甘やかそうとするがそれは本人の為にもならんぞ」

翔鶴「はい、肝に銘じておきます」

提督「ならいい」

加賀「いけすかないわね……」ボソッ

瑞鶴「あ、加賀さんもそう思う? ちょっといい子過ぎるんだよね……」ヒソヒソ

加賀「……私からしたら覚えが悪いあなたも同類よ」ヒソヒソ

瑞鶴「えぇ……」



 鎮守府 食堂

提督「……」ガツガツ

瑞鶴「そ、そんなに慌てて食べなくてもいいじゃん。お話しながらゆっくり食べよ?」

提督「む……確かにな。この後の執務もないのだ、慌てることもないか」

翔鶴「ええ、あまり急いで食べては体にも悪いですし。どうぞ、お茶をお持ちしました」

提督「わるいな。どうも早食いが癖になっているようでな」

加賀「――いえ、おそいですね。私はもう食べ終わりました、おかわりをしてきます」

提督「……そうか。まぁ、よく食べておけ。最近は近海で潜水艦を見つけても驚かないような戦況だからな、いつ輸送が泊まるかも分からん」

加賀「は? それは困ります。私も対潜哨戒にあたりましょう」

提督「冗談だ……無茶苦茶言うんじゃない……」

加賀「いえ、私には成算があります。春日丸でも結果を上げられるのであれば、私であれば一日50隻はかたいはずです」

提督「はぁ……お前はお前の仕事がある。馬鹿なことを考えて以内で、さっさとおかわりでもなんでもしてこい」

加賀「了解しました」シュババ

提督「なぁ、翔鶴、なぜ私の冗談は受け容れられないのだ」

翔鶴「うーん、すみません。ちょっと私には……」

瑞鶴「いやいや、真顔だからでしょ……。もうちょっと親しみをこめて微笑みながら言うだけでも随分と印象違うと思うよ?」

提督「む。こ、こうか」ハッ!

瑞鶴「それすっごい馬鹿にしてる感じだから煽ってるだけだよ……」

提督「そうか……では、こんな感じでどうだ」ニタァ

瑞鶴「提督さんに期待した私が間違ってたからもうやめよ? これ以上は傷しか生まない気がするもん」

提督「な、んだと……お前も蒼龍も散々にいいおってからに! もういい! 翔鶴、お前はどう思う?」

翔鶴「え? えっと……さっきの笑顔もいいんじゃないですか?」

瑞鶴「絶対、嘘だよ! 翔鶴姉はすぐそうやっていい子ちゃんぶって提督たちの点数を稼ごうとする!」

翔鶴「そ、そんなことは……」

加賀「うるさいです」 ポカっ

瑞鶴「ひぃん! い、いきなり何するんですか?!」

加賀「折角、おかわりを持ってきたんです。静かに食べさせなさい」

瑞鶴「こ、この、調子に乗って――!!」

加賀「いいでしょう。焼き鳥にしてあげます、かかって――」

提督「やめんか! 馬鹿者!!」

瑞鶴「……ちぇ」

加賀「申し訳ありませんでした」

提督「はぁ……もういい。先日の一件と違って取っ組み合いになったわけでもない」

瑞鶴「はい……」

加賀「……」ガッツポーズ

?「駄目ですよ」


提督「赤城か。どうしてここにいる」

加賀・瑞鶴「!?」

赤城「食堂なんだから昼食に来たに決まってるじゃないですか。それよりも二人の処分です、お休み中の提督を煩わせたんです。鎮守府外周10周ぐらいはしてもらいましょう。ね? 翔鶴」

翔鶴「え、いえ、それはちょっと……重過ぎではないですか……?」

赤城「は?」

翔鶴「あ、いえ、なんでもないです……」

瑞鶴「翔鶴姉ぇ……」

提督「私は休みだ。逆にこういったときの無礼こそ大目に見てやるべきではないのか?」

加賀「そ、そうです! 赤城さん、私は瑞鶴のために――」アワワ

赤城「言い訳は結構です。そんなことしても何の生産性もありません」

加賀「そ、そういうわけではなくてですね……えっと、あれです! 赤城さ――」

赤城「おやつ抜きと外周どっちがいいですか?」

加賀「走ってきます……」

赤城「ええ、ええ、大丈夫ですよ、大丈夫。加賀さんなら簡単に出来ると信じています」

加賀「はい……ん?」ピコーン

赤城「どうしました、加賀さん?」

加賀「赤城さん、瑞鶴の分は私が走ります! その代わりに瑞鶴の分を抜きにしてください!」

赤城「は? ……ああ、なるほど。く、くふ……い、いいですよ」

加賀「では、いってきます!」

 バターン!!

赤城「くっくっく……それではお騒がせしました。私は執務室のほうで食べますから提督はごゆっくりしていてください」

瑞鶴「あ、あの、私、本当にいいんですか……」

赤城「別にいいんですよ? どうせ加賀さんがなにかやったんでしょう? 提督も不問にするとおっしゃってるんだから、私が取り立てて目くじら立てる必要もないですし。最初っからあなたを走らせる気もなかったんですけど、まぁ、加賀さんに感謝しておいて下さい。」

瑞鶴「……ありがとうございます」

赤城「どういたしました。それでは失礼しますね」

提督「……あまり根を詰めるなよ。明日は私もいるんだ、なにも今日中に全てを終わらせる必要もない」

赤城「うふ……ええ、ええ、大丈夫ですよ、大丈夫」



 鎮守府 間宮

瑞鶴「さっきはびっくりしたぁ……」

提督「それは私の台詞だ。間抜け」

瑞鶴「……ごめんなさい」

翔鶴「……」

提督「……どうだ、うまいか? この間、弥生と来た時に出してもらったのだが、奴も随分ときにいったようだったぞ」

瑞鶴「うん!」

提督「そうか」

翔鶴「うふふ……提督も甘いものお好きですもんね。弥生ちゃんは役得でしたね」

提督「違う。弥生が食べたいと言うから連れてきただけだ、私の意志はそこに介在しない。第一、帝国軍人たるもの清貧を第一として甘いものなど――」

瑞鶴「ぷっ……本当かなぁ?」

提督「おい、何をにやついている!」

瑞鶴「べつにぃ。なんでもありませーん」

提督「はぁ……疲れる奴だ。少しは翔鶴を見習え。そんなことだから加賀にひよこだ、七面鳥だ、アホウドリだと言われるのだ」

瑞鶴「ちょ!? それはひどくない!?」

翔鶴「まぁまぁ、それにしても本当にこの抹茶パフェおいしいですね」

提督「そ、そうか? いや、私には良さが分からんのだがな」

翔鶴「うふふ……」

提督「まぁ、これで士気も上がっただろ。午後の訓練も頑張れよ」

瑞鶴「あ……訓練といえば、このあとの教官、蒼龍さんだ……」

翔鶴「あ……」

瑞鶴「折角、おいしいもの食べてるのに憂鬱になっちゃった……」

提督「なんだ? 蒼龍の訓練はそんなにきついのか?」

瑞鶴「きついのは当たり前なんだけど、分かりにくいんだよね。すっごい感覚派って言うか……」

翔鶴「この間の急降下爆撃の練習のときは海に艦載機を叩きつけるようにしろって言ってたわよね」

瑞鶴「ああ、あれ、本当に出来る気がしなかったよね……で、本当に落としちゃったら物凄い悲しそうな顔するから余計にたちがわるいって言うか……うん:

翔鶴「あのとき『私の教え方が悪いのかなぁ……』って仰ってたのよ……胃がキュってなったわ」

瑞鶴「あれならいっそ飛龍さんみたいに怒ってくれたほうがいいよね……」

翔鶴「あ、提督、申し訳ありません……」

提督「まぁ、これぐらいの愚痴ぐらいは聞いてやる。私も昔は先任や同期に上官の愚痴を言ったものだ」

瑞鶴「うん、ごめんね? 折角だからなんかたのしい話するよ」

提督「だから、気にするなと言っているだろ。お前達から一航戦、二航戦の評価を聞くのもおもしろいものだ」

瑞鶴「え?」

提督「だからお前らを教えてる全員分の評価を私に聞かせてみろ。お前達の先任は奴らかもしれんが、私はその上官だぞ? 奴らがお前たちを評価するように、奴らを私が評価してやろう」

瑞鶴「ぷっ……面白そう! それだと次は飛龍さんだよね」

翔鶴「飛龍さんはそうですねぇ……我が強いというか……」

提督「ほう、詳しく言ってみろ」


翔鶴「蒼龍さんに教わったとおりにやっても、自分の教え方に会わないと飛龍さんはすぐに直すように言ってくるんです。それに蒼龍さんに輪をかけて、感覚派なのでちょっと理解するのも難しくって……」

瑞鶴「そうそう。あの人が素直に引くのって赤城さんに教えてもらったって言ったときだけだよね。あたし達の提案なんか鼻で笑って終わりだもん」

翔鶴「ふふ……この前は瑞鶴、物凄い怒られてたものね」

瑞鶴「む……だって一生懸命、どうすればうまく良くか考えてきたのに全否定なんだもん。それでちょっと反論したらあんなに怒るなんておもわなかった……」

提督「なるほどな、よし、それでは今度、訓練を見に行ってやる。その際に態度があまりに無茶だと思ったら飛龍の訓練は減らそう」

瑞鶴「ほんと!?」

翔鶴「……だけど、私としては飛龍さんはいい教官だと思います。言ってることは難しいですけど、確かに理解してみると理にかなってますし……」

瑞鶴「それは翔鶴姉は言われたことばっかりやってるからじゃん。もっと自分でいいと思ったこともやるべきだよ!」

翔鶴「そうかしら……実際、私達がこの鎮守で建造されてから3年しかたっていないのだし、まだまだそんなことをするほどじゃないとおもうの。先輩のおっしゃったことを素直にやっていく段階じゃないかしら?」

瑞鶴「む。それでも逆に言えばもう3年だよ?」

翔鶴「そ、それはそうだけど……」

提督「それはお前達がおいおい考えて行かなければならないことだ。そこらへんの相談であれば蒼龍に聞いてみればいい、親身になって話を聞いてくれるのではないか?」

瑞鶴「あぁ、蒼龍さん、優しいもんね! 真剣に聞いてくれそう」

提督「そういうことだ。人間誰しも得て不得手はある、それを把握してうまく使ってやれ」

瑞鶴「うん!」

提督「次はそうだな……赤城はどうだ? あいつは艦載機の運用レポートや報告書を読んでいるからな、どちらかといえば理論派だと思うが」

瑞鶴「私は赤城さんの訓練好きだよ。細かい数字まで確りと出してくれてなんでも理由を説明してくれるからすっごい分かりやすいもん」

翔鶴「逆に私は飛龍さんのほうが……赤城さんのいう数字は細かすぎて理屈は分かるんですが、真似できそうにないです」

瑞鶴「ああ……確かに。あの人、感覚で精密機械みたいな艦載機運用するもんね……。そういう意味ではちょっと理屈倒れなのかな」

提督「なるほどな飛龍と蒼龍が感覚派で赤城が理論派か……そこまではイメージどおりだが、お前たちには驚いたな」

翔鶴「?」

提督「なに、普段のお前たちであれば逆の意見になりそうだと思ったのだ」

瑞鶴「まぁ、なんだかんだで翔鶴姉はおおらかだからね。あんまりきっちりきっちりとやるのは苦手だよね」

翔鶴「そんなことは……」

提督「ふむ、こんごのお前たちの運用にも活かせる有意義な話であったな。よし、私はもう少し鎮守府を回ってこよう。意外にもこういった話を聞けるかもしれないと分かっただけでも収穫だ」

瑞鶴「? 加賀さんがまだだけど」

提督「聞かなくても分かる」



翔鶴「提督、勘違いなさってます……加賀さんはああ見えてすごく教官としては優秀なんです。ね? 瑞鶴」

瑞鶴「うん。翔鶴姉の言うとおり加賀さんの訓練は分かりやすいよ。多分、一番なんじゃないかな?」

翔鶴「私も加賀さんが一番だと思います」

提督「は? あの何を考えてるか分からない奴が一番なのか?」

翔鶴「はい」

提督「頭が痛くなってきた……うちの空母どもはそろって間抜けばかりか……」

瑞鶴「いやいや、その評価は加賀さんに失礼でしょ。あの人、赤城さんと飛龍さんの中間ぐらいだし、すっごい丁寧に教えてくれるのよ」

翔鶴「赤城さんや飛龍さんが担当の時は一度で覚えないとものすごい怒られますけど、加賀さんと蒼龍さんは何度でも教えてくれるんです」

提督「冗談はやめろ。家庭教師のコマーシャルみたいになってきているぞ」

瑞鶴「いや、本当だって。あれで赤城さんに言われたことは確りこなすし、やさしいところもあるんだよ? さっきのもあたしと翔鶴姉の喧嘩を止めようと、悪役を買って出てくれたんだと思うし……」

翔鶴「そうです! 私もそう思います! それに瑞鶴のぶんまで走るなんて言ってくれましたし、なんだかんだで後輩思いなんだと思いますよ。ちょっと不器用だから失敗しちゃうだけだと思うんです!」

提督「そ、そうか……ど、どうやら私の目が曇っていたようだな」

瑞鶴「分かってもらえれば――あ! いけない! もうこんな時間じゃない! 訓練に遅れる!」

翔鶴「え? ほ、本当だわ……提督、失礼します!」

提督「ああ」

翔鶴「そ、そうだ、これあとで読んでください」

提督「む? メモか?」

瑞鶴「ちょ、ちょっと翔鶴姉、急がないと遅れるよ!」

翔鶴「あ、あのさっき言ったお話したいことなんですけど――」

瑞鶴「ちょ、ちょっと本当に間に合わなくなるって!!」

翔鶴「――ごめんなさい! すぐに行くわ!」

提督「はぁ……落ち着けというのに……」



 鎮守府 本棟前

蒼龍「はぁはぁ……て、提督、五航戦の二人とご一緒だったんじゃないんですか?」

提督「? あいつらならお前の訓練があると練兵場に走っていたぞ」

蒼龍「あちゃー、遅かったかぁ……」

提督「なにか緊急の連絡か? それであれば放送を使え」

蒼龍「あ、いや、そういうわけじゃなくて書類仕事があるから今日は加賀さんに代わってもらったんです。それで謝らないと、と思って……」

提督「……加賀は随分と後輩に慕われているようだし、ちょうど、いいじゃないか」

蒼龍「えぇ……イメージで物言うのやめたほうがいいですよ?」

提督「む。どういうことだ?」

蒼龍「だって、加賀さん、理屈は適当だし、自分がなに教えたか分からなくなって何度も同じこといってるんですよ? それに普段からあの態度だから五航戦の二人にも嫌われてるだろうし……本当に悪いことしちゃったなぁ」

提督「くっくっく……」

蒼龍「い、いきなりどうしたんですか?」

提督「い、いや、そ、それで加賀はそんなに駄目なのか?」

蒼龍「駄目って言うか論外ですよ。赤城さんが言ってたことを断片的に覚えてて話してるんですけど、なんか微妙にずれてるんですよね。この前も飛龍が適当なことを言うから自分の訓練が意味なくなってるって珍しく赤城さんにも愚痴ってたんですから! それにさっきも瑞鶴の分まで走ればおやつが2倍になるとかわけの分からないこと言って走って――」

提督「くっくっく……あっはっはっは!!」

蒼龍「ちょ!? だ、大丈夫!?」

提督「い、いや、なに、くくっく……本人たちにそれを絶対に教えてやるなよ。ぷっ……いや、あれで、加賀とはうまくやっているようだぞ……ははは!」

蒼龍「はぁ? 適当なこと言っちゃ駄目ですよ」

提督「む……それよりも問題は五航戦の間じゃないのか?」

蒼龍「それこそ心配ないでしょ。あんなに仲のよさそうな艦娘も珍しいじゃないですか、あとは大井と北上とかかな?」

提督「む……そうか」

蒼龍「本当に大丈夫ですか? まだお酒残ってるんじゃないんですか?」

提督「そんなわけないだろ!」

蒼龍「えぇ? ちょっと信用できないなぁ……」

提督「お前という奴は……もういい! 私はこれから対潜哨戒部隊の視察に行って来る!」

蒼龍「はぁーい。でも、気をつけてくださいよ? 千鳥足で海に落ちたら心臓麻痺なんて間抜けなことになったらさすがの私でも泣くに泣けませんから」

提督「……だから、もう酔っていない!」

 五航戦編 艦

というわけで五航戦編 艦やで。
奇跡的なバランスの上で加賀は鎮守府にいる……!
正直、赤城さんがつれまわしてるの鉄砲玉に出来るグリンメルスハウゼンみたいなもんだとおもってるからじゃない?(適当)

翔鶴ねぇの手紙は個別の話で回収していきます。

次、五十鈴ですね。

提督から五十鈴への感情度 ↓コンマ以下
五十鈴から提督への感情度 ↓↓コンマ以下

は? ちょっと回線切れてたらすごいコンマ来てて草

五十鈴から提督への感情度が90overです。好感度コンマになります。

提督から五十鈴への好感度 ↓コンマ以下
五十鈴から提督への好感度 ↓↓コンマ以下

あ……これは初のパターンやね、逆はミッチがやったけど……

提督から五十鈴への感情度:73  提督から五十鈴への好感度:13
五十鈴から提督への感情度:100 五十鈴から提督への好感度:11

五十鈴→中立

とりあえず今日はここまで。
既出の子の話ですが、だいぶ、まとまりましたので一回、お品書きをあげておきます。安価でその中から番号を選んでもらって消化していく形になります。
新しい子のコンマをとる場合は名前を書いてもらうやで。
あとせっかく皆さんに読んでいただけているのでゲーム性(?)を増やすためにも特定の艦娘同士の感情度でその話が開放されるみたいなことも考えてみました。これとこれの組み合わせでドーン! みたいな……

あと、この子のこんな話はないのか?とかありましたら書いてもらえれば臨機応変に対応します(無能)
お品書きについては順次、更新していきます。

最後になりましたが本日もありがとうございます。

おつー
赤城さんのヤバさに気付いてる娘と知らない娘で噛み合わない会話とか

>>909
あきつが段々提督の人となりを理解して言って一応の和解をする話を是非

個人的には空母の訓練視察は見たい
提督が教官にどういった評価するのか気になる

()内がメインのキャラと話の時間軸指定になります。【】内がそのお話の開放条件です。
見にくいですがかんべんな! 2スレ目開始時点で安価取るのでタイトルからどれ見たいとか考えてみてもらえれば幸いです。

 おしながき

1、比叡と提督とうなぎのゼリー寄せ(比叡、金剛)
2、弥生の提督語教室(弥生、神通)
3、赤城日記(赤城)
4、曙ほのぼの(曙)
5、潮奮闘記(曙)
6、羽黒翔ぶ(羽黒)
7、提督~追想の刻・独逸編~(提督、グラーフ・過去)
8、あきつ丸VS提督(あきつ丸)
9、対潜哨戒部隊記録(朝潮、由良、五十鈴)
10、加賀の鎮守府ぶらり旅(加賀)
11、霞の不覚(霞・過去)
12、霧島と榛名と提督と(霧島、榛名)
13、懺悔(蒼龍)
14、我らの手に栄光を(飛龍)
15、誰がために幸運の鶴は翔ぶ(五航戦)
その他、新艦好感度コンマ(記名)

【未開放】
ドイツ組と観劇(ドイツ艦)【プリンツ・呂500の感情度コンマで開放】
潜水艦呼称争議【伊19・伊164・伊8・伊401の感情度コンマで開放】
初期艦はなんでもしってる【叢雲の感情度コンマで開放】
提督改修工廠【暁型の感情度コンマで開放】
特務艦【間宮の感情度コンマで開放】
冷戦【多摩の感情度コンマで開放】
二航戦の憂鬱【雲龍型・大鳳の感情度コンマで開放】
第八駆逐隊、出撃!【大潮・荒潮の感情度コンマで開放】

とりあえず、今思いついてるのはこんな感じ。
それではおやすみやで~

加賀さん実力は赤城さんに勝るとも劣らないし多少はね?

やっぱグラーフ、赤城、蒼龍が気になるなあ、ドロドロしてそう

フアー!
徹夜明けの日に出した発注書でかず間違えてて大草原。これは今日帰れんかもしれんね……
全部、あのクソ長いギミックがあかんのや……

というわけで、夜更新できるか分からんのでお昼休みの今のうちに更新します。
急ですまんな。

>>911>>923
観劇終わって赤城さんと蒼龍がグラーフと提督の間の微妙な感じに気づけば出現するで

>>913
8番進めて行けば起こせます

>>915
採用するやで


XX――年 ――月 ――日

 ―― ――

――「うぐっ……――て……」

――「大丈夫、大丈夫だから。――? もう少しで――」

――「――……」

 ――ン!

――「へぇ……」

下士官A「今の――はなんだ!?」

下士官B「――殿の部屋から聞こえたぞ!」

――「そ――んだ……――」

――「ち、違! ゲッホ……――……――」

――「……そんなに取り繕わなくても。――よ、――一番、私が――」

少将「おい! なんの騒ぎだ!! ちっ! ――を拘束せよ!」

――「ま、まってくれ! ――聞いてくれ!」

五十鈴「うふ……うふふ……あははは……!!」



――15:00――

鎮守府 対潜哨戒部隊詰め所

朝潮「やはり敵潜水艦の近海への侵入が前月の同時期と比べて10%ほど増えています」

五十鈴「……あれだけ沈められてまだ数を増やすなんて五十鈴たちを馬鹿にしてるのかしら」

由良「五十鈴姉、落ち着いて。朝潮さん、まずはどうして増えてるのかを考えてから提督さんに御報告しましょう」

五十鈴「提督に……? 別に潜水艦への対処は私達に一任されてるんだから報告は必要ないんじゃない?」

朝潮「いえ、五十鈴さん、ここまで数が増えてきたのですから、当然、指令に報告するべきだと思います。ここを抜ければ重要航路があるとはいえ、ここまで潜水艦を集中させる意味が朝潮には見出せません」

由良「私達に見つからないように潜行するのはむりだと判断して、数の暴力で無理やり突破を狙ってるって言うのはどうですか?」

五十鈴「その可能性がたかいんじゃない? けれど奴らも間抜けよね、これぐらいで飽和攻撃のつもりなのかしら」

朝潮「むむむ……その線で一度、報告書をまとめて御報告しましょう」

由良「それなら私が今日は内勤ですし、まとめておきますね。ね?」

朝潮「いえ、資料などは一度、まとめてますのでたいした作業でもありません。朝潮がやります」

五十鈴「駄目よ。朝潮は最近、無理しすぎよ。由良に任せておきなさい」

由良「五十鈴姉のいうとおりですよ。朝潮さんはここ最近、頑張ってますし、これぐらいはお姉さんに任せ下さいね。ね?」

朝潮「……はい、了解しました! それでは朝潮は昨日、潜水艦が集中していたR地点を集中的に哨戒してきます」

由良「僚艦の方の変更はなしでよかったですか?」

朝潮「はい、私と大鷹さん、夕張さん、皐月の四名で変更ありません」

 コン、コン

朝潮「? どうぞ」


提督「失礼する。――な、なぜ五十鈴がまだいる? お前は出撃しているはずではないのか?」

五十鈴「あら、五十鈴がいたら何か問題でもあるのかしら? それと残念ね、朝潮に午後と午前の哨戒任務変わってもらったのよ。これから出撃するのは朝潮、鎮守府で待機するのは五十鈴。Hast du verstanden?」

提督「そ、そうか……すまなかったな」

朝潮「司令官、お疲れ様です!」ビシッ!

提督「ああ、ご苦労。それとだな、今日は休みを取っている。そんなにかたくならなくていい」ビシ

五十鈴「ふーん、あんたが休むなんてめずらしいわね。明日は雪でもふるんじゃないかしら」

提督「……ゆ、由良もご苦労だな。この間の食事はうまかったぞ、、よければまたもってきてくれ」

由良「え? あ、あの、提督さん――」

提督「お前達であればとくに問題もないだろう。私はこれで失礼するが、この後の任務も励んでくれ」

朝潮「はい! 朝潮におまかせください!」

提督「……ああ、それではな」

五十鈴「ふん!」

 パタン……

由良「提督さん、行っちゃった……こんなこと聞くのはどうかと思うけど五十鈴姉って提督さんのこと嫌いなの? ちょっと態度が露骨すぎてびっくりしたわ」

五十鈴「なによ、なんか文句あるの?」

由良「そんなことはないけど……」

朝潮「いえ! 五十鈴さんと司令官は爆雷による敵潜水艦への先制攻撃について共同で発表したレポートもあるぐらいですから、仲が悪いとは思えません! きっと弥生が言っていた照れ隠しです!」

五十鈴「ちょ、ちょっと! 朝潮、あんたなんでそんなこと知ってるの!? あんなの要求される対潜能力と練度が高すぎてすぐに見向きもされなくなったのに!」

朝潮「あ、いえ、五十鈴さんの爆雷投射が独特だったのでちょっと……」

五十鈴「調べたって言うの!? あー、もう、そのことはすぐに忘れなさい! じゃないとひどいわよ!」

朝潮「ですが――」

五十鈴「い・い・か・ら!!」

朝潮「はい……」

五十鈴「いい? 2度と私の前であの話をしないで。いいわね」

朝潮「……」

五十鈴「返事!」

朝潮「……了解です」

由良「ちょ、ちょっと五十鈴姉さん、それぐらいで――」

五十鈴「うるさい!」

由良「!? ご、ごめんなさい……」

五十鈴「あ――ご、ごめんなさい。ちょ、ちょっと我を忘れたわ……疲れてるみたいね。休んでくるわ」

由良「五十鈴姉……」


 XX11年 1月

 日本 軍令部

提督「おはよう。私が今日から君の指揮官になる提督だ、よろしく頼む」

五十鈴「独逸、がえりなんですってね」

提督「あ、ああ、そうだ。今まではずっと独逸で駐在武官を務めていた」

五十鈴「さすがは私の指揮官ね。多聞に五十六も私の艦長を務めたのよ、あなたも独逸駐在武官なんて随分期待されてるみたいね。せいぜい彼らを目標にして頑張りなさい」

提督「あ、ああ……」

五十鈴「なによ、頼りない返事ね。しっかりなさい」

提督「すまない。すこし人と話すのが苦手でな……」

五十鈴「そんなんじゃ上に睨まれるわよ。苦手とか言ってないで努力しなさい」

提督「ああ、善処する。それと私は今まで航空母艦や艦載機運用について研究してきたものだから水雷戦隊についてはうとい。迷惑をかけるかもしれんが、よろしく頼む」

五十鈴「へぇ、航空母艦の研究なんて本当にエリートなのね」

提督「嫌味になるかもしれんがこれでも銀時計組だからな。順風満帆の軍歴だと思う」

五十鈴「はいはい、それでも上がどんどん戦死してるからの昇進っていうのは忘れちゃ駄目よ? 今の地位だって実力じゃなくて補填っていう意味合いが大きいはずなんだから」

提督「肝に銘じておく」

五十鈴「素直でいい子ね。水雷戦隊のことで分からない事があったら五十鈴に聞きなさい、しっかりと教えてあげる」

提督「ああ、よろしく頼む。そ、そうだな……少し暑くないか?」

五十鈴「正気? 寒いぐらいだと思うけど……」

提督「そ、そうか? わ、私は暑がりでな、軍帽が蒸れてしょうがないのだ」

五十鈴「?――って、きゃ!」 バサ! バサ!

提督「な、なんということだ! 軍帽の中に鳩が入ってしまっていたようだな」

五十鈴「ちょ!? ちょっとあんた、なに考えてるのよ!?」

提督「あ、いや、独逸にいた時はうけたんだが ……」

五十鈴「!? ちょ、ちょっとそれは日本人が勘違いされたんじゃないの? 皆が皆、頭から鳩出すなんて思われてたら最悪よ!?」

提督「そうか……よくよく考えればあぶない橋を渡っていたのかもしれない」

五十鈴「あ、あれね、多聞たちも変わってたけどあなたも相当なのね……苦労しそうだわ」

提督「まぁ、待て。次はこの中から一枚、私に見えないように選んでほしい」

五十鈴「こんどはトランプなの? 本当に手品がすきなのね……」

提督「すきと言うか、同期に『お前は口は動かないが、手先は器用に動くな』と言われてな。それで人と話す前に場を和まそうと……うむ」

五十鈴「あ! それ少将の真似?」

提督「ああ、そうだが……似ていなかったか? こちらも少し自信があったのだが……」

五十鈴「そっくりよ! 海軍大臣の横でべらべら喋ってるのよく聞くけど、そんな感じよね!」

提督「そうか、よかった。まぁ、とりあえず」

五十鈴「はぁ……いいわ。のってあげる。はい、一枚とったわよ」


提督「それではそのカードを確認――」

五十鈴「したわよ」

提督「そ、そうか……では、山札に戻してくれ」

五十鈴「はい」

提督「あとはこれを君がシャッフルしてくれ」

五十鈴「あなたがシャッフルしないの?」

提督「私がやったらタネが一発でばれそうだからな。どうぞ」

五十鈴「ふーん」シャッ シャッ シャ

提督「クルッポー、クルッポー」

五十鈴「ぶっふ……ちょっとあんた、いきなりやめなさいよ:

提督「鳩に話しかけただけだ。気にせずどうぞ」

五十鈴「調子狂うわね……。はい、どうぞ」

提督「ああ、手間をかけさせたね。むむ……あれだ、これは数字は2」

五十鈴「へぇ」

提督「スートはうーん、これはあかいなぁ。トマトかもしれん」

五十鈴「そんなスートないわよ。へたくそな話芸はいいから、当ててみなさいよ」

提督「話芸で楽しませるのも手品師なのだが……まぁ、いい。ダイヤの2だな」

五十鈴「当たり! 手品とはいえ、本当によく当てたわね。平凡な乾燥になっちゃうけどすごいわね」

提督「はっはっは……そうだろう、そうだろう」

五十鈴「ウザ」

提督「……ちなみに君はダイヤのスートの意味を知っているか?」

五十鈴「えーと、ダイヤは幸福と冨だったかしら?」

提督「そうだ、そして数字は2。私はこの手品の結果が、これから二人で幸福と冨を享受して行くと言う暗示なんだと思うが、君はどう思う?」

五十鈴「呆れた、それがいい体から手品始めたの?」

提督「……まぁ、そういうことだ。艦娘を指揮するのは初めてどうもつかみが分からなかったのだが、こんな感じで問題なかったのだろうか?」

五十鈴「ふふ……それを私に聞いてもしょうがないじゃない。でも、あなたの言う手品の結果も気に入ったわ。これからは二人でがんばっていきましょう?」

提督「!! ああ、よろしく頼む」

五十鈴「ええ、任せておきなさい。あなたなら大将でも元帥にでもしてあげるわ」

提督「ああ、たのもしい言葉だ。期待している」

五十鈴「ふふ……」

 五十鈴編 艦

ちょっと確認してる時間なかったので誤字・脱字は許してくれめんす。
提督がなんでこの面白人間から鉄面皮になったかは五十鈴とかの話を進めてください。
更新したおしながきは鳳翔さんおわったら、鳳翔さんぶんも含めてあげます。

とりあえずの感情度コンマ

提督から鳳翔への感情度 ↓コンマ以下
鳳翔から提督への感情度 ↓↓コンマ以下

普通に嫌がられてる……


提督から鳳翔への感情度:59
鳳翔から提督への感情度:24

あお過去のお話でも提督と少将よびですが、分かりやすくするためで階級はもちろん違います
だから大佐の少将ですとか謎発言が出るかもしれんので気をつけていただければ幸いです。

おつの
うーん、グラーフとちゃんと進展してればこんなに酷くならなかった感じか?
おのれ少将許すまじ……ってもう断罪されてましたね

五十鈴ちゃんヤンデレ化?

その内、当時大佐だった少将は戦死にて二階級特進して大将になりました

とかなったらわけわからん様になるな

普通に飲み会して帰ってこれました。むこうで発注書とまってて助かったわ……常識的に考えたらありえない数字で逆に良かった、本当……
明日の更新ですが、お昼休みに更新していきます。
つまり12:00~16:00あたりやね。ほぼゲリラで申し訳ない。一応、投稿する30分ぐらい前に一度、平日の昼間なのでageる予定です。

>>939
多分、グラーフのおかげでもっと穏やかな性格になってたんじゃないかなって。

>>941
ヤンデレというか、うん……もっとたち悪くなりそうで五十鈴好きには申し訳ない。

>>944
それは1も懸念していたんですが、個別の名前をつけるのはちょっと抵抗がありますのでこのままでいきます。
一応、旧軍の制度流用して少将は昇進して3年ほどで、特に大きな戦績もなく戦死なので特進してない設定になります。なので少将の最終階級は少将で打ち止めです。
提督の少将→中将の場合はMI作戦の回想で詳しくやる予定ですが、そこら辺のごたごたで昇進した特例になります。
正直、年齢と階級については1も結構、違和感あるのですが、五十鈴の話どおり上の世代が深海棲艦との緒戦でごっそりと戦死したので昇進が生きてるうちは早いぐらいに思っていただければ幸いです、


あとこれはお願いになるのですが1000の特典でなにか良いのがあれば書いていただけると幸いです。埋めネタでも投稿しようとしたけど『利根さんの将棋講座』とか誰得しか思いつかなかったので没にしました。スレ立て初めての1はなんも思いつかんのや……無能ですまぬ……
また鳳翔さんも3000文字程度(多分)で短くまとまりそうなのですが、鳳翔→萩風までいくとスレもちそうもないので、明日からは2スレ目たてて、萩風からはそこでやっていく予定です。なのでスレ埋めもかねてご意見・疑問などあったらどんどんどうぞ。
というか、埋めるよりもHTML化の依頼出したほうがいいのか、ちょっと判断しかねている感じです……。

最後になりましたが、明日は2スレ目初日ということもあって、明日は安価で募った既出の子のお話と萩風の2本立ての更新になる予定です。
その後はとりあえず隼鷹までは感情度コンマやって、本格的に安価に移行していきます。
明日の安価は鳳翔編投下して2スレ目にテンプレはったあとにすぐ取る予定です。

昼休みとれなさそう…すまぬ…すまぬ…
鳳翔編ですが22時から更新します 荻風と既出は明日になりそうです

埋めネタですがsage進行で短いの一つやる予定です。
多分、3レスぐらいで終わる予定。


 鎮守府 料理処・鳳翔

鳳翔「はぁ……」

龍驤「なんやこんな真昼間からため息なんかつきよってからに辛気臭くてかなわんわぁ」

鳳翔「ここ最近、蒼龍がなにか疲れたような顔をしてて心配なの……それにちょっと気になることもあって」

龍驤「蒼龍が? あの子に限って無理してるってこともないやろ。それよか鳳翔の方が無理してへんか? どうも最近、味がちょっとばっかし濃いで」

鳳翔「はぁ……やっぱり。ちょっと最近、味付けがまとまらないとは思っていたんだけど」

龍驤「まぁ、こんなん好みの範囲やろ。実際、うち以外の奴で気づいたのおるん?」

鳳翔「直接、私にいってきた子はいないけど、内心ではどう思ってるか分からないし……」

龍驤「あかん、あかん。そんなこと考えてたら生きていくのがつらくなるだけやで? 提督を見てみ、あんだけ大淀に悪態つかれても球磨に邪険にされても我関せずに生きてるやん」

鳳翔「……はぁ、それも問題なのよね」

龍驤「どないこっちゃ」

鳳翔「だって、飛龍はまだいいとしても赤城や蒼龍はこの鎮守府に来てから随分と変わったと思うの」

龍驤「まぁ、あんたがあいつらの教導やったんは随分前やん。そりゃ変わりもするわ」

鳳翔「……そうかしら。私は提督がなにか良くない影響をあたえている気がして」

龍驤「……滅多なこというなや。神通あたりに聞かれたらえらい勢いで食って掛かってくるで」

鳳翔「ええ、気をつけるわ。はぁ……それにしても蒼龍がこのままじゃ倒れてしまうんじゃないかと不安で不安で……」

龍驤「ははは……蒼龍だって子供じゃないんやからそこまで気にする必要ないやろ」

 ガラガラ


提督「失礼するぞ」

龍驤「お、噂してればなんとやらやね……どないしたん?」

提督「龍驤か……先日はご苦労だったな」

龍驤「ははは……ねぎらってくれるなら。これ、奢ってや」

提督「ああ、それぐらいなら構わんぞ」

龍驤「おっ! 太っ腹!」

提督「はぁ……鳳翔、すまんがなにか作ってもらえんか? どうも五航戦と一緒に食事を取ったのだが、腹が減ってきてしまってな」

龍驤「おうおう、提督はほんまにようさん食べるわ。まぁ、加賀あたりには負けるけどな」

提督「あんな奴と一緒にされたくない」

龍驤「あはは……」

鳳翔「あ、あのどんなものをお作りすればよろしいでしょう?」

提督「簡単なもので構わん。腹にたまって、塩がきいてればそれでいい」

龍驤「その注文は料理人に失礼やろ。なんかもっと言い方ないん?」

提督「む。それでは何かお勧めのものでもあればそれを出してくれ。あとは漬物とどんぶり飯を持ってきてくれ」

鳳翔「は、はぁ」

龍驤「ほれみい、そんな注文されて鳳翔も困ってるわ」

提督「そうか」

龍驤「注文、変えのかーい!」

提督「龍驤、お前、昼間から酔っているのか……?」

龍驤「よっとらんわ!」

提督「それにしてはえらく騒々しい――ああ、普段からうるさい奴だったな。すまん」

龍驤「おう、表でえや。鳳翔が相手してやるわ」

鳳翔「えぇっ!?」

提督「下らんことを言うな。第一、私としては鳳翔がどんなに困ろうと知ったことではない。この時間から食堂に行くわけにも行かんからきたのであって、別にうまいものを食おうときたわけでもなし」

龍驤「うわぁ……」

鳳翔「……」

提督「な、なんだその目は」

16:名無しNIPPER[sage]
2017/11/28(火) 00:06:30.77 ID:bSBZzfUho
書き手に主体性のない、『どこかでみたキャラクター像』でしか動けてない登場アイドルたちのお話ですねぇ……
もうちょっとオリジナリティとか考えて書いてください。 ま、がんばれ

17:名無しNIPPER[sage]
2017/11/28(火) 00:10:16.21 ID:GaPauJ86o
>>16
これコピペ?
コピペじゃないんだとしたらすごく寒いな


鳳翔「提督……普段から進言しようとは思っていたのですが、もう少し言葉遣いを考えるべきです。それで傷ついている子もいるかも知れないんですよ?」

提督「確かにな……それはこいつを使うようになってよく言われる」

鳳翔「ああ、それが例のカメラなんですね。折角です、私と一緒に撮ってみましょう」

龍驤「あかんて、鳳翔と撮ったって悪い結果出るわけないやん。それじゃあ、提督が付け上がるだけになるで」

鳳翔「大丈夫です。私、提督のこと嫌いですから」

提督「は?」

龍驤「……マジでいってるん? ちょっと、君ぃ、鳳翔にここまで言われるって何したん!? 謝っとくべきやで!」

提督「い、いや、心当たりがない。第一、着任して以来、鳳翔と話したことがほとんどない」

鳳翔「ほとんどどころか4,5回あるかないかですよ! それに着任のときの挨拶も散々でした」

提督「あ、いや、私はなんと言ったか覚えていないのだが……」

鳳翔「『今更、旧式の軽空母を送ってくるなど何を考えてるのだ。当鎮守府の制空権は現有空母で既にまわっていると言うのに……ああ、もういい。下がれ』です!」

龍驤「うわぁ……さすがのうちでもこれにはドン引きや……本人の前でそんなんいうってどういう神経してるん?」

提督「うぐっ!? じ、実際、お前は着任以来、出撃してないではないか……そ、そういう意味では私の言葉は間違って――」

鳳翔「そうですよね、私なんて飯炊き係で十分ですよね」

提督「そ、そういうわけではないのが……あ、あれだ、お前は昔、赤城たちの教官だったのだろ? 精神的支柱と言うか、うむ、そいうものとして出撃しなくても十分に功を上げているというか……」

鳳翔「へぇ、いつの間にか私は随分と高尚な航空母艦になってしまったようですね。同じ時期に一航戦を務めた龍驤は前線で活躍しているのに私は来る日も来る日もまな板の上の食材を相手に格闘しているのですが、そういう私の気持ちってかんがえたことありますか?」

提督「……無いな」

龍驤「嘘でもあるって言えや! おどれはほんまに喧嘩売りにきたんか!?」

鳳翔「龍驤、いいの。この人はこういう人だって私も分かってました……。ええ、確かに私では現状の深海棲艦の艦載機に数で押し負けてしまうでしょう。ですが、これでも元一航戦です。誰にも技術では負けないと言う自負はあります」

龍驤「ま、まぁまぁ、おちつきや。うちかてそんなポンポンと出撃しとるわけやないんやし――」

鳳翔「それでも! それでも、一度も戦場に必要とされないよりいいじゃないですか……こうして包丁をもって厨房に立って、娘のように思っていた子達の活躍を聞いているとひどく惨めな気持ちになることがあるんです……」

提督「う、うむ……」

龍驤「『うむ』やなくて君はもっと気のきいたこと言えんのかい?」ヒソヒソ

提督「なんといえばいいのだ。事実、鳳翔は練度こそ高いが航行速度の面でも搭載数でも使う場面がなかなかないぞ」ヒソヒソ

龍驤「ほ、ほら、五航戦の教官とかどや?」ヒソヒソ

提督「いや、あれらには多くのことを学んでもらおうと一航戦、二航戦をつけたのだが、どうも失敗したようだ……教官内で意見が分裂している……これ以上、増やすのは考え物だぞ」ヒソヒソ

龍驤「ほう! なら丁度ええやん! 鳳翔!」

鳳翔「……なんですか? 私をのけ者にした内緒話はおわりましたか?」

龍驤「ちゃ、ちゃうって! そんな風に言うなんて嫌やなぁ、ちょっと提督から鳳翔のことで相談があっただけなんや」

鳳翔「相談ですか?」

龍驤「五航戦の教官のまとめ役をな、鳳翔に――」

鳳翔「嫌です」

龍驤「はぁ!?」

鳳翔「私は今更、教官がやりたいわけではありません。もう一度、もう一度だけでも航空母艦として働きたいんです……」

提督「かといってもな、お前を入れてもいいような穴は当鎮守府にはない。無理を言うな」

鳳翔「無理ってそんな……もういいです!龍驤、早く写真を撮ってください!」

龍驤「えぇ……そんな意地にならんでもええやん」

鳳翔「あなたはまだ活躍しているからそういえるんです! 早く撮って!」

龍驤「はいはい…・・・」

 カシャッ!


鳳翔「提督……普段から進言しようとは思っていたのですが、もう少し言葉遣いを考えるべきです。それで傷ついている子もいるかも知れないんですよ?」

提督「確かにな……それはこいつを使うようになってよく言われる」

鳳翔「ああ、それが例のカメラなんですね。折角です、私と一緒に撮ってみましょう」

龍驤「あかんて、鳳翔と撮ったって悪い結果出るわけないやん。それじゃあ、提督が付け上がるだけになるで」

鳳翔「大丈夫です。私、提督のこと嫌いですから」

提督「は?」

龍驤「……マジでいってるん? ちょっと、君ぃ、鳳翔にここまで言われるって何したん!? 謝っとくべきやで!」

提督「い、いや、心当たりがない。第一、着任して以来、鳳翔と話したことがほとんどない」

鳳翔「ほとんどどころか4,5回あるかないかですよ! それに着任のときの挨拶も散々でした」

提督「あ、いや、私はなんと言ったか覚えていないのだが……」

鳳翔「『今更、旧式の軽空母を送ってくるなど何を考えてるのだ。当鎮守府の制空権は現有空母で既にまわっていると言うのに……ああ、もういい。下がれ』です!」

龍驤「うわぁ……さすがのうちでもこれにはドン引きや……本人の前でそんなんいうってどういう神経してるん?」

提督「うぐっ!? じ、実際、お前は着任以来、出撃してないではないか……そ、そういう意味では私の言葉は間違って――」

鳳翔「そうですよね、私なんて飯炊き係で十分ですよね」

提督「そ、そういうわけではないのが……あ、あれだ、お前は昔、赤城たちの教官だったのだろ? 精神的支柱と言うか、うむ、そいうものとして出撃しなくても十分に功を上げているというか……」

鳳翔「へぇ、いつの間にか私は随分と高尚な航空母艦になってしまったようですね。同じ時期に一航戦を務めた龍驤は前線で活躍しているのに私は来る日も来る日もまな板の上の食材を相手に格闘しているのですが、そういう私の気持ちってかんがえたことありますか?」

提督「……無いな」

龍驤「嘘でもあるって言えや! おどれはほんまに喧嘩売りにきたんか!?」

鳳翔「龍驤、いいの。この人はこういう人だって私も分かってました……。ええ、確かに私では現状の深海棲艦の艦載機に数で押し負けてしまうでしょう。ですが、これでも元一航戦です。誰にも技術では負けないと言う自負はあります」

龍驤「ま、まぁまぁ、おちつきや。うちかてそんなポンポンと出撃しとるわけやないんやし――」

鳳翔「それでも! それでも、一度も戦場に必要とされないよりいいじゃないですか……こうして包丁をもって厨房に立って、娘のように思っていた子達の活躍を聞いているとひどく惨めな気持ちになることがあるんです……」

提督「う、うむ……」

龍驤「『うむ』やなくて君はもっと気のきいたこと言えんのかい?」ヒソヒソ

提督「なんといえばいいのだ。事実、鳳翔は練度こそ高いが航行速度の面でも搭載数でも使う場面がなかなかないぞ」ヒソヒソ

龍驤「ほ、ほら、五航戦の教官とかどや?」ヒソヒソ

提督「いや、あれらには多くのことを学んでもらおうと一航戦、二航戦をつけたのだが、どうも失敗したようだ……教官内で意見が分裂している……これ以上、増やすのは考え物だぞ」ヒソヒソ

龍驤「ほう! なら丁度ええやん! 鳳翔!」

鳳翔「……なんですか? 私をのけ者にした内緒話はおわりましたか?」

龍驤「ちゃ、ちゃうって! そんな風に言うなんて嫌やなぁ、ちょっと提督から鳳翔のことで相談があっただけなんや」

鳳翔「相談ですか?」

龍驤「五航戦の教官のまとめ役をな、鳳翔に――」

鳳翔「嫌です」

龍驤「はぁ!?」

鳳翔「私は今更、教官がやりたいわけではありません。もう一度、もう一度だけでも航空母艦として働きたいんです……」

提督「かといってもな、お前を入れてもいいような穴は当鎮守府にはない。無理を言うな」

鳳翔「無理ってそんな……もういいです!龍驤、早く写真を!」

龍驤「えぇ……そんな意地にならんでもええやん。ちょっと落ちつこ、な?」

鳳翔「あなたはまだ活躍しているからそういえるんです! 早く撮って!」

龍驤「はいはい、もううちはしらんで……」

 カシャッ!


龍驤「お、写真でてきよったで」

提督「……見たくない」

鳳翔「それが通るわけないじゃないですか。どうぞ提督」

提督「ぐっ、あれだけ言ってきた球磨よりもわずかにひどい……」

鳳翔「それが私の気持ちです。さぁ、出て行ってください」

提督「い、いや、飯だけでも作ってくれんか?」

鳳翔「嫌に決まってるじゃないですか……」

龍驤「いやぁ、さっき鳳翔に図太くなれって言ったけど君ほどになったら、うちも縁切り考えるわ……」

提督「ぐっ」

鳳翔「とにかく、私の不満が解消されるまで提督にだすお食事はありません。さぁ、さぁ」

提督「お、押すな。分かった、分かった、自分で出て行ける。お前のこともよくよく考えておこう……はぁ」

 ガラガラ


龍驤「……鳳翔、あんたほんとにそんなこと思ってたん?」

鳳翔「航空母艦としてもう一度、活躍したかったのは事実です……」

龍驤「はぁ……もううちしかおらんのや、鳳翔が本当に思ってることいってみ?」

鳳翔「……なんだか最近、赤城が怖いの」

龍驤「はぁ?」

鳳翔「なにか最近、凄みが加わったというか……とにかく、何か変わった気がするの」

龍驤「……なんとなく言いたいことはわかるわ。なんか妙な貫禄が出始めよったな。けど、変わりもんの多い鎮守府のまとめ役の一人なんやからそれぐらいは、まぁ……」

鳳翔「それはそうなんだけど……」

龍驤「なんやそんなに心配なんか?」

鳳翔「……私の知らないところで何か良くないことをしているんじゃないか? それを本来ならあの人や私がとめなければいけないんじゃないのか? どうしても心の中でそんな声が響いてるの」

龍驤「……」

鳳翔「私は提督が嫌いです……あの子を変えてしまったかもしれないのに、そ知らぬ顔をしているあの人が……」

龍驤「せやな……」

鳳翔「やつあたりなのは分かっています。私の思い違いかもしれない、それでも嫌な予感がやまないの……うっうぅ……」

龍驤「……」


 鳳翔編 艦

16:名無しNIPPER[sage]
2017/11/28(火) 00:06:30.77 ID:bSBZzfUho
書き手に主体性のない、『どこかでみたキャラクター像』でしか動けてない登場アイドルたちのお話ですねぇ……
もうちょっとオリジナリティとか考えて書いてください。 ま、がんばれ

17:名無しNIPPER[sage]
2017/11/28(火) 00:10:16.21 ID:GaPauJ86o
>>16
これコピペ?
コピペじゃないんだとしたらすごく寒いな

>>953>>954
で二重投稿になっちゃってましたね……制限来てたはずなのになんでや……

というわけで鳳翔編 艦です。
夕食とったら新スレ立てます。

どんなにくるしくても
とんふぁーもって
きっくしたらかてるよ
      ハハ
    ┣((゚∀゚∩┫

    ┃ \  〈┃
       ヽヽ_)

とんふぁーきっく!

      ハハ
   ハハ((゚∀゚∩┫
∵・((゚∀゚(O_ 〈┃

   〉 _O ヽ_)
   (_/

ご飯食べてきました。

↓新スレ
【艦これ】提督「私と艦娘が険悪な関係だと?」 二隻目【安価・コンマ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1512049445/)

こちらでテンプレ貼り終えたら荻風の感情度とって、安価とります。

お前らわかってねぇよ。この提督が期待してないって言うのは逆に期待してるってことで、味に関しては最近味付けが濃いらしいが気にするな。鳳翔が困ろうが知らんのも、休暇だし気を使わんでいいからただ客に料理を出してくれって意味で、そもそもオススメ頼んでるんだから困る事もないはず。(一般客なら)
久しぶりの鳳翔料理にウキウキ気分で来たけど素直になれずに居たら実はお艦に嫌われてて楽しみにしてた料理にもありつけなかった提督の気持ちを考えるんだ。そして酒保でなんか買って一人で寂しく執務室でモソモソ食べてる姿を想像するんだ。
俺は赤城と蒼龍の気持ちがわかった気がする。

上司とスキー行って来ました。往復で8時間近い運転はつかれたーん、もう1の腰はボロボロ……
さすがにいつまでも放置しておくのはあれなので、今日は埋めネタだけ落としておきます。
早朝たたき起こされたのでもう眠いんや……すまぬ……すまぬ

>>973に野生の弥生が居て草はえ散らかした


提督の休日

 XX16年 9月

霧島「はぁはぁ……金剛お姉さま、そろそろお買い物やめませんか? さすがに疲れてきました……」

金剛「OH! お買い物はまだまだこれからデース! あんなの近くで参謀の真似事なんかやってるからそんなにもやしっ子になっちゃうんデース!」

比叡「ま、まぁまぁ、お姉さま、霧島がつかれるのも仕方ないですよ……朝からかれこれずっと歩きっぱなしですし……」

金剛「むぅー、仕方ありませんネー。霧島はさっきの喫茶店で先に席を取っておいてくだサーイ! 私たちもあと一つお店を見たら合流しマース」

霧島「ほっ……了解しました」

金剛「さぁ! 比叡、榛名、私に続きなサーイ! 折角のお給金デース、非番の日に使ってパーッとストレス解消しないと損デース!」

榛名「はい! さぁ、比叡お姉さま、いきましょう!」

比叡「え……私も喫茶店に……って、ちょっとそんなに引っ張らないで――ヒエー!」

霧島「はぁ……」


 駅前 広場

霧島「お姉様たちはよくこんな暑い中、買い物なんて楽しめます……私としては図書館にでも一日篭っていたいぐらいなのに……」

?「戦災孤児への募金にご協力ください! あなたの募金で助かる子供がいるのです! 帝國臣民としてつらいときはともに助け合おうではないですか!」

霧島「あれ? この声って――」

提督「募金、ご協力ありがとうございます。握手? 私とですか? ええ、勿論、いいですよ」

霧島「ブーッ!?」

提督「はい、これからも皆さんのためにがんばります」

霧島「て、提督! なにをしてらっしゃるんですか!?」

提督「……ああ、すみません。部下なんです、ええ、ええ、ありがとうございます。それでは」

霧島「ちょっと! こっちの話を聞いてください!」

提督「うるさい馬鹿者め。何のようだ、私はみてのとおり忙しい」

霧島「い、いや、何をしてらっしゃるんですか? 私の目がおかしくなっていないのならば募金活動に見えるのですが……」

提督「それは良かったな。お前の目はまだおかしくなっていないぞ」

霧島「に、似合わないですね……」

提督「……ぐっ!? い、言われんでも分かってる! ……それよりもお前も募金してくれんか? 戦災孤児のための募金でな、孤児院の運営資金になるのだ」

霧島「それはいいですけど……はい、これで」

提督「すまんな」

霧島「……私がこんなこというのも出過ぎたことだとは思いますが、提督、せっかくのお休みなんですからゆっくりとお休みになられたほうがいいんじゃないですか?」

提督「これで十分、休んでいる。逆に何もしていないとおちつかん」

霧島「はぁ」

提督「この後は隣町のほうに移動して募金をするのだが、お前もどうだ? なんと! その後は孤児院での手品を予定し居る!」

霧島「あ、いえ、お手伝いしたいのは山々なのですが、、金剛お姉さまたちと出かけている最中でして」

提督「む、それでは仕方ないな――

ボランティア「あ、あのお取り込み中にすみません。そろそろ移動しないと……」

提督「ああ、すみません。すこし私語が過ぎましたね、それではすぐに移動しましょう」

霧島「はぁ……体にだけは気をつけてください」

提督「お前にいわれんでも分かってる。それではな」

霧島「はい……」

 ブロロー

霧島「はぁ……鎮守府でもああいう風に居てくれれば、お姉さまももう少し提督への陰口を減らしてくれると思うのですが……」


 提督の休み 艦

とりあえず、埋めネタ終わりです。
公人としては醜悪でも、私人としては善良な人が居るんだから、性格面でもそういう人が居るんじゃないかね……?という提督のキャラを作るときに思ったことをいい機会ですし、ネタにしてみました。

お手数ですが、この後については埋めていただければ幸いです。
ifのお話は書き出すと長くなりそうだったので、また次スレの最後までにまとめておいて投稿したいです。

それではおやすみなさい。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年11月13日 (月) 22:42:27   ID: qe7BlTXs

新しい引かれるな!

2 :  SS好きの774さん   2017年11月17日 (金) 23:54:46   ID: EHLUkbWM

わーい続きだー

3 :  SS好きの774さん   2017年11月23日 (木) 06:09:22   ID: bQrzTWJu

黒幕が誰か気になる、期待。

4 :  SS好きの774さん   2017年11月30日 (木) 16:42:54   ID: hwmUBA-v

更新してたーーー

5 :  SS好きの774さん   2017年12月08日 (金) 17:55:10   ID: k9gjqlBi

なんか台詞長くて読みにくい

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