【安価】モバP「アイドル達に厳しく接してみる」 (153)

※同じキャラの指定はやめてください(無効な安価は下にします)

※日本語版アイドルマスターシンデレラガールズオリジナルのキャラクターでお願いします

※遅筆なので安価をいただいてから数日かかる場合もあります

※男性Pです

モバP(以下P)「最近なんだかみんな気が緩んできてるな……」

P「最近俺を友達かなんかだと思ってるんじゃねえかってやつも多い。事務所内だけならいいがスタッフさんにもあんな態度とてないだろうな……」

P「ここらで一回気を引き締めてもらおう。よし、今度来たやつから厳しく接してみるぞ」

安価↓

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1507722946

書いてくれるなら遅いのは大丈夫だけど、中断時は一言入れてもらえると嬉しいな
その日はもう終わりなのに安価に備えて更新待つの辛い

幸子「おはようございまーす」

P「おはよ……!!」

幸子「プロデューサーさんだけ……どうやらボクが一番乗りのようですね!」フフーン

P「おいコラ幸子ォ!」

幸子「ひいぃ!? いきなりなに大声出すんですか!? ボクがカワイすぎて取り乱すのはわかりますがびっくりさせないでください!」

P「…………おまえ」ゴゴゴゴゴゴ

幸子「は、はい?」

P「おまえ、何時に起きた?」ゴゴゴゴゴゴ

幸子「え?」

P「…………なんじに、おきた?」

幸子「…………それは、その」

P「いや、質問を変えよう。何時間寝た?」

幸子「ご、五時間くらいです」

P「五時間んんんんんんんん!?」

幸子「ひっ」

P「おまえ、14歳でおまえ、五時間って……ああ、もう! 仮眠室で今すぐ寝てこい! 出かける時間になったら起こすから!」

P「まったくそんなだからいつまでたっても大きく」ブツブツ

幸子「あ、いえ、電車の中で寝てきたのでそんな眠くないんですけど」

P「ででで電車の中で寝たあああ!!!???」

幸子「ひぃ」

P「何考えてんだ! お前みたいなカワイすぎる女の子が電車の中で寝るって防犯意識が低すぎる!!!」

幸子「ええ……」

P「なんで自分がめっちゃカワイイのわかってて軽率にそんな行動とるんだ!」

P「痴漢にあったらどうする! もし誘拐にあったら!? Twitterに写真上げられたら!?」

幸子「最後はそこまででもないような」

P「ああ、もうダメだやっぱり電車で来るの禁止! 送迎は全部俺がやる!」

幸子「ちょ、ちょっと待って、落ち着いてください。プロデューサーさんがカワイイボクを案ずる気持ちはわかりますが、そこまでしなくても」

P「いや、もうダメだ。決めた。お前ひとりにしとくと不安だ。もう一生俺がお前の隣にいる!」

幸子「えええええ」///プシュー

ちひろ「おはようございまーす……あら、また暴走してるみたいですね」

ちひろ「幸子ちゃん、ここは私が何とかしておくから、別の部屋で待っててもらえますか?」

幸子「は、はい。わかりました」

幸子「まったく、せっかくこのボクが早くから来てあげたのにプロデューサーさんたら……」ブツブツ

ちひろ「さて、Pさん」

P「ああ、ちひろさん、幸子のことなんですけどね、やっぱり……」

ちひろ「いつも言っているでしょう? 他のアイドルはどうする気なんですか?」

P「うっ……」

ちひろ「幸子ちゃんだけじゃなく、みんなをトップアイドルにするんでしたよね?」

P「いや、でも、その……」

ちひろ「心配な気持ちもわかりますが、幸子ちゃんのこと、ちゃんと信じてあげてもいいんじゃないですか?」

ちひろ「事務所へ来るくらい、ちゃんと幸子ちゃんにもできます。Pさんが思ってるよりもあの子はずっと大人ですよ」

P「はい……」

P「朝から怒られてしまった……」

P「まあでも幸子のことちゃんと注意できたし、とりあえず目標達成か」

P「さて、次は誰が来るだろうな」

>>4 わかりました。時間かかりそうだな。と思ったら中断を宣言しますね。

安価はこれの下

安価まったく来ないよりはうれしいよ

ありす……ちょっと考えるので数時間ください

ありす「おはようございます」

P「おう、おはよう」

ちひろ「おはようございます。ありすちゃん」ピー

ちひろ「あ、洗濯物干してきますね」

P「はい。お願いします」ガチャバタン

ありす「…………あの、Pさん」

P「ん? ああ、いいよ」ヒザポンポン

P「おっさんの膝に座って何が楽しいのかね」

ありす「楽しい楽しくないではありません。これは将来背が高くなった時のための予行演習です」

P「はあ……」

ありす「…………」ジッ

P「…………」カタカタ

ありす「…………」ジッ

P「…………あの」カタカタ

ありす「はい」ジッ

P「ずっと画面見られるとなんか緊張するんだけど」

ありす「誤字がないか確認する人間がいたほうがいいのでは?」

P「そうかな……」

ありす「そうです」

P「…………」カタカタ

ありす「…………」

ありす「Pさんの方を向いたほうがいいですか?」

P「画面だけ見てて」

ありす「……はい」

P「……あっ、待った。子どもにブルーライトは目に毒だ。PC用メガネつけなさい。この前買っただろ」

ありす「Pさんだって私が選んであげたのに掛けてないじゃないですか」

P「…………俺はいいの」

ありす「むー」

P「わかったわかった。これでいいか?」スチャ

ありす「すぐ出るんじゃないですか。いつもかけててください」

P「へいへい」

ありす「まったく……人を子ども扱いするくせに」

ありす「」ゴソゴソ

P「持ってきてないのか」

ありす「いえ、あります」

ありす「…………」

P「ありす?」

ありす「…………かけてください」

P「は?」

ありす「かけてください」

P「いや、待って。さすがに意味が分からない」

ありす「私この後レッスンあるじゃないですか」

P「うんうん」

ありす「極力エネルギー消費は避けたいじゃないですか」

P「ふむふむ」

ありす「なので私にメガネをかけてください」

P「いや、それくらい自分でせえや」

ありす「ダメですか?」

P「ダメ」

ありす「納得のいく説明を求めます」

P「ありすからメガネを受け取り、かけるという動作に、ありす自身がかける際のエネルギー以上のエネルギーがかかります」

ありす「私は消費しません」

P「その分俺が消費する」

ありす「…………」

P「…………」

ありす「……いやですか?」

P「ん?」

ありす「私にメガネをかけるのは……いやですか?」ウワメヅカイ

P「………………」

ありす「えへへ……」メガネーン

P「くそ…………」

ありす「えへへへ」バタバタ

P「おいおいエネルギー消費を抑えるんじゃなかったのか?」

ありす「そうでした。私としたことが」ピタ

P「はあ……ったく」

ちひろ「ただいま戻りましたー」ガタガタガタン

ちひろ「……なにしてたんですか?」

ありす「いえ! なんでもありません!!」

P(あ、顎が……歯が……)

ちひろ「どうしたんですか? プロデューサーさんうずくまって……」

ありす「あ! そ、そろそろレッスンの時間でしたね! 私行ってきますね」

ちひろ「あ、はい、いってらっしゃい」

P「へはひはいほうひをふへへはー」(ケガしないよう気をつけてなー)

ちひろ「あなたがいいますか」

P「ひょふわあいあひたね」(よくわかりましたね)

P(ありすは基本的にマジメなやつだしあまり注意することもなかったな)

P(まあなんかあってもいつも論破されてるだけなんだが)

P(いい加減勝ちたい……ちからがほしい……)

今回はここまでにして寝ます。安価はした

765の「ダメ人間になってやる!」を彷彿させるな

早耶「おはようございますぅ~」

P「おう、おはよう」

ちひろ「おはようございます。早耶ちゃん」

早耶(ちひろさんだけか。よーっし)

早耶「ああ、なんだかここに来るまでに疲れちゃったなあ。Pさん、マッサージしてぇ?」

P「…………断る」

早耶「!?」

ちひろ「!?」

早耶「えぇ~、いいじゃないですかぁー」ムー

P「……オレ、シゴトチュウ、オーケイ?」

早耶「なんですかその片言?」

早耶「それにぃ、仕事に行くアイドルのやる気を上げるのも、お仕事だと思うんですけどぉ」

P「それはそうなんだけど……」

早耶「…………なにか、あったんですかぁ?」

P「……なんでもないよ」

早耶「ふぅーん」

P「…………」

早耶「Pさぁん」

早耶「早耶はぁ、絶対にあきらめませんよぉ?」

P「…………早耶には何でもお見通しだな」

早耶「Pさんが早耶のこと知ってるくらいには、早耶はPさんのこと知ってると自負してますよぉ」

P「そっか」

早耶「そうです♪」

早耶「というわけで、マッサージしてください♪」

P「なにがというわけなんだなにが」

早耶「ダメですかぁ?」

P「……帰ってきてからな」

早耶「絶対ですよぉ?」

P「約束する」

早耶「うふふ」

早耶「あ、そろそろ時間。じゃあ行ってきますね~☆」

Pちひろ「「行ってらっしゃい」」

早耶「……Pさぁん」

P「どした?」

早耶「行ってきますのぉ、ハグをくださいっ!」

P「……はぁ、まったく」

P「早耶はいつまでも甘えん坊だなあ」ギュ

早耶「うふふ」

P「お前ももう18……あれ? まえから18? いつから18?」

P「……まあいいや。年少組とかに見られないようにしろよ」

早耶「大丈夫ですよぉ。この前の騎士役で、カッコいい振る舞いもできるようになりましたしぃ」

早耶「ありすちゃんには既にブログで使う言葉のチェックとかしてもらっちゃってるし…………」

P「おい18歳」

早耶「えへへ」

P「ったく……もういいか」

早耶「まだダメでぇーす。今日付き添ってくれないんだからぁ、その分Pさんから力もらわないとぉ」

P「……ごめんな」

早耶「それだけ事務所が、私達が人気になってきてるってことだもん。大丈夫」

早耶「……Pさんの体調は心配ですけど」

P「それこそ大丈夫だ。心配しないでいい」

早耶「……わかりました」

早耶「じゃあ、改めて行ってきまーす」

P「さて、仕事に戻るか」

ちひろ「……Pさん、どうしたんですか? なんか今日様子がおかしいような」

P「そうですかね?」

P「……ときどき、思うんですよ。早耶が甘えたがりなのは、俺がプロデューサーだからなんじゃないかって」

ちひろ「……まあPさん以外にはあの子甘えませんからそうですね」

P「でしょう? やっぱり俺がプロデューサーじゃないほうが」

ちひろ「何言ってんだか」

P「ええー、ちひろさんが聞いてきたんだから聞いてくださいよ」

ちひろ「どうせ何言っても聞かないじゃないですか。無駄に悩んでてください」

P「冷たいなあ」

P(多少厳しくしてみたが、早耶にはまるで通じなかったな……)

P(まああいつの強さを知っていてこんなことした俺がバカなんだけど)

P(さて、次に来るアイドルはっと)

>>40
気になるんで後で読んでみますね

早耶を調べてたら軽率に早耶が好きになってしまった……がんばる早耶かわいい……

あ、安価は下です

藍子ちゃん……また数時間ほどください

>>1です。うまくまとまらないので今日はもう寝ようと思います。
夜までに思い浮かぶといいなあ

藍子「えへへっ、こんにちはー」

ちひろ「こんにちは、藍子ちゃん」

P「おっ、藍子か? 今日オフって伝えてなかったっけ?」

藍子「たまたま事務所のほうまで来たので……えいっ」パシャリ

P「おっと」
ちひろ「」ニッコリ

藍子「もうーダメですよPさん。カメラ向けられたら笑顔じゃなきゃ」

P「いやアイドルじゃないし……」

藍子「もう一回行きますよーはいっ笑ってー」

P「お、おう」ニゴオ

藍子「うーん、固いですねえ……ミルクティー入れてきます」

P「ああ……」

P(藍子か……こいつはしっかりしてるからあんまり注意するところもないかな)

藍子「はい、少し甘めにしておいたので、これを飲んで力を抜いてください」

P「ありがとう」

P(本当にいい子だなあ。藍子は……)

P「ん?」

P「藍子さんや、あの、そのスカート短すぎやしませんか?」

藍子「そうですか? これくらいの長さが流行ってるって聞いたんですけど」

P「うん、まあうん。でもさ、なんていうか、藍子のキャラじゃないって言うか」

藍子「今日はオフですし、むつみちゃんみたいに、たまには冒険してみようかなって」

藍子「あの……やっぱり私には似合わないですか?」

P「いや、似合ってはいるよ。うん実にセクシー、ギルティですらある」

藍子「うふふ……よかったあ」

P「まあ……オフだからいいか」

藍子「あっ、ちょっと失礼しますね」

P「あrゴホン……さっき他の子にも言ったけど、膝の上なんて座って何が楽しいんだ?」

藍子「楽しいですよー。Pさんの近くにいれますし」

藍子「特に今日は、ミニスカートだから普段より密着してるような気がします」

P「あの、藍子さん、そういうことをアイドルが言うのはですね」

藍子「今日の私は、一人の女の子ですよ」

P「うううう」

藍子「この写真見てくださいっ、これ、この前のロケの時の写真」

P「ああ、うん。きれいだな」

藍子「ここのねこさん、みんな人に懐いててサービス精神旺盛でしたよね」

P「ああ、うん。きれいだな」

藍子「……これはその時撮ったPさんなんですけど」

P「ああ、うん。きれいだな」

藍子「もうっ! ちゃんと聞いてくださいっ!」

P(誰のせいだと思ってるんだ誰の)

藍子「うーん、こうなったら、えいっ」グルン

P「ちょ、この状態でこっち向くな。一人の女の子としてもダメだぞ。そんな脚開いちゃ」

藍子「Pさんが悪いんですよ、えいっ」グリグリ

P「うううん? なんだ? 眉間に何をしている?」

藍子「そんなにしわ寄せちゃダメです! 幸せが逃げちゃいますよ!」

P「それはため息ついたらってやつじゃ……」

藍子「……Pさんが何を悩んでるかわからないですけど」

藍子「私が、私たちが聞いたり、一緒に悩んだり、ほぐしたりしますから」

藍子「だから、一人で抱え込まないでください」

P「…………そうだな」

P「ごめん、アイドルじゃないなんて言ったけど、そうだな。俺が暗い顔してたら、みんな不安になるよな」

藍子「そうですよ、みんな、Pさんの笑顔に救われてるんですから、笑顔でいてください」

藍子「かくいう私も、誰よりもPさんの笑顔が一番大好きなんですからっ」

――――――――――――

P「はあ……気を抜いてたら逆に気を引き締められてしまった」

P「さすがはパッション。ゆるふわに見えてぐいぐい来る」

P「……よし。次のアイドルも厳しくいくぞ!」

ちひろ「…………」

ちひろ「あの……Pさん、さっきからなんか変ですけど、どうしたんですか?」

P「ああ、ちひろさん、いや、最近アイドルの気が緩んできてるような気がしたんで、すこし厳しく接してみようかと」

ちひろ「ああ、だから幸子ちゃんが電車使うことにまた苦言を呈したり、早耶ちゃんのマッサージ断ってたんですね」

ちひろ(他にも理由ありそうですけど……)

ちひろ(まああれで厳しくしてるつもりならまだ様子見でいいかな)

安価↓

瞳子「おはよう」

ちひろ「おはようございます、瞳子さん」

P「お、おはようございます」

P(来てしまったか……)

P(まあちひろさんいるし変なことは)

ちひろ「あ、こんなところにだしわすれたしょるいが~ちょっとでかけてきますね~」

P(ちっひいいいいいいい)

ちひろ(ごめんなさいPさん。どう転んでも居合わせる勇気がありません)

瞳子「……ふたりっきりね。Pさん」ヒシッ

P「……そうですね」

P「あの、いきなりしなだれかかられると、びっくりするんですけれど」

瞳子「あら、ごめんなさい。じゃあ」



瞳子「お願いだから、私を、今だけ貴方の一番近くに置いて」ウワメヅカイ

P(……………………………………)



P(んがわいいいいあああああああああ)



P(なに? なんでこんな可愛いのこの人? 25歳? 25歳だよね!?)

P(オイオイオイしぬわこんなんほう服部瞳子ですか大したものですね)

P(もうダメ! ずっと一緒にいたい! さみしい思いさせたくない! 俺が熱帯魚だ!!!)

P(いや、待て待て。落ち着け。取り乱すな! 今日こそはいうぞ。言ってやるぞ。こんなのはアイドル服部瞳子のイメージから外れてるって)

瞳子「ちょっと……なにか言ってよ……」///

P(なんで自分で言って照れてんだこの人おおおおおおああああああ)

P(ハッ! ダメだダメだダメだ! 落ち着け落ち着け落ち着けぇ!)

P「あの、とうこ、さん」

瞳子「うん?」

P「その、こういうの、あんまり、いけないと、思うんです、よ」

瞳子「……どうダメなのかしら?」

P「それ、は、その」

P「こういうのを、にちじょうかしちゃうと、ふとしたときに、でちゃうといいますか」

P「あんまり、ますこみに、おもしろおかしくかかれてしまうのも、まずい、というか」

瞳子「……でも、他の子はよくPさんにこうやっているのを見るけど」

P「それは、その、なんというか、むすめみたいにおもっているので、それに、たいていひざにのせてるだけですし」

瞳子「早苗さんも乗っかってるの見たことあるけれど」

P「いや、あの人は子どもみたいなものだし」

瞳子「楓さんも見たけれど」

P「あの人も25歳児だし……」

瞳子「…………」

瞳子「私にこうされるのは、いや?」ジワ

P「…………………………」

P(そんなことがあるわけがない)

P(瞳子さんは俺の担当する大切なアイドルの一人だ。こうして一緒にいるのが嫌なわけがない)

P(でも、考える。考えてしまう)

P(もし、プロデューサーが俺じゃなければ瞳子さんはこんな人だっただろうか?)

P(というか、瞳子さんはこんな人だっただろうか?)

P(俺が最初に会った瞳子さんは、すでにいろいろと諦めかけていて、自分の夢を閉ざそうとしていて)

P(けれど、それを捨てられることができずに苦しんでいた)

P(「あんなこともあった」なんて笑い話にできず、諦めながら苦しんでいた)

P(もう一度アイドルとなった瞳子さんはそのころの苦しみをまた夢への原動力にした。その凄まじい熱意は命を燃やしているかのようだった)

P(そのとき、俺は思ったんだ。この人を、かっこいい、って)

P(本当に、アイドル服部瞳子のファンになった瞬間と言ったら、それはあの瞬間だ)

P(けれど、今は、彼女は俺にこうして抱きつき、俺といたいと言う)

P(俺無しの人生なんて考えられないとまで言われたこともある)

P(担当アイドルにそこまで言ってもらえるなんて、プロデューサー冥利に尽きるというものだ)

P(けれど、服部瞳子のファンはどう思うだろうか)

P(服部瞳子のファン1号の俺は……)



P「いや……」

瞳子「」ウルッ

P「なわけないじゃないですかー」

瞳子「~~~~~~~~~~っハア」ダキ

P「おっと」

瞳子「もう……こんなに時間かけて……ハラハラさせて……Pさんのイジワル……」

P「あはは……ごめんなさい……」

瞳子「……まあいいわ。言うこと聞いたら許してあげる」

P「なんなりと……もうなんでも言うこと聞きたい気分なんです……」

瞳子「変な気分もあるのね……それじゃ」

瞳子「抱きしめて……頭を、撫でてもらえないかしら」

P「……わかりました」

P「…………」ナデナデ

瞳子「♪~」

瞳子「……そろそろいいわ。ありがとう」

瞳子「やっぱり、Pさんにこうしてもらえると、元気がもらえる」

P「……それなら、よかったです」

瞳子「それじゃあ、今日も行ってきます」

P「行ってらっしゃい…………」

P「………………」

ちひろ「ただいま戻りました-ってどうしたんですか?」

P「俺は……なにもできない……なにも……」

P「本当に言いたい人には……なんにもいえないなんて……うう……」

ちひろ「はあ」

P「俺は……アイドルに厳しくできないのか?」

ちひろ(今更気づきましたか)

P「いや、幸子や早耶には言えたんだ。俺は負けない……!」

ちひろ(あれ成功判定なんですね……というかなんの対抗心?)

P「次こそは……次こそはちゃんというぞ!」

そろそろ寝ます。安価は下で

紗枝はん……おそらくまた夜になります。ひとまずおやすみなさい

P(お、そろそろ紗枝が来る時間かな)

紗枝「おはようさんどす~」

P「おはよう」

ちひろ「おはようございます。紗枝ちゃん」

紗枝「失礼しますえ~。よいしょっと」ポスッ

P「お前もまた当たり前のように人の膝に座るね」

紗枝「いやどすか~?」

P「いやじゃないけど……」

P(紗枝はまだ15…………甘えてるだけだろうしいいかな……)

紗枝「…………ところで、『Pプロデューサーはん』?」

P「ん? 微妙に懐かしい呼び方でどうした?」

紗枝「さっき『お前もまた』って言うてはりましたけど、もう何人かPプロデューサーはんに座らはったんどすか?」

P「ん? ああ、あ……いこが座った」

紗枝「ふうん……藍子はん、こないな香水付けとったんか……」

P(瞳子さんのことは……なんとなく言わないほうがいい気がするな……)

紗枝「……………………」グリグリグリグリ

P「ん? どうした? そんなに俺に頭擦りつけて」

紗枝「なーんもあらしまへんよー」グリグリグリグリ

P「そうか、なんもないならやめなさい」

紗枝「どうして?」

P「髪が乱れる」

紗枝「大丈夫どす~♪」

P「なにも大丈夫じゃない。ああ、サラサラの髪が……」

紗枝「大丈夫どす。だって」

紗枝「Pはんが直してくらはりますでしょう?」ニコリ

P(おいおい紗枝……)「ちくしょうかわいいなこいつ」

紗枝「~♪」

P「うーん、こんなものかな」

P(元々手入れがしっかりしてんだろうな……ちょっと櫛入れただけですぐ元に戻った)

P(しっかし本当にサラサラだ……もうずっと触っていたい……)

紗枝「Pはんなら、うちの髪、好きにしてもええよ?」

P「心を読まない。別のアイドルの個性を奪うんじゃありません」

紗枝「裕子はん?」

P「芳乃とこずえ」

紗枝「」ベッタリ

P「今日は随分と甘えたさんだな……なんかあったか?」

紗枝「……なんかあったんは、Pはんのほうではあらしまへんの?」

P「え?」

紗枝「今日のPはん……なんだか少し調子悪そうに見えます」

P「……」

紗枝「ほんまはおしとやかーに大和撫子-にPはんが言ってくれるまで待っとった方がええんやろうけど」

紗枝「ただ、こうしてないとせわしなくてな。また、何も言わずに溜め込んで、潰れる人はもう見とうないから……」

紗枝「……特に、Pはんのそういう姿は……」

P「……」

紗枝「Pはん……うちを置いていかんといて……」

紗枝「どこにも行かんで……ずっと……ずっとうちを見てて…………」

P「……紗枝」

P(それは無理だ)

P(アイドルとプロデューサーなんて関係、『ずっと』だなんて続くわけがない)

P(けれど……)

P「約束するよ。俺はずっといるから……紗枝のことずっと、ずっと見てるから」

紗枝「Pはん……」

P(少し涙ぐんだ紗枝の瞳に……吸い込まれそうになる)

P(その大きな瞳は……かがみのように俺を映し出して……)

P(ん? 近くない?)

P(吸い込まれそうっていうか、紗枝近づいてきてない?)

P(ちょっと待って。近い。待って)

P(待って待って待ったタイム)

「ウォッホン!」

紗枝「あ……ちひろはん」

P(助かったー……)

紗枝「…………」

紗枝「……!?」//////

P「えっと……」

紗枝「あ……あ……」

紗枝「かんにんしてーーーー!!!」

P「あ、おいそんなに走ると危ない……行ってしまった」

-------------------------

ちひろ「厳しくするって話はどうなったんですか?」

P「はい……はい……気を付けます……もう紗枝を膝には乗せません……危ないと思ったらアイドルを膝には乗せません……」

ちひろ「まったくもう……」

P(……まさか紗枝があんなことしてくるとは)

P(なんかいつのまにやら大人になってるんだなあ……紗枝はまだまだずっと子どもだと思ってた)

P「……はあ。このあと顔合わせづれえ」

ちひろ「今日だけ私が付き添いましょうか?」

P「……お願いします」

ちひろ「はい。じゃあ行ってきますね」

P「ありがとうございます……」

一日さぼる気でいたら十日近く経ってしまったのでいけませんね……毎日書かないと
安価は下で

荒木先生……明日書きます

P「さてと……お、そろそろ比奈が来る時間か」

-------------------------

三十分後

P「来ねえな…………」

P(迎えに行きたいところだが事務所を空けるわけにはいかんなあ。どうしたものか)

瞳子「ただいま」

P「お帰りなさ……」

P(誰かが言った、『アイデアとは、複数の問題を同時に解決しうるもの』だと……!)ピーン

P「瞳子さん! 比奈を迎えに行くんで事務所のことお願いします」

瞳子「はい。いってらっしゃい」

瞳子「いってらっしゃい……ふふ。なんだかいい響き」


ピンポーン

ピンポーン

ピンポー『はいはいいまでるっスー!』ガチャ

P「よう」

比奈「…………」ドアシメー

P「させるかおらっ!」ガン

比奈「ひいぃー!! 助けてー! 誰か警察ー!」

P「もう何度も呼ばれたから仲良くなってこの前スカウトしたわ」

比奈「マジっスか!? まさかの二人目の警察アイドルっスか!?」

P「いや、断られた。さてと、上がらせてもらうぞー」


比奈「ああああ待って待って! お仕事っスよね? もう出かけなきゃまずいんすよね!?」

P「いや、もう必要な荷物は事務所から持ってきたから大丈夫。ここから現場直行すれば一時間くらいは時間あるぞ」

比奈「あ、そうだ! Pプロデューサー! お腹空いてないっすか? ご飯奢るっすよ!」

P「お前の食生活が心配だから料理作る。もう食材も買ってあるぞ」

比奈「うう……お願いだからやめてください……」

P「ダメだ……ここで駄々こねる時間で少しでも片づけたほうがいいんじゃないか?」

比奈「!」ダッ


P「よし、だいたいできた」

P「あとはご飯だけだが、炊きあがるまで時間あるな……」

P「よし。比奈ーそっち行くぞー」

アアワワワワ

P「さて、どうなっているかな?」


部屋 ピカー

P「お、片付いてるじゃないか」

比奈「あははーわたしもやればできるんスよー……」

P「そうだな。その背の押し入れの中だけ見たら今日は何をしないでやろう」

比奈「ひっ」

比奈「だ、ダメっス! ここは見せられないっス! 乙女のプライバシーっスよ!」

P「都合のいい時だけ乙女になるな!」ガラッ

押し入れ グチャー

比奈「…………」

P「さて、じゃあ仕分け始めるぞー」

比奈「うわあああああああああ!!!」


P「これは……雑誌の付録か……?」

比奈「あー、そのアニメは見てないから捨てていいっス」

P「これは……ファミ通か」

比奈「それはダメっス。表紙取っておきたいっス」

P「これは……下着……」

比奈「ぎゃああああ!! 何しげしげ見てるんすか!? 捨てていいっス!!」

P「いや、こういう下着も持ってた方がいいんじゃないか?」

比奈「はく機会ないっスよ!」

P「たしかに。アイドルにそんなんあったら困る……ん? じゃあなんで買ったんだ?」

比奈「いいから次いくっす!! もう!!」


P「ん? これは……」

比奈(ああああああ!? あれは前に描いたPプロデューサー!? なぜッ!? 捨てたはずッ!?)

P「マンガのキャラか? とっとくか」

比奈「捨てるっス! もうゴミっス! ただの落書きっス!!」

P「捨てるのか? よく書けてるのに……もったいない」

P「捨てるんなら俺持って帰ろうかな」ボソッ

比奈「やっぱ大事なものっス! 私が丁重に保管するっス!」


P「ところで、なんでこんな時期に寝坊なんてしたんだ?」

比奈「いやあ、ちょっと別のイベントにも出てみようかなって……」

P「…………」

比奈「はい、ごめんなさい」

P「それで、原稿は進んでるのか?」

比奈「進んでますのでほんとそれだけは勘弁してください」

P「そうはいってもな、こっちも仕事だからさ。アイドルに倒れられると困るんよ」

比奈「そう言って原稿読みたいだけでしょ! 絶対ダメっスからね!」

P「いや、マジで倒れられると困るんだよ。体調管理気をつけてくれよ」

比奈「…………うっス」

P「なんだ今の沈黙」

比奈「深い意味はないっスから気にしないでほしいっス」


P「じゃあ、そろそろ仕事行くか」

比奈「あ、はい…………その、Pプロデューサー」

P「ん?」

比奈「…………ごめんなさい」

P「ん? ああ、まあ、いいよ。早めに気づけたから遅れはしなさそうだし」

比奈「それもそうなんすけど、迎えに来てもらって、部屋片づけてもらって……」

P「それも気にすんな。俺がしたくてやってんだ。なんなら毎日やりたいくらいだ」

比奈「…………っスか」

P「そうっスよ」

比奈「…………やっぱり、ごめんなさい、ですね」ボソッ

P「ん?」

比奈「なんでもないっス。独り言っス」

P「独り言多いのは心配なんだが……明日も来ようか?」

比奈「…………」

比奈「遠慮しとくっス」


P「今回は比奈に注意もできたしまあ成功だろ」

P「…………いや、べつになにか狙ってるわけだから成功も失敗もないか」

P「さてと、次は誰が来るかな」

安価↓

志希ちゃん了解です。いったん寝ます。

志希「…………」ガチャ

P「志希……」

P「お、おはよう……」

志希「……ん」

P「じ、時間通りに来るなんて、珍しいな……あはは……」

志希「…………」

P「…………」

P(最近志希はずっとこうだ……)

P(どこか不機嫌な、つまらなそうな顔をして)

P(しかし、失踪はせず、事務所に来る)

志希「ねえ」

P(そして、ソファに座ってこう言うのだ)

志希「こっち来て」パンパン

P(志希に促されるが、叩いたところに座ってはいけない)

P(俺が座るのは、ソファの端)

P(そう、俺は、俺の膝は、ただの枕として志希に呼ばれたのだ)

志希「」ポスッ

P(そうして志希はたいてい何も言わずスマホを見てる)

志希「…………」

P(これまた、とてもつまらなそうに)

P(でも、今日は、今日こそは言ってやるのだ)

P(「俺はお前の枕じゃない」と「俺はお前のプロデューサーなんだ」、と)

P「志希……その……最近どうだ?」

志希「……なにが?」

P「その、アイドルの仕事」

志希「……つまんない。見ててわからない?」

P「……わかるよ。最近のお前はいつも、いつでもつまらなそうだ」

P「仕事中はいつもどおりの『一ノ瀬志希』だけど、事務所の中とかでは、ずっとそんな顔してる」

志希「…………」

P「なあ、志希、最近、ちょっとおかしいぞ? なにかあったのか?」

P「嫌なことがあったら言ってくれ。やりたいことがあったら相談してくれ。俺はお前の」

志希「『プロデューサーだから?』」ハッ

P「…………ああ、そうだ」

志希「嫌なこと、やりたいこと……ねえ……」

志希「…………ないよ。なんにもない」

志希「なんにもないよ。だってあたし、アイドルそのものに飽きちゃったんだもん」

P「志希……」

志希「キミはいつも、あたしに新しい世界を見せてくれた。新しいあたしを見せてくれた。最初は楽しかったけど……」

志希「でも、それにも飽きちゃった」

志希「あたしが飽きないように、キミが色んな仕事をいっぱい持ってきてることはわかってる。けどさ、それ、もうダメなんだよ」

志希「新しいことに対処することに慣れちゃった。新しいあたしを作るのにも慣れちゃった」

P「志希は……アイドルをやめたいのか?」

志希「どうでもいい」

志希「やめても、やめなくても、損か得かで言ったらやめない方が得かな? でもそれもどうでもいい」

P「き、きっと、志希がもっと売れて、そう、トップアイドルになったら、また違う景色が」

志希「それも、見えちゃったんだよね」

P「え?」

志希「トップアイドル、道が見えちゃったんだよ。その先も」

P「…………」

志希「なろうと思えばなれるって思っちゃったら、それもどうでもよくなっちゃった」

P「…………」

志希「だから、別に特別あたしになにかしようとしてくれなくていいよ」

志希「あ、そうそう。キミのペースでやっても、キミの言う『トップアイドル』にはなれるから、それは安心していいよ。あたしも付き合ってあげる」

P「……………………」

志希「あ、キミにやってもらいたいこと、あったや」

志希「最近、アイドルのにおいが強くてキミのにおいが薄いんだよね。今日ももう三人くらい膝に乗せたでしょ?」

志希「紗枝ちゃんと……藍子ちゃんに……ありすちゃんかな? この感じは。瞳子さんや早耶ちゃんも感じるね……」

志希「だからさ、明日から部屋着かなんか持ってきてよ。キミのにおいは、まだ飽きてないからさ」

志希「『アイドル』のやる気引き出してよ。『プロデューサー』」

-------------------------

P「ううううううううう」ボロボロボロボロ

ちひろ「よしよし。大変な目に遭いましたね」セナカナデナデ

P「なんで、しき、なん、まえは、あんな、うっ、ふぐうっ」ボロボロボロボロ

ちひろ「うーん……たしかに志希ちゃんらしくないですよね……何か考えがあって言ったのかも」

P「しきなりの……かんがえ……」

P(そうだ。たしかに志希は少々他人の感情に疎いところもあるけれど、でもあんな風に直截的に言ってくるやつじゃない)

P(つまり……つまりあえて俺が傷つくような言い方を)

P「しぎはっ、おれのごと、きらいなんだっ、うああああ」ボロボロボロボロ

ちひろ「ああ、そうなっちゃうんですね……むしろ聞いた感じ嫌われようとしてたって感じですが」

ちひろ(志希ちゃんならこの人がアイドルを嫌いになるなんてことないってわかってると思うんですけど……)

ちひろ(あ、だからやったのかな。何言っても嫌わないってわかってるから……)

ちひろ「……まあ、なんであれ嫌いな人に膝枕なんて頼みませんよ」

P「たぶんにおいがすきなだけですよ……」

ちひろ「においが好かれてるのはPさんが好かれてるようなものでしょう。大丈夫大丈夫」ナデナデ

P「みっともないところをお見せしました……」フカブカ

ちひろ「はあ、まあ、見慣れてるんで」

P「うっ」

ちひろ「あ、ほら、そろそろあの子が来る時間ですよ! ほらほらシャキッとしてください!」

P「はい! 今度こそ言うこと言うぞ!」

ちひろ「はい!がんばりましょう!」

ちひろ(無理だと思いますけど……)

安価↓

小梅了解です。時間かかりそうなんでたぶん明日になります

小梅「お……おはようございます……」

ちひろ「おはようございます、小梅ちゃん」

P「おはよう、小梅。今日も挨拶できてえらいぞ」ナデナデ

小梅「もう……さ、さすがに私も……慣れたよ……」

小梅「あ、おはよう」

P「ああ、そうだった。あの子もおはよう」

小梅「……あ、ありがとうって……言ってる」

P「気にすんな。いつも見守ってもらってるのはこっちなんだから」

P(小梅か……甘えたがりだけどまだ13だしそこまで警戒することもないかな……)

小梅「それ……本当……?」

小梅「へえ……楽しそうだね……」キラキラ

P(ちょい気になるけど集中集中)カタカタカタカタ

小梅「あの……Pさん……」クイクイ

P「ん? 袖引っ張ってどうした? 小梅」

小梅「ホラー映画……見よ? Pさんと一緒に見たくって……借りてきたの……」

P「……あのさあ、小梅。今仕事中だから後にしてくれないか?」

小梅「おお……」

P「?」

小梅「な……なんでもない、です……」

小梅「私……今見たいの……ねえ、Pさん……一緒に見よ?」

P「だからダメだってば……」

小梅「ねえねえ……いま、みようよ……」

P「…………」ハァ

小梅「…………」ワクワク

P「よし、見るか」

小梅「え……」

小梅「あの……見ちゃうん……ですか……?」

P「? 見たいんだろ?」

小梅「う、うん」

P「ちひろさん、会議室少し使いますね」

ちひろ「はいはい。もう好きにしてください」

小梅「え、あれ……?」

小梅「……えっと……あ、そ、そうだ……飲み物飲みたいな」

P「コーラとファンタグレープとアセロラドリンクとオレンジジュースがあるけどどうする?」

小梅「え、えっと……ガ、ガラナ……」

P「そんなもん……あ、まだ一本あったわ」

小梅「なんであるの……じゃなくて……えっと……やっ、やっぱり、トマトジュースが飲みたいな……」

P「うーん……トマトジュースはないなあ……」

小梅「じゃ、じゃあ」

P「ちょっと買ってくるわ。準備しといて」

小梅「な、なんでそうなるの……?」

P「?」

小梅「あ、あの……Pさん……アイドルに厳しくしてるんじゃ……ないんですか……?」

P「そうだけど……なんで知ってるんだ?」

小梅「あの子が教えてくれて……そうじゃなくて……えっと……」

小梅「な、なんで……厳しくしてくれないんですか?」

P「え? 最初誘い断ったじゃん」

小梅「た、たしかに……あのときちょっとびっくりしたけど……それだけ?」

P「あれ以上を俺に求めるのか?」

小梅「求めます!」

P「!?」

小梅「Pさん……ちょっと……そこに座って……いや、正座です」

小梅「あのね……私、とっても期待してたんだよ……? 普段怒らないPさんが……どんなふうに怒るのかなあ……って」

小梅「どんな表情なのかなあ……どんなことを言ってくれるのかなあ……私はそれを聞いてどうなるのかなあ……怖いかなあ……それとも……」

小梅「でもPさん……私がわがまま言っても怒らないで……それどころかまだ言ってないのに買いに行こうとするし……」

小梅「Pさん……そもそも怒らなすぎだよ……怒ったことあるの?」

小梅「幸子ちゃんみたいなのは叱るだよ……」

小梅「Pさんは……普段から怒らなすぎなんだから……厳しくって言ったら……もうたぶんやりすぎなくらいでいいんだよ……」

小梅「……次は二回断る? 回数の問題じゃないです」

小梅「日付をずらすのも場所を変えるのもダメです……断るときはもう断る」

小梅「Pさんは厳しいというのを何だと思ってるの?」

-------------------------

P「怒った小梅こわい……」

ちひろ「小梅ちゃんあんな風に喋れたんですね……」

P「おかしい。俺がアイドルに厳しくしようとしてたはずなのに、なんでアイドルから厳しくされねばならんのだ」

ちひろ「まずあなたが厳しいという言葉からほど遠いんですよ」

P「……まあ小梅から色々助言をもらえたので次こそは」

ちひろ「まだやるんですね……できるわけないのに」

P「やります……やりますよ……俺は……」

ちひろ(何がこの人をこうさせるんだろう)

そろそろ最終安価にしようかな……悩みどころさん
安価二つ取ります
↓1 次のキャラ
↓2 この先続けるかどうか

友紀「おっはよーっ!!!」

ちひろ「おはようございます。友紀ちゃん」

P「おう、おはよう。なんだかいつもより張り切ってるなあ」

友紀「えへへ……わかる? わかっちゃう?」

P「ああ。もうなんかめちゃくちゃ浮かれてる」

友紀「いやあ……そりゃあねー……へっへっへー」

P「?」

友紀「おいおいわからないの? Pプロデューサー」

P「わからん。まったくわからん」

友紀「えー? 本当にわからないのー? ちゃんとニュースとか見てる?」

P「……最近はあまり」

友紀「ダメだなー。プロデューサーなんだからちゃんと最新の情報とかりゅうこうとか仕入れとかなきゃ」

P「うるせ。ならお前はアイドルらしく酒を控えろ」

友紀「まあそれは置いといて」

友紀「今日は……いよいよ日本シリーズ最終戦だよ!」

P「キャッツ出てたのか知らなかった」

友紀「えーそこからなの……」

P「……ごめん」

友紀「日本シリーズ進出を果たしたはいいものの初戦から怒涛の三連敗。お通夜ムードだったところまさかの三連逆転勝利で粘りに粘った末の最終戦という最高に熱い展開を迎えているのに知らないか……」

P「知らなかった。状況説明ありがとう」

P「んで、今日も事務所で騒ぐつもりなのか?」

友紀「まさか! 今日のためにこの通り、ちゃんとチケット取ってあるよ!」バーン

P「へえ、そうか。気をつけてな」

友紀「何言ってんの? Pプロデューサーも行くんだよ」

P「お前が何を言っているんだ」



友紀「あれ? 言ってなかったっけ?」

P「さっきからすべてが初耳なんだが」

友紀「まあ今言ったしいいよね!」

P「ええ……」

友紀「というわけで今日はよろしくね。Pプロデューサー♪」

P「しょうがな――」

小梅『断るときは断る』

P「…………あのな。友紀」

友紀「ん?」

P「悪いが、今日はいけない。他を当たってくれ」

友紀「ええー。行こうよーまた色々解説してあげるからさ」

P「今日は本当にダメなんだよ……明日の打ち合わせに必要な書類がまだで……」

友紀「ええー? 今日ですべてが決まるんだよ?」

P「すまん……」

友紀「…………」

友紀「……そっか」

友紀「ごめんねっ! 急に誘っちゃって……Pプロデューサーも忙しいのに」

P「いや、いいよ」

友紀「……あ! そろそろレッスンの時間だ! じゃあ、行ってくるね」

ちひろ「行ってらっしゃい」

P「ああ、ケガしないよう気をつけてな」

友紀「大丈夫だって。行ってきまーすっ!」ニコッ

ガチャ

友紀「」シュン

P「!」

バタン

P「……………………」

P「………………」カタカタカタカタ

ちひろ「あの……だいじょうぶですか?」

P「なにがです?」

ちひろ「この世の終わりみたいな顔してますけど……」

P「ははは……大袈裟な……」カタカタカタカタ

P「……………………」カタカタカタカタ

P「……あ、そろそろありす迎えに行ってきますね」

ちひろ「わかりました。お気をつけて」

-------------------------

P「お疲れ様。ありす」

ありす「いえ、Pさんこそ迎えにまで来てくれて、ありがとうございます」

ありす「…………あの、どうかされましたか?」

P「なにが?」

ありす「この世の終わりみたいな顔してますけど……」

P「ありすまで大袈裟だなあ……はは」

P「……………………」

ありす「……………………」

-------------------------

P「ただいま戻りましたー」

友紀「お帰り。Pプロデューサー」

テレビ「ワーワー」

P「友紀!? お前観戦しに行ったんじゃ……」

友紀「ん? いや、なんというか」

友紀「会場の熱気もいいけど、やっぱり、Pプロデューサーがいなきゃ……ね」

P「友紀…………」

友紀「あ、いや、邪魔にはならないように静かにしてるよ! だからさ」

友紀「ここにいさせて……ね?」

P「……………………」



P「ダメだ……」

友紀「えっ……」


友紀「そんな……」グスッ

P「……まだ、チケットは二枚あるよな」

友紀「! うんっ!」

P「野球って、途中入場できるよな!」

友紀「うんっ!」

P「よーしっ! 今から球場に向かうぞ!」

友紀「おーっ!!!」

翌日

ちひろ「…………」

P「zzzzzzzzzzzzzz」

ちひろ「……なにやってんですかまったく」

ちひろ「ほら、そろそろ大事な打ち合わせの時間ですよ! 徹夜で作った書類を見せないでどうするんですか!」ユサユサ

P「んぉぅむ……ハッ」

ちひろ「まったく、もう寒いんですから無茶はしないでくださいね」

P「すいません……」

P「さて、今日もがんばりますか」

P「今日もアイドルに厳しくしていくぞ!」

ちひろ「無理だとわかってるのにまだやる気なんですね……」

P「無理ではありません」

ちひろ「頑固」

P「頑固ではある」

ちひろ「わかってるなら直してください」

ちひろ(これ、いつまで続ける気なんですかね。この人は)

ちひろ(というか、自分がアイドルを甘やかすのが大好きだっていうことを自覚しているんでしょうか?)

ちひろ(…………なさそうですね)

ちひろ(まあ、面白そうだし、もう少し見守ってますか)

安価で進めていくのはこれで終わり。もうちょっとだけ続きます。
最初からユッキは全体のオチにしようと思ってて、ユッキが来たら安価やめようと思っていたのでこのタイミングできてびっくりしました。

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