【安価・コンマ】旅立ち×新しい風×待ち受ける壁【H×H】 (395)

このスレはハンターハンターの世界観でオリジナル主人公がハンターするスレです
オリジナルハンター・幻獣・地方が出ます

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1507005546

豆のような頭の男「番号札をお取りください」

豆のような頭の男「このプレートを胸に付け、紛失されぬようお願いします」


?「よォ! 新顔だな?」

?「何で分かったかって? 俺はこのハンター試験のベテランだからだよ」

?「分からないことがあったらなんでも聞いてくれ」

トンパ「俺はトンパ。よろしくな」

トンパ「……」

トンパ「お前、人が名前を名乗ってるんだからお前の名前も教えてくれよ」

↓1【名前 性別】

age

トンパ「ダン=クラーケン、か。覚えておくぜ」

トンパ「まま、お近づきのしるしにジュースでもいかが?」

トンパ「あ、いらない? そうか残念」

トンパ「……チェ」

ジリリリリリ!

「これより第289期ハンター試験を開始する」

「最初に確認しておくが、この試験じゃあ最悪死ぬこともある。ムリだとおもったら、来た道から引き返せ。いいな?」

「これで全員か。よし……」

「ここで待ってろ。これから俺は試験官を呼んでくる」


ダン=クラーケン「いよいよ、か……」

……5時間後

ダン「遅いな……」

「なぁ聞いたか」

「なんだ?」

「今回の試験、どうやら合格しやすいらしいぞ」

「なんでだ?」

「なんでもミテネ連邦で起きた災害でかなりの数のハンターが死んだらしい」
「それにこの間、港を立ったブラックホエール号にもかなりのハンターが乗っているらしい」

「国のハンターがかなりの数動くってことは一大事ってことか」

「そう、しかも行先は暗黒大陸(タブー)。そいつらも生きて帰って来れるかは分からない」

「で、考えられるハンター不足を回避する為に、判断基準を下げた訳だな。アンタ事情通だなー」

「まーな」

……26時間後

「嘘だろ。俺達ケッコー待ってるぜ」

「これも試験の一つだろう」

「いや、俺は待ってられねー。帰るわ」

「おいおい……」

ダン「……」

トンパ「よォ、ダン。まだ残ってたか。もう大分帰って行く奴らが出てるみたいだぜ」

トンパ「なかなかの忍耐を持ってるみたいだな」

トンパ「そんな自分の性格をお前はどう考える?」

トンパ「いや、まあ心理テストみたいなもんさ。特に意味はねー」

↓1【ダン=クラーケンの性格】

ダン「力こそ……パワー」

トンパ「へ?」

ダン「パワーこそ……力だ」

ダン「鍛え上げた力で敵をぶちのめす。今まではそーやってきた」

ダン「この力をどう活かすか。どう活かせるのか。試すためにここまで来たんだ」

ダン「それに女もいればサイコー」

ダン「そういう性格だ、俺は」

トンパ「脳筋で女好き、ってところだな」


「お待たせしました。皆さん、私が試験官です」

「これより試験を開始します」


トンパ「おっ、来た来た」

試験官「第一次試験は、このまま10時間ほど絶対喋らない、動かないことで突破していただきます」
    「簡単でしょう?」

「これだけまたされてまた立ってろってのかよ!」

「いや、これは確かに簡単だぜ」

「立ってりゃいいんだものな」

ダン「へぇ、こんな温い試験なのかよ」

トンパ「俺もこんなタイプは初めて見たが……」

試験官「でははじめ」

「えっ、もう?」

試験官「そこ、失格」

試験官「動いたか動いていないかはすぐ分かりますので。まばたきくらいは許しましょう。あと呼吸も」

……2時間後

ジリジリ

ダン(熱くなってきたな)

ポタ…

ダン(汗が……)

ドサッ

バタッ

ダン(次々参加者が倒れていく。鍛え方が足りん)

ダン(これのくらいの暑さで倒れてたまるか)

ダン(それにしてもこの試験官。長袖を着ている癖、顔色一つ変えない。どうなってるんだ)

……5時間後

ヒュオオオオ

ダン(寒くなってきたぞ……むむ)

ダン(この室内気温の急激な変化、なかなか体に堪える)

試験官「現在-10度程度です。皆さん、頑張ってください」

ダン(程度だと!?)

「ああああああああッ」ガタガタガタガタ

「もうだめだ! 俺は帰る!」スタコラ

……8時間後

試験官「そこ。寝ましたね。失格」

試験官「そこ。立ったまま死ぬな。失格」

ダン(……)

プワァーン

ダン(……なんだ? さっきからこの臭いは)

カチャ カチャ

試験官「もぐもぐ」

ダン(こ、こいつ呑気に飯なんか食ってやがる)

ぐううううううう

ダン(なんだこの音は!)

ダン(まさか――)

ダン(参加者たちの腹の音!?)

ダン(そうか、試験前俺達の殆どは飲まず食わずで待たされていた。そしてこの状況――)

ダン(かなりバカバカしいが……極限状態を作り上げたということか!)

「お、俺にも食わせてくれぇえッ」

試験官「失格」

「腹が……もう、ダメだ」ガクッ

試験官「失格」

「同じ姿勢をずっと取っているのはむ……り……」 ガクッ

試験官「失格」


ダン(この程度の誘惑で負ける訳がない。忍耐が足りん)

ダン(忍耐、忍耐、忍耐……)

↓1【???:コンマ下二桁判定】

「あの参加者見て見ろよ」

「全く動かねーぞ。まるで岩みたいだ」

ダン(忍耐、忍耐、忍耐……)

試験官「そこのあなた、試験は終わりましたよ」

ダン「……えっ」

試験官「あなたは合格。次の会場に移って」

ダン「あ、ああ」

ダン「なんだァ……ここは」

「迷路みたいになっているぞ……」

試験官2「続いての試験官は僕だよーん」
     「これから受ける試験は"かくれんぼ"の試験」
     「鬼は僕。これから君たちは僕が10数える間に逃げてね。制限時間は3時間。頑張ってね」
     「じゅーう」

「は、はじまったぞ!」

ダン「逃げるってこの迷宮でどこへ逃げろってんだ!?」

↓1【???:コンマ下二桁判定】

試験官2「終わりー。ご苦労様」

ダン「はァ……はァ……」

ダン(あの試験官の視界に入らず逃げ回るのは大変だった)

ダン(足音は聞こえないわ、すばしこいわ、足は速いわ……恐ろしい奴だ)

ダン(あれがハンターか)

ダン(……俺に、なれるのか? この鍛え抜かれた身体でも――)

試験官2「君、次の試験会場にうつってー」

ダン「ん……」

試験官2「ところで君、試験日程はどこで聞いたのかな?」

ダン「虱潰しに聞いて回った。インターネットは苦手だからな」
  「それでハンター試験を受けるっていう奴の一人が教えてくれた」

試験官2「……そう」

ダン「?」

――試験会場

試験官3「続いての試験は私が執り行う」

試験官3「試験内容は……これだ」

ダン「……ひ、筆記試験!?」

トンパ「おいおいおい……マジかよ」

試験官3「難しい問題はない。まあ簡単なメンタルテストのようなものだ」

試験官3「嘘を書くことは許されない。問題には正直に答えること」

ダン「俺、こういうのは苦手なんだがなあ……」

↓1【出身地:原作にある場所でも自分で考えた場所でも可】
↓2【体力:コンマ下二桁判定】
↓3【???:コンマ下二桁判定】

ダン「ふぅ……」

ダン(なんのことないメンタルテストだった)

ダン(こんなことで何が分かるんだ?)

試験官3「これで第三次試験を終わる。合格者はモニターに表示された番号の者のみとする」
     「モニターに表示された番号以外の参加者は速やかにこの部屋から去るように。異論は認めない」

ダン(俺の番号は――)

ダン(あった!)

ダン(しかし――)

試験官3「これより――」

試験官3「最終試験を行う。そのままで結構。座っていたまえ」

ダン(人数、多すぎないか?)

ダン(まだ、50人はいる)

ダン(聞いた話では倍率は数万分の1いや数十万分の1と聞いていたが)

――最終試験

試験官3「単刀直入に言うとここに残った君たち参加者は……」

試験官3「全員失格――」

ダン「!」

「何ッ」

「まさか」

試験官3「――となってもおかしくはなかった」

ダン「何故だ!?」

試験官3「それは――」

ダン「それは――?」

試験官3「君たちの知る今回の日程は偽(フェイク)だからだ」

試験官3「ここまでたどり着いた君たちだけに特別に教えるが」
     「本来の第289期ハンター試験は暗黒大陸渡航に必要なハンターを選抜する為の試験となっていた」

試験官3「ハンター試験を行う際、ハンター協会では参加希望者が試験会場に辿り着くまでの間様々な罠(トラップ)を配置している」
     「偽の日程の噂を最初に流したのもこちらだ」

試験官3「”本来の”第289期ハンター試験は様々な意志が絡み合って行われたものだった」
     「本当に様々な思惑が――」

試験官3「まあいい。だが、これは協会の本意ではない」

試験官3「ハンターとは稀少な事物を追求することに生涯をかける人々の総称」
     「時代の波に晒されその形を想わぬことで変えられるのは仕方のない事かもしれない」
     「もう一度言う。だが、これは協会の本意ではない」

試験官3「所謂追試験の開始。協議を何度も行った。反対意見も多数出た」
     「今回の試験は反対派を押し切っての開催となる。今や協会も一枚岩ではないのだ」

試験官3「君たちも何か目的があってここまで来たのだろう。他の思惑に染まっていない者がここまで来たということは3次試験で証明済みだ」
     「その好奇心は純粋なものだ。現会長チードル、故前会長ネテロに代わって、我々はそれに敬意を表したい」
     「よって――これは特別ではあるが、この最終試験に合格した者は本試験合格者と同じくハンター証明書(ライセンス)を渡す」

ダン「……」

ダン(そう言うからには余程込み入った事情があるらしいな)

ダン(だが、関係ない)

ダン(全てクリアーするまでだ)

試験官3「ということで、これから試験を始める」

試験官3「試験内容は――」

↓1【???:コンマ下二桁判定】
↓2【才能:コンマ下二桁判定】



ダン「はぁ、はぁ」

ダン「まさか――最終試験が」

ダン(制限時間以内に参加者10人のバッジを奪うことだったとは)

ダン(俺も鍛えているが)

ダン(奴らも相当鍛えている!!)


試験官3「君、ギリギリ合格。おめでとう」


ダン(喜ぶべきなのか……!)

試験官3「おめでとう、ダン=クラーケン」

ダン「おう」

試験官3「これで君もハンターだ」
     「まぁ合格者の順位から言えば――微妙な所だが」

ダン「……」

試験官3「ところで君」
     「君は何か目的があってこの試験を受けた訳だろう。君はハンターになって、何をしたい?」

ダン(目的? 力を試す以外の目的、か)

↓2【ダンの目的或いはなりたいハンター】

つづき

ダン「俺の生まれはヨークシンのスラムだ」
  「あそこは金や物ばかりが蠢く町だったが……生憎俺はそのどちらも持っていなかった」

ダン「だから力が必要だったんだ。で、力こそパワーってわけ」

試験官3(どういう意味だ……?)

ダン「腕っぷしは良かったから地下闘技場で自分の拳を条件競売に懸けて毎日殴り合い暮らしていた」
  「それが一番手っ取り早かったからな」

ダン「そんな時、あるオークションの用心棒として雇われたんだ」
  「希少生物の身体の一部が商品のオークションだ」

ダン「タヤツツ地方のヒヒイロカネザルの背肉、モモガネコの皮、ンマナウの額の目」
  「新鮮なのを欲しがる参加者が多かったらしい。生きたままの動物をその場で解体してオークションは始まった」

試験官3「……」

ダン「ヘドが出たぜ」

ダン「でよ、そこで解体されてく動物と拳一つで自分の身を売る立場の俺。重ねて見ちまったんだ」
  「俺は運よく力があったがあいつらは無い。なら守ってやるのが道理だろーがよー」
  「だから俺は”稀少生物の保護を目的とした幻獣ハンター”ってやつになりたい」

ダン「そんなところかなー」

試験官3「うん……成程」

ダン「もういいか?」

試験官3「ああ、もう行ってもかまわない」
     「あ、そうだ」

ダン「ん?」

試験官3「これから新たな道へ行く君に、私の名前を教えといてやろうと思ってね」

ダン「?」

試験官3「私もね、幻獣ハンターをやっているんだ。専門は大型」

ダン「へ~」

試験官3「これからハンターをやって行くのにコネクションは大事になって来る。ハンターの知り合いはいないだろ? 持ってきな」

試験官3→メルテア「私はメルテア。よろしく」

<ダンは名刺を手に入れた!>

ダン「おう! サンキュ」

メルテア「こら、目上の人には敬語だよ、け・い・ご」

ダン「スンマセン」

メルテア「さ、行きな。頑張れ、新人ハンターくん!」

ダン「おう!」

試験官2「どうしたのーメルテア」

メルテア「いや、なかなか将来有望な奴がいるもんだなーと思ってね」

試験官2「番号105か。成績はあまりよくなかったけど」

メルテア「そーいうんじゃないの。精神的なあれとか、あれが良くできたやつだったから!」

試験官2「ふーんよく分かんないな」

メルテア「ま、いいでしょ」
     「あー弟子にスカウトしとくべきだったかなー」

<ステータス>

【名前】ダン=クラーケン
【性別】男
【年齢】16
【体力】94
【?】?
【?】260
【才能】39
【?】96
【?】67
【?】81
【?】16

【ハンター分類】稀少生物の保護を目的とした幻獣ハンター
【性格】脳筋で女好き

【所持金】0J
【持ち物】ハンターライセンス、メルテアの名刺

【1日目】

ダン「ということで晴れても俺もハンターか……」

ダン「ん? ところで、ハンターってつまり何をすればいいんだ?」

ダン「くっそー、あのメルテアとかいう奴に聞いておけばよかった」

ダン「合格者とも全然話してないからなぁ」

ダン「さて、これからどうしようか」

ダン「金もないところだし……」

↓1【これからどうする?】

ダン「話を聞いて回って情報を集める?」

ガヤガヤ ガヤガヤ

ダン「この町の中で何を聞いてまわりゃあいいんだか」

ダン「まずはこんなところだな」

1金を稼ぐ方法
2ハンターとして仕事を探す方法
3その他

ダン「さあ、どれを聞こうか」

↓1

ダン(知ってそうな所から聞いてみるか)

ダン(表通りの奴に聞いても仕方ねーよな)

ダン(裏通りのそれっぽい店、特に情報屋みたいな所がいい)

ダン(ヨークシンでもそうだったしな)



情報屋のおっさん「ん? なんだ。ここはガキの来るところじゃ」

ダン「俺ぁハンターだよ。ライセンスもある」

情報屋のおっさん「へえ……で、用件は?」

ダン「ハンターの仕事、探したいんだけどよ。どうすりゃいいの」

情報屋のおっさん(ハンターっていってもシロートじゃねーか)

情報屋のおっさん「……」

↓1【コンマ下一桁判定】
0:運がいいな
987:教えてやるよ
654:自力で探すんだな
321:ちょっと案内してやるから裏まで来い

情報屋のおっさん「ちょっと案内してやるよ、裏まで来い」

ダン「おう……」

――店の裏

情報屋のおっさん「んなわけあるかバーカ!」

ゾロゾロ

ゴロツキ1「お前みたいなカモからライセンス奪って俺らは楽~に暮らすの!」

ゴロツキ2「いくら何でも3人に勝てるわけないだろ!」

ダン「は?」

↓1【どうする?】
1戦う
2逃げる
3その他

ダン(見たとこみんなおっさんばっかりじゃねえか)
   (こんなことして稼いではずかしくないのかね)

ゴロツキ1「おいコラ~~~かかってこんかいこのガキ~~~~」

ゴロツキ2「ならこっちから行くぞ!」

情報屋のおっさん「言っとくが俺らもかなりやる方だぞ。伊達にごろつき歴長くねぇ」

ダン「おっさん、逃げるなら今の内だぜ」

情報屋のおっさん「へ?」


<戦闘発生!>

ダン 体力94/94 ?260/260

(近距離)

情報屋のおっさん 体力?/? ??/?
ゴロツキ1 体力?/? ??/?
ゴロツキ2 体力?/? ??/?


<ダンのターン>

ダン「おらァっ!」

↓1【誰を狙う? どんな攻撃をする?】
攻撃例:殴る、砂をかける、助走をつけて思い切り蹴る

つづく

つづき

ダン(一旦下がる)トトッ

情報屋のおっさん「おおっ?」

ダン(で、助走をつけてッ)トッ トッ トッ

情報屋のおっさん「あっ」

ダン「ぶん……殴……るッ!」

ダン「おおらっ!」

↓1【コンマ下二桁判定:55以上で命中!】

<攻撃失敗! カウンターを受けた!>

<ダンに1ダメージ! 体力93/94>

情報屋のおっさん「おせえんだよッ!」ドガッ

ダン「がっ!」

情報屋のおっさん「こっちもなぁ……ハンターとか裏の社会の奴を相手に商売しているんだ」
           「これくらい強くなきゃ――」

ダン「なんだぁ? あのパンチはァ……眠くなっちまったぜ」

情報屋のおっさん「げッ!?」

ゴロツキ1「おいッ! 次は二人で行くぞ!」

ゴロツキ2「おう!」

<ゴロツキ1&2のターン>

ダン(二人がかりで殴りに来るだとォ!?)

ゴロツキーズ「うおおおおおおッ」

↓1【コンマ下二桁判定:37以下で回避&カウンター】

<やった! 回避成功&カウンター!>

ダン「殴り方が素人なんだよっ! おらッ」

ゴロツキ1「ひっ」

ゴロツキ2「うわっ」

↓1【どうやってカウンターする? やり方もあれば】
1ゴロツキ1だけを攻撃する
2ゴロツキ2だけを攻撃する
3どちらにも攻撃する
4その他

ダン「ありさんとありさんが……」

バキッ

グシャアッ

ダン(勢いを利用して頭をぶつけてやるッ!)

<ゴロツキ1に55のダメージ! ゴロツキ1は頭がグシャリと潰れた! ダウン!>

<ゴロツキ2に1ダメージ! 体力?/?>

ダン「け……まだやんのか」

情報屋のおっさん「ひっ」

ゴロツキ2「やめようぜ……俺らの負けだぁ」

ダン「おい、おっさんら。もっかい聞くぜ。ハンターの仕事、探したいんだけどよ。どうすりゃいいの」

情報屋のおっさん「し、知らねぇ! ほんとに知らねぇんだ!」
           「ハンターの仕事の殆どは命かけてやる仕事ってんだから、ハンター同士のコミュニティでしか分からねーはずだ!」
           「これだけお強いんだ! 自分の実力で探してくれよなあ……」

ダン「ちッ……なんて奴らだ」

情報屋のおっさん「こ、これやるから見逃してくれ!」

<情報屋のおっさんはゴロツキ2のポケットから520Jを出し、ダンへと投げた!>

情報屋のおっさんとゴロツキ「「お、お助け~!」」

ダン「……無駄足だったかあ。どうしよこれから」

【1日目終了】

<1日目終了時点でのステータス>

【名前】ダン=クラーケン
【性別】男
【年齢】16
【体力】94/94
【?】?
【?】260/260
【才能】39
【?】96
【?】67
【?】81
【?】16

【ハンター分類】稀少生物の保護を目的とした幻獣ハンタ
【出身地】ヨークシンの貧民街
【性格】脳筋で女好き

【所持金】520J
【持ち物】ハンターライセンス、メルテアの名刺

【2日目】

ダン「昨日は酷い目にあっちまったなぁ」

ダン「ハンターの仕事探し、続けるべきかァ?」

ダン「それともできることがあるんなら――何か」

ダン「でもなぁ」

ダン「宿はライセンスがあれば無料で行けるんだが」

ダン「何をするにしてもやり方が分からねえ。それを知るまでがハンターへの道ってか」

ダン「今日は何をしようか」

↓1
1実力でハンターの仕事を斡旋してくれる場所を探す
2その他

ダン「メルテアって奴に電話してみるか」

ダン「電話電話……あっそうだ! 俺、電話持ってないんだった!」

ダン「ちぇー金があればこんなことにはならなかったのに」

ダン「携帯電話もハンターの必需品ってことか……」
  「買い物に行く必要もあるな」

ダン「しょうがない。今回は公衆電話に頼るか」



ダン「あー、もしもし」

メルテア『はい。こちら大型幻獣ハンターのメルテア。貴方は?』

ダン「ダンだ。ダン=クラーケン。一昨日ハンター試験に合格した」

メルテア『ああ! 貴方ね。で、何で公衆電話からかけてきたわけ?』

ダン「それは――」

メルテア『――はぁ。理解はできないけど、分かった』
     『それで、ご用件は何?』

↓1【何か聞くこと、言うことはあるか】

ダン「ハンター情報の登録の仕方。それと、仕事の斡旋をしてくれる場所を教えてくれ」

メルテア『登録? ああ、登録ってのは仕事をすればハンター専用サイトに勝手に登録されるよ』

ダン「そうか……なによりも先に仕事、か」

ダン「じゃあ、斡旋してくれる場所だ」

メルテア『斡旋所? ああ、教えても良いよ』

ダン「頼む!」

メルテア『エルカム市にある斡旋所はよく使わせてもらっている。ミンボ共和国の東、場所を教えるね』
     『でも――』

ダン「でも?」

メルテア『ま、いいわ。気にしなくていい。斡旋所には話を付けて置くから、明日いらっしゃい』

ダン「ありがとう」

メルテア『他に何かある?』

チャリン

ダン(げ、公衆電話だから金が必要だなあ)

520J→420J(公衆電話代)

↓1【何か聞くこと、言うことはあるか】
1話す内容
2ない

ダン「ない。ありがとう」

メルテア『じゃ、頑張ってね』

ダン「あんたは来ないのか」

メルテア『仕事だよ。だめだめ。自分の力で行きな』

?『師匠~行きましょうよ~』

メルテア『はいはい。じゃあね』ガチャ

ダン「ああ」

ダン「……ミンボ共和国東のエルカムか。今日は早く寝るか」

【2日目終了】

<2日目終了時点でのステータス>

【名前】ダン=クラーケン
【性別】男
【年齢】16
【体力】94/94
【?】?
【?】260/260
【才能】39
【?】96
【?】67
【?】81
【?】16

【ハンター分類】稀少生物の保護を目的とした幻獣ハンタ
【出身地】ヨークシンの貧民街
【性格】脳筋で女好き

【所持金】420J
【持ち物】ハンターライセンス、メルテアの名刺

【バッドステータス】空腹(2日目)

【3日目】

――ミンボ共和国 エルカム市

ダン(人が多い上に蒸し暑い)

ダン(それと……)

ダン「腹減ったァ……」

ダン「しかしそれより先に斡旋所だ。確かあの町の裏手にある店の二階」

ダン「えーっと」




――斡旋所

斡旋所のおじさん「え~~~とね~~~~君がねダン=クラーケンよね~~~~~」

ダン「ああ」

斡旋所のおじさん「仕事~~~~~? 3日前にハンターになった君が一人で出来る仕事~~~~?」
           「ダメだよ~~~~~」

斡旋所のおねえさん「ダメね~~~~~」

ダン「は!? ダメ!?」

斡旋所のおじさん「だってさァ~~~~死んじゃうよ~~~~~一人でそんな仕事したら」

ダン「ダメってどういう意味だ!?」

斡旋所のおじさん「だって~~~~まだキミ、”まだ”だろ?」

斡旋所のおねえさん「まだまだ~~~~~」

ダン「まだってどういう意味だ!?」

斡旋所のおじさん「分かんないの~~~~?」
           「なおさらダメダメ~~~~~」

ダン「だから! どういう意味だって!」

斡旋所のおじさん「ダメダメ~~~~~」

ダン「……」

ダン「おい……」

ダン「教えろってンだろ」

斡旋所のおじさん「ダメ~~~~~」

ダン「おい」
  「……ぶっ飛ばすぞ」

斡旋所のおじさん「……」

斡旋所のおじさん「じゃ、”これ”分かる?」

↓1【コンマ下二桁判定:39(才能)以下で”見える”】

ダン「? 見えるぞ」
  「ハートの形の……何かが」
  「これ、なんのドッキリ?」

斡旋所のおじさん「え」

斡旋所のおねえさん「え」
             「見えるの~~~~~!?」

斡旋所のおじさん「えぇ~~~~~」
           (合格時点のひよっこハンターが”念”を知覚できるの~~~~~~~!?)

斡旋所のおじさん「え、え、でも君、”これ”が分からないんだよね~~~~?」

ダン「あ、ああ」

斡旋所のおじさん(これが100万人に1人の”逸材”ってやつかァ~~~~)
           (う~~~ん。門前払いしてくれとメルテアちゃんに言われていたが……)

斡旋所のおばさん「困るわ~~~~~困る困る」

ダン「俺がこれを見えちゃダメなのか?」

斡旋所のおじさん「ダメじゃないよ~~~ダメダメ」

ダン「どっちだよ!!」

斡旋所のおじさん「う~~~~ん」

ダン(何だか知らないがこのおっさん達焦っているみたいだぞ)
  (最初は仕事を斡旋してやらないって言ってたけど、明らかに態度が変わった!)
  (これは……何か交渉できるかもしれない)

↓1【何か話す・交渉する?】

寝落ちてたつづき

ダン「力仕事なら得意だ。それなら何でもやれる」

斡旋所のおじさん「力仕事かァ~~~~」
           「そーいうコトじゃあないんだよねえ~~~~」

ダン「どういうことだ。さっきから話が見えてこないぞ」
  「それにあの手品みたいなやつ……ありゃあいったい」

斡旋所のおじさん「……う~~~~~ん」

斡旋所のおじさん「アケミ、今から父さんメルテアちゃんに電話してくるから。ダン”くん”にお茶でも出してあげて」

斡旋所のおねえさん→アケミ「は~~~~い」

斡旋所のおじさん「ダンくん。君はそこで待ってて」

ダン(待遇が変わった? 俺、何かしたのか?)



斡旋所のおじさん「ただいま」

アケミ「おかえりなさいパパ~~~~~」
    「で、何て言ってたの?」

斡旋所のおじさん「……まずはね、ダンくん。メルテアちゃんに代わって、僕は君に聞きたいことがある」

ダン「なんだ?」

斡旋所のおじさん「君はメルテアちゃんに『稀少生物の保護を目的とした幻獣ハンターになりたい』と言ったそうだね」

ダン「ああ」

斡旋所のおじさん「君は……幻獣・魔獣が生きている死んでいるにかかわらず、市場で高額に取引されているのは知っているかな」

ダン「もちろん。俺はオークションの用心棒もしていたことがある。いやなほど見ていたさ」

斡旋所のおじさん「そうか」
           「じゃあ――さらに聞いていくよ」

斡旋所のおじさん「幻獣や魔獣の保護の大部分がハンターの自己負担で賄われていることを知っているかな?」

ダン「い、いや今知った」

斡旋所のおじさん「幻獣の保護は国で奨励される行為ではあるが、その一方で報酬はハンターの仕事の中でもかなり少ない」
           「これは”慈善活動”なんだ」
           「幻獣の身体の一部を売った方が金になる。だから狩猟を目的としたハンターももちろんいる」

ダン「……」

斡旋所のおじさん「つまりね。見合わないんだよ。保護する努力と、その報酬が」
           「綺麗事ならいくらでも言える。だが、ハンターもそう甘くはない」
           「慈善で保護するハンターと、売る為に狩るハンター。二つがあるということは――」
           「そこで争いが発生することもある」

ダン「争い……」

斡旋所のおじさん「……」
           「そういうことは知っておくべき。これを伝えるようメルテアちゃんに頼まれたんだよねえ~~~~~」

斡旋所のおじさん「どうだい、ダンくん。君、それでも『稀少生物の保護を目的とした幻獣ハンターになりたい』と思えるかい?」

ダン「……」

↓1
1当たり前だ
2……
3その他

ダン「……」
  (急に自身がなくなってきやがった……クソッ)
  (力さえあれば突破できる! って思っていたがそんなにうまくはいかねーってのか)
  (むずかしいこと言われっと頭がパンクしそうだぜ)

斡旋所のおじさん「そうか」
           「まだ、言い切れる自信がない、ということだね」
           「仕方ない」

ダン「?」

斡旋所のおじさん「メルテアちゃんはね、そういう時は『”覚悟”が決まったら私に直接連絡しな』って言っていたよ」
           「メルテアちゃんは痛く君のことを気に入っていたみたいだよ」
           「『私はあの言葉に胸を打たれた』~~~~ってね」

斡旋所のおじさん「まだ迷っているなら、もう一度自分を見直してみればいい」
           「悪いけど、まだ”覚悟”の決まっていない君に仕事をあげることはできない」
           「できることはここまで」

ダン「そうか……」

斡旋所のおじさん「”覚悟”が決まったらメルテアちゃんに電話、忘れずにね」
           「”覚悟”が決まるまでは電話しちゃダメだよ? いいね」

ダン「ああ。分かった……」



ダン(俺の考えが甘かったようだな)

ダン(力、力、力……力が欲しい)
  (覚悟を決めて戦っていける強い力……)
  (ああ……明日っからどうしようかな)

ダン「だァーーーッちくしょおーーーッ」

【3日目終了】

<3日目終了時点でのステータス>

【名前】ダン=クラーケン
【性別】男
【年齢】16
【体力】94/94
【?】?
【?】260/260
【才能】39
【?】96
【?】67
【?】81
【?】16

【ハンター分類】稀少生物の保護を目的とした幻獣ハンター(迷いがある)
【出身地】ヨークシンの貧民街
【性格】脳筋で女好き

【所持金】420J→200J(軽食を買って食べた)
【持ち物】ハンターライセンス、メルテアの名刺

【バッドステータス】空腹

【4日目】

――エルカム市 町中

ダン「あつぃ~」

ダン「昨日のことが頭に残ったまんまだ……」

ダン「保護は慈善活動……気持ちだけでどうにかなる問題ではない」
  「だあーーっ分かってるよ! 分かってんだけどよォ!」

ザワザワ ナンダアイツ

ダン「あ、スンマセン」

ダン「しっかし仕事も受けれねーって言うし、これからどうしていこうかなァ……」

ダン「……」

ダン「ダメだ! 何か目標や目的がねーとやっていけねえ!」

ダン「決めてから行動しよう。どうすればいいかな?」

↓1【全体の目標を『稀少生物の保護を目的とした幻獣ハンター』として、目下の目標を決めよう】

【目下の目標】仲間を探す

ダン「仲間かァ……」
   「メルテアもコネクションは大事っつってたからな」
   「今のうちに仲間を見つけておきたい」

ダン「だがよ……」

ダン(それ以前に”覚悟”を決めなくちゃあいけねえ)

ダン(これでいいのか……?)
   (『稀少生物の保護を目的とした幻獣ハンターになる』って目的は簡単に変えられる。別のハンターになるのもアリだ)
   (だが、それを俺は、俺自身は許せるのか?)

ダン(どうやって覚悟を決めればいい……?)

ぐううう

ダン「あっ」

ダン「考えていたら腹ぁ減っちまった。金もねーし」
  「今日はどうやって過ごすかなー」

↓1

ダン「バイト探しか……金もねーし」

ダン「求人、求人と」

ダン「手っ取り早く稼げる、良い感じの仕事はと……」

1 貸倉庫の見張り 日給8000J 最近貸倉庫にホームレスが住み着いているので追っ払ってほしい

2 エキストラ 日給3250J 雑誌掲載の為の撮影 参加内容を他人に教えないことが条件

3 張り込み 週一業務 月給20800J+出来高 内容は現場で ハンターなら尚良し

ダン「変なもんばっかりだが……ヨークシンに居た時と変わらねーか」

ダン「さて、どれにしよう」

↓1

ダン「張り込み……か。行ってみよう」



――夜 エルカム市郊外

ゾロゾロ…

ダン「ケッコー人数がいるな。こいつらみんなハンターだったり?」

?「よぉ、よく来たなおめーら」

ダン「……あっ、アンタは!」


『これより第289期ハンター試験を開始する』

『最初に確認しておくが、この試験じゃあ最悪死ぬこともある。ムリだとおもったら、来た道から引き返せ。いいな?』

『これで全員か。よし……』

『ここで待ってろ。これから俺は試験官を呼んでくる』


ダン「試験の時に居たブアイソーな試験官呼びに行った奴!」

?「あ? 誰だてめーは」
 「ああ、この間のハンター試験を受けてた奴か。まあ、どーでもいい」
 「ここにハンターは何人くらいいる。ああ、ライセンスは見せなくていい。動きを観りゃわかる」

「ああ、いるぜ」

「俺もだ」

?「ハンターは3人か。上出来だ」
 「念のため言っておくが、おめーら”念”はできるんだろーな」

「まぁな」

「は? ネン?」

ダン「ね、ネン?」

?「おいおい……まじかよ。じゃあそこの二人は一般の奴らに混ざれ」
 「クソッ、使えねーな」
 「念が分かるって言った奴。お前には別の仕事を与える。こっちへ来い」

ダン「……」

ダン(ネン……ってなんだ)

?「よしおめーら。説明を始めるぞ」
 「仕事は簡単だ。今から俺が指定した場所に座って黙ったまま、いいと言うまで動くな」

ダン「そ、それだけか?」

?「分かんねー奴ァ黙ってろ」
 「いいか? これからお前らは俺の指定した場所だけをジッと見つめていろ」
 「以上だ」

?「この仕事には”ボーナス”が存在する。お前らの視界の中に俺が目当てとするものが見えていたらそれは貰える」
 「ま、もらえりゃラッキー程度におもってもらえればいい。そこで文句なんか言うなよ。金やらねーぞ」

?「おっと、自己紹介を忘れていたな」

イチ「俺の名は”イチ=クシャサンサ”。ゴシップハンターをやっている」
  「これからお前らは、俺が怪しいと踏んでるとある議員の不倫現場とされるこの場所で張り込んでもらう」
  「もちろんこれは他言無用だ。俺のことも教えるな。誰かに教えりゃすぐわかる。そしたらこちらも然るべき手段でお前を糾弾するぜ」
  「これから俺とお前らは”仲間”だと思ってくれ。同じ仕事をやる仲間だ」
  「仕事にはお前らの力が必要不可欠だ。お前らの眼を借りて、仕事をするんだからな」
  「仲間ってのは信頼関係がなきゃいけねえ。だから――これから」

サッ

イチ「ここに契約書を書いてもらう。本名と正しい生年月日を書いてもらえればいい」
  「これを書いて、更にこの仕事に対する責任感を常に抱いていて欲しい」

ダン「おお……」

イチ「さ、書いてくれ。俺の言ったことをしっかりと覚えておけよ」
   「この契約書にサイン出来ねー奴は、辞退する理由を聞く。これも決まりだ」

↓1
1もちろん書く
2書かない(お金はもらえません。このアルバイトは二度と選べません。取りやめる際は理由を)
3その他

ダン「なぁ、アンタ」

イチ「イチさん、だ」

ダン「イチさん。こんな契約書一枚で信頼関係なんか生まれんのか」
  「他に理由があるんじゃないか?」

イチ「……例えば?」

ダン「例えば、この書類を使ってなんか、こう」

イチ「だはははは! ねーよ」
   「契約書見ろ。第2項、この書類は業務中或いは契約更新中他部署業務に関わりなく厳重に保管され、業務終了・解雇・契約終了時に破棄されます、ってな」
   「よーするによ。この契約は性善説で成り立ってるんだ」
   「俺はもちろんお前らのことを信頼して、その眼を”使う”」
   「お前らは報酬の見返りに働く。俺の言ったことは守る。それだけでいいんだ」
   「それが出来て初めて”信頼関係”ができる」
   「あとはな」

イチ「――気の持ちようだ。自分がどれだけこっちを信頼してくれるか、身体を預けてくれるか、それで俺も仕事ができる」
   「小難しいからくりなんてねー、それだけなんだ」

イチ「それでも俺が信用できなきゃ……帰れ」
  「だが、働いたら働いた分だけ給料は出す。これがゴシップハンターのやり方だ。人使って仕事をするってのは大変なんだぜ」
  「覚えとけ、ひよっこハンター」

ダン「あ、ああ」

ダン(確かに……試験官やった人間だし、一応……信じるか)

ダン「ダン=クラーケン、と」

イチ「上出来だ――行くぜ」


<監視仮眼羅(モニタリング)>


イチ「仕事開始だ」

↓1【コンマ下二桁判定:ぞろ目でボーナスがもらえる】

つづく

つづき

イチ「はい終わりだーおつかれー」

ダン(もう終わりか)

ダン(イチは俺たちが座っている間、うろうろしているだけだった)

ダン(見張りにしては……変だ)

ダン(まず標的が指定されていない)

ダン(そして標的が分かっていたとしても「喋るな」というルール)

ダン(標的が分からないのに座らせられ、黙って見ているだけ……これは「張り込み」なのか?)

ダン(仕事がみんな談笑してる。俺も帰る前に何かするか?)

↓1

ダン(受付で見せられたあの”契約書”が気になる……)
  (俺も迂闊だったが、あまり真剣に読めていなかった)
  (他のハンターは俺以外で2人)
  (聞いてみるか)

ダン「なあ、あんたハンターだろ」
  (俺より年下に見えるな……ガキか)

?「ああ。そうだ。お前もハンターだよな」

?→リグモ「俺、リグモ。よろしく」

ダン「おう」

リグモ「それで、なんだよ」

ダン「受付で見せられたあの誓約書。あれにはなんて書いてあった?」

リグモ「?」
    「別に……当たり前なことが書いてあったぜ」
    「貴方の名前や年齢などの個人情報は守りますとか、契約書は大切に保管しますとか」
    「それと業務は他言無用とか」
    「普通のアルバイトする時だってそれくらいの書類渡されるぜ。どうかした?」

ダン「いや……」
   (書類自体に何か秘密があるみたいだったが、違うのか)

リグモ「それにしても気になるよなー”ネン”って」
    「一体なんだろー」

ダン(そうか……”ネン”。それで俺達ハンターも振り分けられていた)
   (なら話を聞くのはコイツじゃなくて、振り分けられた”あいつ”!)

ダン「なあアンタ」

?「……ダン=クラーケンか」

ダン「!?」
  「な、なんだお前! 俺のこと知ってるのか!?」

?「当たり前だ。ダン=クラーケン」
 「同じハンター試験の合格者なのだからな」

ダン「え?」

?「お前他人に興味を向けていなかっただろう」
 「自分が勝つことばかりに目を向けていて、周りが見えていなかった……」

ダン「……」
  「なんだテメエ」

?「ほれ」
 「もう前が見えなくなっている」

ダン「!」

?→クデッケ「クデッケだ。覚えておくといい」
        「で、用件は?」

ダン「……受付で渡されていた書類の内容」
  「……お前が渡されたものと俺達が渡されたもの。違うんじゃないか?」

クデッケ「……」

ダン「それと”ネン”ってやつ。何か関係が」

クデッケ「教えることはできない」

ダン「何!?」

クデッケ「教えることはできない、と言っているのだ。教えることはできない」
     「これがイチとの”誓約”だ」
     「まず、この誓約がされていなくても俺がお前に教えることは無いが……な」

ダン「……!」

クデッケ「また頭に血が上っている」

ダン「!」

クデッケ「もう用はないだろう。また来週【11日目】、だな」

ダン「……」

ダン「クソ……どういうことだ!?」
  「おい! 待て!」

【4日目終了】

<4日目終了時点のステータス>

【名前】ダン=クラーケン
【性別】男
【年齢】16
【体力】94/94
【?】?
【?】260/260
【才能】39
【?】96
【?】67
【?】81
【?】16

【ハンター分類】稀少生物の保護を目的とした幻獣ハンター(迷いがある)
【出身地】ヨークシンの貧民街
【性格】脳筋で女好き

【所持金】0J(軽食を買って食べた)
【持ち物】ハンターライセンス、メルテアの名刺

【バッドステータス】空腹

<5日目>

ダン(覚悟……覚悟が足りねぇ)

ダン(メルテアに言われた覚悟)

ダン(クデッケが言っていたこと)

ダン(イチが言っていた……”ネン”)

ダン(どこかで繋がる……どこかで繋がっているはずなんだ)
  (どうすればいいんだ?)
  (仲間がいても、何もできないんじゃないか?)

ダン(時間はある、何ができるんだ? 俺に――)

↓1【今日は何をする?】

ダン「今は金がねぇ」
   「とにかく稼ぐしか……」

ダン「ええと、求人誌、求人誌と」

ダン「めぼしいものは……」

ダン「肉体労働ならいいんだが」

↓1~3【アルバイト案:給料は>>1が決める】

ダン「昨日見つけたものはもうなくなっている」

ダン「新しいのはこれか」

1 倉庫の解体作業員 日給8000J 倉庫の解体作業 危険が伴う作業なのでお気を付けください

2 ボディガード 2日間7000J 芸能人のボディガード

3 アンケート調査員の協力 日給3500J 街頭アンケート調査を行う

ダン「昨日よりマシだな……どれがいいだろう」

↓1

――解体現場

カーン カーン ゴーン

親方「おう新入りか! こっちこい!」

ダン「ウス!」
  (懐かしいな……ヨークシンにいたことを思い出す)

親方「これ運べよ! おらー! こっちだー!」

ダン「ウス!」
  (ガキの頃の金もねえ俺が稼げる場所っつったらこういうとこばっかりだったもんなぁ)

ダン(つか、今だって金欠だが……)
  (貯金がありゃあなあ)
  (だが戸籍もちゃんとねーゴロツキに口座を作ってくれる銀行なんてどこにもありゃあしねー)
  (いや、でも今ハンターになった俺になら)

親方「こらーっ!! 手が止まってるぞ!!」

ダン「ウス!」

↓1【コンマ下二桁判定:ぞろ目で……】

親方「ごくろーさん」

ダン「ありがとうございまーす」

ダン(よし、これで食費にはなるだろ)
  (久しぶりにちゃんとした飯が食えるぞ!)

ダン(しっかしハンターなったってのに飯に困るようになるとはな……)

【5日目終了】

<4日目終了時点のステータス>

【名前】ダン=クラーケン
【性別】男
【年齢】16
【体力】94/94
【?】?
【?】260/260
【才能】39
【?】96
【?】67
【?】81
【?】16

【ハンター分類】稀少生物の保護を目的とした幻獣ハンター(迷いがある)
【出身地】ヨークシンの貧民街
【性格】脳筋で女好き

【所持金】3500J(給与分)→3000J(食事をとった)
【持ち物】ハンターライセンス、メルテアの名刺、求人誌

<6日目>

ダン「昨日は久しぶりに身体動かして金貰ったから気持ちいいぜ」

ダン「しかし問題は山積みだな」

ダン「何よりまず、俺の”覚悟”が決まってねー」

ダン「それにハンターの仕事も……」

ダン「金は食費だけで考えれば2日は持つ」
  「これからどーすっかなー」

↓1【今日は何をする?】

ダン「そうだ、ハンターに会いに行こう。何かわかるかもしれない」

ダン(でも……メルテアは無し)
  (”覚悟”ができるまで連絡は無しって言ってたからな)
  (覚悟ができたら……メルテアから何かあるんだろうか)
  (仕事を斡旋してくれる? あいつ俺のことを何か信頼してるからな)

ダン(なら他に話ができそうなのは――)

ダン(リグモ? あいつに聞いても分からない)

ダン(クデッケ……は嫌だ)

ダン(なら……イチ! あいつからなら何か聞けるかもしれねえ!)

ダン(確か求人誌に連絡先が乗っているな。そこに電話してみよう)

ダン(しまった! また公衆電話か!)



プルルル…

イチ「イチだ。誰だ?」

ダン「ダン=クラーケン。この間、バイトに参加していたハンターだ」
  (覚えてないかもしれんが)

イチ「ダン=クラーケンか。ひよっこハンターの」

ダン「!」
  (覚えているのか!)

イチ「で、なんだ?」

ダン「会って話をしたい」

イチ「はぁ? こっちは仕事があるんだ。お前ひとりに構ってなんかいられない」

ダン「そーかよ」

イチ「待て。聞かねーとは言ってねえ」
  「それによっては……まあ会ってやらねえことはねえ。で、なんだ。その要件ってのは」

↓1

ダン「”ネン”……ってなんだ?」

ダン「それを知ってるのと知らねーのと、何が変わるんだ?」

イチ『……』

ダン「前にハンターとしての仕事を探すための斡旋所に行った時、手品……みたいなものを見せられた」
  「その時、そこのおっさんの指の先からハートの形のもやみたいなのが出ていたのが見えた」
  「あれが見えた、と言ったらあいつ態度が変わりやがった」

ダン「気になるんだ」
   「もしかしたらそれと”ネン”が関係あるのかと思って……」

イチ(こいつの言っていることが本当だと考えると――)
  (まぁ、センスはあるようだな)
  (合格してから1週間たたずしてここまで辿り着くのは、まぁ認めてやろう。しかし――)

イチ『で、お前はその”ネン”? ってのを知ってどうするんだ』

ダン(やっぱり”ネン”と手品は関係があるみたいだ)
  (どうするか、か)

↓1

ダン「”ネン”ってのはハンターにとって重要なパワーなんじゃねーのか?」

ダン「だったら俺も習得する必要がある。だろ?」

イチ『……』

ダン「おい、なんとか言えよ!」

イチ『……ああ』
  『確かに”ネン”は、ハンターをやって行く上では必要不可欠なものだ』

ダン「!」

イチ『本当のことを言わせてもらえば、これを習得することでハンターは”完成”する』
  『必要不可欠な能力……”ネン”の習得は裏ハンター試験とも言われる』

ダン「や、やっぱり!」

イチ『ネンのこと、分かったか?』

ダン「ああ」

イチ『じゃあ話は終わりだ。会うまでもねえ。じゃあな』

ダン「お、おいちょっと!」

イチ『まだ何かあるのかよ』

↓1
1もっとネンについて教えてくれ
2ネンを教えてくれ
3その他

ダン「どうやったら習得できるんだ?」

イチ『そりゃあ……こういうのは人に教えてもらわなくちゃ覚えられねえ』
  『どうやらお前は、その辺りとりあえずの心得は備わっているらしいが、きっと癖がある』
  『それに知らないこともある』
  『教えてくれる奴を探すんだな』

ダン「そうか、教えてくれる人――」
  「じゃあそいつは」

ガチャ ツーツーツー

ダン「切りやがった……!」
  「こ、このやろー!」

どがっ

【6日目終了】

<6日目終了時点のステータス>

【名前】ダン=クラーケン
【性別】男
【年齢】16
【体力】94/94
【?】?
【?】260/260
【才能】39
【?】96
【?】67
【?】81
【?】16

【ハンター分類】稀少生物の保護を目的とした幻獣ハンター(迷いがある)
【出身地】ヨークシンの貧民街
【性格】脳筋で女好き

【所持金】7500J→5800J(食事代1500J+公衆電話代200J)
【持ち物】ハンターライセンス、メルテアの名刺、求人誌(ここにイチの電話番号が書かれている)

【7日目】

ダン「”ネン”か」

ダン「それを持っていないから斡旋所のおっさんは俺に仕事を教えてくれなかったって訳か」

ダン「……メルテアが言っていた”覚悟”には、それも含まれているってところか」
  「ネンがなきゃハンターとしてつとまらねえ、ああ、覚えた」

ダン「じゃあ次はどこでそれを覚えるかだ!」

ダン「ネン覚えて、覚悟決めて、そのパワー引っ提げてメルテアに会う」
  「これがしばらくの目標だな!」

ダン「あ、仲間も必要か?」

ダン「色々見えて来たぜ!」
  「さあ、今日は何をする?」

↓1

ダン「仲間……」

ダン「そういやヨークシンに居た頃、俺には仲間なんて一人もいなかったな」

ダン(一人で十分)
  (大体が敵か仕事くれる奴)
  (そこそこ信頼できる奴もいたが……)

ダン(そんな俺が仲間探しを思い付くなんてな)

ダン(だけどよ)
  (仲間がいて、その後どうするんだ……)

ダン(とりあえず町に出てみるか)

↓1【コンマ下二桁判定:39以下で仲間と遭遇?】

ダン「そう簡単にはいかないよな……」

ダン(漠然と仲間を探すのは難しい)
  (ましてハンターだ。連絡手段もないからすぐには見つからねー)

ダン「ちぇ」

ダン「仲間って……なんだろうな」

クデッケ『お前他人に興味を向けていなかっただろう』

ダン「……」
  「あああ、クソムカつくあいつのセリフ思い出しちまった!」
  「なんなんだよあいつ。何様なんだよ! 偉そうによォ! どこの王さまだよ」
  「……見透かしたようなこと言いやがって」

【7日目終了】

<7日目終了時点のステータス>

【名前】ダン=クラーケン
【性別】男
【年齢】16
【体力】94/94
【?】?
【?】260/260
【才能】39
【?】96
【?】67
【?】81
【?】16

【ハンター分類】稀少生物の保護を目的とした幻獣ハンター(迷いがある)
【出身地】ヨークシンの貧民街
【性格】脳筋で女好き

【所持金】5800J→4300J(食事代1500J+公衆電話代200J)
【持ち物】ハンターライセンス、メルテアの名刺、求人誌(ここにイチの電話番号が書かれている)

【8日目】

ダン「それにしても、こないだの斡旋所のおっさんがやってた手品」
  「どうやってたんだろ」

ダン「指の先からピーって。不思議だよなァ」

ダン「そういや地下格闘技場で用心棒してた時、出てる奴らすごかったよなあ」

ダン「何もないところから突然刀出したり」
  「相手従わせたり」

ダン「あんな芸当が出来たらおもしれーんだけどな」
  「”ネン”かぁ……どんなんだろ」

↓1【今日は何をする?】

――エルカム市 裏通り

ダン「ほーやっぱこういう所にはあるもんだ」

ダン「地下闘技場!」

ダン「なっつかしいなー」
  「ちょっとした気分転換だ。入ってみるか」



――地下闘技場

ワー! ワー!

ダン「昼間だってのに、この賑わい様。エルカムにはこういう場所が少ないと見た」

ダン「へーなかなかいい試合やってんじゃん」

「お、見ねえ顔だなあ。ここは初めてか?」

ダン「おう、そだな」

「お兄ちゃんはやる方? 賭ける方?」

ダン「えっ!? んーそうだな」

↓1
1やる方
2賭ける方
3その他

ダン「決まってんだろ、やる方」
  (これが一番手っ取り早く稼げるからな)

「そうかそうか! 出場希望なら奥の部屋ね」

ダン「うーい」



オーナー「私がこの闘技場のオーナーだ」
     「この闘技場では複数のエリアで戦闘が行われている」
     「勝てばもちろん賞金がもらえる。しかしその量は決められていない。来た客の人数によって変わるんだ」
     「お前がもし勝ち続ければ客も増える。そうすれば興行収入も増え賞金も増える。ということだ」

オーナー「戦闘時のルールは簡単。相手が気絶するか、降参したら終わり」
     「まぁ、やってみればわかる。いいな」

オーナー「じゃあ相手の準備はもう出来ているから」

ダン「うす」

わあああああっ

「青コーナー、若き闘士 ダン=クラーケン!」


ダン(戦う方に立つのは3回目くらいか)
  (あんまりいい思い出ないけど)

ダン(うまく殴れっかなー)


「赤コーナー、プロハンター エクレーテバ!」


エクレーテバ「うおおおおおッ! やるぞおおッ!」

ダン(ムキムキのおっさんか。つよそーではあるけど)
  (うわ。てか、このおっさん今プロハンターって言ったよな)
  (ネン、使えるのか?)

ダン(これ見て、覚えられっかなー)


「レディーファイっ!」


エクレーテバ「先手必勝! うおおおおおッ!」

ダン「う、うわっ!」

↓1【コンマ下二桁判定:90以下で命中】

ダン「早いパンチ……!」
  (でも俺のとこにもこれくらいいたし一発受ける程度――)

ミシ

ミシミシ

ダン「が……はッ」

エクレーテバ「む、気絶させるつもりでうったのだがな。耐えるか。ならもう一押し」

ズン…ッ

エクレーテバ「このパンチでは、どうかな」

ダン「え……?」
  (なんだ……これ……は)

【ダンに26ダメージ! ダンの腕にひびが入った! 68/94】

ダン「ぇ、あ」

エクレーテバ「むぅ、タフだな。これでも倒れんとは」
        「そうとう鍛えておるようだ。そこは尊敬に値する」

ダン(待て待て待て待て)
  (やべぇぞ……これは――最悪、というか。もう目前に、死が、迫って)

↓1【どうする?】

つづく

ネタバレ
体力(生命)が1発で全体の4分の1削られるのはやばい(同じパンチ4発受けたら確実に死ぬイメージ)
エクレーテバは1割パンチ

相手が先手になったりダメージ判定とか何が基準なの?

つづき

>>159
実力差
それぞれのキャラにステータスを用意している
ステータスは見る方法がある
髪食うとか

ダン(次殴られたら……大人しく倒れておこう)

ダン(そうでもしないと……やべえ)
  (あいつ……見た目以上に……強ェ!)

ダン(でもダメだ)
  (ここで引いたら……負けるより、くやしい)
  (――攻撃は最大の防御! 行くぞ……!)

ダン「うあああああッ」ダダダダッ

エクレーテバ「がむしゃらに攻撃するだけではダメだぞ!」

ズキ

ダン(クソッ、腕の骨にひびが入ってる……痛みが……)

↓1【コンマ下二桁判定:29(才能39-腕のひび10)以下で攻撃成功!】

<ダン攻撃失敗>

エクレーテバ「動きが以前に増して緩慢!」

ダン「がっ!」

エクレーテバ「カウンタぁッ!」ガッ

ダン(ダメだ! 身体が思うように動かない!)
  (さっきと同じパンチを喰らって倒れることもできるが……)
  (防御以外の方法でここを凌ぐには――)
  (回避!)

ダン(防御して大人しく倒れるか、回避して戦闘を続行するか)
  (身体を取るか……己の”誇り(プライド)”を取るか……)

ダン(クソッ、俺はいつでもどっちつかずだ)
  (覚悟も、力(パワー)も足りねえッ!!)

ダン「ああああああ」

↓1
1攻撃を受けて倒れる
2回避
3その他

ダン「……せ」

エクレーテバ「む?」

ダン「思い出せ……」

ダン(今まで喧嘩してた時、どうやっていた?)
  (どうやって殴っていた? どうやって攻撃を受けていた?)
  (どうやって――)

ダン「そうだ」

ダン(避けていた)
  (相手を翻弄して、苛立たせ、疲れた所を……殴る)

ダン(そうだ、思い出した。相手の流れに乗せられちまっていたが、今度はそうはいかねえ)

ダン(避けるんだ。避ける!)

ダン「避けるッッッ!!」

↓1【コンマ下二桁判定:57(?67-腕の骨にひび10)以下で回避成功!】

<回避成功!>

ダン(できた!)

エクレーテバ「おおっ」
        (早い。回避と来たか……!)
        (この回避の精度、いや……”絶”の精度)
        (ワガハイより確実に上……!)
        (並外れた体力、攻撃を受けても尚ワガハイのパンチを避け切るパワー)

エクレーテバ「さすがだ……! さすがだぞダン=クラーケン!」
        「だが、ハンターたるものこれくらいできねば!」

エクレーテバ「もう一発、パンチはいかがかな!」ズアッッ

ダン「!」

↓1【コンマ下二桁判定:90以下で命中】

ダン「やっぱりこいつのパンチは早いッ!」

エクレーテバ「当たり前のことよ!」
        「ワガハイのパンチは15年磨きかけて生み出された芸術品!」
        「ちなみに未だ発展途中!!」

エクレーテバ「次は逃がさぬ! 喰らえ! 若き闘士よ!」

ダン(もう一度避けられるか!?)

↓1
1攻撃を受けて倒れる
2回避
3その他

ダン(行ける!)
  (やっぱりだめだ! 負けを認められるほど俺はできちゃねえ!)

ダン(避けて、避けて、避けまくってやる!)

ダン「うおおおおおッ!」

エクレーテバ「おおおおおおおッ!」

↓1【コンマ下二桁判定:57(?67-腕の骨にひび10)以下で回避成功!】

ダン「あ――」

エクレーテバ「よくやった若き闘士よ」
        (しかし絶を行い、防御に使うべきオーラを絶った所にワガハイの打撃は痛かろう)
        (いやまぁ、死んでしまうだろうな)

エクレーテバ(ここで、殺すのは惜しい)
        (むぅ、仕方がない。健闘を称え、半殺しにでもしとくか)

エクレーテバ「ぬぅン!」

メキ…!

グシャア……ッ

バキ ゴキ ゴキン グキッ

ダン「が……ァ……」

【ダンに67のダメージ! ダンの身体の腕が完全に折れた! 踏ん張る足の骨にひびが入った! 肋骨にダメージ! 足首を捻挫! 腕では守り切れず顎にパンチが入った! 顔面に衝撃が当たった! 鼻の骨が折れた! 体力1/94】

【ダンは気を失った…】

↓1【コンマ下二桁判定:39以下で…】

<8日目終了時点のステータス>

【名前】ダン=クラーケン
【性別】男
【年齢】16
【体力】1/94
【?】?
【?】260/260
【才能】39
【?】96
【?】67
【?】81
【?】16

【ハンター分類】稀少生物の保護を目的とした幻獣ハンター(迷いがある)
【出身地】ヨークシンの貧民街
【性格】脳筋で女好き

【所持金】3800J(食事代500J)
【持ち物】ハンターライセンス、メルテアの名刺、求人誌(ここにイチの電話番号が書かれている)
【バッドステータス】腕の骨にひび、重症

――エルカム病院

ダン「ん、ぁ」

エクレーテバ「起きたか。リンゴを向いた。食べるが良い」

ダン「……」
  「ああーーーーーッ!!」

ナース「こら」

ダン「すんません」
  「て、てめーコラ! さっきはよくも!」

エクレーテバ「さっき?」
        「もう今日は【10日目】だ。お前は2日意識が戻らなかったのだ」

ダン「!」

エクレーテバ「病院に運ぶ際、荷物を見させてもらったが、お前やはりハンターだったのだな」

ダン「……」
  「ああ」

エクレーテバ「どうした。リンゴ、食わんのか」

ダン「……食う」

↓1【エクレーテバに何か話す?】

ダン「……見舞いに来てくれて、ありがとう」

エクレーテバ「むう」

ダン「……」

エクレーテバ「なかなか筋が良かったぞ。お前の戦い方は」

ダン「そうか」

エクレーテバ「潜在能力で言えばお前の方が全てにおいて上だろう」
        「だが、戦闘において迷いが生じやすいのは確か」
        「それにまだ未熟だ」

ダン「……」

エクレーテバ「それではハンターは務まらない。ワガハイくらいのハンターを倒さなければ話にはなるまいて」
        「まぁ良い。意識が戻って安心した。暫くは絶対安静だぞ」
        「それではワガハイは帰るとしよう」

ダン「ま、待て!」

エクレーテバ「何か?」

↓1【まだ話せるみたいだ】

ダン「あんたはやっぱり”ネン”ってやつを使ってたのか」

エクレーテバ「ああ。当たり前だろ」

エクレーテバ「……」

エクレーテバ「あ!?」
        「も、もしかして、もしかしてお前――まさか――」

エクレーテバ「念……知らないで……戦っていたのか、ワガハイと?」

ダン「ああ」

エクレーテバ「ワガハイの打撃を一発受け切った耐久力」
        「それとワガハイの高速パンチの回避」
        「これ全て、念の心得なく行っていたものなのか!」

ダン「前からこうだぞ」


エクレーテバ(ではこの耐久力と敏捷性と”絶”のセンス……!)
        (天性の者!!)

エクレーテバ「そ、そうか」
        「……」
        (こいつ、まさか本当に何も知らないハンター!? もしこやつが訓練でもすれば――)
        (ワガハイ自信なくなってきた)
        (だが、こいつが成長した後、仕事を共にするのなら……良いかもしれん)

エクレーテバ「ワガハイは、ここ3日はエルカムに残る」
        「連絡先を渡しておこう。或いは闘技場にいる。連絡は好きにするが良い。ワガハイは今は暇だ」

エクレーテバ「しかし、な。ダン=クラーケン。ここでお前に忠告しておく」
        「お前、”念”を知らずに、あのような闘技場に行って生きて帰れると思うな。ワガハイのように甘くはないぞ」
        「次このようなことがあったら死ぬぞ」

ダン「ああ……いてて」

エクレーテバ「いいな」

ダン「分かったよ」

ダン「結局”ネン”については分からんまんまかよ」
  「いてて……」

ダン「そうか、あいつはネンを使っていたのか」

ダン「ネン……」

エクレーテバ『ワガハイの打撃を一発受け切った耐久力』
        『それとワガハイの高速パンチの回避』
        『これ全て、念の心得なく行っていたものなのか!』

ダン「耐久力、回避……か」
  「こっから察するに”ネン”は耐久力や運動能力を操作する力なんだろうな」
  「それを習得できれば、あのエクレーテバとかいうムキムキくらい……強くなれるのか」

ダン「うわぁ~~ッ! ”ネン”って一体なんなんだァ!」
  「う……いてて」

【10日目終了】

<10日目終了時点のステータス>

【名前】ダン=クラーケン
【性別】男
【年齢】16
【体力】1/94→3/94(寝ていた分回復)
【?】?
【?】260/260
【才能】39
【?】96
【?】67
【?】81
【?】16

【ハンター分類】稀少生物の保護を目的とした幻獣ハンター(迷いがある)
【出身地】ヨークシンの貧民街
【性格】脳筋で女好き

【所持金】3800J→2800J(食事代1000J消費)
【持ち物】ハンターライセンス、メルテアの名刺、求人誌(ここにイチの電話番号が書かれている)、エクレーテバの名刺
【バッドステータス】腕の骨にひび、重症

【11日目】

ダン「今日はイチの所でバイトする日だ」

ダン「この重症で行けるのか?」
  「ただ行かなければあいつからの”信用”も失われちまうんだろう?」

ダン「病院を抜け出すのは至難の業だが」
  「……どうする?」

↓1
1行く
2行かない
3その他

――エルカム市郊外

イチ「だーーはっはっはははは!!」

ダン「……」

イチ「おめー何も知らねークセに地下闘技場で戦ってやられてやんのー!!」
  「だははははは!」

ダン(そこんとこの信頼関係はどうなんだよー!)

イチ「まあここまで来たのは評価してやる」
  「けが人が見張りしてるなんてターゲットの奴も思わねーだろうからな」
  「まぁ指定した場所に座れや」

ダン「おう」

イチ「ふてぶてしいやつだなァ」
  「よし、おめーら、仕事開始だ」

↓1【コンマ下二桁判定:ぞろ目でボーナスがもらえる】

つづく

つづき

ダン(難なく仕事は終わった)
  (よく分からない点が多すぎる仕事だが……動かなくても良いという条件には助けられた)

ダン(他にアルバイトを探す時にも暫くは体を動かすものはムリだな、マジで)

ダン(つーか死ぬ)
  (クソーエクレーテバめ)

ダン(また仕事終わりに他の奴らが雑談を始めた)
  (暇なのか? こいつら)

「あそこのスロットがねらい目だぜ。設定が緩いんだ」

「魚なら西エルカムがおすすめだ。高く売れるぞ」

ダン(金の話か)
  (金になる情報の交換会ってとこか)
  (確かに現役ハンターの下で稼げる仕事をする奴らなら、これくらいはフツーか)

ダン(さて、俺も何かするかな)

↓1

ねてたつづき

ダン(情報収集でもするか)

「やっぱり大金を稼ぐには資本ってもんが必要になる」
「分かりやすいところで言えば”身体”だ」
「初期投資ができなきゃあ話になんねえ」

ダン(この身体で仕事を見つけるのは難しいだろうな)

「その割この仕事はいい」
「俺は足がねえが。ここのダンナはちゃあんと金をくれる」

「雇い主曰く『眼さえ見えれば良い』そうだぜ」

ダン(眼……か)

ダン(いや意味わからん)

ダン(帰るか……)

「そういやよ」

ダン「!」

「そういやイチのダンナもハンターだろ」
「ハンターは超能力が使えるって聞いたぜ。ダンナも何かしらの超能力を使えるのかもな」

「ねーよ」

ダン「……」

ダン(次の仕事は【18日目】か)

【11日目終了】

<11日目終了時のステータス>

【名前】ダン=クラーケン
【性別】男
【年齢】16
【体力】3/94→4/94
【?】?
【?】260/260
【才能】39
【?】96
【?】67
【?】81
【?】16

【ハンター分類】稀少生物の保護を目的とした幻獣ハンター(迷いがある)
【出身地】ヨークシンの貧民街
【性格】脳筋で女好き

【所持金】2800J→1300J(食事代1500J消費)
【持ち物】ハンターライセンス、メルテアの名刺、求人誌(ここにイチの電話番号が書かれている)、エクレーテバの名刺
【バッドステータス】腕の骨にひび、重症

【12日目】

ダン「いでで」

ナース「病院抜け出したりなんかするからよ」

医者「次やったら金とるぞ」

ダン「うう……クソ」

ダン(ぜってー早く治してやる)

ダン(さて、と。医者もナースもいなくなっちまったし今日は何をするかな?)

↓1
1バイトの日まで大人しく寝てる
2その他

ダン「バイトの日まで大人しく寝てるか……」

ダン「あれ!? 食費!?」

【12日目終了】

<12日目終了時のステータス>

【名前】ダン=クラーケン
【性別】男
【年齢】16
【体力】4/94→11/94
【?】?
【?】260/260
【才能】39
【?】96
【?】67
【?】81
【?】16

【ハンター分類】稀少生物の保護を目的とした幻獣ハンター(迷いがある)
【出身地】ヨークシンの貧民街
【性格】脳筋で女好き

【所持金】-7700J(食事代合計7700J病院から請求されている)
【持ち物】ハンターライセンス、メルテアの名刺、求人誌(ここにイチの電話番号が書かれている)、エクレーテバの名刺
【バッドステータス】腕の骨にひび、重症

【18日目】

――エルカム市郊外

イチ「よォ、大分マシな顔になったじゃねえか」

ダン「……」

イチ「まぁ何でもいい。目は見えてるんだろ」

ダン「ああ」

イチ「それで十分だ。そこ、座ってろ」

ダン「おう」
  (クッソー金がねえ。体が少しでもマシになりゃあなあ)

↓1【コンマ下二桁判定:ぞろ目でボーナスがもらえる】

ダン(……終わったか)
  (仕事はあと一回、金が無いのは辛いな)

ダン(医者からは――)

医者『いくらハンターでも院内での飲食代は払ってもらうよ』
   『退院するまでの間に、このJは返してもらう。あたりめーだろ』
   『それまではエルカムを出ていくことはできないからね』
   『破ったら出るとこ出るよ』

ダン(おーこわ)

ダン(とにかく金だな)

ダン(……帰る前に何かしてくか)

↓1

つづく

つづき

ダン(情報収集するか)

「なぁ聞いたか」

「なんだなんだ」

「どうやら近くのコンテナに泊まっていたホームレスが追い払われてるらしいぞ」

「参ったなァ。ワシ、あのあたりでよく寝泊まりしてるのに」

「どうやらコンテナの経営してるマフィアがあの辺りで取引するらしくてよ」

「人払いってこったな」

「人払いの仕事が出てたけどありゃマフィアがらみの仕事だったかァ」

ダン(マフィア、か。ヨークシンにはよく見たが)

ダン(人払いの求人。確かに俺も見たな)
  (まぁ俺には関係のない事か)
  (次のバイトは【25日目】だ。それまでにまた身体を休ませておこう)

【18日目終了】

<18日目終了時のステータス>

【名前】ダン=クラーケン
【性別】男
【年齢】16
【体力】11/94→12/94
【?】?
【?】260/260
【才能】39
【?】96
【?】67
【?】81
【?】16

【ハンター分類】稀少生物の保護を目的とした幻獣ハンター(迷いがある)
【出身地】ヨークシンの貧民街
【性格】脳筋で女好き

【所持金】-7700J→-9200J(食事代合計9200J病院から請求されている)
【持ち物】ハンターライセンス、メルテアの名刺、求人誌(ここにイチの電話番号が書かれている)、エクレーテバの名刺
【バッドステータス】腕の骨にひび、重症

【19日目】

ダン(ケガをしちまってからネンについて何も知ることはできなかった)

ダン(それに”覚悟”も、できていない)

ダン(俺にはまだ……力が足りねえ)
  (力……力が欲しい)

ダン(仕事も取れねえハンターには意味がねえ)
  (早く身体を直さねぇと)

医者「ダンさん、金」

ダン(あと、金だ)

ダン(今日は何する?)

↓1
1バイトの日まで大人しく寝てる
2その他

ダン「俺には雑念が多すぎる」
  「頭悪い癖に考え過ぎだ」
  「瞑想……か、やってみよう」

ダン「……」

ダン(俺に――足りないもの)

ダン(力だ)

ダン(全ては――力)
  (それさえあれば、俺は)

ダン(それなのに迷ってばかりだ)
  (ハンターっつう大きな力をもらったってのに、扱うことすらできていない)
  (力を得る方法……そいつは”覚悟”だ)

↓1【コンマ下二桁判定:39以下で…】

ダン(簡単なことだ)
  (鍛え上げた力で壁をぶっ壊す。今まではそーやってきた)
  (これからもそーやるだけだ)

ダン(あ~~~~考え過ぎだった。バカすぎる。バカすぎるぜ、俺)

ダン(……)

ダン(でも、こんな簡単に”覚悟”ができるなんて)
  (じゃあ今までやって来たのは全部ムダだったのか?)

ダン(いや、そんなはずはない)

ダン(色々なハンターに会ったこと)
  (金を稼いだこと)
  (エクレーテバに負けたこと)

ダン(ムダじゃなかった……!)


ダン(まだ分からないことは多すぎる)
  (だが、やってみなけりゃ分からねー。やるだけやってみる)
  (迷うのは”今は”ナシだ)


ダン(”覚悟”……決めたぜ)
  (俺はやる)
  (幻獣ハンターになってやる)
  (考えるには十分すぎる期間だった。体直して、金稼いだら、これから――)

【19日目終了】

<18日目終了時のステータス>

【名前】ダン=クラーケン
【性別】男
【年齢】16
【体力】12/94→18/94(瞑想したおかげで多く回復できた)
【?】?
【?】260/260
【才能】39
【?】96
【?】67
【?】81
【?】16

【ハンター分類】稀少生物の保護を目的とした幻獣ハンター(迷いがある)
【出身地】ヨークシンの貧民街
【性格】脳筋で女好き

【所持金】-9200J→10700(食事代合計10700J病院から請求されている)
【持ち物】ハンターライセンス、メルテアの名刺、求人誌(ここにイチの電話番号が書かれている)、エクレーテバの名刺
【バッドステータス】腕の骨にひび、重症

【20日目】

ダン(覚悟は決まった)
  (メルテアに連絡してもいいだろう)
  (あ、金がないんだった)

ダン(金かァ……)

↓1
1バイトの日まで瞑想しながら覚悟を固める
2その他

ねてたつづき

ダン(そういや瞑想していた時、何故か身体の治りが早くなった気がする)
  (理由は分からない)
  (ただ、身体の”巡り”のようなものが明確に見えた、そんな感覚がした)

ダン「……これはいけるな」

ダン(バイトの日まで瞑想を続けよう)
  (覚悟を高める、そんな感じだ)

ダン(何が変わるかは分からないが……悪いことではないだろ)

ダン「よし」


医者「何だか顔つきが変わったねェ」

ナース「ほんと」

【20日目終了】

<20~24日目終了時のステータス>

【名前】ダン=クラーケン
【性別】男
【年齢】16
【体力】18/94→48/94(瞑想したおかげで多く回復できた)
【?】?
【?】260/260
【才能】39
【?】96
【?】67
【?】81
【?】16

【ハンター分類】稀少生物の保護を目的とした幻獣ハンター(覚悟を決めた。迷いはない)
【出身地】ヨークシンの貧民街
【性格】脳筋で女好き

【所持金】-10700J→-18200J(食事代合計18200J病院から請求されている)
【持ち物】ハンターライセンス、メルテアの名刺、求人誌(ここにイチの電話番号が書かれている)、エクレーテバの名刺
【バッドステータス】腕の骨にひび(完治!)、重症(退院の許可が出るにはまだ時間がかかりそうだ…)

【25日目】

――エルカム市郊外

イチ「大分身体、治ったじゃねーか?」

ダン「まだだ、肋骨も、足も」

イチ(いや十分はえー)
  「疲労感は大分取れただろ」

ダン「ん? あ、ああ」
  「言われてみれば……なんだか、瞑想ってのを心掛けるようになってから身体が軽くなった……?」

イチ(やっぱり絶か……まぁ約一か月でここまで辿り着いたんだろう)
  (悪かないな、そのセンスは)
  (少し無鉄砲過ぎるが)

イチ「今月の仕事はこれで終わりだ。これが無事に終われば給料を渡すことが出来る。一か月、ご苦労だった」

ダン「ああ」

イチ「じゃあ始めるぜ。お前ら指定した場所に付け!」

↓1【コンマ下二桁判定:ぞろ目でボーナス金発生】

イチ「お前ら、一か月よくやった」
  「先に給料は渡しておく。ボーナスをもらった奴ら、おめでとう。他の奴ら、ボーナス貰った奴にたかるんじゃねーぞ」

ダン(これで病院への借金は返せるな)

イチ「早速だが、次の”張り込み”についての話をする」
  「もう一か月契約して、俺に付き合ってくれる奴は申し出てくれ」
  「降りるのであれば、帰ってもらって構わない」

ダン(もう一か月、か)
  (どうする?)
  (これをもう一か月やるってことはエルカムから暫く離れられないってことにはなるが)

↓1【続ける?】
1続ける
2続けない

ダン(俺は……もう少し続けよう)
   (金が必要だしな)

ダン(だけど、このバイトだけじゃあすぐに底をついちまう)
  (もっと探さねえと)

ダン(まだまだ足りねえんだよなぁ……世の中やっぱり金かァ)

ダン(次のバイトは【32日目】か。それまでに何ができるか……)

【25日目終了】

<25日目終了時のステータス>

【名前】ダン=クラーケン
【性別】男
【年齢】16
【体力】48/94→49/94
【?】?
【?】260/260
【才能】39
【?】96
【?】67
【?】81
【?】16

【ハンター分類】稀少生物の保護を目的とした幻獣ハンター(覚悟を決めた。迷いはない)
【出身地】ヨークシンの貧民街
【性格】脳筋で女好き

【所持金】-18200J→1100J(給料20800J-食費1500J-病院から請求されている18200J)
【持ち物】ハンターライセンス、メルテアの名刺、求人誌(ここにイチの電話番号が書かれている)、エクレーテバの名刺
【バッドステータス】重症

【26日目】

――ダンが入院している病院

医者「あのね、ダンさん」

ダン「んァ?」

医者「病院抜け出して、働きに行ってるでしょ」

ダン「借金も返したしいいだろ」

医者「確かに、金さえもらえればこっちも安心だけどね」
   「でもね、安静にしてなきゃダメよ」
   「腕の骨に入ったひびは治ったみたいだけど、肋骨、足首、鼻。これは安静にしてなきゃ治んない」
   「ここであなたに教えておく」

   「【体力】が回復しても、骨折とかの重傷の状態【バッドステータス】は続くの」
   「【バッドステータス】は戦闘時のコンマ判定に悪い影響を与える」
   「だから治したければ何もせず、ジッとしていることね」

   「で、ここであなたにさらに教えておく」
   「この【バッドステータス:重症】は、安静にさえしていれば後”30日”、つまり【56日目】には完治する」

   「ハンターだかなんだか知らないけど身体が資本でしょ」
   「そんな生き方してたら死ぬよ」

ダン(コンマ……? 【体力】?)

ダン(……医者に釘を刺されちまった)
  (でも仕方ねーじゃん。金ねーんだしさァ。そう言うんなら病院食くらいタダにしてくれよ)
  (医療費はハンターライセンスのおかげで免除されてるけど)
  (さて、医者もいなくなったことだし、どうするかな)

ダン(あ! 今日の飯代!)

↓1
1バイトの日まで治療に専念する。もちろん瞑想も忘れずに
2その他

ダン「仕事……探すか」

ダン「ぐう、ハンターになったってのにこんな毎日……」
  「早く”ネン”が何か知らねーと……いやいやいや! 焦りは禁物だァ、今は力を蓄える時」
  「簡単な仕事探さねぇと」

ダン「求人誌、求人誌、と」

ダン「どれどれ……」

1内職 300×コンマ下一桁J 主婦必見! お家で簡単お小遣い稼ぎ!

2ティッシュ配り 日給3900J 街頭でティッシュを配る! ボーナスもあるヨ!

3交通量調査員 日給7000J 街角で歩く人の数を数えるだけ!

ダン(どれが一番良いんだ……?)

↓1

ダン「内職、か」
  (手先は割と器用な方だから簡単そうだしな)

ダン(ナースに頼んで取り寄せてもらおう)



ナース「届いたわよ」

ダン(はえーよ)
  (まぁいい。早く終わらせちまおう)
  (花作りか。出来高で値段が変わるんだな。よし、夕方までにやっちまうか)

↓1【300×コンマ下一桁J 0だと…】

ダン「……あれ?」
  「なぁ、おばさん」

ナース「あ?」

ダン「な、ナースさん」

ナース「はぁ~い」

ダン「この部品ってこれであってんのか? 最初からこう?」

ナース「あら」
    「……欠品みたいね。問い合わせてみましょ」

ダン「えぇー」



ナース「もうひと箱届いたわよ。最初に届いたのは、そちらで買い取ってくれるんですって」

ダン「お、ラッキー!」
  (2箱分、内職で稼げるってこったな。欠品をガンガン見つけて何箱も取り寄せてやろ)

↓1~2【ボーナス発生! 300×コンマ下一桁J 0だと更に…】

ダン「今日の稼ぎは……1500Jか」
  「ま、一日分の飯代ってところだな」
  「毎日これくらい稼げたらまぁその日暮らしだが生きてはいけるな」

ダン「うーん……効率って点で考えると微妙な気もするが」
  「身体は動かさなくて済むし、どうだろーな」

ナース「抜け出されるよりは全然マシよ」ゴゴゴ

ダン「すんません」

【26日目終了】

<26日目終了時のステータス>

【名前】ダン=クラーケン
【性別】男
【年齢】16
【体力】49/94→50/94
【?】?
【?】260/260
【才能】39
【?】96
【?】67
【?】81
【?】16

【ハンター分類】稀少生物の保護を目的とした幻獣ハンター(覚悟を決めた。迷いはない)
【出身地】ヨークシンの貧民街
【性格】脳筋で女好き

【所持金】1100J→(給料1500J-食費1500J)
【持ち物】ハンターライセンス、メルテアの名刺、求人誌(ここにイチの電話番号が書かれている)、エクレーテバの名刺
【バッドステータス】重症(完治まであと29日)

【27日目】

ダン「入院生活も大分長くなっちまったな」
  「早く稼いで出て行きたいんだが……なかなかままならんもんだ」

ナース「面会でもくれば気分が変わるかもしれないわね」

ダン「こねーよ、元々天涯孤独の身だ」

ナース「あら……ごめんなさい」

ダン「いいよ。慣れてる」

ダン「……そういや仲間ってのを探してるんだったな」
  (ま、今の状況じゃ探すのはムリっぽいが)
  (……昔から一人だから想像ができねーな)
  (さて、今日は何するか)

↓1
1バイトの日まで治療に専念する。もちろん瞑想も忘れずに
2内職
3その他

ダン「内職の続きをしよう」
  「今日のも一日の食費くらい稼げれば良いんだがな」

ダン(欠品がありゃ都度儲かるんだが……そう簡単にはいかねーよな)

ダン「よしっ、始めるか!」

↓1【300×コンマ下一桁J 0だと…】

ダン「今日は……2700J分稼げたみたいだな」
  「まぁ悪くない額だ。これからもこれくらいは稼いで行けたらいいんだが」

ダン(暇ですることが無いのも考え物だな……)

【27日目終了】

<26日目終了時のステータス>

【名前】ダン=クラーケン
【性別】男
【年齢】16
【体力】50/94→51/94
【?】?
【?】260/260
【才能】39
【?】96
【?】67
【?】81
【?】16

【ハンター分類】稀少生物の保護を目的とした幻獣ハンター(覚悟を決めた。迷いはない)
【出身地】ヨークシンの貧民街
【性格】脳筋で女好き

【所持金】1100J→2300(報酬2700-給料1500J)
【持ち物】ハンターライセンス、メルテアの名刺、求人誌(ここにイチの電話番号が書かれている)、エクレーテバの名刺
【バッドステータス】重症(完治まであと28日)

【28日目】

ダン「だあああ~~~ッ」

若いナース「どうかされましたか!」

ダン(お、初めて見る若いナースだ)
  「へへ、いやサ。ずっと病院にこもりきりでタマっちまっててよぉ」

若いナース「はあ」

ダン「だからさ、これから――」

ナース「おい」

ダン「はい」

ナース「はいじゃないが」

ダン(ナンパも失敗したことだし今日は何をするか)

↓1
1バイトの日まで治療に専念する。もちろん瞑想も忘れずに
2内職
3その他

ダン「内職か……」
  「安定した生活を送れるようになるまで我慢我慢……」

ナース「頑張ってるわねーおねえさんも手伝ってあげようか」

ダン「タダじゃやらないでしょ」

ナース「もち!」

ダン「じゃあいい」

ナース「かわいくない奴……」

↓1【300×コンマ下一桁J 0だと…】

ダン「お、欠品みっけ!」
  「すぐに連絡してやろ……」



ダン「よし、もうひと仕事だ」
  「もうひと箱欠品が見つかれば儲かるんだけど」

↓1~2【ボーナス発生! 300×コンマ下一桁J 0だと更に…】

ダン「今日は900Jぽっちか」

ダン(この作業を延々とやるのは精神的に……)
  (いや、これも修行の一つだと思えば!)
  (ハンターに必要か? これ)

【28日目終了】

<28日目終了時のステータス>

【名前】ダン=クラーケン
【性別】男
【年齢】16
【体力】51/94→52/94
【?】?
【?】260/260
【才能】39
【?】96
【?】67
【?】81
【?】16

【ハンター分類】稀少生物の保護を目的とした幻獣ハンター(覚悟を決めた。迷いはない)
【出身地】ヨークシンの貧民街
【性格】脳筋で女好き

【所持金】2300→1700J(報酬900-食費1500J)
【持ち物】ハンターライセンス、メルテアの名刺、求人誌(ここにイチの電話番号が書かれている)、エクレーテバの名刺
【バッドステータス】重症(完治まであと27日)

【29日目】

ダン「……」

医者「こいつ死んでね?」

ナース「それはさすがに」

ダン(あ~~~~~~~~)
  (動きてえ!!)

ダン(ここ暫く外にすら出られずにずっとちっちくちっちく内職をやってたが)
  (もうムリだ!)
  (いくら金の為とはいえこう毎日こんなことし続けていると、死にそうになるぜ……)
  (ああ~~喧嘩がしてェ!)

ダン(ダメだ……治りかけのこういう時に心が屈しちまっちゃ治るもんも治らねえ)
  (どうにか我慢しねーと)

↓1
1バイトの日まで治療に専念する。もちろん瞑想も忘れずに
2バイトの日までひたすら内職! 無心!
3内職
4その他

ダン「そういやこの病室デケーテレビがあるよな」
  (ハンターライセンスがあればこんなVIP待遇で治療が受けられんのか)
  (治療を受けたいときに受けられるってのは改めていいもんだと思うぜ)

ダン(”スラム(故郷)”の奴らにも分けてやりてえなァ……)

ダン(そうだ、このテレビ、ビデオ入れられるみたいだな……)

医者「興味が出たかな」

ダン「い、医者ァ!」

医者「格闘技のビデオなんかどう?」

ダン「あー……まぁ、興味なくは、ない」

医者「じゃあ僕の秘蔵見せちゃおっかなー」

ダン「あ、うん」

医者「じゃじゃーん、天空闘技場裏ビデオ! ヒソカ対カストロ!」

ダン「誰だ、それ」

医者「いいからいいから。面白いから見てみようよ」

ダン「おう」

つづき

医者「こういう死亡者が出た試合はね、基本封印作品として世にはあまり出ないんだけれど、これは別」
   「ヒソカは天空闘技場のファンの中でもかなりの人気選手なんだ」
   「サディスティックで残酷なファイトが面白いんだよぉ」

ダン(ピエロと格闘家の試合か)

医者「ねえ聞いてる~?」

ダン(ピエロはカードを使って相手を欺きながら)

ダン(格闘家は……普通、だな)

ダン(……)

ダン「ん?」

ダン(分……身?)

ダン「おいッ医者ッ! 分身してねーか、このカストロとかいう奴!」

医者「こういうことはよくあることだよ」

ダン(確かに地下闘技場でも何がどーなっているか分からない芸当を見せることがあった!)
  (前々から気になっていたが……”これ”はなんなんだ!?)

ダン(ピエロの奴は――)

ダン「うおッ」

ダン(腕が……もげた)

ダン(これは……やべえぞ)

↓1【コンマ下二桁判定:39以下で…】



ダン「……手品合戦、といったところだな」

医者「面白かっただろう?」

ダン「ケッコーな」

医者「またみたいのがあったら教えてよ、いつでも見せるよ」

ダン「おう」

ダン(ありゃ合成にしちゃやり過ぎだ。フェイクにしては金がかかりすぎ)
   (だがこれにも確かに”タネ”がある)
   (気になるな……)

【29日目終了】

ねてたつづき

<28日目終了時のステータス>

【名前】ダン=クラーケン
【性別】男
【年齢】16
【体力】52/94→53/94
【?】?
【?】260/260
【才能】39
【?】96
【?】67
【?】81
【?】16

【ハンター分類】稀少生物の保護を目的とした幻獣ハンター(覚悟を決めた。迷いはない)
【出身地】ヨークシンの貧民街
【性格】脳筋で女好き

【所持金】1700J→200J(-食費1500J)
【持ち物】ハンターライセンス、メルテアの名刺、求人誌、エクレーテバの名刺
【バッドステータス】重症(完治まであと26日)

【30日目】

ダン「ふわあ……」

ダン(結局あの後も医者の持ってきたビデオを夜通し見ちまった)
  (しかし、あの映像の違和感)
  (あいつぁ……なんだったんだ)

ダン(何もないところから武器を出す)
  (石床を吹き飛ばすパンチ)
  (カードを自由自在に操る力)
  (もしかして――)

ダン(あれが、他の奴らが言う”ネン”、なのか!?)

ダン(だとしたら――)
  (つ、つかって見てえ!)

ダン(……気を取り直して)
  (今日は何すっかなー)

↓1
1バイトの日まで治療に専念する。もちろん瞑想も忘れずに
2バイトの日までひたすら内職! 無心!
3内職
4退院(してもいいけど……)
4その他

ダン「バイトまで時間あるし、ゆっくり休むとするか……」
  (食費は病院で立替してくれてるし)
  (返さなきゃいけねーけどな)

【30日目終了】

<30~31日目終了時のステータス>

【名前】ダン=クラーケン
【性別】男
【年齢】16
【体力】53/94→65/94
【?】?
【?】260/260
【才能】39
【?】96
【?】67
【?】81
【?】16

【ハンター分類】稀少生物の保護を目的とした幻獣ハンター(覚悟を決めた。迷いはない)
【出身地】ヨークシンの貧民街
【性格】脳筋で女好き

【所持金】200J→-3000(-食費3000J 病院で立替てくれている。返さない内は退院できないぞ)
【持ち物】ハンターライセンス、メルテアの名刺、求人誌、エクレーテバの名刺
【バッドステータス】重症(完治まであと24日)

【32日目】

――エルカム市郊外

ダン(ハンター試験を合格してから一か月がたった)
  (この一か月間、俺は何をしてきただろう)

ダン「……」
  「ああああ~~~~」

ダン(あんまり進んでねー!)
  (ハンターと知り合ったはいいが、仕事もらえねーし)
  (覚悟したはいいが、金はねーし足踏み状態だ!)

ダン(あ……同じバイトしてたクデッケって奴がいねー。更新した時いなくなったみたいだな)

ダン(もしかして……先、越されてる?)

ダン「うおおお~~~~!!」

イチ「うるせえ」
  「仕事、始めるぞ」

ダン「うす」

↓1【コンマ下二桁:ぞろ目でボーナスがもらえるぞ】

ねてたつづき

ダン(今日も特に何も起こらず仕事は終わった)
   (この張り込みの間、イチは何をしているのか、少し見ていたが……やっぱり俺達のまわりをうろうろ歩き回っているだけにしか見えねえ)
  (これがハンターの仕事なのか?)

ダン(そういえばあいつ、自分のことを”ゴシップハンター”って言ってたな)

ダン「……」

ダン(他の奴らが話をしている)
   (俺も帰る前に何かやっておくことはあるかな?)

↓1

ダン(他の奴らの話でも聞くか)

「――で、よォ」

「ああ」

「ヨークシンのでけえオークションにカチコミかけた”旅団”って連中のこと知ってっか?」

「あいつらみんな死んだんだろ?」

「いンや、あいつら皆生きてたらしいぜ。見つかった死体も”偽(フェイク”)」
「収容された遺体がみんな消えたんだと」

「マジックみてえ」

「話は変わるがよ、そのでけえオークションに居た”客(マフィア)”の連中、今何してるか知ってッか?」

「いや」

「あいつらの一部は、とある”後ろ盾”を失って別な場所に拠点を移そうとしているらしいぜ」
「その場所ってのが、エルカム市だ」
「最近地下闘技場やら賭博場が増えただろ」
「沿岸の貸倉庫業者も、今はそいつらが経営してるんだと」

「ああ――」

ダン「……」

ダン(帰るか)

【32日目終了】

<32日目終了時のステータス>

【名前】ダン=クラーケン
【性別】男
【年齢】16
【体力】65/94→66/94
【?】?
【?】260/260
【才能】39
【?】96
【?】67
【?】81
【?】16

【ハンター分類】稀少生物の保護を目的とした幻獣ハンター(覚悟を決めた。迷いはない)
【出身地】ヨークシンの貧民街
【性格】脳筋で女好き

【所持金】-3000→-4500J(-食費1500J 病院で立替てくれている。返さない内は退院できないぞ)
【持ち物】ハンターライセンス、メルテアの名刺、求人誌、エクレーテバの名刺
【バッドステータス】重症(完治まであと24日)

【33日目】

――病室

ナース「ダンさん貴方また病室に女の子連れ込んで!」

ダン「身体は大分動くからよぉ、色々持てあましてんだよ」

ナース(このマセガキが……ホントに16歳なの?)
    (次やったら出て行ってもらいますからね!)

ダン「ええー」

ダン(――さて、今日はなにしようか)

↓1
1バイトの日まで治療に専念する。もちろん瞑想も忘れずに
2バイトの日までひたすら内職! 無心!
3内職
4その他

ダン(そういや、瞑想をした時、妙に調子がよくなったな)

ダン(もう一度やってみるか)
  (バイトまでの一週間、これをやれば体力は回復しきりそうだ)

ダン(これで骨とかくっついちまえばもっといいんだがなァ)

【33日目終了】

<33~38日目終了時のステータス>

【名前】ダン=クラーケン
【性別】男
【年齢】16
【体力】66/94→94/94
【?】?
【?】260/260
【才能】39
【?】96
【?】67
【?】81
【?】16

【ハンター分類】稀少生物の保護を目的とした幻獣ハンター(覚悟を決めた。迷いはない)
【出身地】ヨークシンの貧民街
【性格】脳筋で女好き

【所持金】-4500J→-13500J(-食費1500J×6 病院で立替てくれている。返さない内は退院できないぞ)
【持ち物】ハンターライセンス、メルテアの名刺、求人誌、エクレーテバの名刺
【バッドステータス】重症(完治まであと18日)

【39日目】

――エルカム市郊外

イチ「身体の調子はどうだ」

ダン「心配してくれんのか」

イチ「まーな、大事な”仕事仲間”ではある」

ダン「気持ち悪ィな体力はもう元に戻ったよ。骨折とかはまだギブスやら何やらは取れねーがな」

イチ「そりゃよかった」
  「で、”ネン”の方は」ニヤニヤ

ダン(こいつわざと言ってやがる)

ダン「まだだよ!!」

イチ「そうか、そらァ残念だったな」

ダン(クッソー……早くその”ネン”って奴を身に着けて見返してやる!!)

↓1【コンマ下二桁:ぞろ目でボーナスがもらえるぞ】

ダン「……ふう」

ダン(何もせずジッとしているのも楽じゃあないぜ)

ダン(今日も他の奴らが仕事終わりに話をしている)

ダン(俺も帰る前に何かしておこうかな)

↓1

ダン「なぁ、あんたら」

「ん?」

「なんだ?」

ダン「地下闘技場って知ってッか?」

「ああ、もちろん」

「あすこでたまに賭けたりするぜ」

ダン「俺こないだあれに戦う方で出たんだよ」

「へえ~お前さんさてはバカだな!」

ダン「ああ、おかげで全身骨折、あん時は死ぬかと思ったぜ」

「そいつぁ傑作だ! あはははは」

ダン(クソ……話の掴みでこの話題振ったが、笑われるとチョー腹立つぜ)
  「でよ――」

↓1
1最近の人気闘士は誰か
2経営について
3その他

ダン「あの闘技場って誰がやってるんだ?」

「お、経営の話か? それならあいつが詳しいぜ」

経営に詳しい人「あのあたりの店は今まではその土地を持ってる奴がやっていたんだ」
          「だがよ、最近それが変わって来たらしいんだ」
          「あのあたりの土地をじわじわ買い占めてる奴が居る」
          「俺はそれをヨークシンから来たマフィアだと踏んでいるね」

「マフィアかぁ、この辺りも物騒になってきたもんだな」

経営に詳しい人「まぁ、住処を追われた奴らのことだ。安住の地を探しているんだろう」

ダン「へぇ……」

経営に詳しい人「あの闘技場、今は”殺し”アリになってるの知ってるよな」
          「悪いことは言わねえ、あそこには面白半分で近づくな」
          「ガキが来るとこじゃねーぜ。ハンターでもなけりゃな」

ダン(俺、ハンターなんだけど、一応)

【39日目終了】

<39日目終了時のステータス>

【名前】ダン=クラーケン
【性別】男
【年齢】16
【体力】94/94
【?】?
【?】260/260
【才能】39
【?】96
【?】67
【?】81
【?】16

【ハンター分類】稀少生物の保護を目的とした幻獣ハンター(覚悟を決めた。迷いはない)
【出身地】ヨークシンの貧民街
【性格】脳筋で女好き

【所持金】-13500J→-15000(-食費1500J 病院で立替てくれている。返さない内は退院できないぞ)
【持ち物】ハンターライセンス、メルテアの名刺、求人誌、エクレーテバの名刺
【バッドステータス】重症(完治まであと18日)

【40日目】

――病室

ダン(マフィア、か)

ダン(確かに、物騒だな。でも、今の俺には関係のないこと)

ダン(それより、今やるべきことは――)

↓1
1バイトの日までひたすら内職! 無心!
2内職
3その他

ダン(チ……金もねぇし、内職して稼ぐしかねーのか)
   (何とかこのちゃっちい借金を返していかねーと、溜まってくばっかりだ)

ダン「よっしゃ! やるぞ!」

ダン(しかし、この数日分の内職用箱を見ると……げんなりするぜ、マジで)

ダン「はぁ」

↓1~6【コンマ下一桁判定:下一桁判定×300J 0が出るとボーナス発生】

【40日目】
300J
【41日目】
4200J(スリーセブンは認めよう)
【42日目】
600J
【43日目】
2700J
【44日目】
2400J
【45日目】
ボーナス確定

↓1~2【コンマ下一桁判定:コンマ下一桁×300J 0なら更にボーナス】

【45日目】
5400J

<45日目終了時のステータス>

【名前】ダン=クラーケン
【性別】男
【年齢】16
【体力】94/94
【?】?
【?】260/260
【才能】39
【?】96
【?】67
【?】81
【?】16

【ハンター分類】稀少生物の保護を目的とした幻獣ハンター(覚悟を決めた。迷いはない)
【出身地】ヨークシンの貧民街
【性格】脳筋で女好き

【所持金】-15000J→-8400J(内職報酬15600J-食費1500J×6 病院で立替てくれている。返さない内は退院できないぞ)
【持ち物】ハンターライセンス、メルテアの名刺、求人誌、エクレーテバの名刺
【バッドステータス】重症(完治まであと12日)

つづく

つづき

【46日目】

――エルカム市 郊外

イチ「……」イライラ

ダン(何だか様子が変だな、何かあったのか?)

イチ「よし、お前ら、始めるぞ」

ダン「……」

↓1【コンマ下二桁判定:ぞろ目でボーナス】

イチ(妻子あるエルカム市議員と”とある女”の密会現場を押さえるつもりが……)
  (こりゃあなかなかのスクープ引いちまったなあ)
  (”とある女”はマフィアの差し金)
  (議員は女を通してマフィアと連絡を取っていた)

イチ(悪くねぇ。だが……)
  (だが、どうする? ここにいつもみたいに素人を使う訳には……)
  「はぁ」

ダン「……」

ダン(仕事終わりに他の奴らが話をしている)
  (俺も帰る前に何かする?)

↓1

・つづき

ダン(俺も幻獣ハンターになるんだったら、動植物の色々を知っておかねーといけないよな)

ダン(とは言え、バイト終わりに勉強できる場所なんて――)

ダン「そうだ」
  「なぁ、アンタたち」

「なんだ?」

「あぁ、こないだの闘技場でボコられたあんちゃんか」

ダン(嫌な覚えられ方してんなー)

ダン「なぁ、この辺りって動物とか見ねーけど、どうなってるんだ」

「あー確かに。野良犬の一匹もここいらでは見ねー」

「郊外ともなりゃそんな奴らがうろついていてもおかしかないが」

「変な動物も見ねえ。町に入る前に警察かハンターが殺っちまってるか、捕まえてるかしてるんだろ」

ダン(捕獲、駆除か……まぁ、そういう目が行き届いてるってことはここはそこそこ栄えてるってことなんだろーが)
  (気に喰わねえ)

ダン(いや、色々と知っておくべきなんだな。今、キレてもしかたねー)

【46日目終了】

<46日目終了時のステータス>

【名前】ダン=クラーケン
【性別】男
【年齢】16
【体力】94/94
【?】?
【?】260/260
【才能】39
【?】96
【?】67
【?】81
【?】16

【ハンター分類】稀少生物の保護を目的とした幻獣ハンター(覚悟を決めた。迷いはない)
【出身地】ヨークシンの貧民街
【性格】脳筋で女好き

【所持金】-8400J→-9900J(-食費1500J 病院で立替てくれている。返さない内は退院できないぞ)
【持ち物】ハンターライセンス、メルテアの名刺、求人誌、エクレーテバの名刺
【バッドステータス】重症(完治まであと12日)

【47日目】

――病院

ダン「……暇だな」

ナース「当り前よ。病院だもの」

ダン(早くこんなところ出ちまいたいなー)

↓1
1バイトの日までひたすら内職! 無心!
2内職
3その他

ダン「むゥ……とにかく! とにかくバイトだァー!」

医者「金に困ってんなー」

ダン「立替てる分だけでも返せるようにしたいからな」

医者「ずっといてもらってもかまわないけどねー」
   (金づるは多いにこしたこたあないからね)

ダン「うるせー出て行くっつたら出て行くんだよ」

医者「チッ」

↓1~6【コンマ下一桁判定:下一桁判定×300J 0が出るとボーナス発生】

【47日目】
600J
【48日目】
1200J
【49日目】
2100J
【50日目】
ボーナス確定
【51日目】
2100J
【52日目】
2100J

↓1~2【コンマ下一桁判定:下一桁判定×300J 0が出るとボーナス発生】

【50日目】
3000J

【47~52日目終了】

<47~52日目終了時のステータス>

【名前】ダン=クラーケン
【性別】男
【年齢】16
【体力】94/94
【?】?
【?】260/260
【才能】39
【?】96
【?】67
【?】81
【?】16

【ハンター分類】稀少生物の保護を目的とした幻獣ハンター(覚悟を決めた。迷いはない)
【出身地】ヨークシンの貧民街
【性格】脳筋で女好き

【所持金】-9900J→-7800J(報酬11000-食費1500J×6 病院で立替てくれている。返さない内は退院できないぞ)
【持ち物】ハンターライセンス、メルテアの名刺、求人誌、エクレーテバの名刺
【バッドステータス】重症(完治まであと6日)

【53日目】

――エルカム市郊外

イチ「突然だがお前らに話がある」

「なんだ、なんだ」

イチ「悪いが、この仕事はもうお前らに頼めるほど安全なものではなくなった」
  「――よって、この仕事は今回で終わりだ。更新は無し」
  「安心しろ。給料はちゃんと満額支払う」

ダン(何があったんだ……)

イチ「他の仕事を探してくれ、分かったな」
  「じゃ、始めるぞ」

↓1【コンマ下二桁判定:ぞろ目でボーナス】

ダン(結局最後まで何事もなく終わっちまったな)

イチ「今から給料を渡す。ボーナス貰ってねー奴は貰ってる奴からぶんどったりすんなよ」

ダン(確かに満額支払われているな)
  (……他の奴らもそうらしい)

イチ「お前ら貧乏人には縁遠いことかも知れねーが、もし俺に用があるならホームコードに連絡をくれ」
  「ゴシップ関連なら喜んで行くぜ。情報量もやる」
  「数日後には、俺はエルカムを離れるが、また仕事があったらよろしく頼む」
  「最期に言っておくが……俺達は共に仕事をした”仲間”だ。忘れるな」

イチ「じゃあな」

ダン(他の奴らも帰って行く。帰る前にできることはあるかな)

↓1

ダン「おいイチ!」

イチ「あ?」

ダン「……ありがとよ、金ねーから助かったぜ」
  (一応礼はいっとくか)

イチ「礼を言われて悪い気はしねーな」
  「”ネン”の習得、がんばれよ。ひよっこハンター」

ダン「ふん……じゃあな」

イチ「ああ、じゃあな」

イチ(かわいいところもあるじゃねーか)

【53日目 終了】

<53日目終了時のステータス>

【名前】ダン=クラーケン
【性別】男
【年齢】16
【体力】94/94
【?】?
【?】260/260
【才能】39
【?】96
【?】67
【?】81
【?】16

【ハンター分類】稀少生物の保護を目的とした幻獣ハンター(覚悟を決めた。迷いはない)
【出身地】ヨークシンの貧民街
【性格】脳筋で女好き

【所持金】-7700J→11600J(給料20800-食費1500J)
【持ち物】ハンターライセンス、メルテアの名刺、求人誌、エクレーテバの名刺、イチの名刺
【バッドステータス】重症(完治まであと6日)

【54日目】

ダン(身体ももう少しで治りそうだ)
  (安静にしていれば後一週間ってところだな)

ダン(身体が治ったらまず――)
  (斡旋所か? メルテアと連絡とってくれそうだし)

ダン(連絡手段が公衆電話しかねえのは痛いな)
  (メルテアもハンターなら持っとけって言ってたし)

ダン(でも金がねェんだよなぁ……)

ダン(さて、今日は何すっかなー)

↓1
1完治するまでひたすら内職! 無心!
2内職
3その他

医者「また内職するの?」

ダン「金なきゃ飯も食えねーんだよッ!」
   (これも新たな力を得るための第一歩と思えば)

ナース「こんなことしても筋肉はつかないわよ」

ダン「わぁーってるよ!!」

↓1~6【コンマ下一桁判定:下一桁判定×300J 0が出るとボーナス発生】

【54日目】
2100J
【55日目】
300J
【56日目】
2400J
【57日目】
2100J
【58日目】
3200J
【59日目】
600J

【54~59日目 終了】

<54~59日目終了時のステータス>

【名前】ダン=クラーケン
【性別】男
【年齢】16
【体力】94/94
【?】?
【?】260/260
【才能】39
【?】96
【?】67
【?】81
【?】16

【ハンター分類】稀少生物の保護を目的とした幻獣ハンター(覚悟を決めた。迷いはない)
【出身地】ヨークシンの貧民街
【性格】脳筋で女好き

【所持金】11600J→14300J(報酬10700-食費1500J×6)
【持ち物】ハンターライセンス、メルテアの名刺、求人誌、エクレーテバの名刺、イチの名刺
【バッドステータス】重症(完治!)

つづく

つづき

所持金は確かに13300Jだった

【60日目】

――病院

医者「はい、完治ね。ケッコー早い回復だったけど、次はそうはいかないよ」

ダン「気を付けるよ」

医者「ま、ムリするなとは言わないよ。ハンターだからね」
   「また骨折ったりしたら来なね。おかねもかしてあげるよ」

ダン「あれは助かった」

医者「利子ないだけ感謝してよね」
   「相手がハンターだと知ると金ふんだくってくる奴もいなくはないから」
   「じゃ、このへんで僕は仕事に戻るよ」

ダン「おう」



ダン(退院か)

ダン(大分世話になったなぁ、主に金銭面で)

ダン(さてと――)

ダン(覚悟はできた)
  (金も多少はある)
  (身体も元に戻った)

ダン(もうエルカムには用はないかね)

ダン(ならするべきことっつったら――)

↓1
1斡旋所へ行く
2その他

――斡旋所

斡旋所のおっさん「お、おお~~~~ダンくんじゃないの~~~~」

アケミ「二か月ぶりってところね~~~~!」
   「顔つきも変わってるわ~~~~りりし~~~~」
   「ってことは――」

ダン「ああ、覚悟は決まった」
  「何かよく分かんねー問題は多いがとにかくやる。それだけは変えるつもりがねえ」
  「迷ってる暇はねーんだ」

斡旋所のおっさん「……」
           「よく言った!」
           「さすがメルテアちゃんが見込んだ子だ。これを聞けばきっとメルテアちゃんも喜ぶだろう」
           「――ちょっと待ってね。僕、これからメルテアちゃんに電話して来るから」
           「アケミ、お茶をお出しして」

アケミ「は~~~~い」



斡旋所のおっさん「ダンくん」

ダン「ん?」

斡旋所のおっさん「メルテアちゃんだ。代わるかい」

ダン「ああ」

『――もしもし』

ダン「メルテアか?」

メルテア『ダンくん! 覚悟は決まったんだね!』キーン

ダン「うるっせえ!」
   「ああ、まーな」

メルテア『そっか……うん……そっか』
     『じゃあ……覚悟が決まったダンくんに一つの提案をしたい』

ダン「なんだ?」

メルテア『……私と一緒に来ない?』

ダン「どういうことだ?」

メルテア『覚悟が決まった君なら、これからハンターとしてやっていける』
     『なら――プロのハンターの仕事を間近で見ることができれば、いいかなーって』
     『どうかな』
     『他にもいろいろ教えたいこともあるし』

ダン「! ”ネン”もか!」

メルテア『!』
     『ああ、”念”も、だ』
     (もう”念”も知っているのか)
     『で、どう?』

↓1
1行く!
2その他

ダン「行く!」
   (これに乗らねえチャンスはねえ!)

メルテア『……分かった!』
     『じゃあ、明後日ダチア市の空港で会おう』

ダン「明後日、ダチアで――だな」

メルテア『楽しみに待ってる!』

ダン「ああ!」

ガチャ

ダン「……」

斡旋所のおっさん「行くんだね」

ダン「……ああ!」

【60日目終了】

つづく

つづき

<60~61日目終了時のステータス>

【名前】ダン=クラーケン
【性別】男
【年齢】16
【体力】94/94
【?】?
【?】260/260
【才能】39
【?】96
【?】67
【?】81
【?】16

【ハンター分類】稀少生物の保護を目的とした幻獣ハンター(覚悟を決めた。迷いはない)
【出身地】ヨークシンの貧民街
【性格】脳筋で女好き

【所持金】13300J→10300J(-食費1500J×2)
【持ち物】ハンターライセンス、メルテアの名刺、求人誌、エクレーテバの名刺、イチの名刺

【62日目】

――ダチア空港

ダン(ここがダチアか……ま、フツーだな)
  (メルテアはまだ着いていないみたいだ)

「ここは初めてか、坊主」

ダン「おう。ハンターになるまでは街を離れるなんてなかったしな」

「お! 坊主、こんな若いのにハンターやってんのか! やるな」

ダン「へへ、だろ?」

「俺はしがないパンフレット売りだ。若きハンターとの出会いのしるしにこのパンフ、500Jのところ300Jで許してやるよ」

ダン「ありがとよ」チャリン

「へへ、まいど」ダッ

ダン「あっ」
  (あんなところに無料で置いてあるじゃねーかこのパンフ!)
  (騙された!)

ダン「ったく……おっかけんのもメンドクセーし勉強代だな、こりゃ」

ダン(暇だし、メルテアが来るまでパンフでも読んでるか)

ダン(ダチア市ってのはどうやら小さな市や町が合併して生まれた新しい地区らしいな)
  (広いな、複数の地区に分かれてある)

ダン(旧ダチア市――これが中央都市、空港があるのもここだな。空路、陸路共にここが交通の要になってるみたいだ)
  (旧イデトー町――ここには市場に活気があるらしいな。人も多く住んでるらしい)
  (旧アソシエは山村地帯。一般立ち入り禁止区域のアソシエ平原には希少生物が見られるそうだ)
  (大きく分けてこんなもんかな)

ダン(アソシエ地区か……希少生物ってくらいだからメルテアはここで仕事をしているんだろ)

メルテア「おーい!」

ダン「お、来た来た」

メルテア「ダンーッ!」ダダダダッ

ガバッ

ダン「お、おい。急に抱き着くのは――」

メルテア「あ、ああ。ごめん。癖なんだ」
     「まあとにかく……よく来た!」
     「ダチアへようこそ!」

メルテア「ダチアがどんなところかは――」

ダン「さっきパンフで読んだ」

メルテア「そ、そうか」

ダン「で――俺がここまで呼ばれたのって、ハンターとして色々教えてあげるってことでいいんだよな」

メルテア「ああ。もちろん君が良ければの話だがね」

ダン「ここまで来て引き返す訳ねーだろ」
   「それに――」
   「俺、真剣(マジ)だぜ」

メルテア「――そうか」
     「そうこなくちゃ」

ダン「それで俺は何すればいいんだ?」

メルテア「私が決めることではない。君が何をしたいか決めるだけだ」

ダン「え、ああ」
  (そうか、そうだったな。俺が何をしたいか、か)
  (幻獣ハンターになる為に何をしたいか――)
  (メルテアは何でも教えてくれるって言ってたし、何て言うべきか)

↓1
1俺の師匠になってくれ!
2その他

ダン「メルテア! 俺の師匠になってくれ!」
  「ここ二か月で学んだ! ハンターは一筋縄でいかねーこと」
  「やりたいことやるには金が必要なこと」
  「パワーが足りねえこと! エトセトラ!」

ダン「全部! 全部教えてくれ! あんた、俺に教えてくれるんだろ!?」

ダン「頼むよ! 俺を! ハンターにしてくれ!」

メルテア「……」
     「いいよー」

ダン「そんなあっさり!」

メルテア「実のところね、最初からそのつもりだったのさ」
     「ハンターってのは、その殆どに師匠に当たる人物がいるんだけどね」
     「私の師匠曰く、そういうのはお互い惹かれ合って出会うもんなんだってさ」
     「ビビビーって感じだよ、ビビビーって」

ダン「えらく抽象的だな」

メルテア「ふふ、いいじゃないか」
     「実際のところ、今、私はそれを君に感じている。試験後に話したあの時からね」
     「いいじゃないか運命。私は信じるよ」

ダン「見た目に似合わねー」

メルテア「おい」

メルテア「ってことで、じゃあ今日から君は私の弟子ね。決定」

ダン「いいのかこれで!」

メルテア「――そこでさらに君に聞きたいことがある」

ダン「ああ」

メルテア「あのね」

メルテア「――具体的に何をしたい? それによって教えることは変わるよ」
     「何でも教えると言った手前悪いけど、全てには順序がある。全部いっぺんに教えるのはムリなんだ」

ダン(なるほど、面倒だな)

メルテア「どうする?」

↓1
1今すぐ仕事がしたい
2”ネン”を教えてくれ
3その他

ダン「そうだ。”ネン”だ。”ネン”を教えてくれ」

ダン「イチも言ってた。”ネン”を知らない奴はハンターとして半人前~みたいなこと」

メルテア「イチ? イチ=クシャサンサか!」
     「あいつはヤな奴だが、まぁあいつの言っている通り。”念”を知らないハンターは……真のハンターとは言えない」
     「これより先の話は宿の方でしよう。長くなるからね」

ダン「分かった」


――ホテル

メルテア「この一室、好きに使っていいよ」

ダン「え?」

メルテア「ダチアでの仕事が終わるまでの間――まぁ君がある程度成長するまでは、ここで私が面倒を見るさ」

ダン「マジかよ! 飯も!?」

メルテア「ここまで食いついてくるとは思わなかった……当り前さ、好きに使っていいと言ったんだ」

ダン(やったぜ。これで飯代宿代に悩む心配は暫くねえ!)

メルテア「話を戻そう」
     「”ネン”――”念”について、ハンターである君は知る必要がある」

ダン(”念”――!)

メルテア「念というのは、身体の中を巡る――そう、血とか筋肉を流れる微弱な電気信号と同じように体内に溢れ、巡るエネルギー……”オーラ”のこと」

ダン「身体を巡るエネルギー?」

メルテア「教えるより”視た”方が早いようだね。君は斡旋所のおやじさんの”あれ”も見えたようだから」

ズズ…

ズ…

メルテア「私の指先にあるもの、見えるだろう?」

ダン「……!」
  「ああ……見える! 丸い何かがメルテアの指先にくっついている!」

メルテア「これがね。”念”の一つだ。身体を巡る”オーラ”を動かして、この球体を出しているんだよ」

ダン「これが……やっぱり!」

メルテア「やっぱり、と言うと何となく分かってはいたみたいだね。ここまで一人で辿り着くのは容易ではない。どこで気付いた?」

ダン「地下闘技場で働いていた時にそういうの見たことがある。前は手品か何かだと思っていたが」

メルテア「そうか」
     (以前言っていたな。彼はヨークシンの生まれ。あの場所となるとありえない話ではないか)
     (でも、よく見抜いたものだ。やはり素質か)

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