紗枝めし!【小早川紗枝とパスタ編】 (60)

モバマスSSです

紗枝はんとモバPが飯食うだけです

何!?苺パスタの出番はないのか!?


言葉遣い間違ってても堪忍してや

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1508302626

ガチャッ

紗枝「おはようございま……」

美穂「あーっプロデューサーさん!この日私都合悪いです!だからここ頑張りますので詰めてください!」

響子「それにプロデューサーさんちょっと働き過ぎですよ?ここは休んでください!私たちも合わせますので!」

モバP「お、おう……」

お取込み中やろか?

紗枝「どないしはったん?」

モバP「あー、それがなぁ」

美穂「私がちょっと都合悪くて予定詰めてもらってるんですよ」

響子「それにプロデューサーさん最近休んでないのでこれを機に休んでもらおうかと」

せやなぁ……

前みたいに顔色悪ぅなられても困るさかいええ機会やと思うなぁ

紗枝「それはええことどす♪」

モバP「いや、でもなぁ……」

紗枝「プロデューサーはんはちょっと働き過ぎるくらいやさかいきちんと休んだ方がええと思いますさかい」

モバP「ん~…………じゃあ折角だしお言葉に甘えようか」

美穂「丁度その日はオフの日の子がいっぱいですから!」

モバP「そうだな……ん?何で美穂がそれ知ってるんだ?」

響子「美穂ちゃん!」

美穂「え?あ、あぁ……お休み何しようかなぁ?っての他の子からよく聞くんでお休みなのかなぁ?って」

モバP「なるほどな。人気出て来て休日は貴重だからな。楽しもうと悩んでるのは良い事だ」

紗枝「……」

モバP「まぁ予定的には達成出来そうだしちひろさんにも相談してみるわ」

響子「ちゃんと休んでくださいね!」

モバP「分かった分かった。ちゃんと休むから」

美穂「絶対ですよ!嘘ついたらプロデューサーさんの大事にしてるカード海にポイってしちゃいますよ!」

モバP「ホルアクティだけは勘弁してくれ」

モバP「(そういえば海か……今年なんやかんやで行ってなかったな……)」

紗枝「……美穂はん?」

美穂「ん?何かな?」

紗枝「何企んではりますの?」

美穂「え?いえ……別に何にも」

紗枝「ほんまに?(ジー)」

美穂「(ダラダラ)」

響子「ま、まぁプロデューサーさんが休んでないのは本当ですし。休日を堪能してもらえたらなぁって思ってたんですよ」

美穂「そ、そうです!」

紗枝「せやったらええけど……」

なーんや腑に落ちへんなぁ

えらい露骨やったさかいなぁ

~後日~


ちひろ「明日の引継ぎ完了っと」

モバP「いやぁ悪いですね」

ちひろ「まぁ明日は人数少ないですからね。ところで明日のご予定は?」

モバP「ん~、卯月が久々に一緒に出掛けないか?って言って来てるので付き合おうと思って」

輝子「へぇ……デートかよ(ピョコッ)」

モバP「ちゃうわい。つーか人の股の間から出てくるんじゃあない」

ちひろ「(ずっと机の下に居たのかしら?)」

輝子「でも私からしたらちょっと地味過ぎるな。も、もっと腕にキノコ付けるとかSA☆」

モバP「キノコ付けてどうするんだよ」

輝子「……可愛いぞ?」

モバP「求めとらんしそもそもデートじゃあないよ。買い物に付き合うくらいだ」

ちひろ「(デートとどこが違うんだ?)」

















紗枝「なるほどなぁ」

~翌日~


紗枝「(コソコソ)」

こっそり付いてきてしもうたけど……

はぁ……うち何しとるんやろ?

美穂「(コソコソ)」

あら?

響子「(コソコソ)」

紗枝「2人共何してはるん?」

響子 美穂「「(ビクッ)」」

美穂「さ、紗枝ちゃん!?なんでここに!?」

紗枝「……偶々お散歩に」

美穂「(絶対嘘だ!)」

紗枝「で?2人はこないなとこで何してはるん?」

響子「あ、あははは~……」

誤魔化されへんえ

紗枝「なるほどなぁ……卯月はんが」

美穂「私は前に一緒にオフ過ごしたことがあって……」

響子「私は里帰りの時に付いてきてもらって……」

紗枝「せやから次は卯月はんの番?」

美穂「そうなんです」

響子「それだけじゃなくて今日はこっそりとサポートしようと思って」

紗枝「まぁそういうことやったら……」

響子「……紗枝ちゃんも来ますか?」

紗枝「え?」

響子「気になってるんですよね?」

紗枝「う~ん……せやけど」

響子「私たちと一緒にお出掛けしてるところに偶然プロデューサーさんと卯月ちゃんがいるだけですよ♪」

紗枝「せやね……そういうことやったら仕方あらへんもんね」

美穂「PCS(ピンチチェックサポート)with 紗枝 結成です!」

卯月「あ、プロデューサーさん!こっちですよ!こっち!」

モバP「おう、遅れてスマンな」

卯月「いえ、私が早かっただけですよ」

モバP「で?今日は何買うんだ?」

卯月「はい!ちょっとお洋服が……その……」

モバP「ははーん、入らなくなったと」

卯月「い、言わないで下さいよー!もぉ!」

モバP「成長期なんだから気にするな」

卯月「もぉー!」








響子「大分いちゃついてますね」

美穂「(いいなぁ)」

紗枝「……」

卯月「プロデューサーさん!どうですか?似合ってますか?」

モバP「ん~!そうだな……それもいいけどこっちの方が……」

卯月「あっ、そっちもいいですね!早速着てみますね」

モバP「満足させてもらおうじゃねぇか」







響子「今のところ順調そうですね」

紗枝「卯月はん楽しそうやねぇ」

響子「そうですね。最近ちょっと疲れたような顔してたので心配だったんですけど」

紗枝「卯月はんは時々無茶しよりますからなぁ」

響子「ふふっ……あれ?美穂ちゃんは?」

あら?ついさっきそこにおらはったのに?

美穂「響子ちゃん!紗枝ちゃん!見てください!どうですか?この服!思わず買っちゃいましたけど」

紗枝「……」

響子「……」

美穂「?(ダサ~ン)」

紗枝「よ、よーお似合いどす。けどうちにはちょーっと敷居が高いおすなぁ」

美穂「えー?そうですか?紗枝ちゃんにも似合うと思いますよ?」

響子「ま、まぁ今はプロデューサーさん達を見てないといけないのでまた今度お買い物行きましょうね」

美穂「はい♪」

モバP「随分買ったな」

卯月「すみません。重いですよね?」

モバP「構わんよ。俺とお前の仲だ」

モバP「で?今日の予定はこれで終わりか?なら送って行くけど?」

卯月「ええっと……そのもし良かったら……その……」

モバP「ん?」

卯月「奏さんから貰った映画のチケットがあって前から見たかったんですけど……良ければ……その……一緒に」

モバP「じゃあ折角だし行くか(サメ映画かな?)」








美穂「あ、動き出すみたいですよ!」

紗枝「どこ行かはるんやろなぁ?」

響子「(あっ!セーターが安い!!)」

紗枝「映画館入ってしもたなぁ」

響子「私たちも入りましょう!」

紗枝「なぁ……もう止めへん?」

響子「何言ってるんですか!あの2人に何かあったら……ねぇ美穂ちゃん?」

美穂「響子ちゃん!紗枝ちゃん!どのポップコーンにしますか?飲み物はコーラでいいですか?」

響子「私、キャラメルで(カワイイ)」

紗枝「うちはじゃあ塩で(かいらしいなぁ♪)」

美穂「(ワクワク)」

<シャークドレイクヲカオスエクシーズチェンジ!!
<ナニ!?
<シャーク!!


モバP「(やっぱりサメ映画じゃないか!)」

卯月「(わぁ凄い……)」







ぱりっとした軽い食感とこの塩気が丁度ええなぁ

ぽっぷこーんなんて普段食べへんさかい新鮮に感じるわぁ

響子「あ、紗枝ちゃん交換します?」

紗枝「ほなお一つ」

あむっサクッサクッ

ん♪こっちはあまーいきゃらめる風味

あっさりした塩気とちごうて濃厚なこくある甘さやなぁ

せやけど手がちょっと汚れてまうんが難儀やなぁ

美穂「(ねてませ……ねてませ…………スヤァ)」

卯月「面白かったですね」

モバP「うむ、やっぱりラストデュエルは燃えるな」

卯月「この後どうしましょう?プロデューサーさんが行きたいところとかありませんか?」

モバP「俺か?」

卯月「はいっ!」

モバP「ふむ、なら私にいい考えがある」









紗枝「あ、たくしー乗りはったえ?どないするん?」

響子「こっちもタクシーに乗りましょう!」

美穂「ふぇ……(寝ぼけ)」

ブロロンブロロン

運転手「どちらまで?」

響子「前のタクシー追ってください!」

運転手「ん?あんたら刑事さんか何かかい?」

紗枝 響子 美穂「「「アイドルどす(です)(ふぇす)!」」」

卯月「わぁー!!」

モバP「流石に少し冷えるな……」

卯月「でもすっごく綺麗ですね!今年は海に来ることは無かったですし」

モバP「俺もだな。海の仕事は色々あって別の人間に任せたし、今年は来てなかったんだよ」

卯月「えへへ、こんな素敵な場所に連れて来てくれてありがとうございます」

卯月「……水着持って来ればよかったかな?」

モバP「ははっ、見てみたかったが流石に風邪引くから止めてくれよ。お前だけの体じゃあないんだから」

卯月「えっ!?」

モバP「ファンも卯月が病気になったら心配するだろ?」

卯月「そ、そうですよね!あはは……」

モバP「俺も心配だしな」

卯月「(///)」







紗枝「……」

響子「……」

美穂「……」

3人「「「(いいなぁ)」」」

モバP「さて、あんまり長居すると本当に風邪引きかねないからな。飯でも食って帰るか!何がいい?」

卯月「う~んと……じゃあパスタがいいです!」

モバP「任せろ」

卯月「はいっ!お任せします!」






美穂「まだどこか行くんでしょうか?」

響子「雰囲気からしてもう帰るのかも知れませんね」

紗枝「せやろか?プロデューサーはんのことやさかいご飯でも食べに行きはるんとちゃう?」

美穂 響子「「(あり得る)」」

~店内~

卯月「プロデューサーさんがこういうお店知ってるのは意外ですね」

モバP「仕事とかで外食も多いからな。というか意外って何だよ。外で牛丼とかラーメンとかばっかり食ってると思ったのか?」

卯月「ちょっとだけ……」

モバP「まぁそういう日も多いが全部じゃあないよ。一緒に遠征する子に毎回そういうの食わせるわけにはいかんから色々調べる意味でもな」

卯月「色々考えてるんですね!」

モバP「まぁここは前にビートシューターの2人と来たとこだがな」

卯月「あっ、それ前に2人で口元拭いてた写真のですか?」

モバP「あれは間違ってちひろさんに送ってそのままな……後で2人にずっと文句言われ続けたもんだ」

卯月「ふふっ」









響子「あ、ちょっと不味いかも知れませんね」

紗枝「どないしたん?」

響子「卯月ちゃんの好きなパスタを思い出してください」

卯月はんの好きなパスタ?

美穂「あっ……」

紗枝「???」

響子「卯月ちゃんペペロンチーノが好物なんですっ」

紗枝「それがどないかしたん?」

美穂「ペペロンチーノの材料が……」

紗枝「あっ……」

3人「「「にんにく!!」」」

卯月「どれにするか迷っちゃいますね」

モバP「好きなのでいいんじゃないかな?」

卯月「でもいっぱいありすぎて」

モバP「まぁ確かにな」







3人「「「(ペペロンチーノ以外ペペロンチーノ以外ペペロンチーノ以外)」」」






卯月「やっぱりペペロン……」

モバP「でもニンニク入りは除外だな。卯月も居るし」

卯月「あっ!そ、そうですね!!」






3人「「「ふぅ……」」」

美穂「安心したらお腹すいちゃいましたね」

紗枝「うちらもおるだけやと迷惑やさかい何か頼みまひょか」

響子「そうですね」

どれにしよかなー?

無難にみーとそーすでもええけどなぁ……

あぁでも和風のぱすたもええなぁ

どりあっちゅうんでもええけど折角のぱすたのお店やしなぁ

あ、これにしよ!







卯月「プロデューサーさん……もう一品頼んでもいいですか?」

モバP「ん?いいけどそんなにお前食えるか?」

卯月「これを食べてみたいんですけど……」

モバP「これカップル限定だぞ?」

卯月「ええっと……」

モバP「ははーん、こういう時でもなきゃ食えないから食べてみたいんだろ。卯月の好きそうなフルーツたっぷりだし他の奴が居ると冷やかされるしな」

卯月「は、はいっ!そうなんですよ!えへへっ」

モバP「まぁいいや、変装もしてるしなんとかなるだろ」

卯月「はいっ!ありがとうございます♪」

モバP「ンまぁーーーーいッ!!っていうのはプッタネスカだけど明太子バターはやっぱ鉄板だな」

卯月「ナスとベーコンのトマトソースも美味しいですよ?一口どうですか?」

モバP「ナスダメデス」

卯月「ええっ!?そうなんですか!?プロデューサーさん何でも食べそうなイメージがあるんですけど」

モバP「ナスクエマセン」

卯月「今日はプロデューサーさんの色んな一面が見れる日ですね♪」

卯月「(ありがとう美穂ちゃん、響子ちゃん。今卯月はとってもハッピーです!)」

卯月「(でもこの顔見られるのはちょっと恥ずかしいかもですけど……ふふっ)」








美穂「あ、紗枝ちゃん生パスタにしたんですね」

紗枝「美味しそうやったしなぁ」

響子「私もそれにすれば良かったかな?」

紗枝「せやったら少し食べはる?」

響子「じゃあ後でちょっとだけ頂きますねっ」

かるぼなーら……ちょっとうちには濃かったやろか?

卵ちょっと崩して……ふぉーくで巻いて……あむっ

あら、普通のぱすたと違ってもっちもちやねんなぁ

そこに濃厚なくりーむそーすととろっとした卵が絡まってまったりしたお味やなぁ

せやけど胡椒のピリッとした辛さがまったりした味を引き締めとる

こってりしたお味もたまにはええなぁ

美穂「こっちの和風キノコのパスタも美味しいですよ」

紗枝「あら、美味しそう♪」

はむっ……

お出汁とお醤油の風味にこりこりしたしめじの食感

きゅっと噛むとじゅわぁぁぁってお出汁が出てくるわぁ

ばたーも入っとるんやろか?ほんのりまろやかな感じがなんとも……

やっぱりうちにはこっちの方が口に合っとる気ぃするわぁ

響子「(美味しそうに食べるなぁ……今度紗枝ちゃんにお弁当作って来よっと)」

モバP「思ったよりデカいな。そのパフェ食い切れるか?」

卯月「プロデューサーさんお願いできますか?」

モバP「任せろ」

卯月「じゃあ……その……」

卯月「あ~ん……」

モバP「」





3人「「「」」」

卯月「あ、あの……恥ずかしいので(///)」

モバP「……」

卯月「嫌……でしたか?」

モバP「…………」

モバP「(あむっ)」

卯月「(パァァッ)」

モバP「(畜生!可愛いッ!)」





美穂「(ジー)」

響子「(私も今度甘えてみようかな?)」

紗枝「(女たらしやぁ……誰にでもしはるんやん……)」

~後日~

ガチャッ

紗枝「おはようございま……」

美穂「あーっプロデューサーさん!またこの日私都合悪いです!だからここ頑張りますので詰めてください!」

響子「それにプロデューサーさんまたちょっと働き過ぎですよ?ここの日は休んでください!私たちも合わせますので!」

モバP「お、おう……」

美穂 響子「「なので休日私と一緒にお出掛けしませんか?」」

モバP「……紗枝、助けてくれ」

紗枝「……」

紗枝「ええとちゃうん?女たらしのプロデューサーはんやさかいどうとでもなるんとちゃいます?」

モバP「何かいつもより大分とげとげしくない!?」

紗枝「(プクー)」








ちひろ「(じ、事後処理が……)」


おわり?

主役って誰だっけ?(忘却)

というわけでおまけはこれからのお仕事終わって一休みしてから書こうと思います

折角の紗枝はんとゆかりちゃんの誕生日だけどたまに書きたくなるのあさんでも書こうかな?

おまけ1 紗枝めし!箸休め【高峯のあとナポリタン編】



のあ「ふぅ……」

今日のライブはひとまず成功

打ち上げも程々に出て来て今日は……

のあ「今日は何を求めようかしら?」

答えなんてないわ

それを知ってるのは自分自身だけだもの

ただ一つ言えるのは……

のあ「……(キョロキョロ)」

のあ「……ここはどこかしら?」

私が運命の道(ロード)に迷ってるということかしら?

知りたい物は別にあるのに今一番知りたいのは道っていうのは皮肉ね

ッ!不味いわ……急がないと……

のあ「店が閉まっちゃう……!」

新しい店の開拓に来たのは失敗だったかしら?

のあ「商店街みたいだけど……流石に皆閉まってるわよね」

……引き返しましょうか

ん?

のあ「今何か白い……猫かしら?」

のあ「…………」

向こうに何かあるのかしら?

動物達と私たちの世界は違う

猫……プロデューサーは私の事を猫みたいと言うけれどどうなのかしら?

しかし今私を動かしているのは奇妙なシンパシー……共鳴というやつかしら?

理由はない

けれど何となく分かる

あちらに行けば道が開かれると……

ヒトと動物は違う

けれど私の中に眠る何かがそう告げてるの

のあ「明かり?」

……たまには本能的に動いてみるのも悪くないわ

のあ「居酒屋……」

……丁度喉の渇きを感じていたところだわ

今日は久々にアルコールでも入れましょう


ガラッ……


<イラッシャイマセー

のあ「……」

思ったよりも中は活気があったわ

ワイワイと騒ぐ人……

静かに食事をする人……

酔いつぶれて寝てる人も……

そう……これがこの店の色なのね……

のあ「(でも今日は静かに行きたい気分だわ)」

カウンターに……

ん?片眼鏡(モノクル)なんて珍しいわね

服装からして外国の人かしら?

まぁいいわ

彼には彼の世界

私には私の世界があるのだから

とりあえず……

のあ「生ビールかしら」

ゴッキュッゴッキュッ……

のあ「ぷはっ…………ふぅ……」

お通しはタコとわかめの酢の物ね……

モギュ……モギュッ……

酢の塩梅が丁度いいわ

濃すぎず薄すぎずに食欲を掻き立ててくれる……

このタコも大きめでしっかりした噛み応え

身は適度な弾力で歯を跳ね返し吸盤は程よくぷちっと潰れる

わかめの風味も相まってお通しとしては高レベル……

良い店ね……

今度みくにも食べさせたいわ

また機会があったら挑戦してみましょ

さて……今度は何を頼もうかしら?

<タイショーアカワイントイツモノー

のあ「けふっ……」

いつもの!?

まさかあの人常連なのかしら?

少し気になるけど自分の世界を信じなさいのあ……

のあ「厚切りベーコンを貰おうかしら。あとビールのお代わりを」

今日は日頃飲まない分徹底的に飲むわ

今そう決めたのよ

のあ「んぐっんぐっ……はぁ……」

いつだったかプロデューサーが言ってたけど食事の時だけ何故か私が隙だらけになるそうだけれど

そんなことはないわ

私はいつだって冷静よ

店員「厚切りベーコンお待たせしました」

来たわね

ん……分厚いお肉の香りがたまらないわ

あむぐっ……

強い塩気と肉の脂がいいわ

たっぷりジューシーなベーコン……

柔らかく胡椒の風味が効いていてこれはんぐっ……ぷはっ

ビールの追加が必要ね

<イツモノオマタセシマシター

のあ「(チラッ)」

赤い……パスタ……

ナポリタン!!

居酒屋のナポリタン!

確かにあれには赤ワインの方が合いそうね

でも駄目よのあ

私があれを頼むと確実にお酒が入らなくなるわ

いや……でも……

のあ「……」

のあ「……ナポリタンとビールの追加を」

食は楽しむものよ(キリッ)

何よりあの人の物凄い勢いで口周りを汚しながら食べてるのを見ると余計に食べたくなったわ

人は人の世界を欲する

人の争いが絶えないのも納得ね

みくとアーニャには今度私のお弁当のお魚のフライを少し分けてあげましょう

店員「ナポリタンお待たせしましたー」

のあ「(ペコッ)」

具材はシンプルね

玉ねぎとピーマン……ソーセジが入ってると思ったら少し大きめのベーコンね

もぐっ……

ん……この口の中べったりと濃厚なトマトソースの味わい

甘酸っぱい?いいえ酸っぱ甘い味わいというべきかしら?

濃厚なトマトの甘酸っぱさとピーマンのほろ苦さ、玉ねぎのコクとベーコンの重厚さがマッチしてるわ

よくパスタはアルデンテが良いなんて言われてるけど私はそうは思わないわ

現にこのパスタは少し柔らかめに茹で上げてる

もっちりした少し太めのパスタがよくソースと絡んで……美味しいわ

のあ「(スッ……)」

しかしナポリタンの味わいはこれだけじゃあないわ

まずは粉チーズを少量……

のあ「……」(蓋確認中)

少量振りかけて……

もぐっ……

チーズとトマトを組み合わせた人物は偉大だわ

チーズの塩気とまろやかな味わいで優しく甘みが深まっていく……

……これでも充分だけれど

のあ「……」(蓋確認中)

のあ「(キュッ!!)」

タバスコを数滴……ふふっ前のような失態はしないわ

人は学習するものだもの

はむっ……

複雑な風味の辛味がすべての食材をランクアップする……

あぁ……駄目よのあ

アレが欲しくなるけれどアレを頼んでしまったらもうお酒は本当に入らないわ……駄目よ……

のあ「……」

のあ「ゴクッゴクッ……」

のあ「……」

のあ「ライスの小をお願いするわ」

何度も言うけれど食は楽しんだ者が勝ちよ

このナポリタンとご飯の組み合わせ……

はふっはふっ!

濃厚なコクのあるナポリタンはご飯のおかずにもなる!

のあ「けほっけほっ……」

少しタバスコをかけすぎたわ……落ち着きましょう

フォークでなく箸でナポリタンをご飯の上に乗せてから食べる……

ふふっ……まさか居酒屋でナポリタンを頬張ることになるとは思わなかったわ

けれど私にはこれでいいのよ

私が惹かれるのは……真実だけ

今食しているものが美味か否か

それだけで充分なのよ

~翌日~


ちひろ「のあさん今日お休みしたいそうです」

モバP「珍しいですね……ん?前にこんなことあったような?」

ちひろ「なんでも世界を鳴らす鐘に蝕まれたとか……」

モバP「(二日酔いかな?)」

アナスタシア「ノア……大丈夫ですか?」

モバP「まぁのあさんだし大丈夫だろう」

みく「もうすぐ本番なのになってないにゃ!」

紗枝「はいはい、落ち着いてうちらはうちらでれっすんしまひょな」

モバP「(後で見舞いに行くか……)」



~のあの自室~


のあ「うぅ……」

不覚ね……

あの後結局調子に乗って飲み過ぎたわ……

あ、頭が……


おまけ1 おわり

主役ってだr(ry

も、もう一つのおまけはちゃんと紗枝はんとか書く予定やもん!

というわけで夜勤疲れてるので一旦お休みです

おまけ1 紗枝めし!箸休め【小早川紗枝とパンケーキ編】



モバP「ふむ……」

乃々「どうしました?」

モバP「あぁいや……ん~……」

乃々「悩み事ならもりくぼが聞きますけど?あくまで聞くだけですけど……」

モバP「乃々は優しいなぁ」

乃々「プロデューサーさんももっともりくぼに優しくするべきだと思うんですけど……」

モバP「充分優しいではないか」

乃々「えっ?」

モバP「えっ」

乃々「ま、まぁそれはさておいてどうしたんですか?」

モバP「え?えぇあぁうん……女の子って何したら喜ぶだろう?って思っててな」

乃々「喜ぶことですか?」

モバP「(何か卯月と出かけて以来紗枝からやたらプレッシャーを感じるからなぁ)」

乃々「何かプレゼントを贈るとかが鉄板ですけどー」

モバP「そんなに物に拘るって子でも無いけどなぁ……」

乃々「綺麗な場所でディナーとか……」

モバP「食事か……」

乃々「あ、甘い物とかどうですか……?」

モバP「スイーツか……」

モバP「(悪くないがもう一押し欲しいな)」

乃々「(はっ!?これはもしかして最近頑張ってるもりくぼにさり気なくご褒美なのでは!?)」

乃々「も、もりくぼは甘い物大好きですけど……」

モバP「ん?そうだな……甘い物で釣ってみるか」

モバP「ありがとな乃々」

乃々「はい……(ご褒美)待ってますね」

モバP「ん?そうか?じゃあ(新しいお仕事)期待しておいてくれ」

乃々「(ムフー)」

モバP「となればどこにするか……」

モバP「(色んな店があるが箱詰めの焼き菓子を買って来て……悪くは無いが折角だし店で出来立てのを……)」

モバP「(あとちょっと特別感を出せば機嫌も治るだろう……多分)」

モバP「(となればここにするか……だとしたら早めに準備をっと)」

~後日~


紗枝「えらい早う到着してもうたけど今日のお仕事そない時間かかるん?」

モバP「いや、仕事前にちょっと寄り道でも……と思ってな」

紗枝「どこ行きはるん?」

モバP「ただのカフェだよ」

紗枝「カフェ?」

そないなとこの為にわざわざ早う来たんやろか?

モバP「ただ早く行かないといけないんだ」

紗枝「そない人気のお店なんどすか?」

モバP「ん……着けば分かる」

紗枝「……卯月はんはええのん?」

モバP「卯月?卯月は今別の現場だよ」

紗枝「……」

モバP「(く、空気が重い!!)」

綺麗なお店やなぁ

緑のふんわりした優しい雰囲気で森におるみたいやわぁ

せやけど……

紗枝「なぁプロデューサーはん?」

モバP「ん?」

紗枝「こないな綺麗なとこでお茶するのがうちでええのん?」

モバP「ん?」

紗枝「うちよりも他の子の方がかいらしいしこういうお店慣れとるやろさかい……」

モバP「ふむ、俺は紗枝と来たいと思ったからこうして来たんだが嫌だったか?」

紗枝「ううん、嫌やあらへんけど……」

モバP「だったら気にする事は無い。俺が連れて来たいって思ったのは紗枝だし」

……ほんまずるい人

そないなこと言われたらなんも言われへん

紗枝「ほな、どれにしまひょか。どれがおすすめなん?」

モバP「あぁそれなんだがな。メニューは先に予約してあるんだ」

紗枝「そうなん?」

モバP「そういうこと。すまんな、勝手に」

紗枝「ええよ。めにゅー見ても迷ってしまうさかいなぁ」

モバP「飲み物だけ頼むか。俺は紅茶にするけど」

紗枝「ほな同じので」

モバP「あいよ」

人があんまりおらへんと思うとったけど予約のお店やったら納得やなぁ

朝早うの仕事前に来たい言うたんも予約のせいなんやろなぁ

<オマタセシマシター

紗枝「えっ?」

モバP「お、来た来た」

紗枝「なんやの?これ」

モバP「この店の20食限定……」

モバP「プレミアムパンケーキだ!!」

はえー……

店員はんがお皿運んでるだけでふるふる震えとる……

それにごっつぅ分厚いのが3段も乗ってはる……

パンケーキってもっと薄いんとちゃうんやろか?

紗枝「こない分厚いん?」

モバP「スフレパンケーキって言ってな。メレンゲ生地を使ってふわふわに仕上げるんだよ」

紗枝「へぇー」

モバP「さ、出来立てじゃないと萎んで味が落ちるから」

紗枝「ほないただきます♪」

ふわっ……あ、ごっつぅやらかい!

しっかりした形はしとるけどふわっふわの生地やわぁ

まずはそのまま……あむっ……

ん~~♪めっちゃ美味しい♪

ふわふわの生地やのに口の中では溶けていく感じでほのかに甘みがあって……

上のはなんやろ?ほいっぷくりーむやろか?

はむっ……ん?

ばたーくりーむやろか?

とろ~っとしたこくのあるクリームやなぁ

滑らかでくりーみーなお味でぱんけーきの甘さに奥深さが出たって感じやろか?

モバP「(やっぱ連れて来て正解だったな)」

紗枝「~♪(モグモグ)」

紅茶もええ香りで仄かな渋みが心地ええなぁ

さて……

紗枝「……これ全部かけてしもてええんやろか?」

モバP「不安だったら少しずつにしたらどうだ?」

紗枝「そうしまひょか」

とろ~っと……

めーぷるしろっぷやろか?

もふっ……

あ、こっちはしっかりと甘い!

ぱんけーきやくりーむだけやとほんのりした甘さやけどこっちはしっかりと甘い

ふわふわのぱんけーきもしっとりとしてこっちはそのままやのうて紅茶や珈琲と一緒に……こくっ……はぁ……

後味の甘さもしっかり洗い流してくれはるわぁ

?「スフレ生地は本当にすぐ萎むから、焼きたてじゃないと見た目もおいしく食べられないのよ」

?「その代わり、メレンゲを使っているから本当に滑らかな舌触りが味わえるのです!」

?「シフォンケーキやカステラとは違う感触、レディなら一度は味わうべきね」

?「スパシーバ」

紗枝「そういえばプロデューサーはんの分は?」

モバP「生憎限定20食は伊達じゃなくてな。今日手に入れられたのはそいつだけだったよ」

紗枝「……」

紗枝「ほなうちと半分こせぇへん?」

モバP「いいのか?」

紗枝「こない大きいとうち一人やと持て余してしもうてなぁ」

モバP「じゃあ店員さんに言って皿とフォークとナイフだな」

紗枝「はい、あーん♪」

モバP「」

紗枝「あーん♪」

モバP「やんなきゃダメ?」

紗枝「あら?卯月はんとかにはしてもろてうちは嫌なん?しょっくやわぁ……」

モバP「待って!何で知ってるの!?誰から聞いたの!?」

紗枝「ふふっ、内緒♪」

普段いけずやさかい今日くらいはかまへんやろ♪

モバP「(ここのカフェは女性客が多い……つーか今も男は俺一人だ)」

モバP「(この中でそんなことしろと?くっ、なんという卑劣なッ!)」

紗枝「そろそろ腕疲れてまうんやけど?」

モバP「……」

モバP「(モグッ)」


<ざわ……ざわ……


紗枝「どないどす?」

モバP「美味い」

紗枝「そらほんまによかったどす」

紗枝「じゃあ次のんやね」

モバP「!?」

モバP「ま、待て!!いつまでやる気だ!?」

紗枝「何言うてはるん?」

紗枝「まだ一口やさかいあと半分あるさかいな♪」

モバP「ぜ、全部やらす気なのか!?」

紗枝「あら、悲しいこと言いはるなぁ。うちやったらやっぱり不満なんや……」

モバP「……」

モバP「…………」

モバP「………………後で覚えてろ畜生!(///)」

紗枝「ふふっ♪」

~一方その頃~


乃々「(プロデューサーさんからのご褒美は何でしょう?)」(ワクワク)


後日そんなものはないと知ったもりくぼは仕事を休……もうとしたのだが連れて行かれた



おわり

本当に苺パスタが無いじゃないか!!

いや、もう勘弁してください

わざわざ不味いの作って死食するのはもう嫌です

そんなこんなで見てくださってる方々、楽しみにしてくださってる方々ありがとうございます

次回は……チャオズー!!とかかな?

いつも乙


次回は餃子か。栃木なら茜やむつみにトレーナー一家……まさかの鈴帆?

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom