レッド「人見知りを克服しなくては…」 (257) 【現行スレ】


レッド「一人に飽きた」の続きです
レッド「一人に飽きた」 - SSまとめ速報
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ダラダラ続けていく続けていくつもりですけどよかったら見てください

あらすじ
レッドにいろいろあって治すためにホウエンへ

ハジツゲタウン

リーリエ「なんだかいな…静かなところですね」

アンズ「あたいはこういうところ好きだけどな」

マサキ「ホウエンはカントーに比べると自然の多い地方やからな」

マサキ「その中でもここは特にド田舎やからな」

アズサ「ストレートすぎ」

アズサ「たしかにここは畑しかないけど」

アズサ「あの子は静かなのが好きなの、だからこういうところに住んでるんだろうね」

マサキ「静かが好きなんはわからんでもないけど、ここまでいくと不便やで」

114番道路

アズサ「あれがマユミの家だよ」

マサキ「よかったなレッド、道のりは長かったけど元戻るんは一瞬や」

ナツメ「一瞬って言ってもまた寝るんでしょ?」

マサキ「それは」

ドカーン

全員「……」

レッド「ふわぁ…」

アズサ「ふむ…」

アズサ「どうやら爆発したようだ」

マサキ「見たらわかるわ!」

マサキ「なんでそんな冷静やねん!」

パシンッ

マサキ「!?」

アズサ「落ち着きなさい見苦しい」

マサキ「なんでシバかれなあかんねんな…」

アズサ「こういう時こそ冷静に行動すべきなのよ」

アズサ「慌てることよりまずはマユミの安全確認でしょ」

マサキ「でもあんなもん近寄ることもできんぞ…」

ナツメ「こういうのは私にまかせなさい」

ナツメ「……」

ナツメ「どうやらあの中に人はいないみたいね」

アズサ「ならマユミはどこに…?」

ナツメ「んー…後ろ」

ガラガラ ボコッ

マユミ「ぷはぁっ…助かったー…」

マユミ「あれ、アズサお姉さんじゃないですか」

アズサ「あんた何でこんなところから」

マユミ「だって家が爆発しちゃったんですから逃げないと」

マユミ「ちょうど地下にいたからそのまま通路を通ってきたんです」

アズサ「無事だからよかったけど…」

アズサ「家が爆発するなんて何してたの、危ないことはやめなさいって言ったじゃない」

マユミ「私じゃないですよ」

アズサ「じゃあ誰?」

マユミ「知らないです」

アズサ「知らないですじゃないでしょうが!」

マサキ「まあまあこんなところで話すよりどっか落ち着いた場所で話そうやないか」

マユミ「あれマサキさんいたんですか」

マサキ「おったわ!」

アズサの研究所

マユミ「……」

マユミ「はい、修理完了です」

マユミ「もう少し大切に扱ってくださいよ」

マサキ「すまんすまん」

マサキ「よーしじゃあいくぞレッド」

マユミ「ストップストップ!何してるんですか」

マサキ「え?何ってこいつ元戻さんと」

マユミ「人に向けて撃ってはだめです」

ナツメ「人に撃ってはいけないものをレッドに撃ったの…」

マサキ「言うても一発目はレッドが勝手に…」

マサキ「はっ」

ナツメ「……」ゴゴゴゴゴ

マサキ「おおおおおおおちつけナツメ!」

マサキ「も、元に戻せんことはないんやろ?」

マユミ「たしかに元に戻せないことはないですが…」

マユミ「…人見知りになります」

マサキ「……」

ナツメ「……」

マサキ「それだけか?」

マユミ「だけです、他は一切ありません」

マサキ「…なら、ええかな」

ナツメ「問題…ないかな…」

マサキ「ちなみに元々人見知りのやつに使うとどうなるんや?」

マユミ「元々人見知りの人ですか?」

マユミ「んー…さぁ…それはどうなるのでしょうか…」

マユミ「十中八九人見知りのままだと…」

マサキ「よし…」

パシュッ

1時間後

レッド「……」むくっ

ナツメ「どう…レッド…?」

レッド「うん…」

ナツメ「……」

レッド「……」

ナツメ「気分は?」

レッド「いい方かな…」

ナツメ「そう、ならよかった」

マサキ「なんか…元戻ったんか戻ってないんかようわからんな」

ナツメ「どうやらいつものレッドみたいね」

マサキ「そんなんわかるんか」

ナツメ「もちろん」

マサキ「ほなこっちは解決やな」

マユミ「よかったですね」

マサキ「ああ、ほんまありがとうな」

マユミ「無事に元に戻ったのなら私も安心です」

アズサ「あんたは安心するのは早いでしょ」

マユミ「え?どうしてですか?」

アズサ「あんた家が爆発したの忘れたの!?」

マユミ「あー…そうでしたね」

アズサ「何か犯人に心当たりないの?」

マユミ「ありません」

アズサ「ほんとに何も?」

マユミ「そーいえば2週間前から家の物が壊されたり、管理人をやめろっていう手紙が来たりしてました」

アズサ「あんた何でそんなことがあったのに私に相談しないの!」

マユミ「なんででしょう?」

アズサ「私が聞いてるの」

マユミ「無事だったしいいじゃないですか」

アズサ「家なくなってんでしょ…」

マユミ「それは許せませんね、私のパソコン高かったんですよ」

アズサ「はぁ…うーん、まあ…なんていうかね…」

マユミ「アズサお姉さん、私犯人が許せません」

マユミ「探すのを手伝ってください」

レッド「ナツメ、あの人が困ってるならお返しに手伝いたい」

ナツメ「真面目なのねあなた」

ナツメ「アンズもリーリエもいい?」

ナツメ「観光とかそういうの後になっちゃうけど」

リーリエ「私は構いません」

アンズ「あたしもいいですよ」

ナツメ「マユミさん、その犯人捜し私たちも手伝います」

マユミ「えっいいんですかー?ありがとうございます」

リーリエ「ナツメさん、捜すのはいいのですが何も手掛かりがありませんよ」

ナツメ「そのことなら心配いらないわ」

ナツメ「私は超能力者よ」

ナツメ「現場に行けばそこから何か読み取れるはず」

ナツメ「わかった後はアンズがパパッと解決できるしね、忍者だし」

アンズ「…いや、必ずしもそうとは限りませんよ」

アンズ「忍者って万能じゃないですから…」

ナツメ「アンズなら必ずできる!」

アンズ「できることならがんばってやりますけど…」

ナツメ「じゃあサッと終わらせてホウエン観光行こうか」

マユミ「あ、そうだ前からいろんなことがあったから探偵さんを雇ったんでした」

アズサ「探偵…?」

アズサ「あんたそんなの雇ってたの?」

マユミ「はい、仕事は信用できる人ですよ」

アズサ「結局家爆発しちゃったけどね」

マユミ「私は助かったのでいいですよ」

マユミ「それで手伝ってくださるのでしたらあなた方はその探偵さんを手伝ってもらってよろしいですか?」

ナツメ「はい、いいですよ」

マユミ「後から探偵さんが来るはずなので先に向かっててください」

マユミの家跡

アンズ「跡形もないですね」

レッド「これでも何かわかるの?」

ナツメ「まかせて、跡があろうとなかろうと…」

ナツメ「何か言った?」

レッド「?」

レッド「何も言ってないけど」

ナツメ「おかしいな…たしかに男の人の声が聞こえた気がするんだけど」

リーリエ「あれ…ではないですか?」

リーリエ「人が落ちてきます」

男「あーーーーーーーーーーーーーーーーー!」

レッド「あ、ほんとだ」

ナツメ「ほんとだじゃないでしょ!」

ナツメ「フーディン!」

男「!」ぴたっ

ナツメ「そのままゆっくりおろして」

男「お…おお」ふわふわ トスン

ナツメ「大丈夫?」

男「おっ…おお!」

ナツメ「えっな、なに?」

男「なんというモッコリ美女!」

男「お姉さん、ボクと」

アンズ「土遁・土流壁」

男「うおっ壁が!」

ナツメ「何やってんのアンズ」

アンズ「気をつけてください、こいつ変態です」

アンズ「カイナシティでもこうやってあたしに絡んできたんですよ」

男「変態とは失礼だな」

男「仮に変態だとしても変態という名の紳士だ」

ナツメ「つまり変態よね」

アンズ「こうやって縛っておけば…よしっと」ギュッ

男「おい!なんで縛るんだ!」

アンズ「危険だから」

男「そんな危険人物みたいな扱いしないでよー」

バサッバサッ

オオスバメ「ギャース!」

男「おおっやっと来てくれたか」

リーリエ「で、でかい…図鑑にあるオオスバメの3倍はありますよ…!」

男「育て方がいいんだな、俺の」

女「よいしょっと」スタッ

女「さて…」きょろきょろ

女「……」

女「あんた何やらかしたの」

男「何もやってねえよ!」

女「どうだか、オオスバメの上でもおしりさわってきたぐらいだし」

男「さわってねえって!あれはリュックから地図だそうとしただけだ!」

男「だいたいなんでお前なんぞのおしりをさわらにゃいかんのだ!」

男「あんなところから突き落としやがって」

女「ごめんなさい、こいつがご迷惑をおかけしました」

ナツメ「いえ…」

男「俺はまだ何もしてねえ!」

女「まだって何かする気だったのか?」

男「そ…そういうことじゃなくてさ…」

女「まああんたみたいなモッコリ男が美人を前に何もしないはずないからね」

男「おいおいそれは偏見だぞ」

女「あのお尋ねしたいんですけど、この辺にマユミさんって方のお家知りません?」

女「この辺だったはずなんですけど」

ナツメ「その家ならここ…」

女「え?」

ナツメ「もしかしてあなたがマユミさんが雇ったっていう探偵さん?」

女「はい、正確にはあっちが探偵なんですけど」

ハルカ「それじゃああなたたちが協力してくれるって人たちですね」

ナツメ「ええ、そうよ」

女「私はあれのアシスタント兼監視のハルカっていいます」

ハルカ「ほらユウキ、自己紹介ぐらいしなさい」

ユウキ「俺は名探偵のユウキだ」

ハルカ「見た目はスケベ、頭脳はドスケベだけど一応腕は確かなんで」

ナツメ「……」

ナツメ(全然信用できない…)

ハルカ「さて早速調査…といいたいけどこれじゃあね…」

ナツメ「ここは私が」

ハルカ「何かあるんですか?」

ナツメ「私超能力者なの、ここで何があったか少しだけなら見ることができるわ」

ハルカ「おお!超能力!そんな便利なことができるんですか!」

ナツメ「それじゃ…」

ナツメ「……」

ナツメ「どうやらパソコンに細工をしていたみたいね、どこかを触れば爆発するって仕掛け」

ナツメ「こんなことするなんてそうとう恨みか何かあるみたい」

ハルカ「超能力ってすごいですね、そんなことわかるなんて」

ナツメ「それから犯人の特徴も」

ナツメ「身長170前後の眼鏡をかけた男、白いシャツでしぐさからして左利きかな」

ハルカ「そこまでわかればユウキならすぐ犯人を見つけられますよ!」

ユウキ「なるほど、たいしたもんだ」

ナツメ「どうも」

ユウキ「そういえばカントーにはエスパーレディと呼ばれるジムリーダーがいるそうだ」

ユウキ「知ってる?」

ナツメ「さあね…」

レッド「……」つんつん

ナツメ「?」

レッド「それってナツメのことじゃ…」

ナツメ「いいの、今は秘密で」

ハルカ「あ、そうそう、こいつが真面目な顔してるときはスケベなことしか考えてないから無視していいですよ」

ユウキ「おい…」

ハルカ「これでも一応はあんたを信用してやってるんだからありがたく思いなさい」

ユウキ「ハルカ…」

ハルカ「女性関係をのぞいてだけど」

ユウキ「俺だって考えなしにああいうことをしているわけではない」

ユウキ「いいか、よく聞け」

ハルカ「犯人の特徴がわかればあとは簡単です」

ハルカ「ありがとうございます、あなたのおかげで事件は解決できそうです」

ナツメ「役に立てたのならこちらとしてもうれしいわ」

ハルカ「あとはもう私たちにまかせてください」

ハルカ「マユミさんには私から伝えておきます」

ハルカ「あなたたちのおかげで無事犯人をみつけることができたって」

ナツメ「うん、じゃあがんばってね」

アンズ「ナツメさん、これで終わりなんですよね」

ナツメ「ええそうよ」

アンズ「ではさっそく行きましょう!」

ナツメ「どこか行きたいところはあるの?」

アンズ「まずは温泉です!」

フエンタウン 旅館

ナツメ「4人なんですけど部屋空いてますか?」

女「はい、少々お待ちください」

リーリエ「あれ、4人…?」

レッド「どうしたの」

リーリエ「いえ…誰かいないような…」

レッド「1、2、3、4…ちゃんといるじゃん」

リーリエ「…そうですね」

リーリエ「私の勘違いだったようです」

レッド「きっと疲れてるんだよ」

女「申し訳ございません」

女「ただいま4人が入れる部屋は全てうまっておりまして、二人部屋なら二部屋空いておりますが、いかがなされますか?」

ナツメ「どうする?別にいいよね?」

アンズ「あたしはいいですよ」

リーリエ「私もです」

レッド「……」こく

ナツメ「じゃあそれでお願いします」

女「かしこまりました」

リーリエ「では部屋はアンズさんと私ですね」

アンズ「そうだね」

アンズ「じゃあ温泉に行くときまたそっちの部屋に誘いに行きますんで」

ナツメ「ちょちょっ…そんな勝手に部屋割りするの?」

リーリエ「では私がレッドさんと同じ部屋に泊まりましょうか?」

ナツメ「い、いや…それは…」

リーリエ「わかりきったことなんですから、いいじゃないですかこれで」

ナツメ「……」

ナツメ「とりあえず部屋に荷物置こうか」

レッド「うん」

レッド「たしかにこれじゃ二人が限界の広さだな」

レッド「まあ部屋があっただけマシか」

ガラッ

レッド「あ、でもいい景色だ」

レッド「ナツメも見てみなよ」

ナツメ「ほんとね」

レッド「もうこんな時間か月が出てる」

レッド「月が綺麗だねー」

ナツメ「えっ…!」

ナツメ「あ…そ、そそ、そうね」

レッド「遅いな二人、早く温泉行かないとごはんの時間になっちゃうよ」

ナツメ「……」

3時間後

リーリエ「おいしかったですね」

アンズ「ああ、ホウエン料理はなかなか気に入ったぞ」

ナツメ「二人はこの後もまた温泉行く?まだ入ってない温泉もあるでしょ」

アンズ「あー…どうしましょう…」

アンズ「ナツメさんは行くんですか?」

ナツメ「いや私はもういいからもし行くなら二人でって言おうと思ったの」

アンズ「リーリエ行きたい?あたいは全部入りたいんだけど」

リーリエ「はい、私も全部入りたいです」

アンズ「じゃああたい…あたしたちはまた温泉に行くことにします」

レッド「一緒に行かなくてよかったの?」

ナツメ「うん」

ナツメ「レッドこそ行かないの?」

ナツメ「男はあなた一人なのだから自由に行っていいのよ」

レッド「さつき十分入ったからな、もういい」

ナツメ「そう…」

レッド「……」

ナツメ「……」

レッド「……」

ナツメ「そうだ、いいものあるんだけど」

レッド「お酒だろ」

ナツメ「よくわかったわね」

ナツメ「まさかあなたも超能力を…!」

レッド「いや普通にわかった」

ナツメ「じゃ、乾杯」

レッド「ああ」

ナツメ「……」

レッド「……」

レッド「なあ、これさ…持ってきすぎじゃない?」

レッド「なに?10人ぐらいでのむつもりだったの?」

ナツメ「まあ…私とレッドならこれぐらいかな…って」

レッド「こんなに飲めないよ俺…」

1時間後

レッド「もうやめときなよナツメ」

ナツメ「わたしはまだぜ~んぜんらいじょーぶよ~」

レッド「…そうは見えないけどな」

ナツメ「あんたはもっとのみなしゃいっ!」

レッド「普通だよ、ナツメが飲みすぎなだけ」

レッド「俺の5倍は飲んでるでしょ」

ナツメ「そーだっけー?」

レッド「そうだよ、もう覚えてないの?」

ナツメ「…なんか他にも忘れてるようなー」

ナツメ「レッドのお酒に何かいれよーと思ってたんらけどー」

レッド「?」

レッド「俺普段何も入れたりしないよ」

さらに一時間後

ナツメ「すぴー…」

レッド「結局寝ちゃって…」

ナツメ「うーん…」ガチャン

レッド「ああ、こぼれるこぼれる」

レッド「とりあえずここじゃなくて布団に運ばないと」

レッド「よっと」

レッド「こっちの布団でいっか」

レッド「……」

ナツメ「すや…すや…」

レッド「……」

レッド「……」

レッド「……」

レッド「ごくり…」

レッド「こうして見るとやっぱりいい体してるな」

レッド「…起きないよな?」

レッド「ちょっとぐらいなら…」

レッド「……」そーっ

レッド「……」ぴたっ

レッド「だめだだめだだめだめだだめだだめだだめだ」

レッド「いくら起きそうにないからってそんなことは…」

レッド「でもちょっとぐらいなら…」

レッド「いや、そんなことしてたってばれたらナツメに嫌われるかもしれないし…」

レッド「なでるぐらいなら…」

レッド「……」そーっ

レッド「だーっもうっくそ!」

レッド「普通はここでさわるのか!?でもそんなことしたら…」ギリギリギリ



レッド「……」へろへろ

ナツメ「どうしたの、目が赤いけど」

ナツメ「ちゃんと眠れた?」

レッド「うん…」

レッド(ずっとナツメ見て考えてたら朝になってしまった…)

ナツメ「無理はしないでね」

レッド「無理なんかしてないよ…元気もりもり…」

ナツメ「そ…それならいいけど」

コンコン

ナツメ「はーい」

リーリエ「おはようございます」

ナツメ「おはよ」

ナツメ「あれ、アンズは?」

アンズ「こちらに」シュタッ

ナツメ「なんで天井から…」

アンズ「たまには忍者らしいところ見せたいなと思いまして」

ナツメ「たしかに忍者っぽかったけど…なんで今…」

ナツメ「いつから上にいたの」

アンズ「ついさっきです」

リーリエ「レッドさん大丈夫ですか?」

リーリエ「顔色が良くありませんがしっかり寝ましたか?」

レッド「うん…」

アンズ「ちょっとリーリエ」

リーリエ「はい?」

アンズ「朝食食べに行かないといけないんだからそういう話は移動しながらでもいいでしょ」

リーリエ「そうですね」

アンズ「リーリエ、ああいうことは聞かないものでしょ普通」

リーリエ「?」

リーリエ「何がですか?」

アンズ「……」

アンズ「大人ってのは夜もいろいろやることがあんの」

アンズ「二人は恋人だか夫婦だか…まあそんなもんだしそゆことよ」

リーリエ「…よくわかりません」

―――――――――――

ナツメ「気分が悪いのなら無理して食べなくてもいいのよ?」

レッド「いや、朝は食べないと元気でないし…」

ナツメ「そう、じゃあいっぱい食べて元気になってもらわないと」ぐいぐい

レッド「や…ちょっと押しこ…押し込まないで…」

レッド「自分で食べられるからさ」

ナツメ「ほんとに?」

レッド「何で疑うの…」

ナツメ「だってあなた体調悪そうだから」

レッド「心配してくれるのはありがたいけど…」

レッド「俺だって自分のことぐらいできるからね」

レッド「だからそういうのはたまにでいいんだよ」

ナツメ「じゃあいつでも言ってね」

リーリエ「今日はどこに行く予定なのですか?」

アンズ「そうだね、次の温泉は…」

リーリエ「また温泉ですか?」

アンズ「そう、いろいろ調べてたらさ、温泉いっぱいあるなって思って」

アンズ「リーリエ嫌だった?」

リーリエ「いえいえ、そんなことありません」

アンズ「勝手に決めちゃってますけど、ナツメさんたちはいいですか?」

ナツメ「うん、あなたに任せるわ」

夕方

アンズ「あった、ここです」

アンズ「ここも有名な温泉なんですよ」

ナツメ「ふーん、結構大きいところね」

アンズ「ここの温泉はポケモンも一緒に入ることができるんですよ」

アンズ「まああんまり大きすぎるポケモンはダメなんですけど」

ナツメ「へえ、それいいじゃない」

―――――――――――

レッド「当然だけど男湯に行くのは俺一人だよな…」

レッド「どうせなら混浴のある温泉が…」

レッド「いや…やっぱいいや…」

レッド「温泉入っちゃうか」

レッド「ポケモンも一緒に入れるって言ってたな」

レッド「あ、書いてある」

レッド「連れて入れるのは一匹だけか」

レッド「まあそうだよな、6匹もぞろぞろと連れて入るとパンパンになっちゃうよな」

レッド「よし、入るかピカチュウ」

ピカチュウ「オウ」

ガラガラガラ

レッド「お、ラッキー誰もいないみたい」

レッド「…ん?」

レッド(なんだ…誰かいたのか…)

レッド「……」

レッド(あれ?なんかおかしいぞあいつ)

ユウキ「うんしょ…もう…ちょっと」

ユウキ「ジュカイン、押し上げてくれ」

ジュカイン「ヤダ」

ユウキ「っておい、じゃんけん負けたんだから支える役だろ!」

ユウキ「両方のぞいてたら監視が…」

バシュッ バシュッ

ユウキ「ぐぎゃああああああああ」ドサッ

ジュカイン「ヌオオオオオオオオ」ドサッ

ユウキ「く、くそ…こっちからは湯気でよく見えないのにハルカのやつ…」

レッド「……」

ユウキ「!」

レッド「……」

ユウキ「……」

レッド「……」

ユウキ「……」

ユウキ「……」ちゃぽん

ジュカイン「……」じゃぼん

ユウキ「…いい湯だな、ジュカイン」

ジュカイン「ソウダナ」

レッド「……」

ジャー バシャバシャ

ピカチュウ「ア゙ー」

レッド「……」ゴシゴシ ジャー

レッド「よし…」

レッド「……」じゃぷん

ピカチュウ「キャッホウ」ぱちゃん

レッド「……」

ユウキ「……」

レッド「……」

ユウキ「……」

レッド「……」

ユウキ「……」

ユウキ「……」

ユウキ「あんた、昨日会ったな…」

ユウキ「こんなところで会うなんて奇遇だな」

レッド「……」

ユウキ「あんたたちのおかげで無事マユミさんの問題は解決したよ」

レッド「……」

ユウキ「それでハルカと一緒に温泉ってことなんだけど…」

ユウキ「部屋は別だし風呂覗こうとしただけでこれだし…」たんこぶ

レッド「……」

ユウキ「なんか俺ばっか喋ってるな」

レッド「……」

ユウキ「あんたたちはいつまでホウエンにいる予定なんだ?」

レッド「……」

ユウキ「どうした?それぐらい答えてくれたっていいじゃん」

レッド「……」

レッド「……」

ユウキ「別に話せない…ってわけじゃないだろ?」

レッド「……」

ユウキ「……」

レッド「……」

ユウキ「もしかして人見知りか?極度の」

レッド「……」

レッド「……」こく

ユウキ「ふーん…そうか」

レッド「……」

ユウキ「困らないのか?」

レッド「……」

レッド「……」こく

ユウキ「俺は今ちょっと困ってるけど…」

ユウキ「あんた、女の子いっぱい連れてたけどあの子たちは困らないの?」

レッド「……」

レッド「…?」

ユウキ「ま、わかんないか」

レッド「……」

ユウキ「……」

ユウキ「あんたがここにいるってことはあの子らもいるんだよね」

レッド「……」こく

ユウキ「あの子らはあんたの彼女?」

レッド「……」

レッド「……」

レッド「……」ぶんぶん

ユウキ「そっか」

ユウキ「じゃあ安心だ」

ユウキ「俺が口説いちゃっても問題ないね」

レッド「!」

レッド「!」ぶんぶんぶんぶん

ユウキ「ん?なんで?」

レッド「……」

レッド「……」

ユウキ「そんな顔しても話してもらわないと」

レッド「……」

ユウキ「あんまり人と話せないようじゃ彼女に愛想つかされちゃうかもしれないぞ」

ユウキ「あんたが他人と話せないってことはその分余計な苦労をかけることになるからな」

レッド「……」

部屋

レッド「……」

ナツメ「もう戻ってたんだ、どうだったここの温泉?」

レッド「うん、よかったよ」

レッド「なあピカチュウ」なでなで

ピカチュウ「オウ」

ナツメ「なんかおっさんみたい」

ピカチュウ「ソウカ?」

ナツメ「あ、そうだ女湯に昨日会ったあの子がいたよ」

レッド「うん、こっちにも男の方がいた」

ナツメ「マユミさんのこと解決したんだって、よかった」

レッド「ああ、そうだね」

ナツメ「…なんかテンション低くない?」

レッド「ん?そうかな…」

レッド「いつも通りだと思うけど」

ナツメ「もしかしてまた何か悩んでるの?」

レッド「いや別に~」

ナツメ「そっか」

レッド「……」

レッド「ナツメってさ…ジムで初対面の挑戦者とかとどうやって話してるの?」

ナツメ「?」

ナツメ「どうやって…って言われても普通に…」

レッド「その普通を知りたいんだ」

ナツメ「うーん…普通…」

ナツメ「ええと…普通…」

ナツメ「……」

アンズ「ふう、こんな時間でもけっこう売店混んでましたよ」

リーリエ「ナツメさん、今日は4人部屋なんですよ」

リーリエ「変なことしてないでしょうね」

ナツメ「もう、なんで私がそんなこと…」

ナツメ「ただいつも通り話してただけよ」

リーリエ「…そうですか」

リーリエ「それはそれでおもしろさが…」

ナツメ「何?」

リーリエ「いえ、何も」

ナツメ「まあいいや」

ナツメ「…そうだ、二人に聞いてみれば」

ナツメ「あ、いやアンズがちょうどいいかも」

ナツメ「アンズってけっこう恥ずかしがり屋だしわかるかな」

アンズ「何がですか?」

ナツメ「ジムの初対面の挑戦者と話すときってどうやって話してる?」

アンズ「どう?」

アンズ「どうと言われても普通に…ですけど」

ナツメ「そう…だよね…」

ナツメ「えっと、その普通を教えてほしいのよね」

アンズ「普通を…?」

ナツメ「そう、レッドに教えてほしいのよね」

アンズ「いや教えるって…」

レッド「……」

アンズ「……」

レッド「……」

アンズ「……」

ナツメ「何も言わないと始まらないんだけど」

アンズ「えー…初対面の人とどう話すかってことですよね…」

アンズ「と、特に何も考えなくていいと思いますけど…」

レッド「……」

レッド「……」

アンズ「……」

アンズ「そうだ、なぜそんなに人と話せないか考えてみましょう」

アンズ「原因がわかればまだ何とかなるかもしれませんし」

レッド「……」

レッド「……」

レッド「!」

レッド「……」ちょいちょい

ナツメ「はいはい」

レッド「たぶん何年もグリーン以外の人と話すどころか会うことすらなかったからだと思う」ごにょごにょ

ナツメ「まあそうよね」

ナツメ「レッドは山にこもってたことがあって、それで何年も人と会わない生活をしていたの」

ナツメ「そのせいだと思うって」

アンズ「なるほど…」

アンズ「では山にこもる前は話すことはできたんですね」

レッド「…やっぱりこれじゃないな理由」ごにょごにょ

諸事情により少し更新が遅くなるかもしれないです
それの進み具合によって更新するのですがなるべく早くするようにします






レートの準備もしねえと…

レッド「元々そんなに人と話さなかった気がする」

ナツメ「…たしかに」

ナツメ「今のままでもいいんじゃない…?」

レッド「よくないよ」

レッド「せめて人並には話せるようになりたいの」

ナツメ「人並か…」

ナツメ「……」

レッド「……」

ナツメ「ねえ、どうしていきなり極度の人見知りのあなたがそんなこと言いだしたの?」

レッド「んー…まあ特に意味はないけど…」

レッド「やっぱ話せた方が便利だろうし、それに…」

ナツメ「それに?」

レッド「あ、いや便利だからだな」

ナツメ「そう…」

ナツメ「そうだよね、やっぱり話せた方がいいものね」

レッド「うん」

ナツメ「……」

深夜

レッド「……」

レッド「……」

レッド「……」

レッド「眠れん…」

ナツメ「すー…」

レッド「…男一人に女の子三人か」

レッド「……」

レッド「何考えてんだ俺は…」

レッド「……」

レッド「……」

レッド「あーダメだ、なんかいろいろ考えちゃう…」

レッド「……」

レッド「そうだ、ここって部屋にも温泉ついてたんだよな」

レッド「ちょっと入ろう」

レッド「……」

レッド「……」ガラガラ

レッド「露天風呂か…寒いな…どうしよう…」

レッド「…いいや、入ろう」

15分後

ナツメ「……」

ナツメ「……」

ナツメ「…っ!」

がばっ

ナツメ「…!」

ナツメ「はぁ…夢か…」

ナツメ「なんか嫌な夢…」

ナツメ「レッドがいなくなって、それで…」

ナツメ「……」

ナツメ「あ、あれ?レッド?」

ナツメ「お…お手洗いかな…?」

ナツメ「……」

ナツメ「い、いない…」

ナツメ「と…とりあえず落ち着くのよ」

ナツメ「そんな急に人がいなくなるなんてこと…」

ナツメ「……」

ナツメ「テレポートがあるか」

ナツメ「いやでも、レッドはそんなことできないし」

ナツメ「…!」

ナツメ「あっちから音が」

ナツメ「レッド!」ガラッ

レッド「!?」ビクッ

ナツメ「よかった、レッ…」

レッド「……」

ナツメ「……」

ナツメ「……//////」

レッド「あ、あの…ナツメ?」

ナツメ「そ、そそそそその、えっとあの!」

ナツメ「ごめんなさい!」

レッド「…扉閉めて」

ピシャッ

レッド「……」

ナツメ「……」

レッド「え…」

ナツメ「な、なに?」

レッド「いや、えっ?…えっ?」

ナツメ「?」

レッド「こっちに来るの…?」

ナツメ「?」

ナツメ「……」

ナツメ「……」

ナツメ「!」

ナツメ「あっ!」

くるっ がんっ

ナツメ「いった…」

レッド「また…」

レッド「ナツメってよく頭ぶつけるよね」

ガラガラ ピシャ

ナツメ「ご、ごめんねレッド…」

レッド「いやぁ…全然気にして…」

レッド「あ、そうだ」

レッド「じゃあ一緒に入ってくれたらいいよ」

ナツメ「えっ…」

ナツメ「……」

レッド「なんてな、冗談だよ」

レッド「さて、そろそろ出ようかな」

ナツメ「わかった…」

ナツメ「ちょっと待ってて」

レッド「ふぇ?」

レッド「い、いや…冗談だよ…、う、うれしいけど…」

レッド「あれ?聞こえてる?」

ナツメ「入るね」

レッド「やっ…ま、待って…本当に!?」

ナツメ「う…うん…」

ガラガラ

ナツメ「……」

レッド「……」

ナツメ「……」ジャバジャバ ちゃぷ

ナツメ「……」

レッド「……」

ナツメ「……」

レッド(マジか…ナツメと…)

レッド(軽い気持ちで言ったのにまさか本当になるとは…)

レッド(言ってみるもんだな)

レッド「……」

レッド(やっぱりナツメは綺麗だな…)

レッド(あとはタオルがなければ…)

レッド(いやいやいや、これ以上贅沢なこと考えるとバチがあたりそうだ)

ナツメ「……///」

レッド「あれ、なんか顔赤いけどもうのぼせちゃった?」

ナツメ「そ…その…それ…」

レッド「?」

レッド「……」

レッド「!!」

レッド「やっ!こ、これは…さ、さっきまで一人だったからタオルとかそういうの…」

レッド「別に見せつけてたわけじゃないから!」

レッド「ナツメ見たらこうなったって言うか…」

レッド「いや、ナツメのせいじゃなくて…説明の仕方が悪かったな…」

ナツメ「……」

レッド(やっぱひかれたか…)

ナツメ「…いくら私でもそれがどういうものかわかるからそんな説明しなくてもいいよ」

レッド「……」

ナツメ「……」スィー ぴたっ

レッド「え?」

ナツメ「なに?私が横に来るのは嫌だった?」

レッド「そ、そんなことあるわけないじゃん」

ナツメ「よかった」

レッド「……」チラッ

レッド(ここからちょうどナツメの胸の…)

ナツメ「気になる?」

レッド「なっ…なんのこと?」

ナツメ「わかってるくせに」

レッド「……」

ナツメ「私も最初ちょっと驚いちゃったけどもう平気だから」

ナツメ「せっかくの温泉なんだからもう少しリラックスしたら?」

レッド「うん…」

ナツメ「ここっていいところよね」

ナツメ「周りからは見られないし、ほんとに二人っきりっていうか」

レッド「ああ、そうだな」

ナツメ「じゃあ何があっても誰もわからないよね」

レッド「ん?あ、ああ…そうだね」

ナツメ「……」

ナツメ「あのね、私昔からあなたに言いたかったことがあるの…」

ナツメ「あなたのことが好きなの」

レッド「……」

レッド「どうしたの、よ、酔ってるの?」

ナツメ「もうっ私は本気なのよ!」

レッド「わかってるって」

レッド「お…俺も好きだよ…」

ナツメ「ほんとに?」

レッド「当たり前だよ」

ナツメ「こっち見て言ってよ」

レッド「……」

レッド「ナツメ…」

ナツメ「……」

レッド「……」チュッ

ナツメ「んんっ!?//」

ナツメ「あっ…な…」

レッド「……」ポリポリ

レッド「ま…まぁ…なんだ…」

レッド「言葉にするのは苦手だから、ちょっと強引だけど」

レッド「俺の返事ってことで…」

ナツメ「よかった、断られなくて」

レッド「そんな断るわけないって」

レッド「ほんとは俺から言いたかったってのもあるけど…」

ナツメ「あら、じゃあいつ言ってくれるつもりだったのかしら」

レッド「それは…そのー…」

ナツメ「そんな考えなくても言うことを考えてくれてたのならいいの」

ナツメ「どっちが先に言うかってことだったし」

ナツメ「まあ10年もかかっちゃったけど」

レッド「……」

翌日

レッド「くしゅんっ…ずずっ」

リーリエ「大丈夫ですか?」

レッド「ああ、大丈夫大丈夫…」

リーリエ「鼻水が垂れてますよ」

リーリエ「ティッシュどうぞ」

レッド「ああ、ありがと」

リーリエ「急にそんなことになるなんて、ちゃんと温泉に入った後体拭きましたか?」

レッド「うん、ちゃんと拭いたよ」

リーリエ「それとも何かしたのですか?」

レッド「……」

レッド「いや…」

リーリエ「少し考えたってことは心当たりがあるのでは?」

リーリエ「ナツメさんも少し体調が悪いとのことでしたから」

レッド「ずず…」

リーリエ「何かあるのかと思ったのですが」

レッド「何もないよ」

リーリエ「そうですか…」

リーリエ「きっとお二人は仲がいいですから、体調が悪くなるのも一緒なんですね」

レッド「……」

ナツメ「ごめんねアンズ、せっかくの旅行なのに」

アンズ「いえいえ、いいですって」

アンズ「十分楽しめましたから」

ナツメ「今度必ずこの埋め合わせはするから」

アンズ「じゃ、じゃあまたお願いしますね」

アンズ「もう冬ですから外で裸だったら間違いなく風邪ひきますよ」

ナツメ「えっ…な、なななんのこと…?」

アンズ「だって部屋の露天風呂入ったんじゃないですか?」

アンズ「使った後のタオルがあったのでそうだと」

アンズ「2枚ありましたね」

ナツメ「……」

カイナシティ

リーリエ「……」

ナツメ「ごめんねリーリエちゃん、また来ようね」

リーリエ「あ、いえ…そうではなくてですね」

リーリエ「やっぱり誰かいないような気がして…」

アンズ「まだ言ってんの?」

アンズ「1、2、3、4」

アンズ「ちゃんと4人いるじゃん」

リーリエ「……」

リーリエ「私の勘違い…ですかね」

一ヵ月後 7番道路

リーリエ「キュウコン大文字です!」

キュウコン「コーン」ボフウッ

ウツボット「ギャース」

エリトレ「ああっウツボット!」

リーリエ「やりましたよレッドさん!」

レッド「うん」

リーリエ「キュウコンもがんばりましたね」なでなで

キュウコン「コーン(*^▽^*)」ボオッ

リーリエ「……」ぷすぷす

レッド「そろそろいいかな」

リーリエ「何がですか?」

レッド「ジムだよ」

レッド「8つ目のジムがまだ残ってるでしょ」

リーリエ「ヤマブキジム…」

レッド「うん、そうだよ」

リーリエ「…わかりました」

リーリエ「がんばりーリエです!」

パシャッ

レッド「?」

リーリエ「あ、このがんばりーリエというのはですね」

レッド「……」

リーリエ「レッドさん?聞いてますか?」

レッド「あ、何?」

リーリエ「聞いてなかったのですか…」

レッド「ごめんごめん」

レッド「なんか今カメラの音がしたような気がしたから」

リーリエ「私はそういう音は聞こえませんでしたが…」

リーリエ「ただ、周りにも人はいるので誰かが写真を撮っていてもおかしくないのでは?」

レッド「…そうだね」

ヤマブキシティ

リーリエ「いよいよですね」

リーリエ「緊張してきました」

レッド「これまでもリーリエは7つのジムバッジをゲットしたんだ」

レッド「あと一つだけじゃないか、大丈夫だよ」

リーリエ「そう言ってしまえばそうですけど…」

リーリエ「ナツメさん…ですからね」

リーリエ「ナツメさんは今日私が来ることを知っているのですか?」

レッド「さあどうだろう…俺からは言ってはいないけど超能力で知ってるかもね」

レッド「俺は奥で待ってるからがんばってね」

リーリエ「レッドさん、一つよろしいですか?」

レッド「一つと言わずにいくつでもいいよ」

リーリエ「…私がナツメさんのところにたどり着いたとき、どちらを応援しますか?

レッド「…リーリエだよ」

リーリエ「……」にこっ

パシャッ

ナツメ「……」

ジムトレ1「ナツメさん、挑戦者来ましたよ」

ナツメ「……」

ジムトレ1「ナーツーメーさん!」

ジムトレ2「レッドさん来ましたよ」

ナツメ「!」ぴくっ

ナツメ「あ、あれ二人ともいつの間に…」

ジムトレ1「もしかして寝てました?」

ナツメ「寝てない寝てない!」

ナツメ「えっと…な、なんだったっけ?もう一回言って」

ジムトレ1(やっぱり寝てたか…)

ジムトレ2「レッドさんが来ましたよ」

ナツメ「レッドが!すぐ通して!」

ジムトレ2「…はーい」

ジムトレ1「レッドさん来ましたけど、挑戦者も来ましたよ」

ジムトレ1「仕事ですから挑戦者の方優先でお願いしますよ」

ナツメ「わかってるって」

ナツメ「どうしたの?なにかあった?」

レッド「ちょっと見たいものがあってね」

ナツメ「もしかして私?」

レッド「んー半分当たりだな」

ナツメ「じゃあもう半分は?」

レッド「もうそろそろ来ると思うよ」

ブンッ

リーリエ「……」

ナツメ「ああ…そういうこと」

ナツメ「……」

ナツメ「ようこそ挑戦者」

ナツメ「私がこのヤマブキジムのジムリーダーナツメ」

ナツメ「あなたのお名前は?」

リーリエ「リーリエです」

ナツメ「……」

ナツメ「リーリエちゃん、手加減しないからね」

リーリエ「はい!」

ナツメ「さあ始めましょうか」

ヤマブキジム外

女の子「……」こそこそ

女の子「ふぅ…」

女の子「へぇー、ここでのジム戦でもちゃんと教え子のバトル見るんだ」

女の子「見た目より真面目なのかな」メモメモ

???「見た目よりってそんな不真面目そうでもないけど」

女の子「正直あの人のことよくわかってないし…」

女の子「なんていうかまぁ…あれだから見た目の評価は低くなるのかな」

???「ふーん」

???「でも写真はいっぱい撮るんだね」

女の子「いいじゃん別に…」

女の子「ただ捨てるかもしんないけど」

???「えっ捨てちゃうの!?」

女の子「あの人が価値のない人だとわかればね」

女の子「今はただどんな人なのかって観察してるだけだから」

???「そんなこと言わず素直に渡すもの渡しちゃえばいいのに」

女の子「ダメ」

女の子「これは私にとって重要なことだから軽率にできないの」

女の子「わざわざこんな前に来たんだから」

女の子「さて、次はあの教え子の人を調べて…」ピッピッピ

???「あ、誰か来た」

???「わたし隠れるね」

女の子「えっそんな急に」

コトネ「ん?こんなところで何やってんの」

女の子「うひゃっ!?」

女の子「って…あっ…コ…コトネ…さん?」

コトネ「?」

コトネ「私のこと知ってるの?」

女の子「あ…な、なんとなく…」

コトネ「…なんか怪しいね」

女の子「そんなことないですよ」

コトネ「ここで何してたの」

女の子「何も…」

コトネ「何も?」

コトネ「こんなところでボーッとしてたっての?」

女の子「はい」

コトネ「……」

???(ねえねえこの人に渡してもらえば?)ひそひそ

女の子(ちょっとあんたは黙ってなさい)

コトネ「なんか言った?」

女の子「いえ、何も」

コトネ「うーん、やっぱり怪しいな」

コトネ「とりあえずナツメさんに言うか」

コトネ「ちょっと私と来て」

女の子「!」

女の子「そ、それは困ります!」

コトネ「言われたら困るのか、やっぱり何かしてたな」

女の子(今はまだ会うつもりはないからな…)

女の子「よし逃げよう」

コトネ「ん?」

女の子「出てきてカイリュー!」

コトネ「あっ待ちなさい!」

女の子「コトネさんごめんなさい、また今度!」

コトネ「……」

コトネ「行っちゃった」

コトネ「とりあえずナツメさんに言っとこ」

コトネ「久しぶりだな~ナツメさん」

リーリエ「キュウコン、大文字です!」

キュウコン「コンッ!!」ボンッ

フーディン「フギャ」ぱたっ

リーリエ「や…やった…?」

リーリエ「やりましたよキュウコン!」

キュウコン「コーン(^^♪」もふっ

リーリエ「ぐう…っ」

リーリエ「が、がんばりましたね」なでなで

コトネ「やったじゃんりーリエ」

リーリエ「コトネさん!いつの間に…」

コトネ「へへ、久しぶりだね」

ナツメ「リーリエちゃん、おめでとう」

ナツメ「これがヤマブキジムのジムバッジ、ゴールドバッジよ」

ナツメ「これで8つそろったね」

リーリエ「はい、ありがとうございます」

ナツメ「後はレッドからいろいろ言ってくれるわ」

ナツメ「久しぶりねコトネ」

コトネ「はい」

ナツメ「あの子は大丈夫なの?」

コトネ「もう私が手伝わなくても普通に生活できるようになりましたからね」

コトネ「そうだ、私がここに来る前にジム覗いてた子がいたんですけど、何か知りませんか?」

コトネ「なんかめちゃくちゃ怪しかったんですよ」

ナツメ「…?」

ナツメ「さあ、知らないけど」

女の子「まさかあそこでコトネさんが現れるとは…」

女の子「わかんなかったの?」

???「そんなに予知とか得意じゃないし…」

???「わたしだって万能じゃないんだよ」

女の子「そう…じゃあ今度からは自分でやってみるようにする…」

女の子「特に練習とかしてないけどなんとかなるかな」

???「うん、その方がいいよ」

女の子「……」ピッピッピ

女の子「あ、わかった」

???「どういう出会いをすればいいか?」

女の子「違う」

女の子「あの人の教え子」

女の子「リーリエっていうんだ…」

女の子「あー…一、二回会ったことあるかな…」

女の子「私が会った時と全然雰囲気違うからわかんなかった」

???「まだ観察続けるの?」

女の子「始めたばかりだ、終わる理由がないよ」

???「普通に助けてあげればいいだけなのに」

女の子「嫌」

女の子「パパはあの人のこと信用してるかもしれないけど私はしてないもの」

女の子「どんな人かもわからずにやって、未来を変えてしまいたくない」

???「……」

???「そもそも君は本当にあの二人を助けたいのかい?」

女の子「……」

女の子「まだわからない」

???「……」

???「わからないというのならやめた方がいいよ」

女の子「どうして」

???「今までにもわたしの力を使って過去を変えようとした人はいた」

???「自分たちが望んだ世界にしたから喜ぶ者はいた」

???「けれどもそれと同じぐらい過去や未来が変わったことにより苦しむ者もいたんだ」

???「その人たちは自分が望んで世界を変えたんだ」

???「でも苦しんだ」

???「君は自分が望んでもいないのだからやるべきではないと思う」

???「望まずにやるべきではない過去改変」

???「セレビィ心の一句」

女の子「うるさい」

セレビィ「いやでもほんとだよ」

セレビィ「とくに今回の君の場合なんか今までなかったぐらい異常だもん」

セレビィ「間違いなく今までの誰よりも混乱して苦しむよ」

女の子「さっさと渡しちゃえとか言ってたの何だったの…」

セレビィ「それは君が観察とか言いながらも、心の底からそうしたいと考えてると思ったからで…」

セレビィ「わからないとかいうのならやめた方がいいよ」

女の子「……」

セレビィ「わたしは気がつかなかったけど、あの生活に不満があったの?」

女の子「そんなわけない」

女の子「パパもママも兄弟たちもみんなやさしいし大好きだ」

セレビィ「じゃあなんでこんな過去を変えちゃうようなことしようとするのかな」

女の子「あの人たちにただ興味があったってだけ」

女の子「もしいい人だったら…」

セレビィ「どうするか決めるのはキミ自身だ」

セレビィ「でもキミの選択が必ずキミにとってイイコトになるとは限らないからね」

女の子「わかってるよ…」

夜・ナツメの家

ナツメ「リーリエちゃんはこれからどうするの?」

ナツメ「バッジを8つ集めたから、これでリーグに行くことができるけど」

リーリエ「ポケモンリーグですか…」

リーリエ「……」

リーリエ「カントーでは行かないことにします」

コトネ「えっ!もったいなっ!」

コトネ「なんでよリーリエ、せっかくバッジを全部集めたのに」

ナツメ「全てのトレーナーがリーグに行くために集めているわけじゃないの」

ナツメ「目的は人それぞれだからね」

コトネ「なるほど」

コトネ「じゃあリーリエの目的ってなんなの?」

リーリエ「目的は…そうですね、自分に自信をつけるためと言いますか…」

リーリエ「ポケモンリーグには行くつもりなんです」

リーリエ「ここではなくアローラのリーグなのですが」

コトネ「じゃあリーリエもうアローラに行っちゃうの?」

リーリエ「そう…ですね」

リーリエ「いつかはアローラへ行き、お母様のお手伝いをするつもりでしたから」

コトネ「そっか、やりたいことが決まってるっていいよね」

コトネ「がんばりなよリーリエ、またアローラに行ったらお会うね」

リーリエ「コトネさん…」

コトネ「んじゃ私帰りますね」

ナツメ「あれ、今日は泊まんないの?」

コトネ「はい、お母さんに今日帰るって言っちゃったんで」

コトネ「ずっと帰ってなかったですからね」

女の子「……」

セレビィ「覗きとは大胆だね」

女の子「ばれなきゃ問題ないって」

女の子「秘密道具いっぱいもってきたんだから対策は大丈夫」

セレビィ「でもそうやって油断すると失敗したりするんだよ」

女の子「私の作戦は完璧よ」

セレビィ「そいつはどうかな」

女の子「なに?」

セレビィ「この透明マント、小っちゃくない?」

女の子「え…?」

女の子「これでよし」

女の子「さて観察の続きだけど…」

女の子「この人はまあ話してるけど、あの人は全然話さないな」

セレビィ「無口なんじゃないの?」

女の子「…だろうね」

女の子「……」

女の子「あの人何考えてるんだろ」

セレビィ「読んでみたら?」

女の子「そんなことできたらやってるっての」

翌日・クチバシティ

リーリエ「レッドさん、ナツメさんお世話になりました」

ナツメ「うん、アローラに行っても元気でね」

リーリエ「はい」

レッド「……」

ナツメ「ほら、あなたからも何か言ってあげないと」

ナツメ「一番弟子の旅立ちでしょ」

レッド「あー…うん…」

レッド「その、なんだ、あっちでも元気でな」

ナツメ「それさっき私が言った」

レッド「こういう時って何て言えばいいのかな…」

ナツメ「あなたは誰にも言わず黙って行っちゃうからね」

ナツメ「こういうのは慣れてないか」

レッド「それはもう昔のことじゃんか」

ナツメ「そうね、昔のことよね」

ナツメ「じゃあせっかくお別れの挨拶ができるんだから、よく考えて」

ナツメ「もう大人なんだし、ちゃんと考えたら出てくるよ」

レッド「……」

レッド「……」スッ

リーリエ「これは…?」

レッド「バトルサーチャー」

レッド「戦いたいトレーナーを見つけてくれる機械だ」

レッド「俺のお古で悪いけどちゃんと使えるから」

リーリエ「ありがとうございます」

レッド「俺とはまだ戦ってないでしょ」

レッド「また会うときまでに強くなりなよ」

レッド「それと…」

リーリエ「モンスターボール…?半分…」

リーリエ「どういうことですか?」

レッド「俺のお守り、リーリエにあげる」

レッド「俺が旅に出る前から大切にしてたものなんだ」

レッド「これがあったからチャンピオンまで、いや今まで無事だったのかもね」

レッド「俺はもう旅に出たりはしないからさ」

レッド「……」

レッド「えっと…無理はするなよ、たまには遊びに来いよな」

リーリエ「はい」

女の子「……」

セレビィ「観察対象一人減ったね」

女の子「あのバトルサーチャーとモンスターボール…」

女の子「そうか…」

セレビィ「ねえ聞いてるの?」

女の子「リーリエさんは最初っから観察対象じゃないって」

女の子「あの人はいい人だってのはもう知ってるんだから」

女の子「私が見たいのはあの二人だけよ」

女の子「でもまあこれで今日からは家に二人だけか」

女の子「これでよりわかりやすくなった」

一週間後・ヤマブキシティ

セレビィ「ふわー…あ」

セレビィ「今日で…何日目だ」

セレビィ「まだ続けるの?」

女の子「まあね…」

セレビィ「写真いっぱい増えたねー」

女の子「うん…」

セレビィ「どうしたの?今日はやけにテンション低いね」

セレビィ「もう疲れた?元の時代に帰る?」

女の子「何言ってんの、これからよ」

セレビィ「これから?」

女の子「あの二人に接触するの」

女の子「一人になったところを狙ってね」

セレビィ「おおついに」

女の子「あっちの人はジムリーダーみたいだから行きの時間じゃ迷惑よね」

女の子「帰り道を狙うとして」

セレビィ「じゃあ男の方に行くわけだ」

女の子「そうなんだけど」

女の子「……」

セレビィ「なに?」

女の子「どういう出会いをしようか…」

――――――――――

女の子「そうだ、いいの思いついた」

セレビィ「思いついたはいいけど、あの人もういないよ」

女の子「えっ」

女の子「ど、どっち行ったの!?」

セレビィ「あっち」

女の子「追いかけるよ」

セレビィ「うん」

女の子「見つけたっ!」

女の子「おっと、そうだ」

女の子「セレビィ、あなたは戻ってないと」

セレビィ「ああ、そうだね」

セレビィ「一人で大丈夫?」

女の子「まかせなさい」

セレビィ「じゃあがんばれー」

女の子「うん」

女の子「……」

女の子「よし」

レッド「……」

女の子「あ、あのー…」

グリーン「おうレッド、買い物か?」

女の子「!!!!!!!!???????」ビクッ

女の子「……」サッ

レッド「?」キョロキョロ

グリーン「どうした?」

レッド「なんか今呼ばれた気が…」

グリーン「それ俺だ」

レッド「いや、お前じゃなくてさ」

レッド「……」

レッド「気のせいか」

女の子(もう…!せっかく話かけようと思ったのに!)

女の子(パパのバカ!)

女の子(パパがいたんじゃあの人に話かけられないじゃないの)

女の子「……」

女の子「……」

女の子「パパとあの人すごく仲が良さそうね…」

女の子「それでもあの人はあまり話さないけど」

女の子「……」

女の子「長いな」

セレビィ「まだなの?」

女の子「パパのせいでね」

セレビィ「あらーほんとだ」

セレビィ「見た目全然変わってないね」

女の子「まあたしかに…一目でわかる」

女の子「髪型のせいかな」

女の子「特徴的だし」

女の子「パパの昔の写真もあんな感じだったし」

グリーン「じゃな、バイビー」

レッド「ああ」

女の子「やっと行った」

女の子「バイビーってなによ…」

セレビィ「やっとだね、待ちくたびれたよ」

女の子「……」

セレビィ「どうしたの?行かないの?」

セレビィ「あ、そっか、わたしがいるから」

女の子「いやそうじゃない、気分が変わった」

女の子「方法を変える」

女の子「…よし」

女の子「あなたは戻ってて」

レッド(必要なものは全部買ったし帰るか)

レッド(今日はナツメの大好物だから喜んでくれるだろうな)

ドンッ

レッド「むっ…」

女の子「いったぁ~、どこにめぇつけてあるいてやがんだこの!」

レッド(なんかぶつかられた…)

レッド(こんな小さい子なのに口悪いな…)

レッド(ただ…すごい不慣れな…普段こんな言葉使ってないんだろうな)

女の子「きいてんのかてめーこのやろー!」

レッド「あ、うん…」

レッド(どうしようかな…)

女の子「おいこら」

レッド「うん…あー…ご、ごめ…」

レッド「…!」

レッド「ナツ…メ…?」

女の子「む…」

女の子「違う!私の名前は…!」

女の子「あっ」

女の子(しまった、ナツメって名前で反応しちゃった)

女の子(せっかくの完璧な演技が)

レッド「名前は…?」

女の子「くっ…きょ、今日のところは勘弁してあげる!」

女の子「さいならー!」ぴゅーん

レッド「……」

レッド「……」

レッド「…?」

レッド「なんだったんだ?」

レッド「…でもなんか…ちょっとだけナツメに似てたな」

レッド「そう、昔の…」

セレビィ「はぁ…何やってんの」

女の子「…つい」

女の子「一度の失敗ぐらいでくじけないよ私は」

女の子「あの人は今日のところはやめとくとして…」

セレビィ「次は女の人だね」

女の子「うん」

女の子「さすがに同じ方法じゃつまらないよね」

セレビィ「別にそこはどうでよくない?」

女の子「よくない!」

夕方

ナツメ「ん~…今日もつかれた」

ジムトレ1「ナツメさんお疲れさまでーす」

ナツメ「お疲れ様、また明日ね」

ジムトレ1「はーい」

ナツメ「さて、私も帰ろ」

セレビィ「あ、出てきた」

セレビィ「今回はどういう出会いをするつもりなの?」

女の子「そうだな…ちょっと驚かせてみようか」

ナツメ「~♪」

女の子「よし、ここから」

女の子「今だっ」ツルッ

女の子「ふぇ?」

女の子「うわっ!?」ドスンッ

女の子「いたたたたた…」

ナツメ「大丈夫?」

女の子「あっ…だ、大丈夫…です」

ナツメ「ほんとに?今上から落ちてきたけど…」

ナツメ「怪我はない?見せて」

女の子「い、いやほんとに…」

女の子「あっ」

女の子(そういえばパパはこの人超能力者だって言ってたな、それもかなりの)

女の子(てことは私の考えてることもバレちゃうのかな)

女の子(私もちょっとぐらい防げるけど…)

女の子(いやでもそんなことしたら怪しまれるよね)

女の子(って何もしてないから今のこの考え全部筒抜け!?)

女の子(ど…どうしよう…?)

ナツメ「ほんとに大丈夫?難しい顔してるけど」

ナツメ「やっぱりどこか痛むんでしょ」

女の子「ほ、ほほほほんとに大丈夫ですって」

ナツメ「嘘はよくないわよ」

ナツメ「私にはなんでもお見通しなんだから」

女の子「!」ドキッ

ナツメ「なんちゃって」

女の子(なんちゃって…って本当なの、わかんない)

女の子(私も人の考えが読むことができれば…)

ナツメ「そういうことは無理だけど今ので無事じゃないってはわかるから」

ナツメ「あ、やっぱり怪我してるじゃない」

女の子「えっ」

ナツメ「よかった、軽くすりむいてるだけみたいね」

ナツメ「これなら、サーナイト癒しの波動よ」

サーナイト「ハイ」

女の子「あ…ありがとうございます…」

ナツメ「他に痛むとこはない?」

女の子「は、はい…もうないです」

ナツメ「よし、立てる?」

女の子「はい…」

ナツメ「あれ?あなたなんだか…」

女の子「な…なにか…?」

ナツメ「なんだかちょっと昔の私に似てるなって思って」

ナツメ「まああなたみたいに表情を表に出すことはあまりなかったんだけど」

女の子(この人の昔のこと…)

ナツメ「あ、ごめんね、急に変なこと言っちゃって」

女の子「いえ…」

ナツメ「それじゃあ、元気でね」

女の子「……」

女の子「あ、あの…」

ナツメ「?」

女の子(き、聞かなきゃ…この人のことについて少しでも…)

女の子「ありがとうございました…」

ナツメ「うん、今度からは気をつけるのよ」

女の子(…はぁ、聞けなかった)

セレビィ「もう…だめじゃないの」

女の子「ま、まあ…最初っから本気を出そうとは思ってなかったわよ」

女の子「徐々に上げていくのが私なんだから」

セレビィ「だといいけどねぇ…」

女の子「何よそれ」

女の子「私だってやるときはやるのよ」

セレビィ「やるときはやるかぁ~」

セレビィ「そんなの見たことないな」

女の子「っつ、この…」

ナツメ「ただいまー」

レッド「おっかえりー」

レッド「ご飯にする?お風呂にする?それとも俺?」

ナツメ「……」

ナツメ「ふ…ふふっ」

ナツメ「どうしたの?今までそんなことしなかったじゃないの」

レッド「うーん、あまり面白くなかったか…」

―――――――――――

レッド「そういえば今日変わった子に会ったよ」

レッド「いきなり俺にぶつかってきて、なんか変な話し方で…」

レッド「なんだこの子って思ったら急にどっか行っちゃって」

レッド「あ、そうだ、その子昔のナツメにそっくりでさ、雰囲気が、だけど」

ナツメ「昔の私に…」

レッド「まあそれは別として今時の子って変わってるんだね」

ナツメ「ねえその子ってもしかして白い帽子に水色の服じゃなかった?」

レッド「あー…うん、たしかそう」

ナツメ「私もその子と会ったかも」

レッド「え、ほんとに?」

ナツメ「うん」

ナツメ「ただ、変な話し方ではなかったけど」

ナツメ「帰り道に突然上から落ちてきて、びっくりしたの」

ナツメ「軽いけがだったからすぐ治せたけど」

ナツメ「あの子、あんなところで何してたのかしら」

レッド「なんかいろいろ危ない子なんだな」

ナツメ「ええ、気をつけるようには言ったんだけど」

ナツメ「それにしても二人とも同じ日に同じ変な子に会うなんて、何か繋がってるのかな私たち」

レッド「そ…それぐらいよくあることじゃんか」

ナツメ「もう」

翌日

女の子「よし、今日もやるよセレビィ」

セレビィ「やるって何を?」

女の子「あの人たちと話すことに決まってるでしょ」

セレビィ「またやるの?」

女の子「誰が一回で終わるって言ったのよ」

セレビィ「でもどうせ明日も明後日もやるんだよね」

女の子「もちろん」

セレビィ「毎日会ってたりしたらあやしまれない?」

セレビィ「二日に一回とかにしたら?」

女の子「あー…たしかに、どうしようかな」

女の子「よしじゃあ、今日は二人に近い人の話を聞こう」

セレビィ「それなら昨日みたいに変な行動はしない方がいいよ」

女の子「どうして?」

女の子「ていうか変な行動なんてしてないし」

セレビィ「してたよ、十分」

セレビィ「まあ理由としてはあの二人の周りの人の前で変なことをすると噂がいろんなところに広がっちゃうと思うんだ」

セレビィ「だから行動には気をつけた方がいいよ」

女の子「なるほどね、わかった」

セレビィ「それで誰に話を聞くの?」

女の子「それは決めてる」

女の子「やっぱりまずはパパからよね」

女の子「あ、いた、しかも一人」

セレビィ「まるで全て知っているかのようなタイミング」

女の子「パパがそんなことわかるわけないでしょ」

女の子「行くよ」

女の子「じゃなかった、あんたは戻ってないと」

セレビィ「普通にがんばってね」

女の子「ねえパ…えふえっふんっ…」

女の子「あの、すいません」

グリーン「ん?」

女の子「ちょっとお尋ねしたいんですけど、この写真の人たちのこと知りませんか?」

グリーン(レッド?こっちはナツメの写真か…)

グリーン「…こいつら何かしたの?」

女の子「あ、えっと…た、助けてもらったんです」

女の子「それでまだお礼がちゃんと言えてなくて…」

女の子「あなたのお知り合いですよね」

グリーン「ふーん…」

グリーン「……」

女の子「……」

グリーン「へえ、そいつはよかったな」

グリーン「こいつらは俺の知り合いだ、俺から礼を言っといてやるよ」

女の子「あ…ありがとうございます」

グリーン「おう」

女の子「あの、この人たちってどんな人なんですか?」

グリーン「会って助けてもらったんじゃないのか?」

女の子「い、いや、一瞬だったんで…」

グリーン「……」

グリーン「じゃあ一瞬しか会ってないって言ってんのに、なんで写真なんか持ってんだ?」

グリーン「しかもこんな隠し撮りみたいなものを」

女の子「そ、それは…」

グリーン「それにこいつらのことを知りたがってるってことはよく知らないってことだろ」

グリーン「それなのに、なんで俺がこいつらと知り合いってわかったんだ?」

女の子「え、えっとぉ…」

グリーン「怪しいな」

女の子「えっ!そんなことないですよ!」

マサキはただみんなに忘れられていて置いていかれました
無事に自宅に帰ることはできてますけど、今後の登場予定はありません

グリーン「どうなんだ?」

女の子「……」

グリーン「黙ってちゃわかんないだろ」

女の子(とりあえず逃げるか、これはまずいな)

女の子「逃げるよ!カイリ…」

グリーン「ピジョット!」

ピジョット「ピジョッ」シュッ

女の子「っ!」

グリーン「ごめんな、君があいつらに何をしようとしてるか知らんが疑いがあるためこうさせてもらう」

グリーン「とりあえずそのボールを仕舞いなさい」

女の子「…くっ」

女の子「はい、これでいい?」

グリーン「うん」

女の子「なーんちゃって」

女の子「こちょこちょこちょ」

ピジョット「!?…アハハハハハハハ」

グリーン「ピジョット!?」

女の子「へへーん、パパのポケモンの弱点なんか知り尽くしてるんだから!」

女の子「カイリュー!逃げるよ!」

ピューン

グリーン「パパ…?」

グリーン「っと、俺から逃げられると思うなよ」

グリーン「行くぜピジョット!」

ピジョット「オウ!」

ドヒューン

女の子「はあ…パパは失敗…」

ドギュウウン

女の子「!?」

グリーン「よう、また会ったな」

女の子「パ…パパ…!」

グリーン「…もう一つ聞きたいことが増えた」

グリーン「パパってなんだ?」

女の子「あっ…」

グリーン「……」

女の子「……」

グリーン「さて、どうしようか…」

グリーン「君、名前は?」

女の子「……」

グリーン「いいかげん俺の質問に答えてくれよ」

グリーン「仕方ない…ナツメのところに連れて行くか」

女の子「ナツメってまさか…」

グリーン「そっ、知りたがってただろ、直接会えるんだ」

グリーン「もっと喜べよ」

ヤマブキジム

女の子(やばい…せっかく一人のところを狙ってたのに…)

女の子(ほんとにパパは…)

グリーン「やっ、ナツメいるかな?」

ジムトレ1「はい、いますよー」

ジムトレ1「えーっと今は…あ、挑戦者もいないみたいですね」

ジムトレ1「こちらへどうぞー」

ジムトレ1「あれ?その子は?」

グリーン「何考えてるかわかんねえからナツメに見てもらおうと思ってな」

グリーン「いろいろ変なところがあるし」

グリーン「よっ」

ナツメ「なあに?こっちは一応仕事中よ」

グリーン「ちょっとお前にやってもらいたいことがあってな」

ナツメ「簡単なことならいいけど」

グリーン「お前なら簡単だよ」

グリーン「ちょっとこの子の考えてること読んでほしいんだ」

女の子「……」むすっ

ナツメ「あれ、あなた昨日の」

ナツメ「もう痛みはなくなった?」

女の子「…はい」

グリーン「…ってことなんだ」

ナツメ「なるほどね」

ナツメ「わかった」

ナツメ「何か変だと思ったけど、何を企んでいるの?」

女の子「な…なにも…」

ナツメ「……」

女の子(やばっ!)

ナツメ「!?」

ナツメ「超能力…?あなたいったい…」

ナツメ「まさか超能力者だとは…」

ナツメ「私の読心術を防ぐなんて」

グリーン「ん?じゃあ無理なのか?」

ナツメ「いや、できるけど、ちょっとかわいそうなのよね」

グリーン「かわいそうって何するんだよ」

ナツメ「あー、どうしよっかなー」

ナツメ「正直に話してくれれば、あんなことやこんなことしなくていいんだけどな」

女の子「……」

ナツメ「私も鬼や悪魔じゃないからああいうことはしたくないのよねー」

女の子(目が怖い…)

ナツメ「さあ話してくれないかな」

女の子(なんとかしてこのピンチを抜けだす方法を考えないと…)

ビタッ

女の子「!?」

女の子(な、なにこれっ!?体が動かない…!)

ナツメ「口だけは動くはずよ、今のうちに正直に言いなさい」ぼそぼそ

ナツメ「あなたは誰?何が目的?」ぼそぼそ

ナツメ「レッドに何するつもり?」ぼそぼそ

女の子「……」

グリーン「お、おいナツメ…何してるか知らんがあんまりやりすぎは…」

ナツメ「やりすぎは良くないってって言うの?」

グリーン「あ、ああ…」

ナツメ「私だって穏便に済ませたいけど、レッドに何かする可能性があるのなら、何としても聞きださないといけないのよ」

女の子(…すごい怖い…この人)

女の子(私は口しか動かせない状況…)

女の子(一か八か、これで…!)

ナツメ「しかたないけど、ちょっと我慢してね」

女の子「パパ!助けて!」

グリーン「!」

ナツメ「パパ…?」

ナツメ「どういうこと?」

ナツメ「グリーンの子なの?」

グリーン「いや…そんなわけないだろ、大きすぎるし」

ナツメ「そうよね」

女の子「嘘じゃない、私の名字はオーキド」

女の子「疑うのなら私の考え読んでもらっても結構よ」

ナツメ「……」

ナツメ「たしかに、オーキドって名字ね」

ナツメ「その他は一切わからないけど」

ナツメ「グリーンの従妹とかじゃないの?」

グリーン「従妹か…」

グリーン「……」

女の子「……」

グリーン「全然似てないよな、俺と…」

グリーン「なんていうかナツメに似てるよな、ちょっとだけ」

ナツメ「偶然ね、私とこの子は無関係だし」

女の子「……」

女の子(無関係…か)

ナツメ「悪いけど、グリーンの親戚だとしてもレッドに何かある可能性があれば」

グリーン「で、でもいくらレッドのためとはいえ、こんな女の子をだな」

グリーン「ほら、レッドも喜ぶとは思えないし」

ナツメ「……」

ナツメ「でもレッドに何かするつもりなのは本当だし…」

グリーン「そうなのか?」

女の子「……」

ナツメ「私はこれからひどいことするって宣言してるのに否定しないもの」

ナツメ「何もしないつもりなら否定するでしょ」

グリーン「た、たしかにそうだけど…」

ナツメ「この子が自分から言ってくれれば楽なんだけど…」

ナツメ「ねえ、教えてくれない?」

女の子「……」

ナツメ「…はぁ、言ってくれないよね」

女の子「あなた優しいんですね」

ナツメ「?」

ナツメ「どうして」

女の子「だって何度も私に何かする前に言うように言うんですもん」

女の子「私なら一度だめなら問答無用でやっちゃいますから」

ナツメ「……」

ナツメ「私そこまでやさしくないよ…」

女の子「それを決めるのは私です」

ナツメ「……」

ナツメ「ほんとに不思議な子ね」

ナツメ「なんだかああいうことする気がなくなっちゃった」

女の子「……」

ナツメ「でもこれだけは答えてほしいの」

ナツメ「あなたがレッドにしようとしていることはいいこと?わるいこと?」

ナツメ「答えてくれたら解放してあげる」

女の子「……」

女の子「人によります…」

女の子「あなたや…パパにとってはいいことかもしれない…」

女の子「でも私の行動で嫌な思いをする人はいない…とは言い切れない…」

女の子「例えば私とか…」

女の子「だから私が嫌なら何もしません」

ナツメ「私にはいいこと…?」

女の子「これでいいですよね?」

女の子「ああ、内容は当然ですが教えませんよ」

ナツメ「私が聞きたいのはそういうことじゃない」

ナツメ「レッドにとっていいことなのか、わるいことなのか」

ナツメ「それを聞いてるの」

女の子「…それはあなたによります」

女の子「あなたにとってプラスなことであればあの人にもプラスなこと」

女の子「あなたにとってマイナスなことであればあの人にもマイナスなことです」

グリーン「あっそうだ、あと俺からも」

グリーン「何回も言ってるけど、パパって何?」

女の子「父親、お父さんという意味です」

グリーン「うん、そういうことじゃない」

女の子「じゃあ私はこれで…」

グリーン「おい、よかったのか?」

グリーン「何を企んでるか結局わかんなかったじゃん」

ナツメ「うーん…ま、いいよ」

ナツメ「あの子は信用できるって思ったから」

ナツメ「嘘はついてなかったみたいだし」

グリーン「…お前がいいなら別にいいけど」

グリーン「さて、俺も帰るか」

グリーン「じゃあな」

女の子「ふう…なんとか生還できたぁ…」

セレビィ「ほんとにひやひやしたよ」

セレビィ「危ない行動は控えるように言ったのに」

女の子「あんなことになるなんて思わなかったもん」

セレビィ「予知するとかなんとか言ってたのに」

女の子「え?言ったかな、そんなこと…」

セレビィ「言ったよ」

女の子「…じゃあ次から」

女の子「ねえセレビィ、あと…どれぐらいだっけ?」

セレビィ「なにが?」

女の子「あの人はいつからだった?」

セレビィ「ああ、えっとあと1、2週間ぐらいかな」

セレビィ「それから少しずつ」

女の子「あんまり時間がないね…早く決めないと」

今年はこれで終わりです
また来年よろしくお願いします

あけましておめでとう
ございまあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁす!!

失礼しました
今年もよろしくお願いします

女の子のちょっとした回想から始まります

============

リーリエ「ご無沙汰しています」

リーリエ「この度エーテル財団カントー支部支部長に就任致しましたリーリエです」

グリーン「!」

グリーン「リーリエ…なのか?」

グリーン「ずいぶんと大人に…」

リーリエ「少し母様の真似事の部分もありますがね」

リーリエ「それより申し訳ありません…」

リーリエ「あのようなことがあったのに私は…」

グリーン「あ、ああ…そのことなら別に…」

グリーン「って俺が言うのも変だな」

女の子「ねえパパー、お兄ちゃんがまたー」

グリーン「はぁ…またか、今ちょっと大事な話を」

グリーン「あ、そうだ、リーリエこの子」

リーリエ「…!」

リーリエ「まさかこの子は…」

グリーン「ああ、やっぱり一目でわかったか」

グリーン「ほら自己紹介して」

女の子「……」

女の子「…こわい」ぎゅっ

グリーン「大丈夫だよ、怖い人じゃないから」

リーリエ「……」

女の子「ほんとに?」

グリーン「ああ」

女の子「……」もじもじ

女の子「オーキド・リーフです…」

リーリエ「リーリエと申します」

リーリエ「リーフさんはご自分のポケモンを持っていますか?」

リーフ「パパがまだだめだって」

リーフ「お兄ちゃんとお姉ちゃんは持ってるのに」

グリーン「まだこの子には渡していない、タイミングがよくわかんなくてな」

リーリエ「そうですか」

リーリエ「…リーフさん、これはあなたが持つべきものです」

リーリエ「今はまだ役にたたないかもしれませんがこのバトルサーチャーをあなたに渡しておきます」

リーリエ「それとこのお守りも」

グリーン「そのボール…あいつの」

リーリエ「はい、その通りです」

男「リーリエお嬢様、そろそろお時間です」

リーリエ「お嬢様?」ギロッ

男「ひぃっ!し、失礼しました!リーリエ支部長!」

リーリエ「…今のは聞かなかったことにしましょう」

リーリエ「ですが次はありません」

リーリエ「もし次言えば、この先死ぬまであなたが笑顔になることはないでしょう」

リーリエ「覚えておくように」

男「は…はいぃぃ…」ぞくっ

リーリエ「ではグリーンさん、リーフさん、失礼します」

=============

セレビィ「ねえ、ねえってば」

セレビィ「聞いてる?リーフ」

リーフ「聞いてる…」

セレビィ「じゃあ答えてよ」

リーフ「……」

リーフ「ごめんなんだっけ?」

セレビィ「…どこに行くか聞いてるんだよ」

リーフ「特に決めてない」

リーフ「なんだか無性にバトルしたくなっちゃってさ」

リーフ「これ使うためにトレーナーがいっぱいいるところ行こうと思ってるんだ」

リーフ「だからちょっと戻っててよ」

セレビィ「珍しいね、キミがバトルしたいなんて」

リーフ「ちょっと私の小さいとき思いだしちゃって」

セレビィ「ますます珍しい…」

セレビィ「それ身につけてるだけで一回しか使ってないもんね」

リーフ「初めてポケモンをもらってうれしかったの、あの時は」

リーフ「ってあんたが誰よりも私のこと知っているんだから、あの時のこと言わすな」

セレビィ「でもあの時の子がこんな風になるとは思わなかったけどな」

リーフ「なによそれ」

セレビィ「わたしは褒めてるんだよ」

セレビィ「強くなったんだねって」

リーフ「…まあパパやお兄ちゃんが特訓してくれたから」

セレビィ「未来を変えちゃうとそういう思い出は相手から消えちゃうんだよ」

リーフ「またそのこと?」

リーフ「こう見えても私はいろんなこと考えて行動してる…」

リーフ「あんたならわかってくれてるでしょ?」

リーフ「私が生まれたときからずっと見てくれてたんだから」

一時間後

リーフ「ふう…こんなもんかな…」

セレビィ「すごいね35連勝だ」

リーフ「数えてたの?」

セレビィ「君のことはなんでも知りたいからね」

セレビィ「どんな細かいことでも知っておく必要があるのさ」

リーフ「こんなとこでの勝利数なんて知ってなくても関係ないと思うけど」

セレビィ「そうでもないよ」

セレビィ「例えばキミは35回もバトルしないと考えがまとまらないとかさ」

セレビィ「で、何か決めた?」

リーフ「うん、明日もう一度あの人に会う」

リーフ「それで全部決めるよ」

セレビィ「今のところはどうなの?」

リーフ「今のところ?」

リーフ「えっとそうだな…」

セレビィ「そんな状態であと一回会うだけで決めれるの?」

リーフ「決めれるよ、決めてみせる」

翌日

ナツメ「じゃあ行ってくるね」

レッド「行ってらっしゃーい」

リーフ「行くよセレビィ」

セレビィ「わたし隠れててなくていいの?」

リーフ「ごめん、戻ってて」

ピンポーン

レッド「ん…誰だろ?」

ガチャ

レッド「あ…君この前の…」

リーフ「どうも…」

レッド「どうしたの?」

リーフ「あなたにお話ししたいことがありまして」

レッド「…?」

リーフ「お時間よろしいですか?」

レッド「うん…いいけど…」

レッド「まあ入りなよ」

リーフ「!」

リーフ「い、いいんですか?」

レッド「ん」

レッド「ここで話してもいいけど、なんか長そうだから」

リーフ「……」

リーフ「わかりました…」

リーフ「お邪魔します…」

リーフ「……」きょろきょろ

リーフ「……」きょろきょろ

リーフ「……」きょろきょろ

レッド「……」

レッド「そんなにうち気になる?」

リーフ「…少し」

レッド「なんだか前に会ったときとだいぶ違うね」

リーフ「あの時は演技をしていたので…」

リーフ「あなたこそ、かなりの人見知りだと聞きましたけど」

レッド「うん、そうだよ」

レッド「でもなんでだろうね、君には普通に話せる」

リーフ「……」

レッド「昨日ナツメから君のこといろいろ聞いたよ」

レッド「ナツメに何かされなかった?」

リーフ「いえ…特には…」

レッド「そう?よかった」

レッド「ナツメはたまにやりすぎちゃうことあるからね」

レッド「さて、と…俺に話したいことってなに?」

リーフ「……」

リーフ「レッドさん、あなたはいい人ですか?」

レッド「え?いい人…?」

リーフ「慎重に答えてください」

リーフ「このあともいくつか質問しますが、全てよく考えてくださいね」

リーフ「質問の答えがあなたの人生を左右しますから」

レッド「ちょ、ちょっ…どういうこと?俺の人生を左右するって、急だね」

リーフ「そのままですよ」

レッド「うーん…どうしようかな…」

リーフ「やっぱりそういうことを言われると悩みますか?」

レッド「うん、答えるかどうか悩んじゃうね」

リーフ「なんでですか?」

レッド「だってさ、君だったら突然正体のわからない子にこんな質問されたら答える?」

レッド「しかも俺の人生がかかってるんでしょ」

レッド「慎重に答えてって言われたからさ、簡単に答えられないよ」

リーフ「…なるほど、それもそうですね」

レッド「先に質問したのは君だけど、俺の質問に答えてくれたら君の質問に答えるよ」

リーフ「わかりました、いいですよ」

リーフ(いいよね?)

セレビィ(うん、いいよ)

セレビィ(でも一つだけとかにしときな、いっぱい聞かれても困るでしょ)

リーフ「一つだけ、なんでもお答えします」

レッド「一つ?」

リーフ「はい、私もいろいろ秘密がありますので、ごめんなさい」

レッド「…わかった」

レッド「ただし正直にお願いね」

リーフ「……」こくっ

レッド「一つだけか…どうしようかな…」

レッド「じゃあ君の目的は何?どうして俺の人生を左右するなんて言えるの?」

リーフ「ふたつじゃないですか」

レッド「あ、ばれた?」

リーフ「当たり前です」

リーフ「はぁ…いいですよ」

リーフ「その二つの答えは関連してますから、両方答えますよ」

レッド「いいの?ありがとう」

リーフ「私の目的は過去の改変、そして私にはそれができるから」

リーフ「私がそれをすれば、あなたの全てが大きく変わります」

レッド「……」

リーフ「さて、私からの質問ですけど」

レッド「いや、待ってよ」

レッド「過去の改変?それができる?」

レッド「意味がわかんない、ちゃんと説明してよ」

リーフ「説明してと言われてもこれ以上は私もよくわかんなくて…」

レッド「……」

リーフ「……」

レッド「そっか、わかった」

レッド「じゃあ質問に答えるよ」

レッド「えっと、俺がいい人か…だったよね?」

レッド「うーんそうだなー…」

レッド「いい人ではないかな」

レッド「でも悪い人でもないよ」

リーフ「普通の人って言いたいんですか?」

レッド「うん、そうだね」

リーフ「……」

リーフ「わかりました」

リーフ「では次の質問…」

数時間後

ナツメ「ただいま~」

ナツメ「……」

ナツメ「あれ?レッドいないの?」

リーフ「聞いているのですか!」

リーフ「あなたの命がかかっているんですよ、もっと真面目にしてください!」

レッド「あ…なつめ…きょうははやかったね~…」

ナツメ「いるじゃない、何してるの?」

ナツメ「あら、あなた…」

リーフ「あ…おじゃましてます…」

レッド「もうつかれたよ~」

リーフ「まだです、あと50個あるんですから」

レッド「50!?」

レッド「そんなに無理だよ、せめてちょっと休ませて」

リーフ「…わかりました」

ナツメ「レッドがこんなに疲れてるなんて、何時間やってたの?」

レッド「んー…わかんない」

リーフ「あなたたちにとっても私にとっても重要なことなんです」

リーフ「これでも短くしている方なんですよ」

レッド「おなかすいた~…」

ナツメ「じゃあもうご飯作っちゃうね」

ナツメ「よかったらあなたも食べる?」

リーフ「え…い、いいんですか…?」

ナツメ「ええ、もちろんよ」

リーフ「ありがとうございます…」

ナツメ「じゃあちょっと待っててね」

リーフ「……」

リーフ「あの…私にも手伝わせてください」

ナツメ「私一人で大丈夫よ、リラックスしてて」

リーフ「お願いします、私もやりたいんです!」

ナツメ「そ、そう?じゃあお願いしようかな」

リーフ「……」トントントントン

ナツメ「あら、上手ね」

リーフ「!」

リーフ「ありがとうございます」

ナツメ「よく料理はするの?」

リーフ「いえ、あまり…」

リーフ「こうやってお手伝いする程度ですね」

リーフ「~♪」

リーフ「あの、ナツメさん」

ナツメ「なに?」

リーフ「ナツメさんはレッドさんのどういうところが好きで結婚したんですか?」

ナツメ「結婚っ!?」

ナツメ「い、いやいや…わ、私たちその…結婚とかまだだから」

リーフ「あれ?まだなんですか?」

リーフ「ふむ…この時点ではまだなのか…」

リーフ「じゃあどういうところが好きってのはどうなんですか?」

ナツメ「……」

ナツメ「わ、私のことを誰よりも理解してくれることかな…//」

リーフ「理解…ですか」

ナツメ「うん、あとはずっと一緒にいたいなって思えるとこかな」

リーフ「……」

リーフ「そうですか…」

ナツメ「ってなんで私はそんなこと…」

ナツメ「まあ言っちゃったから仕方ないけど…」

リーフ「一緒にいたいんですか…」

ナツメ「そ、そうよ」

リーフ「いつまでですか?」

ナツメ「それはもちろん、おじいちゃんとおばあちゃんになって…」

ナツメ「…ってだからなんでこんなこと言わないといけないの」

ナツメ「ほんとに不思議な子ね…」

ナツメ「なんでこんなこと言っちゃうんだろ」

ナツメ「もしかして何かした?」

リーフ「い、いいえ、何もしてないです」

ナツメ「そうよね…されたらわかるし…」

リーフ「は、はは…」

ナツメ「レッドのことで参考になったかしら?」

リーフ「はい、そうですね」

ナツメ「何をするかは知らないけど、レッドにひどいことしないでね」

リーフ「……」

――――――――――――

レッド「……」もぐもぐ

レッド「ん?」

リーフ「……」じーっ

レッド「ど、どうした?」

リーフ「あの、それ私が作ったんですけど…」

リーフ「ど、どうですかね…?」

レッド「ああ、おいしいよ」

リーフ「!」ぱぁぁ

リーフ「ほんとですか!やったぁ!」

リーフ「あ…」

ナツメ「ふふっ」

レッド「君もそういう顔するんだね」

リーフ「やっ…その…はい」

レッド「笑った方が可愛いよ」

ナツメ「そうそう」

リーフ「……///」

レッド「昔のナツメみたいで」

リーフ「に、似ているんですか?」

レッド「うん、目とか雰囲気がそっくり」

リーフ「昔のナツメさんはどういう人だったのですか?」

ナツメ「つまらない子だったよ」

レッド「そんなことないよ」

レッド「いつも笑ってて、すごくやさしかったよ」

ナツメ「それは…あなたの前だけよ…」

ナツメ「あなたと出会う前は本当に笑った記憶なんてないもの」

ナツメ「エリカに聞いたらよくわかるわ、幼稚園から一緒だもの」

リーフ「そんな小さなころから知り合いなのですか」

ナツメ「うん、私と仲良くしてくれたのはあの子ぐらいだったの…」

ナツメ「エリカのことは知ってるんだ」

リーフ「はい、元タマムシジムのジムリーダーですよね」

ナツメ「元?」

リーフ「あっ…えっと…」

リーフ(しまった…今はまだ元じゃないのか)

リーフ「もうジムリーダーなんですよね」

ナツメ「もう?エリカは私よりも前にジムリーダーやってるんだけど」

ナツメ「どうしたの急に?」

リーフ「き…聞かなかったことにしてください」

レッド「君のいる未来じゃエリカはジムリーダーじゃないってことだよね」

リーフ「ん…はい」

ナツメ「未来?ねえどういうこと?」

レッド「俺に話したことだからナツメにも言っていいよね」

リーフ「ん…いいですよ」

レッド「この子は未来で嫌なことがあったから、過去を変えるためにここに来たんだって」

リーフ「私は何も嫌なことなんてありません」

レッド「え?じゃあなんで?」

リーフ「私にはこのままでよくても、みんなにはこっちの方がいいんじゃないか…と思って」

ナツメ「そのみんなってのは私やレッドも入ってるの?」

リーフ「はい」

ナツメ「なんでみんなのためにこんなことするの?」

ナツメ「過去を変えるなんてこと気軽にやるようなことじゃないでしょ」

リーフ「はい、何度もやれるようなことじゃないですし、簡単にできることでもないです」

リーフ「でも年に数回ですけどパパとママ…他の人もいますが、とても悲しい顔をするんです」

リーフ「あまりパパたちのああいう顔は見たくないんです…」

レッド「もし過去が変わったら君はどうなるの?」

レッド「無関係じゃないんでしょ?」

リーフ「そうですね…もし変わったらこんな風に…」つー

リーフ「!」

リーフ「あ、あれ…?おかしいな…なんで涙が…」

リーフ「何も悲しくないのに…」

リーフ「ごめんなさい、私変ですよね」

リーフ「ほんとに…なんでかな…」

―――――――――

ナツメ「落ち着いた?」

リーフ「はい…ごめんなさい」

ナツメ「いいのよ、気にしなくて」

ナツメ「それより、あなたいつもどこに泊まってるの?」

リーフ「え?ポケモンセンターですけど…」

ナツメ「よかったらうちに泊まらない?」

リーフ「い、いいんですか!?」

ナツメ「うん、さっきのあなたの涙を見たらなんだかわからないけど、こうした方がいいと思って」

リーフ「あの…お願いがあるんですけど、いいですか?」

ナツメ「なに?」

リーフ「お…お二人と一緒に寝たいです…」

ナツメ「えっ?」

リーフ「だ、だめ…ですか…?」

ナツメ「え…えっと…なんでそんなこと?」

リーフ「最後のチャンスかな…と思って」

ナツメ「最後?何が?」

リーフ「…私のちょっとした夢の…です」

レッド「あれ?これどういうこと?」

ナツメ「ま、いいじゃない、こういうのも」

レッド「別にいいけど…なんで?」

ナツメ「この子が3人で寝たいんだって」

レッド「ふーん…変わってるね…」

リーフ「お願いしますレッドさん」

レッド「うん、だから別にいいよ」

―――――――――――

レッド「ぐー…ぐー…」

ナツメ「すやすや…」

リーフ「……」ぱちっ

リーフ「……」

リーフ「二人とももうぐっすり寝てる…」

リーフ「……」

リーフ「なんだろう、この気持ち…」

リーフ「上手く言葉にはできないけど、パパたちといるときとは違う…」

リーフ「でもうれしいし…すごく落ち着く…」

リーフ「二人が生きていたらいつもこんな気持ちだったのかな…」



ナツメ「……」

ナツメ「…んっ」

ナツメ「んんーっ…はぁ、もう朝か」むくっ

ナツメ「!」

ナツメ「えっ!ど、どうしたの!?」

リーフ「あ…いや…いろいろ考えてたら涙が止まらなくて…」

ナツメ「まさかずっと起きてたの?目が真っ赤だけど…」

リーフ「はい…」

ナツメ「とりあえずこっち来て」

ナツメ「サーナイト、癒しの波動」

ポンッ

ナツメ「どう?少しはマシになった?」

リーフ「はい、ありがとうございます…」

ナツメ「疲れはとれてると思うけど、眠気とかは変化ないから寝てた方がいいわ」

リーフ「今から寝ちゃうといつ起きるかわからないですから」

ナツメ「そう?無理はしないでね」

リーフ「はい」

レッド「ふわぁ…わぁ…」

レッド「おはよー」

リーフ「おはようございます」

ナツメ「あれ、今日は早いのね」

ナツメ「もっとゆっくりしてていいのに」

レッド「なんだかめがさめちゃってー」

ナツメ「声は全然起きてないけどね」

リーフ「……」

リーフ「……」ぐっ

リーフ「レッドさん!」

レッド「んー?」

リーフ「これ、飲んでください」

レッド「なにこれ?」

リーフ「それがあなたたちの未来を変えてくれます」

リーフ「必ず…お願いします」

セレビィ「呼ばれてとびでてジャジャジャジャーン」

リーフ「えっ!?呼んでないけど…」

セレビィ「そうだよ、勝手に出てきたもん」

ナツメ「うわ…これってセレビィ…」

セレビィ「エレスコレクート!」

リーフ「ちょっと何で出てきたの」

セレビィ「だってもう帰るんでしょ」

リーフ「う、うん…そうだけど」

セレビィ「それと最終確認だよ」

セレビィ「ほんとのほんとにこれでいいんだね?」

リーフ「うん」

セレビィ「未来が変わっても混乱しない?」

リーフ「うん」

セレビィ「やり残したことはない?」

セレビィ「あれ渡しちゃったからもう時間がないよ」

リーフ「そうなんだ…こんな急とは…」

セレビィ「渡したことで未来は変わり始めたからね」

セレビィ「飲んでも飲まなくても何かしらの変化が起こってる」

セレビィ「そうなると、もう君は元の時間に戻らないと消えちゃうことだってあるんだ」

リーフ「わかった、じゃあ戻らないとね」

リーフ「あ、そうだ」

リーフ「レッドさん、ナツメさん急でごめんなさい」

リーフ「あなたたちは変な子が来たと思ったかもしれませんが、私はすごく楽しかったです」

リーフ「……」

リーフ「未来で待ってますから…」

リーフ「13年後…いや、1年後会いましょう」

シュンッ

13年後

ジリリリリリ

リーフ「ん…」

リーフ「うるさい…っ」ガチャッ

リーフ「ん…」

リーフ「すー…すー…」

リーフ「!」がばっ

リーフ「な、なんで私寝て…ってかここどこ?」

リーフ「……」きょろきょろ

リーフ「ほんとにどこ?」

リーフ「そうだ!私過去を変えて…」

リーフ「思い出した…」

リーフ「じゃあここは元の世界…」

リーフ「ふぅ~…落ち着くのよ…」

リーフ「私の名前はオーキド・リーフ、12歳…」

リーフ「あっ過去が変わると私オーキドじゃないんじゃ…」

リーフ「過去が変わったのならここは…」

ガチャッ

女の子「お姉ちゃん!いつまで寝てるの!ごはん冷めちゃうよ!」

ばたんっ

リーフ「……」

リーフ「へ…?」

リーフ「お、おはよー…ございます…」

女の子「やっと起きてきた」

女の子「ほんといつまで寝れば気が済むんだか」

リーフ「い…いやぁ…」

リーフ「昨日ちょっと夜更かししちゃったから…かな?」

女の子「はぁ…お姉ちゃんは将来有望なんだからもっと体大事にしないと、早く寝なきゃだめでしょ」

リーフ「……」

リーフ(妹にそんなこと言われるとは…)

女の子「パパとママからも言ってあげてよ」

リーフ「!」

リーフ「……」

リーフ「おはよう、お父さん、お母さん」

現在

レッド「なんだったんだろうね…」

ナツメ「うん…」

ナツメ「で、何をもらったの?」

レッド「うーん…飲むって言ってたし、何かの薬かな?」

セレビィ「ふふふ、わたしが教えてあげようか?」

ナツメ「!…さっきのセレビィ」

レッド「未来に行ったんじゃ…」

セレビィ「うん、行ったよ」

セレビィ「でもわたしは自由に何度でも未来過去を行き来できるからね」

セレビィ「シンオウ地方のわたしの友達も同じようなことができるけど、彼の場合やるたびに平行世界を作っちゃうからね」

セレビィ「わたしはそんなことにならないから気軽でいいでしょ」

セレビィ「っとわたしのことはどうでもいいや」

セレビィ「とりあえずそれ飲みなよ」

セレビィ「それだけであの子の願いも叶うし、君たちにとっても悪いことじゃないからさ」

セレビィ「そのあとにいろいろ教えてあげる」

セレビィ「まあ聞きたかったらって場合だけど」

ナツメ「……」ちらっ

レッド「うん飲むよ、あの子を信用する」

レッド「……」

レッド「……」ごくっ

レッド「……」

レッド「!」

レッド「ぐあっ…うぐ…」

ナツメ「レッド!?」

レッド「ま…まずい…」

ナツメ「え?」

セレビィ「当然だよ、薬がおいしいわけないじゃん」

セレビィ「しかもかなり強い薬だからね」

セレビィ「薬が苦いのは何年たっても変わらないんだよね」

セレビィ「でもよかったね、これで君の体から病原体が消えて」

レッド「俺なんかの病気だったの?」

セレビィ「そうだよ、それが原因で君しんじゃうんだから」

ナツメ「えっ!」

セレビィ「そのあとに君もショックすぎてしぬ」

ナツメ「ショックすぎて!?」

セレビィ「うん」

ナツメ「でも本当にそうなったらたしかに…」

レッド「そういえばあの子は誰だったの?」

セレビィ「あの子?ああ、リ…おっと名前は言っちゃだめだね」

セレビィ「あの子は君たちの子どもだよ」

セレビィ「で、えっと…どこまで話したっけ?」

ナツメ「ま、待って!君たちのって…レッドと私の…?」

セレビィ「他に誰がいるっての」

セレビィ「それでね、君のショックってのは正確に言うと」

ナツメ「え?もう終わり?いやいや待って待って、いろいろあるんだけど…」

セレビィ「なにさ、もう~」

ナツメ「ごめん、めちゃくちゃ気になって…」

セレビィ「うーん?どこ?」

ナツメ「その…まず、あの子グリーンのことをパパって言ってたけど、それは?」

セレビィ「グリーンが父親だからだよ」

セレビィ「はい次」

ナツメ「そんな簡単な…」

ナツメ「じゃあ…」

セレビィ「あーやっぱ一つ一つ答えるのは面倒だなー」

セレビィ「よし、答えも全部その中にあるだろうから、修正される前にあったことを全部言ってあげる」

セレビィ「えっとねー、うんとねー…」

セレビィ「あれ?なんだったっけ?」

レッド「おいおい…」

セレビィ「ああ、思い出した」

セレビィ「もうありえない世界線だからちょっと忘れかけてた、でもたぶん大丈夫」

セレビィ「えーまず、レッドが発病するけど心配かけたくないとかなんとかで病院にすら行かないんだよ」

セレビィ「症状も軽いし、すぐ治るとかそんなこと考えてたんじゃないかな」

セレビィ「その1、2か月後ぐらいに妊娠がわかって、されに1か月後ぐらいにレッドが倒れちゃうんだよ」

セレビィ「でもレッドの病気はこの時代には未知のもの」

セレビィ「薬だってあの子がさらに50年先から持ってきたものだし」

セレビィ「医者もどうにもできずそのまましんじゃう」

セレビィ「これで一番ショックなのはナツメだよね」

セレビィ「精神的にすごくやられちゃってたけど友人たちの支えや」

セレビィ「友人たちの支えや…」

セレビィ「友人たちの…」

セレビィ「……」

セレビィ「なんかレッドと約束してたからそれを守るためになんやかんやがんばったんだよ」

セレビィ「その後無事出産はしたんだけどもう精神的にも肉体的にもダメだったんだろうね」

セレビィ「翌日にナツメもなくなっちゃうんだ」

セレビィ「とりあえずあの子はレッドのおばあちゃんが育てることになったんだよ」

レッド「母親じゃないかな…」

セレビィ「そう、母親だ」

セレビィ「でも半年後にけがで入院しちゃうの」

セレビィ「その間、えっとあの人、博士の…」

レッド「ナナミ姉ちゃん?」

セレビィ「そうそう、その人」

セレビィ「その人が預かったんだけど、博士っていろんな地方に飛び回って忙しいらしくてさ」

セレビィ「ちゃんと面倒が見れないからって弟夫婦のところに行ったんだ」

セレビィ「……」

セレビィ「えっと…」

セレビィ「まあなんやかんやあって、あの子は2歳になる前にグリーンとエリカの3番目の子どもとして育てられることになったんだ」

レッド「なんやかんや多いな…」

ナツメ「忘れちゃったんでしょ」

セレビィ「Exactly そのとおりだよ」

ナツメ「そういうところをはっきりと言われても」

セレビィ「でもだいたいはわかったんじゃない?」

ナツメ「う、うん…」

ナツメ「他にもちょっとあったけど、どうせ忘れてそうだし…」

セレビィ「忘れちゃうのはしょうがないことなんだよ」

セレビィ「だってないことを覚えてるなんて無理なことでしょ」

ナツメ「それはたしかに…」

レッド「…なあ、あの子はグリーンのところで生活するのが嫌だったのか?」

セレビィ「ううん、すごく楽しそうだったよ」

セレビィ「二人も他の子どもたちと変わらず平等に育ててたし」

レッド「じゃあなんで過去を変えたりしたの?」

セレビィ「……」

セレビィ「そうだよねー、それはわたしにもわかんないなー」

セレビィ「そんなことよりー」

セレビィ「君たちはやりたいこととかあるの?」

セレビィ「これからは私も知らないからさ、少し気になるな」

レッド「やりたいことか…」

レッド「今まで通りでいいと思ってるけどな」

セレビィ「何言ってんの、子どもができたらそうは言ってられないよ」

セレビィ「あの子はかなりのおてんばだからね」

ナツメ「でもそんな何年先かもわからないし…」

セレビィ「一年後だよ、正確には一年もないけど」

セレビィ「あの子も言ってたでしょ、また一年後って」

ナツメ「たしかに言ってたけど、あれは一年後にまた来るってものだと…」

セレビィ「いやわかってるでしょ、自分たちの子どもなんだから」

セレビィ「ほら、先週のあれだよ」

セレビィ「がんばってたじゃんか」

レッド「ああ、あれか」

ナツメ「あれね」

レッド「……」

ナツメ「……」

レッド「!」

ナツメ「!?」

レッド「な…なんのことだろ…?」

ナツメ「さ、さあ?わからないわ」

セレビィ「今あれって言ったじゃん」

レッド「いや、あれはなんとなく」

ナツメ「私も」

セレビィ「?」

セレビィ「もしかして子どもの作り方わからずにやってたの?」

セレビィ「子どもってペリッパーが運んできたりするわけじゃないんだよ」

レッド「それはわかってる」

セレビィ「ふむ…」

セレビィ「よし、じゃあわたしが今後のために人の繁殖行動というものを教えてあげよう」

レッド「いや、いい…」

セレビィ「ほんとに?」

レッド「うん」

セレビィ「そっか」

セレビィ「聞きたくなったら言ってね」

ナツメ「聞くときはたぶん来ないと思うけど…」

レッド「てか…なんでその…」

レッド「えっと、先週…したってわかったんだ…?」

セレビィ「なにを?」

レッド「話の流れでわかれよ」

セレビィ「ああ、はいはい」

セレビィ「それはもちろん見てたからだよ」

レッド「ミ…ミテタ…?」

ナツメ「……」

セレビィ「あ、そうだ、あの子には見せてないよ」

セレビィ「先に寝かせといたんだ」

セレビィ「へへー、気が利くでしょ」

レッド「……」

ナツメ「……」

セレビィ「えっとそれでー、なんの話だっけ」

セレビィ「ああ、そうそう」

セレビィ「これからどうするか…だったよね」

レッド「他人に教えるべきでないようなことはバレないようにするよ…」

ナツメ「そうね…常に油断しないでおくようにする…」

セレビィ「うんうん」

セレビィ「二人ともこれからの目標ができて、よかったね」

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