瑞鶴「提督……さん?」提督さん「This way」 (19)

  ボスS勝利

瑞鶴「あー終わったー」

提督「皆お疲れ様、さぁ帰投しようか」

長門「周囲に敵影はあるか?」

赤城「敵影は見当たりません」ショウハ

提督「よし!それじゃあ鎮守府に帰投するぞ、皆プカプカ丸に乗り込めー」

瑞鶴「はーいってあれ?」

長門「ん?どうした?」

瑞鶴「待って……何か飛ばしてた艦載機から何かって、え?落とされた?」

大井「落とされたって、敵?」

瑞鶴「六時の方向って後ろ!?」

赤城「……敵影確認!このタイミングで来るなんて」

長門「くそっ、全員戦闘準備!」

提督「燃料も弾薬もほとんど無い!牽制と回避を第一に!海域の離脱を優先!」

艦娘達「了解!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1504265505

瑞鶴「敵艦確認!って嘘!」

長門「どうした!」

瑞鶴「敵影六!ル級タ級ヲ級ヌ級イ級レ級各一隻!」

長月「レ級だと!?何でこんな所に!」

比叡「ヒエー!?」

長門「ちぃっ、これは厳しいか……」

提督「くそっ皆!」

大淀「ダメです提督!顔を出したら危ないです!」

瑞鶴「全機発艦!」バシュシュシュ

赤城「行きます!」バシュシュシュ

長月「くっ完全に数で負けてるぞ!対空射撃!」ドドン

大井「こんな事なら魚雷よりもそっちを積んどけば良かったわ!」

長門「対空射撃が可能なのは長月だけか……くそっ」

長月「やはり焼け石に水か、来るぞ!」

ドドォォン!

レ級「ンー?何ダ?手応エガナイナ?」

ル級「消耗シテイルノデショウ」

レ級「ツマランナ、マァイイトットト終ワラセルゾ」

ヲ級「ヲッ」

イ級「イー」

ヌ級「イヤ普通ニ喋リマショウヨ二人トモ」

タ級「ハーイソンジャ砲撃イキマショ」

レ級「イヤソノ前ニ」

―――――

長門「くっ無事か皆!」

瑞鶴「なんとかね」ショウハ

赤城「すみません」チュウハ

比叡「危なかったです」ショウハ

大井「酸素魚雷!行って!」ショウハ

長月「……向こうも来たぞ!魚雷だ!」ショウハ

長門「くっしまっ」ドゴン

瑞鶴「長門さん!」

長門「大丈夫だ、まだやれるさ」ショウハ

提督「皆!くそっくそっ俺は……俺は……こんな時に何も出来ないのか!」

大淀「提督!」

レ級「イクゾ!艦娘共!」ドドォン

瑞鶴「きゃっ」タイハ

提督「瑞鶴!くそっくそっ」

大淀「提督!落ち着いて下さい!」

長門「くっ誰か瑞鶴の援護に!」ドゴォン

長月「こっちは無理だ!」ドドン

大井「もう!消耗してなければこんな奴等に」ドドン

赤城「お役に立てなくてすみません、せめて艦載機を飛ばせれば……」

比叡「手一杯ですー!ヒエー!」ドゴォン

瑞鶴「私は大丈夫!皆は敵に集中して!」

長門「無理をするな!前だ!瑞鶴」

瑞鶴「えっ?」

レ級「マズハ一体カ」ガシャン

瑞鶴「しまっ」

提督「瑞鶴ー!」

大淀「ダメです提督!船から出ては!」

提督(そんな……瑞鶴が……もう……何もいらない、彼女達が、瑞鶴が無事ならもう他に何も……だから……今だけでいいから……俺に……)

提督「俺のありったけを……皆を護る為に……」ズズズ

グォォォォ?

大淀「えっ?」

ダンッ

レ級「沈メ」ニィ

瑞鶴(あっもう……終わった……ごめんなさい提督さん)グッ

レ級「艦娘!」ドゴォン

ドガァァァン

レ級「……何?」

長月「あれは……?」

長門「バカな……」

ヲ級「ヲ?」

ゴゴゴゴゴ

瑞鶴(……あれ?衝撃も……痛みも無い?全部吹っ飛んだ?)ソー

????「……」シュゥゥゥ

瑞鶴(え?誰?スゴい身体と髪の毛長い!で白い軍服……あれ?あの軍服提督さんの、でもえっ?まさか……)

瑞鶴「提督……さん?」

提督さん「This way」ゴゴゴゴゴ

瑞鶴「えっ?えっ?本物?えっ?」

提督さん「細かい事は後だ……まずは」ゴゴゴゴゴ

レ級「……何ダ?オ前……」ツゥー

提督さん「コイツらをぶっ飛ばす」ゴゴゴゴゴ

レ級「アァ?誰ガ……」ギリッ

提督さん「……」ゴゴゴゴゴ

レ級「誰ヲブッ飛バスッテ?」ガシャン

コツゼン

レ級「!消エタ?」

提督さん「This way」

レ級「!ウシロ!?」バッ

提督さん「これ以上彼女達を傷付けたくない……」ゴゴゴゴゴ

レ級「クッ(ヤバイ……コイツハヤバイ……私ノ本能ガ逃ゲロト言ッテヤガル……ガ)」ダラダラ

提督さん「お前達もだ俺がまとめて相手をしてやる」ゴゴゴゴゴ

タ級「マトメテ?」

ル級「ズイブンナ自信ネ」

ヌ級「6対1ナノニ」

ヲ級「……ヲッ……」ゾワァ

イ級「イー」ショボリ

レ級「普通ナラココデ逃ゲ出セルンダロウケド、ソウモイカナイノガ私ラノ辛イトコロダナァ」ギリィ

提督さん「さぁ始めるぞ」ゴゴゴゴゴ

ル級「クラエ!」ドゴォン

提督さん「遅い」ゴゴゴゴゴ

ル級「エッ?イツノマニソコニ!」

提督さん「First comes Rock」グググッ

レ級「避ケロル級!」ゾクッ

ル級「エ?」

提督さん「じゃんけんパー!」ボッ

ル級「ナn」パァン

ボファァ!

タ級「クッ……ナンダイマノハ!エ?ル級?エ?キエタ?」

提督さん「あと五人」ゴゴゴゴゴ

ヌ級「チョッ」

提督さん「First comes Rock!じゃんけん」グググ

レ級「チィッ」ドゴォン

提督さん「チー!ん?」ガッ

ヌ級(レ級サンノ砲撃デ逸レテ)

ザブァァァン!

瑞鶴「嘘……海が……割れた?」

提督さん「……あそこから当てたのか」ゴゴゴゴゴ

レ級「腕ニ直撃ダッタロウガ……少シハ痛ガレヨ化ケ物……」

提督さん「……」ゴゴゴゴゴ

レ級「来ルカ!」ジャキッ

提督さん「普通に蹴る!」ボッ

ヌ級「グハッ」ボッキラン

タ級「ヌ級!」

レ級「クッ下ガレ!タ級!オ前ノ相手ハ私ダ化ケ物!」バシュシュドゴォン

提督さん「ふん!」バゴゴゴゴ

レ級「全部叩キ落トシヤガッタ……化ケ物スギルダロ……!ヨセタ級!」

タ級「ウシロガガラアキダ!」ドゴォン

提督さん「……」シュゥゥゥ

タ級「……」

提督さん「First comes Rock」グググ

タ級「……テヘッ」ニコッ

提督さん「じゃんけんグー!」ゴウッ

タ級「ゴm」パァン

レ級「タ級!クソッ」

提督さん「あと三人」ゴゴゴゴゴ

レ級(ヤバイナ……予想以上ニヤバイ……ヲ級トイ級ハ……)チラッ

ヲ級「ヲッヲヲ……」ガタガタ

イ級「イー」プルプル

レ級(完全ニ戦意喪失シテル……私ガヤルシカナイ……)

提督さん「……」ゴゴゴゴゴ

レ級「スゥーハァー」

提督さん「……」ゴゴゴゴゴ

レ級「全機発艦!魚雷発射!主砲副砲テー!」バシュシュドシュンドゴゴォン

提督さん「はっ」バゴゴゴゴ

レ級「マダマダ!(コイツ相手ニ持久戦ハヤバイ!総攻撃デ一気ニ方ヲ着ケルシカナイ!)」ドシュンドゴゴォン

提督さん「……」バゴゴゴゴ

ドバァンボゴォン

レ級「ハァ……ハァ……ドウダ?効イタカ?(粗方撃チキッタガ……)クソッ煙デ何モ」

ゴゴゴゴゴ

レ級「!」ゾワッ

提督さん「少し痛かった!」ボッ

レ級「ガッウシ……ロ?グアッ」ボッドゴン

提督さん「……First comes Rock!」グググ

レ級(咄嗟ニ腕ト尻尾デガードハシタガ……左腕ガ逝ッタカ?尻尾モ壊レタカ……)

提督さん「じゃんけん!」ゴゴゴゴゴ

レ級(空中ジャ身動キガ……セメテ身ヲヨジッテ)ギギギ

提督さん「グー!」ドゴン

レ級「!」ミギョッ

ドボォォォン

提督さん「……あと二人」ゴゴゴゴゴ

ヲ級「ヲ……ヲヲヲ」ガタガタ

イ級「イー」プルプル

提督さん「……」ゴゴゴゴゴ

ヲ級「ヲッヲヲヲ……」ガタガタ

イ級「イー」ギュッ

瑞鶴「提督さん?」

提督さん「……もう……おやすみ」ゴゴゴゴゴ

瑞鶴「提督さん!ダメ!待って!」ヨロッ

提督さん「First comes Rock!じゃんけん!」

ヲ級「ゴメンナサイ!許シテ!命ダケハ!モウ人ハ襲ワナイ!艦娘モ攻撃シナイ!二度ト人前ニ出ナイカラ!」ドゲザー

提督さん「……」ゴゴゴゴゴ

ヲ級「セメテ!セメテコノコダケデモ!私ハ殴ラレテモ構ワナイカラ!」ガタガタ

イ級「イー!」プルプル

提督さん「……」ゴゴゴゴゴ

瑞鶴「提督……さん!もう……いいよ、そこまでしなくて……ね?」ギュッ

提督さん「……ウチの鎮守府に着いてこい、捕虜の名目で雑用をしてもらう」

ヲ級「アッ……アリガトウ」ペタン

イ級「イー」スリスリ

提督さん「This way」クルッ

ザバァン

提督さん「ん?」

レ級「勝手ニ……決メルナヲ級」ハァハァ

ヲ級「レ級!無理シナイデ!死ンジャウ!」オロオロ

レ級「フン!普通ニ喋レルナラ……最初カラソウシロ……今マデ散々意思疎通ニ苦労サセヤガッテ」ハァ……ハァ……

提督さん「お前もウチに来い」

レ級「……ゴメンダナソンナノハ……マダ……終ワッテナイ……私ハマダ……ヤレル!」スッ

提督さん「……魚雷か」ゴゴゴゴゴ

瑞鶴「提督さん!ダメ!」

長門「止めろレ級!そんな身体で何が出来る!」

レ級「フン!艦娘ガ私ノ心配カ?ムシロちゃんすダロウニ」

大井(完全に虚勢……見ただけで分かるほど……)

レ級(膝ガ笑ウ……左腕ガ動カナイ……息ガ続カナイ……身体ガ重ク軋ム……目ガ霞ム……クソッ笑ウナ動ケ変ナ音ヲタテルナ)ギギギ

レ級(主砲副砲ハ潰レタ爆撃機モ残ッテナイシ甲板ガ使エナイ、艤装自体ガだめニナッテテ魚雷モ撃チ出セナイ……残ッテルノハ魚雷数発ト右腕ダケ……)

レ級(……ソレガドウシタ?……マダ動ク……右腕ハ無事身体ハ無理ヤリ動カセル……ナラコノ魚雷ヲ直接叩キツケレバイイ)

レ級「サァ!コイヨ化ケ物!私ハマダ生キテルゾ!」フラフラ

提督さん「……死ぬ気か……」ゴゴゴゴゴ

瑞鶴「提督さんダメ!」

赤城「流石にあんな状態の相手に攻撃するのはいけません!」

比叡「て言うかこっちから近付かなければいいんじゃ?」

提督さん「……」

瑞鶴「……」

提督さん「死ぬ気か」

瑞鶴「ダメよ提督さん!」

比叡「あれ?私何か間違えてます?あれ?」

ガチャッ

レ級「ア?」

長月「司令官に意識を向けすぎだ、隙だらけだぞ」

瑞鶴「長月!」

レ級「駆逐艦ガ何ノツモリダ?」ギロリ

長月「虚勢を張るのは構わんがな……今のお前なら私の砲撃でも十分沈むんじゃないのか?」

レ級「……試シテミルカ?ソレデモオ前クライ道連レニスルノハ訳ナイゾ?」

長月「……やってみるか?その身体で?」

レ級「……」

長月「……」

ヲ級「ヤメテレ級……ヲ願イダカラ……死ナナイデ」オロオロ

イ級「イー!イー!」オロオロ

レ級「……チッ……私ノ負ケダ……確カニ無理ソウダ」バシャン

長月「……ふん」スッ

レ級「……イイ度胸ダナ……コノ私ニはったりカマストハ」

長月「何だ?気付いてたのか?」

レ級「弾切レダロ?ソノ主砲、装填音ガシナカッタシ、突キ付ケテル場所ジャナク私ノ顔ダケ見テイタ」

長月「よく見てるな、その割りにはすんなりと折れたな」

レ級「ばかカ、オ前ニこれ使ッタラ私モ吹キ飛ブダロ、ソレコソアイツニ勝テナクナルダロウガ、ソレニ」ヒラヒラ

ヲ級「大丈夫?レ級」オロオロ

レ級「アノばかニアンナニ心配サレテテ、死ンダラ流石ニチョット悪イ気ガスルダロ」

長月「ふっ確かにな、おーい大丈夫だ皆!」

提督さん「……終わったな……では鎮守府に帰投するThis way」

長門「とりあえず武装だけ解除させてもらうぞ」

ヲ級「ヲッ」ポイポイ

イ級「イー!」ポイポイ

レ級「……オイ駆逐艦、オブレ」

長月「無茶言うな仮にも戦艦だろお前、おーい比叡!こっち来てくれ!」

比叡「はーい」

赤城「一時はどうなるかと思いましたが、皆無事で良かったですね」

大井「本当にね、それにしても提督?その身体は一体?」

提督さん「これか?これは……」

瑞鶴「提督さん?」

提督さん「……」フラッ

バシャァン

テイトクサン?テイトク!オイ!ドウシタ!オイ!スグニチンジュフニハコベ!


…………………………

…………サン…………

……トク……サン……

テイトクサン!

提督「ん?」スゥ

瑞鶴「提督さん!良かった!目を覚ました!良かった……本当に良かった」ギュッ

提督「瑞……鶴?俺は……」

大淀「本当に無事で良かったです」

提督「俺は……生きてるのか?確か……最後に倒れて……俺は……ん?」チラッ

ムキムキノカラダ

提督「……」グッ

提督さん「……これは?」ゴゴゴゴゴ

瑞鶴「えっとその……説明するとややこしいんだけど……聞く?」

提督さん「……This way」

瑞鶴「よね?……ん?でぃす?肯定……よね?」

提督さん「This way」

大淀「提督使い方間違えてますよそれ」ハァ

一旦ここまで、また書き溜めてきます……今更な気もするゴンさんネタ……

酉確認

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年09月06日 (水) 08:22:21   ID: Qo-eECE2

This way

2 :  SS好きの774さん   2017年09月28日 (木) 02:36:24   ID: VrkXqCPT

First comes Rock

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom