【SS】店長「客が絶対注文できないメニューを考えてやる・・・」 (29)


店長「あーバイト君バイト君」

バイト「はい何ですか店長」

店長「客が絶対注文できないメニューを考えようと思っているんだけれども」

店長「何かいいアイディアはないかな?」

バイト「はい?」


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店長「いやね、よくあるじゃないか新メニュー発売!とか新聞の広告とかにさ」

バイト「ああはい、ありますね」

店長「ああいうのって、宣伝効果もあるわけじゃない?」

バイト「ええ、そうかも知れませんね」

店長「ちょっと足が遠のいてたとしてもさ、新メニュー発売!ってなったら」

店長「おっ、ちょっと寄って見るかって気になるじゃない」

バイト「ええまぁ、確かに」


店長「なもんでさ、ウチでも新メニュー発売!ってやりたいわけよ」

バイト「ええ、いいんじゃありませんか」

店長「けどさ、新メニュー作るとなったら色々新しい材料とか仕入れなきゃダメじゃん」

バイト「そりゃあまあ、新メニューですからね」

潰れるフラグしか思えん……


店長「だから、新メニュー発売!って宣伝はするけれど」

店長「それを客が注文できないならさ」

店長「実際作らなくていいから、材料費とか色々浮くんじゃないかなーって」

バイト「いや、どうやったら客が注文できないようなメニューなんて出来るんですか」


店長「だからさ、バイト君の知恵を借りたいんだよ。何かいいアイディアない?」

バイト「店長。とうとう頭がおかしくなったんですか?」

店長「時給下げられたい?」

バイト「一生懸命アイディアを出させて頂きます」


バイト「えーと、それじゃ・・・。いかにもマズそうな新メニューなんてどうでしょう」

バイト「納豆生クリームパフェとか」

店長「いやぁ、それだと客自体が寄り付かないだろう」

店長「宣伝なんだから、あくまでも新メニューは美味しそうでなくてはいけない」

バイト「そうですか。それじゃ、値段を滅茶苦茶高めに設定しては?」

店長「うーん、それもダメだな。いくら美味しそうでも値段がバカ高くちゃ」

店長「値段の高い店だ、って悪い印象持たれそうだし」


バイト「では商品名を放送禁止用語にしてはどうでしょう」

バイト「特に女性には効果ありそうですよ」

店長「うーんそれだと公告する時にモザイクがかかってしまって
   宣伝にならんな」


バイト「そうですか。それなら・・・」

バイト「滅茶苦茶注文し辛い新メニューはどうでしょうか?」

店長「注文し辛い?どういう事?」


バイト「ええそうです。例えば見るだけでこっ恥かしい萌えアニメとタイアップして」

バイト「注文する時はそのアニメキャラの名前を大声で叫ばないと
    注文できないようにしてやるのです」

店長「うん。それなら一般の客には効果がありそうだな」

店長「しかし、そうでない客には逆効果かも知れん」

店長「アニメキャラ目当ての客が大挙して押し寄せられては大変だ」

馬鹿にしか見えないラーメンとか言って、空の丼を出す
文句言うお客に「いえいえ、貴方が見えないだけできちんとラーメンはありますよ」という
そうして文句言ってくる客に屁理屈で色々論破して、最終的には「お客さん、全部食べましたね」と言ってお題を支払いさせる
こうして0円で代金をいただけるというわけ
そのやり取りを見ていたお客さんも楽しめて「ぼったくりラーメン」として人気商品に……

ガチでブチ切れる人がいる可能性があるのは秘密

>>17だと注文しちゃっているので「注文しようとすると店のボディーガードとしている屈強で顔が怖いお兄さんが迫ってくる」で

>>18 惜しいな強面の人の賃金が掛かるから結局マイナスだなそれだと、金を掛けない方法でないと駄目だし……そうか店長が今から屈強な肉体と強面を手に入れればいいのか。

>>19
じゃあ、「このラーメンを食べた人はこの後……」みたいな証拠写真(合成写真)を見せてビビらせて頼めなくするとか?
合成写真作るぐらいはそんなに金かからないだろう。事故にあったような写真を見せれば1発よ


バイト「うーん、案外難しいものですね」

店長「だろう?だから悩んでいるんだ」

店長「・・・しかし、注文し辛いというのはいいアイディアかも知れんな」

バイト「というと?」


店長「エロとか抜きで、
   単純に口に出して言い辛いような商品名にしてしまうんだ」

店長「ヘーホンホンみたいな意味不明な感じで」

バイト「ああ、それならいいかも知れませんね」

バイト「・・・所で、ヘーホンホンって何ですか?何か元ネタでもあるんですか?」

店長「いや、何となくだ。特に深い意味はないよ」


バイト「そうですか。それじゃ、商品名を考えなくてはいけませんね」

店長「そうだな。ヘーホンホヘホンホヘホンホンなんてどうだ」

バイト「あー、いいですね。人前でとても発音する気になれません」

店長「ヘーホンホヘホンホヘホンホン下さいwwww」

バイト「wwww」


店長「さらに、実際口に出して注文する猛者も現れるかも知れない。けどその時は・・・」

バイト「どうするんですか?」

店長「まっすぐ目を見て、『は?』って言ってやればいい」

バイト「あー、キツイですねそれ」

バイト「あの商品名を二回くり返す気にはとてもなりませんよ」

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