【艦これ】貴女「安価で生き残る」【安価・コンマ】 (210)


・艦これの百合SSです
・完全な見切り発車です
>>1はのんびり鎮守府の丙提督のため、未着任の艦娘が多いです。キャラ崩壊あります
・嫁艦が病んだりえろいことしたりしてても大丈夫な方だけお読みください
・深海棲艦との戦闘描写は一切ありません
・ふたなり、エロ、グロもありかもしれません


このスレは、安価とコンマで鎮守府の一員である「貴女」を作成・操作し、鎮守府で五日間生き残るというものです。
一日3フェイズ(朝、昼、夕)で五日間生き残ることがクリア条件ですが、その前に3回死んだらその「貴女」はゲームオーバーです。
基本的に、コンマは1の位によって判定をします。
数字が1に近ければ結果としては悪く、逆に9に近ければ良い結果になります。
しかし、特殊判定の0は、あらゆる補正を受けません。

例えば、
コンマ:8 補正:2  →  結果:9 となりますし、
コンマ:0 補正:3  →  結果:0 となります。


それでは、貴女に確固たる人格を与えてあげましょう。
貴女は提督?それとも艦娘?
↓下1

艦娘


貴女は『艦娘』、鎮守府の一員です……。
艤装を身に纏えば、海上で華麗に戦う力を手にすることができます。
また、実在し且つ現在艦娘として顕現していない軍艦である可能性もあるでしょう。
次は、貴女の艦種です。
艦娘として戦う、貴女は一体どんな戦い方をするのでしょうか?
↓下1のコンマ1の位にて判定
1~2:駆逐艦
3~4:軽巡
5~6:重巡
7~8:戦艦
  9:正規空母・軽空母・装甲空母
  0:特殊判定

なは


貴女の艦種は、水雷戦隊を指揮し、駆逐艦を率いる『軽巡洋艦』です……。
それでは、貴女の姉妹艦についてお尋ねします。
貴女は何型ですか?(例:金剛型、陽炎型など)
↓下1
(貴女型だと姉妹のいないぼっち艦です)

長良


貴女は対潜に優れ、軽巡の中でも優秀な『長良型』です……。
貴女という姉妹が増えたことにより、姉妹の番号にも変化があったかもしれませんね。
貴女は長良型の何番目の艦娘になるのでしょうか?今存在する艦娘を比較対象にして、具体的にお答えください
↓下1
(例:夕雲型の夕雲と巻雲の間、陽炎型の末っ子、など)

名取と由良の間


貴女は『長良型』の、今艦娘として顕現している艦娘の中では『四番艦』にあたります……。
それでは、これで貴女のキャラメイクは最後になります。
ずばり、貴女は、どのような艦娘なのでしょうか?
↓下1から下3までお好きなようにお答えください。
(例:甘いものが好きで人懐っこい、夜戦が大好きで夜になると川内と一緒に騒いでいる、など)

爽やか明るい敬語キャラ

ドーナツがめっちゃ好き

ややS。戦いになるとドSになる。


初代貴女
・貴女は鎮守府の一『艦娘』を務める
・貴女は水雷戦隊を指揮し、駆逐艦を纏め上げる『軽巡洋艦』である
・貴女は『長良型の四番艦』だ
・貴女は『常に敬語を使い、爽やかで明るい雰囲気の人物』だ
・貴女は『ドーナツを心から愛している』
・貴女は『戦場では非常に好戦的で、平時でもその片鱗が見える』時がある

この貴女で五日間を始めますか?
↓下1
1.はい
2.いいえ

1


以上でキャラメイクを終了します……。
導入を書くので、少々お待ちください。


スレの流れ
①キャラメイク
②ゲーム開始
 朝・昼・夕の3フェイズで一日が終わり、それを5日間続けるため、15ターン生き延びることが出来ればゲームクリアとなり、エンディングに向かうことが出来ます。
 1.行動決定
 2.交流相手決定
 3.初期好感度判定
 4.コミュ発生による感情判定
といった形を予定しています。
最終的にはハイライトがない虚ろな瞳で追い掛けてくる艦娘達にぶっ殺されるのを楽しみつつ、艦娘と仲良くなっていく感じにしたいと思っていますが、とりあえずは1人目貴女が終わってから色々と修正していきます。

また、艦娘を一気に出しても捌き切れないのが目に見えていますので、艦隊に編成できる6人を基準として
貴女が提督である場合→艦娘6人登場
貴女が艦娘である場合→6人から貴女を引いて、艦娘5人登場
といった形にしようと思います。

安価ssはもとより、ss自体書くのが初めてなものですから、色々と至らない点もあると思います。
ご指導、ご鞭撻、よろしくです。

きたい


―――――――――――
――――――
―――


いつもと同じ平和な朝、いつもと同じメニューの朝食を食べながら、いつもと同じことを考える。

―――「やっぱり、朝はドーナツですよね」

しかし、自分の常識は艦娘の非常識、というやつらしい。
妹の阿武隈には体脂肪を心配されて腹の肉を抓まれてしまった。

口の中に広がる甘い砂糖を、最後にブラックコーヒーですっきりさせる。
コーヒーはあまり得意ではないが、ドーナツと一緒ならば話は別だ。
コーヒーの苦みは、口の中をリセットしてくれる。
そうしたらまた、次のドーナツを新鮮な感覚で楽しめるというものだ。


姉達とお揃いのノースリーブの制服を身に纏った貴女は、ふと食堂の窓から外を見る。
波一つない、穏やかな海。
……ここ最近は深海棲艦も現れず、出撃は全くと言っていいほどなかった。
艤装の管理は決して怠らないように姉から言いつけられているため、いつでも抜錨は可能だが……。

「それでも、ここまで出撃がないと、少し暇ですねぇ」

「平和なのは良いことだけど、だからと言ってドーナツの食べ過ぎで太ったりしないでよね。運動しなさい、運動」

右隣に座る、姉の一人である五十鈴に軽く窘められるが、「そこは抜かりないですよ」としたり顔で笑う貴女。

「私、最近アイオワさんと1on1のバスケしてるんです。ドーナツの1個や2個で―――」

その言葉を遮るのはすぐ下の妹だった。

「姉さんが食べてるのは1個や2個じゃないと思うけど」

うっ。由良の言葉に間違いはない。確かに、バスケの後には毎回ドーナツの山をアイオワと分けていた。
この追撃はまずい。
いつもの流れだとこの後に来るのは―――。

「貴女……最近走り込みしてる姿見てないんだけど、ちゃんとトレーニングしてるの?」

ほら来た。
真向いに座っている長良にそう言われ、貴女は素早く席を立つ。
どうもうちの姉妹達は体育会系の色が強い。
少しでもサボっているような素振りを見せたが最後だ。
きっと丸三日はトレーニングに付き合わされるだろう。


「あ、私用事を思い出しました」

「貴女ちゃん、ドーナツしか朝ごはん食べてないけど良いの?」

「えぇ、提督に呼び出されていたので、急いで行かないとですから」

「こらっ、逃げるな!」などと聞こえる長女の言葉を背に、足早に食堂を後にする。

いつもと同じ平和な朝、いつもと同じメニューの朝食、いつもと同じ姉妹達。

けれど、今日この時から、貴女の世界は確かに少しずつ歪み始めていた。



―――
――――――
―――――――――――

―――――――――――


導入は以上です。
本日は1日目の朝パートまでやって終わりとしたいと思います。
基本的には毎日7時ぐらいから始めるつもりですが、無理な場合は先に一言断わっておくつもりです。
明日も多分この時間から再開です。


一日目・朝

「……ふぅ、長良姉さんのトレーニング中毒には困ったものですね」

食堂を出て、廊下を少し歩いてから足を止めた貴女。

以前、あまりにもドーナツを食べ過ぎている貴女を心配した名取が、長良に貴女の生活の改善を頼んだことがあった。
食事の栄養バランスまで徹底的に管理され、訓練とはまた別に朝晩の走り込みや筋トレ……。

貴女も艦娘である以上、運動は決して苦手ではないが、人に強制されるものと自発的にやるものではモチベーションが違うというものだ。
出来ればもう二度とあんなのはごめんだ。
姉の前ではドーナツの食べ過ぎには気を付けよう。

「でも、最近本当に出撃がないから手持無沙汰なんですよね……。今日も非番ですし」

うーん、と首を傾げながら行く当てもなくうろうろと歩き始める。
出撃もなければ遠征や訓練も特にない。
さて、今日は一体何をしようか。
↓下1
1.誰かと遊ぼう
2.部屋でゴロゴロしていよう
3.トレーニングに励もう
4.ドーナツを作ろう

やっぱり長良型なんですねぇ


長良型の部屋に戻り、一人姿見の前に立つ。
姉妹達はまだ食堂なのか、部屋には貴女一人だった。

三人の姉と同じ、ノースリーブのセーラー服。
地味ではあるが、それでも海軍らしさが際立つセーラー服は結構貴女のお気に入りでもあった。

「…………」

鏡の中の自分をまじまじと眺め、露出した二の腕とオーバーニーソックスに覆われた太腿を特に見詰める。

「…………」

決して太ってはいない筈だ。
例え毎日ほぼ毎食にカロリーの塊のようなドーナツを食べているとはいえ、決して、絶対に、太ってはいない筈だ。
他にもっとやばい食生活の人だっていっぱいいるし、貴女は軽巡らしく食べる量もそこまで多い訳ではない。
だから、そう、決して太ってはいない筈なのだ。
しかし、特に鍛えられている長良の身体と比べると……。

「…………なんとなく、ですが、今日はちょっと走り込みでもしたい気分ですかね。なんとなく、ですけど。えぇ、どうせ暇ですから」

誰に言い訳しているのか、そう小さく呟くと、貴女はジャージに着替え、艦娘寮の外へと出て行った。

一日目・朝
交流相手は?(コミュが発生する艦娘の制限:残り5)
↓下1

島風


一日目・朝
交流相手は『島風』

島風の初期好感度は?

初期好感度判定(艦種や経歴によって補正あり)
↓下1のコンマ1の位にて判定
1~3:貴女とは普通に親しい間柄。友人とも言えるし、なにかあったら頼れる。
4~6:大の仲良し。だが、最近貴女を見る視線が怪しい気がするかもしれない。
7~9:出来れば二人きりにはなりたくない。本能が逃げろと言っている。
  0:特殊判定


コミュが発生しました。
『島風』の情報が更新されました

島風
・初期好感度:3 「駆けっこしよう!」
・駆逐艦島風型一番艦
・自分の速さに絶対の自信を持っていて、駆けっこをしたがる
・貴女とは普通に親しい間柄であり、よく話している姿が見られる


「あれ、島風ちゃんじゃないですか」

島風「オッ?貴女さん、今からどっか行くの?」

寮の扉を閉めると、扉のすぐ目の前にいた島風の姿が目に入った。
露出が多い、いつもの制服姿で連装砲ちゃんと戯れていた彼女は、貴女に気付くとこちらに駆け寄ってくる。

「えぇ、今日は非番ですし、最近は出撃もなくて暇ですから。少しは身体を動かそうと思って、走り込みに」

島風「走るのね!私も行く!」

「それじゃあ一緒に行きましょうか。私の速さじゃ途中で置いて行かれちゃうかもしれませんけど」

貴女がそう言えば、島風は大袈裟なジェスチャーで肩を竦める。
元々髪色が日本人離れしているのも相俟って、まるで欧米人のようだ。

島風「仕方ないなぁ。じゃあ原速で走ってあげるから、貴女さんは最大戦速でついて来てよね!」

「はいはい、お手柔らかにお願いしますね」


↓下1のコンマ1の位にて感情判定(初期好感度補正:+1)
1~5:仲の良い友達
6~9:意識し始める
  0:特殊判定

ぜかまし

撃ち抜いたァ!

まさかこのタイミングで0が出ると思ってなかった

↓下1のコンマ1の位にて感情判定
1~3:庇護の対象「島風が守ってあげるから!」
4~6:想い人
7~9:盲目の愛
  0:特殊判定


島風「貴女さんおっそーい!そんなんじゃ島風には追い付けないよ!」

「っは、ぁ……っ!ふぅー、はぁ……さ、流石、早いですね……長良型も、さ、35ノットはあるんですけど……!」

貴女のジャージが汗でびしょ濡れになってもまだ、島風は少し頬を赤くする程度だった。
汗一つ流さないでぴょんぴょんと数メートル前で飛び跳ねている少女と打って変わって、貴女は息も絶え絶えという様子だ。
その場で崩れるように座り込む貴女に、島風は駆け寄ってきてこう返す。

島風「でも長良さんは結構ついて来れるよ?」

「な、長良姉さんは走り込みお化けですから…はーっ……。苦しい……」

島風「……大丈夫?」

「なんとか……ありがとうございます」

さすさすと背中を擦られながらなんとか息を整えようとする。
軽巡としては、駆逐艦に負けるのはなんとも情けない話だが、そもそも貴女と島風では速力が違う。
貴女は全速力で1時間近くぶっ通しで走っていたわけだが、島風的にはそれこそランニング感覚だ。

島風「ちょっと食堂で水もらってくるね」

「すみません……お願いします」


「……ここまで体力が落ちていたとは、流石にまずいですね」

あまりにも平和ボケが過ぎたのだろうか。
そうふらつく頭で自己反省。

島風「水もらって来たよー。あとタオル」

「ありがとうございます。すみません、タオルまで借りちゃって」

島風「いいって。駆逐艦が勝手に軽巡の人達の部屋に入れないもん」

ペットボトルとハンドタオルを手渡され、貴女はそれに素直に甘えた。
連装砲ちゃんのワンポイントが入ったタオルは島風の手作りなのだろうか。

島風「貴女さんってば遅いのね。あんなんじゃ一生島風には勝てないよ?」

「島風ちゃんが早すぎるんですよ」

島風「へっへーん。まぁ、島風の速さに誰も勝てないのは仕方ないけどね!」

そこまで発達していない胸を大きく張る島風の頭をポンポンと軽く撫でる。
長良型は貴女より下の妹達も(基本的には)しっかりしているので、こういった子どもらしい艦娘との交流は貴女にとって新鮮だ。


「島風ちゃん、良ければこれからもたまに走り込みに付き合ってくれませんか?」

島風「えっ、良いの!?」

貴女が深い意図もなくそう言えば、島風は大きく反応する。
予想以上の食い付きに少し驚く貴女。

「姉さん達に頼んだらそれこそ食事制限とかまでやらされますし、かと言って妹に頼むのも少し恥ずかしくて……。ダメでしょうか?」

誰かと一緒にやった方が楽しいし、遣り甲斐があると思うんです。
貴女の言葉に、島風は大きく頭を振った。

島風「全然大丈夫!!いつでも良いから、声かけて!」

「そ、そうですか……ありがとうございます」


島風「…………」

貴女と別れた後、島風は一人自室に籠っていた。
姉妹艦のいない島風は、駆逐艦としては破格の待遇である個室を設けられている。
他の駆逐艦はもとより、巡洋艦からも羨ましがられる個室だが、島風自身は自分の私物しかない寂しく狭いこの部屋はあまり好きではない。

島風「また、一緒に走ってくれるって……えへへ……」

―――――
―――



『島風ちゃんには勝てないよね』

『駆けっこ?どうせ島風ちゃんが勝つじゃない』

『島風ちゃんは駆逐艦の中でも特別だし……』



―――
―――――

島風「貴女さん、遅いのに……また走ろうって言ってくれた……」

瞳を潤ませ、恍惚とした表情。
島風は腕に抱いた連装砲ちゃんのワンポイントが入ったタオルを強く抱きしめた。

島風「次はいつかなぁ……。今日のお昼とかかなぁ……早く来ないかなぁ……」


一日目・朝終了

こんな感じで進めていきます。

盲目の愛が付いた艦娘が増えるほど、生命の危機が近付きます。
一方、庇護の対象が付いた艦娘は危険人物から貴女を守ろうとしてくれます。
五日目の夕が終わった時点での艦娘との関係によってエンディングが変わっていく予定です。

それでは、今日はこんな感じで終わりにしたいと思います。
質問やご意見がありましたらどんどんお願い致します。


この形式は今まで見たことないので期待

おつおつ
今後が楽しみ

45分から再開したいと思います


一日目・昼

とても興奮した様子の島風と別れた貴女は、昼の予定を決めあぐねていた。

全力疾走に近い走り込みで掻いた汗を流したい。
しかし、お昼も食べてしまいたい。
そもそも、昼もこのままトレーニングを続けるつもりなら、今シャワーを浴びても無駄になってしまう。

息もすっかり落ち着いて正常な思考が戻り、貴女はふぬと顎に手をやる。
非番というのもやることがないものだ。
この後の予定はどうしたものだろう。
↓下1

1.シャワーを浴びる
2.昼食を済ませる
3.トレーニングを続ける
4.ドーナツを作る

1


「へくちっ」

小さく、貴女がくしゃみをした。
汗で濡れたジャージが肌に不快に纏わりつき、体温を奪っていく。

「今日はもうかなり走ったし、十分ですよね」

うんうんと頷きながら、自分を納得させる貴女。
今日のトレーニングはここまでにして、シャワーを浴びよう。

なにより、年頃の女の子としては、汗臭いままで鎮守府内を歩き回りたくなかった。


再び部屋に戻り、代えの制服を手に大浴場へと向かう。
入渠施設も兼ねた浴場は、200人近くいる艦娘寮のものであることを踏まえてもかなり広い。
昼間で、かつ最近は出撃も控えめだったことから、人気は少ないだろう。

大浴場を一人占めできるかもしれない、貴女は少し浮足立っていた。

一日目・昼
交流相手は?(コミュが発生する艦娘の制限:残り4)
↓下1

秋津洲


一日目・昼
交流相手は『秋津洲』

秋津洲の初期好感度は?

初期好感度判定(艦種や経歴によって補正あり)
↓下1のコンマ1の位にて判定
1~3:貴女とは普通に親しい間柄。友人とも言えるし、なにかあったら頼れる。
4~6:大の仲良し。だが、最近貴女を見る視線が怪しい気がするかもしれない。
7~9:出来れば二人きりにはなりたくない。本能が逃げろと言っている。
  0:特殊判定


コミュが発生しました。
『秋津洲』の情報が更新されました

秋津洲
・初期好感度:7 
・水上機母艦秋津洲型一番艦
・戦闘は苦手だが、女子力が高く、よく厨房にいる姿が見掛けられている
・貴女にやたらと懐いているが、貴女自身には避けられ気味


ガラッ。
音を立てて大浴場の扉を開けると、1人だけいた先客が、貴女の方に視線を向ける。

秋津洲「貴女!この時間にお風呂なんて珍しいかも?」

水上機母艦の秋津洲だった。
鎮守府の中でも古参の方である貴女に比べて、比較的最近着任した彼女。
身体を洗っていた最中なのだろう、ボディソープの泡を纏った彼女は、自分の隣のシャワーを軽く叩いて貴女を呼び寄せる。

「こんにちは。そういう秋津洲さんこそ、まだお昼ですよ」

秋津洲「あたしは演習帰りよ。演習用のペイント弾があっちこっちに着いちゃってベッタベタだったかも!」

秋津洲の隣にバスチェアを置いて座れば、秋津洲は貴女にそう返す。
なるほど、と貴女。
演習用のペイント弾は、勿論実弾と違って殺傷能力はないが、一度服や肌に着くと落とすのに時間が掛かる。
それも乾けば乾くほど落としにくくなるのだから、演習直後に風呂も入りたくなるというものだろう。


「はぁぁ……良いお湯ですね……」

秋津洲「生き返るかもぉ……」

湯船に浸かり、二人は揃って溜息を吐いた。
この広い大浴場。
折角二人しかいないのだから、広々と使えばいいものを、何故か秋津洲はそれこそ肌が触れるほど近く、貴女の隣にいる。

秋津洲「貴女は訓練かなにか?」

「……走り込みしていたんです。最近は遠征も出撃もなくて、暇だったので」

貴女の顔を覗き込み、尋ねてくる彼女。
少し距離を取るように移動しながら返す貴女。

秋津洲「ふーん……それって、体重とか体型とか脂肪とか、そういうのとは関係ないの?」

「ん゛んっ!」

ぎくり。
図星を突かれ、焦る貴女に秋津洲は悪戯な笑みを浮かべる。

秋津洲「最近、貴女ちょっと肉付き良くなったかも?長良と比べたらぷにぷによ」

「長良姉さんは軽巡の中でも筋肉ついてますから!比べないでください!」

↓下1のコンマ1の位にて感情判定(初期好感度補正:+3)
1~5:庇護の対象
6~7:想い人
8~9:盲目の愛
  0:特殊判定

にゃあ


秋津洲「それでも軽巡としてこのお肉はちょっとやばいかも~」

秋津洲はそう茶化しながら、貴女の二の腕をつつく。
それに負けじと貴女も秋津洲の無防備な腹を抓んだ。

「そう言う秋津洲さんだって柔らかいじゃないですかっ」

秋津洲「あ、あたしは後方支援がメインだし!前線で戦うタイプじゃないから仕方ないかも!」

きゃいきゃい騒ぐ艦娘二人。
貴女と秋津洲はしばらく姦しくお互いの弱点を突つき合っていた。


肌が熱で赤く染まって来た頃、秋津洲は浴槽から上がり、貴女に言った。

秋津洲「あたしはそろそろ出るかも。貴女は?」

「ここを独り占めできる機会もそうはないですから。もう少し浸かってから上がろうと思います」

秋津洲「それじゃあお先ね」

秋津洲は浴場の扉から出て行った。
最後までその距離感は崩れることがなかったが、これでようやくリラックスできる。


秋津洲「……こっちが、さっき貴女が着てた方かも?」

脱衣所。
浴場とは扉一枚を隔てた隣の部屋である。

秋津洲と、貴女。
服を入れておくための棚は二人分のスペースが埋まっている。

貴女が使用している棚には、先程まで貴女が着ていたジャージと、そしてこれから貴女が着る長良型の制服。
どちらも几帳面に畳まれており、一見どちらが使用済みのものかは区別がつかなかった。

しかし、触れてみればジャージの方は微かに汗の湿気を吸っているのが分かる。
秋津洲は、貴女のジャージを手に取り、浴場へと繋がる扉を見た。

秋津洲「…………」

貴女が出てくる気配はない。
また、廊下へと繋がる扉も、人が来る気配はない。

それを確認し、最後に一つ、大きく息を吐くと、

秋津洲は、ジャージを自分の顔に押し当て、深く、深く息を吸った。


秋津洲「ふぅー♥はーっあっ♥はぁ……!」

まるでそれを通してしか呼吸が出来ないかのように、秋津洲はそれの匂いを嗅ぐ。
貴女の匂いが、肺いっぱいに広がることで得られる快感。
声が辺りに響かないように、貴女に気付かれないように、秋津洲は憑りつかれたかのごとく深く呼吸を繰り返す。

いつ貴女が浴場から出てくるかも分からない、その焦燥と不安も、今の彼女にとってはスパイスにしか成り得ない。


―――――
―――


「はぁ……気持ち良かった」

浴場から上がり、脱衣所で着替える貴女。
お風呂上りはやっぱりドーナツと牛乳ですよね!なんて誰に言っているのか分からない呟き。
この後なんのドーナツを食べようか、とウキウキしながら貴女はジャージを洗濯籠に入れて、

「……? 私、こんな畳み方しましたっけ?」

なんとなしに、そう首を傾げた。

「……気のせい、ですよね」


一日目・昼終了

ちなみに、初期好感度設定で特殊判定を出すと、貴女の経歴が複雑なことになる感じにしようと思っています。
例えば、>>49のコンマが特殊判定だった場合、

・実は貴女と秋津洲は元々姉妹艦になる予定だったんだよ!
・実は秋津洲のせいで軍艦時代の貴女は沈んだんだよ!
・実は秋津洲の素体と貴女の素体は姉妹だったんだよ!

とかを案として考えていました


ちょっと明日は早い時間から予定があるので、今日はここまで。
繰り返しますが、SS初心者のため、分からない点や出来ていない点が多いと思います。
改善点やご意見はどんどんくださると助かります。

それでは今日はここで中止。おやすみなさい。

おつおつ

本日は纏まった時間が取れないため、休ませていただきます。
次回、再開するときはまたご報告します。

了解

面白いな
これは期待

期待

やるじゃん

よいぞ…

週末の資格試験の勉強のため、今週は中々纏まった時間が取れなさそうです…
息抜きも兼ねて、人がいるようでしたら今日の7時ぐらいから始めたいと思います。

了解

いいよ!こいよ!

待ってます

それでは再開します。


一日目・夕

「うーん?」

由良「姉さん、どうかしたの?」

「制服から嗅ぎ慣れない匂いがするんですよね…洗剤や私の匂いとも違う感じの」

夕食は、由良・阿武隈・鬼怒の妹たちとの共食だった。
くんくんと鼻を鳴らしながら自分の制服を嗅ぐ貴女に、首を傾げる由良。
長良型の洗濯物は基本的に由良が片付けてくれる。
筋トレや走り込みが理由で大量に出る洗い物を干している時の由良は、戦場では見れないほどイキイキしているとかいないとか。

由良「本当に?昨日干した時はお天気だったんだけどなぁ……。もう一回お洗濯、する?」

「いや、大丈夫です。生乾きということではないですし、嫌な臭いでもないですから」

鬼怒「隙ありぃ!」

二人の会話に割り込むような形で、鬼怒が貴女の唐揚げに箸を伸ばす。
しかし、そこは一応姉である貴女。
鬼怒の右手を軽く叩いて「人のおかずに手を出すなんて、はしたないですよ」と一言注意。

阿武隈「……そんなにいっぱいのドーナツ抱えてる貴女姉も大概じゃ……」

「ドーナツは別腹って言うでしょう?」

「言わないよぉ!」なんて言う妹の言葉に無視を決め込む。
姉が相手ならともかく、妹には結構貴女は強いのだ。


↓下1

1.夜の散歩に行く
2.トレーニングを再開する
3.ドーナツを作る
4.その他(自由安価)

3


「ご馳走様でした」

空になった大皿。
大量にあったドーナツは全て貴女の身体に収まってしまった。
ドーナツだけに絞るなら、貴女は戦艦や正規空母よりも多く食べるのかもしれない。

由良「……お腹、壊さないようにね?」

「言ったでしょう、私は普通の食事用とドーナツ用とで胃を二つ持っているんですよ」

阿武隈「いや明らかに人の倍以上食べてると思うんですけど…」

呆れたように、いや、もしくはうんざりしたように呟く妹たち。
見ているだけでも満腹になりそうな量を毎日のように見せられているとこうもなる。

鬼怒「というか、貴女姉のドーナツってどこから調達してるの?間宮さんとこにもドーナツって置いてないよね」

「え?基本的に全部自分で作ってますよ。材料は間宮さんにもらってますけど」

阿武隈「あの量を全部!?」

けろっとした表情で貴女は返す。

「えぇ、今から明日の分を作るつもりです。あなた達も食べますか?味には自信がありますよ」

一日目・夕
交流相手は?(コミュが発生する艦娘の制限:残り3)
↓下1

山風


一日目・夕
交流相手は『山風』

山風の初期好感度は?

初期好感度判定(艦種や経歴によって補正あり)
↓下1のコンマ1の位にて判定
1~3:貴女とは普通に親しい間柄。友人とも言えるし、なにかあったら頼れる。
4~6:大の仲良し。だが、最近貴女を見る視線が怪しい気がするかもしれない。
7~9:出来れば二人きりにはなりたくない。本能が逃げろと言っている。
  0:特殊判定

はい

はい


コミュが発生しました。
『山風』の情報が更新されました

山風
・初期好感度:5
・白露型駆逐艦八番艦
・色々と言い淀んだり、噛んだりすることが多い艦娘
・軽巡の中でも貴女には心を開いている様子だが、最近は少し度が過ぎている気がしなくもない

貴女がママになるんだよ!


「三人とも苦笑いして部屋に戻ってしまいました……折角作ってあげようと言うのに、残念です」

食堂とはまた別、趣味で料理をする艦娘のために設けられたキッチンは、人気もあまりなく、穏やかなものだった。
そしてその調理台で生地を捏ねながらため息を吐く貴女。
慣れた手つきで調理を進めていけば、見知った駆逐艦が一人、かぶりつきでその様子を見ていることに気付く。

山風「…………」

「こんばんは、山風さん」

髪を結った大きなリボンを揺らしながら、顔だけを調理台から出して貴女の手つきを眺めている山風がいた。

山風「ん………こんばん、は」

「ここでは山風さんとよく会いますね。見てて面白いですか?」

ボウルの中で粉とバターが混ざり合い、一つの塊に姿を変えていく。
それをしげしげと見詰める山風はどこか楽し気な雰囲気を纏っていた。
貴女がそう聞くと、小さく頷く彼女。
白露型は、比較的新しい艦だからか駆逐艦の中でも発育が良い。
例に漏れずに大人びている彼女は、しかし子どものようにはしゃいでいるように見える。


山風「あたし、お菓子作りとか……したことない、から…楽しい」

「ドーナツ作りは奥が深くて楽しいですよ。山風さんもやってみます?」

山風「え……いい、の?」

材料ならたくさんあるので、と貴女。
新しいボウルを用意して、山風にエプロンを手渡す。
戸惑った様子だった彼女も、少しの間の後、調理の準備を始めた。

―――――
―――


山風「これでいいの…?」

「そうそう。生地が滑らかになるまで捏ねてくださいね」

山風「ん……結構、力が要る…のね」

「捏ねずに作るドーナツもあるんですけどね、やっぱりドーナツと言えば捏ねて揚げるものですから」

ぐにぐにと山風は生地を捏ねる。
貴女が先程まで捏ねていた生地は先に発酵させている最中だ。

山風「初めての感触……最初はベタベタしてたのに、ツルツルしてる……変、なの」


「作って楽しい、食べて美味しい。ドーナツって素晴らしいですよね……」

山風「んっしょ……ねぇ、これで、どう?」

「はい、これで十分だと思いますよ。後は霧吹きをして少し発酵させましょう」

山風の作った生地に、貴女が軽く霧吹きを掛けてラップで包んでいく。
その様子の一つ一つにも山風は感心するかのようにキラキラとした瞳を向けていた。

「発酵させた後、生地を分けてまた発酵させて…最後に揚げたら完成ですね」

山風「へぇー……」

↓下1のコンマ1の位にて感情判定(初期好感度補正:+2)
1~3:仲の良い友達
4~6:意識し始める
7~9:想い人
  0:特殊判定


「とりあえずプレーンではありますが出来ました!」

山風「こんなに沢山……食べきれない、よ?」

目前に出来上がったドーナツの山。
チョコやハニーグレーズでの味付けをしていないため、全てプレーンのままではあるが、それでも出来立てのドーナツの匂いは食欲をそそるものだった。

「結構お腹に入るものですよ?さぁ、どうぞ」

一つ、ひょいと山風の口元へと差し出せば、彼女はおずおずと口を開いた。

山風「あ、む」

「どうですか?」

もぐもぐ。まるでリスのように口いっぱいに頬張る山風。
小さく喉を鳴らして飲み込めば、彼女は花の咲くような笑顔を見せる。
年相応の、子どもらしい表情だった。

山風「美味しい……!こ、こんなに美味しいドーナツ、初めて食べた……」

「山風さんが作ったんですよ、頑張りましたね」

貴女が山風の頭を撫でながら褒めると、山風は頭を振ってそれを否定した。

山風「貴女が教えてくれたから……。あり、ありがとっ…」


一日目終了。

情報が更新されました。

島風
・初期好感度:3
・駆逐艦島風型一番艦
・自分の速さに絶対の自信を持っていて、駆けっこをしたがる
・貴女とは普通に親しい間柄であり、よく話している姿が見られる
・島風は貴女に『盲目の愛』を向けている

秋津洲
・初期好感度:7 
・水上機母艦秋津洲型一番艦
・戦闘は苦手だが、女子力が高く、よく厨房にいる姿が見掛けられている
・貴女にやたらと懐いているが、貴女自身には避けられ気味
・秋津洲は貴女に『盲目の愛』を向けている
・匂いフェチである

山風
・初期好感度:5
・駆逐艦白露型八番艦
・色々と言い淀んだり、噛んだりすることが多い艦娘
・軽巡の中でも貴女には心を開いている様子だが、最近は少し度が過ぎている気がしなくもない
・貴女は山風の『想い人』だ


本日はここまでです。
次の更新は来週以降になると思います。
思っていたより多くの方から関心を寄せていただいているようで感無量です。
ちなみに山風・鬼怒はうちの鎮守府にいないので正確なキャラが分かってないんですが、これで大丈夫でしょうか。

キャラはおーけーです

おつおつ

乙乙

おつー
無理なく続けて下さい

乙ー

再開は来週…と言ったな?あれは嘘だ

ということで今回の試験合格は諦めたので今日の7時から再開します

ういうい

それでは再開します


二日目・朝

「んー……」

ぱき、ぱき。
貴女が背を伸ばせば、小気味良い音が鳴る。
窓の外の海は今日も穏やかだ。

とりあえず寝起きのドーナツを一つ、部屋に備え付けの冷蔵庫から出して食べながら、今日の予定を考えようか。
そう冷蔵庫に伸ばした手を、横からの別の手に軽く叩かれる。

五十鈴「ちょっと、貴女ってば。食べるなら歯を磨いてからにしなさい」

「……はい」

↓下1
1.誰かと遊ぼう
2.部屋でゴロゴロしていよう
3.トレーニングに励もう
4.ドーナツを作ろう

3

起き抜けドーナツは草


長良「あっ、ねぇ貴女、島風ちゃんに走り込みで負けたって本当?」

朝食の最中、ふと長良がそんな言葉を掛けて来た。
げ、と艦娘がしてはいけないような苦虫を踏み潰した顔をする貴女。
長良の言葉に、先程まで和気藹々と雑談をしていた姉妹全員の瞳が貴女に向けられる。

「…………誰から聞いたんですか」

長良「島風ちゃん。なんかスキップしながら独り言言ってたよ」

「……………」

五十鈴「駆逐艦に負けたの?」

「…………島風ちゃんと私とじゃ、最大速度が違いますから」

名取「…でもそれって海上の話だよね?」

「…………最近出撃がなくて体力も落ちていましたし」

由良「島風さんもそうだと思うけど」

「………………」

鬼怒「軽巡としてどうなのさ、それ」

「………………」

阿武隈「貴女姉ぇ……」

「…………鍛えます、はい」

二日目・朝
交流相手は?(コミュが発生する艦娘の制限:残り2)
↓下1

望月

二日目・朝
交流相手は『望月』

望月の初期好感度は?

初期好感度判定(艦種や経歴によって補正あり)
↓下1のコンマ1の位にて判定
1~3:貴女とは普通に親しい間柄。友人とも言えるし、なにかあったら頼れる。
4~6:大の仲良し。だが、最近貴女を見る視線が怪しい気がするかもしれない。
7~9:出来れば二人きりにはなりたくない。本能が逃げろと言っている。
  0:特殊判定

コミュが発生しました。
『望月』の情報が更新されました

望月
・初期好感度:9
・睦月型駆逐艦十一番艦
・面倒臭がりかつ出不精なので、多くの軽巡の手を焼かせている
・貴女の言うことには素直に従うため、貴女はよく説得を要請される

もっちー9か……いよいよやばそう


寮の周りを走って、また駆逐艦に負けたりするのも嫌だったので、貴女は寮内にあるトレーニングルームに向かった。

いつもなら腕力自慢の戦艦達が多くいる空間だったが、演習でもあるのだろうか、今日は人っ子一人いない。
とりあえず体力づくりからだと、ルームランナーを起動し、トレーニングを始める貴女。

姉妹からの怒りを買わないように、そして軽巡としての威厳を保てるように、貴女が体力をつけるまであといかほどか。


―――――
―――



「うわっ、こんな朝っぱらからランニングとか……流石軽巡サマは大変だねぇ」

そんな言葉と共に、望月は突然現れた。
うんざりしたように溜息を吐いた望月は、ランニングを続ける貴女の近くまで歩み寄り、ニヤニヤと笑みを浮かべている。

「…っは、なにかっ、用、ですかっ」

貴女の息は大きく乱れ、身体に張り付いたトレーニング用の小さめのシャツには汗が滲んでいた。
望月が、ルームランナーのハンドル部分に肘を突く。
トレーニングルームに制服姿で現れた彼女は、勿論トレーニングを目的としているわけではないのだろう。
荒くなった息で用件を尋ねる貴女に、笑みを崩さずに帰す望月。

「あー、別になんでもないから。気にしないで続けて」


「…………」

走る貴女をなにも言わずに見つめる望月と、
笑う望月になにも言わずに足を進める貴女。

部屋にはただ、貴女の荒い息遣いと、ルームランナーのモーター音だけが響く。

「…………あのっ」

そのまま十分ほど静寂が続いただろうか。
無言の中向けられる視線に耐えられず、とうとう貴女が口火を切った。
「んー?」と首を傾げる望月に貴女が言う。

「そんな、見られるとっ、やりにくい、ん、ですけど……っ」

「いやー、気にしないでって。ほらほら続けて続けて」

「…いや、っはぁ…ですから」

貴女が抗議しても、望月は笑みを崩さず、そして間近での見学を止めることをしない。
結局のところ、貴女は諦めて体力が尽きる最後まで走り続けたのだった。

↓下1のコンマ1の位にて感情判定(初期好感度補正:+3)
1~5:庇護の対象
6~7:想い人
8~9:盲目の愛
  0:特殊判定



はい


「っはー……っ、ふ……」

用意していたタオルで汗を拭う貴女。
望月はそれに「終わり?」と声を掛ける。

「えぇ、もうお昼になりますし…」

望月「んぁー?あー…ホントだ、もうそんな時間か」

「……あの、結局望月さんはなにしに来たんですか?ずっと私が走ってるのを見てただけですし、制服ですし…」

望月「いーのいーの。あたしのことなんか気にしないでってば」

「はぁ、そうですか……」

「じゃあお先失礼しますね」ペコリと一礼してから、貴女はトレーニングルームを後にした。
結局貴女の後にトレーニングルームに来てから、望月は着替えることもトレーニングもせず、ずっと笑みを浮かべながら貴女を見詰めているだけであった。


―――――
―――


阿武隈「あっ!望月ちゃん、こんなところにいた!もうっ、遠征だから集まってって言ったじゃない!」

望月「んー?あー…遠征ねぇ……だるいなぁ…パスしてもいい?」

阿武隈「駄目に決まってるでしょ!」

望月「今日は今一気分が乗らないんだよねぇ…」

阿武隈「望月ちゃんの気分が乗らないなんていつものことでしょ?」

望月「いやまぁそうなんだけどさぁ……」

ぐだぐだと言葉を続けながら遠征を嫌がる望月。

阿武隈「今日は貴女姉抜きでも言うこと聞いてもらうんだから!」

望月「……なに?今日は貴女のこと呼ばないの?」

阿武隈「そうよ。我が儘言っても駄目だからね」

望月「……んー、いいよ、じゃあ行こうか、遠征」

阿武隈「今日こそあたし一人の力で……って、え?」

望月「ほら、どしたの?さっさと行こうよ」


阿武隈「え、あ、うん……どうしたの急に?」

望月「別にー…ただ、なんとなくそんな気分ってだけ」

望月(貴女が来ないんじゃ、ぐずってても意味ないしね)


二日目・朝終了

もっちーって何考えてるか分からない感じの病み方が似合う気がします。

まだ早いですが、今日はここまで。
お付き合いいただきありがとうございました。

乙ー

おつおつ

初代キャラメイク、良い仕事してるよな
地の文に合ってる

試験は案の定ボロボロでした。

人がいるようでしたら、本日10時ぐらいから再開します。

はい

はーい

うい
どんまい

虚ろな目をしたドーナツ職人を増やすよー

それでは再開します

うい

間に合った!


二日目・昼

「阿武隈は演習、姉さん達と鬼怒は自主トレ、由良は洗濯……今日は久しぶり一人での食事になりそうですねぇ」

トレーニングの後、軽くシャワーを浴びた貴女は濡れた髪もそのままに、部屋で一人ごちる。
阿武隈の私物であるファッション誌をパラパラと適当に捲ってみるが、どれも桁を一つ間違えているのではないかと錯覚してしまう額だ。
普段ほとんど外出をしない艦娘は、流行に疎いというものも少なくはない。

「こんな値段じゃおいそれとは買えないですし、読んでても意味ないですね」

貴女もその例外ではなく、頭が痛くなりそうな金額にさっさと本を閉じてしまった。
けれどはた、と思い返して、自分の衣装棚を開いて見る貴女。
なぜだか以前よりも物が少なくなっている気がしないでもない。

「…………私ってこんなに服持ってませんでしたっけ?」

うーん。首を傾げて思い返す。
洗濯は主に由良がしてくれているので、畳んだ状態で渡された洗濯物を棚に入れるぐらいしか貴女はしない。
もしかしたら、ダメージがひどかったり、色移りしてしまったりした衣服は由良が処分してくれたのだろうか。

「由良なら一言声を掛けてくれそうなものですが……」

後で聞いてみましょうか、貴女はそう結論付けた。
服は暇があるときに買いに行けばいい。


「たまには一人ご飯もいいですねー。急いで食べたりする必要もないですし、のんびりできますし…」

本日のAランチに舌鼓を打ちながら、何の気なしに呟く貴女。
いつもは食事は姉妹達と済ませているが、一人も一人で気が楽で良いものだ。
なにより、ドーナツをいくら食べても怒られないのがいい。
姉妹達……特に姉は貴女の食生活にも細かく口を出してくる。
鬼のいぬ間になんとやら、これぞ好機とばかりに貴女は大量のドーナツに思いを巡らせていた。

↓下1
1.誰かと遊ぼう
2.部屋でゴロゴロしていよう
3.トレーニングに励もう
4.ドーナツを作ろう
5.その他(自由安価)

2


「んー……昨日今日とトレーニング続けてますし、午後はちょっとぐらい休んでもいいですよね」

貴女はそうぼやいて、閉じたファッション誌を再び眺め始めた。
朝から走りっぱなしだったんだから、少しは休んでもばちは当たらないだろう。
例え姉達は朝から午後までトレーニングを続けていたとしても。
努力とは人と比べるものではないのだから。

「あ、これこの前金剛さんが着てた服…え!?こ、こんなに高いんですかあれ!?」

先輩方の私服の値段に目を瞠る貴女。
流石、鎮守府の花形である戦艦の艦娘は、ファッションに関してもかなり敏感なようだ。
こんな金額は軽巡である貴女にはとても払えるものではないだろう。

ほーとか、へーとか、感嘆な声を上げながら読み進めていく。
手の中の雑誌が中ごろまで進むと、とんとんと、部屋の扉がノックされた。

二日目・昼
交流相手は?(コミュが発生する艦娘の制限:残り1)
↓下1

鳥海

二日目・昼
交流相手は『鳥海』

鳥海の初期好感度は?

初期好感度判定(艦種や経歴によって補正あり)
↓下1のコンマ1の位にて判定
1~3:貴女とは普通に親しい間柄。友人とも言えるし、なにかあったら頼れる。
4~6:大の仲良し。だが、最近貴女を見る視線が怪しい気がするかもしれない。
7~9:出来れば二人きりにはなりたくない。本能が逃げろと言っている。
  0:特殊判定

二日目・昼
交流相手は『鳥海』

鳥海の初期好感度は?

初期好感度判定(艦種や経歴によって補正あり)
↓下1のコンマ1の位にて判定
1~3:貴女とは普通に親しい間柄。友人とも言えるし、なにかあったら頼れる。
4~6:大の仲良し。だが、最近貴女を見る視線が怪しい気がするかもしれない。
7~9:出来れば二人きりにはなりたくない。本能が逃げろと言っている。
  0:特殊判定

どうかな

連投失礼しました
このレスの↓下1のコンマの1の位にて判定です

コミュが発生しました。
『鳥海』の情報が更新されました

鳥海
・初期好感度:7
・高雄型重巡四番艦
・知的な雰囲気を醸し出しているが、その実重巡の中でもかなり火力の高い艦娘
・貴女にとっては、色々と気にかけてくれる良い先輩のはずだが…?


部屋の扉を開ければ、そこに立っていたのは貴女の先輩でもある鳥海だった。
貴女の姿を見た彼女はにっこりと笑みを浮かべて「こんにちは」と挨拶する。
突然の来訪に驚きながらも、貴女がそれに返せば、眼鏡の奥の瞳の喜色を更に強める鳥海。

「どうかされましたか、先輩?」

鳥海「一緒に間宮さんのところでお茶しないかと思って、今日は私も姉妹艦がいないから」

「本当ですか?ちょうど暇してたんです、是非ご一緒させてください!」

ただ部屋でゴロゴロしているだけの最中の誘い。
それも重巡の先輩からの言葉とあっては、貴女も断るはずがない。
二つ返事で頷いた貴女は、身支度もそこそこにすぐに鳥海と共に長良型の部屋を後にした。

今日はここまで。
次は鳥海とのコミュから再開します。

私が狙っていたこととは言え、皆やばい好感度の艦娘ばっかりですね。

おつー
構わんもっとやれ

おつ

ここのラブ勢は男を玩具にするタイプかな

お疲れ様です。
本日は夜7時ごろから始めたいと思います。

やったぜ。

それでは本日もはりきって参りましょー

おー


昼時だからか、間宮は非番の艦娘で混雑していた。
賑やかな店内。貴女は鳥海と空いている席に座り、雑談を交えながらメニューを眺める。
いつもだったら3時のおやつはドーナツと決めているが、生憎間宮にドーナツは置いていない。
それなら無難にアイスにでもしようか。いや、羊羹も捨て難いし……。
うんうん唸る貴女を見てくすりと笑う鳥海。

「す、すみません、すぐ決めますから」

鳥海「あっ、急かしてるわけじゃないわ。ゆっくり決めて?」

見れば鳥海は既に注文するものを決めているのか、メニューを閉じて机に伏せていた。
指を組み、ニコニコと微笑みながら貴女の表情を見詰める彼女。
少しばかり居心地が悪くて、貴女は座りが悪くなってしまう。
じっと向けられる視線が気恥ずかしく、貴女は逸らすように視線をメニューへ向ける。

鳥海「ねぇ、貴女」

不意に鳥海が貴女を呼ぶ。

「はい?先輩、なんですか?」

↓下1のコンマ1の位にて感情判定(初期好感度補正:+3)
1~5:庇護の対象
6~7:想い人
8~9:盲目の愛
  0:特殊判定


鳥海「最近トレーニングし始めたって聞いたけど」

「……えぇ、まぁ。ちょっと、色々と気になるので」

主に体重とか体型とか軽巡としての威厳とかそういうものが。
流石にそんなこと、人には言えないけれど。

鳥海「そう。ずっと非番じゃ身体も鈍ってしまうものね」

注文を聞きに来た間宮にメニューを伝える鳥海。
貴女も慌ててメニューに再び目を向ける。
鳥海は間宮スペシャルにしたようだった。

鳥海「次は私も誘って?」

「え?鳥海先輩をですか?」

やっぱりここは私も間宮スペシャルにしておこう。
間宮に「私も同じもので」と一言発してから、貴女は鳥海に向き直った。

「私なんかのトレーニングじゃ先輩には退屈かもしれませんけど……」

鳥海「あら、そんなことないわ。きっとお互いに良い刺激になると思うの」


「そうですね…機会があったら、是非お願いします」

鳥海「えぇ。約束だからね?」

花を散らしたような笑顔になる鳥海に、トレーニングメニューを増やすことを考える。
言わずもがな、先輩に情けないところを見せたくないからである。

―――
――


「それで、その時阿武隈が……っあ、もうこんな時間ですね」

鳥海「本当ね。そろそろ戻りましょうか」

少しずつ日が沈みゆく時間。
長居してしまったと、二人は間宮を出ることにした。
会計は鳥海が二人分払ってくれた。
「そんなに甘えるわけには」と言う貴女から有無を言わさず伝票を奪った鳥海。

「すみません、ご馳走様でした」

寮の廊下を歩きながら、貴女が鳥海に礼を言う。
鳥海はそれに先程のような笑みを浮かべて返した。

鳥海「いいのよ、先輩なんだから」

「先輩この前もそう言って払ってくれたじゃないですか」

鳥海「そうだった?……じゃあお礼にまた私とお茶してくれればいいから」

「……それもこの前言ってました」

鳥海「ふふっ」



島風
・初期好感度:3
・駆逐艦島風型一番艦
・自分の速さに絶対の自信を持っていて、駆けっこをしたがる
・貴女とは普通に親しい間柄であり、よく話している姿が見られる
・島風は貴女に『盲目の愛』を向けている

秋津洲
・初期好感度:7 
・水上機母艦秋津洲型一番艦
・戦闘は苦手だが、女子力が高く、よく厨房にいる姿が見掛けられている
・貴女にやたらと懐いているが、貴女自身には避けられ気味
・秋津洲は貴女に『盲目の愛』を向けている
・匂いフェチである

山風
・初期好感度:5
・駆逐艦白露型八番艦
・色々と言い淀んだり、噛んだりすることが多い艦娘
・軽巡の中でも貴女には心を開いている様子だが、最近は少し度が過ぎている気がしなくもない
・貴女は山風の『想い人』だ

望月
・初期好感度:9
・睦月型駆逐艦十一番艦
・面倒臭がりかつ出不精なので、多くの軽巡の手を焼かせている
・貴女の言うことには素直に従うため、貴女はよく説得を要請される
・望月は貴女に『盲目の愛』を向けている

鳥海
・初期好感度:7
・高雄型重巡四番艦
・知的な雰囲気を醸し出しているが、その実重巡の中でもかなり火力の高い艦娘
・貴女にとっては、色々と気にかけてくれる良い先輩のはずだが…?
・貴女は鳥海の『想い人』だ


二日目・昼終了。
これで当初予定していた5人の艦娘が出そろいました。

ここから先はこの5人の中からコミュを取る相手を選んでいく感じになります。
現段階までで、なにか質問やご意見、改善点などございますか?

今んとこ大丈夫かな

今回はなかったけど艦娘の場合姉妹艦(今回なら長良型)選ぶのはアリ?

>>156
勿論ありです。
というか、同じ艦種なら初期好感度に+1、姉妹艦なら+2の補正をつける予定です。

どうもです

その他、貴女のキャラメイク時の性格決めに関してはある程度細かくてもあたし的にはオッケーです。
あまりにも細かくて、書きにくいようだったら再安価だったり安価下だったり対応します。

それでは本日は一旦ここで終了します。
ご意見ありましたらいつでもどうぞ。

乙です

乙乙

最近少し立て込んでいて纏まった時間を取れないのが申し訳ないです…
今日の9時半ぐらいから再開予定です。

了解

再開したいと思います。
人いますかね?

はい

うい

丿


二日目・夕

「~♪」

満面の喜色を顔に浮かべながら、一つ、また一つとドーナツを揚げていく。
クリーム色だった生地が、膨らみを帯びて狐色へと変化していく様を見詰める貴女は、実に上機嫌だ。
鼻歌まで歌っている。ちなみに選曲は加賀岬である。

由良「あ、貴女姉さん」

13個目のドーナツが揚がった辺りで、キッチンへとひょいと由良が顔を出す。
料理をしに来た、と言うよりは貴女を呼びに来た、と言う感じだろうか。
貴女の姿を確認した彼女は、長いポニーテールを揺らして歩み寄ってくる。

「あら、由良。私のドーナツをつまみ食いでもしに来ましたか?」

由良「違うわよ。洗濯物畳んでおいたからって言いに…………またこんなに食べるの?」

「えぇ、まぁ。お一つどうぞ」

呆れを通り越して諦めの表情を浮かべる由良。
そんな彼女のお小言を遮るため、比較的粗熱が取れただろうドーナツを一つ、貴方は由良の口へ押し込む。
出来たてのドーナツは口内を火傷しそうなほどに熱いが、だからこそ美味しい。

由良「…………姉さんって、本当にドーナツ作りが上手よね」

「それはそうでしょう。なんて言ったって私が作ったものですから!」


「……あれ?由良、私がお願いした洗濯物の量、こんなに少なかったですか?」

長良型の部屋に由良と、そして大量のドーナツと共に戻った貴女。
そして目前には綺麗に畳まれた洗濯物。
由良の几帳面で綺麗好きな性格がよく分かるそれは、けれど貴女には違和感を抱かせた。

由良に頼んでおいた洗濯物の量よりも、明らかに少ない。

主に下着類がなくなっているような気がして止まないのだ。

由良「え?干しておいた分はそれで全部なんだけど……他の人の洗濯物と混ざっちゃったのか、な?」

「うーん……?」

由良「ごめんね?後で他の姉妹にも聞いてみるから」

「自分のものと違う下着が紛れてたらすぐに気付くでしょうから、大丈夫ですよ」

両手を合わせて謝る妹にはそうは言ったが、それでも貴女の頭には疑問符が浮かぶばかりだった。
……明日にでも、下着を買いに行く必要があるかもしれないな。


↓下1
1.誰かと遊ぼう
2.部屋でゴロゴロしていよう
3.トレーニングに励もう
4.ドーナツを作ろう
5.その他(自由安価)

1


「五十鈴姉さんの世話焼きにも困ったものです」

大量のドーナツの乗った大皿を抱えて、貴女が廊下をトボトボ歩く。
あの後、トレーニングから帰って来た姉達はドーナツの山を見てぎょっとした顔で「それ一人で食べきるつもり?」と貴女に尋ねて来た。
満面の笑顔で肯定した貴女に、五十鈴はせめて誰かと分けるように注意。
それならと姉達を分けようとしたわけだが、トレーニング直後にそんなカロリーの塊食べれないと拒否されてしまい、
貴女はドーナツを分けに人を探し歩いているわけである。

トレーニング直後だからこそ甘いものを食べるべきなのに……。


二日目・夕
交流相手は?
↓下1

1.島風
2.秋津洲
3.山風
4.望月
5.鳥海

3


二日目・夕
交流相手は『山風』


「あ」

山風「あ」

ばったり。
そんな擬音が相応しい様子で、二人は廊下で出くわした。
いつもの制服姿の山風は、なにやら手に可愛らしいデザインの紙袋を持っている。

「丁度良かった。山風さん、良かったら――」

山風「あ、あの、貴女…さん。こ、これ――」

これ幸いと貴女が山風に声を掛けるのと、彼女が口を開くのはほぼ同時だった。

「「ドーナツ作ったんですけど、食べてくれませんか?」」

今日はここまで。
ちまちま更新で申し訳ないです。

おつおつ

最近一気に冷え込んで、大分辛い季節になってきましたね。
>>1も風邪を引きました。

今日も人がいるようなら九時半頃から再開します。

体に気をつけてね

備え

了解

それでは再開します。
なんか貴女作成以降はあんまり安価を上手く使えてないような気がしてきました。

うい


「分けるはずが、増えちゃいましたね」

「うん……」

もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ。
ひたすらに食べて、食べて、食べ続ける。

二つの皿にこんもりと盛られたドーナツは二人(というか主に貴女)の口へと姿を消していく。
ドーナツ作りには一家言あった貴女だが、中々どうして山風のドーナツも良いものだった。
飽きが来ないようにと様々なトッピングがされたドーナツは見た目も食欲をそそるもので、作り手の気遣いというものが窺える。

「こんなところ姉さん達に見られたらそれはもう怒られそうです」

からから笑いながら貴女が言う。
それに身を小さくしながら、山風は小さく謝罪の言葉を発した。


「その……ごめんなさい」

「え?いやいや、謝ることはないですよ」

「だって……タイミング、悪かったし」

いかにも申し訳ないと言わんばかりに眉尻を下げる山風。
それに慌てて貴女はフォローを入れる。
偶然の出来事に笑っただけなのに、後輩を泣かせてしまうことになっては大変だ。

「私がドーナツ関連で姉さん達に怒られるなんていつものことですよ!」

「……それは、どうかと思うけど」

実際いつものことなんだから仕方がない。
多少の怠け癖はあれど、長良型の名に恥じず、貴女はそれなりに優秀だ。
部下である駆逐艦の面倒もよく見る、教本に出てくるような軽巡だろう。
それでも、そんな貴女でも、ことドーナツになると話は別だ。
貴女とドーナツという二つの存在が近付き合えば、重巡には呆れられ、駆逐艦は苦笑を浮かべる。
ドーナツの食べ過ぎで姉妹達から怒られる、なんて今まで海域に出撃した回数よりも多いだろう。


「ドーナツはあればあるだけ良いんです。姉さん達にどれほど怒られようと、こればっかりは止められません」

もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ。
喋りながらも、ドーナツを食べ進める手は止まらない。

「それにしても山風さん、お上手ですね。これが二回目とは思えないくらいですよ?」

「良かった……。あの後、一人でも作ってみたくて、頑張った……から」

貴女がドーナツを手に取る度に、「えっとね……、それは生地にチョコを入れて……」とか「それは揚げないで、オーブンで焼いたの……」とか解説を入れる山風。
その様子が母親に褒められたくて一生懸命に話す子どものようで、なんだか少し微笑ましい。

↓下1のコンマ1の位にて感情判定
1~5:想い人
6~7:庇護の対象
8~9:盲目の愛
  0:特殊判定

山風は癒やし


山風の途切れ途切れの言葉にうんうんと貴女が頷く。
貴女の誉め言葉に山風が恥ずかしそうに俯く。
そんな風にしながら、穏やかな時間を過ごしていた。

ふと、山風が貴女の顔を見て言う。

「あ…貴女さん……。ほっぺに、チョコ付いてる…」

「ん、ここですか?」

親指の腹で唇の端を拭う貴女。
けれど汚れがついているのはそこではない。
山風は小さく唸るようにして首を横に振った。

「じゃあ、この辺り?」

唇のもう片側を拭う。
けれども汚れているのはそこでもない。
山風は再度首を横に振った。


中々チョコレートがついている場所が分からず、四苦八苦する貴女に、山風がそっと指を差し出した。

「…動か、ないで……」

「山風さん?」

山風の指が優しく貴女に触れる。
白くて細い、女の子らしい指。
それが貴女の唇の端をツゥ、とまるで伝うようにする。
「ん……」と小さく鼻に掛かったような息を漏らす貴女に気付いていないのか、山風は真剣な面持ちで親指の腹で肌を拭った。
パッと貴女から離れる山風の指。
嬉しそうに笑みを浮かべながら、山風が言う。

「取れた……よ?」

「え……あ、ありがとうございます」

貴女がそう返せば、山風は自分の親指についたチョコを舐め取った。

「うん……どう、いたしまして」


―――――
―――


山風「ふ、わぁ……」

少し頬を染めた貴女が足早にその場を後にした後。
山風もまた、同じように……いや、貴女以上に顔を赤くしてその場に蹲る。
触れた貴女の肌の感触に気が逸ってしまったため、あのような行動に出てしまったが、
自分はなんてことをしたんだと思い返している真っ最中だ。

山風「貴女さんのほっぺ、柔らかかった……」

シミ一つない肌は肌理細かく、陶器のように滑らかで。
キョトンとした表情が、すぐ目前に迫っていた。

頬にチョコレートを付けて、美味しい美味しいと山風の作ったドーナツを食べる貴女は――

山風「小さい子みたいで、可愛かった、な……」

またドーナツ作ってあげよう。なんてことを考えながら、熱い頬を手で押さえる。


今日はここまで。
寒くなって来たので、皆さん身体に気をつけてください。

おつ

おつー

乙です~

今日も夜九時半辺りから再開したいと思います。

うい

はい

それでは再開します。
人はいらっしゃいますかね?

はい


二日目終了。

情報が更新されました。

島風
・初期好感度:3
・駆逐艦島風型一番艦
・自分の速さに絶対の自信を持っていて、駆けっこをしたがる
・貴女とは普通に親しい間柄であり、よく話している姿が見られる
・島風は貴女に『盲目の愛』を向けている

秋津洲
・初期好感度:7 
・水上機母艦秋津洲型一番艦
・戦闘は苦手だが、女子力が高く、よく厨房にいる姿が見掛けられている
・貴女にやたらと懐いているが、貴女自身には避けられ気味
・秋津洲は貴女に『盲目の愛』を向けている
・匂いフェチである

山風
・初期好感度:5
・駆逐艦白露型八番艦
・色々と言い淀んだり、噛んだりすることが多い艦娘
・軽巡の中でも貴女には心を開いている様子だが、最近は少し度が過ぎている気がしなくもない
・山風にとって貴女は『庇護の対象』だ
・最近、貴女の影響でドーナツ作りに目覚めたらしい

望月
・初期好感度:9
・睦月型駆逐艦十一番艦
・面倒臭がりかつ出不精なので、多くの軽巡の手を焼かせている
・貴女の言うことには素直に従うため、貴女はよく説得を要請される
・望月は貴女に『盲目の愛』を向けている

鳥海
・初期好感度:7
・高雄型重巡四番艦
・知的な雰囲気を醸し出しているが、その実重巡の中でもかなり火力の高い艦娘
・貴女にとっては、色々と気にかけてくれる良い先輩のはずだが…?
・貴女は鳥海の『想い人』だ

おっと来てたか


二日目・朝

五十鈴「いい加減に起きなさい!」

そんな言葉と共に、勢い良く剥がされる掛布団。
早朝の冷気が貴女の身体に襲い来る。

「むぅ……五十鈴姉さん…ですかぁ?」

五十鈴「今何時だと思ってるの?ダラダラしてないでさっさと起きる!」

毛布に包まりながらぶつぶつと呟く貴女の背中を五十鈴はぐいぐいと押す。
全く軍人と言うものは朝が早くて困るものだ。
とりあえず朝のドーナツを食べてから身支度に入るとしよう――。

五十鈴「ドーナツは顔と歯を洗ってから!」

「…はーい」


衣装棚を開き、制服を引っ張り出す。

艦娘にとって、出撃や遠征などで制服が汚れたり破れたりすることは日常茶飯事だ。
だからこそ制服は鎮守府から十二分の数を支給されるし、下着だって皆結構な数を揃えている。
それは貴女だって例外ではなく、衣装棚の中には色鮮やかな服が並んで――。

「…いや、明らかにこれは少ないでしょう」

思わず貴女がそんな独り言を呟いてしまう程に、棚の中の衣装は少なかった。
否、正確には“少なくなった”と言うべきなのだろうか。

ここ二、三日で、服の数が劇的に減っているのは貴女の気のせいなんかではないだろう。

由良がなんらかの形で失くしたり、破損させたりしたのを誤魔化しているのか。
いや、由良の性格上それはない。姉として断言できる。

それでは、貴女が気付かない内に失くしてしまったのか。
どれだけ鈍い性格をしていたらそうなるのか。

「うーん……?」

うんうん唸り、首を捻っても、それらしい答えは見つからない。

「……まぁ、いいか。後で買いにいきましょう」

結局その考えに行き着いてしまうのだった。

↓下1
1.買い物に行こう
2.部屋でゴロゴロしていよう
3.トレーニングに励もう
4.ドーナツを作ろう
5.その他(自由安価)

1

すみません、急用が入ったので今日はここまでにさせてください。
明後日辺りにまた再開します。

乙です~

申し訳ございません。
ちょっと今仕事の方がアホほどごたついていまして、1ヶ月ほど更新出来そうにありません。
その間放置するのもあれなので、このスレは依頼を出したいと思います。
年内にはもう少しシステムを練って戻ってきたいと思います。

短い間でしたが、お付き合い頂きありがとうございました。

おつおつ
楽しかった
スレ建て待ってるよ

乙乙
次も待ってるぜー

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年11月10日 (金) 22:13:40   ID: uipdVvkw

ぬわー!楽しみだったのに終わってしまったか!

次のスレまで待ってます

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