【安価】パワプロ「新しい特殊能力を作り出そう」 (75)

パワプロ「はあ……今年の夏も予選敗退か」

矢部「準決勝まで行ったのに、残念だったでやんすね」

聖「まあ、9人丁度しかいない野球部でよくここまで来れたと思うぞ」

パワプロ「うん、今年は聖ちゃんが入部して、やっと9人揃ったんだけどね」

矢部「とにかく、あとは秋の大会と、来年の夏しかチャンスは無いでやんすねー」

パワプロ「……」

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翌日


パワプロ「そういう訳で、新しい特殊能力を習得しようと思うんだ」

聖「どういう訳なんだ一体」

パワプロ「最近、基礎能力より特殊能力を習得した方が強いと思ってね」

聖「そうなのか?」

パワプロ「でもよくある特能じゃ変わり映えしないと思うから、今までに無い特能を編み出そうと言うわけだよ」

聖「はあ」

聖「でも、やっぱり特殊能力より基礎を大事にした方がいいのではないのか?」

パワプロ「ふっ……そういう聖ちゃんも、特能による恩恵を多く受けているじゃないか」

聖「え?」

パワプロ「キャッチャー◎」

聖「うっ」

パワプロ「ささやき戦術」

聖「むぐっ」

パワプロ「んーーー? 特殊能力より基礎を大事にした方がいい? 自分はガッツリ強力な特殊能力を有しておいて?」

聖「ぐぬぬぬ……わ、わかった、先輩の言うことにも一理あることを認めよう……」

聖「ま、まあ……新しく特能を習得するにしても、まずは自身の能力を把握しておかないとな」

パワプロ「そうだね、ちなみに俺の能力はこんな感じ」


パワプロ能力

球速 131km/h
コントロール G
スタミナ ∞
変化球 フォーク1 カーブ1

得能
絶倫 復活 ガソリンタンク 鉄人
四球 一発 スロースターター


聖「パワプロ先輩は相変わらず極端過ぎる能力だな、スタミナ∞ってなんだ」

パワプロ「いやあ照れちゃうな」

聖「褒めたつもりは無いのだが……」

矢部「思えば、スタミナしか取り柄の無いパワプロ君が炎上したせいで負けたでやんす」

パワプロ「タイムリーエラーをやらかした上に、無死満塁の大チャンスにトリプルプレーになった矢部君にだけは言われたくなかったよ」

聖「ていうか矢部先輩いたのか」

矢部「最初からいたでやんす!」


※特能説明※

絶倫
投球時のスタミナ消費が半分になる
パワポケシリーズの超特

復活
試合中盤以降でスタミナが回復することがある
アプリ版の金特

ガソリンタンク
休息中のスタミナ回復が非常に早い、ペナントでは登板可能になるまでの回復が非常に早い
回復〇の上位版

鉄人
非常にケガしにくい
ケガしにくさ〇の上位版

四球
スリーボールになるとコントロールが悪くなる

一発
失投時にボールがド真ん中に行きやすくなる

スロースターター
先発登板時、序盤は能力が下がる

パワプロ「よし、自分の能力を再確認したところで、新しい特能をゲットしよう」

聖「いやいや、パワプロ先輩は新特能よりもスタミナ以外の基礎能力とマイナス特能を何とかするべきじゃないのか」

パワプロ「えー?」

聖「例えばノビ〇を習得しても、パワプロ先輩の球速ではあまり意味が無いだろう?」

パワプロ「だったら球速がぐんと伸びる特能を開発して習得すればいいじゃない」

聖「いや、マリーアントワネットじゃないんだから……」

パワプロ「わかったよ、俺は基礎に専念すればいいんだろ? 仕方ないなあ」

聖「なんで私が悪いみたいな感じになってるのだ……」

パワプロ「じゃあ実験台……ゲフン、最初に習得してもらうのは一塁手君にしようか」

聖「今実験台って言わなかったか?」

矢部「(オイラ、なんだか影が薄いでやんす……)」

一塁手モブ「で、呼ばれたけどどんな用事なんだ?」

パワプロ「単刀直入に言うと、君に新しい特殊能力を習得してもらう」

一塁手「え? はあ」

パワプロ「聖助手! ファーストに求められる役割は何か?」

聖「私はいつ助手になったのだ……ええと、ファーストか」

聖「ファーストに求められるのは、他の選手からの送球をキャッチする捕球能力」

聖「あと、他の内野より守備が重視されない分、相応の打撃力が求められるな」

一塁手「へーそうなのか、知らなかった」

パワプロ「お前知らなかったの?」

一塁手「いや俺剣道部だし、野球には助っ人で来てるだけだし」

パワプロ「そうだった、人数合わせで片っ端から各運動部に助っ人を頼んだんだった」

一塁手「正式に野球部なのはパワプロと聖ちゃんと……えっと、名前忘れたけどメガネの奴だよな?」

矢部「矢部でやんす! ちゃんと覚えててほしいでやんす!」

聖「こんな寄せ集め状態でよく準決勝まで行けたな……」

パワプロ「でだ! どんな能力がほしい?」

一塁手「いや、いきなり言われても……」

パワプロ「なんでもいいから言ってみ? 俺がなんとかするから」

一塁手「なんとかするって、なんとか出来るのかよ?」

パワプロ「ああ、任せとけ!」

一塁手「野球に関係ないやつとかでもいいのか?」

パワプロ「おう、俺が何とかして野球にこじつけてやるから安心して何か言ってみなよ」

聖「こじつけるって……」

一塁手「そうだな、それじゃあ……」


↓1
どんな能力が欲しい?

一塁手「そうだなあ、積極的にプレーできるような、勢いがあるというか」

一塁手「つまり獅子奮迅の活躍ができるような、そんな能力が欲しいな」

パワプロ「獅子奮迅か、なるほど」

パワプロ「ところで獅子奮迅って何?」

聖「物事に取り組む時の意気込みや勢いがすごいという意味だ」

聖「これくらい、知ってて当然だと思うのだが」

パワプロ「あ、そ、そう……」

一塁手「お前も勉強不足だよなー、野球ばかりじゃなくて勉強もしろよ」

パワプロ「うるせー! 今は俺のことよりお前のことだろ!」

パワプロ「獅子奮迅の活躍ができる能力ってことだな? 今練習方法を思いついた」

一塁手「もう思いついたのか、なんだ?」

パワプロ「叫べ!」

一塁手「え?」

パワプロ「叫びながら練習するんだ」

パワプロ「剣道だってメーン! とかドォー! とか叫ぶだろ? それと一緒」

一塁手「まあ、言うけどさ」

パワプロ「声を出せばやる気が出る! はずだ!」

一塁手「そこは断言してくれよ」

パワプロ「まあ、普段の練習でいつもより大きい声で練習すればいいってことだな」

パワプロ「そうと決まれば今から練習だ! やるぞほら!」

一塁手「いきなりだな!?」

パワプロ「ノックだ、それ」キィン

一塁手「とりゃああああああああ!!」パシィッ

聖「結構鋭い打球だったが、今のを取れるのはすごいな」



パワプロ「盗塁練習だ」

聖「そりゃ」シュッ

一塁手「うおおおおお!!」ズザーッ

パワプロ「セーフ!」

一塁手「おっしゃあ!」

パワプロ「バッティング練習だ」

一塁手「よし来い!」

パワプロ「ここで場面を想定するぞ!」

パワプロ「ワンナウトでランナーは一塁三塁! 打てば点が入るが打ち損なうとゲッツーだ!」

パワプロ「このチャンスとピンチが混じる中で打ってみせろ!」

パワプロ「おりゃあ!」ビシュッ

一塁手「おんどりゃあああああああ!!」カッキィン!

聖「左中間への打球! これはツーベースヒットになるな」

一塁手「よっしゃ!」

パワプロ「うむ! 見事に特殊能力を習得したな!」

一塁手「……こんなんで習得したのか? 確かに声を出したらやる気が出たけど」

パワプロ「した! はずだ、お前の左中間へのヒットは見事だった」

一塁手「でもなー、お前の球ド真ん中への棒球だったし、打てて当然だな」

パワプロ「」

聖「パワプロ先輩も練習しないとな」

一塁手「聖ちゃんの送球も練習した方がいいぜ、俺足遅いけど余裕で盗塁できたぞ」

聖「」



一塁手君が特殊能力を習得しました

ギアアップ
タイムリーヒットやファインプレーなど、活躍すると調子が上がる


パワプロの球速があがった
131→134km/h

聖ちゃんの肩力があがった
肩力D→C

パワプロ「うん、他の選手に指導したら、俺も強くなった気がする」

聖「奇遇だな、私もだ」

パワプロ「どうやら人に教えることによって自身も鍛えられるようだな」

パワプロ「味方も強くなって俺も強くなる、まさに一石二鳥!」

パワプロ「よし次に行こうか、順番で行くと二塁手君だな」

パワプロ「というわけで呼んできた」

聖「早っ!」

二塁手モブ「なんか特能を習得できるって聞いたぜ」

パワプロ「よく来てくれた、テニス部助っ人の二塁手君」

パワプロ「早速だが欲しい能力はあるかな?」

パワプロ「なんでも言ってみ? なんとかするから」

二塁手「ん? 今なんでもって言ったよね?」

パワプロ「言った」

二塁手「そんじゃあ……」


↓1
どんな能力が欲しい?

二塁手「どこからでも3Pシュートが打てる能力が欲しいな」

パワプロ「バスケかよ!」

二塁手「うるせぇ! なんでもって言っただろ!」

パワプロ「そもそもお前バスケ部じゃなくてテニス部だろうが!」

二塁手「テニスよりバスケができる男がモテるって聞いたんだよ! 悪いか!」

パワプロ「ふん! モテるからこっちやるーって言う浮気性のあるやつこそがモテないんだよ」

パワプロ「本当にモテたいのなら! 何か一つのことに集中して取り組むべきなんだよ!!」

二塁手「!!!」

聖「なんでモテるモテないの話になってるんだ?」

二塁手「そうか、俺が間違ってたのか……」

パワプロ「ああ、今からでもやり直せるはずだ」

二塁手「一つのことに集中して取り組む、か」

二塁手「わかった! 野球部の助っ人やめてテニスに専念するよ!」

パワプロ「ごめんなさい助っ人として残ってください!!」

二塁手「なんでだよ! 一つのことに取り組めって言ったのお前だろ!」

パワプロ「うるさい! それとこれとは話が別なんだ!」

パワプロ「そして! ここだけの話なんだが……耳貸せ」

二塁手「ん?」

パワプロ「甲子園に行くとな、すげーモテるぞ」ボソッ

二塁手「俺、ホームランが打てる能力が欲しいな!!」

パワプロ「よし任せとけ!」

聖「何を吹き込んだのだ……」

パワプロ「ホームランを打つには、まず何よりもパワーが求められる」

二塁手「ふむ」

パワプロ「つまり筋トレだな」

二塁手「地味ー!」

パワプロ「何事も地味な努力をすることで派手な結果が得られるんだ!」

パワプロ「じゃあまずこのバーベル、持ち上げてみろ」ズシッ

二塁手「おりゃあ!」グイッ

パワプロ「えっ嘘、軽々持ち上げやがった」

二塁手「これがラブパワーだ!」

パワプロ「いやお前彼女いないだろ」

二塁手「そう! これが彼女募集中パワーだ!」

聖「なんだそのパワーは」

パワプロ「パワーは充分あるのはわかった」

パワプロ「あとはボールを確実にスタンドに叩き込めるバットコントロールが必要だな」

二塁手「ふむ」

パワプロ「よし! ではどの方向へ打ってもホームランに出来るバットコントロールを鍛えよう!」

パワプロ「お前は右バッターだからレフト方向へのホームランは充分打てるだろう」

パワプロ「なのでライト方向を狙ってホームランにできるかどうかだな」

二塁手「ふーむ」

パワプロ「では意図的に流して打ってみるんだ!」ビシュッ

二塁手「ふん!」カキィーン

聖「……ライト前だな」

二塁手「流し方向となると力の入れ方が難しいんだよな」

聖「ふむ……だったらこうしよう」

聖「ライト方向へ打つと彼女ができるぞ」ボソッ

二塁手「よっしゃああああ!!」カッキィン!

パワプロ「うおっ! すげー飛んだ!」

聖「(これがささやき戦術だ)」

二塁手「やったぞ! ライト方向へホームランだ!」

二塁手「これで俺も彼女できるよな? な?」

聖「ああ、公式試合で打てれば出来るかもな」

二塁手「しゃあ! やる気出てきた!」

聖「(なんて単純な奴……)」



二塁手君が特殊能力を習得しました


広角打法
強振時、流し打ちでも打球速度が落ちない

スナイパー
3Pシュートが決まりやすくなる
バスケ専用


パワプロのコントロールがあがった
コントロールG→F

パワプロ「うん! いい感じに指導できてるぞ」

聖「(できてるのか?)」

パワプロ「次は三塁手君だな」

三塁手モブ「聞いたぜー、一塁手と二塁手の奴がやる気出してるんだよな?」

パワプロ「ああ、早速だが欲しい能力はあるか?」

聖「(ちなみに三塁手先輩は柔道部だ)」

三塁手「んーーーっと」

三塁手「なんでもいいんだよな?」

パワプロ「なんでもいいぞ」

三塁手「だったら……」


↓1
どんな能力が欲しい?

三塁手「相手を威圧出来る能力かな」

パワプロ「威圧する能力か」

三塁手「……」ドドドド

パワプロ「充分威圧感はあるよな」

三塁手「そうか?」

聖「そうだな、背は高いし筋肉で体全体がガッチリしてるし」

パワプロ「目つきは怖いし」

三塁手「あん?」ギロ

パワプロ「ヒイッ」

パワプロ「ややややめろよな! ひ、ひひ聖ちゃんがこわ、怖がるだろ!」

聖「……怖がってるのは先輩の方じゃないか」

聖「(実は足がすくんで動けないとは言えない……)」

三塁手「ああ、すまん」

パワプロ「ふう……そうだな、だったらその威圧感を上手く利用する練習をしようか」

パワプロ「プロ野球にこういう話がある」

パワプロ「とあるピッチャーがとあるバッターにデッドボールをくらわせたんだ」

パワプロ「そのバッターはものすごく怖いバッターだったので、ピッチャーはすっかり萎縮してしまったんだ」

パワプロ「それ以来、そのピッチャーはそのバッター相手にインコースを投げられなくなってしまい、バカスカホームランを打たれることになってしまいました」

三塁手「ふむ」

パワプロ「つまりだな! 俺に当てたら後が怖いぞと相手投手にガンつけることで、アウトコースへの投球を増やさせようという練習だ」

パワプロ「アウトコースはお前も打ちやすいよな?」

三塁手「ああ、見ての通り体がでかいから、内側よりは外側の球の方が打ちやすいな」

パワプロ「そういう訳だから、早速練習だ」

三塁手「ああ、ところで……」

三塁手「投げれる奴はお前しかいないから、お前を睨めばいいんだな?」ギロリ

パワプロ「うっ……お、俺がマウンドに上がってからにしような」

パワプロ「さあ行くぞ! 俺をアウトコースに投げさせてみせろ!」

三塁手「ああ」ギンッ!

パワプロ「ッッッ……」

パワプロ「(なんっちゅー威圧! なんっちゅー視線!)」

パワプロ「(正直こええ!)」

パワプロ「(だがしかし! 俺が提案した練習である以上、俺が簡単に外角に投げるわけにはいかんのだ!)」

パワプロ「いくら打たれてもスタミナの続く限り投げ続けた俺の根性、見せてやるわあああ!!」ビシュッ

三塁手「!」

聖「(インコースか、いや……)」

ククッ

聖「(ああー曲がった、外に逃げる変化球だ!)」

三塁手「ふんっ!」カキィーン

パワプロ「ッ……」

聖「……アウトコースの球、見事に捉えたな」

三塁手「どうだ? 上手くいったか?」

パワプロ「……お、俺は認めないぞ! インコースに投げたけど、球が勝手に曲がったんだ!」

パワプロ「だってさ、俺スライダー投げたことないもん! 投げれないもん! だからボール自身が逃げたんだ、俺は逃げてないんだ!!」

聖「あれは負け惜しみだ、気にしなくていいぞ」

三塁手「ああ、分かってるよ」



三塁手君が特殊能力を習得しました

熱視線
相手投手を威圧し、アウトコースへの投球を増やす


パワプロが新しい変化球を習得した
スライダー1

パワプロ「ふう、怖かった……もう少しでちびるところだった」

聖「(正直、私も危なかった)」

パワプロ「で、次は遊撃手君だな」

パワプロ「呼んだよ」

遊撃手モブ「呼ばれたよ」

聖「適当だな」

遊撃手「三塁手の奴がさー、なんか前にも増して威圧感がすごいんだけど何かあった?」

パワプロ「ああ……気にすんな」

遊撃手「いや、アレはどうしても気になるって」

パワプロ「それよりお前だ、お前はどんな能力が欲しいんだ?」

遊撃手「俺かー、そうだな」

聖「(遊撃手先輩はバスケ部だぞ)」

聖「(そう、遊撃手先輩こそバスケ部なんだ)」


↓1
どんな能力がほしい?

安価了解、今日はここまで

ちなみに守備表
投 パワプロ
捕 聖
一 剣道部
二 テニス部
三 柔道部
遊 バスケ部
外野 サッカー部 陸上部 矢部

遊撃手「トリックスター的な能力がいいね」

パワプロ「トリックスター? 星か? お前星になりたいのか?」

聖「トリックスターとは簡単に言うと、場を引っ掻き回して自身の立場を有利にする人だな」

パワプロ「なんで星なんだ?」

聖「そう名付けた人に聞いてくれ」

パワプロ「なんでスターなんだろうか」

聖「星に突っかかりすぎではないか?」

パワプロ「場を引っ掻き回す、ね……つまり相手の妨害ってことかな」

遊撃手「うん、どうかな?」

パワプロ「相手を蹴落とそうとするより、自分自身を磨けよ!!」

遊撃手「なんで俺怒られてんの?」

聖「言わせてもらうがパワプロ先輩、相手の調子を狂わせることも立派な戦術だぞ」

パワプロ「調子を狂わせる? 相手チームの弁当に下剤仕込むとかか?」

聖「いや、そんなあくどい事までやれとは言ってないが」

パワプロ「まあなんだ……今回は聖ちゃんに頼もうかな、ささやき戦術っていう相手を狂わす技持ってるし」

聖「えっ? そ、そうか、わかった」

聖「相手の調子を狂わせることで重要なのは、以下に相手の集中力を途切らせられるかだ」

遊撃手「ふむん、例えば?」

聖「中途半端な情報を与えて混乱させたり、何か別のもので気をそらしたり、だな」

聖「ちなみに私の使うささやき戦術はもっぱら前者だ」

遊撃手「ふむふむ」

聖「後は、心の中で思っていることをスバリ言い当てられたらビックリするだろうな」

遊撃手「ほー……」

遊撃手「つまりどうすればいいの?」

聖「自分で考えろ」

遊撃手「はあ!?」

聖「本来、教えるべきはパワプロ先輩であって、私ではないしな」

遊撃手「なんだよー、二人共丸投げか」

遊撃手「……あ、そうだ、思いついた!」

遊撃手「ちょっと試したいことがあるから、手伝ってくれるか?」

聖「構わないぞ」

一塁手「で、俺が呼ばれた訳だが、どうすればいいんだ?」

遊撃手「ちょっとパワプロの球を打ってくれよ」

一塁手「お前は?」

遊撃手「守備につく」

一塁手「ふーん? よく分かんねえけど、打てばいいんだな?」

遊撃手「ああ」

パワプロ「おいおいおいおい、俺の球なら楽勝で打てるって風に話すのはやめろー?」

一塁手「いやだって実際楽勝だし」

パワプロ「この野郎、今に見てろ」

一塁手「さてさて……んん?」

遊撃手「……」クネクネ

一塁手「(遊撃手の奴、なんの動きだありゃ?)」

バシィン

聖「ストライクだぞ」

一塁手「えっ、いつの間に!」

遊撃手「……」シュバッシュバッ

一塁手「(あいつの動きがなんだか気になるんだよなー……!)」

パワプロ「そりゃ」ビシュッ

一塁手「おわっと!」ブンッ

バシィン

聖「ストライク、振り遅れだぞ」

一塁手「(ええい、今は打席に集中集中……)」

遊撃手「……」ジー

一塁手「(あいつ何見てんだ? 視線の先になんかあるのか?)」チラッ

パワプロ「トリックスターは結局のところなんでスターなんだ!」ビシュッ

一塁手「あっ! やべ!」ブンッ

キィン

聖「キャッチャーフライでアウト」パシッ

一塁手「くっそー! ド真ん中の絶好球だったのに!」

聖「一体どうしたのだ?」

一塁手「お前も見てただろ! あいつの動きが気になってさー」

遊撃手「イェーイ! 作戦成功!」

一塁手「作戦?」

遊撃手「うん、謎の動きをして相手の視線を釘付けにしよう作戦!」

遊撃手「ショートだったら、ピッチャーだけを見ててもそのすぐ後ろに見えたりするからさ、中々いけるんじゃないかと思って」

一塁手「くっそー、悔しいけどやられた」

パワプロ「ふむ、遊撃手君は自身の手で特殊能力をモノにしたみたいだな」

聖「ところでパワプロ先輩」

パワプロ「ん?」

聖「最後のド真ん中失投はなんなのだ?」

パワプロ「……何のことかなー?」

聖「まさかとは思うが……」

パワプロ「……うん、正直、俺も遊撃手君の動きが気になって、思わず手が滑った」

聖「はあ……」


遊撃手君が特殊能力を習得しました

陽動
セカンド・ショート専用
相手打者の気を逸らして、相手のミートを下げる


パワプロの一発がなくなった

パワプロの変化球が変化した
フォーク1→スタードライブ1

パワプロ「うむ、チーム全員が着々と強くなってきてるな」

聖「あんな特訓で効果が出ているのが不思議だ」

パワプロ「ついでに俺も少しずつ強くなってる感じがするぜ」

聖「今はどんな感じなのだ?」

パワプロ「こんな感じ」


パワプロ能力

球速 134km/h
コントロール F
スタミナ ∞
変化球 スタードライブ1 カーブ1 スライダー1

得能
絶倫 復活 ガソリンタンク 鉄人
四球 スロースターター


聖「正直、まだまだアレだな」

パワプロ「アレって言うな」

聖「それに、このスタードライブとかいう変化球はなんなのだ」

パワプロ「トリックスターはなんでスターなのか考えてたらなんか不思議な変化をする球を投げられたので、スタードライブと名付けた」

聖「いつまでトリックスターを引っ張るのだ」

パワプロ「つまり俺のオリジナル変化球ってことだよ!」

スバル「…………」

パワプロ「さて、次は左翼手君だな」

聖「もう呼んでいるのだろう?」

パワプロ「うん」

左翼手モブ「なあ、今誰かいなかったか?」

パワプロ「え? 誰かいたかな?」

聖「矢部先輩ではないのか?」

左翼手「いや、メガネはかけてなかったような……まあどうでもいいや」

パワプロ「で、左翼手君はどんな能力が欲しいんだ?」

左翼手「そうだなー」

聖「(左翼手先輩はサッカー部だ)」


↓1
どんな能力が欲しい?

左翼手「有り体に言うと、タックルだな」

パワプロ「お前ラグビー部だっけ?」

左翼手「いや、サッカー部だけど」

パワプロ「えーと、タックル?」

左翼手「サッカーでも相手のボールをスライディングで奪い取ることをタックルって言うんだぞ?」

パワプロ「へえ、そうなの」

左翼手「興味無さそうだな」

パワプロ「俺野球一筋だし」

パワプロ「とりあえず突進する能力ってことだな?」

左翼手「そうだな、突破力を身につけたいんだ」

パワプロ「そうだなー、練習方法思いついたから、早速やってみてくれ」

左翼手「え、もう?」

パワプロ「ここに2人のチームメイトがいるだろう」

聖「うむ」

三塁手「うす」

パワプロ「こいつら二人のどちらかに、全力でタックルしてみろ!」

左翼手「え? えーと……」

聖「これでも捕手なのだ、遠慮はいらないぞ」

三塁手「体は鍛えてるからな、思いっきり来い」

左翼手「どっちにタックルすればいいんだ?」

パワプロ「お前が選べ」

左翼手「そ、そうか」

左翼手「……うおおおお!!」ダダダ

ドンッ

三塁手「むっ、中々だな」

左翼手「うわ、ビクともしねぇ」

聖「……」

パワプロ「ふむ……時に左翼手君、何故聖ちゃんにタックルしなかった?」

左翼手「え? いやだって、聖ちゃん女の子だし、怪我させたらいけないよなーって」

聖「むっ……野球に関しては女の子扱いしないでもらいたいな」

左翼手「え? あーごめん」

パワプロ「わかった!」

左翼手「え? 何がわかったんだ?」

パワプロ「お前は相手に配慮しすぎている!」

左翼手「んん??」

パワプロ「三塁手君、パワーはどんなものだった?」

三塁手「まあ、充分あるんじゃないか?」

パワプロ「相手との接触で相手を怪我させたらどうしようー、自分が怪我したらヤダなー」

パワプロ「そういった迷いが、お前の本来のパワーをセーブしているんだ!」

左翼手「いやだって、野球はあくまでも助っ人だから怪我したくないし」

パワプロ「黙って聞け!!」

左翼手「アッハイ」

パワプロ「いいか、相手はライバルだと思え、嫌いなアイツだと思え、親の仇だと思え!」

パワプロ「相手に遠慮せずにプレーすれば、お前の全力を出せるはずだ!」

左翼手「お、おう……」

パワプロ「じゃあもう一度タックルしてみろ、今度は聖ちゃんに」

左翼手「えーと、全力、全力か……」

聖「……」

左翼手「(親の仇……いや、親生きてるし)」

左翼手「(じゃあどうするかな、んー……)」

左翼手「(あっ、そうだ)」

左翼手「この前、パワ堂できんつば買ったんだけどさ」

左翼手「野球の練習終わったあとに食べようと思ってたら、半分無くなってたんだよ」

聖「…………そ、そうなのか、へー……」

左翼手「食べたのお前だろおお!!」

聖「ギクゥ!? い、いや、そんなことは」

左翼手「食べ物の恨みぃぃぃ!!!」ダダダ

ドンッ!!

聖「なーーー!!?」スッテンコロリン

左翼手「あっやべ、大丈夫?」

聖「……あ、ああ、大丈夫だ、全力のタックル、見事だった」

パワプロ「うむ、見事に特殊能力を習得したな」

左翼手「んー? 実感無いけどな」

聖「しかし、こうも簡単に吹き飛ばされるとは……私も精進しなければ」



左翼手君が特殊能力を習得しました

体当たり
本塁突入時、相手キャッチャーを吹っ飛ばす

ラストスパート
三塁から本塁へ走塁する時に走力が上がる


パワプロの球速があがった
球速134→137km/h

聖ちゃんがブロック〇を習得した

パワプロ「聖ちゃんホントに大丈夫? 派手にすっ飛んでたけど」

聖「ああ、本当に大丈夫だ」

パワプロ「よかった、怪我してたらどうしようかと」

聖「パワプロ先輩、もしかして心配してくれてるのか?」

パワプロ「え? い、いや、そんなんじゃないけどさ」

聖「先輩……」

パワプロ「聖ちゃん……」

聖「私にタックルしろって言ったの、パワプロ先輩だろうが」

パワプロ「あ、あれ、そうだっけ?」

聖「……」ジトー

パワプロ「…………今度きんつば奢ります」

聖「ならばよし」

パワプロ「さて、次は……」

矢部「……」

パワプロ「右翼手君だな」

矢部「えっ」

聖「呼んでおいたぞ」

パワプロ「おっ、さすが聖ちゃん、俺の助手なだけあるね」

聖「誰が助手なのだ誰が」

右翼手モブ「なんかみんな強くなってるっぽいじゃん?」

パワプロ「うむ! 全て俺の指導の賜物だ」

聖「そんな訳ないけどな」

パワプロ「ちょ」

右翼手「で? 欲しい能力? なんでもいいんだよな?」

パワプロ「おう、ドンと来い!」

聖「(陸上部)」


↓1
どんな能力が欲しい?

なんだこれは、たまげたなぁ
安価了解、今回はここまで

あ、ごめん、終わる前に一つコンマ判定

↓1
右翼手君の性別
奇数なら男、偶数なら女

右翼手「パワプロ君と恋人になれる能力かな♂」

パワプロ「」

聖「!?」

パワプロ「…………ごめんよく聞こえなかった、なんだって?」

右翼手「お前のことが好きだったんだよ!!」

パワプロ「ファッ!?」

矢部「wwww」

右翼手「そういう訳なので付き合ってください!」

聖「おい、特殊能力関係無いじゃないか!」

パワプロ「聖ちゃん違う! 突っ込むところそこじゃない!」

右翼手「突っ込む? パワプロ君なら……いいよ♂」

パワプロ「おいやめろ」

パワプロ「そもそもさ、俺とお前って男同士じゃん? 俺ホモじゃないからね?」

右翼手「うん、普通に告白しても無理だって分かってた」

右翼手「だからパワプロ君と恋人になれる特殊能力が欲しいのさぁ!」

パワプロ「む、無茶苦茶だぁ」

右翼手「ちょっと気持ち悪いと思うかもしれない」

右翼手「でもしょうがないよね!」

右翼手「そういうわけだから、恋人になれる能力を習得するための特訓プリーズ!」

パワプロ「やだよ!!!」

右翼手「なんでもって言ったよね?」

パワプロ「何事にも限度というものがあるのだ」

右翼手「じゃあ野球部の助っ人やめるよ」

パワプロ「聖ちゃん、甲子園は諦めよう」

聖「そこまで嫌なのか、いや気持ちはわかるが」

右翼手「くっ……この手の脅しじゃダメか」

右翼手「まあなんだ、一度冷静に考えてみてよ」

右翼手「仮に僕が女の子だとしたら、どう?」

パワプロ「お前が女だとしたら?」

パワプロ「(……まあ……確かにこいつ、中性的な顔つきだし、女性だと言われてもおかしくないし……あれ、よく見たら可愛い?)」ドキッ

パワプロ「んん!?」

パワプロ「(な、なんだこの気持ちは、なんでドキドキしてるんだ俺!?)」

パワプロ「(ま、まさか、俺は男相手に……?)」

右翼手「で、どうなの?」

パワプロ「俺は……」



↓1~3 多数決
1.右翼手君、アリじゃね?
2.いや、俺は聖ちゃん!

パワプロ「……恋人になれる特殊能力が欲しいと言ったな」

右翼手「うん」

パワプロ「その必要は無い」

右翼手「え?」

パワプロ「他人から変に思われるのが嫌で、必死に否定してた」

パワプロ「だけど、この俺の中で段々と大きくなる胸のドキドキはもう誤魔化しきれない、いや! 誤魔化したくない!」

パワプロ「この気持ちは! まさしく! 愛だ!!」

右翼手「!!!」

パワプロ「俺は! お前が好きだー!」

右翼手「パワプロくーーん!!」

ダキッ

聖「うわぁ……」

右翼手「正直、ダメだと思ってたんだ」

右翼手「見た目が女っぽくても、やっぱり男だから」

パワプロ「ふっ、小さい事を気にする必要は無いさ」

パワプロ「愛は、性別の壁を越える!!」

右翼手「僕、嬉しい!!」

チュッ

聖「うわぁ…………」



右翼手君が特殊能力を習得しました

情熱エール
内野手専用
味方投手を応援して、ピンチに強くする
アプリ版の金特

鼓舞
捕手専用
味方投手を励まして、打たれ強くする
アプリ版の特能

要領〇
守備位置によって発動が限られる特殊能力が、どの守備位置にいても発動するようになる


パワプロの変化球があがった
スライダー1→2
カーブ1→2
スタードライブ1→2

パワプロのスロースターターが尻上がりに変化した

右翼手君が恋人になった♂

パワプロ「~♪」

聖「……先輩、えらくご機嫌だな」

パワプロ「なんたって、恋人が出来たからなー♪」

聖「その恋人、男性だけどな」

パワプロ「何がいけないんだ! あいつ可愛いだろ!!」

聖「…………わかった、もう何も言うまい」

矢部「可愛い顔してえげつないモノ♂を持ってそうでやんすね、アッー!」

パワプロ「オイオイオイ、そんな汚い事をするために恋人同士になったんじゃないんだよ」

パワプロ「俺達はもっとピュアな関係なんだよね♂」

矢部「」

聖「」

パワプロ「さあ次の特訓だ!」

矢部「ついに満を持してオイラの出番がk」

パワプロ「次は聖ちゃんだな!」

聖「私か?」

矢部「おい!!」

パワプロ「さあなんでもカモン!」

パワプロ「今ならラブパワーで本当になんでもできる気がする!」

聖「ラブパワーはともかく、そうだな……」


↓1
どんな能力が欲しい?

聖「(先程はもう何も言うまいと言ったが……)」

聖「(パワプロ先輩が、ホモという人としてどうかしている道を歩もうとしている現状を)」

聖「(このまま見ているだけでいいのか!?)」

聖「(いや、ここは先輩を正しい道に戻さないといけない!)」

聖「(では先輩を正すにはどうすればいいのか)」

聖「(手っ取り早い方法は、やっぱり……)」

聖「……む、むむ」

パワプロ「どしたの、顔赤くして」

聖「わ、私は……その」

聖「(あ、あれー!? ひ、一言言うだけなのに、こんなに勇気がいるのか!?)」

聖「(右翼手先輩って、実はすごかったんだな……)」

パワプロ「ん?」

聖「(くっ……パワプロ先輩の為パワプロ先輩の為パワプロ先輩の為)」

聖「わ、私は……」

聖「パワプロ先輩の恋人に、なりたい……ぞ」

パワプロ「」

矢部「はあ???」

パワプロ「…………ごめんよく聞こえなかった、なんだって?」

聖「パワプロ先輩が好きだーー!!」

パワプロ「ファッ!?」

聖「はあ、はあ……は、恥ずかしぃ……」

聖「(先輩をホモから正しい道に戻すには、私が先輩を寝取るしかない!)」

聖「(それに私自身、先輩のことは満更でもないし……な)」

パワプロ「……あ、あー! 確かにキャッチャーはピッチャーの女房とか言うけれど」

聖「逃げないでほしいぞ、先輩」

聖「私はパワプロ先輩と恋人になれる特殊能力を所望する」

パワプロ「いやでもそれは……」

聖「ラブパワーでなんでもできるのだろう?」

パワプロ「ぐ、ぐぬぬぬ」

右翼手「はいはーい! 僕、いいこと思いついた!」

聖「む、右翼手先輩」

パワプロ「いいこと?」

右翼手「確かにホモってのは世間一般から冷たい目で見られるけれど」

右翼手「二股となると、ホモ以上に風当たりが激しくなる」

右翼手「だから僕と聖ちゃん二人を同時に恋人にするのは厳しいかな」

矢部「リア充爆発しろでやんす、ていうか死ね」

右翼手「そこで僕は思いついた! 」

右翼手「まず僕がパワプロ君と結婚します」

聖「はあ?」

右翼手「僕達が夫婦になったら恋人枠が空くよね? そこに聖ちゃんが入ればオールオッケー♪」

聖「いろいろおかしい」

パワプロ「お前頭いいな!!」

聖「先輩が予想以上に頭が悪かった事が悲しい」

聖「そもそも、それは不倫というのでは」

右翼手「聖ちゃん! 君に折り入ってお願いがある!」

聖「えっ、な、なんなのだ?」

右翼手「確かに僕はパワプロ君が好きだ、パワプロ君が望むことならなんでもしてあげたい」

右翼手「でも悲しいことに僕は男だ、そこには限界という壁がそびえ立ってしまっている」

右翼手「だから聖ちゃん」

聖「は、はい」

右翼手「女性としてパワプロ君の性欲を発散させてやってほしい。パワプロ君のセフレになってくれ」

聖「ぶん殴るぞ」

右翼手「いてて……ぶん殴られちった」

パワプロ「えーと、とにかくこれで俺と聖ちゃんは恋人同士になっていいってことだな!」

聖「私が問題視している事が全然解決できてないのだが」

パワプロ「じゃあ恋人になれる特殊能力の特訓をしようか」

パワプロ「まずは手を繋ごう! 恋人繋ぎで!」

聖「え? うん」

ギュ

パワプロ「……」

聖「……」

聖「(パワプロ先輩の手、温かいな……)」

パワプロ「はい! 俺と聖ちゃんは恋人同士になりました」

聖「は?」

パワプロ「これにて特訓終了!」

聖「いやいや、手を繋いだだけじゃないか」

パワプロ「仕方ない、説明しよう」

パワプロ「今、俺と聖ちゃんは繋がっているだろ?」

パワプロ「身体と身体が、繋がっているだろ?」

聖「変な言い方はやめてくれないか」

パワプロ「そして、心と心で繋がっただろ?」

聖「目一杯擦れ違ってると思うのだが」

パワプロ「後は……わかるな?」

聖「さっぱりわからない、という事がわかった」


聖ちゃんが特殊能力を習得しました

以心伝心(捕手)
味方投手が以心伝心(投手)を持っていると、パスボールの確率が大幅に減る

聖ちゃんの守備と捕球があがった
守備A→S
捕球A→S


パワプロが特殊能力を習得した

以心伝心(投手)
味方捕手が以心伝心(捕手)を持っていると、ワイルドピッチの確率が大幅に減る

パワプロのコントロールがあがった
コントロールF→E

聖ちゃんが恋人になった

パワプロ「では改めて、これで俺と聖ちゃんは恋人同士だな!」

右翼手「これで僕も安心だよ」

聖「ここまでロマンスを感じない恋人誕生もなかなか無いけどな」

矢部「あ、終わったでやんすか? そろそろオイラの特訓もs」

パワプロ「ああっとそうだ、新しい助っ人をスカウトできたから、この際特訓しようか」

矢部「はあ???」

聖「いつの間にスカウトしたんだ」

パワプロ「ソフトボール部から連れてきたちーちゃん」

千尋「この度野球部の助っ人として来た美藤千尋だ! あとちーちゃんって呼ぶな」

パワプロ「ちーちゃんはソフトボール部だけあって野球も上手いんだ」

千尋「うむ、私に任せておけば安心だぞ、そしてちーちゃんって呼ぶな」

パワプロ「ちーちゃんにはセンターを守ってもらうよ」

矢部「おいこら」

千尋「だからちーちゃんって呼ぶなと言ってるだろ!」

パワプロ「で、どんな特殊能力をご所望で?」

千尋「お前がちーちゃんって呼ばなくなる能力」

パワプロ「わかったわかった、じゃあちーちゃん、他には?」

千尋「そうだな、他には……」



↓1
どんな能力が欲しい?

千尋「確実に塁に出る力が欲しいな」

パワプロ「でもちーちゃんって打撃上手いらしいじゃん? ソフトボール部の人からそう聞いてるけど」

千尋「うむ! 私が独自に磨いてきた打撃は光るものがあるとよく褒められているぞ」

千尋「この前やったソフトボールの練習試合では5打席3安打だ、猛打賞ってやつだな」

パワプロ「すごいじゃん」

千尋「はっはっは、そうだろそうだろ!」

千尋「……で、何の話をしてたんだっけ?」

聖「確実に塁に出る能力が欲しいと」

千尋「そう、それそれ」

パワプロ「ちーちゃん打てるんだから充分出塁できてるんじゃない?」

千尋「実はそうでもない」

パワプロ「というと?」

千尋「いい感じに打てても、飛んだ先が守備の正面ってことが多くてな」

パワプロ「ああ……なるほど」

千尋「あとはだな、私の走幅と一塁ベースの位置がマッチしないんだよ」

パワプロ「つまり?」

千尋「よくベースを踏み損ねてアウトになる」

パワプロ「ただのバカじゃん」

千尋「バカとはなんだ! こっちは真剣なんだぞ!」

聖「ベースまでの距離に合わせて走幅を調節すればいいのでは?」

千尋「それをやったらな、足がもつれて転んだ」

聖「えぇ……」

パワプロ「うーん、言葉だけじゃわからないから、ちょっと走って見せてよちーちゃん」

千尋「うむ」

千尋「じゃあ実際に打つところからだな」

パワプロ「ええ? わざわざ投げる必要ある?」

千尋「ふいんきは重要じゃないか! 形を似せればわかりやすいだろう」

聖「雰囲気だぞ、ふんいき」

パワプロ「はいはい、じゃあ投げるよちーちゃん」

パワプロ「そりゃ」ビシュッ

千尋「とりゃあ!」ブンッ

聖「……」バシッ

千尋「……」

聖「空振りだぞ」

千尋「なんだ今の変化球は? 見たことないぞ」

パワプロ「ああ、今のはスタードライブ、俺のオリジナル変化球」

千尋「ストレートでいいだろ! 変化球混ぜたら打ちづらいだろ!」

パワプロ「いやだって、ふいんきが重要だってちーちゃんが」

聖「ふんいき」

千尋「私の走りが見たいんだろう! 打たせろ!」

パワプロ「だから打つ必要ないじゃん」

千尋「そこは必要なの!」

パワプロ「やれやれ、そりゃ」ビシュッ

千尋「ふんっ!」カキーン

パワプロ「おっ」

千尋「おりゃあああ!」ドタドタ

パワプロ「……よっ」パシ

千尋「ふう! どうだ、私の走りを見てたか?」

パワプロ「あ、ごめん、ピッチャーフライだったからそっち見てた」

千尋「おい!! 全然見てないのか!」

パワプロ「だって雰囲気が重要って」

聖「ふいんき……あれ?」

千尋「ええい、お前はもういい」

千尋「捕手の君は見てただろ?」

聖「ああ、見てたが」

千尋「どうだった?」

聖「……」

聖「スパイクのサイズ、合ってないのではないか?」

千尋「え?」

聖「サイズが合ってないからどうにも走り方が不自然なんだ」

千尋「そういえば、激しく動くとよくスパイクが脱げるような……」

パワプロ「ソフトボール部の人達は教えてあげなかったのかよ」

聖「とにかく、新しいスパイクを買えば解決だな」

千尋「うむ! 原因が分かって何よりだ」

パワプロ「なんで今まで気付かなかったんだよ、ちーちゃんってバカだな」

千尋「おい、さっきからなんなんだ、私をバカにしすぎだろう」

パワプロ「あとメガネの度も合ってないんじゃない? それで塁までの距離感を正確に掴めてないんだと思うよ」

千尋「あ、そうなの?」

パワプロ「眼鏡を買い替えれば正確な打撃も打てるようになるんじゃないかな」

千尋「う、うむ、なるほどな」

千尋「(なんだ、しっかり見ていてくれてたのか)」

パワプロ「ちーちゃんはセンスはいいからね、そういう身の回りをしっかりしておけばもっと良くなるよ」

千尋「……あれ?」

千尋「お前さっきからちーちゃんって呼んでるじゃないか! そう呼ばなくなる能力が欲しいって言ったのに!」

聖「今頃気付いたのか(困惑)」




ちーちゃんが特殊能力を習得しました

内野安打〇
打った後の走り出しが速くなる

守備抜け打ち
ミート打ち時、守備の間を抜けるような打球を打ちやすくなる


パワプロのコントロールがあがった
コントロールE→D

パワプロ「よし! これで全員の特訓が終わったな!」

矢部「死ね」

聖「ふむ、なんだかんだでみんな強くなってるのか、不思議なことに」

パワプロ「さて、もう一周行くか!」

聖「いや、そろそろ練習試合もしておいた方がいいのでは?」

パワプロ「そう? うーんどうするかな……」



現在のパワプロの能力
球速137km/h
コントロールD
スタミナ∞
変化球
スライダー2 カーブ2 スタードライブ2
特殊能力
絶倫 復活 ガソリンタンク 鉄人
尻上がり 以心伝心(投手)
四球


チームメイトのオリジナル特能一覧
一塁手 ギアアップ
二塁手 スナイパー(バスケ専用)
三塁手 熱視線
遊撃手 陽動
左翼手 ラストスパート
右翼手 要領〇
聖 以心伝心
ちーちゃん 守備抜け打ち


↓1
どうする?
1.もう一周特訓だ!
2.個別に特訓しよう
3.練習試合は大事だぞ
4.自由安価

パワプロ「いいや特訓! 特訓だ! 特訓が足りない!」

聖「あーあー、特訓したいのはわかったが、また全員やるには流石に時間が足りないぞ」

パワプロ「む、それもそうか……じゃあ何人かに絞って特訓するか」

聖「そろそろ普通の練習もしたいところなのだがな」

パワプロ「普通の練習をしてたらそこら辺の強豪校に勝てるわけないだろ!」

聖「そもそもうちのチームが助っ人だらけの寄せ集めだから、強豪どころか中堅校も勝てるかどうか怪しいが」

パワプロ「ふっ……誰のおかげでこの前の地区予選でベスト4までいけたと思ってる?」

聖「たまたま相手が続け様に弱小校だったからだな。準決勝の上位常連校相手だとあっさり負けたし」

パワプロ「俺がいるだろ! スーパーエースの俺が!」

聖「先輩しか投手がいないからな」

パワプロ「あー言えばこー言う! もういいや特訓する!」



↓1~3
特訓する選手を選んでね

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