モバP「他の事務所ではPとアイドルが恋愛しているらしい」 (24)

凛「……マジ?」

P「おう。おおマジだよ、おおマジ。本気と書いてマジと読むぐらいマジだよ」

凛「だってさ、それってやばいよね。スキャンダルじゃない?」

P「おう。すっぱぬかれたらプロデューサーやアイドルどころか所属事務所も危ないぞ。
 はい、反対側の耳」

凛「ん……。そういえば最近もそんなニュースあったね」

P「うむ。とは言ってもあれは氷山の一角らしくてな。最近知り合いのプロデューサーと
 話してて「見つかるなんてバカだよなー」とか言っててあれって思ってさ。聞いたんだよ」

凛「あ……そこ気持ちいい……」

P「ここか? ……お、でかいの取れたぞ。ほらぁ」

凛「見せなくていいから。話の続きは?」

P「なんか担当アイドルとデートしたりしてるんだとさ……。アイドルも告白まがいなことを言ってきて
 満更じゃないとか。俺にはよくわからんわ……」

凛「怖っ。記者がどこに隠れているかもわからないのに」

P「はい。終わり。お前さ、もしも俺が付き合ってくれって言ったらどうするよ」

凛「ありがと。告白されたらか……。
  まぁでもプロデューサーはなぁ……。ないかな」

P「理由も聞いておこうか」

凛「プロデューサーって何でも出来るじゃん。なんか人間味がないんだよね。
  妖怪に近い何かに感じる」

P「人間扱いですらなかったのか……」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1371572413

ガチャ

泰葉「おはようございます」

P「おっすおす。泰葉。お前にとって俺は何だ」

泰葉「プロデューサーより上でもなく下でもない。そんな存在ですよ」

P「じゃあもしも俺がお前に告白したら付き合うか?」

泰葉「お断りします。せっかくPさんのおかげでアイドルが楽しく思える時期なのに
   そんな台無しにするようなことはしません。それにPさんはなんというかその……」

P「なんだ。言ってみろ」

泰葉「妖怪っぽいんで……」

P「え、なに。俺って妖怪だったの?」

泰葉「人間味がないんですよ。あ、裁縫道具ってありましたっけ。ボタンが取れてしまったので」

P「そんくらい直してやるよ。ほら、服脱いで」

泰葉「ありがとうございます」ヌギヌギ

P「ボタンはあるな。この色の糸はあったな……」

凛「泰葉も変わったよね。来た時は誰も信用してないような目つきだったのに」

泰葉「今までの環境がそういう場所だったんですよ。腹の探り合い。騙し合い。
   自分がのし上がるためならどんな汚れたこともやるようなところでしたから」

P「さしずめ俺はその泥沼から泰葉が汚れる前に助け出したヒーローみたいなもんだな」ヌイヌイ

泰葉「ヒーローではなく妖怪ですけどその通りです。あのままあの事務所にいたら
   私もあそこの毒に犯されていたかもしれません」

凛「芸能界って怖いね。……泰葉、その下着可愛いね」

泰葉「そ、そうですか? 凛さんのも大人っぽいですよ」

凛「ふふっ、ありがと」

P「はーい、これで終わりっと。泰葉はいいとして凛はいくらここがビルの最上階で
  人が来ないからって下着で過ごすのはどうかと思うぞ」

凛「だって暑いじゃん」

P「まぁな……」

泰葉「……私も下着で過ごそうかな」

P「せめて水着にでも着替えておけばいざ来客が来ても問題ないんだが」

凛(ないか……?)

ガチャ

幸子「カワイイボクの登場ですよ! Pさんは拍手で迎えてください!」

P「わー」パチパチ

幸子「どーどー。フフン。凛さん、泰葉さんおはようございます。
   涼しそうな格好してますね」

凛「幸子も脱げば?」

幸子「……水着ってありましたっけ。今日のボクの下着はボクと同じくらいカワイイので
   ちょっと恥ずかしいんですよ」

P「おう、あるぞ。水色のビキニでいいか?」

幸子「いいですよ! ちょっと着替えますね」ヌギヌギ

P「幸子。もしも俺が付き合ってくれって言ったら付き合ってくれる?」

幸子「もちろんイヤです! Pさんは妖怪っぽいので!」

P「そっかぁ……」

幸子「どうですか! Pさん! どのくらいカワイイですか!」

P「おー、カワイイぞ。修復の天使くらいカワイイ」

幸子「天使ですか! さすがボクですね!」

凛「これだけ暑いと海に行きたくなるね」

泰葉「いいですね……。もうずいぶんと行ってません」

P「だめだめ。お前らアイドルが行ったら大混乱が起きるぞ」

幸子「すみません。ボクがカワイイばっかりに……」

P「おー! よしよしよしよしー!」ナデナデ

幸子「ちょっと! ボクは犬じゃないんですよ! もっと撫でてください!!」

ガチャ

みく「あっついにゃ」

P「みく! 俺と付き合おう!」

みく「どこかいくにゃ?」

P「いや、男女のお付き合い的な意味で」

みく「はっ。ないにゃ。Pちゃんみたいな妖怪と付き合うことなんて」

P「やっぱり妖怪はねぇか! 仕方ないよな! うん!」

みく「あー。みくも服脱ぐにゃ」ヌギヌギ

凛「勢い余って下着も脱げてるよ」

みく「あー……いいにゃ。Pちゃんマッサージしてにゃ」

P「しょうがないにゃあ。そこに寝て背中向けるにゃあ」

泰葉「Pさんって裁縫もマッサージも出来て仕事もそつなくこなしますよね」

P「まぁな。俺、優秀だから」ドヤァ

凛「でも実際料理とか家事全般も出来るし、確か英語も喋れたよね」

P「一応出来るぞ」

幸子「豊富な知識と技術を持ち合わせ、見た目も悪くはないですし」

みく「妖怪だから仕方ないにゃ。あー……気持ちいい……」

P「言われて見れば人間味ないな。なんだ、俺」

ちひろ「プロデューサーさんは人間じゃないですからね」

P「おや、ちひろさん。どうしました」

ちひろ「相変わらず羞恥心というのが抜け落ちた場所ですね。
    若い女性を下着姿で侍らせて、自分は上半身裸の女の子の背中に乗って
    マッサージなんて」

P「そう言われてみるとひどい状況ですね。これ」

凛「なんというか家に居る感じなんだよね。というかそれ以上に落ち着く」

泰葉「そうなんですよね。普段ならこんな格好しないんですけど」

みく「みくだってどこでも裸になるわけじゃないにゃ。
   ここなら別になっても大丈夫って感じがするからにゃ」

P「アットホームな事務所な感じでいいんじゃないんですか」

幸子「すみません。ボクがカワイイばかりに……」

ちひろ「まぁいいんですけど……。そういえば新しいアイドル勧誘してきましたよ」

P「ちひろさんのアイドル発掘能力もすごいもんだな。どれ、顔合わせするか」


P「初めまして。Pといいます。お名前よろしいですか?」

「あのあのえっとあのえっと……ど、道明寺歌鈴と言いましゅ!」

以上
そろそろ熱中症に気をつけろよ

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom