【てーきゅう】先輩とラストエンペラー (14)

押本ユリです

てーきゅう9期オープニング主題歌CD、「ドリーム・ファースト・宣誓しょん!」発売中です!

なすの先輩が買い占めたから上位にランクイン!

なんてことはないか……

スマイラル・レコード

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押本ユリ「すみません遅れました~!」

板東まりも「おつかれさん」

なすの「わたくしたちより遅いなんて意識が足りてませんわよ?」

ユリ「文化祭の準備があって……」

なすの「そうだったのね……まえも文化祭の話した気がするけど気にしませんわ」

ユリ「気づいたら勝手に委員会に入れられてて……」

まりも「バックレればいいんやで」

ユリ「できたら苦労しないんですけどね……」

なすの「それにしてもすっかり秋ね」

ユリ「秋と言ったら運動の秋体育の秋スポーツの秋です!テニスしましょう!」

まりも「秋なんて来てないで」

なすの「こっちにはもう来てるのよ」

ユリ「近年は秋と春が短くなったって話ですからね」

まりも「春は花粉のせいでこれでもかってくらい印象つくんやがなぁ」

ユリ「先輩方も着替えて着替えて!準備運動しますよ!」

まりも「へいへい」

なすの「とりあえずこれで日常パートは回収しましたわね」

ユリ「日常パート!?」

まりも「久々に回収した気がするでこりゃ」

なすの「ついでにテニスパートも回収しましたわね」

ユリ「なにパートがあるんですか他に!!」

まりも「非日常パート?」

なすの「たぶんそれよ」

ユリ「何で二人とも把握してないんですか!ってかかなえ先輩は?」

まりも「あー始まってもうた」

なすの「自分から開けましたわね?」

ユリ「かなえ先輩が非日常パートの鍵!?」

まりも「かなえなら権力がほしい言うてどっか行ったで」

ユリ「権力……」

なすの「たしか平成がどうとか30年がどうとか言ってましたわね」

ユリ「今回かなり不謹慎!!」

なすの「権力なんてあっても面白くありませんわ」

ユリ「なすの先輩は適当に国を作った方が早い気がします」

ユリ「大丈夫なのかな……いや、絶対大丈夫じゃないけど!!」

まりも「ユリちゃんテレビテレビ!」

ユリ「私はテレビじゃないですよ全く……」カチッ

ユリ(部室にテレビがあるのか……)

なすの「先生トイレ!に対して先生はトイレじゃないって答えるのはかなり見当違いよね」

まりも「でもうちが小学二年の時の先生はトイレやったしなぁ」

ユリ「はいぃ!?」

まりも「都井玲子やねん」

ユリ「ひでえあだ名の付け方ですね……」

『……ということで急遽、養子として新庄かなゑ様が天皇家にご入籍なされました』

ユリ「やっぱり大変なことになってたよ!!ってかこのニュース文法とか表現とかどうなってんだ!」

なすの「わたくしは国外に逃亡するとしますわ」

まりも「天皇家の知り合いとか鼻高いわ!」

ユリ「鼻高くしてる場合じゃないですよ!どう考えても数十代にわたる歴史に泥塗りにいってますよ!」

かなえ『ユリちゃんかなり失礼じゃない?』

ユリ「テレビからこっちに話しかけんな!生放送ですらないでしょうが!!」

「かなえ様に失礼を働いたうつけものはどこだー!!」

ユリ「やっぱり面倒なことになってる!ってか対応早いな!!もう来た!」

かなえ「てなわけで正式な皇位継承権ももらったよ!」

なすの「この国はもう終わりですわ」

ユリ「皇族になってなにしたいんですかいったい……」

かなえ「とにかくこの腐りきった日本の政治をうんぬん~!」

ユリ「ふわふわしすぎですよ!」

まりも「サインくれや!」

かなえ「えー?どうしよっかな~」

ユリ「突然態度があれになってる!」

かなえ「いずれはすごいことになってやユリちゃんを見返してやる!見てろよ!」ダッ

ユリ「行っちゃった……けど怨み買われてたのか……」

56年後

ユリ「お久しぶりです先輩方」

なすの「56年ぶりね」

まりも「なに言うてんねん一昨々日に会ったばっかりやろ」

ユリ「でも私もう喜寿になりそうですよ」

なすの「なによ若さ自慢かしら義姉様?」

ユリ「一年しか変わらないですって」

まりも「まさかほんとに弟君となすのが結婚するなんてなぁ……」

なすの「こっちはあんたらが結婚したことに驚きですわ」

ユリ「まぁ……ねぇ?」

まりも「なー?」

なすの「婆さん二人が並んでると金さん銀さん思い出しますわね」

まりも「しっかし人間関係ヤバイなこれ」

ユリ「半分くらいあなたのせいですけどね」

なすの「今上天皇様がご崩御なされて一週間……」

ユリ「覚えてたんですね」

なすの「こんどは記憶力も馬鹿にしてるのかしら?」

ユリ「いえいえ」

まりも「テレビでもつけるか」

『こうして次期天皇戦はかなゑ様が勝利なさりました』

なすの「戦ってるじゃない」

ユリ「南北朝みたいですね」

『ではここで11年ぶり3回目の次期天皇様となられたかなゑ様よりお言葉を』

ユリ「選挙か何かかよ!ってか斉明天皇もびっくりの重祚だよ!」

かなえ『皆様のお陰でこうして天皇になれたことを誇りに思い、多大なる感謝と共に皆様のご幸福をお祈りいたします』

『ありがとうございました!』

ユリ「……毒が抜けてる!」

なすの「皇室生活が長かったもの……当たり前ですわ」

「天皇様……どちらへ?」

かなえ「少しでてきます」


ユリ「いやー……ほんとに天皇になりましたね」

なすの「これでそれなりに便利なパイプができましたわね」

まりも「即物的なやつやなぁ」

かなえ「みなさん、お久しぶりです」

ユリ「だから来るのが早いよ!!」

「天皇様に暴言を!引っ捕らえろ!!」

ユリ「おまえらも来るのが早いんだっての!!」

かなえ「いかがでしょうか?これでわたくしはユリさんに恨みを晴らせましたわ」

ユリ「じつはかなえ先輩だった人とは別人なのでは」

なすの「髪も黒く染めてボリュームダウンしてますものね」

まりも「変わらんとこは変わらんがな」

かなえ「ですがこれでわたくしの勝ち……」

ユリ「なにと戦ってるんすか」

かなえ「国の象徴たる地位を握ったわたくしに歯向かえるものなどおりませんわ!」

なすの「若干被るからその話し方やめなさい?」

まりも「でも天皇って行政権ないで?」

かなえ「え」

ユリ「先輩頭いいのに知らなかったんですか?」

なすの「嫉妬はひとを狂わせるのね……もとから狂ってたけど」

こうして怒りと悲しみによりかつての自分を取り戻したかなえ先輩は即座に日本の年号を変更

神を堕ろしたり海を割ったり異教の聖書を焼いたり好き勝手やったあげく総選挙で大敗して天皇の座を追われるようになり、当時は絶滅危惧種にされていたウナギの餌にされて地中海を泳ぎ回ってたところを高宮財閥が保護、紆余曲折あって押本家のペットになりましたとさ

おわり

ふとかなえ先輩が天皇になったらと思いました
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