アライさんの脳天をスコープの照準に捉え、静かに引き金を引く7 (1000)

~前スレ~


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~ストーリーの概要~

日本中に巣食う、害獣アライグマのフレンズ。
一度は数が減ったものの、依然として滅びておらず、個体数回復すらしつつある。

…最後の殲滅作戦が準備されつつある。

~登場人物~


・俺(♂)
猟師であり、アライさんを仕留めによく山へ行く。
仕留めたアライさんは、保健所へ持っていく他、ジビエ料理店『食獲者』への売却もしている。

・食通の友人(♂)
ジビエ料理店『食獲者』の店主。
アライさんを料理して客に出している。
ネットでは『ショクエモンP』のハンドルネームで支持を集めている。
3年前から、フォアグライ加工場の経営をやっている。

・理科の先生(♂)
小学校で子供達に理科の楽しさを教えてくれる先生。
最近は研究機関へ来ているようだ。

・MCチヘドロー(♂)
「アライデスゲームTV」の運営者。
アライさんが繁殖し害獣となるよりずっと前から、アライさんを嫌っていた。

・大臣(フレンズ)
フレンズ省の大臣。
アライさん駆除活動の他に、ジャパリ動物園の支援も行っている。
驚くと体がシュっと細くなる。

・会長(フレンズ)
『特定有害駆除対象フレンズ根絶委員会』の会長。
アライさんを貪り尽くす天敵。
ブラウンP曰く、かつてはこんなんじゃなかったはず、とのこと。

・ブラウンP(フレンズ)
アライさんジビエ料理人の一人。
恐怖や苦痛、絶望や嗜虐の表情の写真を取るのが趣味らしい。

・清掃員(フレンズ)
アライグマのフレンズ。
ジャパリスタジオ所属の、派遣清掃員。

・キツネ(フレンズ)
清掃員の親友。
アライさんの取り扱いは日本一上手いと評される。

・山小屋アライさん(フレンズ)
森の中のロッジを中心に勢力を拡大している、戸籍持ちのアライさん。

~目録~

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・歩行訓練と狙撃
・アラジビフェスとショクエモンP
・農夫への報復
・特定有害フレンズ駆除促進のための法律
・大臣とアライちゃんバーグ
・ブラウンPとアラフライ定食
・若い猟犬のデビュー
・戸籍取得の案内人、キツネ

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・アライデスゲームTV
・ブラウンPvsショクエモンP
・報告書3~フレンズの胚~
・残ったデブアライさんの行方
・報告書6~フレンズのレベル~
・プロジェクト・フォアグライ
・実験10 ~レベル継承実験~
・高額取引されるアライちゃん
・実験5 ~サンドスターレーダー~
・実験10 成果報告メモ
・アライハザード① ~襲撃される村~
・アライハザード② ~侵入される都市~
・実験1 ~救命成功~
・アライハザード③ ~防衛のホルスタイン~
・アライハザード④ ~反撃の狼煙~

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・実験3 ~高分子プログラミング言語~
・アライハザード⑤ ~村への救援~
・アライハザード⑥ ~避難所防衛~
・アライハザード⑦ ~会長と大臣~
・報告書5 ~アライグマの精神構造の特異性~
・アライハザード⑧ ~ゴキブリホイホイ作戦~
・アライハザード⑨ ~とうほくちほーのフレンズ達~
・アライハザード⑩ ~フォアグライ加工場~
・報告書10 ~レベルアップと身体能力~
・アライハザード⑪ ~国会議事堂防衛戦~
・アライハザード⑫ ~死体の山の刺客~
・実験9 ~サンドスターと捕食~
・アライハザード⑬ ~アライキング・ボス~
・アライハザード⑭ ~決戦と決着~

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・後始末と救助
・シャークP
・ベスト・オブ・アラ虐と好きな人物は?
・種族を超えた絆
・報告書11 ~フレンズの成長スピード~
・実験2 ~ジャパリパークシステム~
・ジャグラーと観客
・お寺の床下
・ありゃいちゃんぷゆー、つくゆのだ!
・清掃員とキツネとブラウンP
・伊達メガネと腕輪

アライさんの脳天をスコープの照準に捉え、静かに引き金を引く5
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・たのしい理科 ~振り子~
・アライさんの農業
・物置小屋と男児の夢
・たのしい理科 ~落下~
・好きな悲鳴は?
・ひったくりのアライさん
・山小屋のアライキングダム
・アラしゃぶと掃討作戦

アライさんの脳天をスコープの照準に捉え、静かに引き金を引く6
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・窮地を脱するジャパリスタジオ
・悪魔の帰還
・刑期終了と腕輪
・サンドスター科学研究所と理科の先生
・山の中へ温泉施設が建設されるまで
・報告書12 ~フレンズの選択的習性~
・山小屋のトレーニング
・もしもアライさんがハンドルを握ったら
・デスゲラジオ
・デスゲーム企画会議
・檻に囚われた親子
・デスゲームTV① ~イントロダクション~

スレ建て乙
細かいことだけど清掃員さんはジャパリスタジオ退職したのでは

>>10
そうだった
訂正します

~登場人物~


・俺(♂)
猟師であり、アライさんを仕留めによく山へ行く。
仕留めたアライさんは、保健所へ持っていく他、ジビエ料理店『食獲者』への売却もしている。

・食通の友人(♂)
ジビエ料理店『食獲者』の店主。
アライさんを料理して客に出している。
ネットでは『ショクエモンP』のハンドルネームで支持を集めている。
3年前から、フォアグライ加工場の経営をやっている。

・理科の先生(♂)
小学校で子供達に理科の楽しさを教えてくれる先生。
最近は研究機関へ来ているようだ。

・MCチヘドロー(♂)
「アライデスゲームTV」の運営者。
アライさんが繁殖し害獣となるよりずっと前から、アライさんを嫌っていた。

・大臣(フレンズ)
フレンズ省の大臣。
アライさん駆除活動の他に、ジャパリ動物園の支援も行っている。
驚くと体がシュっと細くなる。

・会長(フレンズ)
『特定有害駆除対象フレンズ根絶委員会』の会長。
アライさんを貪り尽くす天敵。
ブラウンP曰く、かつてはこんなんじゃなかったはず、とのこと。

・ブラウンP(フレンズ)
アライさんジビエ料理人の一人。
恐怖や苦痛、絶望や嗜虐の表情の写真を取るのが趣味らしい。

・清掃員(フレンズ)
アライグマのフレンズ。
株式会社ビープレ建設から清掃業務を個人委託してもらって食い扶持を稼ぐ。

・キツネ(フレンズ)
清掃員の親友。
アライさんの取り扱いは日本一上手いと評される。

・山小屋アライさん(フレンズ)
森の中のロッジを中心に勢力を拡大している、戸籍持ちのアライさん。

・アライキング・ボス(フレンズ)
アライさんを引き連れて国家テロを起こした首謀者。
取り調べで過去の罪は概ね暴かれた。残るは公判を受けるのみ。

今日テレのチャンネルつけて見ろ

リアルアライさんの被害番組やってるぞww

テレビでやってる(リアル)アライさんは夜に目が利かないそうだ


現在、たぬきさんとファイトしてるww

アライグマ

繁殖力が高いから放っておくとドンドン増殖するらしい
7匹もいたww

たぬきさん、アライさんの物量作戦にやられちまった

防除研究所所属

俺さん(田中さん)

依頼者「本当に気持ち悪い」

フンを巡るミステリー

MCチヘドロー「3チーム目の紹介の前に、インタビューといくか」スタスタ

MCチヘドローは、ステージの上へ降りてきて、アライさんBのところへ向かう。

MCチヘドロー「ようハエガイジ。なんやさっきの醜いクソみたいな芸は。お前が仕込んだんか?」

アライさんB「なー!醜くないのだ!可愛いのだぁ!アライさんは、街中で人間の女の子たちが歌って踊ってるのをみたのだ!」

アライさんB「可愛いアライさん達が歌って踊れば、もっと可愛いのだ!」

アライちゃんB1「なのだー」ヨチヨチ
アライちゃんB2「なのだー」コスリコスリ
アライちゃんB3「なのだー」シッポフリフリ

MCチヘドロー「はは、クソ笑えるわ。ほんならお客さんに聞いてみるか。yesかnoで頼むわ。まずはこいつら可愛ええと思う奴、yesって叫べや!」

MCチヘドローは、観客席へ向かってマイクを向ける。

観客1「…」

観客2「…」シーン

観客3「…」シーン

ブラウンP(ああyesと言いたいでも我慢しよう)プルプル

麦わら帽子アライしゃん「いえーs…」

ブラウンP「ダメだよ」ガシッ

麦わら帽子アライしゃん「むぐうぅ!?」ジタバタ




観客達『……』シーン




会場は、まるで黙祷でもしているかのように、静寂に包まれた。
若干ガイジめいた声が聞こえるが、雀の涙程度だ。

MCチヘドロー「どや?だーれもおらへんで」

アライさんB「そ、そんなはずないのだぁ!まわりのやつらみんな口がきけないのだぁ!」アセアセ

アライちゃんB1「あらいしゃんたちがかわいすぎててれてゆのだー!」
アライちゃんB2「なのだー」コスリコスリ
アライちゃんB3「なのだー」コスリコスリ

MCチヘドロー「じゃあ次!クソキモイ思う奴ぁnoと叫べや!」

MCチヘドローは、観客席へマイクを向ける。

観客1「noーーーーーーーーーーー!!!!!!」

観客2「ノオオオォォオォォオオオーーーーーーーーーーッ!!!!」

観客3「断じてノーだ!」

観客4「脳ーーーーータリン!!!」





観客達『NOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!!!!!!!!!』




MCチヘドロー「どや!これが現実や!だーれもお前らのこと可愛いなんておもっとらへん!クソキモイ思うとるちゅーことや!」

アライさんB「そ、そんなはずないのだー!街にいる人間たちはブスばっかなのだ!アライさんの方が可愛いのだー!」

アライちゃんB1「あらいしゃんはかわいいのだー!」コスリコスリ
アライちゃんB2「なのだー!」コスリコスリ
アライちゃんB3「もっとよくみゆのだー!」シッポフリフリフリフリフリフリ


アライさんBの言ったことは、実はそんなに間違っていない。
フレンズ達は皆、絶世の美少女として生まれてくる。
ベースとなる人種は地域それぞれである。

アライグマのフレンズもまた、その例外ではない。

つり上がった目については好みが分かれる所だが、
言動や仕草がまともであれば、まあ外見についてはフレンズらしい容姿といえる。

…言動や仕草がまともであればの話だが。


観客達『キ・モ・イ!キ・モ・イ!キ・モ・イ!キ・モ・イ!キ・モ・イ!キ・モ・イ!キ・モ・イ!キ・モ・イ!』

MCチヘドロー「さ、こんなガイジにいつまでも付き合ってたら進まへん。続いて3チーム目を紹介するでぇ」

再び入場口にスポットライトが当たる。

アライさんC「絶対勝つのだー!」ドタドタ

アライちゃんC1「なのだー!」ヨチヨチヨチ
アライちゃんC2「なのだー!」ヨチヨチ
アライちゃんC3「うぅーてんかをとゆのだ!」ヨチヨチヨチヨチ
アライしゃんC「ふはははー!」ヨタヨタ

観客達『BOOOOOOOOOOOOOOOOO!』

MCチヘドロー「じゃーこいつらの罪も見ていくか。なんか作業感あるけど我慢してや」ピッ


スクリーンに映像が映る。

民家のキッチンの中に、アライさんC一家が上がり込んでいるようだ。

アライさんC『ふはははーここがアライさん達の新しいお家なのだ!』コスリコスリ

アライしゃんC『すみやすそうなのだー!』ヨタヨタ

アライちゃんC1『ひろいのだー!たのちーのだ!』ヨチヨチヨチヨチ

アライちゃんC2『おかーしゃん、おしっこしたいのだ!どこですえばいいのだ?』ヨチヨチヨチヨチ

アライちゃんC3『あらいしゃんはうんちすゆのだ!』ヨチヨチヨチヨチ

アライちゃんC2『すきなとこでだしていいのかー?』ヨチヨチ

アライちゃんC3『もううんちでゆのだ!う~ん…』プルプル

アライさんC『駄目なのだ!アライさんは綺麗好きな文化人なのだ!決まったとこでやるのだ!』ヒョイ

アライさんCは、アライちゃんC3を持ち上げると、キッチンのゴミ箱を開け、その上へ持っていく。

アライさんC『これはゴミを捨てるところなのだ!人はきっとここでウンチをするのだ!だしていいのだ!』

アライちゃんC3『わかったのだ!う~ん…』プリプリプリプリ

アライちゃんC3は、ゴミ箱の中へ排便する。
ニオイはどうするつもりなのだろうか。

アライちゃんC3『ふぅー』スッキリ

アライさんC『これを使ってお尻を拭くのだ!』サッ

アライさんCは金タワシを掴み、アライちゃんC3の肛門を拭く。

アライちゃんC3『びいいいぃぃっ!いぢゃいいぃ!それやなのだいぢゃいのだああああっ!』ジタバタジタバタ

アライさんC『あれ?違うのか?』

金タワシで肛門を擦られたら、人間だって痛いであろう。

アライちゃんC2『おしっこもれそうなのだ…!』プルプル

アライさんC『おしっこはここですればいいのだ!』ガシッ グイッ

アライさんCは、アライちゃんC2をキッチンの流し台(シンク)の上へ置く。

アライさんC『ここですればきれいなのだ!』

アライちゃんC2『わかったのだ!はぁーきもちいのだ…』ジョボボボボボボ

アライちゃんCは、キッチンの流し台の上で排尿している。
便器でやれと言いたいところだ。

アライしゃんC『ん?これはなんなのだ?』ヨタヨタ

アライしゃんCは、流し台の蛇口を見つける。

アライしゃんC『まわしてあそぶのだ!』キュッ

蛇口を捻ると、水が流れ出す。
当然、流し台で排尿していたアライちゃんC2の背中にかかる。

アライしゃんC2『はーおしっこすゆのきもちいのだ…ぴいいぃっ!?つめたいのだああっ!』バシャバシャ

アライしゃんC『すごいのだ!いくらでもおみずがでるのだ!』コスリコスリコスリコスリ

アライしゃんCは、水を出しっぱなしにして手を洗っている。

アライちゃんC2『もうおしっこでたのだ』ヨチヨチ

水でびしょびしょになったアライちゃんC2は、流し台の食器置き場に上がる。

アライちゃんC2『ぷるぷるぷる…』ブルブル

そして体を震わせ、毛皮(服)についた水を飛ばす。

アライさんC『おお、ちび!良いものを見つけたのだ!偉いのだ!これで喉が渇かないのだぁ!』

アライちゃんC3『うぅーおかーしゃんにこすられたおしりがいたいのだ…』ズキズキ

アライさんC『だったらここであらうのだ!』ヒョイ

アライちゃんC3『のああっ!?』

アライさんCは、アライちゃんC3を持ち上げ、水を流しっぱなしの流し台へ置く。

アライさんC『ふはははー!キレイキレイするのだ!』バシャバシャ

アライさんCはアライちゃんC3を逆さにし、肛門へ流水を直接浴びせ、手で擦って洗っていく。

大便のカスが落ちて、流し台を流れていく。

アライちゃんC3『ぴいいいぃぃっ!?おしりがしみゆのだあああっ!』ジタバタ

アライさんC『楽しいのだーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!』コスリコスリコスリコスリコスリコスリ

アライグマは、水中で手をバシャバシャやって獲物を探すのが大好きである。
というか本能的にバシャバシャしたがるようであり、禁断症状のようなものすらある。

水を見つけると、わざわざ食べ物を水へ放り込んでバシャバシャして遊ぶほどだ。

水場を見つけたアライさんCは、もはや子供のお尻を洗うことよりも、バシャバシャやって楽しむことが最優先のようだ。

と、そこへ。

警官1『警察だ!』ドタドタ

警官2『これが通報のあったアライさんか!』ドタドタ

警官3『一匹も逃がすなよ!』ドタドタ

警棒を持った警官が現れる。

アライさんC『のあぁっ!?アライさんのうちに勝手に上がり込むなんて、図々しい奴らなのだ!』

アライしゃんC『おまえらなんてやっつけてやるのだ!あらいしゃんは、にほんあしでたてるんだぞ!すごいだろぉ!』

アライちゃんC1『こわいのだー』ヨチヨチヨチヨチ
アライちゃんC2『にげゆのだー』ヨチヨチヨチヨチ
アライちゃんC3『なのだー』ヨチヨチヨチヨチ

アライさんC『侵入者は許さないのだ!たあ~!』バッ

アライしゃんC『たあ~!』バッ

丸腰で突っ込んできたアライさん達に対して、警官は警棒を振りかざす。

警官1『だあありゃあああ!』ドガァ

アライさんC『いだいのだあああぁ!』

警官2『くたばれ!』ドガァ

アライしゃんC『ぎびいぃぃっ!』


アライちゃんC1『にげゆのだー!』ヨチヨチヨチヨチ
アライちゃんC2『ごうとうなのだー!』ヨチヨチヨチヨチ
アライちゃんC3『おうちがとられちゃうのだー!』ヨチヨチヨチヨチ

アライちゃん達はキッチンの外へ逃げていく。

警官3『逃がすか!』タタッ ドカァッ

警官3は、日頃からの熱心なトレーニングで鍛えた足腰でアライちゃん達を追い越して、キッチンの外へ先回りする。

警官3『オラアア!』ドガァ

そして、3匹まとめてキッチンの中へ蹴り飛ばす。

アライちゃんC1『ぎびいぃいぃーーーーーっ!』ドッガァ
アライちゃんC2『いぢゃいのりゃあああああーーーーっ!』ドゴオォ
アライちゃんC3『おがーじゃあああああんっ!』ボギャアアァ

蹴り飛ばされたアライちゃん達は吹っ飛び、テーブルの下へ転がっていった。

燃料投下
https://www.youtube.com/watch?v=cp7NOROPBOU
約1分38秒頃がウケる

アライさんC『ひ…ひぃ…こ、ころさないでなのだ…』ブルブル

アライしゃんC『だぢゅげで…このおうちはやるから、たすけてなのだ…』プルプル

アライちゃんC1『びええええんっ!』プルプル
アライしゃんC2『ひとしゃんにいじめられたのだああっ!うええええんっ!』ビエエエエン
アライしゃんC3『たべられちゃうのだあああっ!』ビエエエエン

警官1『生かしておくと危ない。警棒で殺処分しておくか』スッ

警官が警棒を振り上げたところへ、カメラが近付く。

カメラマン『あ、あの…待って貰えませんか?』スタスタ

カメラを持った人物の声が入る。
女性の声であった。

警官1『どうしました?あいつらは危険生物ですよ!』

カメラマン『いえ、せっかく保健所職員の方呼んだので、生け捕りにしてもらおうかなって…』

警官2『どうしてですか!』

カメラマン『いえ…うちを荒らしたアライさん達を捕まえて、デスゲTVに出そうかなと…』

警官3『あ、あなた何考えてるんですか?』

カメラマン『え、だって…へへ、最高じゃないですか。うちを荒らした害獣の罪を、番組で裁いて貰えるんですよ?えへへ…』

警官1~3『……』

保健所職員1『回収に来ました!ああ、まだ生きてるんですか』ガラガラ

保健所職員たちが、リヤカーに乗った檻を持ってやって来た。

警官1『ちっ…お前たち、降伏するならこれに入れ。しないなら今この場で殴り殺して殺処分する』

アライさん『は…入ったらどうなるのだ…』ブルブル

アライしゃん『た…たべられるのか…?』

保健所職員『いえ。2日ほど保護されます。その後は、引き取り先のお客様がいらっしゃいますので、そちらでお世話して頂きます』

アライさん『誰が世話するのだ…?』

保健所職員『アラデスTVといって、長期に渡り、アライさんがゲームする姿を放映している団体です』

アライしゃん『げ、げーむ…?たのしそうなのだ…』

アライちゃん1『それならいくのだ』ヨチヨチヨチヨチ
アライちゃん2『おもしろそうなのだ!』ヨチヨチヨチヨチ
アライちゃん3『なのだー』ヨチヨチヨチヨチ

そこで映像は終わった。

MCチヘドロー「えーお食事中の皆さま、一部大変お見苦しい映像があったことをお詫びするで」

MCチヘドロー「でもこのイベントの趣旨上、モザイクかけるわけにもいかんのや。ま、放送するときはモザイク入りになるから安心してや」

アライさんC「あのときは痛かったのだ」

アライしゃんC「でも、げーむたのしみなのだ!はやくやらせるのだ!」

アライちゃんC1「やらせゆのだ!」コスリコスリ
アライちゃんC2「ありゃいしゃんたちに、おまかしぇなのだぁ!」コスリコスリコスリ
アライちゃんC3「げーむすゆおしごとで、ごはんもらえゆのだ!」コスリコスリコスリコスリ

MCチヘドロー「はは、バカ丸出しやな。まあ、こいつらはご覧の通り、負けたらどうなるか分かっとらんアホどもや」

MCチヘドロー「さーて、役者も整ったことだ!早速、舞台の御披露目といこうや!」

照明「」スゥー…

照明が徐々に明るくなり、真っ暗だったステージの様子が露になった。


間取りはこんな感じだ。
(※この画像は、雑誌の記者の一人が会場を見てスケッチしたものである。)
https://i.imgur.com/d7FsFc2.jpg

四角いステージの外側は、謎の液体で満たされたプールで囲われている。

ステージは床に設置されている。
だが、その中央には2つのフックがあり、2本のロープが天井から垂れて繋がっている。

また、四角いステージのうち3辺には、アライさんA~Cチームの陣地がある。

そしてステージ中央には、何やら賑やかな迷路がある。
迷路の中にはいくつかのアスレチックがあるようだ。

>>85
支援動画どうもです
あと例えAAでも、人間相手への暴力はいけません
https://i.imgur.com/LwKtSzA.jpg

橋が「きへん」じゃなくて「のぎへん」になってますよ

MCチヘドロー「さあアライども!ルールを説明するでぇ!いっとくがワイは一回しか言わん!聞き逃したらかーちゃんに聞けや!」

MCチヘドロー「あ、観客の皆さんは、パンフレットを見てくださいな。チャチぃ紙質ですまんな、予算削減のためや」

観客『ハハハハハハハハ』


アライさんA「うぅ…絶対勝って、森に帰るのだ!」グッ

アライちゃんA1「かつのだー!」グッ
アライちゃんA2「あらいしゃんに、おまかしぇなのだー!」
アライちゃんA3「うぅーてんかをとゆのだ!」ジタバタ


アライさんB「アライさん達は生きるのだ!そしてチビ達が世界一可愛いことをみんなに教えるのだ!」ビシッ

アライちゃんB1「あいどゆになゆのだ!」ワイワイ
アライちゃんB2「うたっておどれゆあいどゆなのだ!」フリフリフリフリ
アライちゃんB3「みんなでがんばゆのだー!」ピョンピョン


アライさんC「なんでAチームだけ辛そうなのだ?」ジロジロ

アライちゃんC1「あらいしゃん、げーむでかせぐのだ!」ワイワイ
アライちゃんC2「おくまんちょーじゃなのだ!(σ≧▽≦)σ」キャッキャッ
アライちゃんC3「でも、おくまんちょーじゃってなんなのだ?」
アライしゃん「たべきれないくらいたくさんのごはんをもらえることなのだ!」コスリコスリ


MCチヘドロー「おいこら!ルール説明ゆーとるやろが!くっちゃべんの止めーやコラ!」

つづく


>>158

     ,へ、        /^i
     | \〉`ヽ-―ー--< 〈\ |
     7   , -- 、, --- 、  ヽ
    /  /  \、i, ,ノ    ヽ  ヽ
    |  (く._・_)  〈く_・)  )  |
   /  <  / ▼ ヽ    >   、
  く彡彡   ,.へへ、    ミミミ ヽ
   `<   Yュlエl'ィン     ミミ彳ヘ
      >  くェェ/´ __/   \
     /         7      \

     |        /

MCチヘドロー「ゲームの説明をするで!名付けて…『お野菜づくりゲーム』!」

MCチヘドロー「ルールは簡単や!お前らガイジでも理解できるようにな」

MCチヘドロー「ステージ中央の迷路は、高さ2.5mの壁で仕切られておる。迷路の中から外は覗けん。ワイらは観客席からお前らを見下ろせるがな」

MCチヘドロー「迷路の中にはアスレチックがある。そして、色んなところに、『お野菜パーツ』が落ちとるんや。作りもんやから食ったらアカンで」

MCチヘドロー「ここまではええか?」

アライさんA「めーとる?あすれちっく…?…迷路にお野菜パーツが落ちてることは分かったのだ」

MCチヘドロー「上出来や」

アライちゃんB1「たべていいのだ?」ヨチヨチ

MCチヘドロー「食ったらアカン言うたばかりやろハゲガイジ!!!」

観客達『アハハ』

MCチヘドロー「ほんで、お野菜は4種類。パーツは種、茎、葉っぱ、実の4つに分かれとる」

MCチヘドロー「お前らは、これを集めて1つに組み立てるんや。そして、陣地にある畑ゾーンに差す」

アライさんC「さす?」

MCチヘドロー「そや。陣地の畑ゾーンに、窪みがあるやろ?そこに種パーツを下向きにして差すんや」

アライさんB「なるほど…」

MCチヘドロー「お前らは、30分の制限時間以内に、迷路からお野菜パーツを探してきて組み立て、自分の畑に差すんや」

MCチヘドロー「一番たくさん野菜を作って生やしたチームが優勝や」

MCチヘドロー「ダメやったチームは全員死刑!そうでなかったチームは生き残って、森に帰したる」

アライちゃんB1「???ぜんぜんわかんなかったのだ…しつもんがあるのだ!」

MCチヘドロー「F(ピー)k you!!!ブチ殺すぞゴミめら!!!」

アライちゃんB1「ぴいぃっ!?」

MCチヘドロー「質問は一切受け付けへん!今言うたことがルールの全てや!分からんことがあったらその足りん脳ミソで考えろやコバエ!!!」

アライちゃんB1「のあああぁっ!?あ、あらいしゃん、こばえじゃないのりゃああっ!」

観客1「うるせーよコバエ!」

観客2「ブンブン喚くなコバエ!」

観客3「お前をコバエと言ったらコバエに失礼だ!ショウジョウバエは研究に役立ってんだぞ!お前らゴミと違ってなー!」

観客達『コ・バ・エ!!コ・バ・エ!!コ・バ・エ!!コ・バ・エ!!コ・バ・エ!!コ・バ・エ!!コ・バ・エ!!コ・バ・エ!!コ・バ・エ!!コ・バ・エ!!』

アライちゃんB1「こばえっていうなあああああっ!」ビエエエエエエン

アライさんC「ちょっと待つのだ!死刑って…まさか本当に殺さないのだ?」

MCチヘドロー「あ?ブッ殺すで。疑わしいならわざと負けてみてもええで」

アライさんC「き…聞いてないのだぁそんなこと!」

アライしゃんC「ぴいいぃっ!?た、たのしいげーむじゃなかったのかー!?だましたなー!」

MCチヘドロー「いーや愉しいゲームやで、ワイら安全に見てる側にとってはな」

アライさんC「こ…殺されたくないのだ!逃げるのだぁ!」クルッ

MCチヘドロー「言っとくがもうゲームが終わるまで逃げ道はないでー。プールの上の橋は片付けたからな」

入場口の前にあった橋は片付けられていた。

アライさんC「のあああっ!?逃げられないのだぁ!?」

アライしゃんC「ひとしゃんばかなのだ!すてーじからでて、このぷーるをおよげば、おそとにでられるのだ!」

プールの水は…
何も匂いはしないが…

若干、黄色かった。

MCチヘドロー「プールの壁は2.5mあるで。這い上がれんのか?」

アライしゃんC「らくしょーなのだ!みずにうけばへーきなのだ!あらいしゃんはすごいんだぞ!にほんあしでたてるんだぞぉ!」

MCチヘドロー「じゃあ飛び込んでみーや。無事に外に出られたら、そのまま逃がしたってええで」

アライしゃんC「わかったのだ!たぁー!」バッ

アライしゃんCは何の躊躇もなく、黄色いプールに飛び込んだ。

アライしゃんC「のあっ!ねばっこいのだ!」ドポンッ

プールの液体は、明らかに水より粘りけが強い。

アライしゃんC「のあっ!それに、あったかいのだ!」バシャバシャ

MCチヘドロー「その液体の温度は、ヒーターで41℃に保ってるでー。風呂ぐらいの温度やな」

アライしゃんCの下半身は、液体に浸かっている。

アライさんC「頑張るのだちびー!」

アライちゃんC1「おねーしゃんがんばえー!」

アライしゃんC「…!?び、びいいいいいいいいぃぃっっ!!?あ、あぢゅいのだあああああっ!!!」ジュワアアアア

アライしゃんCから、煙が立っている。

アライさんC「!?ど、どうしたのだ、ちび!?」

MCチヘドロー「そろそろええか。はい、換気扇どーん」カチッ

換気扇「ブオオオオオオオオ」

プールの周りに置かれた換気扇が回り、プール周辺の空気がダクトに吸い込まれていく。

スタッフ「…」ガラガラ

それと同時に、スタッフは観客席後ろの窓を開ける。

観客達の後ろから、ステージへ向かって風が吹き始める。

アライしゃんC「ぐぎびぎびいいいいいぃぃいぃぃぃ!ああああーーーーーーぢゅいのりゃあああああああーーーーーーーーっ!!!!」ジュウウゥウ

アライさんC「ち、ちびいぃ!?」

MCチヘドロー「はーーーーっははははっはは!そいつぁ前々回の『硫酸綱渡り』んときに買うてストックしといた、濃硫酸プールや!このステージで、一番金かかってるでええ!」

濃硫酸。

ph(水素イオン化濃度)では、弱酸を示す物質である。

しかし、それは水分がたった4%、残り96%全てが硫酸であるため、
膨大な水素がイオン結合しきれないがために計測された値である。

ほんの少しでも水分のある物質に触れれば、瞬く間に水分を奪い、高熱を伴う科学反応を起こす。

動物がそれに触れれば、細胞を構成する水分は猛スピードで奪われ、
高温の反応熱が身を焼くだろう。


アライしゃんC「びぎゃああああああああああああーーーーっ!があああああっっぁーーーーっ!!」バシャバシャ ジュウウワアアアア

アライしゃんCの毛皮(服)はどんどん黒焦げになってゆく。

MCチヘドロー「濃硫酸自体は不揮発性やし無臭やけど、反応したらさすがに臭いガスが出るんでな。換気扇回させてもろうたで」

アライしゃんCは、必死にもがき、濃硫酸プールの外に出ようとする。

濃硫酸は水の5倍の重さがあるため、アライしゃんの体はある程度浮き、水面から出ている。


しかし、プールの壁は2.5mあるのだ。
足をバシャバシャさせても、簡単には届かない。

アライしゃんC「ぎびいぃぃぃぃっ!ひいぃぃぃぃっ!」バシャバシャ

アライしゃんCは手を伸ばす。
既に皮膚のほとんどは炭化してズル向け、指の外側は腱が露出している。

アライしゃんC「だぢゅげで!おがーーーしゃあーーーーんっ!」バシャバシャ

外へ出るのを諦めたアライしゃんCは、ステージ内の母親へ手を伸ばす。

アライさんC「ち、ちび!掴まるのだ!」スッ

何が起こっているのかわからないアライさんC。
とりあえずプールから引き上げれば助かると思っているようだ。

アライしゃんC「お…が…しゃ…」スッ

アライしゃんCは弱々しく手を伸ばす。

母親はがしりと手を掴み、引き上げる。

アライしゃんC「お…おがー…しゃ…」

アライさんC「引っ張りあげ…」グイイイッ

アライさんCの手「」ジュウウウウゥウ

アライさんC「あづいのだああああっ!?」パッ

なんと母親は、熱さに驚いて手を離してしまった。

アライしゃんC「ぎびっ!?」ドッボオオォン

アライしゃんCは、背中から落ち、濃硫酸へ全身ダイブした。

アライしゃんC「」バシャバシャビクッ ジュウウウウゥ

一瞬落ちただけで、喉や呼吸器を焼かれたアライしゃんCは、もはや話すことも、呼吸もできなかった。

そして。

アライしゃんC「」プカアァ ジュウウウゥゥ…

アライしゃんCは真っ黒に焦げた。

アライさんC「あ…あぁ…アライさんは悪くないのだ…おどろいて…熱かったから…」ブルブル

アライさんC「ち、ちび!動くのだぁ!こっちへ来るのだぁ!」

アライしゃんC「」ジュウウウゥゥ

娘は呼び掛けに応じなかった。
恐らくアライさんCは、娘がなぜ答えないかさえ理解できないであろう。

アライさんC「ちび!ちびいいぃぃ!」

アライちゃんC1「おねーしゃーんっ!」

アライちゃんC2「なんなのだ…わかんないのだあぁ!」ビエエエン

MCチヘドロー「はっは、そのままいくらでもそのゴミを眺めててええで?しの分、他のチームが早く野菜づくりを進めるやろうけどなぁ!」

MCチヘドロー「さーこれで頭数はフェアやな!バカが勝手に死んでくれて助かったでガイジ!」

MCチヘドロー「お前のガキは、前座として間抜けにくたばるために産まれ!お前に育てられて歩けるとこまで大きくなったんや!これがそいつの人生の最期や!笑えるなぁ!」

アライさんC「のだあああぁあーーーーーーー!のああああぁーーーんっ!」ビエエエエエエン

MCチヘドロー「さーてアホが泣きわめいとるが関係ないわ!ほなさっそく始めましょか!」

大型スクリーンに、『10』の文字が映し出される。

MCチヘドロー「10!9!8!7!」

カウントする毎に電子音が鳴り、数値が減っていく。

観客達『6!5!4!3!』

MCチヘドロー&観客達『2!1!』



MCチヘドロー&観客達『…ゼロオオーーっ!』


クラッカーが鳴り響く。
ついにデスゲームが始まった。

一旦ここまで

ちなみにこの濃硫酸(?)ですが、
落ちても即死せず、溺れて苦しめるように濃度調整済みということにしといてください


きっと何回も番組で使い回してるから、不純物がとけてるんや…

アライさんA「行くのだー!」ダッ
アライちゃんA1「なのだー」ヨチヨチヨチヨチ
アライちゃんA2「なのだー!」ヨチヨチヨチヨチ
アライちゃんA3「じゃすとどぅーいっとなのだ!」ヨチヨチヨチヨチ


アライさんB「アライさん達が勝ち残るのだ!」ダッシュ
アライちゃんB1「なのだー」ヨチヨチヨチヨチ
アライちゃんB2「ののののーあ!」ヨチヨチヨチヨチ
アライちゃんB3「かちのこゆのだ!」ヨチヨチヨチヨチ

A,Bチームはいっせいに、迷路へと駆け込んでいった。

アライさんC「うぅ~…!ちび、ちびぃ…!こんな別れ方ってないのだぁ…!」グスッグスッ
アライちゃんC1「おかーしゃ!なにしてゆのだぁ!」クイクイ
アライちゃんC2「おかーしゃんにはまだ、あらいしゃんたちがいゆのだぁ!」スリスリ
アライちゃんC3「しんだやつのことはわすりぇゆのだ!じゃないとあらいしゃんたちまでしんじゃうのだ!ききなのだぁ!」ペロペロ

Cチームは親が精神的ショックから立ち直れないようだ。
やっと二本二本足で立ち上がれるようになった愛娘が、恐ろしく無惨な死に方をしたのである。
人間であろうとそう簡単に立ち直れるものではない。

迷路の中では、Aチーム、Bチームが、最初のステージにいた。

アライさんA「ここは何なのだ!?」

MCチヘドロー「まずは種ステージ!種を撒く前には、畑を一生懸命耕さにゃならん!お前らにもその気持ちを味わってもらうでぇ!」

目の前には、大量の画鋲の山があり、『種埋まってます』の立て札があった。

さらに、スコップが1つだけ立て掛けてある。

MCチヘドロー「この中に、野菜の種パーツがあるで!さー掘り返せや!」

アライさんA「うー!あんなの触ったら、手を怪我しそうなのだ…!」

アライさんB「あの道具を使うのだ!」ダッ

アライさんBが、スコップへ駆け寄る。

※訂正
×スコップ
○シャベル


長い棒の取っ手がついてるやつです

アライさんB「とったのだー!」ガシッ

アライさんBがシャベルを掴む。

アライちゃんB1「すごいのだー!」キャッキャッ
アライちゃんB2「すまーとなはんだんりょくなのだぁ!」キャッキャッ
アライちゃんB3「これでけがせずほりぇゆのだ!しっちはてでほゆのだ!べろべろば~」シッポフリフリ

アライさんA「ぐぬぬ~…」

アライさんBが、画鋲の山を掘ろうとすると…

アライさんA「たあ~!」タタッ ドンッ

アライさんB「のぎゃっ!?」ドカァッ

なんと、アライさんAはBにタックルをぶちかました。
アライさんBは画鋲の山へ背中から倒れる。

アライさんB「いだいのだああぁ!」ドズズッ

アライちゃんB1「おかーしゃん!?」

アライさんB「いだいいいっ!背中に刺さったのだああ!」ゴロンゴロン

画鋲の山に倒れたアライさんBはごろごろと床を転がる。
背中には痛々しく画鋲が刺さっている。

アライさんA「今のうちに掘るのだ!」ザックザック

アライさんAが 画鋲の山を掘ると…

スコップ「」コロン

園芸用の小さなスコップが出てきた。

アライちゃんA1「どうぐがでてきたのだ!これであらいしゃんもてつだえゆのだ!」ヨチヨチ

アライちゃんA1「はっ!」ガシッ

アライちゃんA1は、スコップを持ったが…
四本足でしか歩けないアライちゃんA1には、使いこなせそうにない。

アライちゃんA1「うーほりゅのむずかしいのだ!」サクサク

頑張って画鋲の山を掘ろうとする。

アライさんB「よくもやったのだ!たあ~!」ダッ

アライさんBが、アライさんAに向かってタックルしてくる。
それに対してアライさんAは…

アライさんA「だああ!」ドガァッ

アライさんB「ぐぎびぃ!?」ドグシャ

なんと、シャベルを横にして顔面へフルスイングした。

アライさんB「いだいのりゃあああーーーーっ!」グラッ

そして、タックルの勢いのままに…
再び画鋲の山へ、今度は顔面から突っ込んだ。

アライさんB「ぐびゃあああああーーーーーっ!」ザグザグブショア

アライちゃんB2「おかーしゃーーーーんっ!?」

アライさんB「がああああぁーーーーっ!ふぎいいぃぃーーーっ!あらいしゃんのびじんなおかおがぁーーーっ!」ドクドク

シャベルのフルスイングで打たれ、画鋲がいくつも突き刺さったアライさんBの顔面。

失明してはいないようだが、痛々しい裂傷から血が流れ、鼻血も出ている。

MCチヘドロー「ギャーーーハハハ!元々醜かった顔がさらに目もあてられへんようになったなー!もう一生アイドルできへんで!元々無理やけどな!」ギャハハハハ

観客達『アーーッハハハハハ』

アライちゃんB1「おかーしゃん!さきにいくのだ!」クイクイ
アライちゃんB2「つぎのとこにすすんで、せんてをとゆのだ!」クイクイ
アライちゃんB3「たねはあとにすゆのだ!」クイクイ

アライさんB「うぐっ…ひぐっ…いだいのだぁ…」ヨロヨロ

アライさんB家族は、種パーツを持たないまま次のステージへ進む。

アライさんA「あったのだぁ!種なのだぁ!」ザックザック

画鋲の山から、ネズミのぬいぐるみ、種パーツ、ゴキブリのミニチュア等が出てくる。

アライちゃんA1「やったのだぁ!」

アライちゃんA2「ひろうのだぁ!」ヒョイ

アライちゃんA3「いっぱいあゆのだぁ!」ガシッ

しかし。

よく見ると、種は4種類あるようだ。

他のパーツを取り付ける連結部分の形も、○、×、△、□に分かれている。

アライちゃんA1「いっぱいあゆのだ…」

アライちゃんA2「ぜんぶもってすすむのか?」ガシッ

アライちゃんA3「たいへんなのだーおもいのだー」ガシッ

アライさんA「うぬぬ…一旦、陣地へ置いておくのだ!荷物を軽くしてからまた来るのだ!」テクテク
アライちゃんA1「なのだー」ヨチヨチ
アライちゃんA2「なのだー」ヨチヨチ
アライちゃんA3「なのだー」ヨチヨチ

アライさんAチームは、一旦陣地へ種パーツ4種類を1個ずつ置きに行った。

アライさんBチームは、次のステージへたどり着いていた。

MCチヘドロー「次のステージは、葉っぱステージや!種から葉を生やすんも大変なんやで。毎日水やって、雑草引っこ抜いて、カラスやネズミから種を守って…」

MCチヘドロー「ほなわけで、葉っぱはあん中にあるで」

葉っぱステージには、大きな土の塊があった。

土は乾いており、硬く固まっている。

また、よく見ると蛇口、じょうろ、ペンチがある。

MCチヘドロー「じゃー頑張れや」

アライさんB「土の塊…硬いのだ。手で掘るのはなかなか大変なのだ…」コツンコツン

アライちゃんB1「ほゆのてつだうのだー」ガリガリ

アライちゃんB2「いそぐのだー!」ガリガリ

アライちゃんB3「わっせ、わっせ」ガリガリ

アライちゃん達は手で土の塊を掘ろうとするが、硬くて一向に進まない。

アライさんB「はー…なんなのだこれは?」キュッ

蛇口「」ジョボボボボボボ

アライさんB「あっ!水が出たのだ!」

アライさんB「楽しいのだーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」バシャバシャ

アライさんBは、頑張る娘達をほったらかしにして水遊びを始めた。

アライさんB「…はっ!そうだ、この水を使うのだ!」ジャババババ

アライさんBは、じょうろに水を溜める。

アライさんB「チビ達!今からアライさんが、土にこの水をかけるのだ!」ジョババババ

アライさんBは、じょうろで土に水をかける。

アライちゃんB1「わぁっ!水なのだ!」コスリコスリ

アライちゃんB2「すごいのだ!土が柔らかくなって、さくさく掘れるのだ!」コスリコスリザックザック

アライちゃんB3「おかーしゃんはやっぱりびじ…」クルッ

アライちゃんB3は、シャベルで殴られた痣がつき、画鋲の痕から血がにじむ母親の顔を見た。

アライちゃんB3「…ねすすきるがたかいのだ」

アライさんB「…今なんか言い直さなかったのだ?」ジョボボボボボボ

MCチヘドロー「ほー、気づかんと思うとったが、なかなかやるやん。そやで、葉っぱを生やすには水やりが大事や」

アライちゃんB1「えっほ!えっほ!」ザクザク

水で柔らかくなった土を掘っていると…
なにか緑色のものが見えてきた。

アライちゃんB1「はっぱなのか!」ガシッ
アライちゃんB2「つかむのだ!」ガシッ
アライちゃんB3「とったのだぁ!」ガシッ

緑色の有刺鉄線「」ザクザクザクッ

アライちゃんB1「ぴいいいぃっ!?」
アライちゃんB2「いぢゃいのりゃ!」ビグゥッ
アライちゃんB3「ぎゃっ!はっぱじゃないのだ!」

なんと、土の中から、緑色に塗装された有刺鉄線が出てきた。

MCチヘドロー「さっき言うたやろ?雑草取りも大事やって」

アライさんB「うぬぬー邪魔なのだ…!」

観客1「ん~…なんか…これって…」ザワザワ

観客2「…デスゲームって感じじゃなくね?」ザワザワ

観客3「画鋲とか痛そうではあるけど…単なるアスレチックだよな…。俺は命のやりとりが見てぇんだよなぁ」ザワザワ

観客4「今回はハズレかな…?」ザワザワ

アライさん達の小賢しく退屈なやりとりに、観客達は不満を覚え始める。

…限られた予算で開催されたアライデスゲームTV。

果たして、うまくいくのであろうか?

つづく




多分皆さん、先の展開が読めてる人も多いと思いますが、
筆者のモチベーション維持のために展開予想レスはお控え願います

アライちゃんB3「おかーしゃんはやっぱりびじ…」クルッ

アライちゃんB3は、シャベルで殴られた痣がつき、画鋲の痕から血がにじむ母親の顔を見た。

アライちゃんB3「…ねすすきるがたかいのだ」

ゴギガイジだかハエガイジのくせして、なんだこの切り返しの速さwwwwwwwwwwwwwwww



アライさんCチームはようやく気持ちが落ち着き、迷路に突入したようだ。

アライさんC「小さいチビ達まで失うわけにはいかないのだ…」ドタドタ

アライちゃんC1「なのだー」ヨチヨチヨチヨチ
アライちゃんC2「なのだー」ヨチヨチヨチヨチ
アライちゃんC3「なのだー」ヨチヨチヨチヨチ

そして、茎ステージへ辿り着いた。

大きな箱と、ロープが用意してあった。

MCチヘドロー「Cチームが辿り着いたんは茎ステージやな。葉っぱが生えてから大きく育てるんもクッソ大変や。水槍もそうやし、害虫も駆除せにゃあならん」

MCチヘドロー「ほなわけで、茎を害虫から守ってもらうでぇ!」


茎パーツは大きな箱に入っているようだが…

その箱は、たくさんのムカデで埋めつくされていた。

ムカデ達「」ウジャウジャ
ムカデ達「」ウジョウジョ
ムカデ達「」ワキワキ

アライさんC「ひいぃっ!手を突っ込んだら噛まれるのだあ!」

アライちゃんC1「やなのだー」
アライちゃんC2「こわいのだー」
アライちゃんC3「むかでしゃんなのだー」

MCチヘドロー「このムカデ調達は、2番目に金かかったとこやで!」

アライさんC「他には何かないのかー?」キョロキョロ

この部屋には、他にガスコンロがあった。
アライさんC「なんなのだこれ」カチッ

ガスコンロ「」バチチチチチチチ ボウッ

アライさんC「ひいぃっ!?」ビクッ

アライちゃんC1「なんなのだこわいのだぁ!」
アライちゃんC2「ききなのだぁ!」プルプル
アライちゃんC3「ききなのだぁ!」プルプル

突如ついたガスコンロの火を、皆怖がっているようだ。

ムカデ達「」ウジャウジャ

ムカデ達は、箱の外へ出ようとすると、すぐに箱の中へ戻っている。
どうやら箱の壁には、ムカデが嫌がる薬剤が塗ってあるらしい。

よく見ると、箱はいくつもの仕切りで分けられているようだ。

アライさんC「うぬぬ~…!」

アライちゃんC1「とれないのだ~!」
アライちゃんC2「おててかまれちゃうのだぁ!」
アライちゃんC3「ここはやなのだ。おかーしゃ、つぎいくのだ」クイクイ

アライさんC「…一旦保留なのだ」スタスタ

アライさんC一家は、茎パーツをほっといて次のステージへ進んだ。

Cチームは4つめのステージへ到達する。

MCチヘドロー「ここが4つめ、最後のステージや!実ステージ!」

MCチヘドロー「ようやく実の収穫や。今まで大変やったな。畑を耕し、水をやり、害虫を駆除し…」

MCチヘドロー「…ん?お前らはどれもやっとらんかったわ!まあええわ。とにかく、実を収穫するんは楽しいけど、そこに至るまでの壁は高いんやで」

MCチヘドロー「そんなわけで!高い所にある実を取ってちょーだいな!」

実ステージにあったのは…

まずは、3~4mの高いポール。

その上には大きな円盤があり、円盤の外側にはフックがついている。

そして円盤の上には、スイカ、トウモロコシ、キュウリ、トマトを模した模型がある。

アライちゃんC1「みなのだ!」
アライちゃんC2「おいしそーなのだ」
アライちゃんC3「あれたべれゆのか?」

MCチヘドロー「食ってもええけど、ポリエチレン製やで」

観客達『アハハハハ』

実は4mのポールの上の円盤に乗ってある。

アライさんC「うぬぬー届かないのだ!取れないのだぁ!」

アライちゃんC1「むりなのだ~」
アライちゃんC2「とどかないのだぁ」
アライちゃんC3「のぼれないのかぁ?」

アライさんC「登ってみるのだ!」ヨジヨジヨジヨジ

アライさんC「だめなのだぁ!」ツルーッ

ポールは滑りやすく、アライさんでも登れない。

アライさんC「ど、どうするのだ!とどかないのだぁ!」

アライちゃんC1「すてーじがわゆいのだぁ!」
アライちゃんC2「ふびなのだぁ!」
アライちゃんC3「ひくくすゆのだぁ!」

アライちゃん達は、MCチヘドローへ向かって抗議するが…

MCチヘドロー「不備やないで」

それだけ答えた。

アライさんC「そ、そうだ…いいこと思い付いたのだ!あの高い所に届くのだぁ!」

アライちゃんC1「どうすゆのだ?」

アライさんC「こうするのだ!」ガシッ

アライちゃんC1「わーいだっこなのだぁ!おかーしゃんしゅきしゅきなのだぁ!」キャッキャッ

アライさんCは、体長25cmほどの娘を抱き抱える。

アライさんC「よいしょ」グイッ

アライちゃんC1「たかいたかいなのだぁ!」キャッキャッ

アライさんC「たあ~!」ブンッ

アライちゃんC1「のだああぁ!?」ビューン

アライちゃんC1は、母親に投げ飛ばされた。

アライさんC「これで上まで届くのだぁ!」

しかし…アライちゃんC1は…

アライちゃんC1「じび!」ガァン

円盤の側面へ顔面がぶつかり…

アライちゃんC1「ぐびぃっ!」ヒュー ボテッ

…そのまま4mの高さから、床へ叩きつけられた。

アライちゃんC1「のああああぁーーーーんっ!のびゃあああああーーーーっん!のぎゃああああーーん!」ビエエエエエエン

あれだけの高さから落下したのだ。
間違いなく、どこかを怪我しただろう。

アライさんC「…間違いは誰にでもあるのだ!もう一回行くのだ!」ガシッ

アライちゃんC1「びいいいぃぃっ!ぎびいいぃぃぃーーーーっ!やなのだあああああーっ!」ジタバタ

アライちゃんC1は、再び母親に持ち上げられた。

アライさんC「たあ~!」ブンッ

アライちゃんC1「ぴいいぃぃ!」ヒューンッ

今度こそは、円盤の上に乗れるだろうか。

アライちゃんC1「じび!」ドガァン

アライちゃんC1「ぐぎびぃぃっ!」ヒュー ボテッ

また駄目であった。

アライちゃんC1「…ぎ…び…」

二度も4mの高さから落下したアライちゃんC1。
もはや無事では済まないだろう。

アライさんC「3度目の正直なのだぁ!」ガシッ

アライちゃんC1「」ブラン

アライさんC「たあ~!」ブンッ

アライちゃんC1「」ヒューンッ

アライちゃんC1「」ポトッ

今度は、無事に円盤の上に乗れたようだ。

アライさんC「やったのだぁ!さあちび、そこから実を落とすのだぁ!」

アライちゃんC1「」シーン

アライさんC「…ちび?」

アライちゃんC1「」シーン

アライちゃんC1は、母親の呼び掛けに応答しない。

アライさんC「ちび?どうしたのだちび!なんで答えないのだ!」

つづく

MCチヘドロー「突然やけど、追加ルールや。ガイジどもよく聞かんと死ぬで」

アライさん達は、耳を傾ける。

MCチヘドロー「追加ルールはこれや」

・ゲーム終了時、最低野菜を2つ完成されていなければ問答無用で処刑
・生き残った場合、持っていた野菜の模型と同じ数だけ、本物の野菜が貰える

MCチヘドロー「じゃ、続き開始や」


つづく

アライさんC「うーん、チビは疲れて眠ってしまったようなのだ…」

アライちゃんC2「ちがうのだ絶対ちがうのだ」フルフル

アライちゃんC3「おかーしゃんこのやりかたはまちがいなのだぜったいちがうのだ」フルフル

アライさんC「なにー!チビ達!アライさんの言ったことが間違ってるっていうのかー!」ダッ

アライちゃんC2「おかーしゃんにつかまっちゃうのだー!」ヨチヨチヨチヨチ

アライちゃんC3「にげゆのだー!」ヨチヨチヨチヨチ

内ゲハいいぞー!

迷路の中には、どうやら種ステージ、葉っぱステージ、茎ステージ、実ステージがそれぞれ2部屋ずつあるようだ。

種ステージは、スコップとシャベルがある。
種は画鋲の中に埋まっているが、スコップがあれば簡単に掘り出せる。

葉っぱステージは、ペンチ、じょうろ、蛇口がある。
しかし土の塊の中に有刺鉄線があり、素手で掘ると手が傷付いてしまう。

茎ステージは、ガスコンロとロープがある。
しかし箱の中に大量のムカデがおり、無理に手を突っ込んだら噛まれてしまう。

そして実ステージは、高所に実パーツが置いてあり、中々届かない。

MCチヘドロー「うーん、なんや…全然アカンやんけ。クソおもろないわ」

MCチヘドロー「しゃーない、ヒントや。お前らな、野菜づくりに近道はないんやで。ズルしようとするからアカンのや」

MCチヘドロー「ええか?種無しに葉っぱは生えんし、葉っぱ無しで茎は生えん。茎無しでも実は生えてこん」

MCチヘドロー「お前らクソ害獣はどこからともなく実が生えてくると思っとるようやけど、それは違う。人の手で丁寧に丁寧に、作られとるんや」

MCチヘドロー「それがわかっとったら、自然に答えは見えてくるはずや」

アライさんAたちは、種ステージから葉っぱステージへ進んでいた。

アライちゃんA1「つちのかたまりがあゆのだ!」

アライちゃんA2「とちゅーまでほられてゆのだ!おみずがかかってゆのだ」

アライちゃんA3「ほゆのだ!…のあっ!とげとげがあぶないのだぁ!」

アライさんA「ん…?そうなのだ!」ドタドタ

アライさんAは、一度種ステージへ戻り…

アライさんA「ふはははー、いいものがあったのだぁ!」ドタドタ

園芸用スコップを持ってきた。

アライさんA「これで掘れば、手を怪我しないのだぁ!」ザクザク

アライちゃんA1「あ!はっぱぱーつがでてきたのだ!」

アライちゃんA2「げっとなのだー!」

アライさんBのチームは、別の葉っぱステージから、茎ステージへ進んでいた。

ムカデ「ウジャウジャ…」

アライちゃんB1「ぴいぃぃぃっ!むかでしゃんがいゆのだ!かまれゆのだ!」

アライちゃんB2「うぬぬー!でもてをつっこまないと、くきがとれないのだ!」

ガスコンロ「」メラメラ

アライちゃんB3「なんなのだこれ?…ぴいぃっ!あちゅいのだああっ!」アセアセ

アライさんB「!そうだ…あれを持ってくるのだ!」ドタドタ

アライさんBは葉っぱステージへ戻り、じょうろへ水を汲んで戻ってきた。

アライちゃんB1「おみずでどうすゆのだ?」

アライさんB「こうするのだ!」トン

アライさんBは、じょうろをガスコンロへ置いて熱した。

やがて、じょうろの中の水が沸騰する。

アライさんB「気持ち悪いムカデどもめー!」ドタドタ

アライさんB「くたばるのだ!たぁ~!」ジョボボボボボボ

ムカデ「ギチチチ…」ピクピク

なんと、アライさんBは、ムカデのいる箱へお湯を注ぎ込んだ。
熱湯をかけられたムカデは動かなくなり、やがて体を丸めて死んだ。

アライさんB「これで手を突っ込んでも安全なのだ!」

アライちゃんB1「やったのだぁ!とゆのだ!」ズボォ

アライちゃんB1は、熱湯がたまった箱の中に手を突っ込んだ。

アライちゃんB1「ぴいぃぃぃぃっ!?あぢゅいのりゃああああっ!」バシャアッジタバタジタバタ

アライさんB「ああっ!水汲んでくるから待つのだ!」ドタドタ

アライちゃんC2&3は親から逃げて、茎ステージへ戻ってきた。
アライさんCは娘たちを追いかける。

アライちゃんC2「くるななのだぁ!」ヨチヨチヨチヨチ

アライちゃんC3「なげないでなのだぁ!」ヨチヨチヨチヨチ

アライさんC「お前たちじゃアライさんから逃げられないのだ!観念して投げられるのだぁ!」ダダッ

アライちゃんC2「ひぃ!いやなのだぁ!」ガシッ

アライちゃんC2はロープを掴むと、その真ん中あたりを母親に投げる。

アライちゃんC2「こないでなのだー!」ポイッ

アライさんC「ふはははーきかないのだ!」ベシッ

アライさんCは、手で払いのける。

しかし、アライちゃんC2はロープの真ん中あたりを掴んで投げたため…

アライさんC「のあっ!腕に引っ掛かったのだ!」グイグイ

アライさんCの手に引っ掛かった。

アライちゃんC3「こ…これなのだ!このひもをもって、さっきのとこにもどゆのだ!」

アライさんC「のぁ?」

Cチームは再び実ステージへ進んだ。

ポールの上の円盤に乗ったアライちゃんC1は、先程の場所から全く動いていなかった。

アライちゃんC1「」

アライさんC「あいつ、まだ寝てるのだ!うぬぬ~、アライさん達は頑張ってるのに!」ワナワナ

アライちゃんC2「…もう、おねーしゃんのことは、そっとしておくのだ…」ガクガクブルブル

アライちゃんC3「おかーしゃん!このひものまんなかをつかんで、あのうえになげゆのだ!おやさいにひっかけゆのだ!」

アライさんC「分かったのだ!ほっ!」ガシッ グルグル

アライさんCは、ロープを掴んで回すと…

アライさんC「たあ~!」ブンッ

円盤の上に投げた。
ロープの中央部分が、実パーツへ引っ掛かった。

アライちゃんC3「ひっぱゆのだ!おかーしゃん!」

アライさんC「わかったのだ、たあ~!」グイッ

実パーツ(トウモロコシ)「」ポロッ ボトン

アライさんC「落ちてきたのだ!取れたのだぁ!」

アライちゃんC3「やったのだ!」

アライさんC「…でもこれ…めんどくさいのだ」ガシッ

アライちゃんC3「ぴぃっ!?」

アライさんCは娘を掴むと…

アライさんC「たあ~!」ポイッ

アライちゃんC3「のあああああ!」ヒューンッ ポトッ

…結局また投げた。
円盤の上に無事乗ったようだ。

アライちゃんC1「」

アライちゃんC3「おねーしゃん、だいじょうぶなのだ?」ツンツン

姉の反応はなかった。

アライさんC「そこから実を落とすのだー!」

アライちゃんC3「うぅ…たあ~!」ポイポイポイポイ

アライちゃんC3は、まわりの実パーツを手当たり次第、全て落とした。

一家では抱えきれないほどたくさんの実パーツが落ちてくる。

アライさんC「凄いのだー大量なのだ!やっぱりアライさんの考えが正解なのだ!」

アライちゃんC2「…」

アライさんC「よしチビ!実をいっぱい持って帰るのだ!」ヒョイ

アライちゃんC2「の、のだ…」ヨチヨチ

アライちゃんC3「おかーしゃん!?あらいしゃんはどうやっておりゆのだ!」

アライさんC「あ、そうだったのだ。ちび、飛んでくるのだ!」スッ

アライさんCは両手を広げる。

アライちゃんC3「ひ…ひもをなげゆのだあああーーーっ!」

母親はロープを投げた。
アライちゃんC3はそれをフックへくくりつけ、スルスルとゆっくり降りてきた。

こうして、しばらく皆グルグルとアスレチック内を回り、パーツを集めた。

しかし…

…15分経過…

Aチーム:野菜3個
Bチーム:野菜5個
Cチーム:野菜1個

…各チームは偏ったパーツばかり集めているので、なかなか全パーツが揃わないようである。

加えて、野菜は4種類あり、パーツの組み合わせが決まっている。
1つの野菜を完成させるのは、とても大変なのであった。

アライさんC「うぬぬ~、このままじゃ、アライさん達が負けちゃうのだぁ!」ドタドタ

アライちゃんC2「にんずーぶそくのせいなのだぁ!」ヨチヨチヨチヨチ

アライちゃんC3「うぅーまけちゃうのだぁ!」ヨチヨチヨチヨチ

突如、アライさんCは迷路の外で足を止める。

アライちゃんC2「ど、どうしたのだおかーしゃん!?」

アライちゃんC3「はやくあつめないと、あらいしゃんたちのききなのだぁ!」

アライさんC「…ずっとおかしいと思ってたのだ…」

アライさんC「…なんでこんなめんどくさいことしなきゃいけないのだ?」

アライちゃんC2「…?」

やがてBチームが、野菜3つを持って迷路から戻ってくる。

アライさんB「実パーツがいっぱい落ちてて、拾うのが楽だったのだ!」ドタドタ

アライちゃんB1「なのだー!」ズルズル
アライちゃんB2「わっせ、わっせ!」ズルズル
アライちゃんB3「てんさをつけゆのだー!」ヨチヨチヨチヨチ

Bチームは、陣地へ戻ったが…

アライさんB「…!?」ピタッ

アライちゃんB1「な…」

アライちゃんB2「なんなのだ…これ…」




アライちゃんB3「あらいしゃんたちの、おやさいがぁ…!ぜんぶなくなってゆのだああぁ!!」




今まで作った野菜は、陣地に1つも無くなっていた。

Aチーム:野菜3個
Bチーム:野菜0個
Cチーム:野菜6個

アライさんC「ふふーん♪」

Cチームの陣地には、6個の野菜があり、アライさんCが座ってくつろいでいた。

アライちゃんB1「ぴいいいぃぃぃっ!?あ、あっちのおやさいがふえてゆのだあっ!」

アライちゃんB2「ぬすんだのだー!あらいしゃんたちがいっしょうけんめーつくったおやさい!ぬすんだのだあああああああぁぁっ!」

アライちゃんB3「ひとしゃん!あいつ!あいつううううう!ぬすんだのだぁ!るーるいはんなのだあぁ!」ヨチヨチヨチヨチ

アライちゃんB3は、MCチヘドローに向かって猛抗議する。

アライさんB「反則なのだあああぁっ!」

アライちゃんB1「ひどいのだあああっ!あいちゅをしっかくにすゆのだあぁっ!」ビエエエエン

MCチヘドロー「…」ニヤニヤ

MCチヘドローは、黙って見ている。

アライさんC「お前たちこそ聞いてなかったのか?盗んじゃいけないなんてルールは無いのだ!」

アライさんC「それに、アライさんは別に盗んでないのだ」

アライさんB「なにぃ!?」

アライさんC「アライさんが見つけて拾ったから、アライさんのものなのだ!」

アライさんB「う…うぬぬ~!たあー!」ダッ

怒ったアライさんBは、アライさんCへ襲いかかるが…

アライさんC「返り討ちにしてやるのだ!」サッ

なんと、種ステージからシャベルを持ってきていた。

アライさんB「ひいいぃぃっ!?も、もう叩かないでなのだぁっ!」ビクビク

アライさんAにシャベルで顔面を殴られたトラウマにより、アライさんBはタックルを止めた。

アライちゃんC2「おかーしゃん!おやさいつくってきたのだー!」ヨチヨチ

アライちゃんC3「ふたつふえたのだー!」ヨチヨチ

Cチームの娘達が、野菜を2つ持ってやって来た。

アライさんC「おお、よくやったのだ!さあこっちへ持ってくるのだ!これで8個なのだ!」

アライちゃんC2「なのだー!」ヨチヨチ
アライちゃんC3「なのだー!」ヨチヨチ

アライさんB「こ…のぉっ…!」ワナワナ

アライさんB「もう怒ったのだーーーっ!」ダダッ

アライさんBは、Cチームのアライちゃん達のところへ走ると…

アライさんB「たあー!」ガシィッ ガシィッ

アライちゃんC2「のああぁっっ!?」ブラーン

アライちゃんC3「し、しっぽつかむなあぁっ!いだいのだぁ!」ジタバタ

アライさんBは、Cチームの娘たちの尻尾を掴んで持った。

アライさんC「のああぁっ!?アライさんのちび達に何するのだ!?」

アライさんB「武器にするのだ!ヌンチャクなのだー!」ダッ

アライちゃんC2「はなちてー!」ジタバタ

アライちゃんC3「やなのだー!」ジタバタ

アライさんC「ちびを離すのだ!たあー!」ブンッ

アライさんCは、シャベルを全力で振りかざす。

アライさんB「ガードなのだ!」サッ

アライちゃんC2「ぴぃっ!?」グインッ

なんとアライさんBは、右手に掴んだアライちゃんC2でシャベルを防御した。

シャベル「」ドッガアァッ

アライちゃんC2「ぎびっひいいいいぃいぃぃぃいぃいいーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」ベギャア

アライさんCのシャベルは、自らの娘の頭を強打した。

アライさんC「ち、ちびいいいいぃぃぃぃーーーーっ!?」

アライちゃんC2「ご…ごぶぅっ…ぶふっ…」ビグビグッビククッ

アライさんC「あ、ああ、ち、違うのだ…あいつが、あいつがアライさんのチビに…乱暴するから…アライさんは、救い出すために…!」ガクガク

アライさんB「そこなのだぁ!」ブンッ

アライさんBは、アライちゃんC3の尻尾を握り、ヌンチャクのように振りかざす。

アライさんC「ぐぎぃっ!」ガンッ

アライちゃんC3「びいぃぃっ!」ドガァ

アライちゃんC3の頭が、アライさんCの頭を打った。

しかし。

アライさんC「チビを離すのだぁーっ!」ドガァン

アライさんB「痛いのだぁ!」

アライさんCは、2kg程の子供を4mの高さまで軽々と放り投げるフィジカルを持つ。
戦闘能力では、アライさんCが勝るようだ。

アライさんB「ぐぬぬー…一人じゃこいつに負けてしまうのだ…!」

アライちゃんB1「おやさいふたつげっとなのだー」ヨチヨチ

アライちゃんB2「なのだー」ヨチヨチ

アライちゃんB1&B2は、現在ヌンチャクとなっているアライちゃんC2&C3が迷路から持ってきた野菜を、自分の畑へ運んでいた。

アライさんB「そうだ!いいことを思い付いたのだぁ!」

アライさんC「チビを離すのだー!」

アライさんB「チビ達!Aチームの陣地から、野菜を3つ全部持って来て、アライさん達の陣地へ植えるのだ!」

アライちゃんB1「!?」

アライちゃんB3「な、なんで今なのだ!?」

アライさんB「こいつが盗んだことにするのだ!Aチームと力を合わせて、こいつをやっつけるのだぁ!」

アライさんC「!?な、な…!?ぬ、濡れ衣を着せるつもりなのかぁー!?」

アライちゃんB1「わかったのだー!」ヨチヨチヨチヨチ
アライちゃんB2「おかーしゃんはてんさいなのだー!」ヨチヨチヨチヨチ
アライちゃんB3「ぎゃくてんげきなのだー!」ヨチヨチヨチヨチ

Bチームの娘達は、Aチームの陣地へ向かった。

アライちゃんB1「よいしょ!」ズポッ

アライちゃんB2「ひっこぬくのだ!」ズポッ

アライちゃんB3「おやさいげっとなのだ!」ズポッ

アライちゃんB1~B3は、Aチームの陣地から野菜を引っこ抜いた。

アライさんB「ち、ちび!アライさんがやられないうちに、早く戻ってく…」

と、そこへ。

アライさんA「大収穫なのだ!」ドタドタ

アライさんAが戻ってきた。

アライさんA「のぁ!?アライさんの畑の野菜が無くなって…ん?」

アライちゃんB1「わっせ、わっせ」ヨチヨチ
アライちゃんB2「なのだー!」ヨチヨチ
アライちゃんB3「てんかもやさいもとゆのだー!」ヨチヨチ

アライさんA「…」

アライさんAの目の前には。




明 ら か に 、 A チ ー ム の 陣 地 か ら 野 菜 を 盗 ん で い る 最 中 の B チ ー ム の 娘 達 が い た 。



アライさんA「な…何してるのだお前ら!!」

アライちゃんB1「あ、えーちーむのやつがきたのだぁ!」ヨチヨチ ズルズル

アライちゃんB2「ぞーえんなのだぁ!みかたなのだぁ!」ヨチヨチ ズルズル

アライちゃんB1&B2は、野菜を引きずったまま、Bチームの陣地へ移動しようとしている。

アライちゃんB3「に…にげゆのだぁーーーーーーっ!」ポイッ ヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチ

アライちゃんB3は青ざめた顔をして、盗んでいる最中の野菜を捨てて、全速力で逃げた。

アライちゃんB1「ああっ!おかーしゃんのいいつけをやぶゆのかぁー!」ヨチヨチ ズルズル

アライちゃんB2「だめないもーとなのだぁ!あらいしゃんたちとちがってかわいくないのだぁ!」ヨチヨチ ズルズル

アライさんA「…」ガシィッ

アライさんAは、野菜を盗んでいる最中のアライちゃんB1&B2を掴み、持ち上げる。

アライちゃんB1「あ、えーちーむのあらいしゃん!ひどいのだぁ、しーちーむが、おまえたちのやさいをぬしゅんだのだぁ!」ブラーン

現在進行形で盗んでいるのは自分である。

アライちゃんB2「だから、かわいいかわいいあらいしゃんたちと、ちからをあわせて!しーちーむをやっつけゆのだぁ!」

アライさんA「…」

アライさんA「だっらあっしゃああぁ!」ドッガァアッ

そして両手に握る2匹の害獣を、同時に地面へ叩きつけた。

アライちゃんB1&B2「「ぎびいぃぃぃーーーーーーーーーーーっ!!!!!」」ドッカアンッ

2匹の害獣は、叩きつけられた地面から少しバウンドする。

害獣たちが握っていた野菜2つは地面へ転がった。

アライさんB「ああっ!ち、ちびに何て酷いことするのだぁーっ!」クルッ

アライさんC「それは…」ブンッ

アライさんCは、高々とシャベルを抱えあげ…

アライさんC「こっちのセリフなのだああぁっ!」ドッガアアアアァッ

アライさんB「ぶぎぃぃぃぃいぃいいぃぃいぃぃぃぃぃいぃぃっっ!!!」ブッシュウウゥ

シャベルの平たい側面を、アライさんBの頭へ叩き付けた。

アライさんB「あっうぅ…ち、ちびいぃ」ズルズル

アライさんBは、地面を這いつくばって子供達のところへ向かう。
これだけのクリーンヒットにも関わらず、致命傷ではなかったのだろうか?

アライちゃんB3「おかーしゃああんっ!」ヨチヨチヨチヨチ

アライさんB「あ…あううぅ…」



アライさんA「…」

アライちゃんB1「な、なにすゆのだああぁ!」ムカー!

アライちゃんB2「あらいしゃんたちは、おまえをみかたにつけゆのだぁ!あらいしゃんとおかーしゃんのいうこときくのだぁ!」キィー!

アライちゃんB1&B2は、落とした野菜を再び拾おうとするが…

アライさんA「…」ガシィッ

アライちゃんB1「のあぁぁっ!」ジタバタ

アライちゃんB2「はなすのだぁ!」ジタバタ

アライさんAは、2匹の害獣の尻尾を握って、ステージの外側…


…プールのそばへ歩いていった。

アライさんA「アライさんの大事なお野菜を盗もうとする泥棒は…!」グイイッ

アライちゃんB1「あ、あらいしゃんはどろぼーじゃないのだ!どろぼーはしーちーむなのだぁ!」ジタバタ

アライちゃんB2「あらいしゃんをいじめゆと、かわいーかわいーあらいしゃんが、びっぐすたーのあいどゆになったとき、さいんやりゃないぞぉ!」ジタバタ

アライちゃんB1「いもーと!いきのこるのはいちちーむだけなのだぁ!」ピタッ

アライちゃんB2「そうだったのだぁ」ピタッ

アライちゃんB1&B2「「あらいしゃんたちがいきのこゆから、こいつはそのころしんでゆのだぁ!」」

アライさんA「…」

アライちゃんB1「wwwww」

アライちゃんB2「wwwww」

硫酸プールの前で、尻尾を握られ吊るされているアライちゃんB1&B2は、大声で笑った。

アライさんA「くたばるのだあああああああああああぁあっっ!!!」ブンッ

アライちゃんB1&B2「「のああああっ!」」ドブーン

そのまま勢いよく投げられ、2匹の害獣は顔面から硫酸プールへ突っ込んだ。

アライさんB「ちびいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいぃぃぃぃぃぃいぃーーーーーーーーーーーっ!!!!!!!!」

観客達『YEAAAAHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHH!!!!!!!!』

アライちゃんB1「ぎびぃゃああああああーーーーーっ!!!あぢゅいいいいぃぃっ!あぢゅいのりゃあああああああああーーーーーっ!!」バシャバシャ

アライちゃんB2「ぐびいぃぃいぃぃぃぃ!あらいしゃんのかわいーおかおがいだいのりゃあああああっ!」ジュウウウウゥゥ

アライちゃん達の身体中から煙が立ち上っている。

アライちゃんB1「おがーーーーしゃんっ!だぢゅ…げ…」バシャバシャ

アライちゃんB2「ご…ぶぇぇ…」バシャバシャ

たった20cm前後の体は、みるみるうちに硫酸に焼き付くされてゆき…

アライちゃんB1「」ジュワアアアアア

アライちゃんB2「」ドジュウウウゥウゥ

…そのうち動かなくなった。

アライちゃんB1「」プカァ ジュウウゥ

仰向けになって硫酸に浮かぶ、自分をアイドルだと思っていた2匹のフレンズの顔は、炭化してホラー映画のゾンビのように醜く変わり果てた。

アライさんB「のわあああああああああぁぁあーーーーーーーーーんっ!ちびいいぃいぃいいいいーーーーーーーーーっ!なんでごんなごどになっだのだああああぁあーーーっ!」ビエエエエエエン

溺愛していた愛娘を同時に2匹失った母親は、駄々っ子のように泣きわめいた。

~観客席~

ブラウンP「はぁ~~っ…!はぁ~~っ…!んっ…!」ゾクゾクブルブル

その光景を眺めるブラウンPは、目を細めて恍惚の表情をしていた。

顔は紅潮し、息を荒げる口は愉悦に歪み、口の端からはよだれが垂れかかっている。

ミニスカートから伸びる太腿をしきりにもじもじと擦り合わせ、左手で下腹部をぎゅーーっと押さえている。

麦わら帽子アライしゃん「おねーしゃん、どうしたのだぁ?といれいきたいのかぁ?」クイクイ

ブラウンP「い…いや…この場から離れてなるものかっ…!あ、ある意味では、トイレに行きたいような気分だが…」ハァーッハァーッ

麦わら帽子アライしゃん「だいなのか?しょうなのか?」

ブラウンP「…どっちでも…ないかなっ…」ハァハァ

アライさんB「う…うぅ…」

アライちゃんC2「」グッタリ

アライちゃんC3「」グッタリ

ヌンチャクとして使われたアライちゃん達は、頭を何度も打ってぐったりとしていた。

アライさんC「ちび!大丈夫なのか!?」ユサユサ

アライちゃんC2「」ガクガク

アライちゃんC2からの応答はない。
先程、アライさんCの馬鹿力で、シャベルを頭へ叩き込まれたからである。

アライちゃんC3「お…かー…しゃ…」ピクピク

アライちゃんC3は、辛うじて生きているようだ。

アライさんC「よ、よかった…」

アライさんB「う…うぅう…!逃げる…のだぁ…!」ズルズル

娘を2匹失ったアライさんBは、ずるずると這って、迷路の中へ逃げていく。

アライちゃんB3「お、おかーしゃん!にげゆのだー!」ヨチヨチヨチヨチ

アライさんBの生き残った最後の一匹の娘も、母を追って迷路へ逃げていく。

Aチーム:野菜6個
Bチーム:野菜0個
Cチーム:野菜8個

アライさんA「…」

アライさんC「…」

アライさんAは、アライさんCと向き合っている。

このまま時間が経てば、Cチームが勝つだろう。

だが、今さら迷路に行けば、アライさんCに野菜を全て奪われる。

アライさんA「アライさんが…生き残るには…」

アライさんA「こいつを…倒すしか…ないのだぁ!」

アライさんC「アライさんが生き残るのだぁ!」



最後の決戦が始まった。

つづく

>>540
このss内の設定だとアライさんの生体輸送はアリだったはず
1スレ目に書いてるぞ

アライさん「このスレはアライさんが見つけたのだ!気に入らなければ人が出ていくのだぁ!!」

アライしゃん「出てくのだぁ!」

アライちゃん「のだっ!のだっ!」

>>543

※1スレ目の582あたりで説明してますね。ずっと前の説明なので忘れてる人多いかも

※特定外来生物の生体輸送禁止にしてしまうと、例えばパカ科のカピバラちゃんは、人といっしょに移動しただけで殺されてしまいます

※それを防止するために『フレンズと国民と自然の共存のための法律』があり、特定外来生物由来のフレンズでも移動制限無しとなっています

※特定有害駆除対象フレンズのアライさんは、繁殖さえ助長しなければ駆除活動促進のために生体輸送可能です

フレンズって基本女の子だけど、戸籍持ちの獄アライさんは女性刑務所にいたって事でいいのですかな?
アライさん以外の戸籍持ちフレンズで受刑者がいるとも思えないからフレンズ専用の刑務所あるとも考えづらいし

>>558
その辺は追々作中で説明するかも…しないかも…

一般的なフレンズは、人やフレンズを殺害することに対し、強い抵抗感とストレスを伴う。

かつて村人を殺害されたホルスタインでさえ、自らアライさん達を殺すことには抵抗を覚えていた。

それでもなお、自らの意思をもって他者を殺害するのには、大きく分けて3つのケースがある。

1つめは、自らの行いを正しいと信じ、強い決意を以て敵を討ち正義を為すために殺すパターン。

2つめは、相手を殺したいくらい憎んでおり、殺意がストレスを上回ったパターン。

3つめは、狂気による意図的な殺害。
こちらは精神的な鬱屈など、極めて難解な理由で殺害に至るものであり、パターン化することはできない。


一応アライさんの場合、4パターン目として、集団で共通の敵を見つけたとき…というものがあるが…。

自分本意な害獣アライさんといえどもフレンズ。
他者を殺すことをなんとも思わないわけではない。

アライさんAがBチームの娘を硫酸プールへ落としたのは、見せしめのためではない。
できるだけ、「自分の手で暴力を振るいたくなかった」ためである。


アライさんA「アライさんは…ちび達のために…戦わなくちゃいけないのだぁ!」ブルブル

アライさんAは自分を正当化するための言葉を自分へ言い聞かせ、こみ上げる罪悪感を押し殺していた。

アライさんC「こっちに来たらぶっ叩いてやるのだ!」ブンッブンッ

アライさんCは持ち前の腕力の強さに加え、凶器…シャベルを持っている。

素手のアライさんAが無策で挑んでも、返り討ちにあうことは明白である。

かといって、迷路へ武器を取りに行ったら、その間に野菜を奪われる…。

このままでは、アライさんAは負けてしまう…。


アライちゃんA1「おかーしゃん!おやさいなのだ!」ヨチヨチヨチヨチ

アライちゃんA2「おやしゃいをちゅくってきてやったのだぁ!」ヨチヨチヨチヨチ

アライちゃんA3「ありゃいしゃんをうんとほめゆのだぁ!」ヨチヨチヨチヨチ

アライちゃんA1達が、野菜を1個ずつ、計3個引きずって迷路から出てきた。

母親が材料をかき集め、子供たちがそのパーツを組みわせて持ってきたのである。

アライさんA「やったのだ!これで逆転なのだ!」

アライさんC「うぬぬ…!」

アライさんC「たあ~!」ダッ

アライさんCは、シャベルを持って、Aの子供達へ襲いかかった。

アライちゃんA1「ひぃ!?」ビクッ
アライちゃんA2「こわいのだー!」ポイッ ヨチヨチヨチヨチヨチヨチ
アライちゃんA3「にげゆのだーーっ!」ポイッ ヨチヨチヨチヨチヨチヨチ

子供達は、その場に野菜を投げ捨て、迷路の中へ逃げていった。

アライさんA「ああっ!チビ達ぃ!待つのだ!こっちに来るのだぁ!」

呼び止めても、子供達は迷路から戻って来ない。

アライさんC「ふはははー!力こそ正義なのだー!この野菜はアライさんが持っていくのだぁ!」ガシィッ ドタドタ

アライさんCは、アライちゃんA1達が持ってきて捨てた野菜を拾い上げる。

アライさんC「大収穫なのだー!」ドタドタ

アライさんCの両手が、野菜で塞がった。

そして、アライさんCは、ふとAチームの陣地を見た。
すると…

Aチームの畑から、野菜が1つも無くなっていた。

それだけではない。

…各チームの陣地は、A~Cの旗が立っており、それが陣地を表す証明になるのだが…

Aチームの陣地を表す旗も、無くなっていたのである。


アライさんC「のぁ?どういうことなのだ…」クルッ

自分たちの陣地を見たアライさんCは、仰天した。

アライさんA「ふははっははーー!この陣地は、アライさんのものになったのだーーーー!」

なんと…

C チ ー ム の 陣 地 か ら 旗 が 引 っ こ 抜 か れ 、
代 わ り に A チ ー ム の 旗 が 立 っ て い た 。

アライさんC「な…なな…何やってるのだ?お前…」

アライさんA「見ての通りなのだ!ここは今から、アライさんの陣地なのだぁ!」ズボズボ

アライさんAは、自分の陣地から持ってきた野菜を、現在陣取っている陣地の畑へ差し込んでいる。

アライさんC「何言ってるのだ!そこはアライさんの陣地なのだぁ!お前が何しても変わらないのだぁ!」

アライさんA「そう思うなら、勝手にそう思ってろなのだ!アライさんは、Aチームの旗が立ったこの陣地で、のんびりくつろいでるのだ」ゴロン

アライさんC「そ、そんな無茶苦茶、許されるわけ…」クルッ

アライさんCは大型スクリーンを見て、各チームの得点を確認した。


Aチーム:野菜14個
Bチーム:野菜0個
Cチーム:野菜0個


アライさんC「…のあああああぁぁーーーーーーーーっ!?」

このアライさんすごいな
字が読めてる

アライさんC「に、人間!野菜の数を数え間違えてるのだぁ!こいつはアライさんの陣地を勝手に陣取って、自分のものと言い張ってるだけなのだぁ!」

アライさんA「今はアライさんがいて、アライさんの旗が立ってるのだ!だからアライさんの陣地なのだぁ!」

アライさんC「ふざけるななのだぁ!人間!こいつのズルを処罰するのだあああああぁぁ!」

MCチヘドロー「…」ニヤニヤ

アライさんCは何度も抗議するが、スクリーンに映された点数は変化しない。

>>609
野菜の数がマークで出てると思ってください
○○○○○○○○○○○○○ みたいに

あと、旗の設定ポッと出ですみません

アライさんC「うぬぬ~…!たあ~っ!」ダッ

アライさんCは野菜を置き、シャベルを持って襲いかかる。

アライさんA「こっちにも武器があるのだ!」ガシッ ガシッ

アライさんAが掴んだ武器は…

アライちゃんC2「」ブラン

アライちゃんC3「ぎ…びぃ…!」ブラン

2匹の…アライさんCの子供であった。

アライヌンちゃんク、再び。

アライさんC「チビを離すのだー!」ダッ

アライさんA「ほっ!」タタッ

アライさんAは陣地から出た。

アライさんC「なんだ?もうアライさんに陣地を返す気になったのか?」

アライさんA「そうなのだ。元々お前のものなのだ。Aチームの旗を引っこ抜いて、お前のチームの旗を差すといいのだ」

アライさんC「分かればいいのだ、分かれば…」コトッ

アライさんCはシャベルを置き、Aの旗を掴んだ。




アライさんA「今なのだああああああああっ!!」ドゴオォッ

アライさんC「いだいのだああああぁぁ!!」メギャア

アライちゃんC3「ぎびいいいぃぃぃいぃぃーーーーーーっ!!!!」ドグシャアア

丸腰になったアライさんCの後頭部は、アライちゃんC3ヌンチャクで思い切り殴り付けられた。

アライさんA「死ぬのだ!死ぬのだ!死ぬのだぁーーーーっ!!」ドガァバギィ

アライちゃんC2「」ドグシャアア ボガァ

アライちゃんC3「ぎびっ!びぃっ!ぎぎいっ!じび!ぎいいぃぃっ!!」ベギィ ドグシャアア

遠心力によってアライヌンちゃんクの先端スピードはかなりのものになっている。

母親を救ったアライちゃんC3のお利口さんな頭は、今母親を打ちのめしていた。

アライさんC「ぐっ!ぎびぃっ!やめるのだぁっ!」ガンッガンッ

アライさんA「だああぁ!たぁ!たあああぁ!」ドガァドガァ

アライさんC「ぐっ…ち、調子に…」ガシッ

アライさんCは、先程置いたシャベルへ手を伸ばす。

と、そこへ…

アライちゃんA1「すこっぷかんちょーなのだー!」ザグゥ
アライちゃんA2「がびょーこうげきなのだぁ!」ザグゥ

アライさんC「いだいのだあああぁぁーーーーーっ!!!」

アライさんAの子供達が、画鋲とスコップを持って迷路から戻った。
アライさんCの背中には画鋲が、肛門にはスコップが突き立てられた。

アライさんA「とどめなのだぁ!」

アライちゃんC3「」ブラン

アライさんAは、アライさんCをアライヌンちゃんクで殴りかかろうとした。
その時。


何者かが、アライさんAの肩を背後からとんとんと叩いた。


アライさんA「ん?誰なのだ!」クルッ

アライさんB「よくもアライさんのチビ達をぉーーーーーーーーっ!!」ブンッ

そこにいたのは、アライさんBだ。
その手には、じょうろを持っており…

じょうろの中は、何かの液体で満たされていた。

アライさんB「チビの苦しみを味わうのだあぁーーーーーーっ!!」バッシャアア

アライさんBは、じょうろの中の液体を、アライさんAの顔面へ一気にぶちまけた。

アライさんA「あづいのだあああああああああああああああぁーーーーーーーーーーーーっ!!!!!」ドジュウウウゥウゥ

液体をかけられたアライさんAの顔から、勢いよく煙が立ち上った。


意図的なものか。はたまた偶然か。
じょうろは野菜の模型と同じ、ポリエチレン製。

そう、ポリエチレンは…耐酸性酸の物質だ。


アライさんBがじょうろに入れて持ってきたのは…
ガスコンロで200℃まで加熱した、硫酸であった。

200℃もあったらポリエチレン熱でとけるんじゃ…

>>631-632

すまん
調子こいてるアライさんAに地獄の苦しみを味わわせたくて、
ポリエチレンの融点以上の温度にしてしまいました


じょうろが溶けてアライさんBがくらっても面白いですが、
>>627の温度は80℃ってことに脳内訂正しといてください

アライさんBは、知らなかった。
じょうろがポリエチレンであり、耐酸性であることも。
硫酸は高温になることで、科学反応がさらに早くなることも。

ただ。
あいつに、娘と同じ報いを味わわせたい。
いや、それ以上の苦しみを味わわせたい。

それだけの思いで。
じょうろでプールから硫酸を汲み、ガスコンロで火にかけたのであった。

じょうろの先端を握るアライさんBの手の皮は焦げてズル剥けになっており、出血していた。


アライさんA「あああああああぎゃああああああああーーーーーーーーー!!!!………ガゴボブグガァ…」ジュウウウウゥゥ ゴロンゴロン

熱濃硫酸を顔面に浴びたアライさんAは、瞬時に失明した。
そして、すぐに声もガラガラになり、出なくなった。

もうすぐ神経などが焼き付くされ、致命傷に達するであろう。


アライちゃんA1「おがーーーーしゃぁーーーーーんっ!!!!!」ヨチヨチヨチヨチ

アライちゃんA2「ぴぃいいぃぃっ!」ヨチヨチヨチヨチ

アライちゃんA3「ひどいごどすゆなぁーーーーっ!」ヨチヨチヨチヨチ

アライちゃん達は、母親の姿を見て…

…アライさんBから逃げた。

アライちゃんB3「おかーしゃん!やったのだあぁ!きょあくをやっちゅけたのだぁ!」ヨチヨチヨチヨチ

アライさんB「こ、これで、あとは、旗を、アライのものに、代えれば…!」ガシッ

アライさんBは、Aチームの旗を掴んだ。

アライさんB「アライさん達の、勝ちなのだあっ!」

その時。

突如、大音量のブザーが、会場内に鳴り響いた。




MCチヘドロー「タァーーーーイム!オォオォーーーーウバアアアアァァーーーーーーーーーッ!時間切れやああーーーッ!」

アライさんB「な…!ほ、ほら!間に合ったのだぁ!Bチームの旗を、ここに差したのだぁ!」ドスッ

アライさんBは、14個の野菜が集まった陣地へBチームの旗を差した。
もっとも、ブザーが鳴り響いた後のことであったが。

MCチヘドロー「あっそ。頑張りを認めろってか?残念やな、時間に遅れたんはお前の怠慢や。その陣地はAチームのもんや!お前らは負け犬や!」

アライさんB「な…な…!」ペタン



アライさんB「い"や"な"の"だあああぁっぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!」

アライちゃんB3「あらいしゃんまげいぬじゃないのりゃあああああーーーーーーーーーーっ!!」ビエエエエエエン

観客達『負っけ犬!!!負っけ犬!!!負っけ犬!!!負っけ犬!!!負っけ犬!!!負っけ犬!!!負っけ犬!!!』

アライちゃんB3「ごんなのやなのりゃああああーーーーーーっ!!!」ビエエエエエエン

MCチヘドロー「ちゅーわけで、優勝はAチームや。おめでとさん」

観客達『パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ…』

アライさんA「」ジュウウウウゥゥ

優勝したアライさんAは、すでに事切れていた。

アライちゃんA1「おがーしゃん!おがーーーーしゃあぁーーーんっ!!!!」ビエエエエエエン

アライちゃんA2「おがーしゃんが!ありしゃんたちを!いきのこらせてくりぇたのりゃああっ!」ビエエエエエエン

アライちゃんA3「ひどいこといってごめんなさいなのだぁ!おかーしゃんだいしゅきなのりゃああああっ!」ビエエエエエエン

Aチームの子供達は、母親の亡骸にすがり付いた。

MCチヘドロー「ほんじゃ、最初の説明通りや。ダメやったチーム、全員処刑や」スッ

MCチヘドローは、手を掲げ…

MCチヘドロー「エクスキューーーーーーーーーーションッ!!!」パチイイィン

大きく指パッチンした。

すると…

ワイヤーロープ「」キリキリキリキリ…

ステージ図(>>146)中央にある、天井に繋がった2本のワイヤーロープが、少しずつ巻き取られていく。

ステージは中央部分で2つに割れ、次第に傾き始めた。

ステージの端っこにあったスコップが、硫酸プールへ落ちて沈んだ。

アライさんB「ひぃっ!」グラッ

アライちゃんA1「のあぁっ!?」グラッ

アライちゃんA2「ま、まつのだぁ!このままじゃ…!」ズルズル

アライちゃんA3「あらいしゃんたちまでまきぞえなのだぁ!おまえぇ!うしょちゅいたのかああああぁ!?」ズルズル

MCチヘドロー「…最初にちゃーんと言うたでワイは?」

MCチヘドロー「一番たくさん野菜を作って生やしたチームが優勝や」

MCチヘドロー「ダメやったチームは全員死刑。そうでなかったチームは生き残って、森に帰したる…ってな」

アライちゃんA1「だったらいますぐあらいしゃんをたすけゆのだあああ!」ズズズ

アライちゃんA2「ゆーしょーしたんだぞ!いだいなんだぞおぉ!!」ズズズ

MCチヘドロー「…あのな…」




MCチヘドロー「畑ドロボーやらかしといて、何で自分らがダメやないと思ったんや?」



アライちゃんA3「え…」

MCチヘドロー「ワイは優勝したチームが生き残れるなんて、ひとっことも言うとらんで?」

MCチヘドロー「優勝したかしとらんか、そないなことは関係ない!!ダメやったら死刑!!そんだけや!!!」

アライちゃんA1「ぴいいいぃぃぃっ!!?な、なにいってゆのだああぁっ!!」ズルズル

アライちゃんA3「あらいしゃんたち、だめじゃないのりゃああああっ!!るーるもちゃんとまもったのりゃああ!」ズルズル

MCチヘドロー「ルールを守ったぁ?アホか!人様の畑に勝手に居座って、自分のモノと主張する!!そら農家やなくて強盗にやることや!社会のルール違反やでぇ!!」

アライちゃんA2「いってりゅことむちゃくちゃなのりゃああっ!!」ズルズル

アライさんB「だ、だったらアライさんは畑泥棒してないのだぁ!」ズルズル

アライちゃんB3「ゆーしょーしてないけど!だめじゃないのりゃああ!」ズルズル

MCチヘドロー「アホか!お前らやって、Aチームが一生懸命作った野菜盗んだやろうが!野菜ドロボーは、存在としてダメや!」

MCチヘドロー「ええか?お前らには、種から葉を生やすんも、茎を育てるんも、実をおがらすんも、うーんと大変なこと分からせたつもりや!」

MCチヘドロー「お前らが毎日ポンポンポンポン畑から盗んどる野菜が、どんだけ手間隙かけて作られとるか、身に染みて分かったはずや!」

MCチヘドロー「だのに!まったく懲りずに野菜ドロボーを繰り返す!更正の余地なしや!」

MCチヘドロー「どうせお前ら、仮に助かったとしても!また農家のおっちゃんが苦労して作った野菜をドロボーすんのを繰り返すんやろ?せやろ?なぁ!答えてみいや!」

アライさんC「そ、そうしないと、飢え死にするのだぁ!どーしろって言うのだぁ!」ズルズル

意識を取り戻したアライさんCが叫ぶ。

MCチヘドロー「やっぱりやな!こらもう殺処分する以外どーしろっちゅうんや!?」

アライさんC「だ、だったら!お前はどうなのだ!?」

MCチヘドロー「ワイか?」

アライさんC「お前だって!優勝しなきゃ殺されると思ってたら!アライさんと同じことしたはずなのだ!」ズルズル

アライさんB「そうなのだ!死ぬくらいなら、社会のルールくらい仕方ないのだ!お前はルールを守って死ぬのかああぁ!?」ズルズル

アライちゃんB3「そうなのだー!」ズルズル

アライちゃんA1「じぶんだってだめなのに!ひとをだめっていうなー!」ズルズル
アライちゃんA2「なのだー!」ズルズル
アライちゃんA3「なのだー!」ズルズル

アライちゃんC2「」ゴロゴロゴロ…
アライちゃんC3「」ゴロゴロゴロ…


MCチヘドロー「ハァーッ…お前ら、なーんも分かっとらんな…」

アライさんB「何がなのだぁ!」

MCチヘドロー「そもそもお前らは、自分のことしか考えとらんからアカンのや」

アライさんB「こんな状況、誰だって自分のことだけ考えるのだぁ!」

MCチヘドロー「ええか?一番たくさん野菜を作って生やしたチームが優勝や。ワイはそう言うたな?」

アライさんC「言ったのだぁ!」

MCチヘドロー「そんならお前ら…」





MCチヘドロー「 協 力 し て 同 じ 数 だけ 野 菜 作 っ て 、 同 率 一 位 に な れ ば 、 全 員 優 勝 で き た ん と ち ゃ う か ? 」



アライさん達「「!!!?」」

アライさんB「な…な…?」ズルズル

MCチヘドロー「ワイがいつ、生き残れるんは1チームだけなんて言うた?お前らは勝手にそう思っとったかもしれへんが、ワイは一言もいっとらへんでぇ!」

観客達『アハハハハハハハハハハ!!!ヒューーーーーヒューーーーーーーー!!!』パチパチパチパチパチパチパチパチ

アライさんB「そ、そうならそうと、先に言えば良かったのだぁ!」ズルズル

アライさんC「そう言えばアライさん達だってできたのだああああ!」ズルズル

MCチヘドロー「分かっとらんなぁ!それを自分で思い付かへんからダメなんや!」

MCチヘドロー「お前らは自分さえ助かれば、他はどーなってもえーと考える!周りの奴らを蹴落とすべき敵としか考えへん!だから害獣呼ばわりされるんや!」

MCチヘドロー「ワイら人間や、他のフレンズならちゃうで?まずはみんな助かる方法がないかを考える!他のチームを、敵と決めつけず協力者にできへんかと考える!」

MCチヘドロー「もしお前らが最初から協力できてたら、ワイはマジにお前ら助ける気でいたで?ま、お前らガイジには無理やったけどなぁ!」

アライさんC「が、ガイジじゃないのだあああああっ!」ズルズル

MCチヘドロー「分かったか!?こりゃ最初っからデスゲームなんかや無かったんやで!協力して助け合いするだけのゲームや!」

MCチヘドロー「お前らはその必要もないのに、なーんの意味もなく!無駄に!勝手に殺しあっとっただけや!互いに自分で自分の首絞めとっただけや!分かったかクソガイジ!」

アライさんB「あ、ぁああ、あああーーーーっ!」ズルゥ

ワイヤーロープは巻き取られて、ステージは完全に垂直となった。

MCチヘドロー「てなわけで観客の皆さん!今回ワイらが用意したゲームは、デスゲームなんかやあらへん!ただの知育アスレチックでした」

MCチヘドロー「せやけどこのガイジどもが、何を勘違いしたんか知らへんが!勝手に殺し合って!デスゲームにして盛り上げてくれました!」

MCチヘドロー「体を張ってステージを盛り上げてくれたクソガイジ共に、どうか…惜しみ無い拍手を!」

観客1「感動したぜガイジ!」パチパチパチパチ

観客2「生まれ変わったらもう一度やってくれガイジ!」パチパチパチパチ

観客3「面白かったぜガイジ!てめーらの生きざまも!死に様もォ!」

アライちゃんA2「がいじじゃないのりゃああああああああーーーーーーーーーーーーっ!!!」ズルゥ

観客達『ガ・イ・ジ!!ガ・イ・ジ!!ガ・イ・ジ!!ガ・イ・ジ!!ガ・イ・ジ!!ガ・イ・ジ!!ガ・イ・ジ!!ガ・イ・ジ!!ガ・イ・ジ!!ガ・イ・ジ!!ガ・イ・ジ!!ガ・イ・ジ!!ガ・イ・ジ!!ガ・イ・ジ!!』パチパチパチパチパチパチパチパチ

アライさんC「拍手してないでたすけ…ぐびぎゃああああーーーーーーーーーーっ!!」ドッボオオォォォンッジュワアアアアアアア

アライさんA「」ザッブゥウゥン ジュワアアアアアアア

アライさんC「ぶぐがばがばおごぼびぶ…」ジュワアアアアアアア プカァ…

アライちゃんC1「」ドボオォオォンン ジュワアアアアアアア

アライちゃんC2「」ドボンッドジュウウウゥウゥ

アライちゃんC3「」ドボォン バシュウウウゥ

既に無反応になっていたアライさん達は、次々と落下していき、ピクリとも動かず焼けていった。

ムカデの死骸「」バラバラ ジュワアアアアアアア

MCチヘドロー率いる害獣駆除チャンネルに捕らえられ、アライさん達に熱湯を注がれて殺された憐れなムカデ達は、硫酸の反応熱によって火葬された。

アライちゃんA1「がんばったのに!なんでなのぎゃあああああああああっ!」ドボォンバシャバシャ

アライちゃんA2「あらいしゃんたちゆーーしょーしたのにぃぃぃいーーーーーっ!りふじんなのぐびぃいぃぃいぎいいあぢゅぃいいいぃい!」ドボォンジュワアアアアアアア

アライちゃんA3「だじゅげで!おがーしゃーーーーんっ!!ぎびぃぃいーーーーーっ!!」ドブウゥンッ グシュウウゥゥゥ

母親によって優勝をもたらされた子供達は、きっと生き残ってもこのアスレチックと同じことを実際の畑で繰り返すであろう。
そんなことが許されるはずもなく、無事処刑された。

アライさんB「のあああっ!」ガシィッ

アライさんBは、迷路の壁に掴まり、ぶら下がった。

アライちゃんB3「お、おかーしゃん!がんばゆのだ!」ガクガクブルブル

アライちゃんB3は、母親が掴まる迷路の壁の上に乗っていた。

アライさんB「あ、アライさん達は、生き残って…アイドルになるのだぁ!可愛い可愛いお前を、死んじゃったお姉さん達の分まで!幸せにするのだあぁ!」グググ

アライちゃんB3「おかーしゃん!ふぁいとなのだぁ!」ピョンピョン

アライちゃん B3「あらいしゃんが、おうえんのだんす、してあげゆのだ!」クルッ

アライちゃんB3は後ろを向く。

アライちゃんB3「しっぽふりふり、ふーりふり♪ふわふわしっぽ♪ふーりふり♪かわいいかわいいあらいしゃん♪」フリフリ

アライちゃんB3は、母親が捕まる迷路の壁の上で、単調に尻尾を振り続ける。

~観客席~

麦わら帽子アライしゃん「う…うぅうぅぅ…ひどいのだぁ…!あんなにがんばったのに…!だれかたすけてあげるのだああぁ!」ビエエエエエエン

ブラウンP「はぁーっ…はぁーっ…無駄だよ。あいつらは皆罪を犯した悪いアライさん達なんだ。裁かれて然るべきなんだよ」ハァハァ

ブラウンPは、母親の上で踊るアライちゃんB3をビデオカメラで撮影している。

麦わら帽子アライしゃん「う…うぅうぅ…!」グスングスン

ブラウンP「君の死んだ母親だって、農家の人から奪った野菜を食べて、君を育てたんだ。自分がこの世のゴミだと自覚しなさい」

麦わら帽子アライしゃん「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい…!あらいしゃんはごみです、ごべんなざい…!」ブルブル

ブラウンP「よく言えたね。さ、おやつをあげるよ。水餃子と小籠包があるけど、どっちがいい?」スッ



~吊られた迷路~

アライさんB「う…ぐ…!もう少しで、壁に登れるのだ…!」グググ

アライちゃんB3「みゆのだ!つぎは、おせんたくだんしゅなのりゃあ!すぺしゃゆばーじょんなのりゃあ!」クルッ

アライちゃんB3は、母親の方を向く。

アライちゃんB3「こっすこっすわっしゃわっしゃ♪おやしゃいありゃうのりゃいしゃん♪かっわいいかわいいあらいしゃん♪」コスリコスリ

アライちゃんB3は体を揺らし、手のひらを激しく擦り合わせている。

アライさんB「もう…少し…で!」グイイッ

アライちゃんB3「あっらう♪あっらう♪あっらいじゃんぷっ♪」ピョンッ

アライちゃんB3は、まだ四足歩行しかできないというのに、四本足で器用にジャンプする。

アライちゃんB3「なのりゃー!≧∀≦」ドンッ

そして、迷路の壁の上に着地すると…

迷路の壁「」メキメキ バキィッ

その衝撃がトドメとなり、低予算で作られた段ボールの壁は、迷路との接着が剥がれて落ちた。

アライさんB「の…ああああ!」ヒュウウゥゥウ

アライちゃんB3「のりゃああああああああ!?」コスリコスリコスリコスリ

だが、アライさんBは、生きるための執念によって…

アライさんB「はぁっ!」クルッ

迷路の壁を下に向けた。

迷路の壁「」バッシャアアアアンッ

アライさんB「ぐぶえ!…はぁはぁ…」プカァ

アライさんBは、段ボールの壁を船にして、42℃の硫酸プールの上に浮かんだ。

少しでも重心が傾けば、すぐに水が流れ込んで来そうである。

アライちゃんB3「ぎっ…びゃあああああ!」ジャボオオォーーーンッ

アライさんBの目の前に、アライちゃんB3が落下し、硫酸プールへ着水した。

アライさんB「このまま進んで、脱出するのだぁ!」プカプカ

段ボール「」ジュワアアアアアアア…

アライさんBは、腹這いになって段ボールの上に乗っている。
段ボールのイカダは、煙を立てながらプールの外側へ向かって進んでいる。

アライちゃんB3「ひぎびぃぃぃぃ!だじゅげでえええ!おがーーーしゃあーーーーんっ!」バシャバシャ ドジュウウウゥウゥ

アライちゃんB3は、どうやら左目は硫酸が入って焼けているが、右目だけは無事なようである。

アライちゃんB3は、母親が乗っかっている段ボールのボートに向かって犬かきする。

アライちゃんB「ち…ちび…!」プカプカ

アライちゃんB3「おがーしゃ…!かわいいあらいしゃんを、たしゅ…けて…」ガシィッ

アライちゃんB3が、段ボールの端っこを掴むと、その部分がへこみ…

硫酸「」ジュワアゴボゴボ…

…硫酸が流れ込んできた。

アライさんB「ぎびいいぃぃっ!?ち、ちびが乗ってるところから、熱い水が流れ込んでるのだあぁ!」プカプカ

アライちゃんB3「おやこで…あいどゆに…なゆのだ…」ドジュウウウゥウゥ

アライちゃんB3の身体中は、顔面を含め、醜く焼けている。

例え助かっても…いや、そんな仮定は無意味だ。
そもそもアライちゃんB3が段ボールにしがみついていれば、段ボールは硫酸に沈むであろう。

アライさんB「ああ、や、やなのだ…沈みたく…な…」ブルブル

アライちゃんB3「お、おかーしゃん…」グイイイッ

アライさんB「お…おまえ…」ブルブル



アライさんB「…お前みたいな醜い子供なんて、いらないのだあああああっ!」グイイイイッ

アライちゃんB3「ごぼおおぉっ!?」ジャブウゥン

なんとアライさんBは、助けを求める我が子の後頭部を押し、硫酸へ沈めた。

アライちゃんB3「ごぼぼ!ごがばばば!」バシャバシャ

アライさんB「お前はもう可愛くないのだ!生き残っても育てたくないのだ!アライさんは生き残って!アライグマと交尾して!もっと可愛い子を育てるのだあああああああ!」グイイイイイッ

アライさんは、娘の頭を硫酸へ沈め続けると…

アライちゃんB3「」ジュワアアアアアアア プカァ…

…やがてピクリとも動かなくなり、炭化していった。

アライさんB「はぁ、はぁ…!もう少しで出られるのだぁ!」プカプカ

硫酸プールを渡る段ボールは、あと少しでプールの端へ届く…!




段ボール「」ビリイイィィッジュワアアアアアアア

アライさんB「ぐぎびいぃいぃっ!?」ボッチャアアアアンッ

…はずが無かった。

アライさんB「びいぃぎゃああああああああ!嫌なのだああぁーーーーーっ!アライさんは焼けたくないのだあぁーー!」バシャバシャ ドジュウウウゥウゥ

必死にもがくが、プールの端へは届かない。

アライちゃんB3「」プカァ ジュワアアアアアアア

アライさんB「ち、ちびいいぃ!アライさんを助けるのだあぁ!」ガシィッ

アライさんBは、アライちゃんB3の頭を掴むが…

アライちゃんB3の頭「」ボロッ

アライさんB「ぐびゃあああっ!」ボチャアアアン

頭は取れてしまった。
バランスを崩したアライさんBは、顔面から硫酸へ突っ込んだ。

アライさんB「ぐぎびゃあああああ!あらいしゃんの美人な顔があああああああああ!!アイドルの顔がああ!!」ジュワアアアアアアア

アライさんBの顔面は、眼球含めて焼けていく。

MCチヘドロー「アーッヒャッヒャッヒャッッヒャ!!!てめーの顔まるでゾンビみてーな気持ち悪さだなぁ!」

アライさんB「ぐが…ぞ…ぞんびじゃ…ない…のだぁ…!」バシャバシャ

観客達『ゾンビ!ゾンビ!!ゾンビ!ゾンビ!ゾンビ!』

アライさんB「ぐ…ぅ…とどいた…のだ…!」ガシィッ

アライさんBの手は、とうとう硫酸プールの端へついた。

MCチヘドロー「良かったなぁ…ところで、このランプ何かわかるか?」ポチッ

会場の天井辺りで、赤いランプが光る。

これはアライデスゲームTVパンフレットにも載っている合図…

観客1「くたばれゾンビ!」ブンッ

観客2「死ねえガイジ!」ブンッ

最前列客限定の『モノ投げ込んでええで』ランプである。


観客席から、野球ボール、ホッカイロ、金槌、プラカード、女性用ショーツ、下駄などが、アライさんBの手に向かって飛んでくる。

アライさんB「がびっ!ぐぎぃ!じび!」ドガボガバギィ

アライさんBの指「」ボシュウウゥ ボロッ

アライさんB「…誰…か…たすけ…」

アライさんB「」プカァ

アライさんBは、その本性を現すかのように、真っ黒く焦げていった。

MCチヘドロー「あー、以上で!処刑完了や!地獄の閻魔に成り代わって!鉄槌を下してやったでえぇ!」

MCチヘドロー「エクスキューーーーーーーーーーション!!!」

観客達『エクスキューーーーーーーーーーション!!!』パチパチパチパチパチパチパチパチ

この掛け声は、先程ワイヤーを動かしたときにも言った。

視聴者の間では流行語である。

麦わら帽子アライしゃん「ひぐっ…ぐすぅっ…!可哀想なのだぁ…!」ポロポロ

ブラウンP「はぁーっ、はぁーっ…!ああ最高だ…ちょっとトイレに行ってくる…!」フラリ

麦わら帽子アライしゃん「うぅ…ぶらうんおねーしゃん…ずっとがまんしてたのだ…?」ヒックヒック

ブラウンP「あ、ああ…我慢していたが…もう…家まで…我慢できないっ…!」ヨタヨタ

ブラウンPは内股になりながら、下腹部をぎゅっと押さえ、トイレへ駆け込んでいった。

麦わら帽子アライしゃん「…別に家まで…我慢する必要はないのだ…?」

つづく

おつなのだあ!
ごほうびにあらいしゃんのしっぽのだんすをみせてやるのだ!
https://i.imgur.com/xGFsJ8C.gif

>>772
発案者様でしょうか?ありがとうございます!
しっぽのだんすしてる最中に尻尾掴んで、アライヌンちゃんクにしてやりたくなりますね

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

~告知~

アライデスゲームTVを見てくれてありがとうなー

次のアラデスラジオでのお便り募集中やで

リスナーの皆さん、どしどし送ってくれな~

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

ラジオネーム:クロノスⅡ世

武道館でのショー生で見ました、最高にスカっとしました。廃業させられた元農家の祖父にも見せてあげたい思います
硫酸プールで藻掻く姿は面白かったですが喉を焼かれ断末魔が中途半端になるのは個人的に物足りなさも感じました
画鋲や有刺鉄線で痛がる姿が良かったので、返し付き針の山をプール代わりにするのも良いかなと僕は考えます

家族チームによる対抗戦は新鮮に感じました。仲違いが面白かったので次は家族同士が争う企画とか見たいなと思います

>>799
デスゲームは面白かったですがこの番組って駆除の促進には役立ってるんですか?

駆除の役にはたつんじゃない?
生け捕りを買うし
言葉が話せるだけで分かり合えるような存在じゃないって伝わるし

>>799
番組面白かった
駆除すべき対象であるとよく伝わった
ただ、素人の駆除は危険だと思うので番組内でその点への言及とかあって欲しい
事例紹介とか
人とフレンズの被害はあって欲しくないんだ
本当に教育番組になっちゃいそうだけど

>>799
ラジオネーム:ジョニーP(飲食店オーナーシェフ)

素晴らしいデスゲームでした。
あえてアライさん同士で殺し合いさせる方式は斬新で、
醜い様は見てておぞましい害獣を改めて再認識させました。
あと、チヘドローさんはアラジビ料理は食べたりするのでしょうか?
私もアラジビ料理に自身があり、和風にアレンジしたアラジビが得意で、
一部の美食家とアラ虐の方々に指示されてるので、是非良かったらウチの店にお越しください
チヘドローさんだけに特別なサービスを御もてなしいたします。(↓に経営してる店の住所と連絡先が書かれてる)

~ラジオ収録スタジオ~

MCチヘドロー「はい、今日もやってきました、アラデスラジオやで」

女子アナ「今回も、たくさんのお便りを貰っております。読み上げていきましょう」

女子アナ「まずはラジオネーム、クロノスⅡ世さんからのお便りです」

>>803

MCチヘドロー「おう、見てくれてサンキューやで!…まあ、最近は硫酸にマンネリ感あったもんな。針山プールか、面白そうやん!」

女子アナ「予算的にも、いけそうですね」

MCチヘドロー「家族同士の争いか。こないだやった『赤外線リモコンかくれんぼ』は傑作やったなぁ!」

女子アナ「爆弾首輪をもっと安く作れればいいんですけどね」

MCチヘドロー「ジィさんにも見せたってくれや。奴らが断罪される姿をな」

女子アナ「続きまして、ラジオネーム『アウトサイドジェノサイド』さんからのお便りです」


始めてデスゲームを見ました。「アライさんって色々な意味で醜い生き物なんだなぁ」と思わせる番組でした。
所で言葉巧みに操っていましたが、本当にアライさん達が協力していたらどうなってたんですか?

MCチヘドロー「どうなってたかって?教えたるわ。一匹残らず、エクスキューションや」

女子アナ「え!?マジで帰らせたるって言ってませんでしたっけ?」

MCチヘドロー「そら、あの場ではああ言った方が連中悔しがるやろうと思うてな。実際は、存在自体がダメなあいつらが助かる手段なんてないで」

女子アナ「は、はぁ…。そうですね」

MCチヘドロー「ところで皆、存在自体が罪って具体的にどういう事かよくわかっとらへんのとちゃうか?ワイがアホな事言うとるだけやと思っとらんか?」

女子アナ「ノーコメントです」

MCチヘドロー「丁度ええ、教えたるわ。ハエガイジ共が存在することが罪なる理由は、具体的には、3つあるんや」

MCチヘドロー「まず1つめ。生物は、細胞の中に遺伝子っちゅうもんがあるんは知っとるな?生き物の設計図みたいなもんや」

女子アナ「ええ、まあ」

MCチヘドロー「奴らハエガイジはな、全身のウン億っちゅう細胞ひとつひとつの中に、あのクソガイジの設計図と材料を持っとるんや」

MCチヘドロー「それがギルティなんや」

女子アナ「え!?どういうことですか?」

MCチヘドロー「あいつらの細胞がこの地上に1粒でも残っとるちゅうことは、そっからあのハエガイジが殖えるかもしれんっちゅうことや」

MCチヘドロー「分かるか?あのクソ害獣が増殖するための設計図と材料を単純所持しとる。それがもう大量破壊兵器の所持とおんなじくらいギルティなんや。遺伝子を持って生きとることが罪や」

女子アナ「は、はぁ…」

ラジオネーム:アライさん愛好家

アライさんがかわいそうナリ!血みどろに天罰を!
ラジオで調子に乗るな!
いつかアライさんが鉄槌を下す!
さあ、糾弾されろ!
んん!
死神がお前を狙っている!
ねっとりとな!

MCチヘドロー「2つめ。あいつらは、人の目に映ること自体が傷害罪や」

女子アナ「傷害罪…なんですか?」

MCチヘドロー「そや。人の目に映るちゅーことは、お日様の光をあのピカピカガイジ顔が反射して、ワイらの目ん玉ん中に入ってくるちゅーことやろ?」

女子アナ「そうですね」

MCチヘドロー「ええか?あのクソガイジが、あのクソキモくて醜い顔で光を反射して、ワイらの目ん玉に突っ込んでくるんや。なんちゅーエグい事するんやって話や。間違いなく傷害事件やで」

女子アナ「えぇ…」

MCチヘドロー「それだけやない。あのピカピカガイジが反射した光は、ワイらの網膜細胞ん中で写像を作って、視神経を通って、ワイらの脳ミソに無理矢理あの醜いツラを刻み込んでくるんや」

MCチヘドロー「分かるか?脳神経ネットワークん中に、あいつの顔が永遠に保存されるんや。そりゃお前、一生消えへん傷以外の何物でもないで」

MCチヘドロー「ふとした時に、あのゲロゴキブリ顔が頭の中でフラッシュバックしたらどないするんや。大事な商談の最中にそんなんが起こったら、人前で吐くこともあるかもしれんで。立派な後遺症や」

MCチヘドロー「つまり、目に汚いモンを無理矢理突っ込んできて、脳ミソに消えへん傷を負わせる。これが、生きる傷害罪っちゅうことや」

女子アナ「は、はぁ…」

MCチヘドロー「そして3つめ。例えあいつらがめでたく絶滅したとしても、あの醜いハエガイジ顔を写した写真は、人の歴史にずっと残る」

MCチヘドロー「人類の歴史の汚点や。あんなクソキモい顔が後世まで伝わるっちゅうんやから、人類史の永遠の汚点として語り継がれてまうっちゅうことやな」

女子アナ「な…なんか壮大ですね…」

MCチヘドロー「ワイらはあのピカピカガイジを絶滅させたら、世界中のすべての電車媒体や紙媒体から、あのキモ顔を消さなアカン。せやないと、あのグロ画像は未来の子孫にまで被害を出すで」

女子アナ「そんな大袈裟な…」

MCチヘドロー「大袈裟やない、大マジや。一秒でも長く生きとることが、死刑百万回執行しても足りへん程の罪ちゅうことや」

女子アナ「あはは…(苦笑)」

女子アナ「次のお便りです。ラジオネーム『カジキ釣りたい』さんからです」

>>807

デスゲームは面白かったですがこの番組って駆除の促進には役立ってるんですか?

MCチヘドロー「おう、役立っとるで!この番組を見て、アラ虐に興味持った人もおれば、実際にアラ虐始めてみたっちゅう人もおるで!」

MCチヘドロー「それに、番組が始まってから、皆のハエガイジに対する排斥意識が高まっとったな~。皆がどんどんハエガイジ共を嫌っていき、居場所も命も奪っていく。大変エエ事や」

女子アナ「間接的に役立ってるわけですね」

女子アナ「次のお便りです。ラジオネーム、名誉21歳拳男爵さんより」


>>808

番組面白かった
駆除すべき対象であるとよく伝わった
ただ、素人の駆除は危険だと思うので番組内でその点への言及とかあって欲しい
事例紹介とか
人とフレンズの被害はあって欲しくないんだ
本当に教育番組になっちゃいそうだけど


MCチヘドロー「ああ、それならな、害獣駆除チャンネルの他の番組で耳が腐るほどぎょーさん言うとるで。そっちも見てくれや」

女子アナ「正直アラデス以外の番組って、ほとんど人気ないような…」

MCチヘドロー「うっさいわ!アラデス以外の番組も一生懸命作っとるっちゅうんやから、そっちも見ろや!以上!はい次ィ!」

女子アナ「次のお便りです。ラジオネーム、ジョニーPさんからのお便りです」

>>809

素晴らしいデスゲームでした。
あえてアライさん同士で殺し合いさせる方式は斬新で、
醜い様は見てておぞましい害獣を改めて再認識させました。
あと、チヘドローさんはアラジビ料理は食べたりするのでしょうか?
私もアラジビ料理に自身があり、和風にアレンジしたアラジビが得意で、
一部の美食家とアラ虐の方々に指示されてるので、是非良かったらウチの店にお越しください
チヘドローさんだけに特別なサービスを御もてなしいたします。


MCチヘドロー「別に殺し合いなんて、ワイらはちぃーっっとも強制しとらへんで?楽しいアスレチックの最中に、あのガイジ共が勝手に殺し合いし始めただけや」

女子アナ「でもそうなるよう仕向けたんですよね?」

MCチヘドロー「あったり前やろ(笑)あのガイジ共ならやってくれると思ったわ」

女子アナ「(笑)…ところで、アラジビ料理に興味は?」

MCチヘドロー「欠片ほども無い。むしろ吐き気がするわ」

女子アナ「あれ?意外ですね」

MCチヘドロー「ワイは人様の趣味に口出ししたりケチ付けるんは好きやないから、アラジビ料理人達を非難はせん…」

MCチヘドロー「…いや!やっぱ非難しとくわ!コラァキチガイ料理人共、今すぐそのバイオテロをやめーや!」

女子アナ「バイオテロ!?」

MCチヘドロー「せや!あんなクソキモいハエガイジの肉片が、分解されてワイらの体の一部になるんやで?寒気がするわ!自殺モンやで!」

女子アナ「そ、そこまで…」

MCチヘドロー「まー、ライブキッチン動画は見とるで?あれは傑作や。ま、作った後人に食わせたり自分で食ったりせず、ゴミ袋に捨ててくれりゃ120点やけどな」

女子アナ「そ、そうですか…」

女子アナ「次のお便りです。ラジオネーム、アライさん愛好家さんより」

>>816

アライさんがかわいそうナリ!血みどろに天罰を!
ラジオで調子に乗るな!
いつかアライさんが鉄槌を下す!
さあ、糾弾されろ!
んん!
死神がお前を狙っている!
ねっとりとな!


女子アナ「うわぁ…アラ信ですねぇ…。無視しますか?」

MCチヘドロー「
まるで頭アライさんやな!
かーちゃんが泣いとるで?
しかも誰や血みどろって?ワイは血ヘドロや!
とーちゃんも泣いとるで?
きついわーマジアラ信きっついわー。
やばいわー。
っ…く。しゃっくり出ちまったわ。
たぶん、これもハエガイジ共のせいやな。
るーんるん、こりゃ死刑にするっきゃないな。
でかい態度しとるアラ信と一緒に」

女子アナ「…ずいぶんマシンガントークでしたね。リスナーさんとの煽り合いはよくありませんよ」

MCチヘドロー「そうかもな。お便りサンキューな、面白かったからまた送ってくれや」

女子アナ「えぇ…また煽っていくスタイルですか…」

女子アナ「最後のお便りです。ラジオネーム、遊戯魚さんより」


野菜作りゲーム観ました。
今回のルールはちょっと強引すぎませんでしたか?

どう考えても優勝したら生き残れると受け取られるような説明をしておいて、
実際は優勝に意味がなく、ダメかどうかはMCの主観で決まる。これじゃ面白くないです。

第一、何の説明もなく後付けで泥棒行為をルール違反扱いするのもいただけません。

ルール違反で自滅させたいなら、もっと明確なルールを決めるべきです。



MCチヘドロー「勘違いしとるようやけど…別に野菜泥棒も畑泥棒も、ゲームのルール違反しとった訳やないで?」

女子アナ「え、そうなんですか?それならなんでダメだったんですか?」

MCチヘドロー「あのな。…優勝すること…一番になることって、そんなに大事か?人様から泥棒してまで一位を目指すことって、そんなに立派な事か?」

女子アナ「…?」

MCチヘドロー「ワイはそうは思わん。盗んで、不正して、人を踏みにじってまで得た1位の座は、土台のない砂上の楼閣や」

MCチヘドロー「一時的に一番になれても、必ず周りの奴に寄ってたかって城壁を崩され、二度と再起できないくらい打ちのめされるで」

MCチヘドロー「それってそんなに立派なことか?…そんな周りも自分も不幸にしてまで掴む一番なんぞ意味ないで」

女子アナ「…」

MCチヘドロー「たとえ一番になれなくとも、仲間を裏切らず、誠実に、思いやり助け合って得た結果。それは、何よりも尊い宝なはずや」

MCチヘドロー「今回のアスレチックの肝がそれや。生き残るべき奴は、汚い手で一番になった奴やない。一番になれずとも、人の道を踏み外さず、誠実に頑張れる奴こそ、生き残るべきなんや」

女子アナ「…でも、誰も生き残らせる気は無かったんですよね?」

MCチヘドロー「当然や(笑)アライ共に生き残るべき奴なんぞおらんわ」

女子アナ「(笑)」

MCチヘドロー「…ほいじゃ、今回の放送はここまでや。またな!」

女子アナ「それではまた次回の放送をお楽しみください!」



食通の友人「…っと、これが前から見せたかったアライデスゲームTVだ。どうだ、スゲェだろ?」

意味わからん。何もかも無駄な行為だ。

会長「何で硫酸で溶かすのですか?せっかくのアラジビが勿体ないのです」

食通の友人「えぇ!?二人とも楽しめなかったか!?」

会長「何を楽しめというのです?まったく分からないのです」

むしろイライラしたぞ。
さっさと殺処分しろってな。
こんなイベント、金と時間の無駄でしかない…としか思わないが。

食通の友人「むぅ…そう言われると、黙るしかねえな。正論っちゃ正論だからよ…」

しかし。
それでも、武道館を満員にするほどの集客効果ってことは、
俺には分からない魅力があるんだろうな。

食通の友人「そうなんだよ!見ててスカっとするぜ!」

会長「アラジビ屋台がたくさん出ていたのです。そこだけは評価するのです」

食通の友人「会長はぶれませんね…」

だがあの男の言葉で、唯一共感できた事があった。

食通の友人「お?何だ?」

この世のアライさんは、一匹残らず滅ぼすべきだって事だ。
…研究機関のモルモット以外の奴はな。

食通の友人「ははっ、まあな」

会長「…」

しかしあの男、アラジビ料理人をラジオでディスってたぞ。いいのか?

会長「良くないのです。ムカつくのです」

食通の友人「いやぁ…正直アラジビとか、まともな奴から見ればゲテモノだろ」

お、自分で認めるのか?

食通の友人「認めるも何も…アラジビ料理は好きな奴だけのマイノリティ側でひっそりやるもんだ」

…フォアグライは、何故かメジャーになったけどな。

食通の友人「それが分からねえんだよ!…人型の生き物の脂肪肝を高い金払って食う富豪の方々の気が知れねえ!」

お前が言うなって!




ある、天気のいい土曜日。

佐助「ワンワン!ワン!」

…でかくなったなお前。

まあ、お前が子犬だった頃から、もう3年以上も経っている。
とっくに立派な成犬だ。

佐助「クゥーン…」

…なるほど。
今の犬小屋が狭いんだな。

オーケー、いいだろう相棒。
新しい、大きな犬小屋を作ってやろう。

俺はホームセンターで木材やネジ、ペンキを買ってきた。

犬小屋だから、匂いのしないペンキを用意した。

まずは簡単な図面を書く。

そして、電動ノコギリで木材をカットし、

電動ドリルで穴を空ける。

電動ドリルを先端をドライバに付け替え、でネジを刺して木材をとめる。



ふむ…骨組みはだいたいできたな。
見よ、この大きな犬小屋。
中でストレッチできる広さがあるぞ。

佐助「ワンワン!ワン!」

佐助は犬のようにはしゃいでいる。
犬なのだから当然だ。

アライさん狩りの最中のこいつは、犬であることを忘れさせる程の知能と運動能力を見せるが…
そうでないときは、(かなり利口だが)犬らしい犬なのである。

屋根も打ち付けた。
あとは、外装を取り付け、塗装するだけだ。

今日はもう日が暮れるし、残りの作業は明日にしよう。

楽しみに待っていろよ、佐助。

佐助「ワン!ワォーン!」グルグル



翌朝。
俺は残りの作業をするために、工具を持って作りかけの犬小屋へ向かった。

しかし…
ある違和感に気がついた。

小屋の前あたりの土が、ちょっとだけ不自然に盛り上がっていた。

まるで一度穴を掘られ、また埋められたかのように。


…俺は、慎重に、作りかけの犬小屋へ近付く。
すると…

犬小屋『すぅー…すぅ~…』

…犬小屋から、動物の寝息のような音が聞こえてきた。

…佐助か?
まさか前の小屋から脱走し、鎖を外してここへ潜り込んできたとか?

…まさか。
佐助は賢いんだ。そんな事するかよ。

…ならば、何がいるんだ…?

俺は、小屋の中をゆっくり覗き込んだ。




アライさん「すぴー…すぴー…」zzz
アライちゃん1「のだぁ…のだぁ…」zzz
アライちゃん2「むにゃむにゃ…」zzz
アライちゃん3「く~…か~…」zzz
アライちゃん4「んにゅ~…むにゅ~…」zzz
アライちゃん5「のぁぁ…のぁぁ…」zzz
アライちゃん6「くかー…すぴー…」zzz
アライちゃん7「なのりゃ」ヨチヨチ




…広く作った犬小屋の床を埋め尽くすように、お呼びでない滞在者が陣取っていた。



俺は、スコップで土の盛り上がりを掘り返してみた。

やがて、何かが出土する。


大量の糞「」プーン



…くっせえええ!!!



そうだ。
こいつらは、巣の前に溜め糞はしないが…
地面に穴を掘り、排泄物を埋めるのである。


このクソ害獣共!!!
俺のパートナーの住まいの前で、よくもクソなんぞ埋めてくれたな。

幸い、こいつらは寝ている。

俺は電動ドリルを持ち、一番デカい奴の眉間へ近づける。

アライさん「ぐ~…が~…えへへぇ…かぞくいっぱい…しあわせなのりゃぁ…すぴー…」zzz

そうかい。
幸せな夢の中でくたばりやがれ。

俺は電動ドリルの細い先端をアライさんの眉間へ押し付けた。

そして、人差し指のトリガーを引いた。



電動ドリル「ヴィイィイィイイイィィィィィィイィィイーーーーーーーーーーン!!!」ドギャルルルルルルルルルウルル

アライさん「うぐぎゃがぁああーーーーーーーっ!!??いだいのだあああああぁーーーーーっ!!!」ブッシュウウウゥゥ

おっと、いかん。
これではせっかくの新しい犬小屋が、
汚い害獣の血で汚れてしまう。

俺はドリルを止めると、眉間にドリルを刺したまま、
害獣の尻尾を引っぱって引きずる。

アライさん「ぎいいぃいぃ!!?ぎびぃぃいぃっ!!?ああううっぅぁあああ!!」ジタバタ

そして小屋の外へ出した。

アライさん「あ、ぁああ、あああ!あ、あらま、い、いりゃいのりゃ」ジタバタビクビググッドタバタ

…これで安心して血を流せるなあクソ害獣ゥ!

アライさん「びぅ!う!うぅー!」ブンブン

おっと。
害獣が仰向けに横たわりながら、空中を必死に爪で引っ掻いている。

あれに引っ掛かれたらかなわんな。
研究ではアライさんに病原体はいないらしいが、信用できるか。

俺は、あいつらの爪や牙には、きっと狂犬病ウィルスがあると思っている。

アライさん「ぐぅうぅーー!ああああああぁあ!」ゴロンゴロン

電動ドリル「」ズルゥッ ガシャン

アライさんは転がっている。
うつ伏せになったときに、電動ドリルは眉間から抜け落ちたようだ。

アライさん「あぁ~…!ぁああ~…!」ドクドクジタバタビククッ

しかし、頭部へのダメージは大きい。
立ち上がることもできないようだ。

アライちゃん1「なんなのりゃうりゅしゃいのりゃ…ぴいいぃっっ!?」ヨチヨチ
アライちゃん2「おきゃー…しゃんっ…!?」ブルブル
アライちゃん3「ぴいいぃぃっ!?」ヨチヨチ
アライちゃん4「おかーしゃんが…わりゅいひとにおしょわりぇてゆのだ…!」
アライちゃん5「おうち…どろぼー…なのりゃぁ!こあいのりゃー!」ヨチヨチ
アライちゃん6「?なのだー」コスリコスリ
アライちゃん7「なのだー」ヨチヨチ

ウジャウジャウジャウジャヨチヨチヨチヨチ


小屋の中からクソ害獣の幼虫が這い出てきた。

アライさん「あぁ、ぁあああぁ、ぁあ」ジタバタビククッバタバタ

アライさんは横向きに横たわり、手足をばたつかせている。

この勝機を逃すものか!
俺は電動ドリルを拾い上げ、アライさんのこめかみに押し当てる。

アライさん「う!?うぅ~~!!」ジタバタジタバタ

俺は即座に電動ドリルのトリガーを引いた。

電動ドリル「ヴィイィイィイイイィィィィィィイィィイーーーーーーーーーーン」ドギュルルルルルルルルウルルル

アライさん「うぐびぃいぃぃぃぃぎびぃぎごぐぶぃ!!!」ブッシャアアアアァァ

アライさんの頭に空いた穴から、大量の血が吹き出す。

アライさん「ぐび、あ、ぐが」ビグンビグッバタバタッジタバタ

これで致命傷だろう。
脳を完全に壊せなくとも、出血多量で死ぬはずだ。

アライちゃん1「ぴぃいぃぃいにげりゅのだぁ!!」ヨチヨチヨチヨチヨチヨチ
アライちゃん2「にげゆのだぁ!」ヨチヨチヨチヨチヨチヨチ
アライちゃん3「あらいしゃんはにげないのだ!おうちどよぼーめ、やっちゅけてやゆのりゃあ!」コスリコスリ
アライちゃん4「おがーしゃんがしんだのだぁ!」ヨチヨチヨチヨチヨチヨチ
アライちゃん5「のーーあぁん!のだぁぁーんっ!」ヨチヨチヨチヨチヨチヨチ
アライちゃん6「?なのだー」コスリコスリ
アライちゃん7「のぁー」ヨチヨチ

幼獣どもは一斉に逃げ出す。
…いや、逃げてない奴がなぜか2匹いるが。

一匹たりとも逃さん!
俺は電動ドリルを構えた。

アライちゃん3「やっつけゆのだ!たあ~!」ヨチヨチヨチヨチ

何故か立ち向かってきた幼獣の胴体へ、電動ドリルを突き刺した。

電動ドリル「ヴィイィイィイイイィィィィィィイィィイーーーーーーーーーーン」ドギュルルルルルルルルウルルル

アライちゃん3「びいいいっぃぃぃぃいいいぃいいーーーっぎゃあああああああああああああああああーーーーーーーーーーっ!!!!」ブシュウウゥウ

ドリルが体を貫通した。

アライちゃん3「ああああああ!あぎゃがああああああ!!」グルングルングルン

アライちゃん3は貫かれた箇所を中心にして、ドリルの回転に合わせて激しく回った。

俺は貫いた幼獣を引き抜いて捨てた。

アライちゃん3「ごぶっ…うぎゅぅっ…!げぶぅっ!ぁぁ、だぢゅげでぇっっ…」ブシュウウゥウドクドク

次だ。

アライちゃん6「なのだー」コスリコスリ

こいつは何をやっているのだろうか。
地面に這いつくばって、しきりに手を擦り合わせている。

だが、考察に意味はない。
こいつはくたばるのだから。

俺はアライちゃん6の頭を電動ドリルで貫いた。

アライちゃん6「ゴブッ!」グルングルングルンジタバタビグッバタタッグルングルンジタバタタ

アライちゃん6は、ドリルの回転に合わせて頭を中心に回りながら、手足と尻尾を激しくばたつかせた。

俺は逃げていった奴らを見る。

アライちゃん1「にげゆのりゃああっ!!」ヨチヨチヨチヨチ
アライちゃん2「なのだー!」ヨチヨチヨチヨチ
アライちゃん4「おうちとられたのりゃあああっ!びええええんっ!」ヨチヨチヨチヨチ
アライちゃん5「おがーしゃぁぁぁん!!」ヨチヨチヨチヨチ


大分遠くまで逃げている。
たかがアライちゃんの四足歩行と侮るなかれ。
カタツムリよりは早いのだから。

逃がすか!
俺は全速力で走って後を追う。


アライちゃん7「のぁあー」ヨチヨチ

一匹遅いやつがいる。
俺は最後尾の奴の下半身を思い切り踏んづけた。

アライちゃん7「の゛あ゛ぁ゛あぁああああーーーっ!?」ポギリグシャア

足さえ潰せば、致命傷を与えるのは後でいい。
まずは先にいる連中を片付けるのが優先だ。

…しかし…
電動ドリルは、一匹殺すのに時間がかかりすぎる…

…ならば、もう一個の電動工具を使うか。

アライちゃん1「ぜぇ…はぁ…」ヨチ…ヨチ…
アライちゃん2「あぢゅいのだ…」ヨチヨチ…ヨチヨチ…
アライちゃん4「てもあしもちゅかりぇたのりゃああっ!」ペタペタ
アライちゃん5「もうはしれないのりゃあ!…そうなのりゃ!」

アライちゃん5「おねーしゃんにのゆのりゃー」ガシッ ノシカカリ

アライちゃん4「ぴいいいぃぃっ!?おもいのりゃあっ!」ズリズリ

どうやら奴らはスタミナが尽きてきたらしい。

すると、奴らうち2匹は、大きく生い茂る雑草の茂みの中に隠れた。

アライちゃん4「おうちどりょぼーからかくえゆのだ!」ガサッ
アライちゃん5「ありゃいしゃんはくさなのだぁ!」ガサッ

なるほど。
確かに草の中に隠れ、どこにいるか見えない。

ならば草ごと刈るまでだ。

俺は電動丸ノコの電源を入れる。

丸ノコ「ヴィイィイィイイイィィィィィィイィィイーーーーーーーーーーン」ギャルルルルルッル

そして、草の根元を、横にぶった切った。

アライちゃん5「ぐぎひぃぃぃいぃぃぃぃぃっ!!!?」ブシュウウゥウ

草の根元に隠れていたアライちゃん4の顔面は、鼻の下あたりからバックリと裂けた。
まるでもう1つ口ができたようだ。
その顔は横から見ればオシ●スの天空竜のようだ。

アライちゃん4「だ…だしゅ…げ…!おうちは、あげゆかりゃあ…!」ガクガクブルブルジョボボボボ

隠れるものを無くしたアライちゃん4は失禁した。

アライちゃん4「びゃああああ!やなのりゃああああ!ありゃいしんは!おおきくなってぞーしょくすゆのりゃああ!!」ヨチヨチヨチヨチ

逃げるアライちゃん4の頭を、俺は回転ノコギリで縦に裂いた。

アライちゃん4「ゴブ!!」ブシャアアア

そして、ケツまでまっぷたつに両断した。

アライちゃん4「」ザグウゥウッブッシャアアアアァァ

アライちゃん4は望み通り増殖した。
もっとも、半分のサイズに小さくなったが。

アライちゃん4left「」ビグンッビグンッジタッバタタタッビグバタタッ

アライちゃん4right「」ジタバタビグンッビグンッバタバタタッ

縦に真っ二つになってもなお暴れ続ける害獣。
もはやくっつくいて1匹に戻ることはないだろう。

俺は最後の2匹を追う。

アライちゃん1「にげゆのりゃああああ!」ヨチヨチヨチヨチ

アライちゃん1は先へ逃げていく。

アライちゃん2「ひぃ、はぁ…!あ、あのおうちにかくりぇゆのりゃぁ!」ヨチヨチヨチヨチ スポッ

バテたアライちゃん2は、古くて小さい方の犬小屋へ逃げ込んだ。

アライちゃん2「はぁ…はぁ…やーい!おまえはおっきいからここにはいってこれないのだぁ!」ベロベロバー



もう一度言う。

今アライちゃん2が隠れているのは…



古 く て 小 さ い 方 の 犬 小 屋 だ 。




??「フゥーッフゥーッフゥーッフゥーッフゥーッフゥーッ」

アライちゃん2「…?うしろからなんかおとがすゆのだ?」クルッ

アライちゃん2の背後には…

佐助「フゥーッフゥーッフゥーッフゥーッフゥーッフゥーッ」グルルル

…礼儀正しく「待て」の命令に従う忠犬がいた。

アライちゃん2「のぁ?けものがいゆのだ!なんなのだーおまえ!ここはありゃいしゃんのおうちになゆのだぁ!」

アライちゃん2は、佐助を威嚇する。

アライちゃん2「でていくのだぁ!!」フシャー!

佐助「フゥーッフゥーッフゥーッフゥーッフゥーッフゥーッフゥーッフゥーッフゥーッフゥーッフゥーッ」

…佐助。
『仕留めろ』。


佐助「ウグァアガウゥウゥゥゥウッッ!!」ガブゥブヂィボギィ

アライちゃん2「ぎびいいぃぃぃぃぃぃぃぃいーーーーーーっ!!!?」

佐助「ハウゥ!ハゥ!」ガブガブモグモグガツガツ

アライちゃん2「ぎびぃぃいぃっ!びぃいっ!た、たべないりぇえええええーーーーっ!いぢゃいいぃぃーーーっ!」シッポジタバタ

佐助よ…お前までアラジビに目覚めたのか。
だが街中のアライちゃんは不味いらしいぞ。
食えなかったら無理するなよ。

アライちゃん1「もうしゅぐにげりぇゆのりゃあああっ!!」ヨチヨチヨチヨチ

逃がすわけないだろう。
俺はアライちゃん1を蹴り飛ばした。

アライちゃん1「ぐびいぃぃっ!」ドッガアァ ゴロゴロ

そして電動丸ノコを、アライちゃん1の腹に叩き込んだ。

電動丸ノコ「ヴィイィイィイイイィィィィィィイィィイーーーーーーーーーーン」ギャグルルルジュバババ

アライちゃん1「ぎぃいいぃぃーーーーーーびゃああああああああーーーーーーーっ!」ブッシャアアアアァァ

アライちゃん1の腹に電動丸ノコの歯が食い込む。

まあ、こんだけ腹を裂けばもういいだろう。
俺は回転したままの丸ノコを持ち上げた。
すると、丸ノコの円周の刃が腹に食い込んだアライちゃんは、回転する丸ノコに合わせて…

アライちゃん1「ぐぎびぃぃいぃぃ!びゃああああああ!!」グルングルングルングルン

…丸ノコの円周を何度も何度も回転した。



アライさん「」(頭に穴空いて死亡)
アライちゃん1「」(腹が裂けて死亡)
アライちゃん3「」(腹に穴が空いて死亡)
アライちゃん4left「」ピクッ…ピクッ…
アライちゃん4right「」ピクッ…
アライちゃん5「」(顔面を深く切られて死亡)
アライちゃん6「」(頭に穴が空いて死亡)

アライちゃん7「の…のだ…」ズルズル

アライちゃん7は、下半身が潰れたまま…上半身だけで地面を這いずっている。

止めをさしてやろう。

俺はアライちゃん7を持ち上げる。

アライちゃん7「の…のぁ…」ジタバタ

そして、電動ドリルのトリガーを引き…

電動ドリル「ヴィイィイィイイイィィィィィィイィィイーーーーーーーーーーン」ギュルルルルルルルルウルルル

アライちゃん7の口を貫いた。

アライちゃん7「ごがぶぅ!?」ブシャアアア

そして電動ドリルは胴体を貫通し、アライちゃん7の肛門から出てきた。

俺はアライちゃん7から手を離す。

アライちゃん7「」グルングルングルングルングルン

口から肛門までドリルで串刺しになったアライちゃん7は、遠心力でピンと尻尾が張られ、扇風機の羽根のように回転した。

で、どうだった佐助?
さっきのチビは。

佐助「フゥー」

おお、完食している。
美味かったのか…。

残りも食いたそうにしてるな。
だが、生は日持ちしないぞ。

俺はアライさん達を厨房へ持っていき、ドッグフードへ加工した。

意図せず俺もアラジビデビューしてしまった。
作る方として。



新しい犬小屋は完成だ。
どうだ、佐助?入ってみろ。

佐助「クゥーン」ハッハッ

尻尾を振って喜んでいる。
気に入ってくれたのだろうか。


まあ、古い犬小屋はもういらないだろう。
明日解体することにしよう。

翌朝。

俺は電動工具を持って、古い犬小屋へ向かった。

犬小屋を解体するためだ。

…そのとき。
俺は違和感を覚えた。


古い犬小屋の前の地面が…
不自然に、少し盛り上がっていたのである。



俺は、一度戻り…
ネイルガンを持って戻ってきた。

つづく

乙です、記念のゴキガイジダンスを
https://www.youtube.com/watch?v=4guEx4kUKn4

>>953
どうもです
珍しく、比較的ダメージ少な目のゴキガイジムーブですね



~???~

コンクリートの壁で区切られた部屋。

その中に20個の檻があり、アライさん達が閉じ込められていた。

檻の前には机、パソコン、謎の機材、ゴミ箱などが置いてある。

アライさん1「のだっ、のだっ」コスリコスリ
アライさん2「なのだー!」コスリコスリ
アライさん3「もうすぐご飯の時間なのだ…」コスリコスリ
アライさん4「たいくつなのだー!外に出たいのだ!」ゴロンゴロン

閉じ込められているアライさん達は暇そうにしている。

アライさん5「はぁーお股擦るの気持ちいいのだぁっ…」コスコスコスコスグチュグチュ
アライさん6「のあっ…指突っ込むともっと気持ちいいのだあぁっ…交尾してるみたいなのだあx」グチュグチュ
アライさん7「はぁぁぁっ…いくのだっ…んああっ!」プシャアァ

数匹のアライさんは、自慰行為にふけっている。

アライさん7「ふははーアライさんの水場をピッカピカにするのだ!」バシャバシャ

アライさん8「ふぅー、喉渇いたのだ。水を飲むのだ」ザバーッゴクゴク

アライさん9「はぁー…」ブリブリ

アライさん10「ウォシュレットきもちいいのだー…」ジャバー

アライさん達が、手を突っ込んで洗ったり、飲用水を汲んだり、排泄物を流しているのは水洗の便器。

これで水遊びをすることだけが、閉じ込められているアライさんの唯一の楽しみである。

理科の先生「さて、今日も始めますか」スタスタ

その部屋へ、以前小学校で理科の先生をやっていた人物…
命乞尾シロウがやってくる。

アライさん1「あー!お前は!最近来た悪い奴なのだぁ!」ガシィ

アライさん1は、鉄格子を両手で握る。

アライさん2「アライさんは知ってるんだぞぉ!お前はアライさん達をたくさん虐める悪い奴なのだ!」フシャー

アライさん2は、露骨に嫌悪の表情を理科の先生へ向ける。

アライさん3「お前は嫌なのだ!痛いことばっかりするのだ!教授のところに行かせるのだぁ!」

理科の先生「ほう…教授ならいいのですか?」

アライさん4「教授はなぁ、偉大なんだぞぉ!楽しい実験をさせてくれるし、頑張ったら褒めたりお菓子をくれるのだ!お前みたいな巨悪とは違うのだぁ!」

理科の先生「…甘々ですねぇ、相変わらず」

アライさん5「そうなのだ!あまあまをくれるのだぁ!美味しいんだぞぉ!」

理科の先生「まあいい、今日は実験をしに来たわけではありません」コツコツ

理科の先生「今日はだれか2人に…ここの外に出て、人命を助けるための役に立って貰いに来たのです」ニッコリ

理科の先生は、満面の笑みで要件を伝える。

理科の先生「誰か2人、外に来てくれませんか?」ニッコリ

アライさん11「お前とは嫌なのだぁ!」

アライさん12「どうせ騙して痛いことするのだ!」フン

アライさん13「教授とだったら一緒に行ってやるのだ!あいつは信用できる奴なのだ!」ムスー

理科の先生「まあいいでしょう…別にあなた方の同意は必要としませんから」スッ

理科の先生は、アライさん達の檻へリモコンを向ける。

アライさん14「ひっ!?い、嫌なのだぁ!」グイグイ

アライさん14は、強化プラスチックの首輪をしきりに引っ張る。

アライさん15「びりびりは!びりびりは嫌なのだぁぁ!」グイグイ

研究員1「…」ザッザッ

研究員2「…」ザッザッ

研究員達が、荷車を持ってやってくる。
これにアライさん達を入れて運ぶつもりなのである。

アライさん1「ま、待つのだ…番号を言うのだ!」

理科の先生「ほう?では、9番と10番。来なさい」

理科の先生は、先程排便と排尿を終えた2匹を名指しする。

アライさん9「い、嫌なのだぁ!」ガシャガシャ

アライさん10「痛いのも苦しいのも嫌なのだぁ!まだ傷が治ってないのだぁ!」ガシャガシャ

理科の先生「やっぱり逆らうのですね」スッ

再びリモコンを向ける。

アライさん9「ひいいぃぃっ!?や、やめるのだ!」ビクビク

アライさん10「もう暴れないから…それを押すなあぁ!」ブルブル

理科の先生「そうですか。分かりました。では、鉄格子から両手を出しなさい」

アライさん9「のだぁ…」スッ

アライさん10「なるべく痛くしないでほしいのだ…教授みたいに優しくしてほしいのだ…」スッ

アライさん2匹は、鉄格子の隙間から、右手を上に、左手を下にして、両手を出す。

研究員1「ロックします」ガチャ

研究員2「ロック完了」ガチャ

そして右手と左手を錠で固定した。

理科の先生「では開けますよ」ガチャ

理科の先生はカードキーを使い、檻の電子ロックを解除した。

研究員達によって檻が開けられる。

アライさん9「の…のだぁ…」ヨタヨタ

アライさん10「のあぁ…」ヨタヨタ

2匹はよたよたと檻から出てくる。

研究員1「乗れ」

アライさん9「のだぁ」スッ

アライさん10「のだぁ…」スッ

2匹のアライさんは、荷車へ乗り込んだ。

研究員2は、がらがらと荷車を押していく。
気持ち急ぎ気味のようだ。

長い廊下を渡り、いくつもの電子ロックをカードキーで解除していく。

研究員は、途中ですれ違った人たちに軽く会釈をしながら、早歩きで荷車を押していく。

研究員2「ここから先は、足もロックします」スッ

アライさん9「のだ」ガチャ

アライさん10「のだぁ」ガチャ

両足も錠で固定された。
走って逃げることはできないであろう。

やがて外へ出て、駐車場へ出る。

アライさん9「わあぁ外なのだぁ!久し振りに見たのだぁ!」ガラガラ

アライさん10「お空が綺麗なのだぁ!」ガラガラ

理科の先生「車へ積みますよ」ガチャ

アライさん達は、装甲車両へ積まれていく。

アライさん9「おい人間!ちょっと待つのだ、もっとお空を見たいのだぁ!」

アライさん10「教授も連れてくるのだぁ!一緒にお喋りしたいのだあぁ!」

理科の先生はアライさんの発言を無視して、トランクを閉めた。

装甲車両はかなりのスピードで走行する。

アライさん9「お外!おっそと!お外なのだぁ!」ピョンピョン

アライさん9は両手両足に錠をかけられているが、芋虫のように体をくねらせ跳ねている。

アライさん10「楽しみなのだぁ!」フリフリフリフリ

アライさん10はメトロノームのように尻尾を振っている。

やがて装甲車両は、病院へ着いた。

ナース1「お待ちしていました!こっちです!」

理科の先生「はい!只今!」ガチャ

アライさん9「のぁ?」

アライさん10「着いたのか?」

研究員1「手術室へ向かいましょう!」ガラガラ

研究員2「2匹持っていきます!」ガラガラ

アライさん9「おっきい建物なのだぁ!」

アライさん10「綺麗なのだぁ、アライさんのお家にしたいのだぁ!」

アライさん達は、荷車で運ばれていく。

~洗浄室~

ナース「こちらで洗浄します」ジャバー

ナースはシャワーでアライさん達を洗い流す。
シャンプーを使って汚れを落としていく。

アライさん9「はぁ~気持ちいいのだぁ…極楽なのだー…」ジャバー

アライさん10「のあああっ!このアワアワ、目にしみるのだああ!」ジャバー

ナースは水を止めた。

アライさん9「ぷるぷるぷる…」ブルブル

アライさん10「はーさっぱりしたのだ」ブルブル

アライさん達は、体を振るわせて毛皮(服)の水を切る。

ナース「ドライヤーで乾かしましょう」ゴワー

アライさん達はドライヤーで乾かされ、アルコールで消毒された。

~手術室~

ナース「着きました!こちらの2匹です!」ガラガラ

アライさん9「なのだー!」
アライさん10「なのだー!」

医師「おお、間に合ったか!施術急ぐぞ!」

手術室の中には…



建設会社社長「」シュコー…シュコー…

プロジェクトリーダー「」シュコー…シュコー…

…2人のフレンズがベッドに横たわり、人工呼吸器や人工透析器、点滴などの生命維持装置に繋がれていた。

彼女達は、株式会社ビープレ建設の重役。

先日起こった事件…
アライさん盗難車両暴走事件で轢かれた被害者である。

ナース「うぅっ、酷い…。内臓がいくつも駄目になってるっ…。眼球まで…」

ナース2「意識はあれから戻りませんが…脳波があるのが救いです」

傷だらけの体は、まるでつぎはぎの死体へ、機械で無理矢理呼吸と心拍をさせているようであった。

アライさん9「なんだこいつは?死んでるのか?」

アライさん10「どうするのだ?アライさんが死に水取ってやればいいのか?」

理科の先生「…リモコン押します」ピッ

アライさん9「のあああぁああああ!?」ビグググッ

アライさん10「いだいのだあああああああ!」ビクーンッ

はた目には突然痙攣したように見えるが、アライさん達には電流が流れている。

一旦ここまで

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