【けものフレンズ】ミミズク「ハカセ、早くシャワーを浴びてくるのです」 (18)

アリツカゲラのろっじ

コノハ「…………………」グスッ

ミミズク「ハカセ、泣いてないで早くするです」

ミミズク「我々長が集会に遅れてしまっては皆に示しがつかないのです」

コノハ「……………よくそんな事が言えるのですね助手……」

ミミズク「?」

コノハ「昨晩……」

コノハ「あんな事を私にしておいて…」グスッ

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ミミズク「あんな事……とは?」

コノハ「……………」グスッ

ミミズク「ハカセ、泣いていてはわからないのです、あんな事とはなんのことですか?」グイッ

コノハ「や、やめるです!助手!」ドッ

ミミズク「…………………」

コノハ「………それを私の口から言わせる気なのですか……?」

ミミズク「ええ、私は賢いですが、ハカセが言う"あんな事"とはなんの事かまったく見当もつかないので」

コノハ「…………助手はいじわるなのです…」

コノハ「だ、だからその………」ゴニョゴニョ

ミミズク「ハカセ、何を言っているのかまったく聞こえないのです」

ミミズク「もっと高らかに大きな声でお願いしたいのです」

コノハ「!?」

コノハ「だ、だから!その!」

コノハ「昨晩、助手が!いやがる私のクチに!無理矢理あんな物をちょいした話なのです!!////」

ミミズク「あ~、その話ですか…」ニヤニヤ

コノハ「そうです!わかってる癖に言わせるなです!/////」

ミミズク「で、ソレに何か問題が?」

コノハ「!?」

コノハ「そ、そんな言い方………」ガクッ

コノハ「…………ハジメテだったのに」グスッ

ミミズク「…………………」

ミミズク「ハカセ」グイッ

コノハ「や、やめるです助手…ち、近いのです……」ビクビク

ミミズク「その件について一つ言わせて頂きたいのですが……」

コノハ「……………?」

ミミズク「………先に私を誘ってきたのはハカセの方なのですよね?」

コノハ「!?」

コノハ「な、なにを……」ドキドキ

ミミズク「………厭らしくおクチから涎を垂らして……」サワッ

コノハ「……そ、そんな事……」

ミミズク「潤んだ瞳で私を誘ってきた」サワサワ

ミミズク「それはハカセの方ですよね?」ギュッ

コノハ「わ、私はそんなつもりは…」

ミミズク「……私はとても鮮明に昨晩の出来事を覚えているのですよ?」

ミミズク「私は賢いので」

コノハ「うぅ……/////」

ミミズク「昨晩のハカセ……ヒーヒー言っててとても可愛かったです」クスッ

コノハ「//////」カーッ

コノハ「もう助手とは口をきいてやらないのです!」プイッ

ミミズク「ハカセ、ひょっとしておこですか?おこなのですか?」

コノハ「激おこなのです」グルン

ミミズク「この程度でおことは……やはりハカセはお子さまなのです」ハァ

コノハ「……な!?」カチン

コノハ「わ、私はハカセなのですよ!賢いのです!助手!もっと私を敬うのです!」

ミミズク「………………」

ミミズク「道具の使い方も知らないお子さまハカセを敬うなんて……無理な話なのです」ヤレヤレ

ハカセ「!?」

ハカセ「し、知らない訳ではないのです……!アレはただ上手く使えないだけなのですぅ!」

ミミズク「………私は上手くアレを使えたのですが?」

コノハ「っ……………!!」

ミミズク「私は賢いので道具の使い方を練習したのです」

ミミズク「一人で」

ミミズク「ハカセの事を想いながら…です」

コノハ「へ、平然とそういう事を言うのはやめるです!/////」

ミミズク「私はオトナなので」

ミミズク「……むむ……?」ピクン

コノハ「い、いきなりどうしたのですか助手!?」ビクッ

ミミズク「……ハカセ、何処かにジャパリまんを隠しているのですね?」

コノハ「ジャパリまん……?なんの話なのですか?」

ミミズク「……まだ嘘をつくのですか…」バッ

コノハ「きゃっ」ドサッ

ミミズク「ジャパリまん捜索開始なのです」モゾモゾ

コノハ「ふ、服の中に手を……なにしてるのですか助手ぅー!!」

ミミズク「!」

ミミズク「やはりジャパリまんを隠してあったのですねハカセ」ニヤッ

コノハ「……………」グスッ

ミミズク「………ふむ、小さいですが食べ頃の大きさなのです」モゾモゾ

コノハ「や、やめるですー!助手ー!」

ミミズク「………嘘をつく悪い子にはお仕置きをしなくてはならないのです」

コノハ「な、なにを……」ビクビク

ミミズク「ハカセのジャパリまん、頂くのです」ハムッ

コノハ「!!!?」

ミミズク「……ふむ、小さいですが美味しいのです」ハムハム

コノハ「イヤァァァァ!!

コノハ「やめるです!」ドンッ

ミミズク「…………あっ!」ドサッ

コノハ「…………………う~~!」クルッ

ミミズク「……ハカセ、何処へ行くのですか?」

コノハ「………我々は今この時をもって解散なのです……」

コノハ「………助手の事なんか……もう知らないのです!」プイッ

ミミズク「…………そうですか……」

コノハ「さよならです、助手」スタスタ

ミミズク「………………」

ミミズク「………ハカセ」

コノハ「なんなのですか?もう止めても無駄ですよ?」プンプン

ミミズク「……いえ…賢いハカセなら知ってると思うのですが………」

コノハ「?」

ミミズク「………ワシミミズクの補食対象には……アフリカオオコノハズクも入っている………のです」ボソッ

コノハ「!?」ビクッ

コノハ「だ、だからなんなのですか!我々はもうフレンズになった身……そんなの関係な…………」

ミミズク「………そうですね、関係ないかもしれないのです……ただ………」

コノハ「な、なんですか?」ビクビク

ミミズク「ワシミミズクの補食対象となる弱くてポンコツなハカセが……」

ミミズク「私の縄張りから出た瞬間に……」

ミミズク「ちょいちょいっと」

ミミズク「がぶり」

ミミズク「なんてならなければよいですね?」ニコッ

コノハ「ヒィィィィィ」シュッ

ミミズク(シュッとなったハカセも可愛いのです)

コノハ「………………」クルリ

ミミズク「考え直したのですかハカセ?賢明な判断なのです」

ミミズク「やはりハカセは賢いのです」

コノハ「………シャワーを…浴びてくるのです……」

ミミズク「!」

コノハ「…………この…身体の汚れを落としたいですから………」

ミミズク「………………」



シャワールーム

ジャアアア

コノハ(助手………信頼してたのに…大好きだったのに………)ゴシゴシ

ジャアアア

コノハ(汚されたのです……)ゴシゴシ

ジャアアア

コノハ「うぅ……汚いのです…」ゴシゴシ

ジャアアア

コノハ「……………落ちないのです……」ゴシゴシ

ジャアアア

コノハ「………汚れが………落ちないのです……」グスッ

ジャアアア

……………………

………

ガチャッ

ミミズク「!」

コノハ「助手ー!あがったのです!」ツルーン ペターン

ミミズク「……随分長いシャワーだったのですねハカセ」

コノハ「なかなかしつこい汚れだったので仕方ないのです!」

コノハ「でも……私の賢さにかかればあんな汚れは………」ツルーン ペターン

ミミズク「そうですか、ならば早く服を着てくださいです。その姿はまったく賢く見えないのです」

コノハ「むぅ!」プクー

ミミズク「ハカセがぐずぐずしているせいで時間が押しているのです、このままでは皆に示しがつかないのです」

ミミズク「我々は長なので」

コノハ「………そんな事より…私のジャパリまんを返すのです!」

ミミズク「………ジャパリまんは既に私の胃袋の中なのです」

ミミズク「あの小ささでは当然ですね」

コノハ「他人の持ち物を盗るのはいけない事なのです!」

ミミズク「ハカセ…ジャパリパークの掟は弱肉強食……強ければ生き……弱ければ死………なのです」

コノハ「なっ……!?」

ミミズク「だいたい……私に黙ってジャパリまんを隠し持っていたハカセが悪いのです」プクー

コノハ(助手……怒っているのです……)

コノハ「………そもそも…我々が遅くなったのは助手のせいなのです!」

ミミズク「?」

コノハ「助手が……昨晩、私が苦手だと言うのに激辛カレーを無理矢理私の口に押し込むから……」

ミミズク「……スプーンもまともに使えずにモタモタカレーを食べているハカセを見ていたらイライラしたのでつい……」

コノハ「お陰で服や体にカレーをぶちまけて大惨事なのです!」

ミミズク「もう汚れはとれたのでいいではないですか」

ミミズク「そもそも………激辛カレーを食べたいと言ったのはハカセの方なのです」

コノハ「美味しいものを食べてこその人生なのです」

ミミズク「……………辛いものを食べて泣き出す、スプーンもまともに使えない」

ミミズク「ハカセはやはりお子さまなのです」ハァ

コノハ「けものですもの 大目に見てね」

ミミズク「…………そういえばかばんが今度"ちきんカレー"なるものを作ってくれると言っていましたね」

コノハ「"ちきんカレー"とはいったいどのようなものなのですか………?」

コノハ「……美味しいものを食べてこその人生!"ちきんカレー"楽しみなのですね!」キラキラ

ミミズク「ですね。我々は賢いので」

ミミズク「ハカセ、とりあえず早く服を着てください。皆が待っていますので」

コノハ「……………………」ツルーン ペターン

コノハ「………助手、私はお腹が空いたのです」

ミミズク「は?」

コノハ「今から一緒にショクジにするのです」

ミミズク「ですがハカセ、皆が待って…」

コノハ「あんなポンコツ共は待たせておけばいいのです」

ミミズク「………ですが……」

コノハ「………そうですよね、助手は私のジャパリまんを食べたからお腹は空いていないのですね?」

ミミズク「…………わかったです……」

コノハ「決まりなのです」ニコッ

コノハ「お腹が空きすぎてさっきからおクチの涎が止まらないのです」

ミミズク「……………」

ミミズク「ハカセ……お食事にするならせめて服を着て………」

コノハ「……ふむ…この部屋…なかなかショクジに適した物が揃っているのです…やりますね、アリツカゲラ」

コノハ「例えばこれなのです」ヒョイ

ミミズク「それは………かばん?」

コノハ「本で見た事があるのです、これは"ランドセル"という物なのです」

ミミズク「ランドセル…聞いた事があります……確か"学校"というものに通う時に使うとか………」

ミミズク「ですがそれと食事になんの関係が………」ハッ

ミミズク「そ、そういえば"学校"には給食というものが存在するとか!」

コノハ「………………」

ミミズク「この"ランドセル"を背負う事により"学校"の"給食"気分を味わう…さすがはハカセ……賢いのです!」キラキラ

コノハ「………私はグルメなので」

ミミズク「ハカセ、この棒のような物は?」ヒョイッ

ミミズク「なにやらスイッチのようなものがついているようですが………」

コノハ「助手!それは迂闊に触ると危険なのです!」

ミミズク「!」ビクッ

コノハ「…………助手、それもショクジに必要なものなのです」

ミミズク「き、危険な物なのにですか………?」

コノハ「使い方を間違えなければ危険はないのです」

コノハ「後で使い方を教えてあげるのです」

ミミズク「そ、そうですか……やはりハカセは賢いのです!」

コノハ「当然なのです」

ミミズク「しかしアリツカゲラ……何故このような一歩間違えれば危険な物まで部屋に……」

コノハ「まったくですね。アリツカゲラの癖にとんだメスブタです」

コノハ「では助手、この部屋にあるものは追々説明するとして……」

コノハ「とりあえずはショクジにするのです。我々はグルメなので」

ミミズク「そうですねハカセ、食事にしましょう。我々はグルメなので」

ミミズク「それはそうとハカセ、服を着て………」

コノハ「いただきますなのです!」

ミミズク「……ハカセ、食事はまだ来ていないのですよ?」クスッ



ハカセと助手は今日もなかよし




おわり

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