文香「茜さんが気になります・・・」 (105)

2作目のモバマスssです
百合要素があります
前作↓
乃々「机の下で凛さんと」
【モバマスss】乃々「机の下で凛さんと」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssnip/1481384761/)

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ある日の朝 事務所

茜「特訓を続けたい?」

文香「はい・・・茜さんのお陰で、私の体力は劇的に上昇しました。ですが・・・」

茜「ですが?」

文香「それは以前の私と比べた時の話であって、他のアイドルの方と比べると、些か貧弱であると言わざるを得ません・・・」

文香「1人の時はそれでもいいのかもしれませんが、ユニットでライブをするとなると、他の人にご迷惑をかけかねません・・・」

茜「だから特訓を続けたい、というわけですか!」

文香(理由はそれだけではないのですが・・・)

文香「そうです・・・茜さんがお暇な時だけで構わないので、お願いできますか?」

茜「もっちろんです!!また一緒に頑張りましょうね!文香ちゃん!!」

文香「ありがとうございます茜さん・・・よろしくお願いします」

文香(とりあえず、目標は達成と言ったところでしょうか・・・)ホワホワン

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三日前 346カフェにて

美嘉「好きな人との距離を縮める方法!?文香さんが!?」

文香「す、好きというわけでは・・・あくまで気になる人、です」

美嘉(それ言い訳になってない気がするんだけど・・・ていうか、アイドルなのに気になる人ってプロダクション的に大丈夫なのかな・・・?)

美嘉(・・・でも、あの文香さんが相談してくるってことは、相当本気なんだろうな・・・)

美嘉(・・・よし!ここはカリスマギャルとして、ビシッとアドバイスしよう!)

美嘉「うんうん、そういうことならこのカリスマギャルにお任せ★」

文香「頼もしいです・・・。まずは何をしたらいいでしょうか?」

美嘉「そうだね~まずは一緒にいる時間を増やす所から、かな★」

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茜「では早速、今から走りに行きますしょう!」

文香「い、今からですか?」

茜「はい!思い立ったらすぐ行動! です!さあさあ行きますよ文香ちゃん!」ズリズリ

文香「あ、あの、茜さん、その前に着替える必要があるかと・・・」←私服

茜「はっ!そうでしたね!つい嬉しくなって我を忘れてしまいました!すみません!」←私服

更衣室

茜「」ジー

文香「・・・?」ヌギヌギ

茜「」ジー

文香「あの・・・茜さん、どうかしましたか?」
茜「やっぱり文香ちゃんはおっぱいが大きいですね!」

文香「」

文香「そ、そうでしょうか・・・、未央さんや愛梨さんの方が・・・」

茜「いえいえ!文香ちゃんも全然負けてないです!ちょっと触ってみてもいいでしょうか!?」

文香「それは、さすがに恥ずかしいのですが・・・」

茜「お願いします!ちょっとだけでいいので!」

文香「わ、わかりました・・・私のでよければ、どうぞ・・・」

茜「ありがとうございます!では失礼します!」

茜「・・・!これは・・・!とってもふわふわです!」フミフミ

文香(茜さん、楽しそうですね・・・。自分の胸を触るのと、何か違う所があるのでしょうか・・・?少し、気になりますね)


文香(・・・そういえば美嘉さんは、こんなことも言っていたような・・・)ホワホワン

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文香「一緒の時間を増やす、とは・・・?」

美嘉「たぶんだけど、文香さんはまだ相手のことあんまりよく知らないでしょ?」

文香「・・・確かに、そうかもしれません」

美嘉「でしょ?2人の距離を縮めるには、まず相手のことについてたくさん知ることが大事なの。そのためには2人一緒で過ごすのがイチバンってわけ★」

文香「なるほど・・・」

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文香(相手のことを知る・・・ということは、つまり)

茜「ありがとうございました文香ちゃん!柔らかくて気持ちよかったです!」

文香「それなら良かったです。それでは、私も茜さんの胸を触ってみていいでしょうか?」

茜「うぇっ!?わ、私のを触ったって面白くないですよ・・・!文香ちゃんほど大きくありませんし・・・!」

文香「少しだけでいいのですが・・・だめ、ですか?」

茜「ううぅ・・・!す、少しだけなら・・・!」

文香「ありがとうございます・・・」さわ

文香(・・・!これは・・・!)フミュフミュ

文香(温かい・・・たとえるなら、冬の朝の布団のような・・・心地よい温かさ・・・!)フミュフミュ

茜「あ、あの、文香ちゃん?」

文香(それでいて、とても柔らかい・・・心が安らいでいくようです・・・)モミモミ

茜「ふ、文香ちゃん・・・!」

文香「これは、とても良いものですね・・・」モミモミ

茜「あの・・・!文香ちゃん、もう良いでしょうか・・・!」

文香「はっ、すみません・・・つい夢中になってしまいました・・・」

茜「で、では私はこの前と同じ場所で待っているので!!お先に失礼します!!」ダッ

文香「あ、茜さん・・・行ってしまいました・・・」


<ボンバーーーーーーーー!! ヒイィッ!ナニゴトデスカ・・・!?

文香(これも、距離が縮まったことになるのでしょうか・・・)

文香「・・・私も、早く行きましょうか」

河川敷

茜「文香ちゃん!地獄の特訓あらため、茜の特訓にようこそ!頑張って、もっと体力をつけましょうね!」

文香「あの・・・顔が赤いようですが・・・大丈夫ですか?もし体調が優れないようでしたら・・・」

茜「だ、大丈夫です!そんなことはありません!!今日は寒いですからそのせいです!」

文香(本当に大丈夫でしょうか・・・触れたら火傷してしまいそうなほど真っ赤なのですが)

茜「さ、さあ!まずは挨拶からです!こんにちはー!!!」

文香「こ、こんにちは・・・っ!」

茜「いい元気です!それでは、あの夕日に向かって走りましょう!」

文香「やっぱりそうなるのですね・・・。しかも太陽は逆方向です」

茜「こ、細かいことは気にしない気にしない!行きますよー!」ダッ

文香「あ、茜さん、待ってください・・・っ」タタタッ

文香「はぁ、はぁ、もう走れません・・・」ゼーゼーハァハァ

茜「頑張りましたね!この前の倍は走れていますよ!」

文香「はい、これも茜さんの、おかげです・・・」ゼーハァ

茜「いえいえ!それは文香ちゃんが頑張ったからこその成果です!胸をはってください!」ニコッ

文香「ありがとうございます・・・」

茜「では休憩しましょうか!さあ、ストレッチです!」

事務所更衣室

文香「とても、疲れました・・・」

茜「そうでしょうか?わたしはまだまだ行けますよ!」

文香「か、勘弁して下さい・・・。茜さんは、普段からこのようなトレーニングをしているんですか?」

茜「そうですね!走るのは好きですし、楽しいですから!」

文香「なるほど・・・茜さんの無尽蔵とも言える体力は、日々の積み重ねの上に成り立っているのですね・・・」

茜「ローマは1日にしてならず!ということです!」ニコッ

文香「!・・・ふふっ、そうですね」

茜「・・・ただ、ですね」

文香「?」

茜「1人でも楽しいは楽しいんですけど・・・やっぱり、少し寂しいんです・・・。あの、だから文香ちゃん!」

文香「は、はいっ」

茜「特訓が終わっても、あの、たまにでいいので、今日みたいに、一緒に走ってくれませんか・・・!?」

文香「茜さん・・・もちろん、いいに決まっています。私でよければ、いつでも言って下さい」ニコ

茜「文香ちゃん・・・!文香ちゃん!!」ダキッ

文香「わっ、茜さん・・・!」

茜「ありがとうございます文香ちゃん!嬉しいです!!」ギュー

文香(・・・まるで子犬のような、純粋さと愛らしさを感じます・・・可愛い、ですね)

文香(・・・そういえば、あの時・・・)ホワンホワン

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文香「色々とありがとうございました・・・私、頑張ってみます」

美嘉「いいのいいの★私も応援してるから、頑張って★」

志希「ふんふん、珍しい組み合わせだね~、何してたのかにゃ~?」

文香「あ、志希さん・・・少し、相談に乗っていただいていた所です」

美嘉「気になる人と距離を縮めたいんだって」

志希「なるほどなるほど~、それなら、こうやって抱きついてハスハス~ってすれば、2人の距離も急接近~♪」ハスハス

美嘉「きゃっ、ちょっと志希ちゃん!くすぐったいって!」

文香「なるほど・・・物理的な距離を縮めれば、心理的距離もいずれそうなっていく、ということですか・・・」

美嘉「文香さんも冷静に分析してないで助けてよー!」

志希「フンフン、クンカクンカ、ハスハス~♪」


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文香(・・・この状況なら、少しくらいは大丈夫でしょうか・・・)

茜「っは!!すみません文香ちゃん!つい嬉しくて抱きついてしまいました!すぐ離れますので!」

文香「」ガシッ

茜「!?」

文香(たしか志希さんはうなじのほうを嗅いでいましたが・・・)クンクン

茜「ひょわっ!ふ、文香ちゃん!?」

文香(!これは・・・!)クンカクンカ

茜「ななな何してるんですか文香ちゃん!汗かいたばっかりなのにそんなところ、嗅がないでください!恥ずかしいですー!!」ジタバタ

文香(茜さんの汗とフェロモンが混ざり合って、濃くて甘美な匂いになっています・・・!思わず、クラクラしてしまいそうです・・・!)クンカクンカ

茜「離してください文香ちゃんー!!」ジタバタ

文香「はっ、すみません・・・。つい夢中になってしまって・・・」スッ

茜「は、恥ずかしかったです・・・!絶対汗臭かったのに・・・!」

文香「いえ・・・。とても魅力的な匂いだったと、私は思いますが」

茜「み、みりょっ・・・!!」

文香「午後からは雑誌のインタビューでしたか・・・。汗だくのままではいけませんし、シャワーを浴びましょうか・・・」

茜「あ、待ってください文香ちゃん!私も行きます!」

数日後 事務所ソファ

ザーザー

文香(この雨では特訓はできませんね・・・レッスンの時間まで結構ありますし、読書をして過ごしましょうか・・・) ペラ

ザーザー

文香(…雨の音は落ち着きますね)ペラ

茜「あ、文香ちゃん!おはようございます!」

文香「茜さん、おはようございます」パタン

茜「読書中でしたか!邪魔してしまいましたか!?」

文香「いえ、そんなことはありません・・・」

茜「そうですか!なら良かったです!隣に座ってもいいですか!?」

文香「もちろんです、どうぞ」

文香「茜さんは、普段読書をすることはありますか?」

茜「うっ、そうですねぇ・・・現代文の授業では読みますけど、他ではあんまり・・・」

文香「やはりそうでしたか、そんな茜さんのために今日はこのような本を持って来ました」スッ

茜「これは・・・えっせい・・・?」

文香「はい、基本的に読者に語りかける形になっていて、物語ではなく、本の形をとった雑談のようなものです。したがって、あまり本に馴染みがない人にぴったりな本と言えますね」

茜「なるほど!これなら私も楽しく読めそうです!」

文香「レッスンまでは時間がありますし、たまには一緒に読書しませんか?」

茜「いいですね!そうしましょう!」

藍子「おはようございます」ガチャ

未央(おはようあーちゃん!ちょっとあれ見て!)ヒソヒソ

藍子(未央ちゃん、あれって何のこと?)ヒソヒソ

未央(あれだよあれ!ソファの方!)ヒソヒソ

藍子(ソファ・・・?あ、誰かが本を読んでますね、あれは文香さんと・・・茜ちゃん?)ヒソヒソ

未央(そうなんだよ~!あの茜ちんが静かに座って本読んでるんだよ!?)ヒソヒソ

藍子(珍しいですね。いつもなら自主トレーニングとかをしてますし・・・)ヒソヒソ

未央(でしょ~!?これは明日雪が降るよ!)ヒソヒソ

藍子(ふふ、そうかもしれませんね)ヒソヒソ

文香「」ススッ

茜「?」ペラッ

未央(あ!あーちゃん今の見た?ふーみんがススッて寄っていったよ!もうアツアツですなぁ~!)ヒソヒソ

藍子(ふふっ、雪が降っても溶けちゃいますね。未央ちゃん、お邪魔するのも悪いですし、カフェにでも行きませんか?)ヒソヒソ

未央(うーんもうちょっと見ていたい気もするけど、そうしよっか~)ヒソヒソ

茜「あの、文香ちゃん!どうしてくっついてくるんでしょうか!」

文香「えっ・・・あ、すみません、つい・・・少し肌寒かったので、無意識に暖をとろうとしてしまったようです・・・」

茜「そういうことでしたか!なら構いませんよ!どうぞどうぞ!」スリスリ

文香「ありがとうございます・・・お礼にこのストールを半分どうぞ」

茜「ありがとうございます!」ファサ

茜「・・・・」ペラッ

文香「・・・・」ペラッ

文香(誰かと寄り添って本を読むのも、いいものですね・・・。身も心も温かい・・・そんな気分になります)

茜「・・・あったかいですね」

文香「・・・はい、本当に」

~3時間後~
茜「・・・ふふっ」ペラッ

文香(もうすぐ読み終わりそうですね・・・)チラッチラッ

茜「・・・う~ん!面白かったです!流石は文香ちゃんの選んだ本ですね!」パタン

文香「そう言っていただけると嬉しいです。他にもお勧めの本はあるのですが・・・」

茜「本当ですか!?」

文香「はい。しかしもうすぐレッスンの時間なので、また次の機会に」

茜「わかりました!楽しみにしていますね!」


文香「・・・・・♪」

レッスン室

ベテトレ「レッスン始めるぞ~。ん?高森と本田はまだ来ていないのか?」

茜「そういえば今日は見てませんね!どうしたんでしょうか!」

文香「そういえばそうですね・・・私も、今日はまだ見ていません」

ベテトレ「むぅ、あとでpに確認しなくてはな・・・しょうがない、2人だけで始めるぞ」

文香・茜「はい!」

同時刻、346カフェ内

未央「そしたらしぶりんが机の下からぼののん抱きかかえてでて来てさ~!」

藍子「ふふっ、仲良しさんですね」

未央「そうなんだよ~それで・・・あれ?今何時だっけ?」

藍子「確か、カフェに入ったのがちょうどお昼くらいだったから・・・2時くらいでしょうか?」

未央「今日は3時からベテトレさんのレッスンだから、そろそろ行かないとか~。もし遅刻なんてしたら、とんでもないことになりそうだし」

藍子「そうですね、そうしましょうか」

~レッスン後~

ベテトレ「よし、今日はここまでだ!それと高森に本田!次はないからな!」

藍子「は、はいっ!すみませんでしたっ!」

未央「ごめんなさいっ!」


文香「本当に、疲れました…もう汗だくです…」ハァハァ

茜「確かに中々ハードでしたね!でも、まだまだいけますよ!」

文香「や、やはり茜さんはすごいですね・・・」

文香(・・・・・・)

茜「文香ちゃん?どうかしました?」

文香「あ、いえ、何でもありません。早くシャワーを浴びて、汗を流しましょう」

茜「そうですね!行きましょう!」

~十数日後~
346カフェ

文香(藍子さんと未央さんに連れられてカフェに来たのですが・・・)

藍子「最近、茜ちゃんと仲良いですよね!?」ずいっ

文香「は、はぁ・・・そう、ですね」

藍子「そうですよね!それで文香さんにも~~~」ペラペラ

文香(あの、未央さんこれは・・・)チラ

未央(いやー実はね・・・)

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昨日の事務所

未央「茜ちゃん会議・・・?」

藍子「そうです!文香さんも交えてやりましょうっ」

未央「そんな元気よく言われても・・・まず、なんでふーみん?」

藍子「最近の茜ちゃん、よく文香さんのことについて喋ってますよね?」

未央「あー確かに、文香ちゃんから本を借りました!とか、文香ちゃん可愛いです!とか、文香ちゃん体力ついてきました!とか、色々言ってるね」

藍子「そうでしょう?これは、文香さんと茜ちゃんがとっても仲良くなった、ということです」

未央「ほうほう、それで?」

藍子「そんな文香さんなら、私達の知らない茜ちゃんの意外な一面を知ってると思うんです!」

未央「なるほど・・・あーちゃんは茜ちん大好きですなぁ」

藍子「もちろん未央ちゃんのことも大好きですよ?」

未央「うぇっ!?い、いやー照れちゃうなぁ~あはははは」

藍子「ふふっ、可愛いです」

未央「も、もーあーちゃんってば~」

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未央(というわけなんだけど・・・)

文香(つまり、茜さんについて情報交換・・・というよりは、一緒に語り合いたいと言ったところでしょうか)

未央(そうそう!さすがふーみん理解が早い!)

文香(・・・しかし、以前一緒にお仕事をしたときは、もう少し柔和で情緒的な人だったような・・・)

未央(あーちゃんだってパッションするんだよ~。なんてったって私達、ポジティブパッションですから!)

文香(そういうものでしょうか・・・?)

藍子「そういうわけで、茜ちゃん会議、やりませんかっ?」

文香「もちろんです。私で良ければいくらでもお付き合いしましょう」ガシッ

未央(はやっ)

藍子「本当ですかっ!では早速始めましょう!」ガシッ

藍子「最初のお題は、茜ちゃんのこんな姿が可愛い!です!それでは文香さんからどうぞっ」

文香「そうですね・・・ご飯を食べてる時の茜さんは、とても幸せそうで可愛いと思います」

未央「わかる~!美味しいです!って言いながら笑顔で食べてる時とかすっごく可愛いよね!」

藍子「茜ちゃん食べるの大好きですからね」

文香「あとは・・・小柄な体格で活発なところが、まるで子犬のように思えてしまって・・・その、抱きしめたくなってしまいます」

未央「あ~~わかる!茜ちんちっちゃくて可愛いもんね!」

藍子「あれだけパワフルで元気一杯な所とのギャップがいいですよねっ」

文香「分かっていただけますか・・・!」

藍子「もちろんですっ」

未央「これはもしかしてふーみんの茜ちん愛も相当なものなのでは!?」

文香「そんな・・・お二人に比べればまだまだです」

藍子「じゃあ次は未央ちゃん、お願いしますっ」

~~~

藍子「そういえば、文香さんに聞きたいことがあるんですけど・・・」

文香「なんでしょうか?」

藍子「この前茜ちゃんが、文香ちゃんににおいを嗅がれましたーって言っていたんですが・・・」

未央「あ、それ私も気になる!」

文香「そ、それは」

茜「文香ちゃん!!こんなところにいたんですか!!!!」

未央・藍子・文香「」キーン

未央「茜ちんどうしたのそんなに慌てて」

文香「あの、何かあったんですか?」

茜「何かって!!そんなの決まってるじゃないですか文香ちゃん!!」

文香「そう言われましても・・・」

藍子「あ、茜ちゃん、迷惑になっちゃうからとりあえず座りましょう?ね?」

茜「むっ、そうですね!では失礼して!」ストン

菜々「ご注文は?」

茜「ミルクティーを1つ!」

菜々「かしこまりました~」

藍子「それで、何があったんですか?茜ちゃん」

茜「えっとですね、待ち合わせをしていたんですよ!」

未央「待ち合わせ?」

茜「はい!3時からランニングしましょうって!」

文香「確かにそうですが・・・まだ時間には早すぎるのではないでしょうか?」

茜「何を言ってるんですか!もう4時ですよ!1時間も過ぎてます!」

文香「えぇっ、まさかそんなはずは・・・本当に4時、ですね」

茜「来る途中で事故にでもあったんじゃないかって思って、そこらじゅう探しまわったんですからね!」

文香「ほ、本当に申し訳ありません・・・私がしっかり時間を確認しておけばこんなことには・・・」ズーン

未央「強引に誘っちゃった私たちのせいでもあるし・・・ごめんなさい」

藍子「そうですよね・・・ごめんなさい」

茜「あっ、そんなに落ち込まなくても大丈夫ですよ!次から気をつけてくださればそれでいいんです!」

文香「茜さん・・・!」
未央「茜ちん・・・!」
藍子「茜ちゃん・・・!」

茜「ところで、皆さんは一体何をしてたんですか!?珍しい組み合わせですよね!」

未央「そりゃーもう、茜ちんは可愛いなぁ~って話をしてたんだよ、ね、あーちゃん?」

藍子「はい!」

茜「か、かわっ・・・みなさんに比べたら私なんて全然・・・!」

藍子「そんなことないですよ~茜ちゃんはとっても可愛いですよ、ね、文香さん?」

文香「その通りです・・・可愛いと言われて顔が赤くなるところも、とても可愛いと思います」

茜「ふ、文香ちゃんまで~!」

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夜 家

文香(・・・今日はとても楽しい1日でした・・・ランニングには行けませんでしたが)ピロリン♪

文香(・・・藍子さんからメールですね)


高森藍子
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今日はとっても楽しかったです!今度は茜ちゃんも一緒に、お喋りしましょう!
茜ちゃん本人から許可をもらったので、茜ちゃんの可愛い写真も添付しておきますね!

p.s
写真を送りたいと言われた時の茜ちゃんもとっても可愛かったですよ!

文香(ふふっ・・・次も楽しみにしています・・・と)ピロリン♪

文香(今度は未央さんからですね)

本田☆☆★未央
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今日はふーみんの意外な一面も発見できて楽しかったよ!今度は茜ちんも一緒に!ね!

追記
あーちゃんは茜ちんの写真を送るだろうから、私からは超人気アイドルユニットポジティブパッションの貴重なオフショットを差し上げよう!

文香(みなさんはじけるような笑顔で写っていますね・・・見ている私の方まで楽しくなってきます)

文香(まぶしい笑顔が素敵です・・・と)

文香(・・・・・・)

(ふーみんの茜ちん愛も相当なものなのでは!?)

文香(・・・愛、ですか)



文香(愛って、何なのでしょうか・・・)

~~~~~

翌日 346カフェ内

文香「愛とは一体、何なのでしょうか・・・」

美嘉「」

美嘉「えーっとそれは、例の気になる人に関連してること?」

文香「はい・・・」

美嘉(えっえっ、文香さんもうそんなところまで行っちゃってるの!?流石にアイドルとしてヤバくない!?)

文香「相談に乗っていただけませんか・・・?」

美嘉「う、うーん・・・」

美嘉(アイドル仲間としては、ここは止めなきゃダメだよね・・・でも、文香さんこんなに真剣なのに、それでいいのかな・・・)

美嘉(・・・ううん、カリスマギャルは恋する女の子の味方だもんね!)

美嘉「おっけー!このカリスマギャルに任せて!」

文香「美嘉さん・・・!ありがとうございます・・・!」

美嘉「それで、愛とは何なのか、だったよね?」

文香「はい・・・自分でも一晩中考えてはみたのですが、ついに答えは出ませんでした・・・」

美嘉(通りでクマがすごいわけだ・・・)

美嘉「そっか・・・どうしてその、疑問?が出てきたの?」

文香「私の気になる人は、とても明るく元気で、運動が得意で、笑顔がとてもかわいくて・・・私なんかとは正反対の、素敵な人なんです」

文香「最初は、どちらかというと憧れからだったかもしれません。私も、こんなふうになれたら・・・と」

美嘉「うんうん」

文香「しかし、その人と一緒の時間を過ごしていくうちに憧れよりも・・・何と言えば良いのでしょうか、素敵なところ、かわいいところ、かっこいいところ・・・色んなところを、愛おしく思うようになっていきました」

文香「それと同時に、この人のことをもっと知りたい、と・・・そう思うようになりました」

文香「周りの方々はそれを、愛だというのです・・・しかし、本当にそう言えるのでしょうか?」

文香「こうなりたいという欲求を、その人に投影しようとしていただけなのではないでしょうか」

文香「そこまででないにしても、不純な憧れが混ざった思いを、愛と形容していいのでしょうか・・・」

美嘉「そこから、愛ってなんだってなっちゃったのか」

文香「その通りです・・・美嘉さんは、どう思いますか・・・?」

美嘉「・・・んーーー、まず1つ!」

文香「」ビクッ

美嘉「文香さんは考えすぎっ。不純な憧れがどうとか、なりたい自分がどうとか、そんなのは関係ないんだよ」

文香「で、ですが」

美嘉「ですがじゃなーいっ。たとえば、その人が笑顔だった時のこと、思い出してみて?」

文香「は、はい・・・」ホワホワン

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ーーーーーー
ーーーーーーーーー

「ローマは一日にして成らず!ということです!」

「・・・う~ん!面白かったです!流石は文香ちゃんの選んだ本ですね!」

「このお茶とってもおいしいですね!」

「文香ちゃん!今日も走りましょう!」

「文香ちゃん!」

「文香ちゃん!」

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ーーーー

文香「・・・やっぱり、素敵な笑顔です・・・しかし、これにはどういう意味が・・・?」

美嘉「文香さんが本当にその人を愛しているのなら、文香さんもその人と同じくらい、素敵に笑ってたはずだよ」

文香(・・・!)

美嘉「確かに文香さんには、その人への憧れとか羨ましさとかがあるのかもしれない。でも、そういうのぜーんぶひっくるめて笑いあえるのが、愛してるってことなんじゃないかな」

文香(全部ひっくるめて、愛してる・・・)

美嘉「それともう1つ。文香さんはもっと自分に自信を持っていいんだよ。私やプロダクションの皆も、ファンの人も、多分その人も、文香さんの素敵な所をいっぱい知ってるよ。だから、そんなに自分を卑下しないで」

文香「・・・美嘉さん・・・」ポロ

美嘉「わっ文香さん!?」

文香「ヒグッ・・・みがざんに・・・グスッぞうだんして、よがったです・・・」ボロボロ

美嘉「ふ、文香さん、泣かないでー!」

~~~~

文香「す、すみません、お見苦しいところを・・・」

美嘉「いいっていいって。それで、悩みは解決した?」

文香「はい・・・本当に、ありがとうございました・・・。美嘉さんには感謝してもしきれません・・・」

美嘉「いーのいーの。カリスマギャルは、いつだって乙女の味方だからね★」

文香「美嘉さん・・・かっこいいです」

美嘉「ふふっ、ありがとう」

美嘉「じゃあ私はそろそろ行くね。また何かあったらいつでも相談に乗るから」

文香「はい、お気をつけて・・・」

美嘉「じゃ~ね~」


美嘉(・・・それにしても、文香さんがあそこまで好きになるんだから、とっても素敵な人なんだろうなぁ・・・)

美嘉「・・・私にもそんな人が見つかるのかなぁ・・・」

奏「男だけでは飽き足らず女まで泣かせるとは、カリスマギャルも罪な存在ね」

美嘉「うわっ奏!?いつからいたの!?」

奏「うわっとは失礼ね、たまたまついさっき通りかかっただけよ。」

美嘉「あっ、ごめんごめん。それじゃあ、全部聞いてたわけじゃないのか」

奏「あら、何か聞かれてまずいことでもあったのかしら?」

美嘉「いや、そういうわけじゃないんだけど・・・プライベートなことだったからね」

奏「そう。まぁ恋愛ごとの相談ではないんでしょうね。文香と美嘉だし」

美嘉「ちょっとそれどういう意味!?」

奏「ふふっ、冗談よ」

美嘉「も~」

奏「・・・文香といえば最近、茜と一緒にいるところをよく見るわね」

美嘉「え、そうなの?」

奏「ええ、ランニングしてたり読書をしてたり。あの茜が読書するなんて、正直意外よね。文香の影響かしら」

美嘉「そ、それは確かに意外かも・・・、ん?最近?」

美嘉(最初に相談されたのも、結構最近のことだったっけ・・・ということはその時期から・・・?)

美嘉(・・・そういえばさっきも・・・)

ーーー
ーーーーーー
ーーーーーーーーー

文香「とても明るく元気で、運動が得意で、笑顔がとてもかわいくて・・・」

ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーーー
美嘉(・・・えっ、えっ?じゃあ文香さんの愛してる人っていうのは・・・)

奏「美嘉?どうかしたの?」

美嘉「い、いや、なんでもないの大丈夫大丈夫」

奏「?」

美嘉(・・・まさか、ね・・・)

~~~~
茜「さぁ今日もランニング始めますよ文香ちゃん!!まずはあいさつから、こんにちはー!!」

文香「こんにちはっ」

茜「おお!文香ちゃん、今日はとっても元気ですね!何か良いことがあったんですか!?」

文香「はい・・・とっても、良いことです」ニコッ

茜「いいですねー!ではその気持ちのまま、あの夕日に向かって走りましょう!ボンバー!!」ダッ

文香「ぼ、ぼんばーっ」ダッ

ーーーーーーー

茜「文香ちゃん!その指の絆創膏は!一体何があったんですか!!」

文香「その・・・お恥ずかしい話なのですが、昨日料理をしてる時に切ってしまいまして・・・」

茜「なんと!文香ちゃんでもそんなことがあるんですね!」

文香「私でも・・・?」

茜「?文香ちゃんは料理得意ですよね?」

文香「そ、そんなことは全くないです・・・食に対してあまり気を使わない人間なので・・・」

茜「!!??!?」

文香「そんな驚いた顔をされましても・・・」

茜「それじゃあ、なんで昨日は料理を?」

文香「それは、その・・・」

文香(・・・手料理を食べてほしい人がいるなんて言えませんね)
茜「はっ、手料理を食べてほしい人がいるということですか!?」

文香「」

茜「そういうことなら私が料理をお教えしましょう!」

文香「いえ、あの」

茜「大丈夫です!私はこれでもマネージャーやってたので、料理は得意です!!任せてください!!」

文香「あの・・・」

1週間後
茜宅

文香(そういうわけで、茜さんの家にやってきたのですが・・・)

茜「さあどうぞ!ここが私の家です!といっても女子寮ですが!」ガチャ

文香「お、おじゃまします・・・」

ーーー
茜「今お茶をいれますね!」

文香「ありがとうございます・・・」

文香(・・・思っていたより普通の、女の子らしい部屋ですね。壁に貼ってあるのは、ポジティブパッションにゼッケンズ・・・それと、アインフェリアのポスター・・・藍子さん繋がりでしょうか?)

文香(・・・自分が写っているポスターには、まだ慣れませんね)

茜「お待たせしました!どうぞ!」コトッ

文香「あ、どうも・・・」

茜「夕ご飯時まで時間がありますし、少しゆっくりしましょう!」

文香「そうですね・・・ちなみに、今日は何を作るんですか?」

茜「肉じゃがです!手料理と言えばって感じですし結構簡単なので、文香ちゃんにぴったりだと思います!材料も買っておきました!」

文香「何から何までありがとうございます」

茜「いいんですよ!その代わり、きっちり出来るようになってもらいますからね!」

文香「お、お手柔らかに・・・」

ーーーー
文香「茜さんは、自身が載っている雑誌とかをチェックしたりしますか・・・?」

茜「そうですね!ちょっと恥ずかしいですけど、全部チェックするようにしています!今まで出演したものは全部とってありますよ!」ガサゴソドサッ

文香「まぁ・・・こんなにたくさん」

茜「そうはいっても、ほんのちょっとしか載ってないものばかりなんですけどね」

文香「いえ、それでもすごいです・・・」

文香(・・・?これは・・・私の写真集?付箋がたくさん貼ってありますが・・・)スッ

茜「cdとかもありますよ!自分の曲のcdは事務所からももらえるんですけど、実際にお店に並んでいるのを見ると嬉しくなって、つい買っちゃうんですよね!」ガサゴソドサッ

文香「どれもきっちり2つずつありますね」

茜「えへへ・・・あ、もしよかったら1セットお譲りしましょうか!?」

文香「ええっ、そんな・・・悪いです」

茜「いいんですよ!同じのを2つ持っていたってしょうがないですし、なにより文香ちゃんに私の歌を聴いて欲しいんです!」

文香「・・・歌なら、レッスンの時にも聞いていますが・・・?」

茜「そ、そうですけどそれとはまた違うといいますか・・・ええと、とにかくもらってください!」

文香「ふふっ、冗談です。ありがたくいただきますね」ニコッ

茜「も、もう文香ちゃんー!」

ーーー
茜「そのとき未央ちゃんが思いっきり転んでですね・・・はっ!もう5時ですか!そろそろ晩御飯の準備をしましょう!」

文香「い、いよいよですか・・・頑張ります」

茜「では最初にご飯を炊きましょう!」

~~~~~~

茜「それでは!いただきます!」

文香「いただきます」

茜「さあさあ文香ちゃん食べて見て下さい!頑張った分きっと美味しいですよ!」

文香「はい・・・はむ・・・!」パクッモグモグゴクン

茜「どうですか!?」

文香「おいしいです・・・!」

茜「そうでしょうそうでしょう!それでは私も!」パクッモグモグゴクン
茜「う~ん、おいしいです!」ニパー

文香(笑顔が眩しいです・・・)

ーーー
文香(おいしい・・・)モグモグ

茜「・・・あ、あのっ、文香ちゃん!1つ聞きたいことがあるのですが!」

文香「?・・・ゴクン、何でしょうか?」

茜「えっと、文香ちゃんが手料理を振る舞いたい人って、誰なんでしょうか?」

文香「えぇっ、そ、それは・・・その・・・茜さん、には言えないというか・・・その・・・」

茜「そ、そうですか・・・」

文香(ああっ、明らかに落ち込んでいます・・・!で、でも素直に茜さんですと言う訳にも・・・いや、ここは素直に言うべきでしょうか・・・いやしかしそれも・・・ど、どうすればいいのでしょうか・・・!)アセアセ

文香「あ、あの」ビシャーーーン!!

文香・茜「!?」

ザーーーー・・・

茜「雨が降ってきたみたいですね」

文香「そのようですね・・・天気予報では、晴れると言っていたはずなのですが」

茜「だったら、多分通り雨でしょう!ご飯を食べ終わる頃には止んでいるはずです!」

文香「そうだといいのですが・・・」

文香(雨のおかげでうやむやにできました・・・)

ーーー
茜・文香「ごちそうさまでした」

茜「いやーおいしかったです!」

文香「はい・・・家庭の味といいますか、ほっとする美味しさでした」

茜「それでは最後に洗い物をしましょう!片付けるまでが料理です!」

文香「はいっ」

ーーー
文香(無事洗い物も終わりましたが・・・)

ザーーーー

文香「雨、止みませんね・・・」

茜「そうですね・・・」ピンポーンアカネチャーンイルー?

文香「誰か来たようですが・・・」

茜「この声はみくちゃんですね!今行きます!」ガチャ

茜「こんばんわみくちゃん!どうかしましたか?」

みく「こんばんわ茜チャン。一応この天気だし、安否確認で1部屋ずつ回ってるのにゃ」

茜「そうでしたか!お疲れ様です!」

みく「いいってことにゃ~。ところで、部屋に誰か来てるの?明らかに茜チャンのじゃなさそうな靴があるけど」

茜「あっそれはですね!」

文香「私です・・・」ヒョコ

みく「文香チャン!よくもまあこんな日に遊びに来たにゃ~、大雨になるって天気予報でも言ってたでしょ?」

文香「えぇっ、晴れると言っていませんでしたか?」

みく「李衣菜チャンとおんなじこと言ってるにゃ・・・昨日の予報ではそうだったけど今朝になって変わったのにゃ」

文香「し、知りませんでした・・・」

茜「私もです・・・朝ランニングしてた時は晴れてたのでまさか雨が降るとは・・・!」

みく「2人ともみくより年上なのにそんなんで大丈夫なのにゃ・・・?まあとにかく、文香チャンは茜チャンの部屋に泊まらせてもらったほうがいいにゃ。この雨の中帰るのは危ないし」

茜「そうですね!文香ちゃん、明日の予定は?」

文香「特にないですね・・・大学の講義もありませんし」

茜「決まりですね!今日は泊まっていって下さい!」

みく「それがいいにゃ。じゃあみくは他の部屋も回ってくるから、お休みにゃー」

茜・文香「お休みなさい(!)」バタン

ミクチャーンオワッター? マダニャー
テイウカリーナチャンモテツダウニャ! ハイハーイ

茜「・・・とりあえずお風呂に入りましょうか!」

文香「そうですね・・・女子寮は共同浴場でしたか」

茜「はい!・・・あ、お風呂グッズとか着替えは私のを使ってください!ブラジャーは流石にないですけど、パンツなら新品のがあるのであげます!」

文香「そんな・・・いいのでしょうか?」

茜「買ったはいいものの似合わないなーってずっと着てないままだったので全然大丈夫です!」

文香「・・・ちなみにどんなのですか?」

茜「ちょっと待ってくださいね・・・これです!」ガサゴソ

文香「おぉ・・・これは、また・・・官能的な赤色ですね・・・」

茜「私には大人すぎましたが、文香ちゃんにならきっと似合うはずです!」

文香「そ、そうでしょうか・・・あまり自信はないのですが」

茜「いやいや似合いますよ!さあ行きましょう!」

文香「押さないでください・・・」

ーーー
共同浴場

文香(広い・・・当たり前ですが、見慣れた人もたくさん・・・まるで修学旅行のようですね)

茜「まずは体を洗いましょう!お背中をお流ししますよ!」

文香「本当ですか・・・?ありがとうございます」

ーーーー
文香「・・・あの、」アワアワ

茜「どうしましたか?」ワシャワシャ

文香「流すのは背中だけでは・・・?」アワアワ

茜「いいじゃないですか!せっかくなので頭もお任せください!」ワシャワシャ

文香「しかし、流石に頭まで洗ってもらうのは申し訳ないのですが・・・」

茜「うーん・・・それなら文香ちゃんも私の体を洗ってください!洗いっこならいいですよね?」ワシャワシャ

文香「それなら・・・いいのでしょうか?」

茜「いいんです!」バシャー

文香「わぶっ」

ーーーー
文香(中々ボリュームがありますね・・・)ワシャワシャ

茜「・・・」ウトウト

文香「痛かったら右手を上げてください・・・」ワシャワシャ

茜「・・・」ウトウト

文香「・・・茜さん?」ワシャワシャ

茜「はっ!すみません気持ちよくて居眠りしてしまいました!」

文香「ふふっ、それはよかったです・・・では流しますね」バシャー

茜「~♪」

ーーーー
茜「それにしても文香ちゃんの肌は白くて綺麗ですね!羨ましいです!」ワシャワシャ

文香「私のように外に出なければ、自然と白くなりますよ」

茜「むーーーー、私は外を走りたいのでその方法は難しいですね・・・」クルッ

文香「ふふっ、茜さんならそうなりますよね・・・でも」クルッ

文香「茜さんの健康的な肌も素敵だと、私は思いますよ」ワシャワシャ

茜「そ、そうでしょうか?えへへ・・・あ、でも最近は文香ちゃんも一緒にランニングしてますし、こんがり日焼けするかもしれませんね!」

文香「・・・小麦色の肌もいいかもしれませんね・・・」バシャー

茜「冗談ですよ!ちゃんと日焼け止め塗ってくださいね?」バシャー

文香「ふふっ、わかっています・・・」
ーーー

カポーン
茜「あったまりますねぇ・・・」

文香「はい・・・」

文香「・・・こんなにのんびりしている茜さんを見るのは初めてかもしれませんね・・・」グデー

茜「私だってお風呂入る時くらいのんびりしますよ~」

文香「そうですか・・・そうですよね」グデー

茜「そうですよ~」

茜「・・・文香ちゃんがグデーってしてるのも結構珍しいと思いますけどね~」

文香「そうでしょうか・・・?」グデー

茜「そうですよ~」グデー

ーーーー
脱衣場
茜「はーいいお湯でしたね!」キガエキガエ

文香「本当ですね」キガエキガエ

茜「・・・」ジー

文香「・・・?どうかしましたか?」

茜「やっぱりそのパンツ似合いますね!」

文香「ええっ、そ、そうでしょうか・・・?」

茜「はい!オトナな感じがとっても!」 ジー

文香「は、恥ずかしいのであんまり見ないでください・・・」キガエキガエ
ーーー
茜「うーん、いくらジャージとは言っても多少はピチってなっちゃいますね」

文香「これくらいなら大丈夫です・・・それに、貸して頂けるだけでもありがたいですし」

李衣菜「あっ茜ちゃんに・・・文香さん?文香さんって女子寮だっけ?」

文香「あ、李衣菜さん・・・実は・・・」カクカクシカジカ

李衣菜「あ~私と同じですね!急に雨が降ってくると困っちゃいますよね」

文香「まったくです・・・」

みく「その言い方はどうなのにゃ・・・?一応天気予報でてたでしょ」

李衣菜「それはそうだけどさ~」

茜「みくちゃん!今からお風呂ですか?」

みく「そうにゃ。2人は今上がったところ?」

文香「はい、いいお湯でした」

みく「それはよかったにゃ。・・・ていうか文香チャン、その服ちっちゃくない?」

文香「これは茜さんから借りたものなので・・・」

みく「あ~道理でにゃ。・・・体のラインが強調されててなんかえっちにゃ」ジー

文香「え、えっち・・・!?」

李衣菜「あー確かに」ジー

茜「言われてみればそうかもしれません!」ジー

文香「茜さんまで・・・!そ、そんなにじっくり見ないでください・・・!」

李衣菜「そう言われると」ジー

茜「見たくなるのが!」ジー

みく「人間ってものにゃ」ジー

文香「うぅ・・・」モジモジ

ーーー
女子寮廊下
文香「辱めを受けました・・・」

茜「あ、あはは・・・」

文香「・・・部屋に戻ったら何をしましょうか・・・寝るには少し早いですし」

茜「そうですねぇ・・・あ、金曜ロー◯ショーでも見ませんか?ちょうどいい時間ですし!」

文香「いいですね・・・そうしましょう」

ーーー
茜の部屋
「2人の恋模様に胸がキュンってなること間違い無しです!それでは『~~~』、どうぞ!」

文香「恋愛映画ですか・・・」

茜「お嫌いでしたか?」

文香「いえ、そういうわけでは・・・恋愛を題材とした本なら多少は嗜みますが、映画になるとまた違ってくるのかな・・・と」

茜「うーーーん・・・とりあえず見てみればわかりますよ!」

文香「ふふっ、そうですね」

ーーー
「ひ、久しぶり・・・元気だった?」

「あぁ・・・そっちこそ」

文香(喧嘩したまま離れ離れになっていた幼なじみ・・・ありがちな設定、なのでしょうか?)

ーーー
「私、どうすればよかったのかな・・・」

文香(本では地の文が果たす役割が、映画では演者の表情やカメラワークで表現されるのですね・・・これもいいものかもしれません)

文香「・・・」チラッ

茜「・・・」ジー

文香(茜さんも物語に入り込んでるみたいですね)
ーーーー

ーーーー
「彼のこと本気で愛してるんだったら、やるべきことは一つしかないじゃない」

文香(・・・励まして、背中を押してくれる友人・・・私にとっては美嘉さんのような人ですね)

茜「・・・」

ーーー
「あなたが好きなの!どんなことがあったって、どんなに時間が経ったって、私はあなたを愛してるの!」

文香(・・・全部ひっくるめて、愛・・・)

茜「・・・」ジー
ーーー

ーーー
「・・・大好き」
~~~♪

文香(エンディングの音楽も良いですね・・・物語の余韻に浸れて、安らげます)

文香「恋愛映画も、良いものですね・・・2人が結ばれてよかったです」

茜「・・・ヒグッ」

文香「・・・?茜さん?」

茜「ウグッ・・・グスッ・・・うえぇぇ」ボロボロ

文香「茜さん!?ど、どうしたんですか!?」

文香(映画に感動してという泣き方ではなさそうですし・・・どうすればいいのでしょうか・・・)

文香「あ、茜さん、泣かないで・・・」

茜「ヒッグ・・・大丈夫です・・・」ボロボロ

文香「で、ですが・・・」

茜「大丈夫です・・・大丈夫ですから・・・」ボロボロ

文香(茜さん・・・)

ーーーー
茜「いやーすみません!お見苦しいものを!」

文香「あの、もう大丈夫なんですか?」

茜「はい!とはいえ、泣いたらちょっと疲れちゃいました!そろそろ寝ませんか?」

文香「・・・そうですね、そうしましょうか」

文香(空元気のように見えますが・・・私には何もできないのでしょうか)

文香「そんな・・・泊まらせてもらってるのは私の方ですし、私が床で寝ます」

茜「いやいや、文香ちゃんはお客様ですし、私が床で寝ます!」

文香「しかし・・・わかりました。それならこうしましょう」ガシッ

茜「!?」

文香「それっ」ドサッ

茜「わぶっ・・・あの、これって」

文香「一緒に寝ましょう」

茜「・・・うえぇ!?」

ーーー
茜「・・・」

文香(・・・自分から誘ったとはいえ、少し気恥ずかしいですね・・・茜さんもむこう向いたままですし)

文香(・・・・・)
ーーー
ーーーーーー
ーーーーーーーーー

茜「大丈夫です・・・大丈夫ですから・・・」ボロボロ

ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーーー
文香(・・・よし)

文香「茜さん・・・まだ、起きていますか?」

茜「・・・っ、どうかしましたか?」クルッ

文香「・・・さっきは、どうして泣いていたんですか?」

茜「それはっ、・・・映画に感動しちゃって、つい泣いてしまったんですよ・・・」

文香「・・・茜さん」

茜「ほら、私って感情移入しやすいタイプですから・・・えへへ」

文香「・・・茜さん・・・私は、辛いです」

茜「えっ?」

文香「・・・大切な人が、目の前で悲しげに笑っているのに・・・それを見ているしかできなくて、なんの力にもなれない・・・私には、それがたまらなく辛いのです」

茜「・・・文香ちゃん」

文香「・・・もっと、私を頼ってはくれませんか・・・?」



茜「・・・文香ちゃんは優しいですね。・・・そういうところも、大好きです」

文香「え・・・?」

茜「優しくて、落ち着いてて、色んなことを知ってて、可愛くて、ちょっと天然で・・・そんな文香ちゃんが大好きなんです」

文香「あ、茜さん・・・?」

茜「聞いてください、文香ちゃん。・・・私、最近おかしいんです」

茜「文香ちゃんって、私とは正反対じゃないですか。だから、私もこんな風になれたらな~って、少し憧れてたんです」

茜「特訓をしたいって私のところに来てくれた時、すっごく嬉しかったです。文香ちゃんが私を頼ってくれたっていうのもそうですし、何より文香ちゃんと一緒にいられるってことが嬉しかったんです」

茜「そうやって 一緒にいる時間が増えていくにつれて、今まで知らなかった文香ちゃんをたくさん見つけました」

茜「そうするうちに・・・文香ちゃんのことを友達以上に好きになってしまったんです」

茜「だけど、この想いを伝えたら、きっと文香ちゃんは困ってしまうから・・・だから、隠していようって思ったんです」

茜「映画の最後で、告白するシーンがありましたよね?晴れて2人は結ばれてハッピーエンド・・・」

茜「でも、私はこうはならないって・・・嫌われて終わるだけだって・・・そう思ったら、涙が出て来てしまったんです」ボロボロ

茜「気持ち悪いですよね・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」ボロボロ


文香「・・・まさか茜さんが、私のことをそんな風に思っていただなんて知りませんでした。正直に言うと、少し混乱しています」

茜「うぅ・・・」ボロボロ

文香「・・・ですが、一つだけ分かったこともあります」



文香「私も、茜さんのことが好きです」

茜「っ・・・私は、文香ちゃんのことが女の子として好きなんです!友達としてじゃなくてです!」

文香「私も茜さんのことが、1人の女の子として好きです」

茜「そんなのっ・・・そんなの嘘です・・・」

文香「・・・確かに、昨日までの私なら、この言葉は嘘になっていたでしょう」

文香「茜さんのことを可愛い、愛おしいと思うことはあっても、女の子として好きか、なんて考えもしませんでしたから」

茜「それじゃあっ」

文香「でも、今は違います・・・私の胸に手を置いてみて下さい」

茜「胸、ですか・・・?」スッ


茜「・・・!」

文香「茜さんが目の前で泣いているのに・・・好きと言われてから、胸の高鳴りが収まらないんです」

茜「文香ちゃん・・・!」

文香「茜さんに好きだと言われなければ、一生気づくことは無かったのかもしれません。ですが今、私はこの想いに気づくことができた・・・。茜さん、あなたのおかげです」


文香「愛しています、茜さん」


茜「文香ちゃん・・・ううぅ、文香ちゃぁん・・・よかった・・・よかったです・・・」ボロボロ

文香「茜さん・・・」ギュッ

茜「文香ちゃん・・・文香ちゃん・・・!」ギュー



文香(・・・とっても、温かい・・・)

ーーーーーーーー

文香「・・・」zzz

文香「・・・?」ムクリ

文香(・・・いつのまにか眠っていたようです・・・)

茜「文香ちゃん!おはようございます!」ニコッ

文香「あ・・・茜さん、おはようございます」

文香(・・・やっぱり、素敵な笑顔です・・・)

文香「・・・茜さんの笑顔はいつ見ても可愛いですね」

茜「そ、そうでしょうか?えへへ・・・」

文香「いつのまにか、雨も上がったみたいです」

茜「本当ですね!お日様が気持ちいいです!」

文香(・・・よし)

文香「・・・茜さん、少しこちらに来てください」

茜「?、なんですか?」テコテコ

文香「もう少し、こちらに」

茜「?、こうでしょうか」スッ



文香「・・・」チュッ

茜「!!?!?!!?」

文香「ええと、その・・・2人の愛の印、ということで・・・」カァ

茜「・・・!・・・!」カァァァ

文香「あの、その・・・恥ずかしいので、何か喋ってください・・・」カァァ

茜「ぼ・・・ぼ・・・」

文香「ぼ?」

茜「ボンバーーーー!!!」ダッ

ー完ー

これにて終わりです
一応別スレで後日談なんかを上げようとも思っているので、その時はよろしくお願いします

ここまでお付き合い頂きありがとうございました

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