葉月「付き合ってもらえるかな?」 青葉「えぇっ~!?」(8)

青葉「ダメですよっ///」

葉月「んっ、どうしたのかね? 顔が赤いよー(可愛いなぁっ/////)??」ニヤニヤ

青葉「えっ、だって、付き合うんですよね?! それって会社で問題になりませんか、それに上司と部下が禁断の恋なんてっ!?」

葉月「あー、ぷっ、あはははっ!!!」

青葉「えっ?」

葉月「いや、いきなり笑って失礼だったね。でも、からかってもいないのに、勘違いをするとは、君らしいよ♪」クスクス

青葉「あっ、店に行く為の誘いだったんですか! すみません。」

葉月「いやいや、君の可愛い一面が見れたから、別に気にしてないさ♪」

青葉「っ/////」

葉月「よし、とりあえず、OKならこのまま行こうとしようか、涼風君?」

青葉「は、はい。こんな私でよろしければ、ご一緒させて頂きます!!」

葉月「まぁまぁ、そんなに丁寧じゃなくて、もっと砕けた感じで構わないよ?」

青葉「は、はい、葉月さん!」

葉月「ははっ、変わっていないけど、まぁいいかな。」

店の前

青葉「ここですか・・・。随分と古いような、年季が入ったような・・・」

葉月「ふふふっ、この店は私がディレクターになる前から通っていた行きつけのバーでね。いわば、私の隠れ家的存在なのだよ」

青葉「そうなんですか?!」

葉月「ちなみにここだけの話、私がこの店に連れで来るのは今日、涼風君が初めてだよ。」

青葉「えぇっー!? じゃあ、八神さんや遠山さんとかは?」

葉月「むろん、連れてきてはいないな。」

青葉「そ、そんなぁっ!? 上司の八神さん、遠山さんを差し置いて、新入社員の私が更に上の立場にある葉月さんの行きつけの店に誘われてなんて・・・いくら何でも恐れ多いですよっ!?」

葉月「そうかな? 私は、別に気にしてないがね!」

青葉「私が気になりますよー!?」

葉月「ふふふっ、君も案外真面目な所もあるんだね♪ けっこうけっこう! さぁ、入ろうか!」

青葉「え、あのぅ・・・」

カランカラン♪

マスター「いらっしゃいませ。おや、これはこれは、葉月さん、いつもありがとうございます♪」

葉月「やぁ、マスター。久しぶり!」

マスター「おや、今年の新入社員は一人だけですか?」

葉月「そうなんだよ。うちに色々とあってさ、一人しか。おっと、それよりも紹介するよ。こちらは涼風青葉君、今年我がイーグルジャンプに入社した可愛い新入社員だよ♪」

青葉「あ、その、よ、よろしくお願いします!!」

マスター「よろしく、私はこの店のマスター(バーテンダー)だよ。改めまして、よろしくね、涼風さん!」

青葉「こ、こちらこそ。」

葉月「マスター、いつものを頼むよ」

マスター「バーボンの水割りですね、かしこまりました」

葉月「涼風君は何にするかね? なに、高い酒だとっ!? 困るなぁ、それだと私の持ちあわせで足りるかどうかっ!!」

青葉「なっ、そ、そんなこと言ってませんよっ、葉月さんっ!!??」

葉月「はははっ、冗談に決まっているじゃないか♪ 君は未成年だから、酒は無理だよね!」

青葉「うっ!? 今度はからかわれましたっ!!」

マスター「面白い反応をする人ですね、青葉さん!」

青葉「うぅっ!?」

葉月「じゃあ、私が代わりに注文しよう。マスター、涼風君にはオレンジジュースを頼むよ」

マスター「かしこまりました。最高級のオレンジジュースですね!」

青葉「えっ、最高級!? バーって、ジュースには最高級があるんですかっ!?」

葉月「おいおい、最高級なんてないよ。バーでも用意されるジュースは、皆普通のだよ」

青葉「えっ!?」

マスター「ははっ、涼風さんの反応が面白かったので、つい私もからかってみました!」

青葉「なぁっ/// や、やめてくださいよ、葉月さんだけでなくマスターさんまでー!!」

マスター「はははっ、申し訳なかったね。それにしても、本当に面白さと楽しさもあっていいですし、良い社員が入って良かったですね、葉月さん!」

葉月「まったくだよ、マスター。私もこんなに可愛い社員が入ってくれたおかげで毎日が充実して、楽しいよ♪」

青葉「あっ、そういえば、一ついいですか、葉月さん?」

葉月「構わないよ。どうしたのかね、涼風君?」

青葉「さっきマスターさんが行ってた言葉で「今年の新入社員は一人だけですか?」ってまるで私が来る事が分かっていたかのような発言が気になりまして、何かありますね、裏で?」

葉月「うっ・・・ふふっ、はははっ、流石は涼風君。もう分かったようだね!」

青葉「一体、どういうことですか?」

葉月「私から一つ言おう。店に入る前に「八神や遠山君を連れてきたことがない」と言ったが、あれは嘘だよ!」

青葉「えっ、あー、やっぱり、からかったんですねっーー!!!」

葉月「まぁまぁ、落ち着いて聞きたまえ。実は、今回は私個人で考えた新入社員の歓迎会なんだよ、これは!」

青葉「個人ですか?」

葉月「八神達が開いた歓迎会とはまた違った形式だが、彼女らよりも上の立場にいる私が一対一で新入社員と話もしてみたいと思って、八神達が入社した時から初めて行われたものなのだよ!」

青葉「じゃあ、八神さんと遠山さんが入社した時も」

葉月「むろん、この店を利用して、歓迎会を開き、二人もここに来たよ」

青葉「そうだったんですか!」

葉月「ちなみに滝本君や飯島君、篠田君もここに来てるのだよ!」

青葉「ひふみ先輩達もですかっ!?」

葉月「当たり前じゃないか♪」

マスター「そういえば、少し懐かしいですね。新入社員の歓迎会以降は八神さん達はこの店を訪れていませんが、偶然ゲーム雑誌のインタビューで八神さんの特集を見つけましてね。有名になったんですね、彼女!」

葉月「もちろんだよ、マスター。私だって嬉しいよ、あの八神がね!」

マスター「私もです。最初見た時は寡黙な方だと思いましたのに、それがあそこまでなるとは、人生って分からないですね。」

葉月「そういうことだよ。そうそう、遠山君もアートディレクターになったんだよ!」

マスター「ほぉ、八神さんだけでなく遠山さんも凄いですね!」

青葉(なんだろう・・・。昔話を淡々と語っているみたいだけど、私は会話に入っていけない。どうしよう・・・!?」

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