穂乃果「スクールアイドルの日常!」(13)

「スクールアイドルと放課後」

──穂乃果の家

穂乃果「…」チラリ

海未「…」ペラッ

ことり「…」スッスッ

穂乃果「ねぇ」

海未「はい?」

ことり「うん?」

穂乃果「恋人ってさ…どうやったらできるのかな」

海未「…」ムクッ

海未「そりゃ、放課後の教室でですね、一人残ってプリントを配ってる女子がいるでしょう?」

海未「あそこにほら」スッ

ことり「」バァ──ン

仁王立ちをすることり

穂乃果「女子!?ていうかシュミレーションするの!?」

海未「はぁ?あなたまさか、男と付き合いたいんですか?」

穂乃果「だって穂乃果女の子だし…」

海未「あなたは最低です!」バチーンッ!!

穂乃果「うギャッ!?」

穂乃果「うぐっ…う、うぅ…な、なにを」

海未「男は醜くて、とてもケダモノなんですよ?それをあなたは…」ググッ

穂乃果「ま、待って!もう殴らないで!」

海未「ふ~…なら、目が覚めたのですね?」

穂乃果「な、なにが…」

海未「…」スッ

胸の谷間から日本刀を取り出した海未

ゆっくりと鞘を抜き、穂乃果に向かって──

穂乃果「目が覚めました!男はケダモノ、付き合うなら女の子同士!!」

海未「よろしい」

海未「さあ穂乃果、こんなときにはどうします?」

穂乃果「え?」

海未「穂乃果?」

穂乃果「えーと…なんだっけ?」

海未「穂乃果が女の子の恋人が欲しいと言うからシュミレーションをするんじゃないですか」

穂乃果「あー…」

海未「ふふっ、忘れてしまうなんて穂乃果ってば忘れんぼですね」

穂乃果「あはは…」

穂乃果(海未ちゃんがぶったから少し記憶が飛んだんだよ)

海未「さて、それでは始めましょう。ことりも待っていますよ」

ことり「」バァ──ン

穂乃果「う、うん」

穂乃果(なんでずっと仁王立ちしてるの…)

シュミレーションtake1

ことり「」トントン

穂乃果「あ、あのさ」

ことり「え?」クルッ

穂乃果「その…そろそろ教室閉めたいんだけど」

ことり「え…あ、ごめん…」

穂乃果「今日中にやらないとまずいの?」

ことり「うん、先生に頼まれちゃって」

穂乃果「へぇ…」

ことり「だから、その…ごめんね。もうすぐ終わるから」

穂乃果「…」

穂乃果「ふぅ…よしっ、貸してくれる?穂乃果も手伝うから」

ことり「え?」

穂乃果「…半分貸して。手伝うって言ってるの」

ことり「あ、ありがと…」

ガラッ!!

ほのこと「!?」ビクッ

海未「こらっ、そこのふたり!いつまで残っているのです!早く帰りなっさっぁーい!!」

穂乃果「だっ、だれなの!?」

海未「それっとぉも~?私の特別授業のために残っていたのですか?穂乃果っちゅわぁ~ん?」

穂乃果(なんのキャラなんだ…)

穂乃果「なんか変なやつが乱入してきたんだけど…」

海未「あなたのためにやってるんでしょーが!!我慢しなさいこのド低脳がッ!!」ガシィ!!

穂乃果「そんなの知らないよっ!!…あっ、いま穂乃果のことバカにした!!」

ことり「私帰るね、さよなら」スタスタ

穂乃果「はぁ!?ちょ、ちょっと待って!!」

穂乃果「…」ドサッ

ことり「も~、ゲームオーバーじゃん」

海未「キャラが多いんですから臨機応変に対応しないと」

穂乃果「どう対応しろっていうのあんなの…」

ことり「もうやめる?」

穂乃果「うん、やめr」

ことり「は?」

穂乃果「え」

ことり「やめるんだ?ふ~ん…穂乃果ちゃんがそんな子だとは思わなかったよ。私たち親友じゃなかったんd」

穂乃果「………やります」

ことり「うんうん」ニコニコ

穂乃果(もう嫌だ…)

take2

海未「それでは教室から!」

夕日が教室をオレンジ色に照らす

時計は5時を過ぎているが、女の子がひとり、プリントを配っていた

ことり「…」トントン

穂乃果「あ、あのさ、手伝うよ」ニコッ

ことり「はぁ?うざいんですけどぉ~」

穂乃果「え?あ、ごめん…」

穂乃果(…これって演技なんだよね?)

ことり「べつに~」

ことり「穂乃果ちゃん、部活あるでしょ?」

穂乃果「ぶ、部活!?」

穂乃果「え~と、部活はもう終わって…」

ガラッ!!

海未「なんで勝手に設定変えてるんだてめーはよぉ!!」

ことり「演じるうえで一番重要な部分だろ~がぁ!!」

穂乃果「いちいち細かいよ!!ていうかふたりとも口調変わりすぎだよ!?」

海未「あぁぁぁぁあっ!!もうグダグダじゃないですか!」

穂乃果「そんなこと言われても…」

海未「もう一度ですもう一度!!」

穂乃果「え~…」

take3

夕日が教室をオレンジ色に照らす

時計は5時を過ぎているが、女の子がひとり、プリントを配っていた

ことり「…」トントン

穂乃果「て、手伝うよ」ニコ…

ことり「…ん。それじゃ、はい」スッ

穂乃果「はぁ…」

穂乃果(べつに、本気で恋人を作りたいわけじゃないんだけどなぁ)

穂乃果(ただなんとなく聞いただけなのに
、なんでこんな目にあわなくちゃいけないんだろ…)

ことり「…」シュッシュッ

ことりはファイティングポーズを構えている

穂乃果(いまはことりちゃんは置いておいて…べつの人物を攻略すべきなのかな)

ガラッ!!

穂乃果(きたっ!!)

海未「…」

穂乃果(来い…今度こそっ!!今度こそ攻略してやる!!)

┣¨ ┣¨ ┣¨ ┣¨ ┣¨ ┣¨ ┣¨ ┣¨ ┣¨ 

海未「あの~…先輩っ、いま時間空いてます?」

海未「よかったら…その、いっしょに…♡」

穂乃果「…」

穂乃果「さっきと違うじゃねぇかぁぁあ!」

穂乃果「」ドサッ

海未「だめですね、あなたは」フゥ

ことり「ちゃんとやってくれるって信じてたのに…」

ことり「もうやってられないよ、ことり帰る」スタスタ

穂乃果「…」ググッ

穂乃果「穂乃果は…大事なことを忘れてた気がする…」

ことり「…」スッ

穂乃果「委員長…」

ことり「さっきからなに?もう終わっ…」

穂乃果「来てっ!!」ガシッ

ことり「え!?」

穂乃果「うぉぉぉぉぉっ!!」ダッ

ことり「ちょっとぉ!なに!?なんなの!?」

海未「それですッ!穂乃果ァ!走れ──ッ!!」

穂乃果「うぉぉぉぉぉ」ダッ

海未「走りなさい!穂乃果!!」

穂乃果「うりぃぃぃぃっ!!」ダダダダッ

海未「ホノキチなど突き放しなさい!!」

穂乃果「でぇりゃぁぁぁぁ!!」トントントン

ことり「ちょ、あっ…」

海未「血の繋がってない妹など突っ走りなさい!!」

穂乃果「おらぁぁぁぁぁっ!!」ダダダダッ

海未「ピアノができてなぜか海に飛び込んだ謎の美少女転校生など走り抜けなさい!!」

穂乃果「ふぁいとぉぉぉぉぉっ!!」ダッダッダッダッ!!

海未「その手を離さず!どこまでも走り抜けるだァ───ッ!!」

穂乃果「ハァハァハァ…うううぅぅぉぉぉぉおおっ!!!」

″ようこそ…女の世界へ…″

ほのこと「ハァ…ハァハァハァ…」

ことり「ひっ、ひぃ…あ、うぅ…」ゼェゼェ

穂乃果「…」スッ

穂乃果「ほら見て、きみにこの景色を見せたかったんだ」ニコッ

ことり「どこなの…」

海未「穂乃果…」

海未「死ぬほど感動しました!これならどんな女性も落ちるでしょう!」

海未「あなたなら誰でもゲットできますよ!!」

穂乃果「えへへ、そーかな?」

海未「ええ。ちなみに私とかどうですか?ふふっ、穂乃果のことはとても愛していますからきっと幸せな夫婦になれますよ」

穂乃果「あはは」

───

雪穂「」

雪穂(わ、私とお姉ちゃんって血が繋がってないの…?)

おしまい

元ネタは男子高校生の日常の「男子高校生と放課後」です

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