レッド「人見知りを克服しなくては…」 (494)


レッド「一人に飽きた」の続きです
レッド「一人に飽きた」 - SSまとめ速報
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ダラダラ続けていく続けていくつもりですけどよかったら見てください

あらすじ
レッドにいろいろあって治すためにホウエンへ

ハジツゲタウン

リーリエ「なんだかいな…静かなところですね」

アンズ「あたいはこういうところ好きだけどな」

マサキ「ホウエンはカントーに比べると自然の多い地方やからな」

マサキ「その中でもここは特にド田舎やからな」

アズサ「ストレートすぎ」

アズサ「たしかにここは畑しかないけど」

アズサ「あの子は静かなのが好きなの、だからこういうところに住んでるんだろうね」

マサキ「静かが好きなんはわからんでもないけど、ここまでいくと不便やで」

114番道路

アズサ「あれがマユミの家だよ」

マサキ「よかったなレッド、道のりは長かったけど元戻るんは一瞬や」

ナツメ「一瞬って言ってもまた寝るんでしょ?」

マサキ「それは」

ドカーン

全員「……」

レッド「ふわぁ…」

アズサ「ふむ…」

アズサ「どうやら爆発したようだ」

マサキ「見たらわかるわ!」

マサキ「なんでそんな冷静やねん!」

パシンッ

マサキ「!?」

アズサ「落ち着きなさい見苦しい」

マサキ「なんでシバかれなあかんねんな…」

アズサ「こういう時こそ冷静に行動すべきなのよ」

アズサ「慌てることよりまずはマユミの安全確認でしょ」

マサキ「でもあんなもん近寄ることもできんぞ…」

ナツメ「こういうのは私にまかせなさい」

ナツメ「……」

ナツメ「どうやらあの中に人はいないみたいね」

アズサ「ならマユミはどこに…?」

ナツメ「んー…後ろ」

ガラガラ ボコッ

マユミ「ぷはぁっ…助かったー…」

マユミ「あれ、アズサお姉さんじゃないですか」

アズサ「あんた何でこんなところから」

マユミ「だって家が爆発しちゃったんですから逃げないと」

マユミ「ちょうど地下にいたからそのまま通路を通ってきたんです」

アズサ「無事だからよかったけど…」

アズサ「家が爆発するなんて何してたの、危ないことはやめなさいって言ったじゃない」

マユミ「私じゃないですよ」

アズサ「じゃあ誰?」

マユミ「知らないです」

アズサ「知らないですじゃないでしょうが!」

マサキ「まあまあこんなところで話すよりどっか落ち着いた場所で話そうやないか」

マユミ「あれマサキさんいたんですか」

マサキ「おったわ!」

アズサの研究所

マユミ「……」

マユミ「はい、修理完了です」

マユミ「もう少し大切に扱ってくださいよ」

マサキ「すまんすまん」

マサキ「よーしじゃあいくぞレッド」

マユミ「ストップストップ!何してるんですか」

マサキ「え?何ってこいつ元戻さんと」

マユミ「人に向けて撃ってはだめです」

ナツメ「人に撃ってはいけないものをレッドに撃ったの…」

マサキ「言うても一発目はレッドが勝手に…」

マサキ「はっ」

ナツメ「……」ゴゴゴゴゴ

マサキ「おおおおおおおちつけナツメ!」

マサキ「も、元に戻せんことはないんやろ?」

マユミ「たしかに元に戻せないことはないですが…」

マユミ「…人見知りになります」

マサキ「……」

ナツメ「……」

マサキ「それだけか?」

マユミ「だけです、他は一切ありません」

マサキ「…なら、ええかな」

ナツメ「問題…ないかな…」

マサキ「ちなみに元々人見知りのやつに使うとどうなるんや?」

マユミ「元々人見知りの人ですか?」

マユミ「んー…さぁ…それはどうなるのでしょうか…」

マユミ「十中八九人見知りのままだと…」

マサキ「よし…」

パシュッ

1時間後

レッド「……」むくっ

ナツメ「どう…レッド…?」

レッド「うん…」

ナツメ「……」

レッド「……」

ナツメ「気分は?」

レッド「いい方かな…」

ナツメ「そう、ならよかった」

マサキ「なんか…元戻ったんか戻ってないんかようわからんな」

ナツメ「どうやらいつものレッドみたいね」

マサキ「そんなんわかるんか」

ナツメ「もちろん」

マサキ「ほなこっちは解決やな」

マユミ「よかったですね」

マサキ「ああ、ほんまありがとうな」

マユミ「無事に元に戻ったのなら私も安心です」

アズサ「あんたは安心するのは早いでしょ」

マユミ「え?どうしてですか?」

アズサ「あんた家が爆発したの忘れたの!?」

マユミ「あー…そうでしたね」

アズサ「何か犯人に心当たりないの?」

マユミ「ありません」

アズサ「ほんとに何も?」

マユミ「そーいえば2週間前から家の物が壊されたり、管理人をやめろっていう手紙が来たりしてました」

アズサ「あんた何でそんなことがあったのに私に相談しないの!」

マユミ「なんででしょう?」

アズサ「私が聞いてるの」

マユミ「無事だったしいいじゃないですか」

アズサ「家なくなってんでしょ…」

マユミ「それは許せませんね、私のパソコン高かったんですよ」

アズサ「はぁ…うーん、まあ…なんていうかね…」

マユミ「アズサお姉さん、私犯人が許せません」

マユミ「探すのを手伝ってください」

レッド「ナツメ、あの人が困ってるならお返しに手伝いたい」

ナツメ「真面目なのねあなた」

ナツメ「アンズもリーリエもいい?」

ナツメ「観光とかそういうの後になっちゃうけど」

リーリエ「私は構いません」

アンズ「あたしもいいですよ」

ナツメ「マユミさん、その犯人捜し私たちも手伝います」

マユミ「えっいいんですかー?ありがとうございます」

リーリエ「ナツメさん、捜すのはいいのですが何も手掛かりがありませんよ」

ナツメ「そのことなら心配いらないわ」

ナツメ「私は超能力者よ」

ナツメ「現場に行けばそこから何か読み取れるはず」

ナツメ「わかった後はアンズがパパッと解決できるしね、忍者だし」

アンズ「…いや、必ずしもそうとは限りませんよ」

アンズ「忍者って万能じゃないですから…」

ナツメ「アンズなら必ずできる!」

アンズ「できることならがんばってやりますけど…」

ナツメ「じゃあサッと終わらせてホウエン観光行こうか」

マユミ「あ、そうだ前からいろんなことがあったから探偵さんを雇ったんでした」

アズサ「探偵…?」

アズサ「あんたそんなの雇ってたの?」

マユミ「はい、仕事は信用できる人ですよ」

アズサ「結局家爆発しちゃったけどね」

マユミ「私は助かったのでいいですよ」

マユミ「それで手伝ってくださるのでしたらあなた方はその探偵さんを手伝ってもらってよろしいですか?」

ナツメ「はい、いいですよ」

マユミ「後から探偵さんが来るはずなので先に向かっててください」

マユミの家跡

アンズ「跡形もないですね」

レッド「これでも何かわかるの?」

ナツメ「まかせて、跡があろうとなかろうと…」

ナツメ「何か言った?」

レッド「?」

レッド「何も言ってないけど」

ナツメ「おかしいな…たしかに男の人の声が聞こえた気がするんだけど」

リーリエ「あれ…ではないですか?」

リーリエ「人が落ちてきます」

男「あーーーーーーーーーーーーーーーーー!」

レッド「あ、ほんとだ」

ナツメ「ほんとだじゃないでしょ!」

ナツメ「フーディン!」

男「!」ぴたっ

ナツメ「そのままゆっくりおろして」

男「お…おお」ふわふわ トスン

ナツメ「大丈夫?」

男「おっ…おお!」

ナツメ「えっな、なに?」

男「なんというモッコリ美女!」

男「お姉さん、ボクと」

アンズ「土遁・土流壁」

男「うおっ壁が!」

ナツメ「何やってんのアンズ」

アンズ「気をつけてください、こいつ変態です」

アンズ「カイナシティでもこうやってあたしに絡んできたんですよ」

男「変態とは失礼だな」

男「仮に変態だとしても変態という名の紳士だ」

ナツメ「つまり変態よね」

アンズ「こうやって縛っておけば…よしっと」ギュッ

男「おい!なんで縛るんだ!」

アンズ「危険だから」

男「そんな危険人物みたいな扱いしないでよー」

バサッバサッ

オオスバメ「ギャース!」

男「おおっやっと来てくれたか」

リーリエ「で、でかい…図鑑にあるオオスバメの3倍はありますよ…!」

男「育て方がいいんだな、俺の」

女「よいしょっと」スタッ

女「さて…」きょろきょろ

女「……」

女「あんた何やらかしたの」

男「何もやってねえよ!」

女「どうだか、オオスバメの上でもおしりさわってきたぐらいだし」

男「さわってねえって!あれはリュックから地図だそうとしただけだ!」

男「だいたいなんでお前なんぞのおしりをさわらにゃいかんのだ!」

男「あんなところから突き落としやがって」

女「ごめんなさい、こいつがご迷惑をおかけしました」

ナツメ「いえ…」

男「俺はまだ何もしてねえ!」

女「まだって何かする気だったのか?」

男「そ…そういうことじゃなくてさ…」

女「まああんたみたいなモッコリ男が美人を前に何もしないはずないからね」

男「おいおいそれは偏見だぞ」

女「あのお尋ねしたいんですけど、この辺にマユミさんって方のお家知りません?」

女「この辺だったはずなんですけど」

ナツメ「その家ならここ…」

女「え?」

ナツメ「もしかしてあなたがマユミさんが雇ったっていう探偵さん?」

女「はい、正確にはあっちが探偵なんですけど」

ハルカ「それじゃああなたたちが協力してくれるって人たちですね」

ナツメ「ええ、そうよ」

女「私はあれのアシスタント兼監視のハルカっていいます」

ハルカ「ほらユウキ、自己紹介ぐらいしなさい」

ユウキ「俺は名探偵のユウキだ」

ハルカ「見た目はスケベ、頭脳はドスケベだけど一応腕は確かなんで」

ナツメ「……」

ナツメ(全然信用できない…)

ハルカ「さて早速調査…といいたいけどこれじゃあね…」

ナツメ「ここは私が」

ハルカ「何かあるんですか?」

ナツメ「私超能力者なの、ここで何があったか少しだけなら見ることができるわ」

ハルカ「おお!超能力!そんな便利なことができるんですか!」

ナツメ「それじゃ…」

ナツメ「……」

ナツメ「どうやらパソコンに細工をしていたみたいね、どこかを触れば爆発するって仕掛け」

ナツメ「こんなことするなんてそうとう恨みか何かあるみたい」

ハルカ「超能力ってすごいですね、そんなことわかるなんて」

ナツメ「それから犯人の特徴も」

ナツメ「身長170前後の眼鏡をかけた男、白いシャツでしぐさからして左利きかな」

ハルカ「そこまでわかればユウキならすぐ犯人を見つけられますよ!」

ユウキ「なるほど、たいしたもんだ」

ナツメ「どうも」

ユウキ「そういえばカントーにはエスパーレディと呼ばれるジムリーダーがいるそうだ」

ユウキ「知ってる?」

ナツメ「さあね…」

レッド「……」つんつん

ナツメ「?」

レッド「それってナツメのことじゃ…」

ナツメ「いいの、今は秘密で」

ハルカ「あ、そうそう、こいつが真面目な顔してるときはスケベなことしか考えてないから無視していいですよ」

ユウキ「おい…」

ハルカ「これでも一応はあんたを信用してやってるんだからありがたく思いなさい」

ユウキ「ハルカ…」

ハルカ「女性関係をのぞいてだけど」

ユウキ「俺だって考えなしにああいうことをしているわけではない」

ユウキ「いいか、よく聞け」

ハルカ「犯人の特徴がわかればあとは簡単です」

ハルカ「ありがとうございます、あなたのおかげで事件は解決できそうです」

ナツメ「役に立てたのならこちらとしてもうれしいわ」

ハルカ「あとはもう私たちにまかせてください」

ハルカ「マユミさんには私から伝えておきます」

ハルカ「あなたたちのおかげで無事犯人をみつけることができたって」

ナツメ「うん、じゃあがんばってね」

アンズ「ナツメさん、これで終わりなんですよね」

ナツメ「ええそうよ」

アンズ「ではさっそく行きましょう!」

ナツメ「どこか行きたいところはあるの?」

アンズ「まずは温泉です!」

フエンタウン 旅館

ナツメ「4人なんですけど部屋空いてますか?」

女「はい、少々お待ちください」

リーリエ「あれ、4人…?」

レッド「どうしたの」

リーリエ「いえ…誰かいないような…」

レッド「1、2、3、4…ちゃんといるじゃん」

リーリエ「…そうですね」

リーリエ「私の勘違いだったようです」

レッド「きっと疲れてるんだよ」

女「申し訳ございません」

女「ただいま4人が入れる部屋は全てうまっておりまして、二人部屋なら二部屋空いておりますが、いかがなされますか?」

ナツメ「どうする?別にいいよね?」

アンズ「あたしはいいですよ」

リーリエ「私もです」

レッド「……」こく

ナツメ「じゃあそれでお願いします」

女「かしこまりました」

リーリエ「では部屋はアンズさんと私ですね」

アンズ「そうだね」

アンズ「じゃあ温泉に行くときまたそっちの部屋に誘いに行きますんで」

ナツメ「ちょちょっ…そんな勝手に部屋割りするの?」

リーリエ「では私がレッドさんと同じ部屋に泊まりましょうか?」

ナツメ「い、いや…それは…」

リーリエ「わかりきったことなんですから、いいじゃないですかこれで」

ナツメ「……」

ナツメ「とりあえず部屋に荷物置こうか」

レッド「うん」

レッド「たしかにこれじゃ二人が限界の広さだな」

レッド「まあ部屋があっただけマシか」

ガラッ

レッド「あ、でもいい景色だ」

レッド「ナツメも見てみなよ」

ナツメ「ほんとね」

レッド「もうこんな時間か月が出てる」

レッド「月が綺麗だねー」

ナツメ「えっ…!」

ナツメ「あ…そ、そそ、そうね」

レッド「遅いな二人、早く温泉行かないとごはんの時間になっちゃうよ」

ナツメ「……」

3時間後

リーリエ「おいしかったですね」

アンズ「ああ、ホウエン料理はなかなか気に入ったぞ」

ナツメ「二人はこの後もまた温泉行く?まだ入ってない温泉もあるでしょ」

アンズ「あー…どうしましょう…」

アンズ「ナツメさんは行くんですか?」

ナツメ「いや私はもういいからもし行くなら二人でって言おうと思ったの」

アンズ「リーリエ行きたい?あたいは全部入りたいんだけど」

リーリエ「はい、私も全部入りたいです」

アンズ「じゃああたい…あたしたちはまた温泉に行くことにします」

レッド「一緒に行かなくてよかったの?」

ナツメ「うん」

ナツメ「レッドこそ行かないの?」

ナツメ「男はあなた一人なのだから自由に行っていいのよ」

レッド「さつき十分入ったからな、もういい」

ナツメ「そう…」

レッド「……」

ナツメ「……」

レッド「……」

ナツメ「そうだ、いいものあるんだけど」

レッド「お酒だろ」

ナツメ「よくわかったわね」

ナツメ「まさかあなたも超能力を…!」

レッド「いや普通にわかった」

ナツメ「じゃ、乾杯」

レッド「ああ」

ナツメ「……」

レッド「……」

レッド「なあ、これさ…持ってきすぎじゃない?」

レッド「なに?10人ぐらいでのむつもりだったの?」

ナツメ「まあ…私とレッドならこれぐらいかな…って」

レッド「こんなに飲めないよ俺…」

1時間後

レッド「もうやめときなよナツメ」

ナツメ「わたしはまだぜ~んぜんらいじょーぶよ~」

レッド「…そうは見えないけどな」

ナツメ「あんたはもっとのみなしゃいっ!」

レッド「普通だよ、ナツメが飲みすぎなだけ」

レッド「俺の5倍は飲んでるでしょ」

ナツメ「そーだっけー?」

レッド「そうだよ、もう覚えてないの?」

ナツメ「…なんか他にも忘れてるようなー」

ナツメ「レッドのお酒に何かいれよーと思ってたんらけどー」

レッド「?」

レッド「俺普段何も入れたりしないよ」

さらに一時間後

ナツメ「すぴー…」

レッド「結局寝ちゃって…」

ナツメ「うーん…」ガチャン

レッド「ああ、こぼれるこぼれる」

レッド「とりあえずここじゃなくて布団に運ばないと」

レッド「よっと」

レッド「こっちの布団でいっか」

レッド「……」

ナツメ「すや…すや…」

レッド「……」

レッド「……」

レッド「……」

レッド「ごくり…」

レッド「こうして見るとやっぱりいい体してるな」

レッド「…起きないよな?」

レッド「ちょっとぐらいなら…」

レッド「……」そーっ

レッド「……」ぴたっ

レッド「だめだだめだだめだめだだめだだめだだめだ」

レッド「いくら起きそうにないからってそんなことは…」

レッド「でもちょっとぐらいなら…」

レッド「いや、そんなことしてたってばれたらナツメに嫌われるかもしれないし…」

レッド「なでるぐらいなら…」

レッド「……」そーっ

レッド「だーっもうっくそ!」

レッド「普通はここでさわるのか!?でもそんなことしたら…」ギリギリギリ



レッド「……」へろへろ

ナツメ「どうしたの、目が赤いけど」

ナツメ「ちゃんと眠れた?」

レッド「うん…」

レッド(ずっとナツメ見て考えてたら朝になってしまった…)

ナツメ「無理はしないでね」

レッド「無理なんかしてないよ…元気もりもり…」

ナツメ「そ…それならいいけど」

コンコン

ナツメ「はーい」

リーリエ「おはようございます」

ナツメ「おはよ」

ナツメ「あれ、アンズは?」

アンズ「こちらに」シュタッ

ナツメ「なんで天井から…」

アンズ「たまには忍者らしいところ見せたいなと思いまして」

ナツメ「たしかに忍者っぽかったけど…なんで今…」

ナツメ「いつから上にいたの」

アンズ「ついさっきです」

リーリエ「レッドさん大丈夫ですか?」

リーリエ「顔色が良くありませんがしっかり寝ましたか?」

レッド「うん…」

アンズ「ちょっとリーリエ」

リーリエ「はい?」

アンズ「朝食食べに行かないといけないんだからそういう話は移動しながらでもいいでしょ」

リーリエ「そうですね」

アンズ「リーリエ、ああいうことは聞かないものでしょ普通」

リーリエ「?」

リーリエ「何がですか?」

アンズ「……」

アンズ「大人ってのは夜もいろいろやることがあんの」

アンズ「二人は恋人だか夫婦だか…まあそんなもんだしそゆことよ」

リーリエ「…よくわかりません」

―――――――――――

ナツメ「気分が悪いのなら無理して食べなくてもいいのよ?」

レッド「いや、朝は食べないと元気でないし…」

ナツメ「そう、じゃあいっぱい食べて元気になってもらわないと」ぐいぐい

レッド「や…ちょっと押しこ…押し込まないで…」

レッド「自分で食べられるからさ」

ナツメ「ほんとに?」

レッド「何で疑うの…」

ナツメ「だってあなた体調悪そうだから」

レッド「心配してくれるのはありがたいけど…」

レッド「俺だって自分のことぐらいできるからね」

レッド「だからそういうのはたまにでいいんだよ」

ナツメ「じゃあいつでも言ってね」

リーリエ「今日はどこに行く予定なのですか?」

アンズ「そうだね、次の温泉は…」

リーリエ「また温泉ですか?」

アンズ「そう、いろいろ調べてたらさ、温泉いっぱいあるなって思って」

アンズ「リーリエ嫌だった?」

リーリエ「いえいえ、そんなことありません」

アンズ「勝手に決めちゃってますけど、ナツメさんたちはいいですか?」

ナツメ「うん、あなたに任せるわ」

夕方

アンズ「あった、ここです」

アンズ「ここも有名な温泉なんですよ」

ナツメ「ふーん、結構大きいところね」

アンズ「ここの温泉はポケモンも一緒に入ることができるんですよ」

アンズ「まああんまり大きすぎるポケモンはダメなんですけど」

ナツメ「へえ、それいいじゃない」

―――――――――――

レッド「当然だけど男湯に行くのは俺一人だよな…」

レッド「どうせなら混浴のある温泉が…」

レッド「いや…やっぱいいや…」

レッド「温泉入っちゃうか」

レッド「ポケモンも一緒に入れるって言ってたな」

レッド「あ、書いてある」

レッド「連れて入れるのは一匹だけか」

レッド「まあそうだよな、6匹もぞろぞろと連れて入るとパンパンになっちゃうよな」

レッド「よし、入るかピカチュウ」

ピカチュウ「オウ」

ガラガラガラ

レッド「お、ラッキー誰もいないみたい」

レッド「…ん?」

レッド(なんだ…誰かいたのか…)

レッド「……」

レッド(あれ?なんかおかしいぞあいつ)

ユウキ「うんしょ…もう…ちょっと」

ユウキ「ジュカイン、押し上げてくれ」

ジュカイン「ヤダ」

ユウキ「っておい、じゃんけん負けたんだから支える役だろ!」

ユウキ「両方のぞいてたら監視が…」

バシュッ バシュッ

ユウキ「ぐぎゃああああああああ」ドサッ

ジュカイン「ヌオオオオオオオオ」ドサッ

ユウキ「く、くそ…こっちからは湯気でよく見えないのにハルカのやつ…」

レッド「……」

ユウキ「!」

レッド「……」

ユウキ「……」

レッド「……」

ユウキ「……」

ユウキ「……」ちゃぽん

ジュカイン「……」じゃぼん

ユウキ「…いい湯だな、ジュカイン」

ジュカイン「ソウダナ」

レッド「……」

ジャー バシャバシャ

ピカチュウ「ア゙ー」

レッド「……」ゴシゴシ ジャー

レッド「よし…」

レッド「……」じゃぷん

ピカチュウ「キャッホウ」ぱちゃん

レッド「……」

ユウキ「……」

レッド「……」

ユウキ「……」

レッド「……」

ユウキ「……」

ユウキ「……」

ユウキ「あんた、昨日会ったな…」

ユウキ「こんなところで会うなんて奇遇だな」

レッド「……」

ユウキ「あんたたちのおかげで無事マユミさんの問題は解決したよ」

レッド「……」

ユウキ「それでハルカと一緒に温泉ってことなんだけど…」

ユウキ「部屋は別だし風呂覗こうとしただけでこれだし…」たんこぶ

レッド「……」

ユウキ「なんか俺ばっか喋ってるな」

レッド「……」

ユウキ「あんたたちはいつまでホウエンにいる予定なんだ?」

レッド「……」

ユウキ「どうした?それぐらい答えてくれたっていいじゃん」

レッド「……」

レッド「……」

ユウキ「別に話せない…ってわけじゃないだろ?」

レッド「……」

ユウキ「……」

レッド「……」

ユウキ「もしかして人見知りか?極度の」

レッド「……」

レッド「……」こく

ユウキ「ふーん…そうか」

レッド「……」

ユウキ「困らないのか?」

レッド「……」

レッド「……」こく

ユウキ「俺は今ちょっと困ってるけど…」

ユウキ「あんた、女の子いっぱい連れてたけどあの子たちは困らないの?」

レッド「……」

レッド「…?」

ユウキ「ま、わかんないか」

レッド「……」

ユウキ「……」

ユウキ「あんたがここにいるってことはあの子らもいるんだよね」

レッド「……」こく

ユウキ「あの子らはあんたの彼女?」

レッド「……」

レッド「……」

レッド「……」ぶんぶん

ユウキ「そっか」

ユウキ「じゃあ安心だ」

ユウキ「俺が口説いちゃっても問題ないね」

レッド「!」

レッド「!」ぶんぶんぶんぶん

ユウキ「ん?なんで?」

レッド「……」

レッド「……」

ユウキ「そんな顔しても話してもらわないと」

レッド「……」

ユウキ「あんまり人と話せないようじゃ彼女に愛想つかされちゃうかもしれないぞ」

ユウキ「あんたが他人と話せないってことはその分余計な苦労をかけることになるからな」

レッド「……」

部屋

レッド「……」

ナツメ「もう戻ってたんだ、どうだったここの温泉?」

レッド「うん、よかったよ」

レッド「なあピカチュウ」なでなで

ピカチュウ「オウ」

ナツメ「なんかおっさんみたい」

ピカチュウ「ソウカ?」

ナツメ「あ、そうだ女湯に昨日会ったあの子がいたよ」

レッド「うん、こっちにも男の方がいた」

ナツメ「マユミさんのこと解決したんだって、よかった」

レッド「ああ、そうだね」

ナツメ「…なんかテンション低くない?」

レッド「ん?そうかな…」

レッド「いつも通りだと思うけど」

ナツメ「もしかしてまた何か悩んでるの?」

レッド「いや別に~」

ナツメ「そっか」

レッド「……」

レッド「ナツメってさ…ジムで初対面の挑戦者とかとどうやって話してるの?」

ナツメ「?」

ナツメ「どうやって…って言われても普通に…」

レッド「その普通を知りたいんだ」

ナツメ「うーん…普通…」

ナツメ「ええと…普通…」

ナツメ「……」

アンズ「ふう、こんな時間でもけっこう売店混んでましたよ」

リーリエ「ナツメさん、今日は4人部屋なんですよ」

リーリエ「変なことしてないでしょうね」

ナツメ「もう、なんで私がそんなこと…」

ナツメ「ただいつも通り話してただけよ」

リーリエ「…そうですか」

リーリエ「それはそれでおもしろさが…」

ナツメ「何?」

リーリエ「いえ、何も」

ナツメ「まあいいや」

ナツメ「…そうだ、二人に聞いてみれば」

ナツメ「あ、いやアンズがちょうどいいかも」

ナツメ「アンズってけっこう恥ずかしがり屋だしわかるかな」

アンズ「何がですか?」

ナツメ「ジムの初対面の挑戦者と話すときってどうやって話してる?」

アンズ「どう?」

アンズ「どうと言われても普通に…ですけど」

ナツメ「そう…だよね…」

ナツメ「えっと、その普通を教えてほしいのよね」

アンズ「普通を…?」

ナツメ「そう、レッドに教えてほしいのよね」

アンズ「いや教えるって…」

レッド「……」

アンズ「……」

レッド「……」

アンズ「……」

ナツメ「何も言わないと始まらないんだけど」

アンズ「えー…初対面の人とどう話すかってことですよね…」

アンズ「と、特に何も考えなくていいと思いますけど…」

レッド「……」

レッド「……」

アンズ「……」

アンズ「そうだ、なぜそんなに人と話せないか考えてみましょう」

アンズ「原因がわかればまだ何とかなるかもしれませんし」

レッド「……」

レッド「……」

レッド「!」

レッド「……」ちょいちょい

ナツメ「はいはい」

レッド「たぶん何年もグリーン以外の人と話すどころか会うことすらなかったからだと思う」ごにょごにょ

ナツメ「まあそうよね」

ナツメ「レッドは山にこもってたことがあって、それで何年も人と会わない生活をしていたの」

ナツメ「そのせいだと思うって」

アンズ「なるほど…」

アンズ「では山にこもる前は話すことはできたんですね」

レッド「…やっぱりこれじゃないな理由」ごにょごにょ

諸事情により少し更新が遅くなるかもしれないです
それの進み具合によって更新するのですがなるべく早くするようにします






レートの準備もしねえと…

レッド「元々そんなに人と話さなかった気がする」

ナツメ「…たしかに」

ナツメ「今のままでもいいんじゃない…?」

レッド「よくないよ」

レッド「せめて人並には話せるようになりたいの」

ナツメ「人並か…」

ナツメ「……」

レッド「……」

ナツメ「ねえ、どうしていきなり極度の人見知りのあなたがそんなこと言いだしたの?」

レッド「んー…まあ特に意味はないけど…」

レッド「やっぱ話せた方が便利だろうし、それに…」

ナツメ「それに?」

レッド「あ、いや便利だからだな」

ナツメ「そう…」

ナツメ「そうだよね、やっぱり話せた方がいいものね」

レッド「うん」

ナツメ「……」

深夜

レッド「……」

レッド「……」

レッド「……」

レッド「眠れん…」

ナツメ「すー…」

レッド「…男一人に女の子三人か」

レッド「……」

レッド「何考えてんだ俺は…」

レッド「……」

レッド「……」

レッド「あーダメだ、なんかいろいろ考えちゃう…」

レッド「……」

レッド「そうだ、ここって部屋にも温泉ついてたんだよな」

レッド「ちょっと入ろう」

レッド「……」

レッド「……」ガラガラ

レッド「露天風呂か…寒いな…どうしよう…」

レッド「…いいや、入ろう」

15分後

ナツメ「……」

ナツメ「……」

ナツメ「…っ!」

がばっ

ナツメ「…!」

ナツメ「はぁ…夢か…」

ナツメ「なんか嫌な夢…」

ナツメ「レッドがいなくなって、それで…」

ナツメ「……」

ナツメ「あ、あれ?レッド?」

ナツメ「お…お手洗いかな…?」

ナツメ「……」

ナツメ「い、いない…」

ナツメ「と…とりあえず落ち着くのよ」

ナツメ「そんな急に人がいなくなるなんてこと…」

ナツメ「……」

ナツメ「テレポートがあるか」

ナツメ「いやでも、レッドはそんなことできないし」

ナツメ「…!」

ナツメ「あっちから音が」

ナツメ「レッド!」ガラッ

レッド「!?」ビクッ

ナツメ「よかった、レッ…」

レッド「……」

ナツメ「……」

ナツメ「……//////」

レッド「あ、あの…ナツメ?」

ナツメ「そ、そそそそその、えっとあの!」

ナツメ「ごめんなさい!」

レッド「…扉閉めて」

ピシャッ

レッド「……」

ナツメ「……」

レッド「え…」

ナツメ「な、なに?」

レッド「いや、えっ?…えっ?」

ナツメ「?」

レッド「こっちに来るの…?」

ナツメ「?」

ナツメ「……」

ナツメ「……」

ナツメ「!」

ナツメ「あっ!」

くるっ がんっ

ナツメ「いった…」

レッド「また…」

レッド「ナツメってよく頭ぶつけるよね」

ガラガラ ピシャ

ナツメ「ご、ごめんねレッド…」

レッド「いやぁ…全然気にして…」

レッド「あ、そうだ」

レッド「じゃあ一緒に入ってくれたらいいよ」

ナツメ「えっ…」

ナツメ「……」

レッド「なんてな、冗談だよ」

レッド「さて、そろそろ出ようかな」

ナツメ「わかった…」

ナツメ「ちょっと待ってて」

レッド「ふぇ?」

レッド「い、いや…冗談だよ…、う、うれしいけど…」

レッド「あれ?聞こえてる?」

ナツメ「入るね」

レッド「やっ…ま、待って…本当に!?」

ナツメ「う…うん…」

ガラガラ

ナツメ「……」

レッド「……」

ナツメ「……」ジャバジャバ ちゃぷ

ナツメ「……」

レッド「……」

ナツメ「……」

レッド(マジか…ナツメと…)

レッド(軽い気持ちで言ったのにまさか本当になるとは…)

レッド(言ってみるもんだな)

レッド「……」

レッド(やっぱりナツメは綺麗だな…)

レッド(あとはタオルがなければ…)

レッド(いやいやいや、これ以上贅沢なこと考えるとバチがあたりそうだ)

ナツメ「……///」

レッド「あれ、なんか顔赤いけどもうのぼせちゃった?」

ナツメ「そ…その…それ…」

レッド「?」

レッド「……」

レッド「!!」

レッド「やっ!こ、これは…さ、さっきまで一人だったからタオルとかそういうの…」

レッド「別に見せつけてたわけじゃないから!」

レッド「ナツメ見たらこうなったって言うか…」

レッド「いや、ナツメのせいじゃなくて…説明の仕方が悪かったな…」

ナツメ「……」

レッド(やっぱひかれたか…)

ナツメ「…いくら私でもそれがどういうものかわかるからそんな説明しなくてもいいよ」

レッド「……」

ナツメ「……」スィー ぴたっ

レッド「え?」

ナツメ「なに?私が横に来るのは嫌だった?」

レッド「そ、そんなことあるわけないじゃん」

ナツメ「よかった」

レッド「……」チラッ

レッド(ここからちょうどナツメの胸の…)

ナツメ「気になる?」

レッド「なっ…なんのこと?」

ナツメ「わかってるくせに」

レッド「……」

ナツメ「私も最初ちょっと驚いちゃったけどもう平気だから」

ナツメ「せっかくの温泉なんだからもう少しリラックスしたら?」

レッド「うん…」

ナツメ「ここっていいところよね」

ナツメ「周りからは見られないし、ほんとに二人っきりっていうか」

レッド「ああ、そうだな」

ナツメ「じゃあ何があっても誰もわからないよね」

レッド「ん?あ、ああ…そうだね」

ナツメ「……」

ナツメ「あのね、私昔からあなたに言いたかったことがあるの…」

ナツメ「あなたのことが好きなの」

レッド「……」

レッド「どうしたの、よ、酔ってるの?」

ナツメ「もうっ私は本気なのよ!」

レッド「わかってるって」

レッド「お…俺も好きだよ…」

ナツメ「ほんとに?」

レッド「当たり前だよ」

ナツメ「こっち見て言ってよ」

レッド「……」

レッド「ナツメ…」

ナツメ「……」

レッド「……」チュッ

ナツメ「んんっ!?//」

ナツメ「あっ…な…」

レッド「……」ポリポリ

レッド「ま…まぁ…なんだ…」

レッド「言葉にするのは苦手だから、ちょっと強引だけど」

レッド「俺の返事ってことで…」

ナツメ「よかった、断られなくて」

レッド「そんな断るわけないって」

レッド「ほんとは俺から言いたかったってのもあるけど…」

ナツメ「あら、じゃあいつ言ってくれるつもりだったのかしら」

レッド「それは…そのー…」

ナツメ「そんな考えなくても言うことを考えてくれてたのならいいの」

ナツメ「どっちが先に言うかってことだったし」

ナツメ「まあ10年もかかっちゃったけど」

レッド「……」

翌日

レッド「くしゅんっ…ずずっ」

リーリエ「大丈夫ですか?」

レッド「ああ、大丈夫大丈夫…」

リーリエ「鼻水が垂れてますよ」

リーリエ「ティッシュどうぞ」

レッド「ああ、ありがと」

リーリエ「急にそんなことになるなんて、ちゃんと温泉に入った後体拭きましたか?」

レッド「うん、ちゃんと拭いたよ」

リーリエ「それとも何かしたのですか?」

レッド「……」

レッド「いや…」

リーリエ「少し考えたってことは心当たりがあるのでは?」

リーリエ「ナツメさんも少し体調が悪いとのことでしたから」

レッド「ずず…」

リーリエ「何かあるのかと思ったのですが」

レッド「何もないよ」

リーリエ「そうですか…」

リーリエ「きっとお二人は仲がいいですから、体調が悪くなるのも一緒なんですね」

レッド「……」

ナツメ「ごめんねアンズ、せっかくの旅行なのに」

アンズ「いえいえ、いいですって」

アンズ「十分楽しめましたから」

ナツメ「今度必ずこの埋め合わせはするから」

アンズ「じゃ、じゃあまたお願いしますね」

アンズ「もう冬ですから外で裸だったら間違いなく風邪ひきますよ」

ナツメ「えっ…な、なななんのこと…?」

アンズ「だって部屋の露天風呂入ったんじゃないですか?」

アンズ「使った後のタオルがあったのでそうだと」

アンズ「2枚ありましたね」

ナツメ「……」

カイナシティ

リーリエ「……」

ナツメ「ごめんねリーリエちゃん、また来ようね」

リーリエ「あ、いえ…そうではなくてですね」

リーリエ「やっぱり誰かいないような気がして…」

アンズ「まだ言ってんの?」

アンズ「1、2、3、4」

アンズ「ちゃんと4人いるじゃん」

リーリエ「……」

リーリエ「私の勘違い…ですかね」

一ヵ月後 7番道路

リーリエ「キュウコン大文字です!」

キュウコン「コーン」ボフウッ

ウツボット「ギャース」

エリトレ「ああっウツボット!」

リーリエ「やりましたよレッドさん!」

レッド「うん」

リーリエ「キュウコンもがんばりましたね」なでなで

キュウコン「コーン(*^▽^*)」ボオッ

リーリエ「……」ぷすぷす

レッド「そろそろいいかな」

リーリエ「何がですか?」

レッド「ジムだよ」

レッド「8つ目のジムがまだ残ってるでしょ」

リーリエ「ヤマブキジム…」

レッド「うん、そうだよ」

リーリエ「…わかりました」

リーリエ「がんばりーリエです!」

パシャッ

レッド「?」

リーリエ「あ、このがんばりーリエというのはですね」

レッド「……」

リーリエ「レッドさん?聞いてますか?」

レッド「あ、何?」

リーリエ「聞いてなかったのですか…」

レッド「ごめんごめん」

レッド「なんか今カメラの音がしたような気がしたから」

リーリエ「私はそういう音は聞こえませんでしたが…」

リーリエ「ただ、周りにも人はいるので誰かが写真を撮っていてもおかしくないのでは?」

レッド「…そうだね」

ヤマブキシティ

リーリエ「いよいよですね」

リーリエ「緊張してきました」

レッド「これまでもリーリエは7つのジムバッジをゲットしたんだ」

レッド「あと一つだけじゃないか、大丈夫だよ」

リーリエ「そう言ってしまえばそうですけど…」

リーリエ「ナツメさん…ですからね」

リーリエ「ナツメさんは今日私が来ることを知っているのですか?」

レッド「さあどうだろう…俺からは言ってはいないけど超能力で知ってるかもね」

レッド「俺は奥で待ってるからがんばってね」

リーリエ「レッドさん、一つよろしいですか?」

レッド「一つと言わずにいくつでもいいよ」

リーリエ「…私がナツメさんのところにたどり着いたとき、どちらを応援しますか?

レッド「…リーリエだよ」

リーリエ「……」にこっ

パシャッ

ナツメ「……」

ジムトレ1「ナツメさん、挑戦者来ましたよ」

ナツメ「……」

ジムトレ1「ナーツーメーさん!」

ジムトレ2「レッドさん来ましたよ」

ナツメ「!」ぴくっ

ナツメ「あ、あれ二人ともいつの間に…」

ジムトレ1「もしかして寝てました?」

ナツメ「寝てない寝てない!」

ナツメ「えっと…な、なんだったっけ?もう一回言って」

ジムトレ1(やっぱり寝てたか…)

ジムトレ2「レッドさんが来ましたよ」

ナツメ「レッドが!すぐ通して!」

ジムトレ2「…はーい」

ジムトレ1「レッドさん来ましたけど、挑戦者も来ましたよ」

ジムトレ1「仕事ですから挑戦者の方優先でお願いしますよ」

ナツメ「わかってるって」

ナツメ「どうしたの?なにかあった?」

レッド「ちょっと見たいものがあってね」

ナツメ「もしかして私?」

レッド「んー半分当たりだな」

ナツメ「じゃあもう半分は?」

レッド「もうそろそろ来ると思うよ」

ブンッ

リーリエ「……」

ナツメ「ああ…そういうこと」

ナツメ「……」

ナツメ「ようこそ挑戦者」

ナツメ「私がこのヤマブキジムのジムリーダーナツメ」

ナツメ「あなたのお名前は?」

リーリエ「リーリエです」

ナツメ「……」

ナツメ「リーリエちゃん、手加減しないからね」

リーリエ「はい!」

ナツメ「さあ始めましょうか」

ヤマブキジム外

女の子「……」こそこそ

女の子「ふぅ…」

女の子「へぇー、ここでのジム戦でもちゃんと教え子のバトル見るんだ」

女の子「見た目より真面目なのかな」メモメモ

???「見た目よりってそんな不真面目そうでもないけど」

女の子「正直あの人のことよくわかってないし…」

女の子「なんていうかまぁ…あれだから見た目の評価は低くなるのかな」

???「ふーん」

???「でも写真はいっぱい撮るんだね」

女の子「いいじゃん別に…」

女の子「ただ捨てるかもしんないけど」

???「えっ捨てちゃうの!?」

女の子「あの人が価値のない人だとわかればね」

女の子「今はただどんな人なのかって観察してるだけだから」

???「そんなこと言わず素直に渡すもの渡しちゃえばいいのに」

女の子「ダメ」

女の子「これは私にとって重要なことだから軽率にできないの」

女の子「わざわざこんな前に来たんだから」

女の子「さて、次はあの教え子の人を調べて…」ピッピッピ

???「あ、誰か来た」

???「わたし隠れるね」

女の子「えっそんな急に」

コトネ「ん?こんなところで何やってんの」

女の子「うひゃっ!?」

女の子「って…あっ…コ…コトネ…さん?」

コトネ「?」

コトネ「私のこと知ってるの?」

女の子「あ…な、なんとなく…」

コトネ「…なんか怪しいね」

女の子「そんなことないですよ」

コトネ「ここで何してたの」

女の子「何も…」

コトネ「何も?」

コトネ「こんなところでボーッとしてたっての?」

女の子「はい」

コトネ「……」

???(ねえねえこの人に渡してもらえば?)ひそひそ

女の子(ちょっとあんたは黙ってなさい)

コトネ「なんか言った?」

女の子「いえ、何も」

コトネ「うーん、やっぱり怪しいな」

コトネ「とりあえずナツメさんに言うか」

コトネ「ちょっと私と来て」

女の子「!」

女の子「そ、それは困ります!」

コトネ「言われたら困るのか、やっぱり何かしてたな」

女の子(今はまだ会うつもりはないからな…)

女の子「よし逃げよう」

コトネ「ん?」

女の子「出てきてカイリュー!」

コトネ「あっ待ちなさい!」

女の子「コトネさんごめんなさい、また今度!」

コトネ「……」

コトネ「行っちゃった」

コトネ「とりあえずナツメさんに言っとこ」

コトネ「久しぶりだな~ナツメさん」

リーリエ「キュウコン、大文字です!」

キュウコン「コンッ!!」ボンッ

フーディン「フギャ」ぱたっ

リーリエ「や…やった…?」

リーリエ「やりましたよキュウコン!」

キュウコン「コーン(^^♪」もふっ

リーリエ「ぐう…っ」

リーリエ「が、がんばりましたね」なでなで

コトネ「やったじゃんりーリエ」

リーリエ「コトネさん!いつの間に…」

コトネ「へへ、久しぶりだね」

ナツメ「リーリエちゃん、おめでとう」

ナツメ「これがヤマブキジムのジムバッジ、ゴールドバッジよ」

ナツメ「これで8つそろったね」

リーリエ「はい、ありがとうございます」

ナツメ「後はレッドからいろいろ言ってくれるわ」

ナツメ「久しぶりねコトネ」

コトネ「はい」

ナツメ「あの子は大丈夫なの?」

コトネ「もう私が手伝わなくても普通に生活できるようになりましたからね」

コトネ「そうだ、私がここに来る前にジム覗いてた子がいたんですけど、何か知りませんか?」

コトネ「なんかめちゃくちゃ怪しかったんですよ」

ナツメ「…?」

ナツメ「さあ、知らないけど」

女の子「まさかあそこでコトネさんが現れるとは…」

女の子「わかんなかったの?」

???「そんなに予知とか得意じゃないし…」

???「わたしだって万能じゃないんだよ」

女の子「そう…じゃあ今度からは自分でやってみるようにする…」

女の子「特に練習とかしてないけどなんとかなるかな」

???「うん、その方がいいよ」

女の子「……」ピッピッピ

女の子「あ、わかった」

???「どういう出会いをすればいいか?」

女の子「違う」

女の子「あの人の教え子」

女の子「リーリエっていうんだ…」

女の子「あー…一、二回会ったことあるかな…」

女の子「私が会った時と全然雰囲気違うからわかんなかった」

???「まだ観察続けるの?」

女の子「始めたばかりだ、終わる理由がないよ」

???「普通に助けてあげればいいだけなのに」

女の子「嫌」

女の子「パパはあの人のこと信用してるかもしれないけど私はしてないもの」

女の子「どんな人かもわからずにやって、未来を変えてしまいたくない」

???「……」

???「そもそも君は本当にあの二人を助けたいのかい?」

女の子「……」

女の子「まだわからない」

???「……」

???「わからないというのならやめた方がいいよ」

女の子「どうして」

???「今までにもわたしの力を使って過去を変えようとした人はいた」

???「自分たちが望んだ世界にしたから喜ぶ者はいた」

???「けれどもそれと同じぐらい過去や未来が変わったことにより苦しむ者もいたんだ」

???「その人たちは自分が望んで世界を変えたんだ」

???「でも苦しんだ」

???「君は自分が望んでもいないのだからやるべきではないと思う」

???「望まずにやるべきではない過去改変」

???「セレビィ心の一句」

女の子「うるさい」

セレビィ「いやでもほんとだよ」

セレビィ「とくに今回の君の場合なんか今までなかったぐらい異常だもん」

セレビィ「間違いなく今までの誰よりも混乱して苦しむよ」

女の子「さっさと渡しちゃえとか言ってたの何だったの…」

セレビィ「それは君が観察とか言いながらも、心の底からそうしたいと考えてると思ったからで…」

セレビィ「わからないとかいうのならやめた方がいいよ」

女の子「……」

セレビィ「わたしは気がつかなかったけど、あの生活に不満があったの?」

女の子「そんなわけない」

女の子「パパもママも兄弟たちもみんなやさしいし大好きだ」

セレビィ「じゃあなんでこんな過去を変えちゃうようなことしようとするのかな」

女の子「あの人たちにただ興味があったってだけ」

女の子「もしいい人だったら…」

セレビィ「どうするか決めるのはキミ自身だ」

セレビィ「でもキミの選択が必ずキミにとってイイコトになるとは限らないからね」

女の子「わかってるよ…」

夜・ナツメの家

ナツメ「リーリエちゃんはこれからどうするの?」

ナツメ「バッジを8つ集めたから、これでリーグに行くことができるけど」

リーリエ「ポケモンリーグですか…」

リーリエ「……」

リーリエ「カントーでは行かないことにします」

コトネ「えっ!もったいなっ!」

コトネ「なんでよリーリエ、せっかくバッジを全部集めたのに」

ナツメ「全てのトレーナーがリーグに行くために集めているわけじゃないの」

ナツメ「目的は人それぞれだからね」

コトネ「なるほど」

コトネ「じゃあリーリエの目的ってなんなの?」

リーリエ「目的は…そうですね、自分に自信をつけるためと言いますか…」

リーリエ「ポケモンリーグには行くつもりなんです」

リーリエ「ここではなくアローラのリーグなのですが」

コトネ「じゃあリーリエもうアローラに行っちゃうの?」

リーリエ「そう…ですね」

リーリエ「いつかはアローラへ行き、お母様のお手伝いをするつもりでしたから」

コトネ「そっか、やりたいことが決まってるっていいよね」

コトネ「がんばりなよリーリエ、またアローラに行ったらお会うね」

リーリエ「コトネさん…」

コトネ「んじゃ私帰りますね」

ナツメ「あれ、今日は泊まんないの?」

コトネ「はい、お母さんに今日帰るって言っちゃったんで」

コトネ「ずっと帰ってなかったですからね」

女の子「……」

セレビィ「覗きとは大胆だね」

女の子「ばれなきゃ問題ないって」

女の子「秘密道具いっぱいもってきたんだから対策は大丈夫」

セレビィ「でもそうやって油断すると失敗したりするんだよ」

女の子「私の作戦は完璧よ」

セレビィ「そいつはどうかな」

女の子「なに?」

セレビィ「この透明マント、小っちゃくない?」

女の子「え…?」

女の子「これでよし」

女の子「さて観察の続きだけど…」

女の子「この人はまあ話してるけど、あの人は全然話さないな」

セレビィ「無口なんじゃないの?」

女の子「…だろうね」

女の子「……」

女の子「あの人何考えてるんだろ」

セレビィ「読んでみたら?」

女の子「そんなことできたらやってるっての」

翌日・クチバシティ

リーリエ「レッドさん、ナツメさんお世話になりました」

ナツメ「うん、アローラに行っても元気でね」

リーリエ「はい」

レッド「……」

ナツメ「ほら、あなたからも何か言ってあげないと」

ナツメ「一番弟子の旅立ちでしょ」

レッド「あー…うん…」

レッド「その、なんだ、あっちでも元気でな」

ナツメ「それさっき私が言った」

レッド「こういう時って何て言えばいいのかな…」

ナツメ「あなたは誰にも言わず黙って行っちゃうからね」

ナツメ「こういうのは慣れてないか」

レッド「それはもう昔のことじゃんか」

ナツメ「そうね、昔のことよね」

ナツメ「じゃあせっかくお別れの挨拶ができるんだから、よく考えて」

ナツメ「もう大人なんだし、ちゃんと考えたら出てくるよ」

レッド「……」

レッド「……」スッ

リーリエ「これは…?」

レッド「バトルサーチャー」

レッド「戦いたいトレーナーを見つけてくれる機械だ」

レッド「俺のお古で悪いけどちゃんと使えるから」

リーリエ「ありがとうございます」

レッド「俺とはまだ戦ってないでしょ」

レッド「また会うときまでに強くなりなよ」

レッド「それと…」

リーリエ「モンスターボール…?半分…」

リーリエ「どういうことですか?」

レッド「俺のお守り、リーリエにあげる」

レッド「俺が旅に出る前から大切にしてたものなんだ」

レッド「これがあったからチャンピオンまで、いや今まで無事だったのかもね」

レッド「俺はもう旅に出たりはしないからさ」

レッド「……」

レッド「えっと…無理はするなよ、たまには遊びに来いよな」

リーリエ「はい」

女の子「……」

セレビィ「観察対象一人減ったね」

女の子「あのバトルサーチャーとモンスターボール…」

女の子「そうか…」

セレビィ「ねえ聞いてるの?」

女の子「リーリエさんは最初っから観察対象じゃないって」

女の子「あの人はいい人だってのはもう知ってるんだから」

女の子「私が見たいのはあの二人だけよ」

女の子「でもまあこれで今日からは家に二人だけか」

女の子「これでよりわかりやすくなった」

一週間後・ヤマブキシティ

セレビィ「ふわー…あ」

セレビィ「今日で…何日目だ」

セレビィ「まだ続けるの?」

女の子「まあね…」

セレビィ「写真いっぱい増えたねー」

女の子「うん…」

セレビィ「どうしたの?今日はやけにテンション低いね」

セレビィ「もう疲れた?元の時代に帰る?」

女の子「何言ってんの、これからよ」

セレビィ「これから?」

女の子「あの二人に接触するの」

女の子「一人になったところを狙ってね」

セレビィ「おおついに」

女の子「あっちの人はジムリーダーみたいだから行きの時間じゃ迷惑よね」

女の子「帰り道を狙うとして」

セレビィ「じゃあ男の方に行くわけだ」

女の子「そうなんだけど」

女の子「……」

セレビィ「なに?」

女の子「どういう出会いをしようか…」

――――――――――

女の子「そうだ、いいの思いついた」

セレビィ「思いついたはいいけど、あの人もういないよ」

女の子「えっ」

女の子「ど、どっち行ったの!?」

セレビィ「あっち」

女の子「追いかけるよ」

セレビィ「うん」

女の子「見つけたっ!」

女の子「おっと、そうだ」

女の子「セレビィ、あなたは戻ってないと」

セレビィ「ああ、そうだね」

セレビィ「一人で大丈夫?」

女の子「まかせなさい」

セレビィ「じゃあがんばれー」

女の子「うん」

女の子「……」

女の子「よし」

レッド「……」

女の子「あ、あのー…」

グリーン「おうレッド、買い物か?」

女の子「!!!!!!!!???????」ビクッ

女の子「……」サッ

レッド「?」キョロキョロ

グリーン「どうした?」

レッド「なんか今呼ばれた気が…」

グリーン「それ俺だ」

レッド「いや、お前じゃなくてさ」

レッド「……」

レッド「気のせいか」

女の子(もう…!せっかく話かけようと思ったのに!)

女の子(パパのバカ!)

女の子(パパがいたんじゃあの人に話かけられないじゃないの)

女の子「……」

女の子「……」

女の子「パパとあの人すごく仲が良さそうね…」

女の子「それでもあの人はあまり話さないけど」

女の子「……」

女の子「長いな」

セレビィ「まだなの?」

女の子「パパのせいでね」

セレビィ「あらーほんとだ」

セレビィ「見た目全然変わってないね」

女の子「まあたしかに…一目でわかる」

女の子「髪型のせいかな」

女の子「特徴的だし」

女の子「パパの昔の写真もあんな感じだったし」

グリーン「じゃな、バイビー」

レッド「ああ」

女の子「やっと行った」

女の子「バイビーってなによ…」

セレビィ「やっとだね、待ちくたびれたよ」

女の子「……」

セレビィ「どうしたの?行かないの?」

セレビィ「あ、そっか、わたしがいるから」

女の子「いやそうじゃない、気分が変わった」

女の子「方法を変える」

女の子「…よし」

女の子「あなたは戻ってて」

レッド(必要なものは全部買ったし帰るか)

レッド(今日はナツメの大好物だから喜んでくれるだろうな)

ドンッ

レッド「むっ…」

女の子「いったぁ~、どこにめぇつけてあるいてやがんだこの!」

レッド(なんかぶつかられた…)

レッド(こんな小さい子なのに口悪いな…)

レッド(ただ…すごい不慣れな…普段こんな言葉使ってないんだろうな)

女の子「きいてんのかてめーこのやろー!」

レッド「あ、うん…」

レッド(どうしようかな…)

女の子「おいこら」

レッド「うん…あー…ご、ごめ…」

レッド「…!」

レッド「ナツ…メ…?」

女の子「む…」

女の子「違う!私の名前は…!」

女の子「あっ」

女の子(しまった、ナツメって名前で反応しちゃった)

女の子(せっかくの完璧な演技が)

レッド「名前は…?」

女の子「くっ…きょ、今日のところは勘弁してあげる!」

女の子「さいならー!」ぴゅーん

レッド「……」

レッド「……」

レッド「…?」

レッド「なんだったんだ?」

レッド「…でもなんか…ちょっとだけナツメに似てたな」

レッド「そう、昔の…」

セレビィ「はぁ…何やってんの」

女の子「…つい」

女の子「一度の失敗ぐらいでくじけないよ私は」

女の子「あの人は今日のところはやめとくとして…」

セレビィ「次は女の人だね」

女の子「うん」

女の子「さすがに同じ方法じゃつまらないよね」

セレビィ「別にそこはどうでよくない?」

女の子「よくない!」

夕方

ナツメ「ん~…今日もつかれた」

ジムトレ1「ナツメさんお疲れさまでーす」

ナツメ「お疲れ様、また明日ね」

ジムトレ1「はーい」

ナツメ「さて、私も帰ろ」

セレビィ「あ、出てきた」

セレビィ「今回はどういう出会いをするつもりなの?」

女の子「そうだな…ちょっと驚かせてみようか」

ナツメ「~♪」

女の子「よし、ここから」

女の子「今だっ」ツルッ

女の子「ふぇ?」

女の子「うわっ!?」ドスンッ

女の子「いたたたたた…」

ナツメ「大丈夫?」

女の子「あっ…だ、大丈夫…です」

ナツメ「ほんとに?今上から落ちてきたけど…」

ナツメ「怪我はない?見せて」

女の子「い、いやほんとに…」

女の子「あっ」

女の子(そういえばパパはこの人超能力者だって言ってたな、それもかなりの)

女の子(てことは私の考えてることもバレちゃうのかな)

女の子(私もちょっとぐらい防げるけど…)

女の子(いやでもそんなことしたら怪しまれるよね)

女の子(って何もしてないから今のこの考え全部筒抜け!?)

女の子(ど…どうしよう…?)

ナツメ「ほんとに大丈夫?難しい顔してるけど」

ナツメ「やっぱりどこか痛むんでしょ」

女の子「ほ、ほほほほんとに大丈夫ですって」

ナツメ「嘘はよくないわよ」

ナツメ「私にはなんでもお見通しなんだから」

女の子「!」ドキッ

ナツメ「なんちゃって」

女の子(なんちゃって…って本当なの、わかんない)

女の子(私も人の考えが読むことができれば…)

ナツメ「そういうことは無理だけど今ので無事じゃないってはわかるから」

ナツメ「あ、やっぱり怪我してるじゃない」

女の子「えっ」

ナツメ「よかった、軽くすりむいてるだけみたいね」

ナツメ「これなら、サーナイト癒しの波動よ」

サーナイト「ハイ」

女の子「あ…ありがとうございます…」

ナツメ「他に痛むとこはない?」

女の子「は、はい…もうないです」

ナツメ「よし、立てる?」

女の子「はい…」

ナツメ「あれ?あなたなんだか…」

女の子「な…なにか…?」

ナツメ「なんだかちょっと昔の私に似てるなって思って」

ナツメ「まああなたみたいに表情を表に出すことはあまりなかったんだけど」

女の子(この人の昔のこと…)

ナツメ「あ、ごめんね、急に変なこと言っちゃって」

女の子「いえ…」

ナツメ「それじゃあ、元気でね」

女の子「……」

女の子「あ、あの…」

ナツメ「?」

女の子(き、聞かなきゃ…この人のことについて少しでも…)

女の子「ありがとうございました…」

ナツメ「うん、今度からは気をつけるのよ」

女の子(…はぁ、聞けなかった)

セレビィ「もう…だめじゃないの」

女の子「ま、まあ…最初っから本気を出そうとは思ってなかったわよ」

女の子「徐々に上げていくのが私なんだから」

セレビィ「だといいけどねぇ…」

女の子「何よそれ」

女の子「私だってやるときはやるのよ」

セレビィ「やるときはやるかぁ~」

セレビィ「そんなの見たことないな」

女の子「っつ、この…」

ナツメ「ただいまー」

レッド「おっかえりー」

レッド「ご飯にする?お風呂にする?それとも俺?」

ナツメ「……」

ナツメ「ふ…ふふっ」

ナツメ「どうしたの?今までそんなことしなかったじゃないの」

レッド「うーん、あまり面白くなかったか…」

―――――――――――

レッド「そういえば今日変わった子に会ったよ」

レッド「いきなり俺にぶつかってきて、なんか変な話し方で…」

レッド「なんだこの子って思ったら急にどっか行っちゃって」

レッド「あ、そうだ、その子昔のナツメにそっくりでさ、雰囲気が、だけど」

ナツメ「昔の私に…」

レッド「まあそれは別として今時の子って変わってるんだね」

ナツメ「ねえその子ってもしかして白い帽子に水色の服じゃなかった?」

レッド「あー…うん、たしかそう」

ナツメ「私もその子と会ったかも」

レッド「え、ほんとに?」

ナツメ「うん」

ナツメ「ただ、変な話し方ではなかったけど」

ナツメ「帰り道に突然上から落ちてきて、びっくりしたの」

ナツメ「軽いけがだったからすぐ治せたけど」

ナツメ「あの子、あんなところで何してたのかしら」

レッド「なんかいろいろ危ない子なんだな」

ナツメ「ええ、気をつけるようには言ったんだけど」

ナツメ「それにしても二人とも同じ日に同じ変な子に会うなんて、何か繋がってるのかな私たち」

レッド「そ…それぐらいよくあることじゃんか」

ナツメ「もう」

翌日

女の子「よし、今日もやるよセレビィ」

セレビィ「やるって何を?」

女の子「あの人たちと話すことに決まってるでしょ」

セレビィ「またやるの?」

女の子「誰が一回で終わるって言ったのよ」

セレビィ「でもどうせ明日も明後日もやるんだよね」

女の子「もちろん」

セレビィ「毎日会ってたりしたらあやしまれない?」

セレビィ「二日に一回とかにしたら?」

女の子「あー…たしかに、どうしようかな」

女の子「よしじゃあ、今日は二人に近い人の話を聞こう」

セレビィ「それなら昨日みたいに変な行動はしない方がいいよ」

女の子「どうして?」

女の子「ていうか変な行動なんてしてないし」

セレビィ「してたよ、十分」

セレビィ「まあ理由としてはあの二人の周りの人の前で変なことをすると噂がいろんなところに広がっちゃうと思うんだ」

セレビィ「だから行動には気をつけた方がいいよ」

女の子「なるほどね、わかった」

セレビィ「それで誰に話を聞くの?」

女の子「それは決めてる」

女の子「やっぱりまずはパパからよね」

女の子「あ、いた、しかも一人」

セレビィ「まるで全て知っているかのようなタイミング」

女の子「パパがそんなことわかるわけないでしょ」

女の子「行くよ」

女の子「じゃなかった、あんたは戻ってないと」

セレビィ「普通にがんばってね」

女の子「ねえパ…えふえっふんっ…」

女の子「あの、すいません」

グリーン「ん?」

女の子「ちょっとお尋ねしたいんですけど、この写真の人たちのこと知りませんか?」

グリーン(レッド?こっちはナツメの写真か…)

グリーン「…こいつら何かしたの?」

女の子「あ、えっと…た、助けてもらったんです」

女の子「それでまだお礼がちゃんと言えてなくて…」

女の子「あなたのお知り合いですよね」

グリーン「ふーん…」

グリーン「……」

女の子「……」

グリーン「へえ、そいつはよかったな」

グリーン「こいつらは俺の知り合いだ、俺から礼を言っといてやるよ」

女の子「あ…ありがとうございます」

グリーン「おう」

女の子「あの、この人たちってどんな人なんですか?」

グリーン「会って助けてもらったんじゃないのか?」

女の子「い、いや、一瞬だったんで…」

グリーン「……」

グリーン「じゃあ一瞬しか会ってないって言ってんのに、なんで写真なんか持ってんだ?」

グリーン「しかもこんな隠し撮りみたいなものを」

女の子「そ、それは…」

グリーン「それにこいつらのことを知りたがってるってことはよく知らないってことだろ」

グリーン「それなのに、なんで俺がこいつらと知り合いってわかったんだ?」

女の子「え、えっとぉ…」

グリーン「怪しいな」

女の子「えっ!そんなことないですよ!」

マサキはただみんなに忘れられていて置いていかれました
無事に自宅に帰ることはできてますけど、今後の登場予定はありません

グリーン「どうなんだ?」

女の子「……」

グリーン「黙ってちゃわかんないだろ」

女の子(とりあえず逃げるか、これはまずいな)

女の子「逃げるよ!カイリ…」

グリーン「ピジョット!」

ピジョット「ピジョッ」シュッ

女の子「っ!」

グリーン「ごめんな、君があいつらに何をしようとしてるか知らんが疑いがあるためこうさせてもらう」

グリーン「とりあえずそのボールを仕舞いなさい」

女の子「…くっ」

女の子「はい、これでいい?」

グリーン「うん」

女の子「なーんちゃって」

女の子「こちょこちょこちょ」

ピジョット「!?…アハハハハハハハ」

グリーン「ピジョット!?」

女の子「へへーん、パパのポケモンの弱点なんか知り尽くしてるんだから!」

女の子「カイリュー!逃げるよ!」

ピューン

グリーン「パパ…?」

グリーン「っと、俺から逃げられると思うなよ」

グリーン「行くぜピジョット!」

ピジョット「オウ!」

ドヒューン

女の子「はあ…パパは失敗…」

ドギュウウン

女の子「!?」

グリーン「よう、また会ったな」

女の子「パ…パパ…!」

グリーン「…もう一つ聞きたいことが増えた」

グリーン「パパってなんだ?」

女の子「あっ…」

グリーン「……」

女の子「……」

グリーン「さて、どうしようか…」

グリーン「君、名前は?」

女の子「……」

グリーン「いいかげん俺の質問に答えてくれよ」

グリーン「仕方ない…ナツメのところに連れて行くか」

女の子「ナツメってまさか…」

グリーン「そっ、知りたがってただろ、直接会えるんだ」

グリーン「もっと喜べよ」

ヤマブキジム

女の子(やばい…せっかく一人のところを狙ってたのに…)

女の子(ほんとにパパは…)

グリーン「やっ、ナツメいるかな?」

ジムトレ1「はい、いますよー」

ジムトレ1「えーっと今は…あ、挑戦者もいないみたいですね」

ジムトレ1「こちらへどうぞー」

ジムトレ1「あれ?その子は?」

グリーン「何考えてるかわかんねえからナツメに見てもらおうと思ってな」

グリーン「いろいろ変なところがあるし」

グリーン「よっ」

ナツメ「なあに?こっちは一応仕事中よ」

グリーン「ちょっとお前にやってもらいたいことがあってな」

ナツメ「簡単なことならいいけど」

グリーン「お前なら簡単だよ」

グリーン「ちょっとこの子の考えてること読んでほしいんだ」

女の子「……」むすっ

ナツメ「あれ、あなた昨日の」

ナツメ「もう痛みはなくなった?」

女の子「…はい」

グリーン「…ってことなんだ」

ナツメ「なるほどね」

ナツメ「わかった」

ナツメ「何か変だと思ったけど、何を企んでいるの?」

女の子「な…なにも…」

ナツメ「……」

女の子(やばっ!)

ナツメ「!?」

ナツメ「超能力…?あなたいったい…」

ナツメ「まさか超能力者だとは…」

ナツメ「私の読心術を防ぐなんて」

グリーン「ん?じゃあ無理なのか?」

ナツメ「いや、できるけど、ちょっとかわいそうなのよね」

グリーン「かわいそうって何するんだよ」

ナツメ「あー、どうしよっかなー」

ナツメ「正直に話してくれれば、あんなことやこんなことしなくていいんだけどな」

女の子「……」

ナツメ「私も鬼や悪魔じゃないからああいうことはしたくないのよねー」

女の子(目が怖い…)

ナツメ「さあ話してくれないかな」

女の子(なんとかしてこのピンチを抜けだす方法を考えないと…)

ビタッ

女の子「!?」

女の子(な、なにこれっ!?体が動かない…!)

ナツメ「口だけは動くはずよ、今のうちに正直に言いなさい」ぼそぼそ

ナツメ「あなたは誰?何が目的?」ぼそぼそ

ナツメ「レッドに何するつもり?」ぼそぼそ

女の子「……」

グリーン「お、おいナツメ…何してるか知らんがあんまりやりすぎは…」

ナツメ「やりすぎは良くないってって言うの?」

グリーン「あ、ああ…」

ナツメ「私だって穏便に済ませたいけど、レッドに何かする可能性があるのなら、何としても聞きださないといけないのよ」

女の子(…すごい怖い…この人)

女の子(私は口しか動かせない状況…)

女の子(一か八か、これで…!)

ナツメ「しかたないけど、ちょっと我慢してね」

女の子「パパ!助けて!」

グリーン「!」

ナツメ「パパ…?」

ナツメ「どういうこと?」

ナツメ「グリーンの子なの?」

グリーン「いや…そんなわけないだろ、大きすぎるし」

ナツメ「そうよね」

女の子「嘘じゃない、私の名字はオーキド」

女の子「疑うのなら私の考え読んでもらっても結構よ」

ナツメ「……」

ナツメ「たしかに、オーキドって名字ね」

ナツメ「その他は一切わからないけど」

ナツメ「グリーンの従妹とかじゃないの?」

グリーン「従妹か…」

グリーン「……」

女の子「……」

グリーン「全然似てないよな、俺と…」

グリーン「なんていうかナツメに似てるよな、ちょっとだけ」

ナツメ「偶然ね、私とこの子は無関係だし」

女の子「……」

女の子(無関係…か)

ナツメ「悪いけど、グリーンの親戚だとしてもレッドに何かある可能性があれば」

グリーン「で、でもいくらレッドのためとはいえ、こんな女の子をだな」

グリーン「ほら、レッドも喜ぶとは思えないし」

ナツメ「……」

ナツメ「でもレッドに何かするつもりなのは本当だし…」

グリーン「そうなのか?」

女の子「……」

ナツメ「私はこれからひどいことするって宣言してるのに否定しないもの」

ナツメ「何もしないつもりなら否定するでしょ」

グリーン「た、たしかにそうだけど…」

ナツメ「この子が自分から言ってくれれば楽なんだけど…」

ナツメ「ねえ、教えてくれない?」

女の子「……」

ナツメ「…はぁ、言ってくれないよね」

女の子「あなた優しいんですね」

ナツメ「?」

ナツメ「どうして」

女の子「だって何度も私に何かする前に言うように言うんですもん」

女の子「私なら一度だめなら問答無用でやっちゃいますから」

ナツメ「……」

ナツメ「私そこまでやさしくないよ…」

女の子「それを決めるのは私です」

ナツメ「……」

ナツメ「ほんとに不思議な子ね」

ナツメ「なんだかああいうことする気がなくなっちゃった」

女の子「……」

ナツメ「でもこれだけは答えてほしいの」

ナツメ「あなたがレッドにしようとしていることはいいこと?わるいこと?」

ナツメ「答えてくれたら解放してあげる」

女の子「……」

女の子「人によります…」

女の子「あなたや…パパにとってはいいことかもしれない…」

女の子「でも私の行動で嫌な思いをする人はいない…とは言い切れない…」

女の子「例えば私とか…」

女の子「だから私が嫌なら何もしません」

ナツメ「私にはいいこと…?」

女の子「これでいいですよね?」

女の子「ああ、内容は当然ですが教えませんよ」

ナツメ「私が聞きたいのはそういうことじゃない」

ナツメ「レッドにとっていいことなのか、わるいことなのか」

ナツメ「それを聞いてるの」

女の子「…それはあなたによります」

女の子「あなたにとってプラスなことであればあの人にもプラスなこと」

女の子「あなたにとってマイナスなことであればあの人にもマイナスなことです」

グリーン「あっそうだ、あと俺からも」

グリーン「何回も言ってるけど、パパって何?」

女の子「父親、お父さんという意味です」

グリーン「うん、そういうことじゃない」

女の子「じゃあ私はこれで…」

グリーン「おい、よかったのか?」

グリーン「何を企んでるか結局わかんなかったじゃん」

ナツメ「うーん…ま、いいよ」

ナツメ「あの子は信用できるって思ったから」

ナツメ「嘘はついてなかったみたいだし」

グリーン「…お前がいいなら別にいいけど」

グリーン「さて、俺も帰るか」

グリーン「じゃあな」

女の子「ふう…なんとか生還できたぁ…」

セレビィ「ほんとにひやひやしたよ」

セレビィ「危ない行動は控えるように言ったのに」

女の子「あんなことになるなんて思わなかったもん」

セレビィ「予知するとかなんとか言ってたのに」

女の子「え?言ったかな、そんなこと…」

セレビィ「言ったよ」

女の子「…じゃあ次から」

女の子「ねえセレビィ、あと…どれぐらいだっけ?」

セレビィ「なにが?」

女の子「あの人はいつからだった?」

セレビィ「ああ、えっとあと1、2週間ぐらいかな」

セレビィ「それから少しずつ」

女の子「あんまり時間がないね…早く決めないと」

今年はこれで終わりです
また来年よろしくお願いします

あけましておめでとう
ございまあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁす!!

失礼しました
今年もよろしくお願いします

女の子のちょっとした回想から始まります

============

リーリエ「ご無沙汰しています」

リーリエ「この度エーテル財団カントー支部支部長に就任致しましたリーリエです」

グリーン「!」

グリーン「リーリエ…なのか?」

グリーン「ずいぶんと大人に…」

リーリエ「少し母様の真似事の部分もありますがね」

リーリエ「それより申し訳ありません…」

リーリエ「あのようなことがあったのに私は…」

グリーン「あ、ああ…そのことなら別に…」

グリーン「って俺が言うのも変だな」

女の子「ねえパパー、お兄ちゃんがまたー」

グリーン「はぁ…またか、今ちょっと大事な話を」

グリーン「あ、そうだ、リーリエこの子」

リーリエ「…!」

リーリエ「まさかこの子は…」

グリーン「ああ、やっぱり一目でわかったか」

グリーン「ほら自己紹介して」

女の子「……」

女の子「…こわい」ぎゅっ

グリーン「大丈夫だよ、怖い人じゃないから」

リーリエ「……」

女の子「ほんとに?」

グリーン「ああ」

女の子「……」もじもじ

女の子「オーキド・リーフです…」

リーリエ「リーリエと申します」

リーリエ「リーフさんはご自分のポケモンを持っていますか?」

リーフ「パパがまだだめだって」

リーフ「お兄ちゃんとお姉ちゃんは持ってるのに」

グリーン「まだこの子には渡していない、タイミングがよくわかんなくてな」

リーリエ「そうですか」

リーリエ「…リーフさん、これはあなたが持つべきものです」

リーリエ「今はまだ役にたたないかもしれませんがこのバトルサーチャーをあなたに渡しておきます」

リーリエ「それとこのお守りも」

グリーン「そのボール…あいつの」

リーリエ「はい、その通りです」

男「リーリエお嬢様、そろそろお時間です」

リーリエ「お嬢様?」ギロッ

男「ひぃっ!し、失礼しました!リーリエ支部長!」

リーリエ「…今のは聞かなかったことにしましょう」

リーリエ「ですが次はありません」

リーリエ「もし次言えば、この先死ぬまであなたが笑顔になることはないでしょう」

リーリエ「覚えておくように」

男「は…はいぃぃ…」ぞくっ

リーリエ「ではグリーンさん、リーフさん、失礼します」

=============

セレビィ「ねえ、ねえってば」

セレビィ「聞いてる?リーフ」

リーフ「聞いてる…」

セレビィ「じゃあ答えてよ」

リーフ「……」

リーフ「ごめんなんだっけ?」

セレビィ「…どこに行くか聞いてるんだよ」

リーフ「特に決めてない」

リーフ「なんだか無性にバトルしたくなっちゃってさ」

リーフ「これ使うためにトレーナーがいっぱいいるところ行こうと思ってるんだ」

リーフ「だからちょっと戻っててよ」

セレビィ「珍しいね、キミがバトルしたいなんて」

リーフ「ちょっと私の小さいとき思いだしちゃって」

セレビィ「ますます珍しい…」

セレビィ「それ身につけてるだけで一回しか使ってないもんね」

リーフ「初めてポケモンをもらってうれしかったの、あの時は」

リーフ「ってあんたが誰よりも私のこと知っているんだから、あの時のこと言わすな」

セレビィ「でもあの時の子がこんな風になるとは思わなかったけどな」

リーフ「なによそれ」

セレビィ「わたしは褒めてるんだよ」

セレビィ「強くなったんだねって」

リーフ「…まあパパやお兄ちゃんが特訓してくれたから」

セレビィ「未来を変えちゃうとそういう思い出は相手から消えちゃうんだよ」

リーフ「またそのこと?」

リーフ「こう見えても私はいろんなこと考えて行動してる…」

リーフ「あんたならわかってくれてるでしょ?」

リーフ「私が生まれたときからずっと見てくれてたんだから」

一時間後

リーフ「ふう…こんなもんかな…」

セレビィ「すごいね35連勝だ」

リーフ「数えてたの?」

セレビィ「君のことはなんでも知りたいからね」

セレビィ「どんな細かいことでも知っておく必要があるのさ」

リーフ「こんなとこでの勝利数なんて知ってなくても関係ないと思うけど」

セレビィ「そうでもないよ」

セレビィ「例えばキミは35回もバトルしないと考えがまとまらないとかさ」

セレビィ「で、何か決めた?」

リーフ「うん、明日もう一度あの人に会う」

リーフ「それで全部決めるよ」

セレビィ「今のところはどうなの?」

リーフ「今のところ?」

リーフ「えっとそうだな…」

セレビィ「そんな状態であと一回会うだけで決めれるの?」

リーフ「決めれるよ、決めてみせる」

翌日

ナツメ「じゃあ行ってくるね」

レッド「行ってらっしゃーい」

リーフ「行くよセレビィ」

セレビィ「わたし隠れててなくていいの?」

リーフ「ごめん、戻ってて」

ピンポーン

レッド「ん…誰だろ?」

ガチャ

レッド「あ…君この前の…」

リーフ「どうも…」

レッド「どうしたの?」

リーフ「あなたにお話ししたいことがありまして」

レッド「…?」

リーフ「お時間よろしいですか?」

レッド「うん…いいけど…」

レッド「まあ入りなよ」

リーフ「!」

リーフ「い、いいんですか?」

レッド「ん」

レッド「ここで話してもいいけど、なんか長そうだから」

リーフ「……」

リーフ「わかりました…」

リーフ「お邪魔します…」

リーフ「……」きょろきょろ

リーフ「……」きょろきょろ

リーフ「……」きょろきょろ

レッド「……」

レッド「そんなにうち気になる?」

リーフ「…少し」

レッド「なんだか前に会ったときとだいぶ違うね」

リーフ「あの時は演技をしていたので…」

リーフ「あなたこそ、かなりの人見知りだと聞きましたけど」

レッド「うん、そうだよ」

レッド「でもなんでだろうね、君には普通に話せる」

リーフ「……」

レッド「昨日ナツメから君のこといろいろ聞いたよ」

レッド「ナツメに何かされなかった?」

リーフ「いえ…特には…」

レッド「そう?よかった」

レッド「ナツメはたまにやりすぎちゃうことあるからね」

レッド「さて、と…俺に話したいことってなに?」

リーフ「……」

リーフ「レッドさん、あなたはいい人ですか?」

レッド「え?いい人…?」

リーフ「慎重に答えてください」

リーフ「このあともいくつか質問しますが、全てよく考えてくださいね」

リーフ「質問の答えがあなたの人生を左右しますから」

レッド「ちょ、ちょっ…どういうこと?俺の人生を左右するって、急だね」

リーフ「そのままですよ」

レッド「うーん…どうしようかな…」

リーフ「やっぱりそういうことを言われると悩みますか?」

レッド「うん、答えるかどうか悩んじゃうね」

リーフ「なんでですか?」

レッド「だってさ、君だったら突然正体のわからない子にこんな質問されたら答える?」

レッド「しかも俺の人生がかかってるんでしょ」

レッド「慎重に答えてって言われたからさ、簡単に答えられないよ」

リーフ「…なるほど、それもそうですね」

レッド「先に質問したのは君だけど、俺の質問に答えてくれたら君の質問に答えるよ」

リーフ「わかりました、いいですよ」

リーフ(いいよね?)

セレビィ(うん、いいよ)

セレビィ(でも一つだけとかにしときな、いっぱい聞かれても困るでしょ)

リーフ「一つだけ、なんでもお答えします」

レッド「一つ?」

リーフ「はい、私もいろいろ秘密がありますので、ごめんなさい」

レッド「…わかった」

レッド「ただし正直にお願いね」

リーフ「……」こくっ

レッド「一つだけか…どうしようかな…」

レッド「じゃあ君の目的は何?どうして俺の人生を左右するなんて言えるの?」

リーフ「ふたつじゃないですか」

レッド「あ、ばれた?」

リーフ「当たり前です」

リーフ「はぁ…いいですよ」

リーフ「その二つの答えは関連してますから、両方答えますよ」

レッド「いいの?ありがとう」

リーフ「私の目的は過去の改変、そして私にはそれができるから」

リーフ「私がそれをすれば、あなたの全てが大きく変わります」

レッド「……」

リーフ「さて、私からの質問ですけど」

レッド「いや、待ってよ」

レッド「過去の改変?それができる?」

レッド「意味がわかんない、ちゃんと説明してよ」

リーフ「説明してと言われてもこれ以上は私もよくわかんなくて…」

レッド「……」

リーフ「……」

レッド「そっか、わかった」

レッド「じゃあ質問に答えるよ」

レッド「えっと、俺がいい人か…だったよね?」

レッド「うーんそうだなー…」

レッド「いい人ではないかな」

レッド「でも悪い人でもないよ」

リーフ「普通の人って言いたいんですか?」

レッド「うん、そうだね」

リーフ「……」

リーフ「わかりました」

リーフ「では次の質問…」

数時間後

ナツメ「ただいま~」

ナツメ「……」

ナツメ「あれ?レッドいないの?」

リーフ「聞いているのですか!」

リーフ「あなたの命がかかっているんですよ、もっと真面目にしてください!」

レッド「あ…なつめ…きょうははやかったね~…」

ナツメ「いるじゃない、何してるの?」

ナツメ「あら、あなた…」

リーフ「あ…おじゃましてます…」

レッド「もうつかれたよ~」

リーフ「まだです、あと50個あるんですから」

レッド「50!?」

レッド「そんなに無理だよ、せめてちょっと休ませて」

リーフ「…わかりました」

ナツメ「レッドがこんなに疲れてるなんて、何時間やってたの?」

レッド「んー…わかんない」

リーフ「あなたたちにとっても私にとっても重要なことなんです」

リーフ「これでも短くしている方なんですよ」

レッド「おなかすいた~…」

ナツメ「じゃあもうご飯作っちゃうね」

ナツメ「よかったらあなたも食べる?」

リーフ「え…い、いいんですか…?」

ナツメ「ええ、もちろんよ」

リーフ「ありがとうございます…」

ナツメ「じゃあちょっと待っててね」

リーフ「……」

リーフ「あの…私にも手伝わせてください」

ナツメ「私一人で大丈夫よ、リラックスしてて」

リーフ「お願いします、私もやりたいんです!」

ナツメ「そ、そう?じゃあお願いしようかな」

リーフ「……」トントントントン

ナツメ「あら、上手ね」

リーフ「!」

リーフ「ありがとうございます」

ナツメ「よく料理はするの?」

リーフ「いえ、あまり…」

リーフ「こうやってお手伝いする程度ですね」

リーフ「~♪」

リーフ「あの、ナツメさん」

ナツメ「なに?」

リーフ「ナツメさんはレッドさんのどういうところが好きで結婚したんですか?」

ナツメ「結婚っ!?」

ナツメ「い、いやいや…わ、私たちその…結婚とかまだだから」

リーフ「あれ?まだなんですか?」

リーフ「ふむ…この時点ではまだなのか…」

リーフ「じゃあどういうところが好きってのはどうなんですか?」

ナツメ「……」

ナツメ「わ、私のことを誰よりも理解してくれることかな…//」

リーフ「理解…ですか」

ナツメ「うん、あとはずっと一緒にいたいなって思えるとこかな」

リーフ「……」

リーフ「そうですか…」

ナツメ「ってなんで私はそんなこと…」

ナツメ「まあ言っちゃったから仕方ないけど…」

リーフ「一緒にいたいんですか…」

ナツメ「そ、そうよ」

リーフ「いつまでですか?」

ナツメ「それはもちろん、おじいちゃんとおばあちゃんになって…」

ナツメ「…ってだからなんでこんなこと言わないといけないの」

ナツメ「ほんとに不思議な子ね…」

ナツメ「なんでこんなこと言っちゃうんだろ」

ナツメ「もしかして何かした?」

リーフ「い、いいえ、何もしてないです」

ナツメ「そうよね…されたらわかるし…」

リーフ「は、はは…」

ナツメ「レッドのことで参考になったかしら?」

リーフ「はい、そうですね」

ナツメ「何をするかは知らないけど、レッドにひどいことしないでね」

リーフ「……」

――――――――――――

レッド「……」もぐもぐ

レッド「ん?」

リーフ「……」じーっ

レッド「ど、どうした?」

リーフ「あの、それ私が作ったんですけど…」

リーフ「ど、どうですかね…?」

レッド「ああ、おいしいよ」

リーフ「!」ぱぁぁ

リーフ「ほんとですか!やったぁ!」

リーフ「あ…」

ナツメ「ふふっ」

レッド「君もそういう顔するんだね」

リーフ「やっ…その…はい」

レッド「笑った方が可愛いよ」

ナツメ「そうそう」

リーフ「……///」

レッド「昔のナツメみたいで」

リーフ「に、似ているんですか?」

レッド「うん、目とか雰囲気がそっくり」

リーフ「昔のナツメさんはどういう人だったのですか?」

ナツメ「つまらない子だったよ」

レッド「そんなことないよ」

レッド「いつも笑ってて、すごくやさしかったよ」

ナツメ「それは…あなたの前だけよ…」

ナツメ「あなたと出会う前は本当に笑った記憶なんてないもの」

ナツメ「エリカに聞いたらよくわかるわ、幼稚園から一緒だもの」

リーフ「そんな小さなころから知り合いなのですか」

ナツメ「うん、私と仲良くしてくれたのはあの子ぐらいだったの…」

ナツメ「エリカのことは知ってるんだ」

リーフ「はい、元タマムシジムのジムリーダーですよね」

ナツメ「元?」

リーフ「あっ…えっと…」

リーフ(しまった…今はまだ元じゃないのか)

リーフ「もうジムリーダーなんですよね」

ナツメ「もう?エリカは私よりも前にジムリーダーやってるんだけど」

ナツメ「どうしたの急に?」

リーフ「き…聞かなかったことにしてください」

レッド「君のいる未来じゃエリカはジムリーダーじゃないってことだよね」

リーフ「ん…はい」

ナツメ「未来?ねえどういうこと?」

レッド「俺に話したことだからナツメにも言っていいよね」

リーフ「ん…いいですよ」

レッド「この子は未来で嫌なことがあったから、過去を変えるためにここに来たんだって」

リーフ「私は何も嫌なことなんてありません」

レッド「え?じゃあなんで?」

リーフ「私にはこのままでよくても、みんなにはこっちの方がいいんじゃないか…と思って」

ナツメ「そのみんなってのは私やレッドも入ってるの?」

リーフ「はい」

ナツメ「なんでみんなのためにこんなことするの?」

ナツメ「過去を変えるなんてこと気軽にやるようなことじゃないでしょ」

リーフ「はい、何度もやれるようなことじゃないですし、簡単にできることでもないです」

リーフ「でも年に数回ですけどパパとママ…他の人もいますが、とても悲しい顔をするんです」

リーフ「あまりパパたちのああいう顔は見たくないんです…」

レッド「もし過去が変わったら君はどうなるの?」

レッド「無関係じゃないんでしょ?」

リーフ「そうですね…もし変わったらこんな風に…」つー

リーフ「!」

リーフ「あ、あれ…?おかしいな…なんで涙が…」

リーフ「何も悲しくないのに…」

リーフ「ごめんなさい、私変ですよね」

リーフ「ほんとに…なんでかな…」

―――――――――

ナツメ「落ち着いた?」

リーフ「はい…ごめんなさい」

ナツメ「いいのよ、気にしなくて」

ナツメ「それより、あなたいつもどこに泊まってるの?」

リーフ「え?ポケモンセンターですけど…」

ナツメ「よかったらうちに泊まらない?」

リーフ「い、いいんですか!?」

ナツメ「うん、さっきのあなたの涙を見たらなんだかわからないけど、こうした方がいいと思って」

リーフ「あの…お願いがあるんですけど、いいですか?」

ナツメ「なに?」

リーフ「お…お二人と一緒に寝たいです…」

ナツメ「えっ?」

リーフ「だ、だめ…ですか…?」

ナツメ「え…えっと…なんでそんなこと?」

リーフ「最後のチャンスかな…と思って」

ナツメ「最後?何が?」

リーフ「…私のちょっとした夢の…です」

レッド「あれ?これどういうこと?」

ナツメ「ま、いいじゃない、こういうのも」

レッド「別にいいけど…なんで?」

ナツメ「この子が3人で寝たいんだって」

レッド「ふーん…変わってるね…」

リーフ「お願いしますレッドさん」

レッド「うん、だから別にいいよ」

―――――――――――

レッド「ぐー…ぐー…」

ナツメ「すやすや…」

リーフ「……」ぱちっ

リーフ「……」

リーフ「二人とももうぐっすり寝てる…」

リーフ「……」

リーフ「なんだろう、この気持ち…」

リーフ「上手く言葉にはできないけど、パパたちといるときとは違う…」

リーフ「でもうれしいし…すごく落ち着く…」

リーフ「二人が生きていたらいつもこんな気持ちだったのかな…」



ナツメ「……」

ナツメ「…んっ」

ナツメ「んんーっ…はぁ、もう朝か」むくっ

ナツメ「!」

ナツメ「えっ!ど、どうしたの!?」

リーフ「あ…いや…いろいろ考えてたら涙が止まらなくて…」

ナツメ「まさかずっと起きてたの?目が真っ赤だけど…」

リーフ「はい…」

ナツメ「とりあえずこっち来て」

ナツメ「サーナイト、癒しの波動」

ポンッ

ナツメ「どう?少しはマシになった?」

リーフ「はい、ありがとうございます…」

ナツメ「疲れはとれてると思うけど、眠気とかは変化ないから寝てた方がいいわ」

リーフ「今から寝ちゃうといつ起きるかわからないですから」

ナツメ「そう?無理はしないでね」

リーフ「はい」

レッド「ふわぁ…わぁ…」

レッド「おはよー」

リーフ「おはようございます」

ナツメ「あれ、今日は早いのね」

ナツメ「もっとゆっくりしてていいのに」

レッド「なんだかめがさめちゃってー」

ナツメ「声は全然起きてないけどね」

リーフ「……」

リーフ「……」ぐっ

リーフ「レッドさん!」

レッド「んー?」

リーフ「これ、飲んでください」

レッド「なにこれ?」

リーフ「それがあなたたちの未来を変えてくれます」

リーフ「必ず…お願いします」

セレビィ「呼ばれてとびでてジャジャジャジャーン」

リーフ「えっ!?呼んでないけど…」

セレビィ「そうだよ、勝手に出てきたもん」

ナツメ「うわ…これってセレビィ…」

セレビィ「エレスコレクート!」

リーフ「ちょっと何で出てきたの」

セレビィ「だってもう帰るんでしょ」

リーフ「う、うん…そうだけど」

セレビィ「それと最終確認だよ」

セレビィ「ほんとのほんとにこれでいいんだね?」

リーフ「うん」

セレビィ「未来が変わっても混乱しない?」

リーフ「うん」

セレビィ「やり残したことはない?」

セレビィ「あれ渡しちゃったからもう時間がないよ」

リーフ「そうなんだ…こんな急とは…」

セレビィ「渡したことで未来は変わり始めたからね」

セレビィ「飲んでも飲まなくても何かしらの変化が起こってる」

セレビィ「そうなると、もう君は元の時間に戻らないと消えちゃうことだってあるんだ」

リーフ「わかった、じゃあ戻らないとね」

リーフ「あ、そうだ」

リーフ「レッドさん、ナツメさん急でごめんなさい」

リーフ「あなたたちは変な子が来たと思ったかもしれませんが、私はすごく楽しかったです」

リーフ「……」

リーフ「未来で待ってますから…」

リーフ「13年後…いや、1年後会いましょう」

シュンッ

13年後

ジリリリリリ

リーフ「ん…」

リーフ「うるさい…っ」ガチャッ

リーフ「ん…」

リーフ「すー…すー…」

リーフ「!」がばっ

リーフ「な、なんで私寝て…ってかここどこ?」

リーフ「……」きょろきょろ

リーフ「ほんとにどこ?」

リーフ「そうだ!私過去を変えて…」

リーフ「思い出した…」

リーフ「じゃあここは元の世界…」

リーフ「ふぅ~…落ち着くのよ…」

リーフ「私の名前はオーキド・リーフ、12歳…」

リーフ「あっ過去が変わると私オーキドじゃないんじゃ…」

リーフ「過去が変わったのならここは…」

ガチャッ

女の子「お姉ちゃん!いつまで寝てるの!ごはん冷めちゃうよ!」

ばたんっ

リーフ「……」

リーフ「へ…?」

リーフ「お、おはよー…ございます…」

女の子「やっと起きてきた」

女の子「ほんといつまで寝れば気が済むんだか」

リーフ「い…いやぁ…」

リーフ「昨日ちょっと夜更かししちゃったから…かな?」

女の子「はぁ…お姉ちゃんは将来有望なんだからもっと体大事にしないと、早く寝なきゃだめでしょ」

リーフ「……」

リーフ(妹にそんなこと言われるとは…)

女の子「パパとママからも言ってあげてよ」

リーフ「!」

リーフ「……」

リーフ「おはよう、お父さん、お母さん」

現在

レッド「なんだったんだろうね…」

ナツメ「うん…」

ナツメ「で、何をもらったの?」

レッド「うーん…飲むって言ってたし、何かの薬かな?」

セレビィ「ふふふ、わたしが教えてあげようか?」

ナツメ「!…さっきのセレビィ」

レッド「未来に行ったんじゃ…」

セレビィ「うん、行ったよ」

セレビィ「でもわたしは自由に何度でも未来過去を行き来できるからね」

セレビィ「シンオウ地方のわたしの友達も同じようなことができるけど、彼の場合やるたびに平行世界を作っちゃうからね」

セレビィ「わたしはそんなことにならないから気軽でいいでしょ」

セレビィ「っとわたしのことはどうでもいいや」

セレビィ「とりあえずそれ飲みなよ」

セレビィ「それだけであの子の願いも叶うし、君たちにとっても悪いことじゃないからさ」

セレビィ「そのあとにいろいろ教えてあげる」

セレビィ「まあ聞きたかったらって場合だけど」

ナツメ「……」ちらっ

レッド「うん飲むよ、あの子を信用する」

レッド「……」

レッド「……」ごくっ

レッド「……」

レッド「!」

レッド「ぐあっ…うぐ…」

ナツメ「レッド!?」

レッド「ま…まずい…」

ナツメ「え?」

セレビィ「当然だよ、薬がおいしいわけないじゃん」

セレビィ「しかもかなり強い薬だからね」

セレビィ「薬が苦いのは何年たっても変わらないんだよね」

セレビィ「でもよかったね、これで君の体から病原体が消えて」

レッド「俺なんかの病気だったの?」

セレビィ「そうだよ、それが原因で君しんじゃうんだから」

ナツメ「えっ!」

セレビィ「そのあとに君もショックすぎてしぬ」

ナツメ「ショックすぎて!?」

セレビィ「うん」

ナツメ「でも本当にそうなったらたしかに…」

レッド「そういえばあの子は誰だったの?」

セレビィ「あの子?ああ、リ…おっと名前は言っちゃだめだね」

セレビィ「あの子は君たちの子どもだよ」

セレビィ「で、えっと…どこまで話したっけ?」

ナツメ「ま、待って!君たちのって…レッドと私の…?」

セレビィ「他に誰がいるっての」

セレビィ「それでね、君のショックってのは正確に言うと」

ナツメ「え?もう終わり?いやいや待って待って、いろいろあるんだけど…」

セレビィ「なにさ、もう~」

ナツメ「ごめん、めちゃくちゃ気になって…」

セレビィ「うーん?どこ?」

ナツメ「その…まず、あの子グリーンのことをパパって言ってたけど、それは?」

セレビィ「グリーンが父親だからだよ」

セレビィ「はい次」

ナツメ「そんな簡単な…」

ナツメ「じゃあ…」

セレビィ「あーやっぱ一つ一つ答えるのは面倒だなー」

セレビィ「よし、答えも全部その中にあるだろうから、修正される前にあったことを全部言ってあげる」

セレビィ「えっとねー、うんとねー…」

セレビィ「あれ?なんだったっけ?」

レッド「おいおい…」

セレビィ「ああ、思い出した」

セレビィ「もうありえない世界線だからちょっと忘れかけてた、でもたぶん大丈夫」

セレビィ「えーまず、レッドが発病するけど心配かけたくないとかなんとかで病院にすら行かないんだよ」

セレビィ「症状も軽いし、すぐ治るとかそんなこと考えてたんじゃないかな」

セレビィ「その1、2か月後ぐらいに妊娠がわかって、されに1か月後ぐらいにレッドが倒れちゃうんだよ」

セレビィ「でもレッドの病気はこの時代には未知のもの」

セレビィ「薬だってあの子がさらに50年先から持ってきたものだし」

セレビィ「医者もどうにもできずそのまましんじゃう」

セレビィ「これで一番ショックなのはナツメだよね」

セレビィ「精神的にすごくやられちゃってたけど友人たちの支えや」

セレビィ「友人たちの支えや…」

セレビィ「友人たちの…」

セレビィ「……」

セレビィ「なんかレッドと約束してたからそれを守るためになんやかんやがんばったんだよ」

セレビィ「その後無事出産はしたんだけどもう精神的にも肉体的にもダメだったんだろうね」

セレビィ「翌日にナツメもなくなっちゃうんだ」

セレビィ「とりあえずあの子はレッドのおばあちゃんが育てることになったんだよ」

レッド「母親じゃないかな…」

セレビィ「そう、母親だ」

セレビィ「でも半年後にけがで入院しちゃうの」

セレビィ「その間、えっとあの人、博士の…」

レッド「ナナミ姉ちゃん?」

セレビィ「そうそう、その人」

セレビィ「その人が預かったんだけど、博士っていろんな地方に飛び回って忙しいらしくてさ」

セレビィ「ちゃんと面倒が見れないからって弟夫婦のところに行ったんだ」

セレビィ「……」

セレビィ「えっと…」

セレビィ「まあなんやかんやあって、あの子は2歳になる前にグリーンとエリカの3番目の子どもとして育てられることになったんだ」

レッド「なんやかんや多いな…」

ナツメ「忘れちゃったんでしょ」

セレビィ「Exactly そのとおりだよ」

ナツメ「そういうところをはっきりと言われても」

セレビィ「でもだいたいはわかったんじゃない?」

ナツメ「う、うん…」

ナツメ「他にもちょっとあったけど、どうせ忘れてそうだし…」

セレビィ「忘れちゃうのはしょうがないことなんだよ」

セレビィ「だってないことを覚えてるなんて無理なことでしょ」

ナツメ「それはたしかに…」

レッド「…なあ、あの子はグリーンのところで生活するのが嫌だったのか?」

セレビィ「ううん、すごく楽しそうだったよ」

セレビィ「二人も他の子どもたちと変わらず平等に育ててたし」

レッド「じゃあなんで過去を変えたりしたの?」

セレビィ「……」

セレビィ「そうだよねー、それはわたしにもわかんないなー」

セレビィ「そんなことよりー」

セレビィ「君たちはやりたいこととかあるの?」

セレビィ「これからは私も知らないからさ、少し気になるな」

レッド「やりたいことか…」

レッド「今まで通りでいいと思ってるけどな」

セレビィ「何言ってんの、子どもができたらそうは言ってられないよ」

セレビィ「あの子はかなりのおてんばだからね」

ナツメ「でもそんな何年先かもわからないし…」

セレビィ「一年後だよ、正確には一年もないけど」

セレビィ「あの子も言ってたでしょ、また一年後って」

ナツメ「たしかに言ってたけど、あれは一年後にまた来るってものだと…」

セレビィ「いやわかってるでしょ、自分たちの子どもなんだから」

セレビィ「ほら、先週のあれだよ」

セレビィ「がんばってたじゃんか」

レッド「ああ、あれか」

ナツメ「あれね」

レッド「……」

ナツメ「……」

レッド「!」

ナツメ「!?」

レッド「な…なんのことだろ…?」

ナツメ「さ、さあ?わからないわ」

セレビィ「今あれって言ったじゃん」

レッド「いや、あれはなんとなく」

ナツメ「私も」

セレビィ「?」

セレビィ「もしかして子どもの作り方わからずにやってたの?」

セレビィ「子どもってペリッパーが運んできたりするわけじゃないんだよ」

レッド「それはわかってる」

セレビィ「ふむ…」

セレビィ「よし、じゃあわたしが今後のために人の繁殖行動というものを教えてあげよう」

レッド「いや、いい…」

セレビィ「ほんとに?」

レッド「うん」

セレビィ「そっか」

セレビィ「聞きたくなったら言ってね」

ナツメ「聞くときはたぶん来ないと思うけど…」

レッド「てか…なんでその…」

レッド「えっと、先週…したってわかったんだ…?」

セレビィ「なにを?」

レッド「話の流れでわかれよ」

セレビィ「ああ、はいはい」

セレビィ「それはもちろん見てたからだよ」

レッド「ミ…ミテタ…?」

ナツメ「……」

セレビィ「あ、そうだ、あの子には見せてないよ」

セレビィ「先に寝かせといたんだ」

セレビィ「へへー、気が利くでしょ」

レッド「……」

ナツメ「……」

セレビィ「えっとそれでー、なんの話だっけ」

セレビィ「ああ、そうそう」

セレビィ「これからどうするか…だったよね」

レッド「他人に教えるべきでないようなことはバレないようにするよ…」

ナツメ「そうね…常に油断しないでおくようにする…」

セレビィ「うんうん」

セレビィ「二人ともこれからの目標ができて、よかったね」

3日後

ピンポーン

ナツメ「はーい」

コトネ「おはようございまーす」

ナツメ「ああ、待ってたわよ

ナツメ「入って入って」

コトネ「はーい、おじゃましまーす」

コトネ「何かあったんですか?」

コトネ「急にまた撮影がしたいだなんて」

ナツメ「急にじゃないわよ、前から考えてたし」

コトネ「そうですか、まあナツメさんならいつ言ってもOKでしょうから関係ないと思いますけどね」

コトネ「わかりました、すぐにポケウッドの方に連絡します」

ナツメ「うん、ありがと」

ナツメ「でもその前に…」

ナツメ「レッドから今すぐ離れなさい」

コトネ「はーい…」

レッド「いや、俺は別に…」

ナツメ「私がだめなの」

コトネ「じゃあこっちで」ちょこん

ナツメ「なんで私の方に…」

コトネ「いいじゃないですか」

ナツメ「…はぁ、まあいいわ」

セレビィ「ねえねえ、ナツメ、レッド」

コトネ「!」

コトネ「ナ…ナツメさん…!」

コトネ「このポケモン…まさか…」

レッド「あ、そういえばコトネちゃんは見るの初めてか」

コトネ「どうして、こんなポケモンがここに?」

ナツメ「いろいろあってね…」

セレビィ「わたしは何度か君と会ってるけどね」

コトネ「なっ…なんと」

レッド「……」

ナツメ「……」

セレビィ「なに?二人のその顔」

レッド「いや…」

ナツメ「うん…なんでも…」

セレビィ「言っとくけど、わたしはこの子のことはよく知らないよ」

セレビィ「わたしが知ってるのはわたしのパートナーのことだけ」

セレビィ「あの子の親である君たちも見てるけど、それは最近だけだから」

コトネ「あの…私なんのことだか全然わからないんですけど」

ナツメ「んー…ごめんね、これはないしょ」

コトネ「ぶー…」

コトネ「レッドさん」

レッド「いや、俺も言えないよ」

セレビィ「じゃあわたしが教えてあげよう」

レッド「なんでだよ」

翌日・ポケウッド

シュンッ

ナツメ「お疲れ様フーディン」

ナツメ「コトネ、フーディンをポケモンセンターへ」

コトネ「はーい、行ってきまーす」

レッド「テレポートってほんと便利だよな、一瞬でこんなところまで来れるなんて」

セレビィ「うむ、わたしもそれぐらいできればいいのだが…」

レッド「……」

ナツメ「……」

レッド「なんで出て来てるんだよ」

セレビィ「別に隠れろなんて言われてないし、言われたところでわたしはパートナーのあの子以外の指示は聞くつもりはない」

セレビィ「ここはおもしろそうだ、じっとしているのはもったいない」

セレビィ「しかもここでは君はトップクラスの女優だそうじゃないか」

ナツメ「ま…まあ…自分で言うのもなんだけど…人気はあるかな」

セレビィ「そこでだ、わたしも映画に出たい!」

セレビィ「君から頼んでくれ」

ナツメ「ダメに決まってるでしょ」

セレビィ「なぜだ」

ナツメ「あなたが出るとなるとメチャクチャになる気がする…」

ナツメ「カメラ壊したりとか…」

セレビィ「しないよ、したとしても過去に戻って止めればいいだけじゃん」

ナツメ「過去に戻ってまた壊しそう…」

セレビィ「もう、信用ないな~」

ナツメ「とにかくダメなものはダメ、あきらめなさい」

セレビィ「ぶー」

メロエッタ「お困りのようね」

♪The Imperial March

レッド「なんだ?急にどこからか音楽が」

セレビィ「こ、このBGMはまさか…!」

メロエッタ「久しぶりね、タマネギ」

セレビィ「ハ…ハツネ…!」

レッド「あれってポケモン…?」

ナツメ「たしか…メロエッタ…幻のポケモンよ」

レッド「へー、すげー」

監督「お、おーい、メロエッタさーん」

メロエッタ「気やすくワタクシの名前を呼ぶな、ヒゲ」

ナツメ「監督」

監督「おお、ナツメ君来てくれたんだね」

ナツメ「はい、急にすいません」

監督「いやいや、いいんだよ、君ならいつでも大歓迎だ」

監督「それとちょうどいい、今回君の映画に出てもらうメロエッタさんだ」

監督「キョウヘイ君が見つけてくれたんだよ」

セレビィ「なぬー!ハツネが映画に出るだと!」

監督「なっなななななななななんと!もしやセレビィ!」

ナツメ「ええ…いろいろありまして

メロエッタ「当然」

メロエッタ「ワタクシは生まれながらの大女優」

メロエッタ「そのワタクシ主役の映画を撮るというのは至極当然のこと」

メロエッタ「もしあなたも出たいのならワタクシからこのヒゲに言ってやってもいいわよ」

セレビィ「ほんとに?出たい出たい!」

メロエッタ「ということよヒゲ、タマネギを映画に出してあげなさい」

メロエッタ「主役からの命令よ」

監督「あ…まあそれは僕からお願いしたいぐらいだからいいけど…」

監督「主役はこのナツメ君なんだけど」

メロエッタ「……」

メロエッタ「なにぃぃぃぃ!?」

キョウヘイ「監督、危ない!」ドンッ

ゲシッ

キョウヘイ「ぐへえ」

監督「キョウヘイ君!」

キョウヘイ「大丈夫でしたか監督、メロエッタと監督がいなくなったと思って探してたんですよ」

メロエッタ「ちょうどいいところに来たじゃない、これはどういうこと?説明しなさい」

キョウヘイ「ど、どういうこととは…?」

ぐにっ

キョウヘイ「い、痛いです、ありがとうございます!」

キョウヘイ「ただ踏む場所をもうちょっと変えてもらえると…頬だと話にくいので」

ふみっ

キョウヘイ「ぎゃあああああああ目がああああああ!」

メロエッタ「可愛い後輩のお願いを聞いてあげてと頼まれたから来たのに」

メロエッタ「話が違うじゃないの」

ぎゅるん

メイ「いった~…よくも私の目を…」

メロエッタ「さっきの子が悪いんでしょ」

メロエッタ「おいヒゲ、ワタクシを主役にしなさい」

監督「えっ…で、でももうシナリオは…」

メロエッタ「ワタクシを主役にすればもっとすばらしい映画を撮らせてあげるわ」

監督「だから…」

メロエッタ「しかたないわね、これを見れば自分から書き直すでしょうね」♪The Imperial March

ピカッ

監督「なんだ!?メロエッタさんの目が光って…」

セレビィ「あれはハツネのやつ…」

レッド「何が起こるんだ?」

セレビィ「集合だよ」

レッド「集合?」

セレビィ「わたしたち別名とBGMを与えられたマスコット600族にのみ許された技だ」

ナツメ「なんかわけのわからない言葉が…」

セレビィ「別名とBGMが与えられるのはその種族の中でもトップの者のみ」

セレビィ「つまりわたしのようなセレビィの中でトップにたつセレビィには別名とBGMがあるのよ」

セレビィ「ちなみにわたしはタマネギ、あのメロエッタにはハツネという名前を与えられている」

レッド「タマネギ…」

セレビィ「ちなみにBGMは常に流れていて本人の意思で大きくしたり小さくしたりできる」

レッド「じゃあ今も流れてるの?」

セレビィ「うん」♪Born to Be Wild

レッド「ミュートにして」

ぷわんっ

ナツメ「見て、何か輪っかがでてきた」

♪Volare

レッド「音楽が…」

セレビィ「基本みんな目立ちたがりだから登場するときは音大きくするよ」

レッド「うざいな」

フーパ「 お で ま し ~ 」

監督「う、うおおおおおおフーパだぁぁぁ!!」

メロエッタ「うっさいヒゲ」

フーパ「ハツネに呼ばれたから何かと思えば~、どこここ~?」

メロエッタ「ワタクシのための映画を撮る場所よ」

フーパ「へー、映画かー、いいなーおれも出たい」

メロエッタ「ええ、脇役で出してあげる」

メロエッタ「それよりクギヤマ、どうして呼んだかわかるでしょ」

フーパ「はいはい、他のメンバーを呼ぶんでしょ」

フーパ「その代わりおれも映画だしてよ主役で」

メロエッタ「主役はワタクシよ」

フーパ「ええー」

フーパ「あ、そうだじゃあ多数決とろう、みんなに聞けばいいんだよ」

メロエッタ「望むところよ」

メロエッタ「ワタクシが勝つのはもうわかってるけどね」

レッド「またああいうのがいっぱい出てくるのか?」

セレビィ「うん、みんな水を目の前にしたモヒカンみたいに元気でいいやつだからちょっとにぎやかになるかもね」

フーパ「おでまし~!」

♪Baroque Hoedown

ジラーチ「ひゃっは~!」ドヒューン

レッド「ぐおっ」

ナツメ「レッド!?」

ジラーチ「ふははははは、おまえもろーにんぎょうにしてやろうか!」

レッド「いった…なんだこいつ」

レッド「おまえも…ってなんか聞いたことあるような…」

ジラーチ「おまえも?ク〇リンのことかー!」

レッド「ほんとになんなんだこいつ」

セレビィ「クギヤマ、ニシキノなんて一番ややこしいやつを何で最初に出すの」

ジラーチ「そーだそーだ、何考えてんだバカ」

フーパ「一括でやっちゃったから順番はおれにもわからないの」

フーパ「それとアホは黙っとれ」

ジラーチ「アホって言われてるよ、言い返しな」

セレビィ「わたしじゃなくてあんたに言われてるのよ」

ジラーチ「じゃあ君はなんなんだ」

セレビィ「わたし?わたしは何もないわよ」

ジラーチ「よし、ならボクのアホとクギヤマのバカをたしてアホバカと呼んであげよう

セレビィ「誰がアホバカだ!」

メロエッタ「やれやれ、低能どもが」

セレビィ「誰が低能だー!」

フーパ「こいつらと一緒にすんじゃねー!」

ジラーチ「きゃっほーい」

メロエッタ「ワタクシとやるというの?いい度胸ね」

ぽかぽかぽかどこぽか

ナツメ「どうする?なんか始めちゃったけど」

レッド「おもしろそうだし、もうちょっと見とこうよ」

レッド「あの監督も楽しそうだし」

♪We Will Rock You

ナツメ「また音楽が…」

コトネ「どうしたんですか?」

ナツメ「コトネ!?」

ナツメ「音楽が鳴って現れたってことはまさかコトネってポケモン…!」

コトネ「へ?…何を言ってるんですか?」

キョウヘイ「コトネさんってポケモンだったんですか!」

キョウヘイ「モンスターボール!えい!えい!」

キョウヘイ「おこ」

ドスッ

キョウヘイ「った…」どさっ

コトネ「何やってんの、あんた」

コトネ「何なんです?この音楽…どこから流れて」

マナフィ「ねえねえ、そこの」

ナツメ「あれ?どこからか声が」

マナフィ「こっちこっち、BGMと声が聞こえるでしょ」

レッド「この辺だな…」

マナフィ「そうそう、そこそこ」

マナフィ「見下げてごらん」

レッド「わっ」

マナフィ「わざとらしい」

レッド「ナツメこれは?」

ナツメ「えっとマナフィね」

マナフィ「むむ、なんだその薄い反応は」

マナフィ「ぼく幻のポケモンだよ、もっと驚きなよ」

レッド「まああそこにいっぱいいるから」

ぽかぼこぽこぽこメキョッぽこぽか

マナフィ「わあ、みんな何してるのー?」

マナフィ「ぼくもまぜてー!」

ぱかぽこぽこ

メロエッタ「ハ、ハンカチ!あんたまで!」

コトネ「何ですかあれ?」

ナツメ「世の中知らなくても何の影響もないことってあるのよ」

コトネ「ってなんかあれすごくないですか!」

コトネ「全部本物ですよね…!」

ジラーチ「うんもちろんそうだよ」

コトネ「うわっ」

コトネ「ジ、ジラーチだ…!」

ナツメ「あの中にいたはずじゃ?」

ジラーチ「ふはは、一体いつからボクがあの中にいると錯覚していた」

ナツメ「飛び込んで行っていたように見えたけど…」

ジラーチ「うん、飽きたから今ここに来たところ」

ナツメ「じゃあ錯覚じゃなくて本当にいたんじゃないの」

♪Because We Can

レッド「また音楽が…」

コトネ「はいどーもって出てきそうですね」

ナツメ「ていうか何匹でてくるの?」

ジラーチ「ボクたちは全部で11匹だから…」

ジラーチ「えっとえっと…」

ジラーチ「あと7匹だ!」

ナツメ「11匹か…今から出てくるのあわせてあと6匹ね」

ナツメ「いつ撮影できるのかな…」

ビクティニ「あれあれ~?みんな何してるの?」

ジラーチ「コンバトラー、久しぶりー」

ビクティニ「わお、ニシキノじゃないかー」

ジラーチ「あっいいこと思いついた、ボクっててんさ~い!」

ビクティニ「なになに?僕にも教えて~」

ジラーチ「えっとね、ボクがコンバトラーを背中合わせでかついで、とっしーん」

ジラーチ「そのときにVなんとかをやるんだ」

ビクティニ「おーけーおーけー!やろーやろー!」

ジラーチ「いっくぞーっ!」

ビクティニ「いっけー!」

ジラーチ「うおおおお」テクテクテクテクテク

ビクティニ「Vじぇねれ~~~と!」

メロエッタ「!」

メロエッタ「ス、ストップストップ!」

メロエッタ「一回やめなさい!あれ!あれを見なさい!」

メロエッタ「アホ二人が…」

ドキャーン

ジラーチ「勝った!第2部完!」

メロエッタ「なに…かってに…終わらしてくれてんのよ!」

セレビィ「……」ぴくぴく←効果抜群

マナフィ「わお、おもしろいアトラクションだったね、あはははは」

マナフィ「次ぼくにやらせてよ」

ビクティニ「おーけーおーけー」

ジラーチ「じゃあボクが‎上になるよ」

ジラーチ「とうっ」ちょこん

マナフィ「せや~~」

メロエッタ「またやるというのね…」

メロエッタ「よろしい、ならば戦争だ」

メロエッタ「ワタクシを怒らせたこと…後悔させてやるわ!」♪The Imperial March

ジラーチ「うお~」

♪It's My Life

マーシャドー「やめないかお前たち」ガシッ

メロエッタ「クリキン…!」

マナフィ「もー!なんでとめるのさ!」

ジラーチ「そーだそーだ!」

マーシャドー「醜いことをやめろと言っているのだ」

マーシャドー「集合があったから何があるのかと思えば…」

マーシャドー「こんなことなら俺は帰るぞ」クルッ

♪Rhythm And Police

マギアナ「まあまあお待ちなさい」グイッ

マーシャドー「ふがっ」

マギアナ「こうして久しぶりに集まったのですよ」

マギアナ「少しはゆっくりしたらどうですか」

♪Wedding March Part. 2

ディアンシー「そ・れ・に」

ディアンシー「一番偉いアタクシに挨拶もなしに帰るなんて失礼じゃなくて?」

マーシャドー「お前ら…」

マギアナ「一番偉い?」

マギアナ「一番偉くないの間違いではないですか」

マギアナ「まったく…クリキンを止めるということで珍しく意見が一致したと思えば」

マギアナ「プリプリ、あなたにはお笑いのセンスはないのですから無理に笑わせようとしなくてよいのですよ」

ディアンシー「お笑い?アタクシが?」

ディアンシー「キューアールほどではないわよ」

ディアンシー「嫌よね、嫉妬なんて」

マギアナ「まあすごい、あなた嫉妬なんて言葉知ってらしたの」

マギアナ「100年前とは比べものにならないほどの成長じゃない」

マギアナ「私感動しましたわ」

セレビィ「……」

レッド「おい、大丈夫か…?」

セレビィ「う…」

ナツメ「レッド、これを」

レッド「ああ、ありがとう」

レッド「ほら、回復の薬だ」シュー

セレビィ「ふぅ…」

セレビィ「ありがとう、助かったよ」

セレビィ「ふむ、だいぶ集まってるね」

セレビィ「……」きょろきょろ

セレビィ「あとはギアナとバニラだけか」

レッド「なあお前たちの仲間ってあんまり仲良くないのか?」

セレビィ「仲が良くないかって?」

セレビィ「わたしたちはたまたま幻のポケモンに生まれて」

セレビィ「たまたまその種族の頂点に立ったポケモンの集まりにすぎないからね」

セレビィ「仲間意識というものはあるかもしれないが、親しいというほどではないかな」

セレビィ「みんなでピクニックにいったり、プレゼント交換したり、一緒にお菓子作ったり」

セレビィ「そういや温泉旅行にも行ったな、あとは…言い出すとキリがないけどその程度の関係だよ」

ナツメ「結構仲はいいのでは…?」

レッド「じゃあ誰が一番仲がいいんだ?」

セレビィ「そうだな…バニラかな」

セレビィ「唯一の同じ草タイプだし」

♪Misirlou

セレビィ「あ、ちょうど来たみたいだね」

レッド「だんだん便利だとすら思えてきたよ、このシステム」

シェイミ「……」てくてく

シェイミ「…すー」

シェイミ「イエエエエエエエエエエエエエエエェェェェェェェイ!!」

セレビィ「やあバニラ」

シェイミ「タマネギか」

ナツメ「声渋っ…」

シェイミ「今回の集合の目的はなんなんだ?」

シェイミ「ワガハイも暇ではないのだがな」

セレビィ「全員そろってからハツネが言ってくれるよ」

シェイミ「……」きょろきょろ

シェイミ「あとはギアナか」

シェイミ「ふん、相変わらず勝手なやつだ、いつもあいつが最後じゃねえか」

ミュウ「くすくす」

レッド「ん?何か言った、ナツメ?」

ナツメ「いや、何も」

レッド「じゃあコトネちゃん?」

コトネ「私も何も言ってないです」

コトネ「これじゃないですか?」

キョウヘイ「……」シーン

コトネ「違うみたいですね」

ミュウ「くすくす」ひょい

レッド「!」

ナツメ「レッドの帽子が浮いてる」

ミュウ「そろそろいいかな」

♪He's a Pirate

ミュウ「くすくす」

シェイミ「この音楽、それにこのいけすかねえ笑い方…」

セレビィ「ギアナだ…」

ミュウ「ミューはここだよー」

ミュウ「みんな久しぶりだねー」

ミュウ「くすくす」

ミュウ「この帽子いいね!君の?」

レッド「ああ」

ミュウ「ミューにくれない?」

レッド「だめ」

ミュウ「どうしても?」スイー

レッド「うん」

レッド「ていうか返せ」

ミュウ「今日の朝ごはん何食べた?」

レッド「は…?」

ミュウ「好きなネクタイの色は?」

レッド「?」

ミュウ「なんでスキンヘッドにしないの?」

レッド「??」

ミュウ「アマゾンのアラグヮリ河流域で起こる河の水が逆流してしまう自然現象を何という?」

レッド「???」

ミュウ「くすくす」

セレビィ「もうそのぐらいにしときな」

セレビィ「ギアナはね、人が困惑する顔を見るのが大好きなんだ」

ミュウ「うん、君の顔おもしろかったよ」

ミュウ「これは楽しませてくれたお礼、君にあげるよ」

レッド「あ、どうも…」

レッド「ってこれ俺の帽子だよ」

ミュウ「くすくす」

メロエッタ「全員そろったわね」

マーシャドー「何があるというのだ、早く言え」

メロエッタ「あなたたちの意見を聞きたくて集まってもらったのよ」

メロエッタ「映画の主役には誰がふさわしいかをね」

メロエッタ「ワタクシかそれとも」

ジラーチ「主役といえばやっぱりボクだよね」

マナフィ「じゃあぼくも主役やるー」

マーシャドー「そういうことなら俺に任せておけばいいんだ」

シェイミ「落ちつけお前たち、この中で誰が一番…といえばワガハイしかおらぬだろう」

ミュウ「ノンノンノン、一番ってなるとファーストであるミューだよね」

ビクティニ「なら僕と一緒にやろうよ」

ディアンシー「黙りなさい、わき役たちよアタクシこそが主役よ」

マギアナ「あら、あなたはせいぜいエキストラじゃなくて?」

フーパ「なるほど、こうなったか」

フーパ「タマネギからも言ってくれよ、きみなら状況がわかってるだろ」

セレビィ「ずるいぞ君たち、言いたいだけいって」

セレビィ「わたしも主役をやる!」

メロエッタ「話を聞きなさい!低能ども!」

メロエッタ「あなたたちごときが主役なんてつとまると思っているのか?」

メロエッタ「あなたたちを呼んだのは多数決をとり、圧倒的差を見せつけるため」

メロエッタ「あなたたちの映画を撮るためではない」

メロエッタ「さあ、誰がふさわしいか答えなさい」

ミュウ「ミューかな」

ビクティニ「僕だ!」

セレビィ「ここはわたしが」

マナフィ「ぼくでいいんじゃないかな」

マーシャドー「やはり俺だろう」

シェイミ「ワガハイにまかせておけ」

フーパ「おれだって最初から言ってるだろ」

ディアンシー「主役なんてアタクシのための言葉じゃないの」

ジラーチ「ボクやりたーい」

マギアナ「みながそういうなら私も」

メロエッタ「……」ぷるぷる

メロエッタ「あ…あんたたち…」

ナツメ「いい加減にしなさい!」

レッド「ナツメ?」

ナツメ「今から撮るのは私の映画でしょ」

ナツメ「あなたたちの誰でもなく私が主役」

ナツメ「そうですよね監督」

監督「あ…や…まあ…ちょっと話を変えて…」

ナツメ「私が、主役、ですよね?」

監督「は、はいっ」

ナツメ「そういうことなの、ごめんね」

メロエッタ「ふざけんじゃないわよヒゲ」

メロエッタ「書き直せ!」

600ズ「そーだそーだ」

監督「うっ」

ナツメ「この子たちが映画に出るのは全然いいんですけど…」

ナツメ「そもそも演技できなんじゃないですか」

ナツメ「そういうのを主役にするのは監督としてどうなんですか」

監督「それは…たしかに…」

メロエッタ「ならワタクシと勝負よ」

ナツメ「勝負?」

メロエッタ「そう、誰が最も主役にふさわしいか」

メロエッタ「あなたが勝てば潔く主役を譲ってあげる」

ナツメ「いいわ、うけてたつ」

ナツメ「監督もいいですよね?」

監督「まあみんながいいということなら…それで決めよう」

監督「やり方や判定は僕に任せてもらおう」

ナツメ「はい、いいですよ」

監督「よし…」

監督「それじゃあまず第一審査はみんなには僕が指定した場面を演じてもらうよ」

監督「みんなの演技力がどれほどのものか見たいからね」

監督「一人一つずつ台本を選んでもらうからそれを覚えて」

監督「中は選ぶまでのお楽しみだよ」

監督「順番は選んだ台本によって決まっている」

監督「そうだな…短い内容だから30分後に開始しよう」

30分後

監督「よし、30分だ」

監督「みんな台本は覚えたかな」

監督「ではまずナツメ君から」

ナツメ「はい」

監督「じゃあみんな用意して」

レッド「なんか布団が…」

レッド「まさか…」

ナツメ「先に言っとくけど違うから大丈夫」

監督「じゃあいくよ、よーいアクション!」

ナツメ「眠れないアル」

ナツメ「今までどうやって寝てきたか、わからなくなってきたアル」

ナツメ「どうやったら眠れるアル?どうやったら眠りの中に入っていけるアル?」

男「とりあえず黙れ!そして目をつぶってじっとしてろ」

ナツメ「だってよくよく考えるアル」

ナツメ「寝るって一体何アルか?」

ナツメ「目つぶっても結局私たち瞼閉じてるだけで眼球は中でゴロゴロしてるアル」

ナツメ「真っ暗だけど結局それは瞼の裏側見てるだけで眠ってるわけじゃないアル」

ナツメ「その証拠に昼間日向で目を閉じると真っ赤アル」

ナツメ「眼球どうすれば眠れるアルか」

ナツメ「真っすぐ瞼の裏見てればいいアルか?それとも上の方見てればいいアルか?」

ナツメ「どうすれば眼球は休ま」

男「やめろよぉぉぉ!こっちまで眠れなくなってきたろうが!」

ナツメ「あと寝る時って息口でするんだっけ?鼻でするんだっけ?」

ナツメ「口から吸って鼻から出すんだっけ?鼻から吸って口からだっけ?」

男「やめろぉ!」

ナツメ「手って組んだ方がいいんだっけ?横に置くんだっけ?」

ナツメ「布団から出すんだっけ?仕舞うんだっけ?」

ナツメ「枕の位置ってどの辺だっけ?」

ナツメ「仰向けだっけ?うつ伏せだっけ?」

男「やめろ…ぉ!」

ナツメ「人ってどこから生まれてどこに向かうんだっけ?」

ナツメ「宇宙のむこう側ってどんなになってるんだっけ?」

ナツメ「私はなんでこんなことばかり言わされてるんだっけ?」

男「やめろよぉ!ああっ眠れねえ!!」

ナツメ「眠るって何だっけ?」

監督「はいカットォ!」

ナツメ「ってなんですかこれ!」

ナツメ「なんで私がこんなことしなきゃいけないんですか、台本おかしいでしょ」

監督「そういわれても選んだのはナツメ君だからね…」

レッド「今の女優さん完璧でした100点です」

コトネ「はい、彼女ならどんな役でもこなせるでしょう100点です」

マギアナ「まあまあですね、瞬きを一度もせずあの眼をやり続けたのは評価できます、ですが83点といったところでしょうね」

監督「ちょっと勝手に審査員やらないでくれる」

監督「あとなんでそっちにまじってるの」

マギアナ「私はそもそも主役などに興味はありませんから」

マギアナ「さっきの場では自分を言わなければ他の誰かを選ばないといけませんでしたからね」

マギアナ「まあ誰でもいいんですがね」

マギアナ「本編映画のタイトルにすらなれないようなポケモンであれば必死になるでしょうね」

マギアナ「短編作品()」

メロエッタ「なんですって」イラッ

マギアナ「あら?ハツネのことなんですか?私知りませんでしたわ」

マギアナ「他にもホウオウさんにひっついて出た者もいたそうじゃないですか、あのポケモンは必要だったのでしょうか?」

マーシャドー「俺がいなかったらあれは成立すらしてねえ」

マギアナ「だwれwもwあwなwたwのwはwなwしwはwしwてwなwいwでwすwよw」

マギアナ「もしあなたが該当するポケモンでしたら非礼を侘びますわ、私の無知ですから」

マギアナ「えっとそういえば、伝説のポケモンどころか一般のポケモンのおまけのような方もいましたね」

ミュウ「ルカリオ君かっこよかったね」

監督「と、とりあえず審査を続けよう」

監督「マギアナさんは主役辞退ということでいいんだね」

マギアナ「ええ、そのつもりです」

監督「では平等な目で見てくれるということで僕と一緒に審査してもらう」

監督「そっちの二人はだめね」

コトネ「え~!」

監督「えっと2番の台本は…」

監督「シェイミさんか」

監督「それじゃあ準備して」

監督「よーい、アクション!」

シェイミ「ワガハイはポケモンセンターへ向かう」

女「待って」ガシッ

女「聞いておきたいことがあるの」

シェイミ「なんだ?」

女「あの人とはどんな関係だったの?」

シェイミ「ワガハイの親であり、師匠だった」

女「恋人でもあった?」

シェイミ「…それ以上の存在だ」

女「それ以上?」

シェイミ「ワガハイの半分はあの人のものだ」

女「好きなの?」

シェイミ「そういう感情じゃない」

女「嫌いなの?」

シェイミ「好きか嫌いか…」

シェイミ「そのどちらかでないといけないのか」

女「そうよ」

女「男と女の間がらはね」

シェイミ「10年生死を共にした」

シェイミ「とても言葉ではいえない」

女「そんなあの人を殺せるの?」

シェイミ「……」

女「あの人の暗殺、それがあなたの任務でしょ」

シェイミ「……」

女「シェイミ…恋人は?好きな人はいるの?」

シェイミ「他人の人生に興味を持ったことはない」

監督「はい、カット」

レッド「なんか見た目はあれだけど声完璧だな」

ナツメ「たしかに…目をつぶって聞けばすごくいいわね」

マギアナ「表情をもう少し暗くすれば、少しは評価できるのですがね」

コトネ「表情とかそういう問題じゃない気が…」

監督「よし、次だ」

監督「3番目はビクティニさんだ」

ビクティニ「わお次は僕か、がんばるぞー!」

監督「よーいアクション!」

男「はー…はー…ビクティニ、そうだビクティニ」

男「書け!お前のノートにこいつらの名前をお前が書くんだ!書けビクティニ早く!!」

男「た…頼むビクティニ、もうお前しかいないんだ書いてくれ!!」

ビクティニ「おーけーおーけー書くよー」

男「くっははははははは」

男「ざぁまぁーみろ、お前は僕を殺すしかなかったってことさ」

男「しかしビクティニが名前を書くと言った以上もう誰にも止められない、手遅れだお前らは必ず死ぬ!!」

ビクティニ「いや死ぬのはキミだよ」

男「!?」

男「ビクティニおまえ…」

男「ば…止めろ!」

ビクティニ「どう見てもキミの負けだ」

ビクティニ「ここをどう切り抜けるか少しは期待したけどー」

ビクティニ「僕にすがる様じゃねー…キミは終わりだ」

ビクティニ「結構長い間お互いの退屈しのぎになったじゃないか、面白かったよ」

男「し…死ぬのか!?僕は死ぬのか!!」

ビクティニ「そうだよ40秒でVジェネレート、もう決まり」

男「…い…や…やだ、死にたくない」

男「死にたくない!ふざけるな!止めろ!死にたくない!」

ビクティニ「みっともないなぁ、いやキミらしくないよ」

ビクティニ「最初に言ったよね」

ビクティニ「キミが死んだとき僕がキミの名前を…」

ビクティニ「名前を…」

ビクティニ「……」

ビクティニ「Vじぇねれ~と!」

監督「カ…カット…」

コトネ「声が明かるすぎて全然雰囲気が…」

マギアナ「雰囲気以前セリフを覚えていないとは…」

マギアナ「他にも覚えていなさそうなのもいますけど…」

ナツメ「たしかに…」

マギアナ「まあコンバトラーにしては頑張った方でしょう」

ビクティニ「わーいほめられたー」

マギアナ「……」

監督「えっと、つ、次は…ミュウさんか」

マギアナ「セリフを覚えていないより恐ろしいことがありそうですが…」

ミュウ「安心しなよミューを信じて」

監督「まあ…そう言うなら…」

監督「よし、よーいアクション」

女「どなた?」

ミュウ「泥棒だよ」

女「泥棒さん?」

ミュウ「こんばんは花嫁さん」

女「あなたはあの時の方ですね」

ミュウ「忘れ物だよ」

女「まあ、このためにわざわざ?伯爵に見つかったら…」

ミュウ「なあに、狙い狙われるのが泥棒の本性だよ」

ミュウ「仕事が終われば帰るよ」

女「お仕事…」

女「私に何か差し上げられる物があればよいのですが…」

女「あっこれを…」

ミュウ「ノンノンノン、ミューの獲物は悪い魔法使いが高い塔のてっぺんにしまい込んだ宝物」

ミュウ「どうかこの泥棒に盗まれてくれないかな」

女「私を?」

ミュウ「金庫に閉じ込められた宝石たちを救いだし、無理やり花嫁にされようとしている女の子は緑の野に放してあげる」

ミュウ「これみんな泥棒の仕事なんだよ」

女「私を自由にしてくださるの?ありがとう…とてもうれしいの」

女「でもあなたは我が家の恐ろしさをご存じないのです、どうかこのまま帰って」

ミュウ「ああ何ということだ、女の子は悪い魔法使いの力を信じるのに泥棒の力を信じてくれないなんて」

ミュウ「その子が信じてくれたら泥棒は色が青くなったり光輝くことだってできるのに」

ミュウ「うっうっ…うむむむ~」

ゴゴゴゴゴゴゴ

監督「な、なんだ建物が揺れて…ちょっカットカット!何しようとしてるの!」

バキッ

監督「うわっ僕のメガホンが砕けた!?」

ミュウ「くすくす」

ミュウ「今はこれが精一杯」

監督「ぼ…僕のメガホンがぁ…」

マギアナ「ギアナが珍しく真面目にやってると思えば…」

監督「メガホン…」

マギアナ「あなたにはまだヒゲがあるじゃないですか」

マギアナ「それともその唯一あなたに残されたものもなくしてあげましょうか」

ナツメ「監督別にヒゲだけの人じゃないよ」

マギアナ「では他に何が?」

ナツメ「……」

監督「ナツメ君!何か言ってよ!」

メイ「監督はヒゲとメガホンだけの人じゃないですよ!」

監督「おおっメイ君!」

メイ「監督はけっこう男らしいところもあるんですよ」

メイ「ほら体つきだってがっしりしてます」

メイ「これ脂肪じゃなくて筋肉ですよ」

監督「まあ趣味筋トレだからちょっと自信はあるけど」

メイ「この太い腕で抱きしめてくれたときとか耳元で甘い言葉をささやいてくれたり」

監督「ちょっと何言ってんの」

コトネ「何?あんた枕でもやってたの?」

メイ「なぜそれを!?」

監督「やってない!やってない!」

コトネ「わかってますよ、こいつの冗談でしょ」

監督「冗談じゃ済まされないよ…」

メイ「わかってたのにひどいですね、たしかに私もレッドさんみたいな人がいいんですけどね」

メイ「ところで今何やってるんですか?」

監督「主役のオーディションをやってるんだ」

メイ「へえ」

メイ「って!か、監督…っ!こ、これ…みんな幻の…」

メイ「すごいです監督!監督が集めたんですか!初めて尊敬しました!」

監督「今サラッとちょっとひどいこと言ったよね」

監督「僕が集めたんじゃないけど、流れで集まってくれてね」

監督「それで誰が主役をやるかもめてこうして決めることになったんだ」

監督「さて、そろそろ再開しようか」

監督「次はディアンシーさんだね」

監督「よーい」

ディアンシー「ちょっとお待ちになって」

監督「ん?何か?」

ディアンシー「やはりここでやらなければいけませんか…?」

マギアナ「主役をやりたくなければけっこうですよ」

マギアナ「では次の方」

ディアンシー「あたくしはやらないとは言っていません」

ディアンシー「ですがこの者どもに見られながらやるのは…」

監督「そう言われてもね…」

マギアナ「自身がないのならやめたらどうですかぁ~~~~~?」

ディアンシー「くっ…!」

ディアンシー「わかりましたわ、なら見せつけてあげますわアタクシの女優魂を!」♪Wedding March Part. 2

ディアンシー「さあヒゲ!始めなさい!」

監督「その前に音楽は消してね…」

監督「はい、よーいアクション!」

ディアンシー「この技を受けてみなさい!」

ディアンシー「5メガネ!!」

男「なんの!わりばし!!!」

ディアンシー「な…フェイントですって!?」

ディアンシー「ならこの明太子は使えない!!」

男「そしてこのウーロン茶で俺のコンボは完成する」プシュ

ディアンシー「しまった、暗黒コンボか!」

ディアンシー「仕方ないわ!ここで雑巾を発動するわ!」

男「バカな!2枚もだと!?こいつ正気か!?」

男「ちいいっ!」

ディアンシー「アイルトンセーナー!!」

男「くっ…俺の5目半負けか…」がくっ

ディアンシー「フチなしのメガネならあたくしがやばかったですわ…」

男「アンチルールによりウーロン茶をかぶるぜ」

男「次はキサマがステージを決める番だ!さっさと領収書を切れ」

ディアンシー「領収書は切りませんわ」ぺしっ

ディアンシー「使い方がわかりませんからね」

男「バカな!自殺行為だぞ!!」

ディアンシー「メガネがあればそれでよろしくてよ」

男「なるほど、ヒットポイント回復に当てるというわけか」

男「ならば俺はセカンドコートからいくことにするぜククク…」

ディアンシー「外道ね」

ディアンシー「それでは二回戦を始めますわよ」

男「いつでも来い」

スゥ スゥ ストン

二人「ポン!!!!」

ディアンシー「二回戦は引き分けね」

男「だが今の戦いで俺はヤクルトを3本手に入れた」

ディアンシー「六本木六本木」

男「モスコミュールモスコミュール」

監督「カ…カット…」

ディアンシー「はー…はー…」

ディアンシー「ど、どうよ!これがあたくしの本気よ!」

マギアナ「次の方どうぞ~」

ディアンシー「なんで次行くのよ!」

マギアナ「ごめんなさいね、見てほしくなさそうだったので見てませんでしたわ」

ディアンシー「くっ…この…!」

ディアンシー「ヒゲ!キューアールのどこが平等な目で見てるっていうの!」

監督「うん…マギアナさんそれは…」

マギアナ「冗談ですわ、きっちり録画しておきましたから」

マギアナ「この通り」

ディアンシー『5メガネ『5メガネ『5メガネ『5メガネ『5メガネ『5メガネ『5メガネ

ディアンシー「何回再生してるの!壊れてるでしょ!」

メイ「もしかしてこういうの全員分やるんですか?」

ナツメ「ええそうよ」

レッド「ナツメも含めてね」

メイ「ナツメさんもやったんですか?」

レッド「うん、新しいナツメが見れた気がする」

メイ「新しいナツメさん…?」

ナツメ「余計なことは言わなくていいの」

ナツメ「そもそもみんな台本がランダムだからキャラと違う役ばかりやってるんだし…」

ナツメ「あ、シェイミ以外」

メイ「シェイミはあってたんですか」

メイ「ええ~なんだろう、あの可愛いフォルムだから…なんでも吸い込む桃球とかですか?」

ナツメ「想像にまかせるわ…」

監督「次はジラーチさんか…」

マギアナ「……」

監督「なんとかなればいいんだが…」

ジラーチ「ボクすごい自信あるよ」

マギアナ「ではやってもらいましょうか…」

監督「そうだね…」

監督「それじゃあいくよ、よーいアクション」

ジラーチ「すまないね、えっと…キミを驚かせるつもりじゃなかったんだ」

ジラーチ「せめてキミに見つからないように…こ、コナゴナにしておいたほうがよかったかな」

男「ジラーチ…」ぐっ

男「いつからだ…」

ジラーチ「もちろん最初からだよ」

ジラーチ「ボクがたいちょーになってから彼以外を…うん、思ったことはない」

男「それじゃあいままでずっと…みんなだましてやがったのか」

ジラーチ「だましたつもりはないよ」

ジラーチ「ただキミたちが理解していなかっただけだよ」

ジラーチ「ボクのほんとーの姿を」

男「理解していない…」

男「あいつは…てめえに憧れ…てめえの少しでも近くにいたくてここに入り」

男「てめえの役に立ちたいと、それこそ死に物狂いでやっとの思いで副隊長になったんだぞ」

ジラーチ「知ってるよー、自分に憧れを抱く人間ほどほにゃららしやすいものはないのだ」

ジラーチ「いい機械(誤字)だ、一つ覚えておきたまえ」

ジラーチ「憧れは理解から最もとな…遠い感情なのさ」

男「ジラーチ、俺はてめえを殺す」

ジラーチ「あんまり強い言葉は使わない方がいい、弱く見えるよ」

男「うおおおお」

ジラーチ「アイヘwww」

監督「…カット」

ジラーチ「か~んぺき~!」

マギアナ「……」

監督「……」

マギアナ「もう何も言いません…」

監督「うん…」

マギアナ「次いきましょう」

監督「そうですね」

監督「次、セレビィさん」

監督「それじゃ、よーいアクション」

セレビィ「自分が嫌いなのね…だから人も傷つける」

セレビィ「自分が傷つくより人を傷つけた方が心が痛いことを知っているから…」

セレビィ「でも、どんな思いが思いが待っていても…それはあなたが自分一人で決めた事だわ、価値のあることなのよ」

セレビィ「あなた自身のことなのよ…誤魔化さずに自分に出来ることを考え償いは自分でやりなさい」

男「セレビィさんだって…他人のくせに…」

男「何もわかってないくせに!」

セレビィ「他人だからどうだって言うのよ!!」

セレビィ「あんたこのままやめるつもり!?」

セレビィ「今、ここで何もしなかったら…私許さないからね…」

セレビィ「一生あんたを許さないからね」

セレビィ「今の自分が絶対じゃないわ…後で間違いに気付き、後悔する…」

セレビィ「私はその繰り返しだった…ぬか喜びと自己嫌悪を重ねるだけ…」

セレビィ「でも、そのたびに前に進めた気がする…」

セレビィ「もう一度サイホーンに乗ってけりを付けなさい」

セレビィ「サイホーンに乗っていた自分に…何のためにここに来たのか…」

セレビィ「何のためにここにいるのか…今の自分の答えを見つけなさい…」

セレビィ「そして、けりをつけたら、必ず戻ってくるのよ…」

セレビィ「約束よ、いってらっしゃい」

セレビィ「……」

セレビィ「大人のキスよ、帰ってきたら続きをしましょ」

監督「カーット!」

マギアナ「久しぶりにまともなのを見た気がしますわ」

ディアンシー「あたくしの演技がまともではないと?」

マギアナ「それはあなたのご想像にお任せしますわ」

レッド「今のはよかったと思う」

ナツメ「うん、けっこう合ってたしね」

ナツメ「セレビィって意外と上手なのね」

セレビィ「ふふ、驚いた?私ってやろうと思えばなんでもできるの」

セレビィ「私が主役になるかもね」

マギアナ「悪い流れが消えましたね」

マギアナ「ヒゲ、次はどなたがやるのですか?」

監督「えっとマナフィさん…」

マギアナ「……」

監督「と、とにかくやろう…」

監督「よーいアクション」

マナフィ「ねえどこまで行くの?」

マナフィ「いいかげんにしてよ」

マナフィ「これ以上離れる必要はないでしょ」

男「そうだな…」

マナフィ「やれやれどうもこの地方の人たちは死にたがりやが多いようだね」

マナフィ「困ったものだよ」

男「……」

男「はああっ!」

マナフィ「へえ」

マナフィ「これはすごい合計種族値420まであがったよ」

マナフィ「なるほどたしかにこれまでのコイキングとは違うみたいだね」

マナフィ「おどろき~」

マナフィ「すばらしい戦闘力だね、さすがは戦士タイプというだけはあるよ」

マナフィ「部下に欲しいぐらいだよ」

男「ぐっ」

マナフィ「参考にこれから君が戦おうとしているぼくの種族値を教えてあげる」

マナフィ「ぼくの合計種族値は53万だよ」

マナフィ「でももちろんフルパワーで君と戦ったりはしないから、心配しないでね」

監督「カット」

マギアナ「どうなるかと思いましたがまだまともでしたね」

監督「まとも…」

監督「もうマギアナさんがそう言うならそれでいいです…」

ナツメ「……」

レッド「どうしたの?難しい顔して」

レッド「心配しなくても一番はナツメだよ」

ナツメ「あ、うん…だといいけど…」

ナツメ「まだみんな終わってないし、これ第一審査って言ってたじゃない」

ナツメ「まだわからないわよ」

ナツメ「それに私が考えてたのはそういうことじゃなくて本当にこれで映画が撮れるのかっていう心配をしてたの…」

男「う…ま…まだだ!」

男「た…たとえ我が秘孔が表裏逆と判明しても正確には俺の秘孔の位置はわかるまい!」

男「ハートゴールドの将の体に傷をつけた罪はつぐなってもらうぞ!」

マーシャドー「その秘孔の謎をおおう鎧もすでにはがれている」

男「な…なにィ!」

男「ぐああ!こ…これは!!」

マーシャドー「経絡とはいわば血の流れ」

マーシャドー「秘孔とはその要髄」

マーシャドー「もはやきさまは帝王という鎧をはがされた裸の鳥!」

男「ふっふふ…」

男「だが俺は炎飛行タイプ最強の男!」

男「見ろ!たとえ秘孔が判明しようと闘気だけでこの俺を倒すことはできぬ!」

男「はぁ!」グググ

男「ふふふ…きさまに俺を倒す秘孔はつけぬ!」

男「この俺に致命の拳を突き入れることはできぬのだ!」

男「はぁ~!」

男「うっ…なっ!?と…翔べぬ!は…羽が!!」

マーシャドー「ホウオウすでに翔ばず!」

マーシャドー「きさまは翼をもがれたのだ!」

男「ふっくく…そうか…」

男「鎧もはがれ翼までもがれたというわけか」

男「だが!俺は炎飛行タイプの帝王!」

男「ひ…退かぬ!媚びぬ!省みぬ!!」

監督「カットOK!」

ナツメ「あきらかに相手の人と比べてセリフ数少なくない?」

監督「それは台本によってランダムだから…」

マギアナ「それよりそろそろ飽きてきましたわね」

マギアナ「もうちゃっちゃとやってください」

マギアナ「なんなら二人同時でいいのではないですか?」

メロエッタ「あなたは何を言ってるの」

メロエッタ「このワタクシがまだやっていないというのに」

マギアナ「あなたがやっていようといまいと飽きてきましたわ」

監督「マギアナさん飽きないで、まだ終わってないから」

マギアナ「では早くしなさい」

監督「えっと…次はフーパさんだ」

監督「よーいアクション」

男「ひゃーっひゃっひゃ!」

男「俺の勝ちだー!」

フーパ「何勘違いしているんだ?」

男「ヒョ?」

フーパ「まだおれの攻撃は終了してないぜ!」

男「なーに言ってんだ、もうお前は攻撃を終了したじゃないか」

フーパ「速攻魔法発動!狂戦士の魂!」

男「狂戦士の魂!?」

フーパ「持ち物を捨て効果発動」

フーパ「これでモンスター以外のカードが出るまで何枚でもカードをドローして墓地に捨てるカード」

フーパ「そしてその数だけおれは追加攻撃できる!」

男「えっ普通にずるい」

フーパ「さあ行くぜ!」

フーパ「まず一枚目!おでまし!」

フーパ「モンスターカードを墓地に捨て、追加攻撃いじげんホール!」

男「うぎゃああああ」

フーパ「二枚目おでまし!モンスターカード!」

男「うわあああああ」

フーパ「三枚目!モンスターカード!」

男「ぐわあああああ」

フーパ「おでまし!モンスターカード!」

男「ぐぎゃああああ」

フーパ「おでまし!トラップカード!」

男「ぐええああああ」

フーパ「おでまし!モンスターカード!」

男「ぎゃあああああ」

フーパ「おでまし!モンスターカード!」

女「もうやめて!フーパ!」

フーパ「HA☆NA☆SE!!」

監督「カット」

ナツメ「うん…まあ…うん…」

コトネ「悪くはないと思うんですけどね…」

メロエッタ「ふふふ、ここまで見せてもらったけどやはりワタクシとあなたの一騎打ちになりそうね」

ナツメ「私はそう思わないけど…」

メロエッタ「そこで見ていなさい」

メロエッタ「ポケモン界史上最高の女優の演技をね!」

メロエッタ「ヒゲ、始めなさい」

監督「あ、はい…」

監督「いきますよ」

監督「よーいアクション!」

マギアナ「結果発表おおお!」

監督「いやまだ一次審査が終わっただけだよ」

メロエッタ「……」

メロエッタ「え…?」

監督「それじゃあ第二審査は…」

メロエッタ「ちょっと待ちなさい!」

監督「どうしたの?」

メロエッタ「や…まだワタクシやっていないでしょ!」

監督「え?やったよね?」

マギアナ「ええ、終わりましたよ」

マギアナ「ただし私がカットしておきました」

メロエッタ「何してんだぁぁ!」

>>348
シェイミはメタルギアじゃないかな

ジラーチ「まあまあ、おちつきなよ」グイッ

メロエッタ「ぎゃっ」

メロエッタ「何すんの、髪をひっぱるな!」

ジラーチ「ハツネはいつもだけど怒りすぎだよ」

マナフィ「ニシキノのいうとーり」

マナフィ「普段からそんなんじゃ疲れちゃうよ」

メロエッタ「……」

メロエッタ「あんたたちがいないところじゃここ50年ぐらい怒った記憶がないんだけどね…」

ジラーチ「じゃあたまには怒の感情も必要だよ」

マナフィ「よかったね」

メロエッタ「……」

監督「よし、それじゃあ第二審査を始めよう」

監督「第二審査は歌だ!」

ナツメ「歌ぁ!?」

レッド「ど、どうしたのナツメ…?」

ナツメ「いや…歌はその…私あんまり…」

ナツメ「監督、歌なんて映画に関係ないじゃないですか」

メロエッタ「ホーッホッホッホ、どうやら自信がないようね」

ナツメ「うっ…」

監督「今回の映画は今までのものとは全く違うからね」

監督「これだけのポケモンをまとめるとなるとそれぞれの個性や性格を把握しておかないといけない」

監督「僕はその人の歌声を聞けばその人の好きなものから性格、生まれ育った環境やピッタリな役柄、趣味など、いろいろなことがわかるんだ」

メイ「監督にそんな能力が…」

ナツメ「じゃ、じゃあ私のことはもうよくわかってるじゃないですか」

監督「いや、みんなやるからナツメ君も、ね?」

監督「歌うのは自分の一番自信のあるものでいいよ」

監督「順番はそうだな…さっきと同じでいいか」

レッド「じゃあナツメからか」

レッド「がんばって」

ナツメ「う…うん…」

監督「それじゃあいってみよ!」

ナツメ(一番自信のある歌って言われてもね…)

ナツメ(歌自体が…)ピッ

ナツメ「……」

~♪

ナツメ「なかまーのかず~はそりゃやぱーりぜたーいがちーりおおいほうが~いいー」

~~~~~~~

ナツメ「めざーしてーがんばろ~」

ナツメ「……」

デケデケデケ デンッ 21点

レッド「……」

コトネ「……」

メイ「……」

監督「……」

ナツメ「……」

ナツメ「なんだ、バカヤロウ」

レッド「たしかに特徴的な歌だったけど俺は好きだよ」

ナツメ「い、いいわよそんな…」

ナツメ「下手なのは私が一番よくわかってるし」

レッド「うん、そうだね」

ナツメ「う…」

レッド「たしかにナツメの歌は下手かもしれない…っていうか下手だね」

レッド「でも上手だから好きで、下手だから嫌いってもんじゃないよ」

ナツメ「レッド…」

コトネ「はぁ…いいなあっち」

コトネ「あいつもレッドさんぐらい…」

メイ「何を言ってるんですか?」

コトネ「いや、なんでも」

監督「…さてあっちは置いといて続けようか」

シェイミ「よしワガハイだな」ピッ

シェイミ「おいヒゲ」

監督「はい?」

シェイミ「わかるだろ、四足歩行なんだからマイクを持て」

監督「ああ…はい」

~♪

シェイミ「これでおよしよ、そんなに強くないのに…」

デケデケデケ デンッ 89点

ビクティニ「何もないな~誰もいないな~…」77点

~~~~~~~~

ミュウ「I want you~I need you~Ilove you~頭のな~か~…」56点

~~~~~~~~

ディアンシー「手のひらで震えた、それが小さな勇気になっていたんだ…」97点

~~~~~~~~

ジラーチ「どっきりどっきりDON DON!!不思議なチカラがわいたらどーしよ?…」90点

~~~~~~~~

セレビィ「懐かしいにおいがした、すみれの花時計…」88点

~~~~~~~~

マナフィ「GO!GO!Muscle!リングに稲妻走り~…」69点

~~~~~~~~

マーシャドー「行って来まーす、今日も元気にドカンときめたらヨーラン背負ってリーゼント…」74点

~~~~~~~~

フーパ「君の手で切り裂いて、遠い日の記憶を…」83点

マギアナ「みな楽しそうですね」

マギアナ「本当にこれでわかるのですか」

監督「もちろんです、まかせてください」

メロエッタ「ちょっと!またワタクシを飛ばす気!?」

マギアナ「わかってますよ…」

マギアナ「まあカットしてもよいのですが」

メロエッタ「いいわけないでしょうが」

マギアナ「わかってますよ、あなたの一番得意なものですからね」

マギアナ「仕方ないですが」

メロエッタ「なんで仕方ないのよ」

監督「ではメロエッタさん、曲を」

メロエッタ「わかってるわ」ピッ

メロエッタ「さあ者共聞きなさい、このワタクシの歌を!」

~♪

メロエッタ「大胆不敵にハイカラ革命、磊々落々反戦国家…」

~~~~~~~

メロエッタ「此処は宴鋼の檻、さあ光線銃を撃ちまくれ」

デケデケデケ デンッ 100点

監督「おお~っ」

マギアナ「これだけが取り柄ですからね」

メロエッタ「これだけってどういうことよ!」

ナツメ「うう…やっぱりみんあ上手…」

レッド「みんな…うーん、まあナツメよりは点数高い」

レッド「本当に上手だったのもいるけど」

メロエッタ「ヒゲ、審査は一体いくつまであるの?」

監督「ああ、次が最後ですよ」

メロエッタ「そう…だいたいはもう決まっているの?」

監督「いえ、3つの審査を総合して考えるので、まだ全員にチャンスはありますね」

>>349
正解です

監督「最終審査はクイズだ!」

全員「クイズ!?」

監督「ポケウッドの映画は普通の映画と違う!」

監督「知識だって必要だ」

監督「主役になればそれだけセリフも多くなる」

監督「そうなると状況に応じた選択をできないようじゃ務まらないからね」

監督「それじゃあ早速第一問」

ピンポーン

全員「!?」

ミュウ「西暦二千年地球に激突するという説が出て話題となった小惑星の名前は何か」

ミュウ「答えはトーチタス」

監督「せ…正解…」

監督「何で…」

ミュウ「くすくす」

マギアナ「今のはギアナが問題を未来予知したんでしょう」

レッド「それズルじゃん」

監督「そうだね…それは確かに」

監督「今回は認めるけど、次からはそういうのはなしで」

ミュウ「しょーがないなー」

ナツメ「ていうか監督!ポケモンに関するクイズじゃないんですか!?」

ナツメ「なんで一発目からこんな問題…」

ナツメ「もしかして全部こういった問題なんですか?」

監督「いやもちろんポケモンに関する問題もあるよ」

監督「いろいろなジャンルの問題をミックスしてるから、これはたまたまだよ」

監督「第二問、おっこれはポケモンの問題だね」

ナツメ(ポケモンの問題ならまだ私が一番…)

監督「ポケットモンスターアドバンスジェネレーションの放送期間は何年何月何日から何年何月何日まで?」

ナツメ「……」

ピンポーン

監督「はいセレビィさん」

セレビィ「えっと」

ピンポンピンポンピンポン

ディアンシー「早く解答権を移しなさいよ」

シェイミ「連打なら負けん!」

セレビィ「2002年11月21日から2006年9月14日」

監督「正解っ!」

ナツメ「この世界の話じゃない…」

監督「続いて第三問」

監督「ピクシー・アニメーション・スタジオによる1995年公開されたアニメーション映画」

監督「カウボーイハットをかぶったポッポ人形のポッディや最新の宇宙ヒーローのオニ・スズメイヤーが…」

ナツメ「!」

ナツメ(これなら…!)

ピンポーン

ナツメ「なっ!?」

監督「早かったのはメロエッタさん」

メロエッタ「トリ・ストーリー」

監督「正解!」

メロエッタ「ふっ」

ナツメ「くっ…」

――――――――――

監督「ラスト!第500問!」

ナツメ「……」ぐったり

レッド「ナツメ、がんばって最後だよ」

ナツメ「そうよね…これで最後…」

監督「僕の相棒であり、一番好きなポケモンと言えば?」

ナツメ「監督の手持ちなんか知らない…」

ピンポーン

ジラーチ「ボク~!」

監督「一応言ったつもりなんだけど、僕の相棒のポケモンだよ」

監督「君は幻のポケモンだし持ってるわけないよね」

監督「ヒントは」

ピンポーン

ビクティニ「ヤドン!」

監督「ブー」

監督「このままじゃ難しいだろうからヒントを」

ピンポーン

マナフィ「コクーン」

監督「えっと…ヒントを」

ピンポーン

ジラーチ「ゼブライカ」

ピンポーン

マナフィ「クリムガン」

監督「…正解」

マナフィ「わーい、あたったー」

監督「じゃ、じゃあこれで最終審査終了」

ナツメ「やっと終わった…最後のなんて本当に関係のない問題だったし…」

マギアナ「結果発表おおお!」

監督「いや、今日はもうこれで終わり」

監督「みんな疲れただろうし結果発表は明日で」

監督「役やシナリオもそのときに言うから」

監督「じゃあ今日はこれで解散、おつかれ」

ナツメ「はぁ…疲れた…」

レッド「大丈夫?」

ナツメ「うん…」

レッド「おいしいものでも食べに行く?」

ナツメ「あなたの奢りかしら?」

レッド「うん」

ナツメ「えっ!?」

レッド「なんでおどろくの…」

レッド「コトネちゃんも行くよね?」

コトネ「はい、もちろんです!」

メイ「やったーレッドさんのおごりだー」

コトネ「あんたは誘われてないでしょ」

メイ「え~!」

レッド「いいよ、みんなで行こう」

メイ「レッドさん…!」

セレビィ「えっみんな行っていいの?」

セレビィ「ねえみんな!レッドが好きなだけごはん食べていいからついて来いってさ!」

レッド「えっ」

ジラーチ「ほんと~?ひゃっは~!」

マナフィ「焼肉かな~?お寿司かな~?」

レッド「ちょっ…ちょっと…」

ナツメ「レッド…今度はあなたが大丈夫…?」

レッド「え…っと…」

ミュウ「ほら何してるのー、いこいこー!」ぐいぐい

ナツメ「…足りない分はなんとかしてあげるわ」

レッド「ありがと…」

――――――――――

レッド「……」

ナツメ「げ、元気出してよ」

ナツメ「今回の映画が成功したらお小遣いいっぱいあげるから、ね?」

レッド「ほんと…?」

ナツメ「うん、それで今度は私がごはんに連れて行ってあげるわね」

レッド「ありがとう」

レッド「……」

レッド(あれ?それっていつも通りじゃ…)

翌日

監督「やあみんなおはよう!」

監督「きっちりシナリオと役も考えてきたよ」

監督「僕が一晩でやりました」

マギアナ「さすが監督」

マギアナ「私たちに出来ないことを平然とやってのける」

マギアナ「そこにシビれる、あこがれるー(棒)」

監督「ふっほめすぎだよ」

監督「まあ、それほどでもありますがね」

ジラーチ「ねえキューアール、今のなに?」

マギアナ「ヒゲに言ってほしいって言われたんです」

監督「それじゃあ発表するよ!」

監督「主役は――」

――――――――――

監督「すばらしい映画が撮れた…」

監督「もう思い残すことはない…」

監督「我が生涯に一片の悔いなし!!」ドゴーン

監督「……」

マナフィ「……」ぴとっ

マナフィ「20時15分なんとかです」

ビクティニ「たしかごりむちゅうですだよ」

マナフィ「どういう意味なの?」

ビクティニ「ゴリに夢中だからゴーリキーに夢中ってことでしょ」

マナフィ「わあ、コンバトラーってかしこーい!」

レッド「終わったね、お疲れ様」

ナツメ「うん」

セレビィ「なかなか楽しかったね」

ナツメ「そうね、私もこんな映画は初めてだったし」

メロエッタ「ねえあなた」♪The Imperial March

ナツメ「メロエッタ…なに?」

メロエッタ「……」

メロエッタ「負けたわ」

ナツメ「え?」

メロエッタ「負けたって言ってるの、ワタクシが負けを認めるなんてアキヒロ以来ね」

メロエッタ「ああ、アキヒロってのはワタクシたちのまとめ役みたいな方のことよ」

セレビィ「アキヒロって呼んでるの君だけだよね」

メロエッタ「全員呼び名が違うから気にしなくてよろしい」

メロエッタ「アキヒロはワタクシたち全員をも超える力を持つポケモンなの」

メロエッタ「だからワタクシは負けを認めたんだけど…」

メロエッタ「まさか人間に負けを認める日が来るとはね…」

メロエッタ「あなたしかいないわ、受け取りなさい」

ナツメ「ボール?」

セレビィ「ハツネまさか…!?」

ナツメ「えっ、な、何が起こるの?」

セレビィ「私たちはモロから人のパートナーを持つよう言われてたんだけどハツネはまだ一人も作らなくてね」

レッド「モロ…?」

メロエッタ「アキヒロのことよ」

ナツメ「じゃあこのボールは私を?」

メロエッタ「ええ、あなたをワタクシのパートナーにするわ」

ナツメ「…で、私は何をするの?」

メロエッタ「いや、あなたじゃなくてワタクシが…」

メロエッタ「……」

メロエッタ「何をする…?」

メロエッタ「タマネギ、あなたは何をしていたの?」

セレビィ「私はお願いを聞いてあげてたりしたね、未来に行ったり過去に行ったり」

セレビィ「ハツネって歌以外に何かあるの?」

メロエッタ「……」

メロエッタ「……」

メロエッタ「…ふぅ」

セレビィ「ないんだね」

ナツメ「別に私は何かしてほしいってのは特にないから変に考えなくていいわよ」

メロエッタ「それでこそワタクシのライバルね」キリッ

セレビィ「なんでここでそんな態度とれるの…?」

レッド「変わったポケモンだね…」

ナツメ「ここにいる11匹は全部変わってると思うけど」

ナツメ「珍しいとかじゃなくていろいろなことが…」

セレビィ「私は普通でしょ」

メロエッタ「それはないわね」

セレビィ「あんたに言われたくないね」

翌日

ナツメ「これからカントーに帰るけど、本当に来るの?」

メロエッタ「当たり前でしょ、ワタクシはあなたのパートナーなのよ」

ナツメ「やっぱりそういうことなのね」

ナツメ「わかった、これからよろしくね」

メロエッタ「ふん、足ひっぱらないでよね」

ナツメ「努力するわ」

ナツメ「それじゃフーディン、帰りもお願いね」

フーディン「テレポート」

シュン

ミュウ「……」

ミュウ「くすくす」

シュン

翌日・ヤマブキジム

メロエッタ「退屈ねー、やることがないわ」

ナツメ「当たり前でしょ、ジムバトルであなたを出せるわけないじゃない」

メロエッタ「じゃあワタクシは何をしていればいいのよ」

セレビィ「BGMでもやってれば」

メロエッタ「……」

メロエッタ「ずっと気になってたけどなんでタマネギがいるの」

メロエッタ「あんたナツメのパートナーじゃないでしょ」

セレビィ「うん違うよ」

セレビィ「でも私の次のパートナーはここにいるんだもん」

メロエッタ「…はぁ?」

ナツメ「……」

セレビィ「ナツメに何かあったら大変だからね」

セレビィ「今はナツメを守るのが私の役目だから」

メロエッタ「それはワタクシの役目よ」

メロエッタ「あんたは廃墟で竹でもかじってればいいのよ」

セレビィ「信用できる相手が言えば安心でして任せられるんだけどね~」

メロエッタ「……」

セレビィ「ふふ」

ナツメ「やめなさい」

ナツメ「ケンカしないの」

セレビィ「まだ何もしてないよ」

ナツメ「しようとしてた」

ナツメ「友達なんでしょ、もうちょっと仲良くしなさいよ」

メロエッタ「……」

セレビィ「そうね、けんかしてもいいことないし」

夕方

メロエッタ「はぁ…ほんと退屈だった」

メロエッタ「やることと言ったら誰か来たら隠れるぐらい」

メロエッタ「こんなこと毎日やってるわけ?」

メロエッタ「よく飽きないわね」

ナツメ「別に私はちゃんと仕事してるから、隠れたりもしないし」

ガチャ

ナツメ「ただいまー」

ナツメ「!?」

ナツメ「な…なにこれ…」

セレビィ「わあ、家中めちゃくちゃだ」

ナツメ「レッド!いないのレッド!?」

しーん

セレビィ「いないみたいね、気配が感じられない」

メロエッタ「携帯か何か連絡手段はないの?」

ナツメ「うん、電話してみる」

プルルルルル

~♪

メロエッタ「鳴ってるのこの携帯よね」

ナツメ「あっそれレッドの…」

セレビィ「携帯を携帯してないなんて」

ナツメ「……」

ナツメ「レッドのモンスターボールもない」

ナツメ「どういうこと…?」

メロエッタ「家出とかじゃないの」

ナツメ「…!」

セレビィ「なるほどねぇ」

セレビィ「しかも家を荒らしてなんて」

セレビィ「レッドに何かしたの?相当だよこれは」

ナツメ「そんな…私何も…」

ナツメ「……」

メロエッタ「……」

メロエッタ「今はどうしてあいつがいなくなったかを考えるんじゃなくて探してみるべきじゃないの」

ナツメ「…メロエッタ」

ナツメ「そうよね、まずはレッドに会ってみなきゃ」

メロエッタ「行先とか知ってそうな知り合いはいないの?」

ナツメ「グリーンなら知ってるかも」

ナツメ「さっそく電話してみる」

プルルルルル ガチャ

エリカ「はいオーキドです」

ナツメ「あ、もしもし、えっとヤマブキジムのナツメです」

エリカ「あら、どうしましたナツメさん」

ナツメ「エリカ…あのそっちにレッド行ってない?」

エリカ「レッドさんですか?いいえ、来てませんが」

ナツメ「そう…」

ナツメ「じゃあグリーンいない?レッドがどこ行ったか聞きたいの」

エリカ「わかりました、グリーンさんに代わりますね」

グリーン「もしもし」

グリーン「レッドのことだよな、何かあったのか?」

ナツメ「わからない、今日ジムから帰ってきたらいなくなってたの」

グリーン「連絡はとれねえのか?」

ナツメ「うん、携帯も置きっぱなし」

グリーン「携帯を携帯しねえとはな」

ナツメ「それもう聞いた」

グリーン「え?」

ナツメ「いや、何も」

ナツメ「レッドの行きそうなところとかはわからない?」

グリーン「あいつの行きそうな場所ねえ…」

グリーン「お前があいつに関して知らないことを俺が知ってるわけもないけどな…」

グリーン「何かあいつとあったのか?」

ナツメ「ないから困ってるのよ…」

グリーン「そっか…」

グリーン「わかった、俺の方でもいろいろ探してみるよ」

ナツメ「うん、ありがとう」

ナツメ「グリーンも知らないのか…」

ナツメ「他に知ってそうな人は…」

ナツメ「……」

ナツメ「いないか」

セレビィ「手掛かりなしね」

メロエッタ「どうするの?」

ナツメ「探しに行く」

ナツメ「どこにいるか、レッドの目的が何なのか何もわからないけど、とにかく探すの」

セレビィ「もし見つけたとしてもレッドが本当に嫌で家出していたらどうするの」

ナツメ「……」

ナツメ「それはあの人が決めたことだから、そうだったら引き留めたりしない」

ナツメ「ただちょっと話がしたいかなーって程度よ」

メロエッタ「話がしたいためだけにどこにいるかもわからない人を探すなんてね」

ナツメ「面倒でしょ私」

メロエッタ「…いいわ、手伝ってあげる」

メロエッタ「もちろん、あんたも協力しなさい」

セレビィ「うん、いいよ」

セレビィ「どこから探すの?」

ナツメ「レッドの行きそうな場所をかたっぱしからあたって行く」

メロエッタ「手がかりがないならそれしかないわね」

ナツメ「出て来てフーディン」

ナツメ「レッドの行きそうな場所にひたすらテレポートよ」

フーディン「ラジャー」

シュン

――――――――――

セレビィ「わあ…もう真っ暗だよ」

メロエッタ「まだ探すの?」

フーディン「ゼエ…ゼエ…」

ナツメ「……」

ナツメ「そうね、家の片づけしないと」

ナツメ「それにもしかしたらレッドが帰ってきてるかもしれないし…」

セレビィ「でもそれなら何か連絡が来てるんじゃない?」

ナツメ「……」

ナツメ「フーディン帰るよ」

シュン

ナツメの家

セレビィ「あれ、電気ついてるよ」

ナツメ「…!」

ガチャ

ナツメ「レッド!」

レッド「あ、遅かったね、おかえり」

ナツメ「…よかった」

レッド「ん?どうしたの」

ナツメ「ううん、なんでもない」

レッド「そうだごはんできてるよ、早く食べよ」

ナツメ「うん」

セレビィ「家がきれいになってる、もしかして…」

メロエッタ「……」

メロエッタ「ナツメ、タマネギ耳をふさぎなさい」

ナツメ「え?」

メロエッタ「ハイパァァボイスゥゥゥゥゥゥ!!!」

レッド「……」にやっ

ギュルン

メロエッタ「ハイパァァボイスゥゥゥゥゥゥ!!!」

セレビィ「ふぅ…同じ威力で相殺されたから被害はほぼなくて済んだね」

セレビィ「家の中であれが通ってたらどうなってたことか…」

ナツメ「…え?」

ナツメ「レッドがいきなりメロエッタになって…メロエッタが二匹になって…」

メロエッタ「くすくす」

メロエッタ「ワタクシの姿でそんな笑い方をするんじゃない」

メロエッタ「あんたも好きなんだったらおかしいことに気づきなさい」

ナツメ「え…」

セレビィ「どうしてギアナがここにいるの?」

ナツメ「ギアナ?えっギアナ…?」

ギュルン

ミュウ「なんだ~バレてたんだ」

ナツメ「今度はミュウに…」

ミュウ「くすくす、ミューは本当のミュウだよ」

ミュウ「この通り」♪He's a Pirate

ナツメ「いや、この通りって言われても」

ナツメ「って、あなたが本当のミュウだろうと、そうでなかろうとどうでもいいの!」

ナツメ「レッドはどこ、知ってるんでしょ」

ミュウ「さあ?どこだろうね~」

ミュウ「くすくす」

ナツメ「……」

ナツメ「だったら私にも考えがあるわ」

ナツメ「いきなさいエーフィ!」

エーフィ「ウリャッ」

ミュウ「くすくす」

ぎゅるん

エーフィ「ウリャッ」

バンッ

セレビィ「や、やめなよ家の中だよ」

ナツメ「散らかれば元に戻せばいいだけ」

ナツメ「そのための超能力よ」

セレビィ「そのためじゃないと思うけど…」

メロエッタ「落ち着きなさい」

メロエッタ「いくらあんたが強くてもギアナには絶対にかなわないわ」

ナツメ「じゃあどうすれば」

メロエッタ「あいつに対抗するにはあいつと同等の力がいる」

メロエッタ「ワタクシが戦うわ」

メロエッタ「さあ指示を出しなさい」

ナツメ「メロエッタ、ありがとう」

メロエッタ「パートナーなんだから当たり前のことで礼なんか言わないの」

ナツメ「うん」

ナツメ「いくよ、メロエッタいにしえの…」

ガチャ

レッド「ふう…さっぱりした」

ナツメ「え?」

レッド「おかえり、何やってんの?」

ナツメ「レッド…本物…よね?」

レッド「?」

レッド「俺に偽物なんかいるの?」

ナツメ「そこ」

レッド「どこ?」

ミュウ「くすくす」

レッド「もしかしてミュウが何かしたの?」

ナツメ「うん」

ミュウ「ミューしらなーい」

レッド「ナツメは何かしたって言ってるよ」

ミュウ「うーん、忘れちゃった」

レッド「……」

レッド「だめだろミュウ、ナツメを困らせるようなことしちゃ」

ミュウ「どーして?」

レッド「どうしても」

ミュウ「わかったー」

レッド「うん、これでナツメを困らせるようなことはしないと思うから」

ナツメ「…ならいいけど」

ナツメ「ねえレッド、今日どこか出かけてたの?」

ナツメ「一回帰ってきたんだけどいなかった時間あったよね」

ナツメ「何してたの」

レッド「えっと買い物の時間かな」

ナツメ「部屋を散らかして?」

ナツメ「それに出かけるときはちゃんと携帯を持って行ってって言ってるよね」

レッド「あー…そ、それは…」

レッド「今日ミュウと友だちになったんだ」

レッド「それで、友だちになった経緯だけどご存知?」

ナツメ「存知ないわね」

ナツメ「ねえ私の質問どこ行ったの」

レッド「いや、答えだから聞いてくれ」

ナツメ「わかった話して」

レッド「しのびねぇな」

ナツメ「構わないわよ」

レッド「えっと、部屋を掃除してたんだ」

レッド「そしたら急にミュウが現れてイタズラするんだよ」

メロエッタ「いつも通りね」

レッド「止めようとしたら暴れるからさ」

レッド「…俺のやり方もちょっと悪かったかもしれないけど」

ナツメ「何したの」

レッド「…バ、バトルした」

ナツメ「それぐらい別に」

レッド「家の中でだけど…」

ナツメ「……」

レッド「ごめん!」

レッド「でもこの通りきれいにしたからさ」

レッド「壊れたものもミュウが直したから」

ナツメ「…被害がなくなったのなら気にしないわよ、そんなこと」

レッド「え、いいの?」

ナツメ「うん、何も壊れてないんでしょ」

レッド「よかった、怒られるかと思った」

セレビィ「ナツメもさっき家の中でむぐっ」

レッド「ん?」

ナツメ「なんでもないなんでもない」

ナツメ「でも次からは直すからってやっちゃだめよ」

ナツメ「それでそのあとは?」

ナツメ「家にいなかったじゃない」

レッド「ああ、外に行こうとしてたから追いかけたんだよ」

レッド「放置しとくのはなんだか危険そうだったから」

レッド「それでそのまま出て行ったんだ」

レッド「その間にナツメが帰ってきたのかな」

レッド「で、まあなんやかんやあってミュウがうちに来ることになって」

ナツメ「そのなんやかんやを言うんじゃなかったの」

レッド「泥んこになっちゃったからお風呂入ってた」

レッド「これでいいかな?」

翌日

ギュオオオン ヒュウウン

レッド「あれ?」

カチッ カチッ

レッド「この掃除機つまったかな?」ごそごそ

レッド「よし、これで」

カチッ カチッ

レッド「ダメだ、つかねえ」

ミュウ「ミューが直してあげようか」

レッド「直せるの?」

ミュウ「ミューを誰だと思ってるのさ、まかせてよ」

ピキーン

ミュウ「はい直ったよ」

カチッ ギュオオオン

レッド「おっほんとだ」

レッド「ありがとな」

ミュウ「ねえねえ」

レッド「ん?」

ミュウ「レッドってなんで仕事しないで掃除だったり、洗濯だったりしてるの?」

レッド「仕事しないでって…それが俺の仕事なの」

ミュウ「家を綺麗にすることが?」

レッド「そう」

ミュウ「あのナツメだっけ、あの子の下着を嬉しそうに洗うことも?」

レッド「…言い方が悪いな、まあそうだけど」

ミュウ「仕事をしたらお金がもらえるじゃんか」

ミュウ「これじゃあもらえないでしょ」

レッド「ナツメから毎月お小遣いもらってる」

ミュウ「それって家のお金増えてないじゃん」

レッド「それは…そうだけど」

レッド「世の中俺みたいにいろんな事情があってこういうことやってる人だっていっぱいいるんだ」

レッド「別に悪いことしてるわけじゃないんだよ」

ミュウ「レッドの事情ってなんなの?」

レッド「ん…」

レッド「ひ、人見知りが激しいから…」

ミュウ「ミュー心配だよ」

ミュウ「もしレッドが愛想をつかされちゃったら生きていけないよ」

レッド「そりゃ俺だってなんとかしたいけどさ…」

レッド「あっ、てか俺仕事あった」

ミュウ「え、なになに?」

レッド「なんか弟子を育てるとかそういうやつ」

ミュウ「何それ?」

レッド「だからその…そのままだよ」

ミュウ「じゃあその弟子はどこにいるの?」

レッド「一人育てて…それから…」

レッド「それ以来いないな…」

ミュウ「ないんじゃん」

レッド「…そう捉えることもできるな」

レッド「なんかグリーンが用意するとかそんなこと言ってたような気がしないでもないけど次が来ないんだよ」

ミュウ「ちょっと何言ってるかわからない」

レッド「わかれよ」

レッド「でもまあ確かに今は何もしてないと思われても仕方ないな…」

レッド「今度グリーンに連絡してみようかな」

―――――――――

レッド「さて、今日の分は終わった」

レッド「結構早く終わったな、よしグリーンのとこに行こう」

レッド「どうせあいつ暇だろ」

ミュウ「わあ、仕事してる人に対して何てこと言うんだ」

レッド「誰にでもこういうこと言ってるわけじゃないよ」

ミュウ「この状況だとけっこう失礼だね」

レッド「ミュウにそんなこと言われるなんて」

ミュウ「ミューはあの中で一番真面目だからね」

ミュウ「マナーとかもよく理解してるし」

レッド「理解してるんなら人の家散らかすようなことはしないだろ」

ミュウ「理解してるからといってやらないとは限らないのだよ」

レッド「それ普通にあぶねえ」

ミュウ「何言ってるのさ」

ミュウ「世の中で犯罪と呼ばれていることは全部悪いことだよね」

ミュウ「みんなそれを理解しているけどなくならないじゃん」

ミュウ「何か困ったことがあったり、許せないことがあったり、ただのバカだったり、人によって理由はいろいろある」

レッド「……」

レッド「人の家散らかす理由って何?」

ミュウ「ミューの場合はやりたいと思えば何でもやるからね」

ミュウ「自分がやりたいという気持ちに理由なんていらないんだよ」

ミュウ「だからレッドもやりたいと思ったらやればいいんだよ」

レッド「じゃあビンタしていい?」

ミュウ「いいわけないでしょ」

ミュウ「他人の気持ちも考えてあげなよ」

レッド「……」

ミュウ「くすくす」

レッド「まあいいや…」

レッド「俺ちょっと出かけるからおとなしく…」

レッド「してるわけないか」

ミュウ「くすくす」

レッド「……」

レッド「連れて行くしかないか…」

ミュウ「お出かけならミューがテレポートさせてあげるよ」

レッド「…不安」

ミュウ「ええっミュー技に関しては誰よりも自信があるんだよ」

レッド「技が信用できても本体が信用できないからな」

トキワジム

グリーン「ふわぁ…」

ピピピ

グリーン「ん?」

グリーン「あ、エリカからメールだ」

グリーン「……」

グリーン「……」キョロキョロ

グリーン「…ふふふ」

シュン

レッド「あ、無事着いた」

グリーン「うおわっ!?」ポロッ

レッド「びっくりした」

グリーン「な、なんだレッドか、こっちが驚いたわ…急に現れて」

レッド「ん?携帯落ちてるぞ」

グリーン「!」

レッド「よっと」

ミュウ「ねえ、これどういうこと?」ひょこ

レッド「なにが?」

ミュウ「この文」

グリーン「ま、待て!見るな!!」

レッド「今日もエリカのパルシェンに俺のレックウザでガリョウテンセイしてタネマシンガンいっぱいしたいな」

レッド「……」

グリーン「……」

ミュウ「レックウザってタネマシンガン使えないよ、おかしいね」

レッド「……」

グリーン「……」

レッド「携帯かえすよ…」

グリーン「さんきゅ…」

レッド「あんまり知り合いはいないけど、お前が変なメール送ってるって言わないようにしとく」

グリーン「ああ、助かる…」

ミュウ「ねえどういうことなの?」

ミュウ「まさか改造…?」

グリーン「なあ、さっきから気にはなってたんだがこれミュウか…?」

レッド「うん」

レッド「説明するのは面倒だから言わないけど、間違いなくミュウだ」

ミュウ「ねえレッド、教えてよ、知ってるんでしょ」

レッド「ちょっと静かにしてて」

ミュウ「ぶー、レッドのケチ」

ミュウ「知ってるなら教えてくれてもいいのに」

ミュウ「じゃあ本人に聞くのが一番だよね」

ミュウ「ねえねえ」

レッド「やめてやれ」

ミュウ「うー…気になる」

ミュウ「ナツメなら知ってるかな」

レッド「おい、それは絶対やめろ」

グリーン「…何しに来たんだ」

レッド「ああ、聞きたいことがあって」

ミュウ「さっきのあれってどういう意味かなって」

レッド「そうそう」

レッド「って違うよ、もうそのことは言うな」

レッド「えっと何て言ったっけ俺の仕事の名前」

レッド「まあいいや、そのことなんだけどさ」

グリーン「あれ、お前仕事してたの?」

レッド「お前が紹介してくれたんだろ」

レッド「弟子を育てるとかなんとか」

グリーン「あー…そういえば…」

グリーン「あったなぁ…」

レッド「おい」

グリーン「うん、うん、覚えてるよ」

レッド「嘘つけ」

グリーン「嘘じゃねえよ」

グリーン「で、それがどうしたんだ?」

レッド「お前リーリエが終わったら次の子を紹介するとか言ってなかった?」

レッド「もしくはそれに近いもの、または俺にそう思わせる可能性のある発言がなかった?」

グリーン「んー…」

グリーン「んー…」

グリーン「んー…」

レッド「……」

レッド「覚えてねえんだな」

グリーン「そうなるな」

レッド「じゃあ俺の仕事は?」

グリーン「よし、今から調べよう」

グリーン「俺は忘れてたけど候補は集められてるはず」

グリーン「ただ…」

レッド「?」

グリーン「お前えげつないぐらいの人見知りだからな」

グリーン「たまたまリーリエは合ったみたいだけど、他のやつだとどうなるか…」

グリーン「一人ならまだなんとかなるだろうが人数が多いと…」

ミュウ「くすくす」

ミュウ「もしそうなったらミューが助けてあげようか?」

ぎゅるん

レッド「ほら、こうやってミューがレッドに変身すればいいの」

レッド「同じやつが二人いると変じゃないか?」

レッド「双子ってことにすればいいんだよ」

グリーン「どっちがしゃべってるかわからねえ」

レッド「ミューが本物だよ」

レッド「ミューって言ってる時点で違うだろ」

レッド「それに思ったけど、ミュウがやっちゃうと俺の仕事じゃないじゃん」

レッド「俺いらないってなるし」

レッド「そう?」

ぎゅるん

ミュウ「いい考えだと思ったんだけどな~」

レッド「ミュウにしたらまともないい考えだったよ」

ミュウ「わあ、レッドが褒めてくれた~」

レッド「そういう感じのこと言ってくれればいいんだけどな」

ミュウ「じゃあミューが弟子の方に変身するのは?」

レッド「それは意味ねえだろ」

グリーン「お前がせめて普通の人見知りだったら、まだなんとかなるんだろうけどな」カタカタ

グリーン「あ、やっぱり何人かいるな…1、2…5人か」

レッド「けっこう少ないんだな」

グリーン「将来有望なトレーナーを育てるとは言ってるがこのこと自体あまり知られてなくてな」

グリーン「しかもこの5人ってのが全員リーグの偉い人たちの子どもとか親族だ」

グリーン「まず自分たちのところを育てたいから、あまり宣伝とかはしてないんだろうな」

グリーン「どうする?とりあえず会ってみるか?」

グリーン「それから決めるってのもいいと思うけど」

ミュウ「そうだね、じゃあそれはミューにまかせてよ」

レッド「それも意味ねえよ」

グリーン「どうするんだ、レッド?」

レッド「そうだな…会ってから考えるか」

レッド「俺からしたら相手がリーグの偉い人の子どもだろうと関係ないし」

レッド「今から会えるのか?」

グリーン「ちょっと待ってろ」

グリーン「……」

グリーン「ああ、二人なら」

レッド「よし、じゃあ早い方がいいな」

レッド「行こうぜ」

グリーン「ん?なんで?」

レッド「なんでってお前が来ないとだめじゃん」

グリーン「いや俺今仕事中だし」

レッド「俺知ってるぞ、お前普段からジムに行かずフラフラしてるって」

グリーン「いつの話だよ、結婚する前だろそれ」

レッド「じゃあたまにはいいじゃん」

グリーン「なんとしても連れて行かせてえのか」

レッド「うん」

グリーン「……」

グリーン「わかったよ、あと30分待ってろ、ジムでやらなきゃいけねえことがあるから」

30分後

グリーン「待たせたな」

ミュウ「あはは、なんだかバニラみたい」

グリーン「バニラ?」

レッド「まずどこに行くんだ?」

グリーン「ああ、一人はここトキワシティだ、もう一人はタマムシシティだな」

グリーン「あとの3人にも連絡をいれておいたから明日会える」

レッド「おおさんきゅ」

グリーン「今日の二人は俺もついて行くけど、明日はお前だけで行けよ」

レッド「なんでだよ」

グリーン「俺がついて行くことがそもそもおかしいだろ」

――――――――

グリーン「ここだ」

レッド「ミュウ、出てきちゃだめだぞ」

ミュウ「ふぁーい」

ピンポーン

ガチャ

男「おお、待っていたよグリーン君」

グリーン「どうも…」

男「後ろの君がレッド君か、成長したな」

レッド「……」

男「実は君がチャンピオンだったときに数回会ってるのだよ、覚えてるかね」

レッド「……」

レッド「……」

グリーン「おい、なんか言えよ」ひそひそ

レッド「むりっ」ひそひそ

男「ん?どうかしたかね?」

グリーン「いえ、なんでも」

グリーン「ところでお子さんでしたっけ、候補の一人は」

男「おおっ私の息子を選んでくれたのか、うれしいよ」

グリーン「…いえ、先ほど連絡した通り、今日は会うだけですから」

グリーン「決めるのはこいつなんで選ばれないという可能性もあります」

レッド「……」

男の子「ふーん、お前が俺の先生になるのか?」

男の子「たいして強くなさそうだな」

レッド「……」

男の子「おい、なんとか言えよ」

レッド「……」

レッド「……」

レッド「……」ちらっ

グリーン「面接が終わったみたいですね」

男「だ、大丈夫なのかね?」

―――――――――

グリーン「お前ほんとにしゃべらないよな」

レッド「知らなかったのか?」

グリーン「知ってたよ」

グリーン「二人目も同じような感じだったじゃねえか」

レッド「…難しいな、人と話すのは」

グリーン「あんなレベルはお前だけだよ」

グリーン「本当に仕事出来ないレベルだぞ」

グリーン「これからずっとナツメに頼るのなら問題ないだろうけどさ」

レッド「……」

レッド「い、いやダメだ」

レッド「なんとかして俺もナツメの役に立つんだ」

レッド「ヒモになるわけにはいかない」

グリーン「そっ」

グリーン「じゃあせめて人見知りを克服しねえとな」

レッド「人見知りを克服か…」

レッド「どうやって?」

グリーン「ん?」

グリーン「どうやってか…」

グリーン「そうだな、やっぱり人と話していくしかないんじゃないのか?」

レッド「それが無理だから困ってるんだろ」

グリーン「最初は普通に会話するんじゃなくてさ、軽い挨拶程度から始めればいいんだよ」

レッド「挨拶か…」

グリーン「それならできるだろ」

レッド「難しいな」

グリーン「なんでだよ」

グリーン「すれ違うときに『おはようございます』とか言えばいいだけだよ」

レッド「簡単に言ってくれるぜ」

ミュウ「くすくす、ミューの出番のようだね」

レッド「何かいい考えがあるのか?」

ミュウ「その挨拶をミューがレッドに変身してやればいいんだよ」

レッド「…で、もうちょっとないのかグリーン?」

グリーン「他かぁ…いい考えだと思ったんだがな」

ミュウ「ミューを無視しないでよ!」

レッド「変なこと言うからだろ」

ミュウ「ミューは真剣だよ」

レッド「そうか、俺たちとはレベルが違うんだな」

ミュウ「そうそう」

ミュウ「ってバカにしてるでしょ」

ミュウ「せーっかくもーっといいアイデアが出たのにな~」

レッド「うん、いいよ別に」

ミュウ「仕方ないなレッドは~、そこまで言うなら教えてあげるよ」

レッド「言ってねえよ」

ミュウ「最も簡単かつめちゃくちゃな方法」

レッド「な、なんだよそれ」

ミュウ「レッドのお願いをかなえてあげるんだよ」

レッド「…どうやって」

ミュウ「くすくす」

ミュウ「やる?それともやってみる?もうやっちゃった?」

レッド「選択肢がやるしかないじゃねえかよ」

レッド「しかもやっちゃったってなんだよ、もう終わってんじゃねえか」

ミュウ「ナイスツッコミ!」

ミュウ「腕上げたね」

レッド「……」

レッド「それで、何なんだ?俺の願いをかなえてくれる方法ってのは」

レッド「聞くだけ聞くからさ」

ミュウ「やるなら教えるよ」

ミュウ「やらないのなら教えない」

レッド「何かわからないものをやるなんて無理だよ」

ミュウ「ええっまさかの先に聞くの?」

レッド「普通だろ」

ミュウ「もう仕方ないなぁ」

ミュウ「爆発させたらいいんだよ」

レッド「……」

レッド「は?」

ミュウ「爆発オチってやつだよ、これで終わらせたらいいんじゃないかな」

レッド「いやいやいや、何の話してるんだよ」

ミュウ「え?もうこの話を終わらせたいんだよね」

レッド「俺がそんなこと一言でも言ったかよ」

ミュウ「ふーん、違うんだ」

ミュウ「てっきり飽きて終わりたいんだと思った」

ミュウ「だからミューが入れ替わってあげれば話続けられるって思ったんだけど」

レッド「何を聞いてたらそうなるんだ」

ミュウ「じゃあキミはどうしたいの?」

レッド「…人見知りを治したいんだよ」

ミュウ「な~んだ、そんなこと」

レッド「そんなことって俺にとっては」

ミュウ「ミューたちからすればバチュルのミミクソよりちっちゃなことだよ」

レッド「小っさすぎるだろ」

ミュウ「ミューもいつも悩みを抱えてるけど、それほど小さい悩みはないよ」

ミュウ「レッドはいいね~、悩みが小さくて」

レッド「小さい小さい言うな」

グリーン「実際あまり大したことじゃねえからな…」

ミュウ「そんな小さな悩みをミューたちが解決してあげよう」

レッド「できんのかよ?」

ミュウ「できるね!」

レッド「……」

レッド「じゃあやってくれ」

ミュウ「くすくす、それじゃーやるよー」

ミュウ「すー…」

ミュウ「!」キッ

グリーン「お、おい…なんか眼が光ってんぞ、何が起こるんだ?」

レッド「知らん…」

ゴゴゴゴゴゴ

ミュウ「無窮の時…」

ミュウ「その始源に秘められし白い力よ」

ミュウ「鳴り交わす魂の響きに震う羽を広げ、蒼の深淵より出でよ!」

ジラーチ「呼ばれて飛び出てパンプリリン」

ミュウ「くすくす、来たねニシキノ」

ジラーチ「うん、ちょうど暇だったからね」

ジラーチ「やあ、前会って以来だねワインレッド」

レッド「ワインいらない」

ジラーチ「そーだっけ?」

ジラーチ「まあいいや」

ジラーチ「何かあったのギアナ?」

ミュウ「くすくす、えっとね」

ミュウ「……」ひそひそ

ジラーチ「ふむふむ、なるほど」

レッド「なんで耳打ちしてんだよ」

ジラーチ「いくぞレッドブル!」

レッド「ブルいらねえよ」

ジラーチ「ピピルマピピルマプリリンパパパレホパパレホドリミンパアダルトタッチで人見知り治れ!」

ピカッ

レッド「!?」

シュウウゥゥ

レッド「……」

レッド「……」

レッド「……」

レッド「?」

レッド「な、何が起こったんだ…?」

ミュウ「くすくす」

レッド「笑ってないで教えろよ」

グリーン「…見た目は何も変わってないな」

レッド「本当か…じゃあ何なんだ?」

ジラーチ「だから言ったじゃないか、人見知り治れって」

レッド「えっじゃあ…人見知りが…?」

ミュウ「くすくす」

グリーン(…大丈夫なのか?)

ジラーチ「疑問に思う前に試してみることだな」

ジラーチ「ばか」

レッド「む…」

レッド「なんでバカって言われたかわからんけど…」

レッド「試すって誰かちょうどいい人がいるのか」キョロキョロ

ジラーチ「おい、そこのイケメン、話してみろ」

グリーン「ん?俺か」

レッド「どうも、こんにちは」

グリーン「どうも」

レッド「えっと俺の名前はレッドです、あなたの名前は何ですか?」

グリーン「グリーンです」

レッド「好きな食べ物は何ですか?」

グリーン「妻の手料理です」

レッド「それはおいしそうですね、俺も食べてみたいです」

グリーン「だめです」

ジラーチ「グーッド!」

ジラーチ「自然に話せてるよ、かんぺき~!」

レッド「たしかに普通に話せたような…」

グリーン「っておい!なんでだよ!」

レッド「どうした急に」

グリーン「どうしたじゃねえよ、俺とは元々話せてただろ」

グリーン「むしろぎこちないし」

グリーン「会話も外国語の教科書かよ」

レッド「……」

レッド「!」

グリーン「今気づいたのか…」

レッド「こいつとは元々普通に話せるんだよ」

ジラーチ「そーなの?それ先に言ってよ」

ミュウ「これはレッドが悪いよ」

レッド「なんで?」

ジラーチ「それじゃあボクたちがそこら辺で2、3人ラチってくるから待ってて」

レッド「ラチるな」

ミュウ「じゃあどうするのさ?確認しないの?」

レッド「確認はしたいけど…」

プルルルルル

グリーン「はい、もしもし?」

グリーン「うん…うん…わかった、じゃっ」

グリーン「悪いレッド、急用ができた」

グリーン「どっちにしろ今日の予定は終わったし、いいだろ?」

レッド「ああ…別にいいけど」

グリーン「よし、んじゃまた明日な」

レッド「んー…とりあえず俺も帰るか」

ミュウ「くすくす、誰かと話してみないの?」

レッド「……」

レッド「やだよ」

ジラーチ「ええ~つまんない~」

レッド「つまんないってなんだよ、話したらおもしろいことになるのか?」

ミュウ「やってみてのお楽しみだね」

レッド「…なんか嫌だよ」

ナツメの家

レッド「ただいまー」

ジラーチ「ほうほう、ニートのくせになかなかいい家に住んでるな」

レッド「俺の家じゃなくてナツメの家なんだけどな」

ジラーチ「なんだ、ただのごくつぶしか」

レッド「そ、そんな言い方はないだろ…」

レッド「一応家事はほとんど俺がやるし…」

ミュウ「金ない、話さない、働かないの三つそろってるんだよ、すごいよね」

レッド「む…昔は全部あったし…」

ミュウ「過去の栄光にすがるな」

ジラーチ「よし、まずは探索だ」すぃ~

パカッ

ジラーチ「うーむ、お菓子はないのか?」

レッド「勝手に冷蔵庫を開けるな」

ジラーチ「むむっおいしそうなケーキがあるじゃないか」

レッド「おい、それは俺の」

シュン

ジラーチ「遅いぞナッパ」

レッド「…誰がナッパだ」

ジラーチ「うまいうまい」むしゃむしゃ

レッド「結局食いやがって…」

ジラーチ「あ、もう一つある」

レッド「そっちはだめ!」

ミュウ「安心しなよ、ニシキノはああ見えて意外と大食いなんだよ」

ジラーチ「うん、ちゃんと残さず食べるからさ」

レッド「誰がそんな心配するかよ」

レッド「そっちは俺のじゃなくてナツメのだからだめだって言ってんの」

レッド「もう少しで晩御飯だから我慢しろ」

ジラーチ「ばんごはんって何?寿司?ステーキ?ト●コのフルコース?」

ミュウ「ナツメがめちゃくちゃお金もってるとはいえレッドは一円も稼いでないから食事でそんなにたくさん作れないよ」

ミュウ「お金の管理もナツメだし」

ジラーチ「なんだよこいつ、何もできないな」

ミュウ「そうなんだよ」

ミュウ「ミューも初めて会ったときからがんばっていいところ探してるんだけど6つぐらいしか見つからないんだよ」

ジラーチ「す、すごい…!6つも見つけるなんて!」

レッド「お前ら飯抜きにしてやろうか」

―――――――――――

ナツメ「ただいまー」

ミュウ「うーん…」

ジラーチ「むむむ…」

レッド「おかえり、もうちょっとでできるから待ってて」

ナツメ「…なんか増えてるけど」

レッド「ああ、気にしないで」

ナツメ「…普通に気になるんだけど」

メロエッタ「アンタたち、ここはワタクシの家よ、何わけのわからないことをしてるの」

セレビィ「ナツメの家だけどね…」

ジラーチ「レッドのいいところを20個見つけないとごはんなしって言うんだよ、イジワルすぎない?」

ミュウ「ミューが見つけてた6つも全部だめって言うんだよ、ひどいよね」

メロエッタ「その6つってのは何?」

ミュウ「えっと、一つ目が髪の毛が生えてるで」

セレビィ「一つ目がそれ!?」

ミュウ「だってミューの200年ぐらい前のパートナーは生えてなかったもん」

ミュウ「生えてたことは生えてたけど、正面から見ると見えないし」

セレビィ「キミたち二人は私たちの中でも特に褒めるってことが下手だからね」

ミュウ「そんなこと言うならタマネギはいいところ言えるの?」

セレビィ「それはまぁ…言えるだろうけど」

ジラーチ「なになに?教えてよ」

セレビィ「言ってもいいけど、私は今すぐ20個も言えないよ」

メロエッタ「あんたたち自分で考えるのが嫌ならタマネギじゃなくてナツメに聞けばいいのに」

ジラーチ「おお、そうか!」

ミュウ「さっそく行くぞ!」

セレビィ「あっナツメは今お風呂…」

メロエッタ「別にあいつらに見られてもなんともないでしょ」

ガラガラガラ

ナツメ「えっ!?」

ミュウ「ねえねえナツメー」

ナツメ「な、何よ…びっくりした…」

ジラーチ「ちょっと聞きたいことがあってネ」

ナツメ「…変なことじゃなかったら答えるけど」

ジラーチ「あれ、なんだっけ?」

ミュウ「部屋移動したら忘れるって記憶力なさすぎるよ」

ミュウ「レッドの悪いところだよ」

ナツメ「レッドの悪いところ…?」

ミュウ「ないの?」

ナツメ「ううん、いっぱいある」

ジラーチ「へえ、例えば?」

ナツメ「そうね、肝心なことを言ってくれないとことか、人付き合いが苦手なところ」

ナツメ「あとけっこう鈍いでしょ、それに…」

――――――――

ナツメ「けっこう細かいところもあるわね」

ジラーチ「ねえねえ、何言ったか覚えてる?」

ミュウ「うーん、とにかくいっぱいあった」

ジラーチ「そだねー」

ナツメ「…聞いてるの?」

ミュウ「うん、聞いてるよ」

ナツメ「じゃあ何言ってたか覚えてる?」

ジラーチ「たくさんあったー」

ナツメ「…うん」

ミュウ「でもあんなにたくさん悪口言えるなんて、実はレッドのこと嫌いだったんだね」

ナツメ「そんなわけないでしょ、悪口じゃないし」

ナツメ「レッドのことは大好きに決まってるでしょ」

ナツメ「…って何言わせんのよ」

ジラーチ「自分から勝手に言ってんじゃん」

ナツメ「…とにかく、レッドの悪いところはいっぱい言えるけど、良いところはもっといっぱい言えるってだけのことよ」

ジラーチ「へぇ~」

レッド「おい、お前ら何やってんだ」

ミュウ「レッドこそ何しに来たのさ」

レッド「お前らが風呂場行ったとか聞いたから、何しに行ったかと思ってな」

レッド「あっ…」

ナツメ「……」

レッド「……」

ナツメ「い、いつまで見てるの…」

レッド「ごめんなさいっ」

レッド「それで、俺のいいところ見つかった?」

ジラーチ「?」

ジラーチ「なんのこと?」

ミュウ「そーいえば、何かレッドが言ってたような…」

レッド「おまえらな…」

ジラーチ「そんなことどうでもいいからさ、ボクお腹すいたよ」

ミュウ「ミューも」

レッド「…はー…もういいわ」

―――――――――

ナツメ「うん、やっぱりレッドの料理はおいしいわね」

ナツメ「もう私より上手かも」

レッド「……」じーっ

ナツメ「ん、どうかした?」

レッド「い、いや…なにも…」

ナツメ「気になるじゃない、何かあるなら言ってよ」

ナツメ「怒ったりしないからさ」

レッド「うん…じゃあ…」

レッド「さっきお風呂で見たとき思ったんだけど…」

レッド「少し太った…?」

ナツメ「……」

レッド「……」

ナツメ「……」

レッド「そ…その…俺の見間違いかもしれないし…」

レッド「うん、今のは聞かなかったことにして、気にしないで」

ナツメ「…あなたはそう思う?」

レッド「うーん…」

メロエッタ「女性に対して太ったなんて失礼なこと言ったくせに言葉を濁すってどういうこと」

レッド「すいません…」

メロエッタ「ワタクシに言わずナツメに言うべきでしょ」

レッド「はい…」

レッド「ナツメ…」

ナツメ「私は全然気にしてないよ」

ナツメ「今までは本当に考えてることを言ってくれなかったから、言ってもらえるようになってちょっとは信用してくれるようになったのかな」

レッド「え?そんなナツメに対して隠してたってようなことあった?」

ナツメ「うん、何も言わず何年も姿消しちゃったこととか」

レッド「な、何年前の話だよ…」

深夜

レッド「すやすや…」

ナツメ「……」むくっ

ナツメ「……」

ナツメ「……」そーっ

ガチャ パタン

ナツメ「……」

ナツメ「……」そーっ

ギシッ

ナツメ「!」

ナツメ「た…体重増えてる…」ガーン

ナツメ「レッドの言う通りだった…」

セレビィ「2㎏だけじゃない、そんなもんだよ」

ナツメ「でも…って」

ナツメ「わっ!?」

セレビィ「しーっ、大きな声出さないの、みんな寝てるんだよ」

ナツメ「びっくりした…驚かせないでよ」

セレビィ「ただ声かけただけなのに」

ナツメ「それがびっくりしたって言ってるの」

セレビィ「キミが珍しくコソコソしてておもしろかったから」

ナツメ「これは音をたててみんなを起こさないようにしてただけ」

セレビィ「ふーん」

ナツメ「それよりあなたはどうしてここに?」

ナツメ「眠れないの?」

セレビィ「ふふふ、じゃあそういうことでいいよ」

ナツメ「そういうことでって…何を企んでるの」

セレビィ「なーんにも企んでなんかないよ」

セレビィ「ただちょっといいこと教えてあげようかなって」

ナツメ「…なに?」

セレビィ「もうすでにちょっとずつ変化があるから気がついてるかもしれないけど~」

セレビィ「なんで太ったか気になるでしょ?」

ナツメ「う、うん…」

セレビィ「わたしがどうしてキミたちの前に現れたか覚えてる?」

ナツメ「…!」

ナツメ「じゃ、じゃあまさか…」

セレビィ「うん、食べすぎだ」

ナツメ「……」カチン

ナツメ「はぁ…まぁいいわ」

ナツメ「今日のところはもう寝る」

セレビィ「なに?もしかして期待した?」

ナツメ「……」

セレビィ「ふふっ」

ナツメ「おやすみ、明日も早いからね」

セレビィ「はーい」

一週間後

レッド「やっぱりあの仕事じゃだめだ」

グリーン「……」

レッド「もっといい仕事はないのか」

レッド「今まで通りじゃ駄目なんだ」

グリーン「結局他のかよ…」

グリーン「断るの俺なんだぞ」

レッド「ああ、それは悪いと思ってる」

グリーン「あ、そう…悪いと思ったらもうちょっと俺のことも考えてくれよ」

グリーン「お前に合った仕事ってのもな…」

グリーン「100万回言ってるけどせめて普通の人見知り程度にしないとな」

グリーン「あっそういや、この前ジラーチに何かされてたじゃねえか」

グリーン「結局あれはどうだったんだ?」

レッド「…試してない」

グリーン「一週間何やってたんだよ」

レッド「いきなり知らない人に話かけるなんてできねえよ」

グリーン「そんなこと言ってる時点で治ってねえよ」

グリーン「これは?」

レッド「うーん、違う」

グリーン「じゃあこっち」

レッド「むー…」

グリーン「あれもダメこれもダメ…」

グリーン「一体どういう仕事やりたいんだ?」

レッド「ナツメと…」

レッド「…や、ナツメを安心させられる仕事」

グリーン「自宅警備員か」

レッド「それは仕事じゃねえ」

タマムシジム

エリカ「親戚においしい紅茶をいただいたんです、今いれますね」

ナツメ「あっ、わ、私はいい」

エリカ「あら?ナツメさん紅茶嫌いでしたか?」

ナツメ「そういうわけじゃないけど」

ナツメ「えっと、お互いジムがあるし、そんなに長居するつもりはないのよ」

エリカ「そうですか?わかりました」

ナツメ「今日はエリカにお願いがあって来たの」

エリカ「はい、なんでしょうか」

ナツメ「エリカからグリーンにレッドに仕事を紹介しないよう頼んでほしいの」

エリカ「えっどうしてですか?」

ナツメ「レッドがはりきってくれてるのはうれしいのだけど…」

ナツメ「何て言うか、彼人見知りだし…上手く他人と話せないし…」

ナツメ「それで傷ついたりしたら…」

エリカ「過保護すぎですよ」

エリカ「それに前からレッドさんは仕事を探してたじゃないですか」

ナツメ「うん…」

ナツメ「前までならまあ…よかったと言えばよかったんだけど…」

ナツメ「今は前と違ってすごいことをやろうとしてるの」

エリカ「すごいこと…ですか?」

ナツメ「そうなの、そんなことしたら返ってくるダメージも大きいじゃない」

ナツメ「レッドかなり繊細だし」

ナツメ「だからせめてすごいことじゃなくて普通のことを…」

ナツメ「状況が変わっても今まで通りのあの人でいてほしいの」

エリカ「なるほど…」

エリカ「私の方からグリーンさんに伝えることは問題なくできますが、それでレッドさんがあきらめますかね」

ナツメ「それは…」

エリカ「状況が変わったということでレッドさんは張り切ってるんですよね」

エリカ「その状況をなくせば、レッドさんもあきらめるのではないでしょうか」

ナツメ「それはダメ!!」

エリカ「…!」びくっ

ナツメ「あ、ごめん…」

ナツメ「でもエリカの言うことも確かなのよね…」

ナツメ「こういうときほど、あきらめないというか、頑張るからね…」

エリカ「ちなみに状況が変わったというのは何があったのですか?」

ナツメ「状況が変わったというか、その…なんていうか…」

ナツメ「うーん…どう言えばいいのかな」

ナツメ「そうね、まあ…簡単に言うと…簡単に言っていいのかな…」

エリカ「ナツメさん?」

ナツメ「…できちゃった…かな」

5年後

女の子「りじゃーどん!ぶらすとば~ん!!」

リザードン「ウ、ウーン…」ポリポリ

男の子「ぽっぽ!つつくだ!」

ポッポ「テヤアア」つんつんっ

リザードン「ドウシタライイノカナ…」

女の子「りじゃーどん!火っ!ぼぉーってやってよ!」

リザードン「ウーム…」

先生「こらーっ!」

男の子「あっ先生だ!」

先生「だめじゃないか、またお父さんのポケモン持ってきたのかい」

先生「幼稚園にポケモンを持ってきてはダメだと言ったじゃないか」

女の子「だって~」

先生「だってじゃない、決まりだからね、ちゃんと守らないと」

女の子「……」

女の子「あっ!せんせー、なにあれ?」

先生「ん?」

女の子「とりゃっ」ぴょーん すたっ

リザードン「!?」

女の子「りじゃーどん!おそらのおさんぽ!」

先生「あ、こら降りなさい!」

女の子「りじゃーどん、とんで!とんで!」ぺしぺし

先生「降りなさいって」ぐいっ

女の子「やだー、とんでとんで!」がしっ

リザードン「クビシマルッ」

レッド「戻れ、リザードン」

女の子「ふぇ?」

先生「おっと危ない」

レッド「はぁ…まったく…勝手にボール持ち出して」

レッド「リーフ、何度もダメだって言ってるだろ」

リーフ「おとーしゃん!」がしっ

レッド「おっと…」

先生「お父さんもっと気をつけてくださいよ、リーフちゃんがポケモン持ってくるの1度や2度じゃないですからね」

レッド「……」ぺこ

リーフ「おとーしゃんかえろっ」

レッド「うん」

リーフ「せんせー、さよーなら!」

先生「はい、さようなら、もう持ってきちゃだめだよ」

レッド「ただいま」

リーフ「ただいまー!」

ナツメ「おかえりなさい」

セレビィ「おっかえりー」

リーフ「せれびー!みゅー!じらーち!あそぼあそぼ!」

ナツメ「あっ先に手洗いうがいをしなさいよ」

リーフ「はーい」

レッド「またリーフが俺のポケモン持って行っちゃってたみたい…」

ナツメ「そう…また…」

レッド「どうしたらいいのかな?」

ナツメ「お父さんがもう少ししっかりしたらいいと思う」

レッド「うん…まあそうなんだけど…」

メロエッタ「親としての自覚が足りない」

ミュウ「まるで成長していない」

ジラーチ「大きな子ども」

セレビィ「努力はしてると思うんだけどね~」

リーフ「おとーしゃん、もっとがんばって!」

レッド「……」

ナツメ「そこまで言わないの」

ナツメ「そもそもリーフが勝手に持っていったことが問題なんだから」

ナツメ「いつも言ってるでしょ、誰かに迷惑をかけるようなことはしないって」

リーフ「……」

ナツメ「もうお父さんのボールを勝手に持って行ったらダメだからね」

ナツメ「リーフももうちょっとでお姉ちゃんになるんだから、わかるよね?」

リーフ「うん」

リーフ「次からはおかーしゃんのにする」

ナツメ「それもダメ…」


雑になってしまいましたが、これで終わりです
またどこかで
ばいばーい

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