ガヴリール「ねえヴィーネ、ねえヴィーネ」 (17)

ヴィーネ「なぁに、ガヴ?」

ガヴリール「この前カラオケ行くって言ってたけど、日にち決まったの?」

ヴィーネ「来週の日曜日あたりにしようと思うんだけど」

ガヴリール「ふーん、来週ならでかいイベントはないか」

ヴィーネ「ネトゲ基準で考えるのやめなさいよ」

ガヴリール「ふーん、来週ならでかいイベントはないか」

ヴィーネ「……ん?」

ガヴリール「日にち決まったの?ふーん、来週ならでかいイベントはないか。来週ならでかいイベントはないか。来週ならでかいイベントはないか」

ヴィーネ「!?」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1507293033

ヴィーネ「な、えっ!?何!?」

ラフィエル「あらあら~」

ガヴリール「来週ならでかいイベントはないか」

ヴィーネ「ど、えっ……どうなってるのよ!?サターニャ何かした!?」

サターニャ「してないわよ……なんなのよ、気味悪いわね」

ヴィーネ「え~……」

サターニャ「なんなのよ、気味悪いわね」

ヴィーネ「そうね……えっ?」

サターニャ「なんなのよ、気味悪いわね。なんなのよ、気味悪いわね。なんなのよ、気味悪いわね」

ヴィーネ「」

サターニャ「なんなのよ、気味悪いわね。なんなのよ、気味悪いわね。なんなのよ、気味悪いわね。なんなのよ、気味悪いわね」

ヴィーネ「さ、サターニャまで!?」

サターニャ「? ヴィネット、どうかした?」

ヴィーネ「……あれ…?気のせいかしら……」

サターニャ「……」

ヴィーネ「そ、それでね?ガヴがなんでおかしくなったか…」

サターニャ「ヴィネット、どうかした?ヴィネット、どうかした?ヴィネット、どうかした?」

ヴィーネ「全然気のせいじゃなかった!!」

ラフィエル「あらあら~」

ガヴリール「ふーん、来週ならでかいイベントはないか。来週ならでかいイベントはないか。」

サターニャ「なんなのよ、気味悪いわね。気味悪いわね。気味悪いわね。ヴィネット、どうかした?」

ヴィーネ「なんでこんなことに……ラフィは何か分からない?」

ラフィエル「うふふ」

ヴィーネ「ちょっと、笑ってないで何か……えっ、嘘よね?」

ラフィエル「うふふ」

ヴィーネ「やめて?私、そういう冗談よくないと思うのよ、ね……?ね!?」

ラフィエル「うふふふふふふ♪」

ヴィーネ「…う……」

ヴィーネ「うわああぁぁ!!」ダッ

ラフィエル「あっ…」

ヴィーネ「だ、誰か知り合いに連絡して……!」

タプリス「あれ?月乃瀬先輩!こんなところで何を…」

ヴィーネ「たっ……タプちゃん!」ガシッ

タプリス「ふぇ!?なっ、なんですか!?」

ヴィーネ「……タプちゃんは、同じ言葉を何度も繰り返したりしないわよね?」

タプリス「はい?話すのは得意じゃないですし、そういうことはたまにありますが…」

ヴィーネ「ううん、そうじゃなくて……大丈夫そうね、よかった…」ホッ

タプリス「……? どうかしたんですか?」

ヴィーネ「実は……」

タプリス「えぇっ!?そ、そんなことが…」

ヴィーネ「もしかしたらサターニャがまた魔界通販で何か……でも本人は気づいてなかったし…」

タプリス「……魔界通販…」

ヴィーネ「どうしたらいいか分からなくて、タプちゃんがいて安心――」

タプリス「あの、先輩!」

ヴィーネ「なに?……もしかして、何か知ってるの!?」

タプリス「いえ、その、もしかしたらって程度なんですけど…」

ヴィーネ「で、そのタプちゃんの言う悪魔の知り合いっていうのが…」

タプリス「はい、前に魔界通販を使っていたことがあるんです」

ヴィーネ「あそこの商品が原因だとしたら、効果は長くは続かないと思うけど……」

ヴィーネ「できるだけ早く元に戻さなきゃ、ね」

タプリス「そうですね……あ、いました!」

黒奈「………」ゴゴゴ…

ヴィーネ(うっ、雰囲気あるわね……私やサターニャと違って)

タプリス「黒奈さん…すみません、少しいいですか?」

黒奈「……? うん……」

ヴィーネ「えーと、一年生の子?ごめんね、ちょっと聞きたいことがあって…」

黒奈「?」

ヴィーネ「えーっっと……ええと……なんて言えばいいかなー……」

ヴィーネ「自分を大悪魔って自称する悪魔と会わなかった?」

タプリス(胡桃沢先輩が関わっていることは確定!?)

黒奈「大悪魔=クルミザワ=サタニキアとかいう人……?」

タプリス(合ってた――!!けど名前間違って覚えてますよ!!)

ヴィーネ「ちょっと違うけどその子!その子と、あと天使2人がおかしくなっちゃったんだけど、何か知らない?」

黒奈「……?」

タプリス「胡桃沢先輩と会った時は何か話したんですか?」

黒奈「大悪魔になる方法、教えてもらって…」

タプリス「ちょっ、それは――むぐっ!?」

ヴィーネ「いいから続けて、黒奈ちゃん」

黒奈「おれいに、ドグラ・マグラを勧めた……」

タプリス(むぐぐ・むぐぐ!?)

ヴィーネ「なんなの?その……は」

黒奈「ドグラ・マグラ…」

タプリス「読んだ人は精神に異常をきたしてしまうという書物です……!何してるんですか!そんなものを…」

黒奈「そんなことない…興味深い本」

ヴィーネ「そ、それを魔界通販で買っちゃったのね?」

黒奈「いや……く〇ざわ書店で……」

ヴィーネ「普通の本屋!!」

ヴィーネ「そんなもので…」

ラフィエル「あ、いました!」

ヴィーネ「ん? ラフィ!?もう大丈夫なの!?」

ラフィエル「いえ、私は最初からどうもなってませんよ?」

ヴィーネ「……えっ」

ラフィエル「ヴィーネさん、とりあえず教室に戻りましょう?授業始まっちゃいますよ」

ヴィーネ「え、でもガヴとサターニャが……!」

ラフィエル「行きますよ!」グイッ

ヴィーネ「えっ、ちょっ!」

ダダダ……


黒奈「………どういうこと…?」

タプリス「さ、さあ…」

ヴィーネ「ちょっとラフィ!?ガヴとサターニャは……」

ガヴリール「お、ヴィーネ」ギリギリ…

サターニャ「痛い痛い!!ちょっ、あー!!」バタバタ

ヴィーネ「…………へ?」

ラフィエル「うふふ♪」



~~~~~~~~~~


ヴィーネ「はあ……ガヴに言う事聞かせるために買った薬を、自分で飲んじゃったのね?」

サターニャ「だ、だって、これを使えば服従させられるって書いてあったから、飲めばいいのかと思って…」

ヴィーネ「で、ガヴは?」

ガヴリール「サターニャが美味しそうなジュース持ってるなーって思って」

ヴィーネ「……思って?」

ガヴリール「飲んだ」

サターニャ「なんで勝手に人のもの飲むのよ!」

ガヴリール「だったらお前だって――」

ガヤガヤ

ヴィーネ「……ねえラフィ、魔界通販で買った薬って悪魔にも効くものなの?」

ラフィエル「私は天使なので分かりませんけど……あ、でも、10分間笑いが止まらなくなる――とかの時、効いてましたね」

ヴィーネ「あー、そういえば……」

ヴィーネ「……で、でも、服従させるための薬でああなるって…」

ラフィエル「……不良品だったんじゃないですか?」

ヴィーネ「こ、怖いこと言わないで!」

ラフィエル「不良品じゃなくとも、もしあのまま二人が戻らなかったら…」

ヴィーネ「やめてってば!ほんと、魔界通販なんか使わない方がいいわよね」

ラフィエル「そうですね、でもそうなると私の楽しみが…」

サターニャ「ヴィネット!こいつなんとかしなさいよ!」

ガヴリール「こいつ抑えるの手伝ってくれ!」

ヴィーネ「えー……そんなこと言われても…」

ラフィエル「ふふ、仲良いですね」

ガヴリール「どこが!?」

サターニャ「誰がこんなやつと!?」

ガヴリール「こっちから願い下げだっつの!」

サターニャ「言ったわね!?あんた…」

まち子「あのー……ちょっと、いい?」

ガヴリール「あ、まち……いんちょ……いや、まち子」

まち子「どっちでもいいわよ!」

ラフィエル「どうかしましたか?」

まち子「もうすぐ授業始まるから…」

ヴィーネ「そうね、じゃあ――」

ガヴリール「私欠席するから適当に誤魔化しといてー」

まち子「えぇっ!?」

ヴィーネ「させないわよ!」


おわり

見てくれた方いたらありがとうございました。
ガヴィーネサタラフィ一年生組委員長の7人出したかったのと、黒奈ちゃん出したかっただけ。
黒奈て誰?って思った方は原作5巻買いましょういやほんとに。早く下の名前知りたいです。

どこから突っ込めばいいのやら

おつおつ

おつ

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom