剣士「なんだったんだあいつら…?」 (31)

宿屋の店長「おう?どうした?」

剣士「あ…あぁ、なんか先週国王がさ…」
国王『城の占い師が勇者の誕生を予言した!来週頃に誕生するらしいぞ!』
剣士「…って言ってただろ?」

店長「あー…なんかそんなこと言ってたな。」

剣士「で、その後に続けて」
国王『同時に占い師はその勇者の誕生とともに世界に異変が起こるそうだ。とも言っていた。』

国王『具体的には何かこの世界とは異なる存在が世界各地に神出鬼没に現れるらしい。』

国王『…まぁ下手に刺激すると何が起こるかわからんから接触するときは注意してくれ。』
剣士「…とも言ったが…。」

店長「…ん?何かあったのか?」

剣士「あぁ…それがなぁ…俺がとある街へ行く途中の事だが…。」

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~草原~

剣士「国王はあんなこと言ってたが…どうせたいした事じゃないだろう。たぶん。」

剣士「とりあえずここらで休憩するかな。地図によればあと半分ってところか。」

剣士「…ん?なんか遠くに見えるな…魔物と戦ってるのか?」

剣士「…!?」

剣士「何だアレ…!あんな武器見たことが無いな…。」

剣士「見たところ…爆発する魔法を連射する筒…?」

剣士「…なんか、流れ弾がこっちに来そうだな。俺は急いで街に行くとしようか…。」

~遺跡跡~

剣士「ここまで来れば巻き込まれなくてすむだろう。」

剣士「…近道の為とはいえ、ここを通るのは間違いだったか?」

野盗「キヒヒ…」キョロ…キョロ…

剣士「一応、剣に手を置いておくか…ん?」

???「…。」メラメラ

剣士「なんだアイツ…仮面付けて松明なんか持って、野盗に見つかるだけだろう。」

???「…」ブンブン

剣士「松明を左右に振りながら踊っている…?」

野盗「! 誰だおm」ガシッ

???「動くな。」

野盗「ヒィッ!」

剣士「一瞬で拘束した…!?」

???「…。」キュッ

野盗「」

剣士「気絶した…らしいな。」

???「…。」ザッザッザッ

剣士「!? そこは複数の野盗の巡回ルートと思われる位置…そこで何をする気だ…?」

???「…。」キョロ…キョロ… スッ

剣士「!?」

???「…。」カチッ

剣士「エロ本…!と、何かを置いたな。」

???「…。」スッ…。

剣士「隠れた…。丁度野盗どもが通りかかったな。」

ウオッ! イイモノヲミツケタ! ウホッ!

剣士「やっぱ引っ掛かるんだな…。」

???「…。」カチッ

チュドーン ウギャー! グハァー! ヌワーッ!

剣士「エロ本が爆裂した!?」

???「…。」ザッザッザッ

剣士「何処かへ走って行った…。」

剣士「…俺も行くか。どうやらこの辺りの野盗は皆無力化されているみたいだしな。」

~荒れ地~

剣士「ここさえ抜ければすぐなんだが…」

ドカーン ギィェー! 

剣士「…なんかまた悲鳴が聴こえるな。何だ…。」

ズシーンズシーン

剣士「足音が大きい…ゴーレムか何かか?」

剣士「アレは…!」

剣士「! ゴーレムじゃない。機械…いや、大型の竜か!」

ドギャァァァァァァァア!!

剣士「!しまった!気づかれたか!?」

ドドド

剣士「ちぃっ!」チャキ

ドシュゥゥゥゥゥッ!

剣士「水!?」ガッ

剣士「…いや、酸か!」シュウウウウウ

剣士「剣が溶けてしまったか…逃げきれるか?」

剣士「フラッシュ!」

ピカァァァァァァァ

グガッ!? グァァァァァァァ!

剣士「閃光…目眩ましは出来たか…?」

剣士「追って来ては…いないな。」




剣士「国王の言っていた通り…か。」

剣士「てなわけよ…。」

店長「はぁ…、俺もそんな武器知らんしそんなバケモノは情報すら聞いたこと無いな。」

剣士「つまり奴等は国王の言っていた『異なる存在』だったと。」

店長「ま、そうなるんじゃないか?」

剣士「う~ん…」

剣士「なんだったんだあいつら…?」

なんだよ両手に松明もって踊るからパプワ君と思ったのにがっかりだよ

なんだSARUか

剣士「あ、言い忘れてたがこれから一週間ここに泊まりに来るがいいか?」

店長「おっ、そうかい。宿代はしっかり頂くからな。」

剣士「相変わらず金には貪欲だな。お前。」

店長「こちとら一応商売なんでね。なんでもタダですむと思うなよ。」ハハハ

剣士「ハイハイ。これ宿代前払いな。」チャリ

店長「おい足りてねぇぞ。」

剣士「…チッ、なぜそう思う。」

店長「金貨袋が数グラム軽い。」

剣士「お前の手は秤か何かかよ!?」

~翌日~

店長「よっ。寝心地はどうだった?」

剣士「布団固いんだが。スッゴイ背中と腰が痛い。」

店長「だろうな。」ニヤリ

剣士「原因お前かよ!」

剣士「ったく…後で洞窟行くってのに」

店長「ん?何でだ?」

剣士「金稼ぎ。前のバケモンに溶かされた剣買い換えたんだよ。したら金が殆ど消えた。」

店長「ふーん。」

剣士「あとお前が宿代高く設定してんのが悪い。」

店長「シランガナ」

剣士(#^ω^)

気体

※初日登場者※
1.雷電
正直ブレードで戦ってるほうが読む側に伝わり安かったと思う。反省。
今回の装備はスティンガー。自分がRAY連戦で死にすぎて雷電=スティンガー
と印象に残ってしまった。実際ボス戦は大体スティンガーだけどさ…。
…鳥系魔物との戦いを意識したが魔物にスティンガーは追尾するのか…?

2.SARU
あの敵兵で遊ぶ事が好きなSARU。今回は拘束後気絶させたが本人なら殺っていたと思う。
「火死焼く」も使おうと思っていたが自分想像力不足で書き起こせなかった。また反省。
…自分もよくエロイモアを使ってましたがね笑

3.ギアレックス
イスラ・デル・モンストルオの謎生物。人間パチン虎の素材。
正直アレは今のMHシリーズなら出してもゲームバランス保てそう。
どんな装備が出来るかわからんが笑見た目レールガンのヘビィとか出来るかも。
今回はフラッシュを唱えただけであっさり逃げられる奴に。
ちょっとひど過ぎただろうか…?やっぱり反省。

剣士「じゃ、近くの料理店で飯食ってくる。」

店長「いてらー」

剣士「店長は食うもんあるか?」

店長「あ、じゃあ帰りにパン買ってきてくれよ。ほれ前払い。」チャリ

剣士「了解。」

~40分後~

剣士「パン買ってきたぞー。」

店長「何パンだ?」

剣士「適当にやきそばパン。」

店長「おー、俺の好きなやつ。」

剣士「なら良いが。さてそろそろ予定の時間だな。」

店長「お、洞窟行くのか。ならついでにこれ持ってけ。」

剣士「なんだ?」

店長「破砕の魔石。魔力をこめればおよそ3秒後爆発する。邪魔な岩の除去にでも使えばいいさ。」

剣士「使用回数は5回までか。よし、行ってくる。」

店長「いてらー」

~近場の洞窟~

剣士「道中はとくに何も無かったな。」

剣士「とりあえず暗いから松明を取り出すか。」

剣士「ミニファイア」シュボ

剣士「よし、入ろう。」スタスタ

剣士「電気系魔法で動く吊り足場か?乗れば地下へ行けそうだな。」

剣士「乗るか。」

ガタタン ガタタン ガタタン ガタタン

剣士「よっ…と。」スタッ

テン…テテン…テン…テン

剣士「? なにか聞こえたような…?」

ゴースト「ウ゛ァー」

剣士「おっと…」ザシュ

剣士「この洞窟ってゴーストなんて出てたか…?」

剣士「とりあえず適当な所で売る鉱石取ってすぐ戻るかな。」

…テテンテテン……テッテ…

剣士「また聞こえた…?」

剣士「ちょっと音のする方に行ってみるか。」

ゴースト「ウ゛ァー」

剣士「おっと…」ザシュ

剣士「この洞窟ってゴーストなんて出てたか…?」

剣士「とりあえず適当な所で売る鉱石取ってすぐ戻るかな。」

…テテンテテン……テッテ…

剣士「また聞こえた…?」

剣士「ちょっと音のする方に行ってみるか。」

面白いのにスレタイに恵まれなかったな

あれ、なんか連投になってる?


剣士「この洞窟は巨大蝙蝠が多いけど…」

剣士「フラッシュを唱えるとすぐ落ちるんだよな。視力が凄いらしい。」

剣士「ん?あれは…誰だ?」

ピョン ピョン ピョン

剣士「そこちょっと高いから跳ねると危ないぞー。」

テンテテンテテンテテンテテッテッテ

剣士「あ、この音は…?とりあえずさっきの奴は…。」

シーン

剣士「あの程度の段差で死んだのかよ!?」

パッ

剣士「あ、消えたし。」

剣士「てか外傷無かっただろうに。なぜ死んだし。」

剣士「…この洞窟に誰かが呪いをかけたとかか?」

剣士「というか普通に消えたとか言ったけどなんで死体が消えたんだ!?」

剣士「…さっさと鉱石とって帰るか。」


剣士「お、このツルハシ使えそう。置いてったの誰だろ。」

~1時間後~

剣士「ていっ」カンッ

ガララ
剣士「あ゛」
ガラララララララ
剣士「…ヤバくね?コレ。」
ドドドドドドドド
剣士「天井が崩れたーッ!」

ドガッドガドガドガッ
ドドドドドド

ドシャァァァ


剣士「どうすっかなぁ…。」

剣士「急いで逃げたけど逃げる方向間違えて奥深くに来ちまったし…」

剣士「よりによってここ行き止まりだったし…」

剣士「この部屋狭いな…狭すぎて転移魔方陣も作れなそうだな。」

剣士「? なんか部屋の隅で光った?」

剣士「魔力結晶…ツルハシじゃ削れないな。」

剣士「ツルハシ以外ね…破砕の魔石で壊せるか?」

剣士「…! 破砕の魔石で崩落した岩盤を壊せば出れるんじゃないか!?」

剣士「…あ、でも破砕の魔石って蓄積させた魔力が多いほど爆発が強くなるんだっけか…。」

剣士「俺の魔力じゃ足りないかもしれんな…。」

剣士「そうだ、さっきの魔力結晶の魔力なら足りるか?」

剣士「とりあえずやれるか試すか。」コンッ

剣士「よし、結晶の魔力が移った!」
3
剣士「岩の弱そうなとこにセットして…」
2
剣士「買ったばかりの剣だが仕方ない。こいつで爆風から身を守ろう。」
1
剣士「起爆!」

チュドォォォォォォン

剣士「…よし。大体通れそうだ。でもまだ先は埋まってるな。」

剣士「あの魔力結晶はまだ数回使えそうだな。往復してぶつけるか。」

数分後…

剣士「…よっ。」ガキィン

剣士「まだ道に繋がりそうにないか…。」

剣士「魔石は砕けちまったし…。5回分使いきったが結局道に繋がらなかったものの」

剣士「壁から風の音がするから道には繋がりそうだな。そお…れっ、と。」ガキィン

ガラッ…

剣士「…おぉ?わりと広いスペースに繋がった。風の音の出所は?」

剣士「…天井に隙間が。あれじゃ出れないな。」

剣士「でもこのスペースの広さなら転移魔方陣が作れそうかもしれんな。」

剣士「魔翌力集中…。」

ポウ…

剣士「行き先…城下町の大転移魔方陣。」

パァァァァァァッ…

ずっと声に出して独り言言ってるんだよな剣士

いまさらながら軽く人物紹介。

1.剣士
旅する一般人。王都の友人の宿屋に滞在。洞窟から持ち帰った鉱石や結晶などで生活資金を稼いでいる。
独り言がとても多い。そのため他人からよく「誰と話してんの?」と言われる。
剣の腕は普通。大剣を使用。左手に小盾を装備してはいるが大剣で攻撃を防ぐためほぼ盾は使わない。

2.店長
王都第一宿屋の店長。剣士の友人。他の宿屋からの評価はそれほど良くない。
が、旅人からは悪くない店と言われ旅人はこの宿屋を選ぶ者も多い。
実は店長もそれなりに戦える。防犯用にカウンター下にソードブレイカーを隠している。
(※ソードブレイカー:相手の剣を折れるように背に凹凸がある短剣)

3.国王
王都の4代目国王。民からそれほど期待されてないが原因は前国王。
前国王が民の問題よりも自分の銅像を建てる事を優先してしまっていたため。
ちなみに国王が今の代に移った時にその銅像は二日で解体した。
前国王とは違い、民の事を優先する良き王だが、たまに判断を誤る。

4.占い師
勇者の誕生を予言した占い師。
基本は王都の裏通りで占い屋をしている。
気まぐれに未来を水晶で占ったところ勇者の誕生が映ってしまい王に話した。
実は占い屋では水晶占いではなくタロット占いをしている。

独り言多め系キャラ、抑えますかね。
善処します。



~王都中心街:大魔方陣~

剣士「ふぅ…なんとか戻れたか…。」

剣士(…たまに転移時に持ち物幾つか消えるんだよな…袋の中見とこう。)

剣士(……。)ガサゴソ

剣士「…畜生!」

剣士(一番高値で売れる鉱石だけ半分ぐらいに減ってる!)

剣士「…とりあえず、今売れるのだけでも売っとくかなぁ…。」

剣士(結晶が全く採れてないし鍛冶屋に金属類だけ売ろう…。)

~数分後、宿屋~

ガチャ チリーン
店長「おっ、いらっしゃ…なんだあんたか。」

剣士「…なんだこれ。」

店長「風鈴。誰かドア開けたら気づけるようにつけてみた。」

剣士「…もう秋だろ?」

店長「仕方ないだろ、倉庫にそれくらいしか音の出る物が無かったんだから。」

店長「それに弱い風では揺れないように紙は切ってあるだろ?」

剣士「…ま、いいか。」

店長「…というかやけに遅くなかったか?」

剣士「…まぁ、ちょっとした事故だな。」

店長「ちょっとって…」

剣士「洞窟の天井が崩落した。」

店長「ちょっとどころじゃねぇ!?」

剣士「…とりあえず部屋の鍵くれ。俺は疲れた。」

店長「お…おう。わかった。ほれ。」チャラッ

剣士「…明日はあまり動けないな。疲労がやばい。」

店長「しっかり休みなよ~。」

※2日目登場者※
スペランカー
未だに人気の貧弱冒険者。自分が友人宅で初プレイしたら1分でガメオベラ。
その後友人はゴール付近で操作ミスしてガメオベラしたから売ったらしい。
スペランカー[先生]も出そうかと思ったが止めた。てか諦めた。

※2日目登場者※
スペランカー
未だに人気の貧弱冒険者。自分が友人宅で初プレイしたら1分でガメオベラ。
その後友人はゴール付近で操作ミスしてガメオベラしたから売ったらしい。
スペランカー[先生]も出そうかと思ったが止めた。てか諦めた。

また連投扱いか!チクショウ!

~3日目~

オーイ

剣士(…ん?)

オーイ イナイノカー?

剣士「あぁ、すまん。まだ寝てた。」

剣士(まだ疲れ取れねぇ…。)

剣士「どうした?」
ガチャ

店長「この宿の他の旅人が良いもんくれたんでな。」

店長「今のあんたにいい物だ。一枚やるよ。」ホレ

剣士「…これは?」

店長「自然回復の魔符だ。」

剣士「…これ、都市防衛隊の壁役が使う奴か。でもなんでこれが俺にいいんだ?」

剣士「使っても傷を自動で癒し続けるだけだろう?俺は今大きな怪我はしてないが…。」

店長「そりゃ普通に使えばそうだろうよ。ただな、これは使うんじゃなくて持ってるだけでいい。」

剣士「どういうことだ?」

店長「疲労回復効果があるんだとよ。魔符そのものに。」

店長「なんでも常に魔府自体が微量の命の力を放出してるとか。」

店長「それが微量すぎて傷の治癒は出来ないけど疲れを和らげる程度の効果を発揮してるらしい。」

剣士「あぁ、なるほど。」

店長「ま、いざとなれば魔翌力入れて回復効果出してもいいけどな。」

店長「何度か使うと勝手に消えるけどな。」

剣士「わかった。ありがとな。」

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