【コンマ】崩壊する世界を旅する5【安価】 (1000)

コンマによる判定と安価による選択で、崩壊する世界を旅するSSです。
結末はあなたの選択、そしてコンマによる運で決められます。

最終目標はストーリーの展開で変わります。デッドエンドも当然あり得ます。
前作「崩壊する世界を旅する」に準拠した世界観になりますが、初めての方でも入れるようなストーリーにします。

なお、スレ主はスマホから打つため、進行が遅くなりがち&まとまった投下がしにくい点ご容赦ください。

下が前作wikiです。ルールは下とほぼ同一です。
前作の500年後が舞台となります。

http://ss.vip2ch.com/jmp/1485168424

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1506175158

現在、新wikiを作成中です。
基本テンプレ(最小限なもの)はこちらの最後の方に書いてあります。ひとまず、ご査収ください。

【コンマ】崩壊した世界を旅する19【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1502021239/)

少し進めます。

空間に歪みを作り出したダリウスを見て、俺は驚愕した。……こいつも、ブランドのような存在なのか?

「ちょっと待て!その技、どこで覚えた?」

ダリウスは歪みに入ろうとしていたが、歩みを止めた。

「『覚えた』?……いや、いつの間にかできるようになっていたんだが」

「同じようなことができる人間を、俺は何人か知っている。
それに、その宝石。……同じようなものを持つ人物もいる。お前は、何者だ?」

怪訝そうな顔をしてダリウスは歪みを解いた。

「僕はただの古物商だよ。ここに居合わせたのも、ただの偶然だけど?」

100-マルコ知力(10)×4=60以上で成功

※64…成功

「ただの古物商、ではないですよね。噂に聞いてますよ。
『穴』から次々高価な品を発掘する、若手トレジャーハンター『ダリウス・ウォード』。すぐにピンとくるべきでしたが……。
初めまして、マルコ・ジャーヴィスです。アイユーブ商会で働かせてもらっています」

マルコが右手をダリウスに差し出した。ダリウスは戸惑ったようにそれを握る。

「あ、ああ。アイユーブ商会の人間だったか。俺とも、たまに取引があるな」

「ええ。それにしても、その宝石。どこで?」

100-マルコ魅力(10)×7=30以上で成功

※一人称が間違えていたので訂正。

「ただの古物商、ではないですよね。噂に聞いてますよ。
『穴』から次々高価な品を発掘する、若手トレジャーハンター『ダリウス・ウォード』。すぐにピンとくるべきでしたが……。
初めまして、マルコ・ジャーヴィスです。アイユーブ商会で働かせてもらっています」

マルコが右手をダリウスに差し出した。ダリウスは戸惑ったようにそれを握る。

「あ、ああ。アイユーブ商会の人間だったか。僕とも、たまに取引があるな」

「ええ。それにしても、その宝石。どこで?」

※87…成功

「これかい?『穴』で見つけたものさ。一年ぐらい前、だったかな。不思議な感じがしたんで売らずに身に付けているってわけ。
実際、さっきのもこれを見つけてから使えるようになった。……って警察が来たね」

騒ぎを聞き付けて警官が何人かやってきた。それを見たダリウスは再び歪みを開く。

「僕は面倒に巻き込まれたくないからね。……それじゃ、これで」

※90以上でイベント続行

※イベント終了

ここで一度中断。

そう言うと、ダリウスは歪みの中に消えていった。

「……助けられたな。だが、あの宝石。彼も『一族』に関わっているのか?もう少し、話を聞きたかったが……」

「彼のオフィスは、確か新市街ですよ。会おうと思えば、会えるでしょうけど。
それにしても、どうして助けに来てくれたんですかね」

マルコが言う。警察が俺の肩を叩いた。「詳しい事情を聞かせてほしい」とのことだ。
……もう少しゆっくりしたいものだが、そうもいかないか。俺はふうと息をついた。

##########

警察での取り調べは、思いの外あっさりと終わった。「単なる喧嘩で処理しろ、と上からのお達しでな」と言った、担当の刑事の苦り切った顔が印象的だった。
どうも警察の上層部にジョシュア候と繋がっている連中がいるらしい。……圧力をかけられたな。

※65以上で追加イベント

※追加イベントなし

#########

「しかし大分遅くなったな。……今からルイジの所に行けるか?」

警察から解放されたはいいが、時間は午後9時を回っている。いい加減、宿を見つけないといけない時間だ。

「せやなあ。……一応、聞くだけ聞くか?今から行くとなると、ルイジんとこに泊まるんと同じになるけど」

ウィラは電話を取り出した。

……

※75以上で泊まれる、20以下はそもそも電話が通じない

※泊まれない

「ああ、うん。せや。……やっぱ狙われとるで。……泊まりは無理?やろうな。……明日か、分かった」

ウィラは電話を切った。

「やっぱあかんて。そんなに大勢は入れんらしい。明日なら会う言うとるで。
一応、わしらも戻るつもりやけど……迎えにこよか?」

「ああ、そうしてもらえると助かる」

「ほな、10時に領事府前広場な。あ、デイジーはんはわしらと戻るで」

デイジーはペコリと頭を下げた。

「すみません……本当にありがとうございます」

「いえいえ、命を狙われているのですから、助けるのは当然のことですよ。明日また、お会いしましょう」

帰還のルーンが発動し、彼らは歪みの中に消えた。

「俺は宿を取っているが……どうするか?俺と同じ宿でもいいが、部屋があるかだな。
あるいは、クラーク特別市に戻ってもいい。俺はどっちでも構わねえが、どうする?」

1 クヴァと同じ宿にする
2 クラーク特別市に行く(特殊イベントは発生しません)

安価下3多数決、考察不要

再開します。

「なら、せっかくだからクラーク特別市に行かせてもらおうか。
ここだと夜も襲撃の恐れがあるし、安心して熟睡できそうもない」

「まあ、それもそうだな。なら少し待ってくれ」

クヴァは帰還のルーンを取り出すと、発動の準備を始めた。

「泊まる場所は、俺の私邸だ。少し狭いが、まあ我慢してくれ」

#########

【第十五階層・クラーク特別市】

俺たちは再び石造りの街に来た。夜だからか、天井の明かりが暗くなっている。
クヴァが向かったのは、二階建ての建物だ。

「今は嫁もいないはずだからな。客室もあるから、一応は4人泊まれるはずだ」

……

85以上で追加イベント




※追加イベントなし

##########

クヴァの家は思いの外質素だった。「俺も嫁も不在がちだしな、必要最小限のものしかなくて済まねえな」とのことだ。
外に出てもやることもないので、素直に寝ておくことにした。

##########

「じゃあ、モリブスに戻るか」

翌朝、パンとスープだけの簡単な朝食を取るとクヴァが言った。……簡単な、とは言ってもクヴァの分は俺たちの5倍ほどあったが。
「このガタイだから、食わなきゃやっていけねえんだよ」とは彼の弁だ。
帰還のルーンが設置される。時間は9時半。ウィラたちとの待ち合わせに向かうにはちょうどいい時間だ。

※25以下で追加イベント





※追加イベントなし

「お、早いな」

待ち合わせ場所の領事府前広場に着くと、既にウィラとアムナがいた。
まだ15分ぐらい余裕があったはずだが。

「念のため、少し早めに来といたんや。ほな、行こか」

そのまま人気のない路地に行き、帰還のルーンをウィラが発動した。

「人数が多いが、大丈夫か?」

「ああ、寝る空間がないだけやからな。何とか座るぐらいの椅子はあるで」

空間の歪みが目の前にできる。……ルイジとはどんな男だろうか。

#########

【第十階層・ルイジ私邸】

乾いた砂ぼこりが、そこには立っていた。殺風景な砂丘の中に、俺たちは着いたようだ。
振り向くと、泉と何本かの木々、そして二階建ての家があった。ここが、ルイジの家か。

玄関から、緑色の服を着た口髭の男が出てきた。

「すみませんでしたね、昨日はお相手できずに。狭い家ですが、ようこそ」

口調は温和で、顔には微笑みをたたえている。年の頃は俺より少し上……いや、髭がなければ多分同じぐらいに見えるな。
どうもこの男がルイジのようだ。

家に入ると、デイジーが出迎えていた。昨日のような張り詰めた表情は消え去っている。

「こちらにどうぞ。お茶を用意してありますよ」

こちらのお茶は安心して飲めそうだ。俺たちは身を寄せ合って席に座った。

「どうも、初めまして。ルイジ・ドリンクウォーターです」

簡単な自己紹介を済ませると、彼は早速話を切り出した。

「……ジョシュア侯に追われているようですね。私と妻も、どうも狙われているようですが。
マリオの話ですか?」

「狙われた直接の原因は分かりません。ですが、マリオの妻のプティから逃げたのが、どうも背景にあったようです。
彼女はジョシュアと繋がっている。しかも、自ら手を下せるだけの力量もあるようだ」

ルイジは頷いた。

「マリオが『穴』でアンバライトの変異体をばらまいているのは、その分だと知っていますね。
長年音信不通だった兄ですが、最近姿を現した。そして、ジョシュア侯とプティに接触している。
……何かを企んでいるのは疑いない。僕は間違いなく、その障害とみなされている」

「それだ、俺が知りたいのは。マリオは何を考えている?
お前はマリオを探して色々動いていた。手掛かりの一つや二つ、あるはずだろ?」

野太い声でクヴァがルイジに詰め寄った。

……

01~40 それが、何も
41~90 一応……
91~99 ルイジは頷いた

「それが、何も……。マリオが生きていたのを知ったこと自体、ごく最近なんです。
ジョシュア侯に面が割れてないウィラとアムナを昨日モリブスにやったのも、そのためでした」

「せやで。……まあ、昨日の騒動でわしらも目を付けられたかもしれんがな」

クヴァは不満そうに舌打ちした。

「……じゃあ、手掛かりなしってことかよ。こちらのシマ荒らされて、ドタマに来てるんだがな」

「……!あなたは、竜人ですか」

「そうだ。それがどうかしたか」

ルイジは感激したようにクヴァの手を握る。

「おお……本当に実在するとは。『穴』の街を治めている竜人が存在すると、噂では聞きましたが。
クラークとイラブには伺ったことがあります。お会いできて光栄です」

「あ、ああ……。そう感激されてもな。
だが、俺たちをもってしてもマリオは捕捉できてない。それに、マリオ以外にも『穴』で不審なことをやっている連中がいるらしいな。
例えばスナイダ家のアミールが冒険者狩りをやっているとか。あるいはマリオ以外にもアンバライトをばらまいているのが数人いるらしい。
俺も親父も妹も、酷く困っているし怒ってる。一発殴らなきゃ気が済まねえ。
……まあ、殴ったら多分殺すんだろうが」

ルイジの顔に影がよぎった。

「兄が迷惑をかけていること、本当に申し訳ありません。
……そんなことをするような兄じゃないんですが……」

「そもそも、プティという奥さんからしておかしかったわよ。どうも自ら手を下して周囲の住民を虐殺しているらしいじゃない。
プティって人、昔からそんな人なの?」

ノワールの言葉に、デイジーが首を振った。

「いえ……そんなことをする人じゃないはずです。変貌したのはここ1、2か月のことです。
それまでは、優しく懐の深い、姉のような人でした」

「ええ。兄もプティさんも、そんな人じゃない。
ジョシュア侯の命でオルランドゥには行ったし、その『オルディニウム』という鉱石の調査もした。
でも、それは世のためになると確信したからです。兄も同じ思いだったはず」

ルイジもそれに同意する。……どうにもおかしい。マリオにしてもプティにしても、どこかで変貌したことになる。
あるいは……見た目だけ同じで中身が変わっているのか。

1 マリオがいなくなった時の話を、もう少し詳しくしてくれ
2 アミールの話は知っているか
3 ジョシュア侯について、もう少し詳しく話してくれ
4 プティの変貌に心当たりはあるか
5 その他自由安価

安価下5多数決、考察必要

なんていうかそんなことする人じゃないっていうのに鞍馬アンバライトのことが思い浮かばないのが不自然
安価下で

>>30
アンバライトは人格変容に影響を及ぼしません。
なお、この点については選択次第で高確率で気付きます。

(そういやオルランドゥに赴いた時点で滝たちが黒ずくめやブレイズ達が言っていたことを理解できたのは何故なんだ?単なるミス?それとも黒ずくめらも実は過去から来てる人たちだったとか?滝はサイファーらの世界の言語は後でレイラに教えてもらったって言ってるしオルランドゥの生き残りの会話から学習した線は消えるよな)

安価は1で、ルイジにしか聞けないことというとこれが第一に聞くべきかと

選択は1です。

>>34
サイファーたちの言語はかなり英語に近い文法と単語で成り立っています。このため、黒づくめやブレイズの会話をある程度把握できたというわけです。
また滝は読み書きをレイラから教わりましたが、比較的すぐ習得できる程度ではあったようです。
(滝の超人的能力も多少寄与しています。火蓮や沢田は、まだ読み書きまでは十分にできません)
黒ずくめの正体は、まあお察しですね。そもそも彼らの由来を考えると、言語が近いのもそれなりの合理性があります。

「マリオがいなくなった時の話を、もう少し詳しく聞かせてくれませんか」

ルイジは頷いた。

「僕たちがオルランドゥとの極秘交渉を始めたのは、今から3年前です。
オルランドゥが握ったという謎の鉱石を探れということでした。ジョルジュ侯曰く、世界のエネルギー問題を根本から解決しうるものだ、と。
魔素はいつか消えるし、アンバライトによる増幅効果も限界がある。
ジョルジュ侯が、『代替エネルギーとしての電力よりも、もっと効率がいいものだ』と仰っていたのをよく覚えています。
ですが、オルランドゥの上層部は、酷くそれを表に出すのを渋りました。……こちらに攻撃を加える者もいたほどです」

ノワールの表情が険しくなった。

「……そうなの?」

「間違いなく。そのうち、オルランドゥの上層部でも内紛が起こり始めた。
そして、2年前の事件が起きたというわけです」

「オルランドゥ消失か」

ルイジの額に汗が滲んでいる。

「ええ。僕はその場には立ち会いませんでした。……嫌な予感しかしなかったからです。
ですが、オルランドゥが消えた際のある程度の状況は分かります。発端は、オルランドゥの郊外に、件の鉱石の鉱脈が見つかったことです」

「オルディニウム、だな。……魔素の塊で、近づくと人は死ぬ、とか」

「……はい。2年半前に、その存在は確認されていました。ただ、仰った通り近づくことすらできなかった。
兄はオルランドゥでも協力的な数人と組んで、何とかならないかと探っていた。
僕は、これは深入りしない方がいいと兄に忠告しました。あまりに危険過ぎると。
しかし、『不可能を可能にするのが冒険者だ、違うか』と、兄は聞く耳を持たなかった」

ノワールが手を挙げた。

「ちょっといい?そのマリオに協力的な人って……誰?
私はノワール・オルランドゥ。名字からわかると思うけど、オルランドゥ魔術都市の関係者なの。
父ネーロは、市長のローマン・オーディナルに次ぐ地位にあった。まさか、父様なの?」

「いえ、ローマン市長ですよ。ネーロ氏は、終始反対の立場だった。
ローマン市長は、古の禁術を使って兄を『魔法が効かない身体』に造り変えたんです。
ただ、その時は兄は正気でした。『これで人類を一歩先に進められるぞ』と、明るい声で言っていたのが思い出されます。
僕は嫌な予感がしながらも、兄を送り出した。……それが、僕が見た兄の最期の姿です」

「そして、オルランドゥは消えた、と」

ルイジは頷いた。

「ローマン市長の横には、途中からある男がいました。名も名乗らず、黒いケープを終始羽織ったままでした。
『知識はこの男から手に入れたのだよ』と、誇らしげに市長が言っていたのを思い出します。
そして、その男が言っていたのは『鉱山の発破』。
爆弾を仕掛け、深層深くにある鉱脈から鉱石を地表に出し、兄のような処置を受けた人間がそれを運び出す。
……その過程で何かあったのだと思います」

爆弾と鉱山?……それはズマで起きたことと同じだ。

「……爆弾が、オルランドゥで爆発したのかも」

同じようなことをカレンも思ったようだ。

「その可能性はあります。ただ、結論から言えば兄はそこから戻らなかった。
死んだという事実が受け入れられなくて、僕はあちこちを探しました。
鉱石をあきらめきれないジョルジュ侯とは、いつしか溝ができていましたが……まさかこんなことになっているとは」

90-賢さ(11)×6=24以上で成功

※97…成功

「だが、仮に生きていたとするなら人格の変貌はあり得るでしょうね。
オルディニウムは人の人格を歪めるという話を聞いたことがあります。
アミール・スナイダはオルディニウム鉱石の指輪を付けているそうですが、
彼もそれを見つけたのを境に奇怪な行動が目立つようになり、ついにはクーデタまで起こした。
マリオがオルディニウム鉱山まで辿り着いていたとしたなら、それは十分あり得る話です」

ルイジの目が驚きで見開かれた。

「……!!そ、それは知らなかった……。しかし、プティさんはどうなんです?」

「そこまでは。ただ、マリオがオルディニウム鉱石を何らかの形で所持していたなら、あり得る話でしょう。
まあ、その前に死ぬのが普通と聞いていますがね……」

そう、その点は腑に落ちない。アミールと同様、何らかの措置がそこに加わっている可能性は否定できなかった。
そうならば、オルディニウムの悪影響が周囲にも及んでいるかもしれない。

ルイジは黙りこくっている。俺は話を続けた。

「とにかく、マリオは生きていて、プティやジョルジュ侯に何らかの形で接触している可能性が高いでしょうね。
それと、マリオと一緒にいた男。……多分、彼女が会った男と同じ人物かと」

火蓮が青ざめた表情で頷いた。また、恋人が死んだ情景を思い出してしまったのかもしれない。

「彼女が?」

「ええ。彼女は『日本』という異世界……ある人は今から数万年前の世界かもしれないと言ってましたが……とにかくそこから来た人です。
オルランドゥの人々の一部は、消失前にここに何らかの方法で移り、彼女の国に助けを求めた。
そして、現地が再び住める環境なのかを確かめるために派遣されたのが彼女、カレンとその仲間たちです。
彼女たちは軍隊であり、極めて高度な戦闘能力を有していました。
しかし、彼女たちの登場を知っているかのように現れたのが、黒づくめの男でした。そいつは一人で部隊を半壊させた。
どうも『コーウィン』と言うらしいです。……古の主神を騙っているのか、それとも本人なのかは知りませんが……」

「……分かるのは、その男こそ黒幕ということですね」

※95以上で追加情報




※追加情報なし

俺は頷いた。

「ええ。ただ、その男に繋がる手掛かりは、今の所皆無です。まずは、マリオを捕まえることから、ですかね」

……

※会話継続判定
20以下で何らかの追加イベント発生、会話終了
85以上で別のプラスの追加イベント発生、会話打ち切りか継続かを決定

※追加イベント発生につき中身を決定します。

01~30 滝から電話だ
31~60 ユミールから電話だ
61~99 ランダムから電話だ

※ランダムから電話

今日はここまで。

少し進めます。

その時、俺の電話が鳴った。……ランダムからだ。

「もしもし、どうしました?」

『おう、そっちは順調か?』

「いえ、何とも言えない所です。早速、モリブスのジョシュア候に目を付けられ襲われましたし。
ただ、今マリオの弟のルイジと会ってます。オルランドゥ消失の状況がある程度聞けたのは収穫ですかね」

『そうか、こちらは進展ありだ』

……

01~65 ズマの地震の背景が見えた
66~90 ブランドの身元が分かった
91~95 ??????
96~99 ?????????

『……実は、ブランドの身元が分かった。ちょっとした驚きだったぜ。
イーリスの先代王の隠し子の息子だよ。母親を見つけて分かった』

「……えっ!?先王の隠し子って……」

『まあ驚くわな。んで、お前さんたちが『穴』で出会ったナージャって女は、姉に当たるそうだ。
実は、アングヴィラでナージャに会ってな。ブランドと引き合わせたらビンゴ!んで、母親に会って感動の再会てわけだ』

先王トーリに隠し子がいるとは知らなかった。存命中だったら、かなりの騒動になっていただろう。
それにしても、ブランドとナージャがイーリス王家の者とは。ノワールが感じた不思議な雰囲気も頷ける所ではある。

「てことは、ブランドの記憶は?」

※80以上で戻っている、88、99、00だと……。ファンブルなし

※戻ってない

『それが戻ってないんだよ。……いなくなった時の状況は分かったんだがな。
2年前、腕試しと言って『穴』に宝石と家宝のクロスボウを持って消えたんだそうだ。んで戻ってこないから、母親もナージャも奴が死んだものと思ったらしい。
ナージャが『穴』に住んでたのも、ブランドが見つかるかもという思いが一因だったそうだ』

「なるほど。……じゃあ何故記憶を失ってたかは、分からずじまいと」

『そうなるな。……で、本人はまだそれを知りたがってる』

※95以上でナージャについて追加情報、ファンブルなし

※追加情報なし

『てなわけで、ブランドについてはしばらく様子見だな。ナージャの宝石含め、分からねえこともまだある。
例の『一族』のブランドとの関係は、分からねえままだしな』

なるほどな。そう言えば、ナージャは宝石を祖父からの形見と言っていた。先王トーリの物と考えれば、納得はできる。

「ところで、地震の調査の方は進展ありました?」

……

※50以上で進展あり

※進展なし

『いや、そっちは何もなしだ。エリスと引き続き調べるつもりだ』

こちらは空振りか。……何か伝え忘れていることがあるような気もするが……

※1200前まで自由安価で質問を募集します。内容によって1~2問できます。エリスへの質問も可能です。

再開します。

自由安価ですが、66と67を採用。67→66の順です。
68はいい線ついてます。ただ、上の判定失敗で聞いても現状無駄です。

「そう言えば。こちらにも宝石の持ち主がいました。『プレーンウォーク』ができる辺り、ブランドと関係があるんじゃないかと思ったのですが」

『……何??まだいんのか、そんな奴。まさかと思うが……ちょっと待てよ』

ランダムは近くにいると思われる誰かと話している。漏れ聞こえる声からして、ナージャだろうか。

……

※90以上で……?ファンブルなし

※ある事実が判明

『ちょっと貸して……ああ、ごめん。ナージャよ。その宝石の特徴、教えてくれる?』

ナージャの声が随分上ずっている。心当たりがあるのか。

「ああ。紫色の宝石だったな。それがどうかしたか?」

『……じいちゃんの形見の宝石は三つあったのよ。うち二つがあたしたちに渡され、もう一つがパパが持ってた。
父さんは冒険者だったけど、『穴』で行方不明になっちゃって……。誰が持ってたの、それ』

「ダリウス・ウォードというトレジャーハンターだな。『穴』で宝石を見つけたと言ってた。どういう経緯で見つけたかまでは知らなかったが……。
モリブス在住らしい。どうもこっちじゃそれなりに知られた存在みたいだな」

『……!!ちょっと、その人に会わせて。許されるなら、それを返してもらいたいわ』

「会わせろ、と言われてもな……マルコ、ダリウスの居場所に心当たりは」

※35以上である、ファンブルなし

※居場所に心当たりあり

「新市街のオフィスにいるはずですよ。住所も大体は。一度、アイユーブさんと一緒に行きましたし」

「……だそうだ。来るならランダムに連れてきてもらう形だな。確かブランドは、モリブスに来たことはなかっただろう。
帰りは自分達でできるだろうし、どうだ?」

『分かったわ。着いたらこっちから連絡する』

また電話の向こうでバタバタと何か言う声が聞こえた。しばらくすると、またランダムが出る。

『……ったく、『一族』使いの荒い奴らだぜ。まあ、多分昼前には着けるぜ』

時間はもう11時過ぎだ。ここには長居できそうもない。

※70以上で……。ファンブルなし

※ランダムも同行

『ああ、俺も行くぜ。どうにもその宝石、気になって仕方がねえ。
こっちの調査は暫定的にエリスに任せるつもりだ。優秀だから、何とかするだろう』

「一族」絡みの案件だからか、ランダムも乗り気のようだ。狙われていて移動にも気を使う身としては、非常に助かる。

「ありがとうございます。それと……黒ずくめの男。やはりオルランドゥ消失に関わっているようです。
私たちを追っているジョシュア候とも繋がりがあるとか」

『……だろうな。もしそいつがコーウィン兄なら、相当厄介だ。表に出てないのが救いだがな。
もしそいつがお前らの前に現れたら、とにかく逃げろ。会った時点で終わりかもしれねえが……。
もし本人なら、戦って勝てる相手じゃねえ。俺でも、僅かに足止めできるかって程度だ』

そこまで言うのか。……どうも、本当にヤバい相手を敵にしているようだ。
俺の背中に冷や汗が流れた。

『御忠告、ありがとうございます。……ところで、エリスは?少し話をしたいのですが』

※50以上でいる

※いる

『ああ、いるぜ。替わろうか』

しばらくすると、エリスの声が聞こえてきた。

『何よ、用件があるなら手短に言って』

「……相変わらずキツいな。ホルヘという男は知ってるな。彼から預かりものがある。受け取ってほしいと。
ああ、中身は見てないぞ。そこまでデリカシーがないわけじゃない」

『……ホルヘが??』

01~50 何かしら、彼……
51~75 ……私に?
76~90 えっ……どうして急に
91~99 ちょ、ちょっと待って

『……何かしら、彼……。調査票か何か?』

「いや、小箱だ。小さなものが入ってる」

『ふぅん……。あまり興味ないわね、開けちゃっていいわよ、それ』

これはどうもホルヘの片想いのようだな。脈は全く無さそうだが……

1 それでも渡す
2 後で開ける

安価下3多数決、考察不要

再開します。

「いや、頼まれ事だからな。要らなかったら捨ててくれれば構わねえよ。まあ、また会った時だな」

『……相変わらず変なとこで律儀なのね、あんた』

エリスが呆れたように言った。

「誉め言葉と受け取っとくよ。じゃあ、ランダムたちによろしく言っておいてくれ」

俺は電話を切った。これで今日の次の予定は決まりだな。時計を見ると……

※70以上で質問可能

※ルイジイベント終了

時間は既に11時半近くになっている。そろそろ移動した方がいいだろう。

「すみません、別件で戻らねばならなくなりました。ここでお暇を。
……あなたはここに?」

ルイジは頷いた。

「ええ、さすがに今のモリブスに戻るのは、ちょっと危険が。あなた方も気を付けて下さい。
……兄の件で分かったことがあれば、連絡してください。助けになれるかもしれない」

※ミッション「マリオを捕縛・撃破せよ」が発生しました。

俺は強く頷いた。帰還のルーンを発動させる。
これで、次戻った時は10階からになる。恐らくは、帰還先はここではないだろう。

「それじゃ、また。奥さんを大切に」

「無論です。……では」

#########

俺たちはクヴァと一旦別れ、領事府前広場に行った。クヴァは「マリオの足取りを追ってみる、しばらくは別行動だな」、とのことだ。
彼とはまたこの街でバッタリ会うかもしれない。

※10以下で追加イベント

※追加イベントなし

数分そこで待つと、電話がかかってきた。ランダムからだ。

『領事府前広場に着いたぜ。どこだい』

広場は平日昼なのにも関わらず人でごった返している。木を隠すなら森と敢えて人が多い場所に来たが、待ち合わせには不便だ。
やがて向こうで手を振る男が見えた。

「おーい、ここだぜー」

俺たちはすぐにそこに向かった。ランダムとナージャ、そしてブランドがそこにいた。

「すみません、連れてきてもらって」

「まあいいってことよ。んじゃ、俺は戻るぜ。また会おう」

ランダムはそのまま人混みに消えた。ナージャとブランドがそこに残される。

「あー、久し振り。……というほど久し振りでもないか。こんな形であんたらと会うなんてね」

眼鏡の位置を指で修正しながら、ナージャが言った。ブランドは物珍しそうに街並みを見回している。

「ここがモリブスっすか……不思議な雰囲気っすね。特に空気が」

「スパイスの匂いが街中に漂ってるからな。俺もそう来たことはないが、慣れるまでは時間がかかるさ。
……でマルコ、新市街のオフィスまで道案内頼む」

俺はマルコの方を見た。ここからは大体歩いて30分はかかるらしい。

……

※20以下で追加イベント

あれ、ランダムは同行するのでは?

※追加イベントなし

リリア大橋を渡ると新市街に入る。歴史的な旧市街の建物が、橋を挟むと真新しい無機質な建物に変わるのはなかなか妙な気分だ。
橋の欄干には橋の由来ともなったリリア・ベーレンの像があしらわれている。彼女とジェイク・ベーレンの恋物語は小説や劇となり、モリブスの人たちに愛されている。
……孫のアシャクの暴政の影響で、50年ほど前までは名を出しにくかったらしいが。

「見えてきましたね、あそこです」

橋を渡って3分ぐらい歩くと、小洒落た通りの一角に古道具屋が見えた。「ウォード道具店」とある。

「誰かいますかー?」

マルコが呼び掛けた。

01~20 返事はない
21~40 うちの子なら夕方に戻るわよ
41~90 あ、いらっしゃいませー

>>99
おおっと、失礼しました。書き直します。101の判定はそのまま使います。

※99の修正

数分そこで待つと、電話がかかってきた。ランダムからだ。

『領事府前広場に着いたぜ。どこだい』

広場は平日昼なのにも関わらず人でごった返している。木を隠すなら森と敢えて人が多い場所に来たが、待ち合わせには不便だ。
やがて向こうで手を振る男が見えた。

「おーい、ここだぜー」

俺たちはすぐにそこに向かった。ランダムとナージャ、そしてブランドがそこにいた。

「すみません、連れてきてもらって」

「まあいいってことよ。約束通り連れてきたぜ」

ナージャとブランドが横から現れた。

「あー、久し振り。……というほど久し振りでもないか。こんな形であんたらと会うなんてね」

眼鏡の位置を指で修正しながら、ナージャが言った。ブランドは物珍しそうに街並みを見回している。

「ここがモリブスっすか……不思議な雰囲気っすね。特に空気が」

「スパイスの匂いが街中に漂ってるからな。俺もそう来たことはないが、慣れるまでは時間がかかるさ。
……でマルコ、新市街のオフィスまで道案内頼む」

俺はマルコの方を見た。ここからは大体歩いて30分はかかるらしい。

リリア大橋を渡ると新市街に入る。歴史的な旧市街の建物が、橋を挟むと真新しい無機質な建物に変わるのはなかなか妙な気分だ。
橋の欄干には橋の由来ともなったリリア・ベーレンの像があしらわれている。彼女とジェイク・ベーレンの恋物語は小説や劇となり、モリブスの人たちに愛されている。
……孫のアシャクの暴政の影響で、50年ほど前までは名を出しにくかったらしいが。

「見えてきましたね、あそこです」

橋を渡って3分ぐらい歩くと、小洒落た通りの一角に古道具屋が見えた。「ウォード道具店」とある。

「誰かいますかー?」

マルコが呼び掛けると、細身の軽そうな青年が姿を現した。

「あ、いらっしゃいませー。……って君たちは」

俺は右手を挙げ笑った。

「おう、昨日は世話になったな。昨日の礼も兼ねて来たぜ。大人数で押し掛けてすまんな」

ダリウスは戸惑いながら俺たちを店内に通した。埃と黴と香辛料が入り交じった、何とも言えない臭いが鼻をつく。

「折角だから何か買っていってよ。良い品は多いよ」

ノワールがふむうと唸った。

「確かに面白い品が多いね。骨董品でも、何かしらの魔力があるものが多いみたい。……やたら高いけど」

「そこなんですよね。物はいいけど高い。もう少し安く卸してくれないですか?」

はははとダリウスが笑う。

「良い品は高い、そういうもんだよー。……で、君らはここに冷やかしに来たわけじゃないんだろう?」

ランダムがニヤリと笑って一歩前に出た。

「その通りだ。その宝石に用がある。……お前さん、これをどこで手に入れた?」

ランダムは一瞬宝石に目を落とした後、ダリウスを見据えた。

……

01~15 ……言えない、なあ
16~50 そこの聖騎士の彼に言った通り。「穴」で拾ったものさ
51~90 ……ある冒険者に託されたものだよ
91~99 ????????

ダリウスは冷や汗を垂らした。

「……言えない、なあ」

挙動がおかしい。何か隠してる?
そう思っていると、ナージャが彼に詰め寄った。

「ちょっとあんた、何隠してんのよ!それはあたしたちのパパが持っていたものなの、まさか盗んだってわけじゃないわよね!?」

ダリウスは……

01~20 ふうと溜め息をつくと、手元の何かを投げつけた!
21~50 黙ったまま動かない
51~95 ある意味正しいよ
96~99 ?????????

ダリウスは溜め息をついた。

「……盗んだ、か。ある意味正しいよ。
第十八階層、古ぼけた砦で僕は死にかけの冒険者に出会った。
もう助からないほどの傷でね。譫言のように何かを言ってるだけだった。
僕は何を言ってるか聞こうとしたけど、無駄だったよ。そして、僕は彼のちにまみれた宝石が落ちているのに気付いた」

「……それを獲った、というわけか」

ダリウスは気まずそうに頷いた。

「値打ちものってのはすぐ分かったからね。このまま置いておくには惜しい、と思っちゃったのさ。
……まさか、娘さんかい。悪いことをしたよ」

※60以下で追加イベント

※クリティカル

ナージャはふうと息をつき、寂しそうに笑った。

「そっか……やっぱパパは、死んじゃってたか。……覚悟はしてたけどね。
あたしはあんたを責めないよ。誰だってそうする。むしろ、パパの形見を持ってきてくれたんだ。感謝しなきゃね」

そう言うと、ナージャは愛しそうにダリウスの宝石を両手で持った。……やがて彼女の瞳から涙が溢れ始め、その場に崩れ落ちた。

「……ううっ……パ、パパ……!!う、うああああん!!!」

誰も何も言葉を発しなかった。俺は俯き、ノワールとカレンは静かに泣いていた。
ブランドは……呆然と立ち尽くしたまま、瞳を潤ませていた。

……その時。

※特殊イベント発生。内容を決めます。

01~50 ダリウスの宝石が、猛烈に光り始めた!
51~80 ダリウスとナージャの宝石が、猛烈に光り始めた!
81~95 ダリウスとナージャ、そしてブランドの宝石が猛烈に光り始めた!
96~99 ?????????

ファンブルなし

ダリウスとナージャの宝石が、猛烈に光り始めた!!そして……ブランドの身体が青く光る!!

「ちょっ……何だこれ!!」

「分かんない、でも物凄い魔力の奔流……!!」

光は徐々に大きくなり、店全てを飲み込み……!!

…………

……

数十秒か、数分か。ようやく光が収まった後、俺たちが見たのは。

「俺は……どうしてここに……?」

別人のように背丈が伸び、炎のような紅い髪となったブランドの姿だった。

「……お前は、ブランドなのか?」

俺が問いかけると同時に、ランダムが絶叫する。

「……ブランド兄!!間違いねえ、ブランド兄じゃねえか!!!死んだとばかり思ってたぜ」

「その声は、ランダムか?久しいな。……ここはいつだ」

「……いつ?ああ、ベネディクトたちが死んで500年ほど経った。んで、ここはモリブスだぜ。
俺こそ、ブランド兄が生きていた理由を知りてえな」

興奮してランダムが捲し立てる。状況が理解できない。

「……彼は、何者なんですか?」

「ああ、『一族』が一人、ブランドだよ。500年ほど前に、死んだと思っていた。しかし、俺もうん万年生きて上位の驚きだぜ。……『ブランド』の記憶は?」

「……俺の依代の青年か。ちゃんと中にいるぞ。記憶も取り戻したようだ。まあ、表に出してやってもいいが……」

「兄さん!!」

ランダムの後ろから声がする。ナージャの方のようだが、声は男性のそれだ。

「……ジュリアンか。姿が見えぬが」

「……緊急避難的に、自分を封印したのです。あたしも」

今度はダリウスの宝石の方から声がした。女性の声だ。当のナージャとダリウスは、驚きのあまり腰を抜かしている。

「フィオナ??宝石に封印……俺の時と同じことを」

「そうですわ。……やっとここまで意識を戻せましたが。
それにしても、ブランド兄様が復活というのは、望外です。……良かった」

紫色の宝石からは、泣き濡れた声が聞こえる。

「ちょ……ちょっと。話が全然読めないんですが。封印とか緊急避難とか、事情が……」

「俺たちを引き合わせたのは、君か。魔力の共鳴効果もあっただろうが、素直に礼を言う。
ジュリアン、俺からも聞きたいところだな。お前とフィオナは生身でいたはずだ」

しばらく、静寂が支配した。そしてナージャの紅い宝石から、苦渋の声が聞こえてきた。

「この宝石は、いざという時の最後の手段でした。使うことなどないだろう、と。
イーリス王家に預けていたのは、一種の保険でした。が、2、3年前に事情が大きく変わった」

「そうね。……ジェラードとコーウィンが、甦ったのです。……邪悪な何かになって。
そして、私たちを滅しようとした。私たちは最後の力を振り絞って、この宝石に残した微かな空間に逃げ込んだのです」

ランダム不審そうに首を捻った。

「ちょっと待て。『一族』は『一族』を殺せねえはずじゃ……」

「だから、『邪悪な何か』なんだよ。彼らは僕らの知るジェラード兄さんやコーウィン兄さんとは違ってた。もう、『一族』じゃなかったんだ」

「一族」であって「一族」でない?……いよいよ見えてこない。
一つ言えるのは、目の前の男はもはやブランドではない、誰かであるということだ。

俺は……

1 ブランドたち3人の「一族」について訊く
2 ジュリアンたちが襲われた背景を訊く
3 ブランドの封印について訊く
4 とりあえずエイリークを呼び出す
5 その他自由安価

安価下5多数決、考察必要

質問回数は今のところ限定されてはいません。
ただ、ブランド覚醒は気付かれた可能性があります。

俺は電話を取り出した。これは、エイリークも交えた方がいいだろう。

……

01~20 電話が通じない
21~45 はい、パーシャですが
46~99 私だ

※間違えました。

俺は電話を取り出した。これは、エイリークも交えた方がいいだろう。

……

01~20 電話が通じない
21~45 はい、パーシャですが
46~99 余だ

寝落ちしてました。少し進めます。

※クリティカル

『……余だ。丁度こちらからも連絡を入れようと思っていたところだが……用件を聞こう』

「色々あって整理がつかないのですが……宝石に変化が。ジュリアンとフィオナと名乗る人物が、宝石内から話しかけています。
それと、ブランドが……」

「ちょっと貸せ」とランダムが俺の電話を奪い取った。そのまま早口で捲し立てる。

「すまねえな。……エリック兄か?平たく言おう。ブランドが生きてた。宝石の持ち主と会わせたら、いきなり魔力が溢れ出して覚醒しやがった。
俺も理解が追い付かねえ。だが、これはエリック兄にも来てもらいてえ。場所はモリブスの新市街だ、分からねえなら迎えをよこす」

『……!!何だと!!!』

「嘘のようなマジな話だ。『ブランド』ってガキがプレーンウォーク使えたりクロスボウ持ってたりしたのも、実に納得だ。
とにかく、一度全員で会った方がいい。状況を整理してえんだ」

『……分かった。新市街には行ったことがない、旧市街の領事府前広場に誰か来てくれ。ユリリエも連れていく。
……あと、サイファーに替わってくれないか?』

ランダムが俺に電話を戻す。

「そちらからも伝えたいことがある、と言ってましたね。何かあったんですか?」

01~60 マリオ関連
61~95 アミール関連
96~99 ????????

『アミールについてだ。冒険者狩りの実行犯を捕まえている。
テルモン政府と組んでいるというのは知ってると思うが……どうもそれだけではないらしい。捕まえた中には、イーリスの人間も含まれてた』

「……何ですって??」

『ああ。第二師団の人間と言っていた。ユリリエがそいつをたまたま知っていたから分かった。……どうにもまずいぞ』

イーリス内部に裏切り者が?ファルーダはテルモンの意向を受けてイーリスに軍事的圧力をかけているが、こちらの内部から切り崩されたらなす術がない。
それにしても、準備周到だ。アングヴィラではノニを篭絡し、ファルーダではロマーヌ大将を動かした。どうやってやっている?

「そいつは誰の指示と?」

※98か99、00偶数で口を割っている、00奇数以外のファンブルなし

※口は割ってない

『いや、完全黙秘だ。……厄介だな』

イーリスの第二師団長、ジョーンズは寡黙な仕事人タイプだ。国を裏切るような男とは到底思えない。
恐らくは下の独断か、あるいはもっと上の人間の手によるものだ。……そんな人間がいるだろうか?

※90-賢さ(11)=79以上で成功、97以上で……
ファンブルなし

※85…成功

アミールと繋がりがありそうな人物……いた。近衛騎士団の三席、カルバハルだ。
確か、テルモンに比較的最近研修で行っていたはずだ。アミールにも会っていると聞いている。
だが、これだけでは内通者と決め付けるには足りない。そもそも、所詮三席だ。まだ誰かいるような気がする。

俺はその思い付きを心にしまった。タキはそろそろ前線に着いているだろう。裏切り者がいる可能性は伝えねばならない。

「分かりました。では、領事府前広場ですね。今から向かいます」

俺は電話を切った。

「色々厄介なことになってるな。……とにかく、エイリークを迎えに行きます。一時間ほどで戻るかと」

「おう、待ってるぜ。大人数だから、話すのはここじゃねえ方がいいな。……やっぱ俺んところか」

「俺は異論はない。……この500年の間、集まったことは?」

ブランドの言葉に、紫色の宝石から声がした。

「ないですわ。平和すぎるぐらいに平和でしたし。一度、サイラスってとこで魔力の暴走が起きかけたぐらいかしら。エリックの奴が一人で何とかしたみたいですしね」

「そうか。500年ぶりの『大会談』だな」

ブランドが感慨深そうに、ポツリと言った。

#########

※40以下で追加イベント

ブランドかエリックの部屋の方がいい気もするけどな。ファンブルでコーウィンとジェラードきたら怖いし

昼まで休憩。

>>149
どこでもファンブルなら来ますね。あと、二人の間は大人数収容できないというのもあります。

ファンブルでくるのは確定なのか…

>>151
なお、ファンブルが出た際にもう一度判定します。彼らが来る確率は高くはありません。

あと、ここからも分かる通り、高コンマ連発の進行だとリスクも相応に重くなります。
もちろん、見返りも大きいのですけどね。(無事に進んだ場合、相応の戦力増強を予定しています)

ジェラード(悪)は完全にフィブリゾなんだろうか

少し進めます。

>>154
あー、そうかもですね。ただ、通常進行である限りは登場はずっと先のはずです。

「おう!思ったより早く会ったな!」

手を大きく振ってユリリエが言う。横には長身の赤毛の女性が、険しい表情で立っていた。

「早く新市街とやらに連れていけ。……大分変わっていてかなわんな」

「モリブスには来たことがあるはずでは?」

「500年前だ。その後はアングヴィラとベルメールぐらいだな」

早足でエイリークが歩き出した。

「そう言えばユリリエちゃん。捕まえたイーリスの兵士ってどうしてるの?」

「あー。エイリークの姐御の街……『イラブ』って言ってたか。そこに監禁してるよ。えらい意思が強くてね、だんまりだよ」

ユリリエはノワールの言葉に肩を竦めた。捕まった奴は任務に忠実な男のようだ。
俺は新市街に向かいながら電話を取り出した。タキに裏切り者がいる可能性を伝えねば。

※20以下で電話が通じない

※電話に出る

『俺だ、どうかしたか』

「いや、エイリークが『穴』でアミール一派の一人を捕縛したんだが、どうにもイーリスの人間らしい。内通者がいる可能性がある。今どこに?」

『ファルーダとの国境だ。……』

01~30 開戦前夜、といったところだ
31~60 今日ここに着いたが、散発的に挑発行為が起きてるな
61~99 にらみ合い中、という感じだな。緊張は高まっているようだが

『今日来たばかりだが、開戦前夜といったところだな。……内通者の話は本当か?』

「ユリリエが言うには、第二師団の男だという。アミールと繋がりがある連中は、念のため戦闘から外して監視をつけるべきだろうな。……カルバハルは?」

『カルバハル?……』

01~60 知らないな、調べれば分かるかもだが
61~95 ???????
96~00 ??????????

『……近衛騎士団として、国王の警備に回っているはずだが?』

俺は顔から血の気が引くのをはっきりと感じた。もし奴が内通者だとしたら……はっきりとマズイ!!

「分かった、心から感謝する。今の話、シュトロム諜報部長やブロディ第一師団長と至急共有してくれっ」

『分かった。……まさかそのカルバハルが?』

「疑いがある、というだけだ。だが、その疑いを否定もできない!」

俺は電話を切り、エデル団長に連絡しようとした。……頼む、出てくれ!!

※30以下で電話が通じない

『私だ、何かあったか?』

エデル団長の落ち着いた声に、俺は心底安堵した。まだ何も起きていないようだ。

「カルバハルをセシル国王の警備につけているそうですね、至急外して下さい」

『何を言ってるんだ?奴の力量は、貴様も知ってるはず……』

「ユリリエたちが、『穴』でアミールと繋がっている第二師団の男を捕まえました。俺の知る限り、アミールと直近接触を持っているのは、研修でアミールに会っているはずのカルバハルだけです。
奴が内通者と決まったわけではありません、あくまで俺の推測でしかない。ですが、開戦直前の状況。国王暗殺がこのタイミングで起きたら……?」

俺は早足で歩きながらエデル団長に捲し立てた。後ろからノワールたちが心配そうに俺を見ているのを感じる。

90-魅力(14)×5=20以上で成功

※94…成功

『分かった、貴様の言いぶりからして無視できん状況と見た。カルバハルには念のため一旦外れてもらう。内通者の話は他には?』

「タキに話をしてあります。彼からシュトロム諜報部長らに話が行くはずです」

『分かった。こちらも全容把握に務めよう。また連絡する』

電話が切れたのを確認し、俺は大きくため息をついた。多分、これで最悪の事態は回避できるだろう。

「どうなったの?」

「一応、話は聞いてもらえた。だが、内通者の話は気掛かりだな。……色々なことが多すぎて、頭が破裂しそうだ」

俺はノワールに苦笑した。気が付くと橋の手前ぐらいまで来ている。ウォード道具店まではもうすぐだ。

※40以下で追加イベント

※追加イベントなし

中断します。

前作は騒動の前に普通に潜ってたらそこの時点で装備ある程度揃えられたんだけどね
まあ神器とかとは比べもつかなかったが
そこがないからなのかなぁ?

再開します。

>>173
そうですね。そろそろ「穴」にも潜ってもらうことになると思いますが。

#########

【第四十八階層・ランダムの間】

「……さて、まさかこんな形でまた大勢集まるとはな」

ランダムが苦笑いした。昼飯がまだだったのもあり、円卓にはパスタを中心とした料理が並んでいる。
グラスには赤ワインが注がれていた。どうしても酒だけは欠かせないらしい。

「でだ。早速話を聞こうか」

俺は……

1 ブランドたち3人の「一族」について訊く
2 ジュリアンたちが襲われた背景を訊く
3 ブランドの封印について訊く
4 その他自由安価

安価下5多数決、考察必要

「そもそも、何故お二人は襲われたのですか?」

ナージャが持つ「ジュリアン」と名乗った宝石が言った。

「それは僕が訊きたい話だ。……あの時、僕は工房で剣を打っていた。別に世に出すためのものじゃない、完全に自己満足のためのものだ。平和な時が続くと、退屈を持て余すからね。
その時、誰かが来たのが分かった。フィオナ姉さんかと思ったよ。何の用もないのに珍しい、と思って工房の扉を開けたら……コーウィン兄さん……いや、兄さんの姿をした何かがいたのさ」

「あたしも似たような感じよ」

今度はダリウスの紫色の宝石から声がした。芸術の神、フィオナを名乗る女だ。

「あたしはその時、ブローチを作っていた。完成しかけて一服していたら……鏡の後ろにジェラード兄さんがいたわ。
あたしは見たものが信じられなかった。ジェラード兄さんは死んだはずだから。でも、見た目は間違いなく兄さんだった。一部を除いて」

「一部?何だそりゃ」

「……目よ。目の色。深い藍色だったはずの目が、赤かったの。あたしは思わず『誰っ?!』と振り向いたわ。
そうしたらそいつはニヤリと笑って……あたしの腹を、剣で突き刺した」

ゴクリ、とランダムが唾を飲み込む音がここまで聞こえた。

「僕も同じような感じだよ。『兄さんっ!?』と呼び掛けたら、『久しいな、そして死ね』と剣で袈裟懸けにやられた。
訳が分からなかったよ。……傷が治らないことも含めて。そこでやっと、目の前にいたのがコーウィン兄さんじゃないって悟ったのさ。
僕はふらつきながら、何とか打ち掛けの剣で反撃を試みた。だけど、それは無駄な抵抗だと分かってもいた。……その時、フィオナ姉さんが来た」

「あたしはジュリアンに助けを求めなきゃと思って、すぐにプレーンウォークしたわ。このままだと死ぬのは分かってたから。
そうしたら、コーウィン兄さんに似た何かが剣を降り下ろそうとした。あたしは流れる血に構わず、手元のダガーに全力を込めて奴の背中を刺したわ。……手応えはあった。
そうしたら『目覚めたばかりで力が足りんな』と裏拳で吹っ飛ばされた。力の差は歴然だった」

「……そこで、俺に使った『アレ』を使ったんだな」

ブランドの言葉に、二つの宝石は「「はい」」と答えた。

「『結晶化』の禁術は、僕らしか知らない。死にかけたブランド兄さんを救うため、魂を分割して特殊な宝石に込め、肉体も吸収させる……。
幸い、宝石の存在は誰にも教えてなかった。ジュリアに400年前に渡した時にも、ブランド兄さんについてはともかく僕らの魂までそこに封じていたことまでは伝えなかった。
本当に、使うはずがない保険のつもりだったんだ」

「互いに致命傷を負ってたあたしたちは、魂がある宝石内部にプレーンウォークしたわ。あの中は物理法則を無視した空間なのよ。
そして、同一の魂を持つ人間にしか飛べない。そこで、復活の時を待つことにしたってわけ」

ランダムは溜め息をついた。

「……なるほどな。背景は分かった。でも、そもそもそのジェラード兄やコーウィン兄のような何かって何だ?何か、心当たりはあんのか?」

※50以上である、90以上だと……

※クリティカル、昇格

「……多分、オルドだと思う。今からすれば、心当たりはあった」

「何だと??」

ブランドが立ち上がった。

「間違いないですわ。あの邪悪な気は、オルドのもの。実は、襲われる数日前に下から轟音が響いていたのです。
気のせいかと思っていたのですが……あれは、結界が破られた音だったのかもしれません」

「結界??どういうことなんですの?」

「……魔法使いのお嬢ちゃん、あなたなら知ってるわよね。魔素の量が徐々に減っていること。
実は、『穴』の奥深くにはオルディニウムの塊があるの。それが魔素の元だった。
それを500年前に、ジェラード兄さんとコーウィン兄さん、そしてあたしたちのお母様のヘルラが封じたの。だから魔素が減ってたわけ。
それが破られた……どういうことか、分かるわよね」

ノワールの顔が青ざめた。……魔素の量が再び増え始めたのは、これが理由か。

「ただ、封印の効果はまだ微かに残っているようです。オルド本人でなく、ジェラード兄さんやコーウィン兄さんが来たのはそのためかもしれません。
恐らくは、自分で動けないオルドは二人の死骸を使っている。ヘルラ母さんを使わない理由は分かりませんが……」

「僕たちの父、オルドは狂人だった。かつてのベネディクトやケイン、あるいはサロメ以上の。
地上を滅ぼすという発想をしても、不思議ではないですが……」

※100-火蓮知力(11)×3=67以上で成功

※ファンブル

といきたいですが……故意の失敗でしょうか。

故意ではないけどそれとなく高いコンマ出るなーって感じですね……狙ったとかそういうのは全く……

>>190
ID変わっていますが、ご本人ですか?ならそのまま続けます。

一応言いますが、故意の失敗は推薦しません。

狙ったとかじゃなくて高コンマ続くとリスク跳ね上がるとか言ってたのでなんとなく呟いただけですm(_ _)m

>>193
誤解を与えるので不用意な発言は慎んで頂ければ幸いです。
基本、失敗よりも成功の方が良い進行になるようにしていますので。

ファンブルのため判定を行います。

01~15 ????????
16~60 ここかぁ??
61~95 ここだね
96~99 ……………

その時、扉が開く音が聞こえた。……そこには。

黒髪の小さな子供がいた。……目は赤色をしている。まさかっ!?

「ジェラード!!?」

その子供は無言のまま、俺たちに向けて光の矢を浴びせてきた!!

※30以下でデッドエンド

正直、コンマ操作は対策とった方がいい。ここ最近なんてもう数人しか踏んでないように見えるし、何よりスナイパーに任せとけばいいやでどんどん人いなくなってるような。高コンマ続きは美味しいけど…ねぇ。

※デッドエンド回避

少し中断します。

>>200
以前から考えてましたが、コンマ操作しにくいように変える必要はあるでしょうね。2D10で2~20の判定にするとか。
ただ、パラメータをどう生かすかという問題もあるので考えさせて下さい。

コンマを反転させればいいと思うよ。単純にして最も効果的な対策かと。

コンマに作者が自分で数字かけて下二ケタだけ採用するとかは?
数字は作者だけが秘密にして毎日変えて

ただコンマ操作封じるならゲームバランスは見直す必要はあるようにも感じる。ここ最近は狙い撃つこと前提の判定難易度になってる気がするよ?そういうつもりはないんだろうけど恐らく無意識下で。

>>202
反転コンマとは、一の位と十の位を逆転させるという理解でいいでしょうか?確かにタイミングはとりにくくなるかもしれないですね。
そして、戦闘時だけそのままにすると。

>>204
それは多分不透明さが増すのでやりません。

そもそもがデッペナあるから露骨に高コンマ狙う人が増えたって背景もありそうよねぇ。

>>205
80以上でしか必要な情報が入らない、という事態は避けているつもりですが……気を付けます。
なお、大体そういう場合は、常識の範囲内でのコンマで後で情報が入るようになっています。無理して狙う必要は、そんなになかったりします。

反転コンマは、採用を検討します。ただ、使う際には賛否を取るとは思いますが。

>>209
そこはあるかもしれないですね。まだデッドエンドの危機は続くわけですが、仮になったら考慮します。

では、再開します。今日のところはそのままの形式で続け、反転コンマの採用の可否を後程取ろうと思います。

矢に飲み込まれる……!!と思った刹那、ブランドが俺たちと子供の間に立ちはだかった。何か魔力の壁のようなものを作り出し、弾き返している??

「……ブランドか。君が復活していたのは、誤算だったよ」

子供は忌々しそうに吐き捨てる。

「それはこちらの台詞だ。どうしてここが分かった?」

「始末したはずのフィオナとジュリアンの魔力を感じたのでね。念のため『一族の間』を回ってみたら行き着いたのさ。ランダムもいるようだね、実に好都合だ」

ククッとジェラードと呼ばれた子供が哄う。ブランドはクロスボウを構えた。

「笑っている場合か?俺と戦えば、貴様とてただでは済むまい。武力において、俺と張り合えるのはベネディクトだけだった。違うか」

※30以上で追加イベント

※追加イベントあり

「その通りだ。僕では君には多分勝てない。
……だが、そこの人間たちならどうかな??」

ジェラードは再び手に魔力を込め始めた!!
それを見たブランドは、クロスボウから何かを放つ!!

※20以上で命中

※命中

ブランドの放った何か……恐らくは魔力の矢は、ジェラードの右肩を大きくえぐった。皮一枚で、奴の右腕は身体にくっついている状況だ。
にもかかわらず、奴は平然と哄っている。……俺はそこに、例えようもない恐怖を感じた。

「さすがに許してはくれないか。どうやら本物のブランドのようだね」

ジェラードは一歩後退する。そこには、どこかに通じているであろう歪みが存在していた。

「逃げるつもりか」

「言っただろう?君が『完全な形で』復活していたのは誤算だったと。我ながら迂闊だったね」

そこにブランドがもう一発矢を放った。

※80以上で命中、95以上だと……

※失敗

矢は既に歪みに足を踏み入れていたジェラードを通り抜けた。

「無駄だよ。だが、これで状況は少し変わった。やはりしばらくは、『彼ら』に任せておいた方が良さそうだ。僕らが動くには、ブランド、君は危険に過ぎる」

「待てっ!!ジェラード、貴様は本当にあのジェラードなのか!!」

エイリークがジェラードに向け叫ぶ。

「いつから女装趣味になったんだい、エリック?
……そうだね、『僕であって僕ではない』、そんな存在さ。でも気分は、実にいい」

恍惚とした表情でジェラードは言った。その姿は、さらに薄くなっている。

「まだ僕たちの計画は、始まったばかりだ。まあ、せいぜい楽しんでくれ」

そう言うと、彼はすっかり姿を消した。

##########

「もうここも、安全じゃねえな」

舌打ちをしてランダムが言った。

「しかし、何故地上に出なかったんだ?フィオナとジュリアン、そしてブランドが『目覚めた』のは地上だ。そっちを襲えば良かったはずだ」

エイリークが苦々しい表情を浮かべた。ノワールが、何か考え込んでいる。

90-ノワール知力(17)×3=39以上で成功

※43…成功

「仮説、なのですけど」

ノワールが皆を見渡した。

「さっきの彼、『一族の間』を回ったと言ってましたわよね?地上ではなく。
多分、地上に『出ない』んじゃないのです。『出れない』のでは?」

「そう言えば」とカレンが呟いた。

「私たちが戦っていた、黒ずくめの男。兄さんは『コーウィン』と呼んでいたそうですが……。
彼は確かに強かったですけど、兄さんでも何とかなる程度だったんです。兄さんが超人的な強さであるのを差し引いても。
ひょっとすると、地上では力が相当落ちるんじゃないでしょうか?」

「それよ!」

ノワールが叫んだ。

「前にここに来た時も、少し思ってた。ここって、地上に比べて魔素が少し濃いの。
多分、さっきのジェラードってのもそうだけど、魔素が濃くないと十分動けないんじゃないかな。
ただ、オルランドゥの魔素は相当濃いみたいだけど、それでもタキさんは押しぎみに戦えた。地上で弱るのには、別の理由もあるかもね」

ランダムが感心したように手を叩く。

「なるほどな……嬢ちゃん、さすがジャックの子孫だわ。俺もその意見に賛成だ。
ブレイズも、確かまだやられてないんだろう?地上に拠点を移したなら、それも頷ける。
てことは、場所を移した方がいいな。といっても、これだけの人数を収容できる場所は多くはねえが……」

1 空き家になっているドゥールのレイラ邸
2 イーリス王国宮廷
3 アングヴィラのマニー会長室
4 モリブスのウォード道具店(狭い)
5 その他自由安価

安価下5多数決、考察不要

1で決定します。今日はここまで。

日付が変わってから、今後の反転コンマ採用の決を取ります。
意見はなくても構いませんが、あった方がこちらの参考になります。

難しいところだよなあ。コンマ低いと推理パートで何とかしろってのがお決まりの流れだったけどその推理パートの参加率が著しく低下してる今テンポ悪くならんかなという懸念もある

一応念のため、私見です。

以前から述べてきたように、過度でないスナイプ行為は黙認というのがこれまでのスタンスです。
スナイプ自体の精度がどこまであるかもそうですし、狙いすぎたスナイプによる低コンマのリスクも存在しているためです。
ですので、物語の流れを壊さない程度ならば問題はないと考えてきました。
(現状もそこまで大きく目論見が狂っているわけではありません)

ただ、今回のように「高コンマが続いているから今度は低コンマでバランスを」と思う人が出たり、
あるいは参加障壁の高さに繋がっていたりするようなら見直さざるを得ないかなとも思います。当然、バランス調整も行いますが。

後は読者の方のご意見に委ねたいと思います。よろしくお願いいたします。

>>232
それもありますね。前作との繋がりがかなり強い展開になってしまったのもあるかとは思いますが。

早めにwikiなどでストーリーの流れを追える態勢を整えたい所です。

では、反転コンマ採用の決を取ります。0800までの多数決とします。

過疎ってくのは長寿スレの宿命みたいなもんやしな。別に>>1のやり方が悪かったせいで人減ったとかそんなんじゃないと思うから気にせんでええで

寝る前に上げます。

>>243
ありがとうございます。勇気付けられます。

色々なご意見、ありがとうございました。とりあえず現状維持でやります。
ただ、低コンマを引いた際のバランスは考えます。
一応今回も>>196で再判定することで調整はしていたのですが、もう少し甘くします。
(ジェラード登場は00奇数時の高確率か、ファンブル時の低確率と決めてましたが、さすがにこのタイミングでの登場は想定してませんでした)

再開します。

「ドゥールのレイラ邸はどうですか?あそこなら、まず安全かと。レイラには後で言っておきます」

「それは悪くねぇな。……じゃあ、移動するぜ。っと、目ぼしい酒も避難させねえとな」

ランダムは酒蔵へと消えていった。

……

※70以上でアイテム発見

※アイテム発見

俺はジェラードのいた辺りを見た。……何かが落ちている?

近くに寄ると……

01~30 短剣だ
31~60 宝珠?
61~90 指輪だ
91~00 再判定

そこに落ちていたのは短剣だ。……鞘から抜くと、白銀に輝いている。相当な業物であるのは疑いない。

「ちょっと見せてくれ」

ダリウスが短剣に近寄った。

……

60以上で何かに気付く

※罠に気付く

「……これは……?」

そう言うと、ダリウスは手元からナイフを取り出した。何をするかと思って見ていると、短剣の柄にあった宝石を取ろうとしている?

「おい!何している」

「よく分からないが、やな予感がするんだよねえ。変な魔力が込められてる」

「ああっ!」と彼のぶら下げている宝石から声がした。

「思い出したわ。500年前にも、同じようなことがあったっけ……!
ベネディクトの奴が、業物の剣に探知機を付けてたのよ。それであたしたちも襲われたことがある。あいつ、古い手を……!!」

俺はもう一度剣を見た。とてもそんな気配は感じなかったが……。

「よしっ、これでよしだ。見た目は悪くなったけど、問題ないと思うぜ。銘は……」

01~80 「ペネトレーター」とあるな
81~99 再判定

ファンブルなし


「銘は『ペネトレーター』とあるな。……よっと」

ダリウスが気合いを入れると、それは急激に伸びた。ほぅ……とダリウスが感嘆の声を漏らす。

「こんな剣、初めてだね。持ち主の意思で伸びるのか。……これ、いる?」

「名前まであれと同じなんて、本格的に趣味が悪いわね。……何を考えてるのかしら」

宝石の中のフィオナが呆れたように言った。

さて。

1 サイファーが使う
2 カレンが使う
3 マルコが使う
4 ダリウスにあげる

安価下5多数決、考察必要

※「ペネトレーター」
腕力、器用さ、耐久力+2、HP+30
コンマ修整10、ダメージ修整20
遠距離攻撃可

「これはマルコが使ってくれ。確か、ろくに武器もなかっただろ」

「いいんですか!?」

マルコが

間違えました。

「これはマルコが使ってくれ。確か、ろくに武器もなかっただろ」

「いいんですか!?」

マルコが飛び上がらんばかりに喜んだ。気が付くと、ランダムが大きな袋を抱えて戻っている。

「……っとそいつぁ……また懐かしいもんだな。ミドルの子孫がこいつを使うってのも、何かの因果かね?」

どうやら同じような剣をあのミドル・オーディナルも持っていたらしい。因果は巡る、ということなのだろうか。

マルコ(20歳、商人)

HP 60+30(90)
筋力 4+2(6)
知力 10
器用さ 6+2(8)
賢さ 7
耐久力 4+2(6)
魅力 10
好感度 105

コンマ修整 10
ダメージ修整 20
ダメージ軽減 0

(技能)
・鑑定
持ち物を鑑定できる(ノワールと同一)

・口車
戦闘開始時に時間を稼ぐことが場合によって可能、魔物相手は不可

・爆薬知識
後衛から爆弾攻撃をした場合ダメージ×1.5

(装備)
ペネトレーター
腕力、器用さ、耐久力+2、HP+30
コンマ修整10 ダメージ修整20
遠距離攻撃可

携帯型簡易爆弾(ダメージ コンマ下一桁×5+50、3体まで複数攻撃)を5個保有

休憩します。

ファンブルがワンパターンな気はするな
知力判定でファンブルして敵が襲ってくるってのもどうなんだ?何かしら知力が絡む理由があったのなら悪い

再開します。

>>277
筆者の想像力のなさによるものとご理解下さい。できるだけ状況に応じたものにするつもりではありますが。
00奇数と11は関連のない悪性イベントが起きることもあります。(22も場合によっては)

#########

「さて……仕切り直しだな」

俺たちはレイラ邸の大広間にいた。一応、タキを通じて了承は取っている。

「それにしても、さっきのジェラードだ。記憶があるようではあったが、しかし明確に邪悪だ。
オルドが何かしらしたというのは、頷けるな」

ブランドが静かに言った。

「すみません、オルドって……?父と言っていませんでしたか?」

「……ああ。今から1500年前に消えた俺らの父にして暴君だよ。全てを支配しなきゃ、気がすまねえ男だった。命なんざどうだっていいって考えの、カスだ。
地上は数万年、奴のせいで原始に近い状況に置かれてた。文明が育ち始めたのは、奴が俺らを皆殺しにしようと発狂して、どこかに消えてからだ。
……ああ、元から狂ってたな。思い出すのもおぞましいぜ」

ランダムが、心底忌々しそうに言った。

「……補足すれば、奴は数万年前の世界崩壊前の科学者だ。オルディニウムの発見者であり、世界のエネルギー問題を解決した、らしい。
余はまだ幼児だったがうっすらと記憶にはある。もう、余の記憶にある奴は気が触れていたが」

※100-カレン知力(11)×3=67以上で成功
ファンブルなし

※52…失敗

「……そんな人、いましたかね?」

エイリークの言葉にカレンが首をひねった。

「お前さんが来た世界ってのは、この世界の過去とは少し違うのかもな。あるいは……」

ランダムが何かを言いかけてやめた。

「いや、やめよう。俺にはよく分からねえ」

「気になるね、ランダム。どういうことだい?」

ナージャの宝石の中にいるジュリアンが言う。

「あー、いや。ひょっとして、オルランドゥからの避難民のせいで歴史が変わったのかもな、と思っただけだ。
荒唐無稽だから、忘れてくれていい」

「……何かよく分かんないなあ。そもそも、誰が避難民を導いたの?どうやって過去に飛ばしたの?
父様は、確かに素晴らしい魔導師だった。母様もそう。でも、そんな芸当ができる人って……」

100-ユリリエ知力(8)×4=68以上で成功

※81…成功

「いないこともない」

ユリリエが突如口を開いた。

「あたしんちは三人兄妹なんだ。アミールの下に、あたしより一つ上の姉ちゃんがいてね。覚醒遺伝なのか、何故か翼人だった。
魔術――ていうか、治癒術の天才でね。それでオルランドゥに留学してたんだ」

「それがどうかし……あっ」

エイリークが何かに気付いたかのように言った。

「……時間遡行術か。ジェラード、そしてシデも使っていた極めて特殊な魔法だ。
しかし、あれはそんなに大規模な魔法にならないぞ?せいぜいが、手の施しようがない傷を元に戻すぐらいだ」

「姉ちゃんも、そう言ってたよ。でも、時間を巻き戻すって言ったら、それが思い浮かんだんだ」

……

100-カレン知力(11)×8=12以上で成功

※77…クリティカル

「お姉さんのお名前は?」

カレンがユリリエに訊いた。

「ああ、リナってんだ。知ってんのか?」

「ええ、よく覚えてる。私たちをここに送ったのは、彼女だもの。
もし作戦が首尾よく行ったら、兄さんが特殊な通信機で向こうに連絡を取るはずだった。結局、すぐに黒ずくめの男に壊されちゃったけど」

「……!!やはりか!!」

エイリークが叫んだ。

「しかし、そんな通信機誰が作ったってのよ?異世界間の通信なんて、できるわけないじゃない。あたしだって無理よ。
そもそも、たかが翼人一人でそんなことできるはずないじゃない」

ダリウスの胸の宝石が言った。

「……それなんですけど……実は彼女一人じゃないんです。
ずっと引っ掛かってたんですけど、その……彼女、あなたのような宝石を持ってました。彼女の宝石の色は、白。やっぱり、喋ってました」

「……宝石?僕ら以外に、『一族』なんているわけないじゃないか!まさか、母さんとでもいうのかい?」

「落ち着けや、ジュリアン兄。ああ、『母さん』ってのはジェラード兄とコーウィン兄と一緒に結界を作った人だ。名をヘルラっていう。やっぱり、500年前に死んでるはずだ。
ジェラード兄とコーウィン兄がああいう形で復活したから、お袋も危ねえと思ったんだが……」

ランダムが懐から酒瓶を取り出し、一口飲んだ。

01~75 誰と話したかまでは……
76~97 ヘルラ?……
98~00 ???????????

※クリティカル、昇格

「そう、そのヘルラって人!リナさんはそんなこと言ってました!」

その瞬間、ランダムが口含んだ酒を噴き出した。

「は、はぁ??何だそりゃ??」

「母さんまで結晶化を??死んだものとばかり……」

ジュリアンも絶句する。どうも、相当強力な存在がオルランドゥを移動させたらしい。

「私も詳しいことは。通信機が生きていれば分かるんですけど」

「オルランドゥに行くには防護服が要るらしいな。アリスの所に行けば分かるかも、って言ってたか」

マルコが頷く。

「ええ。モリブスの協力を取り付けることが前提になりますけど、それさえあればオルランドゥには行けます。後は、通信機の残骸が見つかるか、ですね」

モリブスでは俺たちは狙われている身だ。アイユーブやベーレン卿に会えていないのが問題だが、一度サラスに行くのも手だろう。
今なら、ランダムか誰かの力を借りればサラスには行けるはずだ。

とはいえ、長引けば事態が悪化する可能性もある。さて、一通り話した後……

1 サラスに行く
2 モリブスに戻る
3 イーリスで裏切り者の調査をする
4 自由安価

安価下5多数決、考察必要

3で決定します。今日はここまで。

再開します。

「一服したら、イーリスに戻るか」

「何だって?モリブスの件はどうするんだ?」

ランダムが怪訝そうに言った。

「実は、イーリスに裏切り者がいる可能性があるんです。アミールの一派に、イーリスの兵士が混じっていたと。そうだな、ユリリエ」

ユリリエは頷いた。

「間違いなく、第二師団の奴だった。アミールと繋がりがあるファルーダとは、開戦手前まで来てる。裏切り者に動かれたら、たまったもんじゃない」

「それは厄介だねえ。どうする、これから」

ナージャが自分の宝石に訊いた。

「僕……というよりナージャか。それと兄さん、それとダリウス君とでサラスに向かうよ。アリスには僕らから話した方が良さそうだ。
ランダムはどうするんだい?」

「俺はズマに戻るよ。あとは、エイリークとユリリエだ」

※30以下で リスクがある行動を選択

※通常行動

「余はズマに行こう。もう『穴』の中層はしばらく入れんな。危なくて仕方がない。ユリリエはどうする?」

50以上でイーリスに

※エイリークに同行

「あたしもエイリークさんについていくよ。イーリスは気になるけどね。
あっちもあっちでヤバいんだろ?ちょっと、エイリークさんと一緒に色々調べてみる」

日は少しずつ傾き始めている。何か話すとしても、次が最後の話題だろう。

※1200まで自由安価で質問を募集します。妥当なものを使う予定です。
過去の質問から引っ張っても構いません。

モリブスとは友好的ってことにはなってたけど実際は…って感じだったし許可得られるかどうかすら怪しそうだな

再開します。話題は310とします。

>>309
ミッションの達成条件は「ジョシュア候を何とかすること」です。放逐でも殺害でも説得でも構いません。
これが済めば、オルランドゥには行けます。

「そういえば、度々話に出ているオルド。……どれ程の強さなんですか?」

ブランドが険しい表情を浮かべた。

「……俺たち『一族』が束になっても敵わない、それが答えだ。
奴はオルディニウムの力を自在に引き出す。遥か地下にあるオルディニウムの結晶体にアクセスできたのは、奴一人だ。
あれの放つ魔素は、俺たちにとっても有害だ。だから、恐らくは何かやっていたのだろうと思ってはいるが……。
確実に言えるのは、人間では手出しできない存在ということだ。あのシデやダナでも、恐らくは勝てなかっただろう」

「そこまで言いますか……」

背筋に寒気がした。そんな相手に、俺たちは狙われたのか?

※70以上でエイリークが何かを思い出す、97以上だと……

※エイリークが何かを思い出す

「そう言えば……オルドについて、思い出したことがある。奴は、オルディニウム鉱石の所に随分頻繁に行っていた。
数万年前の、世界崩壊以前からだ」

「数万年前から?どういうこったエリック兄」

ランダムが聞くと、エイリークは首を振った。

「余にも分からぬ。うっすらと、奴が母ヘルラにそう言っていたのを思い出しただけだ。
あれに近付ける、ということは……人間でも『一族』でもない何かに変貌した可能性はある」

※90以上で重要情報

※情報なし

人間でも「一族」でもない何か、か。……何故地上に出ないのだろう?
それに……まだ気になる点はある。

「そもそも、そんな奴があなた方を皆殺しにしようとしたなら、どうやって生き延びたんですか?」

「自分の力で生き延びたんじゃねえ。……いきなり発狂して、どこかにプレーンウォークしたのさ。それから、すっぱり行方は知れずさ」

ランダムが肩をすくめた。分からないことが、まだ多すぎる。

##########

「じゃあ、ここで皆一度解散だな。また会おうぜ」

広間から、最初にブランドたちが消えた。次にエイリークとユリリエ。最後に残されたのは、俺たち4人とランダムだ。

ランダムが空間に歪みを開く。行き先は、イーリス王宮だ。……何もないといいが。

#########

01~20 ???????
21~40 王宮がざわついている
41~80 (特に何もなし)
81~95 王宮がざわついている
96~99 ??????????

イーリス王宮は一見、平静を保っていた。

「んじゃ、俺はズマに行くぜ。何かあったら連絡くれや」

そう言い残して、ランダムは消えた。俺たちが向かったのは……

1 セシル国王の執務室
2 諜報部
3 カルバハルのいる場所
4 自由安価

安価下3多数決、考察不要

上げます。

中断します。

再開します。

俺たちは警備の者に用件を伝え、セシル国王の執務室に向かった。

※25以下で不在

※執務室にいる

執務室のドアをノックすると、「どなたですか」と落ち着いた声が響いてきた。俺はドアを開け、深く一礼する。

「陛下、御無事でしたか」

「サイファー!?……どうしてここに」

セシル国王は驚いた様子だ。無理もない、俺たちはモリブスにいたはずだからだ。

「ランダムに連れてきてもらいました。……裏切り者の件、お耳に入りましたか」

国王は険しい表情になった。

「ええ。……ですが、それは本当なのですか?カルバハルは、『何故私に疑いを』と随分抵抗していましたが。
彼の働きには、十分満足していました。彼が裏切るとは、とても」

「申し訳ありません。念のための措置です。もし無実だとしたら、私を処分してくれても構いません。
……しかし、今は国難です。万一のことすら、あってはいけない」

国王は頷きながらも、どこか釈然としていない様子だ。俺は続ける。

「ご納得されていないなら、私めが裏切り者の摘発を行います。それをもって、陛下をお守りする。それが私の使命と心得ております」

「……分かりました、あなたの好きにしなさい」

国王は普段より低い声で言った。……これは、必ず成功させねばならない。

※ミッション「裏切り者を摘発せよ」が発生しました。
※裏切り者にはリーダーがいます。彼を何とかした時点でミッション達成です。なお、名前は既に出ています。

あれ、酉が違いますね。ちょっとお待ちを。

テスト。

「国王さん、結構怒ってたね」

ノワールが耳打ちした。開戦直前という苛立ちもあるのだろうが、ああいう国王は極めて珍しい。

「そうだな。……これで裏切り者がいなかったら、俺は首だが」

しかし、手掛かりは少ない。なるべく早く、情報を集めねば。行き先は……

1 諜報部
2 近衛騎士団詰所
3 ギルドハウス
4 その他自由安価

安価下5多数決、考察不要

ちょっとヒントを。

裏切り者は現在出ている中で3人います。ただ、ノーヒントで3人全員は多分無理だとは思います。
まずはヒントなしで進めますが、色々考えてみてください。

情報が集まるといえば諜報部だ。シュトロム部長なら、何か知っているかもしれない。
俺は呼び鈴を鳴らした。

……

※15以下で不在

少し中断。

※いる

しばらくすると、受付の若い女が出てきた。シュトロムは対ファルーダに向け情報を収集中という。
俺が来たことを告げると、「どうぞこちらに」と応接室に促された。

「……!なぜここに」

「先ほど、セシル国王にも言われましたよ。ランダムさんに連れてきてもらったんです。
要件は他でもありません、裏切り者のことです。エデル団長には言っていますが」

01~25 何ですかそれは??
26~60 情報A
61~90 情報AとB
91~97 ?????????
98~99 ???????????

シュトロムが頷いた。

「その話は知っています。カルバハルを外すよう頼んだのでしょう?」

俺は軽く驚いた。エデルから情報が行ったのかもしれないが、もうある程度調べていたらしい。

「……!さすがに耳が早いですね。何か情報は」

「まず、あなたの想像通りカルバハルは恐らく黒です。アミールに接触してますし、その後の動きも不明瞭な点が多い。
国王暗殺まで図っていたかは不明ですが、ある人物と定期的に会っていたことまではつかめています」

「ある人物?」

「そこまでは。ただ、隠れて会っていたのは確かに臭い。まだ取り調べはやってないですが、一緒に行きますか?」

「ええ、是非」

俺たちは彼を軟禁している王宮の離れに向かうことになった。

「そういえば、誰がカルバハルを推挙したのでしょうね?」

※90以上で情報あり、50以上でヒントあり

それにしても一卵性双生児なのに何でコーウィンの方はオルディニウムに蝕まれなかったんだろうね

※ヒントあり

俺の言葉にシュトロムは首を捻った。

「誰も推挙していない、というのが本当の所です。
国王は、『近衛騎士団で最も優秀な者を選ぶように』とおっしゃっていました。その試験の結果、カルバハルが選ばれた。
彼は第三席ですし、不自然な点はないかと思いますがね」

国王が試験、か。ただ、国王がカルバハルが裏切り者だったと知っているはずはない。
むしろ、国王は彼を信用していた様子だった。……何かがずれている。

やがて、俺たちはカルバハルのいる離れに着いた。

※30以下で脱走している

※クリティカル、誰かの姿を見る

その時。俺は離れからすっと離れた誰かの人影を見た。俺を見た瞬間逃げたような……。

「待てっ!!」

90-知力(9)×3=63以上で誰か把握可能(コンマ下)
70以上で追跡可能(コンマ下2)

※追跡不能、視認は可能

俺は後を追おうとしたが、すぐに見失ってしまった。……しかし、あの姿。

※70以下でA、71以上でB
ファンブルなし

逃げたのは小柄な男だったが、少し変わった服を着ていた。確か、テルモンの武道家が好んで着るものだったはずだ。
誰かがカルバハルに接触を図ろうとしたのだろうか?

「誰ですか?」

「いえ、知らない男です。ただ、テルモン出身者のようですね。まだそう遠くには行っていないはずです」

シュトロムは頷くと、素早く電話を出した。

「私です。すぐに王宮内の警戒レベルを最大に。不審者が王宮に忍び込んでいます」

王宮の方からウーウーと、警戒を知らせるサイレンがすぐに聞こえてきた。エデル辺りに繋いだのだろう。

「……気になりますね。カルバハルの救出でも試みようと思ったのでしょうか」

「さあ……一応、カルバハルの様子でも見ましょう」

俺たちは離れに入った。警備兵が二人、俺たちに向け敬礼する。

※90以上で追加イベント

※追加イベントなし

今日はここまで。

>>363
その点は本作で少しわかると思います。

再開します。

部屋に入ると、カルバハルがソファーに座っていた。俺の姿を確認すると、一瞬の驚きの後ぎろりと睨み付けてきた。

「……貴様か。この仕打ちをしたのは」

「否定はしない。だが、シュトロム部長も俺と同意見だ」

どすっと俺とシュトロムはカルバハルの向かいに座った。ノワールたちが、その後ろに立つ格好だ。

「さて……ファルーダとの軍事的緊張が高まっているのは、あなたも知ってますね?そのファルーダの背後には、テルモン連邦がある。
テルモンでは最近政治体制が激変しましてねえ……。スナイダ家の長男、アミールがフロイド統領と組んでいるのです。ご存じですよね?」

カルバハルは無表情のまま、俺たちを見る。

「隠し事は止めといた方がいい。俺の後ろのちっこいのが、心を読めるからな。嘘はすぐばれる。
ああ、彼女はノワール・オルランドゥというんだ。お前なら、この意味が分かるよな?」

カルバハルはなおも無言を貫く。

「……お前のその、やけに重々しい所が苦手なんだよ。……だが、お前が最近アミールと会っていたのは上がってるんだ。奴が一連の騒動の黒幕だと俺はにらんでる。
それと、さっきテルモンの武道服をきた小さいのがここに入ろうとしてたな。知り合いか?」

カルバハルの表情が、一瞬だけ歪んだ。それでも黙秘を続ける奴に、ノワールが言う。

「……知り合いなのは間違いないよね。今、微かに失望を感じたから。……誰なの?」

※90-賢さ(11)×7=13以上で成功

※27…成功

カルバハルはなおも黙秘を続ける。……あの男の正体に、ふと思いが至った。

「あの男、ひょっとしたらベジって男じゃないか?ギルドハウスで紹介された中にいたはずだ。
スナイダ家の傍流という触れ込みの格闘家だったが……本当ならアミールと繋がりがあっておかしくはない。
オルランドゥに行きたがっていた理由も頷ける。恐らく、アミールもある程度の事情は把握しているだろうからな」

カルバハルの表情が焦りを含んだものに変わった。

「……だから何だというのだ」

「図星だろう?今、奴を捕縛しようとエデル団長たちが動いている所だ。サイレンは聞こえただろう?
捕まえれば、お前らの企みも無に帰す。内部崩壊を狙ったのだろうが、残念だったな」

俺はわざと嘲ったように言った。しかし、カルバハルは表面上は平静に戻ったようにも見える。

「……また黙りこくったわね。……絶対言う気がないのかしら」

カレンが少し苛立ったように言う。

「まだ何か隠してますね。ベジという男、確かにスナイダ家の一員ですが、本家ではない。せいぜいがアミールとのメッセンジャーでしょう。
本丸は、まだ別にいます。……拷問にかけますか」

シュトロムが邪悪に笑う。しかし、カルバハルは動じていない。

黒幕か……何かが引っ掛かる。カルバハルとアミールを繋ぐ誰かが、別にいるのだろうか?

90-賢さ(11)×3=57以上でヒントあり、黒幕把握には97以上必要

※96…ヒントあり

カルバハルは終始一貫して黙秘している。つまり、忠誠に値する誰かが上にいるということだ。
それはあるいはアミールかもしれない。だが、いくら貴人であり稀代の冒険者でもあるからといって、国を裏切ることをするだろうか?

俺はさっきセシル国王が調査に及び腰だったのを、ふと思い出した。「やりたければやればいい」という物言いは、普段の国王からすればやはりおかしい。
それに、何故カルバハルを信用していた?シュトロムも怪しいと目をつけているのに?

90-賢さ(11)×5=35以上で成功

※93…成功

俺は、国王が誰かをかばっているのではと思った。恐らく、国王には裏切り者の心当たりがある。
だが、何かの理由でその者を守ろうとしている。あるいは、裏切りを信じたくないのかもしれない。
善良が服を着て歩いているような人だ。裏切りの可能性に思い当たっても、それを受け入れられないのは不思議ではない。

とすると、黒幕は国王がそこまで信用を置いている人物ということになる。しかも、カルバハルも従うような。

……!!!

今、王宮はベジと思われる男の捕縛で手一杯だ!とすれば……国王に近い人物なら、彼を手にかける絶好の好機かっ!!

「まずいっ、急いで王宮に戻るぞ!!」

「えっ、何いきなり?」

「黒幕は国王の側にいるかもしれないっ!暗殺するなら、今動くかもしれん!!」

その時、カルバハルがにやっと笑った気がした。俺が手をあげようとした時、シュトロムが猛烈な勢いで右拳を打ち下ろしていた。

「こいつは私が見ます。あなたたちは王宮に!!」

俺たちは離れを抜け出し、全速力で走った。ノワールが遅れそうになっていたので、俺は彼女を両手で抱えた。

……王宮の入口が見えてきた。

※15以下か85以上で追加イベント

※ベジ捕縛に成功

中断します。

再開します。

王宮に入ると、「やったぞ!」と歓声が上がっていた。声がする方には、兵士が何人か倒れているのと、その近くに数人に取り押さえられている男が見えた。
だが、あれが陽動だとすると安心するにはまだ早い。俺たちは再び国王の執務室に向かった。

01~10 国王が倒れている!?
11~20 国王が見当たらない?
31~70 国王の部屋には、警備兵が数人いた
71~97 ???????
98、99 ??????????

※訂正

王宮に入ると、「やったぞ!」と歓声が上がっていた。声がする方には、兵士が何人か倒れているのと、その近くに数人に取り押さえられている男が見えた。
だが、あれが陽動だとすると安心するにはまだ早い。俺たちは再び国王の執務室に向かった。

01~10 国王が倒れている!?
11~20 国王が見当たらない?
21~70 国王の部屋には、警備兵が数人いた
71~97 ???????
98、99 ??????????

執務室前には、警備兵が数人いた。この騒ぎを受けて、エデル団長が手厚くしたのだろう。陽動の可能性も考えたのかもしれない。

「近衛騎士団のサイファーだ。セシル国王にご面会願いたい」

※40以上で面会可能

※面会可能

「サイファー殿ですか!どうぞ」

警備兵がドアを開けると、憔悴した様子のセシル国王が机に肘を立て、顔の前で手を組んでいた。

「……あなたたちですか」

「ええ。反乱分子は、やはり紛れ込んでいたようですね」

僅かに頷くと、国王は黙り込んだ。

「……何をお考えですか。心当たりがあるのでは」

90-魅力(14)×2=62以上で成功

※37…失敗

「……すみません、やはりしばらく一人にしてもらえますか」

絞り出すような声で国王が言った。俺は「……はい」としか言えず、その場を立ち去った。

「随分思い詰めてたね。……誰なんだろう」

国王をそこまで悩ませる存在……か。

※90-賢さ(11)×2=68以上で成功

※94…成功

俺は考えた。まず思い付いたのは、宰相のベルトランだ。
ベルトランは国王が幼い時からお目付け役としていた、側近中の側近だ。確かに彼が裏切るなら、ショックもショックだろう。
だが、ベルトランは無私の男でもある。国の実権を完全に掌握しようとは考えないだろう。

なら第一師団長のブロディか?しかし彼が裏切り者として、そこまで悩むだろうか。

とすると、やはり疑わしいのは身内だ。王妃は早くに死に、側室もいない。セシル国王には両性具有者の疑いがあるが、男の影もない。
カミュ?奴は今前線にいるはずだ。何より、あの性格で裏切るのは考えにくい。

「あっ」

俺はある可能性に思い至った。しかし奴は行方不明のはず。生死さえ不明なはずだ。
だが、奴が生きているとすれば。極秘にイーリスに戻り、国王に接触していたとすれば、国王の反応やカルバハルの口の堅さはある程度説明がついてしまう。

「行くぞ!」

「えっ、どこになんです?」

マルコに対し俺は勤めて冷静に言う。

1 ベジの捕まった場所
2 離れ
3 ベルトランの執務室
4 大聖堂
5 その他自由安価

安価下5多数決、考察不要

中断します。

再開します。

「ベルトランの執務室だ。ひょっとしたら、彼もこのことを知っているかもしれない」

俺は早足で歩く。とてとてとノワールが、小走りで後をついてきた。

「このことって?」

「この件の黒幕だよ。セシル国王の態度が教えてくれた。
俺の読みでは、フレール第一王子だ」

「え、ええっ?フレール第一王子って、行方不明の?」

俺は強く頷いた。

「ああ。どうやって戻ってきたか、何故姿を眩ましていたかは知らない。だが、セシル国王が庇おうとする相手がいるなら、それは肉親だ。
カミュは対ファルーダに行っているし、裏切るような性格じゃない。
フレールもそういう奴ではないが……それぐらいしか考え付かない」

俺はベルトランの執務室のドアを叩いた。

「ベルトラン閣下!至急のお話が」

01~20 返事がない
21~40 来るなっ!
41~80 どうした急に
81~99 ?????????

「……どうした」

ベルトランが少し苛立ったようにドアを開けた。俺の姿を確認すると、軽く驚いた表情になった。

「サイファーかっ!どうしてここに」

「説明は後です。セシル国王に、最近不審な点はありましたか?誰かと頻繁にあっているとか」

……

01~25 ???????
26~50 い、いや。そんな気配は……
51~75 それか……
76~99 ……!!

「……!!」

ベルトランは、一歩引いた。これは……!

「その分だと、誰か知ってますね。当てましょうか」

※20以下で追加イベント

※クリティカル

ふうと溜め息をついて、ベルトランは執務室の椅子に腰掛けた。

「……君たちも疑っていたか」

「……も?」

ベルトランは頷いた。

「まあ、そこの長椅子に座ってくれ。……フレール王子については、私と国王しか知らぬ。今、彼がどこにいるかは不明だ」

「不明、ですか」

「左様。……フレール王子は『一族』同様、プレーンウォークが使えるのだよ。『使えるようになった』が正しい表現だが。
戻ってきたのは、つい昨日だ。いきなりここに現れてな。『死地から戻って参りました』と聞いた時は、私も陛下も心底喜んだ。
……だが、様子がおかしかった。目の色が、青から赤になっていた。どことなく、邪悪な感じも受けた」

ベルトランは再び溜め息をつくと、窓から中庭を見た。

「ファルーダと開戦間際だというと、ベジという男を紹介されてな。『エデルが立ち合って負けるほどだから間違いない。守りに使ってください』と言われ採用したがどうにも様子がおかしい。
……結果は、ご覧の通りだ。返す言葉もない」

「つまり、フレール王子は『毒』を送り込んだ、と?」

「そういうことだ、返す言葉もない」

※20以下で追加イベント

※追加イベントなし

……これはどうにも、フレールの仕業で間違いないようだ。しかし、何故?
フレールは俺の親友だった。心優しく、実直で、信頼できる男だった。それが、国王暗殺?

……

90-賢さ(11)×4=46以上で成功

※74…成功

……可能性は二つある。一つは、俺に見る目がなかったという可能性。もう一つは、オルディニウムだ。

フレールはオルランドゥに向かっていた。もし、そこでオルディニウムの魔素にあてられていたら?あれには、人格を変えてしまう性質があるという。
ただ、余程長時間いないかぎりは、そこまでならないらしい。そもそも、その前に死ぬだろう。
あるいは……アミールに匿われていたか。アミールはオルディニウムの指輪を持っている。その影響という線も捨てきれない。

とにかく言えるのは、戻ってきたのはフレールであってフレールではない何かだ。
あるいは、今日出会ったジェラードと同じようなものなのかもしれない。

「しかし、疑っていたなら何故監視をつけなかったんです」

「久方ぶりに戻ってきた王子だぞ!?怪しいとは言えど、そんなことはできようはずもない。国王陛下も同じ思いのはずだ」

「では、居場所に心当たりはない、と」

※80以上で情報あり、ファンブルなし

※居場所情報あり

「……いや、もしやという場所はある。……イーリス郊外の村に、王妃の墓がある。
昨日別れ際に、『母さんの墓参りに行って参ります』と言っていた。まだいるかは分からんが……」

王妃の墓がある村は、ここから馬車で一時間ほどだ。日は沈みかけている、行くなら急いだ方がいい。
だが、俺たちがいなくなれば王宮の守りは手薄になる。プレーンウォークを使えるなら……フレールはいつでも王の寝首をかけるということでもあるが。

1 王宮でカルバハルを尋問
2 王宮でベジを尋問
3 街中で他に怪しい奴がいないか探す
4 王妃の墓に向かう

安価下5多数決、考察必要です。

3 埋伏の毒を仕込むのは
  敵の参謀が優秀なせい

何かあったら電話くれやとの事だしランダムえもん召喚するのは?電話かけて

ダメなら安価下にずらして

>>435は無効票です。

上げます。

>>439はありですね。来てさえくれれば有力です。

ランダムに連絡で決定します。

今日はここまで。

再開します。

「一度、ランダムさんに連絡してみるか。彼も疲れているとは思うが」

俺は電話を取り出した。

……

※30以下で出ない

※電話に出る

『どうした、急に?』

ランダムはいつもの調子で電話に出た。俺は少し安堵した。

「イーリスの裏切り者ですが……厄介なことに。恐らく、行方不明だったフレール第一王子が黒幕です。しかも、どうもプレーンウォークが使えるらしいのです」

はぁ、と大きな溜め息が向こうから聞こえてきた。

『またか。まさか、目が赤いなんて言やしねえよな?』

「残念ながら。ジェラードの変貌と同じかもしれません。人格も大きく変わっているかもしれないと。すぐに来ていただけますか?」

※30以上で行ける

上げます。

※ゾロ目のため再判定します。

奇数 行ってもいいが、条件がある
偶数 通常成功+α

※通常成功+α

『無論、行かせてもらうぜ。それとこちらからも一つ情報だ。
ズマの爆発の状況が、少し分かってきた。ノニの一派が絡んでいるのは聞いてたが、どうもズマ魔族自治領の純血原理主義派と組んでいたようだな。
原理主義派が復興の主導権を握ろうとしているが、ノニのクーデタ失敗が響いて壮大なマッチポンプであるのが明るみになりつつある。
こっちもこっちで、なかなか大変な状況だな』

「どうにも、国家分断を狙ってる奴らが多過ぎますね。偶然とは思えない」

『だな。アミール主導なのか、はたまたやはりジェラードやコーウィンが暗躍してるのかは知らねえ。だが、誰かが書いた画なのは疑い無いな。
ともあれ、そのフレールってのを取っ捕まえよう。少し待ってくれ』

そう言うと、ランダムは電話を切った。しばらく待つと、向こうからドクロのシャツを着た細身の男が手をあげてやって来た。

「おう、まずは無事のようだな」

「すみません、また無理を言ってしまって」

「いいってことよ。向こうはエリックに任せてある。そろそろパーシャに戻りそうなのは気掛かりだが、まあ何とかなるだろ。
で、フレールの居場所は分かってんのか?」

俺は事の顛末を簡単に伝えた。

……

※70以上で追加イベント

※追加イベントなし

「なるほどな。ただ、俺はその村には行ったことがねえ。行くなら普通に馬車を使うしかねえな。
あるいは、戦力を二分するか。ここが狙われる確率は、それなりに高そうに思うがな」

ランダムの言うことはもっともだ。どうする?

1 全員で王妃の墓に行く
2 全員で王宮に残り警戒態勢を取る
3 戦力を分割する

※分割なら振り分けもお願いします。

安価下5多数決、考察必要

上げます。

ランダムをどうするかを考えた方がいいかもしれません。
なお、フレールとは極めて高い確率で戦闘になります。本作初のかなりの強敵です。

なお、戦闘にはランダムも参加します。ただ、ある事情でダメージはあまり期待できません。
フレールの職業は剣士です。この辺りも参考になるでしょう。

上げます。

(ズマ近辺で通信障害起きてる事完全に忘れ去られてるよね)

ごめん、今読んでる暇ないので安価下

>>465
通信障害があるため、繋がるかの判定を入れています。忘れたわけではありません。

再開します。

「マルコだけここに残ってくれ。仮に戦闘になった時、まだ少し不安があるからな。
もし万一こっちに襲撃があったなら、連絡の上で何とか時間を稼いでくれ。その間に、ランダムさんとここに戻る」

マルコは頷いた。

「……サイファーさんこそ、無理しないで下さい。
フレール王子は、確か剣術の達人とか。4人がかりなら大丈夫だとは思いますが」

「奴の力量は、俺も知ってるよ。剣では全く歯が立たなかった。
だが、ランダムさんもいることだ。多分、何とかなるさ」

俺はマルコに笑いかけた。……それは半分は本音で、半分は強がりだ。
フレールとは道場で何度も手合わせしている。歯が立たなかったが、それは剣での話だ。
魔術の腕は、実はさほどでもない。俺だけではどうしようもないが、ノワールやランダムがいればという思いはある。

だが、奴はオルランドゥに行く時に国宝の「村正」を持ち出していた。
それはかつて「神器」と呼ばれた魔剣だ。500年前に勇者ダナが愛用していた品だと伝えられている。
実戦に使われた事はほとんどない。だが、その切れ味は他を圧するという話だ。
その力がどれほどのものかは、俺には測れなかった。

############

「じゃあ、行ってくるぜ。くれぐれも、連絡は早めにな」

迅速に馬車の手配を済ませ、俺はマルコに別れを告げた。
村までは1時間。それまでの間に、何もないといいが。

※15以下で追加イベント


※追加イベントあり

30分ほどたった時。俺の電話が鳴った。……マルコからか!?

「もしもし、何か動きが?」

……

01~15 ???????????
16~40 襲撃です!
41~80 街でテロが……
81~99 ……フレールらしき人物が……

※ファンブル

『至急戻ってください!!襲撃です、しかも、国王が……!!』

俺の顔から血の気が引いた。……やはり、動くべきではなかったか……。

「分かった、至急戻る。国王の容態は?」

01~30 瀕死の重傷です
31~60 重傷です、ただ、何とか命までは
61~99 軽傷です、ただ街も襲撃されてます!

『一応軽傷です、ですが、街も襲撃されてます!』

俺はランダムに向けて「頼みます」と短く言った。街までも襲われるとは……想像以上に、向こうの手のものが紛れ込んでいたということか。
だが、失策を悔やんでも仕方がない。御者に馬車を止めるよう伝えると、ランダムは空間に歪みを作った。

「じゃあ、行くぜ。いきなり戦闘になるだろうが、覚悟しとけよ」

ランダムの額には冷や汗が滲んでいる。俺は強く頷いた。

###########

01~20 ??????????
21~75 城内は大乱戦の様相を呈していた。
76~90 城内は戦場と化していた。が、賊軍はかなり消耗しているようだ
91~99 ?????????????? 

着いた先は、宮廷内の玄関ホール近くだった。兵士と近衛兵が、賊軍と激しくやりあっている。
時折銃声も聞こえる。傷ついたり、あるいは死体と化した兵士が何人もいたが、賊軍の方が被害は大きいようだ。

少し離れた所に、身を隠しながら「ペネトレータ―」で賊軍を攻撃しているマルコが見えた。
俺たちは彼の元に駆け寄る。

「済まない、持ち場を離れてしまって。……どういう状況なんだ」

「サイファーさんたちが離れたのを見計らったかのように、街で爆発が起きたんです。
それで、その爆発の調査に警察と軍事府が動いたのに乗じて、10人ほどの賊軍が……」

「フレールらしき男はいたのか?」

※40以上でいた


※フレールらしい人物がいた

マルコは頷いた。

「最初、王子が来たので近衛兵が道を開けたんです。ただ、彼の後ろにいた賊軍が散開して様相が変わりました。
……そこからは大乱戦です。何とかここまで来た、って感じですが」

マルコは怪我人と死体が転がっているホールを見やった。

「フレールは?奴はどこにいる」

「国王の執務室に向かって、そこで国王を……。ただ、国王自ら……」

そこまで言った時……

01~20 ??????
21~40 ?????????
41~99 そこからは、私が話しましょう






「そこからは、私が話しましょう」

白銀の剣を右に持ち、セシル国王が俺たちに近付いてきた。肩口に切り傷を負っているが、確かに無事ではあるようだ。
自ら敵を斬ったからか、返り血で衣が汚れている。

「陛下!よくぞ御無事で……!!」

「あの時、あなた方にちゃんと話しておくべきでした。私も、現実を受け入れられないでいた」

国王はカチンと剣を鞘に納めた。賊軍は、ほぼ制圧されたようだった。
一息ついて、国王は話し始める。

「フレールの姿を見た時、私は嫌な予感がしました。いや、彼と再会した時から、ずっと嫌な予感はしていた。
妻……ローザの墓に行くと聞いて、邪悪な気配は思い過ごしかと思っていたのですが……。
『母さんの所に行ってきたよ。……父さんも行くかい?』と聞いた時、愚かにも私は村に行くのかと思ってしまった。
だからその次の瞬間に放たれた抜刀を、避けられなかった」

国王は右肩の傷を見た。

「しかし、よくその程度で済んだものだな。あの『村正』がどれほどの業物か、俺はよく知っている。……それか!!」

ランダムが驚いたように言う。国王の衣の下からは、白銀の鎧が見えた。……あれに何が?

「ええ。『村正』と並ぶ国宝、『ジュリアンの鎧』ですよ。鍛冶の神ジュリアンが自ら作り出したというものです。
最初の一撃の後に放たれた二の太刀で、完全に私は斬られたと思っていた。しかし、次の瞬間……私はフレールの背後に回っていた」

「そうだ。それは致命傷を一度だけ回避できる。それに乗じて、あんたは息子に一撃を加えた。そうだな?」

国王は頷き、そして俯いた。

「ええ。……ただ、手心が加わっていたんでしょうね。浅かった。
フレールはその一撃を食らった後、プレーンウォークでまたどこかに消えました。
振り返り際見た彼の目を、私は一生忘れないでしょうね。……あれはもう、私の息子ではない。あるいは、もう人ですらないかもしれない」

「子を躊躇なく殺せる親なんかいねえよ。あんたは責められねえ。
問題は、フレールがどこに消えたかだ」

俺は頷いた。既に賊軍はあらかた片付いている。問題は街だ。

「これは街に向かった方がいいかもな。多分、爆破犯は別にいる。それも、複数いると思った方がいいな。
手傷を負ったフレールが、そっちと合流した可能性は高い」

「ですね。あるいは、拘束状態にあるカルバハルとべジが何か知っているかもしれない。
街を警察と軍事府に任せてしまうのもありと言えばありですが」

1 カルバハルに会う
2 べジに会う
3 街の被害状況を確認する

安価下5多数決、考察必要

※考察で最後の裏切り者を指摘するのはありです。
繰り返しますが、「既に登場している人物です」。

ヒントというかなんというか。現時点で推理できる材料はあるかしら?ないのなら流れ止まるの勿体無いから指摘は諦めようかなあと

>>488
ヒントは「フレールのことを知っている可能性がある、イーリスにいる人物」です。
既に怪しそうな人物は、相当減っていると思います。

動機面からアプローチすると分からないでしょう。洗脳された状態のためです。
ただ、今回の一件にもガッツリ絡んでいます。

なお、指摘に成功した場合彼ないしは彼女の所に行くことになります。

上げておきます。0000までに決定しない場合、そこから考察なしの仕切り直しになります。

フレールを知っているという時点で多分結構絞られると思います。
なお、今回の陽動を担当している人物です。

そういや王家って姫みたいなのが居なかったっけ?
選択肢に出てた記憶あるんだけどそれ以来情報なかったっけ?
とりあえず安価下

知っているってのはプライベートで関わりがあるって意味?そりゃ武術ではかなり有名人だったみたいだしみんな知ってるだろうけど

>>494
姫はいると言えばいますし、いないと言えばいません。

>>495
前者です。プライベート(職務上?)でかかわりがあるという意味です。

上げます。

0000以降は考察なしになります。
このため、ここで正答があっても即座にイベント開始とはなりません。

回答者なしのため0000以降安価下5多数決、考察不要とします。

上げます。

3で決定します。今日はここまで。

少し進めます。

「とりあえず一度街に行こう。まだ何か仕掛けてくるかもしれない」

俺たちは王宮を抜け、街の繁華街に向け駆け出した。爆発があったのはそっちだという。
夜の繁華街だけに、死傷者は相当いるようだ。救急隊の連中が、慌ただしく担架を運んでいた。

※30以下で追加イベント

※追加イベントなし

どうも爆発は一回だけで、その後の爆発は起きていないらしい。
陽動さえできればいい、ということなのだろうか。しかし、襲撃が失敗に終わった今次の一手を打ってくる可能性は否定できない。

1 ギルドハウスに行く
2 爆発現場に行く
3 繁華街で聞き込みする

安価下3多数決、考察不要

俺たちは爆発現場から少し離れた繁華街で聞き込みを始めた。警察や軍事府の連中も既に多く動いている。
ただ、彼らもあまり有効な情報は聞き出せていないようだ。次の被害が出るまでに何とかなればいいが。

01~10 ?????
11~35 情報なし
36~70 情報A
71~90 情報B
91~99 あれは?

しばらく聞き込みをしたが、やはり有力な情報はなかった。時間は夜9時。向こうも一度引いたのか、それとも……。

「フレールが表立って行動しているとは思えませんね。まず、移動先は室内のはず。
多分、そう遠くにも逃げてないでしょう。次の機会を狙ってるのならば、ですが」

カレンが言う。

「協力者がいる、そういうことだな」

カレンが頷いた。

「さっき聞いた限りでは、賊軍はテルモンの兵士が大半だったようです。ただ気になるのは、フリーの冒険者も2、3人いたということです。
フレールという人がどれほどの存在かは、余所者の私には分かりません。
ですが、冒険者との接点がある場所に行くべきではないかと」

その意見には一理ある。どこに行くべきか?

1 ギルドハウス
2 武具店
3 道具屋
4 王宮
5 その他自由安価

安価下5多数決、考察必要

※裏切り者のことを考えて選択して下さい。

上げます。

選択先のどこかに裏切り者がいます。
単純に考えると時間のロスに繋がるかもしれません。

冒険者と接点作るなら安直にギルドハウスじゃないかなあ
1

>>520
注意を読んでないので無効票です。

ギルドハウスでも進展する可能性はあります。ただ、その論拠は割と大事です。
繰り返しますが、選択肢のどこかに裏切り者が確定でいます。

上げます。

俺は思い返した。ウェストは確か、元近衛騎士団だ。フレールとは、当然面識がある。確か、警護にもついたことがあるはずだ。
それに、武具は冒険者には必須だ。冒険者と知り合うには、適切な場所でもある。

……しかし、これだけで奴を疑えるか?国を裏切るような男でないのは、よく知っているはずだ。

だが、疑わしい材料はまだ存在しうる。一度行って、問い質すべきだろう。

「……バーニーズ武具店に行くぞ。ウェストに話を訊く」

「バーニーズ武具店って、結構な老舗ですよね?確かに冒険者は来るでしょうけど……」

「それだけじゃない。あそこの店主は、俺の後輩だ。嫌な予感がする」

マルコにそう言うと、俺は未だ混乱が続いている繁華街の人の波をかきわけた。
予感は当たってほしくない。しかし、それを否定できるものは何一つなかった。

……

※20以下か90以上で追加イベント

※追加イベントなし

武具店のシャッターは閉まっていた。時間からすれば当然ではある。俺たちは裏口に回った。

呼び鈴を鳴らした。……誰も出ない。留守か?
しかし、部屋の灯りは灯っている。誰かがいるのは明白だ。

「この程度の鍵なら……」

懐から小型ナイフを取り出し、カレンがドアの鍵を開けようとした。やがてカチン、と音が響く。

「行きますか?」

俺は頷いた。

「俺とランダムさんを前に行こう。ノワールとカレン、マルコは後ろに控えてくれ」

ドアを開けると……

※20以下で不意討ち

※不意討ちなし

ドアを開けると、そこには静寂だけがあった。ウェストは確か父親との二人暮らしだったはずだ。……血の臭いがする。

「あ、あれって……」

マルコが思わず声を出した。指差す方向には、血だまりがあった。
灯りは上の部屋から漏れている。

90-ノワール知力(17)×4=22以上で成功

※05…失敗

「上にどれぐらいいるかは、読めないね。何か結界みたいなの、張ってあるかも」

ノワールの額に汗がにじむ。いきなり突っ込ぬのは下策であるようだ。

※85以上で追加イベント

※追加イベントなし

とはいえ、階段の向こうに誰かがいるのは疑いない。

「ノワール、念のため隠密魔法を」

俺は……

1 静かに階段を上った
2 ウェストに向かって叫んだ
3 血だまりの方に歩いた

安価下5多数決、考察不要

俺は静かに階段を昇った。できるだけ気配を殺しながら、慎重に歩を進めていく。
俺の後ろからはランダム。それに続いてマルコ、ノワールの順だ。殿はカレンが務めている。

……

01~20 バァン!
21~30 裳抜けの殻?
31~50 男が一人、待ち構えていた
51~70 ウェストと男が2人、何かを話している
71~90 ウェストと女が、傷付いたフレールの手当てをしている
91~99 ??????

階段を昇った先に、男が立っているのが見えた。まるで、俺たちがここに来るのを知っていたかのように。
その男は剣を既に構えている。

……

01~70 フレールか!
71~99 ウェスト!?

「ウェスト!?」

俺が叫ぶのと、奴が斬りかかるのとはほぼ同時だった。

※25以下で不意討ち、基本ウェスト先制

※不意討ち回避

戦闘に入った所で中断。

再開します。

俺は何とか剣を抜いた。だが、階段を上がりつつある俺と上から来るウェストでは位置関係上、こちらが圧倒的に不利だ。
狭い階段、避けるスペースはない。つまり……俺にできることは、ここで剣を受けることだ。

ダメージ
コンマ下一桁×8-耐久力(19)×4-25

※ゾロ目以外は強制1ダメージ、ゾロ目の場合は下一桁×16

ダメージ 1

ガキンという金属音が鳴り響く。俺はウェストの一撃を剣で受け止めていた。

「流石ですね、サイファー殿。一撃で切り捨てる気で放ったのですが」

「この程度で俺を殺す?愚かにもほどがあるな、現役を退いて勘が鈍ったか」

鍔迫り合いの状況で俺は奴を嘲笑う。……押す力が、常軌を逸している。

「はっ、言いますね。もはや今の私は、貴方の知る私ではない」

そう言うと、さらに押す力が強まった。このままだと、俺ごと将棋倒しになりかねない。

90-耐久力(19)×4=14以上で成功



70…成功

俺は腰を落とし、圧力に耐えた。……何とか耐えられそうだ。
その時、ウェストの後ろから、男が一人飛び出してきた。

※15以下だと……

出てきたのは細身の男だ。手には銃を持っている。……こいつはまずい。

「ノワール!!」

俺のその叫びと共に、ノワールが暗黒の雷を落としにかかる!

90-知力(17)×4=22以上で成功(コンマ下1、2)

※両方とも命中

ダメージ
コンマ下一桁×5+知力(17)×5(ウェスト)
コンマ下2一桁×5+知力(17)×5+10(後ろの男)

残りHP
ウェスト 700-240=460
男A 350-130=220

「グアッ!!こ、これはっ!!」

ウェストが大きくたじろいだ。俺は奴を突き飛ばし、後ろの男に向かう。
ウェストはランダムに任せよう。とりあえず、階段に居続ける状況は避けたい。

男は銃が主武器のようだ。今なら、腕を斬って攻撃力を無効化できる!

※90-器用さ(5)×5=65以上なら腕を斬って無力化に成功、失敗の場合は通常ダメージ判定

※84…無力化

俺は大剣で男の右腕を斬った!

「あ……あ˝あ˝あ˝あ˝あ˝ぁぁぁ!!!」

肘の先が斬り飛ばされ、血が迸る。男はその場に跪き、蹲った。
命に別状は恐らくないだろうが、これで戦えまい。

その時、ランダムが動けないウェストの懐に潜り込んでいた。

「実戦は500年ぶりだ……なっと!!」

高速で2発、ランダムが鉤打ちを奴の腹に叩き込んだ!

ダメージ
コンマ下1、2一桁×7+155

※コンマが65以上で朦朧発生

ウェスト残りHP 45

※失神判定 30以上で失神

※クリティカル、この後の乱入なし

「かはっ……!!」

ランダムの連撃で、ウェストはその場に倒れ込んだ。ウェストは人外の力を手に入れていたはずだが……これが一族の力か!

「まあ、この程度はな。手甲がありゃなお良かったが、テルモンの国立宝物庫にあるからまあしゃあねえな。
……ああ、そいつはまだギリギリ生かしておいたぜ。聞きたいことは、腐るほどあるだろ。まあ、当分起きねえだろうが……」

やれやれと言いたげに、ランダムは拳にふっと息を吹きかけた。

俺は床に落ちている拳銃を階段下に蹴り飛ばすと、男が飛び出してきた部屋を見た。

01~15 ??????????
16~50 もぬけの殻だ
51~80 フレールがそこに立っていた
81~99 傷ついたフレールを、女が手当てしていた


そこには……傷付いたフレールがいた。腹の辺りに深手を負っているのか、包帯が腹部に巻かれている。
その傍らには、エルフの女が侍っていた。

「フレール……やはりお前か」

フレールは口角を上げた。

「……サイファー。来るかとは思っていたよ。念のためにウェストが売った品に感知機を付けさせていたからね。
また会えて、嬉しい限りだ」

その笑いには、喜びの感情はない。邪悪な害意は、強烈に感じるが。

「なるほど、セシル国王の言っていたことがよく分かった。お前は、フレールであってフレールではない。
こうして相対していると、よく分かる」

俺の後ろに、カレン以外の全員が集まった。フレールの横のエルフの女が、動揺した表情を見せる。

「フレール様っ、これはさすがに……」

「……確かにな。お前だけならまだしも、オルランドゥの忘れ形見と……その背の高いのは、ランダムだな」

「……!!どうして俺が分かった」

ハハハと空笑いをして、フレールが立ち上がった。

「アミールから聞いているよ。『一族』のことは、全てこちらも知っている。
貴方だけならともかく、2対4ではさすがに分が悪いな。まして、僕は手負いだ」

フレールの背後には、既に空間の歪みができている。……逃げる気か。だが、こちらも隠し玉を用意している!

「逃がすか!!」

俺の声と共に、気配を絶っていたカレンが後方から狙撃銃を放った!

※95以上か55以上ゾロ目で命中

※命中

バシュ

鈍い破裂音と共に、フレールの右肩の辺りが吹き飛ぶ!致命傷、とまでは行かないがそれでも十分すぎる効果だ。

「あ……が…………もう一人……いるとは……」

カレンの情報は、ウェストは知らなかったはずだ。もちろん、フレールも。
フレールの後ろの空間の歪みが、急速に閉じた。これでもう、逃げられないはずだ。

「お前がどんな力を手にしていたかは知らない。だがこれで、完全に詰みだな」

俺はフレールに大剣を突き出す。

……

01~40 ダメじゃあないか
41~70 いや、まだだっ!!
71~99 ふざける……なっ!!

「ふざける……なっ!!」

フレールは最期の力を振り絞り、千切れかけた右手で腰の長剣を抜こうとした。

90-ノワール(17)×4=22以上でイベント終了

※23…成功、イベント終了

「させないよ」

ノワールは冷たい声で言い放つと、フレールに黒い雷を浴びせた。

「…………!!!!」

暗闇の中でもがくフレールを、ランダムが瞬く間に縛り上げる。

「俺もこいつには聞きたいことがあるんでね。まあ、これで一件落着だな」

俺は深いため息をつき、電話を取り出した。

「……警察か?サイファー近衛騎士団副団長だ。
王宮襲撃犯の主犯、および繁華街爆破犯と思われる男たちの身柄を拘束した。至急来てくれ、場所はバーニーズ武具店だ」

それにしても、フレールとウェストに何が?それは明日以降、じっくり訊かねばならないようだ。

※ミッション「裏切り者を摘発せよ」が達成されました。

成長判定に入ります。サイファーから入ります。

HP コンマ下÷4上昇(10以下は再判定)

成長ポイントを決めます。

01~33 3ポイント
34~66 4ポイント
67~99 5ポイント

3ポイントの上昇です。これを適宜振り分けてください。
(10以上は2ポイント以上必要、15以上は3ポイント必要)

サイファー(主人公、33歳、聖騎士)

HP 131+70(201)
筋力 6+4(10)
知力 8+1(9)
器用さ 7+1(8)
賢さ 10+1(11)
耐久力 14+5(19)
魅力 13+1(14)

コンマ修正 10
ダメージ修正 40
ダメージ軽減 65

【技能】
・簡易治癒……
1ターン使ってコンマ下一桁×2回復
・かばう……
任意の相手のダメージを肩代わりする、自身へのダメージ半減
・フロントガード……
攻撃しない代わりに前列への物理ダメージ4分の1
・バックガード
攻撃しない代わりに後列への物理ダメージ4分の1
・カウンター
回避クリティカルの際のカウンターダメージが強制2倍ダメージ

【装備】
・玉鋼の大剣
ダメージ修整 15
・重鎧「黒糸威胴丸具足」
HP+40、腕力、耐久力+3、ダメージ修正10、ダメージ軽減40
・魔力糸の革靴
HP+10、ダメージ軽減10
・工芸師フィオナの指輪
コンマ修整10、HP+20、ダメージ修整15、ダメージ軽減15、全パラメーター+1

ノワールです。
HP コンマ下÷6上昇(10以下は再判定)

成長ポイントを決めます。

01~33 3ポイント
34~66 4ポイント
67~99 5ポイント

4ポイントの上昇です。持ち越し分含め5ポイントを振り分けてください。
(10以上は2ポイント以上必要、15以上は3ポイント必要)

好感度 コンマ下一桁上昇

・ノワール(現パーティ、27歳、スペルマスター) (持ち越し2P)

HP 76+55(131)
筋力 1+1(2)
知力 17+1(18)
器用さ 2+2(4)
賢さ 12+3(15)
耐久力 2+1(3)
魅力 16+2(18)
好感度 179

コンマ修正 10
ダメージ修正 30
ダメージ軽減 50

※成長判定時、HPの上昇がコンマ下÷6
※筋力、器用さ、耐久力の上昇には通常のポイント+1必要

【技能】
・暗黒嵐
同時5体まで攻撃可能、ヒットで相手を盲目化
・高速治癒
1ターン使ってコンマ下一桁×5+知力(現在17)分回復
・敵感知
周辺の敵を感知
・精神感応
言葉が通じにくい相手と初歩的な会話が可能
・肉体増強
戦闘中のみ使用可能、一時的にHP+30耐久力+3、自分には使えない
・破邪術
アンデッド系相手に乗数+2
・魅惑の眼差し
魅力関連で一日一度だけ強制成功
※その他、隠密魔法など各種基礎魔法

【装備】
・ミスリルのワンド
ダメージ修整5
・魔力糸の服
ダメージ軽減15、器用さ、魅力+1
・「僧侶シンシアの帽子」
HP+15、賢さ+2、ダメージ軽減10
・工芸師フィオナの指輪
コンマ修整10、HP+20、ダメージ修整15、ダメージ軽減15、全パラメーター+1
・加護の指輪
HP+20、ダメージ修整10、ダメージ軽減10

カレンです。

HP コンマ下÷4上昇(10以下は再判定)

成長ポイントを決めます。

01~33 3ポイント
34~66 4ポイント
67~99 5ポイント

3ポイントの成長です。適宜振り分けてください。
(10以上は2ポイント以上必要、15以上は3ポイント必要)

好感度 コンマ下一桁上昇

山田火蓮(現パーティ、24歳、狙撃兵・工作兵)

HP 165
筋力 10
知力 11
賢さ 10
器用さ 17
耐久力 10
魅力 9
好感度 149

ダメージ補正 15
ダメージ軽減 10

【技能】
・二刀流(近接のみ)
1ターン2回攻撃、命中にはペナルティあり

・連射(遠距離のみ)
クリティカル時に継続率40%で次の攻撃が可能

・隠密行動
1ターン使って戦線離脱、次の攻撃が必中

・急所狙い
クリティカル倍率×3

・集中(new)
狙撃時クリティカル確率がダメージ判定時80以上で発生
連射時のクリティカルは通常通り
(進行に伴い性能向上あり)

【装備】
・レミントンM24
ダメージ修整15(クリティカル時一撃死の可能性あり)、狙撃時のみ使用可能

・チタニウム合金ダガー×2
ダメージ修整15

・ケプラージャケット
ダメージ軽減10

マルコです。

HP コンマ下÷4上昇(10以下は再判定)

※ゾロ目のため2倍上昇

成長ポイントを決めます。

01~33 3ポイント
34~66 4ポイント
67~99 5ポイント

5ポイントの上昇です。適宜振り分けてください。

好感度 コンマ下一桁上昇

マルコ(20歳、商人)

HP 76+30(106)
筋力 4+2(6)
知力 10
器用さ 6+2(8)
賢さ 7
耐久力 7+2(9)
魅力 11
好感度 107

コンマ修整 10
ダメージ修整 20
ダメージ軽減 0

(技能)
・鑑定
持ち物を鑑定できる(ノワールと同一)

・口車
戦闘開始時に時間を稼ぐことが場合によって可能、魔物相手は不可

・爆薬知識
後衛から爆弾攻撃をした場合ダメージ×1.5

(装備)
ペネトレーター
腕力、器用さ、耐久力+2、HP+30
コンマ修整10 ダメージ修整20
遠距離攻撃可

携帯型簡易爆弾(ダメージ コンマ下一桁×5+50、3体まで複数攻撃)を5個保有

本日は以上です。

wikiは下の通りです。
暇な時に少しずつこちらが手を加えていく予定です。
(それにしても、作成者の方には頭が下がります……こちらが書いていないことまで書いてくださり、恐悦至極です)

http://ss.vip2ch.com/ss/%E3%80%90%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%80%91%E5%B4%A9%E5%A3%8A%E3%81%99%E3%82%8B%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%82%92%E6%97%85%E3%81%99%E3%82%8B%E3%80%90%E5%AE%89%E4%BE%A1%E3%80%91

それにしても、vsフレールがここで決着(?)になるのは割と予想外でした。
あそこで文字通りのスナイプが来るとは……。

ただ、彼は重要キャラですのでここで「はいさようなら」、とはなりません。
ランダムが縛った縄は対プレーンウォーク対策が施されていますが……。

少し進めます。

########

「コット副団長、お疲れ様であります!」

20代後半と思われる若い警部が、俺に敬礼した。バーニーズ武具店にいたフレールたちは、最も厳重な警戒をもって警察の牢に入ることになった。傷が深いこともあって、取り調べは回復を待ってということになるようだ。

一階にはウェストの父の死体があった。死後それほど経っていないという。武具店からは爆発に使ったと思われる爆弾も見付かった。
そういえば、ここは魔道具も取り扱っていたな。ウェストがフレールの側にいたのは、そういう事情もあったのだろう。

「でも、どうしてここが怪しいと思ったんです?確かに冒険者が集まる場所でしたし、予想は当たってましたけど」

マルコが不思議そうに言う。

「フレールとの接点がある、というのが一つだ。あいつ……ウェストは元近衛騎士団だ。職務上、フレールの警備もやっていたことがある。
それ以上に怪しいと思ったのは、俺たちにマトモな品を売ろうとしなかった、てことだ。あくまで上等な汎用品しか紹介しなかった。妙だと思ったが、こうなると頷けてしまうな」

ノワールのロッドには、超小型の発信器があったらしい。彼女も絶句していたが、これでこちらの行動は大体読まれていた、というわけだ。

※100-カレン知力(11)=89以上で成功

※07…失敗

「じゃあ私とデートさせろ、ってのも……」

「買わせないための方便だな。しかし、ウェストの奴がどうしてこうなったかは読めないな……」

それはフレールにしてもそうだ。二人とも、人外の力を持ち合わせていた。「一族」との絡みはあるだろうが、その点含め明日問い質さねばなるまい。

########

01~10 追加イベント
11~20 カレン追加イベント
21~80 何もなし
81~99 ノワール追加イベント

中断します。

ノワールって27歳だけど肉体年齢的にはそういうことしたらアウトかね

少し進めます。

>>637
どうなんでしょう。本人はばっち来いでしょうけど。

##########

その日はそれぞれの家や宿屋に戻って熟睡した。ランダムはまたズマに戻るという。
「明日は向こうの方にかかりっきりかもな」と言っていたから、移動範囲は限定されそうだ。
カレンが別れ際に何か言いかけていたが、とりあえずその夜はそのまま過ぎていった。

翌朝。王宮に着くと、既に全員集まっていた。

「遅いよー。反乱鎮圧の功で叙勲式があるって聞かなかった?」

そう言えば、そんなことを帰り際に聞いたかもしれない。疲れですっかり忘れていた。

「あー、そう言えば。これからだったか?」

「そうですね。叙勲式といっても、非常時なんで勲章授与だけみたいですけど」

「そうか。……少し動ける時間は?」

※50以上で少しある

※尋問可能

「一応……今が9時06分ですから、小一時間ぐらいは時間ありますね」

カレンが時計を見ながら言う。
フレールは重傷のはずだから、恐らくは病室だ。訊きたいことも多すぎる。
ウェストも少し微妙かもしれないが、もし回復が早ければ話は聞けるかもしれない。

1 カルバハルの所に行く
2 ベジの所に行く
3 ウェストの所に行く
4 自由安価

※安価下5多数決、考察不要

そういえばフレールの手当てをしていたエルフは捕まってないのだろうか?

上げます。

>>645
捕まってますね。彼女の所に行くのはありです。

再開します。

「そう言えば、あのエルフも捕まったんだよな。今どこに?」

「詳しく知らないけど、警察じゃない?あるいは、事の重大さから見て王宮の地下牢とか」

衛士に話を訊くと、どうもここの地下牢にいるらしい。俺たちはそこに向かう。

……

01~15 ????????
16~70 女は静かに繋がれていた
71~90 俺たちの姿を見ると、女は取り乱し始めた
91~99 ???????????

地下に入ると、微かに気温が下がったように感じた。暫く歩くと、独房に辿り着く。カルバハルやベジもここにいるらしい。
そのうちの一つの鍵を監守が開ける。そこには色白で長い緑がかった長髪の女が静かに座っていた。

「近衛騎士団のサイファーだ、訊きたいことがある」

俺が呼び掛けると、生気を失っていた女の瞳が憎悪で燃えた。

「……フレール様を、よくもっ……!!」

女は鎖で繋がれた手足をばたつかせ始めた。

「あの方にもしものことがあったら、私があんたらを殺してやるわ!!あの方は、今どこなの!!」

90-魅力(14)×4=34以上で成功

74…成功

「落ち着け。命は無事だ。恐らくは病院だろう」

「……それは本当でしょうね」

ギロリと女が俺を睨む。俺は若干気圧されながらも、とりあえず頷いておいた。

「命があるのは間違いない。……名前は」

「……ファル」

俺は努めて穏やかに訊いた。

「出身は」

「トリスよ」

「森王国か、俺は行ったことがないな。フレールとの付き合いは長いのか」

ファルは首を横に振った。

「半年前からよ。……だからどうしたというの」

1 随分心酔しているんだな
2 なぜあんなことをした?
3 どうして森王国からここに?

安価下3多数決、考察不要

「……なぜあんなことをした?」

※90-魅力(14)=76以上で成功

67…失敗

「……そんなこと、あなたに話すと思って?」

さすがにこの質問は早過ぎたか。女は口をつぐむ。

※90-ノワール賢さ(15)×4=30以上で成功

※50…成功

俺の背中をツンツンとつつく感触がする。振り向くとノワールがニコリと笑った。

「私に任せて。何となく、あの子の考えてることが分かった」

俺はノワールを前にやらせた。

「……ごめん、怖がらせた?」

ファルは少し驚いた表情を見せた。

「あなた、子供でしょ?何でここに」

「ごめん、エルフって長寿だから年齢が読みにくいけど……あなたが考えてるより、ずっと歳上よ。
少し訊いていい?……フレール王子のこと。随分心酔してるみたいだけど、どうして?偉い人だから、じゃないわよね」

※90-魅力(18)×3=36以上で成功
(失敗時も強制成功、特殊能力消費)

※特殊能力「魅惑の眼差し」発動、強制成功
※この場合、ファンブルも無効になります

「……ええ。あの方は、『運命の人』なの」

「運命の人って……好きなのね、彼のこと」

そう語りかけたノワールに、ファルは表情を一変して叫んだ。

「違うっ!!そんな、恐れ多い感情じゃない!!……」

※50以上で追加情報

※ファンブル

※再判定します。
70以下 ?????
71以上 通常失敗、イベント強制終了

※イベント強制終了

「……これ以上、言うことはないわ。……出ていって」

それっきり、ファルは黙りこんだ。ノワールは「ちょっとダメみたい」と溜め息をつく。
運命の人、か。……気になるが、それはまた次の機会に訊くしかないか。

##########

※叙勲式でのイベント判定
01~10 ???????
11~50 何もなし
51~90 アイテム授与
91~99 アイテム授与+α

叙勲式は、国王とベルトラン宰相ら数人の貴人の前だけで静かに執り行われた。
「国難を救った英雄ですから、もっと大々的にやりたいのですけどね」とは、セシル国王の弁だ。
緊急時に、まだ誰かが狙っているかもしれない状況下ではそれはできない、という判断なのだそうだ。

爆破の死者は9人。若い恋人の片割れが死んだとの話もある。襲撃による兵士の殉職者も6人と、被害は決して軽くはない。俺も到底受かれる気分ではなかった。

「よく、内乱の首謀者の捕縛を成し遂げましたね。……これを」

セシル国王は寂しげに笑うと、俺に何かを手渡した。……これは。

01~50 人数分の首飾りだ(奇跡の首飾りではありません)
51~85 人数分の指輪だ
86~99 再判定

手渡されたのは、指輪4個だ。……これは?

「我が王家に伝わる国宝、『ヴィルヤ』の複製です。複製とはいっても、400年前にかのジュリア・オーディナルが作った逸品ですが。
一度だけ、危機を救う効果があるようです。これからの助けになるでしょう」

俺は膝をつき、慎んでそれを受け取った。……確かに、素晴らしい逸品であるようだ。

指輪『ヴィルヤ・レプリカ』
HP+20、コンマ修正5、ダメージ修正10、ダメージ軽減10、知力、魅力+2

今日はここまで。なお、ヴィルヤ・レプリカには不幸の宝珠の効果が「各人1回」発動します。発動後は通常の指輪です。

フレールまで捕縛したため、報酬は少し盛っています。

なお、ノワールの加護の指輪は譲り渡せます。
どちらに渡しますか?(サイファーは不可)

安価下5多数決、考察不要

サイファー(主人公、33歳、聖騎士)

HP 131+90(221)
筋力 6+4(10)
知力 8+3(11)
器用さ 7+1(8)
賢さ 10+1(11)
耐久力 14+5(19)
魅力 13+3(16)

コンマ修正 15
ダメージ修正 50
ダメージ軽減 75

【技能】
・簡易治癒……
1ターン使ってコンマ下一桁×2回復
・かばう……
任意の相手のダメージを肩代わりする、自身へのダメージ半減
・フロントガード……
攻撃しない代わりに前列への物理ダメージ4分の1
・バックガード
攻撃しない代わりに後列への物理ダメージ4分の1
・カウンター
回避クリティカルの際のカウンターダメージが強制2倍ダメージ

【装備】
・玉鋼の大剣
ダメージ修整 15
・重鎧「黒糸威胴丸具足」
HP+40、腕力、耐久力+3、ダメージ修正10、ダメージ軽減40
・魔力糸の革靴
HP+10、ダメージ軽減10
・工芸師フィオナの指輪
コンマ修整10、HP+20、ダメージ修整15、ダメージ軽減15、全パラメーター+1
・指輪『ヴィルヤ・レプリカ』
HP+20、コンマ修正5、ダメージ修正10、ダメージ軽減10、知力、魅力+2

・ノワール(現パーティ、27歳、スペルマスター) (持ち越し2P)

HP 76+55(131)
筋力 1+1(2)
知力 17+3(20)
器用さ 2+2(4)
賢さ 12+3(15)
耐久力 2+1(3)
魅力 16+4(20)
好感度 179

コンマ修正 15
ダメージ修正 30
ダメージ軽減 50

※成長判定時、HPの上昇がコンマ下÷6
※筋力、器用さ、耐久力の上昇には通常のポイント+1必要

【技能】
・暗黒嵐
同時5体まで攻撃可能、ヒットで相手を盲目化
・高速治癒
1ターン使ってコンマ下一桁×5+知力(現在17)分回復
・敵感知
周辺の敵を感知
・精神感応
言葉が通じにくい相手と初歩的な会話が可能
・肉体増強
戦闘中のみ使用可能、一時的にHP+30耐久力+3、自分には使えない
・破邪術
アンデッド系相手に乗数+2
・魅惑の眼差し
魅力関連で一日一度だけ強制成功
※その他、隠密魔法など各種基礎魔法

【装備】
・ミスリルのワンド
ダメージ修整5
・魔力糸の服
ダメージ軽減15、器用さ、魅力+1
・「僧侶シンシアの帽子」
HP+15、賢さ+2、ダメージ軽減10
・工芸師フィオナの指輪
コンマ修整10、HP+20、ダメージ修整15、ダメージ軽減15、全パラメーター+1
・指輪『ヴィルヤ・レプリカ』
HP+20、コンマ修正5、ダメージ修正10、ダメージ軽減10、知力、魅力+2

山田火蓮(現パーティ、24歳、狙撃兵・工作兵)

HP 165+20(185)
筋力 10
知力 11+2(13)
賢さ 10
器用さ 17
耐久力 10
魅力 9+2(11)
好感度 149

コンマ修正 5
ダメージ補正 25
ダメージ軽減 20

【技能】
・二刀流(近接のみ)
1ターン2回攻撃、命中にはペナルティあり

・連射(遠距離のみ)
クリティカル時に継続率40%で次の攻撃が可能

・隠密行動
1ターン使って戦線離脱、次の攻撃が必中

・急所狙い
クリティカル倍率×3

・集中(new)
狙撃時クリティカル確率がダメージ判定時80以上で発生
連射時のクリティカルは通常通り
(進行に伴い性能向上あり)

【装備】
・レミントンM24
ダメージ修整15(クリティカル時一撃死の可能性あり)、狙撃時のみ使用可能
・チタニウム合金ダガー×2
ダメージ修整15
・ケプラージャケット
ダメージ軽減10
・指輪『ヴィルヤ・レプリカ』
HP+20、コンマ修正5、ダメージ修正10、ダメージ軽減10、知力、魅力+2

マルコ(20歳、商人)

HP 76+50(126)
筋力 4+2(6)
知力 10+2(12)
器用さ 6+2(8)
賢さ 7
耐久力 7+2(9)
魅力 11+2(13)
好感度 107

コンマ修整 15
ダメージ修整 40
ダメージ軽減 20

(技能)
・鑑定
持ち物を鑑定できる(ノワールと同一)

・口車
戦闘開始時に時間を稼ぐことが場合によって可能、魔物相手は不可

・爆薬知識
後衛から爆弾攻撃をした場合ダメージ×1.5

(装備)
・短剣『ペネトレーター』
腕力、器用さ、耐久力+2、HP+30
コンマ修整10 ダメージ修整20
遠距離攻撃可
・指輪『ヴィルヤ・レプリカ』
HP+20、コンマ修正5、ダメージ修正10、ダメージ軽減10、知力、魅力+2
・加護の指輪
HP+20、ダメージ修整10、ダメージ軽減10

携帯型簡易爆弾(ダメージ コンマ下一桁×5+50、3体まで複数攻撃)を5個保有

マルコのHPはプラス補正70で、計146かな?

>>692
そうですね。失礼しました。

マルコ(20歳、商人)

HP 76+70(146)
筋力 4+2(6)
知力 10+2(12)
器用さ 6+2(8)
賢さ 7
耐久力 7+2(9)
魅力 11+2(13)
好感度 107

コンマ修整 15
ダメージ修整 40
ダメージ軽減 20

(技能)
・鑑定
持ち物を鑑定できる(ノワールと同一)

・口車
戦闘開始時に時間を稼ぐことが場合によって可能、魔物相手は不可

・爆薬知識
後衛から爆弾攻撃をした場合ダメージ×1.5

(装備)
・短剣『ペネトレーター』
腕力、器用さ、耐久力+2、HP+30
コンマ修整10 ダメージ修整20
遠距離攻撃可
・指輪『ヴィルヤ・レプリカ』
HP+20、コンマ修正5、ダメージ修正10、ダメージ軽減10、知力、魅力+2
・加護の指輪
HP+20、ダメージ修整10、ダメージ軽減10

携帯型簡易爆弾(ダメージ コンマ下一桁×5+50、3体まで複数攻撃)を5個保有

少し進めます。

########

叙勲式が終わると、俺はシュトロム諜報部長の所に向かった。確か、カルバハルの尋問は彼ら諜報部が行っていたはずだ。
呼び鈴を鳴らすと、シュトロム部長は既に中で待っているという。

「お疲れ様です。昨日は大変でしたね」

少し疲れが残った表情でシュトロム部長が言う。

「ええ、まあ。戦況は膠着しているようですね」

開戦寸前と伝えられていたファルーダとの国境地帯は、とりあえず何の動きもないらしい。
フレールの襲撃が失敗に終わったせいもあるのだろう。
シュトロム部長は頷くと、お茶を一口啜った。

「ファルーダとフレール王子、そしてテルモン連邦は繋がっていると見ていいでしょう。……」

01~30 ??????
31~85 ただ、カルバハルは完全黙秘です
86~99 ?????????

「……ただ、カルバハルは完全黙秘を貫いてます。手強いですね」

シュトロム部長が尋問しても黙秘できるというのは、あまり聞いたことがない。
シュトロム部長は拷問すら辞さない人だ。それでも耐えられるというのは、カルバハルが余程意思が強いのか。……あるいは。

「実は、さっきファルと名乗るエルフの女……ああ、フレール王子と一緒に捕まった女です。彼女が少し、気になることを。フレールを『運命の人』と」

「『運命の人』?」

シュトロム部長は何かを思い出そうとしている。

……

01~70 分かりませんね
71~85 そう言えば……
86~99 ん??

「……ん?そう言えば……その言葉。ベジがそう言っていたと聞きましたね」

「ベジ……あの最初の陽動の男ですか」

シュトロム部長は頷いた。

「彼の尋問は部下に任せています。基本黙秘ですが、『アミール様とフレール様は運命の人だっ!!一切口は割らん!!』と。
実は、昨日アングヴィラからも電話がありましてね。ノニもアミールに対し似たようなことを。その時は色恋沙汰かと思ってましたが、どうやら違うようです」

「運命の人という言葉には、何か裏がありそうですね。それが彼らの絶対的忠誠に繋がっている、と。
……ところで、エリスから情報は?ズマにも爆破に協力した連中がいたようですが」

01~15 それが……
16~80 そこまでの情報しか
81~99 実は……

休憩します。

「実は、ノニを通してアミールと繋がっていると先程。エリスが一人、爆破に関わった者を確保したとのことですが、『救世のために必要なことだ』と……。
そのファルって女もですが、どうにも引っ掛かりますね」

救世のために?何を言っているのか、意味が分からない。
爆破による魔素の流出は、滅びに繋がりこそすれ救世には到底繋がるものではないはずだ。
地上を滅ぼすのがアミールの目的?そんなに単純な話でもないような気がする。

「救世、ですか……とにかく、もう少し調べてみます」

俺は腰を上げた。今日はこれから先の予定はない。ランダムが今日イーリスに来れないとすると、ここでもう少しフレールの反乱について調べる必要がありそうだ。

#########

「確か、病室はここだったな」

俺たちは王立病院に来ていた。ここに、フレールとウェストが入院している。共に、最大限の警戒をもって監視下に置かれている。

1 ウェストの病室に行く
2 フレールの病室に行く

安価下3多数決、考察不要

再開します。

俺たちはウェストの病室に歩を進めた。医者によると、肋骨数本の骨折に加え、肝臓がかなり損傷しているという。
「これで意識がこれだけ早く戻ったのは驚異的」だそうだ。

部屋に入ると薬液の臭いが鼻を突いた。ウェストは拘束衣を着させられていた。傍らには二人の警官がいる。

「一応、話はできるようだな」

ウェストは目を一瞬こちらに向けると、そのまま天井を眺めた。

「……話す気はないということだな。なら俺が一方的に話してやるから、耳かっぽじってよく聞いとけ」

俺はベッド近くの椅子に座った。ウェストの反応はない。

「お前が裏切っていたのは、随分前からだな。俺たちに武具を売った時には既にフレールの下についていた。だが、動機がどうにも分からん。
だから、ここから先は俺の推測だ」

俺は懐の水筒から茶を一口飲んだ。もう、外からは初夏の匂いがし始めている。

「フレールとアミールは、確実に繋がっている。アングヴィラのノニ、そしてファルーダもだ。
ズマにもノニによる破壊活動の手引きをした奴がいるという。ファルだったか、あの女はトリス森王国出身らしいがあっちにもお前らの協力者がいるんだろう。
平たく言えば、その国のトップかそこに近い連中が皆揃って現体制をぶち壊そうとしている。そして、反乱軍同士で手を結んでいる。
俺は最初、アミールが世界征服にでも乗り出したかと思った。だが、それにしてはネットワークが広範だ。だから、俺はこう考えてる」

口がやけに乾く。これは半分ハッタリだ。だが、俺の推測が正しいのなら、話は厄介どころではない。

「これは、世界統一だ。違うか」

90-魅力(16)×4=26以上で成功

07…失敗

ウェストの反応はない。違うのか?俺は念のためもう少し話すことにした。

「……どうにも引っ掛かったのが、ファルという女の『運命の人』という言葉だ。ベジという自称スナイダ家の傍流も、同じことを言っていた。さらにはズマで確保された反乱分子もだ。
……そこには害意がねえんだよ。絶対的忠誠と、罪の意識の欠如だ。
お前が昔のお前と違うのは、剣を合わせて良く分かった。恐らく、身体を弄られている。あるいは……洗脳に近い状態だと俺は踏んでる。両方かもしれん。
だが、お前にもフレールかアミールか、あるいは別の誰かに対する忠誠心があるような気はしている。そして、『自分は良いことをしている』、そう思ってるんじゃないのか」

俺はウェストを睨んだ。

90-魅力(16)×2=58以上で成功

94…成功

「……独演会はそれで終わりですか」

天井を眺めたまま、ウェストが言った。声には感情が感じられない。

「それは肯定と受け取っていいのか?」

ウェストは再び黙りこくる。それ自体が、俺の言ったことが図星であると認めている気がしないでもない。

「……一つ聞こうか。お前に、以前の自我はあるのか?親父さん殺したの、お前だろう。以前のお前じゃ、まずあり得ない話だ」

90-魅力(16)×3=42以上で成功

※74…成功

「……違う。あれは私じゃない」

初めてウェストの言葉に感情がこもった。怒りとやるせなさと哀しみが混ぜ合わさったように、微かに震えている。

「フレールか」

「違う。……ロドリゲスだ」

ロドリゲス?……ああ、俺が腕を切り落とした奴か。彼もここに入院しているはずだ。
そして、俺は確信する。ウェストは、全て操られているわけではない。人間性をある程度保ったまま、凶行に走ったということだ。

「ああ、あの男か。……親父さん、何故殺された」

「私たちがあそこを根城にするのに反発した。私は説得しようとしたが、奴を止められなかった。……やむを得ないことだ」

「やむを得ない?どういうことだっ」

こいつが哀しんでいるのは分かる。だが、実の父の死を「やむを得ない」だと?

90-賢さ(11)×3=57以上で成功

※ここまでずっとやって来て、今更判定基準がおかしいことに気付きました。
再判定します。

85-賢さ(11)×3=52以上で成功

※49…失敗

俺の中で何かがキレた。

俺は立ち上がると、ベッドで寝たきりのウェストの許に行き、拳を降り下ろす!

85-賢さ(11)×4=41以上(コンマ下)か
85-ノワール賢さ(15)×4=25以上(コンマ下2)で成功

※両方とも成功

「サイファーっ!!」

俺はノワールの叫びで我に返った。顔面に降り下ろした拳は、その手前で止まる。

「くそっ」

俺はそのまま壁をガンと殴り付けた。やり場のなくなった怒りを、ぶつけたくなったのだ。

「『先輩』変わりましたね」

ウェストが静かに言った。その呼び方は、奴が騎士団を辞める3年前に聞いて以来だ。

「昔なら、鼻で笑っていたでしょうに。……人は変わるんですよ。私も」

「何が言いたい」

……

85-魅力(15)×3=40以上で成功

37…失敗

「私が言えるのはここまでです。……これ以上は、裏切りになりますから」

ウェストは目を閉じた。

※75以下で追加イベント、76以上ならここでイベント終了

※追加イベントあり

……カリッ

何かを噛み砕く音が聞こえた。ウェストから?
次の瞬間、奴の顔から急速に血の気が引いていくのが分かった。……まさかっ!

「服毒か!」

「えっ、まさか??」

「奥歯かどこかに仕込んでたんだ、こうなるのを見越して!!
ノワール、解毒術は?」

85-知力(20)×2=45以上でできる

ノワール強すぎんかw
それより警察の仕事ぶりがひどいな…

※解毒術はできる

「一応、やり方はっ。でも、毒の種類によるわ。あまり強くなければだけど……」

ノワールがウェストの額に両手を当てた。汗を一筋流しながら、手を黄色く光らせていく。

85-知力(20)×2=45以上で解毒成功

※74…成功

今日はここまで。

>>729
基本~中位までの魔法は何でも使えます。ただ、2回中確率の判定を挟んだことから分かるように、万能ではありません。
警察は奥歯に仕込まれた毒は見抜けなかったようです。見た目が金歯であり、相当な人外じみた力でないと砕けないので警察を責めるのは酷かもしれません。

なお、今回一回の失敗でハードめな展開になりましたが、これは仕様です。ウェスト生存ルートは一応正規ではありません。

そういやノワールの精神感応は才能の賜物なの?使える人はとても少ないってブレイズが言ってた記憶あるけどジェイクとは無関係?

>>734
無関係……ではないと思います。これ以上は言いません。
ノワールは才能と思っているかもしれませんし、間違いではないですが。

少し進めます。

2、3分ほど手を当てていただろうか。汗だくになったノワールが、ついに崩れ落ちた。

「はぁっ、はあっ……やっと終わった……」

「終わった、ということは解毒できたのか」

ノワールは疲れきった表情で頷いた。ウェストの顔からは、再び血の気が戻っていっている。

「相当強力な毒だったけど、何とかね。さすがに疲れちゃった。ちょっと……寝るね……」

ノワールはそのまま倒れると、すうすうと寝息を立ててしまった。かなり消耗していたらしい。
俺はウェストを見る。しばらくすると、奴がうっすらと目を開けた。

「……死すら選ばせてくれないんですか。そこの厳しさは、相変わらずだ」

「俺が鬼教官だったことはないはずだがな。……死に損なったとこ悪いが、吐くもの吐いてもらうぞ。……何がお前を変えた」

85-魅力(15)×5=10以上で成功

12…成功

ウェストはこちらを見て微笑んだ。

「……命を救われたから言う訳じゃないですが……これだけお教えします。『大義』のためです」

「大義?」

ウェストは頷いた。

「一つお聞きしましょう。もし先輩が、半年後世界が滅びると知ったら、そして滅びを止める手段を知っていたらどうしますか」

「……それは、もちろん滅びを止めようとするだろうな」

「それと同じですよ。私たちは、世界が滅びるのを知っている。そして、それを止める力がアミール様やフレール様にあるのも知っている。
これから来るべき苦難には、今のぬるま湯に浸かった旧体制では足りない。超国家的体制を作らねばならないのです」

「……ふざけるな!!だから国王を襲い、罪のない人々を殺してもいいってか??それはただの独善だ!
それに、滅びが来るなんて保証はどこにある?それも知らずにはいそうですか、とは言えるわけがないだろ!!」

※30以上で追加イベント

夜まで中断。

なんかもう名家のコネどころの話じゃないしユリリエ切って火蓮入れたの正解だったかもな。実際異世界関連の判定でかなり貢献してるし

再開します。

>>742
異世界関連はがっつり絡むので、彼女の活躍の機会は増えるかもしれません。問題は好感度ですが。
まだギリギリ150に行ってないので、強制イベントが起きてないのは救いなのかどうか。
(99クリティカルが効いているので、かなりましになる予定ですが)

※追加イベントあり

「……私はその滅びを見た、と言ったら?」

俺は唖然としてウェストを見た。

「何を言ってる?」

「アミール様とフレール様が、その滅びの『画』を見せて下さったのですよ。これは、確実に起きることなのだと。
あのお方たちは、未来を知ることができる。だから、私は世界を救うため『措置』を受けた」

フレールが未来を知ることができる、だと?預言者にでもなったというのか?
確かに奴はヴィルエール家史上でも屈指の剣術家ではあった。だが、そんな力を持っていたなんて、聞いたことがない。

85-賢さ(11)=74以上で成功

58…失敗

何かがフレールを変えた。それは疑いがない。もし話せるなら、奴に問い質す必要がある。
そして、ウェストを変えたのもそれかもしれない。

「……『措置』とは何だ?」

※60以上で情報あり

※クリティカル

「アミール様が施したものです。アミール様が私の頭に手をしばらく置いただけで、私の身体からは力が満ちてきた。フレール様もかつて、似たような業を受けられたのだと」

俺はノワールが起きていれば、と思った。彼女ならこの奇っ怪な状況を説明できたかもしれなかったが。

……

85-知力(11)×5=30以上で成功

※76…成功

……いや待て。ひょっとすると……?
アミールはオルディニウムの指輪を持っていたはずだ。それが彼を変えたとの見立てがあった。
とすれば、フレールとウェストの変容も、それによるものなのかもしれない。

「……まるでウィルス感染ね」

カレンがポツリと言った。ウィルス、聞き慣れない言葉だ。

「どういう意味だ?」

「あ……ごめんなさい。思いつきなんです。オルディニウムの指輪を、アミールが持っていたのを思い出して。
まるでオルディニウムを媒介に伝染病が広がってるみたいだな、って。それは、人の限界と悪意を引き出す病気なのかしらと……」

※95以上でカレンがある重要情報に気付く、ファンブルなし

※重要情報あり

そこまで言って、カレンは「ああっ!!」と絶句した。そして、震えながらその場にへたりこむ。

「カレンさん、どうしたんですか??」

マルコが心配そうにかがんだ。カレンは「まさか……」と顔を青ざめさせている。

「……一体どうしたんだ」

「オルディニウム、まだ私の世界にあるんです。厳重な管理下に置かれてる、はずですけど。
でも、ごくわずかだけ使われていた噂を思い出して。……クリムゾンの動力に」

「クリムゾンって……エチゴの銃か?」

カレンが頷く。

「さっき言いましたよね、人の限界と悪意を引き出すウィルスか何かなんじゃないかって。
オルディニウムは放射性物質なんですが、よく分かってないことも多くて。でも、そういう形で人に影響を与えてるなら、エチゴのあの強さと狂気も理解できる」

そう言えば、エイリークに一刀両断されても奴はすぐに復活していた。とすれば……

「アミールもエチゴ同様の存在になってる、てことか」

カレンが頷く。

「アミールが見せた未来が、本物なのか幻覚かは知りません。ただアミールとエチゴが繋がっているなら……」

思えば、オルドというランダムたちの父も、オルディニウムによって狂ったと聞いた。そして、超常の力を手に入れている。

……!!

俺の頭に嫌な予感が走った。ひょっとすると、今の地上にはランダムたちがあれほど恐れるオルドと同等の存在が二人もいるのではないか?

「おいっ!!まさかと思うが……『エチゴ』という男は知らないか??」

01~30 知ってる
31~75 知らない
76~99 知ってる

偶奇判定です。

奇数 ヴィルヤ・レプリカの効果発動の上で再判定
偶数 その時、電話が鳴った

※再判定、ヴィルヤ・レプリカ効果発動

奇数 ????????
偶数 01~30の結果

その時、病院の下から轟音が響いた。

「何事だっ??」

下から上へと轟音は大きくなり、悲鳴がそれにかき消される。そしてそれは俺たちの病室の前まで来て、止まった。

「……どっちだぁぁ?」

カレンの顔が蒼白になった。この声には聞き覚えがある。しかし、どうして?何故ここに?
ウェストも唖然としている。

「……何故彼が……」

奇数 こちらに来る
偶数 隣の部屋に行く

※00のため、特殊救済イベント発生

内容を再判定します。

奇数 越後、そこまでだ
偶数 そこまでよ

ある意味キリが良くなったのでここまで。
まさかの超展開ルート入りになります。

なお、>>766で奇数だとデッドエンドかキャラロスト濃厚でした。
8万分の1の超低確率を抜けての救済イベントなので、多分話は一気に進むでしょう。誰が来たかは、明日朝までお待ちください。

少し進めます。

「こっちだぁぁ!」

扉を蹴破って現れたのは、ドゥールで出会った迷彩服の男――エチゴだった。右手には赤い銃を持っている。……いや、持っているのではない。一体化しているのだ。

俺たちの姿を見たエチゴはつまらなそうな顔をした。

「何だぁ、こっちじゃねえかぁ。せっかくだから、殺しておくかぁ」

エチゴは俺たちに銃口を向けた。強大なエネルギーが、そこに集約されていくのが俺でも分かった。何とかできそうなノワールは、深い眠りについていて動かない!

……万事休すか……。

「そこまでよ」

女の声がした。次の瞬間。

ボッ

鈍い破裂音がした。エチゴの腹に、大きな穴が空いている。

「何だぁこの穴はぁ??」

そう呻くと、エチゴはばさりと自らから流れた血の海に倒れた。
エチゴの向こうに立っていたのは、栗色の髪をした翼人だ。皮のジャケットにスカートと、やや露出が多い服を着ている。あまり見ないデザインだ。
首からは大きなダイヤモンドのネックレスがぶら下がっている。

「巨大な魔力反応があったから来てみれば、こいつだったか……ヘルラさんと蓮太郎さんの懸念、当たりでしたね。
……あ、火蓮ちゃん!」

その言葉を聞いたカレンの目に光が戻った。そして、驚愕で見開かれる。

「リ、リナさん??」

滝廉太郎とごっちゃになってる笑

車酔いが激しくなったので昼過ぎまで休みます。

>>786
誤植ではないです。ですが、紛らわしいですね。つまり、三人兄弟だったわけです。

リナ?確か、オルランドゥを「避難」させ、タキやカレンたちをここに送り込んだ女だ。
タキたちの世界にいるのではなかったか??

リナと名乗る女は感動したようにカレンに抱き付いた。

「良かった、生きてて……!!
ごめんね。来るのが遅れて。あなたたちの帰りが遅い上に連絡もないから、様子見ってことで私が行くことになったの」

「リナさん……!!ありがとうございます……!心細かった……。
でも、どうしてここが?」

「そこからは私が話すわ」

ダイヤモンドから、落ち着いた女性の声が聞こえた。これがランダムたちの母、ヘルラか?

「着いてまず、あなたたちがトラブルに巻き込まれてると思ってたわ。
そして魔力を探ったら、大きなのがいくつかあった。テルモンに一つ、サラスに一つ。……これはブランドっぽいから除外したけど。そして、イーリスに一つ。
私は危険度を考えて、ここに飛んだ。テルモンとイーリスで迷ったけど、正解だったわね。越後が暴走しているのは読めてたけど……」

「エチゴの暴走が読めてた?」

「ええ」と、ダイヤモンドが言った。リナは少し俯いている。

「クリムゾンは、オルランドゥから持ち込まれたオルディニウム鉱石を使って作られたものなの。
私たちは必死に止めたわ。何が起こるか分からない、って。でも、N国との戦争――いえ、鎮圧と言った方がいいかしら――では絶大な成果を上げた。
クリムゾンが共鳴する、越後浩介と合わせてね。越後は元から異常者だったからか、人格破綻の兆候も軽微だった。だから、政府の一部が強力に『たまゆら』に彼を入れることを進めたの。ミッションの成功を確たるものにするために」

リナが溜め息をついた。

「魔素が強いところに行ったら、クリムゾンの中のオルディニウムが活性化する危険性があった。
あれは多少反魔コーティングされた代物だったけど、それでも私とヘルラさんはその可能性を恐れてた。嫌な予感は、見事当たっちゃったわね。
越後は、完全に化物と化した」

彼女は右手を開いた状態で、エチゴに向けた。

「でも、これで終わらせるわ。ちょっとどいてて」

彼女の指輪を中心に、紫色の何かが集まっていく。

「甦る前に終わらせるわ。『白羅光』」

95以下で追加イベント

※追加イベントなし

その時、微かにエチゴだったものが動いた気がした。しかし、リナは構わず手から猛烈な魔力の奔流を放つ!

「消えなさい!」

エチゴの身体は魔力の中で徐々に崩れていき、そして……何故かクリムゾンだけが残った。

「……これでも消えないのか。もう何処かに埋めるしかないわね」

リナが忌々しそうに言う。赤い銃は、気持ち小さくなったように見える。

「壊すことはできないんですか?」

「さあ……私には分からない。これもオルディニウムの力かもしれないけど」

ダイヤモンドの中のヘルラが言う。

「このレプリカを、ジュリアンが作った。彼なら分解はできるかもしれない」

95-マルコ知力(12)×2=71以上で成功、ファンブルなし

(ここからしばらく、特記ない限りファンブルなしです)

97…成功

「そう言えばそれ……オーディナル家の家宝『クリムゾン』に似てる……」

マルコは信じられないと言いたげな様子だ。ダイヤモンドから声がする。

「そう、あれがレプリカなの。オルディニウムの所を高純度アンバライトに置き換えた、というわけ。
オリジナルは設計図だけ残ってた。さすがの私も、オリジナルを見たのは初めてね」

どうも、太古にも同じような武器があったということらしい。ひょっとすると、エチゴも過去になにかやった男だったのだろうか?

「とにかく、クリムゾンの処理は後よ。何故あいつがここに来たのか?
……あなたがここのリーダーと見たわ。心当たりは?」

リナが俺に話を向けてきた。俺より少し年下のはずだが、目力が凄い。
俺は少し気圧されながら言った。

「あ、いや……多分、ここで寝ている男の一派だったと思う。ウェストは、奴の存在を知っていたようだったから。
推測するに、隣の……フレール第一王子を奪還しにきたんじゃないか?」

「……フレールが?何やらかしたの、あいつ」

俺はアミールの話と、フレールの乱についてかいつまんで説明した。一通り話すと、リナはへたり込んだ。

「……アミール兄さんが、父さんを!?いくらなんでもそんな、馬鹿な……」

「残念だが……事実だ。そして、奴は世界統一に動いているらしい。ウェストの言うことが本当なら」

ダイヤモンドの中にいるヘルラが言う。

「……それも、オルディニウムか。しかも指輪。これも大概だったけど、アミールという王子はもはや人間ではないわね。
……私の夫、オルドに似てるかもしれない」

オルドと言えば、ジェラードやコーウィンの「復活」の影にいるらしき男だ。何か繋がりがあるのだろうか?

「とにかく、一度フレールには会っておこう。……容態次第だが」

俺たちは隣の部屋に向かう。だが、エチゴによる襲撃のためか、廊下は瓦礫と混乱で満ちていた。

「すまない!極めて緊急の話だが、フレールに会うことは?」

※95以上で成功

※脱走

中断します。

これオルドがラスボスなんかな。オルドをおかしくした世界の意思みたいなのもいそうだけど…

過去に飛んだのってリナの他にも誰かいたよね確か。

2200メドの再開です。なお、越後ミッションの成長判定はキリのいいタイミングでやります。

……これについては完全にイレギュラーなタイミングでの達成です。
クリムゾンをどうするかが残ってますし、これは某ア○ビス的なものなのでとても厄介だったりしますが。

>>799
元ネタ準拠にはならない感じです。(Jとq的な何かはいるでしょうが)
なお、=はもう出てます。

>>800
ジェニーですね。彼女はそのうち出そうです。つまり……

再開します。

フレールの部屋にいた兵士が顔面蒼白になって言う。

「それが、その……一瞬の隙を突かれ、逃げ出されました……!!拘束衣が役に立たないなんて……」

俺は慌てて部屋に入った。ベッドの上はもぬけの殻だ。
そう言えば、ランダムが言っていた。彼の使った縄には、プレーンウォークを妨げる効果があると。それを外してしまっていたのか……。

「くっ……これは痛いな。だが、こちらからは追えない」

「フレールが逃げたの?」

リナが俺の後に続いて入ってきた。

「ああ。後を追えるのか?」

※77、88、99、00で程度の差こそあれ把握

※把握できず

「それは無理よ。魔力が余程でないと、追跡はできないの。ですよね、ヘルラさん」

ダイヤモンドから声がした。

「そうね。弱っているからかもしれないけど、ちょっと分からない。
エリックとランダムがズマにいて、ブランドみたいなのがサラスにいるのは分かるけど。……あと、『穴』の中から微かに強力なのが数人」

「ジェラードとコーウィンですか」

「それ以外にも、それに近いのがいるみたい。地上ほど明確に分かるわけじゃないわ。でも、これは……事態はかなり悪いわね」

「そんなにですか??」

驚くリナに、ヘルラは「ええ」と答えた。

「色々話したいのだけど、越後にやられた被害が大きいわ。リナ、やれる?」

「任せて下さい!」

そう言うと、彼女は病室を飛び出した。廊下を見ると、腕が吹っ飛ばされたり、腹部に重傷を負っていると思われる人々が複数いた。
リナはそういった人々の元に駆け寄ると、凄まじい勢いで傷を治していく。……いや治すなんて生易しいものじゃない。……「戻している」のだ。

「何ですかあの人……確か、ユリリエさんのお姉さんでしたっけ?
あんなの、見たことがない」

驚嘆とも呆然ともつかない表情で、マルコが言った。俺もきっと同じ表情を浮かべていたに違いない。

##########

「やっと終わったわ。……越後の奴、随分やってくれたわね」

小一時間ほどして、ようやく事態は収まった。野次馬と記者たちが押し掛けるのを、警察が必死に止めている。

俺たちはリナが治した人々のケアに回っていた。ケアといっても、混乱する人々への状況説明が主だが。
襲撃による死者は3人。ほぼ即死だったという。「失われた命までは、取り戻せないの」と、リナは唇を噛んでいた。

ウェストはマルコが監視している。さすがに混乱していたのか、落ち着くまでに時間がかかったらしい。

「初めまして、ですわ。……お名前だけは知ってましたけど」

目覚めたノワールがリナに一礼すると、彼女は笑った。

「いいっていいって、そんな畏まらなくても。ノワールちゃんでしょ、あなたのお父さんからは話は聞いてるわ。お酒好きらしいじゃない、今度飲みましょうよ」

「……父様?父様は生きてるの?」

01~33 リナは静かに首を横に振った
34~66 リナは俯いた
67~99 生きてるわ、日本にいる

※ゾロ目のため再判定

奇数 不明だが生存は確定
偶数 昇格

中断します。

今日はもう先に進めませんが、備忘録代わりに。

リナ(28歳、プリースト)
本名リナ・スナイダ。スナイダ家の長女。3つ上に兄アミール、6つ下に妹ユリリエがいる。
時間遡行術という極めて珍しい魔法を使える。本人に魔道の才能があったのもあって、オルランドゥ魔術都市に留学していた。
魔力自体はノワール並みか若干下ぐらいだったが、2年少し前に母からもらったダイヤモンドが突如力を得てヘルラが覚醒。
ヘルラの力もあって、史上屈指の大魔道士へと変貌した。オルランドゥを日本に移転したのは彼女であり、滝たちを送り込んだのも彼女である。

なお、日本は魔素が極端に少ないため、そこで使える魔法は限定的。越後があんなことになるとは、日本にいた上官には想像もできなかっただろう。
彼女も魔法はほとんど使えない。転移魔法を使うのでも溜めるのに相当な時間が必要。
こっちに戻ってきて、本領発揮となった。なお、何故か神器「ヴィルヤ」を持っている。

性格はさばさばしていて気取る所がない。このため信望は相当厚かった。
実は滝の兄、蓮太郎とは婚約者の関係にある。政治家に転身して多忙な彼を支えたいと思ってはいるが、事情が事情なので仕方ないと割りきってもいる。精神的にはかなり強い。
カレンとの関係はとても良好。ユリリエとは仲は悪くないが、長年会ってないことやその他諸々があってやや気まずい。アミールとはやはり合わないようだ。

強さはサイファーたちがいる世界では相当な上位。ただ、越後を倒せたのはぶっちゃけ不意討ちしたからであり、正面から戦えば苦戦していたはず。

身長165cm、体重? それなりに出るところが出て引っ込む所は引っ込んでる。露出が多い服が好き。Eカップぐらい。栗色のセミロング。

越後ってそんな強かったのか…と言う方に逆に驚いてる

少し進めます。

>>816
「馴染む」前とはいえ「オリジナル」ですしね。
遺伝子情報から作り出されたレプリカの前作のとは根本から違います。実は……なのですが、このままなら再登場はしないでしょう。

「生きてるわ。ネーロさんの力なしでは、転移魔法は発動できなかったから。
一緒に日本に来たけど、その後しばらくしてオルディニウムの鉱脈があるかどうかの極秘調査に回っちゃったから、今どこにいるかまでは分からない。
ただ、リポートは来てたから生きてるのは確かよ、安心して」

「そっか、良かった……でも、向こうにもオルディニウムの鉱脈ってあるの?」

「まだ見つかってないわ。……」

※70以上で追加情報

※追加情報なし

「ネーロさんも相当苦戦してるみたいね。今のところ、情報はほぼないの」

日本との関係を知りたかった所だが、仕方がないな。そういえば、まだ昼も食べていない。

「せっかくなので、私たちとご飯食べませんか?色々お聞きしたいこと、ありますし」

カレンが少し早口で言う。

「そうね、そうしよっか」

「ちょっと待って。息子たちも呼んでおきたいの。あなた、連絡はできる?」

ヘルラがダイヤモンドの中から訊いてきた。確かに、ランダムたちに彼女が来た件は伝えるべきだろう。まずはランダムからだ。

※35以上で繋がる

リナ(というよりヘルラ?)の強さは前作のナイアくらいかな?

※繋がる

『あー、俺だ。また何かあったのか?今日はこっちは動けねえって言ったはずだが』

「すみません、越後が襲来したり死んだりしたんですが、それ以上に大事なことが。
どうしてもあなたと話したいという人がいます。……替わりますね」

『……はぁぁっ!!?何だそりゃ』

呆れたようなランダムの声がした。俺は電話をリナに渡す。彼女はそれを、宝石に近付けた。

「ランダム、久し振りね。500年ぶりかしら」

『……!?その声は、おふくろか!?だが、タキたちの世界にいるはずじゃ……』

「蓮次朗君たちが戻ってこないというのと、その他にも色々あってね。こっちに戻ってきたってわけ。
これから生きてるみんなを集めて話をしたいの。オルランドゥのことと、オルドのことよ。できる?」

01~25 いや、しばらく難しい
26~45 今日は無理だ
46~99 分かった、それなら

昼まで中断。

>>823
そんな辺りですかね。単独での戦力は多分覚醒ブランドが抜けてます。
アミールは越後よりは強いはずです。

人間の時点でそれとかなんか今作絶望感すごいな

あれ、ランダムってヘルラの声聞いた事なくね?ジェラードが幼かった頃(ランダムが生まれてない)の時点でヘルラは死んだみたいだし

ナイアが覚醒した時に声が変わってたのならジェラードは声聞いて一発でヘルラと気付いたはずだしその線もない筈

てかブランドから下が生まれたタイミングが時系列的にどこらへんに位置してるのかがイマイチわからない

>>828
ランダムはヘルラの声は知っているはずです。基本前作のナイアの声ですので。
(この後に何故ダイアモンド内に行ったかという事情が語られる予定です)

>>829
多分説明不足ですね。こんな流れだったはずです。

ベネディクト誕生

徐々にオルド発狂

ジェラード、エリック誕生

世界崩壊

直後ぐらいにコーウィン、ケイン誕生
(ここまでヘルラがちゃんと生んでいる)

ヘルラ発狂しかかる、ベネディクト~ケインまでデザインドヒューマン化

人工子宮を用いてブランド~ランダムが「作られる」

ヘルラ完全に発狂、自殺と共に2分化

ドワーキン、フローラ、デアドラが「制作」

ヘルラ転生体発見され、ウィルコニアに派遣

>>827
成長機会が少ないのと、敢えてそうしている面はあります。
あと、どう考えても勝てない相手でも大きく弱体化できる方法があります。

『分かった、それなら。エリックにも話は伝えるぜ。場所は?』

「イーリスの王宮でどうかしら。……今動けるのは?フィオナとジュリアンはいるはずだけど?」

『それがな……オルランドゥが消える少し前に、ジェラードとコーウィンの姿をした『何か』に襲われたらしい。
今は宝石の中に身を潜め、その中で回復を待っている状況さ。
ああ、ブランドと一緒のはずだし会話もできるんで、そこは安心してくれ。……あとはブレイズだな。モリブスにいることだけは分かるが、まだ連絡がついてねえ』

ランダムはふうと短い溜め息をついた。

「そう……あの子にも、ちゃんと話してあげなきゃね。相当重大な話だし、情報は共有しなきゃ。
彼とのコンタクトの当ては?」

受話器の向こうでランダムが誰かと話している。エリスだろうか。

※75以上でホルヘに当てがある

※不明(本イベント終わるまでファンブルはなしです)

『いや、手掛かりなしだ。誰かモリブスに行って、奴に話つけてくる必要があるな』

「そう。……リナ、どうする?」

「モリブスには行けると思う。飛ぶ?」

「……ちょっと待ってくれ。今モリブスでは、恐らくジェラードやコーウィン息のかかった奴らがいる。俺たちも襲われた。
行くのはいいが、いくら何でも一人では危ないんじゃないか」

「それもそうね」とリナは頷いた。

「じゃあ、あなたたちも一緒に来て。そっちの方が話が早そうだし。
狙われてるなら、私が何とかするわ」

モリブスの状況がどうなっているかは分からない。だが、ブレイズという男は、ランダムやヘルラたちには必要な男のようだ。

「分かった、協力しよう」

俺は頷いた。

※ミッション「越後を倒せ!」を達成しました。
※ここから先、再びファンブルありに戻ります。

夜に成長判定から再開します。

成長判定に入ります。サイファーから入ります。

HP コンマ下÷4上昇(10以下は再判定)

成長ポイントを決めます。

01~33 3ポイント
34~66 4ポイント
67~99 5ポイント

そういやミッションの達成具合によってボーナス入る(逆も然り)っていうのはもう完全に撤廃なのかな?

安価下

>>839
基本撤廃ですね。ペナルティはあるかもしれません。

3ポイントの上昇です。これを適宜振り分けてください。
(10以上は2ポイント以上必要、15以上は3ポイント必要)

サイファー(主人公、33歳、聖騎士)

HP 137+70(207)
筋力 6+4(10)
知力 8+1(9)
器用さ 7+1(8)
賢さ 10+1(11)
耐久力 15+5(20)
魅力 13+1(14)

コンマ修正 10
ダメージ修正 40
ダメージ軽減 65

【技能】
・簡易治癒……
1ターン使ってコンマ下一桁×2回復
・かばう……
任意の相手のダメージを肩代わりする、自身へのダメージ半減
・フロントガード……
攻撃しない代わりに前列への物理ダメージ4分の1
・バックガード
攻撃しない代わりに後列への物理ダメージ4分の1
・カウンター
回避クリティカルの際のカウンターダメージが強制2倍ダメージ

・オートカウンター(new)
かばうごとにダメージ後カウンター攻撃発生。命中に大幅ボーナス、ダメージ2倍

【装備】
・玉鋼の大剣
ダメージ修整 15
・重鎧「黒糸威胴丸具足」
HP+40、腕力、耐久力+3、ダメージ修正10、ダメージ軽減40
・魔力糸の革靴
HP+10、ダメージ軽減10
・工芸師フィオナの指輪
コンマ修整10、HP+20、ダメージ修整15、ダメージ軽減15、全パラメーター+1

ノワールです。
HP コンマ下÷6上昇(10以下は再判定)

成長ポイントを決めます。

01~33 3ポイント
34~66 4ポイント
67~99 5ポイント

4ポイントの上昇です。持ち越し分合わせ6ポイントを適宜振り分けてください。
(10以上は2ポイント以上必要、15以上は3ポイント必要)

サイファーを修正。

サイファー(主人公、33歳、聖騎士)

HP 137+90(227)
筋力 6+4(10)
知力 8+3(11)
器用さ 7+1(8)
賢さ 10+1(11)
耐久力 15+5(20)
魅力 13+3(16)

コンマ修正 15
ダメージ修正 50
ダメージ軽減 75

【技能】
・簡易治癒……
1ターン使ってコンマ下一桁×2回復
・かばう……
任意の相手のダメージを肩代わりする、自身へのダメージ半減
・フロントガード……
攻撃しない代わりに前列への物理ダメージ4分の1
・バックガード
攻撃しない代わりに後列への物理ダメージ4分の1
・カウンター
回避クリティカルの際のカウンターダメージが強制2倍ダメージ

・オートカウンター(new)
かばうごとにダメージ後カウンター攻撃発生。命中に大幅ボーナス、ダメージ2倍

【装備】
・玉鋼の大剣
ダメージ修整 15
・重鎧「黒糸威胴丸具足」
HP+40、腕力、耐久力+3、ダメージ修正10、ダメージ軽減40
・魔力糸の革靴
HP+10、ダメージ軽減10
・工芸師フィオナの指輪
コンマ修整10、HP+20、ダメージ修整15、ダメージ軽減15、全パラメーター+1
・指輪『ヴィルヤ・レプリカ』
HP+20、コンマ修正5、ダメージ修正10、ダメージ軽減10、知力、魅力+2

好感度 コンマ下一桁上昇

・ノワール(現パーティ、27歳、スペルマスター) (持ち越し2P)

HP 82+55(137)
筋力 1+1(2)
知力 17+3(20)
器用さ 2+2(4)
賢さ 14+3(17)
耐久力 2+1(3)
魅力 16+4(20)
好感度 189

コンマ修正 15
ダメージ修正 30
ダメージ軽減 50

※成長判定時、HPの上昇がコンマ下÷6
※筋力、器用さ、耐久力の上昇には通常のポイント+1必要

【技能】
・暗黒嵐
同時5体まで攻撃可能、ヒットで相手を盲目化
・高速治癒
1ターン使ってコンマ下一桁×5+知力(現在17)分回復
・敵感知
周辺の敵を感知
・精神感応
言葉が通じにくい相手と初歩的な会話が可能
・肉体増強
戦闘中のみ使用可能、一時的にHP+30耐久力+3、自分には使えない
・破邪術
アンデッド系相手に乗数+2
・魅惑の眼差し
魅力関連で一日一度だけ強制成功
※その他、隠密魔法など各種基礎魔法

【装備】
・ミスリルのワンド
ダメージ修整5
・魔力糸の服
ダメージ軽減15、器用さ、魅力+1
・「僧侶シンシアの帽子」
HP+15、賢さ+2、ダメージ軽減10
・工芸師フィオナの指輪
コンマ修整10、HP+20、ダメージ修整15、ダメージ軽減15、全パラメーター+1
・指輪『ヴィルヤ・レプリカ』
HP+20、コンマ修正5、ダメージ修正10、ダメージ軽減10、知力、魅力+2

火蓮です。

HP コンマ下÷4上昇(10以下は再判定)

成長ポイントを決めます。

01~33 3ポイント
34~66 4ポイント
67~99 5ポイント

3ポイントの上昇です。これを適宜振り分けてください。
(10以上は2ポイント以上必要、15以上は3ポイント必要)

好感度 コンマ下一桁上昇
(ゾロ目でリミット突破、夜のイベントが確定)

山田火蓮(現パーティ、24歳、狙撃兵・工作兵)

HP 172+20(192)
筋力 10
知力 11+2(13)
賢さ 10
器用さ 18
耐久力 10
魅力 9+2(11)
好感度 150

コンマ修正 5
ダメージ補正 25
ダメージ軽減 20

【技能】
・二刀流(近接のみ)
1ターン2回攻撃、命中にはペナルティあり

・連射(遠距離のみ)
クリティカル時に継続率40%で次の攻撃が可能

・隠密行動
1ターン使って戦線離脱、次の攻撃が必中

・急所狙い
クリティカル倍率×3

・集中
狙撃時クリティカル確率がダメージ判定時80以上で発生
連射時のクリティカルは通常通り
(進行に伴い性能向上あり)

・跳弾(new)
確定2回攻撃(銃装備時)
(接近戦時の2回攻撃は未解禁です)

【装備】
・レミントンM24
ダメージ修整15(クリティカル時一撃死の可能性あり)、狙撃時のみ使用可能
・チタニウム合金ダガー×2
ダメージ修整15
・ケプラージャケット
ダメージ軽減10
・指輪『ヴィルヤ・レプリカ』
HP+20、コンマ修正5、ダメージ修正10、ダメージ軽減10、知力、魅力+2

マルコです。

HP コンマ下÷4上昇(10以下は再判定)

成長ポイントを決めます。

01~33 3ポイント
34~66 4ポイント
67~99 5ポイント

4ポイントの上昇です。これを適宜振り分けてください。
(10以上は2ポイント以上必要、15以上は3ポイント必要)

好感度 コンマ下一桁上昇

マルコ(20歳、商人)

HP 97+70(167)
筋力 4+2(6)
知力 10+2(12)
器用さ 6+2(8)
賢さ 8
耐久力 8+2(10)
魅力 12+2(14)
好感度 117

コンマ修整 15
ダメージ修整 40
ダメージ軽減 20

(技能)
・鑑定
持ち物を鑑定できる(ノワールと同一)

・口車
戦闘開始時に時間を稼ぐことが場合によって可能、魔物相手は不可

・爆薬知識
後衛から爆弾攻撃をした場合ダメージ×1.5

(装備)
・短剣『ペネトレーター』
腕力、器用さ、耐久力+2、HP+30
コンマ修整10 ダメージ修整20
遠距離攻撃可
・指輪『ヴィルヤ・レプリカ』
HP+20、コンマ修正5、ダメージ修正10、ダメージ軽減10、知力、魅力+2
・加護の指輪
HP+20、ダメージ修整10、ダメージ軽減10

携帯型簡易爆弾(ダメージ コンマ下一桁×5+50、3体まで複数攻撃)を5個保有

以上です。

では、本編を少し進めます。

##########

「やっと終わったねえ」

疲れきった表情で、ノワールが言った。王宮から出ると、外はすっかり暗くなっている。

あれから、俺たちは諜報部の取り調べを受けた。エチゴ襲来に至るまでの状況、リナの登場。そして、それらについての諸々まで全て話した。
最重要機密事項ということもあり、シュトロム部長とベルトラン宰相の二人が代わる代わる、細かく聞いてきた。
特にシュトロム部長のしつこさには閉口した。リナ……というよりヘルラが対応しなければ、耐えられなかっただろう。
あと、合間で差し出された飯か。空腹には、何でも旨いものだ。

「リナさんは大変ですね。これからマニー会長にも説明しなきゃいけないなんて」

「まー、仕方ないよ。大会議に向けての地ならしらしいし。アミールに対抗するため、こちらも一丸に、って話だよ。
あと、サラスのブランドさんたちは、まだ動けないって言ってたね。ブレイズさんとモリブスの協力取り付け次第だけど、とりあえず明日向こうに飛んで、会議はなるべく早くって感じみたい」

サラスの3人は、アリスになかなか会えていないようだ。「別の所かもな」とはブランドさんの談だ。

「あと……兄さん、少し残念そうでしたね。『それは、何よりだ』って言ってましたけど」

タキには電話でエチゴの死を伝えた。少なからず驚いてはいたが、安堵していたのは疑いない。ただ、部下たちの仇は自分で取りたかったのは本音だろう。
ファルーダとの膠着は、まだ続いている。「俺も会議に行けたら行く」とは言っていたが、なかなか難儀なようだ。

「とにかく……色々あって疲れたな。各自、適当に過ごしていいぞ」

……

01~30 カレンが熱っぽい視線を送ってきた
31~40 何もなし
41~85 ノワールが俺を見た。その時……
86~99 カレンは何かを言いかけたが、やめた

そう言うと、ノワールが俺を見上げた。「一緒にいようよ」と目が訴えている。
俺は頬が緩むのを感じた。恋人らしいことは、あれ以来していない。する暇もなかった。

その時……

01~20 嘘っ……
21~50 カレンがはっとしたような表情を浮かべた。
51~90 ちょっと……いいですか?
91~99 カレンさん、一緒にどうです?

「カレンさん、一緒にどうです?」

マルコがカレンに話し掛けた。彼女は「えっ」と言って固まっている。

「いや、よく考えたら僕らほとんどしゃべってないじゃないですか。それに、色々お聞きしたいですし。僕は異世界のことをよく知らないんで、教えてほしいんですよ
食事でもしながら、どうです?あ、僕とが嫌ならサイファーさんたちも一緒にってことで」

ノワールが「空気読んでよ」とでも言いたげ渋い顔をすると、マルコは一瞬ウインクした。……これは、渡りに舟かもしれない。

95-マルコ魅力(14)×5=25以上で全員で食事
95-マルコ魅力(14)×2=67以上だと……

※カレン、マルコの誘いに乗る

「えっ……うん、いいけど」

カレンが俺の方をちらりと見た。どこか名残惜しそうではあったが、マルコが心底嬉しそうに「えっ、いいんですか!?」と言うと、戸惑いながらも首を縦に振った。

「じゃあ、どこか美味しいとこ行きましょうよ!一回イーリスに来たとき、いいお店見つけたんですよ……」

マルコはカレンと二人して、街にくり出していく。人ごみに消える前にマルコは俺たちを振り返り、にっと笑った。

「……あれ、演技なのかな」

ノワールが呆然として言った。そういえば、彼女は嘘を見抜けるのだった。

「というと?」

「マルコ君、ちょっと計れないとこあるんだよね。私たちに気を利かせてくれたのは間違いないけど。
……カレンちゃんのことを考えてるのか、あるいは……」

「さあな。……だが、二人きりになれたのは、あいつのお蔭ではあるな。
次にゆっくりできるのはいつになるか分からないし……今度何か奢らないとな」

ノワールはふふふと笑った。

「そうだね。……じゃあ、どこ行こうか?」

1 サイファー自宅
2 適当なバー
3 高級レストラン

安価下3多数決、考察不要

※どれを選んでも大差はないはずです。

なお、どれを選んでも何かしらのリスクが低確率であります。

安価下5に変更します。

1で決定します。今日はここまで。

あと、サイファーサイドが一服したら、マルコサイドも少しやるかもしれません。

少し進めます。

「……俺の家に来るか?何もないが、ノワールさえよかったら」

俺がそう言うと、ノワールの顔が赤くなった。俯いて、小さな声で彼女が言う。

「それって……そういうこと、するってことだよね」

「ん、まあ……そうかもしれない。ただ、今日は一日、お前といたいと思った。それじゃダメか?」

05以上なら承諾

※承諾

ノワールは嬉しそうに首を振った。

「ううん、いいよ。でも、ご飯はどうする?王宮で出たサンドイッチじゃ、全然足りなかったし。サイファーは料理作れる?」

01~40 いや、全然だ
41~70 多少は。酒のつまみ程度だな
71~90 一応。何が食べたい?
91~99 実は趣味なんだ

「多少は。酒のつまみ程度しか作れないけど、それでいいか?」

「うん!というか、お酒あるの?」

「実家からくすねてきたのがいくつか。家ではあまり飲まないから、結構余ってるぜ」

ノワールが俺の腕に抱き付いてきた。小さいが柔らかいものが当たる。

「わーい!!じゃあ行こうよ、楽しみだなあ」

ンフフとノワールが笑う。酒の話が出たらさらに機嫌が良くなったな……俺は苦笑した。

※ノワールの料理の腕前
01~35 全然作れない
36~80 サイファーの手伝いができる程度
81~95 実は結構作れる
96~99 セミプロ級

#######

「結構作っちゃったねえ」

食卓には俺の作った肉野菜炒めと簡単なサラダ、そしてノワールが作った鶏肉のスープと焼き飯が並んでいた。
「せっかくだから、私にもやらせて。実は料理、結構好きなんだ」と、彼女が言ってきたのだ。実際、俺よりも大分上手い。
「おつまみも自分で作りたくなって、フェリシアさんに色々教えてもらった」とのことだ。

「旨そうだな。……うん、いける!」

「ありがと。焼き飯は火力が命だけど、普通の家じゃ十分に出せないじゃない?だから、少しこっちで補充してあげてるの」

そう言えば、作っている時魔法を使っていたな。そんな使い方もあるのか。

「いや、ちゃんとパラパラしてて旨いぞ。こりゃ、いい奥さんになりそうだな」

そうからかい気味に言うと、「やめてよ、もう……」と耳の先まで真っ赤になった。
……あまり冗談にはならないな、これは。

##########

旨い飯に旨い酒があれば、時間は飛ぶように過ぎていく。
お互いの子供時代の話を肴に、話も弾んだ。気が付くと、飲んでいる場所はテーブルからソファーへと移っている。
……これは、そういうことだな。

「……結構飲んだね。これ、どっかに売ってないかな」

上気した顔で、ノワールはグラスをクルクルと回す。中には、琥珀色の液体が少しだけ入っている。

「『カルバドス』というらしいな。俺も飲んだのは初めてだったりするが、リンゴの香りが凄いな。
親父の奴も、結構な酒飲みだったが……」

「そういや、サイファーのお父さんの話ってほとんど聞いたことないなあ。どんな人なの?」

ノワールが俺の肩にもたれ掛かりながら言った。

「馬鹿正直な善人だよ。馬鹿正直過ぎて、出世するのを拒んだ変わり者さ。
今は郊外で悠々自適のはずだが」

「でも、サイファーのお父さんなら、結構強かったんじゃない?今のこの状況知ったら、駆け付けてきそうだけど」

そういや、親父は動いてないな。宰相ベルトランとはライバルだったが盟友でもあったから、話が行っても不思議ではないが。

俺は少し気になって、電話を取り出した。

「……どこに電話?」

「実家の親父だよ。久々に、声が聞きたくなった」

01~20 電話に出ない
21~85 電話に出る
86~99 電話に出ない

中断します。サイファー父はどこかで登場しそうです。

電話をかけてはみたが、呼び出し音が続くだけで出る気配がない。
呼び出し音が七巡目に入った所でプツッと音が鳴った。やっと出たか。

「お客様の電話は、出られない状況です」

無機質な女の声が聞こえた。……着信拒否?

俺は首を捻りながら電話をしまった。

「出なかったの?」

「ああ、珍しいな。あの几帳面な親父が。しかも、いるのに出なかった。どうしたんだか……」

せっかくノワールを紹介しようと思ったのに、間の悪いことだ。
予備役だからといって、どこかに駆り出されているわけでもないだろうが……。

「ま、いいんじゃない?また話す機会あるよ」

そう言うと、ノワールは猫がするように頭を俺の胸に擦り付けてきた。この前もこれやってたな、好きなのだろうか。
俺は愛しくなって右手でノワールの頭を撫でた。気のせいか、ゴロゴロと喉を鳴らしているような気がする。
しばらくすると、ノワールがさらに密着してきた。

「ん、落ち着くなあ。何か、こうやってくつろぐのすごい久しぶりな気がする」

「だな。明日からまた、忙しくなりそうだが……」

ノワールが顔を上げ、頬を膨らませた。

「んー、そんなこと言わないの!今は今……ね」

彼女が瞳を閉じ、少し伸びをして顔を俺のそれに近付けた。俺は彼女の唇を
奪う。エコールのガキがやるような、唇同士を合わせるだけのキスだ。

「んむ……」

それでも、彼女の柔らかい唇から離れるのが惜しく、俺はしばらくの間そうしていた。
……舌を入れるべきだろうか。だが、ノワールにどこまでの知識があるかは分からない。無理矢理して、彼女の華奢に過ぎる身体を傷付けたくもなかった。

※60以上で……?

上げます。

※ノワールからは動かない

「……ぷはっ。……何か、照れるね」

何分ぐらい唇を合わせていただろうか。ノワールがはにかんだように笑った。
俺は彼女の頭をもう一度撫でる。そう言えば、まだシャワーも浴びていなかったな。

「シャワーでも浴びるか?もう大分遅くなったが」

もう9時半になろうとしている。このまま彼女を抱くにせよ、一応身体を清めるぐらいはした方がいいだろう。
幸い、ここのフラットはお湯が出る。寝間着はないが、俺のシャツでも貸すか。

※70以上で追加イベント、ファンブルなし

※追加イベントあり

ノワールは「むー」と少し不満そうな声をあげた。すると、俺の上に跨がり唇を再び合わせた。
……口の中に、柔らかくてリンゴとアルコールが混ざった甘い何かが入り込んでくる。
俺は戸惑いながら、それと自分のそれを絡み合わせた。

ノワールの上顎の歯茎の辺りを軽く舌で撫でると、「んんっ!」とノワールが反応する。
そんなことを繰り返していると、彼女の瞳がとろんと潤んだ。

「ちゅる……あむ。……ぷはっ。
……やっぱり変なとこで真面目なんだね。私は、良かったのに」

艶っぽい微笑をたたえ、ノワールが言った。

「あー、すまない。どこまでしたものか、ちょっと悩んじまった。
……これから何をするかは、知ってるよな」

01~10 実は……
11~40 何となくは
41~60 もちろん
61~99 んふふ

「もちろん。……でも不安なことは不安かな。私、こんな身体だし。経験もないし……」

やっぱり少し背伸びさせてたか。俺はそんなノワールが愛しくてたまらなくなった。
強く彼女を抱き締めると、「きゃっ」と声をあげた。
そのまま背中をゆっくり撫で、徐々に臀部の方に手を這わす。段々とノワールの体温が上がっていくのが分かった。

「心配するな。できるだけ、優しくする」

ノワールはこくんと頷いた。俺はそれを見て、服の隙間から下着に触れた。既に少し濡れているのが分かる。

「ひあっ………!!」

下着越しに秘所を刺激すると、敏感すぎるほどの反応を示した。この分なら、大丈夫そうだ。

「じゃあ、するぞ。……いいな」

「うん。大切に、してね」

俺は微笑んで、三たび彼女の唇に深く口付けた。

…………

※首尾は

01~10 最後までできなかった
11~40 痛がったが最後まで完遂
41~70 普通に終了
71~99 ????????

#########

その後、俺たちは肌を合わせた。胸も秘所も敏感なノワールとの行為は愉しかったが、肝心の所では難儀した。
やはり、体格が違いすぎるのか随分無理をさせてしまった。彼女が敏感すぎるのも、逆に仇になったかもしれない。

結局、治癒魔法――ごく簡単なものなら、俺も使える――をかけながら、何とか最後まで致せた。
「一つになれて、嬉しい……」とノワールが言ってくれたのが、救いではあった。

とにかく、俺は彼女を守らないといけない。
ノワールの寝顔を見ながら、そう、心に強く誓った。

※好感度 コンマ下一桁×3上昇

好感度 198

※マルコパートの描写を希望しますか?
描写なしなら、一番穏当な結果という前提になります。

1 マルコ視点で描写
2 カレン視点で描写
3 描写なし

安価5多数決、考察不要

###########

「んっ!美味しいですねえ」

私の目の前で、金髪の少年がローストビーフに舌鼓を打っている。
私はどこか冴えない気分で、手元のワインに口を付けた。

マルコ君が連れていってくれたのは、小洒落たビストロのような所だった。
「お金の心配は要らないですよ」と言ってくれたが、ここの物価に不馴れな私でもそこそこするのはちらりと見えたメニューから理解できた。

「……さっきも訊いたけど、何で私を誘ったの?」

私はふうと一息入れて言った。……本当は、サイファーさんとお話がしたかった。
私の気持ちが、恋なのかただの依存心なのか、確かめたかったからだ。
勇人さんがあの越後に殺されて、まだそう間がない。彼に対する愛情は、まだ強く残っている。
ただ、サイファーさんと一緒にいるうちに、この人なら私を守ってくれるのでは、と思い始めるようになってしまったのだ。

彼が私を、ただの仲間だと思っているのは感じていた。彼に愛を告白したヘカテルさんはもちろん、ノワールさんも間違いなく彼に特別な感情を抱いている。それも分かっていた。
でも、自分の中で決着を付けなきゃいけなかった。越後が急に死に、心の傷は少し和らいだ。だからこそ、彼に自分の気持ちを伝えたかった。

マルコ君は、意図せずしてかそれを邪魔したことになる。……なら何故、私は彼の誘いを断らなかったの?

「……さっきの答えじゃダメですか?僕はカレンさんのことを、もっと知りたいんですよ」

95-カレン賢さ(10)×5=45以上で成功

※04…失敗

「嘘よっ!」

私は声を荒げた。サイファーさんと私を引き離すために、彼は私を誘った。これは多分、間違いない。
私は彼に怒りを感じ始めていた。

※95-マルコ魅力(14)×5=25以上で成功

※救済判定
50以上ならヴィルヤ・レプリカが発動、強制成功

※ヴィルヤ・レプリカ発動(マルコ分)

ふうと息を付いてマルコ君は話し出した。

「多分、カレンさんは僕があなたとサイファーさんを離そうとしたと考えてるんでしょうけど……。それはある意味合ってます。僕の独断です。
ですが、あなたと話したかったのも本当です。……心配だったんですよ」

「心配?何がよ」

「いつも何かを抱え込んでる気がして。あなたに何があったかは聞いてます。心の傷が癒えてないのも知ってる。
でも、もう少し僕にも心を開いて欲しいかな、と。サイファーさん、そしてノワールさんとは話してますけど、僕とはまだそうじゃない」

マルコ君は真っ直ぐ私を見つめた。

95-マルコ魅力(14)×5=25以上で成功

※52…成功

「そりゃ、あなたとはまだ知り合ってそんなに間がないし……どうしてそんなに、私を気にかけているの?」

マルコ君は空になった私のグラスにワインを注いで言った。

「理由は二つ。一つは、あなたが旅を共にする仲間だからです。これはサイファーさんも言っていたと思いますけど。
もう一つは、単純にあなたが好きだからですよ。ダメですか、この理由では」

私は「えっ」と言って固まってしまった。……全然予想してなかった。

「ああ、驚かせちゃってごめんなさい。一応言いますけど、僕だって誰にでもこんなこと、言いませんよ」

95-マルコ魅力(14)×4=39以上で成功、81以上で……

再開します。

なお、(ペナルティなしではありますが)パーティ離脱の可能性がそれなりに出ています。
一応、緊急措置としてマルコ視点への切り替えがあるかもしれません。

36…失敗

マルコの目は真剣だ。だけど……。

「……ごめんなさい、あなたのこと、そういうふうにはまだ見れないの」

彼は少なからずショックを受けたようだった。そしてそれを隠すかのように苦笑した。

「あ、ああ……。ですよね。ごめんなさい。
カレンさんの気持ちを知っていて、これは無理筋だったかな……」

「私の気持ちを知っているなら、私が訊きたいことも分かるわよね。
サイファーさんとノワールさん、どこまで進んでるの」

私が彼をいまいち信用できなかったのは、これが理由だった。
サイファーさんやノワールさんが、私を騙すとは思えない。でもマルコ君が知っていたなら……。

95-マルコ魅力(14)×3=53以上で成功、81以上なら……

※失敗時、マルコ視点に切り替えます。


※03…失敗
※マルコ視点に切り替えます

「えっ……」

僕は思わず絶句してしまった。この話題には、触れられたくなかった。
カレンさんの目が、僕を鋭く射抜く。今の沈黙で、完全に疑われた。

僕は、嘘を言ったつもりは一切ない。彼女に好意を持っているのも、嘘ではない。そうでなければ、食事になど誘いはしない。
だけど、彼女のサイファーさんへの想いは相当強いみたいだ。拒絶されるところまでは想定していたけど……。

ここで、僕がサイファーさんとノワールさんを完全にくっつけるために動いたと思われたら、もう4人での行動はできないかもしれない。
完全に諦めて、全て話すか。それとも、誤魔化しに徹するか。あるいは……

1 サイファーとノワールの交際の事実を話す
2 知らないと白を切り通す
3 カレンのサイファーへの依存心を指摘する
4 その他自由安価

安価下5多数決、考察必要

※重要選択肢です。

2130なら2130って決めて多数決とかのが良さそう

なお、ずばり正答はありません。どれも運が左右します。
どれでも(運が良くない限り)今後もこの問題は引きずりますが、サイファーとノワールが致したことを考えると……

ヤっちゃうこと自体がリスクだったかあ

>>953
少し展開を早くしたいので、2100までにします。
それまでに規定票が集まらない場合は少し考えますが。

>>955
結果的にそうなってしまいましたね。
ただ、かなり運の悪い進行ですので、比較的傷の浅い選択肢を選んだ場合は何かしらの救済判定を入れると思います。

「……僕はそれについては、詳しく知りません。
それより……あなたのサイファーさんへの気持ち、本当に恋ですか?」

カレンさんは気圧されたような表情を浮かべた。

「な……何よ」

僕の気持ちに決着をつけるにしても、ここは避けて通れないと思った。
それが、彼女の心を傷付けたとしても。

「あなたが恋人を喪ったことは知ってます。そこに付け入るつもりは、毛頭ない。
そして、もしあなたのサイファーさんへの気持ちが本物なら、僕はそれを応援します。
ですが……それはただ依存の向け先を、サイファーさんへと変えただけなのかもしれない。
かつての恋人の代わりを、サイファーさんに求めているだけなら……僕はそれを止めます。お互いに苦しくなるだけな気がするから」

僕はカレンさんの目を真っすぐ見つめた。

95-マルコ魅力(14)×3=53以上で成功、81以上で……

※救済判定を行います。

35以上でカレンのヴィルヤ・レプリカが発動

※火蓮のヴィルヤ・レプリカが発動

「何よ!あなたに何が……」

カレンさんがガタッと席を立った。顔には憤怒の色が濃く見える。
僕は思わず視線を落とした。……言うべき言葉を間違ったか……。

しかし、しばらくして彼女は息を整え、大きなため息をついて席についた。

「……ごめん、正直に言うわ。私自身、分かってないの。
サイファーさんへの気持ちが、本物なのかどうか。だから、今日それを確かめようと思った。あなたに邪魔されちゃったけど」

僕は唇を噛んだ。文字通り、僕はお邪魔虫だったわけか。

「ごめんなさい、僕の都合で振り回してしまって」

「全くね。でも、傍から見てもそう思われてるってのが分かったのには、あなたに感謝するわ。
とりあえず、食事を食べましょ。終わったら、私は自分の気持ちに決着を付けに行くわ」

僕は、何とか頷いた。

……その後、彼女と何を話したか、料理がどんな味だったかは覚えていない。
ただ、僕は自分の未熟さを噛みしめていた。

※火蓮のマルコへの好感度を設定します。
ゼロになった時点で、二人同時のパーティは実現しえなくなります。

コンマ下-50(下限20)

火蓮のマルコへの好感度 20

※視点が再び火蓮へと切り替わります。

##############

マルコ君と別れた後、私は以前教えてもらったサイファーさんのフラットに向かった。
時間は、午後10時30分過ぎ。……まだ何とか起きている頃だろうか。

彼には、まだ怒っている。でも、自分の迷いに気付かせてくれたことには感謝したい。
灯りがもし消えていたら、もう無理せず帰ろう。明日、時間を見つけて言おう。

そう思っていると、彼の家に着いた。

……

01~20 ???????
21~40 うっすらと灯りが付いている
41~95 既に灯りは消えていた
96~99 ????????????


偶奇判定です。

奇数 ?????????
偶数 ?????????????

彼の家に着くと、灯りはすっかり消えていた。
やはり今日は言うべきではなかった、ということなんだろう。私は宿に戻ることにした。

帰り道、私は王宮の前を通った。……思えばこの2か月、随分色々なことがあった。
でも、不安な気持ちは消えていない。兄さんは今前線だし、それに……兄さんにはレイラさんがいる。邪魔をしちゃだめだ。

みじめな気持ちになりながら王宮を通り過ぎようとすると……

「あれ、火蓮ちゃん。どうしたのこんな時間に」

私は後ろから呼び止められた。振り向くと、そこにはリナさんがいた。

「リナさん!?そちらこそどうしたんですか、もう夜遅いですよ」

リナさんは苦笑した。

「あー、王様たちとの話が長引いてさ。主にこれから開かれる大会議の話だよ。
オルランドゥの話はみんながまとまってから話すってことになったけど。どうにも肩が凝っちゃったね。
……ていうか、どうしたの。泣いてるじゃない」

「え……あれ……?」

私は思わず頬に手をやった。……確かに濡れている。気付かないうちに泣いていたのだろうか。

「話は蓮次郎君から電話で聞いたよ。勇人君、越後の奴に殺されちゃったんだってね。
……何かあったのは分かった。一緒に、酒でも飲もうよ。話なら、私が聞くからさ」

本スレはここまでとします。以下次スレで。

次スレです。
【コンマ】崩壊する世界を旅する6【安価】
【コンマ】崩壊する世界を旅する6【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1507380486/)

ところでシデは一族のうち二人を倒して謎パワーを受け継いだ訳だけど、シデの代から下はジェラード以外の何かも混ざってるんだろうか

それとネタバレにならないようならケインは何か特技みたいなのあったのか知りたい(コーウィンの再生能力、ジュリアンの鍛冶スキルみたいな)

というかスナイダ家ってコーウィンの血も継いでるんだよねぇ…あとは一応管理者の血も…?ダリオに関するサロメの発言的に何かしら特殊な力はあったんだろうけど…

もし仮に出来てたとしたらシデの息子(名前忘れた)とユリウスの間の子供が一番一族の血を引いてると思う

>>990
基本ほぼ混ざってないと思います。例外はありますが。

>>991
そこのとこは割とミソですね。

>>992
その通りで、為政者として有能な人物がヴィルエール家に多かったのはこれが理由です。
ただ、実は下半身スキャンダルも多く、ジュリア晩年はこの処理が大変だったのだとか。両性具有をオープンしたのは少なく、予期せぬ妊娠で大騒ぎということがかつてはあったようです。
(当のジュリアすら、表向きは女性で通していました)

スペマスって元ネタではどういう職なの?

>>999
接近して殴られたらほぼ即死、その代わり全ての魔法が無条件で使える超鬼畜職業です。慣れると確実に*勝利*できると専らの噂。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom