女「私の人生を、キミに決めて欲しいの」探偵「……」 (61)

[今より少し未来]


長い一日が終わる

窓から、夜空を見上げる1人の男



ビル街に急を告げるサイレンが、大きく鳴り響き

室内のラジオからは、投票を呼び掛けるアナウンス


どこにでもありそうで、ここしかない街の片隅で


湯気立つブラックコーヒーを片手に、

柔らかなソファーに腰掛けながら

男は、今日の出来事を思い出していた


彼は、若き探偵である

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[昼間・とある公園]


女「おーい、こっちこっち」


ヒゲ探偵「いやいや。待たせてゴメン」

女「いいのいいの。昔からそうだしね。私たちは」


ヒゲ探偵「面目ない」


女「…………ソレ、変装?」

ヒゲ探偵「ちょっと、念のためにね。問題なさそうだから、取るよ」ペリペリ

女「……おぉ。変装とか、本格的に探偵ホームズっぽい」

ペリッ

探偵「まぁ、本職はこれでも探偵なので」


女「ところで遅れちゃったのって、お仕事とか?」


探偵「まぁね。ペットが逃げたから一緒に探してくれって依頼が急に来ちゃって」

女「へー、それでどうなったの? どんなペット?」ワクワク


探偵「うん。長い蛇が倉庫の奥に隠れててさ、しっかり捕まえたよ」

女「へ、へび!?」カタカタカタカタ


探偵「似た色の、まだらの紐に紛れてたから、見つけるの大変だったよ」

女「あわわわわわわ」ガクガクブルブル


探偵「ちょ、大丈夫かい?」

女「うぅ……私、探偵って職業は憧れあるけど、ヘビは想像するだけでダメぇ……」

探偵「……まぁたぶん、そこまで来る様な依頼じゃないけどね。探偵のヘビ探し」

女「……あのギョロっとした目で、イキナリ音もなく這い寄る様子がなんだか恐いの」

女「それに首をこう、ギュゥっと締め付けてきそうで……」



女「……ツチノコだったらかわいいから、まだ探せるんだけどなぁ。昔みたいに」

探偵「中学の時、夏休みの自由研究も兼ねて、みんなで一緒に探しに行ったっけ。なつかしいなぁ」

女「そ。推理同好会のメンバーと、一攫千金を目論んでね。もう10年も前になるかな」

探偵「あぁ、そっか。あれからもう10年かぁ……」

女「ふふっ。長かったような、あっという間だったような」


探偵「……」


探偵「それじゃ、依頼の相談ってことだけど……」

女「うん。とりあえず、あのカフェでお話しいいかな」

探偵「あぁ、そうしようか」


女「……私、この辺りに来るの、久しぶり。」

探偵「……」

探偵「うん、そうだね」


[カフェ]


カランコロン♪


マスター「いらっしゃいませー」

マスター「ってアレ?!」


探偵「どうもー」

女「お久しぶり、マスター。」


マスター「おお、これはこれは」


マスター「なんて懐かしい組合せなんだ」

女「マスターもお元気そうで何より」

マスター「うんうん。君も素敵なレディになったねぇ」


探偵「この前の事件、情報提供ありがとうマスター」

マスター「あぁ。無事に解決したみたいで良かったよ」


マスター「それじゃぁ、注文はどうするかね?」

探偵「いつもどおりコーヒーで」

女「特製ハーブ茶ってまだある? あとテラス席もいいかな?」

マスター「あぁ、すぐに用意するよ。席もお好きな所へどうぞ」


女「それじゃぁ、行こっか」

探偵「あぁ」


マスター「お待たせしました。コーヒーとハーブ茶になります」

女「ありがとー」

マスター「それではごゆっくり……」



トントン

マスター(なぁ!)

探偵(?)

マスター(うまくやりなよ)

探偵(…………)


女「いやー、それにしても変わってないね。」

探偵「えっ?」

女「この辺りの街並み。高校卒業して、東京の大学に進学した時から、ほとんど同じまま。」

探偵「まぁそう、かな。だいぶコンビニと防犯カメラが増えたけど」


女「このカフェとか、好きだったハーブ茶も残ってて、ほんとに良かった!」

探偵「うん」


女「ねぇ、このカフェでさ……覚えてる?」

探偵「覚えてるって、何を?」

女「ほら、私たちの初デートで来たでしょv」

探偵「……あぁ、そうだったね」

女「ホントに覚えてる~? じゃぁ問題です!」

探偵「んー」


女「私たちが初デートしたのは何月何日で、この店で注文した飲み物は!?」

探偵「…………」


探偵「忘れてないよ。『2016年の2月11日』」


探偵「注文したのは、僕はコーヒーで、君はハーブ茶」

女「おー、大正解!!!」

探偵「まぁ忘れられないよ。君はハーブティが好物だし」

女「ふふふ、キミは初コーヒーをブラックで飲もうとして、噎せてたねw」

探偵「……昔の話さ。今では徹夜の張り込みじゃ必須アイテムだよ」

女「えへへへへ///」


女「……えと」


女「えと、お仕事の方は、最近どう?」

探偵「可となく不可となく、って所かな」

女「へー、ねぇねぇ。どんな依頼が来るものなの?」

探偵「……話せる範囲でなら」

探偵「まぁオーソドックスに人探しや物探し、身辺調査や交渉のコンサルタント」

探偵「他にもさっきみたいなペット探しや、ご老人たちの話し相手に、買い物の代行とかもする」

女「おー」


探偵「大きなところだと、政治家の『秘書給与ピンはね』や、内部告発者の『練炭自殺』って司法解剖を覆す証拠集めとか」

女「あっ。あの事件、『西宮』だって聞いてたけどキミが関わってたんだ」


探偵「自分で言うのもあれだけど、まぁチームで色々とやってて、事務所も軌道に乗ってきたかな」

女「いいなー。やっぱ私も憧れちゃう。こう、ザ・探偵って感じだよねー」


探偵「……そんないいものでもないよ。話せないような事件にも、向き合わざる得なくなるから」

女「でもさ、やっぱキミには板に付いてると思うな」

探偵「そっか、ありがとう」

女「えへへ」


探偵「君の方は、どう?」

女「私?」


女「そーだね。可となく不可となくってカンジかな」

探偵「ははは」


女「東京の大学に進学して、就職もあっちでしたけど……人並みな生活を送れてると思うな」

探偵「へぇー」

女「いい友達にも恵まれてるし、色んな娯楽もあるし……まぁお仕事は退屈な割りに大変だけど」

女「有給休暇とか、なかなか取れないし」

探偵「とりあえず上手くやれてるなら、いいことだよ」


探偵「あ、あの…… 女「えっとね!」

二人「「!?」」


探偵「……か、被っちゃったね」

女「や、こっちこそ」


探偵「えと、君からどうぞ」

女「う、うん。えっとね……」


女「えっと、その……」

探偵「うん?」


女「うー、どーしよーかなぁ……」

探偵「……?」


女「うぅ、やっぱり失礼かなぁ……」

探偵「…………」



探偵「探偵なのに、君を推理できなくて、すみません……」

女「いやいや、謝らないでよ。私こそ!」


女「じゃ、じゃあね、聞くけどさ!」

探偵「うん」


女「……お値段って、いくら?」

探偵「……お、おねだん?」


女「えっと、や。だから、そのね……」

探偵「あぁ、探偵依頼の料金ってこと?」

女「そ、そうそう! それそれ!!」


女「あのね。お願いがあるの」


女「…………探し物をして欲しいんだ。」

探偵「……どんなものを」


女「それは、えーっと……」

探偵「……」


女「……ずばり、何でしょう?!」

探偵「……クイズになっちゃった!?」


女「そ。私からのクイズゲームです。ふふふ~」

女「キミは正解できるかなー? なーんて」


探偵「あはは。面白そうだね」

探偵「よーし、受けて立つよ!」


女「いいの!?」


探偵「そのかわり……探偵料金は探し物の相場。ただし、友達割引も適用するけどね」


女「ありがとう。キミに決めてもらえると助かっちゃう」


女「えっとね」


女「今から一緒に、いくつかの場所に行きます!」

探偵「ふむふむ」


女「それでこう、何というか……私の仕草からとか」

探偵「しぐさ!?」


女「そういうのから、私の欲しいモノを当ててみて」

探偵「……うん、分かった」


探偵「……あ、だったらさ。いくつかの場所を巡るのなら、」

女「?」


探偵「依頼カテゴリは探し物じゃなく、その、レンタル彼氏みたいなのにしとこうか」

女「へー、そういうのもあるんだ」

探偵「こっちの方がお得だし、良いと思う」

女「うん、じゃぁそっちで御願い」


女「ねぇねぇ?」

探偵「どしたの?」


女「キミもさ、そういう……レンタル彼氏とかで、他の女性とデートとかしたことあるの?」

探偵「レンタル彼氏とかは、僕はない。そればっかり依頼受ける同業者は居るけど」

女「へぇー、キミはないんだ。へー」



探偵「……」


探偵「レンタル彼氏はないけど、結婚式に……」

女「」ピクッ

探偵「…………依頼者のレンタル友人として、盛り上げ役で出たとかならあるかな」

女「……」


女「わぁ、色んなことするんだね。探偵さんって」


探偵「便利屋みたいなものだけど、誰かの助けになれるなら、何でもいいかなって」

女「……ホントに優しいよね。キミって」


女「えっと、あの……えっと、じゃあね!」


女「次のバスまで時間があるから、11時になったら出発、依頼開始でいいかな?」

探偵「……分かった。大丈夫だよ」

女「うん、ありがとね」


女「今日はヨロシク!」

探偵「こちらこそ」


そうして、二人は喫茶店を出発した。



予定通りバスに乗り


近所の図書館、CDショップにライブハウス

レストラン、映画館に遊園地……


いくつかの場所を巡って行った

[夕方]


女「ふぃー、満足まんぞく」

探偵「だいぶ早足で巡ったけど、大丈夫? 疲れてない??」

女「うん、元気ゲンキ! むしろこんなに楽しいの久しぶり!」

探偵「あぁ、そう言って貰えて本当に良かった。僕も楽しかったよ」


女「エスコート感謝します!」

探偵「いえいえ、勝手知ったる地元ですので」

女「ふふふv」


探偵「……というより、前にも来てるからさ」

女「……うん」


女「あ、なんだか顔色悪そうだけど……」

探偵「…………」

女「……具合、悪い?」


探偵「大丈夫だよ、ただ……」


探偵「この後起こるであろう問答に、怖じ気づいてるだけさ」

女「……ごめんね」


探偵「とりあえず、どうしよう。夕方だけど」

女「もうせっかくだし、ロープウェイで展望台に登って、そこから街の夜景を見たいです!」

探偵「…………いいね。行こうか」




女「……わがままばっかで、しんどくない?」

探偵「ううん。全然」


女「長い時間、連れ回しちゃってるけど」

探偵「いいさ。もうこの先、こんな時間は2度と来ないかもしれないから……」


女「めんどくさい女で、ごめんね」

探偵「いいのいいの。昔からそうだしね。僕たちは」


[展望台]


わぁ


女「凄いよねー。流石は100万ドルの夜景!!!」

男「いいよね。この展望台にも時々来るけれど、こんな落ち着いて、景色を見たことはなかった」

女「私と来て、よかった?」

男「あぁ、とっても!」

女「えへへ。うれし!」


女「あー、それにしても素敵な夜景」

女「キラキラ輝いてて、キレイだなー」

女「私は大好きだけど、ねっ、キミはどう思う?」


探偵「……」

探偵「僕は、僕は君と過ごした思い出の方が」

探偵「……今もキラキラ輝いてて、好きだな」


女「……はは、こやつめぇ~♪」


女「だめかな、こんなの……」

探偵「?」


女「こんな時間に、会話してたら、何だか本当の恋人みたい」

探偵「……」


女「キミと付き合ってる彼女さんに、悪いことしちゃったな」

探偵「……今は仕事が忙しくて、そういう人は居ないから、心配しないで」


女「う、余計なこと言っちゃったね。おこったら許して」


探偵「いいよ……ところで、君は?」


女「……。」


探偵「……」

探偵「僕らこんなに長く、一緒に居るのは、いつぶりだろう?」


女「……付き合ってた時、以来だよね?」

探偵「うん。そういう時代もあったね」

女「今は、探偵と依頼者。レンタル彼氏とウソの彼女だけど」

探偵「……」

女「たまには、こういう関係でいるのも、いいかな。」

探偵「……」


探偵「……そろそろ、答え合わせをしようか」

女「えっ」

探偵「君の探し物が何なのかって、クイズゲームの」

女「あっ、そうだね。元々そういう依頼だったよね」



女「うん。君の推理を、聞かせて欲しいな。」

女「もう、こんな時間で……答えを出さなきゃ、いけないと思うから。」


探偵「今日、一緒に行ったところは……」





探偵「僕らが付き合ってた時に、デートで行った場所だよね」

女「……うん」



探偵「最初のカフェにせよ、図書館にせよ、CDショップにせよ」

女「……私なんかのこと、覚えててくれてるんだ」

探偵「なんかって言うなよ! 僕にとっては大切な人なのに!!」

女「……ぅ」


探偵「あっ……ど、どなってごめん。話を戻そうか」


探偵「僕は、君のことを覚えてる。君は、コレを確かめたかったんだよね?」

女「……うん」




探偵「……東京で、向こうの方で、何かあったの?」

探偵「こっちに、逃げて来たくなるような、事件が」

女「……。」



探偵「君が今付き合ってる彼氏さんがとんでもない人で、暴力振るうとか?」

女「ううん。今は私もフリーだから……」


探偵「じゃぁ仕事で失敗したり、パワハラに受けてるとか」

女「ううん。そんなこと、ないよ……」


探偵「本当はお金に困ってて、どうしようもないとか」

女「ううん」


探偵「……ツライ目に遭ってる訳じゃぁ、ないんだね」

女「うん。心配してくれて、アリガト」



探偵「よかった。君を酷い目に遭わせるヤツがいれば、」


探偵「じごくでもえてしまえばいい」


女「……ふふっ」


探偵「……相談ごとがあったりするの?」

女「うん。そう」


探偵「……うぬぼれかも知れないのだけれど、」

探偵「ぼ、僕なんかと復縁したい、とか///」


女「……49%、正解かな」

女「でも、僕なんかなんて、言わないでね」


探偵「……ぁ」


女「たぶんもう、分っちゃったよね」

探偵「……うん。今までの会話から推理すると、」


探偵「君に何があって、僕に何を相談したいか、分ってる」


探偵「聞いちゃうのが、怖いけれど……」

女「……」


探偵「でも、言うね」

女「うん、お願い。」


探偵「プロポーズ、かな?」

女「……うん」






探偵「あんまり知らない男性から、突然のプロポーズ」





女「……」

女「流石は、名探偵シャーロック・ホームズくん」


女「突然って訳でもないけど、婚約しようって言われたの」


探偵「…………それは、めでたい」


女「ん、ありがと。」


探偵「どんな人なの?」

女「大手取引先の、若手のエースって呼ばれてる人」

探偵「へぇ」

女「しかも、大手企業さんの社長の息子、次期社長候補!」

探偵「……御曹司じゃないか、すごい人に見染められたんだね」

女「私も、なんだか信じられないよ」


探偵「それで、どういう状況になってるの?」


女「最初は、仕事じゃなくプライベートでお話がしたいってなって」


女「ホテルの、高級レストランでお食事したんだ……」


探偵「せ、セレブだ」


女「あまりの高級感にビックリしちゃってさ、あの時の私は、キョドりまくりだった」


女「で、そこで、お互いの趣味とか、これまでの人生とか、」

女「どういう人がタイプとか、これからどう生きてきたいかとか、」

女「いろんな事を、お話したんだ♪」


探偵「けっこう、いい感じに会話が弾んだみたいだね」


女「うん。私が会った人で、一番コミュ力のある、本物の陽キャラ人だと思うよ」


探偵「……それで、その後は?」


女「その後は何もなくて、ホントに何も無くて」

探偵「……」ホッ


女「けど後日、ポルシェに乗って執事さんと一緒に、私の実家に挨拶に来て」

探偵「ポルシェ!? 執事!?? 実家に挨拶!??」


女「う、うん。行動力すごいよね……」


女「それで、両親に挨拶して、私と交際を許して欲しいって頼んだそうなの」

探偵「ぉ、おおお……」


女「お父さんもお母さんも、彼がメッチャ気に入ったらしくて……」


女「こんなチャンス二度とないから、早く結婚決めちゃいなさい、って」


女「そう、言われちゃった……」


探偵「……」


女「こんなことあるなんて、今でもチョット信じられないよ」


女「それで、両親も賛成してるし、いい人そうだし」


女「彼のツイイッターとかも見てみたら、ヨットやスキーの写真とか」

女「友達同士でBBQとか、大物政治家と握手してるのとか、スゴイ画像が沢山あって!」


探偵「」


女「この人と結婚したら、眩しいくらいのリア充ライフを送れそうって、思った」


探偵「……」グスッ


女「でもね、私にはね、忘れられない人がいるんだ」


探偵「……」


女「キミだよ」


探偵「!」


女「えへへへ///」



女「ねぇ、“ヒイロ”って、覚えてる……よね?」

探偵「本当に懐かしいなぁ、僕らが小学校のころ」

探偵「クラスで飼ってた、緋色の目をしたハムスターだよね」

女「うん。あぁ、やっぱり覚えててくれたんだ。良かった」


女「私が飼育当番のとき、うっかりゲージから逃がしちゃって」

女「探したけど、どこにも姿が見えなくて、見つからなくて」


女「クラスの皆で探したけど、それでもダメで……」



女「私のせいでクラスの皆に迷惑かけてしまって、」

女「ヒイロも踏まれたり、ネコやヘビに食べられるんじゃないかって、悲しくて」

探偵「……」


女「どうしようもなくて、泣くしかできなかった私に、キミはこう言ってくれたよね」


探偵「……最後の最後まで諦めちゃダメだ」

探偵「悩むとか悔やむとか、自暴自棄になるんじゃなく」

探偵「慎重に状況を読んで、何ができるかを、考えて考えて考えてみよう」




女「そう、それ。キミのその言葉に、すっかり勇気づけられてさ!」


探偵「ハムスターの生態研究とか調べて、夜行性だと知って」

女「2人して夜の小学校に忍び込んで、自作捕獲器をあちこちに仕込んで」

探偵「先生に見つかって、2人でしこたま叱られたけれど」

女「うん、でも無事捕まえられて、事件は見事に解決した……」


探偵「あれは僕も、驚いたよ。本当は、僕も半分諦めてたけど」


女「私にとっては、本当にいい思い出」

女「信頼できる人と出会えたのも、私の人生のいい財産」


女「それから、一緒に東中に進学してからも、色んな事件があったよね」


探偵「ただの人間事件、宇宙人侵略事件、暗黒の未来人事件、」

探偵「異世界勇者人質事件、偽・ニセ超能力者事件に聖地巡礼事件……あと何があったっけ?」


女「探偵同好会のキミが、片っ端から解決して、それを新聞部でもある私が記事にして、」


探偵「2人して、東中のホームズとワトスンって言われてたよね」


探偵「コナン・ドイル好きだから、そう呼ばれるのは誇らしかった」

女「私も、キミとの名コンビ、名バディって言われたの、」

女「ちょっと恥ずかしいとこあったけど、嬉しかったな///」


探偵「でも、その名コンビも、高校進学と共に消滅」

女「そ、2人の冒険は終わって……めでたくカレシカノジョに、なりました!」

探偵「……」

女「今までのジンセイで、一番幸せだったよ。告白してくれたの」

探偵「……」


女「謎を解き明かす、冒険の日々は終わったけれど」

女「大切な人と過ごす日々と、大切な人が傍にいてくれるコト、それを教えてくれた」

探偵「どういたしまして、こちらこそ」

女「えへへ♪」


女「そうして、高校生活が終わって」

女「私は東京へ、キミはあの街で、別々の人生を歩んでいった」

探偵「……」


女「だけど転機が訪れて、キミと私はまた、再会することに」



女「……ホームズ、キミの考えを聞きたいな」

探偵「……んん。どうしたんだい、ワトスンくん?」


女「もし、ここに、1人の女性がいて」

探偵「フムフム」


女「お金持ちで爽やかな御曹司からのプロポーズを受け、」

女「彼と共に、眩しいくらいの人生を歩むのと」

探偵「……」


女「小さな頃から一緒にいた、心の支えである探偵さん」

女「彼と共に、キラキラ輝く素敵な日々を送るのと」

探偵「……」


女「どちらが、正解なんだと思う?」


探偵「君のこと、だね」


女「……自分のことだけど、勇気がなくて決められない」


女「私は強くないから、責任を負うのが恐いんだ」

探偵「……」


女「どちらも違うタイプのいい人で、比べられないって思ってる」

女「どっちがより好きだとかも、自分では分からない。」

探偵「……」


女「だからお願い、教えてよ」

女「私は、この先のジンセイ。誰と共に生きていったらいいのか」


探偵「……」


女「御曹司さんか、それともキミなのか」


女「どうすればいいか分からない、私の代わりに……」


女「私の行く末を、これからを、」



女「私の人生を、キミに決めて欲しいの」

探偵「……」


ここで一旦SSを終わります。

伏線や仕掛けも色々仕込んでるので、まだ続けたいですが。


この後の展開的にR板の方で続編を投下するかも?

できるなら早く再開させますので、良かったらお待ちくださいm(_ _)m

R板で好きなだけ好きなように書いて
まってるよ

探偵=サイハラくん、女=赤松ちゃんを意識してる?

続きキボン

すげえ虫酸が走るわこの女

>>58
読んで頂き感謝。続きを書くの、バランスが難しく

>>59
V3は大好きなので、引きずられてる感は否めないです

>>60
読んで頂き感謝です。不快な思いをさせて申し訳ありません

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