男「後輩が可愛い過ぎて辛い」 (97)

後輩「仕事終わったー!」

男「お疲れー」

後輩「先輩!飲みに行きましょ!」

男「え!?明日も朝イチで仕事じゃねーか!」

後輩「いいじゃんいいじゃーん」

男「お前は会社から家近いから良いけどよー」

後輩「・・・じゃあ、あたしん家で宅飲みで!」

男「1人暮しじゃなかったか?お前」

後輩「そうですよ?」

男「また明日!」

後輩「勇気出したのに」ボソッ

男「あ?」

後輩「・・・」

後輩「あーあ、すっかり暗くなっちゃったなー」

後輩「夜道の1人歩きは危ないなー」チラッ

男「おいおい」

後輩「・・・」ジーッ

男「送ってく、だけだからな」

後輩「やたっ♪」



男(こいつ、性格も見た目もちょいギャルっぽくてモテそうなのに何で俺に構うんだろ)

後輩(先輩って、意外と堅いよなぁ・・・でも、そんなとこも)


男(勘違いして、好きになったらどうすんだよ!!)

後輩(好き、なんだけどな)

男「いやー、やっと地獄の連勤が終わったわ」


男「今日は家でゴロゴロ」


ピロリィン♪


男「後輩からLINE・・・だと・・・?」


『何してるんですかー?』


男「休んでるんだよ」


『知ってますよ(笑)家ですか?』

男「当たり前だろ」


『買い物とか行かないの?』


男「疲れてるしなー」


『昼ごはん食べに行きましょうよ!!』


男「なんでそうなる!!」


『じゃあ夜ご飯』

男(そういや腹減ったなぁ。でも夜飯2人でってのは恥ずかしいし)

男「昼ごはん食べに行くぞー」


『え!?え!?じゃ、すぐ支度するから待っててくださいね!!』


男「慌てるスタンプまで送ってきて・・・」


男「別に無理しなくてもいいんだぞ」


『違います!!行く!!行くから!!待ち合わせどこにします!?』


男「今まで迎えに行くからゆっくり支度しろ」


『わかりました!!絶対来てよ!!待ってますから!!』


男「ふぁ・・・ぁ」


男「服は・・・このままでいっか。気合い入れてるとか思われると恥ずかしいし・・・髪はきっちりセットしてこ」


男「そういやふたりきりで飯食うのは初めてだな」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

後輩「まさか、オッケーしてくれるなんて思わなかった!!嬉しいなぁ・・・」

後輩「このお気に入りの服、どう思うかな」


後輩「あたし、ファイティン!!」グッ

ピンポーン

男「うーっす」


後輩「こ、ここんにちわ!」


後輩(うっ・・・ダサくはないけど、あたしのこと意識してるのかよくわからないぐらいの・・・圧倒的ッ!!普段着・・・)


男(やば、めちゃくちゃ気合い入った服着てんじゃん・・・つか可愛いな・・・)


後輩(やっぱり、先輩はあたしのこと眼中に無いのかも)シュン


男(まずったな・・・もうちょいオシャレしてくりゃ良かった・・・どう考えても釣り合わないだろ)


男「あの、さ」


後輩「はい・・・」


男「メシ食う前に・・・買い物付き合ってくれね?久々の外出で、服とか買うの忘れてたわ」


後輩「い、いいけど」


男「その・・・似合ってるな、その服。良かったら、お前と並んでも恥ずかしくないようにコーディネートしてくれよ」


後輩「!!」パァァ


後輩「しょーがないな、仕方ないから付き合ってあげます」

後輩「先輩のお財布に優しい範囲で(笑)」

男「うっせ!!行くぞ!」

後輩「はーい♪」

買い物中ーーー


男「すげぇ視線を感じる」


後輩「なんか犯罪でもしたんですか?」


男「ばっか。お前が見られてんだよ」


後輩「え?」


男「チビだけど見た目は可愛いからな。チビだけど」


後輩「チビは余計だー!」


ボコっ!!


男「おま、腹パンは・・・」


後輩「これでも普通に身長あるもん!ちょっと小さめなだけ!先輩背が高いから小さく見えるの!!」


男「わかったわかった」


後輩「ほんとにぃ?」ジトッ


男(やっぱ目立つよな後輩は。んで、『なんでこんな奴が』とばかりに男に睨まれる俺も辛いんだって・・・似合わないのはわかってるっつーの)


後輩「あ、あそこ良い服ありそう!」


男「俺が着ても似合わなくね?」


後輩「そんなことないよ。先輩カッコイイんだから」


男「・・・」ドキッ

後輩「・・・あ」カァァ


男「お、お世辞が上手いな」ドキドキ


後輩「・・・まあね」ドキドキ


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

後輩「うん♪良い感じになりましたね」


男「さんきゅ。やっぱお前センスいいな」


男(少しは釣り合うかな・・・って、何考えてんだ俺は)

後輩(やっぱりカッコイイな先輩は・・・あたしじゃ釣り合わないかも・・・)



男「メシ、どこで食う?」


後輩「も、もう少しここで買い物するなら・・・フードコートでもいいかな?先輩が付き合ってくれるならですけど」


男「そだな、服選んでくれたお礼に今日はお前に付き合うかな」


後輩「疲れてない?無理しなくても・・・」チラッ


男「ばっか、気にすんなよ。わりと癒されてるしな」ナデナデ


後輩「・・・!!」カァァ


後輩(い、癒されてる!?それって、あたしといるからってことだよね・・・!?そ、それよりそんないきなり頭撫でられたら!!)


男「どうした?」


後輩「な・・・何でも、ない・・・」ドキドキ



後輩(あの時のこと、思い出しちゃうよ)



後輩(先輩のことを、好きになったのはあの時)


後輩(キツイ上司に怒られて、涙が出そうになってた時・・・先輩と、たまたま顔を合わせたんだ)


男『お疲れ・・・ってどうした!?泣きそうじゃねーか』


後輩(あの時はもう、辞めようかなって考えてて・・・優しく話を聞いてくれた先輩に、全部吐き出したんだ)


男『そりゃ理不尽なこと言われたな・・・よっしゃ、じゃああの人には俺から文句言っといてやるよ』


後輩『いいですよ・・・先輩が何か言われたら』


男『ばっか、遠慮すんな。てか会社の勤続年数自体はあの人より俺の方が長いし大丈夫だよ。てか後輩いびりとか聞いたら見過ごせねー』


男『だから安心しろ。なんとかしてやっから』ナデナデ


後輩『ふぁ・・・』


後輩『やめて・・・くださいよぉ・・・そんなことされたら・・・泣いちゃうじゃん・・・』グスッ


男『泣け泣け。ストレスって涙で流せばスッキリするぜ』ナデナデ


後輩「・・・うわぁぁぁん・・・!!」ボロボロ


後輩(後から聞いた話だと、先輩はそのあとその上司ときっちり話をつけたらしくて、あたしへの風当たりもすっかり無くなった)


男『話してくれるまで気づけなくてごめんな』ナデナデ


後輩(その時、思った。この人に、惚れちゃったんだなって)

男「おーい、上の空だぞー」

後輩「ひっ!?」


男「メニューどうすんだ?俺決まったけど」


後輩「ちょ、ちょっと待ってて!すぐ決めますから!」


男「おう」


後輩「え、っと・・・じゃあ、これで」


男「意外と高カロリーだな」


後輩「ほっといてよ」プクッ


男「店員さーん、注文いいですかー?」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
後輩「先輩は、意外とあっさり目なんですね」


男「30手前になると色々考えるんだよ」


後輩「ふーん」


男(こいつは女の子の割にはガッツリ食うんだなぁ・・・でも太ってないし・・・やっぱあの身長にしては豊かな胸に行ってんのかな)チラッ


後輩「なんですか?」


男「な、なんでもない」


後輩「でも先輩って食事控えてる割には体格は普通だよね」


男「別に筋トレとかはしないからな」

男(家ではゲームぐらいだし)


後輩「男の人の筋肉ってカッコイイですよね」


男「ん?ああ」

後輩「男の人の筋肉ってカッコイイよね」

男「お、おう」

後輩「筋トレする男っていいですよねっ」

男「お、俺もちょっとやってみるかな・・・」(棒)

後輩「いいと思います!!先輩って優しそうな顔してるから、ちょっとつけるだけでも!!そのギャップがいいんですよ!!柔らかい腕に触れたら実はガッチリしてるみたいな!!」

男「・・・なんでそんなテンション高いんだ?」


後輩「!!」ハッ!!

男「後輩って筋肉フェチだったんだな」

後輩「ち、違いますよ・・・っ」

男「違うのか?あんなに熱く語ってたのに?」


後輩(別に筋肉フェチじゃなくて・・・先輩の腕に触れた時、そんなギャップがあったらドキッとしちゃうなって・・・)


後輩「ま、まあ・・・人並みに」


男「ふーん」ニヤニヤ


後輩「な、なに?」


男「いや、そういえばそういう話をしたことねぇなって」


後輩「確かに」


後輩「じゃあ先輩のフェチってなんですか?」


男「俺!?俺は・・・」


後輩「・・・」ジーッ

男(な、なんでそんな真剣な顔?)


男「・・・手、かな」


後輩「手?」


男「なんつーか、女の子の手ってさ、すらっとしてて・・・ひんやりしてて・・・なんか可愛いだろ?触られるとビクってなるし」


男「だから・・・綺麗な手を見ると、ちょっといいなって思うかな」


後輩(手・・・手、かぁ・・・)


男(さすがに胸とか尻とかのこだわりは言えねーよなぁ・・・手が好きなのは事実だけど)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

後輩「今日はいきなりだったのにありがとうございました!」


男「・・・こっちこそ」


後輩「じゃ、また明日会社で・・・」


男「・・・」


男「あのさ」


後輩「はい?」ドキッ


男「ほら、もう暗くなるしよ・・・送ってく」


後輩「・・・いいの?」パァァ


男「良かったら、な」


後輩「嬉しい」ニコッ

男「っ!」ドキッ


ーーーーーーーーー
その夜


男「さー、寝るまでゲーム・・・」

男「・・・の前に、ちょっと筋トレすっかな」ポリポリ



後輩「・・・」ポチポチ


後輩「『手を綺麗にみせる方法』・・・検索したら結構あるみたい」






男 後輩 「「・・・頑張ろ」」



男「ふー、やっと休憩時間だ。・・・タバコ吸いに行こ」


男(そういや今日は忙しくて後輩と喋ってねーな・・・)


男(・・・てか、いつからだっけ?後輩と喋るのが普通になったの)


男(あいつ・・・俺にばっか構って・・・まさか、俺のこと)


男(いや、ないない。たまたま仲良しグループの1人だからだよな)


男(俺と、後輩と、事務ちゃんと、女神先輩)


男「後輩と事務ちゃんが入ってきて一年経つから・・・それくらいの付き合いか」



男「早いもんだな・・・もうそんなたつのかって、はは、男もオッサンになってきたかな」




女神「なーにをため息ついてるのかね、男くんは」


男「うお?女神先輩!?先輩も休憩ですか?」


女神「そだよー、もう、身体がガタガタ」


男「吸わなきゃやってられませんよね。あ、どぞ」カチン


女神「ありがとー。さっすが、男くんは気が利くなぁ」プハー


男「・・・」スパー


女神「最近みんなで飲みに行ってないね」


男「そっすね。最初は女神先輩が気を効かせて後輩と事務ちゃんを連れ出してたけど」


女神「あの子達も頑張ってるよねー、暇が出来たらまた一緒に飲みに行きたいな」


男「ははは」


女神「ははは、じゃないよ男くん。私が忙しい間は、君が2人のフォローしてあげなきゃ」


男「わかってますけど・・・ほら、異性の壁ってやつッスかね?どこまで踏み込んでいいやら」


女神「2人とも男くんには気を許してるから大丈夫だよ。むしろ仕事だけじゃなくプライベートでも親しい仲になって欲しいくらい。男くんだって、もういい年齢なんだし・・・」

男「女神先輩もね」


女神「あ、このー!それを言うか?」


男「・・・」


男「まだ、無理ですよ」

女神「・・・」

男「もしも、あの2人が慕ってくれてるとしても・・・まだ、俺は」


女神「・・・そっか」


女神「まだ、時間がかかるんだね。君の・・・恋愛、恐怖症」


男「・・・」


女神「・・・ごめん」


男「先輩のせいじゃ、ないです」


男(そうだ。俺が、情けないだけ・・・)


男(俺の職場は、入社した当時俺以外の男はいなかった)


男(女性社会ってのはキツイ。わかっていたことだったが・・・)


男(そんな時、心の支えだったのは良き理解者で上司だった女神先輩と・・・同期の、女の子)


時に愚痴り、時に励まし合い・・・そんなことをしているうちに、深い仲になるのにはそう時間はかからなかった


「男がウチの初めての彼氏だょ」ハート

彼女のそんな言葉を簡単に信じるほど当時の俺はバカで・・・初めての彼女に舞い上がってしまっていたんだ




『おい・・・誰、だよ?そいつ・・・』


『だって、、、寂しかったんだもん』


そしてお決まりの台詞で、一年も立たず破局。



・・・それだけなら、良かった。



『男くんって、同期ちゃんと付き合ってたのに浮気したんだってー!』

『暴力もあったとか・・・』

同期の嘘により、会社でも俺は立場を失いかけていた。俺の反論は、女の涙という絶対的な武器により抑えられたんだ・・・


怒るより、悲しみが溢れてきて・・・何も、信じられないと。そう、思いかけた俺を救ってくれたのは、女神先輩だった


『私は、男くんのこと信じるよ』

たった1人、女神先輩だけは俺の味方をしてくれた。
俺を励まし、支えてくれ、周りを説得までしてくれたんだ。
味方が減りバツが悪くなった同期は仕事を辞め、居心地の悪さはかなり無くなることになる。全部先輩のおかげだ。

その後も女神先輩はよく俺の相談に乗ってくれ、2人でいる時間も自然と増え・・・やがて、男女の関係になる
人間的にも女性としても俺は女神先輩を慕っていたし、先輩も少なからず俺を好いてくれていたので、それは必然だったのかも知れない。


それが、俺の起こす2度目の失敗とはその時は知る由もない


『あ・・・んん・・・はぁ・・・っ!!男くん・・・!!』


身も蓋もない言い方をすると、俺は女神先輩にハマってしまったのだ。
優しく、全てを受け止めてくれる女神先輩。
そんな彼女に、身も心も、依存してしまった



女神先輩は、俺の全てを受け入れてくれると。甘えるしか脳のなかったバカな俺は、女神先輩にかかる負担も考えずに、ひたすら彼女を求めーーーそして



『このままじゃ、私が男くんをダメにしちゃう』


『ーーー終わりに、しよう。私達』


結局。最後の決断すら彼女にさせるという、最低な終わりを迎えた

男(恋愛恐怖症か・・・取り繕っただけの、言葉だな。まったく、自分が情けないったらありゃしない)



男(俺は、あの時約束した。女神先輩に。もう、先輩を心配させるような男では無くなると)



男(だから、努力した。先輩のように、弱い人間を守れるように)


男(俺がなりたかった、理想の自分に)



男(それから六年間、慕ってくれた女の子に好意を向けられたことも無かったわけじゃない)



男(けど、結局・・・女神先輩以外への女性と深く関わる事への恐怖・・・まだ自分が成長出来ていないんじゃないかという恐怖。そして、過去の自分への戒めもあり)




男(今まで、恋愛することも慕ってくれた子に恋愛感情を持つ事も、なかった)



男(いつまで、それが続くかはわからない。いつ、人を信じ自分を許せるのかなんて)



男(だけど)

女神「男くん。LINE、来てるよ」


男「え、はい」


男(後輩から・・・?)



『もー!!忙しくて先輩と喋れないとかマジ無い!!今日、終わったらご飯でも付き合ってくださいっ。てかまたタバコですかぁ~!?ちょっとは労ってくれても・・・』



男「・・・プッ」


女神「どうしたの?」


男「いや・・・」



男(この感情が、どうなるのかはわからない。もしかしたら、またダメかもしれないし、そんな勇気も出ないかもしれない)


男(正直、自分でもどうしたらわからないし動揺してる。だって・・・)



『ばっか、こんな時こそ飲みだろ!』


『マジか(((o(*゚▽゚*)o)))行く行く↑↑↑』


『皆でな』


『!?!?・・・そーですよね、先輩のバカ。じゃなかった、楽しみですね、是非行きましょう!』


男「はははっ」


女神「?」



男(後輩が可愛過ぎて辛い)






次回、ラブコメイチャラブ編!!(多分)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
男「さぁて、午後も頑張ろっと」


事務「あ、戻ってきた」


男「お?」


事務「お?じゃないですよ!朝言った書類、出来てるんですか?」


男「忘れてた!」


事務「あぁん?」ビキビキ


男「怒るなよー」


事務「それ夕方までにチェックしないとわたしが怒られるんですよっ!!」


男「わりぃわりぃ、すぐやるから」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


男「お待たせ」


事務「・・・」


男「どう?」


事務「字が汚い」


男「うっ」


事務「内容がやっつけでペラペラ」


男「そ、そうか?確かにそこまで時間かけずに書いたけど」


事務「再提出ですね」


男「マジっすか」


事務「・・・冗談です」


事務「おい!」


事務「字が汚いのはホント。わたしがパソコンに清書するんだから、読めなかった時のために隣にいてください」


男「それは悪かったけど、ほんとに読めないか?てかその時に呼んでくれたら」


事務「いてくれますよねー?」ニコッ


男「・・・わかったよ」


事務(やった!・・・ごめんね男さん)







事務「そういえば昨日美味しいカフェ見つけたんですよー」カタカタ


男「ほう、どんな所だ?」


事務「色々メニュー見たんですけど、男さん甘いもの好きでしたよね?その店パフェが人気メニューらしいですよ。実際食べたけど美味しかったです!」カタカタ


男「そりゃいいな!イチゴ系あった?」


事務「種類はいっぱいありましたよ。わたしが食べたのはイチゴだったけど。あれは当たりです!」カタカタ



男「マジかよ!俺も行ってみるかな」



事務「・・・カップル割引っていうのがあって、男女で行くと2割引きになるらしいです」カタ、カタ


男「へぇ、気前いいな。てかそれデートスポットってやつじゃないのか?」


事務「そんなことないです!その、カップルじゃない男性客もいたし!」

事務「ネットのレビュー見たら、カップルじゃなくても男女のペアなら割引きになるって」


事務「書いて、あったんですけど」チラッ


男「なるほど、まあ確かにカップルの証明なんて出来ねーしな。で、誰と行ったんだ事務ちゃんは」


事務「1人で悪かったですね」プクー






男「話もいいけど手が止まってるぞ」


事務「知らないっ」プイッ


男「おいおい・・・今日は早く上がりたいんだぜ」


事務「上がればいいじゃないですか」


男「事務ちゃんも一緒に、だよ」


事務「えっ?」


男「今日、用事あるか?終わったら飲みにでも行きたいなってさ」


事務「な、無いですけどっ」


男「よっしゃ!決まりだな」


事務「い、行くなんてまだ言ってませんよ?その、まだ・・・心の準備が」ドキドキ


男「大丈夫だって!いつもの皆で行くんだから人見知りの事務ちゃんも安心だろ?」


事務「え」


男「他の人間誘ったりしねーって、俺も今のメンバー気に入ってんだからさ」ニカッ


事務「・・・ま、そーですよね」ボソッ


男「なんか言った?」


事務「いいえ」カタカタ・・・


事務(やっぱりわたしなんか眼中に無いよね・・・)ハァ


事務(でも・・・構ってくれるだけ、いいのかな?)

キャラが揃ったので人物紹介でも


男 29♂ 勤続10年ぐらいの中堅ポジ
高卒なので勉強は苦手。昔は甘ったれていたガキだったが社会で10年揉まれたためそこそこ大人になった。
元々陰キャだがそんな自分が嫌いなため頼れる先輩を目指して奮闘中



後輩 24♀ 勤続1年くらいの新人
高校中退して色々なバイトや仕事をしていたが持ち前のコミュ力で乗り切っている。
昔はもっとギャルギャルしかったが今は真面目風になるよう頑張ってる。が、服装や雰囲気、薄く染まった茶髪などから本人が抑えていてもギャルっぽさは抜けていない。男女友達多めでモテるが本人は一途
チビッ子ボイン


女神 34♀ 勤続10年以上のベテラン
人生経験豊富なお姉さん。見た目は20代後半に見える
長身スレンダーモデル体型美人。貧乳。
誰とでも当たり障りなくコミュニケーションがとれるが本当に信頼できる人間じゃないと心を開かない
バツイチで昔苦労した。


事務 22♀ 勤続1年くらいの新人
人見知りで奥手。まだまだ甘えたい年頃。ボッチだったため会社で初めて仲良くなった女神、後輩を凄く慕っている。
身長は普通、胸も普通。見た目清楚系




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ガヤガヤ


男「混んでるな」


後輩「座れますかね?」


男「個室予約したから大丈夫大丈夫」


事務「良かった、人混み苦手なんで」


男「女神先輩も残業終わったら合流するらしいし、適当に注文して待ってようぜ」


後輩「大丈夫ですかね?忙しいのに付き合って貰って・・・」


男「明日休みだからとことん飲みたいんだとさ」


後輩「それならいいけど。女神さんに息抜きさせてあげたいですね」


男「お前らと話すのが息抜きなんじゃねーかな。先輩の人付き合いは深く狭くらしいからな」


事務「だといいなぁ」


男「俺ビールー」


後輩「あたしも」


事務「チューハイで」

ピロンッ

後輩「LINEですか?」


男「女神先輩から」



『私の事は気にせず先始めててね(^^)』


男「だそうだ」


男「ほれ、食いたいもの選べー」


後輩「唐揚げ!!ポテト!!ピザ!!」


男「明日体重計見て文句言うなよ」


後輩「ブッとばすよ!あたし1人で食べるわけじゃないもんっ」


事務「サラダも入れましょう」


男「賛成っ。とりあえずこれでいいか」


後輩「ボタン押しますね」ピンポーン


男「タバコ吸っていい?」


後輩「どうぞ」


事務「吐いた煙は全部吸って下さいね」


男「無茶言うなよ・・・」カチ、プハー


後輩「はい」灰皿スッ


男「さんきゅ」



後輩(そういえば今、あたしと事務ちゃんが並んで座って男さんと対面してる形だけど)

後輩(女神さんが来たら男さんの隣に座るのか・・・)


後輩(いいなぁ)


事務(個室だし、男さんだと向かいに座っても緊張しちゃうなぁ・・・・・・かと言って隣はもっと無理)

男(いつまでたっても可愛い女の子と対面するのは慣れねぇなー。それも2人だぜ?)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
後輩「それでさーーー」

事務「ええっ?ーーー」

男(女子トークが盛り上がってる時は黙ってるのが一番)


後輩「あ、先輩ビール次の頼みます?」

男「ん?そだな」

事務「相変わらずペース早いですね」

後輩「これから女神さん来るのに、大丈夫ですか?」


男「これでも抑えてるほうなんだけどな」


後輩「そうなんですか?」

男「女神先輩と飲むとヤバいぞ。あの人も普段押さえてるからな、飲むと決めたらいくらでも飲んじまうし。俺もつられてハイペースになっちまう」ハハハ


後輩「・・・前から思ってたけど、先輩は女神さんと凄く仲良いですよね」チラッ


男「え?・・・まあ、付き合い長いしな」

後輩(・・・多分、それだけじゃないよね。なんていうか、その・・・2人の距離感って、なんか近いし)


男「俺も昔からお前らみたいによく面倒見て貰ったからさ、はは」


事務「なんか想像出来るかも。女神さんって、本当に優しいですよね」

後輩(男さんも女神さんも、今恋人はいないって言ってたけど・・・もし、女神さんが男さんのこと好きだったらーーー)


男「後輩と事務ちゃんはおかわりどうする?」


事務「あ、いただきます」


後輩「いただきますっ」

後輩「・・・」

後輩「負けないから」


男「飲み比べは辞めとこうぜー、潰れるぞ?」


後輩(先輩のばか)


後輩「・・・潰れたら、介抱してくれるんでしょ?」チラッ


男「え?」ドキッ


後輩「・・・」

後輩「ね、事務ちゃん!」


事務「わたしは後輩ちゃんより弱いもーん」


男(なんだ、びっくりさせるなよ・・・)ドキドキ


後輩「大丈夫、強い先輩が2人もいるから」ニコッ


事務「それなら安心だね」ケラケラ


後輩(まずは、また先輩と2人きりで出かける所から、かな)

女神「お疲れさまー♪」ガラッ


後輩「お疲れさまでーす!!待ってましたよ~♪」


事務「わぁ、女神さん!!お疲れさまですっ」


男「お疲れさまっス~!」


女神「隣いい?」


男「うす」


男(うわ、隣に座っただけで良い匂い・・・毎度の事ながら、懐かしくなっちまうな)


女神「あー、やっと解放されたよ~」


男「しばらくゆっくり出来そうですか?」


女神「そうだね、今のうちにリフレッシュしなきゃ♪」


後輩「メニューどうぞ」


女神「ありがとー♪」


女神「最初はガッツリビールで回復しようかな」


事務「みんなビール飲めてすごいなぁ、わたしは甘いのしか飲めないから」


女神「そんなことないよ、甘いお酒は美味しいよね。私もよく飲むよ?」


男「自分に合ったのを飲むのが一番だよな、酒を楽しむのは」


事務「・・・ありがとうございます」ニコッ






男「ーーーでは、あらためて」


男「乾杯!」


「「「かんぱーいっ!!」」」


帰り道



男「楽しかったな」


後輩「はいっ」


男(方向が同じだから俺がいつも後輩を送ってくけど・・・なんか、今日は気恥しいな)


後輩(いつも、男さんに送って貰って・・・嬉しいなぁ)


男「あのさ」


後輩「なに?手でも繋ぐ?」


男「ち、ちげーよ!」


後輩「えー、酔ってる後輩を支えてくれないの?」


男「おまっ」


男「・・・」


男「転ばれても心配だからな、・・・ほら」スッ


後輩「あ、本気にした」


男「っ!!ばっか、こういうことでからかうなよ」プイッ


後輩「嘘とは言ってないけど?」ギュッ


男「~~!!」ドキッ


後輩「エスコート、よろしくです♪」


男「・・・酔っ払いめ」


後輩(まだまだ飲めるんだけどね。でも、ほんとに飲み過ぎたら・・・多分、自制効かなくなっちゃうから)テヘッ






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


後輩「ありがとうございました」

男「おう、ゆっくり休めよ」


後輩「・・・」


後輩(もう、終わりかぁ。このまま別れるだけなのも、寂しいな)

男「・・・どした?」


後輩「先輩は、疲れを取るのにどうします?」

男「あ?そりゃまあ、普通に寝れば疲れはとれるけど」


後輩「まだ若い証拠だね、29歳」

男「うっせ」ハハハ


後輩「あたしも、そうだけど」

後輩「・・・先輩が抱き枕になってくれたら、もっと疲れがとれるかも」

男「いぃ!?」ドキドキ


後輩「・・・ぷっ、すごい変な顔してるっ」アハハ


男「お前なぁ・・・」


男「冗談はやめろって」


後輩「冗談じゃ、なかったら?」ジッ

男「・・・・・・」


後輩(ああヤバいヤバい、先輩黙っちゃったよ!!あたし、さっき自制するって思ったばかりなのに、なんでこんなこと言っちゃ・・・)


男「・・・お前さ」グイッ


後輩「きゃっ!?」


後輩(え、ウソ、近・・・)カァァ


男「・・・こんな時間に、酒も入ってる男相手にそんなこと言って。何もされないと、思ってんのか?」


後輩「・・・何か、するんですか?」ドキドキ




男「お前は・・・いいのかよ?そんなんで」ドキドキ


後輩「人を・・・軽い、女みたいに言わないでよ。あたしだって、誰でもいいわけじゃ・・・ない」ドキドキ


男「俺、なら・・・いいのか?」ドキドキドキドキ


後輩「・・・・・・」カァァ


男「後輩」


後輩「は、はい・・・」ドキドキ


男「・・・寝ろ。もう遅いしな」


後輩「なん、で・・・?」


男「ーーーもし、お前の気持ちが・・・俺の、考えてる通りだったとしたら」


男「こんな、時じゃなくてさ。その、シラフの時に、確認したい」


後輩「・・・せん、ぱい」


男「今日は、寝ろ」


後輩「・・・はい」


男「じゃあな」



後輩「ーーー先輩!!」


男「ん?」


後輩「先輩の、気持ちとかは・・・わからないけど!」


後輩「先輩が今、言ってくれたこと・・・本気なら。デートとか、誘ってもいいですか!?」

男「で、デート!?」

後輩「あたしが勇気を出したら、はぐらかさないで・・・ちゃんと、返事してくれますか?」


男「・・・」


男「・・・わかんねぇ」


後輩「!!」


男「お前のこと、可愛いと思ってるのは、ホントだ」


男「それに、お前の言う通り・・・真剣な言葉には、ちゃんと答える」


男「けど、いい返事を出せるか、とかは・・・まだわからない」



後輩「それは、あたしを女の子として・・・見てないってこと?」



男「違う!そうじゃないんだ!」


後輩「・・・わかった」


後輩「先輩の事情は、よく分かりませんけど・・・でも、ちゃんと答えてくれたから・・・満足です」

後輩「おやすみなさい、先輩」


男「ああ。・・・ありがとう」


後輩「・・・」


後輩「・・・」タタタッ


ギュッ!!


男(うお!?だ、抱きつくかそこで!?)


男(胸当たってる・・・やわらか・・・じゃなくて!!)


後輩「ーーーでも。今日は、これぐらい許して・・・ね」ドキドキ


男「・・・おう」



後輩「じゃあ、ね・・・気を付けて、帰ってください」ダッ





バタン





後輩(きゃあぁぁぁあ!!なんで、なんでこんな事に!?もう告白したも同然じゃん!!)



後輩(うああああ!!)


後輩(・・・・・・)


後輩「ま、前向きになれあたし」



後輩「こうなったからには、仕方ない!!ちょっと早まっただけ!!」



後輩「お、男さんだって・・・拒絶してるようには見えなかったし」



後輩「頑張れあたし!ファイティン!!」















男「ーーーふう」


男「やばかったぁぁぁぁぁ・・・」


男(何がやばいって、アルコール入ってふたりきりで深夜であんな事言われたら・・・!!)


男(ムラムラするに決まってんだろ!!まだおさまんねーよ!!)ギンギン



男「綺麗事、言ってなんとか凌いだけど」



男(恋愛が怖いのと性欲は別なんだよぉおおお!!)



男(ああ!!後輩可愛かったよ!ヤバいラインまで行ったよ!!)


男「でも・・・俺の今の気持ちが、あいつを好きなのか・・・それとも、ただヤりたいだけなのか・・・わかんねぇんだ・・・」


男(・・・俺は、ただ・・・自分の欲を満たすために・・・あいつに目をかけてたわけじゃないって・・・そう、断言するには・・・あそこで、欲に負けるわけには・・・いかなかったんだよ・・・)



男(あんな・・・顔する、後輩を・・・曖昧な気持ちで傷付けるような真似・・・したく、なかったんだ)







男「・・・」


男「変わんねぇな、俺」


男「ダセェままだ・・・」ハァ・・・

男「・・・チラッ」


男「1時か・・・帰って、ヌいて・・・寝よ」


男「こんな時は賢者になるに限るな」


ピロンッ


男「女神先輩から・・・?」



『なんか、事務ちゃん送って夜風に当たってたら酔いが覚めちゃった(笑)』


『男くん、まだ寝てなかったら・・・付き合ってくれる?』



男「そりゃ、いいですけど・・・っと。・・・珍しいな、女神先輩がこんなお願いするの」


ピリリリリリ


男「うお、電話?」


女神『もしもし?』


男「どこにいるんすか?」


女神『コンビニにいるよー♪お酒買ってくから、良かったら男くんの家で飲み直そうよ』


男(お、俺ん家!?)


女神『それじゃ・・・』


男「ま、待ってください!一旦そこまで迎えに行きます!」


男「俺ん家の周り、暗いし」


女神『そう?ありがとー、男くんはやっぱり優しいね。待ってるね、〇〇の所のコンビニだよ』


男(あれ、待てよ。女神先輩がウチ来るのって・・・いつぶりだっけ?)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

男「しっかしこんなに買って・・・」


女神「だって、飲み足らないから」


男「遅れてきたっつっても俺達を追い越すペースで飲んでたじゃないですか」


女神「そうだったっけ?」


男「そうですよ。いつも皆で飲む時はあんなに飲まなかったのに。まるで昔2人で飲んでた時みたいでさ。だから女神先輩と事務ちゃんの方向にはタクシー呼んだでしょ?」


女神「あはは・・・」



男「・・・それだけ、疲れてたんですね」



女神「ーーーわかっちゃう?」



男「・・・わかるよ」


女神「さすが男くんだね。すぐにLINEくれた時に、思ったよ。きっとわかってくれてるんだなって」



男「もう、ガキじゃないですから。・・・一応」



男「それにしても今からそんなに飲みます?」


女神「余ったらそれでもいいかな。男くんの家にお邪魔するんだし差し入れってことで♪」


男「はは・・・」



女神「久しぶりだね・・・この道」


男「うん」


女神「懐かしいな。あの角を曲がったら着くよね」


男「どうぞ、久々の我が家へ」


女神「元、愛の巣?」クスッ


男「・・・そう、ですね」



ガチャ・・・

パタン

女神「あ、えらい。ちゃんと片付けてるねー、感心感心」


男「母親みたいに言わないでくださいよ」


女神「むっ。どちらかというとお姉さんじゃない?」


男「確かに」


女神「昔は私が掃除してたんだよねー」


男「ちゃんと出来るようになったでしょ?」


女神「あは、男くんだって子供みたい」クスッ


男「む・・・」


女神「それじゃ、2度目の乾杯、しよっか」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


女神「・・・」


男「缶2本目でダウンなんて、やっぱり女神先輩酔いが覚めてたなんて嘘でしょ」


女神「バレちゃった・・・?」


男「そりゃね」

男「顔にも態度にも出さないけど、酔いが回ってると微妙に歩き方とか声のトーンが変わるから」


女神「やっぱり男くんはよく知ってるね・・・私の身体を隅々まで見ただけある」クスッ


男「そんなこと言ってると、また見ちゃいますよ」ハハハ


女神「・・・」


トン


男(・・・肩に、もたれかかってきた?)



女神「じゃあ」ヒソヒソ


男(う・・・耳に、息が)


女神「また見たい?・・・私は、いいよ。男くんなら・・・」


男「!!」ドキッ!!


男「何かあった?辛い、こととか」


女神「ううん」



男「じゃあ、なんで」


女神「だって、私達・・・気持ちが離れて別れたわけじゃないでしょ?」

男「そうですけど」

女神「敬語、やめていいよ?前みたいに・・・ふたりきりの時は」

男「でも、俺達はもう」


女神「私は、今でも男くんが好きだよ?ただ、今は付き合ってないだけで」


女神「男くんが私の事を知ってるように・・・私も、男くんの気持ち・・・わかるつもりだよ」


男「・・・たとえば」


女神「恋愛は出来ない。けど、誰かと繋がりたい・・・けれど、それで相手の気持ちを傷付けたくない。違うかな?」


男「当たってる」


女神「でしょ?」


女神「男くんは今日までたくさん色々なことを我慢して頑張ってきたから。けどね、成長するのと・・・無理をして甘えないのはちょっと違うんだよ」


女神「誰だって、甘えたい気持ちはある。あの時は・・・・君を依存させてしまったけど。けれど、甘えちゃいけないなんてことはないと思う」



男「待ってくれ。女神さん・・・確かに、俺だって女神さんへの気持ちが色褪せたなんてことはないよ。けどさ、だからってまた女神さんに・・・」


男「前より酷いじゃないか。女神さんを性欲の捌け口にするなんて」


女神「ううん。これは私のワガママでもあるの」


男「え?」


女神「本当に・・・本当に好きだったんだよ男くんのこと。でも私が考え無しだから君を依存させてしまった。最後に傷付けちゃった。今もまだ君はまだ恋愛が出来なくて・・・誰かと付き合ったりするのは出来ないかもしれない」


女神「でもそんな君が・・・また、誰かを愛せるまで癒してあげることは出来ると思うの。それがもし私でも、他の誰かでも。今の男くんは昔と違って強くなったから。きっと大丈夫」


男「女神さん」


女神「だから・・・聞いてくれる?私のワガママ」


女神「私も・・・ずっと我慢してたんだよ?男くんに触れられたい。抱きしめられたい。今まで、ずっとそう思っててーーー」


女神「ね・・・男くん・・・」スッ・・・


女神「もう、我慢出来ないの・・・抱いてーーー」ハァハァ

イッチーはこういう話にしたいってのがあって書いてるんだろうけど早足すぎる
せっかくキャラ可愛いんだからもっと会話がみたかったりする

>>48
キャラが可愛いって言われるとは思わなかったから、とにかくテンポ重視で書いてたよ、ごめん。確かに急ぎすぎたかも

男「・・・」


男「ーーーまいったな」

男「女神さんにそんなこと言われたら・・・我慢できるわけねーじゃん」ギュッ


女神「んっ・・」ギュッ

女神「久々の男くんの腕の中だ♪」

男「キス・・・してもいい?」

女神「うん」カァァ

女神「今日だけ・・・昔みたいに」

男「・・・」チュッ

女神「ふぁっ・・・」ギュッ

女神「んーーー」チュッチュッ

男「うっ・・・む・・・」

女神「はぁ、はあーーーんっ・・・」レロレロ

男(相変わらず・・・積極的なキス・・・!!で、ここから・・・)


女神「んっ・・・はぁはあ・・・男くぅん・・・」レロレロ


男(顔面にキスの嵐・・・!!で、耳舐めとか・・・やっぱエロすぎ・・・)

女神「はぁ・・・・・ん・・・」スッ

男(キスでスイッチ入るとすぐこんなエロくなるんだからな・・・酔ってる時は特に)

女神「男くんの・・・ガチガチになってるね・・・」サワサワ


男「そりゃ、こんな綺麗な女神さんにこんなこと触られたら、すぐなっちゃうよ」


女神「もー、口が上手いのは変わってないね♪」サワサワ


男「うっ・・・」


女神「直接触るよ?」

男「うん・・・」


女神「ふふ、すごい硬い・・・」ハァハァ

男(う・・・久々の女神さんの指・・・細くて、長くて、繊細で・・・)

女神「男くんのその顔、好きだよ」サワサワ

男「そう?」

女神「気持ち良さそうにしてくれてるから尽くしたくなっちゃう」

男「じゃあ、次は女神さんの顔を見せて貰おうかな」チュッ

女神「ひゃ・・・ぁ・・・首、だめぇ・・・」ビクッ

男「首だけじゃないよね、弱いの」サワサワ

女神「んっ・・・」

男「脱がすよ」

女神「うん・・・」




男「ーーー綺麗だ。下着姿の女神さんはエロすぎだな」

女神「うう・・・男くんのほうがエロいと思う」カァァ

男「そうか?」

男「ほら、ブラの隙間から乳首摘むだけで」キュッ

女神「んっ・・・!!」ビクンッ!!

男「そんなに反応する女神さんの方がエロいと思うぞ?」

女神「言わないでぇ・・・男くんの触り方が、エッチなんだよぉ・・・」ビクビク

男「って言いながらずっと俺のを離さない人に言われたくないな」チュッ

女神「ぁ・・・ん・・・!!」

男「それに」スッ

女神「ふぁ・・・んぁぁぁ・・・!!」

男「もうこんなに・・・パンツの中ぐちょぐちょにしちゃって」ヌチャヌチャ

女神「そこ・・・いじったら・・・だめぇ・・・はぁぁ・・・ん・・・!!」ビクンッビクンッ!!


男「え、ダメ?じゃあやめとく?」


女神「やぁ・・・だめ・・・もっと・・・してぇ・・・ぁ・・・んんっ!!」

男「エッチなの認めるんだ?」


女神「認める・・・からぁ・・・!!やめないで・・・っ」ハァハァ


男(ああ、思い出しちまうな)


男(大事な資格試験を控えてた時・・・勉強見て貰った後デートして)

男(試験の日まで集中するのにホテルは避けて漫喫に行ったものの)

男(密室で女神さんの魅力に耐えられなかった俺が色々イタズラしちゃって)


『はぁ・・・気持ちいい・・・!!』ハァハァ

『でもここじゃ最後まで出来ないね』

『ん・・・』ハァハァ

『ホテル、行く?』

『・・・』コクン

男(やっぱアホだ俺。でも、サル同然の時代にこの人の妖艶さに逆らえるわけねーよなぁ)

女神「あ・・・もう・・・」ビクンッビクンッ!!

女神「イッちゃ・・・ぁぁあっ・・・!!」ビクンッビクンッビクンッ!!

女神「はぁ・・・はぁ・・・」


女神「指だけでイッちゃった・・・」カァァ

男「マジで?そこまでイきやすかったっけ?いれた時はイッたりしてたけど」

女神「だって・・・」


女神「男くんと・・・別れてから・・・その、たまに・・・自分でシてた・・・から」カァァ


男「・・・っ!!」


女神「だから・・・かな?」


男「こんなに綺麗で・・・エロくて・・・優しい女神さんなのに・・・1人、で?」


女神「だって・・・男くん以外としたいと思わない・・・から」


男「っ・・・!!」


男(マズい。あの頃の気持ちが・・・封じこめてたのが、暴れだしそうだ)


女神「我慢してたって、言ったでしょ?」


男(抑えろ俺!!これは、今日だけの)


女神「ね・・・男くんのコレは、寂しくなかった?」サワサワ


男(・・・!!)


男「・・・」

男「寂しくないわけ・・・ないだろ」


男「ずっと・・・欲しかった」


男「女神さんが・・・!!」


女神「・・・嬉しい」ニコッ


男(そうだ。欲しかったんだ。けど、それが女神さんなのか・・・ただ、好きなようにさせてくれる女が欲しかっただけなのか・・・ずっと、わからなくなっちまって・・・!!)

男(そんな自分が嫌で・・・!!)


女神「男くん」ナデナデ


女神「自分を卑下しないで」


男「!?」



女神「付き合い長いから・・・わかっちゃうんだ」


女神「そういう顔してる時の男くんは、自分を責めてるって」


男「・・・うん」


女神「けどね、私は悪く無いと思うの」


女神「身体を求めるって、生き物として普通なことなんだよ?」


男「・・・」


女神「私達が付き合ってた頃は・・・その、確かに色々激しくて仕事に身が入らなくなったりしちゃったけど」


女神「好きな人に求められる事は、女からしても嬉しい事なの」


女神「それに・・・そういう事で始まる恋もあれば、深まる恋もあると思う」

女神「男くんは過去の自分からの脱却で、そういう事をいけないと思ってるかも知れないけど」


男「成長したつもりで・・・何も、進んでなかったのかな」ハハハ


女神「違うよ。君は、ずっと我慢することで自制する心を鍛えた。これも素晴らしい事」


女神「だから、それを上手く使ってあげるの。自分を抑え続けて男くんが壊れちゃうなんて、私は嫌だから」

男「・・・」


男「それが欲望で求めてるか・・・本気で好きで求めているかわからなくなっても?」


女神「その結論を探していくのも、恋愛じゃないかな。何もしなかったらわからないよ」


男「そう、か」


女神「ごめんね。あの頃の君に言ってあげたら・・・こんなに苦しめることはなかったよね」


男「ーーーいや。今だからこそ、わかるんだ。だから女神さんも今言ってくれたんだろ?」

女神「うん・・・」


男(それだけじゃない。おそらく、女神さんは・・・)


男(・・・ありがとう)


男「・・・」チュッチュッ

女神「ひゃうっ!?あ、男くんっ・・・そんな、いきなり・・・あっ」


男「・・・」レロレロ クチュクチュ


女神「激し・・・あっ・・・!!」



男「・・・俺。久しぶりだから・・・すぐ、イッちゃいそうで・・・だから」


男「いれてもいい?」


女神「うん・・・男くんの・・・欲しいーーー」






「あ・・・!!はぁぁぁあ・・・っ!!」ビクンッビクンッビクンッビクンッ


「うっ・・・女神さんの中、やっぱ・・・すげぇ」


「男くんの・・・奥まで・・・きてるよ・・・んっ」


「動くよ?」


「うん・・・いっぱい・・・してぇ・・・!!」



「あっ・・・気持ち良すぎ・・・っ!!」


「うっ・・・ああ・・・っ」


「もっと・・・ん・・・男くん・・・っ!!」ギュッ


「女神さん・・・!!」







「ーーーまた、イッちゃう・・・イッちゃうの・・・ふぁぁぁあっ!!」








男(俺達は、朝まで・・・絡み合った)


男(まるで、過去に戻ったように)


男(そして、今を忘れないまま)



男(お互いに、抑圧していたものをさらけ出した)




男(そして、最後に)




「ふふ・・・また、ね」



男(初めて結ばれた日の時のように。女神さんは、ちょっと恥ずかしそうにハニカミながら。別れのキスをしてくれたーーー)





男「・・・」


男(女神さんは、きっと後押しをしてくれたのかもしれない)


男(男と後輩のことに全部気付いていて)


男(俺が後輩を傷付けることを恐れていることも)



男(だからこうして・・・)



男「少しだけ、吹っ切れた気がする」


男「後輩を気遣うことが・・・自分を抑制することが必ずしも良いわけじゃない」


男「それがわかる頃になったから・・・ああして、教えてくれたんだ」


男「・・・やっぱ女神さんの前だと形無しだなぁ」ポリポリ



男(誰とどうなるかなんて・・・まだわからないけど。その機会を、誰かの気持ちを俺のエゴで潰しちゃいけないんだってーーー教えてくれたから)



男「日々精進あるのみ・・・だな」ハハッ


女神「・・・」



女神「男くん、吹っ切れてくれたかな・・・」



女神(男くんがああなったのは、私のせい)


女神(責任をとるなんておこがましいことは言えない。彼の人生は彼の物だから)



女神(私は・・・男くんを愛してる)


女神(あの頃・・・疲れ切っていた私を癒してくれたのは、男くんの存在だった)


女神(けれどまだ若かった男くんに気を効かさず、依存させてしまうまでにしてしまったのは・・・単に、私が彼を手放したくなかったから)



女神(それで結局彼と離れ・・・辛い気持ちにさせてしまったのは今でも正しかったかわからない)


女神(彼を見る度に心が傷んだ。何度、抱きしめたいと思ったかなんて数え切れなかったと思う)


女神(でも男くんはずっと耐えた。私が耐えられないなんて、そんな事口が裂けても言えるわけがない)



女神(そして今、男くんを慕っている後輩ちゃんと事務ちゃんが現れた)


女神(男くんは自分で気付いているかわからないけど、今までの慕ってくれた子達と違って・・・特に後輩ちゃんには、胸を打たれてる所が多いと思う)


女神(彼を立ち直らせてくれるのは、もしかしたら後輩ちゃんかもしれない)


女神「そう思ったら・・・自然とこんなことになっちゃって」


女神「後押しなのか嫉妬なのか・・・自分でもわからないや」ハハッ


女神「私も男くんに偉そうなこと言えないかも・・・」ドヨーン


>>16までがプロローグだとしたら、ここまでが1章みたいなものでしょうか。
ここからは各キャラとの日常、時々デートみたいな感じで進めていく予定です。
今回はエロ描写はあっさり目ですが、今後はガッツリ書いていくつもり



日常→純愛→告白→結ばれる
みたいな物語になるよりは
日常→デート→雰囲気で合体→恋愛に発展・・・みたいな恋愛話にしたいと思ってるんですがまだ考え中

あんまりやり過ぎると男がクズみたいになるし難しい(笑)


1つ言えるのは修羅場や昼ドラみたいなドロドロしたものを書くつもりはないです。



よろしければ今後もお付き合いください

『好きなアーティストは?』


男「~♪」

後輩「珍しいですね、先輩が鼻歌なんて」


男「そうか?」


後輩「何の曲?」


男(アニソンだけど知ってるはずねぇしなー)


男「超マイナーだから知らねーと思うよ」


後輩「ふーん」


後輩「じゃあ先輩が一番好きなアーティストは誰ですか?」


男「うーん」


後輩「教えてよー」


男「何でそんな知りたいんだ?」


後輩「・・・先輩のこともっと知りたいって思うのはダメなの?」


男「うっ・・・」


後輩「・・・」ジー


男「・・・ラルク」ボソッ


後輩「え、そうなんだ!あたしも結構聞くよ!!」キャッキャッ


後輩「・・・」


後輩「先輩のラルク、聞いてみたいなぁ」

男「・・・今度な」


後輩「やたっ♪」




『好きなアーティストは?2』


後輩「絶対行こうねー、次のEXILEのライブ!!」キャッキャッ


事務「仕事休んででも行くっ」キャッキャッ


男「おい、仕事しろよ」


後輩「え、何言ってるんですか?先輩も行くんですよ」


男「は?」


事務「そうです、今度のライブはちょっと遠いから・・・」


男「運転手かい!」


後輩「あははっ」


男「お前らよー、これでも俺は仕事には真面目な方なんだぞ」


事務「遅れた書類」


男「うっ」グサッ


事務「フォローしたわたし」


男「ぐっ」グサッ


後輩「もう一回言ってー?真面目が、なんだって?」ニヤニヤ


男「それでも仮病はいけないと思います!!」


事務「わー、開き直った」


後輩「・・・冗談ですよ先輩。ちゃんと休み取って行ってきます」


男「おーう、じゃあ遠慮せず行ってこーい」


後輩「え?運転手は先輩だよ?」


男「そこは冗談じゃねーのかよ!!」





『好きなアーティストは?3』


後輩「女神さーん!!」


女神「あれ、どしたの後輩ちゃん」


後輩「せっかく来月のライブに休みをとるつもりだったのに・・・人数が足らないからって却下されちゃいました・・・」


事務「せめてあと1人代わってくれる人を探せって・・・」



後輩「やっぱり諦めるしかないのかなぁ・・・」


女神「それ、何日?」


後輩「○○です・・・元々人数少なかった日みたいで有給申請が通らなかったんですよ」シクシク


女神「あ、私その日休みだよ♪代わってあげるよ」


後輩「ほんとですかぁぁぁ!!ありがとうございますぅぅぅ」


事務「本当にすいません・・・」


女神「いいよ、可愛い2人のためなんだもん」ニコッ




男「おーい、やっぱり俺が代わりに仕事でれば女神先輩に迷惑かけなくて済んだんじゃねぇか?」ヒソヒソ


後輩「だって大事な運転手さんですし」ヒソヒソ

事務「そうですよー」ヒソヒソ

後輩(うう・・・ごめんなさい・・・女神さん)


女神「・・・!」ピクッ


女神「・・・」ジー


男「?」




後輩「あの、代わりにあたしが出れる日ありますか?いつでも代わりますんで!」

事務「あ、わたしも!」


女神「うーん、そうだなぁ。じゃ、この日にお願いできる?2人出てくれると助かるかも」


後輩「喜んでっ!」


男「じゃあ俺も・・・」


後輩「男さんはタダでさえ来月は休みが少ないからいいんじゃないですか?」


事務「みんなより1日少ないですよね」


女神「そうだよ。男くんはちゃんと休みなさい」


男「・・・はーい」





女神「それはそうと何のライブにいくの?」


後輩「EXILEです!!めちゃ好きなんですよ♪」


事務「後輩ちゃんに紹介されてハマりました」


女神「そうなんだ♪」


後輩「女神さんは、好きなアーティストっています?」


男(げっ・・・!)


女神「私?私はねー、ラルクが好きだよ」ニコッ


後輩「男さんと同じですね!」


男(・・・)プイッ



女神「・・・」クスッ


後輩「どうしたんですか?」


女神「ううん、何でもない」フフッ


女神(懐かしいなー。男くん、私が一番好きなのラルクだって話したらCDとか買ってたっけ)


男(必死で覚えまくってたらめちゃくちゃラルク好きになったなんて恥ずかしくて言えねぇ・・・)




『休日の過ごし方』


後輩「男さんは休みの日は何してるんですか?」


男「前にも言ったけどゲームだよ」


男(あと腹筋)



後輩「1日家から出ずに?」


男「楽しいぞ、後輩にはわからないかもだけど」


後輩「そうですねー、あたしには理解出来ないかも」


後輩「・・・1人なら」


男「?」


後輩「その、誰かと一緒にやるなら楽しめると思うんですよねっ」


後輩「教えてくれる人とかいたら・・・」カァァ


男「!!」ドキドキ


男「・・・考えとく」


後輩「・・・うん」

『気力低下、勇気も不調気味』


事務「疲れたー!!」


男「お疲れー」


事務「もう明日は無理・・・」


男「労うから頑張ろうぜ」


事務「!」


事務「・・・じゃ、じゃあ・・・」


事務「甘い物が食べたいです。この前言ったパフェとか」


男「わかった」


事務「・・・!!」キラキラ


男「金出すから後輩と行ってくるといいぞ」ニカッ



事務「・・・」


事務「ばか」ボソッ


男「え?」


事務「ごちそうさまです!!」


男「お、おう」

『最近LINEの量が増えました』


ピロンッ


男「お、後輩」


『風呂上がりのコーヒー牛乳は格別ですね!』


男「くそどうでもいいな」


男(後輩の・・・風呂上がり・・・)ドキドキ



ピロンッ


男「今度は事務ちゃん?」


『虫が出ました!!助けてください!!』


男「なによ?G?」


『クモです!!』


男「益虫だ、大事に飼えよ」


『・・・ひとでなし』


男「怒るなよー」

ピロンッ

男「あれ、また後輩から」


『最近新しい抱き枕が欲しいと思ってるんですけどー、どんなのがいいかな?今のはこれ』


男「写メつきか。後輩が抱き枕抱えてる」


男(うっ・・・風呂上がりだからか、色っぽいな)

『自炊ってどうしてるんです?』

後輩「疲れたー!ご飯めんどー!」


男「食わないと身長伸びないぞ」


後輩「食べてるけど伸びないの!」


男「そーだった」


後輩「馬鹿にしてるでしょ」プクー


男「そこが可愛いんだけどな」ボソッ


後輩「何か言った?」


男「なんもー。食べ過ぎても太るぞって」ケラケラ


後輩「ふんっ!」ドゴッ


男「ぐはぁっ!」


後輩「真面目な話、ほんと最近忙しくて外食ばっかりだからマジそういうのやめてくださいよー」


男「自炊すれば?」


後輩「やりたいけどー、つい・・・先輩はどうなんですか?」


男「お前らと飯食ったりする日以外はちゃんと作ってるぞ」


後輩「家庭的男子!」

後輩「よし。今日の夕飯は先輩にご馳走になろう」キラキラ


男「ばっか。どうせならお前が手料理ご馳走しろぃ」


後輩「・・・食べたい?」ジッ


男「・・・おう」


後輩「じゃあ、今度お弁当でも!」


後輩(いずれは先輩の家に通い妻・・・なんてね)


後輩(うわ!はずいからやっぱなし!あたしのキャラじゃない気がする・・・)


男「そりゃ楽しみだけど会社以外がいいな。冷やかされたら説明に困るし」


後輩「そーですね。じゃら今度どっか連れてってください!」


男「・・・おう」ポリポリ


後輩「絶対だよ!」


男「わかってるよ」


後輩(やたっ♪一歩前進!)

『作りたくないけど作ってあげたい』

男「そういや事務ちゃんは自炊とかしてる?」


事務「いきなりなんですか」


男「いや、昨日後輩とそんな話になったから」


事務「コスパが良い外食先を選んでいるので」


男「ふむ」


事務「い、意外と美味しいんですよ。コンビニの物も」


男「おう」



事務「少食なのでサンドイッチ1個で足りますし!」


男「つまりやらないんだな?」


事務「むぅ。女性が皆料理をできるなんて偏見です」


男「出来ないんだな」


事務「そ、そーいう男さんこそ料理するんですか!?」


男「するよ?あんま凝ったのは作れないけどな。1人暮しになってからは練習したもんだぜ」


事務「うそ!?」


男「どんだけだらしねぇ奴だと思ってんだよ・・・」


事務「そんなことはないですけど、意外だなって・・・」


男「一応これでもオッサン手前だから。事務くらいの歳の頃は出来なかったよ」


事務「・・・男の人って、やっぱり女性の手料理とか食べたいですか?」


男「俺はそうだな。家庭的な子をみると感動するし」


事務「!!」


男「ま、急がなくてもいずれ彼氏が出来たりしたら作ってあげたいとか思うって」ハハハ


事務「男さん!」


男「おお!?」


事務「料理を教えてください!!」


男「え、構わないけどさ俺より女神先輩とか後輩のほうが・・・」


事務「男さんが教えてくださいっ」


男「じゃあ暇な時うちくるか?」


事務「・・・!」カァァ


事務「い、いきます」ドキドキ


男「そんな急いで覚えなくても・・・」


事務(今がその時なんですっ)

今更だけど後輩と事務ちゃんが入社して1年くらいなので、現在の作中の季節はそろそろ夏に入る頃です


『エロとは四季で楽しむ物である』


男(やべーな)


男(そろそろ薄着の季節か・・・)


男(ブラ透けとか日常茶飯事だからな・・・特に後輩)


男(梅雨の濡れた服もヤバいし、これから更に薄着になると思うと股間がホットビズだ)

男(厚着をし始める秋も、冬もそれはそれでボディラインを想像させる余地があるし。セーターの胸の膨らみとか超エロいよな)



男(後輩は薄着はエロいし、冬着は小さい身長にモコモコした服が可愛いし)


男(事務ちゃんはワイシャツとズボンのボディラインがシュッとして、更に尻がたまらんし)


男(女神さんは後輩とはまた違った大人の色気を出してんだよなぁ)




事務「ボーッとして。仕事してくださいよー」


男「みんなのおかげで今日も仕事頑張れますっ」


後輩「いやらしい顔してるよこの人」


事務「キモいです・・・」


女神「あはは・・・」


『不格好な相合傘』


男「やっべー、雨凄いな」


後輩「まさかここまで降るとは思いませんでしたね」


男「んじゃ、今日はタクシーでも呼んで帰るか」


後輩「あたし傘持ってますよ」


男「おー、じゃあまた明日な」


後輩「・・・一緒に入ってけばいいじゃん」


男「え」


後輩「その、タクシー代勿体無いし・・・」


男「いいのか?」



後輩「どーせ、暗いから誰かに見られてもわかりませんよ」


男「んじゃまあ・・・甘えるけど」


後輩「はい」バサッ


男「おお・・・低い・・・」


後輩「じゃあ先輩が持ってよ」グイッ


男「おっす」


後輩「・・・」スススッ


男「近くね?」


後輩「だって、濡れちゃうでしょ?」


男「心配しなくてもお前は濡らさないように持つって」


後輩「先輩が濡れてたら意味ないでしょ」ピトッ


男「・・・!!」ドキドキ


後輩(密着しちゃった・・・)ドキドキ

5分後


男「あのさぁ」


後輩「はい?」


男「これ、どこまで一緒に行くんだ?」


後輩「えーと、先輩の方が家近いのでそこまで送ってく感じですね」


男「マジか」


男(後輩を送ってった事はあるけど俺が送って貰うのは初めてじゃね?)


男(それまでこの密着感かあ)ドキドキ



後輩(もう少しだけ先輩と一緒にいれる・・・)




30分後



男「やっべえなー、雨強くなり過ぎ」


後輩「もう傘なんて意味ないよね・・・この横殴りじゃ」


男(家までついたら流石にタクシー呼ぶか。後輩に)


後輩(でも、こんな時まで先輩は守ってくれるんだなぁ・・・風上でガードしてくれてるから、先輩ほどあたしは濡れてないし)


男「お、見えたぞ。サンキュな、後ーー」


ブォォォン!!

バシャッ!!


後輩「きゃっ!!」ズブヌレ-


男「だ、大丈夫か?くそ、あのトラック・・・」


後輩「だ、大丈夫だって。このぐらい・・・」


男(こんなずぶ濡れで帰したら風邪ひくよな・・・)チラッ


男「後輩」


後輩「はい?」


男「その・・・あれだ。家、寄ってけ」


後輩「えーーー」ドキッ

男「んじゃ、洗濯機とシャワー貸すからさ・・・」ドキドキ


後輩「はい・・・」ドキドキ



後輩(先輩の家・・・初めて入ったなぁ)



男「着替えは俺のジャージくらいしか着れるもんないから、置いとく」


後輩「ありがとうございます」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

男「ーーーぷはぁ!!」


男「柄にもなく緊張しちまった」


男「あの後輩が・・・俺の家でシャワー浴びてんだよなぁ」


男「・・・・・・」


男「よし!!飯でも作ろう!」


男(これは事故みたいなもんだ。なるべく、普通に)



ジャァァァ

後輩(まさかこんなことになるなんて)


後輩「でも、考えようによっては先輩にアタックするチャンスとも言える・・・」



後輩(事故みたいなものだったけど・・・活かしていくしかない!あたし、ファイティンッ!) ギュッ!





男「お、出たか」


後輩「どうもありがとうございました」


男「・・・!」


後輩「どうかした?」


男「いや・・・」


男(俺のジャージなのに・・・すげぇ色っぽいな・・・)


男「やっぱり俺の服じゃ大き過ぎるみたいだな。ダボダボだぞ」ニカッ


後輩「胸があるからちょうどいいしー」


男(うっ・・・確かに・・・ジャージに、豊満な膨らみが)


後輩「今みたでしょ。・・・えっち」ニヤッ


男「ばっか、んな言われたら見るに決まってるわ」プイッ


後輩「先輩の匂いがするー」


男「そりゃそうだろ」


後輩(まるで・・・先輩に、抱かれてるみたい)


男「むこう座って待ってろよ。もうすぐ出来るから」トントン


後輩「わ、もしかして手料理!?」


男「まあな。腹減ってるだろ?」


後輩「はい!!あたしは何を手伝えばいい?」


男「出来たら皿持ってってくれりゃいいよ」


後輩「え、それでいいの?」


男「おー。今度弁当作ってくれんだろ?そん時までお前の味はとっておくってことで」


後輩「わかった。期待しててね!それじゃ・・・お言葉に甘えます」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

後輩「ごちそうさまでしたー」ペコッ


男「どうだった?」


後輩「うん、意外に美味しかった!」


男「意外にかよ」


後輩「よいしょ」ガチャガチャ


男「お、悪いな。流しに置いといてくりゃいいから」



後輩「ご馳走してもらってるのにそこまで甘えないよ。洗っておくから先輩はのんびりしてて!」


男「ん・・・さんきゅ」



後輩「ーーー~~♪♪」ガチャガチャ


男「上機嫌だな」


後輩「そう?」



男(・・・こうして後ろ姿見てると・・・なんか)


後輩「ねー」


男「ん?」


後輩「なんか、同棲してるみたいじゃない?」


男「」ブッ!


後輩「ジャージってのがちょっと締まらないけど」


男「そ、そんなことねーよ。案外そんなもんだろ、同棲なんて。外出しない時は過ごしやすいカッコしてるだろうし」


後輩「・・・したことあるの?」



男「・・・・・・」



男「さあ、な・・・」



後輩「・・・・・・」


後輩(そういえば、先輩の恋愛遍歴とかも聞いたことないんだよなぁ)


後輩(なんか今は)

後輩(なんか今の返事も怪しいし。この機会に、聞けるかな)


男(あっぶねぇ・・・)


男(女神先輩と付き合ってたことは・・・2人で話し合った結果、会社の人間には隠すことに決めたんだ)


男(とくに困ることはないんだけど・・・やっぱりバレると、2人で話してる時とか変な目でみられるかもしれないし・・・とにかくめんどくさい疑いとか噂とかは無いほうがいいって)




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


後輩「洗濯機が終わるまでどのくらいだろ」


男「だいたい30分くらいじゃねーかな」


後輩「乾燥機って付いてますか?」


男「ついてるけど、それまで待つのか?乾くの待たなくても車で送ってくけど・・・ジャージはそのうち返してくれりゃいいし」


後輩「待ってる!」


男「即答かい」



男(そういやジャージは貸したけど・・・下着ってどうしたんだろ)チラッ


男(まさか、素肌に・・・)ドキドキ



後輩「先輩の家ってー、ほんとにゲームがたくさんだね」


男「やってみるか?暇つぶしに」


後輩「うん!あたしでも出来るのがいいな」


男「じゃあマリオでもやるか」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
後輩「ほっ!んんっ!」


男「・・・」


男(自然と並んでゲームやってっけど、これ結構近くね?)


男(肩、当たってるし・・・)


後輩「どうしたんですか?」


男「いや、別に」


男(そういやジャージ貸したわいいけど、こいつ下着はどうしたんだろ)


男(まさか・・・付けてない、とか?)ドキドキ


男(うおおお!!なんかいい匂いもするし、集中できねーーー!!)



後輩「先輩?」


男「おぉ!?」


後輩「なんか変」ジーッ


男「そんなこと・・・ねぇよ」



後輩「・・・意識した?」


男「な、なにが?」


後輩「あたしのこと・・・」


男「!!」ビクッ


後輩「・・・やっぱりそうなんだ。先輩、意外と顔に出やすいね」


男「・・・うっせ」




後輩「それで、何考えてたの?」


男「恥ずかしいから言わない」


後輩「言ってよ。あたしも・・・結構恥ずかしいんだよ?」


男「そうなのか?」


後輩「うん。だって・・・こんなカッコで、先輩のすぐ近くにいるんだもん」


男「俺は別にジャージでも気にしてないけど」


後輩「違うよ。その、中身」


男「?」


後輩「だってあたし・・・今、下着付けて・・・ないから」カァァァ


男「!!」


後輩「ほら・・・恥ずかしいって言ったじゃん」


後輩「こんなカッコで・・・先輩の匂いのする、ジャージ着て・・・先輩と、こんなに密着して・・・結構、ドキドキしてるんだよ」

男「おま・・・そんなこと言われたら・・・俺だって、我慢してるのに」


後輩「我慢してるの?」ドキドキ


男「当たり前だろ」


後輩「・・・実は、下着付けてるけどね」


男「って、おい!?」


後輩「先輩のえっち。変な想像してたんだ?」


男「うぐ・・・」


後輩「ゲームやってる間・・・あたしの身体、見てた?」


男「・・・」


後輩「あ、黙った」


男「・・・」プイッ


後輩「コッチ向けーっ」カバッ


男「おわ!おま、押し倒す奴がーーー」


むにょっ


後輩「先輩の胸板、逞しいね」


男(胸と胸が密着して・・・つか、この感触は)


後輩「気付いた?」


男(顔近い・・・)


男「やっぱりお前・・・下着、付けて・・・」


後輩「付けてない。さっきのは・・・うそ」ドキドキ


男「マジ、かよ」


後輩「ほんとに、めちゃくちゃ恥ずかしいんだから。シラフでこんなことするの」


後輩「けど、酔ってたら先輩相手にしてくれないでしょ?」


このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom