向日葵「はい?櫻子と赤座さんが入れ替わった?」(104)

向日葵「すみません、仰る意味がよくわかりませんが」

あかり「だーかーらー、朝起きたら入れ替わってたって言ってるじゃん!! なんでわかんないんだよ!!」

向日葵「えぇっと、赤座さん。そんな無理して櫻子に付き合うことないんですのよ?」

あかり「無理とかじゃなくてっ!? もう、おっぱいばかりに栄養がいって頭に回ってないんじゃないのか!!」

向日葵「なっ!? あ、赤座さん!?」

櫻子「それが本当なんだよぉ、向日葵ちゃん…」

向日葵「向日葵ちゃん!? 櫻子、貴方この暑さでついに頭が沸騰しておかしくなったんじゃ!?」

あかり「なんだとー!! おかしいのは向日葵のおっぱいだけだろっ!!」

向日葵「なんですって!!…ふぅ、すみません。ちょっと落ち着かせてください」

あかり「よし、いいだろう。十分に落ち着きたまえ!!」

向日葵「なぜ偉そうに…ふぅ、深呼吸深呼吸…」

向日葵「にわか信じ難いですが…本当に2人が入れ替わってしまったと…」

あかり「何度もそう言ってんじゃん。頭悪いなー」

向日葵「…ふん!!」ドガ

あかり「いったぁっ!?」アタマオサエル

櫻子「あかりの体ぁ!?」

向日葵「はっ!? も、申し訳ありません!? 普段櫻子にやる癖で」

あかり「私ならいいのかよっ!!」

向日葵「貴方は普段から変なことばかり言うからでしょ!!」

あかり「にゃにをー!!」ムキ-

櫻子「さ、櫻子ちゃん、落ち着いて、話が進まないよぉ!!」


向日葵(それにしても赤座さんが入ってる櫻子、あまりにも違和感まみれで蕁麻疹が…)ゾクッ

向日葵「コホン。話を戻しますが朝起きたらもう入れ替わってたと」

櫻子「うん、そうなんだぁ。朝起きたら櫻子ちゃんの部屋でびっくりしたよぉ。…櫻子ちゃんのお姉ちゃんと花子ちゃんに迷惑かけちゃうし…」ズ-ン

あかり「あー、大丈夫大丈夫だって。ねーちゃんや花子だって普段から私に迷惑かけてるんだし、こんんな時くらい迷惑かけてもいいって」

向日葵「いつも迷惑をかけているのは貴方でしょう」ハァ-

向日葵「そう言う櫻子の方はどうでしたの?」

あかり「へ、私? へへーん、私はカンッペキにあかりちゃんを演じたからね!!」

櫻子「わぁ、すごい櫻子ちゃん」パチパチハクシュ

あかり「あかりちゃんの演技ならこの女優の櫻子様にお任せー。怪しまれてないと思うよっ!!」

向日葵「本当でしょうか?」

一方その頃、とある大学の図書室

ともこ「よいっしょ、赤座さん、頼まれてた系統の本は集めたわ」

あかね「ありがとう、そこに置いといてくれるかしら」パラパラ

ともこ「それにしてもオカルト本から医療系の本、果てには小説まで…一体何を調べているの?」

あかね「ふふふ…ちょっと気になることがあって」パラパラ

あかね(今朝のあかりはあかりではなかったわ、いつもより天真爛漫というか元気というか落ち着きがないというか…)

あかね(それに『ねーちゃん、お団子結んでー』っていつもならありえないものね)

あかね(ただ…)


あかね「…あのあかりも可愛かったわ」ボソ


ともこ「あら、今何か言った?」

あかね「いいえ、なんでもないわ」

あかり「というか、今もう放課後だぞ!! 向日葵は今まで気づかなかったのかよ」

向日葵「…そりゃ、変だと思いましたが櫻子が突拍子もなく変なことをするのはいつものことなので…」

あかり「誰が変だー!! 変なのは向日葵のおっぱいだけだろっ!!」

向日葵「それ以上赤座さんの口で下品なことを言わないでくれません?」

あかり「お前が言わせてんだろ!!」

向日葵「そうですわ、むしろ赤座さんが授業中に寝ていたことの方が驚きましたから」

櫻子「櫻子ちゃんっ!?」ガ-ン

あかり「あははは…、いやー、あかりちゃん寝ててもバレないからいいね!!」

櫻子「褒められた気がしないんだけどっ!?」

向日葵「申し訳ございません、赤座さん。櫻子に代わって謝っておきます」

櫻子「い、いいよぉ。こ、こうなったのは櫻子ちゃんのせいでもないんだし仕方ないよぉ」

向日葵「ですが、このままだと赤座さんの内申点が地の底まで下がっていきますわ」

あかり「おぉ!!」

向日葵「…どうしたんですの、急に?」

あかり「いやー、向日葵が私に頭下げてるみたいで良いなーって」

向日葵「貴方はこの非常時に何を考えてますの!!」


ギャギャ-

ナンダトオッパイ ナンデスッテ-


櫻子「なんだかあかりと向日葵ちゃんが喧嘩してるみたいで不気味だよぉ…」

ーーーーー

ーーーーーーーー

ーーーーーーーーーー

向日葵「申し訳ございません。少々取り乱しました…それで、これからどうするおつもりで?」

向日葵「戻るあてがある…とは思えませんし。だからと言ってこのままのなのは私の精神衛生上にもよろしくはないので」

あかり「なんで向日葵のせーしんえーせいじょうと関係してんだよ」

向日葵「赤座さんと喧嘩してるように見えるのもそうですし、赤座さんの櫻子もちょっと…」

あかり「はぁ? なんであかりちゃんと向日葵が喧嘩すんの?」

櫻子「ほ、ほら、今櫻子ちゃんはあかりだからだよ」

あかり「あっ、そっか」

向日葵「とにかくどうするおつもりで?」

櫻子「えぇっとね、櫻子ちゃんとも話したけどこういうのってお話の中によくあるよね」

向日葵「そうですわね」

櫻子「でも、そういうのって階段から落ちるとか雷に当たるとかそういうのばかりだから、戻る前に大怪我しちゃうよね」

あかり「前にみんなで観に行ったやつだと彗星とかもあったよね。あのすげー絵のキレイなやつ!!」

櫻子「うん、だけどそれも彗星なんてわからないし…だから、明日まで待ってみようかなって」

あかり「そうそう、朝起きたら案外夢だったかもしれないし」

向日葵「まぁ、確かに今はそれが1番かもしれませんわね…」

櫻子「だから今日のところはこのままでいようってことになったんだ」

あかり「そういうこと、わかったか、向日葵!!」

向日葵「赤座さんがそれで良いなら、良いのですが…今日はそれぞれの家に帰る予定で?」

櫻子「うっ、そ、それは…あかりじゃ櫻子ちゃんを演じる自信ないよぉ」

あかり「え、自分の家に帰らないの?」

向日葵「事情を知らない撫子さん達が赤座さんが櫻子のように振舞っていたら混乱するでしょう」

あかり「そうかなー、ねーちゃん達バカだから案外気づかなかったり!!」

向日葵「それは貴方だけですわ」

向日葵「思うのですが、何も隠すことはないのでは?」

櫻子「え?」

向日葵「戻ればそれで良いですし、戻らない場合に事情を知ってれば協力してくれるでしょうし」

あかり「おぉ!! 確かに!!」

向日葵「取り敢えず、撫子さんや花子ちゃん、それと赤座さんのお姉さんには事情を説明しても良いかと」

櫻子「でも、信じてくれるかなぁ?」

向日葵「赤座さんのお姉さんはなんとも言えませんが…この赤座さんや櫻子を見れば、知ってる人は信じると思いますわ」

あかり「これも私の人徳のおかげだなっ!!」

向日葵「えぇ、貴方の人徳のなさのおかげですわね」

あかり「よしよし、もっと褒めて良いぞー」

櫻子「褒められてないよっ!?」

大室家


あかり「ただいまー!!」

櫻子「櫻子ちゃん!? 今の櫻子ちゃんはあかりだから!!」

向日葵「説明する前にそんなことしたら混乱するでしょう!?」

あかり「あっ、そうだった」


花子「えぇっと…おかえりだし? あかりお姉さん?」


向日葵「ほら、現に花子ちゃんが混乱してるじゃありませんか」

花子(え? あかりお姉さんってこんなこんな人だっけ? なんだか櫻子みたいだし…)

花子「あ、あのいらっしゃい、ひま姉に…あかりお姉さん?」

向日葵「あのですね、花子ちゃん実を言うとですね」

あかり「はぁ、疲れた。さぁどうぞどうぞ、上がってあかりちゃん」

櫻子「え、えぇっと…でも」

花子「え、え、あかりお姉さん!?」

あかり「ほら、向日葵も早くあがれよ。花子、お茶とお菓子よろしくー…ん?」カタツカマレル

向日葵「人が一生懸命説明しようとしてる時に…櫻子ぉぉぉぉ!!!」ゴンッ

あかり「いたぁっ!?」

櫻子「あかりがぁ!?」ガ-ン

花子「…カオスだし」

数分後

カクカクシカジカデスワ

撫子「…それで私が帰ってきたら玄関でひま子と赤座さんが言い争ってて、花子が櫻子に怯えてたんだ」

向日葵「お見苦しいところをおみせてして申し訳ございません…////」

花子「本当に怖かったし…櫻子が怖く思えたのは初めてだし」ガクガク

あかり「おぉ、この煎餅いいやつじゃんうめー!!」バリバリ

撫子「確かに姿は違うけど櫻子っぽいね…」


櫻子「こんな非常識な話ですけど、し、信じてくれますか…?」

撫子「……」

櫻子「あ、あの撫子お姉さん?」

撫子「…あっ、ごめん普段なら見れない礼儀正しい櫻子に意識が飛んでたよ」

あかり「はっ、私はいつだって礼儀正しいだろ!!」バリバリ ゴックン

向日葵「だったら食べるか話すかどちらかにしなさいな」

撫子「

撫子(…朝の幼児退行した櫻子は別人だったのか。まぁ考えてみりゃそりゃそうだよね)

撫子(中身が変わるだけでこうも変わるものか…朝の櫻子)

撫子「…可愛かったな」ボソ

櫻子「へ、なんか言いました?」

撫子「ん、なんでもないよ。それと赤座あかりさん…」スクッ

櫻子「はい?」


撫子「うちの櫻子が迷惑をかけて申し訳ございませんでした」ドゲザ-


櫻子「えぇぇぇぇぇ!?」

撫子「櫻子に身体を盗られ、あの子が他の人を演じるほど器用にできてるわけありません。絶対に何か学校で迷惑かけられたでしょうから、妹に代わって私が謝罪します」ゲザ-

櫻子「あ、あの頭をあげてください。そんな、迷惑なんてことは…」

あかり「そうだよ、私が迷惑かけるわけないじゃん!!」

向日葵「他人の体で授業中寝てたくせに、寝言は寝て言いなさい」

花子「櫻子最低だし…」

撫子「本当に…誠に申し訳ございません。もはや弁解の余地もありません。踏まれようが文句は言えません」ゲゲザ-

櫻子「わわわわわっ!? わかりましたからもういいですからぁ!?」

撫子「ごめんね。驚かせちゃって…でも何かあったらすぐに言ってよ。遠慮なんかしないで」スタ

櫻子「はい、よろしくお願いします!!」

櫻子「それに迷惑なんて…」チラッ


あかり「なんかねーちゃん、いつもと違って優しくね?」

花子「撫子お姉ちゃんは櫻子以外には基本優しいし」

あかり「はぁ!? そんな差別だよ、さーベーつー!!」

花子「だったら撫子姉ちゃんやひま子に迷惑かけるなし!!」


撫子「あれでもそう言える?」

櫻子「あ、ははは…」

あかり「ちぇっ、あかりちゃんばっかり。本物の大室櫻子は私なんだからね!! もっと姉を敬えー!!」

花子「むしろ偽物の方が良かったし。それに今は遺伝子レベルまで別人だから他人だし」

向日葵「まぁまぁ、落ち着いて。…この後ですが、赤座さんのお姉さんにも説明を…」

撫子「あっ、いいよ。それ私が説明しにいくよ」

向日葵「ですが…」

撫子「ひま子も家のことしないとダメでしょ? それにこれでも一応櫻子の姉だからね」

あかり「そうそう、向日葵は私の部屋でも掃除しとけ」

向日葵「それは自分でやりなさい」

撫子「とにかく、楓ちゃんも待ってるだろうし後は任せて。ここまでありがとう」

向日葵「…はい、では後はお願いします」ペコ

櫻子「向日葵ちゃん、色々とありがとう。すごい助かったよぉ」

向日葵「このくらいなんてことありませんわ。明日、戻ってるといいですね」

櫻子「うん…そうだね」

ーーーー

ーーーーーー

ーーーーーーーーー

赤座家

あかり「よっし、あかりちゃんの家に到着!! インターホン押しちゃっていい?」

櫻子「うん、いいよぉ。多分お姉ちゃんは帰ってると思うから」

撫子「あかりちゃんの家、ご両親はどうしてるの? 今いるのかな?」

櫻子「あっ、そう言えば今日遅くまで出かけるって言ってました」

撫子「じゃあ、お姉さんしかいないのか。両親にはなんて説明したらいいかわからないしそっちの方が都合がいいけど」

ピンボ-ンピンボ-ンピンボ-ンピンボ-ンピンボ-ンピンボ-ンピンボ-ンピンボ-ンピンボ-ンピンボ-ン

あかり「おーい、ただいまー!!」

櫻子「まさかの連打!?」

撫子「こら、迷惑でしょうし止めな」

あかり「あっごめんごめん。友達の家に来るとテンション上がるじゃん!!」

撫子「…状況わかってるの?」ハァ

ガチャ…

あかね「あら、お帰りなさい。あかり、今日は朝から随分と元気ね」ウフフ

あかり「いやー、朝からついつい気分が良くて」

あかね「そう、まるで別人みたいね」フフフ

あかり「そうかな。あはは」

撫子(櫻子の奴、別人だってことバレてるね。これは…)

撫子(赤座さんのお姉さんも明らかに不審がってるし)

あかね「あら、そちらの方々は?」

櫻子「えぇっと…お姉…ちゃん…」

あかね「…!?」ズキュ-ン

あかね(何かしら今のは!? 今この子からあかりの気配を感じたわ)ドキドキ

あかね(あかりの愛おしさをここまで表現してるなんて、まさか…?)ドキドキ


撫子「あの、お話があるんでいいでしょうか?」

カクカクシカジカフムフム

あかね「そう、つまり入れ替わってたということね」

撫子「そうみたいです…おかしいのは気づいてたみたいですが…」

あかね「えぇ、普段のあかりと違うのはすぐにわかったわ。でも、まさか入れ替わりなんて」チラ

あかり「あかりちゃん、このクッキーすごく美味しいよ!! あかりちゃんのお姉ちゃんって料理上手なんだね」

櫻子「えへへ、私も好きなんだぁ。お姉ちゃんが作ったクッキー」


あかね撫子「「はぁ…かわいいわぁ(なぁ)」」

あかねあかね撫子「「ん?」」

撫子「そう言えば櫻子、あんたさっき煎餅食べたでしょ。あまり食べると夕飯たべれなくなるよ」

あかり「えー、いいじゃん。このくらい大丈夫だって。心配性だなー、ねーちゃんは」

撫子「それに人の体なんだし、ちょっとは気にしなさい」

櫻子「だ、大丈夫ですよ。あかりも櫻子ちゃんの体でクッキー食べてるし…」

あかり「あかりちゃん、ありがとうっ!!」ガバッ

櫻子「うわっ!? きゅ、急に抱きついたらびっくりしちゃうよぉ」


撫子「はぁ、ごめんねあかりちゃん。それと、すみません赤座さん」ペコ

あかね「うふふ、私は大丈夫よ。櫻子ちゃん…だったわね。そんなに気に入ったなら今度また作ってあげるわ」

あかり「えっ、本当ですか!! わーいわーい!!」

あかね(はぁ…こっちのあかりもいいわ…)

あかね(あかりには悪いことはわかってる、けどもう少しこのあかりを見ていたいわ)

撫子(こっちの櫻子をもっと見ていたい…だけど、あかりちゃんに悪いし…)

あかね撫子((何か方法が…ん?))

あかね(……)メデアイズ

撫子(……)ウナズク

あかね「ねぇ、あかりに櫻子ちゃん」

櫻子「なぁに、お姉ちゃん?」

あかり「はい、なんですか?」

あかね「あのね、この入れ替わりがいつまで続く変わらない。そうよね」

撫子「でも、明日には戻ってるかもしれない。そこでさっき話したんだけど」

あかり「は? 話してたっけ?」

撫子「とにかく今日はそれぞれの体の家で泊まった方がいいんじゃないかってね」

櫻子「それってあかりが櫻子ちゃんの家に帰るってことでぉ?」

あかり「ってことはここで泊まるのか!! 今日食事当番だったしラッキーじゃん!!」

撫子「…やらなかった分は戻った時まとめてやってもらうけどね」

あかり「えぇー、そんなー…」ガクッ

あかね「明日様子を見てこれからのことをもう一度決めましょう。その時はお互いの両親にも相談してみるのが1番だと思うの」

櫻子「うーん、櫻子ちゃんの家にあかりが行っても大丈夫かなぁ…」

撫子「大丈夫だよ。大したおもてなしもできないけど…歓迎するよ」

櫻子「ありがとうございます。撫子お姉さん!!」ニコォ

撫子「おぉ…(眩しい笑顔…これは癖になるね)」

あかね「うふふ、すっかり仲良しさんみたいね」

櫻子「あ、お姉ちゃん、あかり行ってくるね」

あかね「えぇ、いってらっしゃい。だけど、何かあったらすぐに電話していいのよ」

櫻子「心配性だよぉ、結衣ちゃんの家にだって何度も泊まってるんだからっ!!」

あかね「そうだったわね」

あかね(あかりと離れるのは辛いわ…だけど、今日だけ今日だけはこの天真爛漫な天使のための許して、あかり)

撫子「櫻子、赤座さんに迷惑かけちゃダメだよ」

あかり「大丈夫だって、私が迷惑かけるわけないじゃん、花子じゃあるまいし」

撫子「花子の方が安心できるんだけど…」ハァ

あかね「ふふふ、大丈夫よ心配しないで、今日よろしくね櫻子ちゃん」

あかり「はい、よろしくお願いします!!」

大室家inあかりち赤座家in櫻子が見たかった
後悔はしていない

大室家

撫子「ただいま」

櫻子「お邪魔しまーす」

花子「おかえりだし…えぇっと、櫻子とあかりお姉さんどっちですか?」

櫻子「あかりだよ、花子ちゃん」

撫子「ということで今日はあかりちゃんが櫻子の代わりに家で過ごすことになったから」

櫻子「櫻子ちゃんじゃなくてごめんね、あかりじゃ櫻子ちゃんの代わりになれないしガッカリだと思うけど…」

花子「気にしなくていいし…むしろ櫻子が帰ってきた方ががっかりしたし」

櫻子「それは言い過ぎなんじゃ…」

花子「とにかくあかりお姉さんで良かったし。櫻子がいてもうるさいだけだし」

撫子「あかりちゃんの家にいる櫻子がちょっと心配だけどね。絶対迷惑かけてるだろうし」

櫻子(櫻子ちゃん、散々言われてるよぉ…「

赤座家

あかり「へっくしゅん!!」

あかね「あら、大丈夫、櫻子ちゃん」

あかり「大丈夫大丈夫!!このくらいへっちゃらですよ!!」

あかり「きっとねーちゃんや花子が大室家を支えてた私がいないから、寂しくて噂してただけですって。きっと!!」

あかね「うふふ、そうね」

あかね(このあかりもかわいいぃわ)

撫子「それじゃ、私は夕飯の準備するからあかりちゃんはゆっくりと休んでな」

櫻子「あ、あの…」

撫子「ん?」

櫻子「あかりもお手伝いしてもいいですか? あまり料理は上手じゃないですけど…」

撫子「………あっ、ごめん。まず櫻子の口からは出ない言葉だろうからちょっと意識が飛んでたよ」

櫻子「そこまでっ!?」

撫子「でもあかりちゃんはお客さんみたいなものだし、そんな遠慮しなくてもいいんだよ」

花子「そうだし、あかりお姉ちゃんは休んでてください…。撫子お姉ちゃんと2人で準備しますから」

櫻子「でもあかりは今櫻子ちゃんだから、お客さんじゃなくて姉妹ですよね? ダメ…ですか?」

撫子「…わかった。それじゃ3人で作ろうか」

櫻子「いいんですか?」

撫子「今はあかりちゃんは妹だからね、妹の頼みは断れないよ」

櫻子「ありがとうございます!! あかり、頑張ります!!」

撫子「それじゃ、急いで準備しちゃおうか」

撫子「あかりちゃんは何か食べたいものある?」

櫻子「なんでも大丈夫です。あっ、辛いものはちょっと…」

撫子「だから遠慮しなくてもいいよ。食べたいもの言ってよ」

櫻子「それじゃ、オムライスでも…いいですか?」

撫子「うん、オムライスだね。花子もそれで大丈夫?」

花子「あかりお姉さんが食べたいならそれでいいし」

櫻子「ありがとう、花子ちゃん」ニコッ ナデナデ

花子「べ、別に大したことしてないです////」

花子(この櫻子は反則だし…///)

料理中

櫻子「ふんふふふ~ん」

花子(見た目は櫻子だけど、あかりお姉さんだから別人に感じるし…)

櫻子「うぅ…うぅ…」シクシク  

花子(急に泣き出した!?)

花子「あかりお姉さん、どうしたんですか!?」

櫻子「え、あ、えぇっとね…」タマネギキッテルヨォ  

花子「あっ、玉ねぎ…」

櫻子「えへへ、玉ねぎが目にしみちゃって。涙が出ちゃったよぉ」

花子「変わりましょうか?」

櫻子「え、大丈夫だよぉ!! 今はあかりが花子ちゃんのお姉ちゃんだもん。だから、あかりに任せてっ!!」

花子「そうですか…」

花子(櫻子と一緒で目が離せないのは一緒だけど…)

櫻子「あっ、そうだ花子ちゃん」

花子「はい?なんですか?」

櫻子「そう喋り方だよぉ!!」

花子「え? 」

櫻子「いつも櫻子ちゃんに話すような話し方でもいいよぉ、花子ちゃんさっきから無理してるでしょ?」

花子「無理はしてないですけど、でも櫻子と同じだとあかりお姉さんに失礼ですし」

櫻子「大丈夫だよぉ。それに今はあかりが花子ちゃんのお姉ちゃんなんだからねぇ」

撫子「だってさ、あかりちゃんがこう言ってるからいいんじゃない?」

花子(そういえば撫子姉ちゃんもいつの間に赤座さんからあかりちゃんになってるし…)

花子「わかったし。それじゃこれからは櫻子に話すように喋るし」

櫻子「わぁい、ありがとうっ」ダキ

花子「うわぁっ!? 急に抱きつかないで欲しいし////」

撫子(妹たちが可愛い)

赤座家 夕食中

あかね「はっ!?」

あかり「もぐもぐ…ふぇ、どうしたんですか?」パクパクモグモグ

あかね「いいえ、今あかりの波動を感じて」

あかり「あかりちゃん? え、どこかにいるの?」

あかね「いいえ、なんでもないわ。それよりも、美味しい?」

あかり「すげー美味いですっ!! 羨ましいなぁ、あかりちゃんいつもこんな美味しいの食べてるなんて」ムシャムシャ

あかね「いいえ、今日は櫻子ちゃんが来たから張り切っただけ。気に入ってくれて良かったわ」

あかり「ごっくん…ごちそうさまでした!!」

あかね「お粗末様。それじゃ片付けちゃうから櫻子ちゃんは休んでて」

あかり「いいんですか!! ねーちゃんなら食べたものくらい片付けろーっていつも言うんですよ」

あかり「しかも花子も一緒になって言って来ますし。あかりちゃんのおねーさんみたいな優しいねーちゃんが欲しかったな」

あかね「そんな事言われると照れちゃうわ。でもお姉さんや妹さんは櫻子ちゃんのためを思って言ってると思うわ」

あかり「そうですか?」

あかね「えぇ、大人になった時、何も出来ないんじゃ困っちゃうじゃない。だからね、それは2人の愛情よ、きっと」

あかね(ただ妹にも言われるのはちょっとどうかしら?)

あかり「うーん、そうなのかなぁ?」

あかり「よしっ!! それじゃ、私が片付けします!!」

あかね「そんな、いいのよ」

あかり「大丈夫ですっ!! すごい美味しいご飯も作ってくれましたし、これくらいしないと!!」

あかり「えぇっと、これはどこに片せば…」ミギミテヒダリミテ

あかね「それじゃ2人で片しましょうか。そっちの方が早く終わるわ」

櫻子「はいっ!!」

あかね「そうだ、櫻子ちゃん」

あかり「なんですか?」

あかね「あかりちゃんのおねーさんっていうのは他人行儀だし、せっかく今は姉妹なんだから…」

あかね「いつも家で呼んでるように"ねーちゃん"って呼んだ方がいいんじゃないかしら?」

あかね「ほら、話し方もそんな気を使わず、いつも通りでいいのよ」


あかり「確かにっ!! 」

あかり「それじゃ、ねーちゃん一緒に片付けちゃおうよっ!!」


あかね「ぐはっ!?」バタンッ


あかり「え、なんで!?」

あかね「…だ、大丈夫…よ…ちょ、ちょっと…目眩がした…だけ…だか、ら」

あかね(ねーちゃん呼びで砕けた話し方のあかり…ちょっと心臓に悪かったわ…がくっ)

あかり「ねーちゃああああああん!?」

大室家

櫻子「はぁ、気持ち良かったぁ」ホカホカ

花子「いいお湯だったし」ホカホカ

撫子「おかえり、お風呂どうだった?」

櫻子「えへへ、花子ちゃんと色々とお話しできて良かったです。櫻子ちゃんのこととか」

花子「ちょ、あかりお姉さん、それは言わないでほしいし////」

櫻子「あっ、ごめん。えへへ」

花子「まったくだっし。あかりお姉さんだから話したのに////」

撫子「へー…」

撫子(何があったかわからないけど、結構距離は縮まったみたいだね)

櫻子「あっ、そうだ!?」

撫子「どうしたの、急に?」

櫻子「今日宿題が出てたの忘れてたんですよぉ。やらないと櫻子ちゃんに悪いですもんね」

撫子「いや、悪くはないと…」

櫻子「今すぐやれば9時には終わるよね? よぉし、頑張らないと!!」


撫子「…あかりちゃんは櫻子の代わりに宿題してるけど…櫻子はしてると思う?」

花子「絶対に忘れてると思うし」

櫻子「仕方ない。後で電話しておこうか…」ハァ

赤座家 9時近く

あかり「お、終わったぁ…」グッタリ

あかね「お疲れ様、頑張ったわね」

あかり「ちくしょー、撫子ねーちゃんめぇ…まさか宿題をするように電話してくるなんて…」

あかり「そりゃ、あかりちゃんには迷惑かけられないけどさ、何も電話してこなくても…ふぁぁ…」

あかね「あら、もうこんな時間ね」

あかり「こんな時間ってまだ9時、じゃ…」ウトウト

あかね「あかりは普段から9時ごろには寝ちゃうから、きっとあかりの体が眠くなっちゃったのね」

あかり「そ、そんなぁ…見たいテレビと…あったの、にぃ…ぐぅ…」ウトウト コクン

あかね「無理しちゃダメよ。ってもう寝ちゃったみたいね」

あかね「ふふふふふふふ、仕方ないわね仕方ないことよ。あかりをベッドまで運んだらたまたま私も眠くなったたまたまあかりのベッドでたまたま一緒に寝ただけだから」ヨイショ

あかり「ぐぅーぐぅー」

あかね「今日は色々といい日だったわ珍しいあかりも見れて、言いくるめ…色々わからないことがあるからって一緒にお風呂に入れたし」

あかね「状況が状況だから楽しんじゃダメだけど、今日くらいいいわよね?」

あかね「おやすみ、櫻子ちゃん」

大室家 撫子部屋

コンコン

撫子「ん、どうぞ」

櫻子「ごめんなさい、こんな時間に」

撫子「こんな時間って…まだ9時ちょっと過ぎたくらいで遅くはないよ」

櫻子「あかりはいつも9時には寝ちゃうから、それで今日は全然眠くなくて…」

撫子「今は櫻子の体だから、きっと眠くならないんだよ。あの子結構遅くまで起きてるから
その癖、朝は起きるの遅くてひま子にも迷惑かけてるけど」

櫻子「ははは…。でこんな時間まで起きないから何をすればいいかわからなくて」

撫子「花子は寝ちゃったし、それでここに来たんだ。いいよ」

櫻子「いいんですかぁ!!」

撫子「もちろん。あかりちゃんだって話したくて来たんでしょ?」

櫻子「はい。まだ撫子お姉さんときちんと話してないことを思い出して」

撫子「私もだよ。あかりちゃんのこと、色々と知りたいし、おいで」

櫻子「うんっ!!」

ーーーー

ーーーーーー

ーーーーーーーー

櫻子「すぅーすぅー…」

撫子「寝ちゃったか…。ふぅ、ごらく部とか櫻子のこととか本当に楽しそうに話して…」

撫子「なんだか、昔の櫻子を思い出して懐かしかったかな…」

撫子「部屋まで運ぶのもあれだし…ここでもいいよね」ナデナテ

櫻子「…えへへへぇ」

撫子「おやすみ、あかりちゃん」

翌日

櫻子「うわっ!?」トガッ

撫子「いたっ!?」ケラレル

櫻子「へ? なんでねーちゃんがここにいるの? あれ、私昨日はあかりちゃんの家にいたよね? なんか寝てる間誰かに抱きつかれてる気がしたけど…」

撫子「その反応…櫻子だね」

櫻子「はぁ、当たり前じゃん!! どこからどう見ても…って」

櫻子「戻ってる!?」

撫子「はぁ…戻っちゃったね」

櫻子「ため息ついた!? 酷くねっ!?」

撫子「いいから、花子にも報告してきな。花子も櫻子のこと待ってたから」

櫻子「え、ははぁーん、花子のやつ、私がいなくてさみしくなったかー、可愛いいやつめ…よぉーし!!」ドタドタ

バタ-ン
ハナコ,サクラコサマガモドッタゾ-
モドッテコナクテイイシ,アカリオネエサンガヨカッタシ
ヒドツ!?

撫子「はぁ…戻った瞬間騒動しい…」

数ヶ月後

向日葵「楓、それではいってきますね。ってあら?」

櫻子「…おはよう」

向日葵「……櫻子がこの時間に迎えに来てるということは…赤座さんですわね」

櫻子「うん。今日はあかりだよぉ」

あの騒動の後戻った2人は数日後また入れ替わっておりました

それからというもの、何日かおきに入れ替わったりして

慌ただしい日々を送る2人…

向日葵「本当になんなんでしょうね? まさか彗星が落ちてくるってことはないですわよね」

櫻子「それはないと思うよぉ」

向日葵「今朝はどうでしたの?」

櫻子「今日は櫻子ちゃんだったけど撫子お姉ちゃんや花子ちゃんが協力してくれて助かったよぉ」


最も当事者たちが楽しんでいるような気がして

危機感が全く感じられない日々が続いていますが

向日葵「急ぎましょう。赤座さん、早く櫻子を迎えに行かないと」

向日葵「あかねさんは櫻子に甘いですから遅刻してしまいますわよ!!」タタタタッ

櫻子「うぇっ!? ちょ、ちょっと待ってよぉ!?」タタタッ

櫻子「向日葵ちゃああああん!?」


まぁ、日々変わる2人を観察するには面白いですし

私もこんな日々を楽しんでいますので、人のことは言えませんが。


おわり

最後の方力尽きて駆け足になった
とりあえず終わり

スレ残ってるのでこっそりとおまけ投下する

赤座家 夜

あかり「それで京子ちゃんがね…」

あかね「そう、それは楽しそうね」

あかり「うん!! あかりも驚いたけどすごく楽しかったよぉ。ふぁぁ…」アクビ

あかね「あら、もう9時すぎてたのね。あかりの話に夢中で気づかなかったわ」トケイミル

あかり「うん、あかりも。…なんだか、最近9時前にあまり眠くならなくなってるような気がするなぁ」

あかね(櫻子ちゃん、あかりの体で夜更かししようと頑張ってるものね…頑張っても9時半には寝ちゃうけれど)

あかね「それじゃ、おやすみ。あかり」

あかり「うん、お休み!! お姉ちゃん」

バタン タタタタタタッ

あかね「うふふ、今日もあかりは可愛かったわぁ。やっぱりあかりは天使ね。明日は…どっちの天使かしら。ふふふ…」

あかね「はぁ…最近色んなあかりが見れて幸せすぎて辛いわ」

翌日

赤座母「あら、今日はあかり起きるの遅いわね? あかね、あかりのこと起こしてきてくれない」

あかね「っ!? えぇ任せて、ちょっと見てくるわ!!」タタタタッ

赤座母「ありがとう、ってもういないわ。別にそんな急いで行かなくとも…」

赤座母「それにしてもあかりが変ねぇ。あの子がこの時間になっても起きないなんて」

あかね「この時間になっても起きないとなると…、ただお寝坊さんなだけかもしれないけれど…」

あかね「うふふふ…あかり、入るわよ」

ガチャ


あかり「ぐー…がー…ぐー…むにゃむにゃ」バクスイチュウ



あかね「…………」ケイタイトリダス

あかね「…………」カメラキドウ



パシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャ

あかね(毛布を蹴っ飛ばし、ちょっとお腹を出して、涎を垂らしながら気持ちよさそうに寝てるあかり…)パシャパシャパシャパシャパシャパシャ

あかね(この姿を写真に収めなかったらそれこそ罪よ!!)パシャパシャパシャパシャパシャパシャ

あかね(朝からこんな可愛らしい姿を拝めるなんて!! 今日は大安だったかしら!!)パシャパシャパシャパシャパシャパシャ

あかね(あぁん、もうダメ!! 可愛らしすぎるあかりあかりいいいいいいいい!!)パシャパシャパシャパシャパシャパシャ


あかり「ぐー…へへーん…おっぱい大きくなったぞー…」ムニャムニャ




赤座母「あの子達…降りてこないわねぇ?」

大室家 夜


TV〈ッテナンデヤネ-ン


櫻子「あははははっ!! はー…おかしいっ!!」オナカオサエ  
撫子「こら、いつまでもテレビ見てないで、早く寝な」

櫻子「はー? 別いいじゃん、ねーちゃんに迷惑かけてないし」

撫子「迷惑かけてるよ。あんた、朝起きれなくてひま子や花子にも迷惑かけてるでしょ」

櫻子「はいはい、わかったわかった。これ見たらすぐ寝るって。今いいところだからさ、あはははは」バンバン ツクエタタク

撫子「はぁ、明日起きれなくても知らないよ」

櫻子「だいじょーぶだいじょーぶっ!!」

翌日

ガチャ

撫子「おはよう、花子…と櫻子?」

櫻子「ふあぁ…おは…よ、うござい…ま…す…」ウトウト

花子「あかりお姉ちゃん、しっかりするし今にも倒れそうなほどフラフラしてるし」サクラコササエル

櫻子「だいじょう…ぶだよぉ…ふぁぁ…」ユックリトマエノメリニナル

花子「全然大丈夫に見えないし!? 椅子に座ろう、あかりお姉ちゃん」

櫻子「はぁい…」


撫子「なるほど、中身はあかりちゃんだね。そりゃ昨日あんな時間まで起きてて起きれるわけないと思ったけど」

花子「はい、水。あかりお姉ちゃん、しっかり飲んで」

櫻子「ごくごく…うん、ありがとぉ…お姉ちゃん」ウトウト

花子「まだ寝ぼけてるし…」

櫻子「…でも変だなぁ…あかり昨日は9時半までには寝たはずなのに…こんな…眠い…な…ん…て…すぅ…」

花子「ちょ、寝ないで起きないと遅刻するし!!」ユサユサ


撫子「規則正しい子だから、精神は普段通りの時間には起きたんだね…櫻子の体だから睡魔には勝てないみたいだけど」

花子「こうなったのも昨日も遅くまで起きてた櫻子のせいだし!!」ユサユサ

撫子「はぁ…あかりちゃんは夜更かししてないからすごく不憫に感じるね」

花子「まったくだし。今度から櫻子夜更かし禁止だし」

撫子「そうだね、気絶させてでも寝させないと罪悪感で押しつぶされそうだよ」



あかり「ぶえっくしょん!! へ、朝?」

更新されてるやんけ
言い回しとか終わった後のおまけとか黒子が妹の奴の人がかな?

>>68
こっそり上げてたのにまたバレた
そうです、前にとあるSSを書きました。今回のおまけも長くない予定

通学路

櫻子「ふあぁ‥なんだか眠いよぉ」メコスリ

向日葵「赤座さん、大丈夫ですの?」

櫻子「う、うん。朝よりはだいぶ目が覚めたよぉ」

あかり「あかりちゃんは向日葵と同じで朝が弱いねっ!! 私なんてスッキリだよ!!」

向日葵「櫻子が夜更かししたのが原因でしょう。それに、スッキリしてるのは赤座さんの規則正しい生活のおかげですのよ!!」ガミガミ

あかり「あーもう、向日葵は朝からうるさいなー。うるさいのはおっぱいだけにしてよっ!!」

向日葵「なんですって!! 第一、おっぱいがうるさいってどういうことですの!!」

あかり「体育とかの時ボインボインうるさいだろっ!!」

櫻子「朝から喧嘩はダメだよぉ」アタフタ

「おーっす、あかりー!!」

「おはよう、あかり」

「おはよう。って、あかりちゃんと向日葵ちゃんが喧嘩してるの慣れないなぁ」

櫻子「あっ、京子ちゃん、結衣ちゃん、ちなつちゃん」

京子「おっ、さくっちゃんが反応したってことは、おっぱいちゃんと痴話喧嘩してるあかりがさくっちゃんかー」

ちなつ「確認しなくても遠目で3人が見えてたんですしわかってたじゃないですか」

京子「わかってないなー、ちなちゅはー。こういうことを確認するのが大切なんだって」

結衣「どういうことだよ」

京子「それにしても驚いたよねー。ごらく部でやたらあかりのテンションが高くて、いつもより落ち着くがなくて存在感があって」

櫻子「ねぇ、いつもより存在感があってってどういうことぉ!?」カビ-ン

京子「そんで綾乃がちっぱいちゃんがいつもと違って、プリンも食べないし、そそくさと仕事するし何か様子がおかしいって生徒会の面々がごらく部に来て、ごらく部ではあかりとおっぱいちゃんが言い争い始めるしで、問い詰めたら入れ替わってたなんて」

結衣「なんで説明口調なんだよ」

京子「細かいことは気にしない、気にしない」

櫻子「ごめんね、みんなにも話すつもりだったんだけど…」

結衣「仕方ないよ。私だってこんなことあったら躊躇うだろうし」

ちなつ「でも何が原因なんでしょうね。方法さえわかれば私も結衣先輩と…ぐへへ」

結衣「ち、ちなつちゃん?」

京子「えー、ちなちゅは入れ替わるなら私とだろー。そんで、ミラクるんのコスプレを」

ちなつ「え、嫌ですよ」シレッ

京子「シレッと返された!? あかりー、振られた私を慰めてくれぇい」ダキ

櫻子「えぇっと、よしよし京子ちゃん」ナデナデ

京子「うーん、なんだかいつものあかりと違って胸が少し硬く感じるよぉ」

櫻子「うえぇ!?///// もぉう、京子ちゃんからかわないでよぉ!!」プンプン

コノ-オッパイマジンメ-!! コノオッパイキンシ!!
ボイ-ン!!
ナッナニシマスノッ!!
ゴスッ
ゲフッ!?

ちなつ「あっ、痴話喧嘩終わったみたい」

櫻子「ねぇ!? 今のあかりの体すごい音しなかった!?」タタタ ジブンノカラダニカケヨル

向日葵「はっ、赤座さん!? つ、つい!? で、ですがて、手加減はしましたので、えぇっと、その…」

結衣(見事な腹パンだったな…)

京子「おーす、おはよう」

向日葵「あっ、おはようございます。朝からお見苦しい場面を見せてしまい申し訳ございません」

京子「いいっていいって、結構面白いし」

結衣「いや、面白がるなよ」

あかり「このぉ…おっぱい魔人めぇー」タチアガリ

櫻子「櫻子ちゃん、大丈夫?」

あかり「あっ、そうだあかりちゃん!!」ヒラメイタ

櫻子「な、なに!?」

あかり「お団子バズーカの方法教えてっ!!」

櫻子「出来ないよ!?」

向日葵「まったく、なにを言っておりますか」ハァ

結衣「なんだか昔のあかりを見てるみたいだね」

ちなつ「昔のあかりちゃんってこんなんだったんですか?」

結衣「うん。元気一杯って感じがそっくりだよ」

京子「そうそう、あの頃の結衣も元気一杯な悪ガキだったよねー」

結衣「なっ、そのことは今はいいだろう!?」

ちなつ「えー、私もまた結衣先輩の昔のこと聞きたいです!!」

向日葵「船見先輩、そんなに今と違うんですの?」

京子「そうそう今はクールぶってるけどあの頃は…」

結衣「や、やめろって!?////」

キ-ンコ-ンカ-ンコ-ン


京子「やばっ!? 急がないと、みんないくぞー!!」

ちなつ「ちょ、待ってくださいよー!!」

結衣「ほら、あかりや古谷さんに大室さんも急がないと」

向日葵「ちょ、急ぎますわよ!!」

あかり「あっ、ちょ待てー!!」

櫻子「わぁん、みんな待ってよぉー!!」

もうちょっと続ける予定

お昼

あかり「はー、やっとお昼だー!! 午前も疲れたーっと」

向日葵「人の体でほとんど寝ていたくせになにを言いますか」

あかり「はぁ? 体育の時間は起きてたじゃん!!」

向日葵「バスケの授業でどうやって寝るというんですか!!」

ちなつ「でもよくそんなに寝れるよね。あれ? あかりちゃんはいつも寝てる櫻子ちゃんだけど授業中とか眠くならないの?」

櫻子「うーん、朝は辛かったけどぉ。でも寝ちゃったら櫻子ちゃんに迷惑かけちゃうから」

あかり「うっ!? その眼差しが辛いっ!?」

向日葵「だったら櫻子も努力なさい」

櫻子「だ、大丈夫だよぉ。櫻子ちゃんも一緒に頑張ろう!!」

あかり「おぉ、あかりちゃん優しいっ。よしっ…次入れ替わってから頑張る!!」

櫻子「今日からじゃないの!?」

あかり「おっ、今日のお昼は磯辺揚げじゃん、ラッキー」

櫻子「櫻子ちゃん、磯辺揚げ大好きだもんね」

あかり「うんっ!! よーし、わーい、あかり磯辺揚げ大好きー…どう似てた? あかりちゃんの真似?」

ちなつ「え? うーん、似てたんじゃない?」

櫻子「うぇー!? あかりってこんな感じなの!?」

あかり「よーし、あかりちゃんの真似も出来たことで、いっただきまーす!!」イソベアゲパク

あかり「うまいっ!!」

向日葵「ちょっとは落ち着きなさい」

櫻子「あっ!?」

あかり「ん、どうしたのあかりちゃん」

櫻子「それが箸がなくて忘れちゃったみたいなんだ…」ドヨ-ン

あかえい「ふふふふっ、そんなあかりちゃんに…はいっ、割り箸!!」

櫻子「あっ、櫻子ちゃんありがとぉ」

あかり「いいっていいって…これくらい気にしないで、いつも助けてもらってるんだしさ、恩返しできたよ」


ちなつ「誰も突っ込まないけど、あの割り箸ってそもそもあかりちゃんのじゃないの」

向日葵「割り箸を忘れたのも前日に準備しなかった櫻子のせいですし…」

ちなつ「まっ、当人達がいいなら私は別にいいけど」

生徒会

ガラガラ

向日葵櫻子「「お疲れ様です」」

綾乃「お疲れ様、古谷さん、大室さん」

向日葵「あっ、杉浦先輩。本日の櫻子は櫻子ではなく」

櫻子「今日は赤座あかりです。よろしくお願いします」ペコリ

綾乃「あぁ、今日はそうだったのね。…でも別に赤座さんが生徒会に出る必要はないのよ? 生徒会じゃないんだし…」

櫻子「うぅ…そうですよね。あかりなんていても」ズ-ン

綾乃「そんな邪魔とかじゃなくて、その、生徒会も大変だから、無理に出る必要はないってことで」アタフタ

櫻子「大丈夫ですよぉ。今はあかりが櫻子ちゃんだからいつも櫻子ちゃんがやってることをやりたいなぁって」

向日葵「その櫻子はごらく部に行ってしまいましたが…」

櫻子「いいんだよぉ。あかりがそういうのも交代しようってお願いしたから」

綾乃「いいのかしら? 手伝わせちゃって」

千歳「綾乃ちゃんも素直やないなぁ。ええんやない? 赤座さんもやる気みたいやし。」

向日葵「私からもお願いします。サポートはしますので」

櫻子「お、お願いします!!」

綾乃「わかった。それじゃ、こちらこそよろしくね。赤座さん」

櫻子「はい、頑張ります!!」

ーーーーー

ーーーーーーー

櫻子「向日葵ちゃん、ここってどうやるの?」

向日葵「あぁ、ここはですね…こう」カキカキ


千歳「珍しい光景やなぁ、いつもの大室さん素直じゃないから」

綾乃「そうね。知っていても慣れないわね」

千歳「体が入れ替わるなんて不思議なこともあるんやね。はっ!?」スチャ

妄想中

向日葵「赤座さん…私はもう…」

櫻子「だめだよぉ…あかりは櫻子ちゃんじゃないもん」

向日葵「わかっております。でも、もう我慢できないんです」

櫻子「ひ…向日葵ちゃん」

向日葵「普段とは違う笑い方、その眼差し…赤座さ…いいえ、櫻子ぉ…」

千歳「これも、ええわぁ…」ドクドク

バタン

綾乃「ちょ、千歳っ!?」

櫻子「ティッシュテイッシュ!?」

向日葵「赤座さん落ち着いて!?」


ドタバタドタバタ


綾乃「あぁもう、みんな落ち着かないと罰金バッキンガムなんだからね!!」

ごらく部

京子「ふんふふふーん。ん、っと読み終わった、ミラクるん最新刊!!」

あかり「え、最新刊出てたんですか!!」

京子「おっ、さくっちゃんも知ってるんだ、良かったら読む?」

あかり「ありがとうございます!! いやー、結構前に花子が見てて、気にはなってたんですよね」

京子「あっ、だったら全巻今度持ってこようか?」

櫻子「いいんですかっ!!」

京子「もちのろん!! 同士が増えるのは嬉しいからね!!」スッ テサシダス

あかり「いぇい!!」ガシッ アクシュ

ワ-ワ-キャ-キャ-ミラクルンガサ-マジデ-


結衣(大室さんが入ってるあかりを見てるとやっぱり昔のあかりを思い出す

結衣(あの頃の京子はおとなしかったからともかく、今はまるで京子が2人いるみたいだ…)

ちなつ「結衣先輩どうしたんですか? 難しい顔して」

結衣「なんでもないよ。この生活が続くと気疲れしそうだなって」

ちなつ「わかりますよ、まるで京子先輩が2人いるみたいですもんね」

結衣「あ、ちなつちゃんもわかる? 実を言うと私も同じこと考えてて…」

ちなつ「え!? ってことはチーナと結衣先輩は以心伝心で一心同体!? それってそれって/////」

ちなつ「あぁぁう///// 結衣せんぱぁぁい/////」ゴロゴロゴロゴロ


結衣「あれもしかしてまともなの私だけ?」

とある日 大室家

花子「……」モグモグ

櫻子「……」ニコニコ

花子「……あかりお姉ちゃん、そんなに見られるとおやつ食べにくいし」

櫻子「えへへぇ、妹と一緒に食べると美味しいなって思ってたんだよぉ」

花子「別に味は変わらないし」モグモグ

櫻子「そんなことないよぉ。ほら、あかりに妹いなかったからぁ」

花子「ふーん…なんかよくわからないし」モグモグ

櫻子「あっ、そうだ。はい、アーン」フォ-クサシダス

花子「なっ、べ、別にいいし////」

櫻子「遠慮しなくていいよぉ。こうして貰うと美味しくなるってお姉ちゃんが言ってたんだぁ」

花子「あ、あーん…//////」

花子「……/////」モグモグ

櫻子「どぉう?」

花子「美味しいし////」

櫻子「えへへぇ、良かったぁ」

花子(もう、この櫻子反則だし////)

花子「つ、次は花子があかりお姉ちゃんにやってあげるし////」

櫻子「でも花子ちゃんのが減っちゃうよ?」

花子「お、お返しだから大丈夫だし、は、はいあ、アーンするし////」

櫻子「ありがとう、花子ちゃん」ア-ン



撫子「最近、妹たちが可愛い」

とある喫茶店 姉会議

撫子「ってことが前にあったんですよね」

あかね「うふふ、頑張ってお姉ちゃんしてるあかり、ぜひ見て見たかったわぁ」

撫子「一応、写真を撮りましたけど…見ますか?」ケイタイサシダス

あかね「あら、ありがとう大室さん。…はぁ、いい写真だわ、照れてる花子ちゃんも可愛いわね」ウットリ

撫子「姿は花子と櫻子ですけどね」

あかね「いいえ、私にはわかるわ。この笑顔があかりものだって。後で送って貰ってもいいかしら?」

撫子「いいですよ。それより櫻子は迷惑かけてませんか?」

あかね「迷惑なんてとんでもないわ。色々と手伝ってくれようとはしてるわよ」

撫子「人の家で手伝うだけじゃなくて、自分の家でも手伝ってくれればいいものを」ハァ

あかり「うふふ、お姉さんや妹さんの前だと素直になるのが恥ずかしいんじゃないかしらね、きっとそう思うわ」

撫子「そうですか。まぁ、迷惑かけてないみたいなら良かったです」

あかね「いつまでこの入れ替わりの日々が続くかわからないけど色んなあかりが見れて眼福ね」

撫子「そうですね。素直な櫻子…なんていうかすごくいいです」

あかね「そうでしょ。妹っていいわね」

撫子「そうですね」

ウフフフフフフフフ



京子(たまたま来てたらヤバイ話聞いちゃった…)ウシロセキミヲカクス

赤座家 お泊まり会

向日葵「お邪魔します」

あかね「いらっしゃい、向日葵ちゃん。櫻子ちゃんならあかりの部屋にいるわよ」

向日葵「ありがとうございます、あかねさん。本日はよろしくお願いします」

あかね「うふふ、自分の家だと思ってゆっくりしていってね」

バタバタバタ

あかり「あれ、もう向日葵来てたの? ふふーん、よーし、この家に入りたければ入れてください、櫻子様って言うんだな!!」

向日葵「赤座さんの家でよくそんな我が物顔で言えますわね」

あかね「それが櫻子ちゃんのいいところよ。それと、ごめんなさい。向日葵ちゃんを家に上げるのもう私が許可出しちゃったの」

あかり「そうなの? んじゃ仕方ない、上がっていいよー」

向日葵「ですからあなたの家ではないでしょ」

あかりの部屋

向日葵「今更だけど本人が不在なのに、赤座さんの家でお泊まり会なんていいんのかしら?」

あかり「あかりちゃんもあかねねーちゃんも良いって言ってたじゃん、だから問題ないって」

向日葵「だと良いんですが」

あかり「第一、あかりちゃんがいないのだって花子のせいだ!!」

向日葵「あれは花子ちゃんのせいっていうのかしら?」

ーーーー

ーーーーーー

ちょっと前 放課後

あかり「んじゃ今日はあかりちゃんに集合ね」

櫻子「うん、わかったよぉ。櫻子ちゃんの姿で家に帰る楽しみだよぉ」

ちなつ「はぁ、私も行きたかったなぁ。もうちょっと早く言ってくれれば」

向日葵「家族で外食の予定なら仕方ないですわ。それに突発的すぎますの」

あかり「ごめんごめん、急に思いついて」

櫻子「ちなつちゃん、また今度ね」


花子「あっ、あかりお姉ちゃんやっと来たし」

向日葵「あら、花子ちゃん」

花子「ひま姉、こんにちは」

あかり「おっ、もしかして櫻子様の出迎え? おぉ、感心感心」

花子「あかりお姉ちゃん」タタタ

あかり「って無視かよっ!?」

櫻子「どうしたの、花子ちゃん?」

花子「どうしたのって、今日一緒に出かけに行くって約束だから、迎えに来たんだし」

櫻子「あ、あれ、そ、そうだっけぇ!?」

花子「次入れ替わったら行くって言ったたし、朝も確認したし」

櫻子「えぇっとぉ、朝ぼーっとしてて」


向日葵「あなた、また夜更かしを」

あかり「向日葵には関係ないだろ!!」

櫻子「ごめんね、忘れてて。それじゃ行こうか」

ちなつ「あれ、それじゃあかりちゃんお泊まり会どうすんの?」

櫻子「え、あっ!? えぇっと、ごめん櫻子ちゃん。花子ちゃんとの約束が先だからあかりも今日はちょっと行けないよぉ」

あかり「えぇー、別いいじゃん花子との約束なんて」

花子「よくないし」

櫻子「だから、今日は向日葵ちゃんと櫻子ちゃんでお泊まり会でもいいかなぁ。お姉ちゃんには私からも電話しておくから」

ーーーーーー

ーーーー

向日葵「ってことがありましたものね」

あかり「あーあー、まさかいつも通り向日葵と2人っきりになるなんて」

向日葵「それはこっちのセリフですわ」

あかり「よーし、こうなったら今日はとことん遊ぶぞー!!」


向日葵(この入れ替わりに日々はもうしばらく続きそうです
明日、起きたらあかりさんに戻っているのか、それとも櫻子のままなのか)

向日葵(それを楽しむのも、いいかもしれませんわね)


おまけ 完

おまけも終わり
これ以上は書かない予定。また何か書いたらよろしくお願いします

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